JP2018507877A - CDK阻害剤としてのピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジンとピラゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体 - Google Patents

CDK阻害剤としてのピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジンとピラゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、哺乳動物における選択的転写CDKに関連する障害または疾患を治療、予防するのに役立つ化学式(I)の置換されたピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジンおよびピラゾロ[1,5−a]ピリミジンの誘導体及びその薬学的に許容可能な塩を提供し、これらは特にCDK7、CDK9、CDK12、CDK13およびCDK18、より具体的には転写CDK7阻害剤を含む選択的転写CDK阻害剤として治療に役立ち、ここで、X、環A、環B、L1、L2、R1、R2、R3、R4、R6、m、nおよびpは明細書中で提供される意味を有する。本発明は、前記化合物、及び化学式(I)の置換されたピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジンおよびピラゾロ[1,5−a]ピリミジンの誘導体またはその薬学的に許容可能な塩またはその立体異性体の少なくとも1つを含む医薬製剤の調製過程も提供する。【化1】【選択図】なし

Description

本出願では、参照として取り上げられる2015年3月9日に提出のインド仮特許出願番号1128/CHE/2015の利益を主張する。
<発明分野>
本発明は、CDK7、CDK9、CDK12、CDK13およびCDK18を含む、選択的転写サイクリン依存性キナーゼ(CDK)、より具体的には転写サイクリン依存性キナーゼ−7(CDK7)の活動を抑制する化合物に関係する。本発明は、また、本発明の化合物を含む許容医薬組成物、及び選択的転写CDKに関連する疾患や障害の処置における前記組成物の使用方法を提供する。
生物学において最重要で、基本的過程は、細胞周期に介在する細胞分裂である。この過程は、明白な生物学的機能による後の細胞の誕生の制御生成を確実にする。それは、非常に規制された現象であり、細胞内と外部要因双方からの細胞信号の複雑な組合せに反応するものである。遺伝子生成を活性化したり抑えたりしている腫瘍の複雑なネットワークは、この細胞信号伝達過程において重要構成部である。発がん促進性成分の過剰発現や腫瘍を抑制しているものの後の損失は、無秩序な細胞増殖および腫瘍生成につながるものである。(Pardee, Science 246:603−608、1989年)
キナーゼは必要不可欠な細胞機能を果たす重要な細胞性酵素で、細胞分裂と細胞増殖を管理し、また、抑制することの出来ない細胞増殖と細胞分化が特徴となっている多くの疾病状態において決定的な役割を果たすとも考えられている。これらの疾患状態には様々な細胞型があり、癌、アテローム性動脈硬化、再発狭窄症、およびその他の増殖性疾患などの障害がある。(Kris MG 他「Efficacy of gefitinib, an inhibitor of the epidermal growth factor receptor tyrosine kinase, in symptomatic patients with non−small cell lung cancer: a randomized trial」JAMA 290 (16):2149-58、2003年10月)。
サイクリン依存性キナーゼ(CDK)は34から40kDaという分子量の比較的小さなタンパク質であり、またキナーゼドメインを微量含んでいる。CDKではサイクリンと呼ばれる調節タンパク質を結合する。サイクリンがないものだと、CDKにほとんどキナーゼ活動がなく、サイクリン−CDK複合体のみが活動をするキナーゼである。CDKはセリンとトレオニン上でその基質をリン酸化するので、セリン−トレオニンキナーゼとなる。(モルガン、デービッドO.、The Cell Cycle: Principles of Control。ロンドン :New Science Press、初版(2007年))。
サイクリン依存性キナーゼ(CDK)の構成は細胞増殖における重要な規制役割を果たす。現在、20の哺乳類CDKが知られている。CDK7−13と18が転写に繋がっている一方、CDK1、2、4および6のみに細胞周期との実証関係がある。とりわけ、哺乳類のCDK、CDK7は、細胞周期と転写の双方を調整する強化キナーゼ活性をもち得る。そのシトソル内には、CDK7がヘテロ三量体複合体として存在し、CDKl/2活性キナーゼ(CAK)として機能すると考えられている。それによってCDKl/2内でCDK7によって保存された残留物のリン酸化には、完全な触媒CDK活動と細胞周期進行が必要となる。(Desai et al., Mol.Cell Biol.15、345−350 (1995年))。
サイクリンHおよびMAT1と複合体を形成するCDK7は、T−ループ活性化において細胞周期CDKをリン酸化し、その活動を促進する。(例えば、Fisher 他、 1994年を参照)そのように、CDK7を妨げることが細胞周期進行を妨げる強力手段となることを提案してきたが、細胞周期のためのCDK2、CDK4、およびCDK6の絶対条件が少なからず大部分の細胞型(例えば、Malumbres et al., 2009年を参照)には不足しているということが、マウス遺伝子ノックアウト研究から動かぬ証拠となっており、特に関連することかもしれない。一方、CDK7は他の中間CDK(CDK2、CDK4、CDK6)から独立しているものであるが、異なる腫瘍には、そのいくらかがあるべきと考えられている。最近の遺伝および生化学研究によると、細胞周期進行過程にCDK7 の重要性が確認されている。(例えば、Larochelle 他、 2007年、 Ganuza 他、 2012年を参照)
サイクリン依存性キナーゼ7(CDK7)は細胞周期のCDKを活性し、一般的な転写因子IIヒューマン(TFIIH)系である。CDK7は、転写における役割も果たしており、DNA修復の役割を果たす可能性もある。三量Cak複合体 であるCDK7/CyclinH/マット1はまた、TFIIH成分で、一般的転写/DNA修復因子IIHである(Morgan,D. O.,Annu Rev Cell Dev Biol 13、261−91,(1997年)に概説される)。TFIIHサブユニットとして、CDK7はRNAポリメラーゼII(pol II)の最大サブユニットのCTD(カルボキシ端ドメイン)をリン酸化する。哺乳類のpol IIのCTDは、共通配列YSPTSPSである52の7アミノ酸繰り返しで構成されており、2と5の位置でのセリン残基のリン酸化状態がRNAP−II活性化において重要であることも認められている。また、RNAP−II活性化がCTD機能に重要な役割を持っている可能性が高いということを示している。CTD7の元素であるセリン−2とセリン−5双方をリン酸化するCDK9(Pinhero 他、2004年)とは対照的に、CDK7は主に転写初期の一部として促進状態でRNAP−IIのセリン−5(PS5)をリン酸化する。(Gomes 他, 2006年)
CDK7に加え、他のCDKはRNA pol( II )CTDをリン酸化し調整するものと報告されている。他のCDKには、ポジティブ転写伸長要因(P−TEFb)(Peterlin and Price, 2006年)の活性型を構成するCdk9/サイクリンT1またはT2、およびRNAPII CTDキナーゼ(Bartkowiak 他、2010年; Blazek 他、2011年)の最新要素としてCdk12/サイクリンK、Cdk13/サイクリンKが含まれる。
RNAP II CTDリン酸化中断は短い半減期のタンパク質に優先して影響すると認められており、抗アポトーシスBCL−2系のものも含まれる(Konig 他、「The novel cyclin−dependent kinase inhibitor flavopiridol downregulates Bcl−2 and induces growth arrest and apoptosis in chronic B−cell leukemia lines.」(Blood 1、4307−4312 (1997年);Gojo 他)。転写性のある非選択サイクリン依存性キナーゼ阻害剤フラボピリドールには、複数の骨髄腫細胞中でMcl−1の転写抑制とダウン調整を行うアポトーシスが含まれる。(Clin.Cancer Res.8、3527−3538 (2002年))。
CDK7酵素複合体は、細胞周期制御、 転写調節、DNA修復といった細胞内の複数機能に関与している と考えられる。その一部は相互排他的であっても、そのような多様な細胞過程に関与するキナーゼを見つけることは驚くべきことである。また、 CDK7キナーゼ活動における細胞周期依存的な変化を見つける複数の試行に失敗したままであることは難しい問題である。細胞周期間に、基板・CDC2の活動およびリン酸化状態が変動することから、予期できないものである。(Larochelle, S. 他Genes Dev 12、370−81、(1998年))。実際、フラボピリドールというCTDキナーゼをターゲットとした非選択的パン−CTD阻害剤は慢性リンパ性白血病の治療(CLL)に有効だと実証してきたが、劣性毒形状を発症する(Lin 他、「Phase II study of flavopiridol in relapsed chronic lymphocytic leukemia demonstrating high response rates in genetically high−risk disease.」J. Clin.Oncol.27、6012−6018 (2009年); Christian 他、「Flavopiridol in chronic lymphocytic leukemia: a concise review.」Clin.Lymphoma Myeloma 9 Suppl. 3、S179−S185 (2009年))。
試験管内研究では、CDK7では異なる気質特異性、おそらく別の生体内機能をもつ異なる複合体を形成するということを示す、 別のCDK7複合体の基質偏好が見られた。(Frit, P. 他、 Biochimie 81、27−38、 (1999年)、 Schutz, P. 他、Cell 102, 599−607, (2000年))。
様々なCDK阻害剤が文献において報告されており、WO2006052936 A2、 WO2007038314A2、WO2008119792A1、WO2013169401A1、 US20020091263A1、WO2008151304A1、WO2010103486A1、 WO2010003133A2、WO2005026129A1、WO2012045195A1、 WO2007038314A2などがある。
CDK7、CDK9、CDK12、CDK13やCDK18、特にCDK7をより多く含む選択的転写CDKに関連する疾患や障害の処置向けの新しい化合物、配合、処置や治療が必要である。そのため、本発明の目的は治療や予防、そのような疾病・疾患治療に有用な化合物を実現することである。
胸腺欠損の裸マウス内のMV4−11 AML異種移植モデルにおけるCDK7阻害剤のインビボでの抗腫瘍活性を示す。
ここで、ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジンおよびピラゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体及び医薬組成物を示し、それらは選択的転写CDK阻害剤として有効である。
本発明の態様は、化学式(I)の化合物、
又は、その薬学的に許容可能な塩または立体異性体で構成され
式中、
XはCHまたはNであり;
環Aは、単環式か二環式アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキルであり;
環Bはシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、または不在であり;
は水素、アルキルまたはシクロアルキルであり;
は、随意置換されたアルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり;ここで、随意置換基はアミノ、ハロ、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシル、アルコキシアルコキシル、アルキルアミノ、シアノ、ニトロ、またはハロアルキルであり;
それぞれ独立状態のRは、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、シアノ、ニトロ、ハロアルキルであり;
それぞれ独立状態のRは、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、−(NH)−S(O)−CH=CH、(NH)−CH−CH=CH−C(O)−NR
であり;
ここで、それぞれ独立状態のRとR”は水素またはアルキルであり;R’は水素、ハロ、アルキル、アルコキシアルキルまたは−CH−NRであり;
は水素またはアルキルであり;
とRは各自に水素またはアルキルであり;またはRおよびRは、それらと結合している窒素原子と一緒になって、O、SおよびNから選択される0〜2個の付加的なヘテロ原子を有する随意置換された複素環を形成し;その随意置換基は、1つ以上のアルキルまたはハロであり;
は−O−、−S−、−NH−または不在であり;
は不在または随意置換されたC−Cアルキレンであり、そのアルキレンの1つ以上のメチレン単位は、−C(O)−、−O−、−N(R)−またはシクロアルキレンで随意かつ各自に置換されている;Rは水素またはアルキルであり;
mは0〜1であり;
nは0、1または2であり;
pは1、2または3であり;そして
qは0〜1である。
別の態様では、本発明は、化学式(I)の化合物と、最低1つの容認される医薬品賦形剤(容認される医薬品基材・希釈剤)とからなる医薬組成物を提供する。
また別の態様では、本発明が化学式(I)の化合物の調製に関連している。
さらに本発明の別の態様においては、ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体の化学式(I)が提供されており、医療用に有効である。特に、疾患や障害の処置・予防においては、選択的転写CDK阻害剤が望ましい。
<発明の詳細な説明>
他に定義されていない限り、本明細書に使用されている全ての技術的および科学的用語は、本発明の主目的分野の熟練者が一般的に理解されるのと同じ意味である。仕様と添付の請求項にて用いられているように、逆に指定しない限り、以下の用語は、本発明の理解を容易にするための意味を示している。
本明細書の用語「随意置換された」または「適切な基」は、次の指定置換基を含む所定構造での一つ以上の水素基の置換を表すが、これに制限されたものではない。ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロシクリル、チオール、アルキルチオ(アリールチオ)アルキルチオアルキル、アリールチオアルキル、アルキルスルホニル、アルキルスルホニルアルキル、アリールスルホニルアルキル、アルコキシ、アリール酸素、アラルコキシ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、ハロアルキル、アミン、シアノ、ニトロ、アルキルアミノ、アリールアミン、アルキルアミノアルキル、アリールアミノアルキル、アミノアルキルアミノ、ヒドロキシ、アルコキシアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニルアルキル、アシル、アラルコキシカルボニル、カルボン酸、スルホン酸、スルホニル、ホスホン酸、アリール、ヘテロアリールと複素環化合物。置換基をさらに置換する可能性があることが理解される。
他に定義されていない限り、本明細書の用語「アルキル」単体、または他の用語と組み合わせているものは、C−C10直鎖またはC−C10分岐アルキル基を含む飽和脂肪系炭化水素鎖を表す。「アルキル」の例には、メチル、エチル、プロピル基、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチルまたはネオペンチルなどがあるが、これに制限されたものではない。
本明細書の用語「ハロ」、「ハロゲン」単体、または他の用語と組み合わせているものは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素のことを意味する。
用語「ヒドロキシ」または「ヒドロキシル」は−OH基を指す。
用語「アミノ」は、−NH基を指す。
本明細書の用語「アルコキシ」または「アルコキシル基」はアルキル−O−基または−O−アルキルのような上記定義上のアルキル基を指す。アルコキシ基を含む典型的C−C10アルキル基には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ、t−ブトキシなどがあるが、これに制限されたものではない。アルコキシ基は1つ以上の適切基を用いて非置換型や置換型となり得る。
本明細書の用語「アルキルアルコキシ」は、アルコキシ基が上記に定義されているようにアルキル−O−アルコキシ−または−アルコキシ−O−アルキルを指す。典型的アルコキシルアルコキシ基には、メトキシエトキシ、エトキシエトキシ、メトキシプロポキシ、エトキシメトキシ、エトキシプロポキシ、プロポキシメトキシ、プロポキシエトキシなどが含まれているが、これに制限されたものではない。
本明細書の用語「シクロアルキル」単体、または他の用語との組合せでは、−C−C10飽和環状炭化水素環を意味する。シクロアルキルは単一環であり、通常3〜7の炭素環原子が含まれる。単一環・シクロアルキルには、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどがあるがこれに制限されたものではない。また、シクロアルキルは、多環式であり、複数の環を含む場合もある。多環式シクロアルキルの例には、橋渡しで融合したスピロ環炭素環式化合物などが含まれる。
本明細書の用語「アリール」は随意に、約6〜14の炭素原子をもつ単環、二環式、多環式の芳香族炭化水素環式と置換される。C−C14アリール基の例としては、フェニル、ナフチル、ビフェニル、アントリル、テトラヒドロナフチル、フルオレニル、インダニル、ビフェニレニルおよびアセナフチルを含むがこれに制限されたものではない。アリール基は1つ以上の適切基を用いて、非置換または置換となり得る。
用語「ヘテロシクロアルキル」は、非香料で、飽和状態か部分飽和状態の、単環または多環式の3〜15構成を指し、多環式では炭素、酸素、窒素と硫黄からなる族からそれぞれ選ばれる残りの環原子とともにO、N、S、S(O)、S(O)、NHまたはC(O)から選択される最低1つのヘテロ原子またはヘテロ基をもつものである。「ヘテロシクロアルキル」の例には、アゼチジニル、オキセタニル、イミダゾリジニル、ピロリジニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピラゾリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオフェニル、ジヒドロピラニル、インドリニル、インドリニルメチル、アゼパニル及びそれらのN−オキシドがあるが、これに制限されたものではない。ヘテロシクロアルキル置換基結合は、炭素原子またはヘテロ原子のいずれかを経由して起こり得る。ヘテロシクロアルキル基は随意に、前記の1つ以上の基により適切な基に置換される。
本明細書の用語「ヘテロアリール」単体、または他の用語との組合せで総数5〜14環をもつ完全不飽和環状を意味する。少なくとも、環原子の1つは、炭素、酸素、窒素、硫黄で構成された基からそれぞれ選択された残りの環原子/基をもつ、ヘテロ原子(つまり、酸素、窒素、硫黄)である。ヘテロアリールは、単環(単環式)、二環式、多環式である場合がある。「ヘテロアリール」の例には、ピリジル、ピリジン−1−酸化物、インドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリルなどがあるが、これに制限されたものではない。用語ヘテロアリールには、それらのN−酸化物及びその関連が含まれる。
本明細の用語「ヘテロ原子」は、硫黄、窒素や酸素原子を指す。
本明細の用語「化合物」は本発明で公開される化合物で構成されている。
本明細の用語「構成する」または「構成」は、1つ以上の機能または組成分の存在を許すことを含む感覚で一般的に使用されている。
本明細の用語「または」は、それ以外に記載がない限り「および/または」を意味する。
本明細書の用語「含むこと(including)」、「含む(include)」、「含む(includes)」及び「含まれる(included)」のような他の形式は、制限的ではない。
本明細の用語「成分」は、指定量中の指定成分を含んでいる製品と、指定量中の指定成分の組合せによって直接的又は非直接的に結果として含んでいる製品を包含することを意図している。「薬学的に容認される」ことで、基材、希釈剤または賦形剤は製剤の他の成分と関わりがあり、その受取者に有害でないものでなければならない。
本明細書の用語「処置する(treat)」、「処置している(treating)」、「処置(treatment)」とは、疾病やその付随症状を緩和または除去する方法を指す。
本明細書の用語「防ぐ(prevent)」、「防ぐこと(preventing)」、「防止(prevention)」とは、疾患の発症やその付随症状を防ぐこと、または疾患を患わない方法を指す。本明細書で使用する「防ぐ(prevent)」、「防ぐこと(preventing)」、「防止(prevention)」には、疾患やその付随症状の発症を遅らせ、被験体が疾患を患うリスクを軽減することも含まれる。
本明細書の用語で投与が検討される「被験体」とは、人間や人間以外の動物に制限されない。例えば、哺乳類や鳥類なども含まれる。特定実施態様では、動物は哺乳類とする。人間でない動物には、遺伝子導入動物がある。
本明細書の用語「投与する(administer)」、「投与すること(administering)」、「投与(administration)」とは、化学式(I)の化合物やその医薬組成物を移植、吸収、摂取、注射、吸入、その他投入することを指す。
本明細書の用語「治療有効量」とは、病気の症状の進行防止・ある程度それを軽減・または疾患治療用に十分な投与する化合物量を指す。
「薬学的に許容される」とは、医薬組成物を使えるようにするのに有効な部分で、通常安全で非毒性であり、生物学的にもその他でも望ましくないものでないものとする。それには人間の製薬使用だけでなく獣医にも受け入れられるものということを含む。
用語「立体異性体」や「異性体」とは、どのような鏡像異性でも、1つ以上の二重結合に耐える時でも、化学式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、および(IF)の化合物の鏡像体、ジアステレオ異性体、幾何学的異性体を指す。化学式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)と(IF)の化合物の場合、関連手法は鏡像異性で、ラセミ体や光学活性形で存在することが出来る。本発明には、D−異性体、L−異性体、その混合と同様に、ジアステレオマー型、鏡像異性形、エピマー形態を含む立体化学的異性体形が含まれることを理解すべきものとする。化合物の個々の立体異性体は、キラル中心を有する市販の開始材料からか、又は鏡像異性体の混合物の調合により、次にジアステレオマーの混合物への転換などの分離、ついでキラルクロマトグラフィ・カラムの上での鏡像異性体の分離または再結晶、クロマトグラフィー技術、直接分離、又は当該技術分野で知られている他の適切な方法により合成的に調整される。特定立体化学の開始化合物は、営利上使用可能であり、またその分野で既知の技術で製薬し解決できる。さらに、本発明の化合物は幾何異性体として存在するものである。本発明には、適切な混合物同様、全てのcis(シス)、trans(トランス)、syn(シン)、anti(抗)、entgegen(エントゲーゲン、E)とzusammen(ツザメン、Z)異性体が含まれる。
本明細書の用語「CDK」とは、サイクリン依存性キナーゼを指す。CDKは調節タンパク質であるサイクリン(例としてサイクリンH)を結合する。CDKはセリンとスレオニンの基質をリン酸化する。CDKには、CDKl、CDK2、CDK2、CDK4、CDK5、CDK7、CDK8、CDK9、CDK10、CDK11、CDK12、CDK13、CDK14、CDK16、CDK18およびCDK20が含まれる。CDK7は、内部気質がサイクリンH、MAT1(例えばMNAT1)またはサイクリンHとMAT1複合体であるCDKである。用語・CDK阻害剤とは、選択的転写CDK阻害剤のことを指す。
本発明は、置換型ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジンおよびピラゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体の化学式(I)を提供しており、それらは選択的転写CDK阻害、特に選択的転写CDK7、CDK9、CDK12、CDK13またはCDK18阻害、より具体的には選択的転写CDK7に有効である。
本発明では、さらに同置換型ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジンおよびピラゾロ[1,5−a]ピリミジン化合物および治療薬としてそれらの誘導体で構成される医薬組成物を提供する。
第1の実施態様に従い、本発明では化学式(I)の化合物、
またはその薬学的に許容可能な塩または立体異性体を提供し;
式中、
XはCHまたはNであり;
環Aは、単環式か二環式アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキルであり;
環Bはシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、または不在であり;
は水素、アルキルまたはシクロアルキルであり;
は、随意置換されたアルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり;ここで、随意置換基はアミノ、ハロ、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシル、アルコキシアルコキシル、アルキルアミノ、シアノ、ニトロ、またはハロアルキルであり;
それぞれ独立状態のRは、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、シアノ、ニトロ、ハロアルキルであり;
それぞれ独立状態のRは、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、−(NH)−S(O)−CH=CH、(NH)−CH−CH=CH−C(O)−NR
であり,;
ここで、それぞれ独立状態のRとR”は水素またはアルキルであり;R’は水素、ハロ、アルキル、アルコキシアルキルまたは−CH−NRであり;
