JP2018519471A - ファン及びファンを備える換気ユニット - Google Patents
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Abstract
軸流ファン(5)は回転軸(R)を有し、底壁(16)と底壁(16)から延びて回転軸(R)に沿って底壁(16)の反対側に周辺端部(18)を有する側壁(17)とを備えるハブを備える。このファンは、側壁(17)からハブ(14)の外側へと延びる複数の翼(15)と、ハブ(14)の内部の少なくとも一つのフィン(19)とを備え、フィンは、ハブ(14)のカップ状構造を形成する底壁(15)と側壁(17)とを越えて軸方向に延びる端部(20)を備える。ファンは、ハブ(14)の外側へと周辺端部(18)を越えて軸方向に突出する端部(20)を備える。
Description
本発明は、ファン及びファンと対応するシュラウドとを備える換気ユニットとに関する。
本明細書で述べる換気ユニットは一般にファンとこのファンの支持シュラウドとによって形成されるものであって、自動車用用途におけるラジエータを冷却するためのものである。
ファンは通常電気モータによって構成されるが、このモータは、好ましくは密閉式であり、本件では軸流型である、対応するファンを作動させるためのモータである。
電気モータは、ケースと、ケースを閉じるためのキャップと、カップ状のハブによってファンにしっかりと拘束された出口シャフトとを有する。このカップ状のハブによってモータそのものの少なくとも一部を収容し、このハブから複数の翼が突出する。
シュラウドは、対応する支持リングによってモータを支持し、ラジエータから取り除く熱を最適化するようにファンを少なくとも部分的に収容するために設けられる。
特に、シュラウドは一般に、略円筒状の端壁を有する外側筒状部材を備える。支持リングは複数のアーム又はスポークによってこの端壁に接続しており、複数のアーム又はスポークは筒状部品内部の円筒状壁から突出する。
支持リングは、円筒状の壁と同軸であって、モータは支持リングと同軸上に搭載される。
従来技術の解決策にはいくつかの問題点があった。
シュラウド内でファンを位置決め及び固定するので、電気モータによって動作中に発生する熱の除去及び排出を効率的に行うことができず、即ち、キャップとケースを適切に冷却することができない。
一般に、モータを支持するためのシュラウドのリングはモータそのものを覆うものであって、使用時に発生する熱を伝えるのに適した気流を循環させるものではない。
ファンのハブは一般的にモータ上で密閉されており、対流による電気モータのケースやキャップを冷却する空気の循環を妨げるものでもある。
モータを冷却できないと、動作温度が制限され、従って性能が制限されることになる。
或いは、所定レベルの性能が必要な場合、うまく冷却されない場合には、モータの継続時間が制限されることになる。
以上に鑑みて、本発明の主な目的は、上述の欠点を克服することである。
本発明の目的は、電気モータ、特にキャップとケースの両方を冷却するための気流を発生させることに寄与するファンを提供することである。
本発明の更なる目的は、従来技術の解決策に比べて、電気モータのキャップ及びケース周辺の空気の流れをよりよくすることのできる換気ユニットを開示することである。
上述のような本発明の技術的目的及び目標は、請求項1に記載のファン及び請求項10に記載の換気ユニットによって実質的に達成される。
本発明の更なる特徴及び利点は、添付の図面に示したような好適であるがこれに限定するものではない換気ユニットの実施形態についての以下の説明によってより明らかとなるであろう。但し、以下の記載によって本発明を限定するものではない。
本発明の換気ユニットの概略斜視図。
図1の換気ユニットの第二の概略斜視図。
上述の図における換気ユニットの一部分解概略斜視図であって、より分かり易くするために幾つかの部分を省いた図。
本発明の換気ユニットの概略断面図であって、より分かり易くするために幾つかの部分を省いた図。
特に図1及び図2を参照すると、参照符号1により、本発明の換気ユニットを示す。
換気ユニット1は、好ましくは自動車用用途向けであってラジエータを冷却するものである。
換気ユニット1は、回転軸Rを有するファン2と、ファン2の支持シュラウド3とを備える。
ファン2は、電気モータ4と、モータ2によって作動し、軸方向の流れを有するファン5、即ち簡単に言うと軸流ファンであって、回転軸Rの周りを回転可能なファンを備える。
