本開示の例について、添付の図面を参照してより十分に説明する。以下の説明は、実際には単に例示的であり、本開示、適用または使用を限定するものではない。
本開示が詳しくなり、その範囲を当業者に十分に伝えるように、例示的な実施例を提供する。特定の部品、デバイス、及び方法の例などの様々な特定の詳細を説明して、本開示の実施例に対する十分な理解を提供する。特定の詳細は必ず必要ではなく、例示的な実施例は多くの異なる形態で実施されることができ、本開示の範囲を限定するものと解釈されるべきではないことは、当業者には明らかである。いくつかの例示的な実施例では、周知のプロセス、周知の構造、及び周知の技術は詳細には記載されていない。
本開示にかかるUE(User Equipment、ユーザー機器)は、携帯端末、コンピュータ、自動車機器などの無線通信機能を有する端末を含むが、これに限られない。さらに、本開示にかかるUEはUE自体又はチップなどのその中の部品であってもよい。なお、本開示にかかる基地局は、例えばeNB(evolution Node Base Station、進化ノード基地局)又はチップなどのeNBにおける部品であってもよい。
以下、発明者が知っているOTDOA(Observed Time Difference Of Arrival、観測到着時間差)技術を簡単に説明するが、これは必ずしも従来技術ではない。
OTDOA位置決めは、LTE(Long Term Evolution、長期的な進化)Rel―9では定義される下り位置決め方式である。OTDOAにおいて、UE(User Equipment、ユーザー機器)は、複数の基地局の参照信号のTOA(Time of Arrival、到着時間)を測定して、隣接セルと参照セルとの到着時間差を計算する。幾何学的には、各隣接セルと参照セルとの到着時間差は、いずれも2次元平面上で双曲線を生成する。それで、少なくとも3つの基地局の参照信号のTOAを測定することによって、2つの双曲線を取得することができて、UEの2次元座標における位置(緯度及び経度)を取得することができる。
OTDOAは、UEが観測した隣接セル及びサービングセルに対する参照信号時間差に基づいて行うものであり、これはRSTD(Reference Signal Time Difference、参照信号時間差)と呼ばれる。
なお、通常、隣接セルが送信する下り信号は、そのサービスの範囲にないUEに対して、「可聴度」が劣って、OTDOAの位置決め精度及び位置決め成功率に重大な影響を及ぼす。
例えば、隣接セルの同期信号(例えば、PSS(Primary Synchronization Signal、メイン同期信号)又はSSS(Secondary Synchronization Signal、補助同期信号))は、測定に利用されることができるが、UEが十分な隣接セルを検出して正確な位置決めを行うことは困難である。
そこで、UEが隣接セルを検出する確率を高めて、OTDOAがより良い位置決めの信頼性を得るように、LTE Rel―9でPRS(Positioning Reference Signal、位置決め参照信号)が特別に定義される。
PRSは、LTE Rel―8で定義されるCRS(Cell−specific Reference Signal、セル特定参照信号)と多くの類似点がある。PRSは擬似ランダムのQPSK(Quadrature Phase Shift Keying、直交位相シフトキーイング)シーケンスを使用し、また、時間と周波数のずれによって対角状にマッピングして、CRSとの衝突を避ける。PRS信号は、アンテナの6ポートのみで送信可能であり、PBCH(Physical Broadcast Channel、物理報知チャネル)、PSS、及びSSSによって占められたリソースブロックにマッピングされることができない。PRSの帯域幅は15kHzと定義される。
位置決めサブフレームは低干渉サブフレームとして設計され、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel、物理下りリンク共有チャネル)上で送信されない。完全に同期されるネットワークにおいて、PRS信号は他のセルの同じ送信モードを有するPRS信号のみによって干渉され、データ信号によって干渉されない。
PRSは、予め定義された位置決めサブフレームで送信され、この位置決めサブフレームは、NPRSの連続サブフレームからなり、「位置決め間隔」と呼ばれる。位置決め間隔はサイクルTPRSで現れて、TPRSは3GPPTS 36.211で定義され、160、320、640又は1280サブフレームと等しくてもよく、連続サブフレーム数NPRSは1、2、4又は6サブフレームであってもよい。
PRS送信タイミングを特徴づける第3のパラメータはセル特定サブフレームオフセットΔPRSであり、SFN(System Frame Number、システムフレーム番号)=0(各PRSサイクルの開始位置によって推定できる)に対してPRSが送信開始するサブフレーム番号を定義した。パラメータTPRSとΔPRSはPRS配置指標IPRSによって得ることができる。
各位置決め間隔において、PRSが一定のパワーで送信される。いくつかの位置決め間隔において、PRSがゼロパワーで送信されてもよく、「PRS沈黙」と呼ばれる。UEが受信した強いPRS信号(例えばサービングセルから受信したもの)が沈黙になった後、隣接セルの(同じ周波数オフセットを有する)パワーがより小さいPRS信号がUEによって検出されやすい。
3GPP TS 36.355規定に準拠して、一つのセル内のPRSの沈黙配置はサイクルがTREPである沈黙シーケンスによって定義され、なお、TREP=2、4、8又は16の位置決め間隔である。PRSの沈黙メッセージは、長さが2、4、8又は16ビットであるビット列によって標識され(異なるTREPに対応し)、ビット列のうち各ビットは0又は1の値を取ることができる。PRSの沈黙メッセージのあるビットが0に設定されたら、対応するPRS送信間隔においてPRSが沈黙にされる。PRSの沈黙シーケンスの最初のビットは補助データ参照セルSFN=0の開始後の最初のPRS送信間隔に対応する。
OTDOA位置決め方法のコアネットワーク要素はLS(Location Server、位置決めサーバー)である。CP(Control Plane、制御平面)位置決めにおいて、位置決めサーバーはE―SMLC(Evolved Serving Mobile Location Centre、進化サービスモバイル位置決めセンター)の役割を演じ、UP(User Plane、ユーザー平面)位置決めにおいて、位置決めサーバーはSUPL(Secure User Plane Location、セキュアユーザー平面位置決め)SLP(SUPL Location Platform、SUPL位置決めプラットホーム)に相当する。
GMLC(Gateway Mobile Location Center、ゲートウェイモバイル位置決めセンター)は、外部クライアントが制御平面位置決めにアクセスする一つ目のノードである。登録と承認が行われた後、MME(Mobility Management Entity、モビリティ管理エンティティ)に位置決めリクエストを送信して、MMEから最終的な位置決め結果推定を受信する。
位置決めサーバーはUEに位置決め補助データを送信し、UEはRSTD測定結果を位置決めサーバーに報告して、端末装置に対するOTDOA位置決めを完成させる。位置決めサーバーは最終的な位置推定(UE補助)を計算したり、(UEに基づいて)検証したりすることができる。
制御平面方式において、MMEは別のエンティティ(例えば、GMLC、UE)からの特定のUEに関する位置決めサービスリクエストを受信し、或いは、MME自体が特定のUEに対する位置決め初期化動作を開始する。その後、MMEは、E−SMLCに位置決めサービスリクエストを送信して、E−SMLCは位置決めサービスリクエストを処理して、OTDOA位置決め補助データを目標UEに送信する。そして、E−SMLCは位置決めサービス結果情報をMMEに戻す。MMEによって発起される位置決めサービスリクエストでなければ、MMEは位置決め結果をリクエストが開始されるエンティティに送信する。
SLPは、ユーザー平面位置決めを担当するSUPLエンティティであり、かつ、SLPはデータキャリアによってユーザー平面においてUEと直接的に通信する。SLPのOTDOA位置決めフローにおける機能は、E−SMLCと同じである。
位置決めサーバー(E−SMLC又はSUPL SLP)の間の位置決めプロトコルフローは通常、キャリア送信と、補助データ送信と、位置決め情報送信との3つを含む。
UEがRSTD測定を実行するのに、PRS信号がUEに達する時間及び正確なPRS配置情報を取得する必要がある。そのため、RSTD測定をよりよく保証するために、ネットワークにおける位置決めサーバーはOTDOA補助データをUEに送信する。OTDOA補助データは以下のような二つの要素を含む。
1.OTDOA Reference Cell Info(OTDOA参照セル情報):この要素は、参照セルのパラメータを含み、OTDOA隣接セルリストにおけるパラメータはこの要素によって設定される。
2.OTDOA Neighbour Cell Info(OTDOA隣接セル情報):この要素は、各隣接セルのパラメータを含み、測定優先順位の降順に並び替えられ、順序はサーバーによって決定され、UEは位置決めサーバーによって提供される順序に従ってRSTDの測定を行う。
3GPP(3rd Generation Partnership Project、第三世代パートナーシッププロジェクト)TS(Technical Specification、技術規範)36.355に準拠して、OTDOA Reference Cell InfoとOTDOA Neighbour Cell Infoは「ProvideassistanceData」というメッセージに含まれ、「ProvideAssistanceData」メッセージと「RequestAssistanceData」メッセージは「LPP message」に含まれる。3GPP TS 24.171に準拠して、「LPP messages」は「Uplink/Downlink Generic NAS Transport message」によって送信され、即ち、「LPP messages」はNASプロトコルに含まれる。
OTDOA Reference Cell Info要素は、参照セルのマークやPRS配置情報などを含み、表1に示すように、「M」は、この要素が測定情報において必ず現れることを表し、「O」はこの要素が測定情報において現れる可否がオプションであることを表し、「C」はこの要素が一定の条件で測定情報において現れることを表し、条件は、この要素の定義で説明される。
OTDOA Neighbour Cell Info要素は、表2に示すように、各隣接セルのマーク、PRS配置情報、RSTD測定ウィンドウなどを含む。隣接セル情報リストにおいてセルの情報を72個まで含むことができる。
