JP2018507960A - モーターピストンをコーティングするための方法 - Google Patents

モーターピストンをコーティングするための方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、ピストンの性能および/または実用寿命を改善するための方法に関する。本方法では、コーティングプロセスの間、ターゲット101を有する少なくとも1つのPVDコーティング源であって、コーティング室の壁上に配置される前記コーティング源は少なくとも一時的に作動される。蒸着されるべきターゲット表面103は、少なくとも大部分で垂直軸に平行に配置される。コーティングされるべき表面区分144,145A,145Bは、保持装置を用いてコーティング領域のターゲット表面(103)の前部に少なくとも一時的に配置される。本方法では、基板受容領域130は、回転システムによって基板受容領域の回転軸G周りに少なくとも周期的に回転される。回転システムは、結合システム126として同時に設計され、または結合システム126上に配置され、または結合システム126の一部として設計される。回転軸Gは、垂直軸とともに角度αを形成し、角度αは、10°より大きく180°より小さい。これによりコーティング材料102は少なくとも一度、個々の表面部分144,145A,145Bのそれぞれの部分に到達する。

Description

出願の分野
本発明は、ピストン、特に内部燃焼エンジンのためのピストンの性能および実用寿命を増大させるための方法に関する。ピストンの特定の表面部分、特にピストンの基面は、層でコーティングされており、層はPVD法によって少なくとも部分的に堆積される。本発明は、PVD法によってピストン、特にピストン表面をコーティングするための保持装置にも関する。
従来技術
燃焼エンジンのピストンの特定の表面のコーティングは、先行技術から知られる。
たとえば、ドイツ特許出願公開10320979A1は、ピストン表面の耐摩耗性保護のための方法を開示する。明確には、粗さRa<1.5μmを有する摩耗保護層を塗布することが提案される。摩耗保護層は、少なくともピストンの第1または最上の環状溝の領域にプラズマ電子的に製造される。
ドイツ特許出願公開102012025283A1は、断熱コーティングでピストンをコーティングすることを提案し、フレーム溶射とゾル−ゲル法との組み合わせによって断熱コーティングを塗布するための方法を開示する。
内部燃焼エンジンのためのピストンの利点ならびに増大された性能および実用寿命に関する増え続ける要求のために、このようなピストンの所望な表面上に、たとえば摩耗保護層および断熱層を堆積するためのPVD法の使用が望ましいだろう。しかしながら、この目的のためのPVD法の使用は、まだ確立されていない。
一方で、これは熱的に安定で耐酸化性のPVD層が最近まで製造のための準備ができていなかったという事実のためであり、他方で、これはPVDプロセスによって複雑な幾何学的表面および/または不規則な表面を有する構成要素にコーティングをするときに習得される必要がある難しさのためである。現代の燃焼エンジンのためのピストンは、今日、典型的には、複雑な幾何学的な表面および不規則な表面を有する。さらに、ピストン底面などのこのようなピストン表面のコーティングは、主要課題である。
本発明の目的
本発明の目的は、PVDプロセスによって複雑化された形状を有するピストン表面の工業的なコーティングを可能にする方法および基板保持装置を提供することである。
特に、本発明に従う方法および保持装置は、複雑化されたピストン基部形状が同じバッチにおいて多数でコーティングされることを可能にすることが意図される。
さらに、本発明に従う方法および保持装置は、酸化物層または酸化物含有層が堆積されることを可能にすることが意図される。
本発明の説明
この目的は、以下に説明されるような保持装置を用いてピストンをコーティングするための、請求項1に従う方法を提供することによる本発明によって達成される。
さらなる説明のよりよい理解のために、図1〜図5が参照される。
図1は、ピストンピンのためのガイド142と、複雑化された表面形状を有するピストン表面144+145とを備える、鋼鉄のピストン140を模式的に示す。ピストン表面144+145は、本発明の目的のためにアンダーカット145Bを備える表面を有する。図1aにおける鋼鉄のピストンの断面O−Oは、図1bに模式的に図示される。
