以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。本発明の目的、特徴、利点は以下の実施例から容易に理解できるであろう。本発明は、ここで説明される実施例に限定されず、他の形態に具体化されることもできる。ここで紹介される実施例は、開示された内容が徹底的で完全なものとなるように、かつ本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に本発明の思想が十分に伝達されるようにするために提供されるものである。よって、以下の実施例により本発明が限定されてはならない。
本明細書において、第1、第2などの用語が様々な要素(elements)を記述するために使用されたが、前記要素がこのような用語によって限定されてはならない。この用語は、単に前記要素を相互に区別するために使用されただけである。また、とある要素が他の要素の上にあると言及されている場合に、それは、他の要素の上に直接形成されること、またはそれらの間に第3の要素が介在することもできることを意味する。
図面において、要素の大きさ、または要素間の相対的な大きさは、本発明に対するさらに明確な理解のために多少誇張して図示できる。また、図示した要素の形状が製造工程上の変異などによって多少変更できるであろう。したがって、本明細書で開示した実施例は、特別な記載がない限り、図示した形状に限定されてはならず、ある程度の変形を含むものと理解されるべきである。
本明細書では、ある部分が他の部分と「連結」されているとする時、これは「直接的に連結」されている場合だけではなく、その中間に他の構成要素を介して、「電気的に連結」されている場合も含む。また、どの部分がどのような構成要素を「含む」とする時、これは特に反対される記載がない限り、他の構成要素を除外することではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
図1は、本発明の一実施例によるバイオセンサーの模式図であり、図2は、本発明の一実施例によるバイオセンサーの構成を示し、図3は、本発明の一実施例によるバイオセンサーの構成を説明するための図面である。
図1乃至図3を参照すると、バイオセンサー10は、センシング部100、ブリッジ部200、及び電極部300を含む。
センシング部100は、任意のパターンにより配置された複数のセンシング部を含む。センシング部100は、第1センシング部110、第2センシング部120、第3センシング部130、及び第4センシング部140を含む。第1センシング部110は、湿度を測定することができる湿度センシング部であり、第2センシング部120は、pHを測定することができるpHセンシング部であり、第3センシング部130は、グルコースを測定することができるグルコースセンシング部であり、第4センシング部140は、ストレーンを測定することができるストレーンゲージである。第1センシング部110、第2センシング部120、第3センシング部130、及び第4センシング部140は、それぞれ一つまたは複数で配置される。
バイオセンサー10は、第1センサー11は、第2センサー12、第3センサー13、及び第4センサー14を含む。第1センサー11は湿度センサーであり、第2センサー12はpHセンサーであり、第3センサー13はグルコースセンサーであり、第4センサー14はストレーンゲージである。第1センサー11は、第1センシング部110、第1ブリッジ部210、及び第1電極部310を含み、第2センサー12は、第2センシング部120、第2ブリッジ部220、及び第2電極部320を含む。第3センサー13は、第3センシング部130、第3ブリッジ部230、及び第3電極部330を含み、第4センサー14は、第4センシング部140、第4ブリッジ部240、及び第4電極部340を含む。
ブリッジ部200は、センシング部100と電極部300を連結する。電極部300は、センシング部100に電圧を提供したり、センシング部100から測定された電位差、電流、またはインピーダンスなどの信号を収集したりすることができる。電極部300は、前記信号を収集するために、2つまたは3つの電極パターンを含んでも良い。
図面に図示されていないが、バイオセンサー10は、電極部300に電源を提供する電源部、及び電極部300を通じて収集された電位差、電流、またはインピーダンスなどの信号を酸化還元反応によって示すイオン変化量や化学物質の濃度変化量などに変換するプロセシング部をさらに含んでも良い。前記電源部は、電力ケーブル、再充電式または使い捨て電池を利用して、電極部300に電力を提供できる。
図4は、本発明の一実施例によるバイオセンサーのセンシング部を説明するための図面である。
図4を参照すると、センシング部100は、下部絶縁層101、電導性電極層102、グラフェン層103、上部絶縁層105、および反応層106を含む。
下部絶縁層101は、導電性がない透明な高分子物質で形成される。前記高分子物質は、例えば、感光性高分子である。また、前記高分子物質は、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド(polyimide)、パリレン(parylene)である。
電導性電極層102は、下部絶縁層101の上に配置される。電導性電極層102の外部形状は、下部絶縁層101と同じであるが、その内部形状は、ネットパターンまたはメッシュパターンを含む。電導性電極層102は、電流が流れることができる導電性物質で形成される。前記導電性物質は、金(Au)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、グラフェン(graphene)、銀ナノワイヤフィルム(silver nanowire film)、金属グリッド(metal grid)、およびインジウムスズ酸化物(indium tin oxide、ITO)の中から選択された一つ以上を含んでも良い。
