JP2018510134A - 組合せがん治療法 - Google Patents

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Abstract

抗がん剤、抗がん医薬組成物、該薬剤および/または医薬組成物の組み合わせ、ならびにこれらを使用する方法がとりわけ本明細書に記載されている。

Description

本出願は、これらのそれぞれの全体がすべての目的のため参照により本明細書に組み込まれている、2015年2月9日出願の米国仮特許出願第62/113,871号および2016年1月8日出願の米国仮特許出願第62/276,546号の利益を主張する。
連邦政府の支援による研究開発下において行われた本発明の権利に関する記述
本発明は、米国国立衛生研究所により授与された補助金番号CA086306での政府支援によりなされたものであった。米国政府は、本発明中のある種の権利を有する。
がん細胞は、正常細胞よりも、デオキシリボヌクレオチド三リン酸(dNTP)プールの量、バランスおよび質における逸脱を受けやすい。リボヌクレオチドレダクターゼ(RNR)は、デノボdNTP産生における律速段階を制御し、DNAのデオキシリボヌクレオチド二リン酸(dNDP)前駆体4つのすべてを産生することができる。RNRは、がんにおける重要な治療標的である。しかし、複数の臨床試験において、RNR阻害剤は、治療効果は中程度であること、およびかなりの標的外毒性(おそらく、過剰投与による。)を示した。当技術分野における、これらの問題および他の問題に対する解決策が、本明細書において開示されている。
医薬として許容される賦形剤、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤および複製ストレス応答経路阻害剤を含む医薬組成物。
がんの処置を必要としている患者におけるこのような処置における使用であって、該患者に有効量の医薬組成物を投与するステップを含む、使用のための本明細書に記載されている医薬組成物。
がん細胞を医薬組成物に接触させるステップを含む、がん細胞の成長の阻害における使用のための、本明細書に記載されている医薬組成物。
様々なRNR阻害剤に関する作用機序の概略図である。dTは、R1サブユニットにおけるアロステリック特異性部位に結合するチミジン三リン酸(dTTP)に変換され、CDPおよびUDPよりも優先して、RNRを変換してGDPへと還元する。GaMは、Fe3+を模倣するGa3+を放出し、R2サブユニットにおいて、鉄錯体を撹乱する。HUは、R2チロシルラジカルを捕捉する。3−APは、R2チロシルラジカルを還元するFe2+と錯体を形成する(Ayeら、2012年)。 白血病細胞成長に対する様々なRNR阻害剤の効果およびIC50値;3−AP(3−アミノピリジン−2−カルボキシアルデヒド−チオセミカルバゾン)、dT−チミジン;GaM−マルトール酸ガリウム;HU−ヒドロキシ尿素;3−AP − 3−アミノピリジン−2−カルボキシアルデヒド−チオセミカルバゾン。 白血病細胞成長に対する様々なRNR阻害剤の効果およびIC50値;3−AP(3−アミノピリジン−2−カルボキシアルデヒド−チオセミカルバゾン)、dT−チミジン;GaM−マルトール酸ガリウム;HU−ヒドロキシ尿素;3−AP − 3−アミノピリジン−2−カルボキシアルデヒド−チオセミカルバゾン。 3−AP/dCKi併用療法は、チミジン(dT)抵抗性細胞系MV4−11(混合系統白血病)およびTHP−1(急性単球性白血病)に対して有効である。 3−APは、CEM T−急性リンパ芽球性白血病細胞において、DI−82によるdCK阻害と相乗的に作用する。3−APおよびDI−82を単独または組み合わせて処理したCEM細胞において、pH2A.X染色することによって測定した、DNA損傷の誘発。 3−APおよびDI−82を単独または組み合わせて処理したCEM細胞において、アネキシンV/PI染色によって測定した細胞死の誘発。 3−APおよびDI−82を単独または組み合わせて処理したCEM細胞において、アネキシンV/PI染色によって測定した細胞死の誘発。 3−APおよびDI−82を単独または組み合わせて処理したCEM細胞における複製応力の特徴付け。 dCTPプールは、おそらく、CDPプールがRNR基質の中で最も小さいプールであるので、3−AP処置により律速となる。dCサルベージ経路は、プールが枯渇するのを防止する。RNRによるデノボデオキシリボヌクレオチド(dNTP)産生、およびRNRによるdCTPプールの枯渇を阻止する潜在的な代替経路としてのデオキシシチジンキナーゼ(dCK)のサルベージ経路の概略図。 白血病細胞(Jurkat T−ALL)におけるNDP(リボヌクレオシド二リン酸)レベル:CDPプールは、RNR基質の中で最も小さなプールである。 24時間、300nMの3−APにより処置した、または処置されていない、白血病細胞(Jurkat T−ALL)におけるdNTP(デオキシリボヌクレオチド三リン酸)レベル。dCTPプールは、3−APによる処置時に、最初の律速となる。 24時間、300nMまたは750nMの3−AP+/−2.5μMのdCにより処置した白血病細胞(CEM T−ALL)におけるdCTPレベル。外因性dCは、dCサルベージ経路を介して、dCTPプールを補給することができる。 2.5μMのdCの存在下における、300nMまたは750nMの3−AP+/−1μM(R)DI−82(dCKi)により処置した白血病細胞(CEM T−ALL)におけるdCTPレベル。dCK阻害剤の添加は、3−APと相乗的に作用して、dCTPプールを枯渇させる。 HepG2およびHep3Bの3−AP+RSRi処置。WBによるRSR経路の72時間プロファイリング。 dCTP生合成およびRSR経路を共標的化すると、BCR−ABL p185/Arf−/−プレB白血病の処置を改善する。BCR−ABL p185/Arf−/−プレB白血病細胞は、3−AP、dCK阻害剤(dCKi− DI−82ラセミ)およびVE−822を単独、または組み合わせて処置した。処置から72時間後、培養物をアネキシンV/PI染色に関してフローサイトメトリーによって分析し、死亡細胞数またはアポトーシス細胞数を決定した。アネキシンV/ヨウ化プロピジウムのFACSプロット。 FACSによって決定した、アネキシンVおよび/またはヨウ化プロピジウムポジティブ細胞の割合。 Vi細胞によって測定された、トリパンブルーネガティブ細胞の総数。 dCTP生合成およびRSR経路の共標的化は、CEM T−急性リンパ芽球性白血病(T−ALL)細胞の処置を改善する。CEM細胞を、3−AP、dCK阻害剤(dCKi− DI−82ラセミ)およびVE−822単独、または組み合わせて処置した。フローサイトメトリーによって決定される、アネキシンVおよび/またはヨウ化プロピジウムポジティブ細胞のプロット。 アネキシンVおよび/またはヨウ化プロピジウムポジティブ細胞の割合。 Vi細胞によって測定された、トリパンブルーネガティブ細胞の総数 dCTP生合成およびRSR経路の共標的化は、Jurkat T−ALL細胞の処置を改善する。Jurkat 3−AP、dCK阻害剤(dCKi− DI−82ラセミ)およびVE−822単独または組合せ。フローサイトメトリーによって決定される、アネキシンVおよび/またはヨウ化プロピジウムポジティブ細胞のプロット。 アネキシンVおよび/またはヨウ化プロピジウムポジティブ細胞の割合。 Vi細胞によって測定された、トリパンブルーネガティブ細胞の総数。 dCTP生合成およびRSR経路の共標的化は、B16黒色腫細胞の処置を改善する。B16黒色腫細胞を、3−AP単独、またはVE−822との組合せにより処置した。処置から72時間後、培養物を、死亡細胞数またはアポトーシス細胞数を決定するためアネキシンV/PI染色についてフローサイトメトリーによって分析し、細胞増殖/生存率をモニタリングするためCell TiterGloによって分析した。アネキシンV/ヨウ化プロピジウムFACSのプロット。 FACSによって決定した、アネキシンVおよび/またはヨウ化プロピジウムポジティブ細胞の割合。 Vi細胞によって測定された、トリパンブルーネガティブ細胞の総数。 Cell Titer Gloアッセイによって決定した、72時間後のATP含有率の対照に対する%。注:デオキシシチジンサルベージ経路は、デオキシシチジン基質を添加しないことにより不活性になった。この手法は実験設定を単純化し、dCK阻害剤を使用することと等価である。 dCTP生合成およびRSR経路の共標的化は、B16 U87−VIII神経膠芽腫細胞の処置を改善する。U87−VIII多型性神経膠芽腫(GBM)細胞を3−APおよびVE−822単独、または組み合わせて処置した。処置から72時間後、生存率は、Cell Titer Gloアッセイにより決定した。注:デオキシシチジンサルベージ経路は、この実験において、デオキシシチジン基質を添加しないことにより不活性になった。この手法は実験設定を単純化し、dCK阻害剤を使用することと等価である。 dCTP生合成およびRSR経路の共標的化は、MiaPaCa膵臓がん細胞の処置を改善する。MiaPaCA膵臓がん細胞を、3−AP単独、またはVE−822との組合せにより処置した。処置から72時間後、培養物をアネキシンV/PI染色に関してフローサイトメトリーによって分析し、死亡細胞数またはアポトーシス細胞数を決定した。 FACSによって決定した、アネキシンVおよび/またはヨウ化プロピジウムポジティブ細胞の割合。 Vi細胞によって測定された、トリパンブルーネガティブ細胞の総数。 24時間の処置後の複製応力の特徴付け。 Cell Titer Gloアッセイによって決定した、72時間後のATP含有率の対照に対する%。注:デオキシシチジンサルベージ経路は、この実験において、デオキシシチジン基質を添加しないことにより不活性になった。この手法は実験設定を単純化し、dCK阻害剤を使用することと等価である。 dCTP生合成およびRSR経路の共標的化は、22RV1前立腺がん細胞の処置を改善する。この併用療法は、22RV1前立腺がん細胞系に有効である。実験設定の概略。 処置から72時間後の、アネキシンVおよび/またはヨウ化プロピジウムポジティブ細胞の割合。 3日目の、アネキシンV/PIポジティブ(上の列)、アネキシンV/PIネガティブ細胞(下の列)の割合。 6日目の、アネキシンV/PIポジティブ(上の列)、アネキシンV/PIネガティブ細胞(下の列)の割合。 9日目の、アネキシンV/PIポジティブ(上の列)、アネキシンV/PIネガティブ細胞(下の列)の割合。 dCTP生合成およびRSR経路の共標的化は、HEY卵巣癌細胞の処置を改善する。HEY卵巣がん細胞を、3−APおよびVE−822単独で、または組み合わせて処置した。処置から72時間後、生存率は、Cell Titer Gloアッセイにより決定した。注:デオキシシチジンサルベージ経路は、この実験において、デオキシシチジン基質を添加しないことにより不活性になった。この手法は実験設定を単純化し、dCK阻害剤を使用することと等価である。 発光をベースとするアッセイを使用する、細胞のATP含有率を検出するための、Cell Titer Gloアッセイは、広いダイナミックレンジを有しており、ハイスループットスクリーニングに容易に適合可能である。Cell Titer Glo HTSの最適化−細胞数および試薬の比;−1日目:細胞は、白濁384ウェルプレート(Thermo Nunc)中の30μLの培地において、200−500個細胞/ウェルの細胞数においてプレート培養する。dHO100μLを空のウェルにプレート培養し、溶媒蒸発を防止する;0日目:接種の24時間後、4×の薬物10μL(培地中、最終DMSOは、<0.1%)を各ウェルに加える;各条件についてn=4;1/3日目:薬物処置の24時間および72時間後;Cell−Titer Glo試薬10μLを各ウェルに加え(1:4)、ピペット操作により混合し、500rpm、室温において1分間、震とうする。震とうの10分後に、発光シグナルを読み取る。 発光をベースとするアッセイを使用する、細胞のATP含有率を検出するための、Cell Titer Gloアッセイは、広いダイナミックレンジを有しており、ハイスループットスクリーニングに容易に適合可能である。Cell Titer Glo HTSの最適化−細胞数および試薬の比;−1日目:細胞は、白濁384ウェルプレート(Thermo Nunc)中の30μLの培地において、200−500個細胞/ウェルの細胞数においてプレート培養する。dHO100μLを空のウェルにプレート培養し、溶媒蒸発を防止する;0日目:接種の24時間後、4×の薬物10μL(培地中、最終DMSOは、<0.1%)を各ウェルに加える;各条件についてn=4;1/3日目:薬物処置の24時間および72時間後;Cell−Titer Glo試薬10μLを各ウェルに加え(1:4)、ピペット操作により混合し、500rpm、室温において1分間、震とうする。震とうの10分後に、発光シグナルを読み取る。 Cell Titer Glo−細胞のプレート培養密度の最適化;プレート培養の24時間から72時間後の相対光単位(RUL)の変化倍率により、HTSアッセイに対する最適プレート培養密度が特定される。この範囲は、4:1の培地:CTG試薬において、B16黒色腫の場合、100−250個細胞/ウェルであり、HEY卵巣がん細胞の場合、150−450個細胞/ウェルである。追加のアッセイは、細胞死の特定経路(カスパーゼ7を媒介とするアポトーシス)のハイスループット検出を可能にする、カスパーゼ3/7Glo−発光アッセイとすることができる。 Cell Titer Glo−細胞のプレート培養密度の最適化;プレート培養の24時間から72時間後の相対光単位(RUL)の変化倍率により、HTSアッセイに対する最適プレート培養密度が特定される。この範囲は、4:1の培地:CTG試薬において、B16黒色腫の場合、100−250個細胞/ウェルであり、HEY卵巣がん細胞の場合、150−450個細胞/ウェルである。追加のアッセイは、細胞死の特定経路(カスパーゼ7を媒介とするアポトーシス)のハイスループット検出を可能にする、カスパーゼ3/7Glo−発光アッセイとすることができる。 選択した組合せの薬物動態(PK)検討。DI−39およびDI−82のPKプロファイルのグラフ表示。 リン酸緩衝溶液(PEG−Tris)中における3−APの溶解度検討結果。 リン酸緩衝溶液(VitE−TGPS)中における3−APの溶解度検討結果。 リン酸緩衝溶液(VitE−TGPS)中における3−APの溶解度検討結果。VE−822 3−AP<0.3mg/mL、DI−82<<0.3mg/mL。選択した組合せの薬物動態(PK)検討;リン酸緩衝溶液中の3−APおよびDI−82に関する溶解度検討結果、3−AP<0.3mg/mL、DI−82<<0.3mg/mL。 一次BCR−ABL p185/Arf−/−プレB−ALL全身モデルに対する、3−AP/DI−82の組合せ処置の効力。3−APによるRNRおよびDI−82によるdCKの薬理学的共標的化は、一次マウスp185BCR−ABLArf−/−プレ−B ALL細胞に有効である。3−AP/DI−82組合せ処置検討の概略図。 ビヒクル、5mg/kgの3−AP、50mg/kgのDI−82またはDI−82+3−APにより処置された処置群の16日目(プレB白血病細胞の静脈内注射後)におけるマウス(n=4)の代表的な生物発光画像。 16日目における個々の画像の全身の生物発光定量。 2×10個のプレB白血病細胞/マウスの静脈内注射後に、11日間、ビヒクル、5mg/kgの3−AP、50mg/kgのDI−82またはDI−82+3−APにより21日目まで処置した、マウス(n=4)の生物発光定量。3−APおよびDI−82は、PEG−Trisにおいてi.p.投与した。 ビヒクル、5mg/kgの3−AP、DI−82またはDI−82+3−APにより処置した、25日間のC57Bl6マウス(n=4)の体重。 2×10個のプレB白血病細胞/マウスの静脈内注射後に、ビヒクル、50mg/kgのDI−82、5mg/kgの3−APまたはDI−82+3−APにより処置した、マウスのKaplan−Meier生存率分析。 3−APによるRNR、LP−661438によるdCKおよびVE−822によるATRの三剤併用療法による標的化は、一次マウスp185BCR−ABLArf−/−プレ−B ALL細胞に有効である。TX:3−AP(RNR阻害剤):1/2/3mg/kg IP 2x毎日、VE−822(ATR阻害剤):40mg/kg PO 1x毎日、LP−661438(dCK阻害剤):100mg/kg PO 1x毎日;インビボにおける治療効力を決定するための三剤併用処置検討の概略図。 処置後、0日目、2日目および5日目における、マウス(n=5)の様々な処置群の代表的な生物発光画像。 処置後、5日目、7日目および12日目における、マウス(n=5)の様々な処置群の代表的な生物発光画像。 12日間、100mg/kgのLP−661438および40mg/kgのVE−822と組み合わせて、ビヒクル、1mg/kg、2mg/kgまたは3mg/kgの3−APにより処置した、24日目(処置後)までのマウス(n=5)の生物発光定量。Tx:処置、12日間、TPGS中、1日1回、経口投与(P.O.)したVE−822およびLP−661438。3−APは、12日間、PEG−Trisにおいて、1日2回投与(b.i.d)した。 100mg/kgのLP−661438および40mg/kgのVE−822と組み合わせた、ビヒクル、1mg/kg、2mg/kgまたは3mg/kgの3−APにより処置した42日目までのC57Bl6マウス(n=5)の体重。 100mg/kgのLP−661438および40mg/kgのVE−822と組み合わせて、ビヒクル、1mg/kg、2mg/kgまたは3mg/kgの3−APにより処置した、42日目までのマウスのKaplan−Meier生存率分析。 18F−クロファラビンは、ヒトにおけるdCK活性を画像化する18F−L−FACよりも感度が高い。この新規なプローブを使用して、臨床試験におけるdCKの薬理学的阻害の程度を決定することができると思われる。 HTSに関する潜在的な候補細胞系:MiaPaca PDAC細胞;−1日目:細胞は、白濁384ウェルプレート(Thermo Nunc)中の30μLの培地において、200−500個細胞/ウェルの細胞数においてプレート培養する。dHO100μLを空のウェルにプレート培養し、溶媒蒸発を防止する;0日目:接種の24時間後、4×の薬物10μL(培地中、最終DMSOは、<0.1%)を各ウェルに加える;各条件についてn=4;1/3日目:薬物処置の24時間および72時間後;Cell−Titer Glo試薬10μLを各ウェルに加え(1:4)、ピペット操作により混合し、500rpm、室温において1分間、震とうする。震とうの10分間後、発光シグナルを読み取る。 細胞培養物およびインビボにおける、デオキシシチジンサルベージ経路に及ぼす3−APの作用。ビヒクルおよび300nMの3−AP+/−1μM dCKiにより18時間、処置したJurkat細胞におけるdNTPレベル。 500nMの3−AP+/−2.5μMのdCによる処置後のCEM細胞周期分析。 それぞれ、1μMのdCK阻害剤(R−DI−82)を含むおよび含まない、500nM、750nMおよび1500nMの3−APにより処置した、CEM T−ALL細胞における対照に対する変化率としての3H−デオキシシチジン(dC)の取込み。 3−AP処置(7.5mg/kg)後の1時間、3時間および5時間時において、dCK活性を評価するための、C57/Bl6マウスの18F−D−FAC PET/CTスキャン。 対照に対する、骨髄(BM)、消化管(GI)および肝臓(L)におけるPETスキャンの定量;3匹のマウス/群を用いたn=2の独立実験。 対照に対する、3−AP処置マウスに由来する血漿中のdC濃度のLC/MS/MS定量。 複製ストレス応答は、3−AP処置に対する抵抗機構である。処置群における、pChk1(S296)、pChk1(S345)およびpH2A.X(S139)リン酸化の定量。 22RV1細胞における三剤併用処置は、合成致死性に至る。細胞を72時間、500nMの3−AP+/−1μM(R)−DI−82+/−RSRi(100nMのAZD−7762:Chk1/2二重阻害剤;100nMのMK−1775:Wee1阻害剤)により処置し、次に、細胞を洗浄して、温培地に72時間、放出し、次いで、6日目にそれぞれの薬物により再度、処置した。細胞死は、フローサイトメトリーにより分析したアネキシンV/ヨウ化プロピジウム染色を使用して検討した。生存細胞は、Beckmann細胞計測器を使用して計数した。細胞は、2.5μM dCを毎日、補給した。 細胞を0日目に1000個細胞においてプレート培養し、毎日dC補給をしながら、個々の薬物組合せの存在下、12日間にわたり成長させた。細胞のコロニー成長は、クリスタルバイオレット染色を使用して視覚化した。 様々な濃度の3−APおよびMK−1775の組合せを用いて細胞を滴定し、Cell TiterGloアッセイを使用して細胞生存率を測定した。 それぞれの薬物により処置された複製応力応答バイオマーカーの代表的なイムノブロット。 MiaPaCa細胞における二剤組合せ処置は、合成致死性に至る。細胞を、72時間、300nMの3−AP+/−RSRi(100nMのAZD−7762:Chk1/2二重阻害剤;100nMのMK−1775:Wee1阻害剤;50nMのVE−822:ATR阻害剤)により処置した。細胞死は、フローサイトメトリーにより分析したアネキシンV/ヨウ化プロピジウム染色を使用して検討した。生存細胞は、Beckmann細胞計測器を使用して計数した。細胞は、2.5μMのdCを毎日、補給した。 細胞を0日目に1000個細胞においてプレート培養し、毎日dC補給をしながら、個々の薬物組合せの存在下、7日間にわたり成長させた。細胞のコロニー成長は、クリスタルバイオレット染色を使用して視覚化した。 それぞれの薬物により処置された複製応力応答バイオマーカーの代表的なイムノブロット。 DU−145細胞における二剤組合せ処置は、合成致死性に至る。細胞を、72時間、300nMの3−AP+/−RSRi(100nMのAZD−7762:Chk1/2二重阻害剤;100nMのMK−1775:Wee1阻害剤;50nMのVE−822:ATR阻害剤)により処理した。細胞死は、フローサイトメトリーにより分析されるアネキシンV/ヨウ化プロピジウム染色を使用して検討した。生存細胞は、Beckmann細胞計測器を使用して計数した。細胞は、2.5μMのdCを毎日、補給した。 細胞を0日目に1000個細胞においてプレート培養し、毎日dC補給をしながら、個々の薬物組合せの存在下、7日間にわたり成長させた。細胞のコロニー成長は、クリスタルバイオレット染色を使用して視覚化した。 CEM T−ALL細胞における三剤併用処置は、合成致死性に至る。細胞を、72時間、300nMの3−AP+/−dCKi+/−RSRi(100nMのAZD−7762:Chk1/2二重阻害剤;100nMのMK−1775:Wee1阻害剤;1μM(R)−DI−82:dCK阻害剤)により処理した。細胞死は、フローサイトメトリーにより分析したアネキシンV/ヨウ化プロピジウム染色を使用して検討した。生存細胞は、Beckmann細胞計測器を使用して計数した。細胞は、2.5μMのdCを毎日、補給した。 (R)−DI−82と組み合わせた、低濃度(300nM)および高濃度(750nM)の3−APにより処置した、CEM T−ALL細胞のpChk1(S345)に関する代表的なイムノブロット。 薬物のイムノブロットの様々な組合せにより処置した複製応力応答バイオマーカーの代表的なイムノブロット。 CEM:T−ALL細胞系:細胞を72時間、300nMの3−AP+/−1μM(R)−DI−82+/−RSRi(100nMのAZD−7762:Chk1/2二重阻害剤;100nMのMK−1775:Wee1阻害剤)により処置し、次に、細胞を洗浄して、温培地に72時間、放出し、次いで、6日目にそれぞれの薬物により再度、処置した。細胞死は、フローサイトメトリーにより分析したアネキシンV/ヨウ化プロピジウム染色を使用して検討した。生存細胞は、Beckmann細胞計測器を使用して計数した。細胞は、2.5μMのdCを毎日、補給した。 3日目に72時間の細胞死となり、6日目に薬物放出し、9日目に第2の処置とする。 p185:プレB ALL細胞系:72時間の細胞死アッセイ。 p185:プレB ALL細胞系:72時間の細胞死アッセイ。 p185:プレB ALL細胞系:72時間の細胞死アッセイ。 化合物S1−S31に関するCEM細胞におけるインビトロ生物学的データ。 化合物15−18に関するL1210およびCEM細胞におけるインビトロ生物学的データ。 化合物25−37に関するCEM細胞におけるインビトロ生物学的データ。 ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤およびdCK阻害剤の例。 ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤およびdCK阻害剤の例。 ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤およびdCK阻害剤の例。 ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤およびdCK阻害剤の例。 ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤およびdCK阻害剤の例。 ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤およびdCK阻害剤の例。 ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤およびdCK阻害剤の例。 ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤およびdCK阻害剤の例。 ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤およびdCK阻害剤の例。 ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤およびdCK阻害剤の例。 ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤およびdCK阻害剤の例。 ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤およびdCK阻害剤の例。 ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤およびdCK阻害剤の例。 ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤およびdCK阻害剤の例。 化合物8−14に関するL1210およびCEM細胞におけるインビボ生物学的データ。 DI化合物の表。 ATRおよびdCKの共阻害は、がん細胞におけるG1−S移行を損なう。dCTP生合成およびDNA−C複製を協調するために、ATR、RNRおよびdCKにより果たされる役割の概略図。 CDK4/6阻害剤であるパルボシクリブ(pablociclib)により24時間、処置することによりG1期においてCEM T−ALL細胞を同期化し、新しい倍地中に放出した。EdUを加えて1時間後、細胞1個あたりのEdU取込みおよびDNA含有率のFACS分析を行うために細胞を採取した。FACSプロファイルにより、非同期化細胞、およびG1休止細胞におけるEdUの取込みが示されている。ウェスタンブロットするために、G1からの放出後、示されている時間点においても細胞を採取した。イムノブロットは、G1休止からの放出後の示されている時間点における、同期化細胞中のRRM2、dCKおよびアクチンタンパク質の発現を示している。 CEM T−ALL細胞を24時間、パルボシクリブと培養し、指示されている時間、VE−822±DI−82により処置した新しい培地中に放出した。EdUを加えて1時間後、FACS分析するために細胞を採取した。各FACSプロットにおいて示されている数は、対応するゲートS1、S2およびS3における細胞の割合を表している。G1からVE−822±DI−82処置への放出後、ゲートS1、S2およびS3、6、12および18時間における細胞の割合は、棒グラフとして示されている。データはすべて、2つの独立実験(各実験に関してN=2)の代表的なものである。*、P<0.05;**、P<0.005;***、P<0.0005。 RSR/DDRシグナル伝達経路に及ぼすATRおよびdCK阻害の作用。プロテオーム/ホスホプロテオーム解析のための作業流れ:同期化したCEM T−ALL細胞を薬物処置培地に放出し、6時間および12時間の時点において回収し、溶解した。タンパク質溶解物をトリプシンにより消化させて、安定な同位体であるジメチル化により標識して差別化した。100μgの標識化ペプチドをSTAGETipsを使用して、部分断片化した。残りの試料をHILIC/IMACを使用して、ホスホペプチド濃縮に使用した。逆相nLS−MS/MSを使用して試料を解析した。 それぞれの時間点における、未処置に対する、Chk1、CLSPNおよびCDKタンパク質のリン酸化状態。 12時間時における、ATR阻害下、DI−82の添加によりリン酸化レベルが50%超の向上または50%超の低下のどちらかを示す、細胞周期およびRSR/DDRリンタンパク質のリスト。 G1放出の6時間後および12時間後のRRM2およびdCK発現。 新しく複製したDNAに対するデノボおよびサルベージ経路の寄与の差異を同時に測定するための、質量分光分析アッセイ。アッセイの作業流れ。細胞は、安定な同位体を標識したヌクレオチド前駆体を補給した培地において、3−12時間、インキュベートする。dNTPおよびゲノムDNAを抽出して、加水分解し、多重反応モニタリング(MRM)モードにおいて運転した、三重四重極質量分析計(QQQ)において分析した。一例として、dCを使用して、第1(Q1)極および第3(Q3)極は、質量フィルターとして働く一方、第2(Q2)極は、衝突チャンバとして働く。イオンクロマトグラムは、デノボ経路およびサルベージ経路の寄与の差異を示しており、この差異は、ピーク面積分析により定量化される。 示されている時間点における、G1の同期化から放出されたCEM細胞における、新しく合成したdCTPに対する、デノボ(RNR)およびサルベージ(dCK)経路の寄与の測定。 示されている時間点における、G1の同期化から放出されたCEM細胞における、新しく合成した全dCTPプールレベルに対する、デノボ(RNR)経路およびサルベージ(dCK)経路の寄与の測定。 G1の同期化から放出されたCEM細胞における、新しく複製したDNA−Cに対する、デノボ(RNR)経路およびサルベージ(dCK)経路の寄与の測定。 G1の同期化から放出されたCEM細胞における、新しく複製した全DNA−Cに対する、デノボ(RNR)経路およびサルベージ(dCK)経路の寄与の測定。データはすべて、2つの独立実験(各実験に関してN=3)の代表的なものである。 低用量3−APによるVE−822+DI−82処置細胞における、残留RNR活性の阻害。様々なRNR阻害剤の作用部位。GaM、マルトール酸ガリウム;HU、ヒドロキシ尿素;dT、チミジン;3−AP、トリアピン。 CEM細胞における72時間の処置後の4つのRNR阻害剤に関するIC50測定。 18時間において示されている処置群中のCEM細胞における、新しく合成したdCTPへのデノボ(RNR)およびサルベージ(dCK)経路の寄与の測定。 18時間において示されている処置群中のCEM細胞における、全dCTPプールレベルの寄与の測定。 18時間において示されている処置群中のCEM細胞における、新しく複製したDNA−Cに対する、デノボ(RNR)およびサルベージ(dCK)経路の寄与の測定。 18時間において示されている処置群中のCEM細胞における、新しく複製した全DNA−Cに対する、デノボ(RNR)およびサルベージ(dCK)経路の寄与の測定。 ATRおよびヌクレオチド代謝阻害の組合せにより誘発された複製応力の過負荷。CEM T−ALL細胞は、VE−822+DI−82±500nMの3−APにより処置し、ssDNA蓄積およびDSBは、FACS分析により処置した0.5時間後、4時間後および18時間後に測定した。様々な時間点におけるssDNAおよびDSBの定量は、右側のパネルに示されている。 CEM T−ALL細胞におけるそれぞれの処置の72時間後のアポトーシスの測定。 示されている処置条件下における、細胞分裂数を示す、Cell Trace Violet(CTV)染料の希釈曲線。データはすべて、2つの独立実験の代表である。*、P<0.05;**、P<0.005;***、P<0.0005。 複製応力の過負荷は、がん細胞を根絶し、プレB−ALLのマウスモデルにおいて十分に耐容される。Cell−TiterーGloアッセイによって測定したがん細胞系および一次がん細胞のパネルにおける、72時間の処理後のVE−822のIC50値を示す、滝グラフ。 3週間、ビヒクルまたはVE−822により処置したシンジェニック全身性BCR−ABL p185/Arf−/−プレB−ALL細胞を有する、C57BL/6マウスのKaplan−Meier生存曲線。処置は、白血病原始細胞の接種の7日後に開始した。 C57Bl/6マウスにおける、プロトタイプ9’における3−AP、VE−822およびDI−82の経口共投与の薬物動態プロファイル。 シンジェニック全身性BCR−ABL p185/Arf−/−プレB−ALL細胞を有する、C57BL/6マウスの処置スケジュールの概略図。q.d.およびb.i.d.は、それぞれ、1回/日および2回/日を表す。処置投与量は、15mg/kgの3−AP、50mg/kgのDI−82および40mg/kgのVE−822であった。 腫瘍接種後、示されている日数における、ビヒクルまたは三剤併用療法により処置された腫瘍を有するマウスの代表的な生物発光画像。 腫瘍接種後、示されている日数における、ビヒクルまたは三剤併用療法により処置された腫瘍を有するマウスの全身のラディアンス値の定量。 腫瘍接種後、示されている日数における、ビヒクルまたは三剤併用療法により処置された腫瘍を有するマウスのKaplan−Meier生存曲線。 腫瘍接種後、示されている日数における、ビヒクルまたは三剤併用療法により処置された腫瘍を有するマウスの体重測定。 RNR、DCKおよびATRによって、およびこれらを薬理学的に標的とすることによって、協調されたDNA複製および修復に関する、dNTPの需要と供給をまとめたモデルである。図40Aおよび40Cの結果は、2つの独立実験の代表である。 デノボおよびサルベージdATP/DNA−Aの生合成経路の分析により、ADAを媒介とするdA異化作用の阻害時における、dCKの重要な役割が明らかになる。dCFおよびDI−82の標的を示している、dATPおよびDNA−A生合成のデノボ経路およびサルベージ経路の詳細な概略図。 代謝プロファイル。Jurkat細胞を、11mMの[13]グルコースおよび5μMの[15]dAを含有する培養培地においてインキュベートし、次に、10μMのdCFおよび/または1μMのDI−82により処置した。細胞培養培地における[15]dAレベル。 dATPおよびDNA−Aのデノボ生合成のプロファイル。 15]Hx([15]dAの脱アミノ化およびホスホリラーゼに由来するヌクレオ塩基サルベージ)および[15]dA(ヌクレオシドサルベージ)からのdATPおよびDNA−Aのサルベージ生合成のプロファイル。 示されている条件下、18時間のインキュベート後の示されている処置群における全dNTPレベルの変化倍率。 表現型アッセイ。Jurkat細胞を、11mMのグルコースおよび5μMのdAを含有する培養培地においてインキュベートし、次に、10μMのdCFおよび/または1μMのDI−82により処置した。24時間の処置後の細胞周期プロファイルを示すDNAヒストグラム。 表現型アッセイ。Jurkat細胞を、11mMのグルコースおよび5μMのdAを含有する培養培地においてインキュベートし、次に、10μMのdCFおよび/または1μMのDI−82により処置した。24時間の処置後のS期における細胞の定量(左側のパネル)およびG2/M相における細胞の定量(右側のパネル)。 24時間の処置後のpChk1(S345)、pChk2(T68)、pH2A.X(S139)およびアクチンのウェスタンブロット分析。 dATPおよびDNA−A生合成に及ぼすdCFおよびDI−82の作用のまとめの概要。*、P<0.05;**、P<0.005;***、P<0.0005。 dGTP/DNA−G生合成経路の分析により、PNPを媒介とするdG異化作用の阻害に及ぼすdCKの重要な役割が明らかになる。BCX−1777およびDI−82の標的化を示している、dGTPおよびDNA−G生合成のデノボ経路およびサルベージ経路の概略図。 示されている条件下、18時間のインキュベート後の指示されている処置群における細胞培養培地における[15]dGレベル。 示されている条件下、18時間のインキュベート後の指示されている処置群におけるdGTPおよびDNA−Gのデノボ生合成のプロファイル。 示されている条件下、18時間のインキュベート後の指示されている処置群における[15]Gおよび[15]dGに由来するdGTPおよびDNA−Gのサルベージ生合成のプロファイル。 示されている条件下、18時間のインキュベート後の指示されている処置群における全dNTPレベルの変化。Jurkat細胞を、11mMの[13]グルコースおよび5μMの[15]dGを含有する培養培地においてインキュベートし、次に、5nMのBCX−1777および/または1μMのDI−82により処置した。 24時間の処置後の細胞周期プロファイルを示すDNAヒストグラム。 24時間の処置後のS期における細胞の定量(左側のパネル)およびG2/M相における細胞の定量(右側のパネル)。 24時間の処置後のpChk1(S345)、pChk2(T68)、pH2A.X(S139)およびアクチンのウェスタンブロット分析。 dGTPおよびDNA−G生合成に及ぼすBCX−1777およびDI−82の作用をまとめた概要図。*、P<0.05;**、P<0.005;***、P<0.0005。 CEM T−ALL細胞を10μMのEdUによりパルス化し、EdUの標識集団が、それぞれの処置に従った。様々な処置剤を含む新しい培地において放出された8時間後に、標識した非同期CEM細胞の進行をモニタリングした。 棒グラフは、数学的モデル(中央パネル)およびS期における%EdU−ネガティブ細胞(右側のパネル)を使用するデータから算出したS期の期間を示している。 3−APおよびDI−82の標的を示している、dCTP/DNA−C生合成のデノボ経路およびサルベージ経路の概略図。 DI−82の存在下または非存在下、様々な濃度の3−APにより処置したCEM細胞における、dCK、[H]FACの放射標識した基質の取込みによるdCK活性の評価。 示されている処置条件下、18時間のインキュベート後の、dCTP(左側のパネル)およびDNA−C(右側のパネル)生合成に関する、デノボ経路およびサルベージ経路の寄与の差異のプロファイル。 示されている処置条件下、全dCTP(左側のパネル)および新しく複製したDNA−C(右側のパネル)のレベルの時間依存性変化。 示されている条件により処置した腫瘍を有するマウスの代表的な生物発光画像。 示されている条件により処置した腫瘍を有するマウスの全身のラディアンス値の定量。白血病誘発のため、p185細胞を発現する2x10ルシフェラーゼをC57BL/6雌マウスに静脈内注射した。処置は、細胞の接種の7日後に開始した。PEG−400および100mMのTris−HCl(1:1v/v)製剤に溶解した3−AP(5mg/kg)およびDI−82(50mg/kg)をi.p.投与した。結果は、n=5マウス/群による、2つの独立実験の代表である。 EdUパルスの10時間後のCEM細胞における細胞周期速度およびDNA損傷の多重解析(1時間、濃度?)。G1細胞は、S期を完了してG1に戻ったEdU−ポジティブ細胞を表す。二本鎖切断(double stranded breaks:DSB)の形成も、示されている処置条件下、pH2A.X染色によりモニタリングした。黄色、オレンジ色および赤色は、昇順においてそれぞれpH2A.Xレベルの程度に相当する。 10時間、示されている薬物により処置したCEM細胞における、pH2A.X細胞の定量およびpH2A.Xレベルの程度。 パネルCに示されている定量G1細胞。 示されている通り処置された腫瘍を有するマウスの代表的な生物発光画像。 示されている通り処置された腫瘍を有するマウスの全身ラディアンス値の定量。白血病誘発のため、2x10のルシフェラーゼ発現p185細胞をC57BL/6雌マウス(n=5匹のマウス/群)に静脈内注射した。処置は、細胞の接種の7日後に開始した。3−AP(30mg/kgおよび15mg/kg)、DI−82(50mg/kg)およびVE−822(40mg/kg)を、プロトタイプ9’に溶解した1つの溶液として、経口投与した。 シンジェニック全身性BCR−ABL p185/Arf−/−プレB−ALL細胞を有する、C57BL/6マウスの処置スケジュールの概略図(上部パネル)および腫瘍接種の示されている日数後における代表的な生物発光画像(下部パネル)。q.d.およびb.i.d.は、それぞれ、1回/日および2回/日を表す。 パネルCのマウスにおける全身のラディアンス値の定量。 パネルCのマウスにおけるKaplan−Meier生存曲線。 パネルCのマウスにおける体重測定。 ダサチニブ抵抗性BCR−ABL p185/Arf−/−細胞の成長の概略図。p185プレB ALL細胞を接種したマウスを20日間、10mg/kgを用いてq.d.(1回/日)により処置した。 ダサチニブ抵抗性細胞は、T315Iゲートキーパー変異(左側のパネル)を保持しており、ダサチニブ(1nM)に抵抗性である。 処置スケジュールの概略図。 パネルCのマウス(N=対照群は4、処置群は20。20匹のマウスのうち10匹の生物発光画像を表示した)における代表的な生物発光画像。 パネルCのマウス(N=対照群は4、処置群は20)における、全身のラディアンス値の定量。 パネルCのマウス(N=対照群は4、処置群は20)における、Kaplan−Meier生存曲線。65%のマウス(20匹のうちの13匹)は、処置の終わりに検出可能な疾患を有しなかった(腫瘍接種後42日目)。
がん細胞は、正常細胞よりもヌクレオチド代謝の逸脱および複製ストレス応答経路と称されるシグナル伝達経路の阻害に対してより敏感となり得る。DNA複製に必要な4つのデオキシリボヌクレオチド三リン酸(dNTP)のうち、デオキシシチジン三リン酸(dCTP)は、少量で存在しているので、薬学的枯渇に最も感受性が高く、したがって、DNA複製に律速となるのは最初のdNTPである。ヌクレオチド代謝の機能的冗長性は、単一標的処置の失敗の原因となり得る。単一処置の失敗の別の考えられる原因は、複製ストレス応答経路による順応機構となり得る。サルベージ経路における新規またはさらなる標的の標的化、例えば、DNA複製に律速となるdCTPプールの標的化は、単一処置の不具合を克服することがある。RNR阻害剤(表1における例)は、2つのストレス応答経路:ヌクレオシドサルベージ経路(これは、RNR阻害により処理されたがん細胞においてdNTPを供給することができる。)および複製ストレス応答(RSR)経路(これは、失速した複製フォークおよび他の保護機構の安定化により、dNTP合成の阻害からがん細胞が生き残ることを可能にする。)の活性化を含む抵抗機構により、臨床効果を示さなかった。これら2つのタイプの抵抗機構は、化合物により、正常組織に対する最小毒性および有意な治療効力を伴って、薬理学的に標的とされる(表2および3)。三剤併用療法は、RNR阻害剤(例えば、表1、1,3−AP(トリアピン)に示されている。)、dCK阻害剤(例えば、表2、DI−82に示されている。)および複製ストレス応答(RSR)経路の阻害剤(例えば、表3、VE−822にある通り。)を含む。
定義
本明細書において使用される略語は、化学技術および生物技術の範囲内のこれらの従来の意味を有する。本明細書において説明されている化学構造および化学式は、化学技術において公知の化学原子価の標準規則に従って構成されている。
置換基はこの従来の化学式、すなわち左から右に記載されることによって指定される場合、これらの置換基は、右から左への構造を記載することから得られるものと化学的に同一と思われる置換基を等しく包含し、例えば、−CHO−は、−OCH−と等価である。
用語「アルキル」は、これ自体、または別の置換基の一部として、特に明記しない限り、直鎖(すなわち、非分岐)もしくは分岐炭素鎖(または、炭素)、またはこれらの組合せを意味し、この炭素鎖は、完全に飽和、一不飽和またはポリ不飽和であってもよく、指定されている炭素原子数を有する一価、二価および多価の基を含むことができる(すなわち、C−C10は、1から10個の炭素を意味する。)。アルキルは、環化されていない鎖である。飽和炭化水素基の例は、以下に限定されないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、(シクロヘキシル)メチル、例えば、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチルなどのホモログおよび異性体を含む。不飽和アルキル基は、1つ以上の二重結合または三重結合を有するアルキル基である。不飽和アルキル基の例は、以下に限定されないが、ビニル、2−プロペニル、クロチル、2−イソペンテニル、2−(ブタジエニル)、2,4−ペンタジエニル、3−(1,4−ペンタジエニル)、エチニル、1−および3−プロピニル、3−ブチニル、および高級ホモログおよび異性体を含む。アルコキシは、酸素リンカー(−O−)を介して分子の残りに結合しているアルキルである。
用語「アルキレン」は、これ自体、または別の置換基の一部として、特に明記しない限り、以下に限定されないが、−CHCHCHCH−によって例示されるアルキルから誘導される二価の基を意味する。通常、アルキル(またはアルキレン)基は、1から24個の炭素原子を有しており、10個またはこれより少ない炭素原子を有するこのような基が本発明において好ましい。「低級アルキル」または「低級アルキレン」は、一般に、8個またはそれより少ない炭素原子を有する、より短い鎖のアルキルまたはアルキレン基である。用語「アルケニレン」は、これ自体、または別の置換基の一部として、特に明記しない限り、アルケンから誘導された二価の基を意味する。
用語「ヘテロアルキル」は、それ自体または別の用語と組み合わせて、特に明記しない限り、少なくとも1個の炭素原子、およびO、N、P、SiおよびSからなる群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む、安定な直鎖もしくは分岐鎖、またはこれらの組合せを意味し、この場合、窒素原子および硫黄原子は、任意選択的に酸化されていてもよく、窒素ヘテロ原子は、任意選択的に四級化されていてもよい。ヘテロ原子O、N、P、S、B、AsおよびSiは、ヘテロアルキル基の任意の内部位、またはアルキル基が分子の残りに結合している位置に位置していてもよい。ヘテロアルキルは、環化されていない鎖である。例は、以下に限定されないが、−CH−CH−O−CH、−CH−CH−NH−CH、−CH−CH−N(CH)−CH、−CH−S−CH−CH、−CH−CH、−S(O)−CH、−CH−CH−S(O)−CH、−CH=CH−O−CH、−Si(CH、−CH−CH=N−OCH、−CH=CH−N(CH)−CH、−O−CH、−O−CH−CH、および−CNを含む。最大2個または3個のヘテロ原子が、例えば、−CH−NH−OCHおよび−CH−O−Si(CHのように連続していてもよい。