PVDプロセスによって表面をコーティングするとき、対応するターゲット101を備える使用されたPVDコーティング源によって蒸着される材料102が、ターゲット表面103から離れて大抵は直線上に、好ましくは図2に示されるように、ターゲットの蒸着されるべき表面に対して約90°の角度で、動くことを考慮に入れなければならない。本発明の文脈において、蒸着された材料102は、コーティング材料102とも呼ばれる。PVDコーティングプロセスの間、またはPVDコーティング源が作動中であるとき、コーティング材料102は、ターゲットから取り去られ、真空コーティング室のコーティング領域を形成することが理解されるべきである。用いられるPVDコーティングプロセスが反応性プロセスである場合は、コーティングされるべき表面上に成長されるPVD層は、ターゲットからのコーティング材料102を備えるだけでなく、この場合、基板上に堆積されたPVD層は、コーティング室に存在する反応性ガスとターゲットから取り去られるコーティング材料102との間の反応から生じることも理解されるべきである。PVD法は、スパッタリング法またはHIPIMS法、好ましくはアーク蒸着法であり得る。1つ以上のPVDコーティング源がPVD層の堆積のために用いられることが可能である。PVD法において用いられる全てのPVDコーティング源は、必ずしも同じである必要はないが、異なるターゲット材料を備え得、同時に異なって作動され、また異なるパラメータで作動され得る。加えて、本発明の目的のためのPVDプロセスは、組み合わせられたプロセスでもあり得る。たとえば、組み合わされたPVD+PACVD法であってもよい。
PVD法によるターゲットからのコーティング材料102の堆積のための前述の条件が理由で、コーティングプロセスの間のコーティング室内における、構成要素の幾何学的配置またはコーティングされるべき構成要素表面は、基板表面の部分がコーティングされるか否か、および基板表面のどの部分がコーティングされるかということに関して決定的に重要である。
図2は、たとえば、コーティングされるべき基板表面145がコーティング材料102のみによって本質的に達成される配置構成を示す。コーティング材料102は、基本的に、ターゲットの蒸着されるべき表面に対して主に90°未満の角度でターゲット表面103から、また基板表面の上方のターゲット領域から、離れて動く。この場合において、少な過ぎるコーティング材料102は、コーティングされるべき表面145に到達するであろう。さらに、このような配置構成においては、一方でコーティングされるべき表面144+145上の層の割合は低すぎるであろう。他方で、リセス145Aとアンダーカット145Bの表面は、これらの面積が幾何学的配置のために実際的に陰にされたままであるため、事実上コーティングされない、または不完全にコーティングされるままであるだろう。
図3は、例として、コーティングされるべき基板表面144+145がターゲット表面103に対して本質的に平行に配置される、さらなる配置構成を示す。より多くのコーティング材料102がターゲットからコーティングされるべき基板表面144+145上へ到達し、この方法でより多くのコーティング材料102がこれらの表面に施される。しかしながら、発明者は、この配置構成を用いるとき、コーティングされるべき表面領域145Aはよくコーティングされるが、コーティングされるべき表面領域145Bはコーティングされない、または部分的にしかコーティングされないことを発見した。さらに、この配置構成でコーティングすることによるピストンの所望の保護も、満足に保障され得ない。
上記に述べた2つの表面領域145Aおよび145Bを満足にコーティングするために、発明者らは、図4に模式的に図示される、第3の配置構成を試した。この配置構成においては、コーティングされるべき基板表面145は、まず、それぞれ図4aおよび図4bに示されるように、垂直軸に対して角度αでターゲットの前に斜めに配置された。この接続において、発明者らは、表面領域145Aの満足なコーティング、および表面領域145Bの部分145B’の満足なコーティングがあることを発見した。図4bに模式的に図示されるようにコーティングする間、発明者がコーティングされるべき基板をそれら自身の回転軸周りに動かしたときのみ、表面領域145Bの追加部分145B’’のコーティングが起こった。したがって、全ての所望な表面領域、すなわち144,145Aおよび145Bは、満足にコーティングされることができた。
基板移動におけるこの努力は、他のコーティングプロセスに対して、PVD層を塗布する利点によって正当化される。
PVD技術は、気相からの非反応性物理堆積プロセスおよび反応性物理堆積プロセスの両方を含む。高温で安定である層がPVD技術によって比較的低い基板温度で堆積され得ることが特に重要である。これは、たとえばCrNおよびTiNまたはTiAlNなどの窒化物、さらにより公表された方法では、たとえば安定なエスコラ石構造の酸化クロム、あるいはコランダム構造の酸化アルミニウム、あるいはコランダム構造またはCr−NおよびCr−OもしくはCr−ONからなる多層構造の混晶としての酸化アルミニウムクロムなどの酸化層の両方に当てはまる。このような酸化物層または酸化物を含む層は、ある場合では1000℃よりもかなり上に対して、酸化への高い耐性を示すが、PVD法によって500℃よりもかなり下の基板温度で合成され得る。これは、比較的費用のかからない基板材料上でもこのような層の使用を可能にする。一方で、高温での塗布のために特別に選択される高価な基板材料は、PVD層を有する低コスト材料に置き換えられることができる。
