JP2018517147A - レーザビームの特性を決定するための装置および方法 - Google Patents

レーザビームの特性を決定するための装置および方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、レーザビームの特性を決定するための装置に関する。装置は、例えばビーム直径または焦点直径などのレーザビームの幾何学的パラメータを決定するのに適している。装置は、レーザビーム(10、11)を有効領域(17)に射出するデバイス(70)と、有効領域(17)に位置させることのできる検出器機構(20)と、レーザビーム(10、11)と検出器機構(20)との相対運動をもたらすデバイス(80)と、検出器機構(20)の時間変動信号を記録し評価するデバイス(50)とを含む。検出器機構(20)は、少なくとも1つの光導波路(33)と、少なくとも2つの光拡散構造(30)と、少なくとも1つの感光センサ(40)とを含む。少なくとも1つの光導波路(33)は発光面(39)と導光領域(36)とを有し、導光領域(36)は細長い形状を有する。少なくとも2つの光拡散構造(30)は、実質的に2つの異なる方向に延びる第1の光拡散構造(31)と第2の光拡散構造(32)とを含む。本発明はまた、レーザビームの特性を決定するための方法に関する。

Description

本発明は、レーザビームの特性を決定するための装置および方法に関する。レーザビームの特性は、レーザビームを走査することにより決定される。一般的な応用分野は、レーザ材料加工システムにおけるレーザビームの特性のビーム診断または検証である。装置および方法は、ビーム直径または焦点直径などのレーザビームの幾何学的パラメータを決定するように適用されている。レーザビームのビームプロファイルの決定も行われる。装置および方法は、レーザビームの位置の決定にも適している。装置および方法はまた、焦点位置を自由に位置させることができ、走査デバイスを用いて動作領域内で動かすことのできる、遠隔レーザ材料加工用の光学システムについてビーム診断を行うためのものである。
レーザビームの特性の決定は、多くの技術分野において注目されている。一般的な分野は、一貫して高い加工品質を確保するための、レーザ材料加工システムにおけるビーム特性の測定および検査である。
レーザ材料加工システムにおいて高い加工品質を達成するために、狭い限度内でプロセスおよびレーザパラメータを遵守することが必要である。加工窓は、特に極めて動的な加工システムにおいて非常に小さい。したがって、加工品質を確保するために、レーザビームの特性を頻繁かつ正確に検査する必要がある。これは、レーザビームを自由に位置させることができ、少なくとも2次元の動作領域で走査デバイスを用いて、例えば可動ミラーおよびそれに続くスキャナ光学素子を使用してビームを偏向させることによりレーザビームを動かすことができるシステムに特に当てはまる。そのような遠隔レーザ加工システムは、マーキング、溶接、切断などの様々な応用例を有する。比較的新しい応用例は、選択的レーザ溶融(SLM)である。この方法では、複雑な3次元物体を、粉末材料の連続薄層の局所的な溶融または焼結により製造することができる。このようなプロセスにおいては物体の製造時間が当然長くなるため、製造時間の短縮が望ましい。これを達成するためには、レーザビームをより高速で動かさなければならず、より短時間で粉末を溶融させるためにより高いレーザ出力が必要となる。したがって、非常に小さい焦点と比較的高い出力とを有するレーザビーム、言い換えると、極めて高い出力密度がレーザビームの焦点に存在し得る高輝度のビーム源がSLMシステムで使用される。
この目的に適した、レーザビームの幾何学的特性を決定するための多くの異なる方法およびデバイスが知られている。空間分解(例えば、画素ベースの)センサを測定に使用するか、時空間でラスタ状運動を伴う方法によりビームを走査するかに従って、方法を最初に大まかに分類することができる。
空間分解センサを使用する方法の第1の群において、従来の画素ベースのセンサは高出力密度への耐性がないという問題が常にあるため、高出力密度のビームを測定するときにはビームスプリッティング(または分離またはサンプリング)、ビームの減衰および/または結像が常に必要である。しかしながら、ビームは常に、その特性がビームスプリッティング、減衰、または結像によって影響される。例えば、レンズ、ビームスプリッタ、および減衰器などの光学要素は、レーザ放射のごくわずかな吸収によって、熱的に誘導された結像の変化を既に生じさせることがある。したがって、測定される量をビーム中直接の所望の量に明確に関連させることはほとんど不可能である。この問題に関して特許文献1を参照する。ここでは、レーザ放射を測定するための光学システムが開示されている。この開示された装置では、測定される量とビーム中直接の求められる量と明確な関連付けは、異なる材料からなる様々なビームスプリッタおよび結像要素の複雑な相互作用においてしか略達成されない。さらに、開示された装置は、不動のレーザビームを測定するためにしか適していない。
完全を期すために、空間分解センサを測定に使用する、レーザビームの特性を決定するための他の装置について、以下で簡単に説明する。
特許文献2および特許文献3は、例えば、遠隔システムの幾何学的較正のための位置分解センサを有するデバイスを開示している。これらの装置では、動作領域に配置された基板によって散乱された光が、レンズによってカメラに結像される。これにより、動作領域におけるビームの位置を決定し、所望の位置と比較することができる。しかしながら、そのような装置は、達成可能な空間分解能のため、レーザビームの焦点の焦点直径またはビームプロファイルの測定には適していない。
特許文献4および特許文献5に示すデバイスでは、測定されるレーザビームの一部が反射され、レーザビームを射出する光学システムに投げ返される。この場合、跳ね返ったビームが光学システム内で分離され、位置分解センサにより評価される。この場合、ビームの反射は、例えば、結像光学システムの境界面、通常は集束レンズの最後の境界面または補助保護ガラスで行われる。これらの装置の欠点は、集束レンズによる後方結像には、部分的にかなりの結像エラーがあることである。これは、後方反射したビームが異なる寸法およびウエスト位置を有し、集束レンズの修正が他の寸法およびウエスト位置を有する後方反射の結像を同時に考慮していないからである。したがって、現在の技術状態におけるこの種のシステムは正確なビーム測定には適していない。
レーザビームの特性を決定するための方法の第2の群は、ラスタ状運動におけるビームの時空間走査を特徴とする。この群は、ビームがサンプリングされた疑似点形状であるか、または走査のタイプが空間方向に統合された情報を既に含む信号を発生するものであるかに従って、2つの下位群に分けられる。後者の下位群は、スリットアパーチャおよびナイフエッジダイアフラムによるサンプリングを伴うデバイスを含む。
開口部がビーム直径と比べて小さい測定オリフィスまたは測定針を用いる疑似点形状のサンプリングシステムを有する装置が、例えば、特許文献6および特許文献7から公知である。検出器は、通常、ビームの横断面を通る線ごとの走査運動で案内される。そのため、相互にわずかにずれた線を有する多くの通路でビームを走査しなければならない。
遠隔レーザ加工システムのビーム診断用装置の場合、特別な特徴は、走査デバイスを用いてレーザビームを通常2次元で偏向させることにより、ビームを平面に、または時には3次元の動作空間にも自由に位置させることができることである。この場合、サンプリングデバイスを不動にし、スキャナを用いてサンプリングプローブにわたってビームを案内することも可能である。
