JP2018205843A - 情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のワークフローを統合的に管理すること。【解決手段】情報処理装置は、複数の基本タスクをそれぞれ含む複数の基本フローを取得するフロー取得部と、複数の基本フローを組み合わせて、各基本フローの複数の基本タスクそれぞれに対応する複数の複合タスクを含む多次元マトリックス構造の複合フローを生成するフロー生成部と、複数の基本フローの少なくとも1つに含まれる複数の基本タスクに設定され、基本タスク間の遷移に関する情報を含む基本遷移属性に基づき、複数の複合タスクごとに複合タスク間の遷移に関する情報を含む複合遷移属性を設定する設定部と、複合遷移属性に基づき、複数の複合タスクの遷移を行う遷移処理部と、を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法に関する。
ビジネスにおける業務の流れを可視化するためにワークフローが作成される。ワークフローを作成することで、例えば業務にかかわる複数の作業者が、業務の進行状況やデータ等の情報を共有することができ、業務を円滑に進めることができる。
例えば、業務プロジェクトの実行を管理するシステムでは、プロジェクトの進行段階を時系列に区分した複数のプロセスに分け、プロセスごとにプロジェクトを管理する場合がある。この場合、システムは、時系列に区分したプロセスの各項目と、思考過程を区分したプロセスの各項目とを関連付けて記憶し、2次元マトリックス状に項目を配置して表示する。これによって、プロジェクトの遂行がスムーズになるように図られている。
特開2014−52922号公報 特開2004−192125号公報
しかしながら、上記の技術では、複数のワークフローを統合的に管理することが難しい場合がある。
すなわち、プロジェクトを時系列に区分した複数のプロセスによるフローは、当該プロジェクトにおいて必ずしも1つ作成されるとは限らない。例えば、全プロセス終了までにかかる時間がそれぞれ異なるフローが複数作成される場合がある。この場合、システムは、フローごとに、時系列に区分した各プロセスと思考過程を区分したプロセスの各項目とを関連付けて記憶するので、複数のワークフローを統合的に管理することは困難である。
1つの側面では、本発明は、複数のワークフローを統合的に管理することができる情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法を提供することを目的とする。
一態様では、情報処理装置は、複数の基本タスクをそれぞれ含む複数の基本フローを取得するフロー取得部と、複数の前記基本フローを組み合わせて、各基本フローの複数の前記基本タスクそれぞれに対応する複数の複合タスクを含む多次元マトリックス構造の複合フローを生成するフロー生成部と、複数の前記基本フローの少なくとも1つに含まれる複数の前記基本タスクに設定され、前記基本タスク間の遷移に関する情報を含む基本遷移属性に基づき、複数の前記複合タスクごとに前記複合タスク間の遷移に関する情報を含む複合遷移属性を設定する設定部と、前記複合遷移属性に基づき、複数の前記複合タスクの遷移を行う遷移処理部と、を有する。
複数のワークフローを統合的に管理することができる。
図1は、実施例1に係る情報処理システムを説明するための図である。 図2は、実施例1に係るサーバ装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 図3は、基本フロー受け付け時の画面構成の一例を示す図である。 図4Aは、基本フロー取得部が取得する基本フローの一例を示す図である。 図4Bは、基本フロー取得部が取得する基本フローの一例を示す図である。 図5は、基本フロー情報の一例を示す図である。 図6は、基本タスク情報の一例を示す図である。 図7は、複合フローの一例を示す図である。 図8は、複合フロー情報の一例を示す図である。 図9は、複合タスク情報の一例を示す図である。 図10は、顧客情報の一例を示す図である。 図11は、フローインスタンス情報の一例を示す図である。 図12は、候補抽出部が抽出する遷移候補の一例を示す図である。 図13は、候補抽出部が抽出する遷移候補の他の例を示す図である。 図14は、実行していない複合タスクを説明するための図である。 図15は、候補抽出部が抽出する遷移候補の他の例を示す図である。 図16は、履歴情報の一例を示す図である。 図17は、未実行タスク情報の一例を示す図である。 図18は、タスクインスタンス情報の一例を示す図である。 