JP2018206685A - 燃料電池システム - Google Patents

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Tetsuya Takeuchi
哲也 竹内
上原 昌徳
Masanori Uehara
昌徳 上原
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Abstract

【課題】燃焼器の失火を回避しつつ、発電効率の向上を図ることができる燃料電池システムを提供すること。【解決手段】燃料電池システム1は、燃料電池2と、燃料ガス供給路11と、酸化剤ガス供給路12と、燃焼器3と、燃料ガス調整部4と、酸化剤ガス調整部5と、保炎装置6と、制御装置7と、を備えている。制御装置7は、燃料ガス調整部4によって燃料ガスの流量を変動させる際と、酸化剤ガス調整部5によって酸化剤ガスの流量を変動させる際との少なくとも一方において、保炎装置6を作動させるよう構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムとして、燃料ガスを利用して発電する燃料電池と、燃料電池から排出された燃料ガスを燃焼させる燃焼器とを備えるものがある。かかる燃料電池システムにおいては、燃焼器内の燃料ガスの濃度が低下することによって燃焼状態が変動し、燃焼器が失火することがある。このような不具合を抑制すべく、特許文献1に記載の燃料電池システムは、燃焼器内の燃料ガスの濃度が低下する際に、燃焼器に供給される燃料ガスの流量を増加させる。
特開2006−318714号公報
しかしながら、上記燃料電池システムにおいて、燃焼器に供給される燃料ガスは、燃料電池の発電に利用されないガスである。つまり、燃焼器に供給される燃料ガスの流量を増加させる場合、燃料電池には、発電に利用されない燃料ガスを過剰に供給することとなる。そのため、燃料電池システム全体の効率が低下する。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、燃焼器の失火を回避しつつ、発電効率の向上を図ることができる燃料電池システムを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、アノード流路(21)とカソード流路(22)とを有する燃料電池(2)と、
燃料ガスを上記アノード流路に供給する燃料ガス供給路(11)と、
酸化剤ガスを上記カソード流路に供給する酸化剤ガス供給路(12)と、
上記アノード流路から排出された排出燃料ガスと上記カソード流路から排出された排出酸化剤ガスとを混合した混合気を燃焼させる燃焼器(3)と、
上記燃料ガスの流量を調整する燃料ガス調整部(4)と、
上記酸化剤ガスの流量を調整する酸化剤ガス調整部(5)と、
上記燃焼器における火炎を維持するための保炎装置(6)と、
上記燃料ガス調整部、上記酸化剤ガス調整部及び上記保炎装置を制御する制御装置(7)と、
を備え、
上記制御装置は、上記燃料ガス調整部によって上記燃料ガスの流量を変動させる際と、上記酸化剤ガス調整部によって上記酸化剤ガスの流量を変動させる際との少なくとも一方において、上記保炎装置を作動させるよう構成されている、燃料電池システム(1)にある。
上記燃料電池システムは、上記保炎装置と、上記制御装置とを有する。上記制御装置は、上記燃料ガス調整部によって燃料ガスの流量を変動させる際と、上記酸化剤ガス調整部によって酸化剤ガスの流量を変動させる際との少なくとも一方において、上記保炎装置を作動させる。燃料ガス調整部によって燃料ガスの流量を変動させる際や酸化剤ガス調整部によって酸化剤ガスの流量を変動させる際には、燃焼器に供給される排出燃料ガスと排出酸化剤ガスとの割合が変動するおそれがある。かかるタイミングにて、保炎装置を作動させることによって燃焼器の火炎を維持することができる。
また、これにより、燃焼器の失火の防止を考慮して、燃焼器に供給される排出燃料ガスの流量を増加させるなどの必要がなくなる。
また、燃焼器の保炎のために排出燃料ガスの流量を増加させる必要も無いため、燃料電池において、発電に利用されない燃料ガスの供給量の増加を抑制することができる。その結果、上記燃焼器の失火を回避しつつ、発電効率を向上させることができる。
以上のごとく、上記態様によれば、燃焼器の失火を回避しつつ、発電効率の向上を図ることができる燃料電池システムを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、燃料電池システムの構成を示す説明図。 実施形態1における、(a)燃料電池に供給される燃料ガスの流量の変動を示すグラフ、(b)燃料電池に供給される酸化剤ガスの流量の変動を示すグラフ、(c)燃料電池の電流の変動を示すグラフ、(d)保炎装置の作動タイミングを示すグラフ。 実施形態1における、(a)燃焼器に供給される排出燃料ガスの流量の変動を示すグラフ、(b)燃焼器に供給される排出酸化剤ガスの流量の変動を示すグラフ、(c)保炎装置の作動タイミングを示すグラフ。 