参照セル情報要素と隣接セル情報要素ともPRSの配置情報を含む。PRS情報要素は表3に示すように、PRSの配置、タイミングなどの情報を含む。
以上、OTDOA技術を説明した。次に、発明者が知っているスモールセルオン/オフ技術を簡単に説明する。これは必ずしも従来技術ではない。
ネットワークカバーとデータ需要の急速な発展に伴い、モバイルネットワークの規模が拡大し続け、ネットワーク機器、基地局や動力システムの数が倍に増加し、無線通信ネットワークのエネルギー消費問題は業界の焦点になっている。基地局は、無線通信ネットワークにおける主要なエネルギー消費機器であり、セルラー方式通信システムのユーザーの数及び通信容量が増加していくにつれて、基地局の数も急増し、そのため、基地局のエネルギー消費を低減することはグリーンコミュニケーションを実現する鍵である。
基地局側の省エネルギーについて、端末側のDRX(Discontinuous Reception、不連続受信)メカニズムのように、基地局側は実際の容量需要によって、動的スイッチングを行うことで、合理的に電力を配分して、省エネルギーの目標に達成することができる。
スモールセルオンオフは、ネットワーク端が実際のネットワーク負荷、セル間の干渉などの状況に応じて、スモールセルに対してオンとオフを自己適応的に行うことを意味して、これによりネットワークスループットを向上させ、基地局端のエネルギー消費を節約するという目的を達成する。
セルがオンされる時に、UEに、例えばセル測定又はデータ復調のための参照信号などの、正常通信をする時に必要な様々な信号を送信する。
セルがオフされる時に、省エネルギーの目的のために、ほとんどの無線周波数機能を閉じ、上記のような参照信号を送信しない。そこで、ユーザーにとって、このようなセルを発見するように、何らかのメカニズムを設計する必要があり、例えば、専用のセル発見信号DRS(Discovery Reference Signal、発見参照信号)を使用して、オフされる時にも送信し続ける。しかし、これらのメカニズムは、伝統的なユーザーと互換性がない可能性がある。
Rel−12における議論によれば、スモールセルオンオフの具体的な実現は、主に半静的なオンオフ方式に集中する。
この方式では、スモールセルが半静的にオンオフされる。半静的なセルのオン/オフは、トラフィック負荷の増加/減少、ユーザーの到着/出発、コールパケットの到達/完了に基づくことができる。伝統的な流れに基づいて、半静的なセルのオンオフの変換時間は数百ミリ秒から数秒である。関連プロセスが強化される場合、状態変換時間を短縮することができる。
業務負荷に基づく場合、隣接セル又は本セルの業務負荷が一定の閾値に上昇すれば、オフされたスモールセルが再びオンされる可能性がある。同様に、隣接セル又は本セルの負荷が一定の閾値に低減すれば、オンされたセルがオフされる可能性がある。
ユーザーのセル従属関係に基づく場合、セル内にユーザーがいなければ、スモールセルがオフされる可能性がある。ネットワーク端が、いくつかのユーザーを切り替えることを決定した場合、このオフされたセルが再びオンされる可能性がある。ユーザーのセル従属関係は、ユーザーの測定及び負荷バランスなどのメカニズムに基づいてネットワーク端によって決定される。
データパケットの到達/完了に基づく場合、あるデータパケットが到達すれば、オフされたスモールセルが再びオンされる可能性がある。このデータパケットが送信完了された場合、このスモールセルがオフされる可能性がある。
以上の説明から分かるように、半静的なスモールセルオンオフ方式は、より容易に標準化の観点から実現できるだけでなく、ネットワーク性能を向上するとともに、セル間の干渉を調整することができる。
スモールセルの密集配置のため、セル間の同期信号及び参照信号は深刻に干渉されてしまう。さらに、スモールセルオン/オフ技術が提案されたことによって、スモールセルオン/オフの変換時間を短縮するように、より効率的なセル発見メカニズムが必要になる。そのため、3GPPは、新しい参照信号であるDRSを設計することを提案した。同時に、DRSの提案は、密集スモールセル間負荷バランス、干渉調整、RRM(Radio Resource Management、無線リソース管理)測定及びセル識別などに有利である。これによって、DRSの提案が一連の利点をもたらす。
DRS信号は主にPSS/SSS及びCRSを含み、CSI−RS(channel state information reference signal、チャネル状態情報参照信号)がDRSに含まれるかどうかは次のことによる。
CSI−RSのRSRP(Reference Signal Receiving Power、参照信号受信パワー)/RSRQ(Reference Signal Receiving Quality、参照信号受信品質)測定に基づいて報告するように配置したら、DRSには、PSS/SSS、CRS及びCSI−RSが含まれる。
CRSのRSRP/RSRQ測定に基づいて報告するように配置したら、DRSにはPSS/SSS以及CRSが含まれる。
二つの報告がいずれも配置されたら、DRSには、PSS/SSS、CRS及びCSI−RSが含まれる。
次に、同じ周波数及び異なる周波数の測定について、UEが所定の周波数においてDRS測定に基づく報告のみを配置し、かつ、この周波数において、UEがいずれのアクティブなサービングセルにも配分されない場合、DMTC(DRS measurement timing configuration、DRS測定タイミング配置)継続時間において、UEは、DRSのみに注目して、他の信号とチャネルの存在を無視する。
また、DRSは、下りサブフレーム又はサブフレームのDwPTS(Downlink Pilot Time Slot、下りリンクパイロットタイムスロット)領域のみで送信することができる。DRSはN(N<=5)の連続サブフレームの組合せからなり、一つのPSS/SSSを含み、CRSはSSSと同一サブフレームにある。一つのDRSは多種のCSI−RSのRE配置があり、CSI−RSサブフレームはSSSサブフレームに対して一定のオフセットを持つ。DRSはMミリ秒ごとに送信され、Mの取りうる値は40、80及び160を含む。
DRS測定プロセスについて、主にUEが基地局が送信したDMTCによって測定を行う。DMTCの具体的な配置は以下のように示す。
UEに対して周波数ごとに一つのDMTCを配置し、オフセットの基準時間がメインセルの時間である。
DMTCのサイクル「M」について、候補値が[40、80、260]であり、DMTCのオフセット「L」について、候補値は[0、1、…、M−1]である。
サイクルとオフセット以外に、UEは、RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)によって測定帯域幅という周波数が通知され、UEは、この測定帯域幅とシステム帯域幅が同じであると考えてもよい。
DMTCの長さは6ミリ秒に規定される。
伝統的なCRS測定と互換性を持たせるために、DRSとCRS測定配置は、UEに同時に配置されることができ、UEは、二種類の測定を並行的に実行することができる。RAN2の最新の議論において、CRSに基づく測定とDRSに基づく測定が直接的に比較することができるか、或いは、一定の変換によって比較可能になる(DRS信号にCSI−RSが含まれるか否かによって決定される)。
また、DRS測定配置信号が送信された場合、UEは、自分がDRXにあるかどうかにかかわらず、DRS測定を継続して行う。DRS探測とRRM測定プロセスは、オン又はスリープのセルにおけるUEに配置することができる。
スモールセルオン/オフ技術の詳細について以上で説明した。次に、本開示が直面する技術問題について説明する。
調査によれば、OTDOA技術において、UEは位置決めサーバーが提供した隣接セルリスト情報(Neighbour Cell Info list)によってリストの中のセルとサービングセルとのRSTDを測定して、位置決めサーバーに報告して位置決めを実現する。屋内の場面において、壁の損耗は信号の強度に大きな減衰をもたらす。そのため、屋内環境に対抗してPRSを強化させる必要がある。また、屋内スモールセルの密集配置の場面では、PRSの干渉調整問題を解決する必要もある。同時に、スモールセルon/offの導入もPRSの関連配置に影響を及ぼすので、OTDOA技術を屋内の場面に導入するのには、以下のような問題を解決する必要になる。
スモールセルon/offの場面で、時々、スモールセルがスリープ又はオンされることがある。スリープセルが占められる割合が大きいほど、onセルが送信するPRS信号間の干渉が小さくなる。PRSのサイクルもUEの各スモールセルPRSに対する検出を影響し、offセルの数が変化するとき、PRSのサイクルを調整して、PRSのスパース度を相応的に変化させ、PRSの可測性を高めることに役立つ。従って、スモールセルの長期間のon/offの状況によって、PRSサイクルの配置問題を解決する必要がある。
また、屋内スモールセル配置の場面では、スモールセルの間で同じ周波数を使用する可能性がある。しかしながら、PRSの送信周波数の重なり合いは、各スモールセルの間のPRS干渉を増大させてしまうため、PRS muting技術によってPRSの間の干渉問題に対処する必要がある。なお、オフされたスモールセルがある場合、PRSを送信する時間−周波数リソースがアイドルリソースになり、利用しなければ、PRS時間−周波数リソースの無駄遣いをもたらすとともに、PRSの位置決めカバー問題に影響し、UEがよい位置決め効果を得ることができない。そのため、このリソースはオフされていないセルに使用されてそのPRSのカバレッジと可測性を高めることができるが、この時間−周波数リソースの配分問題を解决する必要がある。
また、多くのスモールセルがオフされる場合、一部のUEは十分なスモールセルのPRSを測定することができないため位置決めに失敗する可能性がある。この場合に、一部のオフ状態のスモールセルはDRSを送信するとともにPRSも送信して位置決めを補助する必要がある。しかし、offスモールセルにPRSを送信させることは、offセルのエネルギー消費に影響するだけでなく、既存のスモールセルoffのメカニズムに影響を与え、そのため、本開示は、PRSをDRSに追加してPRSの送信を保証することを考慮する。しかしながら、如何に互いに影響を与えずPRSをDRSに追加するかは、解决する必要がある問題である。同時に、PRSを送信するスリープスモールセルの選択も考慮する必要がある問題である。
本開示は、再配置されたPRSに基づくOTDOA位置決め技術方式を提出し、より良い位置決め効果を実現するように、スモールセルオンオフ技術とOTDOA技術との両立性問題を解決することを意図する。そして、本開示は、特に、例えば屋内位置決めのようなスモールセルの密集配置の場面に好適である。
