JP2018521479A - コーディング付き挿入式接続構成 - Google Patents

Abstract

本発明は、少なくとも一つずつの第１および第２挿入式コネクタ（２２，２３）と、挿入式コネクタ（２２，２３）の挿入のための少なくとも一つずつの第１および第２挿入部（１２，１３）を有する挿入部構成（１１）とを包含し、第１挿入式コネクタ（２２）には所定の第１撚り長さで撚られた二つ以上のコア（３２）が接続され、第２挿入式コネクタ（２３）には所定の第２撚り長さで撚られた二つ以上のコア（３３）が接続される、挿入式接続構成（１０）において、第１挿入式コネクタ（２２）が第１挿入部には挿入されうるが第２挿入部には挿入されえないようにするとともに、第２挿入式コネクタ（２３）が第２挿入部には挿入されうるが第１挿入部には挿入されえないようにするコーディング機構を包含する挿入式接続構成に関する。

Description

本発明は、少なくとも一つずつの第１および第２挿入式コネクタと、挿入式コネクタの挿入のための少なくとも一つずつの第１および第２挿入部を有する挿入部構成とを包含し、第１挿入式コネクタには所定の第１撚り長さで撚られた二つ以上のコアが接続され、第２挿入式コネクタには所定の第２撚り長さで撚られた二つ以上のコアが接続される、挿入式接続構成に関する。

撚られたコアを有するケーブルは、信号およびデータ伝送の分野ではすでに長く知られている。そのようなケーブルの例は、例えば差動信号のようなデータ信号を伝送するための一緒に撚りをかけられたコアのペアを有するツイストペアケーブルである。別の例は、スターカッドに撚られた四つのコアを有するケーブルである。

「撚り長さ」により意味されるのは、螺旋に撚られた個々のコアが、螺旋の１回転、すなわちケーブルの断面でのそれらの最初の位置に戻るまで（３６０°の回転）に必要とするコアまたはケーブルの長手方向の寸法である。

コアが撚られていないケーブルと比較して、撚られたコアを有するケーブルでは、コアの撚りによって信号伝送が対称的であると、外部場により生じる影響がほぼ相殺されるため、外部電磁場および静電要因に対するより良好な保護が得られる。

例えばプラグやソケットのような挿入式コネクタは、例えばケーブルのような導電性コンポーネントを導電的に相互接続するのに使用される。

例えば、非常に大量のデータを伝送するために、または、異なった端末装置へのスターカッド接続を行うために、それぞれの撚られたコアを有する複数のケーブルが、互いに隣り合ってレイアウトされて、ケーブルの前端部に取り付けられるそれぞれの挿入式コネクタを介して挿入式コネクタの挿入のための挿入部の構成に属する関連の挿入部に固定される必要がありうる。

この種の挿入部構成では、空間を有利に使用することを目的として、二つ以上の挿入式コネクタが、挿入部構成に属する関連の挿入部に近接して互いに隣り合って挿入されうる、あるいは、それらに固定されうる。挿入部構成は例えば、個々の挿入式コネクタを挿入部に固定するための共通シェル（マルチ型シェル）の形態で、または、電気信号や電流を伝送するための個々の挿入式コネクタの挿入のためのマルチ型相手方挿入式コネクタの形態で用意されうる。

しかしながら、互いに隣り合って配置される複数の挿入部を有する挿入部構成の使用は、互いに撚り合わされたコアの各々がスクリーンを有しないときにはとりわけ、伝送されるデータ信号の劣化や干渉を結果的に招きうることが分かっている。

前述の問題を考慮して、本発明の目的は、上述の信号の途絶が低減または防止されるように、複数の挿入式コネクタを有するとともに、３次元での所定レイアウトで設けられる挿入式コネクタの固定のための複数の挿入部を有する挿入式接続構成を、多大な費用や労力をかけずに改良することである。

この目的は、請求項１に規定されるような挿入式接続構成により達成される。本発明の有利な改良は、従属請求項に記載される。本発明による挿入式接続構成は、第１挿入式コネクタが第１挿入部には挿入されうるが第２挿入部には挿入されえないようにするとともに、第２挿入式コネクタが第２挿入部には挿入されうるが第１挿入部には挿入されえないようにするコーディング機構を包含する。

この事例では、第２撚り長さは、２％超、好ましくは５％超、特に１０％超の割合で第１撚り長さと異なりうる。他方、第１撚り長さは、第２撚り長さの倍数または約数であるべきではなく、それは、この種の撚り長さ関係がコアにより形成される撚りグループの間での混線を助長するからである。

本発明は、例えば、撚られたコアと他の電気コンポーネントとの間での信号の結合や混線が生じる可能性をもたらす、挿入部構成の所与の挿入位置のすぐ周囲に配置される他の電気コンポーネントが存在するため、この挿入位置は所与の撚り長さで撚られたコアに適さないという発見から生まれたものである。その際、関連の挿入式コネクタが問題のある電気コンポーネントから空間的に離れている挿入部のみに挿入されうるようにするコーディング機構が挿入部構成に設けられると、そのような信号混線およびそれに関わる信号劣化が解消され、それにより信号品質が向上しうる。言い換えると、各挿入式コネクタおよび所定撚り長さで撚られてそれに結合されるコアに、この撚り長さに照らして電気的観点から特に有利である挿入部（撚られたコアと電気コンポーネントとの間でのＲＦ信号の混線を生じさせる電気コンポーネントが他の挿入部からよりも空間的に離れている挿入部）が割り当てられることを、コーディング機構が保証する。

本発明によれば、コーディング機構による挿入部への挿入式コネクタの「割り当て」が意味すると理解されるべきなのは、当該の挿入式コネクタが、挿入式コネクタにおよび／または挿入部に設けられるコーディング手段によりその挿入の際に妨害されることなく、割り当てられた挿入部に適切に挿入されうることである。挿入部構成が二つのみの挿入部を有する場合には、二つの挿入式コネクタの各々には、一つの挿入部が割り当てられ、他の挿入部は割り当てられず、これは、それがこの他の挿入部には適切に挿入されえないことを意味する。挿入部構成が二つ超の挿入部を有する場合には、二つの挿入式コネクタの各々には、それに接続される撚られたコアとともに、関連の撚り長さを考慮して特に適している少なくとも一つの挿入部が割り当てられ、少なくとも一つの他の適していない挿入部は割り当てられない。有利には、各挿入式コネクタには、厳密に一つの特に適している挿入部が割り当てられ、したがって、コネクタに接続されるコアの関連の撚り長さを考慮して適していない他の挿入部のいずれかにそれが適切に挿入されることが防止される。

上で説明したように、挿入式コネクタと他の電気コンポーネントとを介して伝送される信号の間での混線が最小化されるという事実によって、二つのみの挿入式コネクタを有する本発明による挿入式接続構成でも信号伝送の品質が向上しうる。しかしながら、本発明による挿入式接続構成は、それが所定撚り長さで撚られた二つ以上のコアがそれぞれに接続される第３、第４、第５またはさらなる挿入式コネクタを有し、挿入部構成が挿入式コネクタの挿入のための第３、第４、第５またはさらなる挿入部を有し、コーディング機構が挿入式コネクタの各々について挿入部の少なくとも一つに挿入されうるようにするとともに挿入部の少なくとも一つに挿入されえないようにする場合には、特に有利に展開される。

これは、コーディング機構によって、この事例では撚り長さ関係によって混線や電気的結合がそれらの間でほとんど生じないコアを持つ二つの挿入式コネクタに二つの隣接する挿入部が割り当てられうるからであり、それは、信号品質がさらに向上しうることを意味する。

