JP2018522401A5 - - Google Patents

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化学蒸着のための自己心合ウエハキャリアシステム
本明細書中で用いられているセクションの見出しは、編成のみを目的としており、本願に記載されている主題を限定するものとしていかようにも解釈されるべきではない。
(関連出願の相互参照)
本願は、2016年2月23日に出願され”Self−Centering Wafer Carrier System for Chemical Vapor Deposition”と題された米国仮特許出願第62/298,540号、2015年10月14日に出願され”Self−Centering Wafer Carrier System for Chemical Vapor Deposition”と題された米国仮特許出願第62/241,482号、2015年6月22日に出願され”Self−Centering Wafer Carrier System for Chemical Vapor Deposition”と題された米国仮特許出願第62/183,166号の非仮特許出願である。米国仮特許出願第62/298,540号,第62/241,482号,および第62/183,166号の全体の内容は、参照により本明細書中に援用される。
多くの材料処理システムは、処理の間に基板を支持するための基板キャリアを含む。基板は、多くの場合、一般的にウエハと呼ばれる、結晶材料の円板である。1つのそのようなタイプの材料処理システムは、気相成長法(VPE)システムである。気相成長法は、反応種が反応し、膜を基板の表面上に形成するように、化学種を含有する1つまたはそれを上回るガスを基板の表面上に指向することを伴う、化学蒸着(CVD)の一種である。例えば、VPEは、化合物半導体材料を基板上に成長させるために使用されることができる。
材料は、典型的には、少なくとも1つの前駆体ガス、多くのプロセスでは、少なくも第1および第2の前駆体ガスを結晶基板を含有するプロセスチャンバの中に注入することによって成長される。III−V半導体等の化合物半導体が、水素化物前駆体ガスおよび有機金属前駆体ガスを使用して、基板上に半導体材料の種々の層を成長させることによって形成されることができる。有機金属気相成長法(MOVPE)は、有機金属および必要な化学元素を含有する水素化物の表面反応を使用して、化合物半導体を成長させるために一般的に使用される蒸着法である。例えば、リン化インジウムは、反応器内において、トリメチルインジウムおよびホスフィンを導入することによって、基板上に成長され得る。
当技術分野において使用されるMOVPEの代替名として、有機金属気相成長法(OMVPE)、有機金属化学蒸着(MOCVD)、および有機金属化学蒸着(OMCVD)が挙げられる。これらの処理では、ガスは、サファイア、Si、GaAs、InP、InAs、またはGaP基板等、基板の成長表面において、相互に反応し、一般式InGaAlAsSb(式中、X+Y+Zは、約1に等しく、A+B+C+Dは、約1に等しく、X、Y、Z、A、B、C、およびDはそれぞれ、0〜1であり得る)のIII−V化合物を形成する。種々のプロセスでは、基板は、金属、半導体、または絶縁基板であることができる。いくつかの事例では、ビスマスが、他のIII属金属の一部または全部の代わりに、使用されてもよい。
III−V半導体等の化合物半導体はまた、水素化物またはハロゲン化物前駆体ガスプロセスを使用して、基板上に半導体材料の種々の層を成長させることによって形成されることができる。1つのハロゲン系気相成長法(HVPE)プロセスでは、III属窒化物(例えば、GaN、AlN)が、高温ガス状金属塩化物(例えば、GaClまたはAlCl)をアンモニアガス(NH)と反応させることによって形成される。金属塩化物は、高温HClガスを高温III属金属にわたって通過させることによって発生される。HVPEの1つの特徴は、いくつかの最先端プロセスに対して、最大毎時100μmの超高成長率を有することができることである。HVPEの別の特徴は、膜が、無炭素環境内で成長され、高温HClガスが、自己洗浄効果を提供するため、比較的に高品質の膜を堆積させるために使用することができることである。
これらのプロセスでは、基板は、反応チャンバ内において高温に維持される。前駆体ガスは、典型的には、不活性搬送ガスと混合され、次いで、反応チャンバに指向される。典型的には、ガスは、反応チャンバの中に導入されるとき、比較的低温である。ガスが、高温基板に到達するにつれて、その温度、ひいては、反応のためのその利用可能エネルギーが、増加する。エピタキシャル層の形成は、基板表面における構成化学物質の最終熱分解によって生じる。結晶は、物理的堆積プロセスによってではなく、基板の表面上の化学反応によって形成される。その結果、VPEは、熱力学的準安定合金に対して望ましい成長技術である。現在、VPEは、レーザダイオード、太陽電池、および発光ダイオード(LED)、ならびにパワーエレクトロニクスを製造するために一般的に使用されている。
CVD堆積では、高度に均一な膜を基板全体を横断して堆積させることが可能であることが、非常に望ましい。堆積の間の基板を横断する非均一温度プロファイルの存在は、非均一に堆積される膜につながる。堆積の持続時間にわたって基板を横断する温度プロファイルの均一性を改良する、方法および装置が、収率を改良するために必要とされる。
化学蒸着(CVD)反応器のための自己心合ウエハキャリアシステムが、少なくとも部分的に、CVD処理のためにウエハを支持する、縁を備えるウエハキャリアを含む。ウエハキャリアは、ウエハの底部表面全体を支持することができる、またはウエハの周縁のみを支持し、CVD処理の間、ウエハの上部および底部表面の両方の一部を暴露されたままにする。
自己心合ウエハキャリアシステムはまた、ウエハキャリアを支持する、縁を備える回転管を含む。いくつかの実施形態では、回転管は、ベベル縁と、平坦リムとを備える。一般に、ウエハキャリアの縁幾何学形状および回転管の縁幾何学形状は、処理の間、所望のプロセス温度において、ウエハキャリアの中心軸と回転管の回転軸の一致整合を提供するように選定される。一致整合は、ウエハを横断して軸対称温度プロファイルを確立することができる。ウエハキャリアのいくつかの構成および動作方法では、ウエハの回転偏心は、所望のプロセス温度において、実質的にゼロである。
いくつかの実施形態では、ウエハキャリアは、スペーサを備える、縁幾何学形状を含む。スペーサは、ウエハキャリア縁の中に機械加工されることができる。いくつかの実施形態では、ウエハキャリア縁幾何学形状は、回転管の縁との接点を形成する、少なくとも2つのスペーサを備える。ウエハキャリア縁幾何学形状内のスペーサは、所望のプロセス温度において、ウエハキャリアの中心軸および回転管の回転軸の両方を整合させる。スペーサは、ウエハの回転が所望の偏心を有するように定寸されることができる。いくつかの実施形態では、逃げ面構造が、ウエハキャリア縁の中に形成され、ウエハキャリアの質量中心を偏移させる。一具体的実施形態では、逃げ面構造は、比較的に平坦な区分である。逃げ面構造は、スペーサと反対に位置付けられることができる。
いくつかの実施形態では、ウエハキャリアの縁の幾何学形状および回転管の縁の幾何学形状は両方とも、合致するベベル表面を画定する。いくつかの具体的実施形態では、合致するベベル表面は、平行である。いくつかの具体的実施形態では、ウエハキャリアの縁幾何学形状は、内側表面上にベベルが付けられ、回転管の縁幾何学形状は、外側表面上にベベルが付けられ、内側表面は、チャンバの中心に向かって面する表面を指し、外側表面は、チャンバの中心から離れるように面する表面を指す。他の実施形態では、ウエハキャリアの縁幾何学形状は、外側表面上にベベルが付けられ、回転管の縁幾何学形状は、内側表面上にベベルが付けられる。また、いくつかの具体的実施形態では、ベベル表面は、tan(α)>fであるような角度αにあって、式中、fは、ウエハキャリアと回転管との間の摩擦係数である。
いくつかの実施形態では、ウエハキャリア縁および回転管縁は、間隙を画定するように位置付けられる。間隙の幅は、ウエハキャリアを形成する材料の熱膨張係数と回転管を形成する材料の熱膨張係数との間の差異に起因して、加熱の間、変化する。室温における間隙の幅は、処理温度における回転管に対するウエハキャリアの膨張のための空間が存在するように選定される。多くの実施形態では、間隙の幅は、所望のプロセス温度において、ゼロに接近する。加えて、いくつかの実施形態では、ウエハキャリアおよび回転管のうちの少なくとも1つを形成する材料は、処理温度における回転管に対するウエハキャリアの膨張のための空間を維持する熱膨張係数を有するように選定される。
加熱要素が、ウエハキャリアに近接して位置付けられ、ウエハをプロセス温度に加熱する。いくつかの実施形態では、加熱要素は、ウエハキャリアと平行かつその下に位置付けられる。加熱要素は、空間依存温度プロファイルを生成する、マルチゾーン加熱要素であることができる。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
化学蒸着(CVD)反応器のための自己心合ウエハキャリアシステムであって、
a)縁を備えるウエハキャリアであって、少なくとも部分的に、CVD処理のために、ウエハを支持する、ウエハキャリアと、
b)縁を備える回転管であって、前記ウエハキャリアの縁幾何学形状および前記回転管の縁幾何学形状は、所望のプロセス温度において、プロセスの間、前記ウエハキャリアの中心軸と前記回転管の回転軸の一致整合を提供するように選定される、回転管と、
を備える、ウエハキャリアシステム。
(項目2)
前記ウエハキャリアは、前記ウエハの底部表面全体を支持する、項目1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目3)
前記ウエハキャリアは、前記ウエハの周縁において、前記ウエハを支持し、前記ウエハの上部および底部表面の両方の一部を暴露されたままにする、項目1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目4)
放射加熱を前記ウエハに提供するセパレータをさらに備える、項目3に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目5)
前記セパレータは、前記回転管の中心に対して前記セパレータの心合を提供するように選定される幾何学形状を備える、項目4に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目6)
前記セパレータは、回転の間前記セパレータを前記回転管に対して静的なままにさせるように選定される幾何学形状を備える、項目4に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目7)
前記セパレータは、炭化ケイ素および石英から成る群から選択された材料から成る、項目4に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目8)