図1には本開示の実施例による無線通信システムにおける電子デバイス100の構成が示される。図1に示すように、電子デバイス100は処理回路110を含むことができる。なお、電子デバイス100は一つの処理回路110を含んでもよく、複数の処理回路110を含んでもよい。また、電子デバイス100は通信部120なども含むことができる。
さらに、処理回路110は、様々な異なる機能及び/又は動作を実行するように、様々な個別の機能部を含むことができる。なお、これらの機能部は、物理エンティティ又は論理エンティティであってもよく、そして、異なる呼称の部は、同一物理エンティティによって実現してもよい。
例えば、図1に示すように、処理回路110は取得部111と生成部112を含むことができる。
取得部111は予定の地理的エリア内のスモールセル基地局のオン/オフ状態を取得することができる。
生成部112は、取得部111が取得したスモールセル基地局のオン/オフ状態に基づいて、予定の地理的エリア内のスモールセル基地局に使用されるPRSの再配置情報を生成して、予定の地理的エリア内のUEを位置決めすることができる。
本開示による実施例の電子デバイス100を使用することによって、スモールセル基地局のオン/オフ状態に基づいてPRSを再配置して、UEを位置決めすることができる。こうすると、スモールセル基地局がオン状態とオフ状態の間で変換し、かつオフ状態のスモールセル基地局がPRSを送信しなくても、再配置されたPRSにより位置決めを行うことができて、既存のシステムの動作モードに大きく影響せずに、スモールセルオンオフ技術とOTDOA技術の両立性問題が解決され、さらに、例えば、よい屋内位置決め効果を実現した。
本開示の実施例によれば、PRSの再配置情報は、アクティブ状態の(すなわち、オン状態にある)スモールセル基地局のPRS送信サイクルを含んでもよい。さらに、処理回路110(例えば生成部112)は、予定の地理的エリア内のスモールセル基地局に対する予定の地理的エリア内のスリープスモールセル基地局の割合に基づいてアクティブ状態のスモールセル基地局のPRS送信サイクルを調整することができる。
処理回路110は、上記割合が第1閾値より大きい場合、アクティブ状態のスモールセル基地局のPRS送信サイクルを短縮し、上記割合が第2閾値より小さい場合、処理回路110はアクティブ状態のスモールセル基地局のPRS送信サイクルを増加することが好ましい。
具体的に、スモールセルon/offの場面で、PRSのサイクル配置はマクロセル内のoffセル数の占める割合に関係があってもよい。スリープセルの占める割合が大きいほど、onセルが送信するPRS信号の間の干渉が小さくなる。伝統的なPRSサイクルは、全てのセルがalways−on状態であることに基づくものであるため、このように、スリープセル数が一定の数に達する場合、PRSサイクルが大きすぎるように見えて、リソースの無駄を招く。そのため、スモールセルPRSサイクルの設定はマクロセル範囲内のスモールセルon/offの状況を考えることができる。
例えば、スリープセルの占める割合が所定の閾値まで増加した場合、PRS信号のサイクルを短縮することが考えられる。同様に、スリープセルの占める割合が所定の閾値まで減少した場合、PRS信号のサイクルを増加する。なお、マクロセル内のスリープセルの占める割合は、比較的長時間にわたる平均化の結果である。比較的長時間にわたり、各スモールセルのオンオフの回数が多いが、マクロセル全体としては、スリープセルの占める割合があまり変化しないため、PRSのサイクルが頻繁に変化しない。
しかしながら、例えば、あるビルが突然数日間の重大な会議を開催するなどのいくつかの特別なケースでは、スリープセルの占める割合が所定の閾値以下に大幅に減少されて、比較的長時間維持される。マクロセルは、このような長期のスリープセルの占める割合が大きく変更されたことを検出した場合、PRSサイクルを調整して、カバレッジでの全てのスモールセルに通知する。
本開示の好ましい実施例によれば、PRSの再配置情報は、予定の地理的エリア内のスリープスモールセル基地局のPRSの配置補助情報を含んでもよい。さらに、処理回路110(例えば生成部112)はスリープスモールセル基地局のPRSを送信する時間−周波数リソースをアイドルリソースとしてアクティブ状態のスモールセル基地局に割り当ててもよい。
本開示の好ましい実施例によれば、処理回路110(例えば生成部112)はアクティブ状態のスモールセル基地局の優先順位に基づいてアイドルリソースをアクティブ状態のスモールセル基地局に割り当ててもよい。
本開示の好ましい実施例によれば、処理回路110(例えば生成部112)は、以下のように優先順位を確定してもよい。即ち、各UEの大まかな地理位置に基づいて、各UEを位置決めするためのアクティブ状態のスモールセル基地局を確定し、予定の時間内において、各UEを位置決めするためのアクティブ状態のスモールセル基地局の出現回数を計数し、計数の結果に基づいて、優先順位を確定する。
本開示の好ましい実施例によれば、PRSの再配置情報はDRSにおいてPRSを配置することを指示する統合情報を含んでもよい。さらに、処理回路110(例えば生成部112)は、予定の時間内における各UEを位置決めためのスリープスモールセル基地局の出現回数に基づいて統合情報を生成してもよい。
本開示の好ましい実施例によれば、統合情報は、PRSのDRSにおける配置位置を指示する位置情報を含んでもよい。さらに、処理回路110(例えば生成部112)は、DRSの配置情報に基づいて位置情報を生成してもよい。
なお、本開示の実施例によれば、上記のような無線通信システムはLTE−A(Long Term Evolution−Advanced)セルラー通信システムであり、電子デバイス100はコアネットワークにおける位置決めサーバーであり、さらに、電子デバイス100は通信部120などを含んでもよい。通信部120は例えば基地局から関連情報を受信するか及び/又は基地局へ関連情報を送信してもよい。
次に、無線通信システムにおける基地局側の電子デバイスについて詳細に説明する。図2には本開示の実施例による無線通信システムにおける電子デバイス200の構成が示される。
図2に示すように、電子デバイス200は処理回路210を含んでもよい。なお、電子デバイス200は、一つの処理回路210を含んでもよく、複数の処理回路210を含んでもよい。また、電子デバイス200は通信部220などを含んでもよい。
上記のように、同様に、処理回路210は、様々な異なる機能及び/又は動作を実行するように、様々な個別の機能部を含んでもよい。これらの機能部は物理エンティティ又は論理エンティティであってもよく、かつ、異なる呼称の部は、同一物理エンティティによって実現してもよい。
図2に示すように、処理回路210は確定部211と再配置部212を含むことができる。
確定部211は、制御装置からのPRSの再配置情報を確定することができる。ここで、PRSの再配置情報は、DRSにおいてPRSを配置することを指示する統合情報を含んでもよい。
再配置部212は統合情報に基づいてDRSを再配置して、UEを位置決めすることができる。
統合情報は、PRSのDRSにおける配置位置を指示する位置情報を含むことが好ましい。さらに、処理回路210(例えば再配置部212)は位置情報に基づいてDRSを再配置してもよい。
処理回路210(例えば再配置部212)は、PRSを、DRSにおいて1、2又は4サブフレームを占めるように構成することが好ましい。
処理回路210(例えば再配置部212)は、PRSのサイクルをDRSのサイクルのn倍に配置し、nが自然数であることが好ましい。
なお、本開示の実施例によれば、上記のような無線通信システムはLTE−Aセルラー通信システムであり、電子デバイス200は無線通信システムにおける、オフ状態にあるスモールセル基地局であり、また、電子デバイス200は、エアインターフェースによってDRSを送信するように、送受信機(例えば通信部220)を含んでもよい。
図3には、本開示の実施例による無線通信システムにおける電子デバイス300の構成が示される。
図3に示すように、電子デバイス300は処理回路310を含むことができる。なお、電子デバイス300は一つの処理回路310を含んでもよく、複数の処理回路310を含んでもよい。また、電子デバイス300は通信部320などを含んでもよい。
上記のように、同様に、処理回路310は、様々な異なる機能及び/又は動作を実行するように、様々な個別の機能部を含んでもよい。これらの機能部は物理エンティティ又は論理エンティティであってもよく、かつ、異なる呼称の部は、同一物理エンティティによって実現してもよい。
図3に示すように、処理回路310は確定部311とPRS再配置部312を含むことができる。
確定部311は制御装置からのPRSの再配置情報を確定することができる。ここで、PRSの再配置情報はスリープスモールセル基地局のPRS配置補助情報を含んでもよい。
PRS再配置部312は、スリープスモールセル基地局のPRS配置補助情報に基づいてPRSを再配置して、アイドルリソースであるスリープスモールセル基地局のPRSを送信する時間−周波数リソースによりUEを位置決めすることができる。
PRS配置補助情報はスリープスモールセル基地局がPRSを送信するリソース粒子に関する具体的な位置情報であることが好ましい。
PRS配置補助情報はスリープスモールセル基地局に関するPRS構成情報であることが好ましい。
処理回路310(例えばPRS再配置部312)は、さらに以下のような動作を実行することが好ましい。即ち、制御装置からのリソース解放情報を確定し、なお、リソース解放情報は、スリープスモールセル基地局がオンされたことを指示し、リソース解放情報に基づいてPRSを再配置して、スリープスモールセル基地局のPRSを送信する時間−周波数リソースを解放する。
なお、本開示の実施例によれば、上記のような無線通信システムはLTE−Aセルラー通信システムであり、電子デバイス300は無線通信システムにおける、オン状態にあるスモールセル基地局であり、また、電子デバイス300は、エアインターフェースによってPRSを送信するように、送受信機(例えば通信部320)を含んでもよい。
次に、無線通信システムにおけるUE側の電子デバイスについて詳細に説明する。図4には本開示の実施例による無線通信システムにおける電子デバイス400の構成が示される。
図4に示すように、電子デバイス400は処理回路410を含むことができる。なお、電子デバイス400は一つの処理回路410を含んでもよく、複数の処理回路410を含んでもよい。また、電子デバイス400は通信部420などを含んでもよい。
上記のように、同様に、処理回路410は、様々な異なる機能及び/又は動作を実行するように、様々な個別の機能部を含んでもよい。これらの機能部は物理エンティティ又は論理エンティティであってもよく、かつ、異なる呼称の部は、同一物理エンティティによって実現してもよい。
