JP2018520196A - チエノ−インドール誘導体の不斉調製法 - Google Patents

チエノ−インドール誘導体の不斉調製法 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(Ia)または(Ib)のチエノ−インドール誘導体の調製のための新規な方法であって、重要中間体(8S)または(8R)8−(ハロメチル)−1−アルキル−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−オールの調製のための不斉合成を利用する方法およびかかる方法の有用な中間体化合物に関する。チエノ−インドール誘導体はGB2344818、WO2013/149948およびWO2013/149946に記載され、特許請求されており、これらにはまた、この調製方法も開示されている。エナンチオピュアなチエノ−インドール誘導体が今般、重要中間体8−(ハロメチル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドールの新規な不斉合成によって好都合に調製され得、これによりキラル分割工程が回避され、この調製のための全過程の時間とコストが削減されるという点で有益性がもたらされる。該合成は、エナンチオピュアなグリシジル3−ノシレートによる、5−アミノ−4−ハロ−3−アルキル−1−ベンゾチオフェン−7−オール誘導体のN−アルキル化から開始し、その後、アルキルグリニャール試薬を用いて分子内6−endo−tet型環化を行ない;第2級アルコールの光延の活性化により内部スピロ環化を促進させて4,4a,5,6−テトラヒドロ−8H−シクロプロパ[c]チエノ[3,2−e]インドール−8−オン誘導体を得;最後に、立体電子制御された位置選択的シクロプロパン開裂によってエナンチオピュアな重要中間体8−(ハロメチル)−1−アルキル−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−オールを得、これを、WO2013/149948またはWO2013/149946に開示された教示に従ってさらに誘導体化すると、式(Ia)または(Ib)の最終的なチエノ−インドール誘導体が調製され得る。かかる化合物は、細胞毒性活性を有するアルキル化化合物であり、従って、そのままで、さまざまながんの処置および細胞増殖性障害に、またはいろいろな型の求核試薬とコンジュゲートさせて抗体薬物複合体型誘導体の調製に有用であることを開示する。

Description

本発明は、式(Ia)または(Ib)のチエノ−インドール誘導体の調製のための新規な方法であって、重要中間体(8S)または(8R)8−(ハロメチル)−1−アルキル−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−オールの調製のための不斉合成を利用する方法およびかかる方法の有用な中間体化合物に関する。
チエノ−インドール誘導体はGB2344818、WO2013/149948およびWO2013/149946に記載され、特許請求されており、これらにはまた、この調製方法、該誘導体を含む医薬組成物および特定の哺乳動物の腫瘍の処置における使用も開示されている。
かかる化合物は、細胞毒性活性を有するアルキル化化合物であり、従って、そのままで、さまざまながんの処置および細胞増殖性障害に有用であると記載されている。さらに、同化合物はまた、いろいろな型の求核試薬とのコンジュゲーションにも適しており、従って、例えば、抗体薬物複合体誘導体の調製に有用である。
このようなチエノ−インドール誘導体およびこの類縁体は、既知の化学的方法に従って、例えば、J.Am.Chem.Soc.2007,129,14092−14099に報告された調製などに従って調製され得る。特に、上記の先行技術文献に開示されたエナンチオピュアなチエノ−インドール誘導体の合成は、エナンチオピュアな重要中間体8−(ハロメチル)−1−アルキル−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−オールを、逆相キラルクロマトグラフィーによって行なわれるラセミ混合物のキラル分割によって得るという、時間のかかり、しかも高価な工程を伴う方法によって行なわれた。
これに関連して、本発明者らは、今般、驚くべきことに、前記エナンチオピュアな重要中間体8−(ハロメチル)−1−アルキル−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−オールが不斉合成によって好都合に調製され得、これによりキラル分割工程が回避され、最終化合物の2つのエナンチオマーのうちの一方だけを調製しなければならない場合の材料の減損が抑制されるため、最終的なチエノ−インドール誘導体の調製のための全過程の時間とコストが削減されるという点で有益性がもたらされることを見出した。さらに、この新規な方法では、これまでの既知の方法よりも高い全収率が示される。
不斉合成の例は、デュオカルマイシンDNAアルキル化サブユニットのフェニル−インドール類縁体を得るために行なわれるものだが、文献に報告されており、例えば、Mol.Pharmaceutics 2015,12,1813−1835、J.Org.Chem.2011,76,583−587およびJ.Org.Chem.2014,79,9699−9703を参照されたい。
しかしながら、Mol.Pharmaceuticsに報告された合成アプローチでは、一部の場合において不要な副生成物の形成がもたらされ、これは、さらなる精製および分離の工程追加を必要とする。この欠点は本発明により、おそらく低塩基性の反応条件の使用のため最小限となる。
さらに、J.Org.Chem.の論文に関して、フェニル環よりも低反応性で電子過剰の本発明のアルキルチオフェン環の存在により、驚くべきことに、環化工程に対してより穏やかな反応条件の使用が可能になり、環化工程は、C−I結合内へのグリニャール試薬の挿入によって起きる。
英国特許出願公開第2344818号明細書 国際公開第2013/149948号 国際公開第2013/149946号
J.Am.Chem.Soc.2007,129,14092−14099 Mol.Pharmaceutics 2015,12,1813−1835 J.Org.Chem.2011,76,583−587 J.Org.Chem.2014,79,9699−9703
従って、本発明の第1の目的は、
式(Ia)または(Ib):
Figure 2018520196
のチエノ−インドール誘導体の調製方法であって、
式中:
R1は、水素または直鎖状もしくは分枝鎖状のC−Cアルキルであり;
R2は、ハロゲンおよびスルホネート基から選択される脱離基であり;
BMは、式(II−1)または(II−2):
Figure 2018520196
のDNA結合部分であり、
W1は、式(III):
Figure 2018520196
の自壊性の系であり、
式中、nは0または1であり;
Z1は、式(IV−1)または(IV−2):
Figure 2018520196
のリンカーであり、
式中、pは0から1の整数であり、R3は、式(V):
Figure 2018520196
のポリオキシエチレン鎖であり、
式中、mは0から5の整数であり;
RMは、式(VI):
Figure 2018520196
の反応性部分であり、
式中、mは上記に規定したとおりであり;
以下の工程:
工程a)式(VII):
Figure 2018520196
(式中、R4はハロゲンであり、P1はヒドロキシル保護基であり、P2は窒素保護基であり、R1は上記に規定したとおりである。)
の化合物を、(S)−グリシジル3−ノシレート(VIIIa)または(R)グリシジル3−ノシレート(VIIIb):
Figure 2018520196
でアルキル化する工程、
工程b)得られた式(IXa)または(IXb):
Figure 2018520196
(式中、R1、R4、P1およびP2は上記に規定したとおりである。)
の化合物を有機金属試薬と反応させる工程;
工程c)ヒドロキシル保護基P1を、得られた式(Xa)または(Xb):
Figure 2018520196