は水素またはアルキルであり;
とRは各自に水素またはアルキルであり;またはRおよびRは、それらと結合している窒素原子と一緒になって、O、SおよびNから選択される0〜2個の付加的なヘテロ原子を有する随意置換された複素環を形成し;その随意置換基は、1つ以上のアルキルまたはハロであり;
は−O−、−S−、−NH−または不在であり;
は不在または随意置換されたC−Cアルキレンであり、そのアルキレンの1つ以上のメチレン単位は、−C(O)−、−O−、−N(R)−またはシクロアルキレンで随意かつ各自に置換されており;そこでRは水素またはアルキルであり;
mは0〜1であり;
nは0、1または2であり;
pは1、2または3であり;そして
qは0〜1である。
別の本発明実施態様では、化学式(I)の化合物は化学式(IA)の化合物:
またはその薬学的に許容可能な塩または立体異性体であり;
式中、
環A、環B、L、L、R、R、R、R、R、m、n、及びpは、化学式(I)に定義されているものと同じである。
別の発明実施態様では、化学式(I)の化合物は化学式(IB)の化合物:
または、その薬学的に許容可能な塩または立体異性体であり;
式中、
X、環B、L、L、R、R、R、R、R、m、n、及びpは、化学式(I)に定義されているものと同じである。
本発明のさらに別の実施態様では、化学式(I)の化合物は化学式(IC)の化合物:
または、その薬学的に許容可能な塩または立体異性体であり;
式中、
は、随意シクロアルキルに置換、または随意ヘテロシクロアルキルに置換され;
X、環A、環B、L、R、R、R、R、m、n、及びpは、化学式(I)に定義されているものと同じである。
本発明の別の実施態様では、化学式(I)の化合物は化学式(ID)の化合物:
または、その薬学的に許容可能な塩または立体異性体であり;
式中、
は、随意シクロアルキルに置換、または随意ヘテロシクロアルキルに置換され;
X、環B、L、R、R、R、R、m、n、及びpは、化学式(I)に定義されているものと同じである。
本発明の別の実施態様では、化学式(I)の化合物は化学式(IE)の化合物:
または、その薬学的に許容可能な塩または立体異性体であり;
式中、
X、環B、L、R、R、R、R、m、n、及びpは、化学式(I)に定義されているものと同じである。
本発明の別の実施態様では、化学式(I)の化合物は化学式(IF)の化合物:
または、その薬学的に許容可能な塩または立体異性体であり;
式中、
X、L、R、R、R、R、R、m、n、及びpは、化学式(I)に定義されているものと同じである。
ある実施態様に従い、本発明は化学式(I)と(IA)の化合物を提供する;環Aはアリール基、そして環B、X、L、L、R、R、R、R、R、m、n、及びpは、化学式(I)に定義されているものと同じである。
別の実施態様に従い、本発明は、化学式(I)と(IA)の化合物を提供する;ここで、A環は単環または二環式のヘテロアリールやヘテロシクロアルキルとそのN−酸化物;そしてB環、X、L、L、R、R、R、R、R、m、n、及びpは、化学式(I)に定義されているのと同じである。
別の実施態様に従い、本発明は、化学式(I)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)と(IF)の化合物を提供する;ここで、XはNである。
また別の実施態様に従い、本発明は、化学式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)と(IE)の化合物を提供する;ここで、Lは不在か、または−NHC(O)−、−C(O)NH−、−OC(O)−、
から選択される。
また別の実施態様に従い、本発明は、化学式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)および(IE)の化合物を提供する;ここで、B環は不在か、または、フェニル、シクロヘキシル、ピペリジニル、ピロリジニル、アジリジニル、1−メチル−1H−ピラゾール、ピペラジニル、モルホリニルから選択される。
次の実施態様は本発明の例示であり、例示された特定実施態様に請求項を制限することを目的としたものではない。
本発明の特定実施態様に従い、具体的な提供は化学式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、および(IF)の化合物である。ここで、Rは水素、アルキル基またはシクロアルキルとする。前記アルキルがエチルまたはイソプロピルであり、前記シクロアルキルがシクロプロピルであることが望ましい。
本発明の特定実施態様に従い、具体的な提供は化学式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、および(IF)の化合物である。ここで、Rは、随意シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルに置換される。随意置換されたシクロアルキルは
が望ましい。特に随意置換されたヘテロシクロアルキルは
とする。
本発明の特定実施態様に従い、具体的な提供は化学式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)および(IF)の化合物である。ここで、Rは随意アミノ、アルコキシまたはアルコキシアルコキシで置換されたアルキルとする。Rは、メチル、アミノブチル、メトキシエチル、イソブタニルおよびメトキシエトキシエチルが望ましい。
本発明の特定実施態様に従い、具体的な提供は化学式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)および(IF)の化合物である。ここで、Rは水素またはアルキルとする。同アルキルにはメチルが望ましい。
本発明の特定実施態様に従い、具体的な提供は化学式(I)、(IA)および(IC)の化合物である。ここで、A環は、フェニル、ピペリジニル、ピリジルおよびピリジン−N−酸化物である。
本発明の特定実施態様に従い、具体的な提供は化学式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)および(IF)の化合物である。ここで、Rは、ハロまたはアルキルとし、同ハロはフルオロ、同アルキルはメチルまたはエチルが望ましい。
本発明の特定実施態様に従い、具体的な提供は化学式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)および(IF)の化合物である。ここで、Rは−(NH)−S(O)−CH=CH、−(NH)−CH−CH=CH−C(O)−NR
とする。そしてR、R’、R”、R、R、及びqは化学式(I)に定義されているものと同じである。
前述の実施態様に従い、具体的な提供は化学式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)および(IF)の化合物である。ここで、R
である。
特定実施態様に従い、本発明では化学式(I)の化合物を提供し、その中で「m」と「n」はそれぞれ0又は1とし、「p」は1である。
特定実施態様に従い、本発明では以下を含む基から選択した化合物、または、その薬学的に許容可能な塩または立体異性体を提供する。
特定実施態様では、本発明で、記載したとおり化学式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩または立体異性体、そして、最低1つの容認される医薬品賦形剤(例えば薬理学的に容認される基材または希釈剤など)、からなる医薬組成物を提供する。本明細に記載のとおり、医薬組成物は、最低1つの化合物の治療有効量からなるのが望ましい。本特許申請に記載されている化合物は、許容される医薬品賦形剤(基材または希釈剤など)と関連しており、また基材で薄められるか、カプセル、小袋、紙または他の容器の形式で基材の中に閉じ込められるものである。
また別の実施態様では、本発明の化合物がキナーゼ阻害剤と考えられている。特定の実施態様では、本発明の化合物がCDK阻害剤である。特定の実施態様では、本発明の化合物がCDK7阻害剤である。特定の実施態様では、本発明の化合物が選択的CDKの阻害剤である(例えば、非CDKキナーゼよりもCDK阻害により活動的なこと)。特定の実施態様では、本発明の化合物が選択的CDK7阻害剤である(例えば、非CDK7キナーゼよりもCDK7阻害により活動的なこと)。特定の実施態様では、本発明の化合物が選択的CDK9阻害剤である。特定の実施態様では、本発明の化合物が選択的CDK12阻害剤である。特定の実施態様では、本発明の化合物が選択的CDK13阻害剤である。特定の実施態様では、本発明の化合物が選択的CDK18阻害剤である。
別の実施態様では、本発明が、選択的転写CDKに関連した疾患や障害の処置や予防に使用する目的の医薬組成物を提供する。
別の実施態様では、本発明が、選択的転写CDK逸脱活性に関連した疾患や疾病を患っている被験体に対し、処置に使用する目的の医薬組成物を提供する。
別の実施態様では、本発明が、選択的転写CDK阻害に関連した疾患や疾病の処置・予防に使用する目的で、化学式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)および(IF)の化合物からなる医薬組成物を提供する。特に、選択的転写阻害剤はCDK7、CDK9、CDK12、CDK13またはCDK18であり、より具体的にはCDK7である。
別の実施態様では、本発明が、選択的転写CDK阻害逸脱活性に関連した疾患や疾病を患っている被験体に対し、処置に使用する目的で化学式(I)(IA)、(IC)、(ID)、(IE)、および(IF)の化合物からなる医薬組成物を提供する。特に、選択的転写阻害剤はCDK7、CDK9、CDK12、CDK13またはCDK18であり、より具体的にはCDK7である。
また別の実施態様では、本発明が、CDKが関与する障害や疾患や疾病の治療に効果のある量の化合物を投与する目的の処置方法を提供する。特に、CDKはCDK7、CDK9、CDK12、CDK13またはCDK18で、より具体的には選択的転写CDK7である。
そのような受容体の阻害を引き起こすのに有効な量で本明細書に記載される一つ以上の化合物を必要とする被験体に投与することにより被験体における選択的転写CDK阻害剤の抑制方法を提供する。特に選択的転写阻害剤は、CDK7、CDK9、CDK12、CDK13またはCDK18であり、より具体的にはCDK7である。
本発明の別の態様では、生体サンプルまたは被験体のキナーゼ活動の抑制方法に関連する。特定実施態様では、キナーゼが選択的転写CDKである。特定実施態様では、キナーゼが選択的転写CDK7である。別の実施態様では、キナーゼが選択的転写CDK9、CDK12、CDK13、CDK18である。
別の実施態様では、キナーゼ活動に異常な活動が見られる。別の実施態様では、キナーゼ活動を抑制すると元に戻せない。別の実施態様では、キナーゼ活動を抑制しても元に戻すことができる。別の実施態様では、キナーゼ活動の抑制方法には、キナーゼへの化学式(I)の化合物の結合が含まれる。
また別の実施態様では、本発明の化合物が、細胞周期の重要な調整を行う選択的転写CDK阻害剤となる。
また別の実施態様では、本発明の化合物が、細胞周期の重要な調整を行う転写CDKの選択的阻害剤であり、細胞周期進行と転写の双方を抑制する。
また別の実施態様では、本発明の化合物が、細胞周期の重要な調整を行う選択的転写CDK阻害剤であり、細胞周期進行と転写の双方を抑制する。ここで、選択的転写CDK阻害剤はCDK7、CDK9、CDK12、CDK13またはCDK18である。
また別の実施態様では、本発明の化合物は、細胞周期の重要な調整を行う選択的転写CDK阻害剤であり、細胞周期進行と転写の双方を抑制する。ここで、選択的転写CDK阻害剤はCDK7である。
また別の実施態様では、本発明の化合物が、またRNAポリメラーゼII CTDのser5のリン酸化を抑制する。ser5のリン酸化はCDK7のメカニズムに基づいた阻害と一致する。
また別の実施態様では、本発明の化合物が、またRNAポリメラーゼII CTDのser2および/またはser7のリン酸化を抑制する。ser2および/またはser7のリン酸化は、転写CDK各々のメカニズムに基づいた阻害と一致する。
また別の実施態様では、本発明の化合物(選択的転写CDK阻害剤)が、生体内に投与される時、PARP分裂によるアポトーシス反応が示された。
また別の実施態様では、本発明の化合物(選択的転写CDK阻害剤)が、生体内投与後、Mcl−Iのような短い生存タンパク質の下方制御といったプロ・アポトーシス効果を示す可能性がある。
発明の化合物は、医薬組成物の形で通常投与される。このような成分は、薬学分野ではよく知られている手順を使用して調製することができ、少なくても1つは本発明の化合物からなる。本発明の医薬組成物は、本明細に記載の1つ以上の化合物と許容される1つ以上の医薬品賦形剤からなる。一般的に、許容される医薬品賦形剤は、規制当局に承認されたか、または一般的に人間・動物への使用に安全と見なされているものである。許容される医薬品賦形剤には、基材、希釈剤、滑剤、潤滑油、防腐剤、緩衝化剤、キレート剤、ポリマー、ゲル化剤、粘性化剤、溶剤などが含まれるが、これに制限されるものではない。
経口、非経口または吸入経路で、医薬品賦形剤が投与される。非経口投与の例には、注射、経皮投与、経粘膜投与、経鼻投与、経肺動脈投与が含まれる。
適切な基材の例には、水、食塩水、アルコール、ポリエチレン・グリコール、ラッカセイ油、オリーブ油、ゼラチン、ラクトース、テラアルバ、ショ糖、デキストリン、炭酸マグネシウム、砂糖、アミロース、ステアリン酸マグネシウム、タルカムパウダー、ゼラチン、寒天、ペクチン、アカシア、ステアリン酸、セルロース低アルキル・エーテル、ケイ酸、脂肪酸、脂肪酸アミン、脂肪酸モノグリセリド、そして、ジグリセリド、脂肪酸エステルとポリオキシエチレンが含まれるがこれに制限されるものではない。
医薬組成物は、薬学的に許容される1つ以上の助剤、湿潤剤、懸濁化剤、保存剤、緩衝剤、甘味剤、着香剤、着色剤、前述のどのような組合せをも含めることも出来る。
医薬組成物は従来の形式で、例として錠剤、カプセル、溶液、懸濁液、注射用、局所使用向け製品である。さらに、本発明の医薬組成物は、目的の公開プロファイルを提供するよう策定される。
純粋な形や適切な医薬組成物で、本発明の化合物投与は、医薬品投与の許容可能経路のいずれかを使用してとり行うことができる。投与ルートは、適切な、また目的の場所へ特許出願の活性化合物を有効に運ぶいずれかの経路である。投与に適した経路は、経口、鼻、頬部、皮膚、皮内、経皮、非経口、経肛門、皮下、静脈内、尿道内カテーテル、筋肉内、局所であるが、これに制限されない。
内用固形製剤には、錠剤、カプセル剤(ソフトまたはハードゼラチン)、糖剤(粉末や造粒粒子の形状の有効成分を含む)、トローチ、口内錠があるがこれに制限されない。
液体製剤には、シロップ、乳剤、懸濁剤や溶液のような無菌注射液があるがこれに制限されない。
化合物の外用剤として、軟膏、貼付、クリーム、ローション、パウダー、溶液、目薬や耳薬、含浸包帯があるが、薬剤浸透を補助する適当な慣用的添加剤が含まれる可能性がある。
本特許出願の医薬組成物は、文献で知られている従来手法で用意する。
本明細に記載の疾患や障害の処置使用向けの化合物の適宜用量については、関連分野で熟練した者が判断する。治療投与量については、動物を用いた研究から得られた予備証拠に基づき、人体の投与量研究を使用し一般的に同定する。投与量は、望ましくない副作用が発生することなく、目的の治療メリットが十分にあるものでなければならない。投与方法、剤形と適切な医薬品賦形剤は、またその分野で熟練した者が上手に使用したり調整したりも出来る。本特許出願範囲内で、変更や修正が想定されている。
実施態様の本発明公開の化合物は、医薬品投与向けに製剤化したものである。
また本発明の別の実施態様では、選択的転写CDK阻害剤関連疾病や疾患の治療と予防についての本発明公開として化合物使用を提供する。特に、選択的転写CDK阻害剤は、CDK7、CDK9、CDK12、CDK13またはCDK18で、とりわけCDK7が著しい。
また本発明の別の実施態様では、その症状が処置、改善、軽減されるよう、また選択的転写CDK阻害剤を抑制し予防するよう、疾患処置や疾患予防用に化合物、薬学的に認められるその塩使用を提供する。特に、選択的転写阻害剤はCDK7、CDK9、CDK12、CDK13またはCDK18であり、より具体的にはCDK7が著しい。
また別の実施態様では、選択的転写CDKの媒介障害や疾患や疾病は増殖性のあるものである。前述の実施態様に従い、増殖性障害や疾患や疾病は、がん、炎症性障害、自己炎症障害、感染疾患の構成群から選択されるものだが、これに制限されない。
他の実施態様では、化学式(I)を用いた処置や予防をすべき増殖性疾患は典型的にCDK各々の異常活動に関連しており、具体的にはCDK7、CDK9、CDK12、CDK13または18の異常活動である。CDK7、CDK9、CDK12、CDK13または18の異常活動は、それらの増加した活動や、不適当な活動(通常通りでない)である可能性がある。特定実施態様では、CDK7、CDK9、CDK12、CDK13またはCDK18は過剰発現したものではなく、CDK7、CDK9、CDK12、CDK13またはCDK18の活動は増加したものや不適当なものである。他の特定実施態様では、CDK7、CDK9、CDK12、CDK13またはCDK18は過剰発現され、CDK7、CDK9、CDK12、CDK13またはCDK18の活性は増加され、及び/又は不適当なものである。化学式(I)と薬学的許容される塩や立体異性体、およびその組成物は、増殖性疾患の処置や予防に関して有効で、CDK7、CDK9、CDK12、CDK13またはCDK18の活動を抑制する可能性がある。
また別の実施態様に従い、本発明の化合物は、ウイルス性疾患、真菌性疾患、神経疾患/神経変性疾患、自己免疫疾患、炎症、関節炎、抗増殖疾患(眼球網膜症のようなもの)、神経型疾患、脱毛症と心血管疾患などの増殖性疾患療法に有効と期待されている。
また別の実施態様に従い、本発明の化合物が、様々ながん処置に有効である。これには、乳、肝臓、肺、大腸、腎臓、膀胱などを含む上皮がんがあるがこれに制限されず、小細胞性肺がん、非小細胞性肺がん、頭頸部がん、甲状腺がん、食道がん、胃がん、すい臓がん、卵巣がん、胆嚢がん、頸部がん、前立腺がんと扁平上皮がんを含む皮膚がん;白血病を含むリンパ球系の造血器腫瘍、急性リンパ芽球性白血病、急性リンパ性白血病、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、B細胞性リンパ腫、T細胞リンパ腫、毛様細胞性リンパ腫、骨髄腫、マントル細胞リンパ腫やバーキットリンパ腫;また急性/慢性骨髄性白血病・骨髄異形成症候群・前骨髄球性白血病を含む骨髄細胞系の造血器腫瘍;また線維肉腫・横紋筋肉腫などの間葉から起こる腫瘍;また星状細胞腫・神経芽細胞腫・グリオーマや神経鞘腫を含む中枢・末梢神経系腫瘍も含まれる。その他腫瘍には、セミノーマ、黒色腫、骨肉腫、奇形腫、ケラトアカントーマ、色素性乾皮症、甲状腺濾胞がん、カポジ肉腫がある。
また別の実施態様に従い、被験体はヒトを含めた哺乳類である。
また別の実施態様に従い、本発明で薬剤使用目的の化合物を提供する。
また別の実施態様に従い、本発明では、薬剤製造に関して本発明の化合物使用を提供する。
また別の実施態様に従い、本発明では、選択的転写CDK阻害剤関連の疾患や障害の処置目的の薬剤製造に関して本発明の化合物使用を提供する。
また別の実施態様に従い、本発明では、選択的転写CDK阻害剤関連の疾患や障害の処置目的の薬剤使用向け化合物を提供する。
また別の実施態様に従い、本発明は、1つ以上の追加の化学療法剤を必要とする被験体へ投薬する追加手順からなる。それらは抗増殖剤、抗がん剤、免疫抑制剤、鎮痛剤から独立して選択される化学療法剤である。
本発明の治療法には、化学式(I)に従い安全で効果的な量の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を必要とする患者(特にヒト)に投与することが含まれる。
本発明の化合物は、上記症状の治療や予防的治療の両方に示唆される。勿論、上記治療使用向けの投与用量は、採用されている化合物、投与用法、目的の治療、診断の疾患や疾病により異なるだろう。
本発明の化合物は、1つの薬剤として使用されることがあるが、化合物が様々な薬学的に許容可能な材料と配合される医薬組成物としても使用されることもある。
ある実施態様に従い、本発明の化合物は、化合物を構成する複数の原子レベルで原子同位元素の不自然な割合を含む可能性もある。例として、本発明は、本明細に列挙されるものと同一の同位体標識変異型も受け入れる。通常原子に自然にみられる有力な原子量または質量数とは異なる原子量または質量数を持つ原子に1つ以上の化合物原子が置換されるという事実のためである。任意の特定の原子または指定要素の同位体は、本発明の化合物とその使用の範囲内で検討される。本発明の化合物中に取り入れることが出来る典型的な同位元素には、H(“D”)、H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、32P、33P、35S、18F、36Cl、123Iおよび125Iなどの、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素、ヨウ素がある。本発明の同位体識別化合物は、同位体識別試薬を非同位体識別試薬に置き換えることにより、通常、明細書の下記にスキームや例示で開示されるものと類似している次の手順で調製することが出来る。
一般的手順:
本発明の化合物は、合成化学物質手順で調製される。例示については本明細書に記載する。過程における段階順序には幅があること、試薬、溶媒と反応条件については具体的に記載されているものに置換される可能性があること、不安定な部分については必要に応じて保護・脱保護される可能性があることが、理解されるものとする。
一般化学式(I)の化合物合成への通常のアプローチを以下のスキームに表す。以下のスキームの用語「R」、「R」、「R」、「R」、「R」、「A」、「B」、「L」、「L」、「m」、「n」および「p」は化学式(I)に記載の通りである。
重要な中間体(化学式1.5)と(化学式3.4)の準備をするための一般的合成については、指定スキーム−Aとスキーム−Bにそれぞれ記載された。
重要な中間体(化学式1.5)の通常手順は、開始剤の化学式−1.0の化合物を使用し2つの経路で合成された。
ルートA:
化学式−1.0の化合物は、DIPEA、TEAなどの適当な塩基存在下で、またACN、1,4−ジオキサン、DMSO、DCEなどの適当な極性溶媒の存在下で化学式−1.1によりおおよそ20℃から35℃の温度下で2時間から24時間にわたり扱うことができ、化学式−1.2の化合物を実現する。化学式−1.2の化合物は、さらにDCM、CHCl3、DCEなどの適当な溶媒の存在下でmCPBAによりおおよそ0℃から35℃の温度下で2時間から24時間にわたり取り扱うことができ、化学式−1.3の化合物を実現する。溶剤(NMPのような溶剤)があろうともなかろうとも、化学式1.3の化合物を適当なアミンにより、おおよそ100℃から150℃の温度下で1時間から24時間かけて扱うことで化学式1.4(その中でL=NH)の化合物を合成することが出来る。また、化学式1.3の化合物をTHF、DMSO、DMF、1,4−ジオキサンまたはジエチルエーテルなどの適切溶媒にありNaH、LiH、KH、KCOまたはCsCOなどの適切塩基の存在下で適当なアルコールと、おおよそ−30℃から100℃の温度かで温度下で1時間から24時間かけて扱うことで化学式1.4(その中でL1=O)の化合物が合成することが出来る。化学式−1.4の化合物は、THF:MeOH:水、THF:EtOH:水、メタノール:水、エタノール:水、メタノールまたはエタノールなどの適切な溶媒配合比率を用いて、おおよそ20℃から120℃の温度下で約1時間から24時間かけて亜鉛末/NHClまたはFe/NHClまたはZn/aq.NHClのような適当な試薬の存在下でニトロ基の還元を経て、化学式1.5の化合物を実現する。
ルートB:
化学式1.5の化合物は、化学式−1.0の化合物を使用し化学式2.1の化合物と反応させることで準備され、ルート−Aに示しているように化学式の化合物1.4の準備に似た手順を使用することで化学式2.4の化合物の形成まで進めることが出来る。結果として得られた化学式2.4の化合物はさらに、おおよそ20℃から35℃の温度下で約2時間から24時間かけてDCM、クロロホルム、THFまたは1,4−ジオキサンなどのような適当な溶媒の存在下でTFAなどの適当な試薬の存在下でBOC(ブチルオキシカルボニル)の脱保護を経て、化学式−1.5の化合物を実現する。
重要な中間体(3.4)の調製をするための通常手順は、スキーム−Bに従い合成された。
一般的な化学式−3.4の化合物は、スキーム−Aのルート−Bに示す手順に従い、化学式1.0の化合物を使用し化学式3.1の化合物と反応させることにより調製され、さらに化学式3.4の化合物形成まで進めることが出来る。
化学式(I)の化合物の調製のための通常スキーム:
スキーム−Iとスキーム−IIのルート−A・ルート−Bに示す手順に従い、化学式−1.5の化合物を開始剤として使用し、一般的な化学式(I)に沿う化合物を調製することが出来る。
ルートA:
化学式(I)の化合物は、DMF、THF、DMSO、DCMなどの適当な溶媒において、DIPEAまたはTEAのような適当な塩基の存在下で、HATU、EDC.HCl−HOBtなどの適当な試薬の存在下にある適切な酸を用いて、おおよそ20℃から35℃の温度下で約1時間から24時間かけて化学式−1.5の化合物を処理することで、合成することが出来る。
ルートB:
化学式3.4の化合物は、スキーム−Iルート−Aに示す手順に従い調製された。結果として得られた化学式−3.4の化合物は、おおよそ20℃から35℃の温度下で約2時間から24時間かけてDCM、クロロホルム、THFまたは1,4−ジオキサンなどの適当な溶媒の存在下で、TFAなどの適当な試薬の存在下にあるBOCの脱保護を経て、化学式−3.5の化合物を実現する。DCM、クロロホルム、THFまたは1,4−ジオキサンなどの適当な溶媒の存在下で、TEAやDIPEAなどの適当な塩基の存在下にある適切な酸塩化物を用いて、おおよそ20℃〜35℃の温度下で2時間から24時間かけて化学式−3.5の化合物を処理し、化学式−Iの化合物を実現することができる。
また、化学式−Iの化合物は、DMF、THF、DMSO、DCMなどの適当な溶媒の存在下で、DIPEAまたはTEAなどの適当な塩基下で、HATU、EDC.HCl−HOBtなどの適当な試薬の適切な酸を用いておおよそ20℃から35℃の温度下で1時間から24時間かけて化学式−3.5を処理することにより、合成することが出来る。
また、環Bが不在の化学式(I)の化合物である化学式(IF)の化合物は、スキーム−IIに示す手順に従い、化学式−1.5の化合物を開始剤として使用することにより調製された。
化学式(I)の化学式−IFの化合物は、DCM、クロロホルム、THFまたは1,4−ジオキサンなどの適当な溶媒中のDIPEAまたはTEAのような適当な塩基のそれぞれの酸塩化物(DMFまたはTHFなどの適当試薬存在にある塩化オキサリルなどの適当試薬のそれぞれのハロアルキーノウ酸から調製された)を用いて、おおよそ20℃から35℃の温度下で2時間から24時間かけて化学式−1.5の化合物を処理することにより、調製することが出来る。得られた化合物は、ACN、THF、DMF、DMSOなどの適当な溶媒に含まれるKCO、NaCOなどの塩基中の様々なアミン類を用いて、おおよそ20℃から100℃の温度下で2時間から24時間かけて処理することが出来る。
