JP2018206164A - 現金処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、様々な出所から回収されて格納される紙幣を、その格納後においていずれの紙幣がいずれの出所から回収された紙幣かを容易に判別可能なように格納可能な現金処理装置を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の媒体処理装置は、入金動作によって入金される媒体を搬送する入金搬送動作を行う搬送部と、前記搬送部によって搬送された媒体を収納する収納部と、前記入金搬送動作が終了したか否かと判定する入金終了判定部と、前記入金終了判定部は、前記入金搬送動作が終了したと判定すると、前記搬送部が前記収納部に仕切り券を搬送することを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、現金処理装置に関する。
銀行または郵便局等の金融機関から回収された紙幣が集約される現金センター、または金融機関の本店等には、回収された現金を計数しつつ格納するTCR(Teller Cash Recycler)等の現金処理装置が用いられている。
例えば、特許文献1には、紙幣の入金/出金取引、および整理計数等に利用可能な現金処理装置が開示されている。また、現金処理装置において、複数の紙幣収納用のカセット(以下、紙幣カセットともいう)が備えられていることが開示されている。
紙幣の入金及び整理計数等を行う現金処理装置を、上記した現金センター等で使用する場合、様々な金融機関からの紙幣が、同一の紙幣カセットに格納され得る。この場合、単に紙幣を紙幣カセットに格納してしまうと、格納後に一見して、どの紙幣がどの銀行から回収された紙幣なのかを判別することが困難であるという問題が一例としてあげられる。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、様々な出所から回収されて格納される紙幣を、その格納後においていずれの紙幣がいずれの出所から回収された紙幣かを容易に判別可能ように格納可能な現金処理装置を提供することを目的とする。
本発明の現金処理装置は、入金動作によって入金される媒体を搬送する入金搬送動作を行う搬送部と、前記搬送部によって搬送された媒体を収納する収納部と、前記入金搬送動作が終了したか否かと判定する入金終了判定部と、前記入金終了判定部は、前記入金搬送動作が終了したと判定すると、前記搬送部が前記収納部に仕切り券を搬送することを特徴とする。
以下に、本発明の現金処理装置を、銀行の支店または郵便局に設置される現金出納機を例に説明する。
以下に、本発明の実施例1の現金処理装置について添付の図面を参照しつつ説明する。
[現金処理装置の内部構成]
図1は、実施例1の現金処理装置10の内部構成を示す構成図である。以下の説明において、媒体処理装置としての現金処理装置10は、例えば、TCR(Teller Cash Recycler)等の、オペレータによる操作に基づいて金銭の取引を実行する端末であってもよい。以下の説明においては、現金処理装置10が、現金センターに設置されている場合を例に説明する。
[現金処理装置の内部構成]
図1は、実施例1の現金処理装置10の内部構成を示す構成図である。以下の説明において、媒体処理装置としての現金処理装置10は、例えば、TCR(Teller Cash Recycler)等の、オペレータによる操作に基づいて金銭の取引を実行する端末であってもよい。以下の説明においては、現金処理装置10が、現金センターに設置されている場合を例に説明する。
入金口101は、売上入金の際に、オペレータによって紙幣が投入される開口部OP1を有する投入口である。入金口101には、開口部OP1を開閉するシャッタSH1が設けられている。
入金口101には、入金口101に紙幣が存在しているか否かを検出する紙幣検出センサ(図示せず)が設けられている。なお、入金口101には、現金処理装置10内に紙幣が収納される際に、紙幣同士の仕切りとすることが可能な仕切り券も投入可能である。また、入金口101に設けられる紙幣検出センサは、当該仕切り券が入金口に存在していることも検出可能である。
図2は、上述の仕切り券の一例を示す図である。仕切り券SPは、現金処理装置10の入金口101に入金されて現金処理装置10内に収納される紙幣と同様の形状を有している。仕切り券SPは、図2に示すように、例えばA〜Z、1〜9等のアルファベットまたは数字を含む記号(以下単に、記号と称する)が記載されている領域である記号記載領域SRを有している。例えば、仕切り券SPは、記号記載領域SRに記載されている記号によって互いに区別可能であってもよい。