(式中、R1、P1およびP2は上記に規定したとおりである。)
の化合物から除去する工程;
工程d)得られた式(XIa)または(XIb):
Figure 2018520196
(式中、R1およびP2は上記に規定したとおりである。)
の化合物の内部スピロ環化を行なう工程;
工程e)得られた式(XIIa)または(XIIb)
Figure 2018520196
(式中、R1およびP2は上記に規定したとおりである。)
の化合物の立体制御された位置選択的シクロプロパン開裂体を、式HR2(式中、R2は上記のとおりである。)の酸との反応によって得る工程;
工程f)窒素保護基P2を、得られた式(XIIIa)または(XIIIb)
Figure 2018520196
(式中、R1、R2およびP2は上記に規定したとおりである。)
の化合物から除去し、それぞれ式(XIVa)または(XIVb)
Figure 2018520196
(式中、R1およびR2は上記に規定したとおりである。)
のエナンチオピュアな重要中間体8−(ハロメチル)−1−アルキル−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−オールを得る工程;
工程g)式(XIVa)または(XIVb)の中間体を酸BM−COOH残基とカップリングさせ、このようにして、それぞれの式(XVa)または(XVb)
Figure 2018520196
(式中、BM、R1およびR2は上記に規定したとおりである。)
の中間体を得る工程
を含む方法である。
また、さらに、式(XVa)または(XVb)の中間体のフェノール部分を、先行技術の参考文献に開示された調製および方法、例えば、WO2013/149948の第63頁(工程e’’’)に報告されたものに従って誘導体化し、式(Ia)または(Ib)の最終的なチエノ−インドール誘導体を得ることを含む上記の不斉合成も本発明の目的である。
より明確には、また、さらに以下の工程:
工程h)式(XVa)または(XVb)の中間体を、それぞれ式(XVIa)または(XVIb)
Figure 2018520196
(式中、BM、R1およびR2は上記に規定したとおりであり、R5はスクシンイミジル残基または4−ニトロ−フェニル残基である。)
の炭酸誘導体に変換させる工程;
工程i)得られた式(XVIa)または(XVIb)の中間体を式(XVII)
Figure 2018520196
(式中、n、Z1およびRMは上記に規定したとおりである。)
のアミンと反応させ、このようにして、それぞれ式中のR1、R2、BM、W1、Z1およびRMが上記に規定したとおりである、式(Ia)または(Ib)の最終化合物を得る工程を含む上記の不斉合成も本発明の目的である。
場合により、得られた上記に規定した式(Ia)または(Ib)の化合物を医薬として許容される塩に変換させてもよい。
上記に規定した式(Ia)もしくは(Ib)の化合物またはこの医薬として許容される塩を、続いて、医薬として許容される担体または希釈剤を用いて製剤化し、医薬組成物を得てもよい。
本発明の目的のこの新規な方法を、式(Ia)のエナンチオマーの合成に関する以下のスキーム1に示す:
Figure 2018520196
(式中、R1、R2、R4、P1、P2、BM、W1、Z1およびRMは上記に規定したとおりである。)
該合成は、エナンチオピュアな市販のグリシジル3−ノシレートによる、5−アミノ−4−ハロ−3−アルキル−1−ベンゾチオフェン−7−オール誘導体のN−アルキル化(VIIIa,工程a)から開始し、その後、アルキルグリニャール試薬を用いて分子内6−endo−tet型環化を行ない、エナンチオピュアな6,7,8,9−テトラヒドロチエノ[3,2−f]キノシン−8−オール誘導体(Xa,工程b)を得;ヒドロキシル保護基を除去(工程c)した後、第2級アルコールの光延の活性化(工程d)により内部スピロ環化を促進させて、4,4a,5,6−テトラヒドロ−8H−シクロプロパ[c]チエノ[3,2−e]インドール−8−オン誘導体(XIIA,工程d)を得;次いで、立体電子制御された位置選択的シクロプロパン開裂(工程e)、続いてアミノ保護基の除去によってエナンチオピュアな重要中間体8−(ハロメチル)−1−アルキル−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−オール(XIVa,工程f)を得;最後に、適切な酸BM−COOH残基とカップリングさせることにより中間体(XVa)(工程g)を得る。
本発明の方法により調製される中間体化合物のフェノール部を、次いで、先の先行技術の教示、例えばWO2013/149948に開示されたものに従ってさらに誘導体化し、式(Ia)または(Ib)の最終的なチエノ−インドール誘導体を調製してもよい(工程h,i)。
該方法において、エナンチオマーである式(VIIIb)のグリシドール誘導体を出発物質(VII)のアルキル化に使用した場合、式(IXb)の化合物が得られ、この結果、対応する他方の式(Ib)のチエノ−インドールエナンチオマーが得られることは当業者には明白であろう。
また、P2保護基が酸不安定性部分、例えばt−ブトキシカルボニル部分などである場合、式(XIVa)または(XIVb)の重要中間体が化合物(XIIa)または(XIIb)から直接、工程e)の条件に従って得られ得ることも当業者には明白であろう。
ヒドロキシル、W1、Z1およびRM1部分はカルバミン酸結合またはアミド結合によって一緒に連結されていること、ならびに式(III)、(Z1)および(VI)の断片は常に、それぞれ、該ヒドロキシルとW1間にカルバミン酸結合、W1とZ1間にアミド結合(W1の末端アニリン官能部を利用)およびZ1とRM1間にアミド結合が形成されるように配向していることに注目されたい。
任意の中間体および/または最終化合物は、慣用的な手順、例えば、クロマトグラフィーおよび/または晶出ならびに塩の形成を用いて単離および精製され得る。
さらに、上記に規定した式(Ia)または(Ib)のチエノ−インドール誘導体の不斉合成に有用な式(XIa)または(XIb)の中間体化合物ならびにこの調製方法も本発明のさらなる目的である。
特に記載のない限り、本明細書で用いる以下の用語および語句は以下の意味を有することを意図する。
用語「脱離基」は、置換反応において別の基で置換され得る基をいう。かかる脱離基は当該技術分野でよく知られており、例としては、限定されないが、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素およびヨウ素)ならびにスルホネート(例えば、場合により置換されているC−Cアルカンスルホネート、例えばメタンスルホネートおよびトリフルオロメタンスルホネートまたは場合により置換されているC−C12アルキルベンゼンスルホネート、例えばp−トルエンスルホネート)が挙げられる。また、用語「脱離基」は、脱離反応、例えば電子カスケード反応またはスピロ環化反応の結果、脱離する基もいう。この場合、例えばハロゲンまたはスルホネート基が脱離基として使用され得る。好ましくは、脱離基は塩素または臭素である。
用語「ハロゲン」は、臭素、塩素、ヨウ素またはフッ素、より好ましくは塩素またはヨウ素をいう。
用語「C−Cアルキル」は、1から6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状の飽和脂肪族ヒドロカルビル基をいう;この用語は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチルなどの基が例示される。
用語「保護基」は、化学合成における反応中心、例えば、ヒドロキシル基(−OH)、アミノ基(−NH)、チオール基(−SH)、カルボニル基(−C=O)、カルボン酸基(−COOH)を保護するために使用される基をいう。保護基の例は、文献に報告されているものである(例えば、Green,Theodora W.and Wuts,Peter G.M.− Protective Groups in Organic Synthesis,Third Edition,John Wiley & Sons Inc.,New York(NY)、1999を参照されたい。)。