同様に、用語「ヘテロアルキレン」は、これ自体、または別の置換基の一部として、特に明記しない限り、以下に限定されないが、−CH−CH−S−CH−CH−および−CH−S−CH−CH−NH−CH−によって例示されるヘテロアルキルから誘導される二価の基を意味する。ヘテロアルキレン基の場合、ヘテロ原子は、末端鎖の一方または両方を占有することもできる(例えば、アルケンオキシ、アルキレンジオキシ、アルキレンアミノ、アルキレンジアミノなど)。さらに、アルキレン連結基およびヘテロアルキレン連結基の場合、該連結基の向きは、連結基の式が記載されている方向を意味しない。例えば、式−C(O)R’−は、−C(O)R’−および−R’C(O)−の両方を表す。上記の通り、本明細書において使用する場合、ヘテロアルキル基は、−C(O)R’、−C(O)NR’、−NR’R’’、−OR’、−SR’および/または−SOR’のようなヘテロ原子を介して分子の残りに結合しているこのような基を含む。−NR’R’’などのような特定のヘテロアルキル基の列挙に続いて、「ヘテロアルキル」が列挙される場合、用語ヘテロアルキルおよび−NR’R’’は、余分なものではなくまたは相互に含まれないわけではないことが理解される。むしろ、特定のヘテロアルキル基は、明確さを添えるために列挙される。したがって、用語「ヘテロアルキル」は、本明細書において、−NR’R’’などのような特定のヘテロアルキル基を含まないものとして理解されるべきではない。
用語「シクロアルキル」および「ヘテロシクロアルキル」は、これら自体または別の用語と組み合わせて、特に明記しない限り、「アルキル」および「ヘテロアルキル」の環式型をそれぞれ意味する。シクロアルキルおよびヘテロアルキルは、芳香族ではない。さらに、ヘテロシクロアルキルの場合、ヘテロ原子は、複素環が分子の残りに結合している位置を占有することができる。シクロアルキルの例は、以下に限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、シクロヘプチルなどを含む。ヘテロシクロアルキルの例は、以下に限定されないが、1−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジル)、1−ピペリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−モルホリニル、3−モルホリニル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、テトラヒドロチエン−2−イル、テトラヒドロチエン−3−イル、1−ピペラジニル、2−ピペラジニルなどを含む。「シクロアルキレン」および「ヘテロシクロアルキレン」は、単独または別の置換基の一部として、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルに由来する二価の基をそれぞれ意味する。
用語「ハロ」または「ハロゲン」は、これら自体または別の置換基の一部として、特に明記しない限り、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を意味する。さらに、「ハロアルキル」のような用語は、モノハロアルキルおよびポリハロアルキルを含むことが意図されている。例えば、用語「ハロ(C−C)アルキル」は、以下に限定されないが、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、4−クロロブチル、3−ブロモプロピルなどを含む。
用語「アシル」は、特に明記しない限り、−C(O)Rを意味し、Rは、置換または無置換アルキル、置換または無置換シクロアルキル、置換または無置換ヘテロアルキル、置換または無置換ヘテロシクロアルキル、置換または無置換アリールまたは置換または無置換ヘテロアリールである。
用語「アリール」は、特に明記しない限り、ポリ不飽和、芳香族の炭化水素置換基を意味し、この炭化水素置換基は、単環、または一緒に縮合している(すなわち、縮合環アリール)、もしくは共有結合により連結している多環(好ましくは、1から3つの環)とすることができる。縮合環アリールとは、該縮合環の少なくとも1つがアリール環である、一緒に縮合している多環を指す。用語「ヘテロアリール」とは、N、OまたはSのような少なくとも1個のヘテロ原子を含有するアリール基(または環)を指し、この場合、窒素原子および硫黄原子は、任意選択的に酸化されており、窒素原子は任意選択的に四級化されている。したがって、用語「ヘテロアリール」は、縮合環ヘテロアリール基(すなわち、該縮合環の少なくとも1つが複素芳香族環である、一緒に縮合している多環)を含む。5,6−縮合環ヘテロアリーレンとは、1つの環が5員であり、もう一方の環が6員であり、少なくとも1つの環がヘテロアリール環である、一緒に縮合した2つの環を指す。同様に、6,6−縮合環ヘテロアリーレンとは、1つの環が6員であり、もう一方の環が6員であり、少なくとも1つの環がヘテロアリール環である、一緒に縮合した2つの環を指す。また6,5−縮合環ヘテロアリーレンとは、1つの環が6員であり、もう一方の環が5員であり、少なくとも1つの環がヘテロアリール環である、一緒に縮合した2つの環を指す。ヘテロアリール基は、炭素またはヘテロ原子によって分子の残りに結合され得る。アリールおよびヘテロアリール基の非限定例は、フェニル、ナフチル、ピロリル、ピラゾリル、ピリダジニル、トリアジニル、ピリミジニル、イミダゾリル、ピラジニル、プリニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、フリル、チエニル、ピリジル、ピリミジル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾイル ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラン、イソベンゾフラニル、インドリル、イソインドリル、ベンゾチオフェニル、イソキノリル、キノキサリニル、キノリル、1−ナフチル、2−ナフチル、4−ビフェニル、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−ピラゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、ピラジニル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、2−フェニル−4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジル、4−ピリミジル、5−ベンゾチアゾリル、プリニル、2−ベンゾイミダゾリル、5−インドリル、1−イソキノリル、5−イソキノリル、2−キノキサリニル、5−キノキサリニル、3−キノリル、および6−キノリルを含む。上記のアリール環系およびヘテロアリール環系のそれぞれに対する置換基は、以下に記載されている許容可能な置換基の群から選択される。「アリーレン」および「ヘテロアリーレン」は、単独または別の置換基の一部として、アリールおよびヘテロアリールに由来する二価の基をそれぞれ意味する。ヘテロアリール基である置換基は、環ヘテロ原子である窒素に結合している−O−とすることができる。
「縮合環アリール−ヘテロシクロアルキル」は、ヘテロシクロアルキルに縮合しているアリールである。「縮合環ヘテロアリール−ヘテロシクロアルキル」は、ヘテロシクロアルキルに縮合しているヘテロアリールである。「縮合環ヘテロシクロアルキル−シクロアルキル」は、シクロアルキルに縮合しているヘテロシクロアルキルである。「縮合環ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル」は別のヘテロシクロアルキルに縮合しているヘテロシクロアルキルである。縮合環アリール−ヘテロシクロアルキル、縮合環ヘテロアリール−ヘテロシクロアルキル、縮合環ヘテロシクロアルキル−シクロアルキルまたは縮合環ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立して、無置換であってもよく、または本明細書に記載されている置換基の1つ以上により置換されていてもよい。縮合環アリール−ヘテロシクロアルキル、縮合環ヘテロアリール−ヘテロシクロアルキル、縮合環ヘテロシクロアルキル−シクロアルキルまたは縮合環ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキルは、それぞれ独立して、該縮合環のそれぞれのサイズに従って、命名され得る。したがって、例えば、6,5アリール−ヘテロシクロアルキル縮合環は、5員のヘテロシクロアルキルに縮合している6員のアリール部分を記載したものである。スピロ環式環は、2つ以上の環であり、隣接環が、単一原子を介して結合している。スピロ環式環内の個々の環は、同一でありまたは異なっていてもよい。スピロ環式環中の個々の環は、置換または無置換であってもよく、一式のスピロ環式環内に別の個々の環と異なる置換基を有していてもよい。スピロ環式環内の個々の環の場合の可能な置換基は、スピロ環式環の一部でない場合、同一の環に対して可能な置換基である(例えば、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル環の場合の置換基)。スピロ環式(spirocylic)環は、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキレン、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキルまたは置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキレンとすることができ、スピロ環式環基内の個々の環は、1つのタイプの環のすべてを有することを含めた、直前の列挙のいずれかとすることができる(例えば、環はすべて、置換ヘテロシクロアルキレンであり、各環は、同一であるまたは異なる置換ヘテロシクロアルキレンとすることができる。)。スピロ環式環系に言及する場合、複素環式スピロ環式環は、少なくとも1つの環が複素環式環であり、各環が異なる環であり得る、スピロ環を意味する。スピロ環式環系に言及する場合、置換スピロ環式環は、少なくとも1つの環が置換されており、各環が任意選択的に異なっていてもよいことを意味する。
用語「オキソ」は、本明細書において使用する場合、炭素原子に二重結合を形成している酸素を意味する。
上記の用語(例えば、「アルキル」、「ヘテロアルキル」、「アリール」および「ヘテロアリール」)の各々は、示されている基の置換形態と無置換形態の両方を含む。各タイプの基に好ましい置換基は、以下に提示されている。
アルキルおよびヘテロアルキル基(アルキレン、アルケニル、ヘテロアルキレン、ヘテロアルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニルおよびヘテロシクロアルケニルと称されることが多い基を含む。)の場合の置換基は、以下に限定されないが、0から(2m’+1)(m’は、このような基中の炭素原子の総数である。)の範囲の数の、−OR’、=O、=NR’、=N−OR’、−NR’R’’、−SR’、−ハロゲン、−SiR’R’’R’’’、−OC(O)R’、−C(O)R’、−COR’、−CONR’R’’、−OC(O)NR’R’’、−NR’’C(O)R’、−NR’−C(O)NR’’R’’’、−NR’’C(O)R’、−NR−C(NR’R’’R’’’)=NR’’’’、−NR−C(NR’R’’)=NR’’’、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R’’、−NRSOR’、−NR’NR’’R’’’、−ONR’R’’、−NR’C=(O)NR’’NR’’’R’’’’、−CN、−NO、−NR’SOR’’、−NR’C=(O)R’’、−NR’C(O)−OR’’、−NR’OR’’から選択される様々な群の1つ以上とすることができる。R、R’、R’’、R’’’およびR’’’’、それぞれ好ましくは独立して、水素、置換または無置換ヘテロアルキル、置換または無置換シクロアルキル、置換または無置換ヘテロシクロアルキル、置換または無置換アリール(例えば、1−3個のハロゲンにより置換されているアリール)、置換または無置換ヘテロアリール、置換または無置換アルキル、アルコキシまたはチオアルコキシ基またはアリールアルキル基を指す。本発明の化合物が、2つ以上のR基を含む場合、例えばR基のそれぞれは、これらの基の2つ以上が存在する場合に、R’、R’’、R’’’およびR’’’’基のそれぞれと同様に独立して選択される。R’およびR’’が同一窒素原子に結合している場合、これらは該窒素原子と一緒になって、4員環、5員環、6員環または7員環を形成することができる。例えば、−NR’R’’は、以下に限定されないが、1−ピロリジニルおよび4−モルホリニルを含む。置換基の上記の考察から、当業者は、用語「アルキル」が、ハロアルキル(例えば、−CFおよび−CHCF)およびアシル(例えば、−C(O)CH、−C(O)CF、−C(O)CHOCHなど)のような水素基以外の基に結合されている炭素原子を含めた基を含むことが意図されることが理解される。
アルキル基に関して記載されている置換基と同様に、アリールおよびヘテロアリール基の場合の置換基は、様々であり、例えば、芳香族環系に対して0から開放価数の総数までの範囲の数において、−OR’、−NR’R’’、−SR’、−ハロゲン、−SiR’R’’R’’’、−OC(O)R’、−C(O)R’、−COR’、−CONR’R’’、−OC(O)NR’R’’、−NR’’C(O)R’、−NR’−C(O)NR’’R’’’、−NR’’C(O)R’、−NR−C(NR’R’’R’’’)=NR’’’’、−NR−C(NR’R’’)=NR’’’、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R’’、−NRSOR’、−NR’NR’’R’’’、−ONR’R’’、−NR’C=(O)NR’’NR’’’R’’’’、−CN、−NO、−R’、−N、−CH(Ph)、フルオロ(C−C)アルコキシ、およびフルオロ(C−C)アルキル、−NR’SOR’’、−NR’C=(O)R’’、−NR’C(O)−OR’’、−NR’OR’’から選択され、R’、R’’R’’’およびR’’’’は、水素、置換または無置換アルキル、置換または無置換ヘテロアルキル、置換または無置換シクロアルキル、置換または無置換ヘテロシクロアルキル、置換または無置換アリールおよび置換または無置換ヘテロアリールから好ましくは独立して選択される。本発明の化合物が、2つ以上のR基を含む場合、例えばR基のそれぞれは、これらの基の2つ以上が存在する場合に、R’、R’’、R’’’およびR’’’’基のそれぞれと同様に独立して選択される。
環(例えば、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキレン、ヘテロシクロアルキレン、アリーレンまたはヘテロアリーレン)の置換基は、環の特定の原子上以外の環上の置換基として図示されてもよい(一般に、浮動置換基(floating substituent)と称される。)。このような場合、置換基は、環原子のいずれかに結合していてもよく(化学原子価の規則に従う。)、縮合環またはスピロ環式環の場合、縮合環またはスピロ環式環の一員に関連して図示されている置換基(単環上の浮動置換基)は、縮合環またはスピロ環式環のいずれか上の置換基(多環式環上の浮動置換基)とすることができる。置換基が特定の原子ではなく環に結合している場合(浮動置換基)、および置換基に関する下付き文字が1よりも大きい整数である場合、複数の置換基は同一原子上、同一環上、異なる原子上、異なる縮合環上、異なるスピロ環式環上にあってもよく、各置換基は任意選択的に異なっていてもよい。分子の残りへの環の結合点が単一原子に限定されない場合(浮動置換基)、該結合点は、化学原子価の規則に従いながら、環の任意の原子とすることができ、縮合環またはスピロ環式環の場合、縮合環またはスピロ環のいずれかの任意の原子とすることができる。環、縮合環またはスピロ環式環が1個以上の環ヘテロ原子を含有し、かつ該環、縮合環またはスピロ環式環が1つ以上(one more more)の浮動置換基(分子の残りへの結合点を含むが、これに限定されない。)と共に示される場合、該浮動置換基は、ヘテロ原子に結合していてもよい。環ヘテロ原子が、浮動置換基を有する構造または式中に、1個以上の水素に結合して示されている場合(例えば、環原子への2つの結合、および水素への第3の結合を有する環窒素)、該ヘテロ原子が、浮動置換基に結合していると、置換基は、化学原子価の規則に従いながら、水素を置きかえることが理解される。
2つ以上の置換基は、任意選択的に一緒になって、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル基を形成することができる。このようないわゆる環形成性置換基は、通常、必ずしも必要ではないが、環式基本構造に結合していることが見いだされる。一実施形態において、環形成性置換基は、基本構造の隣接メンバーに結合している。例えば、環式基本構造の隣接メンバーに結合している2つの環形成性置換基は、縮合環構造を作る。別の実施形態において、環形成性置換基は、基本構造の単一メンバーに結合している。例えば、環式基本構造の単一メンバーに結合している2つの環形成性置換基は、スピロ環式構造を作る。さらに別の実施形態において、環形成性置換基は、基本構造の非隣接メンバーに結合している。
アリール環またはヘテロアリール環の隣接原子上の置換基のうちの2つは、任意選択的に、式−T−C(O)−(CRR’)−U−の環を形成していてもよく、TおよびUは、独立して、−NR−、−O−、−CRR’−または単結合であり、qは、0から3の整数である。あるいは、アリールまたはヘテロアリール環の隣接原子上の置換基のうちの2つは、任意選択的に、式−A−(CH−B−の置換基により置きかえられてもよく、AおよびBは、独立して、−CRR’−、−O−、−NR−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)NR’−または単結合であり、rは、1から4の整数である。こうして形成される新しい環の単結合の1つは、任意選択的に、二重結合により置きかえられていてもよい。あるいは、アリール環またはヘテロアリール環の隣接原子上の置換基のうちの2つは、任意選択的に、式−(CRR’)−X’−(C’’R’’R’’’)−の置換基により置きかえられてもよく、sおよびdは、独立して、0から3の整数であり、X’は、−O−、−NR’−、−S−、−S(O)−、−S(O)−または−S(O)NR’−である。置換基R、R’、R’’およびR’’’は、好ましくは水素、置換または無置換アルキル、置換または無置換ヘテロアルキル、置換または無置換シクロアルキル、置換または無置換ヘテロシクロアルキル、置換または無置換アリールおよび置換または無置換ヘテロアリールから独立して選択される。
本明細書において使用する場合、用語「ヘテロ原子」または「環ヘテロ原子」は、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、リン(P)、ホウ素(B)、ヒ素(As)およびケイ素(Si)を含むことが意図される。
「置換基」は、本明細書において使用する場合、以下の部分から選択される基を意味する:
(A)オキソ、ハロゲン、−CF、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCF、−OCHF、無置換アルキル、無置換ヘテロアルキル、無置換シクロアルキル、無置換ヘテロシクロアルキル、無置換アリール、無置換ヘテロアリール、および
(B)以下から選択される少なくとも1つの置換基により置換されているアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリール:
(i)オキソ、ハロゲン、−CF、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCF、−OCHF、無置換アルキル、無置換ヘテロアルキル、無置換シクロアルキル、無置換ヘテロシクロアルキル、無置換アリール、無置換ヘテロアリール、および
(ii)以下から選択される少なくとも1つの置換基により置換されているアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリール:
a)オキソ、ハロゲン、−CF、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCF、−OCHF、無置換アルキル、無置換ヘテロアルキル、無置換シクロアルキル、無置換ヘテロシクロアルキル、無置換アリール、無置換ヘテロアリール、および
b)オキソ、ハロゲン、−CF、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCl、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC=(O)NHNH、−NHC=(O)NH、−NHSOH、−NHC=(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCF、−OCHF、無置換アルキル、無置換ヘテロアルキル、無置換シクロアルキル、無置換ヘテロシクロアルキル、無置換アリールおよび無置換ヘテロアリールから選択される、少なくとも1つの置換基により置換されているアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール。
「サイズが制限される置換基(substituent)」または「サイズが制限される置換基(substituent group)」は、本明細書において使用する場合、「置換基」に関する上記の置換基のすべてから選択される基を意味し、各置換または無置換アルキルは、置換または無置換C−C20アルキルであり、各置換または無置換ヘテロアルキルは、置換または無置換の2員から20員ヘテロアルキルであり、各置換または無置換シクロアルキルは、置換または無置換C−Cシクロアルキルであり、各置換または無置換ヘテロシクロアルキルは、置換または無置換の3員から8員ヘテロシクロアルキルである。
「低級置換基(substituent)」または「低級置換基(substituent group)」は、本明細書において使用する場合、「置換基」に関する上記の置換基のすべてから選択される基を意味し、各置換または無置換アルキルは、置換または無置換C−Cアルキルであり、各置換または無置換ヘテロアルキルは、置換または無置換の2員から8員ヘテロアルキルであり、各置換または無置換シクロアルキルは、置換または無置換C−Cシクロアルキルであり、各置換または無置換ヘテロシクロアルキルは、置換または無置換の3員から7員ヘテロシクロアルキルである。
一部の実施形態において、本明細書における化合物において記載されている置換基はそれぞれ、少なくとも1つの置換基により置換されている。より詳細には、一部の実施形態において、本明細書における化合物中に記載されている各置換アルキル、置換ヘテロアルキル、置換シクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アルキレン、置換ヘテロアルキレン、置換シクロアルキレン、置換ヘテロシクロアルキレン、置換アリーレンおよび/または置換ヘテロアリーレンは、少なくとも1つの置換基により置換されている。他の実施形態において、これらの基の少なくとも1つまたはすべてが、少なくとも1つのサイズが限定されている置換基により置換されている。他の実施形態において、これらの基の少なくとも1つまたはすべてが、少なくとも1つの低級置換基により置換されている。
本明細書における化合物の他の実施形態において、各置換または無置換アルキルは、置換または無置換C−C20アルキルとすることができ、各置換または無置換ヘテロアルキルは、置換または無置換の2員から20員ヘテロアルキルであり、各置換または無置換シクロアルキルは、置換または無置換C−Cシクロアルキルであり、および/または各置換または無置換ヘテロシクロアルキルは、置換または無置換の3員から8員のヘテロシクロアルキルである。本明細書における化合物の一部の実施形態において、各置換または無置換アルキレンは、置換または無置換C−C20アルキレンであり、各置換または無置換ヘテロアルキレンは置換または無置換の2員から20員ヘテロアルキレンであり、各置換または無置換シクロアルキレンは、置換または無置換C−Cシクロアルキレンであり、および/または各置換または無置換ヘテロシクロアルキレンは、置換または無置換の3員から8員ヘテロシクロアルキレンである。
一部の実施形態において、各置換または無置換アルキルは、置換または無置換C1−Cアルキルであり、各置換または無置換ヘテロアルキルは、置換または無置換の2員から8員ヘテロアルキルであり、各置換または無置換シクロアルキルは、置換または無置換C−Cシクロアルキルであり、および/または各置換または無置換ヘテロシクロアルキルは、置換または無置換の3員から7員のヘテロシクロアルキルである。一部の実施形態において、各置換または無置換アルキレンは、置換または無置換C−Cアルキレンであり、各置換または無置換ヘテロアルキレンは置換または無置換の2員から8員ヘテロアルキレンであり、各置換または無置換シクロアルキレンは、置換または無置換C−Cシクロアルキレンであり、および/または各置換または無置換ヘテロシクロアルキレンは、置換または無置換3員から7員ヘテロシクロアルキレンである。
本明細書に記載されているある種の化合物は、不斉炭素原子(光学中心またはキラル中心)または二重結合を有しており;鏡像異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、互変異性体、幾何異性体、絶対立体化学に関してアミノ酸について(R)−もしくは(S)−として、または(D)−もしくは(L)−として定義され得る立体異性体、および個々の異性体が、本発明の範囲内に包含される。本発明の化合物は、当技術分野において、合成および/または単離するには不安定すぎることが公知であるものを含まない。本発明は、ラセミおよび光学的に純粋な形態にある化合物を含むことが意図される。光学活性な(R)−および(S)−または(D)−および(L)−異性体は、キラルシントンまたはキラル試薬を使用して調製され得る、または従来の技法を使用して分割され得る。本明細書に記載されている化合物がオレフィン結合、または幾何不斉の別の中心を含有する場合、特に指定しない限り、該化合物は、EとZの幾何異性体の両方を含むことが意図されている。
本明細書において使用する場合、用語「異性体」とは、同一の原子数および原子の種類を有し、したがって、同じ分子量を有するが、原子の構造的な配列または配置に関して異なる、化合物を指す。
用語「互変異性体」とは、本明細書において使用する場合、平衡で存在する2つ以上の構造異性体であって、1つの異性体から別の異性体に容易に変換される、異性体の1つを指す。
本発明のある種の化合物は、互変異性体で存在することができることが当業者に明白であり、該化合物のこのような互変異性体のすべてが本発明の範囲内にある。
特に明記しない限り、本明細書において図示されている構造は、構造の立体化学形態のすべて、すなわち各不斉中心に関して(R)配置および(S)配置を含むことも意図されている。したがって、当業者によって安定であると一般に認識されている本発明の化合物の単一の立体化学異性体、ならびに鏡像異性体およびジアステレオマー混合物が、本発明の範囲内にある。
特に明記しない限り、本明細書において図示されている構造は、1つ以上の同位体が豊富な原子の存在しか違いのない化合物を含むことも意図される。例えば、水素の重水素またはトリチウムによる置きかえ、18Fによるフッ素の置きかえ、または13Cもしくは14Cに富む炭素による炭素の置きかえを除き、本構造を有する化合物は、本発明の範囲内にある。
本発明の化合物はまた、このような化合物を構成する1個以上の原子において、非天然比の原子同位体を含有することもできる。例えば、本化合物は、例えば、トリチウム(H)、フッ素(18F)、ヨウ素−125(125I)または炭素−14(14C)のような放射活性同位体により放射標識されていてもよい。本発明の化合物のすべての同位体変形体は、放射活性であるまたはそうでないかに関わらず、本発明の範囲内に包含される。
記号
Figure 2018510134
は、分子または化学式の残りへの化学部分の結合点を表す。
ある部分が、R置換基により置換されている場合、この基は、「R−置換されている」と称されてもよい。ある部分がR−置換されている場合、該部分は、少なくとも1つのR置換基により置換されており、R置換基の各々は、任意選択的に異なる。特定のR基が、化学的属(式(I)のような)の記載において存在する場合、ローマ字の10進法が使用されて、この特定のR基のそれぞれの出現を区別することができる。例えば、複数のR13置換基が存在する場合、R13置換基はそれぞれ、R13.1、R13.2、R13.3、R13.4などとして区別され得、この場合、R13.1、R13.2、R13.3、R13.4などの各々は、R13の定義の範囲内に定義されており、任意選択的に異なる。
本発明の化合物の記載は、当業者に公知の化学結合の原理により限定される。したがって、ある基が、いくつかの置換基の1つ以上により置換され得る場合、このような置換は、化学結合の原理を満たすよう、および本来、不安定でない化合物、ならびに/または水性、中性およびいくつかの公知の生理的条件のような周囲条件下において不安定である可能性が高いものであることが当業者に公知であると思われる化合物を与えるよう、選択される。例えば、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリールは、当業者に公知の化学結合の原理に従って、環ヘテロ原子を介して分子の残りに結合しており、これにより、本来、不安定な化合物を回避する。
「類似体(Analog)」または「類似体(analogue)」は、化学および生物学において明確な普通の意味に従って使用され、別の化合物と構造的に類似している(すなわち、いわゆる「参照」化合物)が、例えば、異なる元素からなる原子により1個の原子が置きかえられている、または特定の官能基が存在している、または1つの官能基が別の官能基により置きかえられている、または参照化合物の1個以上のキラル中心の絶対立体化学である、組成が異なる化学化合物を指す。したがって、類似体は、機能および出現の点で類似または同等であるが、構造または起源が参照化合物と類似または同等ではない、化合物である。
用語「デオキシシチジンキナーゼ」、「DCK」および「dCK」は、互換的に、およびこれらの一般的な普通の意味に従って使用され、同一または類似の名称のタンパク質、ならびにこれらの機能的断片およびホモログを指す。この用語は、dCK(NP000779.1 GI:4503269)の任意の組換え形態もしくは天然形態、またはdCK活性を維持するこの変形体(例えば、dCKに比べて、少なくとも30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%または100%の活性)を含む。
用語「医薬として許容される塩」は、本明細書において記載されている化合物に関して見いだされている特定の置換基に応じて、比較的、非毒性の酸または塩基を用いて調製される、活性化合物の塩を含むことが意図されている。本発明の化合物が、比較的酸性の官能性を含有している場合、塩基付加塩は、中性形態のこのような化合物を十分な量の所望の塩基に、無溶媒、または好適な不活性溶媒のどちらかにおいて接触させることにより得ることができる。医薬として許容される塩基付加塩の例は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミノもしくはマグネシウムの塩、または類似の塩を含む。本発明の化合物が、比較的塩基性の官能性を含有している場合、酸付加塩は、中性形態のこのような化合物を十分な量の所望の酸に、無溶媒、または好適な不活性溶媒のどちらかにおいて接触させることにより得ることができる。医薬として許容される酸付加塩の例は、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素酸、リン酸、リン酸一水素酸、リン酸二水素酸、硫酸、硫酸一水素酸、ヨウ化水素酸または亜リン酸などのような無機酸に由来するもの、および酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸などのような比較的非毒性の有機酸から誘導される塩を含む。同様に、アルギネートなどのようなアミノ酸の塩、およびグルクロン酸またはガラクツロン酸などのような有機酸の塩も含まれる(例えば、Bergeら、Journal of Pharmaceutical Science 66巻:1−19頁(1977年)を参照されたい。)。本発明のある種の特定の化合物は、該化合物が塩基付加塩または酸付加塩のどちらかに変換されることが可能な、塩基性および酸性官能基の両方を含有する。当業者に公知の他の医薬として許容される担体は、本発明に好適である。塩は、水性溶媒、または対応する遊離塩基形態である他のプロトン性溶媒に一層溶解性となる傾向がある。他の例において、本調製物は、4.5から5.5のpH範囲において、1mM−50mMのヒスチジン、0.1%−2%のスクロース、2%−7%のマンニトール中の凍結乾燥粉末とすることができ、該調整物は使用前に緩衝液と組み合わされる。
したがって、本発明の化合物は、医薬として許容される酸とのような塩として存在することができる。本発明はこのような塩を含む。このような塩の例は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩、硝酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩(例えば、(+)−酒石酸塩、(−)−酒石酸塩、またはラセミ混合物を含めたこれらの混合物)、コハク酸塩、安息香酸塩、およびグルタミン酸のようなアミノ酸との塩を含む。これらの塩は、当業者に既知の方法によって調製され得る。
化合物の中性形態は、塩を塩基または酸に接触させて、従来の方法において親化合物を単離することにより好ましくは再生成される。化合物の親形態は、極性溶媒中の溶解度のようなある種の物理特性において様々な塩と異なる。
塩形態に加えて、本発明は、プロドラッグ形態にある化合物を提供する。本明細書に記載されている化合物のプロドラッグは、生理的条件下において、容易に化学的変化を受けて、本発明の化合物を与える化合物である。さらに、プロドラッグは、エクスビボ環境において、化学的方法または物理的方法によって、本発明の化合物に変換され得る。例えば、プロドラッグは、好適な酵素または化学試薬を含む経皮パッチレザーバーに入れられると、本発明の化合物にゆっくりと変換され得る。
本発明のある種の化合物は、非溶媒和形態、および水和形態を含めた溶媒和形態において存在することができる。一般に、溶媒和形態は、非溶媒和形態と等価であり、本発明の範囲内に包含される。本発明のある種の化合物は、複数の結晶形態またはアモルファス形態で存在することがある。一般に、物理的な形態はすべて、本発明によって企図されている使用にとって等価であり、本発明の範囲内にあることが意図されている。
本明細書において使用する場合、用語「塩」とは、本発明の方法において使用される化合物の酸塩または塩基塩を指す。許容可能な塩の例示的な例は、無機酸(塩酸、臭化水素酸、リン酸など)塩、有機酸(酢酸、プロピオン酸、グルタミン酸、クエン酸など)塩、四級アンモニウム(ヨウ化メチル、ヨウ化エチルなど)塩である。
本発明のある種の化合物は、不斉炭素原子(光学中心またはキラル中心)または二重結合を有しており;鏡像異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、互変異性体、幾何異性体、絶対立体化学に関して、アミノ酸について(R)−もしくは(S)−として、または(D)−もしくは(L)−として定義され得る立体異性体、および個々の異性体が、本発明の範囲内に包含されている。本発明の化合物は、当技術分野において、合成および/または単離するには不安定すぎることが公知であるものを含まない。本発明は、ラセミおよび光学的に純粋な形態にある化合物を含むことが意図される。光学活性な(R)−および(S)−または(D)−および(L)−異性体は、キラルシントンまたはキラル試薬を使用して調製され得る、または従来の技法を使用して分割され得る。本明細書に記載されている化合物がオレフィン結合、または幾何不斉の別の中心を含有する場合、特に指定しない限り、該化合物は、EとZの幾何異性体の両方を含むことが意図されている。
本明細書において使用する場合、用語「異性体」とは、同一の原子数および原子の種類、したがって、同じ分子量を有するが、原子の構造的な配列または配置に関して異なる、化合物を指す。
用語「互変異性体」とは、本明細書において使用する場合、平衡で存在する2つ以上の構造異性体であって、1つの異性体から別の異性体に容易に変換される、異性体の1つを指す。
本発明のある種の化合物は、互変異性体で存在することができることが当業者に明白であり、該化合物のこのような互変異性体のすべてが本発明の範囲内にある。
特に明記しない限り、本明細書において図示されている構造は、構造の立体化学形態のすべて、すなわち各不斉中心に関してRおよびS配置を含むことも意図されている。したがって、本発明の化合物の単一の立体化学異性体、ならびに鏡像異性体およびジアステレオマー混合物が、本発明の範囲内にある。
特に明記しない限り、本明細書において図示されている構造は、1つ以上の同位体が豊富な原子の存在しか違いのない化合物を含むことも意図される。例えば、水素の重水素またはトリチウムによる置きかえ、または13Cもしくは14Cに富む炭素による炭素の置きかえを除き、本構造を有する化合物は、本発明の範囲内にある。
本発明の化合物はまた、このような化合物を構成する1個以上の原子において、非天然比の原子同位体を含有することもできる。例えば、本化合物は、例えば、トリチウム(H)、ヨウ素−125(125I)または炭素−14(14C)のような放射活性同位体により放射標識されていてもよい。本発明の化合物のすべての同位体変形体は、放射活性であるまたはそうでないかに関わらず、本発明の範囲内に包含される。
用語「a」または「an」は、本明細書において使用される場合、1つ以上を意味する。
用語「処置する」または「処置」は、寛解、緩解、症状の低減または患者にとって損傷、病理もしくは状態をより耐容できるものにすること、変性または減退の速度を遅延させること、変性の最終点をより衰弱的でないものにすること、患者の身体的または精神的な健康状態を改善することのような任意の客観的もしくは主観的パラメーターを含めた、損傷、疾患、病理または状態の処置または改善における成功の何らかの兆候を指す。症状の処置または改善は、身体検査、神経精神病学検査および/または精神病学評価の結果を含めた、客観的または主観的パラメーターに基づくことができる。例えば、本明細書におけるある種の方法は、がん(例えば、前立腺がん、去勢抵抗性前立腺がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、神経膠芽腫、卵巣がん、肺がん、有棘細胞癌(例えば、頭部、頚部または食道)、大腸結腸がん、白血病、急性骨髄性白血病、リンパ腫、B細胞リンパ腫または多発性骨髄腫)を処置する。例えば、本明細書におけるある種の方法は、がんの発生、成長、転移もしくは進行を低下させる、低減するもしくは防止することによりがんを処置する、またはがんの症状を軽減することによりがんを処置する。がん(例えば、前立腺がん、去勢抵抗性前立腺がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、神経膠芽腫、卵巣がん、肺がん、有棘細胞癌(例えば、頭部、頚部または食道)、大腸結腸がん、白血病、急性骨髄性白血病、リンパ腫、B細胞リンパ腫または多発性骨髄腫)の症状は公知であると思われる、または当業者により決定され得る。用語「処置する」およびこの活用形は、損傷、病理、状態または疾患の予防(例えば、がん(例えば前立腺がん、去勢抵抗性前立腺がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、神経膠芽腫、卵巣がん、肺がん、有棘細胞癌(例えば、頭部、頚部または食道)、大腸結腸がん、白血病、急性骨髄性白血病、リンパ腫、B細胞リンパ腫または多発性骨髄腫)の1つ以上の症状の発症を防止する。)を含む。
「有効量」は、明記されている目的を達成する(例えば、投与されることに対する効果を達成する、疾患を処置する、酵素活性を低減する、酵素活性を向上させる、転写活性を低減する、転写活性を向上させる、疾患または状態の1つ以上の症状を軽減する。)のに十分な量である。「有効量」の一例は、疾患の症状の処置、予防または軽減に寄与するのに十分な量であり、「治療有効量」とも称され得る。1つ以上の症状(および、この表現の文法的に等価なもの)の「軽減」は、症状の重症度もしくは頻度の低下、または症状の除去を意味する。薬物の「予防有効量」は、対象に投与された場合、意図された予防効果、例えば、損傷、疾患、病理もしくは状態の発症(または、再発)の予防もしくは遅延、または損傷、疾患、病理もしくは状態、もしくはこれらの症状の発症(または、再発)の可能性を低下させることを有する、薬物の量である。完全な予防効果は、1回の用量の投与により必ずしも起こらず、一連の用量の投与後にのみ起こってもよい。したがって、予防有効量は、1回以上の投与において投与されてもよい。「活性を低下させる量」とは、本明細書において使用する場合、アンタゴニストが存在しないことに比べて、酵素またはタンパク質(例えば、転写因子)の活性を低下させるのに必要なアンタゴニスト(阻害剤)の量を指す。「活性を向上させる量」とは、本明細書において使用する場合、アゴニストが存在しないことに比べて、酵素またはタンパク質(例えば、転写因子)の活性を向上させるのに必要なアゴニスト(アクチベータ)の量を指す。「機能を撹乱する量」とは、本明細書において使用する場合、アンタゴニストが存在しないことに比べて、酵素またはタンパク質(例えば、転写因子)の機能を撹乱させるのに必要なアンタゴニスト(阻害剤)の量を指す。「機能を向上させる量」とは、本明細書において使用する場合、アゴニストが存在しないことに比べて、酵素またはタンパク質(例えば、転写因子)の機能を向上させるのに必要なアゴニスト(アクチベータ)の量を指す。正確な量は、処置の目的に依存し、公知の技法(例えば、Lieberman、Pharmaceutical Dosage Forms(第1−3巻、1992年);Lloyd、The Art、Science and Technology of Pharmaceutical Compounding(1999年);Pickar、Dosage Calculations(1999年);およびRemington:The Science and Practice of Pharmacy、第20版、2003年、Gennaro(編)、Lippincott、Williams&Wilkinsを参照されたい。)を用いて、当業者により確認される。
疾患(例えば、がん)に関連する物質または物質活性または機能の文脈における用語「関連した」または「に関連する」は、該疾患(例えば、がん)が、該物質もしくは物質活性もしくは機能によって(全体としてまたは一部)引き起こされる、または疾患の症状が、該物質もしくは物質活性もしくは機能によって(全体としてまたは一部)引き起こされることを意味する。例えば、ヌクレオシドサルベージ経路活性、リボヌクレオチドレダクターゼ(RNR)活性または複製ストレス応答経路(RSR)の向上に関連する疾患または状態の症状は、それぞれ、ヌクレオシドサルベージ経路活性、リボヌクレオチドレダクターゼ(RNR)活性または複製ストレス応答経路(RSR)の向上に(全体的または部分的に)起因する症状とすることができる。本明細書において使用する場合、疾患に関連すると記載されるものは、病原体である場合、疾患の処置に対する標的になり得る。例えば、ヌクレオシドサルベージ経路活性、リボヌクレオチドレダクターゼ(RNR)活性または複製ストレス応答経路(RSR)に関連する疾患は、それぞれ、ヌクレオシドサルベージ経路活性、リボヌクレオチドレダクターゼ(RNR)活性または複製ストレス応答経路(RSR)の活性レベルの低下に有効な薬剤(例えば、本明細書に記載されている化合物)により処置され得る。例えば、RNRに関連している疾患は、RNRまたはRNRの下流の構成成分もしくはエフェクターの活性のレベルを低下させるのに有効な薬剤(例えば、本明細書に記載されている化合物)により処置され得る。本明細書において使用する場合、疾患に関連すると記載されるものは、病原体である場合、疾患の処置に対する標的になり得る。
「対照」または「対照実験」は、この明確な普通の意味に従って使用され、該実験のある手順、試薬または可変要素が省略されていることを除いて、該実験の対象または試薬が並列実験と同様に取り扱われる実験を指す。一部の例において、対照は、実験効果の評価における比較の基準として使用される。
「接触させる」は、明確な普通の意味に従って使用され、少なくとも2つの異なる種(例えば、生体分子を含めた化学化合物、または細胞)が、反応、相互作用または物理的接触をするのに十分に近づくことを可能にする過程を指す。しかし、得られる反応生成物は、添加される試薬間の反応から、または反応混合物において生成され得る、添加される試薬のうちの1つ以上に由来する中間体から、直接生成され得ることが理解されるべきである。用語「接触させる」は、2つの種の反応、相互作用または物理的接触を可能にすることを含むことができ、この場合、これらの2つの種は、本明細書に記載されている化合物と、タンパク質または酵素(例えば、RNR、dCK、ATR、Chk1)とすることができる。一部の実施形態において、接触させることは、本明細書に記載されている化合物が、シグナル伝達経路(例えばヌクレオシドサルベージ経路、リボヌクレオチドレダクターゼ(RNR)経路または複製ストレス応答経路(RSR))に関与するタンパク質または酵素と相互作用することを可能にすることを含む。
本明細書において定義されている通り、用語「阻害」、「阻害する」、「阻害すること」などは、タンパク質−阻害剤(例えば、アンタゴニスト)相互作用に関連して、阻害剤の非存在下におけるタンパク質の活性または機能と比較して、タンパク質(例えば、RNR、dCK、ATR、Chk1)の活性または機能に負の影響(例えば、減少)を及ぼすことを意味する。一部の実施形態において、阻害は、疾患または疾患の症状の軽減を指す。一部の実施形態において、阻害は、シグナル伝達経路(signal transduction pathway)またはシグナル伝達経路(signaling pathway)(例えば、ヌクレオシドサルベージ経路、リボヌクレオチドレダクターゼ(RNR)経路または複製ストレス応答経路(RSR))の活性の低下を指す。したがって、阻害は、少なくとも一部、部分的または完全な刺激の遮断、活性化の低減、阻止もしくは遅延、またはシグナル伝達もしくは酵素活性の不活性化、脱感作もしくは下方調節、またはタンパク質の量の下方調節を含む。