非常に多くの挿入部を有する挿入部構成の事例では、コーディング機構により、個々の挿入式コネクタの各々が挿入式コネクタに割り当てられる厳密に一つのみの挿入部に挿入されうるようにすることで、伝送される信号について特に高い品質が保証されうる。この事例では、各挿入式コネクタは、空間的位置の観点からおよび伝送されるＲＦ信号の電気的信号品質全体に関して特に適しているその挿入部のみに厳密に挿入されうる。例えば、信号混線を生じる傾向がある二つの撚り長さが存在する場合には、これらの二つの撚り長さを有する挿入式コネクタに割り当てられるそれらの挿入部は、空間的に互いに特に離れるように配置される。他方、異なった撚り長さで撚られ、信号混線を生じる傾向がなく、コーディング機構により二つの隣接する挿入部に割り当てられるそれらの挿入式コネクタにそれぞれ接続されるコアであると有利である。

本発明による特に好ましい挿入式接続構成では、コーディング機構により二つの隣接する挿入部に割り当てられるそれらの挿入式コネクタには、それらが互いの倍数ではなく好ましくはそれらの最小公倍数が大きい方の撚り長さの２倍超である撚り長さで撚られたコアがそれぞれ接続される。そのような挿入式コネクタは特に、空間的に互いにとりわけ離れている挿入部に割り当てられる。

本発明は、所与のコーディング機構に限定されない。設置の容易さおよび動作の信頼性の観点から特に有利であることが実証されているのは、挿入式コネクタが例えば溝部および／または突部のようなそれぞれの形状部分を有し、挿入式コネクタにそれぞれ割り当てられる挿入部構成の挿入部が例えば突部および／または溝部のようなそれぞれの相補的な形状部分を有することで、相互嵌合により働くコーディング機構である。

各挿入式コネクタは好ましくは、挿入のために、挿入部構成の少なくとも一つの関連の挿入部に導入されうる挿入式コネクタシェルを有する。挿入式コネクタシェルは、一つ超の部品でのものであり、例えばシェルの第１および第２部品を有しうる。シェルの部品の少なくとも一つは、相補的な形状のものである挿入部構成の少なくとも一つの挿入部の形状部分と相互嵌着するように挿入式コネクタシェルの外側に設けられる、突部、低部、開口部、スピゴット、ピン、溝部、通路または同等物の形態の、コーディング機構を構成する形状部分を有しうる。各挿入式コネクタシェルは例えば、挿入が行われるときに関連の挿入部の突部が嵌合する通路を所定位置に有する。対照的に、この挿入部と関連しない挿入式コネクタシェルは、通路が異なった所定位置に配置され、したがって、挿入が試みられる場合には突部が停止部に当接するため、この挿入部に導入されえない。

本発明の一つ目の態様において、すべての挿入式コネクタは、異なった形状部分を具備する。代替的に、二つ以上の挿入式コネクタは、同じ形状部分を備え、同じ挿入部に各々が割り当てられる。そのような挿入部は好ましくは、互いにすぐ隣接する位置でマルチ型シェルに設けられるのではなく、必要に応じて空間的に互いに遠く離れている。

代替的にまたは付加的に、少なくとも一つの汎用挿入式コネクタは、すべての挿入部に導入されうる、あるいは、すべての挿入部に割り当てられるように構成されうる。この種の汎用挿入式コネクタは好ましくは、挿入部のいずれかの形状部分に属する停止部に当接しうる突部を有しない。しかしながら、この種の汎用挿入式コネクタは必ずしも信号伝送のために用意されるとは限らない。

挿入式コネクタおよび／または挿入部は好ましくは、コーディング機構として働く異なった形状部分を除くと実質的に同一の形態である。例えば、挿入式コネクタシェルは好ましくは、第１および第２シェル部品を各々が包含し、第１シェル部品の各々が同一の形態であって第２シェル部品の各々が必要に応じて異なる形状部分を有する。これに関連して、国際公開第２０１５／００３８１０号に注目されたいが、その開示内容は挿入部構成および挿入式コネクタの構造に関してここで参照により本記載にその全体が組み込まれる。

本発明では、挿入部構成の挿入部が近接して互いに隣り合って配置されると、この事例では誤挿入パターンの際の混線のリスクが特に高いため、特に有利である。挿入部の各々は、挿入列において隣接するそれぞれの挿入部から、および／または、近隣の挿入列における最も近い挿入部から、好ましくは２ｃｍ以下、１ｃｍ以下、特におよそ０．７ｃｍの所定距離で配置されうる。この事例では、二つの挿入部の中心の間で距離が測定される。

挿入部構成は好ましくは、一つの部品または一つ超の部品での挿入部キャリアに空間的な互いに対する所定レイアウトで挿入部を有する。挿入部構成は例えば、個々の挿入式コネクタがそれぞれの所定位置で（それぞれの挿入部で）位置固定されうるマルチ型シェルの形態を取りうる。マルチ型シェルは例えば、一つ以上の部品でのプラスチック材料の成形体の形態である。マルチ型シェルはそして、所定挿入パターンでの挿入部でそれに固定される挿入式コネクタとともに、例えばマルチ型相手方挿入式コネクタまたは同等物に挿入されうる。

代替的な態様において、挿入部構成は、挿入式コネクタに結合して電気信号および／または電流を伝送するための、互いに統合または接続される複数の相手方挿入式コネクタを有しうるマルチ型相手方挿入式コネクタの形態を取る。個々の挿入部はこの事例では、それぞれの相手方挿入式コネクタにより形成される。マルチ型相手方挿入式コネクタは、相手方挿入式コネクタのための一つの共通シェル、または、相互接続される複数のそのようなシェルを有しうる。コーディング機構を構成する形状部分は、相手方挿入式コネクタのそれぞれのシェルに設けられうる。マルチ型相手方挿入式コネクタは、プリント回路基板に取り付けるためのマルチ型相手方挿入式コネクタとして、ゆえにプリント回路基板の接点と撚られたコアを各々が有する複数のケーブルとの間のインタフェースとして使用されうる。

別の可能な態様において、挿入部構成は、空間的な互いに対する所定レイアウトで例えばプリント回路基板のような支持体に固定される複数の個別型相手方挿入式コネクタの形態で用意される。挿入部構成の個別型相手方挿入式コネクタは、例えば一つ以上の列で互いに隣り合ってプリント回路基板に取り付けられ、プリント回路基板と撚られたコアを有する複数のケーブルとの間のインタフェースとして働きうる。

わずかな空間に多数の挿入部を有する特に小型の挿入部構成は、互いに平行に延在する複数の挿入部列を設けることにより得られ、各挿入部列は、互いに隣り合って配置される二つ、三つまたはそれより多くの挿入部を有する。隣接する列の挿入部は、小型性の程度をさらに高めるために、この事例では互いに対してずれるように配置されうる。

各挿入式コネクタは好ましくは、挿入式コネクタに接続されるコアに電気的に接続される、電流および／または電気信号を伝送するための少なくとも二つの接点要素を有する。混線を最小化するとともに信号伝送の際の電気特性を最適化することを目的として、挿入列におけるいずれか二つの隣接する挿入部の間の距離が、挿入式コネクタに属するいずれか二つの隣接する接点要素の間の距離の２倍超かつ８倍未満の大きさであると有利であることが実証されている。特に好ましい態様では、二つの隣接する挿入部の間の距離と挿入式コネクタの二つの接点要素の間の距離との比は、３：１より大きくかつ６：１より小さく、特におよそ４：１またはおよそ５：１である。

特に好ましい本発明の態様では、ツイストペアケーブルがそれぞれ挿入式コネクタに接続され、各ツイストペアケーブルが好ましくは所定撚り長さで撚りをかけられた厳密に一つのコアのペアを有する。この事例では、撚りが好ましくはケーブルの長手方向に延在し、撚り長さが同じままで実質的に一定である。