PVDコーティングのさらなる利点は、多数の基板がPVDコーティングプロセスで同時にコーティングされることができるということである。これは、基板あたりのコーティングコストを低減し、同時にターゲット材料のよりよい利用を可能にする。
しかしながら、重要なことは、特に、基板が上記に記載されたように配置され、および動かされるPVDコーティングは、複雑化された表面幾何学的形状、空洞およびアンダーカットを有する表面でさえもコーティングすることを可能にするという事実である。これは、新たな基板幾何学的形状に適合されなければならない製造プロセスに対して明確な利点を有する。それは、それぞれの基板が熱溶射の場合のように個々に処理されるから、または本方法が塗布溶接の場合のようにそれぞれの基板幾何学的形状のために特別に適合されるのみであるからのいずれかである。
基板幾何学的形状における小さな変更は、中でも新たなプロセス調整を要求せず、すなわちPVD技術はこの点における高い柔軟性によって特徴付けられる。
図5は、本発明に従う配置構成および基板保持装置を備えるPVDコーティング室の好ましい実施形態の模式的な描写を示す。コーティング源またはプラズマ源101は、コーティング室(図示せず)の内壁上に配置され、そこからコーティング材料102が提供される。コーティング材料102は、コーティングされるべき基板140の表面に直接施されることとなる、または反応性ガスと少なくとも部分的に反応することとなり、基板140のコーティングされた表面に施されることとなる。
コーティングされるべき構成要素140は、本発明に従って回転可能に配置された回転プレート120aおよび/または120bに保持される。回転プレート120aおよび/または120bは、同様に、好ましくはコーティング室の中心領域に配置される、カルーセル100上のツリー110に配置される。この接続で、第1の回転運動1.Rが実施され、コーティングされるべき基板140の第2の回転運動2.Rは回転可能なカルーセル100によって、および回転可能な回転プレート120aおよび/または120bによってそれぞれ達成される。
本発明に従う基板保持装置の好ましい実施形態に従えば、回転プレート120a,120bは、本体125と、少なくとも基板容器130と、少なくとも1つの基板容器を基部本体125に接続するための結合システム126とを備える。結合システム126は、回転システムとして設計され、第3の回転運動3.Rで、基板容器130をそれ自身の回転軸Gに移動させる。
明確には、本発明は、ピストン、特に内部燃焼エンジンのためのピストンの能力および/または実用寿命を増大するための方法を開示する。本方法は、
a.結合システム126によって基板保持装置上に配置される基板容器130に、コーティングされるべき表面部分144,145A,145Bを有する少なくとも1つのピストン140を固定するステップと、
b.コーティング室のコーティング領域の中へコーティングされるべきピストンを有する基板保持装置を配置するステップと、
c.コーティングされるべき表面部分144,145A,145Bをコーティングするステップとを備え、
本方法はさらに、
d.コーティングの間に、ターゲット101を有するコーティング室の壁上に配置される少なくとも1つのPVDコーティング源は、少なくとも周期的に作動され、蒸着されるべきターゲット表面103は、垂直軸に対して少なくとも大部分で平行に配置され、コーティングされるべき表面部分144,145A,145Bは、保持装置の助けによって少なくとも時々、コーティング領域におけるターゲット表面103の前部の位置に保持され、
e.結合システム126に配置される、または結合システムの一部である回転システムによって、基板容器130は、それ自体の回転軸Gに少なくとも周期的に回転させられ、回転軸Gは、垂直軸に対して10°よりも大きく180°よりも小さい角度αを有し、個々の表面部分144,145A,145Bのそれぞれの部分は、少なくとも一度コーティング材料102で到達されることを特徴とする。
この回転運動は、ターゲットから取り除かれ、ターゲット表面に対して約90°の角度で直線的に蒸着するコーティング材料102が、少なくとも一度、ピストンのコーティングされるべき表面部分144,145A,145Bのそれぞれの個々の部分144,145A,145B’,145B’’に到達することを保証する。これにより、ピストンの選択された表面144および145を完全にかつ満足にコーティングする。
本発明のさらなる好ましい変形に従えば、基板容器130は、コーティングされるべきでないピストン140の表面が基板容器130それ自体によって覆われるように設計される。
角度α>45°のためのさらなる好ましい変形においては、基板は固定装置を介して基板容器に固定され、基板は落ちることを防がれる。これは、コーティングされるべき基板が基板表面下方向、すなわち角度α>90°で整列するコーティングに特に関連する。
より明確には、本発明は、ピストンの能力および/または実用寿命を増大させるための方法を開示する。本方法は、
a.結合システム126によって基板保持装置上に配置される基板容器130に、コーティングされるべき表面部分144,145A,145Bを有する少なくとも1つのピストン140を固定するステップと、