本明細書において定義されている通り、用語「活性化」、「活性化する」、「活性化している」などは、タンパク質−アクチベータ(例えば、アゴニスト)相互作用に関連して、タンパク質(例えばRNR、dCK、ATR、Chk1)の活性または機能に正の影響(例えば、向上)を及ぼすことを意味し、一部の実施形態において、活性化は、シグナル伝達経路またはシグナル伝達経路(例えば、ヌクレオシドサルベージ経路、リボヌクレオチドレダクターゼ(RNR)経路または複製ストレス応答経路(RSR))の活性の向上を指す。
用語「モジュレーター」とは、標的分子のレベルまたは標的分子(例えば、RNR、dCK、ATR、Chk1)の機能を向上させるまたは低下させる組成物を指す。一部の実施形態において、モジュレートは、シグナル伝達経路またはシグナル伝達経路(例えば、ヌクレオシドサルベージ経路、リボヌクレオチドレダクターゼ(RNR)経路または複製ストレス応答経路(RSR))の活性の向上または低下を指す。
一部の実施形態において、モジュレーターは、タンパク質(例えば、RNR、dCK、ATR、Chk1)または経路(例えば、ヌクレオシドサルベージ経路、リボヌクレオチドレダクターゼ(RNR)経路または複製ストレス応答経路(RSR))に関連する疾患、例えばがんの1つ以上の症状の重症度を軽減する化合物である。
「患者」または「それを必要としている対象」は、本明細書において提供される、化合物または医薬組成物を投与することにより処置され得る、疾患もしくは状態に罹患している、またはこれらに罹患しやすい生きている生物を指す。非限定例は、ヒト、他の哺乳動物、ウシ(bovine)、ラット、マウス、イヌ、サル、ヤギ、ヒツジ、ウシ(cow)、シカおよび他の非哺乳動物を含む。一部の実施形態において、患者はヒトである。一部の実施形態において、患者は、哺乳動物である。一部の実施形態において、患者はマウスである。一部の実施形態において、患者は実験動物である。一部の実施形態において、患者はラットである。一部の実施形態において、患者は試験動物である。
「疾患」または「状態」は、本明細書において提供されている化合物、医薬組成物または方法により処置されることが可能な、患者または対象の存在状態または健康状態を指す。一部の実施形態において、疾患は、タンパク質のレベル、またはタンパク質(例えば、RNR、dCK、ATR、Chk1)もしくは経路活性(例えば、ヌクレオシドサルベージ経路、リボヌクレオチドレダクターゼ(RNR)経路または複製ストレス応答経路(RSR))の活性の向上に関連する(例えば、向上により引き起こされる。)疾患である。一部の実施形態において、疾患はがんである。
疾患、障害または状態の例は、以下に限定されないが、がん(例えば前立腺がん、去勢抵抗性前立腺がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、神経膠芽腫、卵巣がん、肺がん、有棘細胞癌(例えば、頭部、頚部または食道)、大腸結腸がん、白血病、急性骨髄性白血病、リンパ腫、B細胞リンパ腫または多発性骨髄腫を含む。一部の例において、「疾患」または「状態」はがんを指す。一部のさらなる場合、「がん」とは、固形がんおよびリンパ球がん、腎臓、胸部、肺、膀胱、結腸、卵巣、前立腺、膵臓、胃、脳、頭部および頚部、皮膚、子宮、精巣、神経膠腫、食道、肝臓のがん(肝細胞癌を含む。)、リンパ腫(B急性リンパ芽球性リンパ腫を含む。)、非ホジキンリンパ腫(例えば、バーキットリンパ腫、小細胞リンパ腫および大細胞リンパ腫)、ホジキンリンパ腫、白血病(AML、ALLおよびCMLを含む。)および/または多発性骨髄腫を含めた、ヒトがんおよび癌、肉腫、腺癌、リンパ腫、白血病、黒色腫などを指す。一部のさらなる例において、「がん」とは、肺がん、乳がん、卵巣がん、白血病、リンパ腫、黒色腫、膵臓がん、肉腫、膀胱がん、骨がん、脳がん、子宮頚がん、結腸がん、食道がん、胃がん、肝臓がん、頭頚部がん、腎臓がん、骨髄腫、甲状腺がん、前立腺がん、転移性がんまたは癌を指す。
本明細書において使用する場合、用語「がん」とは、白血病、リンパ腫、癌および肉腫を含めた、哺乳動物おいて見いだされる、すべてのタイプのがん、新生物または悪性腫瘍を指す。本明細書において提供されている化合物、医薬組成物または方法により処置され得る例示的ながんは、リンパ腫、肉腫、膀胱がん、骨がん、脳腫瘍、子宮頚がん、結腸がん、食道がん、胃がん、頭頚部がん、腎臓がん、骨髄腫、甲状腺がん、白血病、前立腺がん、乳がん(例えば、トリプルネガティブ、ERポジティブ、ERネガティブ、化学療法耐性、ハーセプチン耐性、HER2ポジティブ、ドキソルビシン耐性、タモキシフェン耐性、腺管癌、小葉癌、原発性、転移性)、卵巣がん、膵臓がん、肝臓がん(例えば、肝細胞癌)、肺がん(例えば、非小細胞肺癌、肺扁平上皮癌、腺癌、大細胞肺癌、小細胞肺癌、カルチノイド、肉腫)、多型性神経膠芽腫、神経膠腫、黒色腫、前立腺がん、去勢抵抗性前立腺がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、神経膠芽腫、卵巣がん、肺がん、有棘細胞癌(例えば、頭部、頚部または食道)、大腸結腸がん、白血病、急性骨髄性白血病、リンパ腫、B細胞リンパ腫または多発性骨髄腫を含む。追加例は、甲状腺、内分泌腺系、脳、胸部、子宮頚部、結腸、頭部および頚部、食道、肝臓、腎臓、肺、非小細胞細胞肺のがん、黒色腫、中皮腫、卵巣、肉腫、胃、子宮または髄芽腫、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、神経芽細胞腫、神経膠腫、多型性神経膠芽腫、卵巣がん、横紋筋肉腫、原発性血小板血症、原発性マクログロブリン血症、原発性脳腫瘍、がん、悪性膵臓性膵島細胞腺腫、悪性カルチノイド、膀胱がん、前がん性皮膚病変、精巣がん、リンパ腫、甲状腺がん、神経芽細胞腫、食道がん、尿生殖路がん、悪性高カルシウム血症、子宮内膜がん、副腎皮質がん、膵臓内分泌腺もしくは膵臓外分泌腺の新生物、甲状腺髄様がん、甲状腺髄様癌、黒色腫、大腸結腸がん、甲状腺乳頭がん、肝細胞癌、乳房のページェット病、葉状腫瘍、小葉癌、腺管癌、膵星細胞のがん、肝星細胞のがん、または前立腺がんを含む。
用語「白血病」は、血液形成性器官の進行性の悪性疾患を幅広く指し、血液および骨髄における白血球およびその前駆体のゆがんだ増殖および発達を一般に特徴とする。白血病は、一般に、(1)疾患の期間および特徴−急性または慢性、(2)関与する細胞のタイプ;骨髄(骨髄性)、リンパ球(リンパ行性)または単球性、ならびに(3)血液中の異常細胞数の増加または非増加−白血性もしくは非白血性(亜白血性)、に基づいて臨床的に分類される。本明細書において提供される化合物、医薬組成物または方法により処置され得る例示的な白血病は、例えば、急性非リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、急性顆粒球性白血病、慢性顆粒球性白血病、急性前骨髄球性白血病、成人T細胞白血病、非白血性白血病、白血球血症性白血病、好塩基球性白血病(basophylic leukemia)、芽球細胞白血病、ウシ白血病、慢性骨髄球白血病、皮膚白血病、胎生細胞性白血病、好酸球性白血病、グロス白血病、有毛細胞白血病、血芽球性白血病、血芽球細胞性白血病、組織球性白血病、幹細胞性白血病、急性単球性白血病、白血球減少性白血病、リンパ性白血病(lymphatic leukemia)、リンパ芽球性白血病、リンパ性白血病(lymphocytic leukemia)、リンパ行性白血病、リンパ性白血病(lymphoid leukemia)、リンパ肉腫細胞性白血病、肥満細胞白血病、巨核球性白血病、小骨髄芽球性白血病、単球性白血病、骨髄芽球性白血病、骨髄性白血病(myelocytic leukemia)、骨髄顆粒球性白血病、骨髄単球性白血病、ネーゲリ白血病、形質細胞性白血病、多発性骨髄腫、形質細胞白血病、前骨髄球性白血病、リーダー細胞性白血病、シリング白血病、幹細胞性白血病、亜白血性白血病または未分化細胞性白血病を含む。
用語「肉腫」は、一般に、胎生結合組織のような物質から構成されている腫瘍を指し、一般に、原繊維性物質または均一物質に埋め込まれている緊密に詰まった細胞からなる。本明細書において提供される化合物、医薬組成物または方法により処置され得る肉腫は、軟骨肉腫、線維肉腫、リンパ肉腫、黒色肉腫、粘液肉腫、骨肉腫、アベメチイ肉腫、脂肪性肉腫、脂肪肉腫、胞状軟部肉腫、エナメル上皮肉腫、ブドウ状肉腫、緑色肉腫、絨毛癌、胎児性肉腫、ウィルムス腫瘍肉腫、子宮内膜肉腫、間質性肉腫、ユーイング肉腫、筋膜肉腫、線維芽細胞性肉腫、巨細胞肉腫、顆粒球性肉腫、ホジキン肉腫、特発多発性色素出血性肉腫、B細胞の免疫芽球性肉腫、リンパ腫、T−細胞の免疫芽球性肉腫、イエンセン肉腫、カポジ肉腫、クップフェル細胞肉腫、血管肉腫、白血肉腫、悪性間葉肉腫、傍骨性肉腫、網状赤血球性肉腫、ラウス肉腫、漿液嚢肉腫、滑膜肉腫または毛細血管拡張性肉腫を含む。
用語「黒色腫」は、皮膚および他の器官のメラニン系から発生する腫瘍を意味するよう選ばれる。本明細書において提供される化合物、医薬組成物または方法により処置され得る黒色腫は、例えば、末端性黒子性黒色腫、メラニン欠乏性黒色腫、良性若年性黒色腫、クラウドマン黒色腫、S91黒色腫、ハーディング−パッセー黒色腫、若年性黒色腫、悪性黒子型黒色腫、悪性黒色腫、結節型黒色腫、爪下黒色腫または表在拡大型黒色腫を含む。
用語「癌」とは、周辺細胞に湿潤し、腫瘍転移を起こす傾向がある上皮細胞から構成される悪性新成長物を指す。本明細書において提供される化合物、医薬組成物または方法により処置され得る例示的な癌は、例えば、甲状腺髄様癌、家族性甲状腺髄様癌、腺房癌、小葉癌、腺様嚢胞性癌、腺様嚢胞癌、腺腫様癌、副腎皮質の癌、肺胞癌、肺胞細胞癌、基底細胞癌(basal cell carcinoma)、基底細胞癌(carcinoma basocellulare)、類基底細胞癌、基底扁平上皮癌、肺細気管支肺胞上皮癌、細気管支癌、気管支原性肺癌、大脳様癌、胆管細胞性癌、絨毛膜癌、コロイド癌、面疱癌、コーパス癌、篩状癌、鎧状癌、皮膚癌、円柱状癌、円柱細胞性癌、導管性癌、腺管癌、緻密癌、胎生期癌、脳様癌、表皮癌、上皮腺様癌、外方増殖性癌、潰瘍性癌、線維性癌、膠様癌、ゼラチン様癌、巨細胞癌、巨細胞性癌、腺癌、顆粒膜細胞癌、毛母癌、血液様癌、肝細胞癌、ヒュルトレ細胞癌、硝子様癌、副腎様癌、小児胎児性癌、カルチノーマインサイチュ(carcinoma in situ)、表皮内癌、上皮内癌、クロンペチャー癌、クルチツキー細胞癌、大細胞癌、レンズ状癌、レンズ様癌、脂肪腫性癌、小葉癌、リンパ上皮癌、髄様癌(carcinoma medullare)、髄様癌(medullary carcinoma)、黒色癌、モル癌、粘液性癌、ミューシパーラム癌、粘液細胞癌、粘表皮癌、粘膜癌、粘液癌、粘液腫性癌、鼻咽頭癌、燕麦細胞癌、骨化癌、類骨癌、乳頭状癌、門脈周囲性癌、前浸潤癌、有棘細胞癌、髄質様癌、腎臓の腎細胞癌、予備細胞癌、肉腫様癌、シュナイダー癌、硬性癌、陰嚢癌、印環細胞癌、単純性癌、小細胞癌、ソラノイド癌、回転楕円面細胞癌、紡錘体細胞癌、海綿状癌、扁平上皮癌(squamous carcinoma)、扁平上皮癌(squamous cell carcinoma)、ストリング癌、毛細血管拡張性癌(carcinoma telangiectaticum)、毛細血管拡張性癌(carcinoma telangiectodes)、移行上皮癌、結節癌(carcinoma tuberosum)、管状癌、結節癌(tuberous carcinoma)、疣贅性がんまたは絨毛性癌を含む。
用語「シグナル伝達経路」とは、本明細書において使用する場合、1つの構成成分の変化を1つ以上の他の構成成分に伝達し、ひいては、他のシグナル伝達経路の構成成分に任意選択的に伝播される、さらなる構成成分への変化を伝達することができる、細胞構成成分と任意選択的な細胞外構成成分(例えば、タンパク質、核酸、低分子、イオン、脂質)との間の一連の相互作用を指す。
「医薬として許容される賦形剤」および「医薬として許容される担体」は、対象への活性剤の投与および対象による活性剤の吸収を補助する物質を指し、患者に対する著しく有害な毒性効果を引き起こすことなく、本発明の組成物に含まれ得る。医薬として許容される賦形剤の非限定例は、水、NaCl、生理食塩水、乳酸加リンゲル液、通常スクロース、通常グルコース、結合剤、充填剤、崩壊剤、滑沢剤、コーティング剤、甘味剤、香味剤、塩溶液(リンゲル液のような)、アルコール、油、ゼラチン、ラクトース、アミロースまたはデンプンのような炭水化物、脂肪酸エステル、ヒドロキシメチルセルロース(hydroxymethycellulose)、ポリビニルピロリジンおよび着色剤などを含む。このような調製物は、滅菌され得、所望の場合、本発明の化合物と有害に反応しない、滑沢剤、保存剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧に影響を及ぼすための塩、緩衝剤、着色剤および/または芳香物質などのような補助剤と混合され得る。当業者であれば、他の医薬品用賦形剤が本発明に有用であることを認識する。
医薬組成物は、活性成分(例えば、実施形態または実施例を含めた、本明細書に記載されている化合物)が治療有効量、すなわち、この意図された目的を達成するのに十分な量で含まれる組成物を含むことができる。特定の用途に有効な実際の量は、とりわけ、処置される状態に依存する。このような組成物は、疾患を処置するための方法において投与される場合、所望の結果、例えば、標的分子の活性をモジュレートする、および/または疾患症状の進行を軽減する、解消するもしくは遅延させることを実現するのに有効な活性成分の量を含有する。
「共投与」とは、本明細書に記載されている化合物が、1つ以上のさらなる治療剤、例えば本明細書に記載されている抗がん剤の投与と同時に、この直前またはこの直後に投与されることを意味する。本明細書に記載されている化合物は、患者に単独で投与することができる、または共投与することができる。共投与は、個別にまたは組み合わせて(2つ以上の化合物または薬剤)化合物を同時投与または逐次投与することを含むことが意図される。したがって、本調製物はまた、所望の場合、他の活性物質(例えば、抗がん剤)と組み合わされ得る。
共投与は、1つの活性剤(例えば、本明細書に記載されている複合体)を、第2の活性剤(例えば、抗がん剤)から0.5、1、2、4、6、8、10、12、16、20または24時間以内に投与することを含む。同様に、共投与は、1つの活性剤を、第2の活性剤から0.5、1、2、4、6、8、10、12、16、20または24時間以内に投与することを含む、実施形態も、本明細書において企図されている。共投与は、2つの活性剤を、同時に、ほぼ同時に(例えば、互いに、約1、5、10、15、20または30分以内)、または任意の順番において逐次に投与することを含む。共投与は、共製剤により、すなわち、両方の活性剤を含む単一医薬組成物を調製することによって達成され得る。他の実施形態において、活性剤は、個別に製剤化され得る。活性剤および/または補助剤は、互いに連結されていてもよく、またはコンジュゲートされていてもよい。本明細書に記載されている化合物は、化学療法または放射線療法のようながんの処置と組み合わされてもよい。
用語「調製」は、カプセル剤を与える担体として封入用材料を含む活性化合物の製剤を含むことが意図されており、この場合、他の担体を含むまたは含まない活性な構成成分が、担体により取り囲まれており、こうしてこの担体は上記の構成成分と会合している。同様に、カシェ剤およびロセンジ剤も含まれる。錠剤、散剤、カプセル剤、丸剤、カシェ剤およびロゼンジ剤は、経口投与に好適な固体剤形として使用され得る。
本明細書において使用する場合、用語「投与する」は、対象への、経口投与、坐剤としての投与、局所的接触、静脈内、非経口、腹腔内、筋肉内、病巣内、鞘内、頭蓋内、鼻腔内もしくは皮下投与、または徐放デバイス、例えばミニ浸透圧ポンプの埋め込みを意味する。投与は、非経口および経粘膜(例えば、口内、舌下、口蓋、歯肉、経鼻、膣内、直腸内または経皮)を含めた、任意の経路による。実施形態において、投与は、腫瘍への直接投与を含む。非経口投与は、例えば、静脈内、筋肉内、動脈内、皮内、皮下、腹腔内、心室内および頭蓋内を含む。他の送達様式は、以下に限定されないが、リポソーム製剤、静脈内点滴、経皮パッチなどの使用を含む。「共投与」とは、本明細書に記載されている組成物が、1つ以上のさらなる治療剤(例えば、抗がん剤または化学療法剤)の投与と同時に、この直前、またはこの直後に投与されることを意味する。本発明の化合物は、患者に単独で投与され得る、または共投与され得る。共投与は、個別にまたは組み合わせて(2つ以上の化合物または薬剤)化合物を同時投与または逐次投与することを含むことが意図される。したがって、本調製物は、所望の場合、(例えば、代謝分解を低減するために)他の活性物質と組み合わされ得る。本発明の組成物は、経皮により、局所経路により送達され得る、アプリケータスティック剤、溶液剤、懸濁液剤、乳剤、ゲル剤、クリーム剤、軟膏剤、ペースト剤、ゼリー剤、ペイント剤、散剤およびエアゾール剤として製剤化され得る。経口調製物は、患者による摂取に好適な、錠剤、丸剤、散剤、ドラジェ剤、カプセル剤、液剤、ロセンジ剤、サシェ剤、ゲル剤、シロップ剤、スラリー剤、懸濁液剤などを含む。固体形態の調製物は、散剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、サシェ剤、坐剤および分散性顆粒剤を含む。液状形態の調製物は、溶液剤、懸濁液剤および乳剤、例えば、水または水/プロピレングリコール溶液剤を含む。本発明の組成物は、持続放出および/または快適さをもたらすような構成成分をさらに含んでもよい。このような構成成分は、高分子量の陰イオン性疑似粘膜性ポリマー、ゲル多糖類、および微粉砕薬物担体基質を含む。これらの構成成分は、米国特許第4,911,920号、同第5,403,841号、同第5,212,162号および同第4,861,760号に一層詳細に考察されている。これらの特許の全内容は、すべての目的のため、これらの全体において参照により本明細書に組み込まれている。本発明の組成物はまた、身体において遅延放出するためのマイクロスフィアとして送達され得る。例えば、マイクロスフィアは、ゆっくりと皮下放出する薬物含有マイクロスフィアの皮内注射により(Rao、J.Biomater Sci.Polym.第7巻:623−645頁、1995年を参照されたい。)、生分解性および注射可能なゲル製剤として(例えば、Gao Pharm.Res.12巻:857−863頁、1995年を参照されたい。)、または経口投与向けマイクロスフィアとして(例えば、Eyles、J.Pharm.Pharmacol.49巻:669−674頁、1997年を参照されたい。)投与され得る。別の実施形態において、本発明の組成物の製剤は、細胞膜と融合する、またはエンドサイトーシスされるリポソームの使用によって、すなわち、細胞の表面膜タンパク質受容体に結合してエンドサイトーシスするリポソームに結合した受容体リガンドを用いることによって送達され得る。リポソームを使用することによって、特に、リポソーム表面が標的細胞に特異的な受容体リガンドを有する、またはそうでない場合、特異的器官に優先的に向かう場合、本発明の組成物の送達を、インビボにおいて標的細胞に集中させることができる。(例えば、Al−Muhammed、J.Microencapsul.13巻:293−306頁、1996年、Chonn、Curr.Opin.Biotechnol.6巻:698−708頁、1995年;Ostro、Am.J.Hosp.Pharm.46巻:1576−1587頁、1989年を参照されたい。)。本発明の組成物はまた、ナノ粒子として送達され得る。
本発明により提供される医薬組成物は、活性成分(例えば、実施形態または実施例を含めた、本明細書に記載されている化合物)が有効量、すなわち、この意図された目的を達成するのに有効な量で含まれる組成物を含む。特定の用途に有効な実際の量は、とりわけ、処置される状態に依存する。このような組成物は、疾患を処置するための方法において投与される場合、所望の結果、例えば、標的分子(例えば、RNR、dCK、ATR、Chk1)もしくは経路(例えば、ヌクレオシドサルベージ経路、リボヌクレオチドレダクターゼ(RNR)経路または複製ストレス応答経路(RSR))の活性をモジュレートする、および/または疾患症状(例えば、がんの症状)の進行を軽減する、解消するもしくは遅延させることを実現するのに有効な活性成分の量を含有する。本発明の化合物または該化合物の組合せ物の治療有効量の決定は、とりわけ、本明細書における詳細な開示に照らし合わせると、十分当業者の能力の範囲内である。
哺乳動物に投与される投与量および頻度(単回用量または多回用量)は、様々な要因、例えば、該哺乳動物が別の疾患に罹患しているかどうか、およびこの投与経路、レシピエントのサイズ、年齢、性別、健康、体重、肥満度指数および食事、処置される疾患の症状の性質および程度(例えば、がんの症状)、同時処置の種類、処置される疾患からの合併症または他の健康に関わる問題に応じて変わり得る。他の治療レジメンまたは薬剤が、本出願人らの発明の方法および化合物と組み合わせて使用され得る。確立された投与量の調節および操作(例えば、頻度および期間)は、十分当業者の能力の範囲内である。
本明細書に記載されているいかなる化合物に関しても、治療有効量は、細胞培養アッセイから最初に決定され得る。目標濃度は、本明細書に記載されているまたは当技術分野において公知の方法を使用して測定される、本明細書に記載されている方法を実現することが可能な活性化合物の濃度である。
当技術分野において周知の通り、ヒトにおける使用のための治療有効量はまた、動物モデルから決定することもできる。例えば、ヒト用の用量は、動物において有効であることがわかった濃度を実現するよう製剤化され得る。ヒトにおける投与量は、上記の通り、化合物の有効性をモニタリングして、投与量を上方または下方に調節することによって調節され得る。上記の方法および他の方法に基づいたヒトにおける最大限の効力を実現するための用量の調節は、十分当業者の能力の範囲内である。
投与量は、患者の必要要件および使用される化合物に応じて様々となり得る。患者に投与される用量は、本発明の文脈において、患者において有益な治療応答を経時的にもたらすのに十分であるべきである。用量のサイズはまた、任意の有害な副作用の存在、性質および程度によって決定される。特定の状況に適切な投与量の決定は、医師の技量の範囲内である。一般に、処置は、化合物の最適量よりも少ない少量の投与量から始められる。この後、この投与量は、環境下で最適な効果が到達されるまで、少量の増分によって増加される。
投与量および間隔は、処置されている具体的な臨床的適応症に有効な、投与される化合物のレベルをもたらすよう個々に調整され得る。これは、個体の疾患状態の重症度と釣り合いのとれた治療的レジメンをもたらす。
本明細書において提示されている教示を利用して、実質的な毒性を引き起こすことなく、さらに特定の患者によって実証される臨床症状を処置するのに有効な、有効な予防的または治療的処置レジメンが計画され得る。この計画は、化合物の有効性、相対的生体利用率、患者の体重、有害な副作用の存在および重症度、好ましい投与形式、ならびに選択される薬剤の毒性プロファイルのような要因を考慮することによる、活性化合物の慎重な選択を含むべきである。
本明細書に記載されている化合物は、互いに組み合わせて、またはがんを処置するのに有用であることが知られている他の活性剤と共に、または単独で有効となり得ないが、活性剤の効力に寄与することができる補助剤と一緒に、使用され得る。
一部の実施形態において、共投与は、1つ以上の活性剤を、別の活性剤から0.5、1、2、4、6、8、10、12、16、20または24時間以内に投与することを含む。共投与は、2つ以上の活性剤を、同時に、ほぼ同時に(例えば、互いに、約1、5、10、15、20、または30分以内)、または任意の順番において逐次に投与することを含む。一部の実施形態において、共投与は、共製剤により、すなわち、両方の活性剤を含む単一医薬組成物を調製することによって達成され得る。他の実施形態において、本活性剤は、別々に製剤化され得る。別の実施形態において、活性剤および/または補助剤は、互いに連結またはコンジュゲートされていてもよい。一部の実施形態において、本明細書に記載されている化合物は、互いに、および/または手術のようながんの別の処置と組み合わされてもよい。
本明細書において「組合せ製品」または「医薬製剤」とも称される用語「医薬組成物」は、列挙されている活性な構成成分(例えば、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤および複製ストレス応答経路阻害剤)の組合せ物を、単回単位用量(例えば、剤形)中または多回単位用量(例えば、剤形)中に含む。例えば、医薬組成物または組合せ製品がデノボヌクレオチド生合成経路阻害剤、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤および複製ストレス応答経路阻害剤を含む実施形態において、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤および複製ストレス応答経路阻害剤は、単回単位用量(例えば、単一の丸剤、錠剤または静脈注射剤)中にすべてが存在してもよい。あるいは、医薬組成物または組合せ製品が、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤および複製ストレス応答経路阻害剤を含む場合、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤は、第1の単位用量中に存在していていてもよく、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤は、第2の単位用量中に存在していてもよく、複製ストレス応答経路阻害剤は、第3の単位用量中に存在していてもよく、第1、第2および単位用量は、独立した剤形および個別の剤形である。実施形態において、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤およびヌクレオシドサルベージ経路阻害剤は、第1の単位用量中に存在し、複製ストレス応答経路阻害剤は第2の単位用量中に存在する。実施形態において、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤および複製ストレス応答経路阻害剤は、第1の単位用量中に存在し、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤は第2の単位用量中に存在する。実施形態において、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤および複製ストレス応答経路阻害剤は、第1の単位用量中に存在し、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤は第2の単位用量中に存在する。
用語「併用療法」とは、本開示において記載されている治療的状態または障害を処置するための2つ以上の治療剤の投与を指す。このような投与は、活性成分の固定した比を有する単一カプセル剤中、または各活性成分に関して、複数の容器もしくは個別の容器(例えば、カプセル剤および/または静脈内製剤)のような、実質的に同時の方法において、これらの治療剤の共投与を包含する。さらに、このような投与はまた、ほぼ同時にまたは異なる時間のどちらかにおいて、逐次的な方法における治療剤の各タイプの使用も包含する。いずれの場合も、処置レジメンは、本明細書に記載されている状態または障害を処置する際に、薬物組合せ物の薬効をもたらす。
用語「非固定組合せ」は、活性成分が、特定の時間的制限なしに、同時、一斉または逐次のいずれかにおいて、個別の実体として患者に投与されることを意味し、この場合、このような投与は、これを必要としている温血動物の身体において、2つの化合物の治療有効レベルをもたらす。
用語「単位用量」は、処置される患者に、一つの剤形において、単剤の投与、2つの薬剤を一緒に同時投与、または3つの薬剤を一緒に同時投与することを意味するよう、本明細書において使用される。一部の実施形態において、単位用量は単一製剤である。ある種の実施形態において、単位用量は、各ビヒクルが、医薬として許容される担体および賦形剤と一緒に、有効量の少なくとも1つの薬剤を含むよう、1つ以上のビヒクルを含む。一部の実施形態において、単位用量は、同時に患者に投与される、1つ以上の錠剤、カプセル剤、丸剤またはパッチ剤である。
「抗がん剤」は、この明確な普通の意味に従って用いられ、抗新生物特性または細胞の成長もしくは増殖を阻害する能力を有する組成物(例えば、化合物、薬物、アンタゴニスト、阻害剤、モジュレーター)を指す。一部の実施形態において、抗がん剤は、化学療法剤である。一部の実施形態において、抗がん剤は、がんを処置する方法において利用性を有する、本明細書において特定されている薬剤である。一部の実施形態において、抗がん剤は、FDAまたは米国以外の国の同様の規制当局によって承認された、がんを処置するための薬剤である。抗がん剤の例は、以下に限定されないが、MEK(例えば、MEK1、MEK2またはMEK1およびMEK2)阻害剤(例えば、XL518、CI−1040、PD035901、セルメチニブ/AZD6244、GSK1120212/トラメチニブ、GDC−0973、ARRY−162、ARRY−300、AZD8330、PD0325901、U0126、PD98059、TAK−733、PD318088、AS703026、BAY869766)、アルキル化剤(例えば、シクロホスファミド、イホスファミド、クロラムブシル、ブスルファン、メルファラン、メクロレタミン、ウラムスチン、チオテパ、ニトロソ尿素、ナイトロジェンマスタード(例えば、メクロレタミン、シクロホスファミド、クロラムブシル、メイファラン)、エチレンイミンおよびメチルメラミン(例えば、ヘキサメチルイメラミン(hexamethlymelamine)、チオテパ)、スルホン酸アルキル(例えば、ブスルファン)、ニトロソ尿素(例えば、カルムスチン、ロムスチン(lomusitne)、セムスチン、ストレプトゾシン)、トリアゼン(デカルバジン))、抗代謝産物(例えば、5−アザチオプリン、ロイコボリン、カペシタビン、フルダラビン、ゲムシタビン、ペメトレキセド、ラルチトレキセド、葉酸類似体(例えば、メトトレキセート)またはピリミジン類似体(例えば、フルオロウラシル、フロキソウリジン、シタラビン)、プリン類似体(例えば、メルカプトプリン、チオグアニン、ペントスタチン)など)、植物アルカロイド(例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、ビンデシン、ポドフィロトキシン、パクリタキセル、ドセタキセルなど)、トポイソメラーゼ阻害剤(例えば、イリノテカン、トポテカン、アムサクリン、エトポシド(VP16)、リン酸エトポシド、テニポシドなど)、抗腫瘍抗生物質(例えば、ドキソルビシン、アドリアマイシン、ダウノルビシン、エピルビシン、アクチノマイシン、ブレオマイシン、マイトマイシン、ミトキサントロン、プリカマイシンなど)、白金をベースとする化合物(例えば、シスプラチン、オキサロプラチン(oxaloplatin)、カルボプラチン)、アントラセンジオン(例えば、ミトキサントロン)、置換尿素(例えば、ヒドロキシ尿素)、メチルヒドラジン誘導体(例えば、プロカルバジン)、副腎皮質抑制剤(adrenocortical suppressant)(例えば、ミトタン、アミノグルテチミド)、エピポドフィロトキシン(例えば、エトポシド)、抗生物質(例えば、ダウノルビシン、ドキソルビシン、ブレオマイシン)、酵素(例えば、L−アスパラギナーゼ)、分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼシグナル伝達の阻害剤(例えば、U0126、PD98059、PD184352、PD0325901、ARRY−142886、SB239063、SP600125、BAY43−9006、ワートマニンまたはLY294002)、mTOR阻害剤、抗体(例えば、リツキサン)、5−アザ−2’−デオキシシチジン、ドキソルビシン、ビンクリスチン、エトポシド、ゲムシタビン、イマチニブ(Gleevec.RTM.)、ゲルダナマイシン、17−N−アリルアミノ−17−デメトキシゲルダナマイシン(17−AAG)、ボルテゾミブ、トラスツズマブ、アナストロゾール;血管新生阻害剤;抗アンドロゲン、抗エストロゲン;アンチセンスオリゴヌクレオチド;アポトーシス遺伝子モジュレーター;アポトーシス調節剤;アルギニンデアミナーゼ;BCR/ABLアンタゴニスト;ベータラクタム誘導体;bFGF阻害剤;ビカルタミド;カンプトテシン誘導体;カゼインキナーゼ阻害剤(ICOS);クロミフェン類似体;シタラビンダクリキシマブ;デキサタサゾン;エストロゲンアゴニスト;エストロゲンアンタゴニスト;エタニダゾール;リン酸エトポシド;エキセメスタン;ファドロゾール;フィナステリド;フルダラビン;フルオロダウノルビシン(fluorodaunorunicin)塩酸塩;ガドリニウムテキサフィリン;硝酸ガリウム;ゲラチナーゼ阻害剤;ゲムシタビン;グルタチオン阻害剤;ヘプスルファム;免疫賦活剤ペプチド;インスリン様成長因子−1受容体阻害剤;インターフェロンアゴニスト;インターフェロン;インターロイキン;レトロゾール;白血病阻止因子;白血球アルファインターフェロン;リュープロリド+エストロゲン+黄体ホルモン;ロイプロレイン;マトリリシン阻害剤;マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤;MIF阻害剤;ミフェプリストン;ミスマッチ二重鎖RNA;モノクローナル抗体;マイコバクテリア細胞壁抽出物;一酸化窒素モジュレーター;オキサリプラチン;パノミフェン;ペントロゾール;ホスファターゼ阻害剤;プラスミノーゲンアクチベーター阻害剤;白金錯体;白金化合物;プレドニゾン;プロテアソーム阻害剤;プロテインAをベースとする免疫モジュレーター;タンパク質キナーゼC阻害剤;タンパク質キナーゼC阻害剤、タンパク質チロシンホスファターゼ阻害剤;プリンヌクレオシドホスホリラーゼ阻害剤;rasファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤;ras阻害剤;ras−GAP阻害剤;リボザイム;シグナル伝達阻害剤;シグナル伝達モジュレーター;単鎖抗原結合タンパク質;幹細胞阻害剤;幹細胞分裂阻害剤;ストロメリシン阻害剤;合成グリコサミノグリカン;タモキシフェンメチオジド;テロメラーゼ阻害剤;甲状腺刺激ホルモン;翻訳阻害剤;チロシンキナーゼ阻害剤;ウロキナーゼ受容体アンタゴニスト;ステロイド(例えば、デキサタサゾン)、フィナステリド、アロマターゼ阻害剤、ゴセレリンまたはリュープロリドのようなゴナドトロピン放出ホルモンアゴニスト(GnRH)、副腎皮質ステロイド(例えば、プレドニゾン)、プロゲスチン(例えば、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、酢酸メドロキシプロゲステロン)、エストロゲン(例えば、ジエチルスチルベストロール(diethlystilbestrol)、エチニルエストラジオール)、抗エストロゲン(例えば、タモキシフェン)、アンドロゲン(例えば、プロピオン酸テストステロン、フルオキシメステロン)、抗アンドロゲン(例えば、フルタミド)、免疫賦活剤(例えば、カルメット−ゲラン桿菌(Bacillus Calmette−Guerin)(BCG)、レバミソール、インターロイキン−2、アルファ−インターフェロンなど)、モノクローナル抗体(例えば、抗CD20、抗HER2、抗CD52、抗HLA−DRおよび抗VEGFモノクローナル抗体)、免疫毒素(例えば、抗CD33モノクローナル抗体−カリケアマイシンコンジュゲート、抗CD22モノクローナル抗体−シュードモナス外毒素(pseudomonas exotoxin)コンジュゲートなど)、放射免疫治療法(例えば、111In、90Yまたは131Iにコンジュゲートされている抗CD20モノクローナル抗体コンジュゲートなど)、トリプトリド、ホモハリングトニン、ダクチノマイシン、ドキソルビシン、エピルビシン、トポテカン、イトラコナゾール、ビンデシン、セリバスタチン、ビンクリスチン、デオキシアデノシン、セルトラリン、ピタバスタチン、イリノテカン、クロファジミン、5−ノニルオキシトリプタミン、ベムラフェニブ、ダブラフェニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、EGFR阻害剤、上皮成長因子受容体(EGFR)標的化治療法または治療剤(例えば、ゲフィチニブ(Iressa(商標))、エルロチニブ(Tarceva(商標))、セツキシマブ(Erbitux9(商標))、ラパチニブ(Tykerb(商標))、パニツムマブ(Vectibix(商標))、バンデタニブ(Caprelsa(商標))、アファチニブ/BIBW2992、CI−1033/カネルチニブ、ネラチニブ/HKI−272、CP−724714、TAK−285、AST−1306、ARRY334543、ARRY−380、AG−1478、ダコミチニブ/PF299804、OSI−420/デスメチルエルロチニブ、AZD8931、AEE788、ペリチニブ/EKB−569、CUDC−101、WZ8040、WZ4002、WZ3146、AG−490、XL647、PD153035、BMS−599626)、ソラフェニブ、イマチニブ、スニチニブ、ダサチニブなどを含む。
「化学療法剤(Chemotherapeutic)」または「化学療法剤(chemotherapeutic agent)」は、この明確な普通の意味に従って用いられ、抗新生物特性または細胞の成長もしくは増殖を阻害する能力を有する化学的組成物または化合物を指す。
さらに、本明細書に記載されている化合物は、以下に限定されないが、免疫賦活剤(例えば、カルメット−ゲラン桿菌(BCG)、レバミソール、インターロイキン−2、アルファ−インターフェロンなど)、モノクローナル抗体(例えば、抗CD20、抗HER2、抗CD52、抗HLA−DRおよび抗VEGFモノクローナル抗体)、免疫毒素(例えば、抗CD33モノクローナル抗体−カリケアマイシンコンジュゲート、抗CD22モノクローナル抗体−シュードモナス外毒素コンジュゲートなど)、および放射免疫治療法(例えば、111In、90Yまたは131Iにコンジュゲートされている抗CD20モノクローナル抗体コンジュゲートなど)を含む従来の免疫治療剤と一緒に投与され得る。
さらなる実施形態において、本明細書に記載されている化合物は、以下に限定されないが、腫瘍抗原に向かわせる、抗体に任意選択的にコンジュゲートされている、47Sc、64Cu、67Cu、89Sr、86Y、87Y、90Y、105Rh、111Ag、111In、117mSn、149Pm、153Sm、166Ho、177Lu、186Re、188Re、211Atおよび212Biのような放射性核種を含めた従来の放射治療剤と一緒に共投与され得る。
本明細書において使用する場合、用語「約」は、当業者が、指定される値に類似していることが妥当と考えられる、指定される値を含めた値の範囲を意味する。実施形態において、「約」は、当技術分野において一般に許容可能な測定を使用した標準偏差の範囲内であることを意味する。実施形態において、約は、指定される値の+/−10%まで広がる範囲を意味する。実施形態において、約は、指定される値を意味する。
用語「リボヌクレオチドレダクターゼ」または「RNR」とは、デオキシリボヌクレオチドのデノボ合成、およびリボヌクレオチドからのデオキシリボヌクレオチドの形成を触媒するタンパク質、ならびにこのホモログを指す。機能性RNRは、RNR1およびRNR2サブユニットのヘテロ二量性四量体である。ヒトにおいて、RNR1サブユニットは、Entrez Gene6240、OMIM180410、UniProt P23921および/またはRefSeq NM_001033に関連する、RRM1遺伝子によってコードされる。ヒトにおいて、RNR2サブユニットは、Entrez Gene6241、OMIM180390、UniProt P31350および/またはRefSeq NM_001034に関連するRRM2遺伝子、ならびにEntrez Gene50484、OMIM604712、UniProt Q9NTD8および/またはRefSeq NM_015713に関連するRRM2B遺伝子によってコードされる。実施形態において、直前の参照番号は、本出願の出願日の時点に公知のタンパク質および関連核酸を指す。
用語「デオキシシチジンキナーゼ」または「dCK」とは、ある種のデオキシリボヌクレオシドをリン酸化し、類似体およびこのホモログを選択するタンパク質を指す。実施形態において、「dCK」とは、Entrez Gene1633、OMIM125450、UniProt P27707および/またはRefSeq(タンパク質)NP_000779に関連するタンパク質を指す。実施形態において、直前の参照番号は、本出願の出願日の時点に公知のタンパク質および関連核酸を指す。
用語「毛細血管拡張性運動失調症およびRad3関連タンパク質」または「ATR」は、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ−関連キナーゼタンパク質およびこのホモログを指す。実施形態において、「ATR」とは、Entrez Gene545、OMIM601215、UniProt Q13535および/またはRefSeq(タンパク質)NP_001175に関連するタンパク質を指す。実施形態において、直前の参照番号は、本出願の出願日の時点に公知のタンパク質および関連核酸を指す。
用語「チェックポイントキナーゼ1」または「Chk1」または「CHEK1」は、セリン/トレオニン特異的タンパク質キナーゼおよびこのホモログを指す。実施形態において、「Chk1」とは、Entrez Gene1111、OMIM603078、UniProt O14757および/またはRefSeq(タンパク質)NP_001107593に関連するタンパク質を指す。実施形態において、直前の参照番号は、本出願の出願日の時点に公知のタンパク質および関連核酸を指す。
用語「WEE1様タンパク質キナーゼ」または「WEE1」は、Cdk1に作用するキナーゼを指す。実施形態において、WEE1は、ヒトにおける、WEE1様タンパク質キナーゼの一方または両方を指す(ヒトWEE1ホモログおよび/またはヒトWEE1ホモログ2)ことができる。ヒトWEE1ホモログは、Entrez Gene7465、OMIM193525、UniProt P30291および/またはRefSeq NM_003390に関連する、WEE1遺伝子によってコードされる。ヒトWEE1ホモログ2は、Entrez Gene494551、UniProt P0C1S8および/またはRefSeq NM_001105558に関連する、WEE1遺伝子によってコードされる。実施形態において、WEE1は、ヒトにおける、WEE1様タンパク質キナーゼの両方を指す(ヒトWEE1ホモログおよびヒトWEE1ホモログ2)。実施形態において、WEE1は、ヒトWEE1ホモログを指す。実施形態において、WEE1は、ヒトWEE1ホモログ2を指す。実施形態において、直前の参照番号は、本出願の出願日の時点に公知のタンパク質および関連核酸を指す。
用語「リボヌクレオチドレダクターゼアンタゴニスト」、「リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤」、「RNRアンタゴニスト」または「RNR阻害剤」は、対照と比べて(例えば、RNRアンタゴニストの非存在下におけるレベルに比べて)、RNRタンパク質、RNR mRNAまたはRNR活性のレベルを低減することが可能な薬剤(例えば、化合物、抗体、タンパク質または核酸)を指す。実施形態において、RNR阻害剤は、化合物(例えば、低分子)である。RNR阻害剤は、RNRの活性のレベルを低下させることがある。RNR阻害剤がRNRに結合すると、RNR阻害剤は、RNRの活性のレベルを低下させることがある。RNR阻害剤は、RNRによってリボヌクレオチドからのデオキシリボヌクレオチドの産生を低下させることがある。RNR阻害剤の非限定例が、表1に含まれている。
Figure 2018510134
RNR阻害剤3−APはチオセミカルバゾンである。チオセミカルバゾンの他の例は、以下に限定されないが、ジ−2−ピリジルケトン−4,4−ジメチル−3−チオセミカルバゾン(Dp44mT)、ジ−2−ピリジルケトンチオセミカルバゾン(DpT)、2−ベンゾイルピリジンチオセミカルバゾン(BpT)、2−ベンゾイルピリジン4−エチル−3−チオセミカルバゾン(Bp4eT)、ジ−2−ピリジルケトン4−シクロヘキシル−4−メチル−3−チオセミカルバゾン塩酸塩(DpC)、ジ−2−ピリジルケトン−4−エチル−4−メチル−3−チオセミカルバゾン(Dp4e4mT)、ジ−2−ピリジルケトン−4−フェニル−3−チオセミカルバゾン(Dp4pT)およびジ−2−ピリジルケトン−2−メチル−3−チオセミカルバゾン(Dp2mT)を含む。
用語「デオキシシチジンキナーゼアンタゴニスト」、「デオキシシチジンキナーゼ阻害剤」、「dCKアンタゴニスト」または「dCK阻害剤」は、対照と比べて(例えば、dCKアンタゴニストの非存在下におけるレベルに比べて)、dCKタンパク質、dCK mRNAまたはdCK活性のレベルを低減することが可能な薬剤(例えば、化合物、抗体、タンパク質または核酸)を指す。実施形態において、dCK阻害剤は、化合物(例えば、低分子)である。dCK阻害剤は、dCKの活性のレベルを低下させることがある。dCK阻害剤がdCKに結合すると、dCK阻害剤は、dCKの活性のレベルを低下させることがある。dCK阻害剤は、dCKによるデオキシリボヌクレオシドからのリン酸化デオキシリボヌクレオシドの産生を低下させることがある。dCK阻害剤の非限定例が、表2に含まれている。
Figure 2018510134
