JP2018520909A - ワークピースを切断するための方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ワイヤソー(1)上でワークピース(30)を切断するための方法に関する。このワイヤソー(1)は切断ワイヤ(3)を備え、切断ワイヤ(3)は、少なくとも2つのワイヤガイドローラ(14)の周りに多数のループで延在し、それにより、ワークピース(30)を切断するためのワイヤウェブを形成する。

Description

本発明は、切断ワイヤを含むワイヤソー上でワークピースを切断するための方法に関する。前記切断ワイヤは、少なくとも2つのワイヤガイドローラの周りに多数のループで延在し、それにより、ワークピースを切断するためのワイヤウェブを形成する。
ワークピースは、硬質の及び/又は脆弱な材料、例えば、シリコン(塊)、サファイア、石英(コア)などから形成され得る。
特許文献1は、固定砥粒ワイヤソーのドレッシング方法及び装置を開示している。固定砥粒を有するワイヤが、ドレッシングストーン石を切断することによりドレッシングされることが知られる。この場合、ワイヤがワイヤソーにて処理されても、ワイヤの物理的特性を、所望の切断性能を得るのに必要なように変えることはできない。
特許文献2は、固定砥粒タイプのソーワイヤの製造方法を開示している。外周上の砥粒のめっき膜を除去できる、固定砥粒タイプの切断ワイヤの製造方法が示されている。ワイヤコア材料の表面に、結合材料を用いて研磨粒子を被覆固定した後、第2のステップが行われる。この第2のステップは、研磨粒子がその上に固定されたワイヤを、延在溝を有する1つのローラの外周上に巻き付け、そしてこのワイヤを、ローラの同一延在溝上に2回以上巻き付けてローラを動作させるステップである。この方法は、製造中にワイヤをドレッシングするのに適している。この方法はワイヤの製造中に行われるため、切断中のワイヤのクリーニングに用いることはできない。
特許文献3から、ワイヤスライシングシステムが知られる。このシステムの切断ワイヤの摩耗は著しく‐ワークピースとの接触によるものだけでなく、他の切断ワイヤ部の(例えば、ワイヤウェブ外部のスプール上の)巻回との接触もその原因である‐、切断ワイヤの寿命を長くさせる必要がある。
「ワイヤ管理システム」と題する特許文献4から、本発明の方法を実行するのに特に適したシステムが知られ、この文献の内容を援用して本明細書の一部とする。特許文献4において、切断ワイヤが切断中に(中間)保管スプール上に巻き付けられ、保管スプール上の巻回は、リザーバスプール上の切断ワイヤの巻回と重ならず、且つ/又は、リザーバスプール上の切断ワイヤの巻回よりも低密度である。このようにして、切断ワイヤの摩耗が低減され得る。
先行技術においては、切断ワイヤの鋭利性が経時的に減少して切断性能を低下させるという問題が存在する。その結果、切断ワイヤを頻繁に交換しなければならない。鋭利性が、ダイヤモンド又は研磨粒子の摩耗(これらの粒子間の空間の乱れによる)により損なわれる場合もある。
特開平11−028654号公報 特開2011−079073号公報 国際公開第2010/006148号パンフレット 国際公開第2014/087340号パンフレット
本発明の目的は、これらの問題を克服し、そして、ワークピースを切断するための、切断ワイヤの切断性能が先行技術よりも延命される方法を提供することである。切断ワイヤの摩耗は低く保たれるべきである。同時に、切断ワイヤの鋭利性が、許容可能なレベルに保たれるべきである。切断ワイヤの寿命は延長されるべきである。
この目的は、切断ワイヤを含むワイヤソー上でワークピースを切断するための方法により達成され、前記切断ワイヤは、少なくとも2つのワイヤガイドローラの周りに、好ましくは複数のループで延在し、それにより、ワークピースを切断するためのワイヤウェブを形成する。前記方法は、
(a)前記ワイヤガイドローラを交互に反対方向に回転させることにより、前記ワイヤウェブを形成している前記切断ワイヤを多数のサイクルで前後に移動させるステップと、
(b)ステップ(a)の後、前記切断ワイヤの一部を前記ワイヤガイドローラからスプールに、前記ワイヤガイドローラ及び前記スプールを回転させることにより移送するステップと、
(c)ステップ(b)の後、前記切断ワイヤの一部を前記スプールから前記ワイヤガイドローラに、前記ワイヤガイドローラ及び前記スプール(2,8)を回転させることにより移送するステップと、
(d)ステップ(c)の後、前記ワイヤガイドローラを交互に反対方向に回転させることにより、前記ワイヤウェブを形成している前記切断ワイヤを多数のサイクルで前後に移動させるステップと、を含み、
前記切断ワイヤの、以下の基準を満たす第1切断ワイヤ部が存在し、すなわち、
(I)ステップ(a)中及びステップ(d)中に、前記第1切断ワイヤ部が、前記ワークピースに接触するワイヤウェブ部を少なくとも一時的に形成する、
(II)ステップ(a)中及びステップ(d)中に、前記切断ワイヤから前記第1切断ワイヤ部の長さに沿って形成された巻回が、前記第1切断ワイヤ部の全長に沿った第1の巻回厚さを超えない、
(III)ステップ(b)中に、前記第1切断ワイヤ部が前記スプール上に完全に巻き取られ、前記切断ワイヤから前記第1切断ワイヤ部の長さに沿って前記スプール上に形成された巻回が、前記第1巻回厚さよりも大きい(第2の)巻回厚さを、好ましくは前記第1切断ワイヤ部全長に沿ってもたらす、
(IV)ステップ(c)中に、前記第1切断ワイヤ部が前記スプールから完全に巻回を解かれる。
「巻回厚さ」は、前記スプール又はワイヤガイドローラのワイヤ受け入れ面と、そのスプール又はワイヤガイドローラ上の最上巻回層面との間の距離である。前記ワイヤ受け入れ面は、スプール又はワイヤガイドローラのマントル面である。巻回層が1つのみの(巻回が重なっていない)場合、巻回厚さは前記切断ワイヤの直径に相当する。前記ワイヤウェブを支持しているワイヤガイドローラ上には、巻回層は1つのみ存在し、すなわち、巻回厚さは、前記切断ワイヤの直径に相当する。