用語「窒素保護基」は、窒素原子と一緒になって、カルバメート、アミド、環状イミド、N−アルキルおよびN−アリールアミンを形成する基をいう。かかる保護基は当該技術分野でよく知られている(例えば、同書を参照されたい。)。カルバメート保護基の非限定的な例は、例えば、メチルおよびエチルカルバメート、9−フルオレニルメチルカルバメート(Fmoc)、2,2,2−トリクロロエチルカルバメート(Troc)、t−ブチルカルバメート(BOC)、ビニルカルバメート(Voc)、アリルカルバメート(Alloc)、ベンジルカルバメート(Cbz)、p−ニトロベンジルカルバメートなどである。アミドの非限定的な例は、例えば、N−トリクロロアセトアミド、N−トリフルオロアセトアミド(TFA)などである。環状イミド保護基の非限定的な例は、例えば、N−フタルイミド、N−ジチアスクシノイルイミド(Dts)などである。N−アルキルおよびN−アリール保護基の非限定的な例は、例えば、N−アリルアミン、N−ベンジルアミンなどである。
用語「ヒドロキシル保護基」は、酸素原子と一緒となって、エーテル、エステル、環状アセタールまたはケタールを形成する基をいう。かかる保護基は当該技術分野でよく知られている(例えば、同書を参照されたい。)。エーテル保護基の非限定的な例は、例えば、アルキルエーテルおよびベンジルエーテル、例えば、メトキシメチルエーテル(MOM−OR)、テトラヒドロピラニルエーテル(THP−OR)、アリルエーテル(アリル−OR)、ベンジルエーテル(Bn−OR)、トリフェニルメチルエーテル(Tr−OR)などまたはシリルエーテル、例えば、トリメチルシリルエーテル(TMS−OR)、t−ブチルジメチルシリルエーテル(TBS−ORもしくはTBDMS−OR)、t−ブチルジフェニルシリルエーテル(TBDPS−OR)ジフェニルメチルシリルエーテル(DPMS−OR)などである。エステル保護基の非限定的な例は、例えば、トリフルオロアセテート、ベンゾエート(Bz−OR)およびカーボネート、例えば、エチルカーボネートなどである。環状アセタールまたはケタール保護基の非限定的な例は、例えば、メチレンアセタール、エチリデンアセタール、メトキシメチレンアセタールなどである。
用語「結合部分」は、式(Ia)または(Ib)の化合物をDNAの二本鎖と結合または会合させる部分をいう。該結合部分は、誘導体のDNAに対する親和性特性を改善し得るものであるかまたは該化合物の標的特異性がモジュレートされるように本アルキル化剤のアルキル化反応性を改善し得るものもしくはいろいろな配列のDNAを標的化し得るものである。
用語「自壊性基」は、チエノ−インドール骨格の酸素原子と結合を形成することができる化学基であって、これは、活性化されると不安定状態になり、チエノ−インドール誘導体の速やかな分解をもたらすものをいう。自壊性の系は当業者に知られており、例えば、WO2002/083180およびWO2004/043493に記載のものまたはAnticancer Agents in Medicinal Chemistry,2008,8,618−637もしくはPolym.Chem.2011,2,773−790に記載のものを参照されたい。
用語「反応性部分」は、比較的穏やかな条件下で、且つ事前の官能基化を必要とせずに対応物と反応することができる化学基をいう;前記反応に必要なことは、熱、圧力、触媒、酸および/または塩基の適用だけである。好ましくは、該反応性部分は、求核試薬、即ち求核性基を担持している分子と反応する求電子性官能部を有する基である。
用語「求核性基」は、化学反応において電子対を求電子性基に供与して化学結合を形成する種をいう。かかる求核性基の例としては、限定されないが、ハロゲン、アミン、ナイトライト、アジド、アルコール、アルコキシドアニオン、カルボキシレートアニオン、チオール、チオレートなどが挙げられる。
化学官能基の別のものへの変換は、不要な副反応を回避するために、かかる官能基を含有している化合物の1つ以上の反応中心を保護しなければならないことが必要とされ得ることは当業者に知られている。かかる反応中心の保護およびその後の合成変換終了時における脱保護は、文献に記載の標準的な手順に従って行なわれ得る(例えば、Green,Theodora W.and Wuts,Peter G.M.− Protective Groups in Organic Synthesis,Third Edition,John Wiley & Sons Inc.,New York(NY)、1999を参照されたい。)。
本発明の方法を用いて調製される好ましい化合物は、上記に規定した式(Ia)の化合物である。
より好ましいのは、式中のR1がメチルであり、R2が塩素であり、BM、W1、Z1およびRMが上記に規定したとおりである式(Ia)の化合物である。
より好ましいのは、式中のBMが上記に規定した式(II−1)のDNA結合部分である式(Ia)の化合物である。
最も好ましい具体的な化合物は、以下に列挙する式(Ia)の化合物:
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{3−[({[(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)アミノ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]−2,2−ジメチルプロピル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物1a);
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{3−[({[(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]−2,2−ジメチルプロピル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物2a);
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{2−[({[(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)アミノ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物3a);
N−[19−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−17−オキソ−4,7,10,13−テトラオキサ−16−アザノナデカン−1−オイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{2−[({[(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)アミノ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物4a);
N−[19−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−17−オキソ−4,7,10,13−テトラオキサ−16−アザノナデカン−1−オイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{2−[({[(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物5a)および
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{2−[({[(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物6a)
である。
また、上記のように、本発明により、式(XIa)または(XIb):
Figure 2018520196
(式中、R1およびP2は上記に規定したとおりである。)
の中間体化合物も提供する。
本発明の方法を用いて調製される好ましい中間体化合物は、式中のR1がメチルであり、P2がtert−ブトキシカルボニルである、式(XIa)または(XIb)の化合物である。
本発明のさらに別の目的は上記に規定した、式(XIa)または(XIb)の中間体化合物の調製方法であって、