特に図3に示すように、好ましくは密閉及び密封型のモータ4は、実質的には既知の種類のモータであって本発明を理解するのに必要な部分に関してのみ記載されており、外側ケース6と、ケースを閉じるためのキャップ7と、回転軸Rと同軸であってファン5が接続されるシャフト8とを備える。
特に、シャフト8は、キャップ7と反対側でケース6から突出する端部9を備え、この端部に例えば締りばめ(interference fitting)によってファン5が接続される。
シュラウド3は、モータ4を支持するためのリング10を備え、このリングに実質的に既知の方法、例えば、リング10から延びた適切な突出部においてネジ等によってモータ4が固定される。
モータ4は、固定されたリング10の内部に挿入され、このリングによって支持される。
リング10は、外側環状壁11を有し、この壁から実質的に既知の種類の複数のアーム又はスポーク12がモータの反対側において突出する。
有利なことに、環状壁11は、ファン5の反対側においてキャップ7の所にまで軸方向に突出している。
好ましくは、壁11は、ハブ14の径方向の寸法に等しい径方向の寸法を有する。
シュラウド3は、リング10の外側に筒状要素13を備え、この筒状要素にアーム12が接続される。
一般的に、換気ユニット1は、図示しない一般的な用途において、筒状要素13によって、更にはアーム12及びファン2を支持するリング10によって設置される。
ファン5をより詳しく観察すると、ファンは、カップ状のハブ14と、ハブ14から延びた複数の翼15とを備える。翼は、好ましくはプラスチック材料を用いた成形によってハブとの単体として形成される。
図4に示すように、モータ4は、少なくとも部分的にハブ14の内部に収容される。
ハブ14は、端壁16を備え、この端壁によってファン5はシャフト8に接続される。
ハブ14は、端壁16から延びて周辺端部18を有する側壁17を備える。側壁17は略円形であって、回転軸Rに沿って端壁16の反対側にある。
端壁16と側壁17とによって、ハブ14のカップ状構造が形成される。
翼15は、好ましくはハブ14の側壁17からその外側に、カップ状構造の外側へと向かって延びる。
特に図3及び図4を参照すると、ファン5は、複数のフィン19を備えることがわかる。これらのフィンは好ましくはハブ14との単体として、カップ状構造の内部に形成され、使用時には、ハブ14の内部に接線方向の下降気流を発生してモータ4から熱を除去する。
図示した好適な実施形態において、フィン19は、ハブ14内部に等角度間隔に配置され、例えば7つのフィンが設置される。
各フィン19は、側壁17の周辺端部18を超えてカップ状構造の外側へと、即ちハブ14の外部へと突出する部分20を備える。
好ましくは、これらの端部20は、軸方向に沿って、ファン2の回転軸Rに略並行にハブ14の外側へと突出する。
図示した好適な実施形態において、各付属物(appendage)19は、ハブ14の内部において側壁17から好ましくは径方向に延びる第一の部分21を有する。
この第一の部分21は、ファン5の回転軸Rに平行であって、好ましくはハブ14の内側に向かってハブ14全体の軸方向寸法に沿って延びる主延出方向を有する。
端部20は、端部18を越えた第一の部分21の少なくとも部分的な延出部によって形成されることが好ましい。
図示した好適な実施形態において、各フィン19は、ハブ14の内側に向かって端壁16から延びる第二の部分22を備える。
各第二の部分22は、対応する第一の部分21に接続され、この部分へと延出する。
好ましくは、各第二の部分22は、略径方向であってハブ14の内側に向かって延びる主延出方向を有する。
特に図4を参照すると、各フィン19は略L字型形状を有し、第二の径方向部分22と第一の軸方向部分21とがハブ14の内側に位置し、端部20がそこから延びていることがわかる。
各端部20は、ハブ14の内側に対向する、即ち電気モータ4側の内側端部23と、ハブ14の外側に対向する、即ち翼15側の外側端部24とを有する。
図示した好適な実施形態において、外側端部24の回転軸Rからの径方向距離は、回転軸Rから側壁17への径方向距離より短い。
実際には、各部分20は、各フィン19の対応する第一の部分21に比べて径方向において薄くなっている。
使用時にフィン19によって移動する空気が流出しやすくするように、ハブ14は端壁16と側壁17との接続領域26において複数の貫通孔25を有する。
好ましくは、接続領域26は湾曲した延出部であって、孔25は曲線的な端部を有することが好ましい。
有利なことに、主に(prevalently)軸方向の成分を有する流れにおいてケース及びキャップから取り除かれた熱が、ハブ14から孔25を介して流出していく。