略語:
以下の略語はそれぞれ本明細書における定義を指す。LDA(リチウムジイソプロピルアミド)、KCO(炭酸カリウム)、PdCl(dppf)−DCM(1,1’−Bis(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、ジクロロメタン複合体)、DHP(3,4−ジヒドロ−2H−ピラン)、PTSA(p−トルエンスルホン酸)、EDCI(1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、Dikis(Bis(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物)、NH溶液(アンモニア水)、Prep Column(分取カラム)、Prep TLC(分取用薄層クロマトグラフィー)、rt(保持時間)、RT(室温)、DMF(ジメチルホルムアミド)、h(時間)、LC−MS(液体クロマトグラフィー質量分光法)、NaOH(水酸化ナトリウム)、NaSO(硫酸ナトリウム)、ACN/CHCN(アセトニトリル)、HCl(塩化水素)、THF(テトラヒドロフラン)、DCM(ジクロロメタン)、TFA(トリフルオロ酢酸)、TLC(薄層クロマトグラフィー)、DIPEA(ジイソプロピルエチルアミン)、DMSO−d(ジメチル スルホキシド−d)、HATU(1−[Bis(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム 3−oxid−ヘキサフルオロホスフェート)、BocO(ジターシャルブチルジカルボナート)、HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)、NaHCO(炭酸水素ナトリウム)、NaH(水素化ナトリウム)、SEM塩化化合物(2−(トリメチルシリル)エトキシ 塩化メチル)、CsCO(炭酸セシウム)、BINAP(2,2’−Bis(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル)、Pd(dba)(Tris(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0))、TEA(トリエチルアミン)、TPP(トリフェニルホスフィン)、DIAD(ジイソプロピル・アゾジカルボン酸塩)、LiBH(水素化ホウ素リチウム)、TMSCl(クロロトリメチルシラン)。
例:
本発明が特定の前例により例示されたが、それに制限された解釈ではなく、先に開示されるように本発明には一般的な領域が含まれている。その精神や範囲を逸脱しない範囲で、様々な修正とその展開を行う。
記載例にあるMSデータは、以下のように得られた:
質量スペクトル:LC/MS Agilent社 6120 四重極子 LC/MS
記載例にあるNMRデータは、以下のように得られた:
1H−NMR:Varian社 400 MHz
マイクロ波化学は、CEM Explorer(CEMエクスプローラ)上で実施された。
中間体の合成:
化学式(I)の化合物向け手順は以下に段階的に詳しく記載されており、本発明に準じた化合物製造手順に関する多様な中間体の一般的合成が含まれる。
中間体−1:4−クロロ−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジンの合成
この中間体は、US2008/045536に示される手順から調製され、開始剤として2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4(3H)−ワン(US2006/106019に従い準備)を使用する。LCMS:m/z = 200.9(M+H)
中間体−2:4−クロロ−8−エチル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジンの合成
ステップ−1:2−ホルミル化ブタンニトリルの合成
−78℃で、乾燥THF(50mL)中のブチロニトリル(7.5g,108.6mmol)撹拌溶液にTHF(55mL)のLDA 2.0M溶液を加えた。結果得られた反応混合物を−78 ℃で15分間かき混ぜた。−78℃で、ギ酸エチル(8.03g,108.6mmol)を加え、一晩反応混合物をかき混ぜた。反応終了後、反応混合物を氷水で急冷し、2NHClを使用しpH4に調整し、酢酸エチル(2x100mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過・濃縮し、表題の化合物(5.6g 未精製)を得た。得られた物質を精製せずに次のステップのために取っておいた。
ステップ−2:4−エチル−1H−ピアゾロ−5−アミンの合成
室温で、酢酸(0.5mL)を加えた後に、エタノール(112mL)と混ぜた2−ホルミル化ブタンニトリル溶液(5.6g,57.73mmol)にヒドラジン水和物(5.6mL)を加えた。その後、反応混合物を90℃で6時間加熱した。反応完了後、室温に冷まし氷水で冷却し、KCOを使用しpH9に調整し、酢酸エチル(2x25mL)で反応混合物を抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過・濃縮し、表題の化合物(5.6g 未精製)を得て、未精製状態で次のステップに移した。
ステップ−3:8−エチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4(1H)−ワンの合成
DCM(20mL)と混ぜた4−エチル−1H−ピラゾロ−5−アミン(5.0g,44.6mmol)の溶液に、0℃で一滴ずつO−エチル カーボネートイソチオシアネート(5.9g,45.03mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間混ぜた。N−((4−エチル−1H−ピアゾロ−5−イル)カルバモチオイル)ブチルアミド(3.5g, 32.40%) LCMSの中間体を生み出すため、得られた固体を濾過し乾燥した。m/z = 242.8 (M+H)。形成された中間体をさらにアセトニトリル(100mL)に溶解させ、KCO(6.2g,44.9mmol)を加え、反応混合物を60℃で3時間加熱した。反応終了後、反応混合物を水で冷やし、2N HClを用いて酸化させた。表題の化合物(2.6g,91.22%)を得るため、得られた固体をフィルターに通し乾燥した。 LCMS: m/z = 197.0 (M+H)
ステップ−4:8−エチル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4(3H)−ワンの合成
0℃でエタノール(40mL)に加えた8−エチル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4(1H)−ワン(2.0g, 10.19mmol)撹拌溶液に2M NaOH(10mL, 20mmol)を加えた。結果得られた反応混合物を0℃で10分間かき混ぜた。0℃でヨウ化メチル(1.5g, 10.50mmol)を加えた。加えた後、反応混合物を室温で4時間放置した。反応終了後、真空状態で揮発性物質を取り除き、得られた残りを、氷のように冷たい2N HClで希釈し、生じた固体を濾過し真空状態で乾燥し、表題の化合物(1.7g, 79.43%)を得た。HNMR (DMSO−d): δ 12.73 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 2.58−2.51 (q, 2H), 2.50 (s, 3H), 1.23−1.19 (t, 3H).LCMS: m/z = 210.9 (M+H)
ステップ−5:4−クロロ−8−エチル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジンの合成
0℃でPOCl(35mL)に加えた8−エチル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4(3H)−ワン(1.7g, 8.08mmol)撹拌溶液にN,N−ジエチルアニリン(3.6g, 24.1mmol)を加えた。反応混合物を90℃で4時間加熱した。反応終了後、反応混合物を真空状態で濃縮し、氷のように冷たい水で希釈した。酢酸エチルで水層を抽出した。(2x50mL)ブラインで混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し減圧の下で濃縮した。残留物をcombiflash(0−20%EtOAc/ヘキサン)を使用して精製し、表題の目的化合物(1.5g, 81.52%)を得た。LCMS: m/z = 228.9 (M+H)
以下の中間体−3と4を、上記のプロトコル(中間体−2)に従い、適切な反応物質・試薬を適当な状態で使用して調製した。中間体特性に関するデータをここに要約する。
中間体−5:tert−ブチル (3−(アミノメチル)−4−エチルフェニル)カルバミン酸の合成
ステップ−1:tert−ブチル(4−ブロモ−3−シアノフェニル)カルバミン酸の合成
DCM(20mL)に加えた5−アミノ−2−ブロモベンゾニトリル(0.8g, 4mmol)とDMAP(0.58g, 4.8mmol)溶液にDi−tert−ブチル ジカルボナート(1.14g, 4.8mmol)を加え、結果得られた反応混合物を8時間室温でかき混ぜた。反応完了後、反応混合物を氷のように冷たい水で希釈し、DCMで抽出した。(3x50mL)ブラインで混合有機層を洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し減圧の下で濃縮した。15%の酢酸エチル−ヘキサンで溶出し、残留物を100−200のメッシュ二酸化ケイ素コラムで精製し、表題の化合物(1g, 83%)を得た。LCMS: m/z = 297.15 (M+H)
ステップ−2:tert−ブチル (3−シアノ−4−エチルフェニル)カルバミン酸の合成
圧力容器でtert−ブチル(4−ブロモ−3−シアノフェニル)カルバミン酸(4.0g, 18.6mmol)、エチルボロン酸(1g, 3.3mmol)、CsCO(3.21g, 9.9mmol)が取り出された。トルエン(10mL)およびエタノール(1mL)の混合物を加えた。懸濁剤をガス抜きし、15分間窒素ガスで流した。その後、Pd(PPh(0.38g, 0.33mmol)を加え、圧力容器を密閉し夜通し110℃で加熱した。反応完了後、室温まで冷ましてから水で冷やし、酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し濃縮した。残留物を100−200のシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.28g, 66%)を得た。 LCMS: m/z = 247.2 (M+H)
ステップ−3:tert−ブチル (3−(アミノメチル)−4−エチルフェニル)カルバミン酸の合成
0℃でメタノールに加えたtert−ブチル(3−シアノ−4−エチルフェニル)カルバミン酸(0.5g, 2mmol)の冷やした溶液に、塩化ニッケル六水和物(0.17g, 1.2mmol)を加え、反応混合物を10分間かき混ぜ、0 ℃で水素化ホウ素ナトリウム(0.53g, 14mmol)を加えた。結果得られた反応混合物を室温で1時間放置し、0 ℃まで冷却させ、ジエチレントリアミン(0.24g, 2.4mmol)を加え、室温で1時間かき混ぜ、真空状態で濃縮した。残留物を水で薄め、生じた固体を除去し、乾燥した。Combiflashを使用し未精製のものを精製し、表題化合物を得た。(0.35g, 65%) LCMS: m/z = 251.1 (M+H)
上記プロトコル(中間体−5のステップ−1&3)に従い、適切な反応物・試薬を適当な状態で使用し、以下中間体−6と7を調製した。中間体特性に関するデータをここに要約する。
中間体−8:1−アクリロイルピペリジン−4−カルボン酸の合成
0℃で(20mL)のTHF:水(6:4)に加えたピペリジン−4−カルボン酸(1.0g, 7.81mmol)溶液に2M NaOH(7.8mL, 15.5mmol)を加え、10分間かき混ぜた。0℃で塩化アクリロイル(0.7g, 7.69mmol)を加え、その後、反応混合物を1時間かき混ぜた。反応終了後、反応混合物を氷水で冷やし、クエン酸でpH4まで調整し、酢酸エチル(2x100mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し濃縮した。得られた物質はジエチルエーテルを用いて粉末にし、未精製のものは濾過し、乾燥し、表題化合物(0.45g, 32.14%)を得た。HNMR (DMSO−d): δ 12.35 (s, 1H)、6.82−6.73 (m, 1H)、6.08−6.02 (dd, 1H)、5.65−5.61 (dd, 1H)、4.24−4.19 (d, 1H)、3.96−3.91 (d, 1H)、3.15−3.05 (t, 1H)、2.82−2.74 (t, 1H)、2.53−2.44 (m, 1H)、1.84−1.79 (m, 2H)、1.43−1.35 (m, 2H) LCMS: m/z = 184 (M+H)
上記プロトコル(中間体−8)に従い、適切な反応物・試薬を適当な状態で使用し、以下中間体−9から14を調製した。中間体特性に関するデータをここに要約する。
中間体−15:N−(3−アミノフェニル)−4−ニトロベンズアミドの合成
0℃でDMF(2mL)に加えた4−ニトロ安息香酸(0.3g, 1.85mmol)の冷やした溶液に、DIPEA(0.47mL, 3.7mmol)、HATU(0.84g, 2.22mmol)と加え、最後に1,3−ジアミノベンゼン(0.2g, 1.85mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間かき混ぜた。反応混合物を氷水で冷やし、酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、未精製の残留物を濾過し濃縮した。LCMS: m/z = 258.10 (M+H)
中間体−16:tert−ブチル (S)−3−(3−(アミノメチル)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
ステップ−1:tert−ブチル(S)−3−(3−シアノベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
0℃で乾燥DMF(5mL)に加えた3−シアノ安息香酸(0.5g, 5.98mmol)の冷やした溶液に、HATU(1.94g, 5.1mmol)およびDIPEA(1.25mL, 6.8mmol)を加えた。反応混合物にtert−ブチル(S)−3−アミノピペリジン−1−カルボン酸塩(0.66g, 3.4mmol)を加え、室温で2時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を氷水で薄め、酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、未精製の残留物(0.8g 未精製)を濾過し濃縮した。LCMS: m/z = 330 (M+H)
ステップ−2:tert−ブチル (S)−3−(3−(アミノメチル)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
0℃でMeOH(10mL)に加えたtert−ブチル(S)−3−(3−シアノベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩(0.8g, 2.47mmol)の溶液に、NaBH(0.73g, 19.32mmol)を少しずつ加えた後、ニッケル(II)六水和物塩化(0.29g, 1.23mmol)を加えた。結果得られた反応混合物を室温で1時間かき混ぜ、それから0℃まで冷やし、ジエチレントリアミン(0.25g, 2.46mmol)を加え、1時間室温でかき混ぜた。反応完了後、反応混合物を真空状態で濃縮し、酢酸エチル(30mL)希釈し、水とブライン溶液で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、未精製の残留物を濾過し濃縮した。(0.5g 未精製)LCMS: m/z = 334 (M+H)
上記プロトコル(中間体−16)に従い、適切な反応物・試薬を適当な状態で使用し、以下中間体−17を調製した。中間体特性に関するデータをここに要約する。
中間体−18:tert−ブチル 3−((5−(アミノメチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル) ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
ステップ−1:tert−ブチル 3−((5−シアノ−2−フルオロフェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
0℃でピリジン(5mL)に加えた1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−3−カルボン酸(1g, 4.3mmol)の冷えた溶液をPOCl(0.68g, 4.3mmol)に加えた後、3−アミノ−4−フルオロベンゾニトリル(0.59g, 4.3mmol)に加え、反応混合物を室温で2時間かき混ぜた。反応混合物を氷水で冷やし、酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、未精製の残留物を濾過し濃縮した。(1.1g)LCMS: m/z = 346.15(M−H)
ステップ−2:tert−ブチル3−((5−(アミノメチル)−2−フルオロフェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
0℃でメタノールに加えたtert−ブチル3−((5−シアノ−2−フルオロフェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(1.1g, 3.1mmol)の冷えた溶液に、塩化ニッケル六水和物(0.29g, 1.21mmol)を加え、反応混合物を10分間かき混ぜ、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(0.84g, 22.1mmol)を一気に加え、反応混合物を室温で1時間かき混ぜ、さらに0℃にまで冷却しジエチレントリアミン(0.32g, 3.1mmol)を加えた。室温で1時間かき混ぜ、真空状態で濃縮した。反応混合物を水で薄め、分離した固体を濾過し乾燥した。得られた固体を、combiflashを使用し精製し、表題化合物(0.8g, 72%)を得た。LCMS: m/z = 352 (M+H)
上記プロトコル(中間体−18)に従い、適切な反応物・試薬を適当な状態で使用し、以下の中間体−19から20を調製した。中間体特性に関するデータをここに要約する。
中間体−21:tert−ブチル3−((3−(1−アミノエチル)フェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
ステップ−1:tert−ブチル3−((3−アセチルフェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
この段階手順は中間体−15(1.2g)から採用された。LCMS: m/z = 347.1 (M+H)
ステップ−2:tert−ブチル (E)−3−((3−(1−(ヒドロキシイミノ)エチル)フェニル)カルバモイル) ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
EtOH(20mL)に加えたtert−ブチル3−((3−アセチルフェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(1.2g, 3.4mmol)の溶液に、室温で50% Aq.NHOH溶液(0.57mg,17.3mmol)を加えた。反応混合物を2時間80℃の温度下でかき混ぜた。反応混合物を濃縮し、表題の目的化合物(1.1g, 88%)を得た。LCMS: m/z = 362.1 (M+H)
ステップ−3:tert−ブチル3−((3−(1−アミノエチル)フェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
酢酸(5mL)に加えたtert−ブチル(E)−3−((3−(1−(ヒドロキシイミノ)エチル)フェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(1g,2.7mmol)の溶液に亜鉛(0.905g, 13.8mmol)を加えた。反応混合物を4時間室温でかき混ぜた。反応完了後、反応混合物をセライトで濾過し、酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄、NaSOで乾燥し、濾過し濃縮し、表題の目的化合物(0.9g, 未精製)を得た。LCMS: m/z = 347.7 (M+H)
中間体−22:tert−ブチル4−(3−アミノベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
ステップ−1:tert−ブチル4−(3−ニトロベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
この段階手順は中間体−15(1.2g 未精製)から採用された。
ステップ−2:tert−ブチル4−(3−アミノベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
0℃でTHF:MeOH:水の混合物(2:1:1, 40mL)に加えたtert−ブチル4−(3−ニトロベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩(1.2g, 3.4mmol)の溶液にNHCl(3.67g, 68.7mmol)、亜鉛(2.24g,34.3mmol)を連続して加え、反応混合物を室温で3時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物をセライトパッドで濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮し、氷水で冷まし酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄、NaSOで乾燥し、未精製の残留物(0.9g)を濾過し濃縮した。LCMS: m/z = 264.20 (M−tert−Bu+1)
中間体−23:3−フルオロ−1−メチルピペリジン−4−olの合成
ステップ−1:tert−ブチル3−フルオロ−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
MeOH(200mL)を加えたtert−ブチル3−フルオロ−4−オキソピペリジン−1−カルボン酸塩(10g, 45.87mmol, WO2015/022662)の溶液に0℃で水素化ホウ素ナトリウム(2.5g, 69.44mmol)を一気に加えた。反応混合物を室温で1時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を真空状態で濃縮し、氷のように冷たい飽和塩化アンモニウム溶液で希釈した。酢酸エチルで水層を抽出した。(2x50mL)ブラインで混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し減圧下で濃縮し、表題化合物(9.1g 未精製)を得た。LCMS: m/z = 220.0 (M+H)
ステップ−2:tert−ブチル4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
0℃の不活性ガス置換下でDMF(180mL)に加えたtert−ブチル3−フルオロ−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸塩(9.0g, 0.041mmol)の溶液にNaH(60%)(2.5g, 104.16mmol)を加え、25分間かき混ぜた。ベンジルブロミド(7.0g, 0.040mmol)を加え、結果得られた反応混合物を室温で5時間かき混ぜた。反応完了後、室温まで冷まし、氷水で急冷させ、酢酸エチル(25mL)で希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x100mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し濃縮した。カラムクロマトグラフィー(0−10% EtOAc/hexane)で残留物を精製し、表題化合物を得た。(10.5g, 83.33%)LCMS: m/z = 310.3 (M+H)
ステップ−3:4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロピペリジンの合成
DCM(30mL)に加えたtert−ブチル4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸塩(10.0g, 32.32mmol)の溶液に0℃でTFA(15.0mL) を少しずつ加えた。反応混合物を室温で5時間かき混ぜた。反応終了後、反応混合物を真空状態で濃縮し、氷のように冷たいNaHCO溶液で処理した。酢酸エチル(2x50mL)で水層を抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し減圧下で濃縮し、表題化合物(7.5g 未精製)を得た。LCMS: m/z = 209.7(M+H)
ステップ−4:4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロ−1−メチルピペリジンの合成
THF(160mL)に加えた4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロピペリジン(8.0g, 38.27mmol)の溶液に0℃で硫酸ジメチル(4.9g, 38.84mmol)を加えた後、TEA(3.9g, 38.61mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を真空状態で濃縮し、残留物を水と酢酸エチルで希釈させ有機層を分離させた。ブラインで有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し減圧下で濃縮し、表題化合物(2.5g 未精製)を得た。LCMS: m/z = 225.4(M+H)
ステップ−5:3−フルオロ−1−メチルピペリジン−4−olの合成
エタノールに加えた4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロ−1−メチルピペリジン(2.5g, 11.19mmol)の溶液にPd/C(10%) (0.9g)を加え、パーシェーカー(250mL)に移し室温を24時間維持し50psiの水素圧をかけた。反応完了後、反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮し表題化合物(2.0g, 未精製)を得た。LCMS: m/z = 134.1(M+H)
中間体−24:8−エチル−2−(メチルチオ)−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミンの合成