ステップ(b)において、前記第1切断ワイヤ部が、既にそのスプール上に存在しているその他の切断ワイヤ部上に巻き付けられる可能性もある。このような場合でも、巻回厚さは、前記スプールの前記ワイヤ受け入れ面から測定される。
重畳巻回層の数が増大すると、巻回厚さも増大する。巻回厚さがd(dは前記切断ワイヤの直径)よりも大きい場合、互いに接触した重畳巻回となる。用語「(第1)巻回厚さ」の代わりに(又は、これに加えて)、用語「(第1)巻回層数」若しくは「(第1)巻回重畳数」を用いることも可能である。
好ましくは、前記第1巻回厚さは、5dよりも小さく、好ましくは、3dよりも小さい(dは切断ワイヤの直径)。
好ましくは、基準(III)による前記スプール上の前記巻回の(第2)巻回厚さは、前記第1の巻回厚さの少なくとも2倍である。
好ましくは、前記第1巻回厚さと前記第2巻回厚さとの差は、5dよりも小さく、好ましくは3dよりも小さく、さらにより好ましくは1dである(dは切断ワイヤの直径)。前記第1ワイヤ部が前記スプールの前記ワイヤ受け入れ面上に直接巻き付けられる場合、前記第2巻回厚さは、好ましくは少なくとも2d、例えば、3dである。
基準(I)は、前記第1切断ワイヤ部が前記切断プロセスに寄与すること‐すなわち、ステップ(a)中にワークピースを切断すること‐を述べている。前記切断ワイヤから第1切断ワイヤ部の長さに沿って形成される巻回が、基準(II)に従って、第1巻回厚さを超えないため、切断ワイヤの摩耗は低く保たれる。
本発明によれば、前記第1切断ワイヤ部は、基準(III)を満たすという事実により鋭利化される。すなわち、ステップ(b)は、鋭利化及び/又はクリーニングステップとなる。接触巻回、及び、より大きい巻回厚さが、研磨粒子の鋭利化、及び/又は、研磨粒子間の空間のクリーニングをもたらす。
前記切断ワイヤを前後にサイクル運動させると、前記ワイヤは、前記ワイヤの第1の軸方向と、これとは反対の、前記ワイヤの第2の軸方向とに交互に移動される。
ステップ(c)に関連する基準(IV)は、前記第1切断ワイヤ部が、再び(すなわち鋭利化後に)切断プロセスに寄与すること‐すなわち、ステップ(d)中にワークピースを切断することを保証する。ステップ(c)中に、前記第1切断ワイヤ部(前記スプールからの)が前記ワイヤガイドローラに完全に巻き付けられることが好ましい。
「前記切断ワイヤから前記第1切断ワイヤ部の長さに沿って形成された巻回」は、前記第1切断ワイヤ部から形成された巻回を含むが、その他のワイヤ部の巻回も含み得る。鋭利化作用のためには、前記第1切断ワイヤ部の巻回がその他の巻回と重畳することが重要である。しかし、これらのその他の巻回も前記第1切断ワイヤ部により形成されるということは必要でない。
本発明の主な利点は、前記切断ワイヤの摩耗が基準(II)により低く保たれるという事実にある。次いで、前記第1切断ワイヤ部を鋭利化するためにステップ(b)が用いられる。本発明の方法は、鋭利化ステップ‐基準(III)を有するステップ(b)‐を含み、この方法は、前記切断プロセス中(すなわち、ワークピースがワイヤウェブにより切断されている最中)にも実行され得る。本発明の方法の実行中、ワークピースは前記ワイヤソー内に留まり得る。多数のワイヤソーを形成して、複数のワークピースを同時に切断してもよい。
本発明の一態様は、前記切断ワイヤがワイヤソー内に取り付けられている(延在している)最中に切断ワイヤを鋭利化することにある。好ましい態様は、切断プロセス中に、又は、少なくとも前記ワイヤが前記ワイヤソーに取り付けられている間に前記切断ワイヤを鋭利化することにある
ステップ(a)〜(d)が、次々に連続して行われることは必須ではない。中間ステップを設けてもよい。1つのステップを何回も繰り返した後に、別のステップを続行してもよい。
「ワイヤガイドローラ」は、切断領域を画成する少なくとも1つの切断ワイヤセクションを形成するように前記切断ワイヤをガイドする任意の手段であり得る。ワイヤガイドローラは、例えば、ロール(例えば、ワイヤをガイドするためのリルを有する)、プーリ、ホイールなどの形態であり得る。
「ワイヤウェブ」は、本質的に互いに平行に延在する複数のワイヤセクションにより形成され得る。しかし、単一のワイヤセクションもワイヤウェブを形成し得ることが理解されよう。
前記スプールは、前記ワイヤウェブの形成に直接関与しない。前記スプールは、前記ワイヤガイドローラの外部、好ましくは、前記切断領域の外部に配置される。
巻回厚さが増大すると、巻回密度も増加する。「巻回密度」とは、前記ワイヤガイドローラ又はスプールのそれぞれの軸に平行に延在する方向における単位長さあたりの巻回数を意味する。別様に述べると、基準(II)は、前記切断ワイヤから前記第1切断ワイヤ部の長さに沿って形成された巻回が、前記第1切断ワイヤ部の全長に沿った第1の巻回密度を超えないことを示し得る。前記第1巻回密度は、前記巻回が互いに接触しないように、すなわち、隣り合う巻回間に距離が存在するように規定され得る。この場合、前記巻回密度は、1/dよりも小さい(dは、前記切断ワイヤの直径)。直径dは、研磨粒子をその上に含む完全なワイヤ断面を取り囲む円の直径として定義され得る。巻回が互いに重なる場合、巻回密度は1/dよりも大きい。
好ましくは、前記第1巻回密度は5/dよりも小さく、好ましくは、2/dよりも小さい。
基準(III)を、別様に定義することも可能である。すなわち、前記切断ワイヤから、前記第1切断ワイヤ部の長さに沿って前記スプール上に形成された巻回が、互いに接触し、且つ/又は、前記スプールのその他の切断ワイヤ部の巻回に接触する。前記スプール上の前記巻回の巻回密度(第2の巻回密度)は、好ましくは前記第1切断ワイヤ部の全長に沿って、前記第1巻回密度よりも大きい巻回密度になる。
好ましくは、前記スプール上の前記巻回の、基準(III)に従う前記(第2)巻回密度は、5/dよりも大きく、好ましくは10/dよりも大きく、より好ましくは20/dよりも大きい。