再度図1を参照する。出金口103は、オペレータが受け取る紙幣が排出される開口部OP2を有する排出口である。出金口103からは、例えば、売上入金の取り消しが行なわれたときに返却される紙幣、出金する出金紙幣、リジェクトされた入金リジェクト紙幣が出金(排出)される。出金口103には、開口部OP2を開閉するシャッタSH2が設けられている。出金口103には、出金口103に紙幣が存在しているか否かを検出する紙幣検出センサ(図示せず)が設けられている。
なお、出金口103は、上述の仕切り券SPも排出可能である。また、出金口103に設けられ紙幣検出センサは、当該仕切り券SPが出金口103に存在していることも検出可能である。
一時保留部105は、入金口101から取り込まれた紙幣または出金口103へ排出される紙幣が一時的に集積、滞留される領域である。一時保留部105には、例えば、入金紙幣計数時等に、一時的に紙幣を集積、滞留させることができる。また、一時保留部105には、上述した仕切り券SPも集積、滞留させることが可能である。
紙幣収納部107は、紙幣を収納する複数のカセットを含む部分である。紙幣収納部107は、入金口101から投入された紙幣を金種毎に収納可能であり、紙幣の収納及び分離の両方の機能を有する収納庫であるリサイクルカセット107A〜107Eを含む。出金口107から紙幣が出金される場合、リサイクルカセット107A〜107Eに収納されている紙幣が、出金口103に搬送されて出金される。
また、紙幣収納部107は、入金口101に投入された紙幣が偽券または損券だった場合に、当該偽券または損券が入れられるリジェクト(RJ)カセット107Fを含んでいる。なお、リサイクルカセット107A〜107E及びリジェクトカセット107Fは、通常時には施錠されており、収納されている紙幣の抜き取りが防止される。
また、リサイクルカセット107A〜107E及びリジェクトカセット107Fは、現金処理装置10に対して着脱可能な構造になっていてよい。以下、説明において、リサイクルカセット107A〜107E及びリジェクトカセット107Fを単にカセットと称する場合がある。
搬送部109(図中破線)は、ローラ等によって紙幣を送る機構を含んでおり、入金口101及び出金口103と、一時保留部105、及び紙幣収納部107の各カセットとの間で紙幣を搬送可能に設けられている。なお、搬送部109は、上述した仕切り券SPを搬送することも可能である。すなわち、搬送部109は、紙幣及び仕切り券SPを含む媒体を搬送可能である。
紙幣鑑別部111は、搬送部109の一部に設けられており、現金処理装置10内を搬送される紙幣が正券・偽券であるか、紙幣が損券であるか、紙幣が表面・裏面であるか等の紙幣の状態を鑑別するものである。
紙幣識別部111は、例えば、入金時に一時保留部105からリサイクルカセット107A〜107E及びリジェクトカセット107Fに搬送される紙幣を鑑別する。また、紙幣鑑別部111は、出金時にリサイクルカセット107A〜107E及びリジェクトカセット107Fから一時保留部105に搬送される紙幣を鑑別する。
入金時において、紙幣鑑別部111による鑑別結果に応じて、正券の紙幣はリサイクルカセット107A〜107Eに搬送される。また、紙幣鑑別部111により損券等であると判断された紙幣は、リジェクトカセット107Fに搬送される。
処理制御部113は、現金処理装置10の機能を実行する処理部又は装置である。処理制御部113は、例えば、CPU、記憶部(例えば、ROM、RAM、EEPROM等)、入出力インタフェース部等を有する回路で構成されるものであり、いわゆるソフトウェア処理により、各種機能が実現される。
処理制御部113は、例えば、入金口101及び出金口103と、紙幣一時保留部105及び紙幣収納部107の各カセットとの間での紙幣の搬送または上述した仕切り券の搬送を搬送部109に行わせる。また、処理制御部113は、オペレータが現金処理装置10に入金を行う入金処理が終了したか否かを判定する。
また、処理制御部113は、搬送部109が、当該入金処理によって入金された紙幣を紙幣収納部107に搬送する動作である入金搬送動作としての紙幣搬送動作が終了したか否かを判定する。また、処理制御部113は、入金処理時における搬送部109による紙幣の搬送態様、例えば、搬送部109によってどのカセットに紙幣が搬送されたか等を記憶可能である。
入力受付部としての操作表示部115は、処理制御部113によって制御され、例えば、取引の際に、オペレータ等の操作を受け付ける操作手段、現金処理装置10の状態等を表示する表示手段である。操作表示部115は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、タッチパネル、テンキー等から構成されているものである。
