JP2017096232A - 電動式送風機 - Google Patents

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史哉 原
英樹 大矢
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英樹 大矢
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Fumiyasu Watanabe
文庸 渡邉
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Abstract

【課題】防水性を確保しつつ、モータ冷却性能の向上を図ることが可能な電動式送風機を提供する。
【解決手段】電動モータ10のハウジング部材12を保持するシュラウド30のうち、ハウジング部材12の外周部121と対向する環状部32に、外周部121側に向かって突出するシュラウド側突起部321を設ける。そして、シュラウド側突起部321のうち、少なくとも先端側の部位を、根元側から先端側に向かうにつれて端面部122に近づくと共に、外周部121との間隔が小さくなるように回転軸11の径方向RDに対して傾斜させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気を送風する電動式送風機に関する。
従来、車両に用いられる電動ファン装置は、電動モータ、電動モータの回転軸の一端側に結合されたファン、回転軸の他端側で電動モータを保持するシュラウド等を備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、電動モータのハウジング部材におけるファンと反対側の端部にハウジング部材とシュラウドとの隙間を覆う防水カバーを設ける構成が開示されている。これにより、電動モータのハウジング部材とシュラウドとの隙間を介して、ハウジング部材の外端側からファン側へ水が侵入してしまうことを防止している。
特開2013−219926号公報
本発明者らは、冷却風による電動モータのモータ冷却性能の向上を検討した。これによれば、電動モータのハウジング部材とシュラウドとの隙間に冷却風が流れることによっても、モータ冷却性能の向上を図ることができることが判った。
しかしながら、特許文献1の如く、電動モータのハウジング部材とシュラウドとの隙間を防水カバーで覆う構成とする場合、電動モータのハウジング部材とシュラウドとの隙間で形成される空気流路が急な曲がりを有する流路となってしまう。これにより、電動モータのハウジング部材とシュラウドとの隙間への冷却風の流れが阻害されてしまう。このため、前述したモータ冷却性能の向上を図ることが難しいといった問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、防水性を確保しつつ、モータ冷却性能の向上を図ることが可能な電動式送風機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、空気を送風する電動式送風機を対象としている。上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、外殻を構成するハウジング部材(12)、ハウジング部材から突出する回転軸(11)を有する電動モータ(10)と、回転軸の一端側に結合されて回転軸と共に回転することで気流を発生させるファン(20)と、ハウジング部材を保持すると共に、ファンに対して空気を集めるガイド部として機能するシュラウド(30)と、を備える。ハウジング部材は、回転軸の軸方向に沿って延びる外周部(121)、およびファンとは反対側の端面を構成する端面部(122)を有している。また、シュラウドは、ハウジング部材に対して所定の間隔をあけた状態で、外周部を囲む環状部(32)を有する。さらに、環状部には、外周部に向かって突出するシュラウド側突起部(321)が設けられている。そして、シュラウド側突起部は、少なくとも先端側の部位が、根元側から先端側に向かうにつれて端面部に近づくと共に、外周部との間隔が小さくなるように回転軸の径方向に対して傾斜している。
このように、シュラウド側突起部の少なくとも先端側の部位を、外周部との間隔が小さくなるように回転軸の径方向に対して傾斜させる構成とすれば、ハウジング部材の端面部側にてハウジング部材とシュラウドとの隙間が小さくなる。このため、ハウジング部材の端面部側からハウジング部材とシュラウドとの隙間を介して水が侵入してしまうことを抑制可能となる。
さらに、シュラウド側突起部の少なくとも先端側の部位を、根元側から先端側に向かうにつれてハウジング部材の端面部に近づくように傾斜させる構成としている。これによれば、ハウジング部材とシュラウドとの間に形成される隙間における急な曲がりを抑えることができる。これにより、ハウジング部材とシュラウドとの間に形成される隙間に空気の流れの淀みが生じてしまうことを抑えて、ハウジング部材とシュラウドとの隙間を流れる空気によって電動モータを冷却することが可能となる。
