JP2018512969A - ガス推進剤を有する薬剤射出装置 - Google Patents

ガス推進剤を有する薬剤射出装置 Download PDF

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Abstract

薬剤射出装置(10)は、開端を有するバレルと、バレル内に受け入れられた軸方向に移動可能なストッパ(18)とを有するシリンジ(12)であって、ストッパは、ストッパの軸方向前方の第1のチャンバをストッパの軸方向後方の第2のチャンバから隔離している、シリンジ(12)を備えている。薬剤射出装置は、蒸気圧を供給するために推進剤源(36)から推進剤を受け入れるように構成された拡張可能な駆動ハウジング(24)であって、第2のチャンバに流体連通している狭通路を有している、拡張可能な駆動ハウジング(24)をさらに備えている。拡張可能な駆動ハウジングは、推進剤源から推進剤を受け入れた時に拡張可能であり、拡張時にシリンジの軸方向前方移動を生じさせるようになっている。拡張可能なハウジング内に導かれた推進剤は、狭通路を通って第2のチャンバ内に入り、バレル内においてストッパの軸方向前方移動を生じさせ、第1のチャンバ内に含まれる薬剤を開端を通して射出させるようになっているとよく、バレル内におけるストッパの軸方向移動は、シリンジの軸方向移動後に開始されるようになっている。

Description

本発明は、薬剤射出装置に関し、詳細には、推進剤によって駆動される薬剤射出装置に関する。
自動注射器のような薬剤射出装置が知られている。周知の自動注射器は、多数の動作、例えば、注射部位へのニードルの刺入及びニードルを介する薬剤の射出を自動的に行うことができるようになっている。多くの場合、薬剤の射出が開始される前にニードルが注射部位に必要な刺入深さまで十分に挿入されることが望ましい。これは、ニードルの刺入が自動化されている装置において、特に望ましい。
特許文献1(The Medical Hause Plc)は、自動化された刺入段階及び射出段階の順序付けが単一の構成要素によって制御される周知の自動注射装置の例を記載している。具体的には、内側ハウジング要素が、シリンジ及びプランジャーロッドと選択的に係合可能な柔軟なタグを有しており、これによって、所望の順序付けを決定するようになっている。
国際特許出願公開第2005/070481号パンフレット
本発明のいくつかの実施形態の目的は、一連の異なる動作を制御することができる代替的な薬剤射出装置を提供することにある。
本発明の一態様によれば、薬剤射出装置であって、
開端を有するバレルと、バレル内に受け入れられた軸方向に移動可能なストッパとを有するシリンジであって、ストッパは、ストッパの軸方向前方の第1のチャンバをストッパの軸方向後方の第2のチャンバから隔離している、シリンジと、
蒸気圧を供給するために推進剤源から推進剤を受け入れるように構成された拡張可能な駆動ハウジングであって、第2のチャンバに流体連通している狭通路を有している、拡張可能な駆動ハウジングと、
を備え、
拡張可能な駆動ハウジングは、推進剤源から推進剤を受け入れた時に拡張可能であり、拡張時にシリンジの軸方向前方移動を生じさせるようになっており、
拡張可能なハウジング内に導かれた推進剤は、狭通路を通って第2のチャンバ内に入り、バレル内においてストッパの軸方向前方移動を生じさせ、第1のチャンバ内に含まれる薬剤を開端を通して射出させるようになっているとよく、バレル内におけるストッパの軸方向移動は、シリンジの軸方向移動後に開始されるようになっている、
薬剤射出装置が、提供されることになる。
いくつかの実施形態では、拡張可能な駆動ハウジングは、推進剤源に対して密封可能な第1の部分と、バレルに密封された第2の部分とを備えていてもよく、第2の部分は、拡張可能な駆動ハウジングを拡張させることができるように、第1の部分に対して密封状態で伸縮自在に摺動可能になっていてもよい。
薬剤射出装置は、開端に流体連通しているニードルをさらに備えていてもよい。シリンジは、ニードルが露出しない第1の軸方向位置から、第1の軸方向位置の軸方向前方に位置してニードルが注射部位に刺入する第2の軸方向位置に移動可能になっていてもよく、自動注射装置は、バレル内のストッパの軸方向移動の開始前にシリンジが第2の軸方向位置にあるように、構成されていてもよい。薬剤射出装置は、軸方向に移動可能なニードルシールドをさらに備えていてもよく、ニードルシールドは、シリンジが第2の軸方向位置にある時にニードルが露出する第1のシールド位置と、シリンジが第2の軸方向位置にある時にニードルが露出しない第2のシールド位置と、の間で移動可能になっていてもよい。ニードルシールドは、第2のシールド位置に向かって付勢手段によって付勢されていてもよい。 付勢手段は、バネから構成されていてもよい。
薬剤射出装置は、狭通路を通る推進剤の流量を少なくとも部分的に制限するように構成された遮断手段をさらに備えていてもよく、遮断手段は、狭通路に対する第1の位置と第2の位置との間で移動可能になっていてもよく、第2の位置において、遮断手段は、遮断手段が第1の位置にある時の狭通路を通る推進剤の流量に対して、狭通路を通る推進剤の流量を増大させるようになっていてもよい。