実施例1の現金処理装置10においては、例えば、オペレータから操作表示部115への入力によって、紙幣入金処理が開始される。紙幣入金処理の開始時に、入金口101のシャッタSH1が開放されて、オペレータが入金口101に紙幣を投入する。その後、例えば、搬送部109によって、入金口101から紙幣収納部107へ紙幣が搬送され、入金口101に投入された紙幣が全て紙幣収納部107に搬送されると、処理制御部113は紙幣入金処理が終わったと判定する。なお、紙幣入金処理の終了の判定は、オペレータからの所定の入力操作に基づいてなされてもよい。
処理制御部113は、紙幣入金処理が終わったと判定すると、オペレータに仕切り券を入金口101に投入するように促す。オペレータが仕切り券を入金口101に投入すると、処理制御部113は、搬送部109に当該仕切り券を紙幣収納部107のリサイクルカセット107A〜107E及びリジェクトカセット107Fの各々に搬送させ、当該仕切り券がリサイクルカセット107A〜107E及びリジェクトカセット107Fの各々に収納される。
なお、オペレータが必要な枚数以上の仕切り券SPを入金口101に投入した場合には、投入された全ての仕切り券SPを入金口101から一旦引き込んで搬送し、余った仕切り券SPを出金口103から排出してもよい。また、入金口101に投入された仕切り券SPのうち必要数だけを引き込んで搬送して、余った仕切り券SPを入金口101に残留させることとしてもよい。
図3に、複数回の紙幣入金処理を経た後のリサイクルカセット107A〜107Eのうちの1つのカセット内の様子を示す。図3には、一例として4回の紙幣入金処理を経たカセット内の様子を示している。図3において、1回目の紙幣入金処理によって入金された紙幣群をBL1、2回目、3回目及び4回目の紙幣入金処理によって入金された紙幣群をそれぞれBL2、BL3及びBL4とする。
現金処理装置10においては、上述のように、紙幣入金処理の終了毎に各カセット107A〜107Fに仕切り券が収納される。従って、図3に示すように、紙幣群B1、B2、B3及びB4の間の各々には、仕切り券SPが挟まれることとなる。すなわち、1の紙幣入金処理において入金された紙幣と当該1の紙幣入金処理の次の紙幣入金処理において入金された紙幣との間に仕切り券SPが挿入されることとなる。
このようにすることで、実施例1の現金処理装置10においては、複数回の紙幣入金処理によって入金された紙幣が、いずれの入金処理において入金されたかを視覚的または機械的に容易に判別可能とすることが可能となる。さらには、様々な出所から回収されて格納される紙幣を、その格納後において、いずれの紙幣がいずれの出所から回収された紙幣かを容易に判別可能なように格納可能である。
[処理制御部において実行されるルーチン]
以下、処理制御部113において実行されるルーチン例について説明する。
(入金処理ルーチンR1)
以下、図4を参照して、処理制御部113において実行される入金処理ルーチンR1について説明する。入金処理ルーチンとは、例えば、オペレータが、各銀行から回収された紙幣を、回収元の銀行毎に現金処理装置10に入金する場合に実行されるルーチンである。入金処理ルーチンR1は、例えば、現金処理装置10に電源が投入されると開始する。
以下、処理制御部113において実行されるルーチン例について説明する。
(入金処理ルーチンR1)
以下、図4を参照して、処理制御部113において実行される入金処理ルーチンR1について説明する。入金処理ルーチンとは、例えば、オペレータが、各銀行から回収された紙幣を、回収元の銀行毎に現金処理装置10に入金する場合に実行されるルーチンである。入金処理ルーチンR1は、例えば、現金処理装置10に電源が投入されると開始する。
入金処理ルーチンR1が開始されると、処理制御部113は、入金開始操作が受け付けられたか否かを判定する(ステップS1)。この判定は、例えば、操作表示部115が、オペレータから入金を希望することを示す所定の入力を受け付けたか否かによって行われてもよい。
ステップS1において、入金開始操作が受け付けられていないと判定される(ステップS1:NO)と、ルーチンR1は終了する。入金開始操作が受け付けられたと判定される(ステップS1:YES)と、処理制御部113は、入金口101のシャッタSH1を開放させる(ステップS2)。すなわち、オペレータによる入金口101への紙幣の投入が可能となる。
ステップS2の終了後、処理制御部113は、搬送部109に入金搬送動作としての紙幣搬送動作を実行させる(ステップS3)。この紙幣搬送動作が実行されると、搬送部109は、入金口101に投入された紙幣を、金種毎に対応したリサイクルカセット107A〜107Eに搬送して収納する。