図4に示すように、処理回路410は確定部411と、測定部412と、生成部413とを含むことができる。
確定部411はUEの位置決め測定のための補助データを確定することができる。ここで、補助データはスモールセル基地局のPRSの再配置情報を含んでもよい。
測定部412は補助データに基づいてスモールセル基地局が送信したPRSを位置決め測定することができる。
生成部413はスモールセル基地局が送信したPRSを位置決め測定した結果に基づいて位置決め情報を生成して、UEを位置決めすることができる。
PRSの再配置情報はアクティブ状態のスモールセル基地局のPRS送信サイクルを含むことが好ましい。
PRSの再配置情報はスリープスモールセル基地局が送信するDRSにおいてPRSを配置することを指示する統合情報を含むことが好ましい。
処理回路410(例えば測定部412)はスリープスモールセル基地局のDRSを探測して、それからPRSを抽出して位置決め測定することが好ましい。
なお、本開示の実施例によれば、上記のような無線通信システムはLTE−Aセルラー通信システムであり、電子デバイス400は無線通信システムにおけるUEであり、かつ電子デバイス400は、ネットワーク機器から位置決め測定補助データを受信しかつネットワーク機器へ位置決め情報を送信するように、送受信機(例えば通信部420)を含んでもよい。
以上、図1〜4を結合して本開示の実施例による無線通信システムにおける電子デバイスについて簡単に説明した。次に、具体的な実施例を結合して、本開示の技術方式についてさらに詳細に説明する。
まず、スモールセルon/off時のリソース調整メカニズムについて説明する。
1つ又は複数のスモールセルがオフされる場合、そのPRSを送信する時間−周波数リソースがアイドル状態にある。スモールセルが長期にオフされれば、時間−周波数リソースの無駄を招く。そのため、本開示はスモールセルon/off時のリソース調整メカニズムを導入して、アイドルのリソースを他のonセル(即ち、オン状態にあるセル)に割り当てて使用することで、そのPRSのカバレッジを増加し、UEのそのPRSに対する受信率を高めて、UEに対するカバーを保証し、UEにより良い位置決め効果を達成させる。このようなリソース調整メカニズムの具体的なステップは以下のように示す。
1)セル集合の初期調整。まず、例えば位置決めサーバーは一定の範囲内のセル集合(複数のマクロセルからなる集合であってもよく、スモールセル群であってもよく、以下、主にスモールセル集合を例として説明する)、また、セル集合を以下のように配置する。このようなセル集合において、PRSモードが同じ(即ち、PRSが同じ周波数オフセットを有する)セルに対して、そのうち一つがPRSを送信する時(又はPRSを送信すべき時)に同じモードの他セルはPRS沈黙(PRS沈黙メカニズム)を保持するように配置する。なお、PRSモードはセルIDに関係があり、例えば、セルIDmod6が同じセルは同じPRSモードを有する。これによって、他セルがoffセル(即ち、オフ状態にあるセル)PRS信号の時間−周波数リソースを多重使用する時に強い干渉を引き起こさない。
2)Neighbour Cell Info list(隣接セル情報リスト)の確定。例えばスモールセル群範囲内に位置決めの必要があるUEが存在する時、UE周囲にPRSの測定に利用できる多くのセルが存在する可能性があり、異なる測定セルトポロジーはUEの位置決め精度に影響を及ぼす。そのため、位置決めサーバーはUEに対応する測定スモールセルを確定し、その後、測定スモールセルの情報をOTDOA Neighbour Cell Info listによってUEに送信する必要がある。UEの測定セルは例えば以下のような方法によって確定する。
まず、UEのサービングセルはE−CID(Enhanced Cell−ID、拡張セルID)によってUEの大まかな位置とサービングセルに対する方位を確定し、同時に、サービングセルはこれらの大まかな地理情報を位置決めサーバーに送信する。
位置決めサーバーは各スモールセルの地理位置を取得することができるので、位置決めサーバーは、UEができるだけ全ての測定セルの幾何中心に位置するように、UEの地理位置情報に基づいてこのUEに適合する測定セルを選択し、できるだけ多くの測定セルを選択して位置決め精度をさらに向上させる。
位置決めサーバーは選択された測定セルをOTDOA Neighbour Cell Info listによってUEに送信する。
なお、UE位置決めが終了した後、位置決めサーバーは、さらに前に取得したUEの大まかな地理情報位置決めによりUE位置決め結果が合理的であるかどうかを検証できる。不合理である場合、位置決めサーバーは測定セルを再び選択して、UEに位置決めをやり直すよう知らせることができる。
3)セル優先順位リストの作成。位置決めサーバーは各位置決めされたUEのOTDOA Neighbour Cell Info listを取得した後、このスモールセル集合に対してPRSを送信するセル優先リストを作成し、維持する。
ここで、スモールセルがPRS信号を送信する優先順位は各スモールセルIDが一定の時間ウィンドウ内において、スモールセル集合カバレッジ内の全てのUEのOTDOA Neighbour Cell Info listに現れる回数によって影響を受ける。これにより、スモールセルが全てのUEのOTDOA Neighbour Cell Info listに現れる回数が多くなればなるほど、PRSを送信する優先順位が高くなる。
4)時間−周波数リソースプールリストのメンテナンス。位置決めサーバー、又は、複数のセルを管理する例えばマクロ基地局によって一つのoffセルのPRS信号時間−周波数リソースプールリストをメンテナンスできる。
Neighbour Cell InfoリストにおけるPRS情報はPRS帯域幅と、PRS配置指標と、PRS下りフレーム数と、沈黙情報などの情報を含むことができる。PRS情報によって各セルのPRS時間−周波数リソースブロック、即ち、各セルがPRSを送信する正確な時刻とキャリア周波数を得ることができる。図5(a)には、あるセルがある時刻にPRS、CRS、PCFICH(Physical control format indicator channel、物理制御フォーム指示チャネル)/PHICH(Physical Hybrid ARQ Indicator Channel、物理混合自動再送信指示チャネル)/PDCCH(Physical Downlink Control Channel、物理下りリンク制御チャネル)などをベアラするリソースブロックの位置決めサブフレームにおける位置が示され、空白領域内には任意のデータも含まれない。図5(b)に示すように、それからPRSリソースブロックを抽出することができる。
抽出したoffセルのPRS時間−周波数リソースブロックは全てスリープセルのPRS信号時間−周波数リソースプールに記憶されている。新しいセルがスリープに入ると、そのPRS時間−周波数リソースブロックをこのリソースプールに置く。一方、スリープセルがオンされると、リソースプールのこのセルに属するPRS時間−周波数リソースブロックを解放し、オンされたセルは再び以前のPRSモードに従ってPRSを送信する。
5)スリープセルPRS時間−周波数リソースブロックの調整。あるスモールセル集合のoffセルPRS信号時間−周波数リソースプールが空ではない限り、このスモールセル集合におけるonセルはこのリソースプールの中のPRS時間−周波数リソースを利用することができる。リソースプールのうちのPRS時間−周波数リソースはステップ3)で定義されたPRS送信セル優先順位リストをスモールセル集合におけるonセルに割り当てる。その割り当て案は例えば以下のようになる。
まず、リソースプールの中の一つ目のPRS時間−周波数リソースを、優先順位リストで一つ目にランキングされたスモールセルに割り当て、且つ、このセルを割り当て済みにマーキングする。
その後、リソースプールの中の二つ目のPRS時間−周波数リソースを優先順位リストで二つ目にランキングされたスモールセルに割り当て、マーキングする;
リソースプールの中のPRS時間−周波数リソースが全て割り当てられるまで、以上のステップを繰り返す。
PRS時間−周波数リソースブロックを割り当てる概略図は図5(c)と5(d)に示すようである。スモールセル集合の中のあるonセルに余分なPRS時間−周波数リソースブロックが割り当てられない時の位置決めサブフレームは図5(c)に示すようである。さらに、このonセルがリソースプール中の一つのPRS時間−周波数リソースブロックを取得したと仮定し、このPRS時間−周波数リソースブロックの模式図は図5(b)に示すようである。
一つの例において、このoffセルの元のPRSの送信時刻とこのonセルのPRS信号が同一サブフレームにあれば、PRS時間−周波数リソースブロックが割り当てられた位置決めサブフレームは図5(d)に示すようである。
異なるセルの間のPRS信号は一般的に同期されるので、上記の場合が多数である。onセルとoffセルがPRSを送信するときにPRS mutingメカニズムを採用すれば、例えばこの二つのセルのPRSモードが同じで、この場合、offセルのPRS時間−周波数リソースブロックが対応する時刻とonセルのPRS信号は異なるサブフレームにある可能性がある。本開示の例において、このoffセルのPRS時間−周波数リソースブロックをPRSモードが同じonセルに割り当て、このonセルの位置決めサブフレーム数は増加し、PRS可測性を増加する目的に達することができる。
ステップ1)における定義によれば、スモールセル集合内において、PRSモードが同じスモールセルはPRSを送信する時に互いにPRS mutingメカニズムを採用し、そのため、onセルがoffセルPRS信号の時間−周波数リソースを多重使用する時に強い干渉を引き起こさない。
このリソース調整メカニズムは、スモールセルスリープによる時間−周波数リソースの無駄を避けるとともに、onスモールセルPRSの伝送リソースを増加させ、UEのPRSに対する受信率を高め、ある程度でUEに対するカバーを保証するため、PRS信号の可測性を強化して、UE位置決めの正確性と位置決め速度を高める。
次に、スリープスモールセルの補助位置決めメカニズムについて説明する。
あるスモールセルがスリープ状態に入る時、PRS信号を送信せず、一部のUEがちょうど、正確に位置決めするために、このセルのPRS信号を必要とする場合がある。そのため、本開示は一定の条件を満たす場合、PRSをDRS信号に統合して、位置決めを支援する目的を達成する。さらに、DRSにおけるCRSも位置決めを支援する。
スモールセルのスリープ状態で、無線フレームにおける一つ目のサブフレームはPSS/SSSを送信し、CSI−RSは第2〜5サブフレームにおいて送信される可能性もあり、送信されない可能性もある。位置決めサーバーは一定の規則によってこのスリープスモールセルPRSのオンオフ、サイクル、及び位置配置を決定し、その後、この情報を例えばS1シグナリングによって(直接的又はマクロ基地局を介して間接的)このスリープスモールセルに送信する。