狭通路は、第2の部分を半径方向に貫通していてもよい。遮断手段は、第1の位置と第2の位置との間で第2の部分上を軸方向に移動可能になっていてもよい。遮断手段は、第2の部分上に配置された周方向シールを備えていてもよい。
遮断手段は、第1の当接部分をさらに備えていてもよく、薬剤射出装置は、第2の当接部分をさらに備えていてもよく、第1の当接部分は、第2の部分が第1の部分に対して軸方向に移動した時、第2の当接部分に当接するように構成されていてもよく、第1の当接部分と第2の当接部分との当接が、遮断手段の第1の位置から第2の位置への軸方向移動を生じさせるようになっていてもよい。第2の当接部分は、第1の部分に設けられていてもよい。第1の位置において、遮断手段は、狭通路を通る推進剤の流れを実質的に阻止するようになっていてもよい。
本発明の他の態様によれば、薬剤射出装置であって、
開端を有するバレルと、バレル内に受け入れられた軸方向に移動可能なストッパとを有するシリンジであって、ストッパは、ストッパの軸方向前方の第1のチャンバをストッパの軸方向後方の第2のチャンバから隔離している、シリンジと、
蒸気圧を供給するために推進剤源から推進剤を受け入れるように構成された拡張可能な駆動ハウジングであって、第2のチャンバに流体連通している通路を有している、拡張可能な駆動ハウジングと、
通路を通る推進剤の流量を少なくとも部分的に制限するように構成された遮断手段であって、遮断手段は、通路に対する第1の位置と第2の位置との間で移動可能になっており、これによって、第2の位置において、遮断手段は、遮断手段が第1の位置にある時の通路を通る推進剤の流量に対して、通路を通る推進剤の流量を増大させるようになっている、遮断手段と、
を備え、
拡張可能な駆動ハウジングは、推進剤源から推進剤を受け入れた時に拡張可能であり、拡張時にシリンジの軸方向前方移動及び遮断手段の第1の位置から第2の位置への移動を生じさせるようになっており、
遮断手段が第2の位置にある時、拡張可能なハウジング内に導かれた推進剤は、通路を通って第2のチャンバ内に入り、バレル内におけるストッパの軸方向前方移動を生じさせ、第1のチャンバ内に含まれる薬剤を開端を通して射出させるようになっており、バレル内におけるストッパの軸方向移動は、シリンジの軸方向移動後に開始されるようになっている、
薬剤射出装置が、提供されることになる。
通路は、第2の部分を半径方向に貫通していてもよい。遮断手段は、第1の位置と第2の位置との間で第2の部分上を軸方向に移動可能になっていてもよい。いくつかの実施形態では、遮断手段は、第2の部分上に配置された周方向シールを備えていてもよい。遮断手段は、第1の当接部分をさらに備えていてもよく、薬剤射出装置は、第2の当接部分をさらに備えていてもよく、第1の当接部分は、第2の部分が第1の部分に対して軸方向に移動した時、第2の当接部分に当接するように構成されていてもよく、第1の当接部分と第2の当接部分との当接が、遮断手段の第1の位置から第2の位置への軸方向移動を生じさせるようになっていてもよい。第2の当接部分は、第1の部分に設けられていてもよい。
第1の位置において、遮断手段は、通路を通る推進剤の流れを実質的に阻止するようになっていてもよい。
いくつかの実施形態において、拡張可能な駆動ハウジングは、推進剤源に密封可能な第1の部分と、バレルに密封された第2の部分とを備えていてもよく、第2の部分は、拡張可能な駆動ハウジングを拡張させることができるように、第1の部分に対して密封状態で伸縮自在に摺動可能になっていてもよい。
薬剤射出装置は、開端と流体連通しているニードルをさらに備えていてもよい。
シリンジは、ニードルが露出しない第1の軸方向位置から、第1の軸方向位置の軸方向前方に位置してニードルが注射部位に刺入する第2の軸方向位置に移動可能になっていてもよく、自動注射装置は、バレル内のストッパの軸方向移動の開始前にシリンジが第2の軸方向位置にあるように、構成されていてもよい。
薬剤射出装置は、軸方向に移動可能なニードルシールドをさらに備えていてもよく、ニードルシールドは、シリンジが第2の軸方向位置にある時にニードルが露出する第1のシールド位置と、シリンジが第2の軸方向位置にある時にニードルが露出しない第2のシールド位置と、の間で移動可能になっていてもよい。ニードルシールドは、第2のシールド位置に向かって付勢手段によって付勢されていてもよい。付勢手段は、バネから構成されていてもよい。
いくつかの実施形態では、第2の軸方向位置へのシリンジの到達とバレル内におけるストッパの軸方向移動の開始との間で時間が経過するようになっていてもよく、時間間隔は、少なくとも0.005秒、0.01秒、0.05秒、または0.1秒であってもよい。
第2のチャンバ内の初期の昇圧率は、拡張可能な駆動ハウジング内の初期の昇圧率の50%、40%、30%、20%、10%、5%、または1%未満であってもよい。
いくつかの実施形態では、推進剤源は、液化ガスを含んでいてもよい。