ステップS3の終了後、処理制御部113は、入金が終了したか否かを判定する(ステップS4)。この判定は、例えば、操作表示部115が、オペレータから入金の終了を希望することを示す所定の入力を受け付けたか否かによって行われてもよい。また、入金口101に対して一定時間紙幣の投入が行われなかったことをして、入金が終了したと判定してもよい。
ステップS4において、入金が終了していないと判定される(ステップS4:NO)と、再度ステップS3が実行されて、紙幣搬送動作の実行が継続される。ステップS4において、入金が終了したと判定される(ステップS4:YES)と、処理制御部113は、入金口101のシャッタSH1を閉鎖させる(ステップS5)。なお、入金口シャッタの開放(ステップS2)から入金口シャッタの閉鎖(ステップS5)までの一連のステップでなされる動作を入金動作としてもよい。
ステップS5の終了後、処理制御部113は、搬送部109による紙幣搬送動作が終了したか否かを判定する(ステップS6)。この判定は、オペレータによって入金口101に投入された紙幣の全てが、搬送部109によって、紙幣収納部107のリサイクルカセット107A〜107Eまたはリジェクトカセット107Fのいずれかに搬送されたか否かによって判定されてもよい。ステップS6において、処理制御部113は、入金終了判定部として機能する。
ステップS6において、搬送動作が終了していないと判定される(ステップS6:NO)と、処理制御部113は、所定時間を置いて再度ステップS6を実行して搬送動作が終了したかを再度判定する。
ステップS6において、搬送動作が終了したと判定される(ステップS6:YES)、処理制御部113は、仕切り券収納ルーチンを実行する(ステップS7)。この仕切り券収納ルーチンによって、各カセット107A〜107E及びリジェクトカセット107Fに仕切り券が収納される。ステップS7の終了後、処理制御部113は、操作表示部115に入金終了通知をさせて、入金処理ルーチンR1が終了する。
(仕切り券収納ルーチン)
以下、図5を参照して、処理制御部113において実行される仕切り券収納ルーチンR2について説明する。仕切り券収納ルーチンとは、例えば、現金処理装置10へのオペレータの入金処理が終了すると、紙幣収納部107の各リサイクルカセット107A〜107E及びリジェクトカセット107Fに仕切り券SP(図2参照)を収納するために実行されるルーチンである。具体的には、処理ルーチンR1において、処理制御部113が紙幣搬送動作が終了したと判定する(R1のステップS6:YES)と実行される。
以下、図5を参照して、処理制御部113において実行される仕切り券収納ルーチンR2について説明する。仕切り券収納ルーチンとは、例えば、現金処理装置10へのオペレータの入金処理が終了すると、紙幣収納部107の各リサイクルカセット107A〜107E及びリジェクトカセット107Fに仕切り券SP(図2参照)を収納するために実行されるルーチンである。具体的には、処理ルーチンR1において、処理制御部113が紙幣搬送動作が終了したと判定する(R1のステップS6:YES)と実行される。
仕切り券収納ルーチンR2が開始されると、処理制御部113は、現金処理装置10の収納部107において取り付けられているリサイクルカセット107A〜107E及びリジェクトカセット107Fの数を検出する(ステップS1)。上述のように、リサイクルカセット107A〜107E及びリジェクトカセット107Fは着脱可能であるので、取り付けられていないカセットも存在し得る。
従って、紙幣搬送動作が終了して仕切り券収納ルーチンR2が開始する際に取り付けられているリサイクルカセット107A〜107E及びリジェクトカセット107Fの数、すなわち仕切り券SPを収納するカセットの数の確認のためにステップS1が実行される。
ステップS1が終了すると、処理制御部113は、操作表示部115に、カセットに搬送されるべき仕切り券の枚数、すなわち必要な仕切り券SPの数を告知させる(ステップS2)。この告知は、例えば、操作表示部115に、必要な仕切り券の数、すなわち現金処理装置10に取り付けられているカセットの数を含む表示を行わせることでなされてもよい。このステップS1及びステップS2において、処理制御部113は、枚数判定部として機能する。
ステップS2が終了すると、処理制御部113は、入金口101のシャッタSH1を開放させる(ステップS3)。すなわち、オペレータによる入金口101への仕切り券SPの投入が可能となる。