位置決めサーバーは、例えば、メモリにおいて各offスモールセルのために一つの計数器をメンテナンスすることができ、この計数器は、一定の時間内にこのスモールセルが位置決めサーバーの全てのNeighbour Cell Info listにおいて現れる回数Nを統計する。
PRSのオンオフ条件について、あるPRS未送信のoffスモールセルがN≧N0(N0は例えば実験値によって決定された自然数である)を満たす場合、位置決めサーバーはPRS配置シグナリングをこのスモールセルに送信する。このスモールセルは次のサイクルでPRSを送信し始める。
さらに、PRSを送信するためのあるoffスモールセルがN<N0−ΔNを満たす場合、位置決めサーバーはPRSの送信を停止するシグナリングをこのスモールセルに送信し、このスモールセルは次の信号サイクルでPRSの送信を停止する。なお、ΔNは固定定数(例えば実験値によって決定される自然数)である。
あるoffスモールセルがPRSの送信条件を満たす場合、PRS送信の配置方式は例えば以下のようになってもよい。
N0≦N<N1(N1は実験値によって決定された自然数である)場合、PRSが各DRSにおける配置が1サブフレームである。
N1≦N<N2(N2は実験値によって決定された自然数である)場合、PRSが2サブフレームに配置される。
N≧N2かつこのスリープスモールセルがCSI−RSを送信しない場合、PRSは4サブフレームに配置され、N≧N2かつこのスリープスモールセルがCSI−RSを送信する場合、PRSが2サブフレームに配置される。
上記した例によれば、より多くのUEがこのoffスモールセルのPRSによって位置決めすることに適するほど、このoffスモールセルの配置されたDRSに含まれるPRS位置決めサブフレームが多くなり、逆も同じであり、各UEのこのoffスモールセルのPRSに対する受信率をアップグレードすることができ、これによってもたらす干渉を平衡することができる。
PRSは、PSS/SSS、CRS及びCSI−RS(存在する場合)が位置するサブフレーム以外の他のサブフレームに配置することができる。そのうち一つの配置方法は、全てのPRSサブフレームが配置されるまで、offスモールセル基地局がDRSの第0サブフレームからPRSを順序に従って各空のサブフレームに置く。
なお、PRSサイクルはDRSサイクルのM(M≧1)倍に配置することができる。本開示の技術方式によれば、DRSの継続時間が最大5msまで延長されるので、DMTCの6ms配置が変更されず維持される。
位置決め信号測定を実行する必要のあるUEがoffセルを測定する場合、その測定配置とDMTC配置が一致する。十分に強いCRS信号が測定される時、このCRS信号はPRS信号とともに位置決め信号になる。
上記したメカニズムはスモールセルが多くオフされる時にUEを位置決めすることができない欠点を克服し、UE屋内位置決め性能を満たすと同時に、スリープスモールセルは、依然としてより良い省エネルギー效果を得ることができる。
以下、さらに図6〜8を参照して本開示の実施例による無線通信システムにおける基地局側とユーザー側との間の信号の交換手順を説明する。
図6は本開示の実施例による無線通信システムにおいて無線通信を行うための方法のシーケンス図である。図6にはアイドルリソース調整メカニズムのシグナリングフローが示される。
図6に示すように、まず、位置決めサーバーはスモールセルがPRSを送信する優先順位リスト及びスモールセル集合のPRS時間−周波数リソースプールをメンテナンスすることができる。
次に、スモールセル基地局(図6におけるスリープスモールセル基地局)は何らかの理由(上述のように)でスモールセルをオフし、その後、スモールセルoff(オフ)情報を位置決めサーバーに送信する。
スモールセル基地局からのスモールセルoff情報を受信した後、位置決めサーバーはoffスモールセルのPRSを送信する時間−周波数リソースブロックを時間−周波数リソースプールに追加して、リソースプールにおけるアイドルリソースをスモールセル優先順位リストに従って割り当てる。
次に、位置決めサーバーはアクティブ状態のスモールセル基地局にアイドルリソースが既に割り当てられたスモールセルのPRS配置補助情報を提供することができる。この情報はoffスモールセル時間−周波数リソースのシンボル及びサブキャリアの具体的な位置(リソースを明示的に示す)であってもよく、割り当てられたoffスモールセルのPCID、mutingなどの情報(暗黙的にPCIDなどの相応的なリソースとの所定の関係によってリソースを指示する)であってもよい。
次に、アイドルリソースが割り当てられるアクティブ状態のスモールセル基地局はPRS測定補助情報をUEに送信することができる(例えば、PDSCHが持ち運ぶデータ形態によって送信する)。また、対応するアクティブ状態のスモールセル基地局は新しい配置によってPRS信号を送信することができる。
そして、UEは新しい測定補助情報に基づいて対応するアクティブ状態のスモールセル基地局のPRSを送信する。
その間、スリープスモールセル基地局が再開された時、スリープスモールセル基地局は位置決めサーバーにスモールセルonの情報を送信することができる。
スモールセルonの情報を受信した後、位置決めサーバーはこのoffスモールセルのリソースを占有するonスモールセル及び再開されたスモールセルに、元のPRS配置に従って送信することを通知する、即ち、onスモールセルは再開されたスモールセルのPRS伝送リソースを解放して、この再開されたスモールセルによって継続して使用される。
次に、アクティブ状態のスモールセル基地局は対応するスモールセルPRS測定補助情報又はリセット指示をUEに送信することができる(データ形態)。
次に、対応するアクティブ状態のスモールセルは前のアイドルリソースを受けていない時の配置によってPRS信号を送信し、再開されたスモールセルは最初の配置によってPRS信号を送信することができる。
次に、UEは新しい測定補助情報又は元の配置によって対応するスモールセルのPRSを測定することができる。
図7は本開示の他実施例による無線通信システムにおいて無線通信を行うための方法を示すシーケンス図である。図7には、スリープスモールセル補助位置決めメカニズムのシグナリングフローの例が示される。なお、図7に示すようなスリープスモールセル補助位置決めメカニズムと図6に示すようなアイドルリソース調整メカニズムは異なる応用場面に対する。具体的に、アイドルリソース調整メカニズムはスモールセルが長期オフされて時間−周波数リソースの無駄になる場面であって、スリープスモールセル補助位置決めメカニズムは一部のUEが正確に位置決めするために、スリープスモールセルのPRS信号が必要になる場面である。本開示の技術方式において、スリープスモールセル補助位置決めメカニズム又はアイドルリソース調整メカニズムを単独的に使用してもよく、これらのメカニズムを組み合わせて使用することもでき、本開示はこれには特に制限がない。
図7に示すように、位置決めサーバーはoffスモールセルのために一つの計数器をメンテナンスして、これによってoffスモールセルがDRSにおいてPRSを統合するかどうかを確定する。
その間、マクロセル基地局はスリープスモールセル基地局にDRS配置を送信する。そして、スリープスモールセル基地局はDRS信号を送信することができる。
その後、位置決めサーバーは例えばあるoff(スリープ)スモールセルがPRSオン条件を満たすことを確認することができる。そして、位置決めサーバーはこのスリープスモールセル基地局にPRSをオンする要求を送信するとともに、PRSの連続サブフレーム数とサイクルなどの配置情報を提供することができる。
次に、スリープスモールセル基地局は配置によってDRS信号において対応するPRSを挿入することができる。そして、スリープスモールセル基地局は、DRSにおいてPRSが統合されたことを確認するとともに、位置決めサーバーにDRS測定補助情報を提供することができる。
その間に、UEに位置決め需要が生ずる場合、そのサービス基地局例えば参照スモールセル基地局に位置決め補助データ信号を要求することができる(データ形態)。参照スモールセル基地局は位置決めサーバーに位置決め補助データ信号を要求することができる。
次に、位置決めサーバーは参照スモールセル基地局に位置決め補助データを送信することができる。参照スモールセル基地局はUEに位置決め補助データを送信することができる(データ形態)。次の位置決め測定シグナルリング流れは当業者にとって公知であるので、ここで述べない。
また、位置決めサーバーは計数器の統計値によってPRSの送信をオフすることを決定できる。PRSの送信をオフすることが決定された場合、位置決めサーバーはスリープスモールセル基地局にPRSをオフするシグナルリングを送信する。
その後、スリープスモールセル基地局はPRSが含まれないDRS信号を送信する。
図8には本開示の他実施例による無線通信システムにおいて無線通信を行うための方法のシーケンス図が示される。図8には、スリープスモールセル補助位置決めメカニズムのシグナルリング流れの別例が示される。なお、図7に示すようなスリープスモールセル補助位置決めメカニズムにおいて、位置決めサーバーはスリープスモールセル基地局と直接的に通信することができて、図8に示すようなスリープスモールセル補助位置決めメカニズムにおいて、位置決めサーバーはマクロセル基地局を介してスリープスモールセル基地局と通信することができる。本開示はこれには特に制限がない。
図8に示すように、位置決めサーバーは、offスモールセルに一つの計数器をメンテナンスし、これによってoffスモールセルがDRSにおいてPRSをオンするかどうかを決定する
その間に、マクロセル基地局はスリープスモールセル基地局にDRS配置を送信する。その後、スリープスモールセル基地局はDRS信号を送信することができる。
その後、位置決めサーバーは例えばあるoffスモールセルがPRSオン条件を満たすことを確定することができる。そして、位置決めサーバーはマクロセル基地局にPRSをオンするシグナルリングを送信するとともに、PRSの連続サブフレーム数とサイクルなどの配置情報を提供する。
次に、マクロセル基地局はスリープスモールセル基地局にPRSが挿入されたDRS配置情報を提供し、位置決めサーバーにDRS測定補助情報を提供することができる。
次に、スリープスモールセル基地局は配置によってDRS信号において対応するPRSを挿入することができる。
その間に、UEに位置決めの需要が生ずる場合、参照スモールセル基地局に位置決め補助データ信号を要求することができる(データ形態)。参照スモールセル基地局は位置決めサーバーに位置決め補助データ信号を要求することができる。