いくつかの実施形態では、推進剤源は、一種または複数種のハイドロフルオロアルカン(HFA)を含んでいてもよい。例えば。推進剤源は、HFA134a,HFA227,HFA422D,HFA507,またはHFA410Aの一種または複数種を含んでいてもよい。
いくつかの実施形態では、推進剤源は、一種または複数種のハイドロフルオロオレフィン(HFO)を含んでいてもよい。例えば、推進剤源は、HFO1234yfまたはHFO1234zeの一方または両方を含んでいてもよい。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態についてさらに説明する。
本発明の実施形態による使用前の自動注射装置の断面図である。 刺入段階の終了時かつ射出段階前の図1の自動注射装置の断面図である。 射出段階の終了時の図1の自動注射装置の断面図である。 ニードルシールドがニードル保護位置にある図1の自動注射装置の断面図である。 駆動チャンバ及び種々の容積の第2のチャンバの時間依存圧力輪郭のプロットである。 それぞれ、本発明の代替的実施形態による自動注射装置の部分断面図である。
図1は、本発明の実施形態による自動注射装置10の形態にある薬剤射出装置を示している。明細書を通して、軸方向前方への言及は、薬剤射出装置の前端に向う方、すなわち、図1に示されている方向100と平行の方向を意味することが意図されている。逆に、軸方向後方への言及は、薬剤射出装置の前端から離れる方、すなわち、図1に示されている方向200と平行の方向を意味することが意図されている。
自動注射装置10は、シリンジ12を備える外側ハウジング11を有している。シリンジ12は、バレル14と、バレル14内に配置され、軸方向に移動することができるストッパ18とを有している。ストッパ18は、バレル14内において第1のチャンバ20を第2のチャンバ22から隔離している。第1のチャンバ20は、ストッパ18の軸方向前方に位置しており、第2のチャンバ22は、ストッパ18の軸方向後方に位置している。第1のチャンバ20は、患者への射出のための薬剤物質を充填している。バレル14は、前方開端14aを有しており、ニードル16が前方開端14aに取り付けられている。ニードル16は、第1のチャンバ20(及びそこに充填された薬剤)に開端14aを介して流体連通している。
自動注射装置10は、外側ハウジング11内においてシリンジ12を軸方向に移動させるための拡張可能な駆動ハウジング24も備えている。図示されている実施形態では、拡張可能な駆動ハウジング24は、第1の部分26と、第1の部分26内において伸縮自在に摺動可能な可動ピストンの形態にある第2の部分28とを備えている。第1の部分26に対して伸縮自在に摺動可能であるにも関わらず、第2の部分28は、摺動シール32によって、第1の部分26に密封されている。具体的には、摺動シール32は、第1の部分26と第2の部分28との間に液密を維持しながら、第1の部分26に対する第2の部分28の軸方向移動を可能にする。拡張可能な駆動ハウジング24は、推進剤源36から推進剤を受け入れることができる駆動チャンバ25を画定している。図示されている実施形態では、第1の部分26は、推進剤源36を駆動チャンバ25に流体接続する流体通路26aを有している。
本発明の任意の実施形態において、推進剤は、駆動チャンバ25に蒸気圧をもたらすためのどのような適切な推進剤であってもよい。いくつかの実施形態では、推進剤は、蒸気圧をもたらすために蒸発する液化ガスであるとよい。いくつかの実施形態では、推進剤は、ハイドロフルオロアルカン(HFA)、例えば、HFA134a,HFA227,HFA422D,HFA507,またはHFA410Aであってもよいし、このようなハイドロフルオロアルカン(HFA)を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、推進剤は、ハイドロフルオロオレフィン(HFO)、例えば、HFO1234yfまたはHFO1234zeであってもよいし、またはこのようなハイドロフルオロオレフィン(HFO)を含んでいてもよい。
第2の部分28は、シール34によって、バレル14に密封されており、追加的に半径方向突出フランジ28aを備えている。半径方向突出フランジ28aは、バレル14の一部と軸方向において一直線に並ぶように延在している。第2の部分28は、狭通路30を備えている。狭通路30は、駆動チャンバ25に受け入れられた推進剤が狭通路30を通って第2のチャンバ22内に入り、ストッパ18に作用するように、駆動チャンバ25を第2のチャンバ22に流体接続している。
使用前の状態にある自動注射装置10が、図1に示されている。具体的には、推進剤源36は、閉形態にあり、これによって、推進剤は、推進剤源を出ることができず、従って、駆動チャンバ25に入ることができない。