ステップS3が終了すると、処理制御部113は、入金口101に仕切り券SPが投入されたか否かを判定する(ステップS4)。この判定は、入金口101に設けられている紙幣検出センサ(図示せず)によって、仕切り券SPの存在が検出されるか否かで実行されてもよい。
ステップS4において、仕切り券SPが投入されていないと判定される(ステップS4:NO)と、処理制御部113は、一定時間を置いて再度ステップS4を実行し、再度仕切り券SPが投入されているか否かを判定する。
ステップS4において、仕切り券SPが投入されていると判定される(ステップS4:YES)と、処理制御部113は、入金口101のシャッタSH1を閉鎖させる(ステップS5)。ステップS5が終了すると、処理制御部113は、搬送部109をして、入金口101から各リサイクルカセット107A〜107E及びリジェクトカセット107Fの各々に仕切り券SPを搬送させる(ステップS6)。
この仕切り券SPの搬送によって、各カセット107A〜107Fに仕切り券SPが収納される。すなわち、各カセット107A〜107Fにおいて重ねられて収納されている紙幣のうちの一番上に配されている紙幣の上に仕切り券SPが収納される。
なお、ステップS6において、オペレータが必要な枚数以上の仕切り券SPを入金口101に投入していた場合には、投入された全ての仕切り券SPを入金口101から一旦引き込んで搬送し、余った仕切り券SPを出金口103から排出することとしてもよい。すなわち、搬送部109が、入金口101に投入された仕切り券SPのうち、必要な枚数を超える分の仕切り券SPを出金口103に搬送し、当該搬送された仕切り券SPが出金口103から排出されることとしてもよい。
また、入金口101に投入された仕切り券SPのうち必要数だけを引き込んで搬送して、余った仕切り券SPを入金口101に残留させることとしてもよい。すなわち、入金口101に投入された仕切り券SPのうち、必要な枚数の仕切り券SPのみが搬送部109によって搬送されることとしもよい。
ステップS6が終了すると、処理制御部113は、仕切り券SPが不足しているか否かを判定する(ステップS7)。この判定は、ステップS6における仕切り券SPの搬送において、各カセット107A〜107Fの全てに仕切り券が搬送されたか否かで判定される。また、例えば、この判定は、ステップS4において、仕切り券SPが投入されたと判定された際に、入金口101内の紙幣検出センサ(図示せず)によって計数された入金口101内の仕切り券SPの枚数がステップS1で検出されたカセットの数未満か否かで行われてもよい。
また、この判定は、ステップS6における仕切り券SPの搬送において、紙幣鑑別部111によって認識された仕切り券SPの枚数がステップS1で検出されたカセットの数未満か否かで行われてもよい。
ステップS7において、仕切り券SPが不足していないと判定される(ステップS7:NO)と、その後、仕切り券収納ルーチンは終了する。ステップS7において、仕切り券SPが不足していると判定される(ステップS7:YES)と、処理制御部113は、操作表示部115に不足している仕切り券SPの数、例えば、カセット数から投入された仕切り券SPの数を引いた数を告知させる(ステップS8)。
ステップS8が終了すると、処理制御部113は、仕切り券SPの各カセット107A〜107Fへの収納の処理を中断するか否かを判定する(ステップS9)。この判定は、操作表示部115において、仕切り券SPの収納の処理を中断するか否かの選択画面を表示し、オペレータからの仕切り券SPの収納の処理を中断の意思を示す所定の選択入力、例えば中止ボタンへのタッチを受け付けたか否かを判定することで行われてもよい。
ステップS9において仕切り券処理を中断すると判定される(ステップS9:YES)と、その後、仕切り券収納ルーチンは終了する。ステップS9において、仕切り券処理を中断しない、すなわち仕切り券処理を継続すると判定されると、処理制御部113は、再度ステップS3を実行し、入金口101のシャッタSH1を開放して、オペレータからの仕切り券SPの投入を待機する。
図6に、仕切り券収納ルーチンR2の終了後のリサイクルカセット107A〜107Eの各々のカセット内の状態の一例を示す。図6には、一例として3回の入金処理後、すなわち入金処理ルーチンR1を3回実行した後のリサイクルカセット107A〜107Eの状態を示している。
図6に示しているように、リサイクルカセット107A〜107E内において、3回の入金処理の各々において入金された紙幣群BL1〜BL3の各々の上に仕切り券SP1〜SP3が収納されている。すなわち、順次的に行われた入金によって収納された紙幣群BL1〜BL3が、入金処理毎に仕切り券SP1〜SP3によって物理的に仕切られた状態になっている。なお、図6のリサイクルカセット107Cのように、1の入金処理において紙幣が収納されなかったカセットがある場合には、当該カセット内において仕切り券が重なって収納されてもよい。
