JP2018506003A - 噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置 - Google Patents
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Abstract
Description
噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置において、
ハウジングと、
ハウジングに収容され、少なくとも1つの回動可能に設置される駆動ギアを有する入力装置と、
少なくとも1組の回動可能な従動ギアセットを支持する支持軸が複数設置される支持フレームを少なくとも1つ有する出力装置と、
出力装置が回動する過程に回動支点を形成し、ハウジングに固定される固定支承ギアを少なくとも1つ有する位置決め装置とを備え、
前記従動ギアセットは、トランスファレイヤギアと少なくとも1つのアイドルギアとを有し、
前記トランスファレイヤギアは、上トランスファレイヤギア部と下トランスファレイヤギア部とを有し、上トランスファレイヤギア部と駆動ギアとの総歯数をMとし、下トランスファレイヤギア部と固定支承ギアとの総歯数をNとし、MとNとが異なるように設けられ、
固定支承ギアと噛合するアイドルギアまたはトランスファレイヤギアは、支持フレームと同方向に回動して増速し、
駆動ギアの駆動により従動ギアセットを固定支承ギアの周りに遊星式で噛合して押動しながら回動させ、支持軸を介して支持フレームを駆動して増速に回動させるように、駆動ギアが直接またはアイドルギアを介して上トランスファレイヤギア部と噛合し、下トランスファレイヤギア部が直接またはアイドルギアを介して固定支承ギアと噛合するように設けられ、
最外側に位置する支持軸の軸心が前記支持フレームに伴って回動するときに形成する運動軌跡の直径が駆動ギアの直径の1.2倍以上になるように設けられ、
駆動ギアとアイドルギアまたはトランスファレイヤギアとの噛合点は駆動点であり、アイドルギアまたはトランスファレイヤギアと固定支承ギアとの噛合点は支承点であり、支持フレームと最外側に位置する支持軸の軸心とによる交叉点は力出力点であるように設けられ、
前記出力装置における従動ギアセットのうちの各ドライブギアの支持軸の軸心はサブ支承点であり、各ドライブギアとそれぞれ隣接するドライブギアと噛合して2つの噛合点を形成し、前記支承点と2つの噛合点により三角形スラストエリアを形成し、少なくとも2つの首尾接続する三角形スラストエリアによって、駆動ギアから固定支承ギアへ湾曲するように接続されて駆動する噛合押動レバー式のトルク出力経路が一つ形成される。
支持フレームは、複数の支持軸によって、駆動ギアの支持軸に対して点対称で設置される少なくとも3組の可動回動な従動ギアセットを支持する。
さらに、アイドルギアは、2つ、或は4つ、或は6つ、或は8つある。
各従動ギアセットは、奇数個のアイドルギアを有する。
さらに、アイドルギアは、1つ、或は3つ、或は5つ、或は7つある。
各従動ギアセットにおいて、トランスファレイヤギアが少なくとも1つ設置される。
さらに、各従動ギアセットにおいて、トランスファレイヤギアが2つ設置される。
上トランスファレイヤギア部の歯数が下トランスファレイヤギア部の歯数と異なるように、且つ駆動ギアの歯数と固定支承ギアの歯数とが同一であるように設けられる。
上トランスファレイヤギア部の歯数が下トランスファレイヤギア部の歯数と異なるように、且つ駆動ギアの歯数が固定支承ギアの歯数と異なるように設けられる。
上トランスファレイヤギア部の歯数と下トランスファレイヤギア部の歯数との差は少なくとも2である。
上トランスファレイヤギア部の歯数と下トランスファレイヤギア部の歯数との差は4、或は6、或は8、或は12、或は少なくとも18である。
駆動ギアの歯数と固定支承ギアの歯数との差は少なくとも4、或は少なくとも6、或は少なくとも8、或は少なくとも12、或は少なくとも18である。
複数のアイドルギアは同層に配置される。
または、複数のアイドルギアは異なる層に設置される。
上トランスファレイヤギア部と駆動ギアとの歯数の和が前記下トランスファレイヤギア部と固定支承ギアとの歯数の和より大きい場合、前記出力装置と駆動ギアとは同方向に回動し、
上トランスファレイヤギア部と駆動ギアとの歯数の和が前記下トランスファレイヤギア部と固定支承ギアとの歯数の和より小さい場合、前記出力装置と駆動ギアとは互いに逆方向に回動する。
アイドルギアは、駆動ギアとトランスファレイヤギアとの間に設置され、またはトランスファレイヤギアと固定支承ギアとの間だけに設置される。
駆動ギア、アイドルギア、トランスファレイヤギアまたは固定支承ギアは、山歯歯車、傘歯車、転位歯車、インボリュート歯車、三角歯形歯車、斜歯歯車、ねじ歯車を含む。
駆動ギアはローラギヤである。
位置決め装置は固定リングギアである。
三角形スラストエリアは、2つ、或は3つ、或は4つ、或は5つ、或は6つ、或は7つが形成される。
サブ支承点が属する三角形スラストエリアの頂角の角度は170度以下となる。
さらに、サブ支承点が属する三角形スラストエリアの頂角の角度は120度以下となる。
さらに、サブ支承点が属する三角形スラストエリアの頂角の角度は25度〜60度の範囲内にある。
複数のギアレバー装置は垂直方向において同軸方向且つ同軸心に直列に設置される。
複数のギアレバー装置は垂直方向においてずれて設置される。
複数のギアレバー装置のハウジングは一体に設けられる。
駆動ギアの軸心から駆動点まで第1直線を形成し、前記固定支承ギアの軸心から支承点まで第2直線を形成し、前記第1直線と第2直線との夾角がスラスト角を形成し、前記スラスト角は30度〜220度の範囲内にある。
さらに、スラスト角は59度〜135度の範囲内にある。
さらに、スラスト角は73度〜92度の範囲内にある。
支持軸は支持フレームに固定接続され、従動ギアセットにおけるアイドルギアとトランスファレイヤギアには支持軸が回動可能に挿入される。
支持軸は支持フレームの内側から突出する軸状の突起である。
支持軸は前記支持フレームと接続する軸である。
回動可能な部品は円筒ころ軸受、円すいころ軸受、玉軸受或スライドスリーブを含む。
1.駆動ギア、従動ギアセットおよび位置決め装置によりスラスト角を形成し、中心に位置する小さい駆動ギアと協働して支持フレームを駆動して回動させ、歯車の伝動効率を向上することができる。
2.位置決め装置を設置することにより、歯車を位置決め装置の周りに自転させるとともに、該ギアレバー装置が同方向に増速して出力することができる。
3.アイドルギアを設置し、アイドルギアと位置決め装置およびトランスファレイヤギアとでレバーによる増力を形成させるので、歯車の伝動効率を向上することができる。
4.アーチ形状で配列される複数のアイドルギアを設置することにより、連続に噛合する歯車によって複数の連続する三角形スラストエリアを形成し、連続の押動作用を生じるので、ギアセットの動力伝達効率を向上することができる。
5.噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置を多層重ねて設置することにより、出力回動速度を倍増させる。そして、入力端または出力端に減速ギア機構を設置することによって、トルクを増強させて出力することができる。