それぞれの事例で異なった撚り長さで撚られたコアが挿入式コネクタに接続される場合には、個々の撚られたコアの間または撚りをかけられたコアのペアの間での混線が特に有効に防止されうる。この事例で「異なった」撚り長さにより意味されるのは、２％以上、好ましくは５％以上、特に１０％以上の割合で互いに異なる撚り長さである。

挿入式コネクタが挿入部構成の挿入部に挿入されるときの取り扱いを容易にすることを目的として、例えばカラーマークのようなそれぞれのマークが、所与の挿入式コネクタに割り当てられる少なくとも一つの挿入部を特定するために、および／または、挿入式コネクタまたは挿入部に割り当てられる撚り長さを特定するために、挿入式コネクタおよび挿入部に施されると有益であることが実証されている。代替的にまたは付加的に、コアあるいはコアにより形成されるケーブルはまた、ケーブルの撚りの撚り長さを特定する例えばカラーマークのようなそれぞれのマークを備えうる。

好適な態様において、各撚り長さには、例えば固有のカラーマークのような固有のマークが割り当てられ、その事例では、この撚り長さを有するケーブルと、このケーブルの端部に接続される挿入式コネクタと、この挿入式コネクタに割り当てられる挿入部とがこのカラーマークを備えうる。

個々の挿入式コネクタとそれらに接続される撚られたコアとは、例えばコアの周りに延在する共有ワイヤ編組体またはコアの周りに延在する共有フィルムスクリーンの形態のそれぞれの別々のスクリーンを付加的に有しうる。しかしながら、撚られたコアの間での混線はコーディング機構によりすでに最小化されているため、スクリーン形成は必ずしも必要ではない。

信号品質を最適化することを目的として、個々の挿入式コネクタに接続される撚られたコアの間または挿入式コネクタに接続されるケーブルの間に、それらの間の最小距離を増大させるためのスペーサが配置されると有益であることも実証されている。この種のスペーサは独国実用新案第２０２０１４００３２９１号に記載されているようなスリーブ式部品または付加的なケーブルシースの形態で設けられうるが、その開示内容はここで参照により本記載にその全体が組み込まれる。

この後に続く記載では、添付の図面を参照して本発明が説明される。

本発明による挿入式接続構成の第１実施形態の前方からの斜視図である。 図１に示される挿入式接続構成の後方からの斜視図である。 本発明の第２実施形態を形成する挿入部構成の斜視図である。 本発明の第３実施形態を形成する挿入部構成の斜視図である。 五つの挿入式コネクタおよび一つの汎用コネクタの形状部分が概略形態で示される図表である。

図１，２には、本発明による挿入式接続構成１０が前方から（図１）および後方から（図２）示されている。挿入式接続構成は、合計五つの挿入部を有するマルチ型シェル１８の形態の挿入部構成１１を包含し、五つの挿入部のうち、第１挿入部が符号１２で表され、第２挿入部が符号１３で表される。マルチ型シェル１８は、プラスチック材料の単一部品の成形体の形態を取る。挿入部は、挿入式コネクタが所定レイアウトで保持されて空間的に位置固定されるためのマルチ型シェル１１への挿入式コネクタの挿入を目的とするものである。

図示の実施形態において、五つの挿入部は、上下に配置されるマルチ型シェル１８の二つの挿入部列で配置され、上方の挿入部列がいずれの事例でも距離Ａで互いに隣り合って配置される三つの挿入部を有し、下方の挿入部列が同様に距離Ａで互いに隣り合って配置される二つの挿入部１２，１３を有する。小型性を高めて占有空間をわずかのみにすることを目的として、二つの挿入部列の挿入部は、互いに対してずれて配置される。挿入部列の二つの隣接する挿入部の間の距離Ａは、好ましくは短く、１ｃｍ未満であり、特に図示の事例ではおよそ７ｍｍである。

しかしながら、本発明は、そのような挿入部の構成およびそのような挿入部の数に限定されず、マルチ型シェルの形態の挿入部構成１１は、代替例として、一つのみの挿入部列または二つ超の挿入部列で配置される二つ、三つもしくは四つのみの挿入部または五つ超の挿入部を有しうる。一つの共通マウントでの他の挿入部の構成も考えられる。

挿入式接続構成１０はまた、五つの挿入式コネクタ、すなわち第１挿入式コネクタ２２と第２挿入式コネクタ２３と第３挿入式コネクタ２４と第４挿入式コネクタ２５と第５挿入式コネクタ２６とを有する。各挿入式コネクタ２２，２３，２４，２５，２６に接続されるのは、（一定の）所定撚り長さで撚りをかけられた二つのコアを有するツイストペアケーブルである。所定の第１撚り長さで撚りをかけられて第１挿入式コネクタ２２に接続されるコアは符号３２で表され、所定の第２撚り長さで撚りをかけられて第２挿入式コネクタ２３に接続されるコアは符号３３で表される。第１撚り長さは、第２撚り長さと異なる。

各挿入式コネクタはまた、所与の挿入式コネクタに接続されるコアのそれぞれに電気的に接続される、電流および／または電気信号を伝送するための二つの接点要素を有する。図１では、挿入方向に対して横向きになる方向における第２挿入式コネクタ２３の二つの接点要素の間の距離が符号Ｂで表される。すべての挿入式コネクタ２２，２３，２４，２５，２６の二つの接点要素の間の距離は、実質的に同じであり、同様にＢである。

隣接する挿入部１２，１３の間の距離Ａと個々の挿入式コネクタの二つの接点要素の間の距離Ｂとの比は、およそ４：１またはおよそ５：１である。図１に例として示される第１実施形態では、距離Ａが７．２ｍｍであり、距離Ｂが１．８ｍｍ（正確に４：１の比）または１．５ｍｍ（４．８：１の比）である。

本発明による挿入式接続構成１０は、第１挿入式コネクタ２２が第１挿入部１２には挿入されうるが第２挿入部１３には挿入されえないようにするとともに、第２挿入式コネクタ２３が第２挿入部１３には挿入されうるが第１挿入部１２には挿入されえないようにするコーディング機構を有する。第１挿入式コネクタ２２は、第１挿入部１２のみに割り当てられ、五つの挿入部の他のものには嵌着しない。同じように、第２挿入式コネクタ２３は、第２挿入部１３のみに割り当てられ、五つの挿入部の他のものには嵌着しない。第３ないし第５挿入式コネクタ２４−２６に対して、同じことが準用される。

このために、一方での挿入式コネクタのシェルと他方でのマルチ型シェルの内側に位置する挿入部の壁部分とは、コーディング機構を形成するそれぞれの形状部分を有する。形状部分は、挿入式コネクタ２２，２３，２４，２５，２６について図５に例として示される突部１２２および低部１２４のそれぞれの所定パターンを包含する。挿入式コネクタとそれらに割り当てられる挿入部との形状部分は、互いに相補的であるそれぞれの形状のものであるが、それは、図２に示されるマルチ型シェル１８の後側から挿入式コネクタがそれにそれぞれ割り当てられる挿入部に軸方向に押入される場合に、それらの形状部分が互いに嵌合するが互いを妨害しないことを意味する。挿入部の形状部分は他方で、割り当てられていない挿入式コネクタの押入を防止する。

異なったそれぞれの構成の形状部分を除くと、挿入式コネクタおよびそれらのシェルは、実質的に同一の形態のものである。

挿入式コネクタとそれらにそれぞれ割り当てられる挿入部とは、カラーマークの形態のマーク５０を付加的に有し、したがって、どの挿入式コネクタがどの挿入部に割り当てられてどれがそうでないかが一目で分かるようになり、挿入動作がより容易になる。図５に見られる図表では、異なった形状部分を有する五つの挿入式コネクタの各々が所与のカラーにより特定されることが示されている。付加的に、撚られたコアまたはツイストペアケーブルも、それぞれの撚りの撚り長さを特定する例えばカラーマークのようなそれぞれのマークを有しうる。同じカラーにより特定されるそれぞれの挿入式コネクタにケーブルを接続することで、そして、同じカラーにより特定されるそれぞれの挿入部に挿入式コネクタを挿入することで、本発明によれば、わずかな干渉でおよび高い信号品質でＲＦ信号および他のデータ信号が伝送されうるための挿入式接続構成を提供することが可能である。