好ましくは、前記スプール上の前記巻回の、基準(III)に従う前記(第2)巻回密度は、前記第1巻回密度よりも大きく、少なくとも2倍である。前記ワイヤ密度は、前記巻回が重畳されるため、一定ではない。この場合、用語「ワイヤ密度」は、常に、得られる最大ワイヤ密度である。
巻回の厚さ及び密度は、前記切断プロセス中に一定に保たれる必要はない。また、巻回の厚さ及び密度は、前記切断プロセス中に変化し得る。例えば、少なくとも1つのスプール上で、所与の時間においては一定であり得る。しかし、少なくとも1つのスプールの全体にわたって変化し得る。
好ましい実施形態において、前記ステップ(a)〜(d)の少なくとも1つが、次のステップの実行前に、少なくとも2回、好ましくは少なくとも5回、より好ましくは少なくとも10回繰り返される。前記第1切断ワイヤ部を用いる切断処理が、連続的な処理であることが好ましい。また、前記第1切断ワイヤ部を切断のために再び使用する前に、鋭利化ステップ(ステップ(b))が繰り返され得る。
好ましい実施形態において、ステップ(d)の後、ステップ(b)〜(d)が、好ましくは少なくとも1回、好ましくは少なくとも2回、より好ましくは、少なくとも4回繰り返される。
好ましい実施形態において、ステップ(a)中に、前記第1切断ワイヤ部の少なくとも一部、好ましくは全長が、前記ワイヤガイドローラ上に残っている。前記ワイヤガイドローラ上の巻回厚さは、前記切断ワイヤの直径に相当する。隣り合う巻回は互いに接触していない。前記ワイヤは、前記ワイヤガイドローラ上の溝によりガイドされ得る。
好ましい実施形態において、前記ステップ(a)中に、前記第1切断ワイヤ部が、前記ワイヤガイドローラ外部のスプール上に一時的(且つ少なくとも部分的に)に巻き付けられ、前記切断ワイヤから前記第1切断ワイヤ部の長さに沿って前記スプール上に形成された巻回は、前記第1巻回厚さを超えない。前記第1切断ワイヤ部は前記ワイヤガイドローラを(少なくとも部分的に)離れるが、前記第1巻回厚さを超えないこと、そしてそれにより、前記ワイヤの摩耗が最小限にされることが保証される。ステップ(a)中に前記第1切断ワイヤ部がその上に巻き付けられたスプール(本実施形態において)は、ステップ(b)及びステップ(c)で述べたスプールと同一のスプールか、又は、異なるスプールであり得る。
好ましくは、前記スプールは、前記ワイヤソーに新しいワイヤを供給するために使用されるスプール(供給スプール)ではないと言えよう。好ましくは、スプールは、使用後ワイヤを配置するためにするために使用されないであろう。
好ましい実施形態において、前記第1巻回厚さは、前記第1切断ワイヤ部の巻回が互いに重畳せず、且つ、その他のワイヤ部の巻回が、好ましくは互いに接触しないか、又はその他のワイヤ部分の巻回に接触しないような巻回厚さである。ここで、巻回密度は≦1/d、好ましくは、<1/dである(dは前記切断ワイヤの直径)。ワイヤの接触/摩擦に起因する摩耗がないため、前記ワイヤの寿命を非常に効果的に長くできる。
好ましくは、ステップ(a)中及び/又記ステップ(d)中に前記第1切断ワイヤ部の巻回(のみ)から形成される重畳層数は、ステップ(b)中に前記第1切断ワイヤ部の巻回(のみ)から形成される重畳層数よりも少ない。ステップ(b)において、鋭利化の作用は、主に、前記第1切断ワイヤ部の巻回が互いに接触することにより達成される。このとき、前記第1切断ワイヤ部はそれ自身により鋭利化する。
好ましくは、ステップ(b)中に前記第1切断ワイヤ部の巻回(のみ)から形成される重畳層数は、少なくとも2つ(上層も含む、全ての層をカウント)であり、より好ましくは、少なくとも3つである。
好ましい実施形態において、前記第1切断ワイヤ部は、前記少なくとも2つのワイヤガイドローラ周囲に巻かれた切断ワイヤの、少なくとも10巻回の、好ましくは少なくとも50巻回の、より好ましくは、少なくとも100巻回のループに相当する長さを有する。ここで、切断ワイヤの大部分が一度に鋭利化され得る。
好ましくは、前記第1切断ワイヤ部は、少なくとも100メートル(好ましくは200m〜400m)の、より好ましくは、少なくとも500メートル(好ましくは600m〜800m)の長さを有する。
好ましくは、前記第1切断ワイヤ部は、ステップ(a)中、ステップ(d)中、又はこれらの両方のステップ中に、完全に前記ワイヤガイドローラ上にとどまっている。このようにして、前記ワイヤのこの部分が、常に、前記ワークピースを切断するために使用される。
好ましい実施形態において、少なくともステップ(b)中及び/又はステップ(c)中に、ワークピースは、前記ワイヤソー(1)の前記ワイヤウェブにより切断され、好ましくは、前記ワークピースは、全てのステップ(a)〜(d)にて切断される。本発明の利点は、高品質の切断をもたらす切断プロセスを中断する必要がなく、このプロセス中にステップ(b)にて切断ワイヤを再鋭利化できることである。
別の変型例において、少なくともステップ(a)中及び/又はステップ(d)中に、前記ワイヤソーの前記ワイヤウェブを用いてワークピースが切断される。好ましくは、前記ワークピースは、全てのステップ(a)〜(d)にて切断される。
好ましい実施形態において、ステップ(a)における前記サイクル数は、少なくとも10回に達し、好ましくは、少なくとも20回に達し、より好ましくは、少なくとも50回に達し、且つ/又は、ステップ(d)における前記サイクル数は、少なくとも2回に達し、好ましくは、少なくとも10回に達し、より好ましくは、少なくとも20回に達する。
好ましい実施形態において、ステップ(b)及び次のステップ(c)は、ステップ(d)の実行前に、少なくとも2回、好ましくは少なくとも4回、より好ましくは少なくとも8回実行される。このようにして、鋭利化の結果がより効果的になる。
好ましくは、ステップ(b)及び次のステップ(c)は、1つのワークピースに対して、少なくとも1回、好ましくは少なくとも2回、より好ましくは少なくとも4回実行される。
好ましい実施形態において、ステップ(a)及び/又はステップ(d)は、ステップ(b)及び次のステップ(c)よりも多数回、すなわち、少なくとも10回、好ましくは少なくとも50回、より好ましくは、少なくとも200回実行される。巻回密度を前記第1巻回密度よりも低く保つことで摩耗が既に低減されているため、このような実施形態が可能になる。