図2は、刺入段階の終了時における自動注射装置10を示している。この刺入段階では、シリンジ12は、(図1に示されている)第1の軸方向位置から第2の軸方向位置に移動している。軸方向に前進するシリンジ12によって、ニードル16を適切な距離にわたって軸方向前方に移動させ、これによって、注射部位(例えば、患者組織)に所望の深さまで刺入させることができる。図2に示されている軸方向位置に達するようにシリンジ12の軸方向移動を開始させるために、推進剤源36は、推進剤が推進剤源36を出て流体通路26aを介して駆動チャンバ25に入る開形態に移動するように作動されねばならない。推進剤は、駆動チャンバ25に蒸気圧を供給し、拡張可能な駆動ハウジング24を拡張させる。図示されている特定の実施形態では、駆動チャンバ25内の上昇する蒸気圧によって、第2の部分28を摺動シール32を介して第1の部分26に対して軸方向前方に摺動させ、これによって、駆動チャンバ25の容積を増大させる。第2の部分28とシリンジ12との間の係合によって(例えば、フランジ28aとバレル14との間の当接及び/またはシール34とバレル14との間の摩擦によって)、第2の部分28の軸方向前方移動がシリンジ12の軸方向前方移動をもたらす。シリンジ12は、軸方向前方に移動し、これによって、ニードル16が注射部位に所望深さまで刺入することになる。例えば、皮下注射の場合、ニードル16は、約5〜6mmの深さまで患者の組織に刺入するとよい。筋肉内注射の場合、ニードル16は、10mm超の深さまで患者の組織に刺入するとよい。皮内注射の場合、ニードル16は、1mm未満の深さまで患者の組織に刺入するとよい。
駆動チャンバ25内に導かれると、推進剤は、狭通路30を通過し、第2のチャンバ22に進入し始める。しかし、狭通路30によって生じる流れ抵抗によって、第2のチャンバ22は、駆動チャンバ25と異なるより低い比率で昇圧することになる。最終的に、第2のチャンバ22内の蒸気圧は、ストッパ18とバレル14との間の摩擦力及び第1のチャンバ20内に含まれる薬剤によって生じる流体抵抗を上回る(または該摩擦力及び流体抵抗から離脱させる(break free))軸方向前方力をストッパにもたらすのに十分な大きさに上昇する。第2のチャンバ22内の蒸気圧が十分な大きさに達すると、ストッパ18が軸方向前方に移動し始める。しかし、前述したように、第2のチャンバ22は、駆動チャンバ25と異なるより低い比率で昇圧する。第2のチャンバ22内における昇圧率は、狭通路30の大きさに加えて、第2のチャンバ22及び駆動チャンバ25の相対的な死容積(dead volume)に少なくとも部分的に依存する。本発明によれば、ストッパ18は、シリンジ12が軸方向前方に移動し始めた後でのみバレル15内において移動し始めるようになっている。本発明のいくつかの実施形態では、シリンジ12は、第2のチャンバ22内の圧力がストッパ18をバレル14内において軸方向に移動させるのに十分に上昇する前に、ニードル16が露出する第2の位置にある。いくつかの実施形態では、この第2の位置は、シリンジ12の可能な最前の位置である。
図3は、射出段階が終了した後の自動注射装置10を示している。射出段階では、ストッパ18は、第2のチャンバ22内の昇圧に応じて、バレル14内において軸方向前方に最大限に移動する。これによって、第1のチャンバ20内に含まれる薬剤の実質的に全てが、ニードル16を通して注射部位に射出されることになる。
図4は、図3に示されている状態に続く最終的な状態にある自動注射装置10の実施形態を示している。この最終的な状態では、バネ38が、保護ニードルシールド40をニードル16が露出しない保護位置まで前方に付勢する。ニードルシールド40は、非保護位置に実質的に移動することができないように、保護位置に係止可能であるとよい。代替的実施形態では、自動注射装置の使用後にニードル突刺傷害のおそれを軽減させるために、どのような代替的ニードルシールドまたはニードル安全機構が用いられてもよい。いくつかの実施形態では、ニードルシールドまたはニードル安全機構が用いられなくてもよい。
以下、図5を参照して、注射の開始(すなわち、バレル14内におけるストッパ18の軸方向移動の開始)を決定する因子についてさらに説明する。図5は、第2のチャンバ22が0.5mL,1.5mL,及び2.5mLの死容積を有する場合における、駆動チャンバ25及び第2のチャンバ22の(推進剤が導かれた時の)時間依存圧力輪郭の例を示している。図5に示されているように、推進剤が導かれると、駆動チャンバ25内の圧力は急速に上昇し、拡張可能な駆動ハウジング24を拡張させ、シリンジ12を軸方向前方に駆動させ、ニードル16を注射部位に刺入させることになる。図5に示されている点Aにおいて、シリンジ12及びニードル16は、最前位置に前進し、これによって、挿入または刺入が完了する。第2のチャンバ22内の蒸気圧は、狭通路30によって生じる制限によって、より緩慢に上昇する。具体的には、推進剤の質量流量は、駆動チャンバ25と第2のチャンバ20との間の差圧及び狭通路30の大きさによって左右されることになる。
2.5mLの第2のチャンバ22の例を挙げると、(図5の点Bに示されているように)バレル14内におけるストッパ18の軸方向前方移動を開始させるために、1バールの蒸気圧が必要な場合、挿入段階の終了(点A)と射出段階の開始(点B)との間でT1の時間が経過することになる。図5から分かるように、第2のチャンバ22内の蒸気圧上昇は、容積が小さいほど早くなる。従って、所定圧力に対して、時間間隔T1は、第2のチャンバ22の容積が小さいほど短くなる。いくつかの実施形態において、T1は、少なくとも0.005秒、0.01秒、0.05秒、または0.1秒である。