正圧パージガスを空洞に供給する管をさらに備える、項目4に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目9)
前記ウエハの回転偏心は、前記所望のプロセス温度において、実質的にゼロである、項目1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目10)
ウエハキャリア縁および回転管縁は、間隙を画定するように定寸される、項目1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目11)
前記間隙の幅は、前記所望のプロセス温度において、ゼロに接近する、項目10に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目12)
前記間隙の幅は、前記ウエハキャリアを形成する材料の熱膨張係数と前記回転管を形成する材料の熱膨張係数との間の差異に起因して、加熱の間、変化する、項目10に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目13)
室温における前記間隙の幅は、処理温度における前記回転管に対する前記ウエハキャリアの膨張のための空間が存在するように選定される、項目10に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目14)
前記所望のプロセス温度における処理の間の前記ウエハキャリアの中心軸と前記回転管の回転軸の一致整合は、前記ウエハを横断して軸対称温度プロファイルを確立する、項目1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目15)
前記ウエハキャリアおよび前記回転管のうちの少なくとも1つを形成する材料は、処理温度における前記回転管に対する前記ウエハキャリアの膨張のための空間を維持する熱膨張係数を有するように選定される、項目1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目16)
前記ウエハキャリアの縁幾何学形状および前記回転管の縁幾何学形状は両方とも、合致するベベル表面を画定する、項目1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目17)
前記合致するベベル表面は、平行である、項目16に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目18)
前記合致するベベル表面は、tan(α)>fであるような角度αにあって、式中、fは、前記ウエハキャリアと回転管との間の摩擦係数である、項目17に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目19)
前記ウエハキャリアの縁幾何学形状は、内側表面上にベベルが付けられ、前記回転管の縁幾何学形状は、外側表面上にベベルが付けられる、項目1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目20)
前記回転管は、平坦リムを備える、項目1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目21)
前記ウエハキャリアの縁幾何学形状は、外側表面上にベベルが付けられ、前記回転管の縁幾何学形状は、内側表面上にベベルが付けられる、項目1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目22)
前記ウエハキャリアはさらに、ウエハを保持するように適合されるポケットを備える、項目1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目23)
前記ポケット内に対称的に載置される1つまたはそれを上回るバンパをさらに備える、項目22に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目24)
前記ウエハキャリアは、前記ウエハキャリアの上側表面上に対称的に載置される2つまたはそれを上回る支柱を有する、無ポケットウエハキャリアを備える、項目1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目25)
化学蒸着(CVD)反応器のための自己心合ウエハキャリアシステムであって、
a)スペーサを備える縁幾何学形状を備える、ウエハキャリアであって、少なくとも部分的に、CVD処理のためにウエハを支持する、ウエハキャリアと、
b)前記ウエハキャリアを支持する、回転管であって、前記ウエハキャリア縁幾何学形状内のスペーサは、所望のプロセス温度において、前記ウエハキャリアの中心軸および前記回転管の回転軸の両方を整合させる、回転管と、
を備える、ウエハキャリアシステム。
(項目26)
前記ウエハキャリアはさらに、前記スペーサと反対に位置付けられる逃げ面構造を備え、前記逃げ面構造は、前記ウエハキャリアの質量中心を偏移させる、項目25に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目27)
前記逃げ面構造は、比較的に平坦な区分を備える、項目26に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目28)
前記スペーサは、前記ウエハの回転が所望の偏心を有するように定寸される、項目25に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目29)
前記スペーサは、前記ウエハキャリアの縁の中に機械加工される、項目25に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目30)
前記ウエハキャリアは、炭化ケイ素(SiC)、窒化ホウ素(BN)、炭化ホウ素(BC)、窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al )、サファイア、シリコン、窒化ガリウム、ガリウムヒ素、石英、黒鉛、炭化ケイ素(SiC)でコーティングされた黒鉛、およびそれらの組み合わせから成る群から選定されるセラミック材料から形成される、項目25に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目31)
前記セラミック材料は、耐火コーティングを含む、項目30に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目32)
前記ウエハキャリアは、耐火金属から形成される、項目25に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目33)
前記ウエハキャリア縁幾何学形状は、前記回転管の縁と接点を形成する、少なくとも2つのスペーサを備える、項目30に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
(項目34)
ウエハを受容するように適合されるウエハキャリアを備える、化学蒸着のための単一ウエハ基板キャリアであって、前記ウエハキャリアは、回転管の上部に位置付けるための縁幾何学形状を有し、前記回転管もまた、縁幾何学形状を有し、前記単一ウエハ基板キャリアおよび前記回転管の縁幾何学形状は、所望のプロセス温度において、プロセスの間、前記ウエハキャリアの中心軸と前記回転管の回転軸の一致整合を提供するように選定される、単一ウエハ基板キャリア。
(項目35)
前記ウエハキャリアは、前記ウエハを保持するように適合されるポケットを使用することによって、前記ウエハを受容するように構成される、項目34に記載の単一ウエハ基板キャリア。
(項目36)
前記ウエハキャリアはさらに、前記ポケット内に対称的に載置される1つまたはそれを上回るバンパを備える、項目35に記載の単一ウエハ基板キャリア。
(項目37)
前記ウエハキャリアは、無ポケットウエハキャリアを備え、前記無ポケットウエハキャリアは、前記ウエハキャリアの上側表面上に対称的に載置される2つまたはそれを上回る支柱を備える、項目34に記載の単一ウエハ基板キャリア。
(項目38)
化学蒸着(CVD)反応器のためのウエハキャリアシステムを自己心合する方法であって、
a)少なくとも部分的に、ウエハキャリアを用いて、CVD処理のためにウエハを支持するステップと、
b)前記ウエハキャリアの中心軸が所望のプロセス温度においてプロセスの間前記回転管の回転軸と一致するように、回転管の縁幾何学形状および前記ウエハキャリアの縁幾何学形状を選択するステップと、
c)前記ウエハキャリアを前記回転管とともに回転させるステップと、
を含む、方法。
(項目39)
マルチゾーン加熱器の少なくとも1つのゾーンを調節し、軸対称温度プロファイルに起因するウエハ膜非均一性を補償するステップをさらに含む、項目38に記載の方法。
(項目40)
前記ウエハキャリアを前記回転管とともに回転させることによって発生される遠心力は、前記ウエハキャリアを前記ウエハキャリア内の1つまたはそれを上回るスペーサが前記回転管の縁と接触したままであるような方向に移動させる、項目38に記載の方法。
(項目41)
スペーサを使用して、所望のプロセス温度において前記ウエハキャリアの中心軸および前記回転管の回転軸の両方を整合させるステップをさらに含む、項目38に記載の方法。
本教示は、好ましい例示的な実施形態に従って、そのさらなる利点とともに、付随の図面と関連して検討される、以下の発明を実施するための形態においてより具体的に説明される。当業者は、後述の図面が、例証目的のためだけのものであることを理解するであろう。図面は、必ずしも、正確な縮尺で描かれているわけではなく、代わりに、概して、本教示の原理を例証するために、強調されている。図中、類似参照文字は、概して、種々の図全体を通して、類似特徴および構造要素を指す。図面は、本出願人の教示の範囲をいかようにも限定することを意図しない。