0℃でアセトニトリル(50mL)に加えた(3−ニトロフェニル)メタンアミン.HCl(1.45g, 7.71mmol)のかき混ぜた溶液にDIPEA(2.0g, 15.5mmol)を加えた。それから、4−クロロ−8−エチル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(1.7g, 7.43mmol、中間体−2)を加えた。結果得られた反応混合物を室温で2時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を濃縮し、揮発性物質を取り除いた。残留物を氷のように冷たい水で希釈し、得られた固体を濾過し乾燥し、表題化合物(2.4g, 94.11%)を得た。LCMS: m/z = 345.2 (M+H)
上記プロトコル(中間体−24)に従い、適切な反応物・試薬を適当な状態で使用し、次の中間体−25から28を調製した。中間体特性に関するデータをここに要約する。
中間体−29:N4−(5−アミノ−2−エチルベンジル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの合成
ステップ−1:tert−ブチル(4−エチル−3−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバミン酸の合成
DCM(10mL)に加えたtert−ブチル(4−エチル−3−(((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバミン酸(0.4g, 0.87mmol, 中間体−27)の溶液に少しずつm−CPBA(0.45g, 0.26mmol)を加えた。結果得られた反応混合物を室温で4時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を真空状態で濃縮し、残留物を100−200メッシュのシリカカラム内で40−50%の酢酸エチル−ヘキサンで溶出することで精製し、表題化合物(0.38g, 83%)を得た。LCMS: m/z = 489.1 (M+H)
ステップ−2:tert−ブチル(4−エチル−3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバミン酸の合成
4−アミノテトラヒドロピラン(0.44g, 4.36mmol)とtert−ブチル(4−エチル−3−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバミン酸(0.38g, 0.72mmol)の混合物を100℃で2時間加熱した。反応完了後、室温まで冷まし、氷水で急冷させ、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層の分離と抽出を行った。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を100−200シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、望ましい表題化合物(0.28g, 66%)を得た。LCMS: m/z = 510.3 (M+H)
ステップ−3:N4−(5−アミノ−2−エチルベンジル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの合成
0℃でDCM(2.5mL)に加えたtert−ブチル(4−エチル−3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバミン酸(0.28g, 0.48mmol)の溶液にTFA(0.5mL)を加えた。反応混合物を室温で2時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を真空状態で濃縮し、表題の化合物(TFA塩の0.22g)を得た。LCMS: m/z = 410.2 (M+H)
上記プロトコル(中間体−29)に従い、適切な反応物・試薬を適当な状態で使用し、以下中間体−30から32を調製した。中間体特性に関するデータをここに要約する。
中間体−33:N4−(3−アミノベンジル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの合成
ステップ−1:8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミンの合成
DCM(150mL)に加えた8−イソプロピル−2−(メチルチオ)−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(1.2g, 3.35mmol)の溶液に少しずつmCPBA(1.73g, 10.05mmol)を加えた。反応完了後、反応混合物を2M aq.NaOHとDCMで抽出した。ブラインで有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し濃縮し、表題化合物(1g, 76%)を得た。LCMS: m/z = 391.1 (M+H)
ステップ−2:8−イソプロピル−N4−(3−ニトロベンジル)−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの合成
4−アミノテトラヒドロピラン(0.26g, 2.56mmol)と8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(0.2g, 0.51mmol)の混合物を100℃で2−12時間加熱した。反応完了後、反応混合物を室温まで冷まし、氷水で急冷し酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し濃縮した。残留物を100−200のシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、所望の表題化合物(0.2g, 95%)を得た。LCMS: m/z = 412.49 (M+H)
ステップ−3:N4−(3−アミノベンジル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの合成
THF:MeOH:Water(3:2:1)に加えた8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(0.65g, 1.52mmol)の溶液に亜鉛(0.5g, 7.64mmol)と塩化アンモニウム(0.4g, 7.64mmol)を加えた。反応混合物を4時間室温でかき混ぜた。反応完了後、反応混合物をセライトに通し濾過し、酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し濃縮した。残留物を100−200のシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、所望の表題化合物(0.5g, 83%)を得た。LCMS: m/z = 382.4 (M+H)
上記プロトコル(中間体−33)に従い、適切な反応物・試薬を適当な状態で使用し、以下中間体−34から38を調製した。中間体特性に関するデータをここに要約する。
中間体−39:N4−(3−アミノフェニル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの合成
ステップ−1:8−イソプロピル−2−(メチルチオ)−N−(3−ニトロフェニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミンの合成
この段階手順は中間体−24(2g 47%)から採用された。LCMS: m/z = 345.0 (M+H)
ステップ−2:8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)−N−(3−ニトロフェニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミンの合成
この段階手順は中間体−29(2.0g 93%)から採用された。LCMS: m/z = 376.95 (M+H)
ステップ−3:8−イソプロピル−N4−(3−ニトロフェニル)−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの合成
この段階手順は中間体−29(1.2g 94%)のステップ−2から採用された。LCMS: m/z = 398 (M+H)
ステップ−4:N−4−(3−アミノフェニル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの合成
この段階手順は中間体−33(0.9g 75%)のステップ−3から採用された。LCMS: m/z = 368.5 (M+H)
中間体−40:N−(3−アミノベンジル)−8−エチル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミンの合成
ステップ−1:8−エチル−2−(メチルスルホニル)−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミンの合成
この段階手順は中間体−29(1.98g 72.52%)から採用された。LCMS: m/z = 377.2 (M+H)
ステップ−2:8−エチル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミンの合成
0℃の不活性ガス下でTHF(40mL)に加えた1−メチルピペリジン−4−ol(1.2g, 10.4mmol)の溶液にNaH(0.25g, 10.6 mmol)を加え、25分間かき混ぜた。その後、同温にて8−エチル−2−(メチルスルホニル)−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(1.0g, 2.65mmol)を加え、結果得られた反応混合物を室温で2時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を室温まで冷まし、氷冷で急冷し酢酸エチル(25mL)で希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x100mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し濃縮した。combiflash (0−10% MeOH/DCM)で残留物を精製し、表題化合物(0.6g, 55.04%)を得た。LCMS: m/z = 412.9 (M+H)
ステップ−3:N−(3−アミノベンジル)−8−エチル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミンの合成
この段階手順は中間体−33(0.49g 81.66%)のステップ−3から採用された。LCMS: m/z = 381.48 (M+H)
上記プロトコル(中間体−40)に従い、適切な反応物・試薬を適当な状態で使用し、以下の中間体−41から51を調製した。中間体特性に関するデータをここに要約する。
本発明はさらに、本発明に従った化合物調合を例示する以下の例により例示されるが、これに制限したものではない。
例−1:1−アクリロイル−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−3−カルボキサミドの合成 (化合物−1)
0℃でDMF(4mL)に加えた1−アクリロイルピペリジン−3−カルボン酸(0.086g, 0.47mmol、中間体−12)の冷えた溶液にHATU(0.22g, 0.59mmol)とDIPEA(0.2mL, 1.18mmol)、そして最後にN4−(3−アミノベンジル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(0.15g, 0.39mmol、中間体−33)を加えた。反応混合物を室温で2時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を氷水で薄め、酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、未精製の残留物を濾過し濃縮した。残留物を、combiflashを使用して精製し、表題化合物(0.05g, 25%)を得た。HNMR(DMSO−d, 400MHz): δ 9.99−9.96 (d, 1H)、8.95−8.70 (m, 1H)、7.72 (s, 1H)、7.51 (s, 2H)、7.25−7.21 (t, 1H)、7.03−7.01 (d, 1H)、6.90−6.79 (m, 2H)、6.11−6.07 (d, 1H)、5.68−5.63 (t, 1H)、 4.59−4.46 (m, 2H)、4.32−4.28 (d, 1H)、4.10−4.00 (m, 2H)、3.82 (s, 3H)、3.18−3.16 (d, 1H)、3.07−3.00 (t, 1H)、2.91 (s, 1H)、2.78−2.67 (m, 1H)、2.46 (m, 1H)、1.95−1.92 (m, 1H)、1.84 (s, 1H)、1.73−1.63 (m, 3H)、1.46−1.35 (m, 3H)、1.23−1.22 (d, 6H)。LCMS: m/z = 547.9 (M+H)
以下の化合物を、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、例−1に記載のものに似た手順により調製した。本明細書の以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
例−2:1−アクリロイル−N−(3−(((2−(((3R,4R)−3−フルオロピペリジン−4−イル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピロリジン−3−カルボキサミドの合成(化合物−14)
ステップ−1:tert−ブチル(3R,4R)−4−((4−((3−(1−アクリロイルピロリジン−3−カルボキサミド) ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)アミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
0℃でDMF(2mL)に加えた1−アクリロイルピロリジン−3−カルボン酸(0.05g, 0.30mmol、中間体−10)の溶液に、HATU(0.11g, 0.30mmol)とDIPEA(0.07mL, 0.40mmol)、そして最後にtert−ブチル(3R,4R)−4−((4−((3−アミノベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)アミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸塩(0.1g, 0.20mmol、中間体−38)を加えた。反応混合物を室温で2時間かき混ぜた。反応混合物を氷水で冷やし、酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x20mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、未精製の残留物を濾過し濃縮した。残留物を、combiflashを使用して精製し、表題化合物(0.1g, 76%)を得た。
ステップ−2:1−アクリロイル−N−(3−(((2−(((3R,4R)−3−フルオロピペリジン−4−イル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピロリジン−3−カルボキサミドの合成
0℃でDCM(5mL)に加えたtert−ブチル(3R,4R)−4−((4−((3−(1−アクリロイルピロリジン−3−カルボキサミド)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2−イル)アミノ)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸塩(0.1g, 0.15mmol)の溶液にTFA(1mL)を加えた。反応混合物を室温で12時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を蒸発乾固させアミンを取り出した。残留物を分取HPLC:高速液体クロマトグラフィー (手法:A:0.1% TFA、B::アセトニトリル:MeOH、カラム:XBRIDGE C−18 (19mm150mm、5μm))により精製した。所望の表題化合物(0.04g, 50%)を得た。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 10.09−10.07 (d, 1H), 8.80 (s, 3H), 7.79 (s, 1H), 7.62−7.51 (m, 2H), 7.26−7.22 (t, 1H), 7.09−6.96 (m, 1H), 6.61−6.54 (m, 1H), 6.15−6.10 (m, 1H), 5.75−5.65 (m, 2H), 4.63 (s, 2H), 4.25 (m, 2H), 3.82−3.63 (m, 3H), 3.66−3.45 (m, 2H), 3.37−3.10 (m, 4H), 2.93−2.90 (t, 2H), 2.22−1.92 (m, 2H), 1.71 (s, 2H), 1.39 (s, 6H); LCMS: m/z = 550.65 (M+H)
以下の化合物を、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、例−2に記載のものに似た手順により調製した。本明細書の以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
例−3:1−アクリロイル−N−(3−(((8−イソプロピル−2−(((S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−2−カルボキサミドの合成(化合物−16)
ステップ−1:tert−ブチル2−((3−(((8−イソプロピル−2−(((S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
0℃でDMF(10mL)に加えた1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−2−カルボン酸(0.13g, 0.577mmol)の冷えた溶液に、DIPEA(0.2mL, 1.04mmol)を加えた後、HATU(0.26g, 0.68mmol)、最後に(S)−N4−(3−アミノベンジル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(0.2g, 0.524mmol、中間体−34)を加えた。反応混合物を室温で1時間かき混ぜた。反応混合物を氷水で冷やし、酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。ブラインで混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、未精製の残留物を濾過し濃縮した。残留物を100−200のシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、所望の表題化合物(0.14g, 42%)を得た。LCMS: m/z = 593 (M+H)
ステップ−2:N−(3−(((8−イソプロピル−2−(((S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−2−カルボキサミドの合成
0℃でDCM(5mL)に加えたtert−ブチル2−((3−(((8−イソプロピル−2−(((S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(0.14g, 0.23mmol)の溶液にTFA(0.5mL)を加えた。反応混合物を室温で2時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を真空状態で濃縮し、所望の表題化合物(0.12g, 未精製)を得た。LCMS: m/z = 493 (M+H)
ステップ−3:1−アクリロイル−N−(3−(((8−イソプロピル−2−(((S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−2−カルボキサミドの合成
DCM(5mL)に加えたN−(3−(((8−イソプロピル−2−(((S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−2−カルボキサミド(0.12g, 0.24mmol)の冷えた溶液にTEA(0.1mL, 0.72mmol)を加え、5分間かき混ぜ、0 ℃で数滴ずつ反応混合物を室温で1時間混ぜた。反応完了後、反応混合物を水で冷やし、DCM (10mL)で希釈した。反応が完了した後、反応混合物を水で急冷し、次いでDCM(10mL)で希釈した。有機層を水で洗浄し、続いてブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮し、分取HPLCで精製した(方法:A: 水、 B:アセトニトリル、 カラム:Kinetex EVO C−18 (150mm21.2、5μm)。遊離塩基として所望の表題化合物(0.03g, 30%)を得た。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 9.92 (s, 1H), 8.90−8.68 (d, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.50 (s, 2H), 7.25−7.21 (t, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.88−6.82 (m, 1H), 6.68 (s, 1H), 6.10−6.06 (d, 1H), 5.68−5.66 (d, 1H), 5.12 (s, 1H), 4.58 (s, 2H), 3.98−3.71 (m, 4H), 3.51−3.46 (t, 2H), 3.21 (t, 1H), 3.02 (t, 1H), 3.02−2.91 (m, 3H), 2.12−2.09 (d, 1H), 1.66−1.52 (m, 4H), 1.38 (s, 2H), 1.23 (s, 6H); LCMS: m/z = 547.3 (M+H)
以下の化合物を、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、例−3に記載のものに似た手順により調製した。本明細書の以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
例−4:(S)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンズアミドの合成(化合物−41)
ステップ−1: tert−ブチル(S)−3−(3−(((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
0℃のアセトニトリル(10mL)で4−クロロ−8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(0.3g, 1.23mmol、中間体−4) と tert−ブチル(S)−3−(3−(アミノメチル)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩(0.495g, 1.48mmol、中間体−16)の溶液にDIPEA(0.5mL,2.47mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を真空状態で濃縮し、100−200のシリカゲルを使用してカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の化合物(0.4g, 66%)を得た。LCMS: m/z = 540(M+H)
ステップ−2: tert−ブチル(S)−3−(3−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル))アミノ)メチル)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
DCM(10mL)のtert−ブチル(S)−3−(3−(((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩(0.8g, 1.44mmol)の溶液にmCPBA(1.53g, 5.79mmol)を少しずつ加え、室温で一晩かき混ぜた。反応完了後、反応混合物をNaOHとDCMの2M水溶液(10mL)で抽出した。塩水で有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し濃縮し、表題の化合物(0.7g, 未精製)を得た。LCMS: m/z = 572(M+H)
ステップ−3: tert−ブチル(S)−3−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩の合成
4−アミノテトラヒドロピラン(0.25g, 2.45mmol)およびtert−ブチル(S)−3−(3−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボン酸塩(0.35g, 0.614mmol)の混合物を100℃で2時間加熱した。反応完了後、反応混合物を室温まで冷まし、氷水で急冷し酢酸エチルで希釈した。水層が分離され、酢酸エチル(2x25mL)で抽出した。塩水で混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し濃縮した。残留物を100−200のシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.16g, 44%)を得た。LCMS: m/z = 592.9 (M+H)
ステップ−4: (S)−3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)−N−(ピペリジン−3−イル)ベンズアミドの合成
この段階の手順は、例‐3(0.10g 未精製)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z =493.4 (M+H)
ステップ−5:(S)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ベンズアミドの合成
この段階の手順は、例‐3のステップ−3から採用した。得られた未精製化合物を調製用HPLCで精製し(手法:A:水、 B:アセトニトリル、 カラム:X Bridge C−18 (150mm21.2、 5μm)、表題の目的化合物(0.014g, 20%)を得た。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 9.00 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.32−8.30 (m, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.71−7.68 (m, 2H), 7.51−7.49 (m, 1H), 7.41−7.37 (m, 1H), 6.92−6.67 (m, 2H), 6.07−6.03 (t, 1H), 5.65−5.61 (m, 1H), 4.69 (s, 2H), 3.96−3.79 (m, 6H), 3.17−3.15 (d, 1H), 2.89 (s, 2H), 1.92−1.76 (m, 3H), 1.64−1.57 (m, 2H), 1.42 (s, 2H), 1.28−1.21 (m, 7H); LCMS: m/z = 546.8 (M+H)