用語「ヌクレオシドサルベージ経路アンタゴニスト」または「ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤」とは、対照と比べて(例えば、ヌクレオシドサルベージ経路アンタゴニストの非存在下におけるレベルに比べて)、ヌクレオシドサルベージ経路のタンパク質構成成分、ヌクレオシドサルベージ経路のタンパク質構成成分のmRNAまたはヌクレオシドサルベージ経路の構成成分の活性のレベルを低減することが可能な薬剤(例えば、化合物、抗体、タンパク質または核酸)を指す。実施形態において、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤は、化合物(例えば、低分子)である。ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤は、ヌクレオシドサルベージ経路の構成成分の活性のレベルを低下させることがある。ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤は、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤がこの構成成分に結合すると、ヌクレオシドサルベージ経路の構成成分の活性のレベルを低下させることがある。ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤は、デオキシリボヌクレオシドからのデオキシリボヌクレオチド三リン酸の産生を低下させることがある。ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤の非限定例が、表2に含まれている。dCK阻害剤は、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤である。ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤の非限定例は、すべての目的のために、この全体が参照により組み込まれている、Raduらによる「Deoxycytidine kinase binding compounds」と題するWO2012/122368(PCT/US2012/028259)に記載されている。dCK阻害剤の非限定例は、WO2012/122368(PCT/US2012/028259)に記載されている。ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤の非限定例は、本明細書に記載されている。dCK阻害剤の非限定例は、本明細書に記載されている。実施形態において、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤は、WO2012/122368(PCT/US2012/028259)または本明細書において記載されている化合物である。実施形態において、dCK阻害剤は、WO2012/122368(PCT/US2012/028259)または本明細書において記載されている化合物である。WO2012/122368(PCT/US2012/028259)および本開示の化合物は、本明細書に記載されている組成物および/または方法に含まれ得る、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤およびdCK阻害剤を例示している。
用語「毛細血管拡張性運動失調症およびRad3関連タンパク質アンタゴニスト」、「毛細血管拡張性運動失調症およびRad3関連タンパク質阻害剤」、「ATRアンタゴニスト」または「ATR阻害剤」は、対照と比べて(例えば、ATRアンタゴニストの非存在下におけるレベルに比べて)、ATRタンパク質、ATR mRNAまたはATR活性のレベルを低減することが可能な薬剤(例えば、化合物、抗体、タンパク質または核酸)を指す。実施形態において、ATR阻害剤は、化合物(例えば、低分子)である。ATR阻害剤は、ATRの活性のレベルを低下させることがある。ATR阻害剤は、ATR阻害剤がATRに結合すると、ATRの活性のレベルを低下させることがある。ATR阻害剤は、Chk1のリン酸化を低下させることがある。ATR阻害剤は、対照(例えば、ATR阻害剤の非存在下における細胞周期休止のレベル)と比べて、ATRによって誘発される細胞周期休止のレベルを低下させることがある。ATR阻害剤は、ATRによるタンパク質のリン酸化を低下させることがある。ATR阻害剤は、ATRによる1本鎖DNAの検出を低下させることがある。ATR阻害剤は、複製ストレス応答経路の活性のレベルを低下させることがある。ATR阻害剤の非限定例が、表3に含まれている。
Figure 2018510134
Figure 2018510134
Figure 2018510134
用語「チェックポイントキナーゼ1アンタゴニスト」、「チェックポイントキナーゼ1阻害剤」、「Chk1アンタゴニスト」または「Chk1阻害剤」は、対照と比べて(例えば、Chk1アンタゴニストの非存在下におけるレベルに比べて)、Chk1タンパク質、Chk1 mRNAまたはChk1活性のレベルを低減することが可能な薬剤(例えば、化合物、抗体、タンパク質または核酸)を指す。実施形態において、Chk1阻害剤は、化合物(例えば、低分子)である。Chk1阻害剤は、Chk1の活性のレベルを低下させることがある。Chk1阻害剤は、Chk1阻害剤がChk1に結合すると、Chk1の活性のレベルを低下させることがある。Chk1阻害剤は、対照(例えば、Chk1阻害剤の非存在下における細胞周期休止のレベル)と比べて、Chk1によって誘発される細胞周期休止のレベルを低下させることがある。Chk1阻害剤は、Chk1によるタンパク質のリン酸化を低下させることがある。Chk1阻害剤は、Chk1によるcdc25のリン酸化を低下させることがある。Chk1阻害剤は、Chk1によるWEE1のリン酸化を低下させることがある。Chk1阻害剤は、複製ストレス応答経路の活性のレベルを低下させることがある。Chk1阻害剤の非限定例が、表3に含まれている。
用語「WEE1アンタゴニスト」または「WEE1阻害剤」は、対照と比べて(例えば、WEE1アンタゴニストの非存在下におけるレベルに比べて)、WEE1タンパク質、WEE1 mRNAまたはWEE1活性のレベルを低減することが可能な薬剤(例えば、化合物、抗体、タンパク質または核酸)を指す。実施形態において、WEE1阻害剤は、化合物(例えば、低分子)である。WEE1阻害剤は、WEE1の活性のレベルを低下させることがある。WEE1阻害剤は、WEE1阻害剤がWEE1に結合すると、WEE1の活性のレベルを低下させることがある。WEE1阻害剤は、対照(例えば、WEE1阻害剤の非存在下における細胞周期休止のレベル)と比べて、WEE1によって誘発される細胞周期休止のレベルを低下させることがある。WEE1阻害剤は、WEE1によるタンパク質のリン酸化を低下させることがある。WEE1阻害剤は、WEE1によるCdk1のリン酸化を低下させることがある。WEE1阻害剤は、複製ストレス応答経路の活性のレベルを低下させることがある。WEE1阻害剤の非限定例が、表3に含まれている。
用語「複製ストレス応答経路アンタゴニスト」、「複製ストレス応答経路阻害剤」、「RSR経路アンタゴニスト」または「RSR経路阻害剤」とは、対照と比べて(例えば、複製ストレス応答経路アンタゴニストの非存在下におけるレベルに比べて)、複製ストレス応答経路のタンパク質構成成分、複製ストレス応答経路のタンパク質構成成分のmRNAまたは複製ストレス応答経路の構成成分の活性のレベルを低減することが可能な薬剤(例えば、化合物、抗体、タンパク質または核酸)を指す。実施形態において、複製ストレス応答経路阻害剤は、化合物(例えば、低分子)である。複製ストレス応答経路阻害剤は、複製ストレス応答経路の構成成分の活性のレベルを低下させることがある。複製ストレス応答経路阻害剤は、複製ストレス応答経路阻害剤がこの構成成分に結合すると、複製ストレス応答経路の構成成分の活性のレベルを低下させることがある。複製ストレス応答経路阻害剤は、対照(例えば、複製ストレス応答経路阻害剤が存在しない。)と比べて、細胞周期休止のレベルを低下させることがある。複製ストレス応答経路阻害剤の非限定例が、表3に含まれている。ATR阻害剤は、複製ストレス応答経路阻害剤である。Chk1阻害剤は、複製ストレス応答経路阻害剤である。WEE1阻害剤は、複製ストレス応答経路阻害剤である。
用語「デノボヌクレオチド生合成経路アンタゴニスト」または「デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤」とは、対照と比べて(例えば、デノボヌクレオチド生合成経路アンタゴニストの非存在下におけるレベルに比べて)、デノボヌクレオチド生合成経路のタンパク質構成成分、デノボヌクレオチド生合成経路のタンパク質構成成分のmRNAまたはデノボヌクレオチド生合成経路の構成成分の活性のレベルを低減することが可能な薬剤(例えば、化合物、抗体、タンパク質または核酸)を指す。実施形態において、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤は、化合物(例えば、低分子)である。デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤は、デノボヌクレオチド生合成経路の構成成分の活性のレベルを低下させることがある。デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤は、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤がこの構成成分に結合すると、デノボヌクレオチド生合成経路の構成成分の活性のレベルを低下させることがある。デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤は、対照(例えば、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤が存在しない。)と比べて、ヌクレオチドの産生のレベルを低下させることがある。デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤は、対照(例えば、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤が存在しない。)と比べて、リボヌクレオチドの産生のレベルを低下させることがある。デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤は、対照(例えば、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤が存在しない。)と比べて、デオキシリボヌクレオチドの産生のレベルを低下させることがある。デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤は、対照(例えば、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤が存在しない。)と比べて、リボヌクレオチド三リン酸の産生のレベルを低下させることがある。デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤は、対照(例えば、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤が存在しない。)と比べて、デオキシリボヌクレオチド三リン酸の産生のレベルを低下させることがある。デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤は、対照(例えば、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤が存在しない。)と比べて、dCTPの産生のレベルを低下させることがある。デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤は、対照(例えば、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤が存在しない。)と比べて、dATPの産生のレベルを低下させることがある。デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤は、対照(例えば、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤が存在しない。)と比べて、dGTPの産生のレベルを低下させることがある。デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤は、対照(例えば、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤が存在しない。)と比べて、dTTPの産生のレベルを低下させることがある。デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤の非限定例が、表3に含まれている。RNR阻害剤は、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤である。
医薬組成物
態様において、医薬として許容される賦形剤および化合物、または医薬として許容されるこの塩を含む医薬組成物であって、化合物が、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤もしくは複製ストレス応答経路阻害剤、またはこれらの任意の組合せである、医薬組成物が提供される。
実施形態において、本医薬組成物は、2つの化合物または医薬として許容されるこれらの塩を含み、該化合物は、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤または複製ストレス応答経路阻害剤である。実施形態において、本医薬組成物は、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤および複製ストレス応答経路阻害剤を含む。
実施形態において、本医薬組成物は、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤およびヌクレオシドサルベージ経路阻害剤を含む。実施形態において、本医薬組成物は、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤および複製ストレス応答経路阻害剤を含む。実施形態において、本医薬組成物は、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤および複製ストレス応答経路阻害剤を含む。実施形態において、本医薬組成物は、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤および複製ストレス応答経路阻害剤を含む。
実施形態において、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤は、RNR阻害剤である。実施形態において、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤は、表1に列挙されている化合物である。実施形態において、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤は、3−APである。
実施形態において、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤は、dCK阻害剤である。実施形態において、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤は、表2に列挙されている化合物である。実施形態において、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤は、DI−82またはD−87の鏡像異性体のラセミ混合物である。実施形態において、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤は、(R)DI−82である。DI−82は、
Figure 2018510134
(すなわち、N−(2−(5−(4−(1−((4,6−ジアミノピリミジン−2−イル)チオ)エチル)−5−メチルチアゾール−2−イル)−2−メトキシフェノキシ)エチル)メタンスルホンアミド)である。(R)DI−82は、
Figure 2018510134
(すなわち、(R)−N−(2−(5−(4−(1−((4,6−ジアミノピリミジン−2−イル)チオ)エチル)−5−メチルチアゾール−2−イル)−2−メトキシフェノキシ)エチル)メタンスルホンアミド)である。すべての目的のために、その全体が参照により本明細書に組み込まれている、Nommeら、J.Med Chem.2014年11月26日;57巻(22号):9480−94頁における12Rを参照されたい。
ある種の実施形態において、RNR阻害剤であるクロファラビンは、ATR阻害剤と組み合わせて使用される(DNA修復キナーゼ:変異細血管拡張性運動失調症(ATM)および細血管拡張性運動失調症変異およびRad3関連(ATR)を標的とする低分子化合物)。他の実施形態において、クロファラビンは、上記のATR阻害剤およびR−DI−87(TRE−515)と組み合わせて使用される。
本明細書において式:
Figure 2018510134
を有する化合物が提供される。
Yは、C(R)またはNである。Zは、C(R)またはNである。Xは、−CH−、−O−、−N(R10)−、−S−、−S(O)−または−S(O)−である。Rは、水素、ハロゲン、−N、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CN、−COR1A、−OR1A、−NR1A1B、−C(O)OR1A、−C(O)NR1A1B、−NO、−SR1A、−S(O)n11A、−S(O)n1OR1A、−S(O)n1NR1A1B、−NHNR1A1B、−ONR1A1B、−NHC(O)NHNR1A1B、置換もしくは無置換アルキル、置換もしくは無置換ヘテロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールである。Rは、水素、ハロゲン、−N、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CN、−COR2A、−OR2A、−NR2A2B、−C(O)OR2A、−C(O)NR2A2B、−NO、−SR2A、−S(O)n22A、−S(O)n2OR2A、−S(O)n2NR2A2B、−NHNR2A2B、−ONR2A2B、−NHC(O)NHNR2A2B、置換もしくは無置換アルキル、置換もしくは無置換ヘテロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールである。Rは、水素、ハロゲン、−N、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CN、−COR3A、−OR3A、−NR3A3B、−C(O)OR3A、−C(O)NR3A3B、−NO、−SR3A、−S(O)n33A、−S(O)n3OR3A、−S(O)n3NR3A3B、−NHNR3A3B、−ONR3A3B、−NHC(O)NHNR3A3B、置換もしくは無置換アルキル、置換もしくは無置換ヘテロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールである。Rは、水素、ハロゲン、−N、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CN、−COR4A、−OR4A、−NR4A4B、−C(O)OR4A、−C(O)NR4A4B、−NO、−SR4A、−S(O)n44A、−S(O)n4OR4A、−S(O)n4NR4A4B、−NHNR4A4B、−ONR4A4B、−NHC(O)NHNR4A4B、置換もしくは無置換アルキル、置換もしくは無置換ヘテロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールである。Rは、独立して、水素、ハロゲン、−N、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CN、−COR5A、−OR5A、−NR5A5B、−C(O)OR5A、−C(O)NR5A5B、−NO、−SR5A、−S(O)n55A、−S(O)n5OR5A、−S(O)n5NR5A5B、−NHNR5A5B、−ONR5A5B、−NHC(O)NHNR5A5B、置換もしくは無置換アルキル、置換もしくは無置換ヘテロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールであり、RおよびRは、任意選択的に一緒にされて、置換または無置換シクロアルキルを形成する。Rは、無置換C−Cアルキルである。Rは、H、D、Fまたは−CHである。Rは、水素、ハロゲン、−N、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CN、−COR8A、−OR8A、−NR8A8B、−C(O)OR8A、−C(O)NR8A8B、−NO、−SR8A、−S(O)n88A、−S(O)n8OR8A、−S(O)n8NR8A8B、−NHNR8A8B、−ONR8A8B、−NHC(O)NHNR8A8B、置換もしくは無置換アルキル、置換もしくは無置換ヘテロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールである。Rは、水素、ハロゲン、−N、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CN、−COR9A、−OR9A、−NR9A9B、−C(O)OR9A、−C(O)NR9A9B、−NO、−SR9A、−S(O)n99A、−S(O)n9OR9A、−S(O)n9NR9A9B、−NHNR9A8B、−ONR9A9B、−NHC(O)NHNR9A9B、置換もしくは無置換アルキル、置換もしくは無置換ヘテロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールである。R10は、H、−CH、−C、−C、−CHである。R1A、R1B、R2A、R2B、R3A、R3B、R4A、R4B、R5A、R5B、R8A、R8B、R9AおよびR9Bは、独立して、水素、オキソ、ハロゲン、−CF、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−S(O)Cl、−S(O)H、−S(O)H、−S(O)NH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHS(O)H、−NHC(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCF、−OCHF、置換もしくは無置換アルキル、置換もしくは無置換ヘテロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールである、記号n1、n2、n3、n4、n5、n8およびn9は、独立して1、2または3である。
は、水素、ハロゲン、−N、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CN、−COR1A、−OR1A、NR1A1B、−C(O)OR1A、−C(O)NR1A1B、−NO、−SR1A、−S(O)n11A、−S(O)n1OR1A、−S(O)n1NR1A1B、−NHNR1A1B、−ONR1A1B、または−NHC(O)NHNR1A1Bとすることができる。Rは、水素、ハロゲン、−OR1Aとすることができる。Rは、水素とすることができる。Rは、ハロゲンとすることができる。Rは、−OR1Aとすることができる。R1Aは、本明細書に記載されている通りである。
は、水素、ハロゲン、−OR1A、置換もしくは無置換アルキル、置換もしくは無置換ヘテロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールとすることができる。
は、−OR1Aとすることができ、R1Aは、本明細書に記載されている通りである。Rは、−OR1Aとすることができ、R1Aは、水素、置換もしくは無置換アルキルまたは置換もしくは無置換ヘテロアルキルである。Rは、−OR1Aとすることができ、R1Aは、置換もしくは無置換アルキルまたは置換もしくは無置換ヘテロアルキルである。
は、置換もしくは無置換アルキル、置換もしくは無置換ヘテロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールとすることができる。
は、R1A−置換もしくは無置換アルキル、R1A−置換もしくは無置換ヘテロアルキル、R1A−置換もしくは無置換シクロアルキル、R1A−置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、R1A−置換もしくは無置換アリールまたはR1A−置換もしくは無置換ヘテロアリールとすることができる。
は、置換または無置換アルキルとすることができる。Rは、置換アルキルとすることができる。Rは、無置換アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−C20アルキルとすることができる。Rは、置換C−C20アルキルとすることができる。Rは、無置換C−C20アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、無置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、メチルとすることができる。Rは、エチルとすることができる。Rは、プロピルとすることができる。
は、R1A−置換または無置換アルキルとすることができる。Rは、R1A−置換アルキルとすることができる。Rは、無置換アルキルとすることができる。Rは、R1A−置換または無置換C−C20アルキルとすることができる。Rは、R1A−置換C−C20アルキルとすることができる。Rは、無置換C−C20アルキルとすることができる。Rは、R1A−置換または無置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、R1A−置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、無置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、R1A−置換または無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、R1A−置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。
は、置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から20員の置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から20員の置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から20員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員の置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員の置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員の置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員の置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。
は、R1A−置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、R1A−置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から20員のR1A−置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から20員のR1A−置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から20員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員のR1A−置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員のR1A−置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員のR1A−置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員のR1A−置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。
は、置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、置換シクロアルキルとすることができる。Rは、無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員の置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、4員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、5員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、6員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。
は、R1A−置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、R1A−置換シクロアルキルとすることができる。Rは、無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員のR1A−置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員のR1A−置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員のR1A−置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員のR1A−置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員のR1A−置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員のR1A−置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員のR1A−置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、4員のR1A−置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、5員のR1A−置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、6員のR1A−置換または無置換シクロアルキルとすることができる。
は、置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員の置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、4員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、5員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、6員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。
は、R1A−置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、R1A−置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員のR1A−置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員のR1A−置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員のR1A−置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員のR1A−置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員のR1A−置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員のR1A−置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員のR1A−置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、4員のR1A−置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、5員のR1A−置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、6員のR1A−置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。
は、置換または無置換アリールとすることができる。Rは、置換アリールとすることができる。Rは、無置換アリールとすることができる。Rは、5員から10員の置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5員から10員の置換アリールとすることができる。Rは、5員から10員の無置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員の置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員の置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員の無置換アリールとすることができる。Rは、5または6員の置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5または6員の置換アリールとすることができる。Rは、5または6員の無置換アリールとすることができる。Rは、5員の置換または無置換アリールとすることができる。Rは、6員の置換または無置換アリール(例えば、フェニル)とすることができる。
は、R1A−置換または無置換アリールとすることができる。Rは、R1A−置換アリールとすることができる。Rは、無置換アリールとすることができる。Rは、5員から10員のR1A−置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5員から10員のR1A−置換アリールとすることができる。Rは、5員から10員の無置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員のR1A−置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員のR1A−置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員の無置換アリールとすることができる。Rは、5または6員のR1A−置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5または6員のR1A−置換アリールとすることができる。Rは、5または6員の無置換アリールとすることができる。Rは、5員のR1A−置換または無置換アリールとすることができる。Rは、6員のR1A−置換または無置換アリール(例えば、フェニル)とすることができる。
は、置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から10員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から10員の置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から10員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員の置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5または6員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5または6員の置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5または6員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、6員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。
は、R1A−置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、R1A−置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から10員のR1A−置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から10員のR1A−置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から10員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員のR1A−置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員のR1A−置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5または6員のR1A−置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5または6員のR1A−置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5または6員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員のR1A−置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、6員のR1A−置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。
は、−O−L1A−R1Aとすることができる。L1Aは、置換または無置換アルキレン、または置換もしくは無置換ヘテロアルキレンである。L1Aは、置換または無置換アルキレンとすることができる。L1Aは、置換または無置換C−C20アルキレンとすることができる。L1Aは、置換または無置換C−C10アルキレンとすることができる。L1Aは、置換または無置換C−Cアルキレンとすることができる。L1Aは、置換C−C20アルキレンとすることができる。L1Aは、無置換C−C20アルキレンとすることができる。L1Aは、置換C−C10アルキレンとすることができる。L1Aは、無置換C−C10アルキレンとすることができる。L1Aは、置換C−Cアルキレンとすることができる。L1Aは、無置換C−Cアルキレンとすることができる。L1Aは、−(CH−R1Aとすることができ、mは、1、2、3、4または5から選択される整数である。記号mは、1とすることができる。記号mは、2とすることができる。記号mは、3とすることができる。記号mは、4とすることができる。記号mは、5とすることができる。
1Aは、置換または無置換ヘテロアルキレンとすることができる。L1Aは、置換ヘテロアルキレンとすることができる。L1Aは、無置換ヘテロアルキレンとすることができる。L1Aは、2員から20員の置換または無置換ヘテロアルキレンとすることができる。L1Aは、2員から20員の置換ヘテロアルキレンとすることができる。L1Aは、2員から10員の置換または無置換ヘテロアルキレンとすることができる。L1Aは、2員から10員の置換ヘテロアルキレンとすることができる。L1Aは、2員から10員の無置換ヘテロアルキレンとすることができる。L1Aは、2員から6員の置換または無置換ヘテロアルキレンとすることができる。L1Aは、2員から6員の置換ヘテロアルキレンとすることができる。L1Aは、2員から6員の無置換ヘテロアルキレンとすることができる。L1Aは、−(CHCHO)m1−R1Aとすることができ、m1は、1、2、3または4の整数である。記号m1は、1とすることができる。記号m1は、2とすることができる。記号m1は、3とすることができる。記号m1は、4とすることができる。
は、−O−L1A−N(R1C)−S(O)n1−R1Aとすることができる。R1Aは、本明細書に記載されている通りである。R1Aは、水素、または置換もしくは無置換アルキル(例えば、C−Cアルキル)とすることができる。
1Aは、水素、ハロゲン、オキソ、−CF、−CN、−OR12、−N(R12.1)(R12.2)、−COOR12、−CON(R12.1)(R12.2)、−NO、−S(R12)、−S(O)12、−S(O)12、−S(O)12、−S(O)N(R12.1)(R12.2)、−NHN(R12.1)(R12.2)、−ON(R12.1)(R12.2)、−NHC(O)NHN(R12.1)(R12.2)、−NHC(O)N(R12.1)(R12.2)、−NHS(O)12、−NHC(O)R12、−NHC(O)−OR12、−NHOR12、−OCF、−OCHF、R11−置換もしくは無置換アルキル、R11−置換もしくは無置換ヘテロアルキル、R11−置換もしくは無置換シクロアルキル、R11−置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、R11−置換もしくは無置換アリールまたはR11−置換もしくは無置換ヘテロアリールである。
11は、水素、ハロゲン、オキソ、−CF、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−S(O)Cl、−S(O)H、−S(O)H、−S(O)NH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHS(O)H、−NHC(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCF、−OCHF、R12−置換もしくは無置換アルキル、R12−置換もしくは無置換ヘテロアルキル、R12−置換もしくは無置換シクロアルキル、R12−置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、R12−置換もしくは無置換アリールまたはR12−置換もしくは無置換ヘテロアリールである。
12、R12.1およびR12.2は、独立して水素、ハロゲン、オキソ、−CF、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−S(O)Cl、−S(O)H、−S(O)H、−S(O)NH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHS(O)H、−NHC(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCF、−OCHF、無置換アルキル、無置換ヘテロアルキル、無置換シクロアルキル、無置換ヘテロシクロアルキル、無置換アリールまたは無置換ヘテロアリールである。
1Aは、−CH、−C、−C、−CD、−CDCD、−(CHOH、−(CHOH、−CHCH(OH)CH、−(CHCH(OH)CH、−CHC(CHOH、−(CHC(CHOH、−(CHF、−(CHF、−CHCH(F)CH、−(CHCH(F)CH、−(CHC(CHF、−(CHCl、−(CHCl、−CHCH(Cl)CH、−(CHCH(Cl)CH、−CHC(CHCl、−(CHC(CHCl、−(CHNHSOCH、−(CHNHSOCH、−(CHN(CHCHOH)SOCH、−(CHN(CHCHOH)SOCH、−(CHN(CHCHF)SOCH、−(CHN(CHCHCl)SOCH
Figure 2018510134
−(CHCHO)CHCH−G1Aまたは−COCHCHCOO(CHCHO)CHCH−G1Bとすることができる。記号nは、2−20である。G1Aは、H、−OH、−NH、−OCH、−OCF、F、Cl、−N、−NHCHNO、−NHCHF、−NHCHNO、−NHCHF、
Figure 2018510134
である。G1Bは、H、−OH、−NH、−OCH、F、Cl、
Figure 2018510134
である。記号nは、2−10とすることができる。記号nは、2−8とすることができる。記号nは、2−5とすることができる。記号nは、2、3または4とすることができる。記号nは、3とすることができる。
1Aは、−OCH、−OCHCH、−O(CHF、−(CHNHSOCH、−(CHCHO)F、−(CHCHO)CHとすることができ、nは2から5である。
1BおよびR1Cは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−S(O)Cl、−S(O)NH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHS(O)H、−NHC(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、置換もしくは無置換アルキル、置換もしくは無置換ヘテロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールである。
1Bは、水素、または置換もしくは無置換アルキルとすることができる。
1Cは、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−S(O)Cl、−S(O)NH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHS(O)H、−NHC(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R12−置換もしくは無置換アルキル、R12−置換もしくは無置換ヘテロアルキル、R12−置換もしくは無置換シクロアルキル、R12−置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、R12−置換もしくは無置換アリールまたはR12−置換もしくは無置換ヘテロアリールである。
式(I)の化合物は、式:
Figure 2018510134
を有することができる。
記号nは、本明細書に記載されている通りである。記号nは、1、2、3または4とすることができる。記号nは、1とすることができる。記号nは、2とすることができる。記号nは、3とすることができる。記号nは、4とすることができる。
は、水素、ハロゲン、−N、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CN、−COR2A、−OR2A、−NR2A2B、−C(O)OR2A、−C(O)NR2A2B、−NO、−SR2A、−S(O)n22A、−S(O)n2OR2A、−S(O)n2NR2A2B、−NHNR2A2B、−ONR2A2B、または−NHC(O)NHNR2A2Bとすることができる。Rは、水素、ハロゲン、−CF、−OR2Aまたは−NR2A2Bとすることができる。Rは、水素とすることができる。Rは、ハロゲンとすることができる。Rは、−CFとすることができる。Rは、−OR2Aとすることができる。Rは、−NR2A2Bとすることができる。RおよびRは、水素とすることができる。