図1は、ウエハキャリアと、回転管とを備え、加熱器アセンブリを伴う、本教示の単一ウエハCVD反応器の一実施形態を図示する。 図2Aは、自己心合技法を使用しない、CVD反応器の略図を図示する。 図2Bは、自己心合を伴う、本教示のCVD反応器の実施形態の略図を図示する。 図3Aは、1.33mm誘発偏心に関するCVD反応器内の回転偏心から生じる、円形ウエハを横断する温度プロファイルを図示する。 図3Bは、半径の関数としての図3Aからのデータの温度勾配を図示する。 図3Cは、0.33mm誘発偏心に関するCVD反応器内の回転偏心から生じる、円形ウエハを横断する温度プロファイルを図示する。 図3Dは、半径の関数としての図3Cからのデータの温度勾配を図示する。 図3Eは、キャリア回転偏心の関数としての温度勾配のプロットを図示する。 図4Aは、ベベル縁と、リムとを有する、ウエハキャリアを伴う、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステムを図示する。 図4Bは、ウエハキャリアが、堆積プロセスが開始する前に、室温において、プロセス反応器(図示せず)の中に移送され、回転管上に位置付けられている、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステムを図示する。 図4Cは、図4Bに関連して説明されたものであるが、プロセス温度での構成における、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステムを図示する。 図5A−Cは、回転管の回転軸に対するウエハキャリアの自己心合を提供する、ベベル界面を含む、本教示によるウエハキャリアおよび回転管の種々の構成を図示する。 図6Aは、室温における、本教示による自己心合ウエハキャリアCVDシステムを図示する。 図6Bは、プロセス温度における、本教示による自己心合ウエハキャリアCVDシステムを図示する。 図6Cは、プロセス温度より高い温度における、本教示による自己心合ウエハキャリアCVDシステムを図示する。 図7は、スペーサと、逃げ面構造とを備える、本教示の自己心合ウエハキャリアを図示する。 図8Aは、開放キャリア設計を備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステムの実施形態を図示する。 図8Bは、開放キャリア設計と、ベベル縁とを備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステムの実施形態を図示する。 図8Cは、開放キャリアと、正圧パージ設計とを備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステムの実施形態を図示する。 図8Dは、単純セパレータを伴う開放キャリアを備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステムの実施形態を図示する。 図8Eは、中心に位置するセパレータを伴う開放キャリアを備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステムの実施形態を図示する。 図8Fは、静的セパレータを伴う開放キャリアを備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステムの実施形態を図示する。 図8Gは、可撤性石英セパレータを伴う開放キャリアを備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステムの実施形態を図示する。 図8Hは、開放キャリア設計と、ベベル縁とを備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステムの別の実施形態を図示する。 図8Iは、開放キャリアと、正圧パージ設計とを備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステムの別の実施形態を図示する。 図8Jは、単純セパレータを伴う開放キャリアを備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステムの別の実施形態を図示する。 図8Kは、中心に位置するセパレータを伴う開放キャリアを備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステムの別の実施形態を図示する。 図8Lは、静的セパレータを伴う開放キャリアを備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステムの別の実施形態を図示する。 図8Mは、可撤性石英セパレータを伴う開放キャリアを備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステムの別の実施形態を図示する。 図9Aは、ベベル幾何学形状と、リムとを伴う、縁を有する無ポケットウエハキャリアを伴う、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステムを図示する。 図9Bは、室温における、本教示による無ポケットウエハキャリアの自己心合ウエハキャリアCVDシステムを図示する。 図10は、ウエハ、ウエハキャリア、およびウエハキャリアの支柱界面の詳細を含む、図9Aおよび9Bに示される支柱ならびに接触界面の種々の実施形態の他の詳細を示す。 図11は、ウエハ、ウエハキャリア、およびウエハキャリアの支柱界面の詳細を含む、図9Aおよび9Bに示される支柱ならびに接触界面の種々の実施形態のさらに他の詳細を示す。 図12は、ウエハ、ウエハキャリア、およびウエハキャリアのバンパ界面の詳細を含む、図4A、5A−C、および6Aにおけるようなバンパならびに接触界面の種々の実施形態の他の詳細を示す。 図13は、ウエハ、ウエハキャリア、およびウエハキャリアのバンパ界面の詳細を含む、図4A、5A−C、および6Aにおけるようなバンパならびに接触界面の種々の実施形態の他の詳細を示す。 図14は、1つまたはそれを上回るバンパを有するポケットを有する、ウエハキャリアの等角図を示す。 図15は、本教示による、無ポケットウエハキャリアの平面図を示す。 図15Aは、線A−Aに沿った図15の無ポケットウエハキャリアの断面図である。 図15Bは、図15の無ポケットウエハキャリアの等角図である。 図16は、本教示による、別の無ポケットウエハキャリアの平面図を示す。 図16Aは、線A−Aに沿った図16の無ポケットウエハキャリアの断面図である。 図16Bは、図16の無ポケットウエハキャリアの等角図である。 図17は、本教示による、回転ドラム上に搭載されるウエハ支持リングの断面図である。 図17Aは、図17の拡大部分を図示する。 図18は、ウエハ支持リングの等角図を図示する。 図19は、本教示による、単一基板キャリアの拡大上面図を図示する。 図20は、本教示による、別のウエハ支持リング実施形態の等角図を図示する。 図20Aは、線A−Aに沿った図20のウエハ支持リングの断面図を図示する。 図21は、本教示による、回転ドラム上に搭載される図20のウエハ支持リングの断面図を図示する。 図21Aは、図21の拡大部分を図示する。 図22は、本教示による、図21のウエハ支持リングおよび回転ドラムの分解図を図示する。
本教示が、ここで、付随の図面に示されるようなその例示的実施形態を参照してより詳細に説明されるであろう。本明細書における「一実施形態」または「ある実施形態」の言及は、実施形態と併せて説明される、特定の特徴、構造、または特性が、少なくとも本教示の一実施形態内に含まれることを意味する。明細書中の種々の場所における「一実施形態では」という語句の表出は、必ずしも、全て同一実施形態を指すわけではない。
本教示は、種々の実施形態および実施例と併せて説明されるが、本教示をそのような実施形態に限定することを意図するものではない。対照的に、本教示は、当業者によって理解されるように、種々の代替、修正、および均等物を包含する。本明細書の教示に対するアクセスを有する当業者は、本明細書に説明されるような本開示の範囲内にある、付加的実装、修正、および実施形態、ならびに他の使用分野を認識するであろう。
本教示の方法において使用される個々のステップは、本教示が動作可能なままである限り、任意の順序において、および/または同時に行われてもよいことを理解されたい。さらに、本教示の装置および方法は、本教示が動作可能なままである限り、説明される実施形態の任意の数または全てを含むことができることを理解されたい。
本教示は、CVDおよび他のタイプの処理反応器のためのウエハキャリアを自己心合するための方法ならびに装置に関する。本教示の側面は、単一ウエハキャリアに関連して説明される。しかしながら、当業者は、本教示の多くの側面が単一ウエハキャリアに限定されないことを理解するであろう。
図1は、ウエハキャリア102と、マルチゾーン加熱器アセンブリ106を伴う、回転管104とを備える、本教示の単一ウエハCVD反応器100の一実施形態を図示する。ウエハキャリア102は、回転管104によって周縁において支持される。マルチゾーン加熱アセンブリ106は、回転管104の内側のウエハキャリア102の下に位置付けられる。本構成では、ウエハキャリア102と回転管104との間の直径間隙が存在し、キャリア装填を可能にする。本間隙の幅は、ウエハキャリア102および回転管104が、異なる熱膨張係数(CTE)を有し、温度の関数として異なる膨張をもたらすため、加熱の間、変化する。
ウエハキャリアおよび回転管は、例えば、炭化ケイ素(SiC)、窒化ホウ素(BN)、炭化ホウ素(BC)、窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al)、サファイア、シリコン、窒化ガリウム、ガリウムヒ素、石英、黒鉛、炭化ケイ素(SiC)でコーティングされた黒鉛、他のセラミック材料、およびそれらの組み合わせ等の種々の材料から形成されることができる。加えて、これらおよび他の材料は、耐火コーティング、例えば、炭化物、窒化物、または酸化物耐火コーティングを有することができる。さらに、ウエハキャリアおよび回転管は、モリブデン、タングステン、ならびにその合金等の耐火金属から形成されることができる。これらの材料はそれぞれ、コーティングの有無にかかわらず、異なる熱膨張係数(CTE)を有するであろう。例えば、ウエハキャリアのために一般に使用される、SiCコーティングされた黒鉛の熱膨張係数(CTE)は、−5.6×10−6−1である。回転管として一般に使用される、石英の熱膨張係数は、−5.5×10−7−1である。CVD SiCの熱膨張係数は、−4.5×10−6−1である。これらの熱膨張係数を前提として、約0.5mmの室温におけるウエハキャリアと回転管との間の初期間隙は、1,100℃において約0.05mmまで縮小する。高動作温度における小間隙が、石英管の完全性を維持するために要求される。間隙幅の変化のため、公知のウエハキャリア設計は、温度が増加するにつれて、ウエハキャリアの幾何学中心の周囲をスピンしない。これは、ウエハキャリア半径に沿って線形または非対称温度分布につながる。非対称温度非均一性は、堆積非均一性を生じさせ、これは、マルチゾーン加熱システムによって補償されることができない。その結果、CVD反応器のための公知のウエハキャリアは、その幾何学中心の周囲を回転しないウエハキャリアから生じる、非均一非対称温度プロファイルに悩まされる。