図19は、複合フロー実行時の画面遷移の一例を示す図である。 図20は、実施例1に係る複合フロー生成処理の手順を示すフローチャートである。 図21は、実施例1に係る複合フロー実行処理の手順を示すフローチャートである。 図22は、実施例1に係る遷移候補抽出処理の手順を示すフローチャートである。 図23は、実施例1に係る未実行タスク抽出処理の手順を示すフローチャートである。 図24は、複合フロー生成時の画面構成の一例を示す図である。 図25は、遷移候補を提示する画面構成の一例を示す図である。 図26は、複合遷移属性の設定の一例を説明するための図である。 図27は、複合遷移属性に応じた遷移の一例を説明するための図である。 図28は、複合遷移属性に応じた遷移の一例を説明するための図である。 図29は、複合遷移属性の設定の一例を説明するための図である。 図30は、実施例1及び実施例2に係る複合フロープログラムを実行するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
以下に添付図面を参照して本願に係る情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法について説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[システム構成]
図1は、実施例1に係る情報処理システムを説明するための図である。図1に示す情報処理システム1は、保険外交員が保険の営業、販売を行う場合に、保険外交員が行うタスクの管理を行うことにより、保険外交員の業務を支援するものである。
図1に示すように、情報処理システム1には、サーバ装置10と、ユーザ端末30と、管理者端末50とが含まれる。図1には、ユーザ端末30及び管理者端末50を1つずつ例示したが、1つのサーバ装置10につき複数のユーザ端末30及び複数の管理者端末50が設けられることとしてもかまわない。
これらサーバ装置10、ユーザ端末30及び管理者端末50の間は、所定のネットワークNWを介して接続される。このネットワークNWは、有線または無線を問わず、インターネット、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)などの任意の種類の通信網により構築することができる。
サーバ装置10は、保険外交員の業務支援を実現する情報処理装置である。
一実施形態として、サーバ装置10は、パッケージソフトウェアやオンラインソフトウェアとして、上記の業務支援に関する各種機能を実現する情報処理プログラムを所望のコンピュータにインストールさせることによって実装できる。上記業務支援に関する各種機能としては、例えば上記タスクの管理として、タスクを含むワークフローの生成や、実行済みのタスクの実行結果の記憶、未実行タスクの提示等が挙げられる。例えば、サーバ装置10は、上記の業務支援の機能を提供するWebサーバとして実装することとしてもよいし、アウトソーシングによって上記の業務支援の機能を提供するクラウドとして実装することとしてもかまわない。
ユーザ端末30は、保険外交員により使用される。また、管理者端末50は、保険外交員が行うタスクの管理を行う管理者により使用される。
これらユーザ端末30及び管理者端末50には、スマートフォン、携帯電話機などの移動体通信端末、スレート端末やタブレット端末などの携帯端末装置、さらには、デスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータなどの情報処理装置を採用できる。
[サーバ装置10の構成]
次に、実施例1に係るサーバ装置10の構成について説明する。図2は、実施例1に係るサーバ装置10の機能構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、サーバ装置10は、通信I/F部11と、記憶部13と、制御部15とを有する。なお、サーバ装置10は、図1に示す機能部以外にも既知のコンピュータが有する各種の機能部、例えば入力部や出力部などを有することとしてもかまわない。
通信I/F部11は、他の装置、例えばユーザ端末30や管理者端末50との間で通信制御を行うインタフェースである。一実施形態として、通信I/F部11には、LANカードなどのネットワークインタフェースカードを採用できる。
記憶部13は、制御部15で実行されるOS(Operating System)を始め、上記の業務支援の機能を実現するアプリケーションプログラムなどの各種プログラムに用いられるデータを記憶する記憶デバイスである。