例−4に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
例−5:3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル4−アクリロイルピペラジン−1−カルボン酸塩の合成(化合物−46)
ステップ−1:3−(((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェノールの合成
この段階の手順は例−4(0.5g, 73%)のステップ−1から採用した。LCMS: m/z = 330.2 (M+H)
ステップ−2: 3−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニルの合成
この段階の手順は例−4(0.35g, 63%)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 362.3 (M+H)
ステップ−3: 3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニルの合成
この段階の手順は例−4(0.22g, 70%)のステップ−3から採用した。LCMS: m/z = 383.2 (M+H)
ステップ−4: 1−(tert−ブチル) 4−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル) ピペリジン−1,4−ジカルボン酸の合成
10mLのDCMの3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル(0.227g, 0.59mmol)の溶液に、DMAP (0.086g, 0.70mmol)を加え、続いてtert−ブチル4−(クロロカルボニル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(0.147g, 0.59mmol, US2007/270433A1に示す手順に従い合成)を加えた。反応混合物を4時間室温でかき混ぜた。反応完了後、反応混合物を氷の冷たい水で急冷し、水とDCMに分離した。物質をDCM (3x25ml)で抽出し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し濃縮し、乾燥した。30%−50%の酢酸エチル−ヘキサンで物質を溶出し、100−200のメッシュシリカカラムで精製し、表題の化合物(0.15g, 42%)を得た。LCMS: m/z = 595.8 (M+H)
ステップ−5:3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニルピペラジン−1−カルボン酸塩の合成
この段階の手順は、例−3(TFA塩0.1g)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 495.4 (M+H)
ステップ−6:3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル 4−アクリロイルピペラジン−1−カルボン酸塩の合成
この段階の手順は、例−3のステップ−3から採用した。得られた未精製化合物を調製用HPLC(水に溶かした0.01% NHOH、B:アセトニトリル、 カラム:Gemini NX C−18 (21.2mm150mm、5μm)) で精製し、表題の目的化合物(0.035g, 26%)を得た。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 8.95−8.66 (d, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.31−7.14 (m, 1H), 7.17 (s, 1H), 7.08 (s, 1H), 7.98−7.96 (d, 1H), 6.90−6.87 (m, 1H), 6.81−6.74 (m, 1H), 6.52 (s, 1H), 6.13−6.08 (m, 1H), 5.70−5.67 (m, 1H), 4.62−4.56 (m, 2H), 3.80−3.78 (m, 4H), 3.60−3.56 (m, 6H), 3.40−3.33 (m, 2H), 2.86 (s, 1H), 1.80−1.60 (m, 1H), 1.50−1.38 (m, 4H) 1.18 (s, 6H); LCMS: m/z = 549.6 (M+H)
例−6:3−アクリルアミド−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ベンズアミドの合成(化合物−47)
ステップ−1:N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−3−ニトロベンズアミドの合成
この段階の手順は、例−3(0.38g)のステップ−1から採用した。LCMS: m/z = 531.60 (M+H)
ステップ−2:3−アミノ−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ベンズアミドの合成
THF:MeOH:水(3:2:1)のN−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−3−ニトロベンズアミド(0.38g,0.71mmol)の溶液に、亜鉛(0.465g, 7.1mmol)および塩化アンモニウム(0.76g, 14.3mmol)を加えた。反応混合物を4時間室温でかき混ぜた。反応完了後、反応混合物をセライトに通して濾過し、酢酸エチルで希釈した。水層を酢酸エチル(2x25mL)で分離し、抽出した。塩水で混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し濃縮した。残留物を100−200のシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.3g, 70%)を得た。LCMS: m/z = 501.20 (M+H)
ステップ−3: 3−アクリルアミド−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ベンズアミドの合成
この段階の手順は例−3のステップ−3から採用した。得られた未精製化合物を調製用HPLCで精製し(手法:A: 水、 B:アセトニトリル−メタノール、 カラム:Zorbax XDB C−18 (21.1mm150mm, 5μm)、 表題の目的化合物(0.022g, 25%)を得た。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 10.33 (s, 1H), 10.26 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.91 (d, 1H), 7.70 (m, 2H), 7.61−7.59 (d, 2H), 7.47 (t, 1H), 7.28 (t, 1H), 7.08 (m, 1H), 6.70 (m, 1H), 6.53 (m, 1H), 6.30 (d, 1H), 5.79−5.75 (m, 2H), 4.62 (m, 2H), 3.81 (m, 3H), 2.90 (m, 1H), 1.81−1.50 (m, 3H), 1.49−1.2 (m, 3H), 1.21 (d, 6H); LCMS: m/z = 555.2 (M+H)
例−6に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
例−7:(E)−4−((3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)アミノ)−N,N−ジメチルブタ−2−エナミドの合成 (化合物−49)
CAN(3mL)のN4−(3−アミノベンジル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(0.1g, 0.26mmol、中間体−33) および (E)−4−ブロも−N,N−ジメチルブタ−2−エナミド(0.061g, 31.4mmol)の溶液に、室温でKCO (0.157g, 1.136mmol)を加え、80℃で4時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を室温まで冷まし、水で冷やし酢酸エチルで希釈した。水層を酢酸エチル(2x15mL)で分離し、抽出した。塩水で混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し濃縮した。残留物を調製用HPLCで精製し(手法:A:水に溶かした0.02% NH3、 B:ACN、カラム:Gemini NX C18 :150Mm21.2mm)、 表題の目的化合物(0.028g, 20%)を得た。1H NMR (DMSO−d, 400MHz): δ 8.40−8.80 (d, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.02−6.99 (t, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.66−6.63 (m, 2H), 6.60−6.54 (d, 2H), 6.44−6.42 (d, 1H), 5.99 (s, 1H), 4.44 (s, 2H), 3.89 (s, 5H), 3.30 (m, 4H), 2.89 (s, 4H), 2.82 (s, 3H), 1.89 (s, 1H), 1.23 (s, 1H), 1.10 (s, 6H); LCMS: m/z = 493.6 (M+H)
例−8:(E)−4−(ジエチルアミノ)−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ブタ−2−エナミドの合成 (化合物−50)
ステップ−1:(E)−4−ブロモ−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ブタ−2−エナミドの合成
DCM(10mL)の(E)−4−ブロモブタ−2−エン酸(0.86g, 5.24mmol)の溶液に、0°CでDMFを2滴加え、その後塩化オキサリル(0.9mL,10.49mmol)を加えた後、室温で1時間かき混ぜた。溶媒を真空状態で完全に蒸発させ、再びDCM(5mL)に溶解した。別のフラスコでDCM(10mL)およびDIPEA(1.45mL, 7.87mmol)のN4−(3−アミノベンジル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(1g, 2.62mmol、中間体−33)の溶液を0℃まで冷却した。DCMの中のこの上記酸塩化物を徐々に1滴ずつ加え、反応混合物を室温で1時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を水で冷やし、DCM (20mL)で希釈した。塩水で有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し濃縮した。残留物を100−200のメッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.7g, 60%)を得た。LCMS: m/z = 530.05 (M+H)
ステップ−2:(E)−4−(ジエチルアミノ)−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ブタ−2−エナミドの合成
ACN(3mL)に加えた(E)−4−ブロモ−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン4イル)アミノ)メチル)フェニル)ブテンアミド(0.15g, 0.28mmol) および ジエチルアミン(0.042g, 0.568mmol)の溶液をかき混ぜ、室温でKCO(0.1g, 0.71mmol)を加え、80°Cで2時間かき混ぜた。反応完了後、反応混合物を室温まで冷まし、水で冷却し酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x15mL)で水層を分離し、抽出した。塩水で混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し濃縮した。残留物を調製用HPLCで精製し(手法:A:水に0.1% TFA, B:アセトニトリル、 カラム:X Bridge :150Mm19.0mm)、表題の目的化合物をTFA塩として得、その後、Vari純正基礎樹脂カラムを通してこのTFA塩状態を経過させ、TFAを取り除き最終化合物(0.027g, 54%)を得た。HNMR (DMSO−d, 400MHz):HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 10.35 (s, 1H), 9.70 (s, 1H), 9.60 (s, 1H), 8.90 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.55 (m, 1H), 7.34−7.30 (t, 1H), 7.15 (s, 1H), 6.81−6.73 (m, 1H), 6.53−6.49 (d, 1H), 4.66 (s, 2H), 4.02−4.00 (t, 2H), 3.92−3.91 (m, 2H), 3.82 (m, 3H), 3.20 (s, 2H), 3.18−3.14 (m, 4H), 3.02−2.97 (m, 1H), 1.69 (s, 1H), 1.48 (s, 2H), 1.27−1.23 (m, 10H); LCMS: m/z = 521.65 (M+H)
例−8に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
例−9:(E)−1−(4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エノイル)−N−(2−フルオロ−5−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピロリジン−3−カルボキサミドの合成 (化合物−64)
0℃でDMF (2mL)に加えた(E)−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エン酸ヒドロクロライド (0.050g, 0.3mmol)の溶液に、DIPEA (0.1mL, 0.6mmol)、HATU (0.137g, 0.30mmol)と加え、最後にN−(2−フルオロ−5−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピロリジン−3−カルボキサミド(0.150g, 0.3mmol、例−3の手順を使用し調製したもの)を加えた。反応混合物を室温で2時間かき混ぜた。反応混合物を氷水で冷やし、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し、抽出した。塩水で混合有機層を洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し濃縮し、調製用HPLCで 精製し(手法:A:水に溶かしたアンモニア0.01%、 B:アセトニトリル−MeOH、カラム:EVO C−18 (150mm21.2, 5μm)、表題の目的化合物(0.04g, 24%)を得た。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 9.98−9.88 (s, 1H), 9.00 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.85 (m, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.22−7.15 (m, 2H), 6.64 (m, 1H), 6.63−6.58 (m, 1H), 6.38−6.33 (dd, 1H), 4.54 (s, 2H), 3.82−3.78 (m, 3H), 3.67−3.60 (m, 2H), 3.54 (m, 2H), 3.53−3.51 (m, 1H), 3.34−3.27 (m, 1H), 3.02−3.01 (d, 2H), 2.89 (m, 1H), 2.20−2.14 (m, 7H), 2.00−1.98 (m, 1H), 1.83 (m, 1H), 1.64 (m, 1H), 1.45 (m, 2H), 1.21 (d, 6H); LCMS: m/z = 608.75 (M+H)
例−9に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
例−10:(E)−1−(4−(ジメチルアミノ)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ) メチル)フェニル)アゼチジン−2−カルボキサミド(化合物−76)の合成。
ACN (3 mL) 中のN−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ) メチル)フェニル)アゼチジン−2−カルボキサミド (0.1g, 0.21mmol)の撹拌した溶液に、DIPEA(0.07mL、0.43mmol)および(E)−4−ブロモ−N、N−ジメチルブト−2−エナミド(0.05g, 0.25mmol) を0℃で添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。水を添加し、ジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタン (2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して未精製残留物を得た。残留物は分取HPLC (方法:A:水に0.02% アンモニア, B:アセトニトリル, カラム:WATER X BRIDGE (19mm150mm, 5μm)) で精製し、表題の目的化合物 (0.05g, 41%)を得た。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 9.63 (s, 1H), 8.90−8.60 (m, 1H), 7.70−7.53 (m, 3H), 7.25−7.21 (t, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.55 (s, 2H), 4.58 (s, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.67−3.63 (t, 1H), 3.35−3.19 (m, 5H), 2.96−2.90 (m, 5H), 2.79 (s, 3H), 2.66 (s, 1H), 2.32−2.65 (m, 1H), 2.13−2.09 (m, 1H), 1.82 (s, 2H), 1.45−1.32 (m, 2H), 1.22 (s, 6H); LCMS: m/z = 576.45 (M+H)
例−11:(E)−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−1−(4−(ピロリジン−1−イル)ブト−−2−エノイル)ピペリジン−2−カルボキサミド (化合物−77)の合成。
0℃のDMF(10mL)中の(E)−4−ブロモブト−2−エン酸(0.28g、1.71mmol)の冷却済み溶液に、HATU(0.65g、1.71mmol)、続いてDIPEA(0.31mL、1.71mmol)、最後にN−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−2−カルボキサミド(0.42g, 0.855mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、未精製残留物を100−200シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、目的中間体(0.3g、46%)を得た。LCMS: m/z = 641 (M+2H)+.中間体をACN(5mL)およびピロリジン(0.067g、0.93mmol)に溶解し、KCO(0.13g、0.93mmol)を室温で添加し、80℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を室温に冷却し、水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x15mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物は分取HPLC (方法:A:水に0.01% TFA, B:MeOH:CAN (1:1), カラム:Zorbax XDB C18 :150mm21.2mm) で精製し、表題の目的化合物をTFA塩として得た後、このTFA塩をVari pure基本樹脂カラムに通して化合物からTFAを除去して最終化合物(0.04g、26%)を得た。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 9.91 (s, 1H), 8.95−8.66 (d, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.54−7.48 (m, 1H), 7.24−7.20 (t, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.89−6.81 (d, 2H), 6.63 (s, 1H), 5.11 (s, 1H), 4.57 (m, 2H), 3.95−3.92 (m, 4H), 3.40−3.39 (m, 2H), 3.19−3.18 (d, 1H), 3.00 (s, 1H), 2.89 (s, 1H), 2.67 (s, 1H), 2.42 (s, 3H), 2.33−2.32 (d, 1H), 2.11−2.08 (d, 1H), 1.98 (s, 1H), 1.83−1.61 (m, 6H), 1.53 (s, 3H), 1.37 (s, 3H), 1.23 (s, 6H); LCMS: m/z = 630.3 (M+H)
例−12:N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−1−(ビニルスルホニル)ピペリジン−2−カルボキサミド (化合物−78)の合成。
DCM (10 mL)のN−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−2−カルボキサミド (0.15g、0.3mmol;例−3の手順に従って調製した)の溶液に、Et3N(0.123mL、0.9mmol)および2−クロロエタン−1−塩化スルフリル(0.5g、0.3mmol)を0℃で添加した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を氷水で急冷し、DCMで希釈した。DCM (2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。未精製残留物は分取HPLC (方法:A: 水, B:ACN, カラム:Zorbax XDB C18 (21.2mmX150 mm, 5 μ) で精製し、表題の目的化合物 (0.025g, 10.5 %)を得た。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 9.99 (s, 1H), 8.80 (d, 1H), 7.71 (s,1H), 7.60−7.40 (m, 2H), 7.23 (t, 1H), 7.04−7.02 (d, 1H), 6.95−6.75 (m, 1H), 6.66−6.60 (m, 1H), 6.05−5.96 (m, 2H), 4.58 (brs, 2H), 4.49−4.48 (d ,1H), 3.90−3.70 (m, 4H), 3.55−3.45 (m, 2H), 2.89 (brs, 1H), 2.03−2.00 (m, 1H), 1.85−1.58 (m, 6H), 1.39−133 (m, 4H), 1.22 (s, 6H); LCMS: m/z = 583.0 (M+H)
例−13:N−(2−((3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)アミノ)−2−オキソエチル)アクリルアミド(化合物−79)の合成。
ステップ−1:tert−ブチル(2−((3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)アミノ)−2−オキソエチル)カルバメートの合成。
0℃のDMF(5mL)の(tert−ブトキシカルボニル)グリシン(0.033g, 0.3mmol)の冷却溶液に、HATU(0.152g、0.4mmol)、続いてDIPEA(0.1mL、0.62mmol)、最後にN4−(3−アミノベンジル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(0.1g、 0.26mmol;中間体−33)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し、抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、未精製残留物を100−200シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.12g, 未精製)を得た。LCMS: m/z = 539 (M+H)
ステップ−2: 2−アミノ−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)アセトアミドの合成。
DCM (3mL)のtert−ブチル(2−((3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)アミノ)−2−オキソエチル)カルバメート(0.15g, 0.34mmol)の溶液にTFA (1mL)を0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を真空下で濃縮し、表題の目的化合物(0.15g、未精製)を得た。LCMS: m/z = 439 (M+H)
ステップ−3:N−(2−((3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)アミノ)−2−オキソエチル)アクリルアミドの合成。