図2Aは、自己心合技法を使用しない、CVD反応器の略図を図示する。図2Aは、ウエハキャリア中心軸202が回転管の回転軸204と一致しない構成に関する、CVD反応器200のためのウエハキャリア、回転軸、および加熱器の相対的位置の側面図ならびに平面図の両方を図示する。本開示の目的のために、中心軸とも称される、ウエハキャリア中心軸は、本明細書では、キャリアの中央点において心合され、ウエハキャリアの上部に対して法線方向に延在する、線として定義される。本構成では、ウエハキャリア中心軸202は、回転管(図示せず)の回転軸204からオフセットされ、ウエハキャリア中心軸202および回転管の回転軸204は両方とも、加熱器中心206からオフセットされる。その結果、ウエハキャリアが回転されると、点A210および点B212は、異なる同心円経路に進行する。より具体的には、点A210は、点A’210’およびA”210”の位置によって示されるように、回転管の一方の遠端から別の遠端に移動する。回転軸204により近い点B212は、点B’212’およびB”212”の位置によって示されるように、回転管のより内側の点から別のより内側の点に移動する。このように、2つの点A210およびB212は、異なる平均回転温度を被り、これは、非対称温度プロファイル208につながる。非対称温度プロファイル208は、点B212と一致するウエハの一方の縁上において、点A210と一致するウエハの反対縁上の温度と比較して、より高い温度を示す。
したがって、図2Aに図示される構成では、点A210の平均温度Tは、点B212の平均温度T未満であって、傾斜非対称温度プロファイル208を生成する。非対称温度プロファイル208は、ウエハの点B212における縁上において、点A210におけるウエハの反対縁上の温度と比較して、より高い温度を示す。したがって、結果として生じる温度プロファイルは、回転軸に対して非対称である。キャリア軸が加熱器軸と一致する構成でも、キャリア軸と回転軸との間のオフセットによるウエハ運動偏心が、依然として、非対称温度非均一性につながる。
図2Bは、本教示による自己心合を伴う、CVD反応器の実施形態の略図を図示する。図2Bは、ウエハキャリア中心軸252が回転軸254と一致する構成における、CVD反応器250のためのウエハキャリア、回転軸、および加熱器の相対的位置の側面図ならびに平面図を図示する。本明細書に説明されるように、ウエハキャリア中心軸と回転軸の一致整合は、2つの軸が同一線上にあることを意味する。回転管(図示せず)の回転軸254に対するウエハキャリア中心軸252の位置は、一致するが、加熱器中心256からオフセットされる。ウエハキャリア中心軸252および回転軸254が一致するとき、それらが加熱器中心からオフセットされる場合でも、ウエハキャリアは、偏心を伴わずに、回転軸の周囲をスピンしている。本構成は、対称温度プロファイル258につながる。
より具体的には、本構成では、キャリアが回転されると、点A260および点B262は、加熱器から同一平均温度を被る。同様に、点C264および点D266もまた、同一平均温度を被る。しかしながら、点C264およびD266における平均温度は、点A260およびB262の平均温度と異なる。結果として生じる温度プロファイル258は、軸方向に対称であるが、非均一である。
本教示の自己心合ウエハキャリアから生じる軸方向に対称な非均一温度プロファイル258を伴って堆積される膜の均一性は、ウエハキャリアに近接して位置付けられるマルチゾーン加熱器を適切に構成し、動作させることによって、改良されることができる。代替として、またはウエハキャリアに近接して位置付けられるマルチゾーン加熱器の適切な使用と組み合わせて、本教示の軸方向に対称な非均一温度プロファイル258から生じる膜均一性は、ウエハ温度均一性のためのキャリアポケットプロファイリングによって、改良されることができる。例えば、「Method for Improving Performance of a Substrate Carrier」と題され、本譲受人に譲渡された米国特許第8,486,726号を参照されたい。米国特許第8,486,726号の明細書全体は、参照することによって本明細書に組み込まれる。したがって、軸方向に対称な非均一温度プロファイルは、温度管理のための公知の方法および装置が温度均一性ならびに結果として生じる膜堆積均一性を改良するために使用されることができるため、非対称プロファイルより望ましい。
図3Aは、1.33mm誘発偏心のためのCVD反応器内の回転偏心から生じる円形ウエハの表面を横断した温度プロファイル300を図示する。図3Bは、図3Aに示されるような同一1.33mm誘発偏心のための半径310の関数としての0°における温度勾配312および90°における温度勾配314を図示する。図3Bは、キャリアの半径に沿った著しい線形温度分布を図示する。そのような線形温度分布は、公知のマルチゾーン加熱システム単独では線形温度分布を補償しないであろうため、容易に補償されることができない。線形温度分布は、低堆積均一性をもたらす。
図3Cは、0.33mm誘発偏心のためのCVD反応器内の回転偏心から生じる円形ウエハを横断した温度プロファイル320を図示する。図3Dは、同一0.33mm誘発偏心のための半径330の関数としての0°における温度勾配332および90°における温度勾配334を図示する。図3Eは、図3A−Dからのデータに基づく、キャリア回転偏心の関数としての温度勾配340の結果として生じるプロットを図示する。プロットは、キャリア回転偏心が0.33mm未満であるとき、勾配340が約2℃未満まで縮小されることを示す。
したがって、本教示の1つの特徴は、本教示によるウエハキャリアが、プロセス温度において、ウエハキャリア中心軸および回転管の回転軸の一致を提供することができることである。本一致は、マルチゾーン加熱要素を適切に使用することによって補償されることができる軸方向に対称な温度プロファイルを生成するために、ウエハの円形回転の偏心を縮小させる。
図4Aは、ベベル幾何学形状を伴う縁404と、平坦リム406とを有する、ウエハキャリア402を伴う、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステム400を図示する。ウエハキャリア402の縁404は、ウエハキャリアの周縁の外側またはその近傍における円形領域に対応する。縁は、ウエハキャリアの下側表面から突出する。ウエハ408は、ウエハキャリア402の上側表面上で心合される。加熱要素410が、ウエハキャリア402の下に位置する。ポケット420内に位置付けられるウエハ408、リム406、および加熱要素410は全て、平行に位置付けられる。ウエハ408の縁は、以下にさらに議論される接触界面421において、ポケット420の側壁424に接触する。ウエハキャリア402は、回転管412上に位置付けられる。回転管412は、ベベル幾何学形状を伴う縁414と、平坦リム416とを有する。ウエハキャリア縁404および回転管縁414は、ウエハキャリア402が回転管412上に位置付けられると、近接し、平行となる。いくつかの実施形態では、回転管412の縁414上のベベル幾何学形状は、回転管412の回転軸に対して角度α418において形成される。同様に、ウエハキャリア402の縁404上のベベル幾何学形状は、ウエハを支持するウエハキャリアの上側表面に対して法線方向に延びるキャリアの中心軸に対して角度α418に設定される。いくつかの実施形態では、角度α418は、tan(α)>fであるように選定され、fは、ウエハキャリアと回転管材料間の摩擦係数である。
図4Bは、ウエハキャリア432が、堆積プロセスが開始する前に、室温において、プロセス反応器(図示せず)の中に移送され、回転管434上に位置付けられている、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステム430を図示する。図4Bは、幅Lを伴う間隙436と、幅Dの回転管直径438とを図示する。本教示のウエハキャリアの1つの特徴は、ウエハキャリア縁が、室温において、回転管の縁とウエハキャリアの縁との間に間隙が存在するように定寸されることである。いくつかの実施形態では、ウエハキャリア432および回転管434の寸法は、間隙436が以下の方程式を満たすように選定される。
L<(CTEcarrier−CTEtube)×D×T
式中、CTEcarrierは、キャリア432の熱膨張係数であって、CTEtubeは、回転管434の熱膨張係数であって、Tは、プロセス温度である。間隙436は、前述の方程式に従って、動作温度の増加に伴って減少し、プロセス温度が実現される直前、間隙は、実質的にゼロとなるであろう。
図4Cは、図4Bと関連して説明される構成であるが、プロセス温度における、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステム450を図示する。ウエハキャリア452のベベル縁と回転管454との間の近接触は、回転管上のキャリアの心合をもたらす。その結果、ウエハキャリア中心軸および回転軸は、一致する。
当業者は、多数のベベル幾何学形状が、回転管とウエハキャリアとの間の界面を形成するために使用されることができることを理解するであろう。図5A−Cは、ウエハキャリアの種々のベベル幾何学形状縁および回転管と、ウエハキャリア中心軸および回転管の回転軸の自己心合を提供する、ウエハキャリアと回転管との間の結果として生じる界面とを含む、本教示によるウエハキャリアおよび回転管の種々の構成を図示する。
図5Aは、ウエハキャリア502の周縁の外側に近接してウエハキャリア502上に位置付けられる第1の縁506を含む、ウエハキャリア502の第1の構成500を図示する。ウエハキャリア502の縁506は、ベベル幾何学形状を伴って形成され、ウエハキャリア502の中心の周囲に円形に延設される。縁508は、回転管の外縁504に近接して回転管504上に位置付けられる。回転管504の縁508は、ベベル幾何学形状を伴って形成され、回転管504の周縁の周囲に円形に延設される。ウエハキャリア502の縁506のベベル幾何学形状および回転管504の縁508のベベル幾何学形状は、ウエハキャリア502が回転管504上に位置付けられると、近接し、平行となる。図5Aに示される実施形態では、ベベル縁は、回転管504の外周縁上に形成される。他の実施形態では、回転管504のベベル縁は、回転管504の内周縁上に形成される。図5Aに示される実施形態では、動作の間、ウエハキャリア502は、ウエハキャリア502の縁506のベベル幾何学形状および回転管504の縁508のベベル幾何学形状が、近接触し、それによって、ベベル縁506、508が回転管504の回転軸をウエハキャリア中心と一致したまま保つため処理の間にウエハ510の自己心合を生成するように、回転管504上に位置付けられる。
図5Bは、ウエハキャリア532上に位置付けられるベベル幾何学形状を伴う縁536と、回転管534上に位置付けられるベベル幾何学形状を伴う縁538とを含む、ウエハキャリア532および回転管534の第2の構成530を図示する。ウエハキャリア532上に形成されるベベル縁536および回転管534上に形成されるベベル縁538は、上向きに、回転管534の内周縁から離れるように角度付けられる。2つのベベル縁は、平行である。動作の間、ウエハキャリア532は、第1のベベル縁536および第2のベベル縁538が近接触し、ウエハ540が、処理の間、回転軸にわたって心合されるように、回転管534上に位置付けられる。ベベル縁536、538は、回転管534の回転軸をウエハキャリア中心軸と一致したまま保つ。