図5に示されている例では、推進剤源36から推進剤が射出された後1バールに達するのに掛かる時間は、2.5mLの第2のチャンバ22の場合、241msであり、1.5mLの第2のチャンバ22の場合、154msであり、0.5mLの第2のチャンバ22の場合、63msである(これらの時間間隔は、推進剤の最初の射出を基準としており、挿入の終了を基準とする時間間隔T1と等しくないことに留意されたい)。比較のために、図5の例における駆動チャンバ25は、推進剤源36から推進剤が射出された後13msで1バールに達する。従って、2.5mLの第2のチャンバ22の場合、1バールの例示的圧力に達するのに駆動チャンバ25よりも228ms長く時間が掛かり、1.5mLの第2のチャンバ22の場合、1バールの例示的圧力に達するのに駆動チャンバ25よりも141ms長く時間が掛かり、0.5mLの第2のチャンバ22の場合、1バールの例示的圧力に達するのに駆動チャンバ25よりも49ms長く時間が掛かる。実際、いくつかの実施形態では、第2のチャンバ22内の初期の昇圧率は、駆動チャンバ25内の初期の昇圧率の50%、40%、40%、20%、10%、5%、または1%未満である。
推進剤源36の作動と射出(すなわち、バレル14内のストッパの移動)の開始との間の時間または挿入段階の終了と射出の開始との間の時間は、それ故、駆動チャンバ25及び第2のチャンバ22の死容積、狭通路30の寸法、及び推進剤の選択のいずれか1つまたは複数の適切な選択によって、制御することができる。
前述の実施形態では、拡張可能な駆動ハウジング24は、第1の部分26及び第2の部分28を備えており、第2の部分28は、可動ピストンの形態にあるが、代替的実施形態では、どのような適切な駆動ハウジング24が用いられてもよい。具体的には、適切な拡張可能な駆動ハウジング24は、駆動チャンバ25を画定し、推進剤源36から推進剤を受け入れた時に拡張し、シリンジ12を軸方向前方に駆動させる必要がある。加えて、拡張可能な駆動ハウジング24は、駆動チャンバ25から第2のチャンバ22への推進剤の制御された射出を可能にするための狭通路30を備えている。拡張可能な駆動ハウジング24は、1つまたは複数の構成要素を備えているとよく、いくつかの実施形態では、拡張を可能にするためのベローズ部分または弾性部分のような拡張可能な特徴部を備えていてもよい。
前述の実施形態では、バレル14は、開端14aに流体連通するニードル16を有しているが、本発明の範囲内に含まれる代替的実施形態では、バレル14は、ニードルを備えていなくてもよい。実際に、代替的実施形態では、代替的ノズルまたはアプリケータがバレルの開端14aに固着されていてもよいし、または接続可能になっていてもよい。他の実施形態では、開端14aにさらなる構成要素が接続されていなくてもよく、薬剤が開端から直接射出可能になっていてもよい。ニードルを備えない実施形態の例として、眼用装置及び鼻孔用装置が挙げられる。ニードルを備えない実施形態では、シリンジの前進(軸方向前方移動)は、バレルの開端(またはそこに接続された任意の構成要素)を意図された注射部位の近くに移動させるのに有用である。例えば、鼻孔用装置の場合、前方に前進するシリンジは、バレルの開端を意図された注射部位に向かって鼻孔内のより前方に移動させるようになっているとよい。
図6A,6Bは、本発明の代替的実施形態による薬剤射出装置110の部分断面図を示している。薬剤射出装置110は、自動注射装置であり、拡張可能な駆動ハウジング124も備えている。拡張可能な駆動ハウジング124は、自動注射装置110のハウジング(図示せず)内においてシリンジ(図示せず)を軸方向に移動させるものである。拡張可能な駆動ハウジングは、第1の部分126と、第1の部分126内において伸縮自在に摺動可能な可動ピストンの形態にある第2の部分128とを備えている。第1の部分126に対して伸縮自在に摺動可能であるにも関わらず、第2の部分は、摺動シール132によって第1の部分126に密封されている。具体的には、摺動シール132は、第1の部分126と第2の部分128との間の液密を維持しながら、第1の部分126に対する第2の部分128の軸方向移動を可能にする。拡張可能な駆動ハウジング124は、推進剤源(図示せず)から推進剤を受け入れることができる駆動チャンバ125を画定している。第1の部分126は、推進剤源を駆動チャンバ125に流体接続するための流体通路126aを有している。拡張可能なハウジング124は、接続通路130を有している。接続通路130は、駆動チャンバ125をストッパアセンブリ118の軸方向後方の射出チャンバ(または第2のチャンバ)に流体接続するために、第2の部分128を半径方向に貫通している。ストッパアセンブリ118は、シリンジから一回分の薬剤を射出するために、第2の部分128及びシリンジ(図示せず)内において軸方向に移動可能になっている、。
図6Aは、接続通路130が遮断物150(遮断手段)によって遮断されている使用前の状態にある自動注射装置110を示している。遮断物150は、第2の部分128の周りに配置された周方向シール152と、(例えば、締り嵌め及び/または接着剤によって)シール152に固定されたカラー154とを備えている。
