JP2018206181A - 経営管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】各リスクが経営指標へ与える影響の大きさを生産の状況に応じて適切に予測して対策すべきリスクの判断を行う。【解決手段】経営管理システム10は、入出力部100、記憶部200及び演算部300を備える。記憶部200はリスク伝播モデルマスタ情報211とリスク情報212を格納するテーブルを記憶する。処理部(演算部300)は進捗度と逼迫度の少なくとも一つを用いてリスク伝播モデルマスタ情報211とリスク情報212を製品ごとに補正するリスク補正部323と、補正後のリスク伝播モデルマスタ情報221と補正後のリスク情報222に基づいてリスクスコアを算出するリスクスコア算出部325を備える。入出力部100はリスクスコアを各工程における製品ごとに画面に出力する。【選択図】図2

Description

本発明は、経営管理システムに関する。
制御盤などのシステム製品は、複数の制御盤と各種ユニットで構成されており、顧客の注文に合わせた製品構成を設計して、製造及び試験を行い出荷する個別受注品である。
個別受注品の生産における原価管理では、製品ごとの予定原価を守るため、原価が予定原価を超過することを早期に検知して対策することが重要である。
原価が予定原価を超過する一因として、例えば設計仕様の変更に伴って、設計の修正作業が生じ、設計費用が追加されるというように、様々なリスクの発生に伴う追加コストがある。
したがって、上記のような予定原価の超過を検知するためには、各リスクの発生とその時に生じる追加コストを適切に見積もり、影響の大きいリスクへの対策をする必要がある。
さらに、設計仕様の変更に伴い、製造工程における手直しが発生するなど、リスクは単独で発生するだけでなく、前工程のリスクが後工程のリスクへ伝播するという関係がある。このため、各リスクによる直接的な影響に加え、伝播によって発生する間接的な影響も考慮する必要がある。
特許文献1には、リスク伝播の関係を予めネットワークで表現することで、各リスクの発生確率や間接的な影響の大きさを、他のリスクの発生状況に応じて算出する方法が記載されている。
特開2013−61694号公報
しかし、例えば、設計仕様の変更というリスクが設計工程の前半で生じる場合と後半で生じる場合とでは、前半で生じる方ほど修正項目が少なく、追加コストが小さい。このように、リスクの発生確率や伝播の大きさ及びリスクに伴う直接的な影響の大きさは、生産の状況に応じて変化する。
特許文献1の方法では、他のリスクの発生状況が同じであるとき、リスクの発生確率や直接的な影響の大きさを一定としている。よって、特許文献1では、生産の状況に応じて、リスクの発生確率や伝播の大きさ及びリスクに伴う直接的な影響の大きさが変化することについては考慮されていない。
このため、特許文献1の方法では、予定原価の超過を精度良く検知することができず、各リスクが経営指標へ与える影響の大きさを適切に予測して対策すべきリスクを判断することは困難である。
本発明の目的は、各リスクが経営指標へ与える影響の大きさを生産の状況に応じて適切に予測して対策すべきリスクの判断を行う経営管理システムを提供することにある。
本発明の一態様の経営管理システムは、出力部と、記憶部と、処理部を有するサーバ端末で構成され、前記記憶部は、発生し得る複数のリスクの間の因果関係を管理するためのリスク伝播モデルマスタ情報を格納するリスク伝播モデルマスタ情報テーブルと、製品ごとに前記リスクの発生状況と、前記リスクの経営指標への大きさを示す影響度を管理するためのリスク情報を格納するリスク情報テーブルと、を記憶し、前記処理部は、各工程の進み具合を表す指標である進捗度と、前記製品の生産に必要な作業リソースにおける作業能力に対する作業量の逼迫の度合いを表す指標である逼迫度の少なくとも一つを用いて、前記リスク伝播モデルマスタ情報と前記リスク情報を前記製品ごとに補正するリスク補正部と、前記リスク補正部で補正された、補正後の前記リスク伝播モデルマスタ情報と補正後の前記リスク情報に基づいて、前記リスクによる直接的な影響に前記リスクの伝播によって発生する間接的な影響を加味した値であるリスクスコアを算出するリスクスコア算出部と、を有し、前記出力部は、
前記リスクスコア算出部で算出された前記リスクスコアを、前記各工程における前記製品ごとに画面に出力することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、各リスクが経営指標へ与える影響の大きさを生産の状況に応じて適切に予測して対策すべきリスクの判断を行うことができる。
実施例1の処理フローの一例を示す図である。 実施例1の全体システム構成を示すブロック図である。 リスク伝播モデルマスタ情報の一例を示す図である。 リスク伝播モデルのネットワーク表現の一例を示す図である。 リスク情報の一例を示す図である。 リスク補正マスタ情報の一例を示す図である。 予定原価情報の一例を示す図である。 生産計画情報の一例を示す図である。 生産実績情報の一例を示す図である。 補正後リスク伝播モデル情報の一例を示す図である。 補正後リスク情報の一例を示す図である。 リスクスコア情報の一例を示す図である。 寄与度情報の一例を示す図である。 予測原価情報の一例を示す図である。 図1の処理フローのステップS110における、進捗度算出結果の一例を示す図である。 図1の処理フローのステップS120における詳細な処理フローの一例を示す図である。 図1の処理フローのステップS120における、リスク伝播モデルの補正過程の一例を示す図である。 図1の処理フローのステップS120における、伝播量の補正過程の一例を示す図である。 図1の処理フローのステップS130における、発生確率算出過程の一例を示す図である。 図1の処理フローのステップS140における、リスクスコア算出過程の一例を示す図である。 進捗度による補正を考慮しない場合の補正後リスク伝播モデル情報の一例を示す図である。 進捗度による補正を考慮しない場合の伝播量の一例を示す図である。 進捗度による補正を考慮しない場合のリスク情報の一例を示す図である。 進捗度による補正を考慮しない場合の発生確率算出過程の一例を示す図である。 進捗度による補正を考慮しない場合のリスクスコア情報の一例を示す図である。 図1の処理フローのステップS150における、寄与度算出結果の一例を示す図である。 進捗度による補正を考慮しない場合の予測原価情報の一例を示す図である。 実施例1における出力画面の一例を示す図である。 実施例2の処理フローの一例を示す図である。 実施例2の全体システム構成を示すブロック図である。 実施例2の生産計画情報の一例を示す図である。 実施例2の作業リソース情報の一例を示す図である。 図29の処理フローのステップS1101における、逼迫度算出結果の一例を示す図である。 実施例3の処理フローの一例を示す図である。 実施例3の全体システム構成を示すブロック図である。
以下、図面を用いて実施例について説明する。