b.コーティング室のコーティング領域の中へコーティングされるべきピストンを有する基板保持装置を配置するステップと、
c.コーティングされるべき表面部分144,145A,145Bをコーティングするステップとを備え、
本方法では、
d.コーティングの間に、ターゲット101を有するコーティング室の壁上に配置される少なくとも1つのPVDコーティング源は、少なくとも周期的に作動され、蒸着されるべきターゲット表面103は、垂直軸に対して少なくとも大部分で平行に配置され、コーティングされるべき表面部分144,145A,145Bは、保持装置の助けによって少なくとも時々、コーティング領域におけるターゲット表面103の前部の位置に保持され、
e.結合システム126として同時に設計される、または結合システム上に配置される、または結合システム126の一部として実行される回転システムによって、基板容器130は、それ自体の回転軸Gに少なくとも周期的に回転させられ、回転軸Gは、垂直軸に対して10°よりも大きく180°よりも小さい角度αを有し、個々の表面部分144,145A,145Bのそれぞれの部分は少なくとも一度コーティング材料102で到達される。
上記に説明されたような方法であって、ピストン140は、コーティングされるべきアンダーカット145Bを有する内部燃焼エンジンのためのピストンである。
上記に説明されたような方法であって、基板容器130は、コーティングされるべきでないピストン140の表面を覆うように設計され、これによりそれらのコーティングを防ぐ。
上記に説明されたような方法であって、基板容器はカップ形状である。
上記に説明されたような方法であって、基板保持装置は、コーティングされるべきピストン140を有する複数の容器130を備え、それぞれの個々のピストンは3つの軸周りに回転され、第3の回転軸は、各基板容器130のそれぞれのそれ自体の回転軸Gである。
上記に説明されたような方法であって、保持装置は、
−それ自体の垂直軸に回転可能なカルーセル100と、
−カルーセル100上にそれら自体の垂直軸に径方向かつ回転可能に配置され、高さ方向に配置される本体125を有する、少なくとも1つ、好ましくは複数のツリー110とを備え、ツリー111の上には、少なくとも1つ、好ましくは複数の基板容器130が配置され、
カルーセルの回転は第1の回転1.Rに対応し、本体125を有するツリーの回転は第2の回転2.Rに対応し、各基板容器130のそれら自体の回転軸Gの回転は第3の回転3.Rに対応する。
上記に説明されたような方法であって、第3の回転3.Rは、結合システム126の一部であるねじ式リングを介してそれぞれ実施される。
上記に説明されたような方法であって、基板容器130は、バヨネットサポートによって本体125に接続される。
上記に説明されたような方法であって、基板容器130のピストン140は、固定装置によって落ちることを防がれる。
上記に説明されたような方法であって、少なくとも1つのブラケットまたは1つのバヨネットホルダが、固定装置として用いられる。
出願の分野
本発明は、ピストン、特に内部燃焼エンジンのためのピストンの性能および実用寿命を増大させるための方法に関する。ピストンの特定の表面部分、特にピストンの基面は、層でコーティングされており、層はPVD法によって少なくとも部分的に堆積される。本発明は、PVD法によってピストン、特にピストン表面をコーティングするための保持装置にも関する。
従来技術
燃焼エンジンのピストンの特定の表面のコーティングは、先行技術から知られる。
たとえば、ドイツ特許出願公開10320979A1は、ピストン表面の耐摩耗性保護のための方法を開示する。明確には、粗さRa<1.5μmを有する摩耗保護層を塗布することが提案される。摩耗保護層は、少なくともピストンの第1または最上の環状溝の領域にプラズマ電子的に製造される。
ドイツ特許出願公開102012025283A1は、断熱コーティングでピストンをコーティングすることを提案し、フレーム溶射とゾル−ゲル法との組み合わせによって断熱コーティングを塗布するための方法を開示する。
内部燃焼エンジンのためのピストンの利点ならびに増大された性能および実用寿命に関する増え続ける要求のために、このようなピストンの所望な表面上に、たとえば摩耗保護層および断熱層を堆積するためのPVD法の使用が望ましいだろう。しかしながら、この目的のためのPVD法の使用は、まだ確立されていない。
一方で、これは熱的に安定で耐酸化性のPVD層が最近まで製造のための準備ができていなかったという事実のためであり、他方で、これはPVDプロセスによって複雑な幾何学的表面および/または不規則な表面を有する構成要素にコーティングをするときに習得される必要がある難しさのためである。現代の燃焼エンジンのためのピストンは、今日、典型的には、複雑な幾何学的な表面および不規則な表面を有する。さらに、ピストン底面などのこのようなピストン表面のコーティングは、主要課題である。
本発明の目的