図5Cは、ウエハキャリア552上に位置付けられる第1のベベル縁556と、回転管554上に位置付けられる第2のベベル縁558とを含む、ウエハキャリア552および回転管554の第3の構成550を図示する。第1のベベル縁556および第2のベベル縁558は、下向きに、回転管の内周縁から離れるように角度付けられる。2つのベベル縁は、平行である。動作の間、ウエハキャリア552は、第1のベベル縁556および第2のベベル縁558が近接触し、処理の間、ウエハ560の自己心合を生成するように回転管554上に位置付けられる。ベベル縁556、558は、回転管554の回転軸をウエハキャリア552中心軸と一致したまま保つ。
本教示の1つの特徴は、ウエハキャリアの縁の幾何学形状および回転管の縁の幾何学形状が、処理の間、プロセス温度において、ウエハの特定の量の偏心または略偏心回転を生成することである。処理の間のウエハの偏心または略偏心回転量は、高度に均一な膜厚さプロファイルをもたらす、所望のプロセス温度プロファイルを達成するように選定される。
図6Aは、本教示による自己心合ウエハキャリアCVDシステム600を図示し、室温において、ポケット624内に位置付けられるウエハ620を示す。ウエハ620の縁は、以下にさらに議論される接触界面621において、ポケット624の側壁626に接触する。ウエハキャリア604の縁602は、本実施形態では、ウエハキャリア604の中心軸606と平行であって、また、回転管610の縁608とも平行である。ウエハキャリア縁602の幾何学形状は、間隙612がウエハキャリア604の縁602と回転管610の縁608との間に存在するようなものである。間隙612は、接触がウエハキャリア縁602と回転管縁608との間に生じないように、回転管610に対するウエハキャリア604の膨張のための十分な空間を可能にする。ウエハキャリア604は、プロセス温度サイクルの全体を通して、特に、最高プロセス温度においても、回転管610より小さいままである。いくつかの実施形態では、加熱器614は、回転管610の回転軸616に沿って心合される。
図6Aは、ウエハキャリア604の中心軸606が回転軸616と一致しないことを示す。スペーサ618が、プロセス温度において、ウエハキャリア中心軸と回転管610の回転軸が一致するように定寸される。いくつかの実施形態では、スペーサ618は、ウエハキャリア縁602の中に機械加工され、その構造と一体型を成す。いくつかの実施形態では、ウエハキャリア604は、黒鉛であって、スペーサ618は、直接、黒鉛の中に機械加工され、ウエハキャリア604全体が、次いで、炭化ケイ素(SiC)等の異なる材料でコーティングされる。いくつかの実施形態では、2つまたはそれを上回るスペーサが、回転管610の縁608と安定した接点を形成するために使用される。
図6Bは、本教示による自己心合ウエハキャリアCVDシステム630を図示し、プロセス温度においてポケット624内に位置付けられるウエハ620を示す。ウエハ620の縁は、以下にさらに議論される接触界面621において、ポケット624の側壁626に接触する。図6Bは、ウエハキャリア632が動作条件にあるとき、ウエハキャリア632の中心が、直接、回転管636の回転軸634の中心と整合されることを示す。したがって、処理の間、プロセス温度において、ウエハの偏心回転は、存在しない。
図6Cは、本教示による自己心合ウエハキャリアCVDシステム670を図示し、プロセス温度より高い温度においてポケット624内に位置付けられるウエハ620を示す。ウエハ620の縁は、以下にさらに議論される接触界面621において、ポケット624の側壁に接触する。図6Cは、プロセス温度より高い温度では、ウエハキャリア674の中心軸672が回転軸676ともはや整合されないことを示す。いくつかの実施形態では、スペーサ678は、ウエハキャリア672の中心と回転軸676との間のオフセットによって生じる偏心をオフセットし、これらのより高いプロセス温度において対称温度プロファイルを提供するために使用される。
図7は、ウエハキャリアの縁に対応する円形領域上に位置付けられる1つまたはそれを上回るスペーサ702と、1つまたはそれを上回るスペーサ702の反対に位置付けられる逃げ面構造704とを含む、縁幾何学形状を伴う、本教示の自己心合ウエハキャリア700を図示する。図7に示される実施形態では、逃げ面構造704は、スペーサ702と直径方向に対向する、1つまたはそれを上回る平坦区分を含む。逃げ面構造704は、ウエハキャリア700の質量中心を偏移させる。
回転の間、回転質量の遠心力は、ウエハキャリア700の縁と回転管の縁(図7には図示せず)との間の摩擦を克服することに役立つ。遠心力は、ウエハキャリア700を1つまたはそれを上回るスペーサ702が回転管の縁と接触したままであるような方向に移動させる。
本教示の自己心合ウエハキャリアの1つの特徴は、ウエハの両側が、開放され、実質的量のウエハキャリア表面と接触し得ないことである。図8A−Cは、開放キャリア設計を伴う、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステム800の実施形態を図示する。「開放キャリア設計」とは、ウエハ802の部分が開放される、または支持されないことを意味する。ウエハの周縁の周囲の小領域のみが、ウエハキャリアと物理的に接触する。いくつかの実施形態では、セパレータプレートが、ウエハの背面が暴露される回転管の内側の領域を画定するために使用される。
図8Aは、セパレータプレート806を伴う、開放キャリア設計を図示する。図8Aに示される開放キャリア設計の実施形態では、ウエハ802は、ウエハ802の周縁においてウエハキャリア804によって支持され、ウエハの上方および下方において、ウエハ802の上部および底部の両方をチャンバ内の大気に暴露されたままにする。
図8Bは、開放キャリア設計と、ベベル縁834を伴う幾何学形状とを備えるウエハキャリア832を伴う、本教示の自己心合キャリアCVDシステム830の実施形態を図示する。ウエハキャリアのベベル縁834は、ウエハキャリア832が回転管838上に位置付けられると、回転管838のベベル縁836上に静置する。2つのベベル縁834、836間の界面は、ウエハキャリア832を回転管838の回転軸に対して心合させる。
図8Cは、セパレータプレート874のための垂直接線ロック872を伴う、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステム870の実施形態を図示する。図8Cに図示される実施形態は、セパレータプレートの上方の空洞内の正圧パージ876のために設計される。パージガスは、セパレータプレート874を通して通過する管880によって、セパレータプレート874とウエハ878との間の領域に提供される。ウエハ878の底部側は、パージガスに暴露される。したがって、種々の実施形態では、開放キャリア設計ウエハキャリアは、回転管の回転軸に対するウエハキャリアの自己心合を提供する、ウエハキャリア縁および回転管縁の種々の幾何学形状ならびに寸法を利用する。
図8Dは、単純セパレータ822を伴う開放キャリア821を備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステム820の実施形態を図示する。セパレータ822は、タングステン等の耐火金属が、ウエハ824の背面上に堆積することを防止する。セパレータ822は、放射加熱をウエハ824に提供する。種々の実施形態では、セパレータ822は、炭化ケイ素、石英、または他の材料から作製される。炭化ケイ素の使用は、炭化ケイ素が高熱伝導性を有するため、比較的に低温傾斜率を提供する。セパレータ822は、非透明材料から形成され、清掃要件を最小限にしてもよい。また、セパレータ822は、ベベル縁826を含み、自己心合を提供することができる。いくつかの実施形態では、ウエハキャリア821およびセパレータ822は両方とも、堆積の間、非均一温度プロファイルを防止するために、個別の縁の自己心合幾何学形状および寸法を利用する。パージ管828が、正圧パージガス829を空洞に提供するために使用される。
図8Eは、中心に位置するセパレータ842を伴う開放キャリア841を備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステムの実施形態を図示する。セパレータ842は、パージ管としての役割も果たす、留め具844を使用して、石英緩衝材843上に心合される。留め具844は、回転管846の回転軸に対するセパレータ842の自己心合を提供する。ウエハキャリア841の縁寸法および幾何学形状は、回転管846の回転軸に対するウエハキャリア841の自己心合を提供する。セパレータ842は、非透明材料から形成され、清掃要件を最小限にしてもよい。
図8Fは、静的セパレータ852を伴う開放キャリア851を備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステム850の実施形態を図示する。傘形状の静的セパレータ852は、回転の間、セパレータ852を回転管854に対して静的なままにさせる、2つの縁853、853’を有する。言い換えると、静的セパレータ852は、動作の間、回転管854に伴って回転しない。種々の実施形態では、静的セパレータ852の寸法および幾何学形状は、静的セパレータ852の上部と底部との間の温度差のために生じる応力を最小限にするように選定される。種々の実施形態では、静的セパレータ852は、炭化ケイ素、石英、または他の材料から作製される。炭化ケイ素の使用は、炭化ケイ素が高熱伝導性を有するため、より低い傾斜率を提供する。静的セパレータ852は、非透明材料から形成され、清掃要件を最小限にしてもよい。静的セパレータ852は、タングステン等の耐火金属が、ウエハ855の背面上に堆積することを防止する。
図8Gは、開放キャリア861と、石英セパレータ862とを備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステム860の実施形態を図示する。石英セパレータ862は、恒久的または可撤性であってもよい。石英セパレータ862は、タングステン等の耐火金属が、ウエハ863の背面上に堆積することを防止する。恒久的石英セパレータの場合、セパレータ862は、回転管864との石英の連続部品であってもよい。本連続部品設計は、セパレータが回転構造の一部ではないため、セパレータを心合させる問題を排除する。非透明炭化ケイ素キャリア861は、迷光を遮断する。多くの実施形態では、セパレータ862の寸法および幾何学形状は、温度勾配に起因する応力を回避するように選定される。
図8Hは、開放キャリア設計と、ベベル縁934を伴う幾何学形状とを備える、ウエハキャリア932を伴う、本教示の自己心合キャリアCVDシステム930の実施形態を図示する。ウエハキャリアのベベル縁934は、ウエハキャリア932が回転管938上に位置付けられると、回転管938のベベル縁936上に静置する。2つのベベル縁934、936間の界面は、ウエハキャリア932を回転管938の回転軸に対して心合させる。