グラフェン層103は、電導性電極層102の上に配置される。グラフェン層103は、グラフェン、グラフェンのような炭素系物質、カーボンナノチューブ(carbon nanotube、CNT)などを含んでも良い。グラフェン層103は、導電性物質104がドーピングされる。導電性物質104は、金属ナノ粒子(nanoparticles)または金属ナノワイヤの形態でグラフェン層103の全体または一部領域に配置される。導電性物質104は、例えば、金(Au)ナノ粒子を含み、ドーピングされた導電性物質104によってグラフェン層103の導電性が向上されることができる。
上部絶縁層105は、グラフェン層103の上に配置される。上部絶縁層105は、グラフェン層103の一部領域を露出する開口部105aを有する。
反応層106は、開口部105aによって露出されたグラフェン層103の上に配置される。反応層106は、グルコースセンサーの基準電極として使用される。反応層106は、湿度を測定するために、銀(Ag)/塩化銀(AgCl)またはポリエチレンジオキシチオフェン(Poly(3,4-ethylenedioxythiophene)、PEDOT)などの物質を蒸着させて形成されることができる。
反応層106のうちの少なくともいずれか一つは、相手電極(counter electrode)を形成するための物質を蒸着させて形成されることができる。したがって、本発明の他の実施例による電気化学ベースのバイオセンサーは、一つのプラットホームの上に、複数のセンシング部100を形成し、それぞれのセンシング部100に互いに異なる物質を検出するための反応層106を具現することで、様々な物質を同時に検出することができる。また、従来の電気化学センサーでは、商用化された基準電極を別途に構成する必要があるが、本発明では、一つのプラットホームに基準電極と作業電極(working electrode)を同時に具現できる。
反応層106の表面は、酸性度(pH)を測定するために、ポリアニリン(polyaniline)で表面処理されたり、汗の中のグルコースを測定するために、グルコースの分解酵素であるグルコースオキシダーゼ(glucose oxidase)、グルコース分解産物である過酸化水素分解の触媒役割をするプルシアンブルー(prussian blue)などの物質で表面処理されてもよい。反応層106を形成する物質は、センシング部100によって検出しようとする物質に応じて異なる。
センシング部100は、一つのプラットホームの上にそれぞれ異なる物質を検出するための反応層106を含み、これにより、様々な物質を検出する複数のセンサー(11乃至14)が具現されることができる。また、一つのプラットホームに相手電極と作業電極(working electrode)を同時に具現してセンサーを形成することで、商用化された別途の基準電極が不必要である。
図面に図示されていないが、ブリッジ部200は、下部絶縁層、電導性電極層、グラフェン層、及び上部絶縁層を含む。電極部300は、下部絶縁層と電導性電極層を含む。電極部300は、前記電導性電極層の上に上部絶縁層を含み、前記上部絶縁層は、センシング部100の上部絶縁層105と同様に開口部を含み、前記開口部を通じて電源部の電源が電極部300に提供されることができる。ブリッジ部200の下部絶縁層、電導性電極層、グラフェン層、及び上部絶縁層、並び電極部300の下部絶縁層、電導性電極層、及び上部絶縁層は、それぞれセンシング部100の下部絶縁層101、電導性電極層102、グラフェン層103、及び上部絶縁層105と同一の物質で同一の工程を行うことによって一緒に形成されることができる。ブリッジ部200のグラフェン層には、導電性物質がドーピングされなくてもよい。
バイオセンサー10は、一つのプラットホームに複数のセンシング部100を含み、それぞれのセンシング部100は、互いに異なる物質を検出することができる。センシング部100、ブリッジ部200、および電極部300を構成する下部絶縁層は、センサーが異なっても互いに連結されるように形成されることができる。しかし、センシング部100、ブリッジ部200、および電極部300を構成する電導性電極層は、センシング部、ブリッジ部、および電極部が連結されて一つのセンサーとして動作するように、センサーごとに電気的に区分されるように形成されることができる。センシング部100、ブリッジ部200、および電極部300が連結されて一つのセンサーとして動作することができ、個別に信号を収集することができる。
図5は、本発明の一実施例によるバイオセンサーのブリッジ部の下部絶縁層の上部に形成された電導性電極層を拡大した図面である。
図5を参照すると、ブリッジ部200を構成する下部絶縁層は、上下または左右に多重折れ曲がったパターンを含む。また、ブリッジ部200の下部絶縁層の上に配置される電導性電極層は、ネットパターンまたはメッシュパターンで多重折れ曲がった下部絶縁体の形状に沿って導電性物質で形成される。
センシング部100と電極部300を連結するブリッジ部200が、多重折れ曲がったパターンで形成されるため、バイオセンサーは伸縮性を持つことができる。使用者に拒否感を与えることなく、身体に着用して使用するウェアラブル(wearable)装置に容易に適用することができる。
図6は、本発明の一実施例によるバイオセンサーを形成する方法を説明するためのフローチャートであり、図7は、本発明の一実施例によるバイオセンサーを形成する方法を説明するための図面である。
図6及び図7を参照すると、バイオセンサーの形成方法は、下部絶縁層101を形成する段階S110、下部絶縁層101の上に電導性電極層102を形成する段階S120、電導性電極層102の上にグラフェン層103を形成する段階S130、グラフェン層103の上に上部絶縁層105を形成する段階S140、センシング部及び電極部の上部絶縁層105に開口部105aを形成する段階S150、センシング部に形成された開口部105aによって露出されたグラフェン層103に導電性物質104をドーピングする段階S160、および導電性物質104がドーピングされたグラフェン層103の上に反応層106を形成する段階S170を含む。