実施形態2における、(a)燃料電池に供給される燃料ガスの流量の変動を示すグラフ、(b)燃料電池に供給される酸化剤ガスの流量の変動を示すグラフ、(c)燃料電池の電流の変動を示すグラフ、(d)保炎装置の作動タイミングを示すグラフ。 実施形態2における、(a)燃焼器に供給される排出燃料ガスの流量の変動を示すグラフ、(b)燃焼器に供給される排出酸化剤ガスの流量の変動を示すグラフ、(c)保炎装置の作動タイミングを示すグラフ。 実施形態3における、(a)燃料電池に供給される燃料ガスの流量の増加変動を示すグラフ、(b)燃料電池に供給される酸化剤ガスの流量の増加変動を示すグラフ、(c)燃料電池の電流の増加変動を示すグラフ、(d)保炎装置の印加電圧の変動を示すグラフ。 実施形態3における、(a)燃焼器に供給される排出燃料ガスの流量の増加変動を示すグラフ、(b)燃焼器に供給される排出酸化剤ガスの流量の増加変動を示すグラフ、(c)保炎装置の印加電圧の変動を示すグラフ。 実施形態3における、(a)燃料電池に供給される燃料ガスの流量の減少変動を示すグラフ、(b)燃料電池に供給される酸化剤ガスの流量の減少変動を示すグラフ、(c)燃料電池の電流の減少変動を示すグラフ、(d)保炎装置の印加電圧の変動を示すグラフ。 実施形態3における、(a)燃焼器に供給される排出燃料ガスの流量の減少変動を示すグラフ、(b)燃焼器に供給される排出酸化剤ガスの流量の減少変動を示すグラフ、(c)保炎装置の印加電圧の変動を示すグラフ。 実施形態4における、燃焼器に取り付けたグロープラグ及び点火プラグの説明図。
(実施形態1)
燃料電池システムに係る実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の燃料電池システム1は、図1に示すように、燃料電池2と、燃料ガス供給路11と、酸化剤ガス供給路12と、燃焼器3と、燃料ガス調整部4と、酸化剤ガス調整部5と、保炎装置6と、制御装置7と、を備えている。
燃料電池2は、アノード流路21とカソード流路22とを有する。燃料ガス供給路11は、燃料ガスをアノード流路21に供給する。酸化剤ガス供給路12は、酸化剤ガスをカソード流路22に供給する。燃焼器3は、アノード流路21から排出された排出燃料ガスとカソード流路22から排出された排出酸化剤ガスとを混合した混合気を燃焼させる。燃料ガス調整部4は、燃料ガスの流量を調整する。酸化剤ガス調整部5は、酸化剤ガスの流量を調整する。保炎装置6は、燃焼器3における火炎を維持する。制御装置7は、燃料ガス調整部4、酸化剤ガス調整部5及び保炎装置6を制御する。
制御装置7は、図2に示すごとく、燃料ガス調整部4によって燃料ガスの流量を変動させる際と、酸化剤ガス調整部5によって酸化剤ガスの流量を変動させる際との少なくとも一方において、保炎装置6を作動させるよう構成されている。特に本実施形態においては、燃料ガスの流量を変動させる際と、酸化剤ガスの流量を変動させる際との双方において、保炎装置6を作動させる。
本実施形態の燃料電池システム1は、燃料ガスに含有される水素と、酸化剤ガスに含有される酸素とを、燃料電池2において反応させて、発電する。燃料電池2は、アノード流路21とカソード流路22との間に配設された電解質体を有している。本実施形態においては、電解質体として固体酸化物セラミックスを用いた、固体酸化物型燃料電池(すなわち、SOFC)を、燃料電池2とすることができる。
本実施形態において、燃料ガス調整部4は、燃料ガス供給路11に設けられている。燃料電池システム1は、循環路13と、循環装置としてのエジェクタ8とを更に備える。循環路13は、アノード流路21から排出された排出燃料ガスの一部を、燃料ガス供給路11における燃料ガス調整部4よりも下流側に、循環ガスとして循環させる。エジェクタ8は、燃料ガス供給路11における燃料ガス調整部4よりも下流側に設けられ、燃料ガス供給路11を流れる燃料ガスの流れを駆動流として利用して、循環ガスを吸引する。
燃料ガス供給路11におけるエジェクタ8の下流側には、燃料ガスを改質する改質器14が設けてある。燃料ガス供給路11の上流端から、改質前の燃料ガスFが導入される。燃料ガスFは、燃料ガス調整部4を介してエジェクタ8へ送り込まれる。燃料ガス調整部4は、流量調整可能なブロアであり、このブロアによって燃料ガスFがエジェクタ8へ送り込まれる。このエジェクタ8へ送り込まれた燃料ガスFが、駆動流となる。
そして、燃料ガスFは、エジェクタ8において吸引流として吸引された循環ガスとともに、改質器14へ送り込まれる。燃料ガスFは、改質器14において水素を含む燃料ガスに改質される。この改質後の燃料ガスが、燃料電池2のアノード流路21に供給される。
改質前の燃料ガスFとしては、例えば、炭化水素の一種であるメタンを用いることができる。
エジェクタ8は、ノズル部81と、吸引部82と、吐出部83と、を有する。ノズル部81は、燃料ガス供給路11の上流側から導入された燃料ガスを、駆動流として噴射する。吸引部82は、ノズル部81から噴射される駆動流によって循環路13から循環ガスを、吸引流として吸引する。吐出部83は、駆動流と吸引流とを混合した混合流を、下流側の燃料ガス供給路11へ吐出する。