は、置換もしくは無置換アルキル、置換もしくは無置換ヘテロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールとすることができる。
は、置換または無置換アルキルとすることができる。Rは、無置換アルキルとすることができる。Rは、置換アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−C20アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、無置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、飽和C−Cアルキルとすることができる。Rは、メチルとすることができる。Rは、エチルとすることができる。Rは、プロピルとすることができる。
は、置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、無置換アルキルとすることができる。Rは、2員から10員の置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員の置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員のヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員の置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。
は、3員から8員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、4員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、5員のシクロアルキルとすることができる。Rは、6員のシクロアルキルとすることができる。
は、3員から8員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、4員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、5員のヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、6員のヘテロシクロアルキルとすることができる。
は、5員から8員の置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員の置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員の無置換アリールとすることができる。Rは、5員の置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5員の置換アリールとすることができる。Rは、5員の無置換アリールとすることができる。Rは、6員の置換アリールとすることができる。Rは、6員の無置換アリール(例えば、フェニル)とすることができる。
は、5員から8員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員の置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員の置換アリールとすることができる。Rは、5員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、6員の置換アリールとすることができる。Rは、6員の無置換ヘテロアリールとすることができる。
は、水素、ハロゲン、−N、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CN、−COR3A、−OR3A、−NR3A3B、−C(O)OR3A、−C(O)NR3A3B、−NO、−SR3A、−S(O)n33A、−S(O)n3OR3A、−S(O)n3NR3A3B、−NHNR3A3B、−ONR3A3B、または−NHC(O)NHNR3A3Bとすることができる。Rは、水素、ハロゲン、−CF、−OR3Aまたは−NR3A3Bとすることができる。Rは、水素とすることができる。Rは、ハロゲンとすることができる。Rは、−CFとすることができる。Rは、−OR3Aとすることができる。Rは、−NR3A3Bとすることができる。RおよびRは、水素とすることができる。
は、置換もしくは無置換アルキル、置換もしくは無置換ヘテロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールとすることができる。
は、置換または無置換アルキルとすることができる。Rは、無置換アルキルとすることができる。Rは、置換アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−C20アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、無置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、飽和C−Cアルキルとすることができる。Rは、メチルとすることができる。Rは、エチルとすることができる。Rは、プロピルとすることができる。
は、置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、無置換アルキルとすることができる。Rは、2員から10員の置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員の置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員のヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員の置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。
は、3員から8員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、4員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、5員のシクロアルキルとすることができる。Rは、6員のシクロアルキルとすることができる。
は、3員から8員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、4員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、5員のヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、6員のヘテロシクロアルキルとすることができる。
は、5員から8員の置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員の置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員の無置換アリールとすることができる。Rは、5員の置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5員の置換アリールとすることができる。Rは、5員の無置換アリールとすることができる。Rは、6員の置換アリールとすることができる。Rは、6員の無置換アリール(例えば、フェニル)とすることができる。
は、5員から8員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員の置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員の置換アリールとすることができる。Rは、5員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、6員の置換アリールとすることができる。Rは、6員の無置換ヘテロアリールとすることができる。
は、水素、ハロゲン、−N、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CN、−COR4A、−OR4A、−NR4A4B、−C(O)OR4A、−C(O)NR4A4B、−NO、−SR4A、−S(O)n44A、−S(O)n4OR4A、−S(O)n4NR4A4B、−NHNR4A4B、−ONR4A4B、または−NHC(O)NHNR4A4Bとすることができる。Rは、水素またはハロゲンとすることができる。Rは、水素とすることができる。Rは、ハロゲンとすることができる。
は、置換もしくは無置換アルキル、置換もしくは無置換ヘテロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールとすることができる。
は、置換または無置換アルキルとすることができる。Rは、無置換アルキルとすることができる。Rは、置換アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−C20アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、無置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、飽和C−Cアルキルとすることができる。Rは、メチルとすることができる。Rは、エチルとすることができる。Rは、プロピルとすることができる。
は、置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、無置換アルキルとすることができる。Rは、2員から10員の置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員の置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員のヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員の置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。
は、3員から8員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、4員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、5員のシクロアルキルとすることができる。Rは、6員のシクロアルキルとすることができる。
は、3員から8員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、4員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、5員のヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、6員のヘテロシクロアルキルとすることができる。
は、5員から8員の置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員の置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員の無置換アリールとすることができる。Rは、5員の置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5員の置換アリールとすることができる。Rは、5員の無置換アリールとすることができる。Rは、6員の置換アリールとすることができる。Rは、6員の無置換アリール(例えば、フェニル)とすることができる。
は、5員から8員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員の置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員の置換アリールとすることができる。Rは、5員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、6員の置換アリールとすることができる。Rは、6員の無置換ヘテロアリールとすることができる。
は、水素、ハロゲン、−N、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CN、−COR5A、−OR5A、−NR5A5B、−C(O)OR5A、−C(O)NR5A5B、−NO、−SR5A、−S(O)n55A、−S(O)n5OR5A、−S(O)n5NR5A5B、−NHNR5A5B、−ONR5A5B、または−NHC(O)NHNR5A5Bとすることができる。
は、置換もしくは無置換アルキル、置換もしくは無置換ヘテロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールとすることができる。
は、置換もしくは無置換アルキルまたは置換もしくは無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、置換または無置換アルキルとすることができる。Rは、無置換アルキルとすることができる。Rは、置換アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−C20アルキルとすることができる。Rは、置換C−C20アルキルとすることができる。Rは、無置換C−C20アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、無置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、飽和C−Cアルキルとすることができる。Rは、メチルとすることができる。Rは、エチルとすることができる。Rは、プロピルとすることができる。
は、置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、無置換アルキルとすることができる。Rは、2員から10員の置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員の置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員のヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員の置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。
は、3員から8員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、4員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、5員のシクロアルキルとすることができる。Rは、6員のシクロアルキルとすることができる。
は、3員から8員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、4員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、5員のヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、6員のヘテロシクロアルキルとすることができる。
は、5員から8員の置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員の置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員の無置換アリールとすることができる。Rは、5員の置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5員の置換アリールとすることができる。Rは、5員の無置換アリールとすることができる。Rは、6員の置換アリールとすることができる。Rは、6員の無置換アリール(例えば、フェニル)とすることができる。
は、5員から8員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員の置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員の置換アリールとすることができる。Rは、5員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、6員の置換アリールとすることができる。Rは、6員の無置換ヘテロアリールとすることができる。
およびRは、任意選択的に組み合わされて、置換または無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、3員から10員の置換または無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、3員から10員の置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、3員から10員の無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、3員から8員の置換または無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、3員から8員の置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、3員から8員の無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、3員から6員の置換または無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、3員から6員の置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、3員から6員の無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、3員の置換または無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、4員の置換または無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、5員の置換または無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、6員の置換または無置換シクロアルキルを形成することができる。
およびRは、任意選択的に組み合わされて、R5A−置換または無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、R5A−置換を形成することができ、RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、3員から10員のR5A−置換または無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、3員から10員のR5A−置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、3員から8員のR5A−置換または無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、3員から8員のR5A−置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、3員から6員のR5A−置換または無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、3員から6員のR5A−置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、3員のR5A−置換または無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、3員のR5A−置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、3員の無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、4員のR5A−置換または無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、4員のR5A−置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、4員の無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、5員のR5A−置換または無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、5員のR5A−置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、5員の無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、6員のR5A−置換または無置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、6員のR5A−置換シクロアルキルを形成することができる。RおよびRは、任意選択的に組み合わされて、6員の無置換シクロアルキルを形成することができる。
およびRは、独立して、無置換C−Cアルキルとすることができる。RおよびRは、独立して、無置換C−Cアルキルとすることができる。RおよびRは、独立して、メチル、エチルまたはプロピルとすることができる。RおよびRは、独立して、メチルとすることができる。Rがメチルまたはプロピルである場合、Rはメチルとすることができる。
は、無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、メチル、エチルまたはプロピルとすることができる。Rは、メチルとすることができる。Rは、エチルとすることができる。Rは、プロピルとすることができる。Rは、メチルとすることができ、Rは、メチル、エチルまたはプロピルとすることができる。Rは、メチルとすることができ、Rは、メチルとすることができる。Rは、メチルとすることができ、Rは、エチルとすることができる。Rは、メチルとすることができ、Rは、プロピルとすることができる。Rは、ハロゲンとすることができる。
は、本明細書の通り記載され、(R)立体化学を有する炭素に結合され得る。Rは、(R)−C−Cアルキルとすることができる。Rは、(R)−C−Cアルキルとすることができる。Rは、(R)−C−Cアルキルとすることができる。Rは、(R)−C−Cアルキルとすることができる。Rは、(R)−メチルとすることができる。Rは、(R)−エチルとすることができる。Rは、(R)−プロピルとすることができる。
は、本明細書に記載されている通りであり、(S)立体化学を有する炭素に結合され得る。Rは、(S)−C−Cアルキルとすることができる。Rは、(S)−C−Cアルキルとすることができる。Rは、(S)−C−Cアルキルとすることができる。Rは、(S)−C−Cアルキルとすることができる。Rは、(S)−メチルとすることができる。Rは、(S)−エチルとすることができる。Rは、(S)−プロピルとすることができる。Rがメチルまたはプロピルである場合、Rは(R)−メチルとすることができる。
は、水素、ハロゲン、−N、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CN、−COR7A、−OR7A、−NR7A7B、−C(O)OR7A、−C(O)NR7A7B、−NO、−SR7A、−S(O)n77A、−S(O)n7OR7A、−S(O)n7NR7A7B、−NHNR7A7B、−ONR7A7B、または−NHC(O)NHNR7A7Bとすることができる。Rは、水素、ハロゲン、−CF、−OR7Aまたは−NR7A7Bとすることができる。Rは、水素とすることができる。Rは、ハロゲンとすることができる。Rは、−CFとすることができる。Rは、−OR7Aとすることができる。Rは、−NR7A7Bとすることができる。
は、置換もしくは無置換アルキル、置換もしくは無置換ヘテロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールとすることができる。
は、置換または無置換アルキルとすることができる。Rは、無置換アルキルとすることができる。Rは、置換アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−C20アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、無置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、飽和C−Cアルキルとすることができる。Rは、メチルとすることができる。Rは、エチルとすることができる。Rは、プロピルとすることができる。
は、置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。R2は、置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、無置換アルキルとすることができる。Rは、2員から10員の置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員の置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員のヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員の置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。
は、3員から8員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、4員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。R2は、5員のシクロアルキルとすることができる。Rは、6員のシクロアルキルとすることができる。
は、3員から8員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、4員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、5員のヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、6員のヘテロシクロアルキルとすることができる。
は、5員から8員の置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員の置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員の無置換アリールとすることができる。Rは、5員の置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5員の置換アリールとすることができる。Rは、5員の無置換アリールとすることができる。Rは、6員の置換アリールとすることができる。Rは、6員の無置換アリール(例えば、フェニル)とすることができる。
は、5員から8員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員の置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員の置換アリールとすることができる。Rは、5員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、6員の置換アリールとすることができる。Rは、6員の無置換ヘテロアリールとすることができる。
Yは、Nとすることができる。Yは、C(R)とすることができる。Zは、Nとすることができる。Zは、C(R)とすることができる。YおよびZは、Nとすることができる。Yは、C(R)とすることができ、Rは、本明細書に記載されている通りであり、Zは、C(R)とすることができ、Rは、本明細書に記載されている通りである。Yは、C(R)とすることができ、Rは、本明細書に記載されている通りであり、Zは、C(R)とすることができ、Rは、独立して、水素である。Yは、Nとすることができ、Zは、C(R)とすることができ、Rは、本明細書に記載されている通りである。Yは、Nとすることができ、Zは、C(R)とすることができ、Rは、独立して、水素である。
Xは、−CHとすることができる。Xは、O、N(R10)またはSとすることができ、R10は、本明細書に記載されている通りである。Xは、S(O)またはS(O)とすることができる。Xは、Sとすることができる。Xは、Oとすることができる。Xは、N(R10)とすることができ、R10は、本明細書に記載されている通りである。
10は、水素とすることができる。R10は、−CH、−C、−C、−CHとすることができる。R10は、水素またはメチルとすることができる。R10は、水素または−Cとすることができる。R10は、水素または−Cとすることができる。R10は、水素または−CHとすることができる。R10は、−CHとすることができる。R10は、−Cとすることができる。R10は、−Cとすることができる。R10は、−CHとすることができる。
は、水素、ハロゲン、−N、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CN、−COR8A、−OR8A、−O−L8A−R8C、−NR8A8B、−C(O)OR8A、−C(O)NR8A8B、−NO、−SR8A、−S(O) 8A、−S(O)n8OR8A、−S(O) NR8A8B、−NHNR8A8B、−ONR8A8B、または−NHC(O)NHNR8A8Bとすることができる。Rは、水素、ハロゲン、−OR8Aとすることができる。Rは、水素とすることができる。Rは、ハロゲンとすることができる。Rは、−OR8Aとすることができる。R8Aは、本明細書に記載されている通りである。
は、水素、ハロゲン、−OR8A、置換もしくは無置換アルキル、置換もしくは無置換ヘテロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールとすることができる。
は、−OR8Aとすることができ、R8Aは、本明細書に記載されている通りである。Rは、−OR8Aとすることができ、R8Aは、水素、置換もしくは無置換アルキルまたは置換もしくは無置換ヘテロアルキルである。Rは、−OR8Aとすることができ、R8Aは、置換もしくは無置換アルキルまたは置換もしくは無置換ヘテロアルキルである。
は、置換もしくは無置換アルキル、置換もしくは無置換ヘテロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールとすることができる。
は、R8A−置換もしくは無置換アルキル、R8A−置換もしくは無置換ヘテロアルキル、R8A−置換もしくは無置換シクロアルキル、R8A−置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、R8A−置換もしくは無置換アリールまたはR8A−置換もしくは無置換ヘテロアリールとすることができる。
は、置換または無置換アルキルとすることができる。Rは、置換アルキルとすることができる。Rは、無置換アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−C20アルキルとすることができる。Rは、置換C−C20アルキルとすることができる。Rは、無置換C−C20アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、無置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、メチルとすることができる。Rは、エチルとすることができる。Rは、プロピルとすることができる。
は、R8A−置換または無置換アルキルとすることができる。Rは、R8A−置換アルキルとすることができる。Rは、無置換アルキルとすることができる。Rは、R8A−置換または無置換C−C20アルキルとすることができる。Rは、R8A−置換C−C20アルキルとすることができる。Rは、無置換C−C20アルキルとすることができる。Rは、R8A−置換または無置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、R8A−置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、無置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、R8A−置換または無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、R8A−置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。
は、置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から20員の置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から20員の置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から20員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員の置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員の置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員の置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員の置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。
は、R8A−置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、R8A−置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から20員のR8A−置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から20員のR8A−置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から20員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員のR8A−置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員のR8A−置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員のR8A−置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員のR8A−置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。
は、置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、置換シクロアルキルとすることができる。Rは、無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員の置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、4員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、5員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、6員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。
は、R8A−置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、R8A−置換シクロアルキルとすることができる。Rは、無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員のR8A−置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員のR8A−置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員のR8A−置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員のR8A−置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員のR8A−置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員のR8A−置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員のR8A−置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、4員のR8A−置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、5員のR8A−置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、6員のR8A−置換または無置換シクロアルキルとすることができる。
は、置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員の置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、4員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、5員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、6員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。
は、R8A−置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、R8A−置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員のR8A−置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員のR8A−置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から10員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員のR8A−置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員のR8A−置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員のR8A−置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員のR8A−置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員のR8A−置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、4員のR8A−置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、5員のR8A−置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、6員のR8A−置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。
は、置換または無置換アリールとすることができる。Rは、置換アリールとすることができる。Rは、無置換アリールとすることができる。Rは、5員から10員の置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5員から10員の置換アリールとすることができる。Rは、5員から10員の無置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員の置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員の置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員の無置換アリールとすることができる。Rは、5または6員の置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5または6員の置換アリールとすることができる。Rは、5または6員の無置換アリールとすることができる。Rは、5員の置換または無置換アリールとすることができる。Rは、6員の置換または無置換アリール(例えば、フェニル)とすることができる。
は、R8A−置換または無置換アリールとすることができる。Rは、R8A−置換アリールとすることができる。Rは、無置換アリールとすることができる。Rは、5員から10員のR8A−置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5員から10員のR8A−置換アリールとすることができる。Rは、5員から10員の無置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員のR8A−置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員のR8A−置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員の無置換アリールとすることができる。Rは、5または6員のR8A−置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5または6員のR8A−置換アリールとすることができる。Rは、5または6員の無置換アリールとすることができる。Rは、5員のR8A−置換または無置換アリールとすることができる。Rは、6員のR8A−置換または無置換アリール(例えば、フェニル)とすることができる。
は、置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から10員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から10員の置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から10員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員の置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5または6員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5または6員の置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5または6員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、6員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。
は、R8A−置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、R8A−置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から10員のR8A−置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から10員のR8A−置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から10員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員のR8A−置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員のR8A−置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5または6員のR8A−置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5または6員のR8A−置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5または6員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員のR8A−置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、6員のR8A−置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。
は、−O−L8A−R8Aとすることができる。L8Aは、置換もしくは無置換アルキレン、または置換もしくは無置換ヘテロアルキレンである。L8Aは、置換または無置換アルキレンとすることができる。L8Aは、置換または無置換C−C20アルキレンとすることができる。L8Aは、置換または無置換C−C10アルキレンとすることができる。L8Aは、置換または無置換C−Cアルキレンとすることができる。L8Aは、置換C−C20アルキレンとすることができる。L8Aは、無置換C−C20アルキレンとすることができる。L8Aは、置換C−C10アルキレンとすることができる。L8Aは、無置換C−C10アルキレンとすることができる。L8Aは、置換C−Cアルキレンとすることができる。L8Aは、無置換C−Cアルキレンとすることができる。L8Aは、−(CH−R8Aとすることができ、mは、1、2、3、4または5の整数である。
8Aは、置換または無置換ヘテロアルキレンとすることができる。L8Aは、置換ヘテロアルキレンとすることができる。L8Aは、無置換ヘテロアルキレンとすることができる。L8Aは、2員から20員の置換または無置換ヘテロアルキレンとすることができる。L8Aは、2員から20員の置換ヘテロアルキレンとすることができる。L8Aは、2員から10員の置換または無置換ヘテロアルキレンとすることができる。L8Aは、2員から10員の置換ヘテロアルキレンとすることができる。L8Aは、2員から10員の無置換ヘテロアルキレンとすることができる。L8Aは、2員から6員の置換または無置換ヘテロアルキレンとすることができる。L8Aは、2員から6員の置換ヘテロアルキレンとすることができる。L8Aは、2員から6員の無置換ヘテロアルキレンとすることができる。L8Aは、−(CHCHO)m1−R8Aとすることができ、m1は、1、2、3または4から選択される整数である。