犠牲基板400の上に下部絶縁層101を形成するS110。犠牲基板400としてガラス(Glass)基板、石英(Quartz)基板、シリコン(Si)基板、ゲルマニウム(Ge)基板などを用いることができる。犠牲基板400の上に下部絶縁層101を形成する前に、バイオセンサーを基板から分離するための犠牲層410が形成されてもよい。犠牲層410は、例えば、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)のような金属またはPMMA(poly(methyl methacrylate)などで形成される。
下部絶縁層101は、感光性高分子物質を犠牲基板400の上に塗布し、フォトリソグラフィ(Photolithography)または電子ビームリソグラフィ(e-beam lithography)工程を実行して形成されることができる。前記高分子物質は、エポキシ樹脂、ポリイミド、およびパリレンの中から選択された一つ以上を含む。
下部絶縁層101は、センシング部100、ブリッジ部200、および電極部300の配置領域により、異なるパターンで形成されることも可能であるが、形成工程を容易にするために、センシング部100、ブリッジ部200、および電極部300に含まれる下部絶縁層101が一つに連結されるようにパターニングされてもよい。
下部絶縁層101の上に電導性電極層102を形成するS120。電導性電極層102は、下部絶縁層101の上に導電性物質を蒸着した後、フォトリソグラフィまたは電子ビームリソグラフィ工程を実行して形成されることができる。前記導電性物質は、金(Au)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)などの金属、グラフェン(graphene)、銀ナノワイヤフィルム(silver nanowire film)、金属グリッド(metal grid)、及びインジウムスズ酸化物(indium tin oxide、ITO)などの金属酸化物の中から選択された一つ以上を含む。
複数のセンシング部100、ブリッジ部200、および電極部300を構成するそれぞれの電導性電極層102は、一回の工程を通じて共に形成されることができる。センシング部とブリッジ部に形成される電導性電極層102は、ネットパターンまたはメッシュパターンに形成される。一つのセンサーを構成するセンシング部100、ブリッジ部200、および電極部300のそれぞれの電導性電極層102のパターンは、互いに連結されるように形成される。しかし、それぞれのセンサーは電気的に絶縁されるように、電導性電極層が形成される。
複数のセンサを構成する下部絶縁層101が互いに連結されても、それぞれのセンサーは、電導性電極層102によって電気的に区分されて形成されるので、互いに独立して信号を測定し収集することができる。
電導性電極層102の上にグラフェン層103を形成するS130。グラフェン103aは、化学気相蒸着(chemical vapor deposition、CVD)を実行して成長された後、電導性電極層102の上に転写される。グラフェン103aは、単層または二層以上の多層で形成され、電導性電極層102の上に直接成長されることも可能である。グラフェン層103は、グラフェン103aを電極部300を除いた電導性電極層102と同一の形状にパターニングすることによってセンシング部100とブリッジ部200の上に形成されることができる。
グラフェン層103の上に上部絶縁層105を形成するS140。上部絶縁層105は、センシング部100とブリッジ部200のグラフェン層103、及び電極部300の電導性電極層102の上に導電性がない感光性高分子物質を塗布した後、下部絶縁層101と同一の形状にパターニングすることで形成されることができる。上部絶縁層105を形成する方法は、前述した下部絶縁層101を形成する方法と同一であるため、詳細な説明は省略する。
センシング部100と電極部300の上部絶縁層に開口部を形成するS150。フォトリソグラフィまたは電子ビームリソグラフィ工程を利用してセンシング部100と電極部300の上部絶縁層105を除去することができる。センシング部100と電極部300の上に存在する上部絶縁層105が除去され、センシング部100のグラフェン層103と電極部300の電導性電極層102が開口部105aを通じて露出される。
上部絶縁層105を形成する段階S140及び、センシング部100と電極部300の上部絶縁層105に開口部105aを形成する段階S150は、一つのマスクを利用して一回の工程で同時に行われることができる。
センシング部100の上部絶縁層105に形成された開口部105aによって露出されたグラフェン層103に導電性物質104をドーピングするS160。導電性物質104は、金属ナノ粒子と金属ナノワイヤの中から選択された一つ以上を含む。導電性物質104は、例えば、金ナノ粒子を含む。例えば、塩化金(gold chloride)溶液を露出されたグラフェン層103にドロップカスティング(drop casting)することによってグラフェン層103に金ナノ粒子がドーピングされることができる。
導電性物質104がドーピングされたグラフェン層103の上に反応層106を形成するS170。開口部105aによって露出されたセンシング部100のグラフェン層に特定物質を検出することができる反応層106を形成する。
図面に図示されていないが、前記バイオセンサーの形成方法は、特定物質と選択的に反応する有機分子で反応層106を表面処理する段階をさらに含んでもよい。例えば、反応層106の表面は、ポリアニリン、グルコースオキシダーゼ、又はプルシアンブルーなどの物質で表面処理される。
一つのプラットホームに様々なセンサーを構成するために、センシング部100を構成する反応層106をセンサーにより、それぞれ異なる物質で形成したり、それぞれ異なる物質で表面処理することも可能である。