酸化剤ガス供給路12には、酸化剤ガス調整部5が設けてある。酸化剤ガス調整部5は、流量調整可能なブロアである。酸化剤ガス供給路12の上流端から、酸化剤ガスAが導入される。酸化剤ガスAは、酸化剤ガス調整部5としてのブロアによって燃料電池2のカソード流路22へ送り込まれる。
酸化剤ガスAとしては、例えば空気を用いることができる。
上記のように、アノード流路21に供給された燃料ガス中の水素と、カソード流路22に供給された酸化剤ガス中の酸素とが、燃料電池2において反応して、発電が行われる。燃料電池2と燃焼器3とは、アノード流路21から排出された排出燃料ガスが流れる燃料ガス排出路15と、カソード流路22から排出された排出酸化剤ガスが流れる酸化剤ガス排出路16とによって接続されている。循環路13は、排出燃料ガスの一部を、燃料ガス排出路15から、燃料ガス供給路11における改質器14よりも上流側に、循環ガスとして循環させる。燃焼器3に供給された排出燃料ガス及び排出酸化剤ガスは、燃焼器3において燃焼する。そして、これらの燃焼後の燃焼ガスは、燃焼器3から排出される。
本実施形態において、保炎装置6は点火プラグである。点火プラグは、一対の放電電極の間に電圧を印加することにより発生させる放電火花によって、混合気に点火するよう構成されている。なお、燃焼器3において燃焼を開始する際に用いられる初期点火用の点火プラグが、保炎装置6としての点火プラグを兼ねたものとすることができる。或いは、燃焼器3は、初期点火用の点火プラグとは別個に、保炎装置6としての点火プラグを備えていてもよい。
保炎装置6は、燃焼器3の内部に配置されている。制御装置7は、燃料ガス調整部4によって燃料ガスの流量を変動させる際と、酸化剤ガス調整部5によって酸化剤ガスの流量を変動させる際との少なくとも一方において、保炎装置6を作動させるよう構成されている。
燃料供給路11における燃料ガスの流量を変動させる際や、酸化剤ガス供給路12における酸化剤ガスの流量を変動させる際には、燃焼器3に供給される排出燃料ガスと排出酸化剤ガスとの割合が変動し得る。燃焼器3に供給される排出燃料ガスと排出酸化剤ガスとの割合が大きく変動すると、燃焼器3が失火するおそれがある。そのため、制御装置7は、燃焼器3における火炎を維持するよう、保炎装置6を作動させる。本実施形態においては、燃料ガス調整部4によって燃料ガスの流量を変動させる際と、酸化剤ガス調整部5によって酸化剤ガスの流量を変動させる際との双方において、保炎装置6を作動させるよう構成されている。
ここで、保炎装置6の作動のタイミングの説明に先立ち、燃料電池2に供給される燃料ガス及び酸化剤ガスの流量の変動と、燃料電池2の出力電流の変動との一例について、図2(a)〜(c)を用いて説明する。
図2(a)の曲線L1は、アノード流路21に供給される燃料ガスの流量の変動を示すものである。図2(b)の曲線L2は、カソード流路22に供給される酸化剤ガスの流量の変動を示すものである。図2(c)の曲線L3は、燃料電池2の出力電流の変動を示すものである。図2の各グラフは、横軸が時間を示す。図2(a)、(b)のグラフは、縦軸が流量を示す。図2(c)のグラフは、縦軸が電流を示す。
なお、厳密には、各曲線L1、L2は、各ガスの流量の目標値の変動を示し、曲線L3は、出力電流の目標値の変動を示す。すなわち、所望の出力電流に応じた適切な燃料ガスの流量及び酸化剤ガスの流量が、各ガスの流量の目標値であり、制御装置7において算出される。そして、所望の出力電流が出力電流の目標値である。アノード流路21に供給される燃料ガスの流量の目標値を、適宜、流量L1、カソード流路22に供給される酸化剤ガスの流量の目標値を、適宜、流量L2というものとする。また、上述の所望の出力電流が出力電流の目標値を、適宜、電流L3というものとする。
図2(c)に示すように、燃料電池2の電流L3を増加させる際、制御装置7は、図2(b)に示すように、酸化剤ガスの流量L2を増加させた後、図2(a)に示すように、燃料ガスの流量L1を増加させている。また、図2(c)に示すように、燃料電池2の電流L3を減少させる際、制御装置7は、図2(a)に示すように、燃料ガスの流量L1を減少させた後、図2(b)に示すように、酸化剤ガスの流量L2を減少させている。
なお、燃料ガスの流量L1は、酸化剤ガスの流量L2よりも小さくなるように制御する。燃料ガスの流量L1が酸化剤ガスの流量L2よりも大きいと、アノード流路21に供給された燃料ガス中の水素が、電解質体を通過して、カソード流路22にリークするおそれがある。この場合、カソード流路22にリークした水素によって、電解質体に形成されたカソードが焼損し、燃料電池システム1全体の効率が低下するおそれがあるためである。
また、図2(d)の曲線L4は、保炎装置6の作動のオンオフの時間変化を示す。同図に示すごとく、保炎装置6の作動のオンオフを、燃料ガスの流量L1及び酸化剤ガスの流量L2の変動に合わせて制御する。つまり、流量L2を変動させた後、流量L1を変動させるまでの期間を含む時間帯において、保炎装置6を作動させる。