図1は実施例1における処理フローの一例を示しており、図2は実施例1のシステム構成を示す機能ブロック図である。
図2において、経営管理システム10は、サーバや端末などのPC、および当該PCに実装されるソフトウェアを含む装置であり、入出力部100、記憶部200及び演算部300を備えている。ここで、演算部300とは、所定の処理を行なう処理部のことである。また、経営管理システム10は、ネットワークを介して、生産計画システム20と生産実績管理システム30に接続されている。
入出力部100は、演算部300の処理で必要なデータを取得し、処理結果を表示するためのものである。例えば、入出力部100は、キーボードやマウスなどの入力装置、外部と通信する通信装置、ディスク型記憶媒体の記録再生装置、CRTや液晶モニタなどの出力装置等を有して構成される。
記憶部200は、演算部300の処理で使用する入力情報210と処理結果を格納する出力情報220とを備えており、ハードディスクドライブやメモリ等の記憶装置で構成される。ここで、入力情報210と出力情報220は、それぞれテーブル形式で記憶部200に格納されている。
入力情報210は、リスク伝播モデルマスタ情報211、リスク情報212、リスク補正情報213及び予定原価情報214を備えており、これらの情報について以下に説明する。
リスク伝播モデルマスタ情報211は、発生し得るリスクとリスク間の因果関係を管理するための情報であり、例えば図3に示すように、リスクID、工程ID、親リスクID、親リスク発生状況、条件付発生確率から成る。
リスクとは、原価、棚卸資産、キャッシュフローなどの経営指標を悪化させる事象である。リスクの例としては、「製品仕様の変更」や「部品の再購入」などがある。工程IDはリスクが発生し得る工程を表しており、例えば、図3のリスク伝播モデルマスタ情報211において、リスクID「R−01」は工程ID「P−01」で発生し得ることを示している。
リスクは、単発的に発生するだけでなく、あるリスクが他のリスクを引き起こすという因果関係が存在し得る。因果関係のある2つのリスクについて、原因となるリスクを親リスク、結果となるリスクを子リスクと呼び、上記の因果関係を、親リスクから子リスクへのリスク伝播と呼ぶ。親リスクから子リスクへのリスク伝播は、子リスクの発生確率が親リスクの発生状況に依存することを意味する。
すなわち、子リスクの発生確率は、親リスクの発生状況に基づく条件付確率で表される(以下、条件付発生確率呼ぶ)。発生し得るリスクの種類と、リスク伝播の関係(親子関係と条件付発生確率)とを示すモデルをリスク伝播モデルと呼ぶ。
後述するように、リスク伝播モデルの条件付発生確率の値は、製品ごとに生産の進捗状況に応じて補正されるが、実施例1では、初期値として複数の製品に共通するリスク伝播モデルマスタ情報211(図3)を用いる。
図3のリスク伝播モデルマスタ情報211において、例えばリスクID「R−02」は、リスクID「R−01」を親リスクとし、「R−02」の条件付発生確率は「R−01」が発生している場合に「0.4」、「R−01」が発生していない場合に「0.2」であることを示している。なお、図3においてリスクID「R−01」に関する行は1行しかなく、親リスクIDおよび親リスク発生状況が「―」となっているが、これは親リスクが存在せず、「R−01」の発生確率が他のリスクの発生状況によって変化しないことを示している。
リスク伝播モデルは、親リスクと子リスクの関係をベイジアンネットワークとして図示することができる。図4は、図3のリスク伝播モデルマスタ情報211におけるリスクの親子関係を表すネットワークである。ノード410はリスクID「R−01」を表しており、リンク420はリスクID「R−01」と「R−02」の因果関係を示している。
ここで、親リスクが発生していない場合、または、親リスクが存在しない場合におけるリスクの条件付発生確率は、当該リスク自身が他リスクに引き起こされることなく発生する確率であり自然発生確率と呼ぶ。
また、親リスクの発生による子リスクの発生確率の増加量のことを、親リスクから子リスクへの伝播量と呼ぶ。伝播量は、親リスク発生時の子リスクの条件付発生確率と、親リスク未発生時の子リスクの条件付発生確率との差から算出される。
図3のリスク伝播モデルマスタ情報211における各親リスクから子リスクへの伝播量を図4のリンクに示す。例えば、図4において、親リスク「R−01」から子リスク「R−02」の伝播量は「0.2」となっており、これは図3のリスク伝播モデルマスタ情報において、「R−02」の条件付発生確率が「R−01」の発生によって、「0.2」(0.2から0.4)増加していることを示している。
リスク伝播モデルの構造は、リスク間の因果関係を考慮してあらかじめ決定しておくか、ベイジアンネットワークの構造を学習する手法などを用いて決定する。
リスク情報212は、製品ごとに各リスクの発生状況と、各リスクの影響度を管理するための情報であり、例えば図5に示すように、製品ID、リスクID、発生状況、影響度から成る。影響度とは、当該リスクの発生に伴う原価、棚卸資産、キャッシュフローなどの経営指標への影響の大きさである。実施例1では経営指標を原価とし、原価の増加分、すなわち追加コストを影響度として用いる。
図5のリスク情報212において、例えば製品ID「A−01」では、リスクID「R−01」は未発生であり、発生した場合の影響度(追加コスト)は「1000」であることを示している。
リスク補正マスタ情報213は、各リスクの発生し得る工程の進捗度に応じて、リスク伝播モデルマスタ情報211やリスク情報212を、製品ごとに補正するための情報である。工程の進捗度とは、当該工程の進み具合を表す指標である。進捗度の具体的な算出方法は後述する。また、簡単のため、各リスクが発生し得る工程の進捗度のことを、以降では当該リスクの進捗度と呼ぶ。
リスク補正マスタ情報213は、例えば、図6に示すように、リスクID、参照リスク、進捗度、影響度補正式、自然発生確率補正式、伝播量補正式から成る。
実施例1では、リスク自身の進捗度に応じて影響度と自然発生確率が変化し、親リスクの進捗度に応じて(親リスクからの)伝播量が変化するとして以下説明する。図6において、参照リスクが「自」となっている行はリスク自身の進捗度に応じて補正を行うための情報であり、「親(親リスクID)」となっている行は親リスクの進捗度に応じて補正を行うための情報である。なお、親リスクIDは図3のリスク伝播モデルマスタ情報211と整合性が取れているものとする。
図6のリスク補正マスタ情報213において、例えばリスクID「R−02」が親リスクから受ける伝播量は、親リスクID「R−01」の進捗度が「0.8以上1以下([0.8,1])」のとき、「0.15」増加することを示している。また、リスクID「R−02」自身の進捗度が「0.5以上0.8未満([0.5,0.8))」のとき、影響度が20%増加し、自然発生確率が0.15減少することを示している。