反応層106を形成しようとするセンシング部100に連結された電極部300に電源を提供し、センシング部100の電導性電極層102に電流を流すことにより、選択的に反応層106を形成することができる。これにより、センシング部100を構成する反応層106を、センサーによりそれぞれ異なる物質で形成することも可能である。つまり、反応層106を形成しようとするセンシング部100に連結された電極部300に電源を提供することで、開口部105aによって露出された複数のグラフェン層103の中、電流が流れる電導性電極層102の上に存在するグラフェン層103にのみ選択的に反応層106を形成することができる。反応層106は、電気めっき工程を行うことによって形成されることができる。
特定物質と選択的に反応する有機分子または特定化学物質で反応層106を表面処理してもよい。反応層の表面処理は、表面処理しようとする反応層106の下に配置された電導性電極層102に連結された電極部300に電源を連結して電流を流すことによって選択的に行われることができる。
反応層106の形成と反応層106の表面処理時、反応層106を形成する物質または反応層106の表面に形成される化学物質の間に発生する可能性がある交差汚染(cross contamination)を最小化するために、反応性が最も低い材料を用いる工程から順次行う。
図7の(f)と(g)に図示されたように、バイオセンサーの形成方法は、センシング部100の上部絶縁層に形成された開口部によって露出されたグラフェン層103に導電性物質をドーピングする段階S160の前に、上部絶縁層が形成された構造物をPDMSスタンプ500を用いて、シリコンパッチ(silicone patch)600の上に転写する段階をさらに含んでもよい。
上部絶縁層105が形成された構造物がシリコンパッチ600に移された後、開口部によって露出されたグラフェン層103の中で、反応層106を形成しようとするグラフェン層103の下に配置された電導性電極層102に連結された電極部300に電源を供給して、センシング部100の電導性電極層102に電流を流した後、電気めっき工程を実行して、銀(Ag)/塩化銀(AgCl)を蒸着させて基準電極を形成することができる。続いて、上述した方法と同様に、PEDOT(poly(3,4-ethylenedioxythiophene))を蒸着して湿度センサーを形成することができる。例えば、前記湿度センサーは、第1電極と第2電極が櫛状に形成され、第1電極の溝と第2電極の溝が互いに交差するように形成される。ポリアニリンを用いてpHセンサーを形成した後、グルコース分解産物である過酸化水素の分解の触媒役割をするプルシアンブルー、グルコースの分解酵素であるグルコースオキシダーゼ及びナフィオン(Nafion(登録商標))を順次処理してグルコースセンサーを形成することができる。これにより、湿度センサー、pHセンサー、およびグルコースセンサーが一つのプラットホームに具現されているバイオセンサーが形成されることができる。
図8は、本発明の一実施例によるバイオセンサーの形成過程を概略的に示す。
図8を参照すると、シリコン基板Siの上にニッケル金属を蒸着して犠牲層であるニッケル層Niを形成する。ニッケル層Niの上にエポキシ樹脂をスピンコーティングした後、フォトリソグラフィ工程を実行して下部絶縁層Bottom epoxyを形成する。
熱蒸着(thermal evaporation)工程を実行して、クロム(Cr)7nm、金(Au)70nmを蒸着した後、フォトリソグラフィ工程を実行して電導性電極層Au meshを形成する。センシング部とブリッジ部において、電導性電極層Au meshは、ネットパターンまたはメッシュパターンで形成されてもよい。
電導性電極層Au meshの上にグラフェンを転写させる。グラフェンを電導性電極層と同一の形状にパターニングしてグラフェン層GPを形成する。
グラフェン層GPの上にエポキシ樹脂をスピンコーティングした後、フォトリソグラフィ工程を実行して、下部絶縁層Bottom epoxyと同一のパターンを有する上部絶縁層Top epoxyを形成する。このとき、センシング部と電極部の上部絶縁層が除去されて開口部が形成される。PDMSスタンプを用いて、構造体をシリコンパッチSilicone patchの上に転写する。
開口部によって露出されたセンシング部のグラフェン層に20mMのAuCl3溶液をドロップカスティングした後、約5分間反応させて、センシング部のグラフェン層に金ナノ粒子をドーピングする。
一つのプラットホームに様々なセンサーを構成するために、それぞれのセンシング部を構成する反応層を形成し表面処理する。
図9は、本発明の一実施例によるバイオセンサーの表面処理過程を説明するための図面である。前記バイオセンサーは、湿度、酸性度、およびグルコースなどを検出するために、作業電極と相手電極などを含む複数の反応層を金ナノ粒子がドーピングされたグラフェン層の上に形成することができる。この時、交差汚染を最小化するために、反応性が最も低い物質で構成される反応層を先に形成してもよい。
図9を参照すると、上部絶縁層が形成された構造物がシリコンパッチに移された後(a)、反応層を形成しようとするグラフェン層 の下に配置された電導性電極層に連結された電極部に電源を提供して、センシング部の電導性電極層に電流を流した後、電気めっき工程を実行して銀(Ag)/塩化銀(AgCl)を蒸着して基準電極130aを形成する(b)。
上述した方法と同様に、PEDOT(poly(3,4-ethylenedioxythiophene))を蒸着して、湿度センシング部110を形成する(c)。このとき、湿度センシング部110は、第1電極と第2電極が櫛状に形成され、第1電極の溝と第2電極の溝が互いに交差するように形成されてもよい。
次に、ポリアニリンを用いてpHセンシング部120を形成した後(d)、グルコース分解産物である過酸化水素の分解の触媒役割をするプルシアンブルー、グルコース分解酵素であるグルコースオキシダーゼ、及びナフィオンを順次処理してグルコースセンシング部130a、130bを形成する(e)〜(f)。これにより、湿度センサー、pHセンサー、およびグルコースセンサーが一つのプラットホームに具現されるバイオセンサーが形成されることができる。
図10は、本発明の一実施例により形成されたバイオセンサーのイメージである。