特許文献8に開示されたプロセスは、例えば、この原理に従って動作する。ここでは、偏向システムを使用して、レーザビームを検出器機構にわたって画成可能なパターンで動かすことのできる測定システムが提案されている。この原理に従う同様の方法が特許文献9に示される。特許文献9は、下流検出器を有するピンホールアパーチャがレーザビームの動作空間のいくつかの測定点に配置された走査光学素子を用いて、レーザビームの焦点位置またはビームプロファイルを決定するための方法を詳細に述べている。xy焦点位置またはビームプロファイル測定のための測定点の各々におけるxyグリッドに従って、スキャナ光学素子を使用してピンホールアパーチャの測定ホール上でレーザビームを動かす。前述したタイプの別の同様のデバイスが特許文献10に開示されている。レーザビームをアパーチャにわたって走査させ、レーザビーム検出時にスキャナ位置データを比較することにより、スキャナを位置較正することができる。
特許文献11も、レーザビームスキャナの較正システムを示す。ここでは、光拡散領域がいくつかの点に形成された較正プレートが開示されている。較正プレートの光拡散領域から反射された光が、較正プレートに隣接して配置された光センサ部材により受けられる。したがって、図示された装置は、レーザビームのビーム直径またはビームプロファイルの決定に適したものではない。さらに、図示されたデバイスでは、光拡散点のうちのどれにレーザビームが当たっているかを正確に識別することもできない。
疑似点形状の走査方法の精度は、原理上、とりわけ測定オリフィスのサイズ、案内運動の精度、個々の線の同期によって、特にレーザビームの再現性または時間的恒常性によって制限される。したがって、動いているレーザビームは、この種の方法により測定することはできず、または非常に特別な状況でしか測定することができない。加えて、公知のデバイスの測定オリフィスまたは測定針は、ある最大出力密度にしか適しておらず、高輝度な集束レーザ放射の場合には破壊されるおそれがある。
走査は、例えば線形アパーチャ、ナイフエッジまたはスリットダイアフラムを有する線形サンプリングプローブを使用して行うこともできる。線形走査の場合、ビーム強度は既に一方向に統合されている。この利点は、ビーム直径を1回の走査パスで決定できることである。特許文献12および特許文献13は、例えば、線形走査システムを有するデバイスを開示している。しかしながら、先行技術から公知のこのようなデバイスを用いても、測定オリフィスまたはナイフエッジダイアフラム、ならびにこれらの後方に位置する検出器は、ある最大出力密度にしか適しておらず、高輝度の集束レーザ放射の場合には破壊されるおそれがあり、動いているレーザビームの測定は明らかに不可能であるという欠点がある。
特許文献14は、集束レンズの後のレーザビームの焦点位置、形状、および出力分布を検出し計算するためのデバイスを開示している。記載されたデバイスは、特に、光作用体と光センサとを含む。レーザビームと光作用体とは互いに対して可動であり、レーザビームにより追跡運動を行う。光作用体は光ファイバとして記載され、反射性の、例えば銀含有体または吸収体が代替案として記載されている。したがって、図示された設計は、一方で、最高出力および輝度のレーザ放射には適しておらず、他方で、記載された装置は高空間分解能を達成するのに適していない。この開示は、光作用体上または光作用体内の正確に定義された相互作用の幾何形状を記載していないからである。
特許文献15から、多角形スキャナにより偏向されるビームを異なる向きの光学グリッド上で動かすデバイスが公知である。グリッドを通る光は光電コンバータ要素により捕捉され、受信される信号は振動信号であり、その振幅からビーム直径を決定することができる。したがって、図示された手順は、ビームおよびビームプロファイルの位置の決定には適していない。さらに、高出力レーザ放射との併用は、使用されるグリッドおよび光電コンバータ要素の出力適合性により制限される。
したがって、最先端の技術から公知の線形またはナイフエッジ走査を用いるデバイスも、出力適合性が限られる;使用されるナイフエッジ、スリットアパーチャ、または他の線形の検出要素が、集束した高出力の高輝度レーザビームにより破壊されるおそれがあるといった周知の欠点を有する。さらに、公知のプロセスの大部分は、走査方向のビーム寸法しか決定することができない。一般に、特に高性能に適していなければならない走査システムにおいて、達成可能な空間分解能は限られる。多くの方法では、ビームプロファイルの決定は不可能であるか、低分解能でのみ可能である。動作現場におけるレーザビームの横方向位置の決定も、通常は不可能である。さらに、動いているレーザビームの測定は不可能であるか、または予め設定されたレーザビーム制御を用いる特別の場合にのみ可能である。
したがって、最先端の技術から公知の装置および方法には、達成可能な精度および空間分解能の両方に関して、ならびに高出力のレーザビームとの適合性に関して、最後に、大きい動作領域における、または動いているレーザビームの場合のレーザ放射の測定に関して重大な欠点がある。
DE102012106779A1 特開平1−107990(要約書) 特開2008−264789(要約書) DE102007053632A1 DE102011054941B3 DE19909595A1 EP0461730A1 DE102005038587A1 DE102011006553A1 US6501061B1 KR1020130121413A(要約書) US5078491A 特開昭62−24117(要約書) WO98/50196A1 特開2000−310559(要約書)
したがって、本発明は、最高出力および輝度を有するレーザ放射の測定に適しており、ビーム直径またはビームプロファイルなどの少なくとも1つの幾何学的ビームパラメータの正確な決定を可能にし、かつレーザビームの大きい動作領域で、または動いているレーザビームと共に使用可能な、レーザビームの特性を決定するための方法および装置を生み出すという課題に基づく。
課題を解決するために、レーザビームを有効領域に射出するデバイスと、有効領域に配置可能な検出器機構と、レーザビームと検出器機構との相対運動をもたらすデバイスと、検出器機構の時間変動信号を記録し評価するデバイスとを含む、レーザビームの特性を決定するための装置が提案される。検出器機構は、少なくとも1つの光導波路と、少なくとも2つの光拡散構造と、少なくとも1つの感光センサとを含む。少なくとも1つの光導波路は発光面と導光領域とを有し、導光領域は細長い形状を有する。少なくとも2つの光拡散構造は、第1の光拡散構造と第2の光拡散構造とを含む。第1の光拡散構造は基本的に第1の方向に沿って延び、第2の光拡散構造は基本的に第2の方向に沿って延びる。第1の方向と第2の方向とはゼロではない角度を有する。少なくとも1つの感光センサは、光導波路の発光面から射出された放射を受けるように構成される。加えて、少なくとも2つの光拡散構造は、光拡散構造に当たるレーザビームの一部を、散乱レーザ放射を光導波路の導光領域で発光面に輸送するように適用された角度範囲で散乱させるように構成される。
本発明の変形例の1つにおいて、相対運動をもたらすデバイスは、検出器機構を用いてレーザビームの横断面を走査するように構成される。
相対運動をもたらすデバイスを、検出器機構を用いてレーザビームの横断面を2つの異なる方向に走査するように構成してもよい。
本発明の1つの変形例において、相対運動は基本的に円形運動または楕円形運動であってよい。
相対運動は基本的に回転運動であってもよい。
変形例の1つにおいて、相対運動は第1および第2の成分を含み、第1の成分は少なくとも部分的に周期性の高速運動であり、他方の成分は第1の成分の動きの方向から線形独立した方向への低速運動である。
本発明の可能な変形例において、第1の方向へ延びる第1の導光構造と第2の方向へ延びる第2の導光構造との両方は、少なくとも1つの光導波路の一部である。
別の変形例において、検出器機構は少なくとも2つの光導波路を含む。第1の方向へ延びる第1の導光構造は、少なくとも2つの光導波路のうちの第1の光導波路の一部であり、第2の方向へ延びる第2の導光構造は、少なくとも2つの光導波路のうちの第2の光導波路の一部である。
少なくとも1つの光導波路を、吸収の非常に低い透明光学材料から作ってもよい。