本発明の目的は、PVDプロセスによって複雑化された形状を有するピストン表面の工業的なコーティングを可能にする方法および基板保持装置を提供することである。
特に、本発明に従う方法および保持装置は、複雑化されたピストン基部形状が同じバッチにおいて多数でコーティングされることを可能にすることが意図される。
さらに、本発明に従う方法および保持装置は、酸化物層または酸化物含有層が堆積されることを可能にすることが意図される。
鋼鉄のピストンを模式的に示す図である。 図1aにおける鋼鉄のピストンの断面O−Oを模式的に示す図である。 コーティングされるべき基板表面がコーティング材料のみによって本質的に達成される配置構成を示す図である。 コーティングされるべき基板表面がターゲット表面に対して本質的に平行に配置される、さらなる配置構成を示す図である。 第3の配置構成を模式的に示す図である。 第3の配置構成を模式的に示す図である。 本発明に従う配置構成および基板保持装置を備えるPVDコーティング室の好ましい実施形態の模式的な描写である。
本発明の説明
この目的は、以下に説明されるような保持装置を用いてピストンをコーティングするための、請求項1に従う方法を提供することによる本発明によって達成される。
さらなる説明のよりよい理解のために、図1〜図5が参照される。
図1は、ピストンピンのためのガイド142と、複雑化された表面形状を有するピストン表面144+145とを備える、鋼鉄のピストン140を模式的に示す。ピストン表面144+145は、本発明の目的のためにアンダーカット145Bを備える表面を有する。図1aにおける鋼鉄のピストンの断面O−Oは、図1bに模式的に図示される。
PVDプロセスによって表面をコーティングするとき、対応するターゲット101を備える使用されたPVDコーティング源によって蒸着される材料102が、ターゲット表面103から離れて大抵は直線上に、好ましくは図2に示されるように、ターゲットの蒸着されるべき表面に対して約90°の角度で、動くことを考慮に入れなければならない。本発明の文脈において、蒸着された材料102は、コーティング材料102とも呼ばれる。PVDコーティングプロセスの間、またはPVDコーティング源が作動中であるとき、コーティング材料102は、ターゲットから取り去られ、真空コーティング室のコーティング領域を形成することが理解されるべきである。用いられるPVDコーティングプロセスが反応性プロセスである場合は、コーティングされるべき表面上に成長されるPVD層は、ターゲットからのコーティング材料102を備えるだけでなく、この場合、基板上に堆積されたPVD層は、コーティング室に存在する反応性ガスとターゲットから取り去られるコーティング材料102との間の反応から生じることも理解されるべきである。PVD法は、スパッタリング法またはHIPIMS法、好ましくはアーク蒸着法であり得る。1つ以上のPVDコーティング源がPVD層の堆積のために用いられることが可能である。PVD法において用いられる全てのPVDコーティング源は、必ずしも同じである必要はないが、異なるターゲット材料を備え得、同時に異なって作動され、また異なるパラメータで作動され得る。加えて、本発明の目的のためのPVDプロセスは、組み合わせられたプロセスでもあり得る。たとえば、組み合わされたPVD+PACVD法であってもよい。
PVD法によるターゲットからのコーティング材料102の堆積のための前述の条件が理由で、コーティングプロセスの間のコーティング室内における、構成要素の幾何学的配置またはコーティングされるべき構成要素表面は、基板表面の部分がコーティングされるか否か、および基板表面のどの部分がコーティングされるかということに関して決定的に重要である。
図2は、たとえば、コーティングされるべき基板表面145がコーティング材料102のみによって本質的に達成される配置構成を示す。コーティング材料102は、基本的に、ターゲットの蒸着されるべき表面に対して主に90°未満の角度でターゲット表面103から、また基板表面の上方のターゲット領域から、離れて動く。この場合において、少な過ぎるコーティング材料102は、コーティングされるべき表面145に到達するであろう。さらに、このような配置構成においては、一方でコーティングされるべき表面144+145上の層の割合は低すぎるであろう。他方で、リセス145Aとアンダーカット145Bの表面は、これらの面積が幾何学的配置のために実際的に陰にされたままであるため、事実上コーティングされない、または不完全にコーティングされるままであるだろう。
図3は、例として、コーティングされるべき基板表面144+145がターゲット表面103に対して本質的に平行に配置される、さらなる配置構成を示す。より多くのコーティング材料102がターゲットからコーティングされるべき基板表面144+145上へ到達し、この方法でより多くのコーティング材料102がこれらの表面に施される。しかしながら、発明者は、この配置構成を用いるとき、コーティングされるべき表面領域145Aはよくコーティングされるが、コーティングされるべき表面領域145Bはコーティングされない、または部分的にしかコーティングされないことを発見した。さらに、この配置構成でコーティングすることによるピストンの所望の保護も、満足に保障され得ない。