図10を参照すると、バイオセンサーは、メッシュパターンの電導性電極層および金がドーピングされたグラフェン層が作業電極として動作し、前記グラフェン層の上にプルシアンブルーで形成されたアクティブレイヤーが存在する。また、アクティブレイヤーは、グルコースオキシダーゼとナフィオンという物質によってエンキャプスレーションされる。
汗の中にグルコースが存在すると、グルコースオキシダーゼが反応して過酸化水素を生成し、プルシアンブルーがこれを分解する触媒役割をして電子が生成され、作業電極は前記電子を捕獲することになる。つまり、汗の中に存在するグルコースの変化を電気的に測定することが可能である。
図11は、本発明の一実施例によるバイオセンサーを構成する電極の構造によるポリエチレンジオキシチオフェンの蒸着結果を示し、図12は、本発明の一実施例によるバイオセンサーを構成する電極の構造によるポリエチレンジオキシチオフェンの蒸着結果による電極の特性を分析したグラフである。
図11及び図12を参照すると、バイオセンサーの電極特性を分析するために、金フィルムでのみ構成された電極Au filmと、メッシュパターンに形成された金電極Au meshと、メッシュパターンの金電極と金ナノ粒子がドーピングされたグラフェン層を含む本発明の一実施例によるグラフェンハイブリッド電極GP hybridとを比較分析した。特に、湿気を測定するためのPEDOTを蒸着した結果を比較分析した結果、金フィルムの電極の場合、電極のすべての面積に電流が流れるので、PEDOTが電極全体に蒸着されるが、メッシュパターンの金電極は、メッシュパターンを基準にしてPEDOTが蒸着されない部分が存在する。しかし、本発明のグラフェンハイブリッド電極はPEDOTが電極全体に蒸着されることを分かる。
図13は、本発明の一実施例によるバイオセンサーを構成する電極の構造による電気化学特性を分析したグラフである。
図13を参照すると、本発明の一実施例により形成されたグラフェンハイブリッド電極の電気化学的特性が、金フィルムに形成された電極よりも優れ、表面処理も向上される。これはグラフェンによって電極の界面特性が向上されて示される結果であることを分かる。また、同一の電極面積においてどのくらい電子を取り交わすことができるかを示す電気化学的な活性も、本発明の一実施例により形成されたグラフェンハイブリッド電極がさらに高い。
図14は、本発明の一実施例によるバイオセンサーの動作特性を分析したグラフである。
図14に図示されたように、湿度センサー、グルコースセンサー、pHセンサーが一つのプラットホームに形成されたにも関わらず、前記バイオセンサーは非常に安定的にセンサーの性能を示す。
図15は、本発明の一実施例によるバイオセンサーの伸縮性を示す。
図15を参照すると、本発明の一実施例により形成されたバイオセンサーは、複数の多重折れ曲がった形状のブリッジ部によって、優秀な伸縮性を持つことができる。したがって、30%収縮しながらまたは30%増加しながら、センサーの性能をテストした結果、センサーの特性減少を示さなかった。本発明の一実施例によるバイオセンサーは、非常に柔軟で伸縮性に優れるのでウェアラブルデバイスに容易に適用することができる。
図16は、本発明の一実施例によるグルコース調節システムの構成を示す。
図16を参照すると、グルコース調節システム1は、センサー部10、グルコース調節部20、制御部30、およびネットワーク送受信部40を含む。センサー部10は前述した実施例において説明したバイオセンサーと同一であるため、重複する説明は省略する。
図17は、本発明の一実施例によるグルコース調節システムのグルコース調節部を示す。
図17を参照すると、グルコース調節部20は、発熱部21と発熱部21の下に配置された薬物伝達部23を含む。
図18は、本発明の一実施例による発熱部のイメージであり、図19は、本発明の一実施例によるグルコース調節システムの発熱部の断面を示す。
図18及び図19を参照すると、発熱部21は、第1発熱部21A、第2発熱部21B、および温度センサ22を含む。第1発熱部21Aと第2発熱部21Bは、皮膚に注入される薬物の量を段階的に調節することができる。温度センサー22は、第1および第2発熱部21A、21Bの温度を測定することができ、第1および第2発熱部21A、21Bの温度が一定温度以上に上昇しないように制御することができる。
第1および第2発熱部21A、21Bは、ネットまたはメッシュパターンを含む。第1および第2発熱部21A、21Bは、横方向に形成された複数の横線形パターンと縦方向に形成された複数の縦線形パターンを含む。各交差点の間の横線形パターンまたは縦線形パターンは上下方向に多重折れ曲がり、横線形パターンと縦線形パターンが互いに交差して形成された交差点を含む。したがって、横線形パターンの長さ又は縦線形パターンの長さは、各交差点の間の距離よりも長く形成されることができる。このように、横線形パターン又は縦線形パターンは、多重折れ曲がって各交差点の間の距離よりも長く形成されることで、発熱部21は優秀な発熱効果を持つことができる。
発熱部21は、順次に積層された下部絶縁層21a、電導性電極層21b、グラフェン層21c、及び上部絶縁層21dを含む。
図20は、本発明の一実施例によるグルコース調節システムにおいて薬物伝達部を示し、図21は、本発明の一実施例によるグルコース調節システムにおいて薬物伝達部の微細針を示す。
図20及び図21を参照すると、薬物伝達部23は、一定の間隔で配置されたマイクロサイズの微細針24を含む。微細針24は、高分子物質、例えば、ビニルピロリドン(vinyl pyrrolidone)で形成される。微細針24は、その外部面に相変化物質(phase change material、PCM)で形成されたコーティング層24aを含み、その内部にグルコース調節薬物55を含む。前記相変化物質は、一定温度以上で相変化が起こることができる。前記相変化物質は、例えば、トリデカン酸(tridecanoic acid)である。温度が臨界温度(Tc)以上に上昇すると、微細針24のコーティング層24aは液体状態に相変化が起こり、微細針24の内部にあるグルコース調節薬物55が流れ出て皮膚に染み込むことになる。