予定原価情報214は、製品ごとに予定している原価を管理するための情報であり、例えば図7に示すように、製品ID、月、予定原価、リスク用余力から成る。予定原価は、順調に製造が進行した場合に生じる最低限の原価に加え、リスクに伴って生じる追加コストを見越した余力を含んでおり、この余力をリスク用余力と呼ぶ。
図7の予定原価情報214において、例えば製品IDが「A−01」の製品では、「1月」に「2000(k¥)」の原価が発生する予定であり、そのうち「725(k¥)」がリスク用余力であることを示している。また、月が「合計」となっている行では、各月の予定原価およびリスク用余力を全期間にわたって合計した総予定原価、総リスク用余力を示している。製品ID「A−01」では、1〜3月の予定原価を合計した「4000(k¥)」が総予定原価であり、リスク用余力を合計した「1735(k¥)」が総リスク用余力となっている。実施例1では、原価の管理粒度を月としているが、日単位や期単位で管理しても良いし、総原価のみで管理しても良い。
以上で説明した入力情報210に加え、経営管理システム10は、生産計画システム20、生産実績管理システム30からそれぞれ、生産計画情報231、生産実績情報232を、ネットワークを介して取得する。
生産計画情報231は、各製品・工程の生産計画を管理するための情報であり、例えば、図8に示すように、製品ID、工程ID、予定作業時間、開始予定日、終了予定日から成る。図8の生産計画情報231において、例えば製品ID「A−01」の工程ID「P−01」の作業は、作業時間「120(h)」で、「1/5」に開始し、「2/15」に終了する予定であることを示している。
生産実績情報232は、各製品/工程の生産実績を管理するための情報であり、例えば図9に示すように、製品ID、工程ID、実績作業時間、開始実績日、終了実績日から成る。図9の生産実績情報232において、例えば製品ID「A−01」の工程ID「P−01」の作業は、「1/5」に開始して「100(h)」の作業実績があるが、終了はしていないことを示している。
また、出力情報220は、補正後リスク伝播モデル情報221、補正後リスク情報222、リスクスコア情報223、寄与度情報224、予測原価情報225から成り、それぞれの情報について以下に説明する。
補正後リスク伝播モデル情報221は、各工程の進捗度に応じて補正されたリスク伝播モデルを管理するための情報である。補正後リスク伝播モデル情報221は、例えば、図10のように、製品ID、リスクID、親リスク発生状況、および条件付発生確率の初期値、親リスク進捗度効果リスク進捗度効果、最終値から成る。条件付発生確率の親リスク進捗度効果、リスク進捗度効果はそれぞれ、親リスク、対象とするリスク自身の進捗度による、条件付発生確率の補正量を表す。
図10において、例えば、製品ID「A−01」で、親リスクが発生しているときの子リスクID「R−02」の条件付発生確率は、初期値が「0.4」であるのに対し、親リスクの進捗度によって「0.15」増加し、自身の進捗度によって「0.15」減少し、最終的に「0.4」となっていることを示している。
補正後リスク情報222は、各工程の進捗度に応じて補正された各リスクの影響の大きさを管理するための情報であり、例えば図11のように、製品ID、リスクID、および影響度の初期値、リスク進捗度効果、最終値から成る。図11の補正後リスク情報222において、例えば、製品ID「A−01」でリスクID「R−01」が発生した場合の影響度は、初期値が「1000」であったのに対し、進捗度によって「500」増加し、最終的に「1500」となることを示している。
リスクスコア情報223は、各リスクによる直接的な影響にリスク伝播によって発生する間接的な影響を加味した値であるリスクスコアの情報を管理するための情報である。リスクスコアの算出方法については後述する。
リスクスコア情報223は、例えば、図12のように、製品ID、リスクID、発生確率、影響度、影響度期待値、リスクスコア、リスクスコア期待値から成る。図12のリスクスコア情報223において、例えば、製品「A−01」のリスク「R−01」が発生した場合、影響度は「1500」、リスクスコアは「2340」であることを示している。これらの値と当該リスクの発生確率「0.3」をそれぞれ乗じることで、影響度およびリスクスコアの期待値はそれぞれ「450」、「702」となる。
寄与度情報224は、各リスクスコアの期待値に対する、進捗度に応じた補正効果の大きさである寄与度を管理するための情報である。寄与度の算出方法については後述する。
寄与度情報224は、例えば、図13のように、製品ID、リスクID、進捗度寄与度から成る。図13の寄与度情報224において、例えば、製品「A−01」のリスク「R−01」において、進捗度によってリスクスコアの期待値は「7」増加したことを示している。
予測原価情報225は、製品ごとにリスクごとの影響度期待値の変化を集計して、予測した原価を管理するための情報であり、例えば図14のように、製品ID、月、予定原価、影響度期待値、リスク用余力、原価増分、予測原価から成る。図14の予測原価情報225において、例えば製品ID「A−01」の「1月」では、各リスクの影響度期待値が「869」、リスク用余力が「725(k¥)」であり、その差である原価増分「144」だけ予定原価を超過すると予測し、予測原価は「2144(k¥)」となることを示している。
また、月が「合計」となっている行では、各月の予測原価を全期間にわたって合計した総予測原価を示しており、製品ID「A−01」では、1〜3月の予測原価を合計した「4243(k¥)」が格納されている。
演算部300は、入出力部100や記憶部200の入力情報210、生産計画システム20、生産実績管理システム30より、演算に必要なデータを取得し、記憶部200の出力情報220へ処理結果を出力する。演算部300は、実際に演算処理を行う演算処理部320と、演算処理部320における演算処理のワークエリアとなるメモリ部310で構成される。
メモリ部310は、入出力部100や記憶部200の入力情報210、生産計画システム20、生産実績管理システム30から取得したデータ、または演算処理部320で処理した結果を一時的に保持するためのものである。
演算処理部320は、入力情報210や生産計画システム20、生産実績管理システム30から、演算に必要なデータ取得して、メモリ部310に格納するデータ取得部321を有する。さらに、演算処理部320は、生産計画情報231と生産実績情報232から、各リスクの発生する工程の進捗度を算出する進捗度算出部322を有する。
さらに、演算処理部320は、当該進捗度とリスク補正マスタ情報213を用いて、リスク伝播モデルマスタ情報211と、リスク情報212を製品ごとに補正するリスク補正部323を有する。さらに、演算処理部320は、補正後のリスク伝播モデル情報から、各リスクの発生確率を算出するリスク発生確率算出部324を有する。
さらに、演算処理部320は、補正後のリスク伝播モデル情報とリスク情報、および各リスクの発生確率から、各リスクが発生した場合のリスクスコア、および期待値を算出するリスクスコア算出部325を有する。さらに、演算処理部320は、各リスクのリスクスコア期待値に対する、進捗度の寄与度を算出する寄与度算出部326を有する。