上記に述べた2つの表面領域145Aおよび145Bを満足にコーティングするために、発明者らは、図4に模式的に図示される、第3の配置構成を試した。この配置構成においては、コーティングされるべき基板表面145は、まず、それぞれ図4aおよび図4bに示されるように、垂直軸に対して角度αでターゲットの前に斜めに配置された。この接続において、発明者らは、表面領域145Aの満足なコーティング、および表面領域145Bの部分145B’の満足なコーティングがあることを発見した。図4bに模式的に図示されるようにコーティングする間、発明者がコーティングされるべき基板をそれら自身の回転軸周りに動かしたときのみ、表面領域145Bの追加部分145B’’のコーティングが起こった。したがって、全ての所望な表面領域、すなわち144,145Aおよび145Bは、満足にコーティングされることができた。
基板移動におけるこの努力は、他のコーティングプロセスに対して、PVD層を塗布する利点によって正当化される。
PVD技術は、気相からの非反応性物理堆積プロセスおよび反応性物理堆積プロセスの両方を含む。高温で安定である層がPVD技術によって比較的低い基板温度で堆積され得ることが特に重要である。これは、たとえばCrNおよびTiNまたはTiAlNなどの窒化物、さらにより公表された方法では、たとえば安定なエスコラ石構造の酸化クロム、あるいはコランダム構造の酸化アルミニウム、あるいはコランダム構造またはCr−NおよびCr−OもしくはCr−ONからなる多層構造の混晶としての酸化アルミニウムクロムなどの酸化層の両方に当てはまる。このような酸化物層または酸化物を含む層は、ある場合では1000℃よりもかなり上に対して、酸化への高い耐性を示すが、PVD法によって500℃よりもかなり下の基板温度で合成され得る。これは、比較的費用のかからない基板材料上でもこのような層の使用を可能にする。一方で、高温での塗布のために特別に選択される高価な基板材料は、PVD層を有する低コスト材料に置き換えられることができる。
PVDコーティングのさらなる利点は、多数の基板がPVDコーティングプロセスで同時にコーティングされることができるということである。これは、基板あたりのコーティングコストを低減し、同時にターゲット材料のよりよい利用を可能にする。
しかしながら、重要なことは、特に、基板が上記に記載されたように配置され、および動かされるPVDコーティングは、複雑化された表面幾何学的形状、空洞およびアンダーカットを有する表面でさえもコーティングすることを可能にするという事実である。これは、新たな基板幾何学的形状に適合されなければならない製造プロセスに対して明確な利点を有する。それは、それぞれの基板が熱溶射の場合のように個々に処理されるから、または本方法が塗布溶接の場合のようにそれぞれの基板幾何学的形状のために特別に適合されるのみであるからのいずれかである。
基板幾何学的形状における小さな変更は、中でも新たなプロセス調整を要求せず、すなわちPVD技術はこの点における高い柔軟性によって特徴付けられる。
図5は、本発明に従う配置構成および基板保持装置を備えるPVDコーティング室の好ましい実施形態の模式的な描写を示す。コーティング源またはプラズマ源101は、コーティング室(図示せず)の内壁上に配置され、そこからコーティング材料102が提供される。コーティング材料102は、コーティングされるべき基板140の表面に直接施されることとなる、または反応性ガスと少なくとも部分的に反応することとなり、基板140のコーティングされた表面に施されることとなる。
コーティングされるべき構成要素140は、本発明に従って回転可能に配置された回転プレート120aおよび/または120bに保持される。回転プレート120aおよび/または120bは、同様に、好ましくはコーティング室の中心領域に配置される、カルーセル100上のツリー110に配置される。この接続で、第1の回転運動1.Rが実施され、コーティングされるべき基板140の第2の回転運動2.Rは回転可能なカルーセル100によって、および回転可能な回転プレート120aおよび/または120bによってそれぞれ達成される。
本発明に従う基板保持装置の好ましい実施形態に従えば、回転プレート120a,120bは、本体125と、少なくとも基板容器130と、少なくとも1つの基板容器を基部本体125に接続するための結合システム126とを備える。結合システム126は、回転システムとして設計され、第3の回転運動3.Rで、基板容器130をそれ自身の回転軸Gに移動させる。
明確には、本発明は、ピストン、特に内部燃焼エンジンのためのピストンの能力および/または実用寿命を増大するための方法を開示する。本方法は、
a.結合システム126によって基板保持装置上に配置される基板容器130に、コーティングされるべき表面部分144,145A,145Bを有する少なくとも1つのピストン140を固定するステップと、