は、−O−L8A−N(R8C)−S(O)n8−R8Aとすることができ、R8Aは、本明細書に記載されている通りである。Rは、−O−L8A−N(R8C)−S(O)n8−R8Aとすることができ、R8Aは、水素、または置換もしくは無置換アルキル(例えば、C−Cアルキル)である。
8Aは、水素、ハロゲン、オキソ、−CF、−CN、−OR15、−N(R15.1)(R15.2)、−COOR15、−CON(R15.1)(R15.2)、−NO、−SR15、−S(O)15、−S(O)15、−S(O)15、−S(O)N(R15.1)(R15.2)、−NHN(R15.1)(R15.2)、−ON(R15.1)(R15.2)、−NHC(O)NHN(R15.1)(R15.2)、−NHC(O)N(R15.1)(R15.2)、−NHS(O)15、−NHC(O)R15、−NHC(O)−OR15、−NHOR15、−OCF、−OCHF、R15−置換もしくは無置換アルキル、R15−置換もしくは無置換ヘテロアルキル、R15−置換もしくは無置換シクロアルキル、R15−置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、R15−置換もしくは無置換アリールまたはR15−置換もしくは無置換ヘテロアリールである。
15、R15.1およびR15.2は、独立して、水素、ハロゲン、オキソ、−CF、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−S(O)Cl、−S(O)H、−S(O)H、−S(O)NH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHS(O)H、−NHC(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCF、−OCHF、R16−置換もしくは無置換アルキル、R16−置換もしくは無置換ヘテロアルキル、R16−置換もしくは無置換シクロアルキル、R16−置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、R16−置換もしくは無置換アリールまたはR16−置換もしくは無置換ヘテロアリールである。
16は、水素、ハロゲン、オキソ、−CF、−CN、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−S(O)Cl、−S(O)H、−S(O)H、−S(O)NH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHS(O)H、−NHC(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、−OCF、−OCHF、無置換アルキル、無置換ヘテロアルキル、無置換シクロアルキル、無置換ヘテロシクロアルキル、無置換アリールまたは無置換ヘテロアリールである。
8Cは、水素、ハロゲン、オキソ、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−S(O)Cl、−S(O)NH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHS(O)H、−NHC(O)H、−NHC(O)−OH、−NHOH、R15−置換もしくは無置換アルキル、R15−置換もしくは無置換ヘテロアルキル、R15−置換もしくは無置換シクロアルキル、R15−置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、R15−置換もしくは無置換アリールまたはR15−置換もしくは無置換ヘテロアリールとすることができる。
は、水素、ハロゲン、−OR8A、置換もしくは無置換アルキル、置換もしくは無置換ヘテロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、−OR8Aとすることができ、R8Aは、水素、置換もしくは無置換アルキルまたは置換もしくは無置換ヘテロアルキルである。R8Aは、置換もしくは無置換アルキルまたは置換もしくは無置換ヘテロアルキルとすることができる。
8Aは、−CH、−C、−CD、−CDCD、−(CHOH、−(CHCHOH、−CHC(CHOH、−(CHC(CHOH、−(CHF、−(CHF、−CHC(CHF、−(CHC(CHF、
Figure 2018510134
、−(CHCHO)CHCH−G8Aまたは−CO(CHCOO(CHCHO)CHCH−G8Bとすることができ、nは、2−20である。G8Aは、H、−OH、−NH、−OCH、−OCF、F、Cl、N、−NHCHNO、−NHCHF,NHCHNO、−NHCH
Figure 2018510134
である。G8Bは、H、−OH、−NH、−OCH、F、Cl、
Figure 2018510134
である。
8Aは、−(CHNHSOCH、−(CHF、−(CHF、−(CHCHO)Fまたは−(CHCHO)CHとすることができ、nは、2から5である。
1AおよびR8Aは、本明細書に記載されている通り、独立して、置換もしくは無置換アルキルまたは置換もしくは無置換ヘテロアルキルとすることができる。R1Aは、−O−L1A−R1Aとすることができ、L1Aは、本明細書に記載されている通りであり、R8Aは−O−L8A−R8Aとすることができ、L8Aは、本明細書に記載されている通りである。L1Aは、独立して、−(CH−R1Aとすることができ、L8Aは、−(CH−R8Aとすることができ、R1A、R8Aおよびmは、本明細書に記載されている通りである。L1Aは、−(CHCHO)m1−R1Aとすることができ、L8Aは、−(CHCHO)m1−R8Aとすることができ、R1A、R8Aおよびmは、本明細書に記載されている通りである。記号mは、独立して、1、2または3とすることができる。記号m1は、独立して、1、2、3または4とすることができる。
は、本明細書に記載されている通り、−O−L1A−N(R1C)−S(O)n1−R1Aとすることができ、R8Aは、OR8Aとすることができ、R8Aは、置換または無置換アルキルである。Rは、本明細書に記載されている通り、−O−L1A−N(R1C)−S(O)n1−R1Aとすることができ、R8Aは、−OR8Aとすることができ、R8Aは、無置換C−Cアルキルである。
は、水素、ハロゲン、−N、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CN、−COR9A、−OR9A、−NR9A9B、−C(O)OR9A、−C(O)NR9A9B、−NO、−SR9A、−S(O)n99A、−S(O)n9OR9A、−S(O)n9NR9A9B、−NHNR9A9B、−ONR9A9B、または−NHC(O)NHNR9A9Bとすることができる。Rは、水素、ハロゲン、−CF、−OR9A、または−NR9A9Bとすることができる。Rは、水素とすることができる。Rは、ハロゲンとすることができる。Rは、−CFとすることができる。Rは、−OR9Aとすることができる。Rは、−NR9A9Bとすることができる。
は、置換もしくは無置換アルキル、置換もしくは無置換ヘテロアルキル、置換もしくは無置換シクロアルキル、置換もしくは無置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは無置換アリールまたは置換もしくは無置換ヘテロアリールとすることができる。
は、置換または無置換アルキルとすることができる。Rは、無置換アルキルとすることができる。Rは、置換アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−C20アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、無置換C−C10アルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、置換または無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、飽和C−Cアルキルとすることができる。Rは、メチルとすることができる。Rは、エチルとすることができる。Rは、プロピルとすることができる。
は、置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。R2は、置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、無置換アルキルとすることができる。Rは、2員から10員の置換または無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員の置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から10員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員のヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員の置換ヘテロアルキルとすることができる。Rは、2員から6員の無置換ヘテロアルキルとすることができる。
は、3員から8員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、3員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。Rは、4員の置換または無置換シクロアルキルとすることができる。R2は、5員のシクロアルキルとすることができる。Rは、6員のシクロアルキルとすることができる。
は、3員から8員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から8員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員から6員の無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、3員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、4員の置換または無置換ヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、5員のヘテロシクロアルキルとすることができる。Rは、6員のヘテロシクロアルキルとすることができる。
は、5員から8員の置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員の置換アリールとすることができる。Rは、5員から8員の無置換アリールとすることができる。Rは、5員の置換または無置換アリールとすることができる。Rは、5員の置換アリールとすることができる。Rは、5員の無置換アリールとすることができる。Rは、6員の置換アリールとすることができる。Rは、6員の無置換アリール(例えば、フェニル)とすることができる。
は、5員から8員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員の置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員から8員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員の置換または無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、5員の置換アリールとすることができる。Rは、5員の無置換ヘテロアリールとすることができる。Rは、6員の置換アリールとすることができる。Rは、6員の無置換ヘテロアリールとすることができる。
1B、R2A、R2B、R3A、R3B、R4A、R4B、R5A、R5B、R7A、R7B、R8B、R9AおよびR9Bは、独立して、水素、ハロゲン、または置換もしくは無置換アルキルとすることができる。
式(I)の化合物は、式:
Figure 2018510134
(式中、R、R、R、R、YおよびXは、本明細書に記載されている通りである。)
を有することができる。
式(II)の化合物において、Rは、水素またはハロゲンとすることができる。式(II)の化合物において、Rは、置換または無置換アルキルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、メチルとすることができる。Rは、エチルとすることができる。Rは、プロピルとすることができる。Rは、無置換C−Cアルキルとすることができる。Rは、メチルとすることができる。Rは、エチルとすることができる。Rは、プロピルとすることができる。
式(I)の化合物は、式:
Figure 2018510134
(Y、R、R、RおよびRは、本明細書に記載されている通りである。)
を有することができる。
式(I)の化合物は、式:
Figure 2018510134
(式中、R1A、R、R、RおよびR8Aは、本明細書に記載されている通りである。)
を有することができる。
式(I)の化合物は、式:
Figure 2018510134
を有することができる。
Y、R、R、RおよびRは、本明細書に記載されている通りである。Rは、−OR1Aとすることができ、R1Aは、−OCH、−OCHCH、−O(CHF、−(CHNHSOCH、−(CHCHO)F、−(CHCHO)CHであり、記号nは2から5である。Rは、水素またはハロゲンとすることができる。Rは、メチル、またはプロピルとすることができる。Rは、メチルとすることができる。Rは、−OR8Aとすることができ、R8Aは、−OCH、−(CHNHSOCH、−(CHF、(CHF、−(CHCHO)Fまたは−(CHCHO)CHとすることができ、nは、2から5である。
式(I)の化合物は、式:
Figure 2018510134
(X、Y、Z、R、R1A、R1C、R、R、R、R、RおよびR8Aは、本明細書に記載されている通りである。)を有することができる。記号nおよびm1は、独立して、1、2、3または4とすることができる。R1Aは、無置換アルキルとすることができる。R1Aは、メチルとすることができる。R1Aは、水素とすることができる。Rは、メチル、エチルまたはプロピルとすることができ、Rは、メチルとすることができる。
式(I)の化合物は、式:
Figure 2018510134
(X、Y、Z、R、R1A、R1C、R、R、R、R、RおよびR8Aは、本明細書に記載されている通りである。)を有することができる。記号nおよびm1は、独立して、1、2、3または4とすることができる。R1Aは、無置換アルキルとすることができる。R1Aは、メチルとすることができる。R1Aは、水素とすることができる。Rは、メチル、エチルまたはプロピルとすることができ、Rは、メチルとすることができる。
式(I)の化合物は、式:
Figure 2018510134
を有することができる。
式(I)の化合物は、式:
Figure 2018510134
を有することができる。
同様に、医薬製剤が本明細書において提供される。一態様において、本明細書に記載されている化合物および医薬として許容される賦形剤を含む医薬組成物である。
本医薬組成物は、幅広い投与製剤で調製されて投与され得る。記載されている化合物は、経口、直腸により、または注射(例えば、静脈内、経筋肉、皮内、皮下、十二指腸内または腹腔内)により投与され得る。
疾患を処置するための薬剤の組合せ物の最適用量は、公知の方法を使用して、各個体にとって経験的に決定され得、以下に限定されないが、疾患の進行度、個体の年齢、体重、一般的健康、性別および食事、投与時間および経路、ならびに該個体が服用している他の医薬を含めた、様々な要因に依存する。最適投与量は、当技術分野において周知の通常の試験および手順を使用して確立され得る。
単一剤形を生成するために担体物質と組み合わされることができる薬剤の組合せ物の量は、処置される個体および投与の特定の形式に応じて、様々となる。一部の実施形態において、本明細書に記載されている薬剤の組合せ物を含有する単位剤形は、該薬剤が単独で投与された場合に通常、投与される組合せ物の各薬剤の量を含有する。
投与の頻度は、使用される化合物、および処置または予防される特定の状態に応じて様々となり得る。一般に、有効な治療法を実現するのに十分な最小の投与量の使用が好ましい。患者は、一般に、処置または予防される状態に好適なアッセイを使用して治療有効性をモニタリングされることができ、これは、当業者には精通されている。
剤形は、薬物製剤の化学における当業者に容易に明白な、様々な従来の混合、粉砕および製造技法によって調製され得る。
薬剤の組合せ物、または薬剤の組合せ物の個々の薬剤を含有する経口剤形は、カプセル剤、例えばゼラチンカプセル剤の内部に封入されているマイクロ錠剤の形態にあることができる。
本明細書において有用な経口剤形の多くは、薬剤の組合せ物、または粒子の形態にある薬剤の組合せ物の個々の薬剤を含有する。このような粒子は、味感がマスクされた剤形、圧縮コーティング剤形または腸溶剤形のようなコーティング剤形のコア要素中に存在する、錠剤に圧縮され得る、またはカプセル剤、浸透圧ポンプ剤形または他の剤形中に含有され得る。
本発明の薬物化合物は、100:1から1:100の範囲の比において、本明細書において開示されている組合せ(固定または非固定)、剤形、医薬組成物および医薬製剤中に存在している。
毒性なしに効力をもたらす薬物化合物の最適比、個体および組合せ投与量、ならびに濃度は、活性成分の標的部位への利用速度に基づいており、当業者に公知の方法を使用して決定される。
本明細書において提供されている医薬組成物または組合せ物は、臨床検討において試験され得る。好適な臨床検討は、がんの患者において、例えば、非盲検の用量増量検討とすることができる。このような検討は、特に、本発明の組合せ物の活性成分の相乗作用を証明する。がんに及ぼす薬効は、当業者にこれ自体、公知の、これらの検討結果を通じて、直接、決定され得る。このような検討は、本発明の活性成分および組合せ物を使用する、単剤療法の効果を比較するのに特に好適となり得る。各患者は、毎日または断続的のどちらかにおいて、用量分の本化合物を服用することができる。処置の効力は、このような検討において、例えば、12週間、18週間または24週間後、6週間毎に症状の点数を評価することによって決定され得る。
本発明の併用療法の投与は、薬効、例えば、症状の緩和、症状の進行の遅延または症状の阻害に関して、例えば、相乗的治療効果をもたらすことができるだけではなく、さらなる驚くほどの薬効、例えば、本発明の組合せ物において使用される医薬活性成分の1つだけを服用する単剤療法と比べて、より少ない副作用、クオリティオブライフの改善または死亡率の低下ももたらすことができる。
さらなる有益性は、本発明の組合せ物の活性成分の用量をより少なくして使用され得ること、例えば、この投与量は、より少なくすることが多いだけではなく、それほど頻度高く施用され得ないことであり、これにより、副作用の出現率または重症度を低減することができる。これは、処置される患者の要望および要求と一致する。
本発明の目的の1つは、がんの標的化または予防に治療的に共同して有効となり得る量を含む組合せ医薬品を提供することである。この組合せにおいて、本明細書において開示されている2つまたは3つの化合物は、一緒に、順次、1つの組合せ単位剤形、または2つ以上の個別の単位剤形において個別に投与され得る。これらの単位剤形はまた、固定組合せ物とすることもできる。
本明細書において開示されている化合物の個別の投与(または、非固定用量)向け、または固定組合せ、すなわち本発明による少なくとも2つの化合物を含む単一組成物における投与向けの医薬組成物は、それ自体既知の方法において調製され得、ヒトを含めた哺乳動物(温血動物)に、経口または直腸のような経腸投与および非経口投与に好適なものであって、とりわけ経腸または非経口施用に好適な、例えば上で示されている治療有効量の少なくとも1つの薬理学的に活性な組合せパートナーを単独で、または1種以上の医薬として許容される担体もしくは希釈剤と組み合わせて含むものである。
本明細書において提供されている組合せ薬物は、医薬製剤の当業者に明らかな様々な方法によって製剤化され得る。上において考察されている通り、本明細書において開示されている化合物は、同じ医薬組成物または個々に投与するための個別の医薬組成物に製剤化され得る。適切な製剤は、例えば、錠剤、カプセル剤、圧縮コーティング製剤、静脈用溶液剤または懸濁液剤、および他の投与が容易な製剤を含む。
1つ以上の組合せパートナーは、1つ以上の医薬として許容される担体を含む医薬製剤において投与され得る。用語「担体」とは、本化合物が一緒に投与される、希釈剤、アジュバント、賦形剤またはビヒクルを指す。このような医薬担体は、ピーナッツ油、ダイズ油、鉱物油、ゴマ油などのような石油、動物、植物または合成を起源とするものを含めた、水および油のような滅菌液体とすることができる。水または水溶液、生理食塩水溶液および水性デキストロースおよびグリセロール溶液が、特に、注射溶液用の担体として好ましくは使用される。適切な医薬担体は、E.W.Martinによる「Remington’s Pharmaceutical Sciences」に記載されている。
好適な医薬製剤は、例えば、約0.1%から約99.9%、好ましくは約1%から約60%の活性成分を含有することができる。経腸または非経口投与向けの併用療法用の医薬製剤は、例えば、糖コーティング錠剤、錠剤、カプセル剤もしくは坐剤、またはアンプルのような単位剤形にあるものである。特に示されていない場合、これらの医薬製剤は、それ自体既知の方法、例えば、従来の混合工程、造粒工程、糖コーティング工程、溶解工程または凍結乾燥工程によって調製される。各剤形の個々の用量中に含有する組合せパートナーの単位内容量は、必要な有効量が複数の投与量単位の投与によって到達され得るので、それ自体、有効量を構成する必要はないことが理解される。
本発明によれば、本発明の組合せ物の組合せパートナーの各々の治療有効量は、同時にまたは逐次に、および任意の順で投与され得、これらの構成成分は、個別に、または固定組合せ物として投与され得る。あるいは、本発明の組合せ物の各組合せパートナーの、がんの処置に共同して治療上有効な量は、同時にまたは逐次に、および任意の順において投与され得、これらの構成成分は、個別に、または固定組合せ物として投与され得る。
例えば、本発明による疾患を処置する方法は、同時または逐次に、任意の順序において、共同して治療有効量において、好ましくは相乗的有効量において、例えば、本明細書に記載されている量に対応する毎日のまたは断続的投与量において、(i)遊離形態または医薬として許容される塩形態にある第1の薬剤の投与、(ii)遊離形態または医薬として許容される塩形態にある第2の薬剤の投与、(iii)遊離形態または医薬として許容される塩形態にある第2の薬剤の投与を含むことができる。本発明による疾患を処置する方法は、逐次に、任意の順序において、共同して治療有効量において、好ましくは相乗的有効量において、例えば、本明細書に記載されている量に対応する毎日のまたは断続的投与量で、(i)遊離形態または医薬として許容される塩形態にある第1の薬剤の投与、(ii)遊離形態または医薬として許容される塩形態にある第2の薬剤の投与を含むことができる。本発明の組合せ物の個々の組合せパートナーは、分割形態または単一組合せ形態において、治療の経過中に異なる時間において、または同時に、個別に投与され得る。さらに、用語、投与することはまた、インビボにおいてこのまま組合せパートナーに変換する組合せパートナーのプロドラッグの使用も包含する。したがって、本発明は、同時処置または交互処置のこうしたレジメンのすべてを含むものとして理解されるべきであり、用語「投与すること」は、これに応じて解釈されるべきである。
本発明の組合せ物中において使用される組合せパートナーの各々の有効な投与量は、使用される特定の化合物または医薬組成物、投与形式、処置される状態、処置される状態の重症度に応じて、様々となり得る。したがって、本発明の組合せ物の投与量レジメンは、投与経路、ならびに患者の腎臓および肝臓機能を含めた様々な要因に応じて選択される。通常の技能を有する臨床医または医師は、状態の進行を緩和する、反撃するまたは休止するために必要な単一活性成分の有効量を容易に決め、処方することができる。通常の技能を有する臨床医または医師はまた、固形がんの治療効果判定(Response Evaluation Criteria In Solid Tumors:RECIST)のためのガイドラインを使用する有効投与量を容易に決定することができる(例えば、この全体が参照により本明細書に組み込まれている、Therasseら、2000年、JNCI 92巻:2号、205頁を参照されたい。)。
本明細書に記載されている方法において使用される化合物に好適な投与量は、約0.1mgから約200mg(例えば、約0.1、0.3、0.5、0.7、1、3、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、90、95、100、120、140、160、180、200または220mg)の程度である。
本明細書に記載されている方法において使用される化合物に好適な投与頻度は、1日あたり約10回から1か月あたり約1回程度(例えば、1日あたり約10、9、8、7、6、5、4、3、2、1回から1か月あたり約31、30、29、28、27、26、25、24、23、22、21、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2または1回)である。
本明細書に記載されている化合物から医薬組成物を調製する場合、医薬として許容される担体は、固体または液体のどちらか一方とすることができる。固体形態の調製物は、散剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、サシェ剤、坐剤および分散性顆粒剤を含む。固体担体は、希釈剤、着香剤、結合剤、保存剤、錠剤崩壊剤または封入材料としても作用することができる1種以上の物質とすることができる。
散剤において、担体は、微粉砕した活性な構成成分との混合物中の、微粉砕状固体とすることができる。錠剤の場合、活性な構成成分は、必要な結合特性を有する担体と一緒に好適な割合で混合され、所望の形状およびサイズに圧縮されてもよい。
散剤および錠剤は、好ましくは、活性化合物を5%から70%含有する。適切な担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ワックス、カカオ脂などである。用語「調製物」は、カプセル剤を与える担体として封入用材料を含む活性化合物の製剤を含むことが意図されており、この場合、他の担体を含むまたは含まない活性な構成成分が、担体により取り囲まれており、こうして上記の構成成分と会合している。同様に、カシェ剤およびロセンジ剤も含まれる。錠剤、散剤、カプセル剤、丸剤、カシェ剤およびロゼンジ剤は、経口投与に好適な固体剤形として使用され得る。
坐剤を調製する場合、脂肪酸グリセリドまたはカカオ脂の混合物のような低融点ワックスが最初に溶融されて、活性な構成成分が、撹拌によって均一にこの中に分散される。次に、融解した均一混合物が、好都合なサイズの型に注入され、冷却されて、これにより固化する。
液状形態の調製物は、溶液剤、懸濁液剤および乳剤、例えば、水または水/プロピレングリコール溶液剤を含む。非経口注射の場合、液体調製物は、水性ポリエチレングリコール溶液中の溶液に製剤化され得る。
経口使用に好適な水溶液は、水中に活性な構成成分を溶解し、所望に応じて、好適な着色剤、香味剤、安定剤および増粘剤を添加することにより調製され得る。経口使用に好適な水性懸濁液剤は、天然または合成ガム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび他の周知の懸濁化剤のような粘性材料を含む水中に活性な微粉砕構成成分を分散させることにより作製され得る。
同様に、経口投与するために、使用する直前に、液体形態の調製物に変換されることが意図される、固体形態の調製物も含まれる。このような液状形態は、溶液剤、懸濁液剤および乳剤を含む。これらの調製物は、活性な構成成分に加えて、着色剤、香味剤、安定剤、緩衝剤、人工および天然甘味剤、分散剤、増粘剤、可溶化剤などを含有してもよい。
医薬調製物は、好ましくは、単位剤形にて存在している。このような形態において、調製物は、適量の活性な構成成分を含有する単位用量に小分けにされる。単位剤形は、パッケージングされた調製物、すなわちパケット化された錠剤、カプセル剤、およびバイアルまたはアンプル中の散剤のような、個別の量の調製物を含有するパッケージとすることができる。同様に、この単位剤形は、カプセル剤、錠剤、サシェ剤もしくはロセンジ剤そのものとすることができ、または、パッケージ形態において、これらの任意の適切な数とすることができる。
単位用量の調製物中の活性な構成成分の量は、特定の用途および活性な構成成分の効能に応じて、0.1mgから10000mgの間で様々とすることができ、または調節され得る。所望の場合、本組成物は、他の適合可能な治療剤も含有することができる。
一部の化合物は、水中への限られた溶解度を有することがあり、したがって、本組成物中に界面活性剤または他の適切な共溶媒を必要とすることがある。このような共溶媒は、ポリソルベート20、60および80、Pluronic F−68、F−84およびP−103、シクロデキストリンならびにポリオキシル35ヒマシ油を含む。このような共溶媒は、通常、約0.01重量%から約2重量%の間のレベルにおいて使用される。製剤の分散度のばらつきを低減するため、製剤の懸濁液もしくはエマルションの構成成分の物理的分離を低減するため、および/または製剤を別様に改善するため、単純な水溶液の粘度よりも大きな粘度であることが望ましいことがある。このような粘度構築剤は、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸およびこの塩、ヒアルロン酸およびこの塩、ならびに上述の組合せを含む。このような作用剤は、通常、約0.01重量%から約2重量%の間のレベルにおいて使用される。
本医薬組成物は、持続放出および/または快適さをもたらすような構成成分をさらに含んでもよい。このような構成成分は、高分子量の陰イオン性疑似粘膜性ポリマー、ゲル多糖類、および微粉砕薬物担体基質を含む。これらの構成成分は、米国特許第4,911,920号、同第5,403,841号、同第5,212,162号および同第4,861,760号により詳細に考察されている。これらの特許の全内容は、すべての目的のため、これらの全体において参照により本明細書に組み込まれている。
本医薬組成物は、静脈内使用が意図され得る。医薬として許容される賦形剤は、静脈内使用に望ましい範囲にpHを調節するための緩衝化剤を含むことができる。リン酸塩、ホウ酸塩および硫酸塩のような無機酸の塩を含む多数の緩衝剤が公知である。
一態様において、式(I)の化合物:
Figure 2018510134
(式中、
Wは、−O−、−S−または−N(R)−であり、
Lは、置換されていてもよいアルキレン、置換されていてもよいアルケニレンまたは置換されていてもよいアルキニレンであり、
Xは、−CH−、−O−、−N(R)−、−S−、−S(O)−または−S(O)−であり、
Yは、NまたはC(R)であり、
は、置換されていてもよいヘテロシクロアルキルであり、
、R、Rは、独立して、水素、ハロゲン、−CN、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルコキシまたは置換されていてもよいシクロアルキルであり、
は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよいヘテロアリールであり、
およびRは、独立して、水素、ハロゲンまたは置換されていてもよいアルキルである、または
およびRは、これらが結合している炭素と一緒になって、シクロアルキルを形成し、
は、水素または置換されていてもよいアルキルであり、
は、水素、ハロゲン、−CN、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルコキシまたは置換されていてもよいシクロアルキルである。)、
または医薬として許容されるこの塩もしくは溶媒和物が、本明細書において提供される。
一部の実施形態において、RおよびRが水素である、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、RおよびRが独立して、水素またはハロゲンである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、RおよびRが独立して、水素または置換されていてもよいアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、RおよびRが独立して、水素または無置換アルキルである、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、Rが水素またはハロゲンである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rが水素である、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、RおよびRが独立して、水素または置換されていてもよいアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、RおよびRが独立して、水素または無置換アルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rが水素である、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、式(I)の化合物が、式(Ia)の化合物:
Figure 2018510134
である、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、式(I)の化合物が、式(Ib)の化合物:
Figure 2018510134
である、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、Rが置換されていてもよいアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rが無置換アルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rが置換アルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rがメチル、エチルまたはプロピルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rがメチルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、RおよびRが両方とも水素というわけではない、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、RおよびRがどちらも置換されていてもよいアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、RおよびRがどちらも無置換アルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、RおよびRがどちらもメチルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、RおよびRがどちらも無置換アルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、RおよびRがこれらが結合している炭素と一緒になって、シクロアルキルを形成する、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、RおよびRがこれらが結合している炭素と一緒になって、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを形成する、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、RおよびRがこれらが結合している炭素と一緒になって、シクロプロピルを形成する、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、Rが置換されていてもよいアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rが置換アルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rが無置換アルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rがメチル、エチル、プロピルまたはブチルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rがメチルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rがエチルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rがプロピルである、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、Rが置換されていてもよいアリールである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rが置換アリールである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rが無置換アリールである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rがフェニルである、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、Xが−S−である、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Xが−CH−である、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Xが−N(R)−である、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Xが−N(R)−であり、Rが水素である、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Xが−N(R)−であり、Rが置換されていてもよいアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Xが−N(R)−であり、Rが置換アルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Xが−N(R)−であり、Rが無置換アルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Xが−S(O)−である、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Xが−S(O)−である、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Xが−O−である、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、YがNである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)である、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rが水素、置換されていてもよいアルキルまたは置換されていてもよいアルコキシである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rが水素である、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rが置換されていてもよいアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rが置換アルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rが−CFである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rが無置換アルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rがメチル、エチルまたはプロピルである、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rが置換されていてもよいアルコキシである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rが置換アルコキシである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rが−O−(CHCH−O)−CHであり、nが0から6の間の整数である、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rが−O−(CHCH−O)−CHであり、nが2である、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rが−O−(CHCH−O)−CHであり、nが3の整数である、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rが−O−(CHCH−O)−CHであり、nが4である、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rが−O−(CHCH−O)−CHであり、nが5である、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rが−O−(CHCH−O)−CHであり、nが6である、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rが無置換アルコキシである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rがメトキシ、エトキシまたはプロポキシである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rがメトキシである、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、Wが−O−である、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Wが−S−である、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Wが−N(R)−である、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Wが−N(R)−であり、Rが水素である、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Wが−N(R)−であり、Rが置換されていてもよいアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Wが−N(R)−であり、Rが置換アルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Wが−N(R)−であり、Rが無置換アルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Wが−N(R)−であり、Rがメチル、エチルまたはプロピルである、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、Lが、置換されていてもよいアルキレンである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Lが、置換アルキレンである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Lが、無置換アルキレンである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Lが−CHCH−である、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Lが−CHCHCH−である、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Lが−CHCHCHCH−である、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、Lが、置換されていてもよいアルケニレンである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Lが、置換アルケニレンである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Lが、無置換アルケニレンである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Lが−CH=CH−である、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、Lが、置換されていてもよいアルキニレンである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Lが、置換アルキニレンである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Lが、無置換アルキニレンである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Lが−CH=CH−である、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、Rが3員の置換されていてもよいヘテロシクロアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rが3員の置換ヘテロシクロアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rが3員の無置換ヘテロシクロアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rがアジリジニルである、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、Rが4員の置換されていてもよいヘテロシクロアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rが4員の置換ヘテロシクロアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rが4員の無置換ヘテロシクロアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rがアゼチジニルである、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、Rが5員の置換されていてもよいヘテロシクロアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rが5員の置換ヘテロシクロアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rが5員の無置換ヘテロシクロアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rがピロリジニルである、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、Rが6員の置換されていてもよいヘテロシクロアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rが6員の置換ヘテロシクロアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rが6員の無置換ヘテロシクロアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rがピペリジニル、ピペリザニルまたはモルホリニルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rがモルホリニルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rがピペリジニルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rがピペラジニルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rが4−メチルピペラジニルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rがチオモルホリニルである、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、Rが7員の置換されていてもよいヘテロシクロアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rが7員の置換ヘテロシクロアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rが7員の無置換ヘテロシクロアルキルである、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、Rがアゼパニルである、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、式(I)の化合物が、式(Ic)の化合物:
Figure 2018510134
である、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、式(I)の化合物が、式(Id)の化合物:
Figure 2018510134
である、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、Rがアルキルである、式(Ic)または式(Id)の化合物である。一部の実施形態において、Rがメチル、エチルまたはプロピルである、式(Ic)または式(Id)の化合物である。一部の実施形態において、Rがメチルである、式(Ic)または式(Id)の化合物である。
一部の実施形態において、Rがアルキルである、式(Ic)または式(Id)の化合物である。一部の実施形態において、Rがメチル、エチルまたはプロピルである、式(Ic)または式(Id)の化合物である。一部の実施形態において、Rがメチルである、式(Ic)または式(Id)の化合物である。
一部の実施形態において、Xが−S−である、式(Ic)または式(Id)の化合物である。
一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rが、置換されていてもよいアルコキシであり、Wが−O−であり、Lが置換されていてもよいアルキレンであり、Rが、置換されていてもよいヘテロシクロアルキルである、式(Ic)または式(Id)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rが無置換アルコキシであり、Wが−O−であり、Lが無置換アルキレンであり、Rが、置換されていてもよいヘテロシクロアルキルである、式(Ic)または式(Id)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rが無置換アルコキシであり、Wが−O−であり、Lが無置換アルキレンであり、Rが、無置換ヘテロシクロアルキルである、式(Ic)または式(Id)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rが無置換アルコキシであり、Wが−O−であり、Lが無置換アルキレンであり、Rが、ピペリジニル、ピペリザニルまたはモルホリニルである、式(Ic)または式(Id)の化合物である。一部の実施形態において、YがC(R)であり、Rがメトキシであり、Wが−O−であり、Lが無置換アルキレンであり、Rが、ピペリジニル、ピペリザニルまたはモルホリニルである、式(Ic)または式(Id)の化合物である。
一部の実施形態において、式(I)の化合物が、
Figure 2018510134
Figure 2018510134
Figure 2018510134
Figure 2018510134
から選択される、式(I)の化合物、または医薬として許容されるこれらの塩もしくは溶媒和物である、式(I)の化合物である。
一部の実施形態において、:
Figure 2018510134
Figure 2018510134
Figure 2018510134
Figure 2018510134
Figure 2018510134
Figure 2018510134
から選択される化合物、または医薬として許容されるこれらの塩もしくは溶媒和物である。
実施形態において、複製ストレス応答経路阻害剤は、ATR阻害剤である。実施形態において、複製ストレス応答経路阻害剤は、Chk1阻害剤である。実施形態において、複製ストレス応答経路阻害剤は、WEE1阻害剤である。実施形態において、複製ストレス応答経路阻害剤は、表3に列挙されている化合物である。実施形態において、複製ストレス応答経路阻害剤は、VE−822である。
医薬組成物の実施形態において、1つ以上の化合物または医薬として許容されるこの塩は、治療有効量で含まれている。
実施形態において、本医薬組成物は、追加剤(例えば、治療剤)をさらに含む。実施形態において、追加剤は、抗がん剤である。実施形態において、追加剤は、化学療法剤である。本医薬組成物の実施形態において、本医薬組成物は、治療有効量の追加剤(例えば、治療剤)を含む。
方法
一態様において、処置を必要としている患者において、本明細書に記載されている医薬組成物(態様、実施形態、表、図、特許請求の範囲、配列表または実施例において含まれる。)を投与するステップを含む、がんを処置する方法が提供される。
ある態様において、疾患(例えば、がん)を処置するための医薬の製造における使用のための、本明細書に記載されている医薬組成物が提供される。この使用は、対象に本明細書に記載されている医薬組成物を投与するステップを含む。この使用は、対象に本明細書に記載されている治療有効量の医薬組成物を投与するステップを含むことができる。
ある態様において、がんの処置を必要としている対象におけるこのような処置における使用のための、本明細書に記載されている医薬組成物が提供される。この使用は、対象に本明細書に記載されている医薬組成物を投与するステップを含む。この使用は、対象に本明細書に記載されている治療有効量の医薬組成物を投与するステップを含むことができる。
実施形態において、本方法または使用は、治療有効量の本明細書に記載されている医薬組成物(態様、実施形態、表、図、特許請求の範囲、配列表または実施例において含まれる。)を投与するステップを含む。
実施形態において、本方法または使用は、医薬組成物の全身投与を含む。実施形態において、本方法または使用は、医薬組成物の非経口投与を含む。実施形態において、本方法または使用は、医薬組成物の静脈内投与を含む。実施形態において、本方法または使用は、腫瘍への直接投与を含む。実施形態において、本方法または使用は、がんの部位への局所投与を含む。
実施形態において、がんは、造血細胞のがんである。実施形態において、がんは、造血細胞のがんではない。実施形態において、がんは、前立腺がん、乳がん、神経膠芽腫、卵巣がん、肺がん、頭頚部がん、食道がん、皮膚がん、黒色腫、脳がん、大腸結腸がん、白血病、リンパ腫または骨髄腫である。実施形態において、がんは、前立腺がん(例えば、去勢抵抗性)である。実施形態において、がんは、乳がん(例えば、トリプルネガティブ)である。実施形態において、がんは、神経膠芽腫である。実施形態において、がんは、卵巣がんである。実施形態において、がんは、肺がんである。実施形態において、がんは、頭頚部がんである。実施形態において、がんは、食道がんである。実施形態において、がんは、皮膚がんである。実施形態において、がんは、黒色腫である。実施形態において、がんは、脳がんである。実施形態において、がんは、大腸結腸がんである。実施形態において、がんは、白血病(例えば、AML、ALLまたはCML)である。実施形態において、がんは、リンパ腫である。実施形態において、がんは、骨髄腫(例えば、多発性骨髄腫)である。実施形態において、がんは、有棘細胞癌(例えば、頭頚部がんまたは食道がん)である。実施形態において、がんは、転移性がんである。実施形態において、がんは、急性骨髄性白血病である。実施形態において、がんは、B細胞リンパ腫である。実施形態において、がんは、多発性骨髄腫である。
実施形態において、がんは、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、デノボヌクレオチド生合成経路活性のレベルの向上を有する。実施形態において、がんは、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、ヌクレオシドサルベージ経路活性のレベルの向上を有する。実施形態において、がんは、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、複製ストレス応答経路活性のレベルの向上を有する。
実施形態において、がんは、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、RNRのレベルの向上を含む。実施形態において、がんは、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、RNR活性のレベルの向上を含む。実施形態において、がんは、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、dCKのレベルの向上を含む。実施形態において、がんは、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、dCK活性のレベルの向上を含む。実施形態において、がんは、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、ATRのレベルの向上を含む。実施形態において、がんは、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、ATR活性のレベルの向上を含む。実施形態において、がんは、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、Chk1のレベルの向上を含む。実施形態において、がんは、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、Chk1活性のレベルの向上を含む。実施形態において、がんは、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、WEE1のレベルの向上を含む。実施形態において、がんは、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、WEE1活性のレベルの向上を含む。
一態様において、がん細胞を、本明細書に記載されている医薬組成物(態様、実施形態、表、図、特許請求の範囲、配列表または実施例において含まれる。)に接触させるステップを含む、がん細胞の成長を阻害する方法が提供される。
態様において、がん細胞の成長の阻害における使用のための、本明細書に記載されている医薬組成物が提供される。この使用は、がん細胞を本明細書に記載されている医薬組成物に接触させるステップを含む。この使用は、がん細胞を有効量の本明細書に記載されている医薬組成物に接触させるステップを含んでもよい。
一態様において、がん細胞の成長を阻害するための医薬の製造における使用のための、本明細書に記載されている医薬組成物が提供される。
実施形態において、がん細胞は、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、RNRのレベルの向上を含む。実施形態において、がん細胞は、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、RNR活性のレベルの向上を含む。実施形態において、がん細胞は、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、dCKのレベルの向上を含む。実施形態において、がん細胞は、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、dCK活性のレベルの向上を含む。実施形態において、がん細胞は、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、ATRのレベルの向上を含む。実施形態において、がん細胞は、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、ATR活性のレベルの向上を含む。実施形態において、がん細胞は、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、Chk1のレベルの向上を含む。実施形態において、がん細胞は、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、Chk1活性のレベルの向上を含む。実施形態において、がん細胞は、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、WEE1のレベルの向上を含む。実施形態において、がん細胞は、対照(例えば、がん細胞と同一タイプの非がん細胞)と比べて、WEE1活性のレベルの向上を含む。
実施形態において、本方法または使用は、がん細胞のアポトーシスを誘発するステップを含む。実施形態において、本方法または使用は、非がん細胞ではなくがん細胞におけるアポトーシスを誘発するステップを含む。実施形態において、本方法または使用は、患者の非がん細胞ではなく、同一患者のがん細胞におけるアポトーシスを誘発するステップを含む。実施形態において、本方法または使用は、がん細胞(例えば、肺細胞、胸部細胞、膵臓細胞、結腸直腸細胞、前立腺細胞、造血細胞)と同じ細胞タイプの非がん細胞ではなく、該がん細胞においてアポトーシスを誘発するステップを含む。実施形態において、がん細胞は、器官に存在する。実施形態において、がん細胞は、骨(bone)に存在する。実施形態において、がん細胞は、骨(a bone)に存在する。
実施形態
実施形態は、以下の実施形態P1からP24を含む。
実施形態P1.医薬として許容される賦形剤、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤および複製ストレス応答経路阻害剤を含む医薬組成物。
実施形態P2.デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤が、RNR阻害剤である、実施形態P1に記載の医薬組成物。
実施形態P3.デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤が、表1の化合物から選択される、実施形態P1に記載の医薬組成物。
実施形態P4.デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤が、3−APである、実施形態P1に記載の医薬組成物。
実施形態P5.ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤が、dCK阻害剤である、実施形態P1からP4のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態P6.ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤が、表2の化合物から選択される、実施形態P1からP4のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態P7.ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤が、DI−82のラセミ混合物である、実施形態P1からP4のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態P8.ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤が、(R)DI−82である、実施形態P1からP4のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態P9.複製ストレス応答経路阻害剤が、ATR阻害剤である、実施形態P1からP8のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態P10.複製ストレス応答経路阻害剤が、Chk1阻害剤である、実施形態P1からP8のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態P11.複製ストレス応答経路阻害剤が、WEE1阻害剤である、実施形態P1からP8のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態P12.複製ストレス応答経路阻害剤が、表3の化合物から選択される、実施形態P1からP8のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態P13.複製ストレス応答経路阻害剤が、VE−822である、実施形態P1からP12のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態P14.がんの処置を必要としている患者におけるこのような処置における使用であって、患者に有効量の医薬組成物を投与するステップを含む使用のための、実施形態P1からP13のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態P15.がん細胞を医薬組成物に接触させるステップを含む、がん細胞の成長の阻害における使用のための、実施形態P1からP13のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態P16.(i)医薬として許容される賦形剤、および
(ii)デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤、複製ストレス応答経路阻害剤またはこれらの任意の組合せ
を含む医薬組成物。
実施形態P17.組成物が、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤を含む、実施形態P16に記載の医薬組成物。
実施形態P18.組成物が、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤を含む、実施形態P16に記載の医薬組成物。
実施形態P19.組成物が、複製ストレス応答経路阻害剤を含む、実施形態P16に記載の医薬組成物。
実施形態P20.組成物が、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤およびヌクレオシドサルベージ経路阻害剤を含む、実施形態P16に記載の医薬組成物。
実施形態P21.組成物が、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤および複製ストレス応答経路阻害剤を含む、実施形態P16に記載の医薬組成物。
実施形態P22.組成物が、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤、複製ストレス応答経路阻害剤を含む、実施形態P16に記載の医薬組成物。
実施形態P23.がんの処置を必要としている患者におけるこのような処置における使用であって、患者に有効量の医薬組成物を投与するステップを含む使用のための、実施形態P16からP22のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態P24.がん細胞を医薬組成物に接触させるステップを含む、がん細胞の成長の阻害における使用のための、実施形態P16からP22のうちの1つに記載の医薬組成物。
さらなる実施形態は、以下の実施形態1から24を含む。
実施形態1.医薬として許容される賦形剤、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤および複製ストレス応答経路阻害剤を含む医薬組成物。
実施形態2.デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤が、RNR阻害剤である、実施形態1に記載の医薬組成物。
実施形態3.デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤が、表1の化合物から選択される、実施形態1に記載の医薬組成物。
実施形態4.デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤が、3−APである、実施形態1に記載の医薬組成物。
実施形態5.ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤が、dCK阻害剤である、実施形態1から4のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態6.ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤が、表2の化合物から選択される、実施形態1から4のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態7.ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤が、DI−82のラセミ混合物である、実施形態1から4のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態8.ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤が、(R)DI−82である、実施形態1から4のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態9.複製ストレス応答経路阻害剤が、ATR阻害剤である、実施形態1から8のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態10.複製ストレス応答経路阻害剤が、Chk1阻害剤である、実施形態1から8のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態11.複製ストレス応答経路阻害剤が、WEE1阻害剤である、実施形態1から8のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態12.複製ストレス応答経路阻害剤が、表3の化合物から選択される、実施形態1から8のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態13.複製ストレス応答経路阻害剤が、VE−822である、実施形態1から12のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態14.がんの処置を必要としている患者におけるこのような処置における使用であって、患者に有効量の医薬組成物を投与するステップを含む使用のための、実施形態1から13のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態15.がん細胞を医薬組成物に接触させるステップを含む、がん細胞の成長の阻害における使用のための、実施形態1から13のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態16.(i)医薬として許容される賦形剤、および
(ii)デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤、複製ストレス応答経路阻害剤またはこれらの任意の組合せ
を含む医薬組成物。
実施形態17.組成物が、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤を含む、実施形態16に記載の医薬組成物。
実施形態18.組成物が、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤を含む、実施形態16に記載の医薬組成物。
実施形態19.組成物が、複製ストレス応答経路阻害剤を含む、実施形態16に記載の医薬組成物。
実施形態20.組成物が、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤およびヌクレオシドサルベージ経路阻害剤を含む、実施形態16に記載の医薬組成物。
実施形態21.組成物が、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤および複製ストレス応答経路阻害剤を含む、実施形態16に記載の医薬組成物。
実施形態22.組成物が、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤、複製ストレス応答経路阻害剤を含む、実施形態16に記載の医薬組成物。
実施形態23.がんの処置を必要としている患者におけるこのような処置における使用であって、患者に有効量の医薬組成物を投与するステップを含む使用のための、実施形態16から22のうちの1つに記載の医薬組成物。
実施形態24.がん細胞を医薬組成物に接触させるステップを含む、がん細胞の成長の阻害における使用のための、実施形態16から22のうちの1つに記載の医薬組成物。
本明細書に記載されている実施例および実施形態は、例示目的に過ぎないこと、ならびにこれらを踏まえて様々な修正または変更が当業者に示唆され、本出願の趣旨および範囲内、ならびに添付の特許請求の範囲内に含まれるべきことが理解される。本明細書において引用されている刊行物、特許および特許出願はすべて、すべての目的のため、これらの全体が参照により組み込まれている。
複製応力は、標的可能ながんの顕著な特徴として出現する。複製ストレス応答(RSRi)経路の阻害剤は、抗がん薬物の新規クラスとなる。RSRiは、ゲノムの完全性のモニタリングに関与するシグナル伝達ネットワークと、デノボ経路、RNRにおける律速工程の発現レベルのような、ヌクレオチド生合成に関与する代謝経路との両方に影響を及ぼす。例えば、ATR阻害剤であるVE−821は、CDK1依存性翻訳後機構によるRNR発現を低下させることを示した。RSRiに対する抵抗性は、シグナル伝達機構、例えば、代替経路(ATR阻害の場合、関連キナーゼATMおよびDNA−PKを媒介とする代償機構)による複製ストレス応答のルート変更のみを含むと従来、考えられている。
多数の侵襲性の高いがんは、DNA損傷応答/修復経路における、高い発がん性シグナル伝達および/または欠損のために、複製応力のレベルが高いことを特徴としている。この現象は、このようながんを、dNTP生合成を抑制する治療法に対して、正常細胞よりもかなり感受性を高くするが、このような治療法は、以下の2つの抵抗機構:1)ヌクレオチド生合成の冗長、および2)dNTPプールの不全の条件への適合を可能にする、複製ストレス応答経路およびDNA損傷応答経路により媒介される制御機構のために、多くの場合、有効ではない。
本発明者らは、これまで認識されてないが、ATR阻害に重要な抵抗機構が、ヌクレオチド生合成におけるこの標的、特にサルベージ経路における律速酵素であるdCKを含むと仮定する。したがって、dCK活性は、RNRのATRi誘発性下方調節を相殺することができると思われる。ATR阻害に続く代謝のシフトをより良く理解することにより、有効な併用処置の開発を導くことができる。本発明者らは、この仮説を試験して評価し、dCKが、白血病におけるATR阻害への抵抗機構であることを見いだした。しかし、本発明者らはまた、残留RNRレベルは、ATR阻害へのさらなる抵抗機構を媒介し得ることも観察した。本発明者らは、この追加的な抵抗機構が、低い用量のRNR阻害剤を使用して標的化され得ると仮定した。このため、本発明者らは、白血病を処置するための新規併用療法を開発するため、既存のRNR阻害剤をプロファイリングした。
ここで、本発明者らは、複製ストレス応答、ヌクレオチド生合成経路活性および細胞周期進行の間の相互作用を検討するための統合分析プラットフォームを説明する。このストラテジーは、プレB−ALLの代表的なモデルにおいて有効であること、および十分に耐容されることが示されている新規な合成致死手法の開発を可能にする。
細胞周期のG1期におけるがん細胞は、DNA複製を完了するのに適切なdNTPを所有していない。さらに、ヌクレオチド生合成の構成成分(例えば、RRM2およびTK1)の多くは、構成的に発現されず、S期特異的である。したがって、細胞は、G1/S移行において、最大のヌクレオチド生合成能力を有していない。S期の期間中のdNTPの不適当な供給は、内在性複製応力をもたらす。複製ストレス応答経路のマスター調節因子であるATRは、RRM2転写を促進し、dCKを活性化しDNA複製を抑制することにより、この内在性複製応力を鎮静する(図35A)。
ATRによるRRM2の転写調節は、公知であるが、ATRとdCKとの間の関係は、ほとんど検討されていない。これは、特に、RRM2活性が律速であるが、dCKが構成的に発現される、G1/S移行に関連性がある。これは、dCKが、VE−822によるATR阻害への抵抗機構をもたらすことを示唆している。dCKの特定の阻害剤である、DI−82を使用して、この可能性を検討する。
CCRF−CEM T−ALL細胞を、薬物を含まない培地、またはDI−82を含むおよび含まないVE−822含有培地に放出されたCDK4/6阻害剤である、パルボシクリブによる処置によって同期化し、続いて、細胞周期進行をEdUパルスアッセイによってモニタリングした(図35B)。G1からの放出後、細胞は、初期S期、中期S期および後期S期(それぞれ、S1,S2、S3と定義)およびG2/Mへと進行する。薬物を含まない培地に放出した18時間後までに、細胞の42.5%が、S3へと進行した。VE−822の添加により、12時間時におけるS2にある細胞数が16%低下し、細胞周期進行におけるATRの重要性が強調された(図35C)。dCK阻害は単独で、細胞周期進行に最小限の影響を及ぼした一方、VE−822処置細胞において、DI−82を添加すると、G1−S移行を悪化した。したがって、dCKは、ATR阻害に対する抵抗機構を示す。
本発明者らは、VE−822+DI−82処置細胞における細胞周期進行の欠陥は、律速となるデノボ経路の酵素の発現が損なわれたことに起因する、ヌクレオチド生合成能力の低下によって説明され得ると推論した。
この機構を特徴付けるために、本発明者らは、G1放出後の処置細胞の包括的なプロテオミクスおよびリン酸化プロテオミクス解析を行った。この手法は、本発明者らの処置条件において、タンパク質発現およびシグナル伝達変化の正確な先入観のない定量を可能にする。本発明者らは、4つの処置群および2つの時間点、および特定済みの約15,000の固有のホスホペプチドおよび4300のタンパク質の群(図36A)からのリン酸化プロテオミクスのデータセットを生成した。
DI−82を用いるおよび用いないVE−822処置は、未処置細胞と比べて、RSR/DDRシグナル伝達経路におけるATRの下流に位置するタンパク質である、Chk1およびClaspinのリン酸化の低下をもたらした(図36B)。RSRおよびDDRからのシグナル伝達は最終的に、細胞周期進行のマスター調節因子であるCDK1に流れる。本発明者らは、ATR阻害後、CDK1キナーゼ活性および細胞周期進行を阻害することが知られている、Thr−14、Tyr−15の部位におけるCDK1のリン酸化の一過性低下を観察した(図36B)。
VE−822処置細胞にDI−82を添加しても、細胞周期進行にまったく依存(impendence)しない場合でさえ、細胞周期調節およびRSR/DDRシグナル伝達経路に関与する、タンパク質の小さな部分集合のリン酸化状態しか改変されなかった(図36C)。dCK阻害を含むおよび含まないATR阻害は、12時間時に、RRM2発現を鈍化させて、2倍に向上した。対照的に、dCK発現は、処置群すべてにおいて不変であった(図36D)。
質量分析アッセイを使用して、新しく複製したDNAに対するデノボ経路およびサルベージ経路の寄与の差異を同時に測定した。VE−822は、RRM2の発現を阻害したが、残留RNRの活性は不明であった。したがって、本発明者らは、がん細胞における、dNTPプールおよび新しく複製したDNAへのデノボ経路およびサルベージ経路の寄与の差異の通常の測定を可能にする新規な質量分析アッセイを開発した。
デノボおよびヌクレオチドの生合成サルベージ経路の利用差を解析するため、培養済み細胞を安定同位体を標識したDNA前駆体と共にインキュベートした。図37Aにおいて示されている例において、[U−13]グルコースは、デノボ経路から合成されたDNAを標識する一方、[U−1315]デオキシシチジン(dC)は、サルベージ経路から合成されたDNAを標識する。抽出されたdNTPおよびDNAは、多重反応モニタリング(multiple reaction monitoring:MRM)を使用する三連四重極質量分析計(QQQ)において分析した。第1(Q1)および第3(Q3)極は、質量フィルターとして働く一方、第2(Q2)極は、衝突チャンバとして作用する。この例において、Q1は、定義された質量電荷比(m/z)を有する無傷のプロトン化dCイオンを選択する。Q2において、選択されたdCのグリコシド結合が切断され、プロトン化ヌクレオ塩基(NB)フラグメントおよび中性デオキシリボース(dR)分子を放出する。dCに由来するm/zが特異的なNBフラグメントがQ3において分離されて検出され、イオンクロマトグラムが作成される。NBとdRの両方の質量増加の定量により、一連の生合成経路の識別子が生成する(図37A)。各識別子は、特異的な生合成経路に相当し、[x;y]として定義され、「x」は、NBにおける重同位体標識原子の数であり、「y」は、dRにおける重同位体原子の数である。例えば、[7;5]識別子を有するdCは、このNB中に7個の重同位体標識原子を含有し、このdR構成成分中に5個の重同位体標識原子を含有する。ヌクレオチド代謝の現在の生化学マップによれば、[7;5]識別子は、[U−1315]dCのサルベージから新しく合成されたDNAにのみ発生し得る。対照的に、[0,5]確認子を有するdCは、デノボ経路の産生物である。イオンクロマトグラムにおけるサルベージ[7;5]識別子とデノボ[0;5]識別子のピーク面積の比は、DNA複製のために使用されるdCTPプールへの2つの生合成経路の相対的寄与を説明する。
本発明者らは、次に、G1放出後のdCTPおよびDNA−C生合成へのデノボ(RNR)経路およびサルベージ(dCK)経路の寄与の差異を評価するために開発されたアッセイを利用した(図37B−E)。未処置群において、dCTP生合成は、G1放出後、主にdCK依存性である。この結果は、RNRおよびdCKの細胞周期依存性発現と一致している。RNRのdCTPへの寄与は、すべての時間点において、dCKより小さい。しかし放出の12時間後に、RNRおよびdCKのDNA−Cへの相対的寄与は、dCKよりもRNRによって産生されるdCTPの利用差を示すことに等しい。VE−822を添加しても、未処置群と比べて、G1放出細胞においてdTCPプールのレベルにほとんど影響を及ぼさなかった(図37B−C)。全DNA−C標識は、未処置対照と比べて、VE−822群において30%少なく、このことは、報告されているDNA複製の速度低下と一致する(図37D−E)。
VE−822処置細胞におけるdCKのdCTPおよびDNA−Cへの実質的な寄与のために、本発明者らは、dCKの阻害がATR阻害により誘発されるDNA複製の速度を低下させるかどうかを決定することを試みた。DI−82は、dCKのdCTPおよびDNA−Cへの寄与を完全に抑止したが、細胞周期進行をほとんど損なわない。これは、DI−82処置細胞において、RNRのDNA−Cへの寄与の代償的な向上によって説明され得る。
VE−822にDI−82を添加すると、12時間時における未処置群(the untreated at group 12 h)と比較して、全DNA−C標識化が2分の1超で低下し、dCTPプールサイズは、DI−82群と類似のレベルまで低下した(図37B−C)。
本発明者らは、残留RNR活性により、がん細胞の生存が可能となること、およびRNRを直接標的とすることにより、複製応力は耐容できないレベルである複製応力の過負荷にまで増加して、細胞死に至ると推論した。本発明者らは、4つのRNR阻害剤−チミジン(dT)、マルトール酸ガリウム(GaM)、ヒドロキシ尿素(HU)およびトリアピン(3−AP)を評価し、それぞれは、細胞成長を阻害する能力について、異なる作用機序を有する(図38A)。候補となる4つのRNR阻害剤のうち、3−APは、CEM細胞成長の阻害において、50から150分の1という低いIC50値であることを実証した(図38B)。
500nMにおける3−APは、デノボdCTPプールに影響を及ぼさなかったが、全体的なdCTPプール拡大に大きく寄与するサルベージdCTPプールの2倍の向上を誘発しなかった(図38C−D)。VE−822は単独で、dCTPプールの両方を低下させ、3−APの添加により、サルベージdCTPプールのみ向上した。これは、RNRへの代替dCTP生合成としてのdCKの役割と一致している。DI−82の添加は、サルベージdCTPプールを無効にすることにより、dCTPをプールする速度を変えた。
DNAレベルにおいて、3−APは、すべての処置条件においてRNRの寄与を低下させ、DI−82は、DNA−C生合成へのdCK寄与を厳格に制限した(図38E)。ATR、dCKおよびRNRを合わせて標的とすると、DNA−Cの生合成はほとんど完全に抑止される(図38F)。
本発明者らは、次に、複製応力およびDNA損傷のバイオマーカーに及ぼす、この組合せ薬物の影響を検討した。VE−822およびDI−82を組み合わせると、0.5時間後に、ssDNAの蓄積レベルが約4倍、向上した。未処置細胞と比べてpH2A.Xシグナル伝達を約10倍向上させることによって証明される通り、上記の損傷は4時間時においてDSBに進んだ。
3−APは、RSおよびDNAの損傷バイオマーカーの単独発現を最小限に誘発した。3−APは、VE−822およびDI−82と組み合わされると、0.5時間時において、ssDNA曝露、4時間時点においてssDNA/pH2A.Xレベルおよびその後の時間点である18時間時において、pH2A.Xレベルを相乗的に向上させた(図39A)。VE−822、DI−82および3−APを組み合わせると、ssDNAおよびDSBが耐容できないレベルで現れる複製応力の過負荷を誘発した。この誘発は、処置の72時間後にアネキシンV染色することにより測定される、アポトーシスの向上と一致する(図39B)。さらに、細胞増殖を、処置の5日後に比較した場合、すべての組合せ処置のうち、3つの薬物すべてにより処置された細胞が、最小の染料希釈度を示し、処置による細胞増殖が無視できることを示している(図39C)。これらの知見は、ATRおよびdCK阻害に比べた場合、最小の複製応力を単独で誘発する、少ない用量の3−AP(500nM)は、合成致死性を示し、複製応力の過負荷を誘発することを示している。
高い内在性複製応力を示すがん細胞は、複製応力の過負荷に対して低下した耐容性を有する。本発明者らは、VE−822への感受性に関するがん細胞系のパネルをプロファイリングし、本発明者らは、VE−822を内在性複製応力に対する代用バイオマーカーとして使用した。本発明者らのがん細胞系パネルにおけるVE−822への感受性は、CEM T−ALLにおいて約300nMから、PANC−1 PDAC細胞において3μMまでのIC50値が10倍の範囲であることを示した(図40A)。
本発明者らは、次に、本発明者らの観察されたインビトロでの感受性が、インビボに反映されかどうかを決定した。バリデーション検討に関すると、本発明者らは、VE−822感受性であり、白血病に臨床的に関連性があり侵襲性での処置が困難なモデルである、BCR−ABL p185/Arf−/−細胞系を選択した。ルシフェラーゼを発現するp185細胞を、BLIによりモニタリングされる、全身性白血病を迅速に発症するシンジェニックマウスに摂取した。p185細胞培養物においてVE−822が有効であるにも関わらず、単剤療法は、p185細胞をインビボにおいて撲滅することができなかった(図40B)。VE−822への細胞応答の本発明者らのプロファイリングに基づくと、インビボにおける効力の欠如は、残留ヌクレオチド生合成活性に起因し得る(図36−39)。本発明者らは、3−APおよびDI−82を添加することによって、この固有の抵抗機構が遮断され得ると推論した。
3−AP、DI−82およびVE−822の経口投与を可能にするため、および治療的な血漿中濃度を実現することを可能にするための薬物製剤が開発された(図40C)。処置マウス群における治療的血漿中濃度を維持するため、3−APおよびDI−82を2回/日で投与する一方、VE−822を1回/日で投与した。BCR−ABL p185/Arf−/−プレB−ALLを有するマウスは、図40Dに示されている通り処置され、疾患進行をBLIによりモニタリングし、治療効力を評価した(図40E)。対照群は、20日以内に、疾患になった。対照的に、処理群は、BLI定量により証明される通り、腫瘍負荷の縮小を示し(図40EおよびF)、処置離脱後120日間、検出可能な疾患なしに生存し続けた(図40G)。さらに、この併用療法は、処理マウス群における有意な体重減少がないことにより証明されている通り、十分に耐容された(図40H)。
本発明者らは、独立コホートにおいて、1日1回、投与される併用療法の効力を評価し、5匹のうち4匹のマウスにおいて白血病が撲滅され、十分に耐容した(図46C−F)。本発明者らの治療法が、作用可能なドライバー変異作用なしにがんに施用され得るかどうかを決定するため、本発明者らは、BCR−ABLゲートキーパー変異T315Iを保持するp185/Arf−/−プレB−ALL細胞のダサチニブ抵抗性モデルを誘導した(図47A−B)。処置の30日後に、検出可能な疾患負荷は、20匹中13匹のマウスに観察されず(図47D−F)、薬理学的複製応力の過負荷は、白血病を撲滅することができ、インビボにおいて十分に耐容されることを実証している。
複製ストレス応答およびヌクレオチド代謝の共標的化は、高い内在性複製応力を有するがんに対する有効な治療的ストラテジーとなり得る。本発明者らのデータ(図41および40)は、dCK阻害がADAおよびPNP SCID症候群に有効となり得ることを示唆する。3−APの用量の減量は、潜在的な治療的意味を有する:1)血漿中の3−APの有効濃度は、この薬物に不都合な薬物動態(PK)特性があることを考慮すると、より容易に達成される、および2)3−AP用量がより少ないと、メトヘモグロビン血症のような、この薬物の臨床的利用を制限する標的外作用を低減する、または無効にさえすることが期待される。
DNA−Aの前駆体であるdATPは、ヌクレオ塩基および/または無傷のヌクレオシドのどちらかとして、デノボ経路を介してグルコースから、および細胞外dAのサルベージから産生され得る(図41A)。図35Aに示されている通り、dAは、3つの経路を介してサルベージされ得る:(i)ADA依存性経路は、HPRTの基質であるヒポキサンチン(Hx)を最終的に産生する、(ii)APRT依存性経路は、PNPを介してdAから産生したアデニンを使用する、および(iii)dCK依存性経路は無傷のdAをリン酸化する。薬理学的逸脱を使用して、各dAサルベージ経路の寄与を検討した(図41A)。Jurkat細胞を、以下の条件において18時間、標識した:ADA阻害剤である未処理のペントスタチン(dCF)および特異的dCK阻害剤であるDI−82。標識培地は、11μMの[U−13]グルコースを含有してデノボ寄与を表し、5μMの[15]dAを含有して、サルベージ経路を表す。インキュベート時間の終わりに、未処置Jurkat細胞に由来する培養培地において、[15]dAは検出不可能であり、これらの白血病細胞において、ADA活性が高いことを反映している(図41B)。対照的に、dCF処置細胞に由来する培養培地は、dAの異化作用の低下を示す、1.5μMの[15]dAを含有した。
本発明者らは、次に、デノボ経路(図41C)およびサルベージ経路(図41D)のdATPプールならびに新しく複製したDNA−Aへの個々の寄与をモニタリングした。各実験群において、APRT経路の寄与は、1%未満であった。無処置Jurkat細胞において、ADA経路(または、Hxサルベージ)は、サルベージされるdAの90%超を占めた。無細胞系においてdCKがdAをリン酸化する立証済み能力があるにも関わらず(Sabini 2008年)、このキナーゼは、dA異化作用がdCF処置によって開始されない場合、dAのサルベージに最小限の役割を果たす。ADA阻害に際して、未処置細胞と比べると、dATPプールは、6倍、向上した(図41E)。このdATPレベルの向上は、dATPへのdAサルベージが190倍超の向上となる、dCK依存性生合成に起因した(図41D)。dCFおよび向上したdATPプールの作用は、細胞の割合を、S期において3分の1に、およびG2/Mにおいて2分の1超で低下させた(図41F、G)。DI−82の存在は、dCFによって引き起こされるdATPプールレベルの向上を完全に逆転させ、細胞周期プロファイルを回復させた。これらの知見は、複製応力/DNA損傷誘発の分析と一致した(図41H)。これらの知見の要約が、図41Iに示されている。