本発明によるギアレバー装置は、人力による機械或いは動力機械に取付または接続することができ、車両、船、飛行機の駆動、発電またはその他の動力出力の場合に使用できる。
以下、本発明の実施例の技術方案を明瞭且つ完全に説明する。説明する実施例は、本発明の一部の実施例であり、全ての実施例ではないと理解すべきである。当業者が本発明における実施例に基づいて創造的な労働をしなくて得られる全てのその他の実施例は、本発明の保護範囲に該当する。
図1〜図2に示すように、噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置は、ハウジング1と、支持フレーム2と、駆動ギア3と、固定支承ギア4と、トランスファレイヤギア5と、第1アイドルギア81と、第2アイドルギア82とを有している。支持フレーム2は、ハウジング1に対して回動可能にハウジング1内に設置されている。支持フレーム2は、固定支承ギア4と同軸に配置されている。固定支承ギア4が支持フレーム2に挿入するとともに、固定支承ギア4の軸の周りに回動可能に設置されている。入力装置は、駆動ギア3と剛性的に接続する一つの入力軸9をさらに有している。固定支承ギア4の一端がハウジング1に固定接続されている。駆動ギア3は、入力軸9と接続し、その外側に第1アイドルギア81および第2アイドルギア82が設置されている。駆動ギア3は、第1アイドルギア81および第2アイドルギア82を介してトランスファレイヤギア5の上トランスファレイヤギア部6を駆動する。トランスファレイヤギア5は、同軸に接続された上トランスファレイヤギア部6と下トランスファレイヤギア部7とを有している。上トランスファレイヤギア部6と下トランスファレイヤギア部7とは同期に回動する。トランスファレイヤギア5の下トランスファレイヤギア部7は固定支承ギア4と噛合している。第1アイドルギア81は第1アイドルギア支持軸813を介して支持フレーム2に固定され、第2アイドルギア82は第2アイドルギア支持軸814を介して支持フレーム2に固定され、トランスファレイヤギア5はトランスファレイヤギア支持軸815を介して支持フレーム2に固定されるように設けられている。
駆動ギア3は入力軸9により駆動され、第1アイドルギア81、第2アイドルギア82、トランスファレイヤギア5を駆動し、最終的に力を固定支承ギア4に伝達するようになる。固定支承ギア4が固定されているため、固定支承ギア4の自転が制限される。そして固定支承ギア4と噛合するトランスファレイヤギア5は、自由に回動することができなくなるので、強制的に固定支承ギア4の円周に沿って噛合して押動しながら回動するとともに、支持フレーム2を運動できるように押動する。トランスファレイヤギア5または駆動ギア3と固定支承ギア4との間には歯数差があるので、駆動ギア3が一定の角度を回動すると、トランスファレイヤギア5の上トランスファレイヤギア部6と下トランスファレイヤギア部7との間には歯数差が存在しているため、固定支承ギア4に対するトランスファレイヤギア5の回動角度は駆動ギア3の回動角度より大きくなる。すなわち、支持フレーム2の回動角度が駆動ギア3の回動角度より大きい。
ギアレバー伝動機の歯車(例えば、アイドルギア、駆動ギア、トランスファレイヤギア、固定支承ギア)は、山歯歯車、傘歯車、転位歯車、インボリュート歯車、三角歯形歯車、斜歯歯車、ねじ歯車を用いることが出来るが、これらに限定されるものではない。
速度比=出力回動速度:入力回動速度=下トランスファレイヤギア部7の歯数×駆動ギア3の歯数/(下トランスファレイヤギア部7の歯数×駆動ギア3の歯数−上トランスファレイヤギア部6の歯数×固定支承ギア4の歯数)。
上トランスファレイヤギア部6の歯数と下トランスファレイヤギア部7の歯数との和が駆動ギア3の歯数と固定支承ギア4の歯数との和と異なる。従動ギアセットは、駆動ギア3と固定支承ギア4の外周に噛合して押動しながら回動し、自転と公転との複合運動を形成した。
好ましい技術方案は、アイドルギアを固定支承ギア4と下トランスファレイヤギア部7との間に設置するように設けられる。特に、本実施例において、上トランスファレイヤギア部6の直径が下トランスファレイヤギア部7の直径より小さいように設けられ、出力装置が駆動ギア3に対して同方向に増速に回転するように設けられる。
第1アイドルギア81の第1アイドルギア支持軸813の軸心は第1サブ支承点811である。第1アイドルギア81と駆動ギア3および第2アイドルギア82との間には2つの噛合点(噛合点81cと噛合点81c’)が存在する。第1サブ支承点811と噛合点81cと噛合点81c’とによって第1三角形スラストエリア81aを形成する。噛合点81cと噛合点81c’との結び線が第1出力経路81bを形成する。第2アイドルギア82の第2アイドルギア支持軸814の軸心は第2サブ支承点822である。第2アイドルギア82と第1アイドルギア81および上トランスファレイヤギア部6との間に噛合点82dおよび噛合点82d’が存在する。第2サブ支承点822と2つの噛合点(噛合点82dと噛合点82d’)とによって第2三角形スラストエリア82aを形成する。噛合点82dと噛合点82d’との結び線が第2出力経路82bを形成する。第1出力経路81bと第2出力経路82bとが連続に接続されるとともに、駆動ギア3から固定支承ギア4へ湾曲するように接続されて駆動する噛合押動レバー式のトルク出力経路を1つ形成した。
駆動ギア3と第1アイドルギア81との噛合点を駆動点とし、トランスファレイヤギア5と固定支承ギア4との噛合点を支承点とし、駆動ギア3の軸心から駆動点までの結び線を第1直線301をとし、固定支承ギア4の軸心から支承点までの結び線を第2直線302とし、第1直線301と第2直線302との間に形成された夾角をスラスト角とする場合、スラスト角は30〜220°となり、本技術方案において59.6°となることが好ましい。
駆動ギア3と第1アイドルギア81との噛合点を駆動点とし、トランスファレイヤギア5と固定支承ギア4との噛合点を支承点とし、駆動ギア3の軸心から駆動点までの結び線を第1直線301とし、固定支承ギア4の軸心から支承点までの結び線を第2直線302とし、第1直線301と第2直線302との間に形成された夾角をスラスト角とする場合、スラスト角は30〜220°となり、本技術方案において81.98°となることが好ましい。
本技術方案は、駆動ギア3の歯数が12、固定支承ギア4の歯数が18、上トランスファレイヤギア部6の歯数が18、下トランスファレイヤギア部7の歯数が36であるように設けられている。この場合、入力回転は1周になると、出力回転は4週になるので、増速が実現された。この場合、噛合しながらの回動は25%を占め、押動しながらの回動は75%を占める。
駆動ギア3と第1アイドルギア81との噛合点を駆動点とし、トランスファレイヤギア5と固定支承ギア4との噛合点を支承点とし、駆動ギア3軸心から駆動点までの結び線を第1直線301とし、固定支承ギア4の軸心から支承点までの結び線を第2直線302とし、第1直線301と第2直線302との間に形成された夾角をスラスト角とする場合、スラスト角は30〜220°となり、本技術方案において217.2°となることが好ましい。