図面に図示されていないが、グルコース調節システム1は、センサー部10と発熱部21に電源を提供する電源装置をさらに含んでもよい。前記電源装置は、電力ケーブル、再充電式または使い捨て電池を利用して、センサー部10と発熱部21に電力を提供することができる。前記電源装置によってグルコース調節システム1のセンサー部10および/または発熱部21に電源が提供されると、センサー部10および/または発熱部21に電流が流れることになる。
再び図2及び図16を参照すると、制御部30は、センサー部10に含まれたセンサー11,12,13,14から信号を収集する。制御部30は、湿度センサー11から湿度信号を収集して湿度を測定する。一定湿度以上になるとき、制御部30は、グルコースセンサーからグルコース信号を収集して使用者の汗の中に存在するグルコース濃度を測定する。制御部30は、pHセンサー12から信号を収集してpH値を測定する。制御部30は、ストレーンゲージ14から信号を収集してストレーンを測定する。制御部30は、測定されたグルコース濃度を補正する。酵素ベースの電気化学センサーは、pHが低くなると、信号が歪曲される可能性があり、これにより、測定エラーが発生する可能性がある。制御部30は、測定されたpH値により、測定されたグルコース濃度を補正することができる。また、汗の量による湿度変化、動きによるストレーン変化などにより、信号が歪曲される可能性がある。制御部30は、測定されたpH値とともに、測定された湿度とストレーンにより、グルコース濃度をより精密に補正することができる。使用者のグルコース濃度が高い場合、制御部30は、グルコース調節部20の発熱部21に電流を流して発熱部21の温度を増加させる。これにより、一定温度以上で薬物伝達部23の微細針24の高分子物質が相変化が起こり、微細針24の内部にあるグルコース調節薬物55が皮膚に注入される。薬物が過剰に注入されると、センサ部10に含まれているストレーンゲージ14を通じて使用者の手の震えを測定し、低血糖状態を診断する。
ネットワーク送受信部40は、制御部30から診断された診断結果を受信し、グルコース調節システム1と連動された使用者の無線端末または特定病院、家族またはサービスを提供する企業に転送することができる。ネットワークは、有無線端末たち及びサーバたちの相互の情報交換が可能な連結構造を意味するものであって、近距離通信網(local area network; LAN)、広域通信網(wide area network; WAN)、付加価値通信網(value added network; VAN)、移動通信網(mobile radio communication network)、衛星通信網などのような有無線通信網で具現される。
無線端末は、携帯端末および/またはコンピュータを含む。前記携帯端末は、携帯性と移動性が保障される無線通信装置であって、PCS(personal communication system)、GSM(global system for mobile communications)、PDC(personal digital cellular)、PHS(personal handyphone system)、PDA(personal digital assistant )、IMT(international mobile telecommunication)−2000、CDMA(code division multiple access)−2000、W−CDMA(W-code division multiple access)、WiBro(wireless broadband internet)端末、スマートホン(smart phone)、スマートパッド(smart pad)などを含む。前記コンピュータは、例えば、ウェブブラウザー(WEB browser)が搭載されたデスクトップ(desktop)、ラップトップ(laptop)、タブレットPC(tablet PC)などを含む。
図22は、本発明の一実施例によるグルコース調節システムを形成する方法を説明するためのフローチャートである。
図22を参照すると、前記グルコース調節システムの形成方法は、センサー部を形成する段階S100、グルコース調節部を形成する段階S200、およびセンサ部ー及びグルコース調節部をパッケージングする段階S300を含む。前記形成順序は変更されてもよい。センサー部を形成する段階は、前述した実施例において、図6を参照して説明したのでここでは省略する。
図23は、本発明の一実施例によるグルコース調節部を形成する方法を説明するためのフローチャートであり、図24は、本発明の一実施例によるグルコース調節部の発熱部を形成する方法を説明するためのフローチャートである。
図23および図24を参照すると、前記グルコース調節部の形成段階S200は、発熱部を形成する段階S210、薬物伝達部を形成する段階S220、薬物伝達部及び発熱部を結合させる段階S230、および薬物送達部の表面に相変化物質をコーティングする段階S240を含む。
発熱部を形成する段階S210は、下部絶縁層を形成する段階S211、下部絶縁層の上に電導性電極層を形成する段階S212、グラフェン層を形成する段階S213、及び上部絶縁層を形成する段階S214を含む。
再び図18、図19、図23及び図24を参照すると、発熱部を形成する段階S210では、形成工程を容易にするために犠牲基板を利用してもよい。前記犠牲基板として、ガラス基板、石英基板、シリコン基板、ゲルマニウム基板などを用いる。前記犠牲基板の上にグルコース調節部を基板から分離するための犠牲層が形成されてもよい。前記犠牲層は、例えば、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)のような金属またはPMMA(poly(methyl methacrylate)などで形成される。