本発明によれば、これは、コーディング機構により二つの隣接する挿入部に割り当てられるそれらの挿入式コネクタに異なった撚り長さを有するコアが配置されるからであり、それは、挿入式コネクタが挿入された後に隣接するツイストペアケーブルの間で混線がほとんど起こりえないことを意味する。また、隣接する位置に挿入されうる挿入式コネクタの撚り長さは、好ましくは互いの倍数ではない。同一の形状をした形状部分を有する複数の挿入部が設けられる場合には、それらが好ましくは空間的に互いに遠く離れて配置されるが、それは、同じ撚り長さで撚られたコアを有してそれらに接続される挿入式コネクタの間で混線がほとんど起こりえないことを意味する。

図５で符号１１０により特定される挿入式コネクタは、それが五つの挿入部すべてに挿入されうるような形状をしたシェルを持つ汎用挿入式コネクタである。これは、汎用挿入式コネクタ１１０が挿入部のいずれかの突出した形状部分に当接しうる突部１２２を有しないからである。汎用挿入式コネクタ１１０には、必ずしもツイストペアケーブルまたは何らかの他のデータケーブルが接続されるとは限らない。

本発明による挿入式接続構成１０の挿入部構成１１は、必ずしも単一部品のマルチ型シェル１８の形態を取るとは限らない。代わりに、挿入部構成１１はまた、空間的な所定レイアウトで互いに隣り合って配置または相互接続される複数の個別型シェルを包含しうる。

代替的に、本発明による挿入式接続構成の挿入部構成１１は、図３に例として示されるようなマルチ型相手方挿入式コネクタ４２の形態を取りうる。ここで、マルチ型相手方挿入式コネクタ４２は、例としてプリント回路基板のためのマルチ型相手方挿入式コネクタの形態を取り、プリント回路基板への結合のために用意される。マルチ型相手方挿入式コネクタ４２は、二つの挿入列で互いに隣り合って配置される合計五つの挿入部を有する。五つの挿入部の各々は、それぞれの挿入式コネクタの接点要素への電気的結合のための二つの相手方接点要素４３を有する。二つの隣接する挿入部の間の距離Ａは好ましくは、挿入部の二つの相手方接点要素４３の間の距離Ｂのおよそ４倍またはおよそ５倍の大きさである。

挿入式コネクタは図３に示されていないが、それらは図１に示される五つの挿入式コネクタ２２，２３，２４，２５，２６と同じでありうる。マルチ型相手方挿入式コネクタ４２のシェルに形成されるのは、割り当てられた挿入式コネクタのみが挿入部の各々に挿入されうることが保証されるためのコーディング機構を形成する溝部１２４および／または突部１２２の形態の形状部分である。

代替的に、マルチ型相手方挿入式コネクタは一つ超の部品でのシェルを有しうるが、その事例ではシェルの個々の部品は相互接続される。

図４には、本発明の第３実施形態の挿入部構成１１が示されている。この実施形態において、挿入部構成１１は、挿入部を各々が形成し、空間的な所定レイアウトで例えばプリント回路基板４８のような共通支持体に締結される複数の相手方挿入式コネクタ４５を包含する。この事例でも、コーディング機構は、相手方挿入式コネクタ４５のシェルに配置される溝部１２４および／または突部１２２により形成される。

関連の挿入式コネクタは示されていないが、それらは図１に示される挿入式コネクタと同じでありうる。

挿入部の正確な数およびそれらの互いに対するレイアウトは、それぞれの事例で示される例に限定されず、必要に応じて、より多いまたはより少ない挿入部が、関係する特定の挿入部構成に設けられうる。いずれの事例でも、電流および／または信号伝送時の電気特性に関して特に有利である所定挿入パターンのみで挿入式コネクタが挿入部構成に挿入されうることが、コーディング機構により保証される。特にそれにより回避されうるのは、同じ撚り長さで撚られたコアが互いにすぐ隣接して配置されることである。

１０ 挿入式接続構成
１１ 挿入部構成
１２ 第１挿入部
１３ 第２挿入部
１８ マルチ型シェル
２２ 第１挿入式コネクタ
２３ 第２挿入式コネクタ
２４ 第３挿入式コネクタ
２５ 第４挿入式コネクタ
２６ 第５挿入式コネクタ
３２ 第１撚り長さで撚られたコア
３３ 第２撚り長さで撚られたコア
４２ マルチ型相手方挿入式コネクタ
４３ 相手方接点要素
４５ 相手方挿入式コネクタ
４８ プリント回路基板
５０ マーク
１１０ 汎用挿入式コネクタ
１２２ 突部
１２４ 溝部
Ａ 二つの隣接する挿入部の間の距離
Ｂ 挿入式コネクタの二つの接点要素の間の距離

本発明は、少なくとも一つずつの第１および第２挿入式コネクタと、挿入式コネクタの挿入のための少なくとも一つずつの第１および第２挿入部を有する挿入部構成とを包含し、第１挿入式コネクタには所定の第１撚り長さで撚られた二つ以上のコアが接続され、第２挿入式コネクタには所定の第２撚り長さで撚られた二つ以上のコアが接続され、第１挿入式コネクタが第１挿入部には挿入されうるが第２挿入部には挿入されえないようにするとともに、第２挿入式コネクタが第２挿入部には挿入されうるが第１挿入部には挿入されえないようにするコーディング機構が設けられる、挿入式接続構成に関する。

撚られたコアを有するケーブルは、信号およびデータ伝送の分野ではすでに長く知られている。そのようなケーブルの例は、例えば差動信号のようなデータ信号を伝送するための一緒に撚りをかけられたコアのペアを有するツイストペアケーブルである。別の例は、スターカッドに撚られた四つのコアを有するケーブルである。

「撚り長さ」により意味されるのは、螺旋に撚られた個々のコアが、螺旋の１回転、すなわちケーブルの断面でのそれらの最初の位置に戻るまで（３６０°の回転）に必要とするコアまたはケーブルの長手方向の寸法である。

コアが撚られていないケーブルと比較して、撚られたコアを有するケーブルでは、コアの撚りによって信号伝送が対称的であると、外部場により生じる影響がほぼ相殺されるため、外部電磁場および静電要因に対するより良好な保護が得られる。

例えばプラグやソケットのような挿入式コネクタは、例えばケーブルのような導電性コンポーネントを導電的に相互接続するのに使用される。

例えば、非常に大量のデータを伝送するために、または、異なった端末装置へのスターカッド接続を行うために、それぞれの撚られたコアを有する複数のケーブルが、互いに隣り合ってレイアウトされて、ケーブルの前端部に取り付けられるそれぞれの挿入式コネクタを介して挿入式コネクタの挿入のための挿入部の構成に属する関連の挿入部に固定される必要がありうる。

国際公開第２０１５／００３８１０号には、二つのハウジングまたはシェル部品を各々が有する複数のプラグインすなわち挿入式コネクタを有するシステムが記載されている。第１ハウジング部品の各々は同一であり、第２ハウジング部品は互いに異なる。プラグインコネクタは、マルチ型ハウジングまたはシェルに固定されうる。プラグインコネクタは、ツイストペアケーブルの接続に適している。

独国特許出願公開第１０２０１３００９３３０号には、ケーブルの複数のコアまたは複数のケーブルを相手方コンポーネントに接続するための接点キャリアであって、ケーブルコアの少なくとも一つに各々が接続されうる複数の接点キャリア要素を有する接点キャリアが記載されている。接点キャリアは、所定レイアウトに組み立てられるようにカラーによりおよび／またはパターンによりおよび／または機械的に接点キャリア要素が互いの間でコーディングされるという事実を特徴とする。