本技術方案は、駆動ギア3の歯数が12、固定支承ギア4の歯数が20、上トランスファレイヤギア部6の歯数が12、下トランスファレイヤギア部7の歯数が36であるように設けられている。この場合、駆動ギア3が1周回転すると、支持フレーム2がドライブギアセットを駆動して2.3周回転させるので、増速が実現された。
第1アイドルギア81と第2アイドルギア82とトランスファレイヤギア5とは三角形のように配置され、トランスファレイヤギア5は第1アイドルギア81および第2アイドルギア82を介してそれぞれ固定支承ギア4と駆動ギア3と接続している。
駆動ギア3と第1アイドルギア81との噛合点を駆動点とし、固定支承ギア4と第2アイドルギア82との噛合点を支承点とし、駆動ギア3の軸心から駆動点までの結び線を第1直線301とし、固定支承ギア4の軸心から支承点までの結び線を第2直線302とし、第1直線301と第2直線302との間に形成された夾角をスラスト角とする場合、スラスト角は30〜220°となり、本技術方案において76.98°となることが好ましい。
本技術方案は、駆動ギア3の歯数が14、固定支承ギア4の歯数が18、上トランスファレイヤギア部6の歯数が12、下トランスファレイヤギア部7の歯数が18であるように設けられている。この場合、駆動ギア3が1周回転すると、支持フレーム2がドライブギアセットを駆動して7周回転し、すなわち、入力回転は1周になると、出力回転は7周になるので、増速が実現された。この場合、噛合しながらの回動は14%を占め、押動しながらの回動は86%を占める。
第1アイドルギア81と第2アイドルギア82とはアーチ形状の配置方式でそれぞれ固定支承ギア4と下トランスファレイヤギア部7と接続している。
駆動ギア3のトランスファレイヤギアとの噛合点を駆動点とし、固定支承ギア4と第2アイドルギア82との噛合点を支承点とし、駆動ギア3の軸心から駆動点までの結び線を第1直線301とし、固定支承ギア4の軸心から支承点までの結び線を第2直線302とし、第1直線301と第2直線302との間に形成された夾角をスラスト角とする場合、スラスト角は30〜220°となり、本技術方案において109°となることが好ましい。
本実施例において、トランスファレイヤギア5内に第1軸受20が設置され、第1アイドルギア81内に第2軸受20−1が設置され、第2アイドルギア82内に第3軸受20−2が設置され、第1軸受20、第2軸受20−1および第3軸受20−2の内側にそれぞれの支持軸が挿入され固定されている。同じように、従動ギアセットにおける他のドライブギアのそれぞれが、軸受に支持軸が挿入されるように設置されている。回動可能な部品は、円筒ころ軸受、円すいころ軸受、玉軸受、深溝玉軸受またはニードル軸受を使用しても良いし、粉末冶金によって形成されたスライドスリーブを使用しても良い。
軸受が歯車と軸との間に設置されることに対して、支持軸が支持フレームに対して回転できるように軸受が支持フレームと支持軸との間に設置されてもよい。
本技術方案は、駆動ギア3の歯数が24、固定支承ギア4の歯数が14、上トランスファレイヤギア部6の歯数が18、下トランスファレイヤギア部7の歯数が26であるように設けられている。この場合、駆動ギア3が1周回転すると、支持フレーム2がドライブギアセットを駆動して1.7周回転させるので、増速が実現された。
本技術方案のその他の変形例は、駆動ギア3の歯数が28、固定支承ギア4の歯数が29、上トランスファレイヤギア部6の歯数が40、下トランスファレイヤギア部7の歯数が41であるように設けられている。この場合、駆動ギアは時計回りで1周回転すると、支持フレーム2がドライブギアセットを駆動して反時計回りで95.67周回転するので、増速が実現された。本技術方案において、出力回転回数において、噛合しながらの伝動が1.1%を占め、押動しながらの転動が98.9%を占める。
本発明によるギアレバー装置は、人力による機械或いは動力機械に取付または接続することができ、車両、船、飛行機の駆動、発電またはその他の動力出力の場合に使用できる。
その他、実施例で示していない本発明におけるギア比および回転速度比の一部の設定データが以下の表に示した。
図7、図8に示すように、本発明によるその他の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置は、駆動ギア3を有する入力軸9と、出力軸17とを有し、さらに出力装置を有する。出力装置は、入力軸9と出力軸17との間に接続される。
そのうち、出力装置は、第1アイドルギア81と第2アイドルギア82を有するアイドルギアセットと、上下同軸に設置される上トランスファレイヤギア部6と下トランスファレイヤギア部7を有するトランスファレイヤギア5と、支持フレーム2と、固定支承ギア4と、固定支承ギア4が固定されるハウジング1とを備えている。入力軸9は、ハウジング1に挿入して駆動ギア3および固定支承ギア4の中心に接続される。
駆動ギア3と、同軸に設置されている上トランスファレイヤギア部6及び下トランスファレイヤギア部7を有するトランスファレイヤギア5と、第1アイドルギア81と第2アイドルギア82から構成されるアイドルギアセットとは、支持フレーム2内に取り付けられ、固定支承ギア4と駆動ギア3とは同軸心のように設けられる。入力軸9が駆動ギア3を駆動することによって、駆動ギア3と上トランスファレイヤギア部6が上層平面に順次噛合し押動しながら回動し、下トランスファレイヤギア部7と、第1アイドルギア81と、第2アイドルギア82と、固定支承ギア4とが下層平面に順次噛合し押動しながら回動するようになる。出力軸17と支持フレーム2とが一体に接続されている。トランスファレイヤギア5と第1アイドルギア81と第2アイドルギア82とが、駆動ギア3および固定支承ギア4の周りに遊星式で噛合して押動しながら回動することよって、外へ出力する噛合押動レバー式の動力出力経路が形成される。入力軸9が回動力を提供し、出力軸17が外へ出力し、従動ギアセットが固定支承ギア4の周りに噛合して押動しながら回動するよって、出力軸17の回動速度が駆動ギア3の回動速度より上回るように設けられる。
最外側に位置する支持軸の軸心8aがこの支持フレームに伴って回動する際に形成された運動軌跡8bの直径は駆動ギア3の直径の1.2倍になるようにもけられている。
一つの好ましい実施形態は、上トランスファレイヤギア部6の直径は下トランスファレイヤギア部7の直径に同一ように設けられている。
駆動ギア3とトランスファレイヤギア5との噛合点を駆動点とし、第2アイドルギア82と固定支承ギア4との噛合点を支承点とし、駆動ギア3の軸心から駆動点までの結び線を第1直線301とし、固定支承ギア4の軸心から支承点までの結び線を第2直線302とし、第1直線301と第2直線302との間に形成された夾角をスラスト角とする場合、スラスト角は30〜220°となり、本技術方案において73.68°となることが好ましい。
特に、本実施例において、トランスファレイヤギア5の上トランスファレイヤギア部6と下トランスファレイヤギア部7の歯数が同一ように設けられるとともに同期に駆動ができ、上トランスファレイヤギア部6と駆動ギア3との歯数の和が下トランスファレイヤギア部7と固定支承ギア4との歯数の和と異なるように設けられている。