一実施形態として、記憶部13は、サーバ装置10における補助記憶装置として実装することができる。例えば、記憶部13には、HDD(Hard Disk Drive)、光ディスクやSSD(Solid State Drive)などを採用できる。なお、記憶部13は、必ずしも補助記憶装置として実装されずともよく、サーバ装置10における主記憶装置として実装することもできる。この場合、記憶部13には、各種の半導体メモリ素子、例えばRAMやフラッシュメモリを採用できる。
記憶部13は、制御部15で実行されるプログラムに用いられるデータの一例として、基本フロー情報13aと、基本タスク情報13bと、複合フロー情報13cと、複合タスク情報13dと、を記憶する。また、記憶部13は、フローインスタンス情報13eと、タスクインスタンス情報13fと、履歴情報13gと、未実行タスク情報13hと、顧客情報13iとを記憶する。これらのデータ以外にも、次のような電子データを記憶することもできる。例えば、保険外交員や管理者のアカウント情報や顧客情報の他、ユーザ端末30や管理者端末50を識別する識別情報などの情報も併せて記憶することもできる。なお、記憶部13が記憶する上記の各情報の説明は、各情報を取得または生成する制御部15の説明に合わせて後述することとする。
制御部15は、サーバ装置10の全体制御を行う処理部である。
一実施形態として、制御部15は、CPUやMPUなどのハードウェアプロセッサにより実装することができる。ここでは、プロセッサの一例として、CPUやMPUを例示したが、汎用型及び特化型を問わず、任意のプロセッサにより実装することができる。この他、制御部15は、ASICやFPGAなどのハードワイヤードロジックによって実現されることとしてもかまわない。
制御部15は、図示しない主記憶装置として実装されるDRAMやSRAMなどのRAMのワークエリア上に、複合フロープログラムを展開することにより、下記の処理部を仮想的に実現する。
制御部15は、図2に示すように、複合生成部151と、フロー処理部152とを有する。
複合生成部151は、管理者端末50から取得した情報に基づき、業務支援を行うための管理フローを生成する処理部である。
複合生成部151は、管理者表示制御部151aと、基本フロー取得部151bと、基本タスク取得部151cと、複合フロー生成部151dと、複合タスク生成部151eとを有する。
一実施形態として、管理者表示制御部151aは、管理者端末50の表示部(不図示)に表示させる各種情報の表示を制御する処理部である。
例えば、管理者表示制御部151aは、管理者端末50からアクセスを受け付けると、アクセス元の管理者端末50に各種の操作画面の情報を送信して、アクセス元の管理者端末50に操作画面を表示させる制御を行う。例えば、管理者表示制御部151aは、管理者端末50からのアクセスに応じて、ログイン画面を管理者端末50に表示させて、管理者IDを入力させてログインを受け付ける。管理者表示制御部151aは、ログインが成功すると、操作画面など各種の画面を管理者端末50に表示させる制御を行う。例えば、管理者表示制御部151aは、新規に複数の基本フローを受け付ける画面を管理者端末50に表示させる。
図3は、基本フロー受け付け時の画面構成の一例を示す図である。図3では、基本フローの受け付け時に管理者端末50に表示される画面の一例を示している。画面は、基本フローを表示するフロー画面領域P1と、基本フローに含まれるタスクの詳細を表示するタスク画面領域P2とを有する。
フロー画面領域P1には、基本フローに含まれるタスクTh1〜Th3と、タスク間の流れを示す矢印A1とが表示される。また、フロー画面領域P1には、新規タスクを追加するための新規タスク追加アイコンA2が設けられる。例えば管理者が新規タスク追加アイコンA2を操作することで、フロー画面領域P1に新規タスクを追加することができる。
タスク画面領域P2には、フロー画面領域P1で選択されたタスクTh3の詳細情報(基本タスク詳細)が表示される。タスクTh3の詳細情報には、例えばタスクTh3の名前や基本遷移属性、タスクTh3実行時に呼び出すリソース等が挙げられる。ここで、基本遷移属性とは、タスクTh3と次のタスク間の遷移に関する情報である。基本遷移属性には、例えばタスクTh3を実行せずに次のタスクへの遷移を許可するスキップ可属性や、タスクの実行を条件として次のタスクへの遷移を許可するスキップ禁止属性が含まれる。また、基本遷移属性には、基本フローが終了するまでにタスクTh3を実行することを条件として、次のタスクへの遷移を許可する、すなわち次のタスクへ遷移した後にタスクTh3に戻ってタスクTh3の実行が可能な事後実行可属性が含まれる。なお、スキップ禁止属性は、タスク実行を遷移条件としている。したがって、スキップ禁止属性が設定されたタスクは、事後実行可属性が設定されたタスクと異なり、遷移後に戻ってタスク実行を行うことはできず、事後実行不可となる。なお、基本遷移属性は、例えばプルダウンメニューから選択される。