好ましい実施形態において、ステップ(b)にて最初の切断ワイヤ部がその上に巻き付けられる前記スプールは、前記ワイヤガイドローラの、使用後ワイヤ側に位置する。これは、複数のステップ(a)〜(d)後に摩耗された前記切断ワイヤ部を保管しておくことを可能にする。
好ましい実施形態において、前記スプールは、切断ワイヤを、非重畳巻回、好ましくは非接触巻回で保持するための保管スプール、又は、未使用若しくは使用後ワイヤを保持するためのリザーバスプール、或は、これらのスプールの任意の組合せである。非重畳巻回及び非接触巻回は、摩耗を低減する利点を有する。
好ましい実施形態において、前記切断ワイヤは、固定砥粒ワイヤ、好ましくは、ダイヤモンドワイヤ又はナノチューブワイヤ、例えば、金属ボンディングワイヤ又は樹脂ボンディングワイヤである。研磨材は、接着剤若しくは樹脂により、又は、金属の相互結合によって接着され得る。より大きい巻回密度を有する鋭利化段階中、研磨粒子が互いに鋭利化し合う。
また、本発明の目的は、ワイヤソーより達成され、このワイヤソーは、少なくとも2つのワイヤガイドローラと、当該少なくとも2つのワイヤガイドローラの周りに多数のループで延在し、それにより、ワークピースを切断するためのワイヤウェブを形成する切断ワイヤと、前記ワイヤガイドローラ外部の少なくとも1つのスプールと、切断処理を制御するためのコントローラとを備え、且つ、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法を実行するように適合されている。
以下に、さらなる態様及び変型例を記載する。
前記ワイヤガイドローラの周りに巻かれた切断ワイヤの一部は、前記ワイヤガイドローラの面上の全てのワイヤであるか、又は、前記ワイヤガイドローラの間に延在する。この切断ワイヤ部を、「前記ワイヤガイドローラ上の、又は、前記ワイヤガイドローラにより保持された切断ワイヤ」とも称する。このワイヤは、切断領域を形成するか、又は、切断領域である。通常、前記切断領域の1つのワイヤウェブのみが切断に使用されることに留意されたい。ワイヤがもはやワイヤガイドローラにより保持されなくなった場合、そのようなワイヤは前記切断領域を離れている(前記切断領域の外部にある)か、或いは、前記ワイヤガイドローラの外部に、別様に配置される。
本発明の目的は、前記第1切断ワイヤ部を、所望のワイヤ処理(鋭利化及び/又はクリーニング)が行われるように、接触巻回で、好ましくは重畳巻回で選択的に巻き付けることである。前記ワークピースは、前記切断領域における前記切断ワイヤに接触させることにより切断される。前記ワイヤソーは、その切断領域に、前記ワークピースを切断する単一の切断ワイヤのみを有し得る。或いは、前記ワイヤソーは、複数のワイヤセクションを有し得る。このようなワイヤソーは、しばしば、マルチワイヤソー(multi-wire saw)と称される。全てのタイプのワイヤソーを本発明に従って使用できる。本発明の方法を実行する前に、前記切断領域に前記切断ワイヤが、好ましくはワイヤ部分を前記切断領域に巻き付けることにより設置される。
好ましくは、前記切断ワイヤ(及び、従って、前記第1切断ワイヤ部)は、固定砥粒切断ワイヤであるが、本発明はこれに限定されない。
前記第1切断ワイヤ部は、例えば、前記少なくとも1つのスプール上に2つの非重畳巻回を、さらにより好ましくは、10巻回より多数の巻回、最も好ましくは500巻回より多数の巻回を形成するのに十分な長さであり得る。
前記切断ワイヤを、前記切断領域から前記少なくとも1つのスプールに巻き付けることは、前記ワイヤ部が最初に切断領域にあり、そこから搬送されて前記少なくとも1つのスプールに巻き付けられることを意味する。前記切断領域は、通常、ワイヤガイドローラ(ロール、プーリ、ホイールなど)によりその範囲を定められる。前記スプールは、前記切断領域に直接隣接していない。また、前記スプールは前記切断領域を形成しない。
前記スプールは、リザーバ及び保管スプールを含み得る。これにより、本発明の方法は、先行技術から公知のワイヤソーに特に適したものとなる。
本発明の方法の一実施形態によれば、前記ワイヤを処理するために以下の機構が使用され得る。すなわち、研磨粒子が互いに接触して材料を削り、ダイヤモンドを研磨する。ダイヤモンドは研磨粒子間の空間に入ってこれらの空間をクリーニングする。
本発明のさらなる実施形態を、図面及び従属請求項に示す。参照符号のリストが本開示の一部を形成している。ここで、本発明を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
ワイヤソーの実施形態を示す図である。 ワイヤソーの実施形態を示す図である。 ワイヤソーの実施形態を示す図である。 保管スプールとリザーバスプールとの組合せによる巻回状態の1つを示す図である。 保管スプールとリザーバスプールとの組合せによる巻回状態の1つを示す図である。 保管スプールとリザーバスプールとの組合せによる巻回状態の1つを示す図である。 保管スプールとリザーバスプールとの組合せによる巻回状態の1つを示す図である。 単一のワイヤセクションがワイヤウェブを形成しているワイヤソーの実施形態を示す図である。 保管スプールの巻回状態の1つを示す図である。 保管スプールの巻回状態の1つを示す図である。 保管スプールの巻回状態の1つを示す図である。 個々のステップ中のワイヤの移動方向を示す図である。 個々のステップ中のワイヤの移動方向を示す図である。 ワイヤガイドローラとスプールとの間の異なる巻回状態を示す図である。 切断ワイヤ部に分割された切断ワイヤを示す図である。 本発明の方法を、1つの方法ステップ中の第1切断ワイヤ部の位置を示すことにより示す図である。 本発明の方法を、1つの方法ステップ中の第1切断ワイヤ部の位置を示すことにより示す図である。 本発明の方法を、1つの方法ステップ中の第1切断ワイヤ部の位置を示すことにより示す図である。 本発明の方法を、1つの方法ステップ中の第1切断ワイヤ部の位置を示すことにより示す図である。 可能な切断レシピを示すフローチャートである。