このように紙幣群BL1〜3の各々の上に仕切り券SP1〜3が収納されることによって、紙幣群BLの各々がいずれの入金処理においてカセット内に収納されたかが容易に判別可能となる。具体的には、図6の例においては、各カセット107A〜107Eの一番下にある仕切り券SP1の下にある紙幣群BL1は、一回目の入金処理において収納されたことが容易にわかる。また、SP1と下から二番目の仕切り券SP2の間にある紙幣群BL2は、二回目の入金処理によって収納されたことが容易にわかる。また、SP2と一番上の仕切り券SP3の間にある紙幣群BL3は、三回目の入金処理によって収納されたことが容易にわかる。
このように、実施例1の現金処理装置10においては、複数の紙幣入金処理後のリサイクルカセット107A〜107Eにおいて、複数回の紙幣入金処理によって入金された紙幣群の各々の間に、仕切り券SPが挟まれることとなる。このことにより、いずれの紙幣がいずれの入金処理において入金されたかを視覚的または機械的に容易に判別可能とすることが可能となる。さらには、様々な出所から回収されて格納される紙幣を、その格納後において、いずれの紙幣がいずれの出所から回収された紙幣かを容易に判別可能ように収納可能である。
[変形例1]
以下に、現金処理装置10において実行される仕切り券収納ルーチンの変形例1について説明する。上述の例においては、仕切り券収納ルーチンの開始時に現金処理装置10に取り付けられているカセットの数を検出し、当該検出されたカセットに基づいて必要な仕切り券の数を判定することとした。そして、当該検出された全てに仕切り券を収納することとした。
以下に、現金処理装置10において実行される仕切り券収納ルーチンの変形例1について説明する。上述の例においては、仕切り券収納ルーチンの開始時に現金処理装置10に取り付けられているカセットの数を検出し、当該検出されたカセットに基づいて必要な仕切り券の数を判定することとした。そして、当該検出された全てに仕切り券を収納することとした。
しかし、仕切り券収納ルーチンの開始時に入金処理において実行された紙幣搬送動作の態様を読み出し、当該紙幣搬送動作の態様に基づいて仕切り券が搬送されて収納されるべきカセットの数、すなわち必要な仕切り券の数を判定してもよい。そして、当該仕切り券の収納が必要なカセットのみに仕切り券を収納することしてもよい。
図7に、カセットの各々の状態に基づいて必要な仕切り券を判定する場合の仕切り券収納ルーチンの一例である仕切り券収納ルーチンR3を示す。仕切り券収納ルーチンR3は、処理ルーチンR1において、処理制御部113が紙幣搬送動作が終了したと判定する(R1のステップS6:YES)と実行される。
仕切り券収納ルーチンR3が開始されると、処理制御部113は、入金処理ルーチンR1によって実行された紙幣搬送動作の態様を読み出す(ステップS0)。紙幣搬送動作の態様とは、具体的には、例えば、カセット毎に、入金処理において紙幣の搬送が有ったか否か等の内容であってもよい。この紙幣搬送動作の態様は、入金処理ルーチンR1における紙幣搬送動作終了時点(ステップS7の開始前)において保存されていてもよい。
ステップS0が終了すると、処理制御部113は、読み出された紙幣搬送動作の態様に基づいて、仕切り券SPを搬送すべきカセットを特定する(ステップS1)。すなわち、カセットに搬送されるべき仕切り券の枚数である必要な仕切り券SPの数が特定される。この仕切り券SPを搬送すべきカセットは、例えば、紙幣搬送動作において紙幣が搬送されたカセットのみとしてもよい。このステップS1において、処理制御部113は、枚数判定部として機能する。
ステップS1が終了すると、処理制御部113は、操作表示部115に必要な仕切り券SPの数を告知させる(ステップS2)。この告知は、例えば、操作表示部115に、必要な仕切り券の数、すなわち紙幣搬送動作において紙幣が搬送されたカセットの数を含む表示を行わせることでなされてもよい。このステップS1及びステップS2において、処理制御部113は、枚数判定部として機能する。
ステップS2が終了すると、処理制御部113は、入金口101のシャッタSH1を開放させる(ステップS3)。すなわち、オペレータによる入金口101への仕切り券SPの投入が可能となる。
ステップS3以降の処理は、仕切り券収納ルーチンR2と同様であるので説明を省略する。なお、仕切り券収納ルーチンR3によって仕切り券搬送処理を行う場合には、入金処理に毎に区別可能な仕切り券を使用することが好ましい。例えば、入金処理毎に記号記載領域SRに異なった記号が記載された仕切り券が使用されることが好ましい。また、入金処理毎に、記号記載領域SRに、入金される紙幣の回収元の銀行名の記載された仕切り券が使用されることが好ましい。