DCM (5mL)の2−アミノ−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ) メチル)フェニル)アセトアミド(0.127g, 0.28mmol)の冷却溶液に、TEA(0.08mL、0.56mmol)を添加し、5分間撹拌し、塩化アクリル(0.026g、0.28mmol)液滴を0℃で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を水で急冷し、次いでDCM(10mL)で希釈した。有機層を水で洗浄し、続いて塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮し、分取HPLC(方法:A:水に0.02%アンモニア, B:MeOH :アセトニトリル(1:1), カラム:Gemini NX C−18 (150mm21.2, 5μm) で精製し、遊離塩基として表題化合物(0.043g、43%)を得た。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 10.08 (s, 1H), 9.92 (s, 1H), 8.50−8.47 (t, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.52 (s, 2H), 7.31−7.27 (t, 1H), 7.08 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.41−6.34 (m, 1H), 6.17−6.12 (m, 1H), 5.68−5.65 (m, 1H), 4.64 (s, 2H), 3.99−3.97 (d, 2H), 3.87 (s, 3H), 2.95 (s, 3H), 1.87 (s, 2H), 1.50 (s, 2H), 1.28 (s, 6H); LCMS: m/z = 493.3 (M+H)
例−13に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
例−14: 4−アクリルアミド−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾロ−3−カルボキサミド (化合物−85)の合成。
ステップ−1:N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−1−メチル−4−ニトロ−1H−ピラゾロ−3−カルボキサミドの合成。
0℃のDMF(10mL)の1−メチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(0.108g、0.62mmol; US2009 / 156582A1)の冷却溶液に、HATU(0.3g, 0.78mmol)、続いてDIPEA(0.2mL、1.04mmol)、最後にN4−(3−アミノベンジル)−8−イソプロピル−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(0.2g、 0.52mmol;中間体−33)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、未精製残留物を100−200シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(0.23g, 82%)を得た。LCMS: m/z = 535.1 (M+H)
ステップ−2: 4−アミノ−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミドの合成。
THF:MeOH:水(3:2:1の割合、15mL)のN−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−1−メチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(0.35g、0.655mmol)溶液に亜鉛(0.43g、6.554mmol)および塩化アンモニウム(0.7g、13.1mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物をセライトベッドで濾過し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を100−200シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.3g, 90%)を得た。LCMS: m/z = 504.9 (M+H)
ステップ−3: 4−アクリルアミド−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾロ−3−カルボキサミドの合成。
DCM (5mL)の4−アミノ−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ) メチル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド(0.2g, 0.39mmol)の冷却溶液に、TEA(0.01mL、0.79mmol)を添加し、5分間撹拌し、DCM(1mL)に塩化アクリル(0.035g, 0.39mmol)液滴を0℃で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を水で急冷し、次いでDCM(10mL)で希釈した。有機層を水で洗浄し、続いて塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮し、100−200シリカゲルおよび酢酸エチルおよびヘキサンを溶離液として用いてcombiflashカラムにより精製し、表題化合物(0.062g, 28%)を得た。 1H NMR (DMSO−d, 400MHz): δ 10.29 (s, 1H), 9.85 (s, 1H), 8.95−8.70 (m, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.74 (s, 2H), 7.32−7.30 (t, 1H), 7.13 (s, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.68−6.64 (m, 1H), 6.31−6.26 (d, 1H), 5.82−5.79 (d, 1H), 4.67 (s, 2H), 4.00 (s, 4H), 3.87 (s, 4H), 2.93 (s, 2H), 1.90 (s, 2H), 1.52 (s, 2H), 1.28 (s, 6H); LCMS: m/z = 559.1(M+H)
例−15: 1−アクリロイル−N−(3−((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)フェニル)アゼチジン−2−カルボキサミド (化合物−86)の合成。
ステップ−1: tert−ブチル 2−((3−((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)フェニル)カルバモイル)アゼチジン−1−カルボキシレートの合成。
この段階の手順は、例‐3(0.18g、48%)のステップ−1から採用した。LCMS: m/z = 551.6 (M+H)
ステップ−2: N−(3−((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−)アミノ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ) フェニル)アゼチジン−2−カルボキサミドの合成。
この段階の手順は、例‐3(0.11g 未精製)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 451.3 (M+H)
ステップ−3: 1−アクリロイル−N−(3−((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−)アミノ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ) フェニル)アゼチジン−2−カルボキサミドの合成。
この段階の手順は、例‐3のステップ−3から採用した。得られた未精製化合物を分取HPLC (方法:A: 水, B:アセトニトリル−メタノール, カラム:KINETEX C18 :21.2mm150mm) で精製し、表題の目的化合物(0.035g, 35%)を得た。1H NMR (DMSO−d, 400MHz): δ 10.3−10.1 (m, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.50−7.70 (m, 1H), 7.34−7.30 (t, 1H), 7.20−6.90 (d, 1H), 6.40−6.33 (m, 1H), 6.18−6.10 (m, 1H), 5.77−5.62 (m, 1H), 5.61−4.90 (m, 1H), 4.88−4.22 (m, 1H), 4.20−3.91 (m, 4H), 3.42−3.30 (m, 2H), 3.30−2.96 (m, 1H), 2.92−2.68 (m, 2H), 2.34−2.33 (m, 2H), 2.26 (s, 1H), 1.87 (s, 2H), 1.48 (s, 2H), 1.27−1.25 (d, 6H); LCMS: m/z = 505.3 (M+H)
例−15に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
例−16:1−アクリロイル−N−(3 −(((8−エチル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−4−カルボキサミド (化合物−88)の合成。
0℃で乾燥DMF(5mL)の1−アクリロイルピペリジン−4−カルボン酸(0.08g、0.43mmol)の冷却溶液に、HATU(0.15g、0.39mmol)を添加した後、DIPEA(0.15g、1.16mmol) を添加した。N−(3−アミノベンジル)−8−エチル−2 −((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−アミン(0.15g、 0.39mmol、中間体−40)を上記反応混合物に添加し、得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x50mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物は分取HPLCカラム:XBRIDGE (19mm x 150mm), 0.01% HCOOH (A), アセトニトリル (B) で精製し、表題の目的化合物 (0.04g, 18.69%)を得た。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 9.93 (s, 1H), 9.30−9.27 (t, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.51−7.49 (d, 1H), 7.25−7.21 (t, 1H), 7.01−6.99 (d, 1H), 6.84−6.77 (m, 1H), 6.11−6.06 (m, 1H), 5.68−5.64 (m, 1H), 4.90 (s, 1H), 4.61−4.60 (d, 2H), 4.44−4.41 (d, 1H), 4.10−4.07 (d, 1H), 3.15−3.05 (m, 2H), 2.74−2.52 (m, 4H), 2.35−2.25 (m, 4H), 1.95−1.85 (m, 2H), 1.81−1.78 (d, 2H), 1.75−1.65 (m, 3H), 1.55−1.35 (m, 3H), 1.23−1.17 (m, 3H); LCMS: m/z = 548.1 (M+1)
例−16に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
例−17:1−アクリロイル−N−(3−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル) フェニル)ピペリジン−4−カルボキサミド(化合物−106)の合成。
ステップ−1: tert−ブチル 4−((4−((3−(1−アクリロイルピペリジン−4−カルボキサミド)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−2−イル) オキシ)ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
この段階の手順は、例‐16から採用した。得られた未精製化合物をcombiflashで精製し、表題の化合物(0.1g, 50%)を得た。LCMS: m/z = 647.4 (M+H)
ステップ−2: 1−アクリロイル−N−(3−(((8−イソプロピル−2−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル) フェニル)ピペリジン−4−カルボキサミドの合成。
DCM (10mL)のtert−ブチル 4−((4−((3−(1−アクリロイルピペリジン−4−カルボキサミド)ベンジル)アミノ)−8−イソプロピルピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシラート(0.1g、0.15mmol)の溶液にTFA (1mL)を0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を真空下で濃縮し、分取HPLC (方法:A:水に0.01% アンモニア, B:アセトニトリル−メタノール, カラム:EVA−C−18 (21.2mm150mm, 5μm)) で精製し、表題の目的化合物(0.06g, 22%)を得た。1H NMR (DMSO−d, 400MHz): δ 9.93 (s, 1H), 9.39−9.36 (t, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.48−7.46 (d, 1H), 7.25−7.21 (t, 1H), 7.02−7.00 (d, 1H), 6.84−6.77 (m, 1H), 6.11−6.07 (m, 1H), 5.68−5.65 (m, 1H), 5.11 (s, 1H), 4.63−4.61 (d, 2H), 4.45−4.42 (d, 1H), 4.11−4.08 (m, 2H), 3.23 (m, 2H), 3.11−3.08 (m, 3H), 3.01−2.94 (m, 1H), 2.70−2.64 (m, 1H), 2.33 (m, 1H), 2.08 (m, 2H), 1.86−1.78 (m, 3H), 1.49−1.40 (m, 2H), 1.27−1.25 (d, 5H); LCMS: m/z = 547.4 (M+H)
例−17に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
例−18:1−アクリロイル−N−(3 −(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピロリジン−3−カルボキサミド (化合物−108)の合成。
ステップ−1: tert−ブチル 3−((3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル )アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラートの合成。
0℃のDMF(4mL)の1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−カルボン酸(0.16g、0.75mmol)の冷却溶液に、HATU(0.36g、0.94mmol)、続いてDIPEA(0.21mL、1.26mmol)、最後にN−(3−アミノベンジル)−8−イソプロピル−2− ((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル−アミン(0.25g、0.63mmol、中間体−41)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して未精製残留物を得た。残留物をcombiflashで精製し、表題の化合物(0.1g、50%)を得た。LCMS: m/z = 593.4 (M+H)
ステップ−2: N−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピロリジン−3−カルボキサミドの合成。
DCM (10mL)のtert−ブチル 3−((3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル )アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシラート(0.3g, 0.50mmol)の溶液にTFA (3mL)を0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を真空下で濃縮した(0.25g、未精製)。LCMS: m/z = 493.4 (M+H)
ステップ−3: 1−アクリロイル−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピロリジン−3−カルボキサミドの合成。
DCM (10 mL)のN−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピロリジン−3−カルボキサミド(0.25g, 0.50mmol)の溶液に、DIPEA(0.17mL、1.01mmol)および塩化アクリル(0.05g, 0.55mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。水を添加し、酢酸エチルで水を抽出した。ジクロロメタン (2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して未精製残留物を得、分取HPLC (方法:A:水に0.01% アンモニア, B:アセトニトリル−メタノール, カラム:EVA−C−18 (21.2mm150mm, 5μm) で精製し、表題の目的化合物(0.06g, 22%)を得た。LCMS: m/z = 547.21 (M+H)HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 10.50 (s, 1H), 9.95 (s, 1H), 8.18 (s, 2H), 8.06−8.02 (m, 2H), 7.94 (s, 1H), 7.50−7.48 (d, 1H), 7.34−7.30 (m, 2H), 6.36−6.33 (m, 1H), 6.09−6.04 (m, 1H), 5.56−5.53 (m, 1H), 4.90 (s, 1H), 3.91 (m, 2H), 3.03−2.99 (m, 2H), 2.71−2.67 (m, 3H), 2.01−1.99 (m, 3H), 1.84−1.57 (m, 8H), 1.29−1.27 (d, 6H); LCMS: m/z = 547.4 (M+H)
例−18に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
例−19: 1−アクリロイル−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−3−カルボキサミド (化合物−116)の合成。
ステップ−1:tert−ブチル 3−((3−(((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル) ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
アセトニトリル (10mL)の4−クロロ−8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン(0.35g、1.44mmol;中間体−4)とtert−ブチル 3 −((3−(アミノメチル)フェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボキシラート(0.48g、1.44mmol、中間体−17)撹拌溶液にDIPEA (1.2mL, 7.23mmol) を0℃で添加した。得られた反応混合物を周囲温度で4時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を真空状態で濃縮し、残留物を15%酢酸エチル−ヘキサンに溶出し、100−200メッシュのシリカカラムで精製し、表題化合物を得た。(0.5g, 64%)LCMS: m/z = 540.1 (M+H)
ステップ−2: tert−ブチル 3−((3−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル) ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
DCM (100mL)のtert−ブチル 3−((3−(((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル) ピペリジン−1−カルボキシラート(0.5g、0.92mmol)撹拌溶液にmCPBA (0.48g, 2.78mmol)を少量ずつ添加した。反応が完了した後、反応混合物を2M aq.NaOH とDCMで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して表題化合物(0.5g、94%)を得た。LCMS: m/z = 572.2 (M+H)
ステップ−3: tert−ブチル 3−((3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル )アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
不活性雰囲気でNaH(0.042g、1.05mmol)をDMSO(4mL)に添加し、15分間撹拌した。 1−メチルピペリジン−4−オール(0.12g、1.05mmol)を反応混合物に添加し、10分間撹拌し続けた。 tert−ブチル 3−((3−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル )ピペリジン−1−カルボキシラート(0.2g、0.35mmol)を添加し、10分間撹拌し続けた。反応混合物を60℃に1時間加熱した。反応が完了した後、反応混合物を室温に冷却し、氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を100−200メッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.2g, 94%)を得た。LCMS: m/z = 607.2 (M+H)
ステップ−4:N−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−3−カルボキサミドの合成。
この段階の手順は、例−18(0.15g 未精製)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 507.2 (M+H)
ステップ−5: 1−アクリロイル−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−3−カルボキサミドの合成。
この段階の手順は、例−18のステップ−3から採用した。得られた未精製化合物を分取HPLC (方法:A:水に5mm酢酸アンモニウム, B:アセトニトリル−メタノール, カラム:Zorbax XDB−C−18 (150mm21.2mm, 5μm)) で精製し、表題の目的化合物を酢酸塩として得た(0.02g、18%)。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 10.0 (d, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.49−7.52 (m, 2H), 7.24 (t, 1H), 7.0 (d, 1H), 6.83−6.85 (m, 2H), 6.08 (m, 1H), 5.63 (t, 1H), 4.82−4.83 (m, 1H), 4.61 (s, 2H), 4.43−4.5 (m, 1H), 4.29−4.32 (m, 1H), 4.0−4.1 (m, 1H), 2.93−3.06 (m, 1H), 2.59−2.62 (m, 2H), 2.16 (s, 2H), 2.06−2.11 (m, 2H), 1.91−1.93 (m, 2H), 1.84 (s, 6H), 1.60−1.84 (m, 3H), 1.26 (dd, 6H).LCMS: m/z = 561.25 (M+H)
例−19に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
例−20: 2−(1−アクリロイルピペリジン−3−カルボキサミド)−5−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5] トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ピリジン1−オキシド(化合物ー120)の合成。
ステップ−1:tert−ブチル 3−((5−(((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル) ピリジン−1−イル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
この段階の手順は、例−19(0.58g, 52%)のステップ−1から採用した。LCMS: m/z = 540.9 (M+H)
ステップ−2: 2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−3−カルボキサミド)−5−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ〔1,5−a〕〔1,3,5〕トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ピリジン 1−オキシドの合成。
この段階の手順は、例−19(0.6g)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 589.35 (M+H)
ステップ−3: 2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−3−カルボキサミド)−5−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ〔1,5−a〕〔1,3,5〕トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ピリジン 1−オキシドの合成。
この段階の手順は、例−19(0.5g, 50%)のステップ−3から採油した。LCMS: m/z = 624.45 (M+H)
ステップ−4: 5−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)−2−(ピペリジン−3−カルボキサミド)ピリジン 1−オキシドの合成。
この段階の手順は、例−18(0.4g 未精製)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 524.1(M+H) .