本発明を、例示的な実施形態に関して説明する。本発明は、添付の特許請求の範囲にて定義されるものを除き、特定の相互接続部、装置、用途又は方法に限定されるものではない。本発明の実施形態は、様々な方法及びシステムと共に使用され得る。本発明を特許請求の範囲内の様々な方法で実施し得ることが当業者には明らかであろう。図面に関連して示されている全ての特徴は、特許請求の範囲に記載されているように変更すべきところは変更して本発明に適用され得る。
本明細書で使用する不定冠詞(“a”,“an”)は、言及される項目の少なくとも1つの存在を示し、用語「複数の」又は「多数」(‘a plurality’ or ‘multiple’)は、1超の存在を示す。
図面において、本発明がより良好に理解されるように、本発明に必須の部品のみを概略的に示す。
図9〜図13は、本発明の原理を示す。図1〜8は、好ましい実施形態及び変型例を示す。
図9は、第1切断ワイヤ部31、第2切断ワイヤ部32、及び、第3切断ワイヤ部33を有する切断ワイヤ3を示す。本発明に関しては、第1切断ワイヤ部31が重要である。従って、図10〜図13に、第1切断ワイヤ部31のみを示す。明瞭化のために、第1切断ワイヤ部31の端部から延在する第2切断ワイヤ部及び第3切断ワイヤ部32,33は、図10〜図13において、隠されている(図示せず)。本発明の方法を制御するコントローラ29(具体的には、ワイヤガイドローラ14及びスプール2の運動)が概略的に示されている。
図10〜図13は、切断ワイヤ3(第1切断ワイヤ部31のみを示す)を含むワイヤソー1を示す。切断ワイヤ3は、少なくとも2つのワイヤガイドローラ14の周りに多数のループで延在し、これにより、ワークピース30を切断するためのワイヤウェブを形成している。この切断方法は、以下の、
(a)ワイヤウェブを形成している切断ワイヤ3を、ワイヤガイドローラ14を反対方向に交互に回転させることにより、多数のサイクルで前後に移動させる、
(b)ステップ(a)の後、切断ワイヤ3の一部をワイヤガイドローラ14からスプール2に、ワイヤガイドローラ14及びスプール2を回転させることにより移送する、
(c)ステップ(b)の後、切断ワイヤ3の一部をスプール2からワイヤガイドローラ14に、ワイヤガイドローラ14及びスプール2を回転させることにより移送する。
(d)ステップ(c)の後、ワイヤウェブを形成している切断ワイヤ3を、ワイヤガイドローラ14を反対方向に交互に回転させることにより、多数のサイクルで前後に移動させる、ステップを含み、
このとき、以下の基準を満たす、切断ワイヤ3の第1切断ワイヤ部31が存在している(すなわち、第1切断ワイヤ部31は、以下により定義される)、
(I)ステップ(a)中及びステップ(d)中に、第1切断ワイヤ部は、ワークピース30と接触するワイヤウェブ部を、少なくとも一時的に形成する(図10に見られる)、
(II)ステップ(a)中及びステップ(d)中に、切断ワイヤ3から前記第1切断ワイヤ部31に沿って形成された巻回は、第1切断ワイヤ部31の全長に沿った第1の巻回厚さを超えない(図10、図11、及び図12に見られる)、
(III)ステップ(b)中に、第1切断ワイヤ部31は前記スプール2上に完全に巻き取られ、切断ワイヤ3から、第1切断ワイヤ部31の長さに沿ってスプール2上に形成された巻回は、第1巻回厚さよりも大きい巻回厚さになる(図13に示す)、
(IV)ステップ(c)中に、第1切断ワイヤ部31がスプール2から完全に巻回を解かれて、ワイヤガイドローラ14に戻される。
基準(II)及び(III)に従う異なるワイヤ厚さが、図4a及び4bに示されている。図11、図12及び13にて、第2の(又は第3の)切断ワイヤ部(図示せず)が、ワークピース30に接触するワイヤウェブ部を形成することに言及する。
図11の実施形態において‐ステップ(a)中‐、第1切断ワイヤ部31は、その全長がワイヤガイドローラ14上に残されている。
図12の実施形態において‐ステップ(a)中‐、第1切断ワイヤ部31は、ワイヤガイドローラ14外部のスプール2に一時的に巻き付けられ、第1切断ワイヤ部31からスプール2上に形成された巻回厚さは、第1巻回厚さを超えない(そしてこの場合、互いに接触しない)。
ステップ(a)において、第1切断ワイヤ部31の一部のみがスプール2に移送されることも可能である。
第1切断ワイヤ部31の長さが、少なくとも2つのワイヤガイドローラ14周囲の切断ワイヤ3の、少なくとも10巻回、好ましくは少なくとも50巻回、より好ましくは少なくとも100巻回のループに相当する長さであることが好ましい。第1切断ワイヤ部31は、少なくとも400メートル、好ましくは、少なくとも1キロメートルの長さを有し得る。
少なくともステップ(b)中、及び/又はステップ(c)中、ワークピース30は、第2ワイヤ部32又は第3ワイヤ部33(図示せず)を有するワイヤソー1のワイヤウェブにより切断される(図13)。好ましくは、ワークピース30は全てのステップ(a)〜(d)にて切断される。
好ましくは、ステップ(b)にて第1切断ワイヤ部31がその上に巻き付けられるスプール2(図13)は、ワイヤガイドローラ14の使用後ワイヤ側(すなわち、使用後ワイヤが保管スプールにより受け入れられるために移動された側)に配置される。
図面に見られるように、スプール2は、切断ワイヤ3を、重畳させずに、好ましくは非接触で保持するための保管スプールである(図12に見られる)。図10〜図13の左側のスプールは、未使用若しくは使用後のワイヤ又はそれらの任意の組合せを保持するためのリザーバスプールであり得る。
切断ワイヤ3は、固定砥粒ワイヤ、好ましくは、ダイヤモンドワイヤ又はナノチューブワイヤであり得る。