次に、位置決めサーバーは参照スモールセル基地局に位置決め補助データを送信することができる。参照スモールセル基地局はUEに位置決め補助データを送信することができる(データ形態)。次の位置決め測定シグナルリング流れは当業者にとって公知であるので、ここで述べない。
また、位置決めサーバーは計数器の統計値に基づいてPRS送信のオフを決定することができる。PRS送信のオフが決定された場合、位置決めサーバーはマクロセル基地局にPRSをオフするシグナリングを送信する。
次に、マクロセル基地局はスリープスモールセル基地局にPRSが挿入されていないDRS配置情報を提供する。
次に、スリープスモールセル基地局はこの配置に従ってDRSを送信することができる。
次に、本開示の実施例による無線通信システムにおいて無線通信を行うための方法について説明する。
本開示の実施例による無線通信システムにおいて無線通信を行うための方法は、予定の地理的エリア内のスモールセル基地局のオン/オフ状態を取得し、取得したスモールセル基地局のオン/オフ状態に基づいて、前記予定の地理的エリア内のスモールセル基地局に使用される位置決め参照信号PRSの再配置情報を生成して、前記予定の地理的エリア内のユーザー機器を位置決めすることを含んでもよい。
PRSの再配置情報はアクティブ状態のスモールセル基地局のPRS送信サイクルを含むことが好ましい。さらに、この方法は、予定の地理的エリア内のスモールセル基地局に対して予定の地理的エリア内のスリープスモールセル基地局が占める割合に基づいてアクティブ状態のスモールセル基地局のPRS送信サイクルを調整することを含んでもよい。
上記した割合が第1閾値より大きい場合、アクティブ状態のスモールセル基地局のPRS送信サイクルを短縮し、この割合が第2閾値より小さい場合、アクティブ状態のスモールセル基地局のPRS送信サイクルを増加することが好ましい。
PRSの再配置情報は予定の地理的エリア内のスリープスモールセル基地局のPRSの配置補助情報を含むことが好ましい。さらに、この方法は、スリープスモールセル基地局のPRSを送信する時間−周波数リソースをアイドルリソースとしてアクティブ状態のスモールセル基地局に割り当てることを含んでもよい。
アクティブ状態のスモールセル基地局の優先順位に基づいてアイドルリソースをアクティブ状態のスモールセル基地局に割り当てることが好ましい。
以下のように優先順位を決定することが好ましい。即ち、各ユーザー機器の大まかな地理位置に基づいて各ユーザー機器を位置決めするためのアクティブ状態のスモールセル基地局を確定し、予定の時間内において各ユーザー機器を位置決めするためのアクティブ状態のスモールセル基地局の出現回数を計数し、計数の結果に基づいて優先順位を決定する。
PRSの再配置情報は発見参照信号DRSにおいてPRSを配置することを指示する統合情報を含むことが好ましい。さらに、この方法は、予定の時間内の各ユーザー機器を位置決めするためのスリープスモールセル基地局の出現回数に基づいて統合情報を生成することを含んでもよい。
統合情報はPRSのDRSにおける配置位置を指示する位置情報を含むことが好ましい。さらに、この方法はDRSの配置情報に基づいて位置情報を生成することを含んでもよい。
一方、本開示の他実施例による無線通信システムにおいて無線通信を行うための方法は、制御装置からの位置決め参照信号PRSの再配置情報を確定し、なお、前記PRSの再配置情報は、発見参照信号DRSにおいて前記PRSを配置することを指示する統合情報を含み、前記統合情報に基づいて前記DRSを再配置して、ユーザー機器を位置決めすることを含んでもよい。
統合情報はPRSのDRSにおける配置位置を指示する位置情報を含むことが好ましい。さらに、この方法は、位置情報に基づいてDRSを再配置することを含んでもよい。
PRSをDRSにおいて1、2又は4サブフレームを占めるように配置することが好ましい。
PRSのサイクルをDRSのサイクルのn倍に構成し、nが自然数であることが好ましい。
一方、本開示の他実施例による無線通信システムにおいて無線通信を行うための方法は、制御装置からの位置決め参照信号PRSの再配置情報を確定し、なお、前記PRSの再配置情報はスリープスモールセル基地局のPRS配置補助情報を含み、前記PRS配置補助情報に基づいて前記PRSを再配置して、アイドルリソースである前記スリープスモールセル基地局のPRSを送信する時間−周波数リソースを利用してユーザー機器を位置決めすることを含んでもよい。
PRS配置補助情報はスリープスモールセル基地局がPRSを送信するリソース粒子に関する具体的な位置情報であることが好ましい。
PRS配置補助情報はスリープスモールセル基地局のPRS配置情報であることが好ましい。
この方法はさらに、制御装置からのリソース解放情報を確定し、なお、前記リソース解放情報はスリープスモールセル基地局がオンされたことを示し、リソース解放情報に基づいてPRSを再配置して、スリープスモールセル基地局のPRSを送信する時間−周波数リソースを解放するという動作を実行することを含むことが好ましい。
一方、本開示の他実施例による無線通信システムにおいて無線通信を行うための方法はユーザー機器に使用される位置決め測定補助データを確定し、前記補助データはスモールセル基地局の位置決め参照信号PRSの再配置情報を含み、前記補助データに基づいて前記スモールセル基地局が送信するPRSを位置決め測定し、前記スモールセル基地局が送信するPRSを位置決め測定した結果に基づいて位置決め情報を生成して、前記ユーザー機器を位置決めすることを含んでもよい。
PRSの再配置情報はアクティブ状態のスモールセル基地局のPRS送信サイクルを含むことが好ましい。
PRSの再配置情報はスリープスモールセル基地局が送信する発見参照信号DRSにおいてPRSを配置することを指示する統合情報を含むことが好ましい。
この方法は、スリープスモールセル基地局のDRSを探測して、それからPRSを抽出して位置決め測定することを含むことが好ましい。
本開示の実施例による無線通信システムにおいて無線通信を行うための方法の上述各ステップの各種の具体的な実施形態について以上詳細に説明したので、ここでは説明を繰り返さない。
本開示の技術は各種の製品に適用することができる。例えば、本開示において言及された位置決めサーバーは例えばタワーサーバー、ラックサーバー及びブレードサーバーなどの任意のタイプのサーバーとして実現される。位置決めサーバーは、サーバー上にインストールされる制御モジュール(例えば、単一チップを含む集積回路モジュール、又はブレードサーバーのスロットに挿入されたカード又はブレード(blade))であってもよい。
例えば、本開示において言及された基地局は例えばマクロeNBやスモールeNBなどの任意のタイプの進化ノードB(eNB)として実現されることができる。スモールeNBは、例えばピコeNB、マイクロeNBと家庭(フェムト)eNBなどのマクロセルより小さいセルをカバーできるeNBである。代わりに、基地局は、例えばNodeBと基地局トランシーバ(BTS)のような任意の他のタイプの基地局として実現されてもよい。基地局は、無線通信を制御するように配置される主体(基地局機器とも呼ばれる)と、主体と異なるところに設けられる1つ又は複数のリモート無線ヘッド(RRH)とを含んでもよい。また、後述した各種端末は基地局機能を一時的又は半永久的に実行することによって、基地局として動作できる。
例えば、本開示において言及されたUEは、(例えばスマートフォン、タブレットパーソナルコンピューター(PC)、ノートPC、携帯ゲーム端末、ポータブル/ドングルモバイルルーターとデジタル撮像装置のような)携帯端末又は(カーナビゲーション装置のような)車載端末として実現される。UEはマシンツーマシン(M2M)通信を実行する端末(マシンタイプ通信(MTC)端末とも呼ばれる)と実現されてもよい。なお、UEは、上記端末の中の各端末に搭載された無線通信モジュール(例えば単一チップを含む集積回路モジュール)であってもよい。
図9は、本開示の技術を適用できるサーバー900の概略構成を示す例のブロック図である。サーバー900は、プロセッサ901、メモリ902、記憶装置903、ネットワークインターフェース904及びバス906を含む。
プロセッサ901は例えば、中央演算処理装置(CPU)又はデジタル信号プロセッサ(DSP)であってもよく、かつサーバー900を制御する機能を有する。メモリ902は、ランダムアクセスメモリ(RAM)とリードオンリーメモリ(ROM)を含み、データとプロセッサ901によって実行されるプログラムが記憶される。記憶装置903は半導体メモリやハードディスクなどの記憶媒体を含んでもよい。
ネットワークインターフェース904は、サーバー900を有線通信ネットワーク705に接続するための有線通信インターフェースであってもよい。有線通信ネットワーク705は進化型パケットコアネットワーク(EPC)のようなコアネットワーク又はインターネットのようなパケットデータネットワーク(PDN)であってもよい。
バス906はプロセッサ901と、メモリ902と、記憶装置903と、ネットワークインターフェース904とを互いに接続する。バス906は、それぞれが異なる速度を有する2つ以上のバス(高速バスと低速バスなど)を含んでもよい。
図9に示すサーバー900において、図1を用いて説明した処理回路110及びその中の取得部111と生成部112はプロセッサ901によって実現してもよく、図1を用いて説明した通信部120はネットワークインターフェース904によって実現することができる。例えば、プロセッサ901はメモリ902又は記憶装置903に記憶された命令によってスモールセル基地局のオン/オフ状態の取得機能とPRS再配置情報生成機能を実現することができる。
図10は本開示の技術を用いることができるeNBの概略配置の第1の例を示すブロック図である。eNB1000は1つ又は複数のアンテナ1010及び基地局機器1020を含む。基地局機器1020と各アンテナ1010はRFケーブルを介して接続されてもよい。
アンテナ1010のそれぞれは単一又は複数のアンテナ素子を含み(例えば多入力多出力(MIMO)アンテナに含まれる複数のアンテナ素子)、基地局機器1020の無線信号の送受信に使用される。図10に示すように、eNB1000は複数のアンテナ1010を含んでもよい。例えば、複数のアンテナ1010はeNB1000に使用される複数の周波数帯域と互換性があり得る。図10にeNB1000が複数のアンテナ1010を含む例が示されるが、eNB1000が単一のアンテナ1010を含んでもよい。
基地局機器1020は、コントローラ1021、メモリ1022、ネットワークインターフェース1023及び無線通信インターフェース1025を含むことができる。