また、タスクTh3実行時に呼び出すリソースとして、例えば顧客情報が記載されたファイル、保険の広告等のファイルや顧客登録アプリ、地図アプリ等のアプリケーションが挙げられる。タスク画面領域P2には、リソースを追加するためのリソース追加アイコンA3が設けられる。例えば管理者がリソース追加アイコンA3を操作することで画面に追加可能なリソースの一覧が表示され、管理者が一覧の中からリソースを選択することで、タスクTh3に選択したリソースが追加される。
図2の説明に戻り、基本フロー取得部151bは、管理者端末50から複数の基本タスクをそれぞれ含む複数の基本フローを取得する処理部である。
基本フロー取得部151bは、フロー画面領域P1(図3参照)で入力を受け付けたフローを基本フローとして取得する。以下、図4A、図4Bを用いて基本フローの具体例について説明する。図4A、図4Bは、基本フロー取得部151bが取得する基本フローの一例を示す図である。例えば基本フロー取得部151bは、図4Aに示すように、保険外交員が顧客を訪問する場合の基本フローを取得する。かかる基本フローには、顧客訪問のための「準備」や訪問時の「移動」を含むタスク、「訪問」タスク、訪問後の「報告」といったタスクが含まれる。このように図4Aに示す基本フローは、例えば保険外交員が短期間(例えば数日)で実行するタスク(業務)に関するワークフロー(訪問フロー)である。以下、図4Aに示す基本フローを短期フローという。
また、基本フロー取得部151bは、図4Bに示すように、保険外交員が顧客と保険契約を行う場合の基本フローを取得する。かかる基本フローには、顧客の「信頼獲得」や「情報収集」、保険の「提案」、契約の「事務手続き」、契約後の「経過観察」といったタスクが含まれる。このように図4Bに示す基本フローは、例えば保険外交員が長期間(例えば数ヶ月や数年)かけて顧客を獲得するために実行するタスクに関するワークフロー(顧客獲得フロー)である。以下、図4Bに示す基本フローを長期フローという。なお、管理者端末50から取得した複数の基本フローが短期フローであるか長期フローであるかは、管理者端末50を介して管理者から指定されるものとする。
基本フロー取得部151bは、取得した短期フロー及び長期フローを基本フロー情報13aとして記憶部13に記憶する。以下、図5を用いて基本フロー情報13aの具体例を説明する。図5は、基本フロー情報13aの一例を示す図である。図5に示すように、基本フロー取得部151bは、基本フローを識別するid(identification)と、基本フローの名前と、基本フローに含まれる複数の基本タスクのidとを対応付けたデータを基本フロー情報13aとして記憶部13に記憶する。なお、基本タスクのidは、基本フローに含まれる基本タスクを識別するidであり、後述する基本タスク取得部151cが取得する基本タスクを識別するためのidでもある。また、図5の例では、基本フロー取得部151bは、短期フローの名前を「訪問フロー」、長期フローの名前を「顧客獲得フロー」とする基本フロー情報13aを記憶部13に記憶する。
図2の説明に戻り、基本タスク取得部151cは、管理者端末50から短期フロー及び長期フローに含まれる複数の基本タスクに関する情報をそれぞれ取得する処理部である。
基本タスク取得部151cは、タスク画面領域P2(図3参照)で入力を受け付けた情報を基本タスクに関する情報として取得する。基本タスク取得部151cは、取得した情報を基本タスク情報13bとして記憶部13に記憶する。
図6は、基本タスク情報13bの一例を示す図である。図6に示すように、基本タスク取得部151cは、基本タスクを識別するidと、基本タスクの名前と、基本タスク実行時に呼び出すリソースと、基本遷移属性とを対応付けたデータを基本タスク情報13bとして記憶する。図6の例では、基本タスク情報13bは、基本タスクTh1のリソースとして例えば「app1」などのアプリケーションや「file1」などのファイルを、基本遷移属性として「事後実行可」を記憶部13に記憶する。また、基本タスクTh2のリソースとして「app2」及び「file2」を、基本遷移属性として「スキップ可」を記憶部13に記憶する。