本発明の1つの変形例において、光導波路の透明光学材料は、300ppm/cm未満のレーザ放射の波長に特有の吸収を有する。
本発明の可能な変形例において、相対運動をもたらすデバイスは、検出器機構を動かすデバイスを含んでもよい。
相対運動をもたらすデバイスは、レーザビームを動かすデバイスを含んでもよい。
本発明のさらなる変形例において、レーザビームを動かすデバイスはスキャナ光学素子を含む。
課題を解決するために、以下の方法工程を含むレーザビームの特性を決定するための方法も提案される。レーザビームを有効領域に射出する。検出器機構を有効領域に位置させる。検出器機構は、少なくとも1つの光導波路と、少なくとも1つの感光センサと、少なくとも2つの光拡散構造とを含み、少なくとも2つの光拡散構造のうちの第1の光拡散構造は基本的に第1の方向に沿って延び、少なくとも2つの光拡散構造のうちの第2の光拡散構造は基本的に第2の方向に沿って延びる。第1の方向と第2の方向とはゼロではない角度を有する。レーザビームと検出器機構との相対運動をもたらす。光拡散構造を用いてレーザビームの一部から散乱放射を発生させる。散乱放射の一部を、少なくとも1つの光導波路の導光領域で少なくとも1つの光導波路の発光面に輸送する。発光面から射出された放射を、感光センサを用いて受け、受けた放射から時間変動信号を発生させる。最後に、時間変動信号を記録し評価する。
方法の1つの変形例において、検出器機構を用いてレーザビームの横断面を走査する。
本発明のさらなる変形例において、検出器機構を用いてレーザビームの横断面を2つの異なる方向に走査する。
レーザビームを、検出器機構に対して円形または楕円形経路で動かしてもよい。
本発明のさらなる変形例において、検出器機構をレーザビームに対して回転させてもよい。
本発明のさらなる変形例において、レーザビームは、第1の成分および第2の成分を含む動きで検出器機構に対して動かされる。第1の成分は少なくとも部分的に周期性の高速運動であり、第2の成分は第1の成分の動きの方向から線形独立した方向への低速運動である。
以下の図面を使用して、図示した変形例に限定されることなく本発明をより詳細に説明する。
本発明の基本的な例の概略図である。 光導波路と2つの光拡散構造とを有する、本発明による装置の検出器機構の第1の可能な例を示す図である。 光導波路と2つの光拡散構造とを有する検出器機構の第2の可能な例を示す図である。 1つの光拡散構造を各々含む2つの光導波路を有する、本発明による装置の検出器機構の第3の可能な例を示す図である。 1つの光拡散構造を各々含む2つの光導波路を有する、検出器機構の第4の可能な例を示す図である。 1つの光拡散構造を各々含む3つの光導波路を有し、光導波路のうちの1つが別の高さに配置される、本発明による装置の検出器機構のさらなる可能な例を示す図である。 交差配置の2つの光導波路を有する、本発明による装置の検出器機構のさらなる可能な例を示す図である。 交差配置の4つの光導波路を有する、本発明による装置の検出器機構の別の可能な例を示す図である。 本発明による装置の検出器機構の一部としての、異なる高さに配置されたいくつかの光拡散構造を有する光導波路を示す図である。 本発明による装置の検出器機構の一部としての、いくつかの光拡散構造を有する光導波路のさらなる例を示す図である。 光拡散構造によるレーザビームの一部の散乱と、光導波路の導光領域における拡散放射の感光センサへの輸送を示す概略斜視図である。 光拡散構造によるレーザビームの一部の散乱と、光導波路の導光領域における散乱放射の感光センサへの輸送と、感光センサのカバーとを示す概略横断面図である。この例では、光拡散構造は光導波路の中央に配置される。 レーザビームを有効領域に位置させ、スキャナミラーを用いて経路に沿って案内することのできるスキャナ光学素子を有する、1つの例における本発明の概略図である。 検出器機構を回転運動でレーザビームまで動かすことのできる、1つの例における本発明の概略図である。 この例ではレーザビームの直径に対して幅狭の光拡散構造上でレーザビームを案内するときの時間信号経路を示す図である。 この例では一方がレーザビームの直径に対して幅広で他方が幅狭である光拡散構造上でレーザビームを案内するときの時間信号経路を示す図である。 2つの方向におけるレーザビームのビーム寸法および/またはビームプロファイルを1回の走査運動のみによって決定するために、本発明による装置を使用できる例を示す図である。
図1は、本発明の基本的な例の概略図である。レーザビーム10が、レーザビームを射出するデバイス70によって有効領域17に射出される。図示した例では、レーザビームを射出するデバイス70は、光軸74を有する光学システム72を含む。レーザビーム10は光学システム72により結像されて、デバイス70により射出されたビームが集束レーザビーム11を形成するようになっており、この集束レーザビーム11は有効領域17にレーザビーム焦点12を発生させる。検出器機構20は有効領域17に位置し、導光領域36および発光面39を有する光導波路33と、感光センサ40と、2つの光拡散構造30とを含む。感光センサ40により発生する信号が、信号記録用デバイス50によって受けられる。さらに、装置は、レーザビーム10または11と検出器機構20との相対運動をもたらすデバイス80を含む。図1に示す例では、相対運動がレーザビームの動きの方向85により示される。
図2では、光導波路33と2つの光拡散構造31、32とを有する本発明による装置の検出器機構20の第1の可能な例が示される。この例では、検出器機構20は1つの光導波路33と1つの感光センサ40とを含む。光導波路は、例えば、細長い矩形形状を有してよい。光導波路33の外面のうちの1つは発光面39として構成される。発光面39とは反対に位置する光導波路33の外面は、端面38を形成する。発光面39および端面38は、光導波路33の最長範囲を限定することが好ましい。発光面39と端面38との間の光導波路33の容積が、導光領域36を形成する。図2による例において、2つの光拡散構造30が光導波路の細長い外面のうちの1つに位置する。2つの光拡散構造30のうちの一方は基本的に第1の方向に沿って延びる第1の光拡散構造31であり、他方は基本的に第2の方向に沿って延びる第2の光拡散構造32である。第1の方向と第2の方向とは小さい角度を有する。光拡散構造30(または31および32)を、例えば、普通なら研磨されているはずの光導波路33の外面の微小粗さを特徴とする局所領域として構成してもよい。感光センサ40は、発光面39に隣接して配置され、発光面39から射出された放射を受ける。
図3は、光導波路33と2つの光拡散構造31、32とを有する本発明による装置の検出器機構20の第2の可能な例を示す。この例において、発光面39と端面38とは異なるサイズに設計されて、光導波路33の細長い外面のうちの少なくとも1つが台形にテーパ状になり、2つの非平行縁部を有するようになっている。この例において、光拡散構造31、32は光導波路33の2つの非平行縁部により形成される。所定の光拡散効果を達成するために、縁部は、例えば、小さく粗い面取り部を備えてもよい。しかしながら、光拡散効果は、光導波路33の外面の研磨プロセスによって縁部が有する、縁部の小さい凹凸によってのみもたらすこともできる。さらなる点において、図3による検出器機構20は図2に示す検出器機構と同様である。
検出器機構20は複数の光導波路33を含んでもよい。図4は、2つの光導波路33を有する検出器機構20の可能な変形例を示す。この例において、光導波路33は円筒形ロッドまたはファイバである。2つのロッドの各々が1つの光拡散構造30を含む。2つの光導波路33のうちの一方は基本的に第1の方向に沿って延びる第1の光拡散構造31を含み、2つの光導波路33のうちの他方は基本的に第2の方向に沿って延びる第2の光拡散構造32を含む。2つの光導波路は平行ではなく小さい角度を有する。したがって、2つの光拡散構造31、32も小さい角度を有する。感光センサ40が両光導波路33の発光面39に配奥置される。光拡散構造31、32が同じ高さになるように2つの光導波路33を配置してもよい。