図8Iは、セパレータプレート944のための垂直接線ロック942を伴う、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステム940の実施形態を図示する。図8Iに図示される実施形態は、セパレータプレートの上方の空洞内の正圧パージ946のために設計される。パージガスは、セパレータプレート944を通して通過する管945によって、セパレータプレート944とウエハ948との間の領域に提供される。ウエハ948の底部側は、パージガスに暴露される。したがって、種々の実施形態では、開放キャリア設計ウエハキャリアは、回転管987の回転軸に対するウエハキャリアの自己心合を提供する、ウエハキャリア縁および回転管縁の種々の幾何学形状ならびに寸法を利用する。
図8Jは、単純セパレータ982を伴う開放キャリア981を備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステム980の実施形態を図示する。セパレータ982は、タングステン等の耐火金属が、ウエハ984の背面上に堆積することを防止する。セパレータ982は、放射加熱をウエハ984に提供する。種々の実施形態では、セパレータ982は、炭化ケイ素、石英、または他の材料から作製される。炭化ケイ素の使用は、炭化ケイ素が熱伝導性を有するため、比較的に高温傾斜率を提供する。セパレータ982は、非透明材料から形成され、清掃要件を最小限にしてもよい。また、セパレータ982は、ベベル縁986を含み、自己心合を提供することができる。いくつかの実施形態では、ウエハキャリア981およびセパレータ982は両方とも、堆積の間の非均一温度プロファイルを防止するために、個別の縁の自己心合幾何学形状および寸法を利用する。パージ管988は、正圧パージガス989を空洞に提供するために使用される。
図8Kは、中心に位置するセパレータ992を伴う開放キャリア991を備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステム990の実施形態を図示する。セパレータ992は、パージ管としての役割も果たす留め具994を使用して、石英緩衝材993上で心合される。留め具994は、回転管996の回転軸に対するセパレータ992の自己心合を提供する。ウエハキャリア991の縁寸法および幾何学形状は、回転管996の回転軸に対するウエハキャリア991の自己心合を提供する。セパレータ992は、非透明材料から形成され、清掃要件を最小限にしてもよい。
図8Lは、静的セパレータ1302を伴う開放キャリア1301を備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステム1300の実施形態を図示する。傘形状の静的セパレータ1302は、回転の間、セパレータ1302を回転管1304に対して静的なままにさせる、2つの縁1303、1303’を有する。言い換えると、静的セパレータ1302は、動作の間、回転管1304に伴って回転しない。種々の実施形態では、静的セパレータ1302の寸法および幾何学形状は、静的セパレータ1302のための上部と底部との間の温度差のために生じる応力を最小限にするように選定される。種々の実施形態では、静的セパレータ1302は、炭化ケイ素、石英、または他の材料から作製される。炭化ケイ素の使用は、炭化ケイ素が低熱伝導性を有するため、比較的に高傾斜率を提供する。静的セパレータ1302は、非透明材料から形成され、清掃要件を最小限にしてもよい。静的セパレータ1302は、タングステン等の耐火金属が、ウエハ1305の背面上に堆積することを防止する。
図8Mは、開放キャリア1311と、石英セパレータ1312とを備える、本教示の自己心合ウエハキャリアCVDシステム1310の実施形態を図示する。石英セパレータ1312は、恒久的または可撤性であってもよい。石英セパレータ1312は、タングステン等の耐火金属が、ウエハ1313の背面上に堆積することを防止する。恒久的石英セパレータの場合、セパレータ1312は、回転管1314との石英の連続部品であってもよい。本連続部品設計は、セパレータが回転構造の一部ではないため、セパレータを心合する問題を排除する。非透明炭化ケイ素キャリア1311は、迷光を遮断する。多くの実施形態では、セパレータ1312の寸法および幾何学形状は、温度勾配に起因する応力を回避するように選定される。
図9Aは、ベベル幾何学形状を伴う縁904と、平坦リム906とを有する、ウエハキャリア902を伴う、本教示の自己心合無ポケットウエハキャリアCVDシステム900を図示する。ウエハキャリア902の縁904は、ウエハキャリアの外周縁またはその近傍の円形領域に対応する。縁は、ウエハキャリアの下側表面から突出する。ウエハ908は、支柱920によって、ウエハキャリア902の上側表面上に心合される。ウエハ908および支柱920の縁は、以下にさらに議論される接触界面921において接触する。加熱要素910は、ウエハキャリア902の下に位置する。ウエハ908、リム906、および加熱要素910は全て、平行に位置付けられる。ウエハキャリア902は、回転管912上に位置付けられる。回転管912は、ベベル幾何学形状を伴う縁914と、平坦リム916とを有する。ウエハキャリア縁904および回転管縁914は、ウエハキャリア902が回転管912上に位置付けられると、近接し、平行となる。いくつかの実施形態では、回転管912の縁914上のベベル幾何学形状は、回転管912の回転軸に対して角度α918において形成される。同様に、ウエハキャリア902の縁904上のベベル幾何学形状も、ウエハを支持するウエハキャリアの上側表面に対して法線方向に延びるキャリアの中心軸に対して角度α918に設定される。いくつかの実施形態では、角度α918は、tan(α)>fであるように選定され、式中、fは、ウエハキャリアと回転管材料間の摩擦係数である。ウエハキャリア902は、ポケットを有しておらず、無ポケットキャリアと見なされ得、動作の間、支柱920が、ウエハ908をウエハキャリア904上に保定する。
図9Bは、室温における、本教示による自己心合無ポケットウエハキャリアCVDシステム950を図示する。ウエハキャリア954の縁952は、本実施形態では、ウエハキャリア954の中心軸956と平行であって、また、回転管960の縁958とも平行である。ウエハキャリア縁952の幾何学形状は、間隙968がウエハキャリア954の縁952と回転管960の縁958との間に存在するようなものである。間隙968は、ウエハキャリア縁952と回転管縁958との間に接触が生じないように、回転管960に対するウエハキャリア954の膨張のための十分な空間を可能にする。ウエハキャリア954は、プロセス温度サイクル全体を通して、特に、最高プロセス温度において、回転管960より小さいままである。いくつかの実施形態では、加熱器964は、回転管960の回転軸966に沿って心合される。
図9Bは、ウエハキャリア954の中心軸956が回転軸966と一致しないことを示す。スペーサ962は、ウエハキャリア954の回転を偏心にするように定寸され、ウエハ970は、回転管960を表す円形内にある。ウエハ970は、支柱972によって、ウエハキャリア954上に心合される。ウエハ970および支柱972の縁は、以下にさらに議論される接触界面971において接触する。いくつかの実施形態では、スペーサ962は、ウエハキャリア縁952の中に機械加工され、その構造と一体型を成す。いくつかの実施形態では、ウエハキャリア954は、黒鉛であって、スペーサ962は、直接、黒鉛の中に機械加工され、ウエハキャリア954全体が、次いで、炭化ケイ素(SiC)等の異なる材料でコーティングされる。いくつかの実施形態では、2つまたはそれを上回るスペーサが、回転管960の縁958との安定した接点を形成するために使用される。図9Bに示されるシステムは、上記の図6Aに示されるものに類似し、図9Bのシステムが回転すると、本質的に、上記の図6Bおよび6Cに記載された説明に従うであろう。ウエハキャリア954は、ポケットを有しておらず、したがって、無ポケットキャリアと見なされ得、動作の間、支柱972が、ウエハ970をウエハキャリア954上に保定する。
図10および11は、上記の図9Aおよび9Bに示されるような支柱920または972ならびに接触界面921または971の詳細を示す。それぞれ、点線円形FおよびGを参照されたい。図10では、アイテム1100は、前述のウエハ、ウエハキャリア、およびウエハキャリア902または954の支柱界面の詳細を示す。アイテム1102は、前述の支柱920または972である。アイテム1106は、それぞれ、ウエハ908または970が静置する、それぞれ、ウエハキャリア902または954の一部である。アイテム1104は、接触界面921または971を形成する、支柱920または972の壁であって、ウエハ908または970は、それぞれ、支柱920または972に接触する(アイテム1102に類似する)。ウエハ縁と界面接触する、アイテム1104の面は、平坦または湾曲(例えば、凸面)であることができる。
図11では、表面1200は、それぞれ、図9A、9Bと関連して説明される、ウエハ、ウエハキャリア、およびウエハキャリア902または954の支柱界面の詳細を示す。表面1202は、支柱920または972である。本実施形態では、表面1204は、それぞれ、図9Aおよび9Bに関連する、接触界面921または971を形成する、支柱920または972のアンダーカット壁である。表面1206は、ウエハ908または970が、それぞれ、静置する、それぞれ、ウエハキャリア902または954の一部である。表面1204および表面1206は、約80°〜約95°の範囲内であることができる、角度Θを形成する。
図12および13は、図4Aおよび6Aと関連して説明されるような側壁ならびに接触界面421または621の種々の実施形態の詳細を示す。図12では、表面1900は、図4Aおよび6Aと関連して説明されるウエハキャリアならびにウエハキャリア402または604の側壁の詳細を示す。表面1902は、図4Aおよび6Aに示されるようなウエハキャリア402または604の上部面である。表面1906は、ウエハ408または620が、それぞれ、静置する、それぞれ、ウエハキャリア402または604のポケット420もしくは624の一部である。表面1904は、ウエハ408または620が、それぞれ、ポケット420または624内に載置されると、接触界面421または621を形成する、それぞれ、ウエハキャリア402または604の側壁424もしくは626内に形成されるバンパである。ウエハ縁と界面接触する、アイテム1904の面は、平坦または湾曲(例えば、凸面)であることができる。
図13では、アイテム1800は、図4Aおよび6Aと関連して説明されるウエハキャリアならびにウエハキャリア402または604の側壁の詳細を示す。表面1802は、前述のように、ウエハキャリア402または604の上部面である。本実施形態では、表面1804は、それぞれ、ウエハキャリア402または604の側壁424もしくは626内に形成されるバンパであって、それぞれ、図4Aおよび6Aに示されるように、接触界面421または621を形成するようにアンダーカットされる。アイテム1806は、ウエハ408または620が、それぞれ、静置する、それぞれ、ウエハキャリア402または604のポケット420もしくは624の一部である。表面1804および表面1806は、約80°〜約95°の範囲内であることができる、角度Θを形成する。図4Aおよび6Aの側壁424または626の全体が、アンダーカットされるわけではない。ポケット420または624のアンダーカット部分は、バンパが個別のポケット内に形成されるときのみ形成される。