a)式(VII)の化合物を式(VIIIa)または(VIIIb)のエナンチオピュアな化合物で強塩基性条件を用いてN−アルキル化し、それぞれ式(IXa)または(IXb)の化合物を得る工程;
b)得られた式(IXa)または(IXb)
Figure 2018520196
(式中、R1、R4、P1およびP2は上記に規定したとおりである。)
の化合物を、有機金属試薬を用いて分子内6−endo−tet型環化する工程ならびに
c)ヒドロキシル保護基P1を、上記に規定したとおりに選択的に除去する工程
を含む方法である。
工程a)により、式(VII)の5−アミノ−4−ハロ−3−アルキル−1−ベンゾチオフェン−7−オールと(S)−グリシジル3−ノシレート(VIIIa)または(R)グリシジル3−ノシレート(VIIIb)とのカップリングによって、それぞれ式(IXa)または(IXb)の化合物を得ることが、強塩基性条件、例えば、n−ブチルリチウム、t−BuOKまたは好ましくはNaHなどを用いて行なわれる。好ましくは、該反応は−10℃から50℃の範囲の温度で、例えばTHF、EtO、DMA、DMFまたはこれらの混合物などの有機溶媒中で行なわれる。
工程b)により、式(IXa)または(IXb)の化合物のそれぞれ式(Xa)または(Xb)の化合物への変換が、例えば、i−PrMgCl・LiCl、s−BuMgLi・Cl、MeMgBr、i−PrMgBrまたは好ましくはEtMgBrなどのグリニャール試薬を用いて行なわれる。好ましくは、該反応は−5℃から50℃の範囲の温度で、例えばTHF、EtO、DCMまたはこれらの混合物などの有機溶媒中で行なわれる。
工程c)により、式(Xa)または(Xb)の化合物からのヒドロキシル保護基の除去によって、それぞれ式(XIa)または(XIb)の化合物を得ることが、既知の手順によって、例えば、Protective Groups in Organic Synthesis;Theodora W.Greeen,Peter G.M.Wutsに報告されているもののようにして行なわれる。特に、ベンジル保護基を除去しなければならない場合、該反応は、水素化触媒(好ましくは10%Pd/C)と水素供給源(好ましくはHCONH)とを用いた接触水素化条件によって行なわれる。好ましくは、該反応は0℃から還流までの範囲の温度で、例えば、THF、EtO、DCM、MeOH、EtOHまたはこれらの混合物などの有機溶媒中で行なわれる。
工程d)により、式(XIa)または(XIb)の化合物を、それぞれ式(XIIa)または(XIIb)の化合物に変換させるための内部スピロ環化を、有機リン(III)化合物、好ましくはホスフィン、例えばPhP、BuPなどを用いて、アゾ誘導体化合物、好ましくはアゾジカルボン酸ジイソプロピル(DAED)または1,1’−(アゾジカルボニル)−ジピペリジン(ADDP)の存在下での第2級アルコールの光延の活性化によって促進させる。好ましくは、該反応は−10℃から50℃の範囲の温度で、例えば、THF、EtO、DCMまたはこれらの混合物などの有機溶媒中で行なわれる。
工程e)により、式(XIIa)または(XIIb)の化合物であるシクロプロパン環の立体制御された位置選択的開裂によって、それぞれ式(XIIIa)または(XIIIb)の化合物を得ることが、制御された酸性条件下で好ましくはHClを用いて行なわれる。好ましくは、該反応は−80℃から25℃の範囲の温度で、例えば、ETOAc、EtO、DCMまたはこれらの混合物などの有機溶媒中で行なわれる。
工程f)により、式(XIIIa)または(XIIIb)の化合物からのアミノ保護基の除去によって、それぞれ式(XIVa)または(XIVb)の化合物を得ることが、既知の手順によって、例えば、Protective Groups in Organic Synthesis;Theodora W.Greeen,Peter G.M.Wutsに報告されているもののようにして行なわれる。特に、t−ブトキシカルボニル保護基を除去しなければならない場合、該反応は、酸性条件下でTFAまたは好ましくはHClを用いて行なわれる。好ましくは、該反応は0℃から還流までの範囲の温度で、例えば、EtOAc、DCM、MeOHまたはこれらの混合物などの有機溶媒中で行なわれる。
工程g)により、中間体(XIVa)または(XIVb)とBM−COOH残基とのカップリング反応によって、式(XVa)または(XVb)の化合物を得ることが、縮合剤、例えばDCC、EDCまたは好ましくはEDCIなどの存在下で行なわれる。該反応は0℃から100℃の範囲の温度で、例えばDMFなどの有機溶媒中で行なわれる。
工程h)およびi)により、式(XVa)または(XVb)のエナンチオピュアな重要中間体の誘導体化によって、式(Ia)または(Ib)の化合物を得ることが、先行技術の参考文献に報告された手順、例えば、WO2013/149948の第63頁の工程e’’’)に報告されているものに従って行なわれる。
以下の実施例において、ならびに本出願書類全体を通して、以下の略語は以下の意味を有する。定義していない場合、用語は、一般的に認められている意味を有する。
Figure 2018520196
H−NMRスペクトルは25℃の一定温度で、Varian INOVA 500分光計(499.7MHzで操作され、5mm Triple Resonance Indirect detection Probe(H{13C,15N})を備えている。)で記録した。化学シフトは、残留溶媒シグナルであるDMSO−dHの2.50ppmを基準にして示した。データを以下のとおりに報告する:化学シフト、多重度(s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、bs=ブロード一重項、dd=二重項の二重項、td=二重項の三重項、m=多重項)、結合定数およびプロトン数。
HPLC−MS/UV分析は、エレクトロスプレー(ESI)イオン源を備えたLCQ DecaXP(Thermo,San Jose,US)イオントラップ装置において行なった。質量分析計を、UV光ダイオードアレイ検出器(UV検出 215−400nm)を有するSurveyor HPLCシステム(Thermo,San Jose,US)に接続する。Waters XSelect CSH C18カラム50×4.6mm,3.5μm粒径を使用した。移動相Aは、95:5の酢酸アンモニウムの5mMバッファー(pH4.5,酢酸を有する。):アセトニトリルにし、移動相Bは、5:95の酢酸アンモニウムの5mMバッファー(pH4.5,酢酸を有する。):アセトニトリルにした。7分間で0から100%までのBの勾配,100%のBを2分間保持。流速1mL/分。インジェクション容量10μL。保持時間(Rt)は単位:分で示す。フルスキャン,100から1200amuまでの質量範囲。加熱キャピラリー温度は275℃にし、スプレー電圧値を4kVに設定した。質量は、m/z比として示している。
装置の制御、データの収集および加工は、Xcalibur 1.2ソフトウェア(Thermo)を使用することによって行なった。
高分解能マススペクトル(HRMS)を、ESIインターフェースを有するTOF Waters LCT Premier XE質量検出装置において得た。このアッセイは、Waters Alliance液体クロマトグラフmod.2795において行なわれる一般的な勾配逆相クロマトグラフィーに基づいたものであった。HPLCカラムからの溶離液を分け、25μL/分を、100μL/分のMeOH/iPrOH/HO(0.01%w/vのギ酸を含有)の30/10/60(v/v/v)混合物流および80nMのトリメトプリム(Waters Reagent Managerポンプから送る。)と混合した後、MS源に送った。ESI源を、100℃、2.5kVのキャピラリー電圧、60Vのコーン電圧、600L/時の脱溶媒和窒素流量(350℃)および10L/時の窒素コーン流量で動作させた。トリメトプリムは、リアルタイム1点質量補正のための安定で可溶性である適切な参照化合物であるため選択した。ES(+)フルスキャン80 1200amuの重心法によるデータ収集は、2Hzのサンプリングレートで「W」モードにて行なった。LCT内蔵PCにより、リアルタイムのデータ重心法処理(centroiding)およびトリメトプリムに基づいたリアルタイム質量補正の両方を得た。H+参照質量は291.1452Da。適正な強度のMSスペクトル(40から2000の分析物カウント数)を平均し、最終結果を得た。