b.コーティング室のコーティング領域の中へコーティングされるべきピストンを有する基板保持装置を配置するステップと、
c.コーティングされるべき表面部分144,145A,145Bをコーティングするステップとを備え、
本方法はさらに、
d.コーティングの間に、ターゲット101を有するコーティング室の壁上に配置される少なくとも1つのPVDコーティング源は、少なくとも周期的に作動され、蒸着されるべきターゲット表面103は、垂直軸に対して少なくとも大部分で平行に配置され、コーティングされるべき表面部分144,145A,145Bは、保持装置の助けによって少なくとも時々、コーティング領域におけるターゲット表面103の前部の位置に保持され、
e.結合システム126に配置される、または結合システムの一部である回転システムによって、基板容器130は、それ自体の回転軸Gに少なくとも周期的に回転させられ、回転軸Gは、垂直軸に対して10°よりも大きく180°よりも小さい角度αを有し、個々の表面部分144,145A,145Bのそれぞれの部分は、少なくとも一度コーティング材料102で到達されることを特徴とする。
この回転運動は、ターゲットから取り除かれ、ターゲット表面に対して約90°の角度で直線的に蒸着するコーティング材料102が、少なくとも一度、ピストンのコーティングされるべき表面部分144,145A,145Bのそれぞれの個々の部分144,145A,145B’,145B’’に到達することを保証する。これにより、ピストンの選択された表面144および145を完全にかつ満足にコーティングする。
本発明のさらなる好ましい変形に従えば、基板容器130は、コーティングされるべきでないピストン140の表面が基板容器130それ自体によって覆われるように設計される。
角度α>45°のためのさらなる好ましい変形においては、基板は固定装置を介して基板容器に固定され、基板は落ちることを防がれる。これは、コーティングされるべき基板が基板表面下方向、すなわち角度α>90°で整列するコーティングに特に関連する。
より明確には、本発明は、ピストンの能力および/または実用寿命を増大させるための方法を開示する。本方法は、
a.結合システム126によって基板保持装置上に配置される基板容器130に、コーティングされるべき表面部分144,145A,145Bを有する少なくとも1つのピストン140を固定するステップと、
b.コーティング室のコーティング領域の中へコーティングされるべきピストンを有する基板保持装置を配置するステップと、
c.コーティングされるべき表面部分144,145A,145Bをコーティングするステップとを備え、
本方法では、
d.コーティングの間に、ターゲット101を有するコーティング室の壁上に配置される少なくとも1つのPVDコーティング源は、少なくとも周期的に作動され、蒸着されるべきターゲット表面103は、垂直軸に対して少なくとも大部分で平行に配置され、コーティングされるべき表面部分144,145A,145Bは、保持装置の助けによって少なくとも時々、コーティング領域におけるターゲット表面103の前部の位置に保持され、
e.結合システム126として同時に設計される、または結合システム上に配置される、または結合システム126の一部として実行される回転システムによって、基板容器130は、それ自体の回転軸Gに少なくとも周期的に回転させられ、回転軸Gは、垂直軸に対して10°よりも大きく180°よりも小さい角度αを有し、個々の表面部分144,145A,145Bのそれぞれの部分は少なくとも一度コーティング材料102で到達される。
上記に説明されたような方法であって、ピストン140は、コーティングされるべきアンダーカット145Bを有する内部燃焼エンジンのためのピストンである。
上記に説明されたような方法であって、基板容器130は、コーティングされるべきでないピストン140の表面を覆うように設計され、これによりそれらのコーティングを防ぐ。
上記に説明されたような方法であって、基板容器はカップ形状である。
上記に説明されたような方法であって、基板保持装置は、コーティングされるべきピストン140を有する複数の容器130を備え、それぞれの個々のピストンは3つの軸周りに回転され、第3の回転軸は、各基板容器130のそれぞれのそれ自体の回転軸Gである。
上記に説明されたような方法であって、保持装置は、
−それ自体の垂直軸に回転可能なカルーセル100と、
−カルーセル100上にそれら自体の垂直軸に径方向かつ回転可能に配置され、高さ方向に配置される本体125を有する、少なくとも1つ、好ましくは複数のツリー110とを備え、ツリー111の上には、少なくとも1つ、好ましくは複数の基板容器130が配置され、
カルーセルの回転は第1の回転1.Rに対応し、本体125を有するツリーの回転は第2の回転2.Rに対応し、各基板容器130のそれら自体の回転軸Gの回転は第3の回転3.Rに対応する。
上述されたような方法であって、角度αは、コーティングの間またはコーティングの後に、粒子堆積によって層欠陥を回避する目的のために90°よりも大きくなるように選択される。