前記犠牲基板の上に下部絶縁層21aを形成するS211。下部絶縁層21aは、前記犠牲層が形成された前記犠牲基板の上に、導電性がない高分子物質をスピンコーティングして形成されることができる。前記高分子物質は、感光性高分子を含み、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド(polyimide)、パリレン(parylene)などを含む。例えば、下部絶縁層21aは、感光性高分子物質を前記犠牲基板の上に塗布した後、フォトリソグラフィや電子ビームリソグラフィ工程を実行して形成される。これにより、横方向に延長されるように形成された複数の横線形パターン、縦方向に延長されるように形成された複数の縦線形パターン、および横線形パターンと縦線形パターンが互いに交差して形成された交差点を含む下部絶縁層21aが形成される。
下部絶縁層21aの上に電導性電極層21bを形成するS212。電導性電極層21bは、下部絶縁層21aの上に導電性物質を蒸着した後、フォトリソグラフィや電子ビームリソグラフィ工程を実行して、下部絶縁層21aと同一の形状にパターニングすることによって形成されることができる。電導性電極層21bは、発熱部21の全体抵抗を減少させるために、ネット形状またはメッシュ形状で形成されてもよい。
電導性電極層21bの上にグラフェン層21cを形成するS213。グラフェン層21cは、化学気相蒸着工程によって成長されたグラフェンを電導性電極層21cの上に転写させた後、前記グラフェンを電導性電極層21bと同一の形状でパターニングすることによって形成されることができる。前記グラフェンは、単層または二層以上の多層で形成され、電導性電極層21bの上に直接成長されて形成されることも可能である。
グラフェン層21cの上に、上部絶縁層21dを形成するS214。上部絶縁層21dは、グラフェン層30cの上に導電性がない感光性高分子物質を塗布した後、下部絶縁層21aと同一の形状にパターニングすることによって形成されることができる。
電導性電極層21bおよび/またはグラフェン層21cを形成するとき、第1発熱部21Aと第2発熱部21Bとの間に温度センサー22を一緒に形成してもよい。温度センサー22は、電導性電極層21bを含まず、グラフェン層21cのみを含むことも可能である。
図25は、本発明の一実施例による薬物伝達部の形成および薬物伝達部と発熱部を結合させる方法を説明するための図面である。
図23及び図25を参照すると、モールド80を利用して薬物伝達部23を形成するS220。モールド80を利用することにより、複雑な工程をせずに、薬物伝達部23の形成工程を簡素化することができる。モールド80に高分子物質と薬物の混合溶液50を注いだ後に硬化させて、マイクロサイズの微細針が一定の間隔で配置された薬物伝達部23が形成されることができる。モールド80は、前記微細針に対応する凹部を含み、前記凹部は、例えば、約250μmの直径と約1mmの高さを持つ。混合溶液50は、商用化された血糖降下剤、高分子、硬化剤などを含む。混合溶液50は、例えば、メトホルミン(metformin)、ビニルピロリドン、およびアゾビスイソブチロニトリル(azobisisobutyronitrile)を含む。
薬物伝達部23と発熱部21を結合させるS230。薬物伝達部23の一側面に発熱部21を配置し、常温の真空チェンバー内で乾燥させた後、紫外線(UV light)を約30分間照射して薬物伝達部23の一側面に発熱部21を結合させる。薬物伝達部23と発熱部21が結合された構造体をモールド80から分離させる。
薬物伝達部23の微細針の表面に、相変化物質をコーティングするS240。スプレーコーティング(spray coating)、ディップコーティング(dip coating)、およびドロップカスティング(drop casting)などの工程を実行して、微細針24の表面が相変化物質24aでコーティングされることができる。相変化物質24aは、例えば、トリデカン酸である。
再び図22を参照すると、センサー部10およびグルコース調節部20を一つのパッチにパッケージングするS300。前記パッチは、皮膚によく付着される透明な高分子物質で形成される。センサー部10およびグルコース調節部20は、皮膚によく付着される透明なパッチによって囲まれる。前記パッチは、汗をコントロールできる別途のフィルムを含んでもよい。これにより、グルコース調節システムは、前記パッチによって水分の蒸発を最小限に減らすことができる。
図26は、本発明の一実施例により形成されたセンサー部及びグルコース調節部のイメージである。
図26を参照すると、グルコース調節システムのセンサー部10およびグルコース調節部20は、透明なパッチによって一つにパッケージングされることができ、柔軟で伸縮性に優れる。
図27は、本発明の一実施例により形成されたグルコース調節システムのイメージである。
図27を参照すると、前記グルコース調節システムは、センサー部とグルコース調節部が一つのパッチに形成されて皮膚に付着される。前記グルコース調節システムの制御部は、使用者の体内のグルコース濃度により、低血糖または高血糖状態を診断し、グルコース調節システムと連動された使用者の端末に無線で診断結果を伝送することができる。これにより、使用者は自分の体内のグルコース濃度をリアルタイムで調節することができる。
図28は、本発明の一実施例によるグルコース調節システムを利用してグルコースを調節する方法を説明するためのフローチャートである。
図28を参照すると、前記グルコース調節方法は、センサー部の湿度センサーから信号を収集して湿度を測定する段階S410、グルコースセンサーから信号を収集して汗の中のグルコース濃度を測定する段階S420、pHセンサーから信号を収集してpH値を測定する段階S430、ストレーンゲージから信号を収集してストレーンを測定する段階S440、測定されたグルコース濃度を補正する段階S450、補正されたグルコース濃度により、使用者の体内の血糖状態を診断する段階S460、使用者の体内の血糖状態により、発熱部の温度を増加させて薬物を注入する段階S470、および使用者端末などに診断結果を伝送する段階S480を含む。
図29は、本発明の一実施例によるグルコース調節システムにおいてセンサー部の動作過程を説明するための図面であり、図30は、本発明の一実例によるグルコース調節システムにおいてグルコース調節部の動作過程を説明するための図面である。