第1アイドルギア81、第2アイドルギア82およびトランスファレイヤギアが三角形ように配置されるとともに駆動ギア3の軸心の周りに環状で3組が配列され、トランスファレイヤギアが第1アイドルギア81および第2アイドルギア82を介してそれぞれ固定支承ギア4および駆動ギア3に接続するように設けられている。
駆動ギア3と第1アイドルギア81との噛合点を駆動点とし、第2アイドルギア82と固定支承ギア4との噛合点を支承点とし、駆動ギア3の軸心から駆動点までの結び線を第1直線301とし、固定支承ギア4の軸心から支承点までの結び線を第2直線302とし、第1直線301と第2直線302との間に形成された夾角をスラスト角とする場合、スラスト角は30−220°となり、本技術方案において73.68°となることが好ましい。
特に、本実施例において、トランスファレイヤギア5の上トランスファレイヤギア部6と下トランスファレイヤギア部7の歯数が同一ように設けられるとともに同期に駆動でき、上トランスファレイヤギア部6と駆動ギア3との歯数の和が下トランスファレイヤギア部7と固定支承ギア4との歯数の和と異なるように設けられている。
駆動ギア3と第1アイドルギア81との噛合点を駆動点とし、第4アイドルギア84と固定支承ギア4との噛合点を支承点とし、駆動ギア3の軸心から駆動点までの結び線を第1直線301とし、固定支承ギア4の軸心から支承点までの結び線を第2直線302とし、第1直線301と第2直線302との間に形成された夾角をスラスト角とする場合、スラスト角は30〜220°となり、本技術方案において135.84°となることが好ましい。
本発明によるギアレバー装置は、人力による機械或いは動力機械に取付または接続することができ、車両、船、飛行機の駆動、発電またはその他の動力出力の場合に使用できる。
図15、図16に示すように、本発明の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置は、駆動ギア3を有する入力軸9と、出力軸17とを有し、さらに出力装置を有する。出力装置は駆動ギア3と出力軸17との間に接続され、出力装置の回動方向と駆動ギア3の回動方向とが同じである。
そのうち、出力装置は、2組の従動ギアセットを有する。各従動ギアセットは、上下同軸に接続された上トランスファレイヤギア部6と下トランスファレイヤギア部7とを有するトランスファレイヤギア5と、第1アイドルギア81と、上下同軸に接続された第2上トランスファレイヤギア部62と第2下トランスファレイヤギア部72とを有する第2トランスファレイヤギア51と、支持フレーム2と、固定支承ギア4と、固定支承ギア4が固定されるハウジング1とを備える。入力軸9は、ハウジング1と固定支承ギア4とを貫通して駆動ギア3の中心に接続される。駆動ギア3が入力軸9に伴って同期に回動する。固定支承ギア4が軸受を介して入力軸9と可動的に接続する。トランスファレイヤギア5と第1アイドルギア81と第2トランスファレイヤギア51が全部支持フレーム2内に取り付けられている。
入力軸9が駆動ギア3を駆動することによって、駆動ギア3と上トランスファレイヤギア部6とが上層平面に順次噛合し押動しながら回動し、下トランスファレイヤギア部7と、第1アイドルギア81と、第2上トランスファレイヤギア部62とが中層平面に順次噛合しながら駆動し、第2下トランスファレイヤギア部72と固定支承ギア4とが下層平面に噛合するようになる。出力軸17と支持フレーム2とが一体に接続されている。入力軸9が回動力を提供し、出力軸17が外へ出力することによって、出力軸17の回動速度が駆動ギア3の回動速度より上回るようにさせる。
さらに好ましい実施形態は、駆動ギア3を中心とし、トランスファレイヤギア5と、第1アイドルギア81と、第2トランスファレイヤギア51とを有する出力装置を少なくとも2組配列するように設けられることによって、外へ出力する噛合押動レバー式の動力出力経路が少なくとも2組形成される。
駆動ギア3と上トランスファレイヤギア6との噛合点を駆動点とし、固定支承ギア4と第2下トランスファレイヤギア部72との噛合点を支承点とし、駆動ギア3の軸心から駆動点までの結び線を第1直線301とし、固定支承ギア4の軸心から支承点までの結び線を第2直線302とし、第1直線301と第2直線302との間に形成された夾角をスラスト角とする場合、スラスト角は30〜220°となり、本技術方案において102.33°となることが好ましい。
本発明によるギアレバー装置は、人力による機械或いは動力機械に取付または接続することができ、車両、船、飛行機の駆動、発電またはその他の動力出力の場合に使用できる。
図19、図20に示すように、噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置は、ハウジング1と、支持フレーム2と、駆動ギアと、固定支承ギア4と、トランスファレイヤギアと、アイドルギアとを有し、トランスファレイヤギアとアイドルギアにより従動ギアセットを構成する。トランスファレイヤギアは同軸のように固定接続される上トランスファレイヤギア部6と下トランスファレイヤギア部7とを有する。駆動ギアは、1つの円形回転板と、円形回転板の外円周に均一に配置され且つ自身の回転軸の周りに回動可能な8つのころとを有するローラギヤ33を使用する。ハウジング1内に支持フレーム2が設置されている。支持フレーム2とハウジング1とは相対的に回動可能のように設けられている。支持フレーム2と固定支承ギア4とは同軸のように配置されている。支持フレーム2に固定支承ギア4が挿入され、支持フレーム2は固定支承ギア4の軸の周りに回動できるように設けられている。固定支承ギア4の一端がハウジング1に固定接続されている。ローラギヤ33には入力軸9が接続されている。固定支承ギア4の外側に第1アイドルギア81と第2アイドルギア82とが設置されている。ローラギヤ33がトランスファレイヤギアの上トランスファレイヤギア部6を直接に駆動し、上トランスファレイヤギア部6と下トランスファレイヤギア部7とが同期に運動し、トランスファレイヤギアの下トランスファレイヤギア部7と第1アイドルギア81とが噛合し、第1アイドルギア81が第2アイドルギア82と噛合し、第2アイドルギア82が固定支承ギア4に接続されるように設けられている。
ローラギヤ33を用いることにより、歯車同士が噛合するときのハードフリクションが転動摩擦に変更できる。ローラギヤ33が上トランスファレイヤギア部6を押動して回動させるとき、ローラギヤ33の転動部分が同時に逆方向に沿って自転し、転動摩擦を形成することによって、押動が実現された。
ローラギヤ33と上トランスファレイヤギア部6と噛合する点を駆動点とし、固定支承ギア3と第2アイドルギア82との噛合点を支承点とし、ローラギヤ33の軸心から駆動点までの結び線を第1直線301とし、固定支承ギア4の軸心から支承点までの結び線を第2直線302とし、第1直線301と第2直線302との間に形成された夾角をスラスト角とする場合、スラスト角は30〜220°となり、本技術方案において105.17°となることが好ましい。
本発明によるギアレバー装置は、人力による機械或いは動力機械に取付または接続することができ、車両、船、飛行機の駆動、発電またはその他の動力出力の場合に使用できる。