上記に説明されたような方法であって、第3の回転3.Rは、結合システム126の一部であるねじ式リングを介してそれぞれ実施される。
上記に説明されたような方法であって、基板容器130は、バヨネットサポートによって本体125に接続される。
上記に説明されたような方法であって、基板容器130のピストン140は、固定装置によって落ちることを防がれる。
上記に説明されたような方法であって、少なくとも1つのブラケットまたは1つのバヨネットホルダが、固定装置として用いられる。

Claims (11)

  1. ピストンの能力および/または実用寿命を増大させるための方法であって、
    a.結合システム(126)によって基板保持装置上に配置される基板容器(130)に、コーティングされるべき表面部分(144,145A,145B)を有する少なくとも1つのピストン(140)を固定するステップと、
    b.コーティング室のコーティング領域の中へコーティングされるべき前記ピストンを有する前記基板保持装置を配置するステップと、
    c.前記コーティングされるべき表面部分(144,145A,145B)をコーティングするステップとを備え、前記方法は、
    d.コーティングの間に、ターゲット(101)を有する前記コーティング室の壁上に配置される少なくとも1つのPVDコーティング源は、少なくとも周期的に作動され、蒸着されるべきターゲット表面(103)は、垂直軸に対して少なくとも大部分で平行に配置され、前記コーティングされるべき表面部分(144,145A,145B)は、前記保持装置の助けによって少なくとも時々、前記コーティング領域で前記ターゲット表面(103)の前部の位置に保持され、
    e.結合システム(126)として同時に設計される、または前記結合システム(126)の一部として実行される回転システムによって、前記基板容器(130)は、それ自体の回転軸(G)に少なくとも周期的に回転させられ、前記回転軸(G)は、前記垂直軸に対して10°よりも大きく180°よりも小さい角度αを有し、前記個々の表面部分(144,145A,145B)のそれぞれの部分は、少なくとも一度コーティング材料(102)で到達されることを特徴とする、方法。
  2. 前記ピストン(140)は、コーティングされるべきアンダーカット(145B)を有する内部燃焼エンジンのためのピストンであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記基板容器(130)は、コーティングされるべきではない前記ピストン(140)の表面を覆うように設計され、これによりそれらのコーティングを防ぐことを特徴とする、先行する請求項の1つに記載の方法。
  4. 前記基板容器は、カップの形状に設計されることを特徴とする、先行する請求項の1つに記載の方法。
  5. 前記基板保持装置は、コーティングされるべきピストン(140)を有する複数の容器(130)を備え、それぞれの個々のピストンは3つの軸周りに回転され、第3の回転軸はそれぞれ、各基板容器(130)のそれ自体の回転軸(G)を有することを特徴とする、本発明の1つに記載の方法。
  6. 前記保持装置は以下の要素、
    −それ自体の垂直軸に回転可能なカルーセル(100)と、
    −前記カルーセル(100)上にそれら自体の垂直軸に径方向かつ回転可能に配置され、高さ方向に配置される本体(125)を有する、少なくとも1つ、好ましくは複数のツリー(110)とを備え、前記ツリー(110)上には、少なくとも1つ、好ましくは複数の基板容器(130)が配置され、
    前記カルーセルの前記回転は第1の回転(1.R)に対応し、前記本体(125)を有する前記ツリーの前記回転は第2の回転(2.R)に対応し、それぞれの基板容器(130)のそれら自体の回転軸(G)の前記回転は第3の回転(3.R)に対応することを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 前記角度αは、コーティングの間またはコーティングの後に、粒子堆積によって層欠陥を回避する目的のために90°よりも大きくなるように選択されることを特徴とする、先行する請求項の1つに記載の方法。
  8. 前記第3の回転(3.R)は、ねじ式リングを介してそれぞれ実施され、前記ねじ式リングは、前記結合システム(126)の一部であることを特徴とする、先行する請求項5〜7の1つに記載の方法。
  9. 前記基板容器(130)は、バヨネットサポートによって前記本体(125)に結合されることを特徴とする、先行する請求項6〜8の1つに記載の方法。
  10. 前記基板容器(130)の前記ピストン(140)は固定装置によって落ちることを防がれることを特徴とする、先行する請求項の1つに記載の方法。
  11. 少なくとも1つのブラケットまたはバヨネットホルダまたは磁石が固定装置として用いられることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
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