以下に、ワイヤソー1の一実施形態について記載する。ワイヤソー1は、少なくとも2つのワイヤガイドローラ14、及び、切断ワイヤ3を備え、切断ワイヤ3は少なくとも2つのワイヤガイドローラ14の周りに多数のループで延在し、それにより、ワークピースを切断するためのワイヤウェブを形成している。また、ワイヤソー1は、ワイヤガイドローラ14外部の少なくとも1つのスプール2,8、及び、切断処理を制御するためのコントローラ29(図10)を含む。ワイヤソー1(コントローラ29)は、本発明の方法を実行するように適合されている。
図1、図2及び図3は、マルチワイヤソー1の実施形態を示す。これらのワイヤソー1は、本発明と組み合わせて用いるのに適している。図4は、単一のワイヤセクションがワイヤウェブを形成するワイヤソーの代替的な実施形態を示す。これらの図の全体において、以下に説明する共通の部品には、同じ参照番号が付されている。
切断ワイヤ3が、ワイヤ供給ユニット5,6の間に延在している。ワイヤ供給ユニット5,6は、それぞれ、ワイヤを重畳巻回で保持するための、少なくとも1つのリザーバスプール8を含む。これらのスプールは、それぞれ、少なくとも未使用ワイヤ及び/又は使用後ワイヤを保持する。さらに、それぞれのスプールが、切断のために現在使用されているワイヤを保持し得る。
供給ユニット5,6は(図1及び図2の場合のように)、切断段階中にワイヤを低密度巻回(第1のワイヤの厚さを超えない)で、好ましくは非重畳巻回で担持するための保管スプール2を含み得る。
通常の切断中、切断ワイヤ3は、保管スプール2の間を往復運動される(すなわち、第1の方向と、(ワイヤの)反対の軸方向である第2の方向とに移動される)。本明細書において、「巻回密度」とは、スプール2の軸に沿ったスプール2の単位長さ当たりのワイヤの巻回数を意味する。低密度巻回、好ましくは重畳しない巻回が、切断ワイヤ3の寿命を延ばす。切断のためにその時点で使用されていない切断ワイヤ部は、リザーバスプール8上に重畳巻回で保管される。
切断ワイヤ3は、ワイヤガイドローラ14によりガイドされ(本明細書において、「ワイヤガイドローラ14により保持され」又は「ワイヤガイドローラ14上にある」とも称する)、これにより、切断領域17を形成している。切断領域17は、ワークピース31(図10〜図13に示す)が切断される領域又は場所である。ワイヤガイドローラ14は、駆動装置15により駆動される。
図1において、リザーバスプール8がワイヤソー1に、取り付け手段22上で取り付けられている。これらのリザーバスプール8は、切断中にワイヤウェブ内で使用されないワイヤ部を保持する。また、リザーバスプール8は、通常の切断中には回転しない。
図2において、リザーバスプール8は、保管スプール2と共に回転する。通常の切断中、ワイヤ3は、保管スプール2に巻き付けられ、また、保管スプール2から解かれる。切断ワイヤ3は、これらの保管スプール2上に、低密度巻回で、好ましくは非重畳巻回で、より好ましくは、非接触巻回で保管される。これにより、切断ワイヤ3がそれ自身で傷つけ合わず、そして、摩耗を防止する。このシステムは、特許文献4から知られる。
図3において、切断ワイヤ3が、リザーバスプール8間に延在し、リザーバスプール8は、ワイヤ3を重畳巻回で保持している。切断ワイヤ3は、通常の切断中、これらのスプール8に巻き付けられ、また、これらのリザーバスプール8から解かれる。
切断ワイヤ3は、ワイヤガイド手段、例えばプーリ4,20によりガイドされる。リザーバスプール8及び保管スプール2(存在する場合)は、それぞれ、新しい切断ワイヤを導入するための新しいワイヤ側18、及び/又は、使用後ワイヤを処理するための使用後ワイヤ側19に位置する。
これらのシステムの全て(図1〜図3)が、本発明の方法を実行するのに適している。この方法を、図2に示したシステムに対応する図3a〜図3dに関して詳細に説明する。図3a〜図3dに示されているリザーバスプール8を無視しても、図1に記載のシステムの動作は理解されよう。
図3aは、切断ワイヤ3がリザーバスプール8上に重畳巻回で巻き付けられ、次いで、保管スプール2の周囲に螺旋状に巻き付き、その後、トラベラプーリ4を介して切断領域(図示せず)に(及び切断領域から、両方が矢印によって示される)移動する様子を示す。切断ワイヤ3が保管スプール2上に巻き付けられる密度及び厚さは、リザーバスプール8上での巻回の密度及び厚さよりもかなり低く且つ小さい。これらは、それぞれ図示されているように、スプールの軸に沿った1つのワイヤ直径の長さ当たり、保管スプール2上では1/3の巻回であり、リザーバスプール8上では2つの巻回である。
図3aに示されているように、切断ワイヤは、通常の切断中、保管スプール2にのみ巻き付けられ及び解かれる。これは、本発明の方法のステップ(a)に相当する。トラベラプーリ4の運動が、リザーバスプール8及び保管スプール2の両方の上での切断ワイヤ3の巻回密度(すなわち、ピッチ)を決定する。
図3bは、本発明の方法のステップ(b)を示す。この時点で、切断ワイヤ3(切断プロセスのこの段階ではまだ使用されていない)がリザーバスプール8上に巻き付けられており、その厚さは、図3aにて保管スプール2上に存在していた切断ワイヤ厚さよりも厚い(ステップ(a)の第1の巻回厚さよりも厚い)。この時点での巻回厚さは、直径の4倍であり、すなわち、巻回密度はスプールの軸に沿った1つのワイヤ直径の長さ当たり4つの巻回で存在する。「密度」が、切断ワイヤ3の同一部分についての言及であることに留意されたい。すなわち、図3aにおいては、保管スプール2に巻き付けられていた部分であり、図3cにおいては、リザーバスプール8に巻き付けられている部分である。
図3cは、ステップ(b)を実行する代替的な方法を示す。この方法は、リザーバスプール8が存在しないか、又は保管スプール2と共に回転しない場合に特に適している。この場合、高密度巻回(図示されているように、スプールの軸に沿った1つのワイヤ直径の長さ当たり2つの巻回)が、保管スプール2上に形成されている。
切断ワイヤ3を高密度で巻回した後、通常の切断が、低密度巻回(好ましくは、図3aに示されているような、切断ワイヤ3の非重畳巻回)を用いて再開される。これは、本発明の方法のステップ(a)又はステップ(d)に相当する。