図21、図22、図23に示すように、噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置は、ハウジング1、入力軸9及び出力軸17を有し、さらに入力装置を有する。入力装置は、入力軸9と同期に回転するように配置される1つの駆動ギア3と、入力軸9と同軸線に配置され且つ回動できないようにハウジング1内に設けられる少なくとも1つの固定支承ギア4を有する位置決め装置と、3組のドライブギアセットと3組のドライブギアセットをハウジング1内で回転自由に支持する支持フレーム2とを有する出力装置とを備えている。各ドライブギアセットは、2つのアイドルギアと1つのトランスファレイヤギア5を有し、トランスファレイヤギアとアイドルギアにより二層の歯車伝動構造を形成するように設けられている。
具体的には、支持フレーム2は、軸受を介してハウジング1に回動可能に接続されている。支持フレーム2には同軸に固定支承ギア4が挿入されるとともに、支持フレーム2は固定支承ギア4の周りに回動できる。固定支承ギア4の下端がハウジング1に固定されている。入力軸9は、固定支承ギア4と相対的に回動できるように、下から上へ固定支承ギア4の中心を貫通して駆動ギア3と固定接続されている。
第1アイドルギア81の軸心が第1サブ支承点811であり、第1アイドルギア81と駆動ギア3および第2アイドルギア82との間に2つの噛合点が存在している。前記第1サブ支承点811と2つの噛合点により第1三角形スラストエリア81aが形成され、2つの噛合点の結び線が第1出力経路81bを形成する。第2アイドルギア82の軸心は第2サブ支承点822であり、第2アイドルギア82と第1アイドルギア81および第3アイドルギア83との間に2つの噛合点が存在している。前記第2サブ支承点822と2つの噛合点により第2三角形スラストエリア82aを形成し、この2つの噛合点により第2出力経路82bを形成する。第3アイドルギア83の軸心は第3サブ支承点833であり、第3アイドルギア83と第2アイドルギア82およびトランスファレイヤギア5との間に2つの噛合点が存在している。前記第3サブ支承点833と2つの噛合点により第3三角形スラストエリア83aを形成し、この2つの噛合点により第3出力経路83bを形成する。トランスファレイヤギア5の軸心は第4サブ支承点55であり、トランスファレイヤギア5と第4アイドルギア84および第3アイドルギア83との間には2つの噛合点が存在している。前記第4サブ支承点55と2つの噛合点により第4三角形スラストエリア84aを形成し、この2つの噛合点により第4出力経路5bを形成する。第4アイドルギア84の軸心は第5サブ支承点844であり、第4アイドルギア84とトランスファレイヤギア5および固定支承ギア4との間に2つの噛合点が存在している。前記第5サブ支承点844と2つの噛合点により第5三角形スラストエリア85aを形成し、この2つの噛合点により第5出力経路84bを形成する。第1出力経路81b、第2出力経路82b、第3駆動路径83b、第4駆動路径5bおよび第5駆動路径84bが連続に接続するとともに、駆動ギア3から固定支承ギア4へ湾曲するように噛合押動レバー式の動力出力経路が1つ形成された。この噛合押動レバー式の動力出力経路は、複数連続に配置されたM形状のように形成される。
出力軸17が支持フレーム2と同軸に接続され、入力モーメントがギアレバー伝動機のドライブギアセットを介して、支持フレーム2から出力する。この場合、第4アイドルギア84は、固定支承ギア4を沿って噛合して押動しながら回動する。
さらに好ましい実施形態は、駆動ギア3を中心とし、4つのアイドルギアと1つのトランスファレイヤギア5により構成される従動ギアセットを環状に3組配列するように設けられ、外へ出力する噛合押動レバー式の動力出力経路が3組形成される。
図31に示すように、ギアレバー伝動機に用いられる歯車(例えば、アイドルギア、駆動ギア、トランスファレイヤギア、固定支承ギア)は、山歯歯車、傘歯車、転位歯車、インボリュート歯車、三角歯形歯車、斜歯歯車またはねじ歯車であるが、これらに限定されるものではなく、同等に置き換えることができる。
本発明によるギアレバー装置は、人力による機械或いは動力機械に取付または接続することができ、車両、船、飛行機の駆動、発電またはその他の動力出力の場合に使用できる。
図24、図25に示す本発明のその他の変形実施例を参照する。図24に示すように、ハウジング1には固定設置される固定支承ギア4が接続されている。固定支承ギア4が回動可能な支持フレーム2に挿入される。支持フレーム2は、可動なアイドルギア(すなわち、第1アイドルギア81と第2アイドルギア82)と、上トランスファレイヤギア部6および下トランスファレイヤギア部7により構成されるトランスファレイヤギア5とを支持している。固定支承ギア4に同軸且つ階層的に駆動ギア3が設置されている。駆動ギア3に同軸に入力軸9が固定接続されている。入力軸9がハウジング1を貫通しハウジング1に対して回動できる。駆動ギア3が第1アイドルギア81および第2アイドルギア82を介して下トランスファレイヤギア部7と接続し、下トランスファレイヤギア部7と上トランスファレイヤギア部6とは同軸且つ同期のように駆動され、上トランスファレイヤギア部6と固定支承ギア4とが噛合し、駆動ギア3が回転して第1アイドルギア81、第2アイドルギア82およびトランスファレイヤギア5を押動するとともに、第1アイドルギア81、第2アイドルギア82およびトランスファレイヤギアにより構成されるドライブギアセットが固定支承ギア4の周りに噛合して押動しながら回動するように設けられることによって、最終的に支持フレーム2に出力を実施させる。
第1減速ギア18が支持フレーム2と固定接続されるとともに、駆動ギア3と同円心に配置されている。第1減速ギア18が駆動するため、さらに第1減速ギア18と同層に設置されるとともに第1減速ギア18と噛合して駆動する第2減速ギア19を設置されている。出力軸17は第2減速ギア19の中心に固定され、ハウジング1と回動可能に接続されている。出力軸17の一端が前記ハウジング1から突出し、入力軸9により入力された動力を外へ出力する。
本発明によるギアレバー装置は、人力による機械或いは動力機械に取付または接続することができ、車両、船、飛行機の駆動、発電またはその他の動力出力の場合に使用できる。
図26、図27に示すように、実施例1の支持フレームによる出力方式に対して、支持フレーム2による出力以外に、リングギアを設置して出力してもよい。具体的には、ハウジング1と、支持フレーム2と、駆動ギア3と、固定支承ギア4と、トランスファレイヤギアと、アイドルギアと、出力リングギア10とを有する。ハウジング1に支持フレーム2が設置されている。支持フレーム2は、ハウジング1と相対的に回動可能に設けられ、固定支承ギア4と同軸に配置されている。支持フレーム2に固定支承ギア4が挿入され、固定支承ギア4の軸の周りに回動できるように設けられている。固定支承ギア4の一端がハウジング1に固定接続される。駆動ギア3に入力軸9が接続され、駆動ギア3の外側に第1アイドルギア81および第2アイドルギア82が設置されている。駆動ギア3が第1アイドルギア81および第2アイドルギア82を介してトランスファレイヤギア5の上トランスファレイヤギア部6を駆動する。トランスファレイヤギア5は同軸に固定接続される上トランスファレイヤギア部6と下トランスファレイヤギア部7とを有する。上トランスファレイヤギア部6と下トランスファレイヤギア部7とが同期的に運動する。トランスファレイヤギア5の下トランスファレイヤギア部7が固定支承ギア4と噛合する。支持フレーム2が同軸に出力リングギア10に挿入する。出力リングギア10はインナーリングギアであり、出力リングギア10の内側歯がトランスファレイヤギア5の上トランスファレイヤギア部6と噛合して接続されている。出力リングギア10の中央に入力軸9が接続され、入力モーメントが出力リングギア10と接続される出力軸17より出力される。