図5において、いくつかの光導波路33を有する本発明による装置の検出器機構20のさらなる可能な例が示される。この例は、光導波路33の異なる配列を有することにより、図4に示す例とは異なる。ここでは、2つの光導波路33は、互いに約90°の角度でT字形に配置される。したがって、2つの光拡散構造31、32も約90°の角度を有する。この例の他の特徴は、図4の特徴と同様である。
図6に示す検出器機構20の例は、図5に示す例と同じ要素を含み、第3の光導波路33および第3の感光センサ40が加えられている。第3の光導波路33も光拡散構造30を含むが、第1の光拡散構造31および第2の光拡散構造32を有する2つの光導波路33とは異なる高さに配置される。これにより、レーザビーム10、11のビーム直径を、1回の走査動作のみで2つの異なる横断面において決定することができる。
図7は、2つの光導波路33と2つの感光センサ40とを有する検出器機構20のさらなる例を示す。この場合、2つの光導波路33は互いに約90°の角度で重ねて配置される。2つの光導波路33のうちの一方は第1の光拡散構造31を含み、2つの光導波路33のうちの他方は第2の光拡散構造32を含む。したがって、2つの光拡散構造31、32は約90°の角度を挟む。第1の光拡散構造31は2つの光導波路33のうちの上部の下側に配置され、第2の光拡散構造32は2つの光導波路33のうちの下部の上側に配置される。このようにして、2つの光拡散構造31、32を非常に小さい高さずれを有して配置することができる。ここでは、2つの光導波路33が直方体形状であるか、または矩形横断面を有するロッドとして構成される。これは、レーザビームが光拡散構造31、32の一方にぶつかる前に特に上部の光導波路33を通過するときに、その幾何形状が変化しないという利点を有する。
図8では、図7と同様の検出器機構20が示される。この場合、検出器機構20は4つの光導波路33と4つの感光センサ40とを含む。4つの光導波路33の各々が光拡散構造30を有する。それぞれの場合に、4つの光導波路33のうちの2つが互いに隣接して配置される。互いに隣接して配置された2つの光導波路33は、互いに隣接して配置された2つの光導波路33と交差位置に配置される。隣接して配置された2つの光導波路33を互いに平行に配置しても、これらの光導波路33が小さい角度を挟んでもよい。
図9は、いくつかの光導波路33を有する検出器機構20の中から1つの光導波路33の可能な例を示す。ここでは、光導波路33は円筒形ロッドまたはファイバとして構成され、基本的に互いに平行に配置されたいくつかの光拡散構造30を有する。この例では、3つの光拡散構造30が光導波路33の円筒形外面の周囲に分散されているため、異なる平面に位置する。光拡散構造30のうちの1つは第1の光拡散構造31であってよく、この第1の光拡散構造31は、さらなる光導波路(図示せず)の第2の光拡散構造32とゼロでない角度を含む。これにより、レーザビーム10、11のビーム直径を、1回の走査動作のみでいくつかの異なる横断面において決定することができる。
図10は、いくつかの光導波路33を有する検出器機構20の中から1つの光導波路33のさらなる可能な例を示す。この場合、光導波路33は矩形ロッドとして構成され、基本的に互いに平行に配置された光導波路33の外面にいくつかの光拡散構造30を有する。光拡散構造が位置する外面を、レーザビームと検出器機構との相対運動により画成される走査面まで傾斜させることができる。これにより、レーザビーム10、11のビーム直径を、1回の走査動作のみでいくつかの異なる横断面において決定することができる。
図11は、検出器機構20によるレーザビーム10、11の走査の動作モードを概略的に示す。図11は、1つの光拡散構造30のみを有する検出器機構20の一部のみを示す。この例では、レーザビームが、光学システム72(図示せず)により予め定められた光軸74を有する集束レーザビーム11である。レーザビームは、検出器機構20(その一部のみをここに図示する)にわたって動きの方向85に沿って案内される。レーザビーム11の少なくとも一部が光導波路33の光拡散構造30に当たるとすぐに、放射が光拡散構造30で散乱され、すなわち、大きい角度範囲で射出される散乱放射18が発生する。また、散乱放射18の一部は、放射が光導波路33の外面または境界面で全内部反射によって反射されることにより、散乱放射18が発光面39に当たるまで光導波路33内で輸送され、そこで光導波路から出ることのできる角度範囲において導光領域36内に散乱される。その後、発光面39により射出された散乱放射18の少なくとも一部が感光センサ40に当たる。この例示的な例において、光導波路33の端面38は反射コーティングを備える。したがって、導光領域36で端面38の方向に輸送される散乱放射18は、端面38で反射され、導光領域36で発光面39まで輸送され、そこで光導波路33から感光センサの方向へ出ることができる。
図12も、検出器機構20を通るレーザビーム10、11の動作モードを概略的に示す。この図は、光導波路33を光導波路に沿った横断面で示す。この例では、光拡散構造30が光導波路33の導光領域36の中央に位置する。加えて、この例ではカバー42が示される。カバー42は感光センサ40と光導波路33の発光面39とを囲む。その結果、感光センサ40は外側から装置に貫入し得る残りの光から遮蔽され、感光性センサ40は光拡散構造30により発生した散乱放射18のみを受けることができる。
図13は、本発明による装置の可能な例の概略図である。レーザビーム10が走査光学素子に送られ、この走査光学素子は、レーザビームを動かすデバイス83と、レーザビームを射出するデバイス70とを含む。レーザビームを動かすデバイス83は、スキャナミラー84として構成される。図示を簡単にするために、1つのスキャナミラー84のみが表示されるが、2つのスキャナミラー84を順に配置してもよい。レーザビーム10はスキャナミラー84を用いて調節可能な角度だけ偏向されるため、レーザビーム10を有効領域17に自由に位置させることができ、経路曲線に沿った動きの方向85に案内することができる。レーザビームを射出するデバイス70は、光軸74と保護ガラス73とを有する光学システム72を含む。この場合、光学システム72は、平面視野光学素子またはいわゆるfθ対物レンズであり、有効領域17内にレーザビーム焦点12を有する集束レーザビーム11を発生させる。検出器機構20は有効領域17に配置可能である。図示した例示的な例において、検出器機構20は合計16の光導波路33および感光センサ40を含み、これらは各々4つの光導波路33および感光センサ40の群で、有効領域17にわたって異なる向きに分散される。各光導波路は光拡散構造30を有し、光導波路33のうちの異なる向きに配置された2つは、第1の光拡散構造31および第2の光拡散構造32を含む。
図14は、本発明による装置のさらなる可能な例の概略図である。この例は、図13に示す例とはその検出器機構が異なり、それ以外は図13の例と同様である。この例の検出器機構20は、基本的に図2に示す検出器機構20に対応する。ここでは、検出器機構20は、小さい角度を持つ第1の光拡散構造31および第2の光拡散構造32を有する光導波路33と、感光センサ40とを含む。検出器機構20は有効領域17に位置する。この例において、検出器機構20は、検出器機構を動かすデバイス87にも連結される。検出器機構を動かすデバイス87を用いて、検出器機構20を軸の周りで回転させ、検出器機構20が動きの方向89への1回の動きで有効領域17の多くの部分を覆うことにより、この領域に位置するレーザビーム11を走査できるようになっている。加えて、検出器機構を動かすデバイス87を使用して、検出器機構20を有効領域17の1つまたはそれ以上の位置に位置させ、レーザビームを動かすデバイス83を用いてレーザビームを検出器機構20上で案内することも可能である。