図3dは、ステップ(b)を実行する代替的な方法を示す。この方法において、切断ワイヤ3は部分的に重畳及び/又は接触してスプール2上に巻き付けられている。巻回が重畳又は接触している場所においてのみ、それぞれ、切断ワイヤ3が鋭利化されている。
図4a、図4b及び図4Cは、それぞれ、図3a、図3b及び図3dに対応している。これらに関して論じる内容は同じである。しかし、図4a、図4b及び図4cにおいては、切断ワイヤ3がリザーバスプール8に接続されていないことのみが異なる。リザーバスプールは、図4a、図4b及び図4Cに示されていない。
図3及び図4に示されているのは片側のみであり、新しいワイヤ側18又は使用後ワイヤ側19であり得る。これらに応じて、他方側(図示せず)が、ワイヤを巻き取るか又は提供する必要がある。
図5は、切断ワイヤ3の速度を経時的に非常に理想化して示している。ワイヤは、最初に負の速度で、すなわち、使用後ワイヤ側19に向かって移動する。次いで、切断ワイヤ3の移動は方向を変えて正になり、この時点で、新しいワイヤ側18に向かって移動する(ステップ(a))。
このプロセスが繰り返され、ワークピース30が切断される。ステップ(a)におけるサイクルの多数回の繰り返し後、第1切断ワイヤ部31が、ワイヤガイドローラ14の外部のスプール2上に巻き取られる(ステップ(b))。すなわち、第1切断ワイヤ部31は、もはやワイヤガイドローラ14の周囲に巻き付いて(spiraling)おらず、また、ワイヤガイドローラ14に接触もしていない。このステップ中に、第1切断ワイヤ部31は、スプール2上に、第1切断ワイヤ部31が第1切断ワイヤ部31自身で鋭利化できるように、接触巻回で、好ましくは重畳巻回で巻き付けられる。
次のステップ(c)にて、第1切断ワイヤ部31は、ワイヤガイドローラ14に上に巻き戻される。この時点で、第1切断ワイヤ部31は再び鋭利になっており、ステップ(d)が実行され得る。
ワークピース30は、少なくともステップ(a)及び/又は(d)中に切断されるが、ステップ(b)及び/又は(c)中にも切断され得る。通常、少なくともステップ(a)及び/又は(d)中に、ワークピースがワイヤウェブに向かう(又はワイヤウェブを通る)方向に移動される。この移動は、ステップ(b)及び/又は(c)中に中断され得る。
図6は、本発明による代替的な切断方法を示す。この方法において、切断ワイヤ3は、最初に負の速度で移動し(ステップ(a)のサブステップ(a1))、すなわち、使用後ワイヤ側19に向かって移動する。次いで、切断ワイヤ速度は、方向変更して正になり(ステップ(a)のサブステップ(a2))、この時点で、新しいワイヤ側18に移動する。新しいワイヤが切断領域に少しずつ導入されるように、ステップ(a1)はステップ(a2)よりもわずかに長い時間実行され得る。
ステップ(a1)及び次のステップ(a2)が多数回繰り返された後、切断ワイヤ3はステップ(b)にて、使用後ワイヤ側19に向かって巻き取られ、第1切断ワイヤ部31を、ワイヤガイドローラ14外部のスプール上に、接触巻回で、好ましくは重畳巻回で(最初の巻回厚さよりも厚く)巻き付ける。次いで、ステップ(c)にて、第1切断ワイヤ部31は、ワイヤガイドローラ14上に巻き戻される。続くステップ(b)にて、第1切断ワイヤ部31は、再び、ワイヤガイドローラ14外部のスプール上に、接触巻回で、好ましくは重畳巻回で(最初の巻回厚さよりも厚く)巻き付けられる。次のステップ(c)にて、第1切断ワイヤ部31は、ワイヤガイドローラ14上に巻き戻される。第1切断ワイヤ部31の鋭利化中に、必要であれば、第1切断ワイヤ部31を前後に移動させることにより、第1切断ワイヤ部31をさらに鋭利化できる。こうして第1切断ワイヤ部31は鋭利化され、ステップ(a)が繰り返され得る。
ステップ(b)にて、切断ワイヤが使用後ワイヤ側19に巻き付けられ得ることに留意されたい。こうすることで、未使用のワイヤには鋭利化処理の負担がかからない。
図7は、ワイヤガイドローラ14上の切断ワイヤ3を示す。切断ワイヤ3は、ワイヤガイドローラ14から新しいワイヤ側18に向かって左側に離れ、そして、使用後ワイヤ側19に向かって右側に離れる。
切断ワイヤ3の第1切断ワイヤ部31は、ステップ(a)〜(d)中に基準(I)〜(IV)を満たす切断ワイヤ部である。
図7の左から右に、以下のステップを示す、
‐ステップ(a1)、切断ワイヤ3の最初の切断ワイヤ部31を、新しいワイヤ側18に向う第1の方向に移動させる。
‐ステップ(a2)の第1段階、切断ワイヤ3の最初の切断ワイヤ部31を、使用後ワイヤ側19に向う第2の(第1方向とは反対)方向に移動させる。
‐ステップ(a2)の第2段階、切断ワイヤ3の最初の切断ワイヤ部31を、使用後ワイヤ側19に向う第2の方向に、さらに移動させる。
‐ステップ(a2)の最終段階、切断ワイヤ3の最初の切断ワイヤ部31を、使用後ワイヤ側19に向う第2の方向に、さらに移動させる。
この時点で、ステップ(a2)は完了する。この方向にワイヤを移動し続けたならば、最初の切断ワイヤ部31の巻回が、ワイヤガイドローラ14から外れるであろう。
第1切断ワイヤ部ワイヤ31の鋭利化が必要な場合には、ステップ(b)が実行される。これを、図8を参照しつつ、以下に説明する。図7の最も右側の部分から開始し、第1切断ワイヤ部31がワイヤガイドローラ14外部のスプール2,8に、接触巻回で、好ましくは重畳巻回で巻き付けられる。スプールは、図1に示したような保管スプール2、図3に示したようなリザーバスプール、或いは、図2に示したような、これらのスプールの組合せであり得る。
第1切断ワイヤ部31は、ワイヤガイドローラ14から巻きを解かれたならば、ワイヤガイドローラ14上に完全に戻され、こうして、図7の一番右の図の状況になる。
この時点で、第1切断ワイヤ部は鋭利化されており、再び切断に使用される準備が整っている。
図14は、可能な切断方法を示すフローチャートを示す。
100:ワイヤが低密度(第1巻回厚さを超えない)で、好ましくは非重畳巻回で巻かれている通常の切断段階‐ステップ(a)及び/又はステップ(d)。
101:第1切断ワイヤ部の鋭利化が必要か?