ステップ−5: 1−アクリロイル−N−(5−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル )アミノ)メチル)−1−(11−オキシダニル)−1,4−ピリジン−2−イル)ピペリジン−3−カルボキサミドの合成。
この段階の手順は、例−18のステップ−3から採用した。得られた未精製化合物を分取HPLC (方法:A:水に0.01%アンモニア, B:アセトニトリル, カラム:KINETEX EVO C−18 (21.1mm150mm, 5μm) で精製し、表題の目的化合物 (0.007g,10.2%)を得た。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 10.62−10.56 (m, 1H), 9.26 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.22−8.20 (d, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.40−7.38 (d, 1H), 6.88−6.78 (m, 1H), 6.1−6.03 (t, 1H), 5.68−5.61 (m, 1H), 4.84 (m, 1H), 4.58 (s, 1H), 4.46−4.43 (m, 1H), 4.19−3.95 (m, 1H), 2.99−2.92 (m, 1H), 2.85−2.79 (m, 1H), 2.66−2.59 (m, 2H), 2.16−2.13 (m, 3H), 1.95−1.92 (m, 2H), 1.67−1.62 (m, 2H), 1.36 (m, 1H), 1.25−1.24 (d, 6H), 1.53 (m, 2H), 1.29−1.27 (d, 6H); LCMS: m/z = 578.4 (M+H)
例−21: 3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル4−アクリロイルピペラジン−1−カルボキシラート(化合物−121)の合成。
ステップ−1:3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル) フェノールの合成。
この段階の手順は、例−19(0.25g, 60%)のステップ−3から採用した。LCMS: m/z = 397.4 (M+H)
ステップ−2: 1−(tert−ブチル)4−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5] ピリジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシラートの合成。
10mL MDCの3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェノール(0.25g、0.63mmol)の溶液に、DMAP(0.092g、0.75mmol)、続いてtert−ブチル 4−(クロロカルボニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(US2007/270433A1に記載されている文献の手順に従って合成した)(0.157g、0.63mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌し、次いで冷たい氷水に急冷し、水とMDCに分けた。生成物をMDC(25ml×3)で3回抽出し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、乾燥状態に濃縮した。生成物を30%〜50%酢酸エチル−ヘキサンに溶出し、combiflash カラムで精製し、表題化合物(0.22g、57%)を得た。LCMS: m/z = 609.5 (M+H)
ステップ−3: 3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニルピペラジン −1−カルボキシラートの合成。
この段階の手順は、例−18(0.1g、TFA塩)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 509.5 (M+H)
ステップ−4: 3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル4−アクリロイルピペラジン−1−カルボキシラートの合成。
この段階の手順は、例−18のステップ−3から採用した。得られた未精製化合物を分取HPLC (水に0.01% NHOH, B:アセトニトリル, カラム:Gemini NX C−18 (21.2mm150mm, 5μm) で精製し、表題の目的化合物(0.25g, 12%)を得た。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 9.33−9.30 (m, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.36−7.33 (m, 1H), 7.22−7.20 (m, 1H), 7.12 (s, 1H), 6.85−6.78 (m, 1H), 6.17−6.12 (m, 1H), 5.74−5.72 (m, 1H), 4.88−4.75 (m, 1H), 4.65−4.64 (m, 2H), 3.65−3.60 (m, 5H), 3.44−3.38 (m, 4H), 3.30−2.93 (m, 1H), 2.71−2.60 (m, 2H), 2.20 (s, 3H), 2.0−1.90 (m, 2H), 1.72−1.61 (m, 2H), 1.18 (s, 6H); LCMS: m/z = 563.5 (M+H)
例−22:(E)−1−(4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エノイル)−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチル− ピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[ 1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)−ピペリジン−3−カルボキサミド(化合物ー122)の合成。
DMF(4mL)の(E)−4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エン酸(0.02g、0.118mmol)の撹拌溶液に、HATU(0.067g、0.177mmol)、続いてDIPEA(0.04mL、0.23mmol)、最後にN−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5] ピリジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−3−カルボキサミド(0.06g、0.118mmol、例19のステップ−4の生成物)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し、抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物は分取HPLCで精製し (方法:A:水に0.1% TFA, B:アセトニトリル−メタノール, カラム:X bridge C−18 (150mm19mm, 5μm))、表題の目的化合物(0.15g, 23%)を得た。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 10.01 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.47−7.57 (m, 2H), 7.26 (t, 1H), 7.03 (d, 1H), 6.94 (t, 1H), 6.56−6.57 (m, 1H), 5.21 (s, 1H), 5.02−5.03 (m, 1H), 4.65−4.66 (m, 2H), 4.47 (d, 1H), 4.25 (d, 1H), 4.06−4.07 (m, 2H), 3.87−3.89 (m, 3H), 3.40−3.41 (m, 4H), 2.97−2.99 (m, 2H), 2.76−2.77 (m, 6H), 2.28 (d, 2H), 2.28 (d, 2H), 1.99 (d, 2H), 1.80 (m, 3H), 1.66 (m, 1H), 1.26 (d, 6H)LCMS: m/z = 618.25 (M+H)
例−22に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
例−23:4−アクリルアミド−N−(3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)フェニル)ベンズアミド(化合物125)の合成。
ステップ−1: N−(3−((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)フェニル)−4−ニトロベンズアミドの合成。
アセトニトリル(5mL)の4−クロロ−8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン(0.2g、0.82mmol;中間体−4)(WO2013/128028に記載されている手順に従って合成された)とN−(3−アミノフェニル)−4−ニトロベンズアミド(0.21g、0.82mmol、中間体−15)の撹拌溶液にDIPEA (0.7mL, 4.13mmol)を0℃で添加した。得られた反応混合物を周囲温度で4時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を15%酢酸エチル−ヘキサンで溶離することにより100−200メッシュシリカカラムに精製し、表題化合物(0.15g, 40%)を得た。LCMS: m/z = 464.05 (M+H)
ステップ−2:N−(3−((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)フェニル)−4−ニトロベンズアミドの合成。
この段階の手順は、例−19(0.15g, 93%)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 496.1 (M+H)
ステップ−3:N−(3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)フェニル) −4−ニトロベンズアミドの合成。
この段階の手順は、例−19(0.1g, 66%)のステップ−3から採用した。LCMS: m/z = 531.15 (M+H)
ステップ−4: 4−アミノ−N−(3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル) アミノ)フェニル)ベンズアミドの合成。
メタノール(5mL)のN−(3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)フェニル)−4−ニトロベンズアミド(0.1g、0.18mmol)の溶液に10% Pd/C (0.02g)を添加した。反応混合物を水素バルーンの圧力下で、室温で4時間撹拌した。セライトベッドをメタノールで洗浄し、反応混合物をセライトベッドで濾過した。濾液を濃縮し、表題化合物(0.08g 未精製)を得た。LCMS: m/z = 501.15 (M+H)
ステップ−5: 4−アクリルアミド−N−(3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル) アミノ)フェニル)ベンズアミドの合成。
この段階の手順は、例−18のステップ−3から採用した。得られた未精製化合物を分取HPLCで精製した (方法:A:水に10mm酢酸アンモニウム, B:アセトニトリル−メタノール, カラム:XDB−C−18 (250mm21.2mm, 5μm))で望ましい表題化合物を酢酸塩として得た(0.008g, 10%)。HNMR (DMSO−d, 400 MHz): δ 10.5 (s, 1H), 10.2 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.98 (d, 2H), 7.81 (d, 2H), 7.53−7.54 (m, 1H), 7.41 (d, 1H), 7.37 (d, 1H), 6.44−6.52 (m, 2H), 6.30 (dd, 1H), 5.81 (dd, 1H), 4.9−4.92 (m, 1H), 3.16 (s, 3H), 2.94−3.05 (m, 4H), 2.59−2.60 (m, 3H), 1.62−1.65 (m, 2H), 1.28 (d, 6H).LCMS: m/z = 555.45 (M+H)
例−23に記載のものに似た手順で、適当反応条件で、適切な反応物・試薬量へと変更をし次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
例−24:N−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン −4−イル)アミノ)ベンズアミド(化合物−28)の合成。
ステップ−1: tert−ブチル−4−(3−((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
この段階の手順は、例−23(0.5g 未精製)のステップ−1から採用した;LCMS: m/z = 526.40 (M+H)
ステップ−2: tert−ブチル 4−(3−((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
この段階の手順は、例−19(0.4g, 75%)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 556.26 (M−H)
ステップ−3: tert−ブチル 4−(3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ )ベンズアミド)ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
この段階の手順は、例−19(0.2g, 47%)のステップ−3から採用した。LCMS: m/z = 593.90 (M+1)
ステップ−4: 3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)−N−(ピペリジン−4−イル)ベンズアミドの合成。
この段階の手順は、例−18(0.15g 未精製)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 493.40 (M+H)
ステップ−5: N−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン −4−イル)アミノ)ベンズアミドの合成。
この段階の手順は、例−19のステップ−3から採用した。得られた未精製化合物を分取HPLCで精製し (方法:A:水に0.01% NHOH, B:アセトニトリル, カラム:Kinetex EVO C−18 (21.2mm150mm, 5μm))、表題の目的化合物(0.010g,9%)を得た。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 8.35−8.33 (d, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.86−7.84 (d, 1H), 7.65−7.63 (d, 1H), 7.50−7.46 (t, 1H), 6.85−6.78 (m, 1H), 6.11−6.07 (m, 1H), 5.69−5.66 (m, 1H), 4.87−4.84 (m, 1H), 4.39−4.36 (m, 1H), 4.07−3.98 (m, 2H), 3.22−3.14 (m, 2H), 3.04−2.97 (m, 1H), 2.83−2.80 (m, 2H), 2.67−2.61 (m, 2H), 2.15−2.10 (m, 4H), 2.08−1.98 (m, 2H), 1.88 (m, 2H), 1.87−1.68 (m, 2H), 1.66−1.45 (m, 2H), 1.28−1.27 (d, 6H); LCMS: m/z = 547.40 (M+H)
例−24に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
例−25:(E)−4−(4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エナミド)−N−(3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5− a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)フェニル)ベンズアミド(化合物−130)の合成。
乾燥DCM(2mL)のブロモクロトン酸(0.033g、0.2mmol)の溶液に塩化オキサリル(0.025g、0.2mmol)を添加し、続いてDMFを1滴添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で蒸発させ、(E)−4−ブロモブト−2−塩化エノイルを得た。これをd乾燥DCM(5mL)に溶解させ、0℃でアセトニトリル(2mL) の4−アミノ−N−(3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル) アミノ)フェニル)ベンズアミド(0.05g、0.1mmol;例23のステップ−5生成物)溶液に添加した。得られた混合物を同じ温度で1時間撹拌し、ジメチルアミン(1mL、20mmol)を添加し、室温で4時間撹拌を続けた。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x15mL)で水層を分離し、抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物は分取HPLCで精製し(方法:A:酢酸アンモニウム, B:アセトニトリル−水 (1:1), カラム:Gemini−NX)、表題の目的化合物(0.05g, 20%)を得た。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 10.68−10.65 (d, 2H), 10.32−10.29 (d, 1H), 9.91 (s, 1H), 8.25−8.19 (d, 1H), 8.08 (s, 1H), 8.00−7.98 (d, 2H), 7.84−7.82 (d, 2H), 7.55−7.52 (t, 1H), 7.47−7.37 (m, 2H), 6.82−6.75 (m, 1H), 6.51−6.48 (d, 1H), 5.33 (s, 1H), 5.11 (s, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.51−3.48 (d, 2H), 3.35−3.32 (m, 2H), 3.17−3.02 (m, 4H), 2.82 (s, 7H), 2.72−2.71 (m, 2H), 2.33 (s, 1H), 2.24−2.21 (d, 1H), 2.05−1.98 (t, 1H), 1.81−1.78 (m, 1H), 1.31−1.29 (d, 6H); LCMS: m/z = 612.4 (M+H)
例−26:(1s、4s)−4−((E)−4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エナミド)−N−(3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ) ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)フェニル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド(化合物−131)の合成。
0℃のDMF(2mL)の(E)−4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エン酸塩酸塩(0.025g、0.15mmol)の冷却済み溶液に、HATU(0.068g、0.18mmol)、続いてDIPEA(0.52mL, 0.30mmol)、最後に(1,4−cis)−4−アミノ−N−(3−((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ) フェニル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド(0.076g、0.15mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した(0.025g, 26%)。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 10.52 (s, 1H), 9.94 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.98−7.94 (m, 2H), 7.50−7.48 (d, 1H), 7.36−7.28 (m, 2H), 6.56−6.49 (m, 1H), 6.21−6.17 (d, 1H), 4.91−4.86 (m, 1H), 3.89 (m, 1H), 3.41−3.40 (m, 2H), 3.17 (d, 1H), 2.99−2.66 (m, 2H), 2.66−2.51 (m, 2H), 2.50−2.49 (m, 1H), 2.44−2.32 (m, 2H), 2.09−2.00 (m, 7H), 1.98−1.97 (m, 2H), 1.86−1.81 (m, 2H), 1.73−1.55 (m, 6H), 1.25−1.23 (d, 6H), 1.10−1.07 (m, 2H); LCMS: m/z = 618.50 (M+H)
例−26に記載のものに似た手順で、適当条件での適当な溶媒の存在下で、適切な反応物・試薬量の変更を伴い、次の化合物を調製した。本明細書以下の表に、該当化合物の物理化学的特性を要約する。
例−27: (1s,4s)−4−(((E)−4−(ジメチルアミノ)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)アミノ)−N−(3 − (((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル )オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド(化合物−135)の合成。
ステップ−1: tert−ブチル((1s、4s)−4−((3((((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)カルバモイル)シクロヘキシル)カルバメートの合成。
この段階の手順は、例−18(0.3g, 95%)のステップ−1から採用した。LCMS: m/z = 621.85 (M+H)
ステップ−2: (1s,4s)−4−アミノ−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル )アミノ)メチル)フェニル)シクロヘキサン−1−カルボキサミドの合成。
この段階の手順は、例−18(0.2g, 94.7)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 521.45 (M+H)
ステップ−3: (1s,4s)−4−(((E)−4−(ジメチルアミノ)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)アミノ)−N−(3 − (((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル )オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)シクロヘキサン−1−カルボキサミドの合成。
ACN (3mL)の(1,4−cis)−4−アミノ−N−(3−(((8−イソプロピル−2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド(0.1g、0.19mmol)と(E)−4−ブロモ−N、N−ジメチルブト−2−エナミド( 0.044g、0.23mmol)の溶液に、DIPEA(0.06mL、0.384mmol)を室温で添加し、12時間撹拌した。反応が完了した後、水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x15mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物は分取HPLCで精製し (方法:A:水に0.1% TFA, B:ACN, カラム:EVO C18 (21.2mm x 150mm 粒径 5μm))、表題の目的化合物 (0.030g, 20%)を得た。1H NMR (DMSO−d, 400MHz): δ 9.84 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.85 (m, 1H), 7.55−7.53 (d, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.25−7.21 (t, 1H), 7.05−6.96 (m, 2H), 6.70−6.66 (m, 1H), 5.12 (s, 1H), 4.62 (s, 2H), 4.25−4.19 (m, 3H), 3.44−3.43 (d, 5H), 3.09−2.89 (m, 4H), 2.80−2.77 (m, 3H), 2.66 (s, 1H), 2.32−2.35 (m, 3H), 2.11−2.10 (m, 2H), 1.86−1.84 (d, 2H), 1.74−1.68 (m, 4H), 1.62−1.57 (m, 2H), 1.22 (s, 6H); LCMS: m/z = 632.80 (M+H)
例−28:1−アクリロイル−N−(3−(((8−イソプロピル−2−メトキシピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−4−カルボキサミド(化合物136)の合成。
ステップ−1:8−イソプロピル−2−メトキシ−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−アミンの合成:
不活性雰囲気下でNaH(0.08g、2.05mmol)をDMSO(4mL)に添加し、15分間撹拌した。tert−ブチル(4−ヒドロキシブチル)カルバメート(0.38g、2.05mmol)を反応混合物に添加し、10分間撹拌し続けた。8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−アミン(0.2g、0.51mmol)を添加し、10分間撹拌した。次いで、反応混合物を60℃で1時間加熱した。反応が完了した後、室温に冷却し、氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を100−200シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.1g, 57%)を得た。LCMS: m/z = 343.2 (M+H)
ステップ−2: N−(3−アミノベンジル)−8−イソプロピル−2−メトキシピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−アミンの合成:
THF:MeOH :水(3:2:1)の8−イソプロピル−2−メトキシ−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−アミン(0.1g、0.29mmol)溶液に、亜鉛(0.08g、1.46mmol)および塩化アンモニウム(0.078g、1.46mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物をセライトに通して濾過し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を100−200シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.06g, 未精製)を得た。LCMS: m/z = 313.25 (M+H)
ステップ−3:1−アクリロイル−N−(3−(((8−イソプロピル−2−メトキシピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペリジン−4−カルボキサミドの合成:
この段階の手順は、例−16から採用した。得られた未精製化合物をcombiflashで精製し、表題化合物(0.05g, 65.7%)を得た。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 9.92 (s, 1H), 9.30−9.27 (t, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.55−7.51 (m, 2H), 7.25−7.21 (t, 1H), 7.02−7.01 (d, 1H), 6.84−6.77 (m, 1H), 6.11−6.06 (d, 1H), 5.67−5.64 (d, 1H), 4.60−4.59 (d, 2H), 4.44−4.41 (d, 1H), 4.10−4.07 (d, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.59 (s, 1H), 3.07−2.98 (m, 2H), 2.67−2.57 (m, 4H), 1.81−1.75 (t, 2H), 1.49−1.46 (m,3H), 1.27−1.25 (d, 6H); LCMS: m/z = 478.3 (M+H)
例−29:(E)−4−(ジメチルアミノ)−1−(4−(2−((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a] [ 1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペラジン−1−イル)ブト−2−エン−1−オン(化合物−137)の合成。
ステップ−1: tert−ブチル 4−(2−(((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシラートの合成。
この段階の手順は、例−4(0.8g, 80%)のステップ−1から採用した。LCMS: m/z = 498.2 (M+H)
ステップ−2: 4−(tert−ブトキシカルボニル)−1−(2−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル) フェニル)ピペラジン 1−オキシドの合成。