[変形例2]
以下に、現金処理装置10において実行される仕切り券収納ルーチンの変形例2について説明する。上述の例においては、仕切り券収納ルーチンの開始時に現金処理装置10に取り付けられているカセットの数を検出し、当該検出されたカセットに基づいて必要な仕切り券の数を判定することとした。そして、当該検出された全てに仕切り券を収納することとした。
以下に、現金処理装置10において実行される仕切り券収納ルーチンの変形例2について説明する。上述の例においては、仕切り券収納ルーチンの開始時に現金処理装置10に取り付けられているカセットの数を検出し、当該検出されたカセットに基づいて必要な仕切り券の数を判定することとした。そして、当該検出された全てに仕切り券を収納することとした。
しかし、仕切り券収納ルーチンの開始時に現金処理装置10に取り付けられているカセットの状態を検出し、当該検出されたカセットの各々の状態に基づいて仕切り券の収納が必要なカセットの数、すなわち必要な仕切り券の数を判定してもよい。そして、当該仕切り券の収納が必要なカセットのみに仕切り券を収納することしてもよい。
図8に、カセットの各々の状態に基づいて必要な仕切り券を判定する場合の仕切り券収納ルーチンの一例である仕切り券収納ルーチンR4を示す。仕切り券収納ルーチンR4は、処理ルーチンR1において、処理制御部113が紙幣搬送動作が終了したと判定する(R1のステップS6:YES)と実行される。
仕切り券収納ルーチンR4が開始されると、処理制御部113は、現金処理装置10の収納部107に取り付けられているリサイクルカセット107A〜107E及びリジェクトカセット107Fの状態を検出する(ステップS0)。このカセットの状態の検出においては、カセットの各々について、例えばカセットが満杯か否かを検出する。
ステップS0が終了すると、処理制御部113は、カセットの各々状態に基づいて、仕切り券SPを搬送すべきカセットを特定する(ステップS1)。すなわち、カセットに搬送されるべき仕切り券の枚数である必要な仕切り券SPの数が特定される。この仕切り券SPを搬送すべきカセットは、例えば、まだ紙幣が収納可能である、すなわち満杯となっていないカセットのみとしてもよい。このステップS1において、処理制御部113は、枚数判定部として機能する。
ステップS1が終了すると、処理制御部113は、操作表示部115に必要な仕切り券SPの数を告知させる(ステップS2)。この告知は、例えば、操作表示部115に、必要な仕切り券の数、すなわち紙幣搬送動作後において満杯となっていないカセットの数を含む表示を行わせることでなされてもよい。
ステップS2が終了すると、処理制御部113は、入金口101のシャッタSH1を開放させる(ステップS3)。すなわち、オペレータによる入金口101への仕切り券SPの投入が可能となる。ステップS3以降の処理は、仕切り券収納ルーチンR2と同様であるので説明を省略する。
上記例においては、現金搬送動作(ステップS6:YES)の終了後に、必要な仕切り券の数を告知して仕切り券の投入を促すこととしたが、必要な仕切り券の数の告知のタイミング及び仕切り券の投入を促すタイミングは、異なったタイミングであってもよい。
例えば、入金ルーチンの開始時に、前回に実行された入金ルーチンにおける入金取引動作の状況に基づいて、必要な仕切り券の数を告知して仕切り券の投入を促すこととしてもよい。また、例えば、入金ルーチンの開始時のカセット107A〜107Fの状況に基づいて、入金ルーチンの開始時に、必要な仕切り券の数を告知して仕切り券の投入を促すこととしてもよい。
上記例においては、仕切り券搬送処理において、オペレータによって入金口101に仕切り券SPが投入される例について説明した。しかし、仕切り券SPは、現金処理装置10内に予め格納されていてもよい。この場合、例えば、仕切り券SPは、現金処理装置10内の搬送部109に接続されている専用の容器内に格納されていてもよい。また、仕切り券SPは、一時保留部105内に格納されていてもよい。
また、上記実施例においては、操作表示部115がオペレータへ情報を提示しかつオペレータからの操作を受け付けることとした。しかし、現金処理装置10に外付けのパーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPCまたはスマートフォンが優先または無線で接続され、当該PC等によって、オペレータへ情報が提示されかつオペレータからの操作が受け付けられてもよい。