次に、燃焼器3への排出燃料ガス及び排出酸化剤ガスの流量の変動と、保炎装置6の作動のタイミングとについて、図3(a)〜(c)を用いて説明する。
図3(a)の曲線L11は、燃焼器3に供給される排出燃料ガスの流量の変動を示すものである。図3(b)の曲線L21は、燃焼器3に供給される排出酸化剤ガスの流量の変動を示すものである。図3(c)の曲線L4は、保炎装置6のオンオフの時間変化を示すものである。図3の各グラフは、横軸が時間を示す。図3(a)、(b)のグラフは、縦軸が流量を示す。
なお、各曲線L11、L21は、燃焼器3に供給される各ガスの流量の推測値である。これらの推測値は、上述した流量L1、L2と、各流路における圧力損失、その他の各種物理量に基づいて推測される。燃焼器3に供給される排出燃料ガスの流量の推測値を、適宜、流量L11といい、燃焼器3に供給される排出酸化剤ガスの流量の推測値を、適宜、流量L21というものとする。
燃焼器3に供給される排出燃料ガスの流量L11は、燃料ガス調整部4による燃料ガスの流量L1の変動に応じて変動する。まず、制御装置7からの指令に基づいて、アノード流路21への燃料ガスの流量L1が適切な値となるように、燃料ガス調整部4が制御される。つまり、図2に示すごとく、所望の出力電流L3に応じて、燃料ガスの流量L1を変動させる。
アノード流路21に供給される燃料ガスの流量L1が変動すると、アノード流路21から排出される排出燃料ガスの流量も変動することとなる。その結果、図3(a)に示すように、燃焼器3に供給される排出燃料ガスの流量L11が変動する。
また、燃焼器3に供給される排出酸化剤ガスの流量L21は、酸化剤ガス調整部5による酸化剤ガスの流量の変動に応じて変動する。まず、制御装置7からの指令に基づいて、カソード流路22への酸化剤ガスの流量L2が適切な値となるように、酸化剤ガス調整部5が制御される。つまり、図2に示すように、所望の出力電流L3に応じて、酸化剤ガスの流量L2を変動させる。
カソード流路22に供給される酸化剤ガスの流量L2が変動すると、カソード流路22から排出される排出酸化剤ガスの流量が変動する。その結果、図3(b)に示すように、燃焼器3に供給される排出酸化剤ガスの流量L21が変動する。
上述のように、燃料電池2の電流を増加させる際、制御装置7は、図2(a)、(b)に示すように、酸化剤ガスの流量L2を増加させた後、燃料ガスの流量L1を増加させる。これに伴い、図3(a)、(b)に示すように、燃焼器3に供給される排出酸化剤ガスの流量L21が増加した後、燃焼器3に供給される排出燃料ガスの流量L11が増加する。排出酸化剤ガスの流量L21が増加し始めてから排出燃料ガスの流量L11が増加し終わるまでの間は、燃焼器3に供給される排出燃料ガス及び排出酸化剤ガスのうち、排出燃料ガスの割合が少なくなる。したがって、燃焼器3内の排出燃料ガスの濃度が低下して、燃焼器3が失火する要因となり得る。
特に、酸化剤ガス調整部5によって酸化剤ガスの流量L2を増加させる際、酸化剤ガスの流量が酸化剤ガスの流量の目標値を一時的に上回るオーバーシュートが発生することがある。この場合、図3(b)のS1に示すように、燃焼器3に供給される排出酸化剤ガスの流量L21は、一時的に特に大きくなった後、少し低下して一定の値に落ち着く。
また、燃料ガス調整部4によって燃料ガスの流量L1を増加させる際、図3(a)のC1に示すように、燃焼器3に供給される排出燃料ガスの流量L11が増加する直前に、一時的に減少する。これは、燃料ガスの流量L1を増加させる際には、エジェクタ8への駆動流の流速が高くなるため、エジェクタ8の吸引部82に吸引される循環ガスの流量が増加するためであると考えられる。つまり、燃料ガス排出路15における排出燃料ガスが、循環路13を介して循環する循環ガスの量が多くなることにより、一時的に、排出燃料ガスの流量が低下するためと考えられる。
このように、燃焼器3に供給される排出酸化剤ガスの流量L21が一時的に増加したり、燃焼器3に供給される排出燃料ガスの流量L11が一時的に減少したりする場合、特に、燃焼器3内の排出燃料ガスの濃度が低下しやすい。そのため、これらのタイミングでは、特に、流量L11及びL21の変動が燃焼器3の失火の要因となりやすくなる。
そこで、制御装置7は、燃焼器3内の排出燃料ガスの濃度が低下する時間帯において、保炎装置6を作動させる。すなわち、燃焼器3に供給される排出酸化剤ガスの流量L21が増加し始めてから排出燃料ガスの流量L11が増加し終わるまでの間において、保炎装置6を作動させる。
より具体的には、制御装置7は、酸化剤ガス調整部5によって酸化剤ガスの流量L2を増加させる際に、保炎装置6の作動を開始する。すなわち、制御装置7は、酸化剤ガスの流量L2を増加させたとき、図3(c)に示すように、保炎装置6をオン状態にする。このタイミングは、図3に示すごとく、排出酸化剤ガスの流量L21が増加し始めるタイミングと略一致するか、或いは若干早めのタイミングとなる。そして、制御装置7は、排出燃料ガスの流量L11が増加し終わる時点に合わせて、保炎装置6をオフ状態にする。