この段階の手順は、例−4(0.7g, 未精製)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 546.3 (M+H)
ステップ−3: 4−(tert−ブトキシカルボニル)−1−(2−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペラジン 1−オキシドの合成。
この段階の手順は、例−4(0.6g, 未精製)のステップ−3から採用した。LCMS: m/z = 567.7 (M+H)
ステップ−4: 8−イソプロピル−N4−(2−(ピペラジン−1−イル)ベンジル)−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの合成。
この段階の手順は、例−4(0.40g, 未精製)のステップ−4から採用した。LCMS: m/z = 451.3 (M+H)
ステップ−6: (E)−4−(ジメチルアミノ)−1−(4−(2−((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a] [ 1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)フェニル)ピペラジン−1−イル)ブト−2−エン−1−オンの合成。
0℃のDMF(5mL)の(E)−4−(ジメチルアミノ)ブト−2−エン酸(0.073g、0.44mmol)の冷却溶液に、HATU(0.25g、0.666mmol)、続いてDIPEA (0.32mL, 1.77mmol)、最後に8−イソプロピル−N4−(2−(ピペラジン−1−イル)ベンジル)−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(0.2g、0.444mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。未精製残留物は分取HPLCで精製し(方法:A:水に0.01% TFA, B:ACN:MeOH, カラム:Kinetex Evo C18:(150mm21.2mm)、表題の目的化合物をTFA塩として得た。TFAを除去するために、溶離液としてMeOHを用いて化合物をVari pure基本樹脂カラムを通し、遊離塩基として表題化合物(0.07g、38%)を得た。1H NMR (DMSO−d, 400MHz): δ 8.80−8.50 (d, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.23−7.16 (m, 3H), 7.06 (t, 1H), 6.80 (s, 1H), 6.64−6.63 (m, 2H), 4.76−4.74 (d, 2H), 3.82−3.73 (m, 8H), 3.04−3.03 (d, 2H), 2.92−2.86 (m, 5H), 2.67 (s, 1H), 2.45 (s, 1H), 2.15 (s, 6H); 1.82 (s, 1H), 1.46 (s, 2H), 1.24−1.22 (d, 7H); LCMS: m/z = 562.45 (M+H)
例−30:(E)−1−(4−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−4−(ピロリジン−1−イル)ブト−2−エン−1−オン (化合物−138)の合成。
ステップ−1:tert−ブチル 4−(((8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
アセトニトリル(50mL)の4−クロロ−8−イソプロピル−2−(メチルチオ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン(0.7g、2.89mmol)の溶液に、tert−ブチル 4−(アミノメチル)ピペリジン−1−カルボキシラート(0.619g、2.89mmol)を0℃で添加した。得られた反応混合物を周囲温度で15時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を真空下で濃縮し、5%酢酸エチル−ヘキサンで溶離することにより残留物を100−200メッシュシリカカラムで精製し、表題化合物(0.9 g, 74 %)を得た。LCMS: m/z = 421.4 (M+H)
ステップ−2: tert−ブチル 4−(((8−イソプロピル−2−(メチルスルホニル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
この段階の手順は例−4(0.5 g, 58 %)のステップ−2から採用した。LCMS: m/z = 453.4 (M+H)
ステップ−3: tert−ブチル 4−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシラートの合成。
この段階の手順は、例−4(0.32 g, 67.6 %)のステップ−3から採用した。LCMS: m/z = 474.5 (M+H)
ステップ−4: 8−イソプロピル−N4−(ピペリジン−4−イルメチル)−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ [1,5−a][1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの合成。
この段階の手順は、例−4(0.22 g, 93.6%)のステップ−4から採用した。LCMS: m/z = 374.1 (M+H)
ステップ−4:(E)−4−ブロモ−1−(4−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ [1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ブト−2−エン−1−オンの合成。
0℃のDMF(10mL)の(E)−4−ブロモブト−2−エン酸(0.66g、0.8mmol)の冷却溶液に、HATU(0.3g, 0.8mmol)、続いてDIPEA(0.139 mL, 0.8 mmol)、最後に8−イソプロピル−N4−(ピペリジン−4−イルメチル)−N2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン( 0.15g、0.4mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25 mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を100−200シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.135 g, 86.5 %)を得た。LCMS: m/z = 522.0 (M+H)
ステップ−5:(E)−1−(4−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)−4−(ピロリジン−1−イル)ブト−2−エン−1−オンの合成。
ACN(10mL)の(E)−4−ブロモ−1−(4−(((8−イソプロピル−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a] [1,3,5] ]トリアジン−4−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−イル)ブト−2−エン−1−オン(0.17g、0.33mmol)の溶液にKCO (0.09 g, 0.65 mmol)およびピロリジン(0.028g、0.39mmol)を順番に添加し、得られた混合物を60℃で4時間撹拌した。反応混合物を水で急冷し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25 mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物は分取HPLCで精製し (方法− A:水に0.1%ギ酸, B:アセトニトリル−メタノール, カラム:KINETEXC18 (21.2mm150mm, 5μm))、表題の目的化合物(0.02 g, 11.9%)を得た。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 8.30 (d, 1H), 7.68 (s, 1H), 6.89 (d, 1H), 6,54−6.64 (m, 2H), 4.38−4.35 (d, 1H), 4.02−3.99 (d, 1H), 4.87−4.84 (d, 2H), 3.40−3.29 (m, 2H), 3.16 (d, 2H), 3.04−2.86 (m, 2H), 2.58−2.41 (m, 8H), 2.02−1.97 (m, 2H), 1.88−1.78 (m, 2H), 1.68−1.67 (m, 5H), 1.53−1.45 (m, 2H), 1.23−1.2 (m, 6H),1.06−1.04 (m, 2H); LCMS: m/z = 511.80 (M+H)
例−31: 1−アクリロイル−N−(3−(((3−イソプロピル−5−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ)メチル)フェニル)アゼチジン−2−カルボキサミド (化合物−139)の合成。
ステップ−1:5−クロロ−3−イソプロピル−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの合成。
この段階の手順は例−4(0.8g, 99%)のステップ−1からを採用した。LCMS:m/z = 346 (M+H)
ステップ−2:tert−ブチル (5−クロロ−3−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)(3−ニトロベンジル)カルバメートの合成。
CCl(20mL)の5−クロロ−3−イソプロピル−N−(3−ニトロベンジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(0.8g、2.31mmol)の溶液に、(BOC)O(0.6g, 2.78mmol)、続いてDMAP(0.028g、0.23mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を濃縮し、表題化合物(1g、86%)を得た。LCMS: m/z = 446 (M+H)
ステップ−3:tert−ブチル(3−イソプロピル−5−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ) ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)(3−ニトロベンジル)カルバメートの合成。
トルエン(20mL)のtert−ブチル(5−クロロ−3−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)(3−ニトロベンジル)カルバメート(1g、2.24mmol)とテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(0.68g、6.74mmol)の溶液にNaOtBu(0.31g、3.28mmol)を添加し、Nガスで10分間脱気した。次いで、BINAP(0.2g、0.33mmol)とPd(dba)(0.1g、0.11mmol)を順番に添加し、反応混合物を100℃まで12時間加熱した。反応が完了した後、反応混合物を室温に冷却し、セライトベッドで濾過し、酢酸エチル(2×20mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、100−200シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物(0.8g、70%)を得た。LCMS: m/z = 511 (M+H)
ステップ−4:tert−ブチル(3−アミノベンジル)(3−イソプロピル−5−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)カルバメートの合成。
THF:MeOH:水(3:2:1の比率, 20mL)のtert−ブチル (3−イソプロピル−5−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)(3−ニトロベンジル)カルバメート (0.8g, 1.56mmol)の溶液に亜鉛(1.02g、15.68mmol)および塩化アンモニウム(1.7g、31.36mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物をセライトで濾過し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル(2x25mL)で水層を分離し抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を100−200シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の目的化合物(0.6g, 87%)を得た。LCMS: m/z = 480.8 (M+H)
ステップ−5: tert−ブチル(3−(1−アクリロイルアゼチジン−2−カルボキサミド)ベンジル)(3−イソプロピル−5−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)カルバメートの合成。
この段階の手順は、例−1(0.3g, 未精製)から採用した。LCMS: m/z = 617.9 (M+H)
ステップ−6:1−アクリロイル−N−(3−(((3−イソプロピル−5−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ)メチル)フェニル)アゼチジン−2−カルボキサミドの合成。
この段階の手順は、例−2のステップ−2から採用した。得られた未精製化合物を分取HPLCで精製し(方法:A:水に0.02% アンモニア, B:ACN:MeOH (1:1) カラム:X bridge C18 :( 150mm21.2mm)、表題の目的化合物(0.1g、10%)を遊離塩基として得た。HNMR (DMSO−d, 400MHz): δ 10.17 (s, 1H), 7.83−7.81 (m, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.58−7.52 (m, 2H), 7.29−7.25 (m, 1H), 7.05−7.02 (t, 1H), 6.57−6.55 (m, 2H), 6.36−6.29 (m, 1H), 6.13−6.05 (m, 2H), 5.72−5.69 (m, 1H), 5.58−5.57 (m, 1H), 5.01 (s, 2H), 4.43−4.42 (d, 2H), 4.21−4.15 (m, 1H), 3.88−3.79 (m, 2H), 3.37−3.34 (m, 2H), 2.95−2.92 (m, 1H), 2.20 (m, 1H), 1.84−1.81 (d, 2H), 1.38−1.33 (m, 2H), 1.24−1.22 (d, 6H); LCMS: m/z = 518.8 (M+H)
本適用は、いくつかの前例で説明されているが、それらに限定されるものとして解釈するべきではない。むしろ、本適用は先に発表された一般的な領域を含めている。それらの概念および範囲から離れることなく、様々な修正と実施形態が可能である。例えば、当業者に知られている適切な修正をして上記に記載されたのと類似した手順に従って調製できる以下の化合物もまた、本出願の範囲に含まれる。
例−32:CDK7の生化学アッセイ:
化合物のCDK7キナーゼ活性を抑制する能力を、アメリカのInvitrogenから得た5nMのCDK7 / CycH / MNAT1を用いるTR−FRETアッセイで試験した。試験化合物をキナーゼと共に室温で60分間プレインキュベートした。 インキュベーション後、基質混合物[100nM超軽量MBP(Perkin Elmer、アメリカ)および1mM ATP(Sigma)]を添加した。キナーゼ反応の60分後に40mM EDTAを添加することにより、上記の反応を停止した。1nM Eu標識ホスホ−MBP抗体[Perkin Elmer、アメリカ]を添加し、よく混合し、615nmおよび665nmでの蛍光放射[340nmで励起]を測定した。アッセイの最終DMSO濃度は1%だった。IC50を算出するために、試験化合物の10mM DMSOストック溶液の1/3段階希釈によって適切な濃度を作成した。すべての蛍光測定はVictor 3マルチラベルカウンター[Perkin Elmer、アメリカ]で行った。GRphPad PrismソフトウェアV5を使用して、シグモイド用量反応曲線フィッティングに線量応答データをフィッティングすることにより、IC50を算出した。CDK7を不可逆的に抑制する化合物を確認するために、3つの時点(20,60および180分)で化合物を酵素でプレインキュベートし、上記のアッセイを行うことによって、時間依存的な抑制の研究を行った。
選択された化合物を上述のアッセイ手順でスクリーニングした。選択された化合物の%抑制およびIC50値を以下の表にまとめた。グループ「A」は300nMまたはそれ以下のIC50値を表し、グループ「B」は300.01〜1000nMのIC50値を表し、グループ「C」は1000nMを超えるIC50値を表す。
例−33:MV4−11人間急性骨髄性白血病(AML)癌異種移植モデルにおけるCDK7阻害剤のインビボでの有効性:
マウスに移植されたMV4−11異種移植片腫瘍の生長を抑制するCDK7阻害剤の効果を評価した。簡単に言うと、MV4−11細胞を、10%FBS(Invitrogen)および1%ペニシリンストレプトマイシン(Invitorgen)を補充したイスコフ改変ダルベッコ培地(Sigma Aldrich)で生長させた。腫瘍を作るために、15X10 MV4−11細胞を、オスの胸腺欠損ヌードマウス(Envigo)の右脇腹の後ろに200μlの1:1 HBSS(Sigma:H4641)およびECMゲル(Corning)を皮下注射した。腫瘍体積を週3回測定し、体重を毎日モニターした。腫瘍体積を推定するために、異種移植片腫瘍の長さ(D)と幅(d)を、カリパスを用いて手動で測定し、腫瘍体積=(D×d2)/2の式を用いて計算した。平均腫瘍体積が約250mmに達した時点で処置を開始した。動物を腫瘍体積に基づいてランダム化し、各々7匹の2つのグループに分けた。有効性を評定するために、化合物−115を1日1回(q24h/ qd スケジュール)腹腔内に投与した。処置期間は14日間であり、処置期間中に観察された腫瘍体積の変化に基づいて総体的な有効性を評定した。処置群と対照群を比較するために、ダネットの多重比較検定と一元配置分散分析を用いて腫瘍体積を分析した。結果をグラフ(図−1)に示す。
例−34:RNAポリメラーゼII CTDリン酸化 In−Cellウェスタンアッセイの抑制:
選択された化合物を添加する前に、25000個の細胞(MDA−MB−231/NCI−H358)を96ウェルの黒クリアボトムプレートに播種し、一晩インキュベートした。選択された化合物の3倍希釈液をDMSOで10μMから希釈し、細胞に添加し、37℃、5%COのインキュベーターで4時間インキュベートした。細胞を100μlのリン酸緩衝化生理食塩水(sigma#P3813)で1回洗浄し、100μl/ウェルの4%パラホルムアルデヒドで室温、暗所で60分間固定した。細胞を100μlの洗浄バッファー(Wash Buffer)(0.1%トリトン X−100を含むPBS)で3回洗浄し、その後ブロッキングバッファー(Blocking Buffer)(PBSTに5%BSA)中に室温で2時間ブロックした。細胞を、ブロッキングバッファー(Blocking Buffer)中のPhospho RNA Pol II(S5)(Millipore#04−1572、Abcam#5131)またはPhospho RNA Pol II(Ser−2)、抗体(Bethyl labs#A300−654−A)により4℃で一晩染色した。インキュベーション後の細胞をDelifia洗浄バッファー(Wash Buffer)(Perkin Elmer#4010−0010)で洗浄した。細胞をアッセイバッファー(Assay buffer)(Perkin Elmer#1244−111)中でLANCE二次抗体(LANCE(登録商標) Eu−W1024 perkin elmer # AD−0076 for phospho Ser−5 CTD RNA pol−II and Delfia Eu−N1 anti Rabbit IgG Perkin elmer # AD0106 for phospho Ser−2 CTD RNA pol−II)で2時間処置し、インキュベーション後に細胞をDelfia洗浄バッファー(Wash Buffer)で3回洗浄し、増強溶液(Enhancement solution)(Perkin Elmer#1244−105)を添加し、20分間インキュベートした。ユーロピウムの測定値をVictor−3器具から読み取った。Hoechst dye(0.5μg/ ml)を用いて細胞を標準化した。
選択された化合物のRNAポリメラーゼII CTDリン酸化の抑制(μMでEC50)が以下の表のように評定された。
選択された化合物を上述のアッセイ手順でスクリーニングした。EC50値を以下の表にまとめた。グループ「A」は1μMまたはそれ以下のEC50値を表し、グループ「B」は1−10μMのEC50値を表し、そしてグループ「C」は10μMを超えるEC50値を表す。

Claims (32)

  1. 化学式(I)の化合物:
    または、その薬学的に許容可能な塩または立体異性体であって、
    式中、
    XはCHまたはNであり;
    環Aは、単環式か二環式アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキルであり;
    環Bはシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、または不在であり;
    は水素、アルキルまたはシクロアルキルであり;
    は、随意置換されたアルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり;ここで、随意置換基はアミノ、ハロ、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシル、アルコキシアルコキシル、アルキルアミノ、シアノ、ニトロ、またはハロアルキルであり;
    それぞれ独立状態のRは、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、シアノ、ニトロ、ハロアルキルであり;
    それぞれ独立状態のRは、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、−(NH)−S(O)−CH=CH、(NH)−CH−CH=CH−C(O)−NR
    であり;
    式中、それぞれ独立状態のRとR”は水素またはアルキルであり;R’は水素、ハロ、アルキル、アルコキシアルキルまたは−CH−NRであり;
    は水素またはアルキルであり;
    とRは独立して水素またはアルキルであり;またはRおよびRは、それらと結合している窒素原子と一緒になって、O、SおよびNから選択される0〜2個の付加的なヘテロ原子を有する随意置換された複素環を形成し;その随意置換基は、1つ以上のアルキルまたはハロであり;
    は−O−、−S−、−NH−または不在であり;
    は不在または随意置換されたC1−C6アルキレンであり、そのアルキレンの1つ以上のメチレン単位は、−C(O)−、−O−、−N(R)−またはシクロアルキレンで随意かつ独立して置換され;Rは水素またはアルキルであり;
    mは0〜1であり;
    nは0、1または2であり;
    pは1、2または3であり;そして
    qは0〜1である、化学式(I)の化合物、または、その薬学的に許容可能な塩または立体異性体。
  2. 前記化学式(I)の化合物が、化学式(IA)の化合物、
    または、その薬学的に許容可能な塩または立体異性体であり、
    式中、環A、環B、L、L、R、R、R、R、R、m、n、及びpは請求項1に定義されるものと同じであることを特徴とする請求項1の化合物。
  3. 前記化学式(I)の化合物が、化学式(IB)の化合物、
    または、その薬学的に許容可能な塩または立体異性体であり、
    式中、
    X、環B、L、L、R、R、R、R、R、m、n、及びpは請求項1に定義されるものと同じであることを特徴とする請求項1の化合物。
  4. 前記化学式(I)の化合物が、化学式(IC)の化合物、
    または、その薬学的に許容可能な塩または立体異性体あり、
    式中、
    は随意置換されたシクロアルキルまたは随意置換されたヘテロシクロアルキルであり;
    X、環A、環B、L、R、R、R、R、m、n、及びpは請求項1に定義されるものと同じであることを特徴とする請求項1の化合物。
  5. 前記化学式(I)の化合物が、化学式(ID)の化合物、
    または、その薬学的に許容可能な塩または立体異性体であり、
    式中、
    は随意置換されたシクロアルキルまたは随意置換されたヘテロシクロアルキルであり;
    X、環B、L、R、R、R、R、m、n、及びpは請求項1に定義されるものと同じであることを特徴とする請求項1の化合物。
  6. 前記化学式(I)の化合物が、化学式(IE)の化合物、
    または、その薬学的に許容可能な塩または立体異性体であり、
    式中、
    X、環B、L、R、R、R、R、m、n、及びpは請求項1に定義されるものと同じであることを特徴とする請求項1の化合物。
  7. 前記化学式(I)の化合物が、化学式(IF)の化合物、
    または、その薬学的に許容可能な塩または立体異性体であり、
    式中、
    X、L、R、R、R、R、R、m、n、及びpは請求項1に定義されるものと同じであることを特徴とする請求項1の化合物。
  8. 前記環Aがフェニル、ピリジルまたはピペリジニルである請求項1,2又は4のいずれか一つに記載の化合物。
  9. 前記環Bがシクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリールである請求項1−6のいずれか一つに記載の化合物。
  10. 前記LがNHまたはOである請求項1−3又は7のいずれか一つに記載の化合物。
  11. 前記Rが随意置換されたシクロアルキルまたは随意置換されたヘテロシクロアルキルである請求項1−5又は7のいずれか一つに記載の化合物。
  12. 前記シクロアルキルが好ましくはシクロヘキシルであり、前記ヘテロシクロアルキルが好ましくはN−メチル−4−ピペリジニルもしくはテトラヒドロ−4−ピラニルである請求項11に記載の化合物。
  13. 前記Rが水素またはアルキルであり; そのアルキルが好ましくはイソプロピルである請求項1−7のいずれか一つに記載の化合物。

  14. であり、R、R’およびR”が請求項1で定義されたとおりである請求項1−7のいずれか一つに記載の化合物。
  15. ’が好ましくは−CH−NRであり、RおよびRは独立して水素またはアルキルである請求項14に記載の化合物。
  16. 前記RおよびRが、それらと結合している窒素原子と一緒になって、O、SおよびNから選択される0〜2個の付加的なヘテロ原子を有する随意置換された複素環を形成する請求項15に記載の化合物。
  17. 以下の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩または立体異性体から構成されるグループから選択された化合物。
  18. 以下の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩または立体異性体から構成されるグループから選択された化合物。
  19. 請求項1〜18のいずれか一つに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩または立体異性体と、少なくとも一つの薬学的に許容可能な担体または賦形剤とを含む医薬組成物。
  20. 薬剤として使用するための、請求項1〜18のいずれか一つに記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは立体異性体。
  21. 癌を処置するための医薬の製造における、請求項1〜18のいずれか一つに記載の化合物の使用。
  22. 選択的転写CDKの異常活性に関連する疾病や症状に罹患している被験体を処置するのに使用する請求項19〜21のいずれか一つに記載の医薬組成物または薬物。
  23. 選択的転写CDK7の異常活性に関連する疾病や症状に罹患している被験体を処置するための請求項22に記載の医薬組成物または薬物。
  24. 請求項1〜18のいずれか一つに記載の化合物の治療有効量を投与する工程を含む、被験体の選択的転写CDK媒介性の障害や疾患や疾病を処置する方法。
  25. 請求項1〜18のいずれか一つに記載の化合物を投与する工程を含む、被験体の選択的転写CDKを抑制する方法。
  26. 被験体がヒトを含む哺乳動物である請求項24又は25に記載の方法。
  27. 選択的転写CDK媒介性の障害や疾患や疾病が、癌、炎症性疾患、自己炎症性疾患または感染性疾患からなるグループから選択されている請求項24又は25に記載の方法。
  28. 癌が、乳癌、肝臓癌、肺癌、結腸癌、腎臓癌、膀胱癌、小細胞肺癌、非小細胞性肺癌、頭頸部癌、甲状腺癌、食道癌、胃癌、膵臓癌、卵巣癌、胆嚢癌、子宮頸部癌、前立腺癌、皮膚癌、および扁平上皮癌を含む癌腫;白血病、急性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、毛状細胞リンパ腫、骨髄腫、マントル細胞リンパ腫およびバーキットリンパ腫を含むリンパ系の造血器腫瘍;急性および慢性の骨髄性白血病、骨髄異形成症候群および急性前骨髄球性白血病を含む骨髄系の造血腫瘍;線維肉腫および横紋筋肉腫を含む、間葉原発性の腫瘍;アストロチーマ、神経芽腫、神経膠腫および神経鞘腫を含む中枢および末梢神経系の腫瘍;精上皮腫、メラノーマ、骨肉腫、奇形癌腫、角膜腫瘍腫、異種異型腫、甲状腺濾胞がんおよびカポジ肉腫を含む他の腫瘍からなるグループから選択されている請求項27に記載の方法。
  29. 抗増殖剤、抗癌剤、免疫抑制剤および鎮痛剤から独立して選択された1つまたは複数の付加的な化学療法剤を必要のある被験体に投与する工程を更に含む、請求項24〜28のいずれか一つに記載の方法。
  30. 選択的転写CDKがCDK7、CDK9、CDK12、CDK13またはCDK18である請求項24〜27のいずれか一つに記載の方法。
  31. 薬剤として使用する請求項1〜18のいずれか一つに記載の化合物。
  32. 癌処置に使用する請求項1〜18のいずれか一つに記載の化合物。
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