トランスファレイヤギア5の上トランスファレイヤギア部6の歯数が下トランスファレイヤギア部7の歯数と異なり、上トランスファレイヤギア部6と駆動ギア3との歯数の和が下トランスファレイヤギア部7と固定支承ギア4との歯数の和と異なることを注意すべきである。
ギアレバー伝動機の歯車(例えば、アイドルギア、駆動ギア、トランスファレイヤギア、固定支承ギア)は、山歯歯車、傘歯車、転位歯車、インボリュート歯車、三角歯形歯車、斜歯歯車、ねじ歯車を使用できるが、これらに限定されるものではなく、同等に置き換えることができる。
駆動ギア3と第1アイドルギア81との噛合点を駆動点とし、下トランスファレイヤギア部7と固定支承ギア4との噛合点を支承点とし、駆動ギア3の軸心から駆動点までの結び線を第1直線301とし、固定支承ギア4の軸心から支承点までの結び線を第2直線302とし、第1直線301と第2直線302との間に形成された夾角をスラスト角とする場合、スラスト角は30〜220°となり、本技術方案において91.68°となることが好ましい。
本発明によるギアレバー装置は、人力による機械或いは動力機械に取付または接続することができ、車両、船、飛行機の駆動、発電またはその他の動力出力の場合に使用できる。
如図28、図29に示すように、実施例1の固定される中心固定支承ギア4に関する技術方案に対して、固定支承ギア4は固定リングギア43のように設けられても良い。
具体的には、ハウジング1に支持フレーム2が設置されている。支持フレーム2がハウジング1と回動可能に接続し、支持フレーム2に同軸に固定リングギア43が配置されている。固定リングギア43の一端がハウジング1に固定接続され、または直接ハウジング1内に内側歯を設けることによって固定リングギア43を形成することができる。駆動ギア3に同軸に入力軸9が接続され、駆動ギア3の外側に第1アイドルギア81が設置されている。駆動ギア3が第1アイドルギア81を介してトランスファレイヤギア5の下トランスファレイヤギア部7を駆動する。トランスファレイヤギア5は同軸に固定接続される上トランスファレイヤギア部6と下トランスファレイヤギア部7とを有し、上トランスファレイヤギア部6と下トランスファレイヤギア部7とが同軸に回動し、トランスファレイヤギア5の上トランスファレイヤギア部6が固定リングギア43と噛合するように設けられている。
出力軸17が支持フレーム2に同軸に接続され、入力モーメントがギアレバー伝動機のドライブギアセットを介して支持フレーム2に接続される出力軸17より出力される。
本実施例において、トランスファレイヤギア5の上トランスファレイヤギア部6の歯数が下トランスファレイヤギア部7の歯数と異なり、上トランスファレイヤギア部6と駆動ギア3との歯数の和が下トランスファレイヤギア部7と位置決めリングギア43との歯数の和と異なることを注意すべきである。
奇数個のアイドルギアを上トランスファレイヤギア部6と固定リングギア43との間に設置しても良い。または複数のアイドルギアを設置し、複数のアイドルギアを階層的で設置してもよい。
さらに好ましい実施形態は、駆動ギア3を中心とし、アイドルギアとトランスファレイヤギア5により構成される従動ギアセットが環状に2組配列するよう設けられている。配列されるトランスファレイヤギア5の上トランスファレイヤギア部6が同時に位置決めリングギア43のインナーリングにおいて遊星式で噛合して押動しながら回動し、外へ出力する噛合押動レバー式の動力出力経路が2組形成される。
また、アイドルギアとトランスファレイヤギア5とを有する出力装置を2組、3組、4組配列するように設けられてもよい。配列されるトランスファレイヤギア5の上トランスファレイヤギア部6が同時に位置決めリングギア43のインナーリングにおいて遊星式で噛合して押動しながら回動し、外へ出力する噛合押動レバー式の動力出力経路が少なくとも2組形成される。
各組の従動ギアセットのアイドルギアを1、3、5、7等の奇数個に設置し、駆動ギア3の円周に沿って外へ向くアーチ形状で配置してもよいことを注意すべきである。
速度比=出力回動速度:入力回動速度=下トランスファレイヤギア部7の歯数×駆動ギア3の歯数/(下トランスファレイヤギア部7の歯数×駆動ギア3の歯数−上トランスファレイヤギア部6の歯数×位置決めリングギア43の歯数)。
本発明によるギアレバー装置は、人力による機械或いは動力機械に取付または接続することができ、車両、船、飛行機の駆動、発電またはその他の動力出力の場合に使用できる。
図30に示すように、実施例1に対して、本実施例は、2つの実施例1が垂直方向において同軸に直列で重ねられてなるものである。
具体的には、ギアレバー伝動機は、上層伝動機構Aと下層伝動機構Bとを有する。上層伝動機構Aは、ハウジング1と、支持フレーム2と、駆動ギア3と、固定支承ギア4と、トランスファレイヤギア5と、アイドルギアとを有する。ハウジング1内に支持フレーム2が設置される。支持フレーム2は、ハウジング1に相対に回動可能に設けられ、固定支承ギア4と同軸に配置されている。支持フレーム2に固定支承ギア4が挿入され、固定支承ギア4の軸の周りに回動できるように設けられている。固定支承ギア4の一端がハウジング1に固定接続され、駆動ギア3に入力軸9が接続されている。駆動ギア3の外側に第1アイドルギア81および第2アイドルギア82が設置され、駆動ギア3が第1アイドルギア81および第2アイドルギア82を介してトランスファレイヤギア5の上トランスファレイヤギア部6を駆動する。トランスファレイヤギア5は同軸に固定接続される上トランスファレイヤギア部6と下トランスファレイヤギア部7とを有し、上トランスファレイヤギア部6と下トランスファレイヤギア部7とが同期に運動し、トランスファレイヤギア5の下トランスファレイヤギア部7が固定支承ギア4と噛合するように設けられている。
下層回動機構Bの支持フレームによる出力が上層伝動機構の入力軸と接続し、最終的に上層回動機構の出力軸17より出力する。
この装置を便宜に駆動するため、装置の入力軸9に減速機構を取り付けてもよい。この減速機構は、側辺入力ギア16と大歯車15とを有する。大歯車15が入力軸と同軸に接続する。側辺入力ギア16が、大歯車15の側面に設置されるとともに、大歯車15と噛合する。側辺入力ギア16を介して大歯車15を駆動することによって、減速入力が実現される。
本発明によるギアレバー装置は、人力による機械或いは動力機械に取付または接続することができ、車両、船、飛行機の駆動、発電またはその他の動力出力の場合に使用できる。
B 下層伝動機構
1 ハウジング