図15は、レーザビーム10、11を光拡散構造31、32上で案内するときの時間信号トレースを概略的に示す。検出器機構20は、例えば、図2に示す検出器機構20に対応し、小さい角度を持つ第1の光拡散構造31および第2の光拡散構造32を有する光導波路33と、感光センサ40とを含む。光拡散構造31、32は、レーザビームの横断面14またはレーザビーム10、11の直径に対して幅狭である。図15は、4つの異なる時間および対応する信号経路における、光拡散構造にわたるレーザビームの案内を示す。信号曲線は、感光性センサ40に記録された時間(t)の関数としての散乱放射の強度(I)を表し、レーザビーム10、11は動きの方向85で光導波路33にわたって案内される。レーザビーム10、11の横断面14の縁部が第1の光拡散構造31に到達する(時間t1A)とすぐに、信号Iは急に増加する。ビーム横断面14が光拡散構造31の中心に照射されているとき(図15の左から2番目のセクション)、信号Iは最大である。その後、信号Iは再び減少し、ビーム横断面14の縁部がちょうど第1の光拡散構造31から出るとき(時間t1B)に最小値に到達する。この信号曲線はその後すぐ、ビーム横断面14の縁部が第2の光拡散構造32に到達するとき(時間t2A)に繰り返される。信号Iは再び増加して最大値に到達し、ビーム横断面14の縁部が第2の光拡散構造32から出るとき(時間t2B)に最小値に下がる。したがって、時間t1A1Bの間または時間t2A、t2Bの間の時間間隔ΔtABは、レーザビーム10、11の横断面14の直径を表す。直径を時間間隔ΔtABおよび走査速度から計算することができる。しかしながら、時間t1A、t2Aの間の時間間隔Δt12は、レーザビーム10、11が2つの光拡散構造31、32と交差する位置に応じて決まる。したがって、レーザビーム10、11の位置を時間間隔Δt12から決定することができる。
図16は、レーザビーム10、11を光拡散構造31、32にわたって案内するときの信号曲線の別の例を示す。図15の例とは異なり、この場合の光拡散構造31はレーザビーム10、11の横断面14よりも幅広である。これにより、別の方法で評価可能な異なる信号経路が得られる。信号Iは、ビーム横断面14の縁部が第1の光拡散構造31の第1の(または前)縁部に到達する(時間t1A)とすぐに増加する。ここで、信号Iはさらに増加し、レーザビーム10、11がその横断面14全体で第1の光拡散構造31(時間t1B)に完全に当たったときのみ最大値に到達する。信号Iは、ビーム横断面14の縁部が第1の光拡散構造31の第2の(または後)縁部に到達する(時間t1C)まで最大のままである。ビーム横断面14は第1の光拡散構造31から出て第1の光拡散構造31の第2の(後)縁部を越え、信号Iは再び減少し、ビーム横断面14の縁部が第1の光拡散構造31の第2の(後)縁部から出る(時間t1D)とすぐに最小値に到達する。第2の光拡散構造32がビーム横断面14に対して幅狭であるため、信号曲線の第2の部分は再び図15に示す曲線に対応する。この例では、3つの異なる特徴的な時間間隔ΔtAB、ΔtAC、Δt12がある。時間間隔ΔtABは、ここでもレーザビーム10、11(またはその横断面14)の直径を表し、時間間隔Δt12はここでもレーザビーム10、11の位置(すなわち、光拡散構造31、32が交差する箇所)に応じて決まる。3つの時間間隔はすべて、逆経路速度で増減する。加えて、時間間隔ΔtACは、第1の光拡散構造31の公知の幅に応じて決まるため、経路速度をこの時間間隔から決定することができる。したがって、関連パラメータであるビーム直径、ビーム位置、および経路速度を3つの時間間隔ΔtAB、ΔtAC、Δt12から決定することができる。
最後に、図17は、2つの空間方向におけるレーザビームのビーム寸法および/またはビームプロファイルを、本発明による装置を用いて1回の走査運動のみによって決定できる様子を概略的に示す。この例では、第1の光拡散構造31が、第2の光拡散構造32に対して約90°の角度で配置される。したがって、検出器機構20は、例えば、図5、図6、図7、または図8に示す検出器機構に対応する。レーザビーム10、11の横断面14は、2つの空間方向X、Yに異なる寸法Φ、Φを有する。レーザビーム10、11の相対運動により、ビーム横断面14は光拡散構造31、32にわたって案内される。レーザビームの動きの方向85は、例えば、2つの光拡散構造31、32がほぼ同じ角度の絶対値(ここでは約45°)で交差するように選択される。その後、第1の光拡散構造31に対して垂直に向けたビーム横断面の幅を時間間隔Δt1ABから決定することができ、第2の光拡散構造32に対して垂直に向けたビーム横断面の幅を時間間隔Δt2ABから決定することができる。
最高出力および輝度のレーザ放射の測定に適用され、ビーム直径またはビームプロファイルなどの少なくとも1つの幾何学的ビームパラメータの決定を高精度で有効にし、かつレーザビームの大きい動作領域で、または動いているレーザビームの場合に使用可能な方法および装置を用いてレーザビームの特性を決定するという課題に対する解決方法を提供することが意図される。
課題を解決するために、以下に記載の方法工程を含むレーザビームの特性を決定するための方法が提案される。レーザビーム10、11を有効領域17に射出する。検出器機構20を有効領域17に位置させる。検出器機構20は、少なくとも1つの光導波路33と、少なくとも1つの感光センサ40と、少なくとも2つの光拡散構造30とを含み、少なくとも2つの光拡散構造30のうちの第1の光拡散構造31は基本的に第1の方向に沿って延び、少なくとも2つの光拡散構造30のうちの第2の光拡散構造32は基本的に第2の方向に沿って延びる。第1の方向と第2の方向とは平行ではなく、ゼロではない角度を有する。レーザビーム10、11と検出器機構20とは互いに対して動く。相対運動により、レーザビーム10、11またはレーザビーム10、11の横断面14が検出器機構20により走査される。光拡散構造30、31、32を用いてレーザビーム10、11の一部から散乱放射18を発生させる。散乱放射18の一部を、少なくとも1つの光導波路33の導光領域36で少なくとも1つの光導波路33の発光面39に輸送する。発光面39から射出された放射を、感光センサ40を用いて受け、受けた放射から時間変動信号を発生させる。最後に、時間変動信号を記録し評価する。
課題を解決するために、レーザビーム10、11を有効領域17に射出するデバイス70と、有効領域17に位置させることのできる検出器機構20と、レーザビーム10、11と検出器機構20との相対運動をもたらすデバイス80と、検出器機構20の時間変動信号を記録し評価するデバイス50とを含む、レーザビームの特性を決定するための装置が提案される。
本発明による装置の検出器機構20は、少なくとも1つの光導波路33と、少なくとも2つの光拡散構造30と、少なくとも1つの感光センサ40とを含む。光拡散構造30は各々、主に一方向に沿って延びる。少なくとも2つの光拡散構造30は、異なる方向に延びる第1の光拡散構造31と第2の光拡散構造32とを含む。すなわち、第1の光拡散構造31と第2の光拡散構造32とは互いに平行に配置されるのではなく、ゼロではない角度を有する。さらなる光拡散構造30を第1または第2の光拡散構造31または32に対して平行に、または別の角度で配置してもよい。図2および図3に示すように、第1の光拡散構造31および第2の光拡散構造32を1つの光導波路33に配置してもよい。この場合、第1および第2の光拡散構造31、32間の角度は比較的小さく、例えば0.5°〜30°であってよい。あるいは、第1の光拡散構造31および第2の光拡散構造32を各々、個々の光導波路33に配置してもよい。この例は図4、図5、および図7に示される。この場合、検出器機構20は少なくとも2つの光導波路33を含む。そして、2つの光導波路33を、ゼロ以外の任意の角度で配置することができる。これに対応して、第1および第2の光拡散構造31、32間の角度も任意のサイズ、例えば30°、45°、60°、または90°の値であってよい。