従って、防水性を確保しつつ、モータ冷却性能の向上を図ることが可能な電動式送風機を実現することができる。なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態の電動式送風機の正面図である。 図1のII−II断面図である。 第1実施形態の電動送風機におけるシュラウド側突起部を配置する部位を示す部分正面図である。 比較例の電動送風機の要部を示す模式的な断面図である。 比較例の電動送風機の要部における空気流れを矢印で示した模式図である。 第1実施形態の電動送風機の要部を示す模式的な断面図である。 第1実施形態の電動送風機の要部における空気流れを矢印で示した模式図である。 第1実施形態の電動送風機におけるシュラウド側突起部を配置する部位の変形例を示す部分正面図である。 第1実施形態の電動送風機におけるシュラウド側突起部の形状の変形例を示す模式的な断面図である。 第2実施形態の電動送風機におけるシュラウド側突起部を配置する部位を示す部分正面図である。 第2実施形態の電動送風機におけるシュラウド側突起部を配置する部位の変形例を示す部分正面図である。
以下、発明を実施する形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。
また、実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。以下の実施形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施形態同士を部分的に組み合わせることができる。
(第1実施形態)
本実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。本実施形態では、電動式送風機1を車両の搭載されたラジエータ等の放熱器に空気を供給する装置に適用した例について説明する。各図面において、図示した上下、前後を示す各矢印は、電動式送風機1を車両に搭載した際の方向を示している。なお、各図面では、電動モータ10の回転軸11の軸方向を符号ADで示し、回転軸の径方向を符号RDで示している。また、電動モータ10の回転軸11の軸線を符号CLで示している。
図1に示すように、本実施形態の電動式送風機1は、電動モータ10、電動モータ10の回転軸11と共に回転することで気流を発生させるファン20、および電動モータ10のハウジング部材12を保持するシュラウド30を備える。
図2に示すように、本実施形態の電動モータ10は、アウターロータ型のモータで構成されている。電動モータ10は、回転軸11、外殻を構成するハウジング部材12、ロータ13、およびステータ14を備える。
回転軸11は、ハウジング部材12のファン20側の端部からハウジング部材12の外側に向かって突出している。回転軸11は、図示しないベアリングを介してハウジング部材12に対して回転可能に支持されている。
ハウジング部材12は、その内部に図示しない駆動回路を収容する有底筒状に形成された樹脂製の部材で構成されている。本実施形態のハウジング部材12は、回転軸11の軸方向ADに沿って延びる外周部121、ファン20と反対側の端面を構成する端面部122を有する。
図3に示すように、本実施形態の外周部121は、少なくとも1つの角部124を有する角付形状に構成されている。具体的には、本実施形態の外周部121は、回転軸11の軸方向ADから見た際に、5つの角部124を有する角付形状となっている。
端面部122は、回転軸11の軸方向ADの後側において、ハウジング部材12の底面を構成する部位である。本実施形態の端面部122は、ハウジング部材12の内部に収容された駆動回路の被水防止のため、貫通孔のない平坦な形状となっている。
図2に戻り、本実施形態の外周部121には、回転軸11の径方向RDの外側に向かって突出するハウジング側突起部123が設けられている。本実施形態のハウジング側突起部123は、端面部122と反対のファン20側の部位の全周に設けられている。
続いて、ロータ13は、金属製の有底円筒状のヨーク131、ヨーク131の内周側に固定された複数の永久磁石132を有する。ヨーク131は、図示しない締結部材によって回転軸11に結合されている。
ステータ14は、鉄心にコイルが巻き付けられた構成となっている。ステータ14は、ロータ13の内側に配置されている。ステータ14は、ハウジング部材12に固定されている。
本実施形態の電動モータ10は、ハウジング部材12とロータ13の開口側端部との隙間から、ロータ13の内部に冷却風が導入されるようになっている。そして、ヨーク131には、円筒部と底部との境界部に、ロータ13の内部に導入された冷却風を排出する排出口133が形成されている。