2 支持フレーム
2’ サブ支持フレーム
2−1 上支持フレーム
2−2 下支持フレーム
3 駆動ギア
3’ サブ駆動ギア
31 第3駆動ギア
32 第1駆動ギア
33 ローラギヤ
4 固定支承ギア
4’ サブ固定支承ギア
42 第2駆動ギア
43 固定リングギア
5 トランスファレイヤギア
5b 第4出力経路
51 第2トランスファレイヤギア部
6 上トランスファレイヤギア部
6’ サブ上トランスファレイヤギア部
61 第1上トランスファレイヤギア部
62 第2上トランスファレイヤギア部
7 下トランスファレイヤギア部
7’ 下トランスファレイヤギア部
71 第1下トランスファレイヤギア部
72 第2下トランスファレイヤギア部
8A 最外側の支持軸の軸心
8B 運動軌跡
81 第1アイドルギア
81’ サブ第1アイドルギア
811 第1サブ支承点
81a 第1三角形スラストエリア
81b 第1出力経路
82 第2アイドルギア
82’ サブ第2アイドルギア
822 第2サブ支承点
82a 第2三角形スラストエリア
82b 第2出力経路
83 第3アイドルギア
83b 第3出力経路
83a 第3三角形スラストエリア
84 第4アイドルギア
84a 第4三角形スラストエリア
84b 第5出力経路
85 第5アイドルギア
85a 第5三角形スラストエリア
86 第6アイドルギア
813 第1アイドルギア支持軸
814 第2アイドルギア支持軸
815 トランスファレイヤギア支持軸
9 入力軸
10 出力リングギア
11 リングギア
13 モータ
14 発電機
15 大歯車
16 側辺入力ギア
17 出力軸
18 第1減速ギア
18’ 第3減速ギア
19 第2減速ギア
19’ 第4減速ギア
20 第1軸受
20−1 第2軸受
20−2 第3軸受
I 第1出力軸軸心
II 第2出力軸軸心
Claims (42)
- 噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置において、
ハウジングと、
ハウジングに収容され、少なくとも1つの回動可能に設置される駆動ギアを有する入力装置と、
少なくとも1組の回動可能な従動ギアセットを支持する支持軸が複数設置される支持フレームを少なくとも1つ有する出力装置と、
出力装置が回動する過程に回動支点を形成し、ハウジングに固定される固定支承ギアを少なくとも1つ有する位置決め装置とを備え、
前記従動ギアセットは、トランスファレイヤギアと少なくとも1つのアイドルギアとを有し、
前記トランスファレイヤギアは、上トランスファレイヤギア部と下トランスファレイヤギア部とを有し、上トランスファレイヤギア部と駆動ギアとの総歯数をMとし、下トランスファレイヤギア部と固定支承ギアとの総歯数をNとする場合、MとNとが異なるように設けられ、
固定支承ギアと噛合するアイドルギアまたはトランスファレイヤギアは、支持フレームと同方向に回動して増速し、
駆動ギアの駆動により従動ギアセットを固定支承ギアの周りに遊星式で噛合して押動しながら回動させ、支持軸を介して支持フレームを駆動して増速に回動させるように、駆動ギアが直接またはアイドルギアを介して上トランスファレイヤギア部と噛合し、下トランスファレイヤギア部が直接またはアイドルギアを介して固定支承ギアと噛合するように設けられ、
最外側に位置する支持軸の軸心が前記支持フレームに伴って回動するときに形成される運動軌跡の直径が駆動ギアの直径の1.2倍以上になるように設けられ、
駆動ギアとアイドルギアまたはトランスファレイヤギアとの噛合点は駆動点であり、アイドルギアまたはトランスファレイヤギアと固定支承ギアとの噛合点は支承点であり、支持フレームと最外側に位置する支持軸の軸心とによる交叉点は力出力点であるように設けられ、
前記出力装置における従動ギアセットのうちの各ドライブギアの支持軸の軸心はサブ支承点であり、各ドライブギアがそれぞれ隣接するドライブギアと噛合して2つの噛合点を形成し、前記支承点と2つの噛合点により三角形スラストエリアを形成し、少なくとも2つの首尾接続する三角形スラストエリアによって、駆動ギアから固定支承ギアへ湾曲するように接続されて駆動する噛合押動レバー式のトルク出力経路が一つ形成される
ことを特徴とする噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記支持フレームは、複数の支持軸によって、駆動ギアに対して軸対称に設置される少なくとも2組の回動可能な従動ギアセットを支持する
請求項1に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記支持フレームは、複数の支持軸によって、駆動ギアの支持軸に対して点対称に設置される少なくとも3組の回動可能な従動ギアセットを支持する
請求項1に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 各従動ギアセットは、偶数個のアイドルギアを有する
請求項1ないし3のいずれかに記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記アイドルギアは、2つ或は4つ或は6つ或は8つある
請求項4に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 各従動ギアセットは、奇数個のアイドルギアを有する
請求項1ないし3のいずれかに記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記アイドルギアは、1つ或は3つ或は5つ或は7つある
請求項6に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 各前記従動ギアセットにおいて、トランスファレイヤギアが少なくとも1つ設置される
請求項1に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 各前記従動ギアセットにおいて、トランスファレイヤギアが2つ設置される
請求項8に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記上トランスファレイヤギア部の歯数と下トランスファレイヤギア部の歯数とが同一であるように、且つ駆動ギアの歯数が固定支承ギアの歯数と異なるように設けられる
請求項1に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記上トランスファレイヤギア部の歯数が下トランスファレイヤギア部の歯数と異なるように、且つ駆動ギアの歯数と固定支承ギアの歯数とが同一であるように設けられる
請求項1に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記上トランスファレイヤギア部の歯数が下トランスファレイヤギア部の歯数と異なるように、且つ駆動ギアの歯数が固定支承ギアの歯数と異なるように設けられる
請求項1に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記上トランスファレイヤギア部の歯数と下トランスファレイヤギア部の歯数との差は少なくとも2である