図2、図16、図28、図29、及び図30を参照すると、グルコース調節システム1は、一つのパッケージに、グルコース濃度を測定するセンサー部10と体内のグルコース濃度を調節するグルコース調節部20を含む。センサー部10は、湿度センサー11、pHセンサー12、グルコースセンサー13およびストレーンゲージ14を含む。
前記グルコース調節システムが皮膚に付着されると、グルコース調節システムのパッチに存在する汗捕獲層Pによって汗が捕獲される。制御部30は、体内のグルコース濃度を分析する前に、一定のレベルの汗が捕獲されたかを確認するために、湿度センサー11から信号を収集して湿度を測定するS410。
一定の湿度以上になれば、制御部30は、グルコースセンサー13のセンシング部130a、130bから信号を収集して、汗の中のグルコース濃度を測定するS420。グルコースセンサー13は、電気化学ベースのセンサーであって、メッシュパターンの電導性電極層および金がドーピングされたグラフェン層が作業電極として動作する。前記グラフェン層の上にプルシアンブルーで形成されたアクティブレイヤーが配置され、前記アクティブレイヤーは、グルコースオキシダーゼとナフィオンという物質によってエンキャプスレーションされる。
汗Sの中にグルコースGが存在すれば、グルコースオキシダーゼが反応して過酸化水素を生成し、プルシアンブルーがこれ分解する触媒の役割を果たして電子が生成され、作業電極は生成された電子を捕獲する。制御部30は、一定の湿度以上になれば、グルコースセンサー13から信号を収集して、汗の中に存在するグルコース濃度を測定する。
制御部30は、pHセンサ12から信号を収集してpH値を測定するS430。汗Sに含まれている乳酸によるpHの変化を測定する。
制御部30は、ストレーンゲージ14から信号を収集してストレーンを測定するS440。動きなどによるストレーンの変化を測定する。
制御部30は、測定されたグルコース濃度を補正するS450。酵素ベースの電気化学センサーは、pHが低くなると、信号が歪曲される可能性があり、これにより、測定エラーが発生する可能性がある。制御部30は、測定されたpH値により、測定されたグルコース濃度を補正することができる。また、汗の量による湿度変化、動きによるストレーン変化などにより、信号が歪曲される可能性がある。制御部30は、測定されたpH値とともに、測定された湿度とストレーンにより、グルコース濃度をさらに精密に補正することができる。
制御部30は、補正されたグルコース濃度により、使用者の体内の血糖状態を高血糖状態または低血糖状態と診断するS460。
制御部30は、使用者の体内の血糖状態により、発熱部21A、21Bの温度を増加させて薬物を注入するS470。使用者の状態が高血糖状態と診断される場合、制御部30は、グルコース調節部20に電力を提供して発熱部21A、21Bに電流を流すことで、発熱部21A、21Bの温度を増加させることができる。発熱部21A、21Bの温度が増加して約41〜42℃に達すると、薬物伝達部23は発熱部21A、21Bによって加熱されて、微細針24の表面にコーティングされている相変化物質の相変化が起こり、相変化物質によって囲まれていたグルコース調節薬物55が皮膚に染み込んで、体内のグルコース濃度が調節されることができる。
発熱部21A、21Bを第1発熱部21Aと第2発熱部21Bに区分して、皮膚に注入される薬物の量を段階的に調節することができる。例えば、制御部30は、周期的に使用者の状態を診断することができ、第1周期で使用者の状態が高血糖状態と診断された場合、第1発熱部21Aの温度を上昇させて、第1発熱部21Aの下に配置された薬物伝達部23の微細針24に含まれている薬物を使用者に注入することができる。以後、一定時間が経過して第2周期で使用者の状態が高血糖状態と診断された場合、第2発熱部21Bの温度を上昇させて、第2発熱部21Bの下に配置された薬物伝達部23の微細針24に含まれている薬物を使用者に注入することができる。薬物伝達部23は、交換可能に形成されてもよい。薬物伝達部23を交換することによって、グルコース調節システム1は、持続的に使用されることができる。
第1発熱部21Aと第2発熱部21Bとの間に温度センサー22を配置して、リアルタイムで温度を測定することにより、第1および第2発熱部21A、21Bの温度が一定の温度以上に上がらないように、第1および第2発熱部21A、21Bに流れる電流の量を制御できる。
また、制御部30は、ストレーンゲージ14から使用者の動きをリアルタイムで測定して、使用者に震えの症状が発生したとき、使用者の状態を低血糖状態と診断する。
制御部30は、診断された使用者の状態をネットワーク送受信部40を通じてグルコース調節システムと連動される使用者の無線端末または特定病院、家族または医療サービスを提供する業体などに転送するS480。
制御部30は、例えば、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態として具現されることができる。コンピュータ判読可能媒体は、コンピュータによってアクセスされることができる任意の可用媒体であり、揮発性および不揮発性媒体及び/又は分離形および非分離形媒体を含む。コンピュータ判読可能媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含む。
以上、本発明の具体的な実施例について考察した。本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形した形態で具現されることができる点を理解することができるであろう。したがって、開示された実施例は限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されるべきである。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等の範囲内にあるすべての差異点は本発明に含まれるものと解釈されるべきである。