続いて、ファン20は、回転軸11の一端側に結合されて回転軸11と共に回転することで気流を発生させる部材である。本実施形態のファン20は、回転軸11の軸方向ADに沿った気流を発生させる軸流ファンで構成されている。ファン20は、有底円筒状のファンボス21、ファンボス21の外周側に配置された板状の複数の羽根22、および複数の羽根22の外周側同士を連結する円環状のリング部23を有する。ファンボス21、複数の羽根22、およびリング部23は、樹脂による一体成形物として構成されている。
シュラウド30は、図示しない放熱器に対して取り付けられる樹脂製の部材である。シュラウド30は、電動モータ10のハウジング部材12を支持すると共に、ファン20に対して空気を集めるガイド部として機能する。本実施形態のシュラウド30は、剛性の高いポリプロピレンやポリアミド樹脂等の材料で構成されている。
シュラウド30は、ファン20の外周側を覆う外周側円環部31、電動モータ10のハウジング部材12の外周部121を囲む環状の環状部32を有する。外周側円環部31および環状部32は、外周側円環部31と環状部32との間を放射状に延びる複数本のアーム部33によって一体に連結されている。
環状部32は、ハウジング部材12の外周部121に対して所定の間隔をあけた状態で、外周部121を囲むように配置されている。なお、図示しないが、環状部32には、ハウジング部材12の外周部121を保持する脚部が設けられている。
図3に示すように、本実施形態の環状部32は、外周部121の形状に応じて少なくとも1つの角部322を有する角付形状に構成されている。具体的には、本実施形態の環状部32は、外周部121と同様に、回転軸11の軸方向ADから見た際に、5つの角部322を有する角付形状となっている。
図2に戻り、ハウジング部材12の外周部121とシュラウド30の環状部32との間に形成される隙間は、ハウジング部材12の端面部122側からロータ13側へと電動モータ10の冷却風を導く空気流路を構成する。
本実施形態の環状部32には、回転軸11の径方向RDの内側に向かって突出するシュラウド側突起部321が設けられている。本実施形態のシュラウド側突起部321は、図3の網掛け部分で示すように、ファン20と反対の端面部122側の部位の全周に設けられている。なお、図3では、説明の便宜上、シュラウド側突起部321が設けられた部位を網掛けで示しているが、シュラウド側突起部321がメッシュ状に構成されているわけではない。
ハウジング側突起部123およびシュラウド側突起部321は、回転軸11の軸方向ADにおいて互いに重なり合うように、回転軸11の軸方向ADにおいて間隔をあけて配置されている。これにより、電動モータ10の外周部121とシュラウド30の環状部32との隙間が、蛇行したラビリンス構造となっている。なお、シュラウド側突起部321の詳細については後述する。
このように構成される電動式送風機1は、電動モータ10のステータ14に給電されると、ロータ13、回転軸11、およびファン20が一体に回転する。これにより、図2の矢印AFのように、回転軸11に沿う空気流が発生する。そして、図示しないラジエータ等の放熱器を空気が通過することで、当該空気と放熱器の内部を流れる冷却媒体との熱交換により冷却媒体が冷却される。
ここで、ファン20におけるファンボス21の内側は、ファン20の送風作用に起因して空気吸引作用が発生することで負圧となる。このため、ファンボス21の内側に連通する電動モータ10の内部空間も負圧となる。
これにより、図2の矢印RAF1に示すように、ファン20を通過した後の気流の一部が、ハウジング部材12の外周部121とシュラウド30の環状部32との隙間に流入する。
さらに、外周部121と環状部32との隙間に流入した空気は、図2の矢印RAF2に示すように、電動モータ10の冷却風として、ハウジング部材12とロータ13の開口側端部との隙間から、ロータ13の内部に導入される。そして、ロータ13の内部に導入された冷却風は、排出口133を介して電動モータ10の外部に排出される。
ここで、図4は、比較例の電動式送風機CEにおける外周部121と環状部32との隙間を含む要部を示す模式的な断面図である。また、図5は、比較例の電動式送風機CEの外周部121と環状部32との隙間における空気の流れを矢印で示した模式図である。比較例の電動式送風機CEは、シュラウド側突起部321に対応する部位Pの形状だけが本実施形態の電動式送風機1と異なっている。なお、説明の便宜上、図4、図5では、比較例の電動式送風機CEにおける本実施形態の電動式送風機1と同様の構成について同一の参照符号を付している。
図4に示すように、比較例の電動式送風機CEは、本実施形態のシュラウド側突起部321に相当する部位Pが、ハウジング側突起部123と同様に、回転軸11の径方向RDに沿って延びる突起で構成されている。
比較例の電動式送風機CEでは、ハウジング側突起部123およびシュラウド側突起部321に相当する部位Pの双方が回転軸11の径方向RDに沿って突出することで、外周部121と環状部32との隙間で形成される空気流路が直角に折れ曲がった流路となる。