102:鋭利化が必要ならば、第1切断ワイヤ部を、高密度巻回(第2の巻回厚さ、すなわち、第1巻回厚さよりも厚い厚さ)で巻き付ける‐ステップ(b)。
103:図2に記載のシステムにて、新しい切断ワイヤ部を、切断のために導入できる。
本発明は、これらの実施形態に限定されない。その他の変型例は当業者には自明であろう。これらの変型例は、以下の特許請求の範囲に明記された発明の範囲内に含まれるとみなされる。上記の明細書にて特に図面に関して記載した個々の特徴を互いに組み合わせて、その他の実施形態を形成でき、且つ/又は、必要ならば変更を加えて、請求項に記載された内容と、説明の残りの部分とに適用できる。
1 ワイヤソー
2 保管スプール
3 切断ワイヤ
4 トラベラプーリ
5 ワイヤ供給ユニット
6 ワイヤ受け入れユニット
8 リザーバスプール
9 ワイヤガイド手段
14 ワイヤガイドローラ
15 駆動手段
17 切断領域
18 新しいワイヤの側
19 使用後ワイヤの側
20 ダンサープーリ
22 取り付け手段
30 ワークピース
31 第1切断ワイヤ部
32 第2切断ワイヤ部
33 第3切断ワイヤ部

Claims (15)

  1. 切断ワイヤ(3)を含むワイヤソー(1)上でワークピース(30)を切断するための方法であって、前記切断ワイヤ(3)が、少なくとも2つのワイヤガイドローラ(14)の周りに、好ましくは多数のループで延在し、それにより、ワークピース(30)を切断するためのワイヤウェブを形成し、前記方法が、
    (a)前記ワイヤガイドローラ(14)を交互に反対方向に回転させることにより、前記ワイヤウェブを形成している前記切断ワイヤ(3)を多数のサイクルで前後に移動させるステップと、
    (b)ステップ(a)の後、前記切断ワイヤ(3)の一部を前記ワイヤガイドローラ(14)からスプール(2,8)に、前記ワイヤガイドローラ(14)及び前記スプール(2,8)を回転させることにより移送するステップと、
    (c)ステップ(b)の後、前記切断ワイヤ(3)の一部を前記スプール(2,8)から前記ワイヤガイドローラ(14)に、前記ワイヤガイドローラ(14)及び前記スプール(2,8)を回転させることにより移送するステップと、
    (d)ステップ(c)の後、前記ワイヤガイドローラ(14)を交互に反対方向に回転させることにより、前記ワイヤウェブを形成している前記切断ワイヤ(3)を多数のサイクルで前後に移動させるステップと、を含み、
    前記切断ワイヤ(3)の、以下の基準を満たす第1切断ワイヤ部が存在し、すなわち、
    (I)ステップ(a)中及びステップ(d)中に、前記第1切断ワイヤ部(31)が、前記ワークピース(30)に接触するワイヤウェブ部を少なくとも一時的に形成する、
    (II)ステップ(a)中及びステップ(d)中に、前記切断ワイヤ(3)から前記第1切断ワイヤ部(31)の長さに沿って形成された巻回が、前記第1切断ワイヤ部(31)の全長に沿った第1の巻回厚さを超えない、
    (III)ステップ(b)中に、前記第1切断ワイヤ部(31)が前記スプール(2,8)上に完全に巻き取られ、前記切断ワイヤ(3)から前記第1切断ワイヤ部(31)の長さに沿って前記スプール(2,8)上に形成された巻回が、前記第1巻回厚さよりも大きい巻回厚さを、好ましくは前記第1切断ワイヤ部(31)の全長に沿ってもたらす、
    (IV)ステップ(c)中に、前記第1切断ワイヤ部(31)が前記スプール(2,8)から完全に巻回を解かれる、前記方法。
  2. 前記ステップ(a)から(d)の少なくとも1つが、次のステップの実行前に、少なくとも2回、好ましくは少なくとも5回、より好ましくは少なくとも10回繰り返される、請求項1に記載の方法。
  3. ステップ(d)の後、前記ステップ(b)から(d)が、好ましくは少なくとも1回、好ましくは少なくとも2回、より好ましくは、少なくとも4回繰り返される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. ステップ(a)中に、前記第1切断ワイヤ部(31)の少なくとも一部、好ましくは全長が前記ワイヤガイドローラ(14)上に残される、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. ステップ(a)中に、前記第1切断ワイヤ部(31)が前記ワイヤガイドローラ(14)外部のスプール(2,8)上に一時的に巻き付けられ、前記切断ワイヤ(3)から前記第1切断ワイヤ部(31)の長さに沿って前記スプール(2,8)上に形成された巻回が、前記第1巻回厚さを超えず、好ましくは互いに接触しない、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記第1巻回厚さが、前記第1切断ワイヤ部(31)の巻回が互いに重畳せず、且つ他のワイヤ部(32,33)の巻回と重畳せず、好ましくは、互いに接触せず且つ他のワイヤ部(32,33)の巻回と接触せず、且つ/又は、前記第1巻回厚さが、5dよりも小さく、好ましくは2dよりも小さく、dが切断ワイヤ(3)の直径である、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
  7. ステップ(a)中及び/又はステップ(d)中に前記第1切断ワイヤ部(31)の巻回から形成される重畳層数が、ステップ(b)中に前記第1切断ワイヤ部(31)の巻回から形成される重畳層数よりも少ない、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記第1切断ワイヤ部(31)が、少なくとも2つのワイヤガイドローラ(14)周囲に巻かれた切断ワイヤ(3)の、少なくとも10巻回の、好ましくは少なくとも50巻回の、より好ましくは、少なくとも100巻回のループに相当する長さを有し、且つ/又は、前記第1切断ワイヤ部(31)が、少なくとも100メートルの、好ましくは少なくとも500メートルの長さを有する、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 少なくともステップ(b)中、及び/又はステップ(c)中に、ワークピース(30)が前記ワイヤソー(1)の前記ワイヤウェブにより切断され、好ましくは、前記ワークピース(30)が全てのステップ(a)から(d)において切断される、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
  10. ステップ(a)における前記サイクル数が、少なくとも10回に達し、好ましくは、少なくとも20回に達し、より好ましくは、少なくとも50回に達し、且つ/又は、ステップ(d)におけるサイクル数が、少なくとも2回に達し、好ましくは、少なくとも10回に達し、より好ましくは、少なくとも20回に達する、請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
  11. ステップ(b)及び次のステップ(c)が、ステップ(d)の実行前に、少なくとも2回、好ましくは少なくとも4回、より好ましくは、少なくとも8回実行される請求項1から10のいずれか1項に記載の方法。
  12. ステップ(a)及び/又はステップ(d)が、ステップ(b)及び次のステップ(c)よりも多数の回、すなわち、少なくとも10回、好ましくは少なくとも50回、より好ましくは少なくとも200回実行される、請求項1から11のいずれか1項に記載の方法。
  13. ステップ(b)にて前記第1切断ワイヤ部(31)がその上に巻き付けられる前記スプール(2,8)が、前記ワイヤガイドローラ(14)の使用後ワイヤ側に位置し、且つ/又は、前記スプール(2,8)が、切断ワイヤを、非重畳巻回で、好ましくは非接触巻回で保持するための保管スプール、又は、未使用若しくは使用後ワイヤを保持するためのリザーバスプール、或は、これらのスプールの任意の組合せである、請求項1から12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記切断ワイヤ(3)が、固定砥粒ワイヤ、好ましくはダイヤモンドワイヤ又はナノチューブワイヤである、請求項1から13のいずれか1項に記載の方法。
  15. ワイヤソー(1)であって、少なくとも2つのワイヤガイドローラ(14)と、当該少なくとも2つのワイヤガイドローラ(14)の周りに多数のループで延在し、それにより、ワークピース(30)を切断するためのワイヤウェブを形成する切断ワイヤ(3)と、前記ワイヤガイドローラ(14)外部の少なくとも1つのスプール(2,8)と、前記切断処理を制御するためのコントローラ(29)とを備え、且つ、請求項1から14のいずれか1項に記載の方法を実行するように適合されている、ワイヤソー(1)。
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