図14は、図12および13と関連して説明されるバンパ等の1つまたはそれを上回るバンパ1604を有する、ポケット1602を有する、ウエハキャリア1600の等角図を示す。ポケット1602の壁1606は、その上に形成される1つまたはそれを上回るバンパ1604を有する。
図15は、本教示による、別の無ポケットウエハキャリア1400の平面図を示す。無ポケットウエハキャリア1400は、リム1402と、支柱1404とを有する。支柱1404は、図10および11に説明されるそれらの支柱に類似する。無ポケットウエハキャリア1400は、ウエハ1406が静置する、表面1408を有する。
図15Aは、無ポケットウエハキャリア1400の断面図を示す。無ポケットウエハキャリア1400は、図4Aと関連して説明されるような縁およびリムに類似するベベル幾何学形状ならびにリム1402を有する、縁1410を有する。縁1410のベベル幾何学形状は、無ポケットウエハキャリア1400が利用される反応器の回転管と、図4Aと関連して説明される角度α418に類似する類似角度αを形成する。回転管は、図4Aと関連して説明される回転管412に類似する。
図15Bは、本教示による、無ポケットウエハキャリア1400の等角図を示す。無ポケットウエハキャリア1400は、リム1402と、支柱1404とを有する。支柱1404は、図10および11と関連して説明されるそれらの支柱に類似する。無ポケットウエハキャリア1400は、ウエハ(図示せず)が静置する、表面1408を有する。
図16は、本教示による、別の無ポケットウエハキャリア1500の平面図を示す。無ポケットウエハキャリア1500は、リム1502と、図10および11に説明される支柱に類似する、支柱1504とを有する。無ポケットウエハキャリア1500は、ウエハ1506が静置する、表面1508を有する。
図16Aは、無ポケットウエハキャリア1500の断面図を示す。無ポケットウエハキャリア1500は、図4Aと関連して説明されるような縁およびリムに類似する、ベベル幾何学形状を有する縁1510と、リム1502とを有する。縁1510のベベル幾何学形状は、無ポケットウエハキャリア1500が利用される反応器の回転管と、前述のような角度α418に類似する類似角度αを形成する。回転管は、回転管412等の本明細書に説明される回転管に類似する。
図16Bは、本教示による、無ポケットウエハキャリア1600の等角図を示す。図16および16Aを参照すると、無ポケットウエハキャリア1500、1600は、リム1502と、図10および11に説明される支柱に類似する支柱1504とを有する。無ポケットウエハキャリア1500は、ウエハ(図示せず)が静置する、表面1508を有する。
図17は、回転ドラム1702上に搭載される、ウエハ支持リング1700(開放キャリアとも呼ばれる)の断面図である。ウエハ支持リング1700は、縁1710を有し、回転ドラム1702は、ウエハ支持リング1700が回転ドラム1702上に位置付けられると、縁1710および1708の幾何学形状が、近接し、平行となるような縁1708を有する。幾何学形状は、ウエハ支持リング1700が、あらゆる温度において、回転ドラム1702と同期して回転するようなものである。ウエハ支持リング1700は、ウエハ(図示せず)の外側縁が静置する、上部面1709と、縁1706とを有する。ウエハ支持リング1700はまた、1つまたはそれを上回るバンパ1704を含み、バンパは、直線壁またはアンダーカットを有し、図12および13に説明されるものに類似する。ウエハ支持リング1700はまた、上部面1709および縁1706が同一平面にあって、無ポケット構成を形成し、1404または1504に類似する支柱を使用する、構成を有することができる。ウエハ支持リング1700はまた、図8Aから8Gに示されるような自己心合CVDシステム内でも使用されることができる。ウエハ支持リング1700が無ポケット構成であるとき、ウエハ縁に接触する支柱の面は、平坦または湾曲(例えば、凸面)であることができる。
図17Aは、図17における円形Aの拡大図を示す。
図18は、本明細書に説明されるような縁1706と、バンパ1704とを有する、ウエハ支持リング1700の等角図を示す。
本明細書に前述されるように、支柱、例えば、支柱920または972は、前述のような無ポケットキャリア上に形成される。ポケットを有するウエハキャリアに関しては、バンパが、使用される。
無ポケットウエハキャリア上で使用されるときの支柱またはポケットを有するウエハキャリア上で使用されるときのバンパは、概して、無ポケットウエハキャリアの表面上またはウエハキャリアのポケット内に対称的に載置される。一般に、6つのバンパまたは支柱が、検討されるが、より少ない、例えば、3もしくは4つ、またはより多い、例えば、9もしくは10のバンパまたは支柱が、使用されることもできる。
アンダーカットは、図11および13に示されるように、支柱またはバンパのために使用されるとき、約80〜約95°の範囲内である。ウエハの縁に接触する、アイテム1204および1804の表面は、平坦または湾曲(例えば、凸面)であることができる。他の実施形態では、支柱は、凹面であることができる。
ウエハの縁に接触する、例えば、図10および12におけるバンパまたは支柱の表面は、平坦または湾曲(例えば、凸面)であることができる。他の実施形態では、支柱は、凹面であることができる。
バンパまたは支柱を形成するために使用される材料は、典型的には、ウエハキャリアが作製されるものと同一材料である。他の実施形態では、バンパまたは支柱は、ウエハが形成されるものと同一材料から形成されることができる。さらに別の実施形態では、バンパまたは支柱は、ウエハキャリアおよびウエハのものと異なる材料から作製されることができる。
バンパまたは支柱に加え、本発明のウエハキャリアはまた、タブを有することができる。タブは、表面1408または1508上、例えば、支柱の近傍の表面円周方向上の種々の場所において、無ポケットウエハキャリア内に形成されることができる。タブは、支柱の場所の近傍または円周方向の任意の場所に載置されることができる。ポケットがウエハキャリア内に存在するとき、タブは、表面1806または1906上に位置することができ、バンパは、陥凹内のポケットの外側に沿って、またはその中の任意の場所に位置する。
両事例において、タブは、三角形形状であってもよい。タブは、基板キャリアが基板に対して膨張するとき、発生される力の少なくとも一部を吸収する材料から形成されることができる。また、タブは、基板キャリアの温度が上昇するにつれて、基板にかかる機械的応力を減少させることができる。
図19は、図14と関連して説明されたような(図14のうちのいくつかの特徴は、示されていない)、本教示による単一基板キャリア1600の拡大上面図1900を図示する。拡大上面図1900は、基板を支持するために使用される、複数のタブ1903を示す。基板は、処理の間、これらのタブ1903上に静置する。多数のタイプのタブが、使用されることができる。例えば、タブ1903は、示されるように、三角形形状のタブ1903であることができるが、他の形状も、検討されることができ、基板キャリア1600の縁に沿ったいくつかの場所に位置付けられる。これは、基板キャリア1600が、その温度が所望の処理温度に漸増されるにつれて膨張する一方、多くのタイプの基板の寸法が本質的に同一のままであるためである。タブ1903は、プロセスの動作温度範囲全体にわたって基板を支持するように定寸される。
本発明はまた、化学蒸着システムのための単一ウエハ基板キャリアを提供し、単一ウエハ基板キャリアは、基板(またはウエハ)を受容するように適合される本体(ウエハキャリア)と、回転管の上部に位置付けるための縁幾何学形状を有し、回転管もまた、縁幾何学形状を有し、単一ウエハ基板キャリアおよび回転管の縁幾何学形状が、所望のプロセス温度において、プロセスの間、ウエハキャリアの中心軸と回転管の回転軸の一致整合を提供するように選定される。ウエハ(または基板)は、ポケット(例えば、図4Aおよび6Bと関連して説明されるようなポケット420またはポケット624)を使用することによって、またはポケットを使用せずに(すなわち、無ポケット)、本明細書に議論されるような2つまたはそれを上回るバンパもしくは支柱を使用することによってのいずれかにおいて、本体上に受容されることができる。
単一ウエハ基板キャリアは、ウエハキャリアとしても知られ、用語は、本明細書では、同義的である。
図20は、ウエハ支持リング(開放キャリアまたはプロセストレイとも呼ばれる)2000の等角図を示す。ウエハ支持リング2000は、ウエハ(図示せず)の外側縁が静置する、縁2006を有する。ウエハ支持リング2000はまた、1つまたはそれを上回るバンパを有することができ、バンパは、直線壁またはアンダーカットを有し、図12および13に説明されるものに類似する。ウエハ支持リング2000はまた、上部面2009および縁2006が同一平面であって、無ポケット構成を形成し、前述のような1404または1504に類似する支柱を使用する、構成を有することができる。ウエハ支持リング2000はまた、図8Aから8Gに示されるような自己心合CVDシステム内でも使用されることができる。ウエハ支持リング2000が無ポケット構成であるとき、ウエハ縁に接触する支柱の面は、平坦または湾曲(例えば、凸面)であることができる。
図20Aは、線A−Aを通した図20の断面図である。
図21は、回転ドラム2002上に搭載される、ウエハ支持リング2000の断面図を示す。ウエハ支持リング2000は、縁2010と、縁2012とを有する。回転ドラム2002は、縁2008と、2014とを有する。ウエハ支持リング2000が回転ドラム2002上に位置付けられると、ウエハ支持リング2000の縁2010および回転ドラム2002の縁2008の幾何学形状は、近接し、平行となり、ウエハ支持リング2000の縁2012および回転ドラムの縁2014の幾何学形状は、近接し、平行となる。幾何学形状は、ウエハ支持リング2000が、あらゆる温度において、回転ドラム2002と同期して回転するようなものである。縁2012は、回転ドラム2002の縁2014に沿って約0.5mm〜約7.5mm延在することができる。
図21Aは、図21における円形Aの拡大図を示す。
図22は、ウエハ支持リング2000および回転ドラム2002の分解図を示す。
(均等物)
本出願人の教示が、種々の実施形態と併せて説明されるが、本出願人の教示は、そのような実施形態に限定されないことが意図される。対照的に、本出願人の教示は、当業者によって理解されるように、本教示の精神および範囲から逸脱することなく、その中に成され得る、種々の代替、修正、ならびに均等物を包含する。

Claims (40)