このように空気流路の曲がり角度が大きい構成では、図5に示すように、空気流路の角部における空気の流れに淀みStが生じてしまう。なお、このような淀みStは、ハウジング側突起部123が設けられていない構成においても同様に生ずる。
これにより、ハウジング部材12とロータ13の開口側端部との隙間からロータ13の内部に導入される冷却風の流量が減少する。この結果、電動モータ10のモータ冷却性能の向上を図ることが困難となる。
そこで、本実施形態では、図6に示すように、シュラウド側突起部321の少なくとも先端側の部位を、根元側から先端側に向かうにつれて端面部122に近づくと共に、外周部121との間隔が小さくなるように回転軸11の径方向RDに対して傾斜させている。具体的には、本実施形態では、シュラウド側突起部321の根元側の部位を回転軸11の径方向RDに沿って延びる構成とし、根元と先端の中間から先端に至る部位を回転軸11の径方向RDに対して傾斜した構成としている。
本実施形態の電動式送風機1では、シュラウド側突起部321の先端側の部位を回転軸11の径方向RDに対して傾斜させることで、外周部121と環状部32との隙間で形成される空気流路の曲がり角度が鈍角となるようにしている。
このように、ハウジング部材12とシュラウド30との間に形成される隙間における急な曲がりを抑えた構成では、図7に示すように、空気流路の角部における空気の流れに淀みが殆ど生じなくなる。
以上説明した本実施形態の電動式送風機1では、シュラウド側突起部321の先端側の部位を、ハウジング部材12の外周部121との間隔が小さくなるように回転軸11の径方向RDに対して傾斜させる構成としている。
これによれば、ハウジング部材12の端面部122側にてハウジング部材12とシュラウド30との隙間が小さくなる。このため、ハウジング部材12の端面部122側からハウジング部材12とシュラウド30との隙間を介して水が侵入してしまうことを抑制可能となる。
さらに、本実施形態では、シュラウド側突起部321の先端側の部位を、根元側から先端側に向かうにつれてハウジング部材12の端面部122に近づくように傾斜させる構成としている。
これによれば、ハウジング部材12とシュラウド30との間に形成される隙間における急な曲がりを抑えることができる。これにより、ハウジング部材12とシュラウド30との間に形成される隙間に空気の流れの淀みが生じてしまうことを抑えて、ハウジング部材12とシュラウド30との隙間を流れる空気によって電動モータ10を冷却することが可能となる。
従って、本実施形態の電動式送風機1によれば、防水性を確保しつつ、モータ冷却性能の向上を図ることができる。
ここで、本発明者らは、実機にて本実施形態の電動式送風機1におけるモータ冷却性能と比較例の電動式送風機CEにおけるモータ冷却性能とを比較検証した。この検証によれば、本実施形態の電動式送風機1は、比較例の電動式送風機CEに比べて、ハウジング部材12とシュラウド30との隙間を流れる空気の流量が約4%増加し、電動モータ10の温度が約4℃低下する結果となった。
また、本実施形態では、ハウジング部材12の外周部121に対して、環状部32に向かって突出するハウジング側突起部123を設けている。そして、ハウジング側突起部123とシュラウド側突起部321とを、回転軸11の軸方向ADにおいて互いに重なり合うように、回転軸11の軸方向ADにおいて間隔をあけて配置している。
このように、ハウジング側突起部123とシュラウド側突起部321とが回転軸11の軸方向ADに重なり合う配置構成とすれば、ハウジング部材12とシュラウド30との間に形成される隙間が蛇行した構造となる。このため、ハウジング部材12とシュラウド30との間から水が侵入してしまうことを充分に抑制可能となる。
ここで、本実施形態の電動式送風機1は、ハウジング部材12の外周部121およびシュラウド30の環状部32が、複数の角部124、322を有する角付形状に構成されている。このような構成では、複数の角部124、322における環状部32と外周部121との隙間が、他の部位における環状部32と外周部121との隙間よりも大きくなってしまう。
これに対して、本実施形態では、シュラウド側突起部321を環状部32における角部124をなす2辺を含む全周に対して設ける構成としている。これによれば、ハウジング部材12の外周部121およびシュラウド30の環状部32が、複数の角部124、322を有する角付形状に構成されていても、ハウジング部材12とシュラウド30との間から水が侵入してしまうことを充分に抑制可能となる。
(第1実施形態の変形例1)
上述の第1実施形態の電動式送風機1において、シュラウド側突起部321を配置する部位を変更した変形例について、図8を参照して説明する。