化合物のエナンチオマー過剰(%ee)は、エナンチオマー混合物のキラルHPLC分割により、以下の条件:温度:25℃;流速:0.7mL/分;カラム:CHIRACEL OD 4.6×250mm,20μm;インジェクション容量:20μL;移動相A:ヘキサン;移動相B:EtOH;定組成条件55%のBを用いて調べた。
[実施例1]
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{2−[({[(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物6a)の合成
Figure 2018520196
工程a)
中間体[7−(ベンジルオキシ)−4−ヨード−3−メチル−1−ベンゾチオフェン−5−イル][(2S)−オキシラン−2−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル(IXa’)の調製
Figure 2018520196
[7−(ベンジルオキシ)−4−ヨード−3−メチル−1−ベンゾチオフェン−5−イル]カルバミン酸tert−ブチル(VII’)(GB2344818に報告されたとおりに調製)(515mg,1.04mmol)と市販の(S)−グリシジル3−ノシレート(337mg,1.3mmol)の乾燥DMF(12mL)中の溶液を0℃まで冷却し、NaH(鉱油中60%の分散液,61mg,1.56mmol)で処理した。得られた溶液を0℃で5時間撹拌し、次いで氷冷水に注入し、酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機層を水(100mL)、飽和水性NaCl(100mL)で洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(6から12%までのEtOAc/n−ヘキサンの勾配で溶出)によって精製し、標題中間体(500mg,87%)を白色固形物として得た。
H NMR(DMSO−d,500MHz):δ=7.59(br.s.,1H)、7.44−7.52(m,2H)、7.30−7.43(m,3H)、7.00−7.17(m,1H)、5.25−5.39(m,2H)、3.87−3.97(m,1H)、3.06−3.27(m,2H)、2.68(s,3H)、2.57−2.67(m,1H)、2.25−2.47(m,1H)、1.16−1.57(m,9H)
HPLC−MS(ESI)/UV(215−400nm):[M+H] 552;R 8.43分.
工程b)
中間体(8S)−4−(ベンジルオキシ)−8−ヒドロキシ−1−メチル−8,9−ジヒドロチエノ[3,2−f]キノリン−6(7H)−カルボン酸tert−ブチル(Xa’)の調製
Figure 2018520196
工程a)の中間体(IXa’)(360mg,0.661mmol)の乾燥THF(4mL)中の溶液をEtMgBr(1.3mL,THF中1.0M)で、0℃にて窒素雰囲気下で処理した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、飽和水性NHClの添加によりクエンチし、EtOAcで2回(2×40mL)抽出した。p−トルエンスルホン酸一水和物(4mLの水中に2g)の水溶液を、合わせた有機層に添加し、反応混合物を15分間撹拌した。反応液を1MのNaCO水溶液の添加によってクエンチした。層を分離し、有機層を飽和水性NaClで洗浄し、NaSOで脱水した。溶媒を減圧除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(20から40%までのジエチルエーテル/n−ヘキサンの勾配で溶出)によって精製し、標題中間体(Xa’)を白色固形物として得た(185mg,65%)。
H NMR(DMSO−d,500MHz):δ=7.45−7.52(m,2H)、7.41(t,J=7.4Hz,2H)、7.33−7.37(m,J=7.3Hz,1H)、7.31(s,1H)、7.06(s,1H)、5.19−5.27(m,2H)、5.18(d,J=4.0Hz,1H)、3.98(m,1H)、3.82(dd,J=12.4,3.2Hz,1H)、3.54(dd,J=16.7,6.1Hz,1H)、3.29(dd,J=12.4,7.8Hz,1H)、3.03(dd,J=16.7,6.4Hz,1H)、2.58(s,3H)、1.43(s,9H)
HPLC−MS(ESI)/UV(215−400nm):[M+H] 426;R 7.50分
工程c)
中間体(8S)−4,8−ジヒドロキシ−1−メチル−8,9−ジヒドロチエノ[3,2−f]キノリン−6(7H)−カルボン酸tert−ブチル(XIa’)の調製
Figure 2018520196
工程b)の中間体(Xa’)(148mg,0.347mmol)のTHF(30mL)中の溶液を10%Pd/C(70mg)とHCONHの25%水溶液(2mL)で処理し、2時間撹拌した。混合物をセライトパッドに通して濾過し、溶媒を減圧除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(30%のジエチルエーテル/トルエンで溶出)によって精製し、標題中間体(XIa’)を白色固形物として得た(90mg,80%)。
H NMR(DMSO−d,500MHz):δ=10.07(s,1H)、7.24(s,1H)、6.92(s,1H)、5.14(d,J=4.0Hz,1H)、3.95(m,1H)、3.80(dd,J=12.4,3.4Hz,1H)、3.51(dd,J=16.5,6.1Hz,1H)、3.27(dd,J=12.4,7.8Hz,1H)、2.99(dd,J=16.5,6.6Hz,1H)、2.56(s,3H)、1.46(s,9H)
HPLC−MS(ESI)/UV(215−400nm):[M+H] 336;R 5.59分
工程d)
中間体(7aS,8aR)−4−ヒドロキシ−1−メチル−7,7a,8,8a−テトラヒドロ−6H−シクロプロパ[c]チエノ[3,2−f]キノリン−6−カルボン酸tert−ブチル(XIIa’)の調製
Figure 2018520196
工程c)の中間体(XIa’)(60mg,0.178mmol)の乾燥THF(15mL)中の溶液を、窒素雰囲気下にて、トリブチルホスフィン(0.258mL,0.89mmol)と1,1’−(アゾジカルボニル)−ジピペリジン(ADDP,225mg,0.89mmol)で処理した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、水の添加によりクエンチし、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を水と飽和水性NaClで洗浄し、NaSOで脱水し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(50%のジエチルエーテル/n−ヘキサンで溶出)によって精製し、標題中間体(XIIa’)を白色固形物として得た(48mg,85%)。
H NMR(DMSO−d,500MHz):δ=7.54(d,J=0.9Hz,2H)、6.57(br.s.,1H)、3.90−4.00(m,2H)、3.37(m,1H)、2.16(d,J=0.9Hz,3H)、2.13(dd,J=7.7,4.5Hz,1H)、1.50(s,9H)、1.37(t,J=4.9Hz,2H)
HPLC−MS(ESI)/UV(215−400nm):[M+H] 318;R 6,06分
工程eからf)
重要中間体(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−オール(XIVa’)の調製
Figure 2018520196