なお、本実施形態においては、制御装置7が燃料ガスの流量L1の目標値を増加させてから所定の時間t1が経過したとき、排出燃料ガスの流量L11が増加し終わったと推定する。つまり、制御装置7は、燃料ガスの流量L1の目標値を増加させてから所定の時間t1が経過したとき、保炎装置6をオフに切り替える。ここで、時間t1は、燃料ガス調整部4の応答遅れ、燃料ガス調整部4から燃焼器3までの流路の長さや抵抗などを考慮して、適宜設定される。
図2に示すごとく、酸化剤ガスの流量L2を増加させた後に燃料ガスの流量L1を増加させる時間帯は、複数存在する。これらの時間帯の何れにおいても、上記のような保炎装置6による、保炎の制御を行う。これにより、燃焼器3内の排出燃料ガスの濃度が低下する複数の時間帯において、燃焼器3の火炎を維持することができる。
また、図2に示すごとく、燃料電池2の電流L3を減少させる際には、制御装置7は、図2(a)に示すように、燃料ガスの流量L1を減少させた後、図2(b)に示すように、酸化剤ガスの流量L2を減少させる。それゆえ、図3(a)に示すように、排出燃料ガスの流量L11が減少した後、図3(b)に示すように、排出酸化剤ガスの流量L21が減少する。
ここで、燃料ガス調整部4によって燃料ガスの流量L1を減少させる際、図3(a)のC2に示すように、燃焼器3に供給される排出燃料ガスの流量L11は、減少する直前に、一時的に増加する。これは、エジェクタ8の吸引部82に吸引される循環ガスの流量が減少するためであると考えられる。すなわち、燃料排出路15から循環路13を介して循環する循環ガスの量が少なくなることにより、一時的に、燃焼器3へ送られる排出燃料ガスの流量L11が上昇するためと考えられる。
また、酸化剤ガス調整部5によって酸化剤ガスの流量L2を減少させる際、酸化剤ガスの流量が酸化剤ガスの流量の目標値を一時的に下回るアンダーシュートが発生することがある。この場合、図3(b)のS2に示すように、燃焼器3に供給される排出酸化剤ガスの流量L21は、一時的に特に減少した後、少し上昇して一定値に落ち着く。
上述のように、燃料ガスの流量L1を減少させた後、酸化剤ガスの流量L2を減少させる際においても、燃焼器3内の排出燃料ガスと排出酸化剤ガスとの割合が変動して、燃焼器3における失火の原因となるおそれがある。すなわち、燃焼器3内の排出燃料ガスの濃度が上昇しすぎたり、或いは低下しすぎたりして、燃焼器3が失火するおそれがある。
そこで、制御装置7は、このような、燃焼器3内の排出燃料ガスの濃度が変動する時間帯においても、保炎装置6を作動させる。
より具体的には、制御装置7は、燃料ガス調整部4によって燃料ガスの流量L1を減少させる際に、保炎装置6の作動を開始する。すなわち、制御装置7は、燃料ガスの流量L1を減少させたとき、図3(c)に示すように、保炎装置6をオン状態にする。このタイミングは、図3に示すごとく、流量L11が一時的に上昇し始めるタイミングに略一致するか、或いは若干早めのタイミングとなる。そして、制御装置7は、排出酸化剤ガスの流量L21が低下し終わる時点に合わせて、保炎装置6をオフ状態にする。
なお、制御装置7が酸化剤ガスの流量L2の目標値を減少させてから所定の時間t2が経過したとき、排出酸化剤ガスの流量L21が低下し終わった(すなわち、排出酸化剤ガスの流量が収束した)と推定する。つまり、制御装置7は、酸化剤ガスの流量L2の目標値を増加させてから所定の時間t2が経過したとき、保炎装置6をオフに切り替える。ここで、時間t2は、酸化剤ガス調整部5の応答遅れ、酸化剤ガス調整部5から燃焼器3までの流路の長さや抵抗などを考慮して、適宜設定される。
これにより、燃焼器3内の排出燃料ガスの濃度が上昇する複数の時間帯において、保炎装置6を作動させて、燃焼器3の火炎を維持することができる。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
燃料電池システム1は、保炎装置6と制御装置7とを有する。制御装置7は、燃料ガス調整部4によって燃料ガスの流量を変動させる際と、酸化剤ガス調整部5によって酸化剤ガスの流量を変動させる際との双方において、保炎装置6を作動させる。燃料ガス調整部4によって燃料ガスの流量を変動させる際や酸化剤ガス調整部5によって酸化剤ガスの流量を変動させる際には、燃焼器3に供給される排出燃料ガスと排出酸化剤ガスとの割合が変動するおそれがある。かかるタイミングにて、保炎装置6を作動させることによって燃焼器3の火炎を維持することができる。
すなわち、燃焼器3に供給される排出燃料ガスと排出酸化剤ガスとの割合が変動することに伴って、瞬間的に失火が生じたとしても、保炎装置6が作動していることにより、すぐにガスに点火され、燃焼を持続させることができる。
また、これにより、燃焼器3の失火の防止を考慮して、燃焼器3に供給される排出燃料ガスの流量を増加させるなどの必要がなくなる。