図2の説明に戻り、複合フロー生成部151dは、複合フローを生成する処理部である。
複合フロー生成部151dは、基本フロー取得部151bが取得した複数の基本フローを組み合わせて、各基本フローの複数の基本タスクそれぞれに対応する複数の複合タスクを含む多次元マトリックス構造の、複合フローを生成する。
図7に複合フロー生成部151dが生成する複合フローの一例について説明する。図7は、複合フローの一例を示す図である。ここで、例えば基本フロー取得部151bがタスクTh1〜Th4を含む短期フローとタスクTk1〜Tk5を含む長期フローとを取得したとする。この場合、複合フロー生成部151dは、例えば横軸を短期フロー、縦軸を長期フローとする4×5の二次元マトリックス構造の複合フローを生成する。また、複合フロー生成部151dは、複合フローに含まれる4×5個のタスクTk1h1〜Tk5h4を生成する。なお、以下、基本フローのタスクを基本タスクといい、複合フローのタスクを複合タスクという。各複合タスクTk1h1〜Tk5h4は、短期フローに含まれる複数の基本タスクTh1〜Th4の1つ、及び、長期フローに含まれる複数の基本タスクTk1〜Tk5の1つにそれぞれ対応する。例えば、図7に示すように、複合タスクTk2h2は、短期フローの基本タスクTh2及び長期フローの基本タスクTk2に対応する。
ここで、複合フローの遷移について説明する。複合タスクTk1h1〜Tk5h4間の遷移は、基本的にマトリックス構造の複合フローに沿って一行ずつ順に行われる。すなわち、図7の複合フローにおいて、左上の複合タスクTk1h1から順に複合タスクTk1h2、Tk1h3、Tk1h4の順に遷移が行われ、複合タスクTk1h4の次は基本的に長期フローの次の基本タスクTk2に対応する複合タスクTk2h1〜Tk2h4の遷移が順に行われる。
具体的に、図7に示す例では、例えば矢印A11で示すように、短期フローに沿って複合タスクTk1h1、Tk1h2、Tk1h3、Tk1h4の順に遷移が行われる。また、短期フローに沿った遷移が終了、すなわち矢印A11に沿った遷移が複合タスクTk1h4まで終了した場合、長期フローに沿って遷移した後に、短期フローの先頭に戻って複合タスクの遷移が行われる。すなわち、矢印A12に示すように複合タスクTh4k1から複合タスクTk2h1への遷移が行われ、矢印A13に示すように短期フローに沿った遷移が行われる。なお、例えば矢印A14に示すように、長期フローの遷移を行わずに短期フローの先頭の複合タスクTk1h1に戻る遷移が行われるようにしてもよい。
さらに、複合フローでは、短期フローに沿った遷移の終了にかかわらず、長期フローに沿った遷移を行うこともできる。例えば、図7の矢印A21に示すように、短期フローに沿った遷移を行っている場合であっても、複合タスクTk2h2から複合タスクTk3h2への遷移が行われる場合がある。なお、複合タスク間の遷移は、後述する遷移処理部152eによって実行される。
複合フロー生成部151dは、生成した複合フローを複合フロー情報13cとして記憶部13に記憶する。図8は、複合フロー情報13cの一例を示す図である。図8に示すように、複合フロー生成部151dは、複合フローを識別するidと、複合フローの名前と、短期フローを識別するidと、長期フローを識別するidと、複合フローに含まれる複数の複合タスクを識別するidとを対応付けたデータを複合フロー情報13cとして記憶部13に記憶する。なお、図8の例では、複合フロー生成部151dは、複合フローの名前を「顧客獲得・訪問フロー」とする複合フロー情報13cを記憶部13に記憶する。
図2の説明に戻り、複合タスク生成部151eは、基本タスク取得部151cが取得した複数の基本タスクTh1〜Tk5に基づき、複数の複合タスクTk1h1〜Tk5h4に関する情報を生成する処理部である。
複合タスク生成部151eは、生成した複数の複合タスクTk1h1〜Tk5h4に関する情報を複合タスク情報13dとして記憶部13に記憶する。図9を用いて複合タスク情報13dの一例について説明する。図9は、複合タスク情報13dの一例を示す図である。複合タスク情報13dは、複合タスクのidと、リソースと、複合遷移属性とを対応付けたデータである。
一実施形態として、複合タスク生成部151eは、基本タスクTh1〜Tk5の基本遷移属性に基づき、複合タスクTk1h1〜Tk5h4の複合遷移属性を設定する設定部に相当する。なお、複合遷移属性は、複合タスクTk1h1〜Tk5h4の遷移に関する情報である。複合遷移属性には、基本遷移属性と同様にスキップ可属性やスキップ禁止属性、事後実行可属性が含まれる。