本変形例の電動式送風機1は、シュラウド側突起部321が、図8の網掛け部分で示すように、環状部32における一部の角部322をなす2辺に対して設けられている。具体的には、本変形例では、環状部32の底辺を含む隣り合う2辺に対してシュラウド側突起部321を設けている。なお、図8では、説明の便宜上、シュラウド側突起部321が設けられた部位を網掛けで示しているが、シュラウド側突起部321がメッシュ状に構成されているわけではない。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本変形例の電動式送風機1によれば、第1実施形態と同様の構成を備えているので、第1実施形態と同様の効果を奏する。
さらに、本変形例では、シュラウド側突起部321を環状部32における一部の角部322をなす2辺に対して設ける構成としている。これによれば、ハウジング部材12およびシュラウド30それぞれの角部124、321から水が侵入してしまうことを抑制することができる。
(第1実施形態の変形例2)
上述の第1実施形態の電動式送風機1において、シュラウド側突起部321の形状を変更した変形例について、図9を参照して説明する。
図9に示すように、本変形例では、シュラウド側突起部321の根元から先端に至る全ての部位を回転軸11の径方向RDに対して傾斜させている。その他の構成は、第1実施形態と同様である。本変形例の電動式送風機1によれば、第1実施形態と同様の構成を備えているので、第1実施形態と同様の効果を奏する。
さらに、本変形例では、シュラウド側突起部321の全部を回転軸11の径方向RDに対して傾斜させる構成としている。これによっても、ハウジング部材12とシュラウド30との間に形成される隙間における急な曲がりを抑えることができるので、モータの冷却性能の向上を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図10を参照して説明する。本実施形態では、図9に示すように、ハウジング部材12の外周部121およびシュラウド30の環状部32を角部がない角無し形状としている点が第1実施形態と相違している。
図10に示すように、本実施形態の外周部121は、回転軸11の軸方向ADから見た際に、角部がない円形状に構成されている。すなわち、本実施形態の外周部121は、円筒形状となっている。
また、本実施形態の環状部32は、ハウジング部材12の外周部121に対して所定の間隔をあけた状態で、外周部121を囲むように配置されている。本実施形態の環状部32は、外周部121の形状に対応して、回転軸11の軸方向ADから見た際に、角部がない円形状に構成されている。具体的には、本実施形態の環状部32は、外周部121と同様に、円筒形状となっている。
なお、本実施形態のシュラウド側突起部321は、図10の網掛け部分で示すように、環状部32の全周に対して設けられている。なお、図8では、説明の便宜上、シュラウド側突起部321が設けられた部位を網掛けで示しているが、シュラウド側突起部321がメッシュ状に構成されているわけではない。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の電動式送風機1によれば、第1実施形態と同様の構成を備えているので、第1実施形態と同様の効果を奏する。また、本実施形態では、外周部121および環状部32の双方を角無し形状としている。これによれば、外周部121と環状部32との間隔を一定に維持し易くなるので、外周部121および環状部32の双方が角付形状となっている構成に比べて、防水性やモータ冷却性能を確保し易くなる。
(第2実施形態の変形例)
上述の第2実施形態のシュラウド側突起部321を配置する部位を変更した変形例について、図11を参照して説明する。
本変形例の電動式送風機1は、シュラウド側突起部321が、図11の網掛け部分で示すように、ファン20と反対の端面部122側の部位のうち、一部に対して設けられている。具体的には、本変形例では、シュラウド側突起部321を、環状部32における下方側の部位に対して設ける構成としている。なお、図11では、説明の便宜上、シュラウド側突起部321が設けられた部位を網掛けで示しているが、シュラウド側突起部321がメッシュ状に構成されているわけではない。
その他の構成は、第2実施形態と同様である。本変形例の電動式送風機1によれば、第2実施形態と同様の構成を備えているので、第2実施形態と同様の効果を奏する。また、本変形例では、環状部32における下方側の部位にシュラウド側突起部321を設ける構成としている。これによれば、環状部32の下方側から水が侵入してしまうことを抑制することができる。
(他の実施形態)
以上、発明を実施する代表的な形態について説明したが、上述の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
上述の各実施形態では、電動モータ10をアウターロータ型のモータで構成する例について説明したが、これに限定されない。例えば、電動モータ10をインナーロータ型のモータで構成してもよい。