光拡散構造30、31、32を、光導波路33の表面上または光導波路33の容積内の局所的な凹凸の形で構成してもよい。光導波路33の表面の凹凸は、例えば、微小粗さを有する局所領域であってよく、周囲領域が研磨された面である。光導波路33の表面の微小粗さに基づくそのような光拡散構造30、31、32を、例えばエッチングによって作製することができる。光導波路33の表面の凹凸は、光導波路33の縁部であってもよい。光導波路33の外面の研磨プロセスにより得られる縁部は、通常、光の散乱に使用可能な顕微鏡スケールの統計的な凹凸を有する。光導波路33の選択された縁部が小さい面取り部を備えることも意図される。このような面取り部は、例えば研削により作製され、研磨粒子のサイズに応じた一般的な微小粗さを示す。このようにして、光拡散構造30、31、32を、所定の幅を有する光導波路33の縁部に位置させることができる。光拡散構造30、31、32を、光導波路33の容積内の局所的な凹凸の形で構成してもよい。光導波路の容積内の凹凸は、例えば材料内の局所的に変化もしくは変動する屈折率または小さい気泡を有する領域であってよい。そのような凹凸を選択的に、例えば特別なレーザ放射により作製することができる。通常、光学材料におけるいわゆるブラッグ格子の製造の場合と同様に、集束UVレーザを使用して屈折率変動を生じさせる。通常、集束ジャイアントパルスレーザが、気泡を発生させるために使用される。光拡散構造または粗さを示す領域の局所的な凹凸を、例えば、いわゆるレーザ誘起の選択的エッチングを使用して作製することもできる。この場合、集束フェムト秒レーザパルスの照射により光学材料(石英またはサファイアなど)が局所的に修正される。その後、修正された領域を、(例えば水酸化カリウム溶液中における)化学エッチングにより選択的に除去することができる。光導波路33および光拡散構造30、31、32の作製は、上記の作製方法に限定されない。
少なくとも1つの光導波路33は、細長い形状を持つ導光領域36を有する。光導波路33を、例えばブロック形状、ロッド形状、または円筒形に設計することができる。光導波路33の外面のうちの1つは発光面39として形成される。発光面39とは反対に位置する光導波路33の外面は、端面38を形成する。発光面39および端面38は、光導波路33の最長範囲を限定することが好ましい。発光面39と端面38との間の光導波路33の容積が、導光領域36を形成する。発光面39および端面38は、光導波路33または導光領域36の横断面と同一または同様の形状を有することができる。光導波路33の横断面は、例えば、円形、楕円形、半円形、正方形、矩形、台形、三角形、滴形、五角形、もしくは六角形であってよく、または別の適切な形状を有してよい。光導波路33の横断面のサイズは、光導波路33の長さに沿って変化してもよい。
放射を光導波路33の導光領域36内で輸送することができる。放射の輸送は、光導波路33または導光領域36の細長い外面における放射の全内部反射によって行われる。これを達成するために、光導波路33の材料は1よりも大きい屈折率を有していなければならず、外面の垂直面に対する放射の入射角度が十分に大きくなければならない。したがって、放射の輸送は、全内部反射により画成される限られた角度範囲内でのみ行われる。導光領域36の細長い外面の垂直面に対して幅広い角度を示す放射部分は、発光面39の垂直面に対して小さい角度を有する。したがって、この放射部分については発光面39で全内部反射が行われず、放射部分を発光面39上で射出することができる。
光導波路33は、レーザビーム10、11の波長について透明な光学材料から構成される。透明光学材料は非常に低い吸収レベルを有する。レーザビーム10、11の波長に特有の材料の吸収は、300ppm/cm未満である。吸収は100ppm/cm未満、特に20ppm/cm未満であってよい。適切な材料は、例えば、石英ガラス、特に合成石英ガラス(溶融石英)、サファイア、硫化亜鉛(ZnS)、またはフッ化カルシウム(CaF)であってよい。しかしながら、十分に低い吸収を有する他のガラス、水晶、またはクリスタルガラスを使用してもよい。
光導波路33の発光面39に隣接して、または発光面39近くに、感光センサ40が配置される。感光センサ40は、光導波路33の発光面39から射出された放射を受けるように構成される。このために、発光面39により射出される放射を感光センサ40に向ける追加の光学要素を、発光面39と感光センサ40との間に配置してもよい。この追加の光学要素は、例えば、レンズ、偏向ミラー、プリズム、または剛性もしくは可撓性導光要素、またはこれらの要素の組合せであってよい。
検出器機構20がいくつかの光導波路33を含むときには、各発光面39を感光センサ40に関連付ける。これは、すべての発光面39に対して1つの感光センサ40でよい。しかしながら、すべての発光面39を個々の感光センサ40に関連付けてもよく、その場合、検出器機構20は光導波路33と同数の感光センサ40を有する。いくつかの光導波路33を群として1つの感光センサ40に関連付け、いくつかの群があってもよいことも意図される。光導波路33の群は、必ずしも互いに隣接して配置された光導波路33から構成されていなくてもよく、例えば1つおき、2つおき、3つおきなどの光導波路33を群にして、1つの感光センサ40を各群に関連付ける。このようにして、センサを節約することができ、それにもかかわらず、信号間の時間間隔を正確に評価するために、隣接領域における個々の光導波路33またはその光拡散構造30、31、32の信号を割り当てることが可能である。
本発明による装置は、レーザビーム10、11と検出器機構20との相対運動をもたらすデバイス80を含む。相対運動によって、レーザビーム10、11を検出器機構20により走査することができる。すなわち、レーザビーム10、11の横断面14が、1回の走査運動で第1および第2の光拡散構造31、32に交差する。横断面14の一部が光拡散構造30、31、32に当たると、散乱放射18がレーザ放射10、11の一部から生み出される。散乱放射18は広い角度範囲で射出される。散乱放射18の一部は、放射が導光領域36内で輸送される角度範囲で導光領域36内に散乱される。発光面39により、散乱放射18の一部が光導波路33から出て感光センサ40に当たる。感光センサ40は、衝突放射強度に応じて電気信号を生み出す。感光センサ40は、例えば、フォトダイオード、フォトマルチプライヤ、または別の光電コンバータ要素であってよい。感光センサ40の信号を信号記録用デバイス50に送り、そこで記録し評価することができる。レーザビーム10、11が光導波路33に当たるが光拡散構造30、31、32には当たらないときには、光導波路33の導光領域36内における異なる角度の放射部分を、光導波路33の境界面での屈折および部分反射(いわゆるフレネル反射)により生み出すことができるが、そのような放射部分は、光導波路33の次の境界面に当たると再び導光領域36から退出し、全内部反射により発光面39に案内されることはない。
レーザビーム10、11と検出器機構20との相対運動を異なる手段により容易にすることができる。本発明の1つの可能な例において、検出器機構を動かすデバイス87を用いて検出器機構20自体を可動に取り付け、デバイス87の駆動装置を使用して動かすことができる。その例が図14に示される。この例では、検出器機構は軸上に回転可能に取り付けられる。この場合、検出器機構の動きの方向89は回転運動である。回転運動により、第1および第2の光拡散構造31、32が順にレーザビーム10、11の横断面14を通って案内される。これにより、図15に概略的に示す信号トレースを生み出す。ビーム横断面14またはレーザビーム10、11の直径を、信号パルスの幅または時間間隔ΔtABから決定することができる。回転軸までのレーザビーム10、11の距離を、信号インパルスの時間遅れまたは時間間隔Δt12から決定することができる。検出器機構20の角度位置を決定可能な信号インパルスの絶対時間と組み合わせて、検出器機構20により走査される領域、または検出器機構20を位置させることのできる有効領域17で、レーザビーム10、11の2次元位置を受ける。検出器機構20の回転運動のための回転軸は、第1の光拡散構造および第2の光拡散構造32の方向の伸長部により画成される仮想の交点を通っていなくてもよい。