国際公開第２０１２／０７８８２４号には、コネクタが相補的なコネクタに正しい配向で挿入される電気的挿入接続システムが記載されている。このために設けられるのは、コネクタが相補的なコネクタに間違った配向で挿入されるのを防止する溝部である。

この種の挿入部構成では、空間を有利に使用することを目的として、二つ以上の挿入式コネクタが、挿入部構成に属する関連の挿入部に近接して互いに隣り合って挿入されうる、あるいは、それらに固定されうる。挿入部構成は例えば、個々の挿入式コネクタを挿入部に固定するための共通シェル（マルチ型シェル）の形態で、または、電気信号や電流を伝送するための個々の挿入式コネクタの挿入のためのマルチ型相手方挿入式コネクタの形態で用意されうる。

しかしながら、互いに隣り合って配置される複数の挿入部を有する挿入部構成の使用は、互いに撚り合わされたコアの各々がスクリーンを有しないときにはとりわけ、伝送されるデータ信号の劣化や干渉を結果的に招きうることが分かっている。

前述の問題を考慮して、本発明の目的は、上述の信号の途絶が低減または防止されるように、複数の挿入式コネクタを有するとともに、３次元での所定レイアウトで設けられる挿入式コネクタの固定のための複数の挿入部を有する挿入式接続構成を、多大な費用や労力をかけずに改良することである。

この目的は、請求項１に規定されるような挿入式接続構成により達成される。本発明の有利な改良は、従属請求項に記載される。

この目的を達成するために、本発明によれば、上記の種類の挿入式接続構成について、第１撚り長さが第２撚り長さと異なり、異なった撚り長さを有するコアがコーディング機構により二つの隣接する挿入部に割り当てられる挿入式コネクタにそれぞれ接続されるように設けられる。

この事例では、第２撚り長さは、２％超、好ましくは５％超、特に１０％超の割合で第１撚り長さと異なりうる。他方、第１撚り長さは、第２撚り長さの倍数または約数であるべきではなく、それは、この種の撚り長さ関係がコアにより形成される撚りグループの間での混線を助長するからである。

本発明は、例えば、撚られたコアと他の電気コンポーネントとの間での信号の結合や混線が生じる可能性をもたらす、挿入部構成の所与の挿入位置のすぐ周囲に配置される他の電気コンポーネントが存在するため、この挿入位置は所与の撚り長さで撚られたコアに適さないという発見から生まれたものである。その際、関連の挿入式コネクタが問題のある電気コンポーネントから空間的に離れている挿入部のみに挿入されうるようにするコーディング機構が挿入部構成に設けられると、そのような信号混線およびそれに関わる信号劣化が解消され、それにより信号品質が向上しうる。言い換えると、各挿入式コネクタおよび所定撚り長さで撚られてそれに結合されるコアに、この撚り長さに照らして電気的観点から特に有利である挿入部（撚られたコアと電気コンポーネントとの間でのＲＦ信号の混線を生じさせる電気コンポーネントが他の挿入部からよりも空間的に離れている挿入部）が割り当てられることを、コーディング機構が保証する。

本発明によれば、コーディング機構による挿入部への挿入式コネクタの「割り当て」が意味すると理解されるべきなのは、当該の挿入式コネクタが、挿入式コネクタにおよび／または挿入部に設けられるコーディング手段によりその挿入の際に妨害されることなく、割り当てられた挿入部に適切に挿入されうることである。挿入部構成が二つのみの挿入部を有する場合には、二つの挿入式コネクタの各々には、一つの挿入部が割り当てられ、他の挿入部は割り当てられず、これは、それがこの他の挿入部には適切に挿入されえないことを意味する。挿入部構成が二つ超の挿入部を有する場合には、二つの挿入式コネクタの各々には、それに接続される撚られたコアとともに、関連の撚り長さを考慮して特に適している少なくとも一つの挿入部が割り当てられ、少なくとも一つの他の適していない挿入部は割り当てられない。有利には、各挿入式コネクタには、厳密に一つの特に適している挿入部が割り当てられ、したがって、コネクタに接続されるコアの関連の撚り長さを考慮して適していない他の挿入部のいずれかにそれが適切に挿入されることが防止される。

上で説明したように、挿入式コネクタと他の電気コンポーネントとを介して伝送される信号の間での混線が最小化されるという事実によって、二つのみの挿入式コネクタを有する本発明による挿入式接続構成でも信号伝送の品質が向上しうる。しかしながら、本発明による挿入式接続構成は、それが所定撚り長さで撚られた二つ以上のコアがそれぞれに接続される第３、第４、第５またはさらなる挿入式コネクタを有し、挿入部構成が挿入式コネクタの挿入のための第３、第４、第５またはさらなる挿入部を有し、コーディング機構が挿入式コネクタの各々について挿入部の少なくとも一つに挿入されうるようにするとともに挿入部の少なくとも一つに挿入されえないようにする場合には、特に有利に展開される。

これは、コーディング機構によって、この事例では撚り長さ関係によって混線や電気的結合がそれらの間でほとんど生じないコアを持つ二つの挿入式コネクタに二つの隣接する挿入部が割り当てられうるからであり、それは、信号品質がさらに向上しうることを意味する。

非常に多くの挿入部を有する挿入部構成の事例では、コーディング機構により、個々の挿入式コネクタの各々が挿入式コネクタに割り当てられる厳密に一つのみの挿入部に挿入されうるようにすることで、伝送される信号について特に高い品質が保証されうる。この事例では、各挿入式コネクタは、空間的位置の観点からおよび伝送されるＲＦ信号の電気的信号品質全体に関して特に適しているその挿入部のみに厳密に挿入されうる。例えば、信号混線を生じる傾向がある二つの撚り長さが存在する場合には、これらの二つの撚り長さを有する挿入式コネクタに割り当てられるそれらの挿入部は、空間的に互いに特に離れるように配置される。他方、異なった撚り長さで撚られ、信号混線を生じる傾向がなく、コーディング機構により二つの隣接する挿入部に割り当てられるそれらの挿入式コネクタにそれぞれ接続されるコアであると有利である。

本発明による特に好ましい挿入式接続構成では、異なった撚り長さが互いの倍数ではなく、好ましくは異なった撚り長さの最小公倍数が大きい方の撚り長さの２倍超である。そのような挿入式コネクタは特に、空間的に互いにとりわけ離れている挿入部に割り当てられる。

本発明は、所与のコーディング機構に限定されない。設置の容易さおよび動作の信頼性の観点から特に有利であることが実証されているのは、挿入式コネクタが例えば溝部および／または突部のようなそれぞれの形状部分を有し、挿入式コネクタにそれぞれ割り当てられる挿入部構成の挿入部が例えば突部および／または溝部のようなそれぞれの相補的な形状部分を有することで、相互嵌合により働くコーディング機構である。

各挿入式コネクタは好ましくは、挿入のために、挿入部構成の少なくとも一つの関連の挿入部に導入されうる挿入式コネクタシェルを有する。挿入式コネクタシェルは、一つ超の部品でのものであり、例えばシェルの第１および第２部品を有しうる。シェルの部品の少なくとも一つは、相補的な形状のものである挿入部構成の少なくとも一つの挿入部の形状部分と相互嵌着するように挿入式コネクタシェルの外側に設けられる、突部、低部、開口部、スピゴット、ピン、溝部、通路または同等物の形態の、コーディング機構を構成する形状部分を有しうる。各挿入式コネクタシェルは例えば、挿入が行われるときに関連の挿入部の突部が嵌合する通路を所定位置に有する。対照的に、この挿入部と関連しない挿入式コネクタシェルは、通路が異なった所定位置に配置され、したがって、挿入が試みられる場合には突部が停止部に当接するため、この挿入部に導入されえない。