工程d)の中間体(XIIa’)(22mg,0.0693mmol)のEtOAc(1mL)中の溶液(−78℃)を3.5NのHCl含有EtOAc(2.0mL)で処理し、−78℃で45分間撹拌した。溶液を室温まで昇温させ、2時間撹拌した。溶媒とHClガスを窒素流下で除去し、残渣を真空乾燥させて標題中間体(XIVa’)を得(18mg,90%)、これを、さらに精製せずに次の工程で使用した。
工程g)
重要中間体[(8S)−8−(クロロメチル)−4−ヒドロキシ−1−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−6−イル]{5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}メタノン塩酸塩(XVa’)の調製
Figure 2018520196
工程e)の粗製中間体(XIVa’)を乾燥DMF(3.5mL)とEDCI(53mg,0.277mmol)に溶解させ、5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−カルボン酸(1.7当量)を添加した。得られた反応混合物を窒素雰囲気下で一晩撹拌した。300mgのシリカゲルを添加した後、溶媒を減圧除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH/HCl(ジオキサン中)=100/8/0.2で溶出)で精製し、式(XVa’)の中間体(32mg,84%)を白色固形物として得た。
HPLC−MS(ESI)/UV(215−400nm):[M+H] 510;R 5.98分
キラルHPLC,保持時間=10.68;ee>99%.
H NMR(DMSO−d,500MHz):δ=11.69(s,1H)、10.54(s,1H)、10.03(br.s.,1H)、7.85(br.s.,1H)、7.41−7.46(m,2H)、7.26(s,1H)、7.08(d,J=1.5Hz,1H)、7.00(dd,J=8.9,2.2Hz,1H)、4.67(dd,J=10.7,8.1Hz 1H)、4.56(d,J=10.7Hz,1H)、4.31(br.s.,2H)、4.17(td,J=8.4,2.3Hz,1H)、3.89(dd,J=11.1,2.7Hz,1H)、3.59(m,4H)、3.14(m,2H)、2.54(d,J=0.9Hz,3H)、1.92(br.s,4H)
工程h)、i)
最終的なチエノ−インドール標題化合物(化合物6a)の合成
工程a)から工程g)までの上記の調製に記載のようにして得たエナンチオピュアな重要中間体(XVa’)から始めて、WO2013/149948の第63頁に記載のようにして操作し、標題化合物N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{2−[({[(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物6a)を得た。
ESI MS:m/z 1222(MH+)
H NMR(400MHz,dmf−d7)δ ppm 0.95(t,J=7.8Hz,6H)、2.16(m,1H)、2.66(br.s.,3H)、2.99−3.09(m,3H)、3.09−3.29(m,3H)、3.59(br.s.,2H)、3.69(br.s.,2H)、3.81(br.s.,2H)、4.04(d,J=10.7Hz,1H)、4.31−4.47(m,2H)、4.61(br.s.,1H)、4.83(br.s.,2H)、5.11(d,J=15.7Hz,2H)、5.60(s,2H)、6.29(br.s.,1H)、7.00(m,3H)、7.30(m,2H)、7.53(d,J=8.5Hz,2H)、7.88(d,J=8.2Hz,1H)、8.13(d,J=7.8Hz,1H)、8.27(s,1H)、10.1(m,1H)、11.61(br.s.,1H)
[実施例2]
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{2−[({[(8R)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物6b)の合成
実施例1と同様の手順により、市販の(R)−グリシジル3−ノシレートから始め、以下の中間体を調製した:
[7−(ベンジルオキシ)−4−ヨード−3−メチル−1−ベンゾチオフェン−5−イル][(2R)−オキシラン−2−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル(IXb’,工程a)
Figure 2018520196
H NMR(DMSO−d,500MHz):δ=7.59(br.s.,1H)、7.44−7.52(m,2H)、7.30−7.43(m,3H)、7.00−7.17(m,1H)、5.25−5.39(m,2H)、3.87−3.97(m,1H)、3.06−3.27(m,2H)、2.68(s,3H)、2.57−2.67(m,1H)、2.25−2.47(m,1H)、1.16−1.57(m,9H)
HPLC−MS(ESI)/UV(215−400nm):[M+H] 552;R 8.43分
(8R)−4−(ベンジルオキシ)−8−ヒドロキシ−1−メチル−8,9−ジヒドロチエノ[3,2−f]キノリン−6(7H)−カルボン酸tert−ブチル(Xb’,工程b)
Figure 2018520196
H NMR(DMSO−d,500MHz):δ=7.45−7.52(m,2H)、7.41(t,J=7.4Hz,2H)、7.33−7.37(m,J=7.3Hz,1H)、7.31(s,1H)、7.06(s,1H)、5.19−5.27(m,2H)、5.18(d,J=4.0Hz,1H)、3.98(m,1H)、3.82(dd,J=12.4,3.2Hz,1H)、3.54(dd,J=16.7,6.1Hz,1H)、3.29(dd,J=12.4,7.8Hz,1H)、3.03(dd,J=16.7,6.4Hz,1H)、2.58(s,3H)、1.43(s,9H)
HPLC−MS(ESI)/UV(215−400nm):[M+H] 426;R 7.50分
(8R)−4,8−ジヒドロキシ−1−メチル−8,9−ジヒドロチエノ[3,2−f]キノリン−6(7H)−カルボン酸tert−ブチル(XIb’,工程c)
Figure 2018520196
H NMR(DMSO−d,500MHz):δ=10.07(s,1H)、7.24(s,1H)、6.92(s,1H)、5.14(d,J=4.0Hz,1H)、3.95(m,1H)、3.80(dd,J=12.4,3.4Hz,1H)、3.51(dd,J=16.5,6.1Hz,1H)、3.27(dd,J=12.4,7.8Hz,1H)、2.99(dd,J=16.5,6.6Hz,1H)、2.56(s,3H)、1.46(s,9H)
HPLC−MS(ESI)/UV(215−400nm):[M+H] 336;R 5.59分
(7aR,8aS)−4−ヒドロキシ−1−メチル−7,7a,8,8a−テトラヒドロ−6H−シクロプロパ[c]チエノ[3,2−f]キノリン−6−カルボン酸tert−ブチル(XIIb’,工程d)
Figure 2018520196
H NMR(DMSO−d,500MHz):δ=7.54(d,J=0.9Hz,2H)、6.57(br.s.,1H)、3.90−4.00(m,2H)、3.37(m,1H)、2.16(d,J=0.9Hz,3H)、2.13(dd,J=7.7,4.5Hz,1H)、1.50(s,9H)、1.37(t,J=4.9Hz,2H)
HPLC−MS(ESI)/UV(215−400nm):[M+H] 318;R 6,06分
(8R)−8−(クロロメチル)−1−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−オール(XIVb’,工程eからf)
Figure 2018520196
[(8R)−8−(クロロメチル)−4−ヒドロキシ−1−メチル−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−6−イル]{5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}メタノン塩酸塩(XVb’,工程g)
Figure 2018520196
キラルHPLC,保持時間=13.20;ee>99%.