また、燃焼器3の保炎のために燃焼器3に供給される排出燃料ガスの流量を増加させる必要も無い。そのため、燃料電池2において、発電に利用されない燃料ガスの供給量の増加を抑制することができる。その結果、燃焼器3の失火を回避しつつ、発電効率を向上させることができる。
特に本実施形態においては、燃焼器3に供給される排出燃料ガスの流量L11及び排出酸化剤ガスの流量L21とのうち、排出燃料ガスの流量L11の割合が低くなる時間帯において、保炎装置6を作動させる。それゆえ、特に効果的に、燃焼器3における失火を防ぐことができる。
また、本実施形態においては、保炎装置6として、点火プラグを用いている。これにより、燃焼器3における点火を確実に行うことができ、失火を確実に防ぐことができる。また、初期点火用の点火プラグを、保炎装置6として用いることができる。そのため、部品点数を低減することができる。
また、燃焼器3に供給される排出燃料ガスの流量L11及び排出酸化剤ガスの流量L21のいずれも変動しない時間帯のほとんどは、保炎装置6を作動させない。それゆえ、保炎装置6の長寿命化を図ることができる。
また、本実施形態の燃料電池システム1は、循環路13と、循環装置としてのエジェクタ8とを備えている。これにより、システム全体としてのエネルギー効率を向上させることができる。そして、エジェクタ8を用いた構成においては、上述のように、燃焼器3における排出酸化剤ガスと排出燃料ガスとの割合が瞬間的に変動するという現象が生じやすい。つまり、失火の要因となる現象が生じやすい。かかる現象が生じるタイミングを含む時間帯において、保炎装置6を作動させることで、効果的に、燃焼器3における失火を防ぐことができる。
以上のごとく、本実施形態によれば、燃焼器の失火を回避しつつ、発電効率の向上を図ることができる燃料電池システムを提供することができる。
(実施形態2)
本実施形態の燃料電池システム1は、図4、図5に示すごとく、酸化剤ガスの流量L2を変動させる際には、保炎装置6を作動させない。
本実施形態においては、制御装置7は、図4に示すごとく、燃料ガス調整部4によって燃料ガスの流量L1を変動させる際において、保炎装置6を作動させる。しかし、酸化剤ガス調整部5によって酸化剤ガスの流量L2を変動させる際には、保炎装置6を作動させない。
具体的には、燃料ガスの流量L1を増加させる際と、減少させる際との双方において、保炎装置6を作動させる。
この場合、図5に示すごとく、燃焼器3に供給される排出燃料ガスの流量L11が変動する際に、保炎装置6の作動がオンとなる。一方、燃焼器3に供給される排出酸化剤ガスの流量L21が変動する際には、保炎装置6は作動していない。
上述のように、燃料ガス調整部4によって燃料ガスの流量L1を増加させる際、図5(a)のC1に示すように、燃焼器3に供給される排出燃料ガスの流量L11が増加する直前に、一時的に減少する。本実施形態においては、まず、流量L11が一時的に減少し始めるタイミングにて、保炎装置6の作動を開始する。そして、流量L11が増加し終わるタイミングにて、保炎装置6の作動を終了する。
また、燃料ガス調整部4によって燃料ガスの流量L1を減少させる際、図5(a)のC2に示すように、燃焼器3に供給される排出燃料ガスの流量L11は、減少する直前に、一時的に増加する。本実施形態においては、この流量L11が一時的に増加し始めるタイミングにて、保炎装置6の作動を開始する。そして、流量L11が減少し終わるタイミングにて、保炎装置6の作動を終了する。
その他の構成は、実施形態1と同様である。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本実施形態においては、保炎装置6の作動時間を短くすることができる。これにより、保炎装置6のさらなる長寿命化を図ることができる。
また、特に燃焼器3に供給される排出燃料ガスの流量L11の変動は、燃焼器3における失火の要因となりやすい。それゆえ、かかるタイミングにおいて、保炎装置6が作動するようにすることで、効果的に燃焼器3の失火を回避しつつ、発電効率を向上させることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態3)
本実施形態の燃料電池システム1においては、図6、図7に示すごとく、保炎装置6に印加する電圧を適宜調整するようにしたものである。
すなわち、制御装置7は、保炎装置6に印加する電圧の大きさを調整することができるよう構成されている。つまり、保炎装置6としての点火プラグに印加する電圧の大きさを調整することができる。
そして、制御装置7は、燃料ガス調整部4によって調整される燃料ガスの流量L1の変動量と、酸化剤ガス調整部5によって調整される酸化剤ガスの流量L2の変動量との少なくとも一方に基づいて、保炎装置6に印加する電圧の大きさを調整することができるよう構成されている。
例えば、図6に示すごとく、燃料電池2の出力電流L3を2段階にて増加させる際に、電流L3の1回目の増加量よりも2回目の増加量を小さくする場合を考える。この場合、燃料ガスの流量L1及び酸化剤ガスの流量L2も2段階にて増加させると共に、1回目の増加量よりも2回目の増加量を小さくする。