特に図4を参照すると、電気モータ4の外側表面と環状壁11とによって、環状の溝(channel)27が区切られていることがわかる。
各フィン19の端部20は、この溝27の内部に少なくとも部分的に挿入されていることが好ましい。
具体的には、部分20は、上述のように薄くなっており、溝27の内部に挿入される。
リング10の側壁11は、ハブ14の、特にその側壁17の径方向寸法に略対応する径方向寸法を有することが好ましい。具体的には、壁11の略円筒状の内側表面の内径は、ハブ14の側壁17の内径と同じである。
このように、接線方向の下降気流がモータのケース6及びキャップ7の周りに誘導されてこれらの部分から熱を運び去る。
特に、キャップを冷却するための接線方向の流れの成分は、環状の溝27の内側でハブの外側へと延びるフィンの部分20によって決定される。
Claims (13)
- 回転軸(R)を有し、
底壁(16)と前記底壁(16)から延びて前記回転軸(R)に沿って前記底壁(16)の反対側に周辺端部(18)を有する側壁(17)とを備えるハブ(14)であって、前記底壁(16)と前記側壁(17)とによって前記ハブ(14)のカップ状構造が形成されるハブを備える軸流ファンであって、
前記側壁(17)から前記カップ状構造の外側へと延びる複数の翼(15)と、
前記カップ状構造の内部の少なくとも一つのフィン(19)であって、使用時には前記ハブ(14)の内部に接線方向の気流を発生させるためのフィンと、を備え、前記フィン(19)が、前記ハブ(14)の外側へと前記周辺端部(18)を越えて突出する端部(20)を備えることを特徴とする、ファン。 - 前記フィン(19)は、前記側壁(17)から前記ハブ(14)の内側へと向かって延びる第一の部分(21)を有し、前記端部(20)が前記第一の部分(21)の少なくとも部分的な延出部によって形成される、請求項1に記載のファン。
- 前記第一の部分(21)は、前記回転軸(R)に平行である、請求項2に記載のファン。
- 前記フィン(19)は、前記底壁(16)から前記ハブ(14)の内側に向かって延びる第二の部分(22)を備える、請求項1から3のいずれかに記載のファン。
- 前記第二の部分(22)は、前記回転軸(R)から径方向に延びる、請求項4に記載のファン。
- 前記端部(20)は、前記回転軸(R)に主に平行に延びる、請求項1から5のいずれかに記載のファン。
- 前記ハブ(14)は、前記底壁(16)と前記側壁(17)とを接続する領域(26)において複数の貫通孔(25)を有する、請求項1から6のいずれかに記載のファン。
- 前記端部(20)は、前記ハブ(14)の内側に対向する内側端部(23)と、前記ハブ(14)の外側に対向する外側端部(24)とを有し、前記外側端部(24)の位置する前記回転軸(R)からの径方向距離が、前記回転軸(R)から前記側壁(17)の径方向距離より短い、請求項1から7のいずれかに記載のファン。
- 前記ハブ(14)と前記翼(15)と前記フィン(19)とが成形によって単体として形成される、請求項1から8のいずれかに記載のファン。
- ファン(2)と、前記ファン(2)の支持シュラウド(3)とを備える換気ユニットであって、
前記ファン(2)は、電気モータ(4)と、前記電気モータによって作動するファン(5)とを備え、
前記電気モータ(4)は、ケース(6)と、前記ケース(6)を閉じるキャップ(7)と、前記ファン(5)を接続するシャフト(8)とを備え、
前記シュラウド(3)は、外部環状壁(11)を有する、前記電気モータ(4)の支持リング(10)を備え、前記ファン(5)が請求項1から9のいずれかに記載の種類のファンであって、前記電気モータ(4)が前記ハブ(14)の内部に少なくとも部分的に収容されることを特徴とする換気ユニット。 - 前記外部環状壁(11)と前記電気モータ(4)とによって環状溝(27)が区切られ、前記フィン(19)の前記端部(20)は前記環状溝(27)に少なくとも部分的に挿入される、請求項10に記載の換気ユニット。
- 前記シャフト(8)は、前記キャップ(7)と反対側で前記ケース(6)から突出する端部(9)を備え、前記端部に前記ファン(5)の前記ハブ(14)が接続され、前記外部環状壁(11)は、前記ファン(5)の反対側で前記キャップ(7)の所まで軸方向に延びる、請求項10又は11に記載の換気ユニット。
- 前記外部環状壁の径方向寸法(11)は、前記ハブ(14)の径方向寸法に等しい、請求項10から12のいずれかに記載の換気ユニット。
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