図15に示す信号トレースは、光拡散構造31、32がレーザビーム10、11のビーム横断面14または直径と比べて幅狭であるときに生じる。光拡散構造30、31、32はビーム横断面14より幅広であってもよい。図16は、第1の光拡散構造31がレーザビーム10、11の横断面14よりも幅広である例を示す。この場合、ビームの直径は、信号インパルスの幅から決定されるのではなく、信号パルスの増加の長さ、すなわち、信号インパルスのエッジの幅または時間間隔ΔtABから決定される。数学的に言うと、図16の第1の信号パルスの傾きを、微分により図15の第1の信号インパルスに変換することができる(時間に関する数学的導関数)。逆に、図16の第1の信号インパルスの傾きは、図15の第1の信号インパルスの積分により得られる。
検出器機構を動かすデバイス87を、回転以外の動きを行うように構成してもよい。これは、例えば1つの空間方向への線形運動、2つの空間方向への線形運動、円形運動、楕円形運動、グリッド状運動であってよい。運動は2つの成分から構成されてもよく、第1の成分は第1の空間方向への部分的に周期性の高速運動であってよく、他方の成分は第2の空間方向への低速運動であってよい。
本発明のさらに可能な変形例において、レーザビーム10、11と検出器機構20との相対運動をもたらすデバイス80は、レーザビームを動かすデバイス83を含む。デバイス83は、レーザビームを射出するデバイス70を連結可能な案内機械またはロボットであってよい。
レーザビームを射出するデバイス70は、例えば、簡単なレーザ加工光学素子であってよい。レーザ加工光学素子には、ビーム案内システム、例えば、光ファイバケーブルまたはミラーのシステムにより、レーザビーム10を供給することができる。レーザ加工光学素子では、レーザビーム10が光学システム72により結像されて、集束レーザビーム11が生み出される。しかしながら、本発明による装置により、集束レーザビーム11だけを測定できるのではない。例えば、コリメートレーザビームの測定も行われる。この場合、レーザビームを射出するデバイス70は、コリメートレーザビームを射出する。レーザビームを射出するデバイス70がレーザビーム発生器またはレーザビーム源を含むことも可能である。
本発明の別の可能な例において、レーザビーム10、11を動かすデバイス83はスキャナ光学素子を含む。この場合、1つまたはそれ以上のスキャナミラー84が通常、スキャナ光学素子内に配置され、これによりレーザビーム10を調節可能な角度だけ偏向させて、有効領域17に自由に位置させ、経路曲線に沿った動きの方向85に案内することができる。レーザビームを射出するデバイス70はまた、通常、光軸74と保護ガラス73とをスキャナ光学素子に有する光学システム72を含む。光学システム72は、この場合、平面視野光学素子またはいわゆるfθ対物レンズであり、有効領域17内にレーザビーム焦点12を有する集束レーザビーム11を発生させる。
レーザビーム10、11を動かすデバイス83を用いて、レーザビーム10、11を任意の経路曲線に沿って案内することができる。したがって、本発明のこれらの例において、検出器機構20を有効領域17内の固定位置に位置させることができ、走査運動はレーザビームを動かすデバイス83により行われる。レーザビーム10、11の動きは、この場合、1つの空間方向への線形運動、2つの空間方向への線形運動、円形運動、楕円形運動、またはラスタ状運動であってよい。動きは2つの成分から構成されていてもよく、第1の成分は1つの空間方向への部分的に周期性の高速運動であり、他方の成分は第2の空間方向への低速運動であってよい。
図16の例によるビームの走査は、3つの異なる特徴的な時間間隔ΔtAB、ΔtAC、Δt12、すなわち:第1の信号インパルスのエッジの幅または第2の信号インパルスの持続時間(ΔtAB)、第1の信号インパルスの立ち上がりエッジの開始からの下行エッジの開始までの時間差(ΔtAC)、2つの信号インパルス間の時間差(Δt12)があるという利点を有する。3つの時間間隔はすべて、逆経路速度で増減する。加えて、時間間隔ΔtABはレーザビーム10、11の直径に応じて決まり、時間間隔Δt12はレーザビーム10、11の位置に応じて決まり、時間間隔ΔtACは、公知であるとされる第1の光拡散構造31の幅に応じて決まる。したがって、関連パラメータであるビーム直径、ビーム位置、経路速度を3つの時間間隔ΔtAB、ΔtAC、Δt12から決定することができる。2つだけでなく3つの幅狭の光拡散構造を走査に使用して、同じ量の情報を得ることができる。このために、第1および第2の光拡散構造31、32に加えて、さらなる光拡散構造30を検出器機構20に設けてもよい。
装置および方法は、本発明による特徴によって以下の利点を有する:
− 装置は、最高出力および出力密度のレーザビームを測定するのに適している。これは、放射に晒される部材が放射を吸収せず、これらの部材が、走査運動によって非常に短い時間間隔でレーザ放射に晒されるだけであるからである。
− 1回の走査運動により、3つの関連パラメータ、すなわち:ビーム直径、ビーム位置、および経路速度を決定することができる。
− 2つの空間方向のビーム寸法の決定が、1回の走査運動で可能である。
− 広範な2次元または空間領域、特にレーザビームの有効領域でビーム特性を決定することができる。
− ビームの動きが予め具体的に定められていなくても、動いているレーザビームの特性を決定することができる。
本発明の可能な例において、検出器機構20はカバー42を含むことができる。カバー42は、感光センサ40と光導波路33の発光面39とを囲む。これにより、感光センサ40は、普通なら感光センサ40に直接当たることにより故障信号を生み出すおそれのある残りの光または放射から遮蔽される。検出器機構20がいくつかの光導波路33およびいくつかの感光センサ40を有する場合には、対応する数のカバー42を設けてもよい。
本発明のさらに可能な例において、光導波路33の端面38は図11および図12に示す反射コーティングを備えてもよい。端面38の反射コーティングによって、光拡散構造30、31、32によりレーザビーム10、11から生み出されて端面38の方向に偏向された散乱放射18の一部をそこで反射させ、導光領域36を通して輸送し発光面39を透過した後に感光センサ40により受けることができる。端面38の反射コーティングは別の有利な効果を有する。これにより、残りの光または放射成分が外側から端面38を通って導光領域36に貫入して故障信号を生み出すことを防ぐ。検出器機構20がいくつかの光導波路33を有する場合には、反射コーティングを光導波路33のすべての端面38に設けてもよい。端面38の反射コーティングは、例えば、誘電多層システムまたは金属コーティングであってよい。
カバー42と端面38の反射コーティングとを有する検出器機構20の例は、外側から装置に貫入し得る残りの光から感光センサ40を完全に遮蔽することができ、感光センサ40は光拡散構造30、31、32により生み出された散乱放射18のみを受けることができる。
本発明のさらなる可能な例において、検出器機構20は、いくつかの異なる高さに配置されたいくつかの光拡散構造30を含むことができる。この場合、高さの各々が、レーザビームを射出するデバイス70から異なる距離を有する。例えば、いくつかの光導波路33を、1つの光拡散構造30が各々検出器機構内にある状態で階段状に配置してもよい。図6は、2つの光導波路33を2つの異なる高さに階段状に配置可能な、3つの光導波路33を有する検出器機構の例を示す。検出器機構20は3つ以上の段を含んでもよい。したがって、走査動作において、段のそれぞれの平面に位置するレーザビーム10、11の1つの横断面14が、段ごとに検出される。したがって、レーザビーム10、11は、光軸74に沿ったいくつかの高さで走査される。このようにして、レーザビーム11を、例えば、レーザビーム焦点12の周りの軸方向領域で走査することができるため、レーザビーム11の焦面の代表的なセクションを決定することができる。したがって、十分な数の段があれば、ビームパラメータの積の決定またはレーザビーム11の焦点直径および発散角の決定も可能である。