このような場合、燃料ガスの流量L1及び酸化剤ガスの流量L2の増加量が、より大きい1回目の増加のタイミングにおいて、保炎装置6に印加する電圧Vsをより大きくする。
上記のような場合、図7に示すごとく、燃焼器3に供給される排出燃料ガスの流量L11及び排出酸化剤ガスの流量L21も、同様に2段階で増加し、1回目の増加量が大きくなる。これに伴い、2回目の増加よりも1回目の増加の際の方が、燃焼器3に供給される排出燃料ガスと排出酸化剤ガスとの割合の変動が大きくなる。その結果、燃焼器3における失火の可能性が高いと考えられる。それゆえ、そのような、失火の可能性がより高い1回目の増加のタイミングにおいて、保炎装置6に印加する電圧Vsをより高くする。
つまり、以下のV1とV2との関係を、V1>V2とする。ここで、V1は、燃料ガスの流量L1及び酸化剤ガスの流量L2の1回目の増加のタイミングにおける電圧Vsである。V2は、上記流量L1及びL2の2回目の増加のタイミングにおける電圧Vsである。
また、例えば、図8に示すごとく、燃料電池2の出力電流L3を2段階にて減少させる際に、電流L3の1回目の減少量よりも2回目の減少量を大きくする場合を考える。この場合、燃料ガスの流量L1及び酸化剤ガスの流量L2も2段階にて減少させると共に、1回目の減少量よりも2回目の減少量を小さくする。
このような場合、燃料ガスの流量L1及び酸化剤ガスの流量L2の減少量が、より大きい2回目の減少のタイミングにおいて、保炎装置6に印加する電圧Vsをより大きくする。
上記のような場合、図9に示すごとく、燃焼器3に供給される排出燃料ガスの流量L11及び排出酸化剤ガスの流量L21も、同様に2段階で減少し、2回目の減少量が大きくなる。これに伴い、2回目の減少よりも1回目の減少の際の方が、燃焼器3に供給される、排出燃料ガスと排出酸化剤ガスとの割合の変動が大きくなる。その結果、燃焼器3における失火の可能性が高いと考えられる。それゆえ、そのような、失火の可能性がより高い2回目の増加のタイミングにおいて、保炎装置6に印加する電圧をより高くする。
つまり、以下のV3とV4との関係を、V3<V4とする。ここで、V3は、燃料ガスの流量L1及び酸化剤ガスの流量L2の1回目の減少のタイミングにおける電圧Vsである。V4は、上記流量L1及びL2の2回目の減少のタイミングにおける電圧Vsである。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
本実施形態においては、上述のように、燃焼器3に失火の可能性に応じて、保炎装置6に印加する電圧を変更させることができる。それゆえ、一層効果的に、燃焼器3における失火を防ぎつつ、燃料電池システム1のエネルギー効率を向上させることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態4)
本実施形態の燃料電池システム1において、図10に示すごとく、燃焼器3は、点火プラグ31と、グロープラグ6Gとを有する。
そして、グロープラグ6Gを保炎装置6として用いている。
保炎装置6としてのグロープラグ6Gは、発熱抵抗体61に電圧を印加することにより発熱抵抗体61を発熱させるヒータの一種である。グロープラグ6Gは、このように発熱抵抗体61を発熱させることで、混合気を加熱して、混合気に点火する。
グロープラグ6Gは、発熱抵抗体61をハウジング62内に収容してなるプラグ状の部品である。
点火プラグ31は、一対の放電電極311、312の間に電圧を印加することにより発生させる放電火花によって混合気に点火する。点火プラグ31は、ハウジング313の内側に、図示を省略する絶縁碍子を介して、一方の放電電極311である中心電極を保持した構成となっている。また、他方の放電電極312である接地電極は、ハウジング313に接合されている。なお、実施形態1における保炎装置6として用いる点火プラグの構成も、同様の構成を有する。
グロープラグ6Gは、ハウジング62に設けた取付ネジ部621において、燃焼器3に固定されている。そして、発熱抵抗体61が設けられた部位が燃焼器3の内部に配置されるように、燃焼器3にグロープラグ6Gが取り付けてある。
点火プラグ31も、ハウジング313に設けた取付ネジ部314において、燃焼器3に固定されている。そして、一対の放電電極311、312が対向する部位が燃焼器3の内部に配置されるように、燃焼器3に点火プラグ31が取り付けてある。
点火プラグ31は、原則として、燃焼器3における最初の点火の際にのみ用いる。つまり、燃料電池システム1を起動する際に、燃焼器3における燃焼を開始するが、その際に、点火プラグ31を用いてガスに点火する。
そして、燃焼器3が起動した後は、原則として点火プラグ31は用いない。つまり、点火プラグ31を保炎装置6としては用いない。そして、上述のように、グロープラグ6Gを、保炎装置6として用いる。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