さらに、演算処理部320は、予定原価情報214、および各リスクの影響度期待値から、製品ごとの原価を予測する予測原価算出部327を有する。さらに、演算処理部320は、メモリ部310に格納されている補正後のリスク伝播モデル情報およびリスク情報、リスクスコア情報、寄与度情報、予測原価情報をそれぞれ出力情報220に格納すると共に、入出力部100に表示する表示制御部328を有する。
次に、図1に示すフローチャートを参照して、図2の経営管理システム10における各機能の動作を説明する。
まず、生産管理者などのユーザが、検索対象とする製品IDを指定する。製品IDの指定方法は、データがある全製品を対象にしても良いし、製品の品種や担当者などの情報から指定する、製品IDの一覧を入力して指定するなどしても良い。実施例1では、「A−01」、「A−02」、「A−03」、「A−04」の4製品を指定したとして説明する。また、製品ごとの処理の説明の際には、特に製品ID「A−01」について説明するが、同様の処理を、製品ID「A−02」、「A−03」、「A−04」についても実施することとする。
次に、データ取得部321は、入力情報210や、生産計画システム20、生産実績管理システム30から、演算に必要なデータを取得する(S100)。具体的には、全製品共通の情報として、入力情報210からリスク伝播モデルマスタ情報211、リスク補正マスタ情報213を取得する。また、製品ごとの情報として、入力情報210からリスク情報212、予定原価情報214を取得する。また、生産計画システム20から生産計画情報321を取得する。また、生産実績管理システム30から生産実績情報322を取得する。以下、図3〜9に示す各種入力情報を取得したとして説明する。
その後、進捗度算出部322は、各リスクの発生する工程の進捗度を生産計画情報231および生産実績情報232から算出する(S110)。
進捗度算出結果の例を図15に示す。例えば、製品ID「A−01」の工程ID「P−01」について、図9の生産実績情報232から実績作業時間(100h)を、図8の生産計画情報231から予定作業時間(120h)を取得し、実績作業時間を予定作業時間で割ることで進捗度「0.83」を算出する。以下、図15のように進捗度を算出したとして説明する。
次に、リスク補正部323は、ステップS110で算出した進捗度とリスク補正マスタ情報213を用いて、リスク伝播モデルマスタ情報211とリスク情報212を製品ごとに補正する(S120)。
図16のフローチャートを用いて、製品ID「A−01」を対象とした上記補正方法を説明する。
まず、リスク情報212からリスクの発生状況を取得し(S121)、対象とするリスクが発生していればS127へ、発生していなければS122へ進む。図5のリスク情報212において、リスクID「R−04」は「発生」、その他のリスクは「未発生」となっているため、「R−04」について補正する際はS127へ、それ以外の場合はS122へ進む。
リスクが発生していなかった場合、リスク伝播モデルマスタ情報211およびリスク情報212から、当該リスクの条件付発生確率、および影響度の初期値を取得し、親リスクからの伝播量の初期値を算出する(S122)。例えば、図5のリスク情報212から、リスクID「R−02」における影響度は「1500」であり、これを影響度の初期値とする。
また、図3のリスク伝播モデルマスタ情報211から、リスクID「R−02」の親リスク発生時の条件付発生確率は「0.4」であり、同様にリスクID「R−02」の親リスク未発生時の条件付発生確率は「0.2」である。図17の表2211に示すように、これらの値を当該リスクにおける条件付発生確率の初期値とする。
そして、親リスクが存在するリスクについては、上記で求めた親リスク発生時の条件付発生確率初期値と親リスク未発生時の条件付発生確率初期値との差を、伝播量の初期値として算出する。ただし、親リスクが存在しないリスクについては、当該処理を実施しないものとする。
例えば、図17の表2211において、リスクID「R−02」の親リスク発生時の条件付発生確率「0.4」と、親リスク未発生時の条件付発生確率「0.2」の差は「0.2」であり、図18に示すようにリスクID「R−02」の伝播量の初期値を0.2とする。なお、図18において、親リスクIDは図3のリスク伝播モデルマスタ情報を参照することで求める。
次に、親リスクの進捗度を処理ステップS110の進捗度算出結果から取得し、リスク補正マスタ情報213に基づいて、伝播量を補正する(S123)。ここで、親リスクの進捗度に基づく伝播量の補正量を、伝播量の親リスク進捗度効果と呼ぶ。
例えば、図3のリスク伝播モデルマスタ情報211から、リスクID「R−02」の親リスクは「R−01」であり、親リスクID「R−01」の発生する工程IDは「P−01」である。したがって、図15の進捗度算出結果から、リスクID「R−01」の進捗度(すなわち、工程ID「P−01」の進捗度)は「0.83」である。
図6のリスク補正マスタ情報213において、リスクID「R−02」、参照リスク「親(R−01)」、進捗度「[0.8,1]」の行より、リスクID「R−01」の進捗度が「0.83」のとき、「R−01」から「R−02」への伝播量は「0.15」増加することから、図18に示すように、当該リスクにおける伝播量の親リスク進捗度効果を「0.15」とする。
次に、対象としているリスク自身の進捗度をステップS110の進捗度算出結果から取得し、リスク補正マスタ情報213に基づいて、当該リスクの自然発生確率および影響度を補正する(S124)。ここで、リスク自身の進捗度に基づく条件付発生確率、影響度の補正量をそれぞれ、条件付発生確率のリスク進捗度効果、影響度の進捗度効果と呼ぶ。
例えば、図3のリスク伝播モデルマスタ情報211から、リスクID「R−02」の発生する工程IDは「P−02」であり、図15の進捗度算出結果から、リスクID「R−02」の進捗度(すなわち、工程ID「P−02」の進捗度)は「0.6」である。
図6のリスク補正マスタ情報213において、リスクID「R−02」、参照リスク「自」、進捗度「[0.5,0.8)」の行から、リスクID「R−02」の進捗度が「0.6」のとき、当該リスクの影響度は「20%」増加し、自然発生確率は「0.15」減少することがわかる。したがって、図11に示すように、影響度のリスク進捗度効果を当該リスクの影響度初期値「1500」の20%である「300」とし、また図17において、処理ステップS123で得られた表2211に対し、表2212のように、リスクID「R−02」の親リスク未発生時の条件付発生確率(自然発生確率)のリスク進捗度効果を、「−0.15」とする。
なお、実施例1では、親リスクの進捗度に応じて自然発生確率が変化することは考慮していないため、図17の表2212において、リスクID「R−02」における、親リスク未発生時条件付発生確率(自然発生確率)の親リスク進捗度効果は「0」とする。