また、上記例では現金センターに置かれる現金処理装置を例として説明したが、上記構成及びルーチンは小売店やスーパーマーケット等の流通及び商業施設等に設置されるキャッシュレジスタ等、出金及び入金を行う様々な現金処理装置に適用可能である。
上述した実施例における種々の構成、ルーチンは例示に過ぎず、用途等に応じて適宜選択及び変更可能である。
10 現金処理装置
101 入金口
103 出金口
105 一時保留部
107 紙幣収納部
107A−107E リサイクルカセット
107F リジェクトカセット
109 搬送部
111 紙幣鑑別部
113 処理制御部
115 操作表示部115
SP 仕切り券
101 入金口
103 出金口
105 一時保留部
107 紙幣収納部
107A−107E リサイクルカセット
107F リジェクトカセット
109 搬送部
111 紙幣鑑別部
113 処理制御部
115 操作表示部115
SP 仕切り券
Claims (10)
- 入金動作によって入金される媒体を搬送する入金搬送動作を行う搬送部と、
前記搬送部によって搬送された媒体を収納する収納部と、
前記入金搬送動作が終了したか否かと判定する入金終了判定部と、
前記入金終了判定部は、前記入金搬送動作が終了したと判定すると、前記搬送部が前記収納部に仕切り券を搬送することを特徴とする媒体処理装置。 - 前記搬送部によって前記収納部に搬送されるべき仕切り券の枚数である仕切り券搬送枚数を判定する枚数判定部と、
を含むことを特徴とする媒体処理装置。 - 前記枚数判定部は、前記入金搬送動作の態様に基づいて前記仕切り券搬送枚数を判定することを特徴とする請求項2に記載の媒体処理装置。
- 前記枚数判定部は、前記入金搬送動作において媒体が搬送された前記収納部の数に基づいて前記仕切り券搬送枚数を判定することを特徴とする請求項3に記載の媒体処理装置。
- 前記枚数判定部は、前記収納部の数に基づいて前記仕切り券搬送枚数を判定することを特徴とする請求項2に記載の媒体処理装置。
- 前記枚数判定部は、前記収納部の各々の状態に基づいて前記仕切り券搬送枚数を判定することを特徴とする請求項2に記載の媒体処理装置。
- 前記枚数判定部は、前記入金搬送動作の終了時の前記収納部の各々の状態に基づいて前記仕切り券搬送枚数を判定することを特徴とする請求項6に記載の媒体処理装置。
- 前記仕切り券が投入される入金口を有し、前記搬送部は、前記入金口に投入された仕切り券のうち前記仕切り券搬送枚数の仕切り券のみを搬送することを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1つに記載の媒体処理装置。
- 前記仕切り券が投入される入金口及び前記仕切り券が排出される出金口を有し、前記搬送部は、前記入金口に投入された仕切り券のうち前記仕切り券搬送枚数を超える分の仕切り券を前記出金口に搬送することを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1つに記載の媒体処理装置。
- 前記搬送部によって送り出し可能に前記仕切り券を収納する仕切り券収納部を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の媒体処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017112244A JP2018206164A (ja) | 2017-06-07 | 2017-06-07 | 現金処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017112244A JP2018206164A (ja) | 2017-06-07 | 2017-06-07 | 現金処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018206164A true JP2018206164A (ja) | 2018-12-27 |
Family
ID=64957304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017112244A Pending JP2018206164A (ja) | 2017-06-07 | 2017-06-07 | 現金処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018206164A (ja) |
-
2017
- 2017-06-07 JP JP2017112244A patent/JP2018206164A/ja active Pending
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