本発明の一つ目の態様において、すべての挿入式コネクタは、異なった形状部分を具備する。代替的に、二つ以上の挿入式コネクタは、同じ形状部分を備え、同じ挿入部に各々が割り当てられる。そのような挿入部は好ましくは、互いにすぐ隣接する位置でマルチ型シェルに設けられるのではなく、必要に応じて空間的に互いに遠く離れている。

代替的にまたは付加的に、少なくとも一つの汎用挿入式コネクタは、すべての挿入部に導入されうる、あるいは、すべての挿入部に割り当てられるように構成されうる。この種の汎用挿入式コネクタは好ましくは、挿入部のいずれかの形状部分に属する停止部に当接しうる突部を有しない。しかしながら、この種の汎用挿入式コネクタは必ずしも信号伝送のために用意されるとは限らない。

挿入式コネクタおよび／または挿入部は好ましくは、コーディング機構として働く異なった形状部分を除くと実質的に同一の形態である。例えば、挿入式コネクタシェルは好ましくは、第１および第２シェル部品を各々が包含し、第１シェル部品の各々が同一の形態であって第２シェル部品の各々が必要に応じて異なる形状部分を有する。これに関連して、国際公開第２０１５／００３８１０号に注目されたいが、その開示内容は挿入部構成および挿入式コネクタの構造に関してここで参照により本記載にその全体が組み込まれる。

本発明では、挿入部構成の挿入部が近接して互いに隣り合って配置されると、この事例では誤挿入パターンの際の混線のリスクが特に高いため、特に有利である。挿入部の各々は、挿入列において隣接するそれぞれの挿入部から、および／または、近隣の挿入列における最も近い挿入部から、好ましくは２ｃｍ以下、１ｃｍ以下、特におよそ０．７ｃｍの所定距離で配置されうる。この事例では、二つの挿入部の中心の間で距離が測定される。

挿入部構成は好ましくは、一つの部品または一つ超の部品での挿入部キャリアに空間的な互いに対する所定レイアウトで挿入部を有する。挿入部構成は例えば、個々の挿入式コネクタがそれぞれの所定位置で（それぞれの挿入部で）位置固定されうるマルチ型シェルの形態を取りうる。マルチ型シェルは例えば、一つ以上の部品でのプラスチック材料の成形体の形態である。マルチ型シェルはそして、所定挿入パターンでの挿入部でそれに固定される挿入式コネクタとともに、例えばマルチ型相手方挿入式コネクタまたは同等物に挿入されうる。

代替的な態様において、挿入部構成は、挿入式コネクタに結合して電気信号および／または電流を伝送するための、互いに統合または接続される複数の相手方挿入式コネクタを有しうるマルチ型相手方挿入式コネクタの形態を取る。個々の挿入部はこの事例では、それぞれの相手方挿入式コネクタにより形成される。マルチ型相手方挿入式コネクタは、相手方挿入式コネクタのための一つの共通シェル、または、相互接続される複数のそのようなシェルを有しうる。コーディング機構を構成する形状部分は、相手方挿入式コネクタのそれぞれのシェルに設けられうる。マルチ型相手方挿入式コネクタは、プリント回路基板に取り付けるためのマルチ型相手方挿入式コネクタとして、ゆえにプリント回路基板の接点と撚られたコアを各々が有する複数のケーブルとの間のインタフェースとして使用されうる。

別の可能な態様において、挿入部構成は、空間的な互いに対する所定レイアウトで例えばプリント回路基板のような支持体に固定される複数の個別型相手方挿入式コネクタの形態で用意される。挿入部構成の個別型相手方挿入式コネクタは、例えば一つ以上の列で互いに隣り合ってプリント回路基板に取り付けられ、プリント回路基板と撚られたコアを有する複数のケーブルとの間のインタフェースとして働きうる。

わずかな空間に多数の挿入部を有する特に小型の挿入部構成は、互いに平行に延在する複数の挿入部列を設けることにより得られ、各挿入部列は、互いに隣り合って配置される二つ、三つまたはそれより多くの挿入部を有する。隣接する列の挿入部は、小型性の程度をさらに高めるために、この事例では互いに対してずれるように配置されうる。

各挿入式コネクタは好ましくは、挿入式コネクタに接続されるコアに電気的に接続される、電流および／または電気信号を伝送するための少なくとも二つの接点要素を有する。混線を最小化するとともに信号伝送の際の電気特性を最適化することを目的として、挿入列におけるいずれか二つの隣接する挿入部の間の距離が、挿入式コネクタに属するいずれか二つの隣接する接点要素の間の距離の２倍超かつ８倍未満の大きさであると有利であることが実証されている。特に好ましい態様では、二つの隣接する挿入部の間の距離と挿入式コネクタの二つの接点要素の間の距離との比は、３：１より大きくかつ６：１より小さく、特におよそ４：１またはおよそ５：１である。

特に好ましい本発明の態様では、ツイストペアケーブルがそれぞれ挿入式コネクタに接続され、各ツイストペアケーブルが好ましくは所定撚り長さで撚りをかけられた厳密に一つのコアのペアを有する。この事例では、撚りが好ましくはケーブルの長手方向に延在し、撚り長さが同じままで実質的に一定である。

それぞれの事例で異なった撚り長さで撚られたコアが挿入式コネクタに接続される場合には、個々の撚られたコアの間または撚りをかけられたコアのペアの間での混線が特に有効に防止されうる。この事例で「異なった」撚り長さにより意味されるのは、２％以上、好ましくは５％以上、特に１０％以上の割合で互いに異なる撚り長さである。

挿入式コネクタが挿入部構成の挿入部に挿入されるときの取り扱いを容易にすることを目的として、例えばカラーマークのようなそれぞれのマークが、所与の挿入式コネクタに割り当てられる少なくとも一つの挿入部を特定するために、および／または、挿入式コネクタまたは挿入部に割り当てられる撚り長さを特定するために、挿入式コネクタおよび挿入部に施されると有益であることが実証されている。代替的にまたは付加的に、コアあるいはコアにより形成されるケーブルはまた、ケーブルの撚りの撚り長さを特定する例えばカラーマークのようなそれぞれのマークを備えうる。

好適な態様において、各撚り長さには、例えば固有のカラーマークのような固有のマークが割り当てられ、その事例では、この撚り長さを有するケーブルと、このケーブルの端部に接続される挿入式コネクタと、この挿入式コネクタに割り当てられる挿入部とがこのカラーマークを備えうる。

個々の挿入式コネクタとそれらに接続される撚られたコアとは、例えばコアの周りに延在する共有ワイヤ編組体またはコアの周りに延在する共有フィルムスクリーンの形態のそれぞれの別々のスクリーンを付加的に有しうる。しかしながら、撚られたコアの間での混線はコーディング機構によりすでに最小化されているため、スクリーン形成は必ずしも必要ではない。

信号品質を最適化することを目的として、個々の挿入式コネクタに接続される撚られたコアの間または挿入式コネクタに接続されるケーブルの間に、それらの間の最小距離を増大させるためのスペーサが配置されると有益であることも実証されている。この種のスペーサは独国実用新案第２０２０１４００３２９１号に記載されているようなスリーブ式部品または付加的なケーブルシースの形態で設けられうるが、その開示内容はここで参照により本記載にその全体が組み込まれる。

この後に続く記載では、添付の図面を参照して本発明が説明される。

本発明による挿入式接続構成の第１実施形態の前方からの斜視図である。 図１に示される挿入式接続構成の後方からの斜視図である。 本発明の第２実施形態を形成する挿入部構成の斜視図である。 本発明の第３実施形態を形成する挿入部構成の斜視図である。 五つの挿入式コネクタおよび一つの汎用コネクタの形状部分が概略形態で示される図表である。