H NMR(DMSO−d,500MHz):δ=11.69(s,1H)、10.54(s,1H)、10.03(br.s.,1H)、7.85(br.s.,1H)、7.41−7.46(m,2H)、7.26(s,1H)、7.08(d,J=1.5Hz,1H)、7.00(dd,J=8.9,2.2Hz,1H)、4.67(dd,J=10.7,8.1Hz 1H)、4.56(d,J=10.7Hz,1H)、4.31(br.s.,2H)、4.17(td,J=8.4,2.3Hz,1H)、3.89(dd,J=11.1,2.7Hz,1H)、3.59(m,4H)、3.14(m,2H)、2.54(d,J=0.9Hz,3H)、1.92(br.s,4H)
最終的なチエノ−インドール標題化合物:N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{2−[({[(8R)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物6b)の合成(工程h,i)
WO2013/149948の第63頁に記載の調製および操作に記載のようにして得たエナンチオピュアな重要中間体(XVb’)から開始し、対応するエナンチオピュアな標題のN−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{2−[({[(8R)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物6b)を得た。
Figure 2018520196
ESI MS:m/z 1222(MH+)
H NMR(400MHz,dmf−d7)δ ppm 0.95(t,J=7.8Hz,6H)、2.16(m,1H)、2.66(br.s.,3H)、2.99−3.09(m,3H)、3.09−3.29(m,3H)、3.59(br.s.,2H)、3.69(br.s.,2H)、3.81(br.s.,2H)、4.04(d,J=10.7Hz,1H)、4.31−4.47(m,2H)、4.61(br.s.1H)、4.83(br.s.,2H)、5.11(d,J=15.7Hz,2H)、5.60(s,2H)、6.29(br.s.,1H)、7.00(m,3H)、7.30(m,2H)、7.53(d,J=8.5Hz,2H)、7.88(d,J=8.2Hz,1H)、8.13(d,J=7.8Hz,1H)、8.27(s,1H)、10.1(m,1H)11.61(br.s.,1H)
[実施例3]
式(XIVa)または(XIVb)のいろいろな重要中間体から開始し、上記の実施例1および2ならびにWO2013/149948の第43頁から第79頁に記載の手順に従い、以下の化合物を調製した:
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{3−[({[(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)アミノ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]−2,2−ジメチルプロピル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物1a)
Figure 2018520196
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{3−[({[(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]−2,2−ジメチルプロピル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物2a)。
Figure 2018520196
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{2−[({[(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)アミノ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物3a)
Figure 2018520196
N−[19−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−17−オキソ−4,7,10,13−テトラオキサ−16−アザノナデカン−1−オイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{2−[({[(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)アミノ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物4a)
Figure 2018520196
N−[19−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−17−オキソ−4,7,10,13−テトラオキサ−16−アザノナデカン−1−オイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{2−[({[(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物5a)
Figure 2018520196
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{3−[({[(8R)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)アミノ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]−2,2−ジメチルプロピル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物1b)
Figure 2018520196
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{3−[({[(8R)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]−2,2−ジメチルプロピル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物2b)。
Figure 2018520196
N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{2−[({[(8R)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)アミノ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物3b)
Figure 2018520196
N−[19−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−17−オキソ−4,7,10,13−テトラオキサ−16−アザノナデカン−1−オイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{2−[({[(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)アミノ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物4b)
Figure 2018520196
N−[19−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−17−オキソ−4,7,10,13−テトラオキサ−16−アザノナデカン−1−オイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{2−[({[(8R)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物5b)
Figure 2018520196

Claims (16)

  1. 式(Ia)または(Ib)
    Figure 2018520196
    のチエノ−インドール誘導体の調製方法であって、
    式中:
    R1は、水素または直鎖状もしくは分枝鎖状のC−Cアルキルであり;
    R2は、ハロゲンおよびスルホネート基から選択される脱離基であり;
    BMは、式(II−1)または(II−2):
    Figure 2018520196
    のDNA結合部分であり、
    W1は、式(III):
    Figure 2018520196
    の自壊性の系であり、
    式中、nは0または1であり;
    Z1は、式(IV−1)または(IV−2):
    Figure 2018520196
    のリンカーであり、
    式中、pは0から1の整数であり、R3は、式(V):
    Figure 2018520196
    のポリオキシエチレン鎖であり、
    式中、mは0から5の整数であり;
    RMは、式(VI):
    Figure 2018520196
    の反応性部分であり、
    式中、mは上記に規定したとおりであり;
    以下の工程:
    工程a)式(VII):
    Figure 2018520196
    (式中、R4はハロゲンであり、P1はヒドロキシル保護基であり、P2は窒素保護基であり、R1は上記に規定したとおりである。)
    の化合物を、(S)−グリシジル3−ノシレート(VIIIa)または(R)グリシジル3−ノシレート(VIIIb):
    Figure 2018520196