そして、親リスクの存在するリスクについてのみ、処理ステップS123とS124で求めた親リスク未発生時の条件付発生確率(自然発生確率)と伝播量の補正結果から、親リスク発生時の条件付発生確率を補正する(S125)。
伝播量は、親リスク発生時の条件付発生確率と自然発生確率の差であり、親リスク発生時の条件付発生確率における補正量(親リスク進捗度効果およびリスク進捗度効果)は、自然発生確率と伝播量における補正量の和で求める。
ここで、処理ステップS124までに図17の表2212と、図18の親リスク進捗度効果が得られた状態から、図17の表2213のように、リスクID「R−02」、親リスク発生状況「発生」の行における条件付発生確率の補正量(親リスク進捗度効果およびリスク進捗度効果)を求める手順を例に説明する。
まず、補正量のうち親リスク進捗度効果について、図17における表2212のリスクID「R−02」、親リスク発生状況「未発生」の行における条件付発生確率の親リスク進捗度効果「0」と、図18のリスクID「R−02」の行における伝播量の親リスク進捗度効果「0.15」の和をとる。そして、図17における表2213のように、リスクID「R−02」、親リスク発生状況「発生」の行における条件付発生確率の親リスク進捗度効果を「0.15」とする。
リスク進捗度効果については、図17における表2212のリスクID「R−02」、親リスク発生状況「未発生」の行における条件付発生確率のリスク進捗度効果「−0.15」を読み込む。そして、表2213に示すように、リスクID「R−02」、親リスク発生状況「発生」の行における、条件付発生確率のリスク進捗度効果を「−0.15」とする。
次に、条件付発生確率、影響度、伝播量について、初期値と補正量(親リスク進捗度効果およびリスク進捗度効果)の和をとり、最終値を算出する(S126)。
例えば、図17の表2213において、親リスク発生状況「発生」の行における条件付発生確率の初期値「0.4」、親リスク進捗度効果「0.15」、リスク進捗度効果「−0.15」の和をとって、表2214に示すように、最終値を「0.4」とする。親リスク発生状況「未発生」の行についても同様に計算し、最終値を「0.05」とする。
また、影響度の最終値についても同様に、初期値とリスク進捗度の和で算出する。例えば図11において、リスクID「R−02」の影響度は、初期値「1500」とリスク進捗度「300」の和を取り、最終値「1800」を算出する。
さらに、伝播量の最終値についても同様に、初期値と親リスク進捗度効果の和で算出する。例えば図18において、リスクID「R−02」の親リスクID「R−01」からの伝播量は、初期値「0.2」と親リスク進捗度「0.15」の和を取り、最終値「0.35」を算出する。
上記の処理ステップS122〜S126を、未発生のリスク「R−01」、「R−02」、「R−03」について繰り返すことで、図10の補正後リスク伝播モデル情報221(条件付発生確率の補正結果)、図11の補正後リスク情報222(影響度の補正結果)、図18の伝播量の補正結果におけるリスクIDが「R−01」、「R−02」、「R−03」となっている行が得られる。
なお、図10の補正後リスク伝播モデル情報221において、親リスクが存在しないリスクの条件付発生確率は、前述の処理ステップS122、S124、S126における親リスクが存在する場合の親リスク未発生時の条件付発生確率と同様に算出する。
処理ステップS121において、リスクが発生していた場合、リスク情報212から、当該リスクの影響度を取得し、当該リスクの条件付発生確率を1とする(S127)。
例えば、図5のリスク情報212において、リスクID「R−04」は既に発生しており、影響度は「1000」である。ここで、当該リスクは既に発生しているリスクであるため、進捗度に応じて影響度が変化することはないとして、図11の補正後リスク情報222に示すように影響度のリスク進捗度効果を「0」とし、最終値は初期値と同じ「1000」とする。
また、図10に示す補正後リスク伝播モデル情報221において、リスクID「R−04」は既に発生しているため、親リスク発生状況の「発生」、「未発生」を問わず、条件付発生確率の初期値および最終値を1とし、親リスク進捗度効果およびリスク進捗度効果を「0」とする。
そして、当該リスクの条件付発生確率が、親リスクの発生、未発生によらず「1」であり、補正もされないことから、図18におけるリスクID「R−04」の行のように、伝播量の初期値、親リスク進捗度効果、最終値をすべて「0」とする。
以上の処理から、図10の補正後リスク伝播情報221(条件付発生確率の補正結果)、図11の補正後リスク情報222(影響度の補正結果)、図18の伝播量の補正結果が得られたとして、以下説明する。
また、後述する寄与度算出では、進捗度による各種の補正を考慮した場合と考慮しない場合を比較する。そのため、進捗度に応じた親リスク進捗度効果とリスク進捗度効果の補正量を0として、処理ステップS120を再度実施する。寄与度算出用の補正後リスク伝播モデル情報として図21を、寄与度算出用の補正後伝播量として図22を、寄与度算出用の補正後リスク情報として図23を得たとして、以下説明する。
図1のフローチャートに戻り、リスク発生確率算出部324は、補正後リスク伝播モデル情報221から、各リスクの発生確率を算出する(S130)。発生確率算出の具体例を、図19を用いて説明する。
まず、親リスクのないリスクについて、補正後リスク伝播モデル情報221から、発生確率を算出する。親リスクがないため、補正後リスク伝播モデル情報221における条件付発生確率が、そのまま発生確率となる。例えば、図3のリスク伝播モデルマスタ情報から、リスクID「R−01」には親リスクがないため、図10の補正後リスク伝播モデル情報221におけるリスクID「R−01」の条件付発生確率の最終値を読み込んで、図19の表470のように、リスクID「R−01」の発生確率を0.3とする。
次に、親リスクの発生確率が既に求められているリスクについて、親リスクの発生確率と補正後リスク伝播モデル情報221から発生確率を算出する。具体的には、親リスクの発生確率と親リスク発生時の条件付発生確率及び親リスクの未発生確率(1から発生確率を引いた値)と親リスク未発生時の条件付発生確率の積の和を、発生確率として算出する。
例えば、図3のリスク伝播モデルマスタ情報211から、リスクID「R−02」の親リスクは「R−01」であり、図19の表470において、「R−01」の発生確率「0.3」が求められている。これより、親リスク「R−01」の未発生確率は、1から発生確率「0.3」を引いて、「0.7」と算出される。また、図10の補正後リスク伝播モデル情報221から、リスクID「R−02」の親リスク発生時の条件付発生確率の最終値は「0.4」、親リスク日発生時の条件付発生確率の最終値は「0.05」である。したがって、リスクID「R−02」の発生確率を、リスクの発生確率「0.3」と親リスク発生時の条件付発生確率「0.4」の積及び親リスクの未発生確率0.7と親リスク未発生時の条件付発生確率「0.05」の積の和をとり、「0.16」と算出する(図19の表471参照)。