本実施形態においては、保炎装置6としてグロープラグ6Gを用いる。グロープラグ6Gは、点火プラグ31のような放電火花を利用しない。そのため、グロープラグ6Gの作動に伴って、電気的ノイズが生じにくい。それゆえ、燃料電池システム1の稼働中に作動させる保炎装置6としてグロープラグ6Gを用いることにより、制御装置7等への影響を抑制することができる。その結果、より精度の高い燃料電池システム1を得やすくなる。
また、点火プラグ31を燃焼器3の始動時の点火手段として用いることにより、燃焼器3の始動をより確実に行うことができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
なお、本実施形態においては、保炎装置6として、グロープラグ6Gを設けた形態を示したが、保炎装置6としては、グロープラグ6Gの形態を採らないヒータを用いることもできる。この場合にも、上記と同様の作用効果を得ることができる。
また、グロープラグ6Gを、保炎装置6として用いると共に、始動時における点火手段として用いることも可能である。この場合、燃焼器3に、点火プラグ31を設けることなく、例えば一つのグロープラグ6Gを設けた形態とすることもできる。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
例えば、上記実施形態においては、循環路及び循環装置を設けた燃料電池システムについて、説明したが、本発明の燃料電池システムは、必ずしもこれに限られない。
1 燃料電池システム
11 燃料ガス供給路
12 酸化剤ガス供給路
2 燃料電池
3 燃焼器
4 燃料ガス調整部
5 酸化剤ガス調整部
6 保炎装置
7 制御装置

Claims (9)

  1. アノード流路(21)とカソード流路(22)とを有する燃料電池(2)と、
    燃料ガスを上記アノード流路に供給する燃料ガス供給路(11)と、
    酸化剤ガスを上記カソード流路に供給する酸化剤ガス供給路(12)と、
    上記アノード流路から排出された排出燃料ガスと上記カソード流路から排出された排出酸化剤ガスとを混合した混合気を燃焼させる燃焼器(3)と、
    上記燃料ガスの流量を調整する燃料ガス調整部(4)と、
    上記酸化剤ガスの流量を調整する酸化剤ガス調整部(5)と、
    上記燃焼器における火炎を維持するための保炎装置(6)と、
    上記燃料ガス調整部、上記酸化剤ガス調整部及び上記保炎装置を制御する制御装置(7)と、
    を備え、
    上記制御装置は、上記燃料ガス調整部によって上記燃料ガスの流量を変動させる際と、上記酸化剤ガス調整部によって上記酸化剤ガスの流量を変動させる際との少なくとも一方において、上記保炎装置を作動させるよう構成されている、燃料電池システム(1)。
  2. 上記保炎装置は、一対の放電電極の間に電圧を印加することにより発生させる放電火花によって、上記混合気に点火する点火プラグである、請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 上記保炎装置は、発熱抵抗体(61)に電圧を印加することにより該発熱抵抗体を発熱させ、上記混合気を加熱して、上記混合気に点火するヒータである、請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 上記燃焼器は、上記保炎装置としての上記ヒータと、一対の放電電極の間に電圧を印加することにより発生させる放電火花によって上記混合気に点火する点火プラグ(31)と、を有する、請求項3に記載の燃料電池システム。
  5. 上記ヒータは、上記発熱抵抗体をハウジング(62)内に収容してなるグロープラグ(6G)である、請求項3又は4に記載の燃料電池システム。
  6. 上記制御装置は、上記保炎装置に印加する電圧(Vs)の大きさを調整することができるよう構成されている、請求項2〜5のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  7. 上記制御装置は、上記燃料ガス調整部によって調整される燃料ガスの流量の変動量と、上記酸化剤ガス調整部によって調整される酸化剤ガスの流量の変動量との少なくとも一方に基づいて、上記保炎装置に印加する電圧の大きさを調整することができるよう構成されている、請求項6に記載の燃料電池システム。
  8. 上記燃料ガス調整部は、上記燃料ガス供給路に設けられており、上記アノード流路から排出された上記排出燃料ガスの一部を、上記燃料ガス供給路における上記燃料ガス調整部よりも下流側に、循環ガスとして循環させる循環路(13)と、上記燃料ガス供給路における上記燃料ガス調整部よりも下流側に設けられ、上記燃料ガス供給路を流れる上記燃料ガスの流れを駆動流として利用して、上記循環ガスを吸引する循環装置(8)と、を更に備える、請求項1〜7のいずれか一項に記載の燃料電池システム。
  9. 上記制御装置は、上記燃料ガス調整部による上記燃料ガスの流量の変動に基づいて、上記保炎装置を作動させるよう構成されている、請求項8に記載の燃料電池システム。
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