  1. 化学蒸着(CVD)反応器のための自己心合ウエハキャリアシステムであって、
    a)縁と、ウエハを保持するように適合されるポケットとを備えるウエハキャリアであって、前記ウエハキャリアは、CVD処理のためウエハを少なくとも部分的に支持する、ウエハキャリアと、
    b)縁を備える回転管であって、前記ウエハキャリアの縁幾何学形状および前記回転管の縁幾何学形状は、所望のプロセス温度において、プロセスの間、前記ウエハキャリアの中心軸と前記回転管の回転軸の一致整合を提供するように選定される、回転管
    を備える、自己心合ウエハキャリアシステム。
  2. 前記ウエハキャリアは、前記ウエハの底部表面全体を支持する、請求項1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  3. 前記ウエハキャリアは、前記ウエハの周縁において、前記ウエハを支持し、前記ウエハの上部および底部表面の両方の一部を暴露されたままにする、請求項1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  4. 放射加熱を前記ウエハに提供するセパレータをさらに備える、請求項3に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  5. 前記セパレータは、前記回転管の中心に対する前記セパレータの心合を提供するように選定される幾何学形状を備える、請求項4に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  6. 前記セパレータは、回転の間前記セパレータを前記回転管に対して静的なままにさせるように選定される幾何学形状を備える、請求項4に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  7. 前記セパレータは、炭化ケイ素および石英から成る群から選択された材料から成る、請求項4に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  8. 正圧パージガスを空洞に供給する管をさらに備える、請求項4に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  9. 前記ウエハの回転偏心は、前記所望のプロセス温度において、実質的にゼロである、請求項1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  10. ウエハキャリア縁および回転管縁は、間隙を画定するように定寸される、請求項1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  11. 前記間隙の幅は、前記所望のプロセス温度において、ゼロに接近する、請求項10に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  12. 前記間隙の幅は、前記ウエハキャリアを形成する材料の熱膨張係数と前記回転管を形成する材料の熱膨張係数との間の差異に起因して、加熱の間、変化する、請求項10に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  13. 室温における前記間隙の幅は、処理温度における前記回転管に対する前記ウエハキャリアの膨張のための空間が存在するように選定される、請求項10に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  14. 前記所望のプロセス温度における処理の間の前記ウエハキャリアの中心軸と前記回転管の回転軸の一致整合は、前記ウエハを横断して軸対称温度プロファイルを確立する、請求項1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  15. 前記ウエハキャリアおよび前記回転管のうちの少なくとも1つを形成する材料は、処理温度における前記回転管に対する前記ウエハキャリアの膨張のための空間を維持する熱膨張係数を有するように選定される、請求項1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  16. 前記ウエハキャリアの縁幾何学形状および前記回転管の縁幾何学形状は両方とも、合致するベベル表面を画定する、請求項1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  17. 前記合致するベベル表面は、平行である、請求項16に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  18. 前記合致するベベル表面は、tan(α)>fであるような角度αにあって、式中、fは、前記ウエハキャリアと回転管との間の摩擦係数である、請求項17に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  19. 前記ウエハキャリアの縁幾何学形状は、内側表面上にベベルが付けられ、前記回転管の縁幾何学形状は、外側表面上にベベルが付けられる、請求項1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  20. 前記回転管は、平坦リムを備える、請求項1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  21. 前記ウエハキャリアの縁幾何学形状は、外側表面上にベベルが付けられ、前記回転管の縁幾何学形状は、内側表面上にベベルが付けられる、請求項1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  22. 前記ポケット内に対称的に載置される1つまたは複数のバンパをさらに備える、請求項に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  23. 前記ウエハキャリアは、前記ウエハキャリアの上側表面上に対称的に載置される2つ以上の支柱を有す無ポケットウエハキャリアを備える、請求項1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  24. 化学蒸着(CVD)反応器のための自己心合ウエハキャリアシステムであって、
    a)スペーサを備える縁幾何学形状を備えウエハキャリアであって、前記ウエハキャリアは、CVD処理のためにウエハを少なくとも部分的に支持する、ウエハキャリアと、
    b)前記ウエハキャリアを支持す回転管であって、前記ウエハキャリア縁幾何学形状内のスペーサは、所望のプロセス温度において、前記ウエハキャリアの中心軸および前記回転管の回転軸の両方を整合させる、回転管
    を備える、自己心合ウエハキャリアシステム。
  25. 前記ウエハキャリアは前記スペーサと反対に位置付けられる逃げ面構造をさらに備え、前記逃げ面構造は、前記ウエハキャリアの質量中心を偏移させる、請求項24に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  26. 前記逃げ面構造は、比較的に平坦な区分を備える、請求項25に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  27. 前記スペーサは、前記ウエハの回転が所望の偏心を有するように定寸される、請求項24に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  28. 前記スペーサは、前記ウエハキャリアの縁の中に機械加工される、請求項24に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  29. 前記ウエハキャリアは、炭化ケイ素(SiC)、窒化ホウ素(BN)、炭化ホウ素(BC)、窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al)、サファイア、シリコン、窒化ガリウム、ガリウムヒ素、石英、黒鉛、炭化ケイ素(SiC)でコーティングされた黒鉛、およびそれらの組み合わせから成る群から選定されるセラミック材料から形成される、請求項24に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  30. 前記セラミック材料は、耐火コーティングを含む、請求項29に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  31. 前記ウエハキャリアは、耐火金属から形成される、請求項24に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  32. 前記ウエハキャリア縁幾何学形状は、前記回転管の縁と接点を形成す少なくとも2つのスペーサを備える、請求項29に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  33. ウエハを受容するように適合されるウエハキャリアを備える、化学蒸着のための単一ウエハ基板キャリアであって、前記ウエハキャリアは、回転管の上部に位置付けるための縁幾何学形状を有し、かつ、前記ウエハを保持するように適合されるポケットを使用することによって前記ウエハを受容するように構成され、前記回転管もまた、縁幾何学形状を有し、前記単一ウエハ基板キャリアおよび前記回転管の縁幾何学形状は、所望のプロセス温度において、プロセスの間、前記ウエハキャリアの中心軸と前記回転管の回転軸の一致整合を提供するように選定される、単一ウエハ基板キャリア。
  34. 前記ウエハキャリアは前記ポケット内に対称的に載置される1つまたは複数のバンパをさらに備える、請求項33に記載の単一ウエハ基板キャリア。
  35. 前記ウエハキャリアは、無ポケットウエハキャリアを備え、前記無ポケットウエハキャリアは、前記ウエハキャリアの上側表面上に対称的に載置される2つ以上の支柱を備える、請求項33に記載の単一ウエハ基板キャリア。
  36. 前記ポケットの側壁は、前記ウエハとの接触界面を形成する表面を備える、請求項1に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  37. 前記表面は、平坦表面を含む、請求項36に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  38. 前記表面は、湾曲表面を含む、請求項36に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  39. 前記表面は、凸面表面を含む、請求項36に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
  40. 前記表面は、アンダーカット表面を含む、請求項36に記載の自己心合ウエハキャリアシステム。
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