上述の各実施形態では、ハウジング部材12の外周部121の全周にハウジング側突起部123を設けることが望ましいが、これに限定されない。例えば、外周部121の一部にハウジング側突起部123を設ける構成としたり、ハウジング側突起部123が設けられていない構成としたりしてもよい。
上述の各実施形態では、ファン20を軸流ファンで構成する例について説明したが、これに限定されない。例えば、ファン20を軸流ファン以外の遠心ファンや斜流ファン等で構成してもよい。
上述の第1実施形態では、外周部121および環状部32を5つの角部124、322を有する角付形状とする例について説明したが、これに限定されない。例えば、外周部121および環状部32を5つ未満、5つを超える角部を有する角付形状で構成してもよい。また、外周部121および環状部32を円弧形状に多角形状を組み合わせた形状で構成してもよい。
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、電動式送風機は、シュラウド側突起部を、先端側の部位が根元側から先端側に向かうにつれて端面部に近づくと共に、外周部との間隔が小さくなるように回転軸の径方向に対して傾斜させている。
また、第2の観点によれば、電動式送風機は、外周部に環状部に向かって突出するハウジング側突起部が設けられ、ハウジング側突起部およびシュラウド側突起部が、回転軸の軸方向において互いに重なり合うように、回転軸の軸方向に間隔をあけて配置される。
このように、ハウジング側突起部とシュラウド側突起部とが回転軸の軸方向に重なり合う配置構成とすれば、ハウジング部材とシュラウドとの間に形成される隙間が蛇行した構造となる。このため、ハウジング部材とシュラウドとの間から水が侵入してしまうことを抑制可能となる。
ここで、環状部と外周部それぞれが角部を有する角付形状となっている場合、当該角部における環状部と外周部との隙間が、他の部位における環状部と外周部との隙間よりも大きくなってしまう。
この点を鑑みて、第3の観点では、シュラウド側突起部を少なくとも環状部における角部をなす2辺を構成する部位に設ける構成とする。これによれば、環状部と外周部それぞれが角部を有する角付形状となっている場合であっても、ハウジング部材とシュラウドとの間から水が侵入してしまうことを抑制可能となる。
10 電動モータ
12 ハウジング部材
121 外周部
122 端面部
20 ファン
30 シュラウド
32 環状部
321 シュラウド側突起部

Claims (3)

  1. 空気を送風する電動式送風機であって、
    外殻を構成するハウジング部材(12)、前記ハウジング部材から突出する回転軸(11)を有する電動モータ(10)と、
    前記回転軸の一端側に結合されて前記回転軸と共に回転することで気流を発生させるファン(20)と、
    前記ハウジング部材を保持すると共に、前記ファンに対して空気を集めるガイド部として機能するシュラウド(30)と、を備え、
    前記ハウジング部材は、前記回転軸の軸方向に沿って延びる外周部(121)、および前記ファンとは反対側の端面を構成する端面部(122)を有しており、
    前記シュラウドは、前記ハウジング部材に対して所定の間隔をあけた状態で、前記外周部を囲む環状部(32)を有し、
    前記環状部には、前記外周部に向かって突出するシュラウド側突起部(321)が設けられており、
    前記シュラウド側突起部は、少なくとも先端側の部位が、根元側から先端側に向かうにつれて前記端面部に近づくと共に、前記外周部との間隔が小さくなるように前記回転軸の径方向に対して傾斜している電動式送風機。
  2. 前記外周部には、前記環状部に向かって突出するハウジング側突起部(123)が設けられており、
    前記ハウジング側突起部および前記シュラウド側突起部は、前記回転軸の軸方向において互いに重なり合うように、前記回転軸の軸方向において間隔をあけて配置されている請求項1に記載の電動式送風機。
  3. 前記外周部は、少なくとも1つの角部(124)を有する角付形状に構成されており、
    前記環状部は、前記外周部の形状に応じて少なくとも1つの角部(322)を有する角付形状に構成されており、
    前記シュラウド側突起部は、少なくとも前記環状部における角部をなす2辺を構成する部位に設けられている請求項1または2に記載の電動式送風機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102110278B1 (ko) * 2019-02-28 2020-05-13 주식회사 남원터보원 코안다 효과를 이용한 터보 블로어 모터 냉각 구조
KR20210136694A (ko) * 2020-05-08 2021-11-17 디와이오토 주식회사 모터 냉각용 공기 흐름 구조가 개선된 냉각팬 슈라우드 장치

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