図１，２には、本発明による挿入式接続構成１０が前方から（図１）および後方から（図２）示されている。挿入式接続構成は、合計五つの挿入部を有するマルチ型シェル１８の形態の挿入部構成１１を包含し、五つの挿入部のうち、第１挿入部が符号１２で表され、第２挿入部が符号１３で表される。マルチ型シェル１８は、プラスチック材料の単一部品の成形体の形態を取る。挿入部は、挿入式コネクタが所定レイアウトで保持されて空間的に位置固定されるためのマルチ型シェル１１への挿入式コネクタの挿入を目的とするものである。

図示の実施形態において、五つの挿入部は、上下に配置されるマルチ型シェル１８の二つの挿入部列で配置され、上方の挿入部列がいずれの事例でも距離Ａで互いに隣り合って配置される三つの挿入部を有し、下方の挿入部列が同様に距離Ａで互いに隣り合って配置される二つの挿入部１２，１３を有する。小型性を高めて占有空間をわずかのみにすることを目的として、二つの挿入部列の挿入部は、互いに対してずれて配置される。挿入部列の二つの隣接する挿入部の間の距離Ａは、好ましくは短く、１ｃｍ未満であり、特に図示の事例ではおよそ７ｍｍである。

しかしながら、本発明は、そのような挿入部の構成およびそのような挿入部の数に限定されず、マルチ型シェルの形態の挿入部構成１１は、代替例として、一つのみの挿入部列または二つ超の挿入部列で配置される二つ、三つもしくは四つのみの挿入部または五つ超の挿入部を有しうる。一つの共通マウントでの他の挿入部の構成も考えられる。

挿入式接続構成１０はまた、五つの挿入式コネクタ、すなわち第１挿入式コネクタ２２と第２挿入式コネクタ２３と第３挿入式コネクタ２４と第４挿入式コネクタ２５と第５挿入式コネクタ２６とを有する。各挿入式コネクタ２２，２３，２４，２５，２６に接続されるのは、（一定の）所定撚り長さで撚りをかけられた二つのコアを有するツイストペアケーブルである。所定の第１撚り長さで撚りをかけられて第１挿入式コネクタ２２に接続されるコアは符号３２で表され、所定の第２撚り長さで撚りをかけられて第２挿入式コネクタ２３に接続されるコアは符号３３で表される。第１撚り長さは、第２撚り長さと異なる。

各挿入式コネクタはまた、所与の挿入式コネクタに接続されるコアのそれぞれに電気的に接続される、電流および／または電気信号を伝送するための二つの接点要素を有する。図１では、挿入方向に対して横向きになる方向における第２挿入式コネクタ２３の二つの接点要素の間の距離が符号Ｂで表される。すべての挿入式コネクタ２２，２３，２４，２５，２６の二つの接点要素の間の距離は、実質的に同じであり、同様にＢである。

隣接する挿入部１２，１３の間の距離Ａと個々の挿入式コネクタの二つの接点要素の間の距離Ｂとの比は、およそ４：１またはおよそ５：１である。図１に例として示される第１実施形態では、距離Ａが７．２ｍｍであり、距離Ｂが１．８ｍｍ（正確に４：１の比）または１．５ｍｍ（４．８：１の比）である。

本発明による挿入式接続構成１０は、第１挿入式コネクタ２２が第１挿入部１２には挿入されうるが第２挿入部１３には挿入されえないようにするとともに、第２挿入式コネクタ２３が第２挿入部１３には挿入されうるが第１挿入部１２には挿入されえないようにするコーディング機構を有する。第１挿入式コネクタ２２は、第１挿入部１２のみに割り当てられ、五つの挿入部の他のものには嵌着しない。同じように、第２挿入式コネクタ２３は、第２挿入部１３のみに割り当てられ、五つの挿入部の他のものには嵌着しない。第３ないし第５挿入式コネクタ２４−２６に対して、同じことが準用される。

このために、一方での挿入式コネクタのシェルと他方でのマルチ型シェルの内側に位置する挿入部の壁部分とは、コーディング機構を形成するそれぞれの形状部分を有する。形状部分は、挿入式コネクタ２２，２３，２４，２５，２６について図５に例として示される突部１２２および低部１２４のそれぞれの所定パターンを包含する。挿入式コネクタとそれらに割り当てられる挿入部との形状部分は、互いに相補的であるそれぞれの形状のものであるが、それは、図２に示されるマルチ型シェル１８の後側から挿入式コネクタがそれにそれぞれ割り当てられる挿入部に軸方向に押入される場合に、それらの形状部分が互いに嵌合するが互いを妨害しないことを意味する。挿入部の形状部分は他方で、割り当てられていない挿入式コネクタの押入を防止する。

異なったそれぞれの構成の形状部分を除くと、挿入式コネクタおよびそれらのシェルは、実質的に同一の形態のものである。

挿入式コネクタとそれらにそれぞれ割り当てられる挿入部とは、カラーマークの形態のマーク５０を付加的に有し、したがって、どの挿入式コネクタがどの挿入部に割り当てられてどれがそうでないかが一目で分かるようになり、挿入動作がより容易になる。図５に見られる図表では、異なった形状部分を有する五つの挿入式コネクタの各々が所与のカラーにより特定されることが示されている。付加的に、撚られたコアまたはツイストペアケーブルも、それぞれの撚りの撚り長さを特定する例えばカラーマークのようなそれぞれのマークを有しうる。同じカラーにより特定されるそれぞれの挿入式コネクタにケーブルを接続することで、そして、同じカラーにより特定されるそれぞれの挿入部に挿入式コネクタを挿入することで、本発明によれば、わずかな干渉でおよび高い信号品質でＲＦ信号および他のデータ信号が伝送されうるための挿入式接続構成を提供することが可能である。

本発明によれば、これは、コーディング機構により二つの隣接する挿入部に割り当てられるそれらの挿入式コネクタに異なった撚り長さを有するコアが配置されるからであり、それは、挿入式コネクタが挿入された後に隣接するツイストペアケーブルの間で混線がほとんど起こりえないことを意味する。また、隣接する位置に挿入されうる挿入式コネクタの撚り長さは、好ましくは互いの倍数ではない。同一の形状をした形状部分を有する複数の挿入部が設けられる場合には、それらが好ましくは空間的に互いに遠く離れて配置されるが、それは、同じ撚り長さで撚られたコアを有してそれらに接続される挿入式コネクタの間で混線がほとんど起こりえないことを意味する。

図５で符号１１０により特定される挿入式コネクタは、それが五つの挿入部すべてに挿入されうるような形状をしたシェルを持つ汎用挿入式コネクタである。これは、汎用挿入式コネクタ１１０が挿入部のいずれかの突出した形状部分に当接しうる突部１２２を有しないからである。汎用挿入式コネクタ１１０には、必ずしもツイストペアケーブルまたは何らかの他のデータケーブルが接続されるとは限らない。

本発明による挿入式接続構成１０の挿入部構成１１は、必ずしも単一部品のマルチ型シェル１８の形態を取るとは限らない。代わりに、挿入部構成１１はまた、空間的な所定レイアウトで互いに隣り合って配置または相互接続される複数の個別型シェルを包含しうる。

代替的に、本発明による挿入式接続構成の挿入部構成１１は、図３に例として示されるようなマルチ型相手方挿入式コネクタ４２の形態を取りうる。ここで、マルチ型相手方挿入式コネクタ４２は、例としてプリント回路基板のためのマルチ型相手方挿入式コネクタの形態を取り、プリント回路基板への結合のために用意される。マルチ型相手方挿入式コネクタ４２は、二つの挿入列で互いに隣り合って配置される合計五つの挿入部を有する。五つの挿入部の各々は、それぞれの挿入式コネクタの接点要素への電気的結合のための二つの相手方接点要素４３を有する。二つの隣接する挿入部の間の距離Ａは好ましくは、挿入部の二つの相手方接点要素４３の間の距離Ｂのおよそ４倍またはおよそ５倍の大きさである。