同様に、リスクID「R−04」の発生確率を「1」、リスクID「R−03」の発生確率を「0.16」と算出する(図19の表472)。また、後述する寄与度算出のため、補正後リスク伝播情報として図10の代わりに図21を用いて、処理ステップS130を再度実施し、寄与度算出用の発生確率を算出する。当該発生確率として図24が得られたとして以下説明する。
次に、リスクスコア算出部325は、処理ステップS120で算出した補正後の伝播量と、補正後リスク情報212、および処理ステップS130で算出したリスクの発生確率から、リスクスコアとリスクスコアの期待値を算出する(S140)。リスクスコアは、各リスクの直接の影響度に、リスク伝播による間接的な影響を加味したものであり、当該リスクの影響度に、子リスクのリスクスコアと子リスクへの伝播量との積を加算した値である。リスクスコアの具体的な算出方法を、図20を用いて説明する。
図20の表2231における発生確率、影響度をそれぞれ、処理ステップS130の発生確率算出結果(図19の表472)、図11の補正後リスク情報222における影響度の最終値から取得する。
次に、これらの積をとり、影響度の期待値を算出する。例えば図20の表2231におけるリスクID「R−01」について、発生確率「0.3」と影響度「1500」の積「450」を影響度期待値とする。そして、子リスクのないリスクにおいては、影響度および影響度の期待値をそのまま、リスクスコア、およびリスクスコアの期待値とする。
例えば、図3のリスク伝播モデルマスタ情報211から、リスクID「R−03」、「R−04」には子リスクがないため、図20の表2231において、「R−03」、「R−04」のリスクスコアを、影響度の値である「1500」、「1000」とする。「R−03」、「R−04」のリスクスコア期待値も同様に、影響度期待値の値である「240」、「1000」とする。
次に、すべての子リスクのリスクスコアが算出されたリスクについて、当該リスクの影響度に、子リスクへの伝播量と子リスクのリスクスコアとの積を加算した値を、当該リスクのリスクスコアとする。また、リスクスコアと発生確率の積をリスクスコアの期待値とする。
例えば、図20において、図3のリスク伝播モデルマスタ情報211より、リスクID「R−02」の子リスク(「R−02」を親リスクとするリスク)は「R−03」のみである。このことから、「R−02」のすべての子リスクについて、リスクスコアが算出されているため、「R−02」のリスクスコアを算出する。
図18から、親リスクID「R−02」から子リスクID「R−03」への伝播量の最終値は「0.4」であり、図20の表2231におけるリスクID「R−03」のリスクスコア「1500」との積は「600」となる。この値と図20の表2231におけるリスクID「R−02」の影響度「1800」の和「2400」を、リスクID「R−02」のリスクスコアとする(図20の表2232)。また、この値と図20の表2231におけるリスクID「R−02」の発生確率「0.16」との積「384」を、リスクID「R−02」のリスクスコアの期待値とする。
同様に、図20の表2231のように、リスクID「R−02」、「R−03」、「R−04」のリスクスコアが算出されている状態から、リスクID「R−01」のリスクスコア及びリスクスコアの期待値を算出すると、それぞれ「2340」、「702」となり図12のリスクスコア情報223が得られる。このとき、子リスクが複数ある場合には、すべての子リスクについて、発生確率とリスクスコアの積を算出し加算する。
また、後述する寄与度算出のため、補正後リスク情報として図11の代わりに図23を、処理ステップS130の発生確率算出結果として、図19の表472の代わりに図24を、伝播量として図18の代わりに図22をそれぞれ用いて、本処理ステップ(S140)を再度実施し、寄与度算出用のリスクスコアを算出する。寄与度算出用のリスクスコアとして、図25が得られたとして以下説明する。
その後、寄与度算出部326は、各リスクスコアの期待値に対する、進捗度の寄与度を算出する(S150)。進捗度の寄与度は、進捗度による補正を考慮して算出したリスクスコアの期待値と、考慮せずに算出したリスクスコアの期待値の差で算出する。
図26において、リスクスコア期待値の列は、進捗度による補正を考慮して算出したリスクスコアの期待値であり、図12のリスクスコア情報223から取得する。一方、リスクスコア期待値(進捗度補正なし)の列は、進捗度による補正を考慮しないで算出したリスクスコアの期待値であり、図25のリスクスコア情報から取得する。そして、リスクスコア期待値とリスクスコア期待値(進捗度補正なし)の差を、進捗度寄与度として算出する。
例えば図26において、リスク「R−01」のリスクスコア期待値は「702」、リスクスコア期待値(進捗度補正なし)は「695」であるため、その差である「7」を「R−01」における進捗度の寄与度とする。他のリスクについても同様に計算することで、図26に示す寄与度を算出し、図26の製品ID、リスクID、進捗度寄与度の列を抽出して、図13に示す寄与度情報224を算出したとして、以下説明する。
次に、予測原価算出部327は、予定原価情報214、およびリスクスコア情報223の影響度期待値から、製品ごとの原価を予測する(S160)。予測原価の具体的な算出方法を、図14を用いて説明する。
まず、図12のリスクスコア情報223における各リスクの影響度期待値を、図8の生産計画情報231に基づいて、各月に配分する。例えば、図3のリスク伝播モデルマスタ情報211から、リスクID「R−01」の発生する工程IDは「P−01」であり、図8の生産計画情報231において、製品ID「A−01」の工程ID「P−01」は「1月」に開始し、「2月」に終了する予定である。したがって、図12のリスクスコア情報223における、工程ID「A−01」リスクID「R−01」の影響度期待値「450」を、「1月」と「2月」に半分(225)ずつ配分する。同様に他のリスクについても配分し、月ごとに集計することで、図14における影響度期待値を算出する。
図14の予測原価情報225において、リスク用余力の列は、図7の予定原価情報214におけるリスク用余力を取得したものである。そして、図14の予測原価情報225において、影響度期待値とリスク用余力の差を原価増分として算出し、予定原価と原価増分の和を予測原価として算出する。
例えば、図14において製品ID「A−01」の「1月」について、影響度期待値「869」とリスク用余力「725(k¥)」の差である「144(k¥)」を原価増分とし、予定原価「2000(k¥)」との和「2144(k¥)」を予測原価とする。
また、月ごとの影響度期待値、リスク用余力、原価増分、予測原価を全期間にわたって合計することで、月が「合計」となっている行の各値を算出する。例えば、製品ID「A−01」の1〜3月の予測原価を合計することで、当該製品の「合計」の予測原価は「4243(k¥)」となる。以下、図14のように予測原価情報225が算出されたとして説明する。