推進剤が流体通路126aを通って駆動チャンバ125内に導かれると、圧力が上昇し、第2の部分128を第1の部分126に対して軸方向前方に移動させる。これによって、第2の部分128は、シリンジをハウジング内において移動させ、(これによって、例えば、シリンジから延在するニードルが注射部位に刺入することになる)。この段階中、遮断物150は、第1の遮断位置にあり、推進剤が射出チャンバ125に入るのを実質的に阻止または制限し、これによって、シリンジの軸方向移動が薬剤の射出に先行することになる。
第1の部分126は、内壁から半径方向内方に延在する突起126bを備えている。遮断物150のカラー154は、第1の当接部分を形成し、突起126bは、第2の部分128が第1の部分126に対して軸方向前方に前進した時に第1の当接部分と当接する第2の当接部分を形成している。第1の当接部分と第2の当接部分との当接によって、遮断物150を第2の部分128上において第2の位置まで軸方向に移動させることになる。第2の位置では、接続通路130は、遮断物150によって遮断されず、または遮断物150によって塞がれないことになる。すなわち、シール152が接続通路130から離れる方に移動する。これによって、推進剤(またはそれまでよりも多くの推進剤)が射出チャンバ122に入り、ストッパアセンブリ118に作用し、シリンジからの薬剤の射出をもたらすことになる。突起126b及び/または遮断物150は、駆動チャンバ125から射出チャンバ122への推進剤の流れを可能にするために、周方向において非連続であるとよい。図6Bは、刺入過程の終了時(すなわち、拡張可能な駆動ハウジング124が拡張した時)かつ射出段階の直前(すなわち、遮断物150が接続通路130を遮断していないがストッパアセンブリ118が第1の部分128またはシリンジに対して移動を開始していない段階)にある自動注射装置110を示している。
接続通路130は、狭通路であってもよいしまたは狭通路でなくてもよく、その大きさが必要とされる遮断物150の必要な大きさを決定することになる。
本明細書の記載及び請求項を通して、「備える(comprise)」及び「含む(contain)」という語句及びそれらの変形は、「〜を含んでいるが、〜に制限されない」ことを意味し、他の部分、添加物、成分、完全体、またはステップを排除することを意図するものではない(かつ排除するものではない)。本明細書の記載及び請求項を通して、単数形は、文脈が他のことを要求しない限り、複数形を含んでいる。特に、数が決まっていない物品が用いられている場合、本明細書は、文脈が他のことを要求しない限り、単数形のみならず、複数形も考慮しているものとして理解されたい。
本発明の特定の態様、実施形態、または実施例に関連して記載されている特徴、完全体、特性、化合物、化学成分、または群は、矛盾しない限り、本明細書に記載されている任意の他の態様、実施形態または実施例にも適用可能であることを理解されたい。(添付の請求項、要約書、及び図面を含む)本明細書に開示されている特徴の全て、及び/またはそのように開示されている任意の方法またはプロセスのステップの全ては、このような特徴及び/またはステップの少なくともいくつかが相互に排他的である組合せを除けば、どのように組み合されてもよい。本発明は、前述のどのような実施形態の詳細にも拘束されるものではない。本発明は、(添付の請求項、要約書、及び図面を含む)本明細書に開示されている特徴の任意の新規なものまたは任意の新規な組合せ、またはそのように開示されている任意の方法またはプロセスのステップの任意の新規なものまたは任意の新規の組合せにも拡張されるものである。
読者の注意は、本出願に関連して本明細書と同時またはその前に出願され、本明細書と共に閲覧に供される全ての論文及び文献に向けられることになるが、このような論文及び文献の全ての内容は、参照することによって、ここに含まれるものとする。

Claims (42)

  1. 薬剤射出装置であって、
    開端を有するバレルと、前記バレル内に収容された軸方向に移動可能なストッパとを有し、前記ストッパは、前記ストッパの軸方向前方の第1のチャンバを前記ストッパの軸方向後方の第2のチャンバから隔離している、シリンジと、
    蒸気圧を供給するために推進剤源から推進剤を受け入れるように構成され、前記第2のチャンバに流体連通する狭通路を有している拡張可能な駆動ハウジングと、を備え、
    前記拡張可能な駆動ハウジングは、前記推進剤源からの推進剤受入により拡張可能であり、かつ、該拡張により前記シリンジの軸方向前方移動を生じさせるように構成され、
    前記拡張可能な駆動ハウジング内に導入された推進剤は、前記狭通路を通って前記第2のチャンバ内に入り、前記バレル内で前記ストッパの軸方向前方移動を生じさせ、前記第1のチャンバ内に充填された薬剤を前記開端を通して射出させるように構成されており、前記バレル内での前記ストッパの軸方向移動は、前記シリンジの軸方向移動後に開始されるように構成されている、薬剤射出装置。