コントローラ1021は例えばCPU又はDSPであり、かつ、基地局機器1020の上位層の各種機能を動作させる。例えば、コントローラ1021は無線通信インターフェース1025で処理された信号におけるデータに基づいてデータパケットを生成し、ネットワークインターフェース1023を介して生成したパケットを伝送する。コントローラ1021は複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドルして、バンドルパケットを生成し、生成されたバンドルパケットを伝送することができる。コントローラ1021は以下のような制御を実行する論理機能を有してもよく、この制御は例えば、無線リソース制御、無線ベアラ制御、移動管理、受付制御、スケジューリングなどである。この制御は近くのeNB又はコアネットワークノードと結合して実行することができる。メモリ1022はRAMとROMを含み、コントローラ1021が実行するプログラムや各種制御データ(例えば、端末リスト、送信パワーデータ及びスケジューリングデータ)が記憶される。
ネットワークインターフェース1023は基地局機器1020をコアネットワーク1024の通信インターフェースに接続するためのものである。コントローラ1021はネットワークインターフェース1023を介してコアネットワークノード又は別のeNBと通信することができる。この場合、eNB1000とコアネットワークノード又は他のeNBとは論理インターフェース(例えばS1インターフェースとX2インターフェース)によって互いに接続される。ネットワークインターフェース1023は有線通信インターフェース又は無線バックホール回線用の無線通信インターフェースであってもよい。ネットワークインターフェース1023が無線通信インターフェースであれば、無線通信インターフェース1025によって使用される周波数帯域と比べると、ネットワークインターフェース1023はより高い周波数帯域を無線通信に使用することができる。
無線通信インターフェース1025は任意のセルラー通信方式(例えば、長期的な進化(LTE)とLTE−Advanced)をサポートし、アンテナ1010を介してeNB1000に位置するセルのうち端末の無線接続を提供する。無線通信インターフェース1025は通常、例えばベースバンド(BB)プロセッサ1026とRF回路1027を含むことができる。BBプロセッサ1026は例えば、符号化/復号化、変調/復調、多重化/多重化解除を実行するとともに、レイヤー(例えばL1、メディアアクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)、パケットデータアグリゲーションプロトコル(PDCP))の各タイプの信号処理を実行することができる。コントローラ1021の代わりに、BBプロセッサ1026は上記した論理機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ1026は通信制御プログラムが記憶されるメモリであってもよく、或いは、プログラムを実行するように配置されるプロセッサと関連する回路を含むモジュールであってもよい。プログラムの更新はBBプロセッサ1026の機能を変更させることができる。このモジュールは基地局機器1020のスロットに挿入されるカード又はブレッドであってもよい。代わりに、このモジュールはカード又はブレッドに搭載されるチップであってもよい。同時に、RF回路1027は、例えばミキサ、フィルタ、アンプを含んで、アンテナ1010を介して無線信号を送受信してもよい。
図10に示すように、無線通信インターフェース1025は複数のBBプロセッサ1026を含んでもよい。例えば、複数のBBプロセッサ1026はeNB1000に使用される複数の周波数帯域と互換性があり得る。図10に示すように、無線通信インターフェース1025は複数のRF回路1027を含んでもよい。例えば、複数のRF回路1027は複数のアンテナ素子と互換性があり得る。図10には無線通信インターフェース1025は複数のBBプロセッサ1026と複数のRF回路1027を含む例を示すが、無線通信インターフェース1025は単一のBBプロセッサ1026又は単一のRF回路1027を含んでもよい。
図11は本開示の技術を適用できるeNBの概略配置の第二例を示すブロック図である。eNB1130は1つ又は複数のアンテナ1140と、基地局機器1150と、RRH1160とを含む。RRH1160と各アンテナ1140はRFケーブルを介して互いに接続することができる。基地局機器1150とRRH1160は光ファイバケーブルのような高速回線を介して互いに接続することができる。
アンテナ1140のそれぞれは単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれた複数のアンテナ素子)を含んで、RRH1160の無線信号の送受信に使用される。図11に示すように、eNB1130は複数のアンテナ1140を含んでもよい。例えば、複数のアンテナ1140はeNB1130によって使用される複数の周波数帯域と互換性があり得る。図11にeNB1130に複数のアンテナ1140が含まれる例を示すが、eNB1130は単一のアンテナ1140を含んでもよい。
基地局機器1150は、コントローラ1151と、メモリ1152と、ネットワークインターフェース1153と、無線通信インターフェース1155と、接続インターフェース1157とを含む。コントローラ1151、メモリ1152、ネットワークインターフェース1153は図10を参照して説明したコントローラ1021、メモリ1022、ネットワークインターフェース1023と同じである。
無線通信インターフェース1155は任意のセルラー通信方式(例えばLTEとLTE−Advanced)をサポートし、RRH1160とアンテナ1140を介してRRH1160に対応するセクタに位置する端末の無線通信を提供する。無線通信インターフェース1155は通常、例えばBBプロセッサ1156を含んでもよい。BBプロセッサ1156が接続インターフェース1157を介してRRH1160のRF回路1164に接続する以外、BBプロセッサ1156と図10を参照して説明したBBプロセッサ1026は同じである。図11に示すように、無線通信インターフェース1155は複数のBBプロセッサ1156を含んでもよい。例えば、複数BBプロセッサ1156はeNB1130に使用される複数の周波数帯域と互換性があり得る。図11に無線通信インターフェース1155に複数のBBプロセッサ1156が含まれる例を示すが、無線通信インターフェース1155は単一のBBプロセッサ1156を含んでもよい。
接続インターフェース1157は基地局機器1150(無線通信インターフェース1155)をRRH1160に接続するためのインターフェースである。接続インターフェース1157は基地局機器1150(無線通信インターフェース1155)をRRH1160に接続するための上記した高速回線における通信の通信モジュールであってもよい。
RRH1160は接続インターフェース1161と無線通信インターフェース1163を含む。
接続インターフェース1161はRRH1160(無線通信インターフェース1163)を基地局機器1150に接続するためのインターフェースであってもよい。接続インターフェース1161は上述高速回線における通信に使用される通信モジュールであってもよい。
無線通信インターフェース1163はアンテナ1140を介して無線信号を送受信する。無線通信インターフェース1163は通常、例えばRF回路1164を含んでもよい。RF回路1164は例えばミキサ、フィルタ、アンプを含んで、アンテナ1140を介して無線信号を送受信してもよい。図11に示すように、無線通信インターフェース1163は複数のRF回路1164を含んでもよい。例えば、複数のRF回路1164は複数のアンテナ素子をサポートすることができる。図11に無線通信インターフェース1163に複数のRF回路1164が含まれる例を示すが、無線通信インターフェース1163は単一のRF回路1164を含んでもよい。
図10と図11に示すようなeNB1000とeNB1130において、図2により説明された処理回路210及びその中の確定部211と再配置部212、及び図3により説明された処理回路310及びその中の確定部311とPRS再配置部312はコントローラ1021及び/又はコントローラ1151によって実現することができ、また、図2により説明された通信部220及び図3により説明された通信部320は無線通信インターフェース1025及び無線通信インターフェース1155及び/又は無線通信インターフェース1163によって実現することができる。機能の少なくとも一部はコントローラ1021とコントローラ1151によって実現してもよい。例えば、コントローラ1021及び/又はコントローラ1151は対応するメモリに記憶された命令を実行することによってPRS再配置情報確定機能とDRS/PRS再配置機能を実行することができる。
図12は本開示の技術を適用できるスマートフォン1200の概略配置の例を示すブロック図である。スマートフォン1200はプロセッサ1201、メモリ1202、記憶装置1203、外部接続インターフェース1204、撮像装置1206、センサ1207、マイク1208、入力装置1209、表示装置1210、スピーカ1211、無線通信インターフェース1212、1つ又は複数のアンテナスイッチ1215、1つ又は複数のアンテナ1216、バス1217、電池1218及び補助制御装置1219を含む。
プロセッサ1201は例えばCPU又はシステムオンチップ(SoC)であり、スマートフォン1200のアプリケーション層と他の層の機能を制御することができる。メモリ1202はRAMとROMを含み、データとプロセッサ1201によって実行されるプログラムが記憶される。記憶装置1203は例えば半導体メモリとハードディスクのような記憶媒体を含むことができる。外部接続インターフェース1204は外部装置(例えばメモリカードとユニバーサルシリアルバス(USB)装置)をスマートフォン1200に接続するためのインターフェースである。
撮像装置1206はイメージセンサー(例えば電荷結合デバイス(CCD)と相補型金属酸化物半導体(CMOS))を含み、撮影した画像を生成する。センサ1207は例えば測定センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサのような1組みのセンサを含んでもよい。マイク1208はスマートフォン1200に入力された音をオーディオ信号に変換する。入力装置1209は例えば表示装置1210のスクリーン上のタッチを検出するように構成されるタッチセンサー、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチを含み、ユーザーから入力された動作又は情報を受信する。表示装置1210はスクリーン(例えば液晶ディスプレイ(LCD)と有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ)を含み、スマートフォン1200の出力画像を表示する。スピーカ1211はスマートフォン1200から出力したオーディオ信号を音に変換する。