本発明は、説明および図示した例において詳述した特定の例に限定されない。そうではなく、本発明は、特許請求の範囲、明細書、および図面に記載された特徴の組合せから得られる例をも包含する。
10 レーザビーム
11 集束レーザビーム
12 レーザビーム焦点
14 レーザビームの横断面
17 有効領域
18 散乱放射
20 検出器機構
30 光拡散構造
31 第1の光拡散構造
32 第2の光拡散構造
33 光導波路
36 導光領域
38 端面
39 発光面
40 感光センサ
42 カバー
50 信号記録用デバイス
70 レーザビームを射出するデバイス
72 光学システム
73 保護ガラス
74 光学システムの光軸
80 相対運動をもたらすデバイス
83 レーザビームを動かすデバイス
84 スキャナミラー
85 レーザビームの動きの方向
87 検出器機構を動かすデバイス
89 検出器機構の動きの方向

Claims (19)

  1. レーザビームの特性を決定するための装置であって、
    レーザビーム(10、11)を有効領域(17)に射出するデバイス(70)と、
    有効領域(17)に配置可能な検出器機構(20)と、
    レーザビーム(10、11)と検出器機構(20)との相対運動をもたらすデバイス(80)と、
    検出器機構(20)の時間変動信号を記録し評価するデバイス(50)とを含み、
    検出器機構(20)は、
    発光面(39)と導光領域(36)とを有し、該導光領域(36)は細長い形状を持つ、少なくとも1つの光導波路(33)と、
    少なくとも2つの光拡散構造(30)であって、該少なくとも2つの光拡散構造(30)のうちの第1の光拡散構造(31)は基本的に第1の方向に沿って延び、少なくとも2つの光拡散構造(30)のうちの第2の光拡散構造(32)は基本的に第2の方向に沿って延び、第1の方向と第2の方向とはゼロではない角度を有する光拡散構造と、
    光導波路(33)の発光面(39)から射出された放射を受けるように構成された少なくとも1つの感光センサ(40)とを含み、
    少なくとも2つの光拡散構造(30)は、該光拡散構造(30)に当たるレーザビーム(10、11)の一部を、散乱レーザ放射(18)を光導波路(33)の導光領域(36)で発光面(39)に輸送するように適用された角度範囲で散乱させるように構成される前記装置。
  2. 相対運動をもたらすデバイス(80)は、検出器機構(20)を用いてレーザビーム(10、11)の横断面(14)を走査するように構成される、請求項1に記載の装置。
  3. 相対運動をもたらすデバイス(80)は、検出器機構(20)を用いてレーザビーム(10、11)の横断面(14)を2つの異なる方向に走査するように構成される、請求項1または2に記載の装置。
  4. 相対運動は基本的に円形運動または楕円形運動である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。
  5. 相対運動は基本的に回転運動である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。
  6. 相対運動は第1および第2の成分を含み、第1の成分は少なくとも部分的に周期性の高速運動であり、第2の成分は第1の成分の動きの方向から線形独立した方向への低速運動である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。
  7. 第1の方向へ延びる第1の導光構造(31)と第2の方向へ延びる第2の導光構造(32)との両方は、少なくとも1つの光導波路(33)の一部である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の装置。
  8. 検出器機構は少なくとも2つの光導波路(33)を含み、第1の方向へ延びる第1の導光構造(31)は、少なくとも2つの光導波路(33)のうちの第1の光導波路の一部であり、第2の方向へ延びる第2の導光構造(32)は、少なくとも2つの光導波路(33)のうちの第2の光導波路の一部である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の装置。
  9. 少なくとも1つの光導波路(33)は、吸収の非常に低い透明光学材料から作られる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の装置。
  10. 光導波路(33)の透明光学材料は、300ppm/cm未満のレーザ放射(10、11)の波長に特有の吸収を有する、請求項9に記載の装置。
  11. 相対運動をもたらすデバイス(80)は、検出器機構(20)を動かすデバイス(87)を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置。
  12. 相対運動をもたらすデバイス(80)は、レーザビーム(10、11)を動かすデバイス(83)を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置。
  13. レーザビームを動かすデバイス(83)はスキャナ光学素子を含む、請求項12に記載の装置。
  14. レーザビームの特性を決定するための方法であって、
    レーザビーム(10、11)を有効領域(17)に射出する工程と、
    検出器機構(20)を有効領域(17)に位置させる工程であって、検出器機構(20)は、少なくとも1つの光導波路(33)と、少なくとも1つの感光センサ(40)と、少なくとも2つの光拡散構造(30)とを含み、該少なくとも2つの光拡散構造(30)のうちの第1の光拡散構造(31)は基本的に第1の方向に沿って延び、少なくとも2つの光拡散構造(30)のうちの第2の光拡散構造(32)は基本的に第2の方向に沿って延び、第1の方向と第2の方向とはゼロではない角度を有する工程と、
    レーザビーム(10、11)と検出器機構(20)との相対運動をもたらす工程と、
    光拡散構造を用いてレーザビーム(10、11)の一部から散乱放射を発生させる工程と、
    散乱放射の一部を、少なくとも1つの光導波路(33)の導光領域(36)で少なくとも1つの光導波路(33)の発光面(39)に輸送する工程と、
    発光面(39)から射出された放射を、感光センサ(40)を用いて受け、受けた放射から時間変動信号を発生させる工程と、
    時間変動信号を記録し評価する工程とを含む前記方法。
  15. 検出器機構(20)を用いてレーザビーム(10、11)の横断面(14)を走査する工程をさらに含む、請求項14に記載の方法。
  16. 検出器機構(20)を用いてレーザビーム(10、11)の横断面(14)を2つの異なる方向に走査する工程をさらに含む、請求項14または15に記載の方法。
  17. レーザビーム(10、11)は検出器機構(20)に対して円形または楕円形経路で動かされる、請求項14〜16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 検出器機構(20)はレーザビーム(10、11)に対して回転して動かされる、請求項14〜16のいずれか1項に記載の方法。
  19. レーザビーム(10、11)は、第1の成分および第2の成分を含む動きで検出器機構(20)に対して動かされ、第1の成分は少なくとも部分的に周期性の高速運動であり、第2の成分は第1の成分の動きの方向から線形独立した方向への低速運動である、請求項14〜16のいずれか1項に記載の方法。
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