また、後述する出力画面のため、リスクスコア情報として図12の代わりに図25を用いて、本処理ステップ(S160)を再度実施し、進捗度による補正を考慮しない場合の予測原価を算出する。進捗度による補正がない場合の予測原価のとして、図27が得られたとして以下説明する。
その後、表示制御部328は、メモリ部310に格納されている補正後リスク伝播モデル情報221、補正後リスク情報222、リスクスコア情報223、寄与度情報224、予測原価情報225をそれぞれ出力情報220に格納すると共に、入出力部100に表示する(S170)。
実施例1における出力画面例を図28に示す。本画面の上部左側には、予測原価情報225(図14)の、月が「合計」となっている行に基づいて、製品IDごとに合計の予定原価、予測原価、影響度期待値、原価増分を表示している。本画面により、製品ごとの原価増分を把握できるため、原価増分の大きい、対策すべき製品を特定できる。また上部右側には、進捗度による補正を考慮しない場合の予測原価情報(図27)から、進捗度による補正を考慮しない場合の予測原価、影響度期待、原価増分を表示しており、進捗度によって、予測原価がどのように変化したかを把握することを可能とする。
また、上部の表で製品IDをクリックするなどの方法でユーザが製品IDを指定することで、当該製品IDについて、リスクスコア情報223から発生確率、影響度期待値、リスクスコア期待値を、寄与度情報224から進捗度寄与度を取得し本画面の中央部に表示する。
さらに、予定原価情報225から各月の予定原価と予測原価を取得し、本画面の下部に、これらの原価を表すグラフを表示する。これらの出力により、リスクスコア期待値から、当該製品において対策すべきリスクを特定することができ、各リスクに対して進捗度の寄与度がわかる。このため、寄与度が大きければ、早めに着手することで発生確率を下げ、原価の低減を狙うといった対策の検討を可能とする。
また、予定原価と予測原価を表すグラフによって、いつ予定原価を超過するのかがわかるようになり、予定原価の超過に対する先手管理を可能とする。
実施例1では、経営指標として原価を対象とし、影響度は追加コストを表すとして説明した。しかし、遅延日数なども同様に影響度として考慮することで、棚卸資産やキャッシュフローなどの経営指標への影響の大きさも評価することが可能である。
実施例1では、各工程の進捗度を用いてリスク伝播モデルマスタ情報211とリスク情報212を補正したが、他の指標を用いて補正を行っても良い。実施例2では、各製品/工程に関わる作業リソースの逼迫度を用いて補正を行う方法を説明する。
ここで、作業リソースとは、作業人員や作業機械など、生産に必要なリソースのことである。また、作業リソースの逼迫度とは、各作業リソースにおける作業能力に対する作業量の逼迫の度合いを表す指標である。逼迫度の算出方法については後述する。
実施例2のシステム構成は、図30に示すように、図2のシステム構成において、進捗度算出部322を、逼迫度を算出する逼迫度算出部329に置き換え、ネットワークを介してつながるシステムとして、作業実績管理システム30の代わりに作業リソース管理システム40を追加した構成とする。
実施例2において、入力情報210のリスク補正マスタ情報213及び出力情報220の補正後リスク伝播モデル情報221、補正後リスク情報222、寄与度情報224は、実施例1における各種情報(それぞれ、図6、図10、図11、図13参照)の進捗度を逼迫度に置き換えた構成とする。
また、入力情報210のリスク伝播モデルマスタ情報211、リスク情報212、予定原価情報214、出力情報220のリスクスコア情報223、予測原価情報225は、実施例1における各種情報(それぞれ図3、図5、図7、図12、図14参照)を用いる。入力情報210に加え、生産計画システム20から取得する生産計画情報231は、実施例1の場合(図8参照)と比較し、予定作業時間の代わりに作業リソースIDを加えた構成とする(図31参照)。
また、作業リソース情報233は、各作業リソースにおける日ごとの作業量と作業能力を管理するための情報である。作業リソース情報233は、例えば、図32のように、作業リソースID、日付、作業量、作業能力から成る。図32の作業リソース情報233において、例えば作業リソースID「M−01」は、「1/5」に「70」の作業量があり、「80」の作業能力があることを示している。
また、フローチャートは、図29のように図1に示すフローチャートにおいて、進捗度の算出(S110)を逼迫度の算出(S1101)に置き換えたものである。図29のフローチャートに従い、図30の経営管理システム10における各機能の動作を説明する。ただし、実施例1と同様の処理については説明を省略する。
データ取得部321は、リスク伝播モデルマスタ情報211、リスク情報212、リスク補正マスタ情報213、予定原価情報214、生産計画情報321に加えて、作業リソース管理システム40から作業リソース情報323を取得する(S100)。ここでは、図3〜7に示す情報で進捗度を逼迫度に置き換えたものと、図31、32に示す情報を、各種入力情報として取得したとして説明する。
次に、逼迫度算出部329は、各リスクが発生する工程における作業リソースの逼迫度を算出する(S1101)。例えば、図31の生産計画情報231から、製品ID「A−01」の工程「P−01」について、使用する作業リソースIDは「M−01」であり、当該作業の開始予定日は「1/5」、終了予定日は「2/15」である。そして、図32の作業リソース情報において、作業リソース「M−01」の開始予定日「1/5」から終了予定日「2/15」にわたって、作業量と作業能力をそれぞれ合計する。当該作業量の合計として「2000」が、作業能力の合計として「2400」が得られたとし、作業量の合計を作業能力の合計で割ることで、図33に示す製品ID「A−01」、工程ID「P−01」の逼迫度「0.83」を得る。以下、図33のように逼迫度を算出したとして説明する。
次に、リスク補正部323は、ステップS1101で算出した逼迫度とリスク補正マスタ情報213を用いて、リスク伝播モデルマスタ情報211とリスク情報212を製品ごとに補正する(S120)。本処理ステップは、実施例1で説明した処理ステップS120において、図15の進捗度算出結果に替えて図33の逼迫度算出結果を利用し、各処理の過程において、進捗度を逼迫度に置き換えた処理を実行する。そして、処理ステップS130〜S170を、実施例1と同様に実行する(実施例1における進捗度はすべて逼迫度に置き換える)。
以上の処理により、作業リソースが逼迫しているほどリスク発生時の影響度が大きい、親リスクの発生に伴ってリスクが生じやすくなる(伝播量が大きい)といった関係を考慮した原価の予測や、対策すべきリスクの特定が可能となる。また、各リスクに対して逼迫度の寄与度がわかるため、寄与度が大きければ予め部署間でリソースを融通し、逼迫度を下げてリスクに備えるといった対策の検討を可能とする。