無線通信インターフェース1212は任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE−Advanced)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インターフェース1212は通常、例えばBBプロセッサ1213とRF回路1214を含むことができる。BBプロセッサ1213は例えば、符号化/復号化、変調/復調、多重化/多重化解除を実行するとともに、無線通信のための各種のタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路1214は例えばミキサ、フィルタ、アンプを含んで、アンテナ1216を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース1212はその上にBBプロセッサ1213とRF回路1214が集積化される一つのチップモジュールであってもよい。図12に示すように、無線通信インターフェース1212は複数のBBプロセッサ1213と複数のRF回路1214を含んでもよい。図12に、無線通信インターフェース1212に複数のBBプロセッサ1213と複数のRF回路1214が含まれる例を示すが、無線通信インターフェース1212は単一のBBプロセッサ1213又は単一のRF回路1214を含んでもよい。
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース1212は、例えば短距離無線通信方式、近接通信方式と無線ローカルネットワーク(LAN)方式などの別タイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合、無線通信インターフェース1212は各種の無線通信方式に対するBBプロセッサ1213とRF回路1214を含んでもよい。
アンテナスイッチ1215のそれぞれは無線通信インターフェース1212に含まれる複数の回路(例えば異なる無線通信方式に使用される回路)間でアンテナ1216の接続先を切り替える。
アンテナ1216のそれぞれは単一又は複数のアンテナ素子(例えばMIMOアンテナに含まれた複数のアンテナ素子)を含んで、無線通信インターフェース1212の無線信号の送受信に使用される。図12に示すように、スマートフォン1200は複数のアンテナ1216を含んでもよい。図12に、スマートフォン1200に複数のアンテナ1216が含まれる例を示すが、スマートフォン1200は単一のアンテナ1216を含んでもよい。
なお、スマートフォン1200は各種の無線通信方式に対するアンテナ1216を含んでもよい。この場合に、アンテナスイッチ1215はスマートフォン1200の配置から省略されてもよい。
バス1217はプロセッサ1201、メモリ1202、記憶装置1203、外部接続インターフェース1204、撮像装置1206、センサ1207、マイク1208、入力装置1209、表示装置1210、スピーカ1211、無線通信インターフェース1212及び補助制御装置1219を互いに接続する。電池1218は給電線によって図12に示すスマートフォン1200の各ブロックに電力を提供し、給電線は図面において部分的に点線によって表される。補助制御装置1219は例えば睡眠モードでスマートフォン1200の最少の必要な機能を操作する。
図12に示すスマートフォン1200では、図4により説明された処理回路410及びその中の確定部411と、測定部412と、生成部413はプロセッサ1201又は補助制御装置1219によって実現することができ、さらに、図4により説明された通信部420は無線通信インターフェース1212によって実現することができる。機能の少なくとも一部はプロセッサ1201又は補助制御装置1219によって実現してもよい。例えば、プロセッサ1201又は補助制御装置1219はメモリ1202又は記憶装置1203に記憶された命令を実行することによって、位置決め測定補助データ確定機能、位置決め測定機能と位置決め情報生成機能を実行することができる。
図13は本開示の技術を適用できるカーナビゲーション装置1320の概略構成の例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置1320はプロセッサ1321、メモリ1322、全球位置決めシステム(GPS)モジュール1324、センサ1325、データインターフェース1326、コンテンツプレーヤー1327、記憶媒体インターフェース1328、入力装置1329、表示装置1330、スピーカ1331、無線通信インターフェース1333、1つ又は複数のアンテナスイッチ1336、1つ又は複数のアンテナ1337及び電池1338を含む。
プロセッサ1321は例えばCPU又はSoCであり、カーナビゲーション装置1320のナビゲーション機能と他の機能を制御することができる。メモリ1322はRAMとROMを含み、データとプロセッサ1321によって実行されたプログラムを記憶する。
GPSモジュール1324はGPS衛星から受信したGPS信号を使用してカーナビゲーション装置1320の位置(例えば、緯度、経度、高度)を測定する。センサ1325は例えばジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどの1組みのセンサを含んでもよい。データインターフェース1326は図示しない端末を介して例えば車のネットワーク1341に接続し、車両が生成したデータ(例えば、車速データ)を取得する。
コンテンツプレーヤー1327は記憶媒体(例えば、CDとDVD)に記憶されたコンテンツを再生して、この記憶媒体は記憶媒体インターフェース1328に挿入される。入力装置1329は例えば表示装置1330のスクリーン上のタッチを検出するように構成されるタッチセンサー、ボタン又はスイッチを含み、ユーザーから入力された動作又は情報を受信する。表示装置1330は例えばLCDやOLEDディスプレイのスクリーンを含み、ナビゲーション機能の画像又は再生されたコンテンツを表示する。スピーカ1331はナビゲーション機能の音又は再生されたコンテンツを出力する。
無線通信インターフェース1333は任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE−Advanced)をサポートし、無線通信を実行することができる。無線通信インターフェース1333は通常、例えばBBプロセッサ1334とRF回路1335を含むことができる。BBプロセッサ1334は、例えば符号化/復号化、変調/復調、及び多重化/多重化解除を実行するとともに、無線通信に使用される各種のタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路1335は例えばミキサ、フィルタ、アンプを含んで、アンテナ1337を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース1333はその上にBBプロセッサ1334とRF回路1335が集積化される一つのチップモジュールであってもよい。図13に示すように、無線通信インターフェース1333は複数のBBプロセッサ1334と複数のRF回路1335を含んでもよい。図13に、無線通信インターフェース1333に複数のBBプロセッサ1334と複数のRF回路1335が含まれた例を示すが、無線通信インターフェース1333は単一のBBプロセッサ1334又は単一のRF回路1335を含んでもよい。
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース1333は、例えば短距離無線通信方式、近接通信方式と無線LAN方式などの別タイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合、各種の無線通信方式に対して、無線通信インターフェース1333はBBプロセッサ1334とRF回路1335を含んでもよい。
アンテナスイッチ1336のそれぞれは無線通信インターフェース1333に含まれる複数の回路(例えば異なる無線通信方式に使用される回路)間でアンテナ1337の接続先を切り替える。
アンテナ1337のそれぞれは単一又は複数のアンテナ素子(例えばMIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース1333の無線信号の送受信に使用される。図13に示すように、カーナビゲーション装置1320は複数のアンテナ1337を含んでもよい。図13に、カーナビゲーション装置1320に複数のアンテナ1337が含まれる例を示すが、カーナビゲーション装置1320は単一のアンテナ1337を含んでもよい。
なお、カーナビゲーション装置1320は各種の無線通信方式に対するアンテナ1337を含んでもよい。この場合、アンテナスイッチ1336はカーナビゲーション装置1320の配置から省略されてもよい。
電池1338は給電線によって図13に示すカーナビゲーション装置1320の各ブロックに電力を提供し、給電線は図面において部分的に点線によって表される。電池1338は車両から提供した電力を蓄積する。
図13に示すカーナビゲーション装置1320では、図4により説明された処理回路410及びその中の確定部411、測定部412、生成部413はプロセッサ1321によって実現することができ、また、図4により説明された通信部420は無線通信インターフェース1333によって実現することができる。機能の少なくとも一部はプロセッサ1321によって実現することができる。例えば、プロセッサ1321はメモリ1322に記憶された命令を実行することによって位置決め測定補助データ確定機能、位置決め測定機能、位置決め情報生成機能を実行することができる。
本開示の技術はカーナビゲーション装置1320、車のネットワーク1341及び車両モジュール1342のうち1つ又は複数のブロックが含まれたカーシステム(又は車両)1340として実現されてもよい。車両モジュール1342は車両データ(例えば車速、エンジン速度、故障情報)を生成して、生成されたデータを車のネットワーク1341に出力する。
本開示のシステムと方法では、各構成要素又は各ステップが分解及び/又は再結合することができることは明らかである。これらの分解及び/又は再結合は本開示の均等の方式とみなすべきである。さらに、上記した一連の処理を実行するステップは当然、説明の順序に沿って時系列に実行することができるが、必ずしも時系列に実行される必要はない。いくつかのステップは並行的又は互いに独立に実行されてもよい。
以上、図面を結合して本開示の実施例について詳細に説明したが、上記した実施形態は本開示を説明するためのものであり、本開示を限定するものではないと理解すべきである。当業者にとって、本開示の精神および範囲から逸脱することがなく、上記した実施形態に対して、様々な修正及び変更が可能である。そのため、本開示の範囲は添付した特許請求の範囲及びその等価物のみによって限定される。