挿入式コネクタは図３に示されていないが、それらは図１に示される五つの挿入式コネクタ２２，２３，２４，２５，２６と同じでありうる。マルチ型相手方挿入式コネクタ４２のシェルに形成されるのは、割り当てられた挿入式コネクタのみが挿入部の各々に挿入されうることが保証されるためのコーディング機構を形成する溝部１２４および／または突部１２２の形態の形状部分である。

代替的に、マルチ型相手方挿入式コネクタは一つ超の部品でのシェルを有しうるが、その事例ではシェルの個々の部品は相互接続される。

図４には、本発明の第３実施形態の挿入部構成１１が示されている。この実施形態において、挿入部構成１１は、挿入部を各々が形成し、空間的な所定レイアウトで例えばプリント回路基板４８のような共通支持体に締結される複数の相手方挿入式コネクタ４５を包含する。この事例でも、コーディング機構は、相手方挿入式コネクタ４５のシェルに配置される溝部１２４および／または突部１２２により形成される。

関連の挿入式コネクタは示されていないが、それらは図１に示される挿入式コネクタと同じでありうる。

挿入部の正確な数およびそれらの互いに対するレイアウトは、それぞれの事例で示される例に限定されず、必要に応じて、より多いまたはより少ない挿入部が、関係する特定の挿入部構成に設けられうる。いずれの事例でも、電流および／または信号伝送時の電気特性に関して特に有利である所定挿入パターンのみで挿入式コネクタが挿入部構成に挿入されうることが、コーディング機構により保証される。特にそれにより回避されうるのは、同じ撚り長さで撚られたコアが互いにすぐ隣接して配置されることである。

１０ 挿入式接続構成
１１ 挿入部構成
１２ 第１挿入部
１３ 第２挿入部
１８ マルチ型シェル
２２ 第１挿入式コネクタ
２３ 第２挿入式コネクタ
２４ 第３挿入式コネクタ
２５ 第４挿入式コネクタ
２６ 第５挿入式コネクタ
３２ 第１撚り長さで撚られたコア
３３ 第２撚り長さで撚られたコア
４２ マルチ型相手方挿入式コネクタ
４３ 相手方接点要素
４５ 相手方挿入式コネクタ
４８ プリント回路基板
５０ マーク
１１０ 汎用挿入式コネクタ
１２２ 突部
１２４ 溝部
Ａ 二つの隣接する挿入部の間の距離
Ｂ 挿入式コネクタの二つの接点要素の間の距離

Claims (13)

1. 少なくとも一つずつの第１および第２挿入式コネクタ（２２，２３）と、該挿入式コネクタ（２２，２３）の挿入のための少なくとも一つずつの第１および第２挿入部（１２，１３）を有する挿入部構成（１１）とを包含し、前記第１挿入式コネクタ（２２）には所定の第１撚り長さで撚られた二つ以上のコア（３２）が接続され、前記第２挿入式コネクタ（２３）には所定の第２撚り長さで撚られた二つ以上のコア（３３）が接続される、挿入式接続構成（１０）において、
   前記第１挿入式コネクタ（２２）が前記第１挿入部には挿入されうるが前記第２挿入部には挿入されえないようにするとともに、前記第２挿入式コネクタ（２３）が前記第２挿入部には挿入されうるが前記第１挿入部には挿入されえないようにするコーディング機構を包含する
   ことを特徴とする挿入式接続構成。
2. 所定撚り長さで撚られた二つ以上のコアがそれぞれに接続される第３、第４、第５またはさらなる挿入式コネクタ（２４，２５，２６）を包含し、前記挿入部構成（１１）が、該挿入式コネクタの挿入のための第３、第４、第５またはさらなる挿入部を有し、前記コーディング機構が、該挿入式コネクタの各々について該挿入部の少なくとも一つに挿入されうるようにするとともに該挿入部の他の少なくとも一つに挿入されえないようにすることを特徴とする、請求項１に記載の挿入式接続構成。
3. 前記コーディング機構が、個々の挿入式コネクタ（２２，２３，２４，２５，２６）の各々が該挿入式コネクタに割り当てられる厳密に一つのみの挿入部に挿入されうるようにすることを特徴とする、請求項２に記載の挿入式接続構成。
4. 個々の挿入式コネクタ（２２，２３，２４，２５，２６）が、例えば溝部（１２４）および／または突部（１２２）のような異なったそれぞれの形状の形状部分を有し、該挿入式コネクタにそれぞれ割り当てられる前記挿入部構成（１１）の挿入部（１２，１３）が、コーディング機構としての例えば突部および／または溝部のようなそれぞれの相補的な形状部分を有することを特徴とする、請求項１から３の少なくともいずれかに記載の挿入式接続構成。
5. 前記挿入式コネクタ（２２，２３，２４，２５，２６）および／または前記挿入部が、コーディング機構として働く異なった形状部分を除くと実質的に同一の形態であることを特徴とする、請求項４に記載の挿入式接続構成。
6. 前記挿入部構成（１１）が、個々の挿入部（１２，１３）が空間的な互いに対する所定レイアウトで配置される、一つ以上の部品でのマルチ型シェル（１８）の形態または一つ以上の部品でのマルチ型相手方挿入式コネクタ（４２，４５）の形態を取ることを特徴とする、請求項１から５のいずれかに記載の挿入式接続構成。
7. 前記挿入部（１２）の各々が、所与の事例で隣接する挿入部（１３）から所定距離（Ａ）で一つ以上の挿入列において互いに隣り合って配置されることを特徴とする、請求項１から６の少なくともいずれかに記載の挿入式接続構成。
8. 各挿入式コネクタ（２２，２３）が、該挿入式コネクタに接続される撚られたコアに電気的に接続される接点要素を有し、挿入列におけるそれぞれの隣接する挿入部の間の距離（Ａ）が、挿入式コネクタに属する接点要素の間の距離（Ｂ）の２倍超かつ８倍未満、特におよそ４倍の大きさであることを特徴とする、請求項７に記載の挿入式接続構成。
9. 所定撚り長さのツイストペアケーブルがそれぞれ前記挿入式コネクタ（２２，２３，２４，２５，２６）に接続されることを特徴とする、請求項１から８の少なくともいずれかに記載の挿入式接続構成。
10. 異なった撚り長さで撚られたコア（３２，３３）が各挿入式コネクタ（２２，２３）に接続されることを特徴とする、請求項１から９の少なくともいずれかに記載の挿入式接続構成。
11. 前記コーディング機構により二つの隣接する挿入部（１２，１３）に割り当てられる挿入式コネクタ（２２，２３）には、好ましくはそれらが互いの倍数ではなく好ましくはそれらの最小公倍数が大きい方の撚り長さの２倍超である、異なった撚り長さのコア（３２，３３）がそれぞれ接続されることを特徴とする、請求項１から１０の少なくともいずれかに記載の挿入式接続構成。
12. 前記挿入式コネクタおよび前記挿入部に施される、所与の挿入式コネクタ（２２）に割り当てられる少なくとも一つの挿入部（１２）を特定するための、および／または、該挿入式コネクタ（２２）または該挿入部（１２）に割り当てられる撚り長さを特定するための、例えばカラーマークのようなマーク（５０）を包含することを特徴とする、請求項１から１１の少なくともいずれかに記載の挿入式接続構成。
13. すべての挿入部（１２，１３）に導入されうるように構成される少なくとも一つの汎用挿入式コネクタ（１１０）を包含することを特徴とする、請求項１から１２の少なくともいずれかに記載の挿入式接続構成。

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