  2. 前記拡張可能な駆動ハウジングは、前記推進剤源に対して密封可能な第1の部分と、前記バレルに密封された第2の部分とを備えており、前記第2の部分は、前記拡張可能な駆動ハウジングを拡張させることができるように、前記第1の部分に対して密封状態で伸縮自在に摺動可能になっている、請求項1に記載の薬剤射出装置。
  3. 前記開端に流体連通しているニードルをさらに備える、請求項1または2に記載の薬剤射出装置。
  4. 前記シリンジは、前記ニードルが露出しない第1の軸方向位置から、前記第1の軸方向位置の軸方向前方に位置して前記ニードルが注射部位に刺入する第2の軸方向位置に移動可能であり、かつ、前記バレル内の前記ストッパの軸方向移動の開始前に前記第2の軸方向位置にあるように構成されている、請求項3に記載の薬剤射出装置。
  5. 軸方向に移動可能なニードルシールドをさらに備え、前記ニードルシールドは、前記シリンジが前記第2の軸方向位置にある時に前記ニードルが露出する第1のシールド位置と、前記シリンジが前記第2の軸方向位置にある時に前記ニードルが露出しない第2のシールド位置との間で移動可能である、請求項4に記載の薬剤射出装置。
  6. 前記ニードルシールドは、前記第2のシールド位置に向かって付勢手段によって付勢されている、請求項5に記載の薬剤射出装置。
  7. 前記付勢手段は、バネを備える、請求項6に記載の薬剤射出装置。
  8. 前記第2の軸方向位置への前記シリンジの到達と前記バレル内における前記ストッパの軸方向移動の開始との間で時間が経過するように構成され、前記時間間隔は、少なくとも0.005秒、0.01秒、0.05秒、または0.1秒である、請求項4〜7の何れか一項に記載の薬剤射出装置。
  9. 前記狭通路を通る推進剤の流量を少なくとも部分的に制限するように構成された遮断手段をさらに備え、前記遮断手段は、前記狭通路に対する第1の位置と第2の位置との間で移動可能であり、前記第2の位置において、前記遮断手段は、前記遮断手段が前記第1の位置にある時の前記狭通路を通る推進剤の流量に対して、前記狭通路を通る推進剤の流量を増大させるように構成されている、請求項1〜8の何れか一項に記載の薬剤射出装置。
  10. 前記狭通路は、前記第2の部分を半径方向に貫通している、請求項2に従属する請求項9に記載の薬剤射出装置。
  11. 前記遮断手段は、前記第1の位置と前記第2の位置との間で前記第2の部分上を軸方向に移動可能に構成されている、請求項10に記載の薬剤射出装置。
  12. 前記遮断手段は、前記第2の部分上に配置された周方向シールを備えている、請求項11に記載の薬剤射出装置。
  13. 前記遮断手段は、第1の当接部分をさらに備え、前記薬剤射出装置は、第2の当接部分をさらに備えており、前記第1の当接部分は、前記第2の部分が前記第1の部分に対して軸方向に移動した時、前記第2の当接部分に当接するように構成され、前記第1の当接部分と前記第2の当接部分との当接が、前記遮断手段の前記第1の位置から前記第2の位置への軸方向移動を生じさせるように構成されている、請求項11または12に記載の薬剤射出装置。
  14. 前記第2の当接部分は、前記第1の部分に設けられている、請求項13に記載の薬剤射出装置。
  15. 前記第1の位置において、前記遮断手段は、前記狭通路を通る推進剤の流れを実質的に阻止するように構成されている、請求項9〜14の何れか一項に記載の薬剤射出装置。
  16. 前記第2のチャンバ内の初期の昇圧率は、前記拡張可能な駆動ハウジング内の初期の昇圧率の50%、40%、30%、20%、10%、5%、または1%未満である、請求項1〜15の何れか一項に記載の薬剤射出装置。
  17. 前記推進剤源は、液化ガスを含んでいる、請求項1〜16の何れか一項に記載の薬剤射出装置。
  18. 前記推進剤源は、一種または複数種のハイドロフルオロアルカン(HFA)を含んでいる、請求項1〜18の何れか一項に記載の薬剤射出装置。
  19. 前記推進剤源は、HFA134a,HFA227,HFA422D,HFA507,またはHFA410Aの一種または複数種を含んでいる、請求項18に記載の薬剤射出装置。
  20. 前記推進剤源は、一種または複数種のハイドロフルオロオレフィン(HFO)を含んでいる、請求項1〜19の何れか一項に記載の薬剤射出装置。
  21. 前記推進剤源は、HFO1234yfまたはHFO1234zeの一方または両方を含んでいる、請求項20に記載の薬剤射出装置。
  22. 薬剤射出装置であって、
    開端を有するバレルと、前記バレル内に収容された軸方向に移動可能なストッパとを有し、前記ストッパは、前記ストッパの軸方向前方の第1のチャンバを前記ストッパの軸方向後方の第2のチャンバから隔離している、シリンジと、
    蒸気圧を供給するために推進剤源から推進剤を受け入れるように構成され、前記第2のチャンバに流体連通している通路を有している、拡張可能な駆動ハウジングと、
    前記通路を通る推進剤の流量を少なくとも部分的に制限する遮断手段であって、前記通路に対する第1の位置と第2の位置との間で移動可能であり、前記第2の位置において、前記遮断手段が前記第1の位置にある時の前記通路を通る推進剤の流量に対して、前記通路を通る推進剤の流量を増大させるように構成されている、遮断手段と、を備え、