    でアルキル化する工程、
    工程b)得られた式(IXa)または(IXb):
    Figure 2018520196
    (式中、R1、R4、P1およびP2は上記に規定したとおりである。)
    の化合物を有機金属試薬と反応させる工程;
    工程c)ヒドロキシル保護基P1を、得られた式(Xa)または(Xb):
    Figure 2018520196
    (式中、R1、P1およびP2は上記に規定したとおりである。)
    の化合物から除去する工程;
    工程d)得られた式(XIa)または(XIb):
    Figure 2018520196
    (式中、R1およびP2は上記に規定したとおりである。)
    の化合物の内部スピロ環化を行なう工程;
    工程e)得られた式(XIIa)または(XIIb)
    Figure 2018520196
    (式中、R1およびP2は上記に規定したとおりである。)
    の化合物の立体制御された位置選択的シクロプロパン開裂体を、式HR2(式中、R2は上記のとおりである。)の酸との反応によって得る工程;
    工程f)窒素保護基P2を、得られた式(XIIIa)または(XIIIb)
    Figure 2018520196
    (式中、R1、R2およびP2は上記に規定したとおりである。)
    の化合物から除去し、それぞれ式(XIVa)または(XIVb)
    Figure 2018520196
    (式中、R1およびR2は上記に規定したとおりである。)
    のエナンチオピュアな重要中間体8−(ハロメチル)−1−アルキル−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−オールを得る工程;
    工程g)式(XIVa)または(XIVb)の中間体を、酸BM−COOH残基とカップリングさせ、このようにして、それぞれの式(XVa)または(XVb)
    Figure 2018520196
    (式中、BM、R1およびR2は上記に規定したとおりである。)
    の中間体を得る工程
    を含む方法。
  2. さらに以下の工程:
    工程h)請求項1に規定した式(XVa)または(XVb)の中間体を、それぞれ式(XVIa)または(XVIb)
    Figure 2018520196
    (式中、BM、R1およびR2は請求項1に規定したとおりであり、R5はスクシンイミジル残基または4−ニトロ−フェニル残基である。)
    の炭酸誘導体に変換させる工程;
    工程i)得られた式(XVIa)または(XVIb)の中間体を式(XVII)
    Figure 2018520196
    (式中、n、Z1およびRMは請求項1に規定したとおりである。)
    のアミンと反応させ、このようにして、請求項1に規定した式(Ia)または(Ib)の最終化合物を得る工程
    を含む、請求項1に規定した式(Ia)または(Ib)のチエノ−インドール誘導体の調製のための、請求項1に記載の方法。
  3. 請求項1に規定した式(Ia)および(Ib)のチエノ−インドール誘導体を医薬として許容される塩に変換させることをさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 請求項1に規定した式(Ia)のチエノ−インドール誘導体の調製のための、請求項1から3に記載の方法。
  5. 式中のR1がメチルであり、R2が塩素である式(Ia)のチエノ−インドール誘導体の調製のための、請求項1から4に記載の方法。
  6. 式中のBMが、請求項1に規定した式(II−1)のDNA結合部分である、式(Ia)のチエノ−インドール誘導体の調製のための請求項1から5に記載の方法。
  7. 以下の式(Ia)のチエノ−インドール誘導体:
    N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{3−[({[(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)アミノ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]−2,2−ジメチルプロピル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物1a);
    N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{3−[({[(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]−2,2−ジメチルプロピル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物2a);
    N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{2−[({[(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)アミノ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物3a);
    N−[19−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−17−オキソ−4,7,10,13−テトラオキサ−16−アザノナデカン−1−オイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{2−[({[(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)アミノ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物4a);
    N−[19−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−17−オキソ−4,7,10,13−テトラオキサ−16−アザノナデカン−1−オイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{2−[({[(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物5a)および
    N−[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]−L−バリル−N−カルバモイル−N−[4−({[{2−[({[(8S)−8−(クロロメチル)−1−メチル−6−({5−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]−1H−インドール−2−イル}カルボニル)−7,8−ジヒドロ−6H−チエノ[3,2−e]インドール−4−イル]オキシ}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}(メチル)カルバモイル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(化合物6a)
    の調製のための、請求項1から6に記載の方法。
  8. 式(XIa)または(XIb)
    Figure 2018520196
    (式中、R1およびP2は請求項1に規定したとおりである。)
    の中間体化合物。
  9. R1がメチルであり、P2がtert−ブトキシカルボニルである、請求項8に記載の中間体化合物。
  10. a)請求項1に規定した式(VII)の化合物を、式(VIIIa)または(VIIIb)のエナンチオピュアな化合物で強塩基性条件を用いてN−アルキル化し、それぞれ式(IXa)または(IXb)の化合物を得る工程;
    b)得られた式(IXa)または(IXb)
    Figure 2018520196
    (式中、R1、R4、P1およびP2は請求項1に規定したとおりである。)
    の化合物を、有機金属試薬を用いて分子内6−endo−tet型環化する工程ならびに
    c)ヒドロキシル保護基P1を、請求項1に規定したとおりに選択的に除去する工程
    を含む、請求項8に規定した式(XIa)または(XIb)の化合物の調製方法。
  11. 有機金属試薬が、i−PrMgCl・LiCl、s−BuMgLi・Cl、MeMgBr、i−PrMgBrおよびEtMgBrからなる群より選択される、請求項1または10に記載の方法。
  12. 式(IXa)または(IXb)の化合物と有機金属試薬との反応が、−5℃から50℃の範囲の温度で、THF、EtO、DCMおよびこれらの混合物から選択される有機溶媒中で行なわれる、請求項1、10または11に記載の方法。
  13. 工程a)が、強塩基性条件下で−10℃から50℃の範囲の温度にて、THF、EtO、DMA、DMFおよびこれらの混合物から選択される有機溶媒中で行なわれる、請求項1に記載の方法。
  14. 工程d)が、ホスフィンおよびアゾ誘導体化合物を用いて−10℃から50℃の範囲の温度で、THF、EtO、DCMおよびこれらの混合物から選択される有機溶媒中で行なわれる、請求項1に記載の方法。
  15. ホスフィンが、PhPおよびBuPから選択され、且つアゾ誘導体化合物が、アゾジカルボン酸ジイソプロピルおよび1,1’−(アゾジカルボニル)−ジピペリジンから選択される、請求項14に記載の方法。
  16. 工程e)が、制御された酸性条件下で、−80℃から25℃の範囲の温度にて、EtOAc、EtO、DCMおよびこれらの混合物から選択される有機溶媒中で行なわれる、請求項1に記載の方法。
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