請求項1、11、12のいずれかに記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記上トランスファレイヤギア部の歯数と下トランスファレイヤギア部の歯数との差は4、或は6、或は8、或は12、或は少なくとも18である
請求項13に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記駆動ギアの歯数と固定支承ギアの歯数との差は少なくとも2である
請求項11または12に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記駆動ギアの歯数と固定支承ギアの歯数との差は少なくとも4、或は少なくとも6、或は少なくとも8、或は少なくとも12、或は少なくとも18である
請求項15に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記複数のアイドルギアは同層に配置される
請求項1、4、5のいずれかに記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記複数のアイドルギアは異なる層に設置される
請求項1、4、5のいずれかに記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記噛合押動レバー式の動力出力経路がインボリュート形状、またはアーチ形状、または折れ線形状に形成される
請求項1に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 上トランスファレイヤギア部と駆動ギアとの歯数の和が該下トランスファレイヤギア部と固定支承ギアとの歯数の和より大きい場合、前記出力装置と駆動ギアとは同方向に回動し、
上トランスファレイヤギア部と駆動ギアとの歯数の和が該下トランスファレイヤギア部と固定支承ギアとの歯数の和より小さい場合、前記出力装置と駆動ギアとは互いに逆方向に回動する
請求項1、11、12のいずれかに記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記アイドルギアは、駆動ギアとトランスファレイヤギアとの間に設置され、またはトランスファレイヤギアと固定支承ギアとの間だけに設置される
請求項1、11、12のいずれかに記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記出力装置は、トランスファレイヤギアまたはアイドルギアと噛合するインナーリングギアをさらに有する
請求項1に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記駆動ギア、アイドルギア、トランスファレイヤギアまたは固定支承ギアは、山歯歯車、傘歯車、転位歯車、インボリュート歯車、三角歯形歯車、斜歯歯車、ねじ歯車を含む
請求項1に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記駆動ギアがローラギヤである
請求項1に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記位置決め装置が固定リングギアである
請求項1に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記1組の従動ギアセットにおいて、少なくとも2つの三角形スラストエリアが形成される
請求項1に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記三角形スラストエリアは、2つ、或は3つ、或は4つ、或は5つ、或は6つ、或は7つが形成される
請求項26に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記サブ支承点が属する三角形スラストエリアの頂角の角度は170度以下となる
請求項1に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記サブ支承点が属する三角形スラストエリアの頂角の角度は120度以下となる
請求項28に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記サブ支承点が属する三角形スラストエリアの頂角の角度は25度〜60度の範囲内にある
請求項28に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 減速ギア機構によって伝動を実現するギアレバー装置を2つ或は2つ以上有する
請求項1に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 複数のギアレバー装置は垂直方向において同軸方向且つ同軸心に直列に設置される
請求項31に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 複数のギアレバー装置は垂直方向においてずれて設置される
請求項31に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記複数のギアレバー装置のハウジングは一体に設けられる
請求項31ないし33のいずれかに記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記駆動ギアの軸心から駆動点まで第1直線を形成し、前記固定支承ギアの軸心から支承点まで第2直線を形成し、前記第1直線と第2直線との夾角でスラスト角を形成し、前記スラスト角は30度〜220度の範囲内にある
請求項1に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記スラスト角は59度〜135度の範囲内にある
請求項35に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記スラスト角は73度〜92度の範囲内にある
請求項35に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記支持軸の少なくとも一端の端部に回動可能な部品が配置される
請求項1に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記支持軸は支持フレームに固定接続され、従動ギアセットにおけるアイドルギアとトランスファレイヤギアには支持軸が回動可能に挿入される
請求項38に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記支持軸は支持フレームの内側から突出する軸状の突起である
請求項38に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記支持軸は前記支持フレームと接続する軸である
請求項38に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。 - 前記回動可能な部品は、円筒ころ軸受、円すいころ軸受、玉軸受或はスライドスリーブを含む
請求項38または39に記載の噛合して押動しながら回動する方式を利用するギアレバー装置。
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