    前記拡張可能な駆動ハウジングは、前記推進剤源からの推進剤の受入により拡張可能であり、該拡張により前記シリンジの軸方向前方移動及び前記遮断手段の前記第1の位置から前記第2の位置への移動を生じさせるように構成されており、
    前記遮断手段が前記第2の位置にある時、前記拡張可能なハウジング内に導かれた推進剤は、前記通路を通って前記第2のチャンバ内に入り、前記バレル内における前記ストッパの軸方向前方移動を生じさせ、前記第1のチャンバ内に含まれる薬剤を前記開端を通して射出させるように構成され、前記バレル内における前記ストッパの軸方向移動は、前記シリンジの軸方向移動後に開始されるように構成されている、
    薬剤射出装置。
  23. 前記通路は、前記第2の部分を半径方向に貫通している、請求項22に記載の薬剤射出装置。
  24. 前記遮断手段は、前記第1の位置と前記第2の位置との間で前記第2の部分上を軸方向に移動可能に構成されている、請求項23に記載の薬剤射出装置。
  25. 前記遮断手段は、前記第2の部分上に配置された周方向シールを備えている、請求項24に記載の薬剤射出装置。
  26. 前記遮断手段は、第1の当接部分をさらに備え、前記薬剤射出装置は、第2の当接部分をさらに備えており、前記第1の当接部分は、前記第2の部分が前記第1の部分に対して軸方向に移動した時、前記第2の当接部分に当接するように構成されており、前記第1の当接部分と前記第2の当接部分との当接が、前記遮断手段の前記第1の位置から前記第2の位置への軸方向移動を生じさせるように構成されている、請求項24または25に記載の薬剤射出装置。
  27. 前記第2の当接部分は、前記第1の部分に設けられている、請求項26に記載の薬剤射出装置。
  28. 前記第1の位置において、前記遮断手段は、前記通路を通る推進剤の流れを実質的に阻止するように構成されている、請求項22〜27の何れか一項に記載の薬剤射出装置。
  29. 前記拡張可能な駆動ハウジングは、前記推進剤源に密封可能な第1の部分と、前記バレルに密封された第2の部分とを備えており、前記第2の部分は、前記拡張可能な駆動ハウジングを拡張させることができるように、前記第1の部分に対して密封状態で伸縮自在に摺動可能になっている、請求項22〜28の何れか一項に記載の薬剤射出装置。
  30. 前記開端と流体連通しているニードルをさらに備える、請求項22〜29の何れか一項に記載の薬剤射出装置。
  31. 前記シリンジは、前記ニードルが露出しない第1の軸方向位置から、前記第1の軸方向位置の軸方向前方に位置して前記ニードルが注射部位に刺入する第2の軸方向位置に移動可能であり、かつ、前記バレル内の前記ストッパの軸方向移動の開始前に前記シリンジが前記第2の軸方向位置にあるように構成されている、請求項30に記載の薬剤射出装置。
  32. 軸方向に移動可能なニードルシールドをさらに備え、前記ニードルシールドは、前記シリンジが前記第2の軸方向位置にある時に前記ニードルが露出する第1のシールド位置と、前記シリンジが前記第2の軸方向位置にある時に前記ニードルが露出しない第2のシールド位置との間で移動可能である、請求項31に記載の薬剤射出装置。
  33. 前記ニードルシールドは、前記第2のシールド位置に向かって付勢手段によって付勢されている、請求項32に記載の薬剤射出装置。
  34. 前記付勢手段は、バネを備える、請求項33に記載の薬剤射出装置。
  35. 前記第2の軸方向位置への前記シリンジの到達と前記バレル内における前記ストッパの軸方向移動の開始との間で時間が経過するようになっており、前記時間間隔は、少なくとも0.005秒、0.01秒、0.05秒、または0.1秒である、請求項31〜34の何れか一項に記載の薬剤射出装置。
  36. 前記第2のチャンバ内の初期の昇圧率は、前記拡張可能な駆動ハウジング内の初期の昇圧率の50%、40%、30%、20%、10%、5%、または1%未満である、請求項22〜35の何れか一項に記載の薬剤射出装置。
  37. 前記推進剤源は、液化ガスを含んでいる、請求項22〜36の何れか一項に記載の薬剤射出装置。
  38. 前記推進剤源は、一種または複数種のハイドロフルオロアルカン(HFA)を含んでいる、請求項22〜37の何れか一項に記載の薬剤射出装置。
  39. 前記推進剤源は、HFA134a,HFA227,HFA422D,HFA507,またはHFA410Aの一種または複数種を含んでいる、請求項38に記載の薬剤射出装置。
  40. 前記推進剤源は、一種または複数種のハイドロフルオロオレフィン(HFO)を含んでいる、請求項22〜39の何れか一項に記載の薬剤射出装置。
  41. 前記推進剤源は、HFO1234yfまたはHFO1234zeの一方または両方を含んでいる、請求項40に記載の薬剤射出装置。
  42. 添付の図面を参照して明細書に実質的に記載され、かつ添付の図面に実質的に示されている薬剤射出装置。
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