実施例1では各工程の進捗度を、実施例2では各作業リソースの逼迫度を用いてリスク伝播モデルマスタ情報211とリスク情報212を補正したが、進捗度と逼迫度を組み合わせて補正を行ってもよい。実施例3では、進捗度と逼迫度を組み合わせて補正を行う方法を説明する。
実施例3のシステム構成は、図35に示すように、図2のシステム構成において、演算処理部320に逼迫度算出部329を追加し、ネットワークを介してつながるシステムとして、作業リソース管理システム40を追加した構成とする。その他の構成は第1の実施例と同様である。また、逼迫度算出部329と作業リソース管理システム40は、実施例2と同様である。
またフローチャートは、図34のように図1に示すフローチャートにおいて、進捗度の算出(S110)の後に、逼迫度の算出(S1101)を追加したものである。
各処理ステップは、実施例1または実施例2における処理と同様であるため、説明を省略する。
実施例3により、進捗度と逼迫度の両方を考慮することで、進捗度や逼迫度の一方のみを考慮する場合と比べて、より現実に則した原価の予測や、対策すべきリスクの特定が可能とする。
上記実施例では、本システムの処理で必要なデータを取得し、処理結果を表示するための入出力部100と、各工程の進捗度を用いて、発生し得るリスクとリスク間の因果関係を管理するためのリスク伝播モデルマスタ情報211および製品ごとに各リスクの発生状況と影響度を管理するためのリスク情報212のうち、少なくとも1つを製品ごとに補正するリスク補正部323と、当該補正後のリスク伝播モデル情報221とリスク情報222から、各リスクのリスクスコアを算出するリスクスコア算出部325とを有する。
上記実施例によれば、各工程の進捗状況に応じて、各リスクの発生確率や伝播の大きさ、影響度を補正する。このため、経営指標への影響の大きさを適切に予測し、対策すべきリスクの決定を支援することが可能となる。
また、上記実施例では、製品ごとの原価管理を事例に述べたが、棚卸資産やキャッシュフローなどの各種経営指標についても、同様のリスク管理を行うことも可能である。
10 経営管理システム
100 入出力部
200 記憶部
210 入力情報
211 リスク伝播モデルマスタ情報
212 リスク情報
213 リスク補正マスタ情報
214 予定原価情報
220 出力情報
221 補正後リスク伝播モデル情報
222 補正後リスク情報
223 リスクスコア情報
224 寄与度情報
225 予測原価情報
300 演算部
310 メモリ部
320 演算処理部
321 データ取得部
322 進捗度算出部
323 リスク補正部
324 リスク発生確率算出部
325 リスクスコア算出部
326 寄与度算出部
327 予測原価算出部
328 表示制御部
329 逼迫度算出部
20 生産計画システム
231 生産計画情報
30 生産実績管理システム
232 生産実績情報
40 作業リソース管理システム
233 作業リソース情報

Claims (10)

  1. 出力部と、記憶部と、処理部を有するサーバ端末で構成された経営管理システムであって、
    前記記憶部は、
    発生し得る複数のリスクの間の因果関係を管理するためのリスク伝播モデルマスタ情報を格納するリスク伝播モデルマスタ情報テーブルと、
    製品ごとに前記リスクの発生状況と、前記リスクの経営指標への大きさを示す影響度を管理するためのリスク情報を格納するリスク情報テーブルと、を記憶し、
    前記処理部は、
    各工程の進み具合を表す指標である進捗度と、前記製品の生産に必要な作業リソースにおける作業能力に対する作業量の逼迫の度合いを表す指標である逼迫度の少なくとも一つを用いて、前記リスク伝播モデルマスタ情報と前記リスク情報を前記製品ごとに補正するリスク補正部と、
    前記リスク補正部で補正された、補正後の前記リスク伝播モデルマスタ情報と補正後の前記リスク情報に基づいて、前記リスクによる直接的な影響に前記リスクの伝播によって発生する間接的な影響を加味した値であるリスクスコアを算出するリスクスコア算出部と、を有し、
    前記出力部は、
    前記リスクスコア算出部で算出された前記リスクスコアを、前記各工程における前記製品ごとに画面に出力することを特徴とする経営管理システム。
  2. 前記処理部は、
    前記補正後のリスク伝播モデル情報から、前記リスクの発生確率を算出するリスク発生確率算出部を更に有し、
    前記リスクスコア算出部は、
    前記補正後のリスク伝播モデル情報、前記補正後のリスク情報及び前記リスクの発生確率に基づいて、前記リスクの影響度の期待値と前記リスクスコアの期待値を算出し、
    前記出力部は、
    前記リスクスコア算出部で算出された前記リスクの影響度の期待値と、前記リスクスコアの期待値を前記画面に出力することを特徴とする請求項1に記載の経営管理システム。
  3. 前記出力部は、
    少なくとも、前記リスク補正部による補正前後の前記リスクの影響度の期待値をそれぞれ前記画面に出力することを特徴とする請求項2に記載の経営管理システム。
  4. 前記処理部は、
    前記進捗度を生産計画情報と生産実績情報から算出する進捗度算出部を更に有することを特徴とする請求項1に記載の経営管理システム。
  5. 前記処理部は、
    前記逼迫度を生産計画情報と作業リソース情報から算出する逼迫度算出部を更に有することを特徴とする請求項1に記載の経営管理システム。
  6. 前記処理部は、
    前記リスクの影響度の期待値と予定原価に基づいて、前記製品ごとに原価を予測して予測原価を算出する予測原価算出部を更に有し、
    前記入出力部は、前記予定原価と、前記予測原価算出部で算出された前記予測原価を併せてグラフ形式で前記画面に出力することを特徴とする請求項1に記載の経営管理システム。
  7. 前記処理部は、
    前記リスクの影響度、前記リスクの影響度の期待値、前記リスクスコア及び前記リスクスコアの期待値の内の少なくとも一つに対する前記進捗度の寄与度、前記進捗度の寄与度の内の少なくとも一つを算出する寄与度算出部を更に有することを特徴とする請求項2に記載の経営管理システム。
  8. 前記リスク補正部は、
    前記各工程の進捗度に基づいて、前記リスク伝播モデルマスタ情報と前記リスク情報を前記製品ごとに補正することを特徴とする請求項1に記載の経営管理システム。
  9. 前記リスク補正部は、
    前記リソースの逼迫度に基づいて、前記リスク伝播モデルマスタ情報と前記リスク情報を前記製品ごとに補正することを特徴とする請求項1に記載の経営管理システム。
  10. 前記リスク補正部は、
    前記各工程の進捗度と前記リソースの逼迫度に基づいて、前記リスク伝播モデルマスタ情報と前記リスク情報を前記製品ごとに補正することを特徴とする請求項1に記載の経営管理システム。
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