本発明者らは、同質遺伝子的細胞系である、CEM−R(Owen 1992年)を利用し、この細胞系は、DNA−G合成のためにサルベージ経路に必要な酵素dCKおよびHPRTを欠損している。CEM−R細胞は、増強された黄色蛍光タンパク質(CEM−R−EYFP、ネガティブ対照)およびヒトHPRT(CEM−R−HPRT)を発現するよう遺伝子操作されており、WBによって確認された。標識培地は、11μMの[U−13]グルコースを含有してデノボ寄与を表し、5μMの[15]dGを含有して、サルベージ経路、特にHPRT依存性ヌクレオ塩基がサルベージしていることを表す。CEM−R−EYFPは、DNA−G生合成のため、デノボ経路にもっぱら依存した。対照的に、CEM−R−HPRTは、デノボおよびヌクレオ塩基サルベージ経路のどちらも、ほとんど等しく利用した。HPRT依存性ヌクレオ塩基プロドラッグである6−チオグアニン(6−TG)処置時(図42A)に、CEM−R−HPRTは、デノボとサルベージ経路の標識化のどちらも、ほとんど10分の1に低下させた一方、CEM−R−EYFP DNA−G生合成は、影響を受けないままであった。
dGTP/DNA−Gの生合成経路を検討する別の手法は、抗がん治療法であるホロデシン(BCX−1777)によるものである。DNA−Gの前駆体であるdGTPは、ヌクレオ塩基および/または無傷のヌクレオシドのどちらかとして、デノボ経路を介してグルコースから、および細胞外dGのサルベージから産生され得る(図42A)。図35Aに示されている通り、dGは、2つの経路を介してサルベージされ得る:(i)PNP依存性経路は、最終的に、HPRTの基質であるグアニン(G)を産生する、および(ii)dCK依存性経路は、無傷dGをリン酸化する。Jurkat細胞を、以下の条件において18時間、標識した:未処置、PNP阻害剤(BCX−1777)、および特異的dCK阻害剤であるDI−82。標識培地は、11μMの[U−13]グルコースを含有してデノボ寄与を表し、5μMの[15]dGを含有して、サルベージ経路を表す。インキュベート時間の終わりに、未処置Jurkat細胞に由来する培養培地において、[15]dGはほぼ3桁低下し、これらの白血病細胞において、PNP活性が高いことを反映している(図42B)。対照的に、BCX−1777処置細胞に由来する培養培地は、dGの異化作用の低下を示す、1.8μMの[15]dGを含有した。
本発明者らは、次に、デノボ経路(図42C)およびサルベージ経路(図42D)のdGTPプールならびに新しく複製したDNA−Gへの個々の寄与をモニタリングした。無処置Jurkat細胞において、PNP経路(または、Gサルベージ)は、サルベージされたdGの約95%を占めた。無細胞系においてdCKはdGをリン酸化する立証済み能力があるにも関わらず、このキナーゼは、dG異化作用がBCX−1777処置によって阻害されない場合、dGのサルベージに最小限の役割を果たす。PNP阻害に際して、未処置細胞と比べると、dGTPプールは、6倍、向上した(図42E)。このdGTPレベルの向上は、dGTPへのdGサルベージが300倍超の向上となる、dCK依存性生合成に起因した(図42D)。BCX−1777の作用および向上したdGTPプールは、細胞がG1/S移行において蓄積され、G2/M集団を低下させる細胞周期プロファイルを改変させた(図42F、G)。DI−82の存在により、BCX−1777によって引き起こされるdGTPプールレベルの向上が完全に逆転し、細胞周期プロファイルが回復した。これらの知見は、複製応力/DNA損傷誘発の分析と一致した(図42H)。これらの知見の要約が、図42Iに示されている。
DNA複製を受ける非同期化CEM細胞をEdUによりパルス標識化し、様々な処置におけるEDUポジティブ細胞の進行をFACSにより4時間、8時間および18時間時にモニタリングした。2変数EdU/DNAプロットである、算出S期間、および処置下でのEDUネガティブ(EDU)細胞の進行において示されている通り、VE−822+DI−82における細胞周期進行の類似した減速が認められた(VE−822処置およびDI−82処置において、それぞれ1.25分の1および2.25分の1)(図43A)。
3−AP処置によるdCK活性の変化を評価するため、H−FAC(標識dC類似体)取込みを行い、p185BCR−ABLArf−/−プレB細胞において、3−AP処置による1時間後に、かなりの取込み増加(約2.5倍)が観察された(図44A)。本発明者らは、dCKが3−AP処置の抵抗機構であるかどうかをさらに検討した(図44B)。したがって、dCKによるサルベージ経路およびRNRによるデノボ経路の寄与をそれぞれ測定するため、p185BCR−ABLArf−/−プレB細胞を[U−1315]dCおよび[U−13]グルコースにより標識化した。標識化細胞を、3時間,6時間、9時間および12時間、±3−AP±DI−82により処置した。dCTPプールおよびDNA−Cの測定が、図44C、Dにまとめられている。DI−82により処置された細胞は、主にデノボ経路によりDNA複製を維持した。しかし、dCTPプールのサイズは、ほとんど使い果たされ、デノボに由来するdCTPは、合成後に迅速に利用されたことを示している。3−APにより処理された細胞は、より高いdCK活性からのdCTPプールを増加させ、dCKにより産生するdCTPは、DNA−Cのために主に使用された。これらの知見は、いずれかの経路の下方調節が、他の経路を代償する、DNA−Cのためのヌクレオチド代謝経路の可塑性を明らかにした。それぞれ、3−APおよびDI−82による、2つのdCTP生合成経路であるデノボ(RNR)およびサルベージ(dCK)を一緒に標的化すると、dCKおよびRNRのいずれかに由来する低い%濃縮によって示されている通り、DNA複製を厳格に制限するdCTPプールをほとんど無効化した。
3−APおよびDI−82による共標的化が治療効果を有するかどうかを決定するため、本発明者らは、C57BL/6マウスにp185BCR−ABLArf−/−プレB細胞(白血病原始細胞またはLIC)をi.v.摂取し、全身性白血病を誘発させる、インビボ処置検討を行った。マウス(N=5/群)のコホートは、腹腔内注射により、3−AP、DI−82を、単独または組み合わせて投与され、接種の7日後に開始した。マウスにおけるホタルルシフェラーゼ発現性p185BCR−ABLArf−/−プレB細胞の生物発光画像化(bioluminescence imaging:BLI)により、20日間の処置にわたり、腫瘍負荷をモニタリングした。二剤併用群は、単剤処置群のいずれと比較しても、処置の終わりに、かなり小さな白血病腫瘍負荷を示した(図44E)。図44Fは、処置群のすべてについて、生物発光の定量を示している。
ATRおよびdCK阻害に加えて、RNR阻害剤の必要性が、VE−822およびDI−82処置時に、残留RNRに基づいて合理化される。したがって、本発明者らは、三剤併用物の様々な処置群を用いる、dCTPプールの生合成および利用を検討した。RNR、dCKおよびATR阻害の三剤併用物は、単剤および二剤併用物と対照的に、250nMの3−APおよび500nMの3−APの両方において、dCTPプールを無効化し、DNA合成を制限した(図45A、B)。細胞周期の全体にわたり明確にされている集団に従うため、CEM細胞をEDUによりパルス標識化し、EDUポジティブ細胞の進行を、二重鎖バイオマーカーであるpH2A.Xと一緒に、様々な処置下、様々な時間点(5時間、10時間の追跡)においてFACSによりモニタリングした。図45Cは、示されている処置後、10時間時にEDU標識化細胞の細胞周期が進行していることを示している。G1集団は、1回の細胞周期を完了し、新しい周期に入った細胞の割合を示している。処置群を比較した場合、細胞のかなりの割合が三剤併用処置群において休止され、VE−822+DI−82二剤組合せ処置と比べると、それぞれ250nMおよび500nMを用いると、G1集団が50%および80%低下することが示された(図45E)。さらに、三剤併用処置は、処置の10時間後、高いレベルのpH2A.X誘発(VE−822+DU−82組合せ物と比べて3倍)を有した(図45D)。色素希釈アッセイによる細胞増殖の測定により、単剤および二剤組合せ物と対照的に、三剤併用処置は細胞増殖を保持するのに必要であることも確認された(図45F)。
単剤VE−822処置は、インビボにおいて薬効限界にある。p185プレB−ALLモデルコホート#2に対する三剤併用療法の効力が、図46に実証されている。ATR阻害は、p185細胞に対する細胞培養物に有効であることが示され、したがってインビボにおいて評価した。白血病を誘発するため、C57BL/6マウスにルシフェラーゼを発現するp185プレB−ALL細胞をi.v.において注射した。接種の7日後に処置を開始し、ビヒクルまたはVE−822(40mg/kg)により、2週間、毎日1回、経口により処置した。続いて、ビヒクル群と処置群との間の疾患負荷を比較し(図46A)、全身の生物発光を定量化した(図46B)。さらに、三剤併用療法の治療効力は、プレB−ALLを有するマウスの第2のコホートにおいて評価した。図46Cは処置レジメンを示しており、このレジメンは、間に3日間の休止期間を設けて、35日間の期間、q.d.において投与される、3つの薬物、3−AP、DI−82およびVE−822のすべてからなる。この効力は、マウスの第2のコホートにおいて、再現性があることが示され、図46D−Fにまとめられている。
侵襲性のダサチニブ抵抗性プレB−ALLモデルに対する三剤併用療法の治療効力が、図47に実証されている。三剤併用療法の効力のより厳密な実験は、チロシンキナーゼ阻害剤抵抗性白血病モデルを生成することにより行った。p185プレB ALLレシピエントマウスを、4週間、ダサチニブ(ALLの標準治療)により処置した。疾患が再発した場合、細胞をマウスから採取し、培養して、ダサチニブ抵抗性p185細胞を生成した(図47A)。これらの抵抗性細胞をダサチニブにより処置して抵抗性を確認して継続し、T315Iゲートキーパー変異の有効性を認証した(図47B)。一層侵襲性の白血病を誘発するため、C57BL/6マウスにT315Iゲートキーパー変異を保持する抵抗性細胞を接種し、図47Cに示されているレジメンに従い処置した。ビヒクル処置マウスは、10日後に、全滅寸前であり、非抵抗性モデルの場合、15−17日であるのと対照的である。処置を42日間、実施し、ビヒクル処置マウスおよび三剤併用処置マウスの生物発光の画像化により示されている通り、大きな治療効力が観察された(図47D)。20匹の処置マウスのうち、13匹が処置の42日後に疾患がなくなり、120日目まで再発はなかった(図47EおよびF)。
一般的方法
細胞培養物および培養物条件
細胞系CCRF−CEM、Nalm−6、EL4、Jurkat、Molt−4、CEM−R、THP−1、HL−60、TF−1、MV−4−11、HH、HuT78、HCT116、MIA PaCa−2は、American Type Culture Collection(ATCC)から得た。白血病細胞系はすべて、10%ウシ胎児血清(FBS、Omega Scientific)を含有するRPMI−1640(Corning)中で培養し、37℃、20%Oおよび5%COにおいて成長させた。数種の細胞系を除き、HK374をB27補助物(Life Technologies)、20ng/mLの塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF;Peprotech)、50ng/mLの上皮成長因子(EGF;Life Technologies)、ペニシリン/ストレプトマイシン(Invitrogen)、Glutamax(Invitrogen)および5μg/mLのヘパリン(Sigma−Aldrich)を含有するDMEM−F12(Invitrogen)中で培養した。p185BCR−ABLArf−/−プレB細胞は、10%FBSおよび0.1%β−メルカプトエタノールを含有するRPMI−1640に維持した。
プラスミドおよびEL−4およびCEM−R同質遺伝子的細胞系
ヒトHPRTおよびTK1のコード配列をそれぞれ、MSCV−IRES−EYFPプラスミドのマルチクローニング部位に挿入することによって、pMSCV−HPRT−IRES−EYFPおよびpMSCV−TK1−IRES−EYFPプラスミドを生成した。pMSCV−hdCK−IRES−EYFPプラスミドは、既に記載されている通り(Laing RE2010年)生成した。両種性レトロウイルスは、MSCVレトロウイルスプラスミドおよびpCL−10A1パッケージングプラスミドをPhoenix−Amphoパッケージング細胞に一過的に共トランスフェクトすることにより生成した。EL4−EYFP、EL4−TK1、CEM−R−EYFP、CEM−R−dCKおよびCEM−R−HPRT系を生成するため、親細胞は、個々の両種性レトロウイルスによりスピンフェクションを受けて、次に、フローサイトメトリーにより分類されて、形質導入細胞の純粋な集団を単離した。
同位体標識
グルコースを含まず、以下の標識化基質(Cambridge Isotopes):11mMのデノボ[U−13]グルコースの前駆体(Sigma−Aldrich);5μMのプリンサルベージ[U−131015]dA(Cambridge Isotopes)、[15]dA(Cambridge Isotopes)、[15]dG(Cambridge Isotopes)、[U−1315]Hx(Cambridge Isotopes)の前駆体または本文に示されている前駆体;および5μMのピリミジンサルベージ:[U−1315]dC(Silantes)および[U−131015]dT(Cambridge Isotopes)の前駆体のいずれかを含有する10%透析済みFBS(Gibco)を補給したRPMI−1640に細胞を移した。18時間、または本文に記載されている通り、細胞をインキュベートした後、試料を回収して処理した。
DNA試料の処理
ゲノムDNAは、製造業者により供給されている指示書に従って、Quick−gDNA MiniPrepキット(Zymo Research、D3021)を使用して抽出し、DNA Degradase Plusキット(Zymo Research、E2021)を使用してヌクレオシドに加水分解した。DNA抽出の最終工程において、水50μLを使用して、DNAを溶出した。10X緩衝液、DNA degradase plus(商標)および水を2.5/1/1.5(v/v/v)の比において混合することにより、ヌクレアーゼプレミックス溶液を調製した。5μLのヌクレアーゼプレミックス溶液(酵素5U)および20μLの溶出ゲノムDNAを混合することにより、質量分析計用バイアルにおいてDNA加水分解反応物を調製し、全体積を25μLとする。これらの試料を軽くたたいて、下の方向に軽くはじいた後、一晩置き、37℃においてインキュベートした。
培地試料の処理
培養培地は、示されている時間点において20μLを回収した。ジメチルスルホキシド(DMSO)中、[U−131015]dAおよび[15]dC(Cambridge Isotope Laboratories)からなる保存溶液(10mM)を個別に調製し、内部標準として使用するまで−20℃において保存した。内部標準は、メタノール中において20nMに希釈し、内部標準溶液を生成した。較正標準品は、[U−131015]dAおよび[U−1315]dCのブランク培地の作業保存溶液をスパイクして、10nM−10μMの範囲の濃度を得ることにより調製した。較正用標準試料各20μLを内部標準溶液60μLと混合して、混合(30秒)し、遠心分離(15,000g、10分間、4℃)にかけて、LC−MS/MS−MRM分析を行うため、上澄み液60μLを清浄な質量スペクトル用バイアルに移した。較正用標準試料と並行して、培地試料も同様に処理した。
dNTP試料の処理
マイクロ遠心管に細胞を回収し、遠心分離にかけた(450×g、4分間、4℃)。上澄み液を注意深く吸引した。冷PBS1mLを添加することにより、細胞を2回、洗浄し、遠心分離にかけた(450×g、4分間、4℃)。PBS洗液を吸引した。その後、70%メタノール/水(v/v)40μLに細胞を溶解し、ボルテックス(30秒)し、10分間、氷上においてインキュベートした。次に、クロロホルム(Fisher)40μLを加え、ボルテックス(30秒)し、さらに10分間、氷上においてインキュベートした。次に、この試料を最高速度において、10分間、4℃において遠心分離した。最後に、上澄み液を質量スペクトル用バイアルに移した(約25μL)。
LC−MS/MS−MRM分析
ゲノムDNAおよび培地分析用に、DNA加水分解物または培地試料の一定分量(20μL)を、溶媒A(水/アセトニトリル/ギ酸、95/5/0.2、v/v/v)において平衡にした多孔質グラファイトカーボンカラム(Thermo Fisher Scientific Hypercarb、100x2.1mm、粒子サイズ5μM)に直接、注入し、溶媒B(アセトニトリル/水/ギ酸、90/10/0.2、v/v/v):分/%B/流速(μL/分);0/0/200、5/0/200、10/15/200、20/15/200、21/40/200、25/50/200、26/100/700、30/100/700、31/0/700、34/0/700、35/0/200)の濃度を向上させながら溶出(200μL/分)した。
遊離dNTP分析の場合、以前に報告された同じ方法(Cohenら、2009年)の修正版を使用し、dNTPの溶解物試料(20μL)を溶媒C(作製した各1Lの溶媒について、5mMのヘキシルアミンおよび0.5%のジエチルアミンv/v、約2.35mLの氷酢酸によりpH10.0にした。)において平衡にしたHypercarbカラムに直接注入した。dNTPは、溶媒D(アセトニトリル/水、50/50)の濃度を向上させることにより溶出した(250μL/分):分/%D/流速(μL/分);0/0/200、5/0/200、10/15/200、20/15/200、21/40/200、25/50/200、26/100/700、30/100/700、31/0/700、34/0/700、35/0/200)。
多重反応モニタリングモードにおいて運転した三連四重極質量分析計(Agilent6460)に接続されたAgilent Jet Streamイオン源に、Hypercarbカラムからの流出液を向けた。ヌクレオシドおよびヌクレオチド(前駆体→フラグメントイオン転移)のそれぞれのピーク面積を機器製造業者により供給されたソフトウェア(Agilent MassHunter)を用いて記録した。
標識%および寄与%の算出
標識化率は、標識化および非標識化イオン転移のすべてからのMS感度の合計に対して、各生合成経路から濃縮された標識化ヌクレオシドのMS感度を除算することにより決定した。濃縮(%寄与)は、標識化イオン転移のみからのMS感度の合計に対して、各生合成経路から濃縮された標識化ヌクレオシドのMS感度を除算することにより決定した。
FACSおよびフローサイトメトリー分析
細胞の同期化
細胞をCDK4/6阻害剤である、PD−0332991(Selleckchem)により18時間、処置し、G1期において休止させた。続いて、細胞を洗浄して、10%FBSを含有する新しい培地に放出し、フローサイトメトリー分析によって細胞周期の全体にわたる同期化細胞の進行をモニタリングした。
細胞周期ヒストグラム(DNA含有量)
細胞は、各培地/処置において、ウェルあたり1mlあたり50万個の細胞密度において、プレート培養した。24時間のインキュベート後、細胞を採取し、PBSにより2回洗浄した後、Ribonuclease Aおよび0.3%Triton−X100を含有する0.5mlのヨウ化プロピジウム(Calbiochem、1μg/ml)溶液により染色した。試料をフローサイトメトリーによってデータ収集するまで、光から保護した。
細胞周期速度(パルスチェイス解析)および細胞周期進行(同期チェイスパルス分析)を測定するための、DNA含有量によるDNAにより取り込まれた5−エチニル−2−デオキシウリジン(EdU)の細胞内検出
0.5×10細胞/mLの密度においてプレート培養したCEM T−ALL細胞。細胞を10μMのEdU(Invitrogen)により1時間、パルス標識し、PBSにより2回、洗浄し、薬物を含むおよび含まない5μMのデオキシリボヌクレオシドを含有する新しい温培地に放出した。細胞は、新しい培地に放出した後、様々な時間点において採取し、次に、4%パラホルムアルデヒドにより固定化し、サポニンperm/wash reagent(Invitrogen)を使用して透過化した。次に、細胞を、製造業者のプロトコルに従い、クリック反応によって、アジド−Alexa Fluor647(Invitrogen;Click−iT EdUフローサイトメトリーキット)を用いて染色した。DNA含有量の合計は、2%FBSを含有するPBS中の1μg/mLの最終濃度において、FxCycle−Violet(Invitrogen)を用いて試料を染色することにより評価した。
細胞の同期化集団の細胞周期進行を測定するため、細胞をまずG1期において休止させて、次に洗浄して、処置培地中に放出した。様々な時間点において細胞を回収および固定する前に、細胞に10μMのEDUにより1時間、パルス標識し、次に、製造業者のプロトコルに従い、アジド−Alexa Fluor647(Invitrogen;Click−iT EdUフローサイトメトリーキット)によりクリック標識した。DNA含有量の合計は、2%FBSを含有するPBS中の1μg/mLの最終濃度において、FxCycle−Violet(Invitrogen)を用いて染色することにより評価した。
pH2A.X/DNA染色
細胞を採取して固定化し、氷上、暗室中、cytofix/cytoperm(BD biosciences)により浸透化した。細胞を洗浄し、続いて、氷上、15分間、100μLの1X Perm/wash緩衝液(BD Sciences)中において再懸濁した。細胞を洗浄し、続いて、周囲温度の暗室中、20分間、フルオロクロムFITC(EMD Milipore、perm/wash中、1:800の希釈液)にコンジュゲートしたホスホ−ヒストンH2A.X(Ser139)抗体と一緒に50μL中、再懸濁した。続いて、細胞を洗浄し、DNA含有量(PBS中の2%FBS中1μg/ml)を求めるため0.5mlのDAPIにより染色した後、データ収集した。
F7−26抗体を用いて測定したssDNA
細胞を採取し、24時間、氷冷メタノール:PBS(6:1)により固定化した。F7−26モノクローナル抗体(Mab)による染色は、製造業者の指示書(EMD Milipore)に従い行った。
固定化細胞は、ホルムアミド250μLに再懸濁し、75℃において10分間、水浴中において加熱した。次に、細胞を室温まで戻し、次に、PBS中1%の脱脂粉乳2mlにより15分間、洗浄した。続いて、細胞を抗ssDNA Mab F7−26(EMD Milipore、PBS中の5%FBS中1:10)100μLに再懸濁し、45分間、室温においてインキュベートした。細胞をPBSにより洗浄し、蛍光−コンジュゲートしたヤギ抗マウスIgM抗体(Santa Cruz Biotechnology、1:50)100μLにより室温において45分間、染色した。続いて、DNA含有量(PBS中の2%FBS中1μg/ml)を求めるため、0.5mlのDAPIにより染色したPBSにより細胞を洗浄した後、データ収集した。
RRM2/DNA染色
細胞を採取して、Cytofix/Cytoperm溶液(BD Sciences)100μLにより15分間、固定化した。次に、細胞をPerm/Wash(BD Sciences、1:10)100μLにより、15分間、浸透化した。続いて、細胞を30分間、RRM2抗体(Santa Cruz、1:200)を含む50μL中に再懸濁し、洗浄し、次に、フルオロクロムにコンジュゲートした抗ヤギ二次抗体100μLと共にインキュベートした。続いて、細胞をperm washにより洗浄し、DAPI(PBS中の2%FBS中1μg/ml)を用いて、DNA含有量を求めるために染色した。
アネキシンV染色によるアポトーシス
細胞を24時間または72時間、それぞれの処置剤により処置し、次に、回収して、FACS緩衝液(PBS中の2%FBS)1mlにより2回、洗浄した。アポトーシスおよび細胞死の誘発を、製造業者の指示書(FITCアネキシンVアポトーシス検出キット、BD Sciences)により、アネキシンV−FITCおよびPIを用いて細胞を染色することによりアッセイした。
細胞周期分裂を測定するためのcellTraceバイオレットを使用する染料希釈アッセイ
20分間、染料と共に細胞をインキュベートすることにより、CEM T−ALL細胞に5μMのcellTraceバイオレット(Molecular probes、Invitrogen)染料5μMをロードした。次に、細胞を洗浄し、処置剤を含むおよび含まない新しい培地に再懸濁した。染料希釈液に関して5日目まで、毎日、処置群すべての細胞の一定分量をフローサイトメトリーによって分析した。ロードした染料の染料強度の低下は、細胞増殖に比例すると解釈した。
FACS分析:
フローサイトメトリーデータはすべて、分析の場合、5レーザーLSRII血球計算器(BD)において取得し、FlowJoソフトウェア(Tree Star)を使用して解析した。細胞周期の期間は、Terryら、Nat.Prot.2006年に従い、複数時間点測定向けの式を使用して算出した。
細胞生存アッセイ
細胞を384−ウェルプレート(30μL中、懸濁液細胞系の場合、1,000個細胞/ウェル、および粘着細胞系の場合、500個細胞/ウェル)においてプレート培養した。懸濁液細胞系の場合、プレート培養物を37℃において1時間、インキュベートし、細胞を沈殿させた。粘着細胞系の場合、プレート培養物を一晩インキュベートし、細胞を接種した。インキュベート中、薬物を段階希釈により所望の濃度まで希釈し、当量のDMSOを添加することにより、ビヒクル条件を作製した。インキュベート後、希釈した薬物10μLを各ウェルに加え、72時間、インキュベートした。インキュベート後、製造業者の指示書に従い(Promega、CellTiter−Glo(登録商標)発光細胞生存アッセイ)、各ウェルにCell TiterGlo試薬を加えた。プレート培養物を2分間、震とうし、8分間、暗室においてインキュベートした。発光量の読取りは、ルミノメーター(Molecular devices、SpectraMax)を用いて得た。
ウェスタンブロット
ウェスタンブロッティング法のための細胞溶解物を調製するため、プロテアーゼおよびホスファターゼ阻害剤を補給したRIPA緩衝液を使用して、細胞を皿の上において溶解し、こすり取って、マイクロ遠心管に入れ、音波照射して、20,000g、4℃において遠心分離し、不溶材料を除去した。Micro BCAタンパク質アッセイキット(Thermo)を使用して、タンパク質濃度を決定し、等量のタンパク質をビス−Trisポリアクリルアミドゲルにおいて分離した。この検討において使用した一次抗体および二次抗体は、以下の通りである:抗dCK(参照文献に記載されている(Bunimovichら、2014年、1:2000)、HPRT(Santa Cruz Biotechnology、SC200A5、1:1000)、TK1(1:1000)、抗アクチン(Cell Signaling Technology、9470、1:10,000)および抗CDA(Sigma−Aldrich、SAB1300716、1:1000)、抗ウサギIgG HRP−連結体(Cell Signaling Technology、7074)および抗マウスIgG HRP−連結体(Cell Signaling Technology、7076))。一次抗体は、1xTBST中の5%BSA(Sigma−Aldrich)および0.1%NaN3中に保存した。化学発光基質(ThermoFisher Scientific、34077および34095)およびオートラジオグラフィーフィルム(Denville)を検出に使用した。
プロテオミクス
細胞をCDK4/6阻害剤、PD−0332991(Selleckchem)により18時間、処置し、G1期において休止させた。次に、細胞をPBSにより2回、洗浄し、0.5×10個細胞/mlの密度において、処置剤を含む新しい培地に放出した。6時間および12時間の時間点において細胞を回収し、0.5%デオキシコール酸ナトリウム、12mMのラウリルサルコシンナトリウムおよび50mMの炭酸水素トリエチルアンモニウムを使用して、磨砕しながら5×10個細胞あたり1mLで溶解し(pH8.0)、ボルテックスした。細胞溶解物を95℃において5分間、加熱し、水浴を室温において、5分間、音波照射した。ビシンコニン酸タンパク質アッセイ(Pierce)を行い、タンパク質濃度を決定した。ジスルフィド架橋は、室温において30分間、5mMトリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン(最終濃度)により還元し、続いて、室温、暗室において30分間、10mMのヨードアセトアミド(最終濃度)によりアルキル化した。50mM炭酸水素トリエチルアンモニウムを用いて、細胞溶解物を1:5(v:v)に希釈した。シークエンシンググレードのトリプシン(Promega)1:100(酵素:タンパク質)を使用して、37℃において4時間、次いで、トリプシン1:100(酵素:タンパク質)の第2の一定分量により37℃において一晩、タンパク質を切断させた。0.5%トリフルオロ酢酸(最終濃度)により試料を酸性にし、5分間、迅速にボルテックスし、16,000×g、室温において5分間、遠心分離にかけ、デオキシコール酸ナトリウムをペレットにした。上澄み液を200mg tC18 Sep−Pakカートリッジ(Waters)を使用して脱塩し、既に記載されている方法(1)に従ってジメチル標識した。手短に言えば、Sep−Pakを250mMの2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸(MES)1mL、pH5.5により平衡にした。トリプシンペプチドを60mMのシアノ水素化ホウ素ナトリウム、0.4%ホルムアルデヒドおよび250mMのMES pH5.5を使用して10分間、ジメチル標識した。ジメチル標識化ペプチドを1.5mLの80%アセトニトリル(0.1%トリフルオロ酢酸を含む。)を使用するSep−Pakから溶出し、凍結乾燥して乾固した。標識化ペプチドは、80%アセトニトリルおよび0.1%トリフルオロ酢酸を用いて再構成した。軽、中および重標識化ペプチドを、1:1:1において混合し、0.1%ギ酸により希釈して最終濃度を3%アセトニトリルにし、後に考察する、Thermo Orbitrap XLにおいて180分間のデータ依存性nLC−MS/MSを使用して解析した。軽、中および重標識化試料を、「試験」解析からの正規化として、タンパク質のメジアン比を使用して混合した。軽、中および重標識化ペプチド100ugを、既に記載されている通り(2)、強陽イオン交換(SCX)STAGETips(Millipore)を使用して、部分分画した。手短に言えば、30%アセトニトリルおよび0.5%酢酸中、25、35、50、70、90、150、350および750mMの酢酸アンモニウムを使用して8つのフラクションを作製した。SCXフラクションはそれぞれ、C18 STAGETipsを使用して脱塩し、1μLまで迅速真空濃縮し、3%アセトニトリルおよび0.1%ギ酸10uLに再懸濁した。各SCXフラクションの5uLを、Eksigent Spark オートサンプラー、Eksigent2D nanoLCおよびPhoenix ST Nimbusデュアルカラム源を備えたThermo Orbitrap XLにおいて、180分間のデータ依存性逆相nLC−MS/MSを使用して解析した。手短に言えば、試料を、600nL/分において、移動相A(3%アセトニトリル、3%ジメチルスルホキシドおよび0.1%ギ酸)を用いて、30分間、C18(300A、3um粒子サイズ)(AcuTech Scientific)を備えたレーザープルド(laser−pulled)逆相ナノキャピラリー(150umI.D.、360um O.D.x25cm長さ)にロードした。ペプチドを300nL/分において、0−40%移動相B(97%アセトニトリル、3%ジメチルスルホキシドおよび0.1%ギ酸)の180分間にわたる直線グラジエントにより分析した。エレクトロスプレーイオン化およびソースパラメーターは以下の通りであった:スプレー電圧2.2kV、キャピラリー温度200℃、キャピラリー電圧35V、およびチューブレンズ90V。データ依存性MS/MSは、以下のパラメーターを使用して運転した:400m/zにおいて、60,000の分解能を含む400−1700m/zの全MSおよび3×10の標的イオンカウントまたは401.922718m/zにおけるロックマスを含む700msのフィルタイム、および12のMS/MS(+1を除外する電荷状態スクリーニングを含む。)および6000カウントを超えるイオンに対する未帰属電荷状態、標的イオンカウント5,000またはフィルタイム50ms、CID衝突エネルギー35、および動的排除30秒。生データは、標準プリセット検索パラメーターを用いるMaxQuant1.5.3.30を使用して、Uniprotヒトデータベースを対象に検索した。手短に言えば、検索パラメーターは、以下の通りとした:リシンおよびペプチドN末端に標識している3−プレクスジメチル(3−plex dimethyl)、最大2つの切れ残った切断部位(missed cleavages)を可能にするトリプシン切断、カルボアミドメチルのシステインへの固定化修飾、タンパク質N末端へのアセチル化およびメチオニン酸化の可変修飾、全MSおよびMS/MSに対してそれぞれ10ppmおよび0.5Daの質量誤差、ペプチドおよびタンパク質同定に対して1%の誤発見率、ならびに1.5分間の時間枠でのラン間ペプチドマッチ機能(peptide match between run feature)。
リン酸化プロテオミクス
リン酸化ペプチド濃縮は、既に記載されているHILIC/IMACを使用して行った(3)。手短に言えば、6mgの混合した軽、中および重ジメチル標識化試料を、1mLの試料用ループを備えたrheodyne6方向ポートロータを備えたAgilent1090HPLCを使用する、HILIC TSKゲルアミド−80カラム(4.6x25cm、100A細孔サイズ、5um粒子サイズ)(TOSOH Biosciences)に注入した。15−56分間から41個の1分間フラクションを回収し、既に記載されているプーリングストラテジー(3)を使用して、その後のIMAC濃縮のために、28個のフラクションにプールした。IMAC濃縮は、AcroPrep Advances96−ウェルフィルタープレート(0.45um PTFE、PALL Corporation)を備えた28個のプールしたHILICフラクションのそれぞれに、20uLのPHOS−Selectアガロースビーズ(Sigma)を使用して行った。溶出されたリン酸化ペプチドは、14個のフラクションにさらにプールされ、迅速真空濃縮し、既に記載されている(2)、C18 STAGETipsを使用して脱塩した。脱塩フラクションは、SCXフラクションと同様に取り扱い、Thermo Orbitrap XLにおいて同じnLC−MS/MS条件を施した。
動物検討:
動物
マウスは、特定病原体不含条件下で収容され、UCLA動物研究プロトコルガイドライン(Animal Research protocol guidelines)に従って処置した。C57BL/6雌マウスはすべて、UCLA Radiation Oncology breeding colonyから購入した。
臨床前治療
VE−822(ApeXBio)、3−AP(ApeXBio)およびDI−82(Sundia Pharmaceuticals)は、レシピエント動物に、腹腔内(i.p.)注射または強制経口投与により投与した。経口投与するための薬物はすべて、単剤または組み合わせて、プロトタイプ9’(5:3:1:1の比において混合したPEG−200:Transcutol:Labrasol:Tween−80)に溶解した。i.p.投与の場合、薬物は、1:1(v:v)比のPEG−400および1mMのTris−HCl中に溶解した。ダサチニブ(LC Laboratories)を80mMクエン酸(pH3.1、Boulosら)に溶解し、10mg/kgの用量において強制経口投与によって投与した。白血病を誘発するため、ルシフェラーゼを発現する2x10個のp185細胞をC57BL/6雌マウスに静脈内注射した。動物が生物発光画像化(IVIS生物発光画像化スキャナ)によってモニタリングされる大きな白血病負荷を発症すると、静脈内細胞接種の6日または7日後に、すべての薬物を投与して開始した。投与スケジュールは、本文および図の凡例に示されている。マウスは、毎日観察した。試験中に死にかけたマウス(後脚の麻痺、著しい体重減少)は、直ちに犠牲とした。Kaplan−Meier曲線および生物発光の定量は、GraphPad Prism(Mac用のv6.0f)を使用して生成した。
生物発光画像化(BLI)
マウスは、2%イソフルランにより麻酔し、次いで、50μL(50mg/ml)の基質のルシフェリンを腹腔内注射した。マウスは、ルシフェリン投与の10分後、IVIS生物発光画像化スキャナを用いて画像化した。マウスはすべて、5匹からなる群において、1分間の曝露時間により画像化し、画像は、低ビニングにおいて取得した。
ダサチニブ抵抗性クローンのシークエンシング
骨髄細胞は、犠牲にしたダサチニブ再発マウスから採取し、標準培養条件において培養した。ゲノムDNAは、抵抗性細胞集団から回収し、2段階ネスティッドPCRストラテジーを利用して、ヒトABLキナーゼドメインを増幅した。PCR生成物をシークエンシングし、T315I変異の存在について評価した。
薬物動態アッセイ
処置および血漿回収
C57BL/6雌のマウスの群を、治療的投与量の3つの薬物3−AP(15mg/kg)、DI−82(50mg/kg)およびVE−822(40mg/kg)を用いて、プロトタイプ9’に溶解した単一組合せ投与量として強制経口投与によって処置した。時間点0.5時間、4時間および12時間点において最初の組のマウスから、ならびに1時間、8時間および24時間点において第2の組のマウスから、眼窩後技法により、ヘパリン−EDTA管に血液を回収した。これらの血液試料を15分間、2000gにおいて、回転させ、上澄み液を血漿用に回収した。すべてのプラズマ試料を試料処理まで−20℃において冷凍した。
標準品および血漿調製品
3−AP、VE−822、DI−82、3−AP(NSC266749)、VE−821、DI−39の保存溶液は、既知体積のジメチルスルホキシド(DMSO)中に各化学品の適量を溶解することにより個々に調製し、10mM濃度を作製し、使用するまで−20℃において保存した。3−AP類似体およびVE−821(内部標準)は、メタノールにより200nM濃度まで希釈し、内部溶液を作製した。較正用標準品は、未処置マウスからの血漿中の3−AP、VE−822およびDI−82の作業用保存溶液をスパイクすることにより調製し、以下の範囲のものを得た:0.01−10pmol/μL。20μLの較正用標準試料はそれぞれ、内部溶液(200nMの内部標準を含むメタノール)60μLと混合し、30秒ボルテックスした。10分間、15,000xgにおいて遠心分離した後、LC−MS/MS分析用に、約60μLを質量スペクトル用バイアルに慎重に移した。血漿試料は、較正用標準試料と同じ方法において処理した。
機器
20μLの試料を水/ギ酸100/0.1において平衡にした、逆相カラム(Thermo Scientific Aquasil RP18カラム3.0μm;2.1×50mm)に注入し、溶媒B(アセトニトリル/ギ酸、100/0.1、vol/vol:分/%アセトニトリル;0/0、5/0、15/60、16/100、19/100、20/0および25/0)の濃度を向上させることにより溶出した(200μL/分)。別の20μLの試料を水/ギ酸100/0.1において平衡にした、逆相カラム(Thermo Scientific Aquasil RPC18カラム3.0μm;2.1×50mm)に注入し、溶媒B(アセトニトリル/ギ酸、100/0.1、vol/vol:分/%アセトニトリル;0/0、5/0、15/60、16/100、19/100、20/0および24/0)の濃度を向上させることにより溶出した(200μL/分)。ポジティブイオン多重反応モニタリングモードにおいて運転した、三連四重極質量分析計(6460QQQ;Agilent Technologies)に接続したエレクトロスプレーイオン源(Jet Stream;Agilent Technologies)に、カラムからの流出液を向けた。使用されるイオン転移は、以下である:
Figure 2018510134
阻害剤
この検討において使用した阻害剤は、以下の通りである:ペントスタチン(Santa Cruz Biotechnology、10μM)、DI−82(Nommeら、2014年を参照。1μM)、6−チオグアニン(Sigma−Aldrich、示されている通り。)、ゲムシタビン(Sigma−Aldrich、示されている通り。)、ペメトレキセド(Selleckchem、100nMおよび示されている通り。)、ダサチニブ(1nM、LC Laboratories)および3−AP(ApeXBio、500nMおよび示されている通り。)、VE−822(ApeXBio、1μMおよび示されている通り。)、パルボシクリブ(Selleckchem、1μM)。
統計解析
データは、少なくとも3つの生物学的反復の平均値±SDとして表される。統計的有意性は、両すそt検定によって決定され、0.05未満の値が有意性ありと考えられた。Prism 6.0h(Graphpadソフトウェア)を使用して、統計学を算出し、グラフを生成した。

Claims (24)

  1. 医薬として許容される賦形剤、デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤および複製ストレス応答経路阻害剤を含む医薬組成物。
  2. デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤が、RNR阻害剤である、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤が、表1の化合物から選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
  4. デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤が、3−APである、請求項1に記載の医薬組成物。
  5. ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤が、dCK阻害剤である、請求項1から4のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  6. ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤が、表2の化合物から選択される、請求項1から4のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  7. ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤が、DI−82のラセミ混合物である、請求項1から4のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  8. ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤が、(R)DI−82である、請求項1から4のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  9. 複製ストレス応答経路阻害剤が、ATR阻害剤である、請求項1から8のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  10. 複製ストレス応答経路阻害剤が、Chk1阻害剤である、請求項1から8のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  11. 複製ストレス応答経路阻害剤が、WEE1阻害剤である、請求項1から8のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  12. 複製ストレス応答経路阻害剤が、表3の化合物から選択される、請求項1から8のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  13. 複製ストレス応答経路阻害剤が、VE−822である、請求項1から12のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  14. がんの処置を必要としている患者におけるこのような処置における使用であって、患者に有効量の医薬組成物を投与するステップを含む使用のための、請求項1から13のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  15. がん細胞を医薬組成物に接触させるステップを含む、がん細胞の成長の阻害における使用のための、請求項1から13のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  16. (i)医薬として許容される賦形剤、および
    (ii)デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤、ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤、複製ストレス応答経路阻害剤またはこれらの任意の組合せ
    を含む医薬組成物。
  17. デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤を含む、請求項16に記載の医薬組成物。
  18. ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤を含む、請求項16に記載の医薬組成物。
  19. 複製ストレス応答経路阻害剤を含む、請求項16に記載の医薬組成物。
  20. デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤およびヌクレオシドサルベージ経路阻害剤を含む、請求項16に記載の医薬組成物。
  21. デノボヌクレオチド生合成経路阻害剤および複製ストレス応答経路阻害剤を含む、請求項16に記載の医薬組成物。
  22. ヌクレオシドサルベージ経路阻害剤、複製ストレス応答経路阻害剤を含む、請求項16に記載の医薬組成物。
  23. がんの処置を必要としている患者におけるこのような処置における使用であって、患者に有効量の医薬組成物を投与するステップを含む使用のための、請求項16から22のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  24. がん細胞を医薬組成物に接触させるステップを含む、がん細胞の成長の阻害における使用のための、請求項16から22のいずれか一項に記載の医薬組成物。
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