図9に示すように、複合タスク生成部151eは、例えば複合タスクTk1h1の複合遷移属性として、複合タスクTk1h1に対応する短期フローの基本タスクTh1に設定される基本遷移属性(図6の例では「事後実行可」)を設定する。
また、複合タスク生成部151eは、複合タスクTk1h1〜Tk5h4を実行する場合に呼び出すリソースを設定する。具体的に、複合タスク生成部151eは、複合タスクTk1h1〜Tk5h4に対応する基本タスクTh1〜Tk5に設定されるリソースを複合タスクTk1h1〜Tk5h4のリソースとして設定する。例えば、図9に示すように、複合タスク生成部151eは、複合タスクTk1h1のリソースとして、複合タスクTk1h1に対応する基本タスクTh1のリソース「app1」、「file1」を設定する。また、複合タスク生成部151eは、複合タスクTk1h1に対応する基本タスクTk1のリソース「app5」を複合タスクTk1h1のリソースに設定する。
図2の説明に戻り、フロー処理部152は、複合生成部151が生成した複合フローに沿って複合タスクTk1h1〜Tk5h4を実行する処理部である。
フロー処理部152は、ユーザ表示制御部152aと、新規登録部152bと、候補抽出部152cと、遷移決定部152dと、遷移処理部152eと、未実行タスク抽出部152fと、タスク実行部152gとを有する。
一実施形態として、ユーザ表示制御部152aは、ユーザ端末30の表示部(不図示)に表示させる各種情報の表示を制御する。例えば、ユーザ表示制御部152aは、ユーザ端末30からアクセスを受け付けると、アクセス元のユーザ端末30に各種の操作画面の情報を送信して、アクセス元のユーザ端末30に操作画面を表示させる制御を行う。例えば、ユーザ表示制御部152aは、ユーザ端末30からのアクセスに応じて、ログイン画面をユーザ端末30に表示させて、ユーザIDを入力させてログインを受け付ける。ユーザ表示制御部152aは、ログインが成功すると、操作画面など各種の画面をユーザ端末30に表示させる制御を行う。例えば、ユーザ表示制御部152aは、新規顧客の登録を受け付ける画面や、登録済みの顧客に対応する複合フローの遷移や複合タスクを実行するための画面をユーザ端末30に表示させる。なお、ユーザ表示制御部152aがユーザ端末30に表示させる各種の画面は、図19を用いて後述する。
次に、新規登録部152bは、ユーザ端末30から新規顧客の登録要求を受け付けると、新規顧客の登録を行う処理部である。
新規登録部152bは、ユーザ端末30から新規顧客の登録要求を受け付けると顧客情報13iを生成し記憶部13に記憶する。図10は、顧客情報13iの一例を示す図である。図10に示すように、新規登録部152bは、顧客idと、名前と、複合フローインスタンスと、顧客情報ファイルとを対応付けたデータを顧客情報13iとして記憶部13に記憶する。ここで、顧客情報ファイルは、例えば基本タスクTh1で呼び出す「file1」に相当するファイルであり、顧客の氏名や住所、年齢、家族構成等の情報を記憶しておくためのデータファイルである。
また、複合フローインスタンスは、顧客idごとに対応する複合フローのインスタンスである。このように、複合フローは、顧客ごとに実行される。新規登録部152bは、複合フローインスタンスに関する情報を含むフローインスタンス情報13eを生成し、生成したフローインスタンス情報13eに含まれる複合フローインスタンスidを顧客情報13iの複合フローインスタンスとする。
ここで、図11を用いてフローインスタンス情報13eについて説明する。図11は、フローインスタンス情報13eの一例を示す図である。図11に示すように、フローインスタンス情報13eは、複合フローインスタンスのidと、名前と、複合タスクの現在位置と、複合フローのタスクインスタンス情報とを対応付けたデータである。複合フローのタスクインスタンス情報は、複合フローに含まれる複数の複合タスクの少なくとも一つのインスタンスの情報である。具体的に、図11の例では、長期フローの1つの基本タスクTk1と、短期フローの基本タスクTh1〜Th4とに対応する複合タスクTk1h1〜Tk1h4のインスタンスがタスクインスタンス情報としてフローインスタンス情報13eに含まれる。なお、ここでは、複合タスクTk1h1〜Tk5h4とタスクインスタンスとを区別するためにタスクインスタンスには「_1」等の添字を付した符号を付す。例えば、図11では複合タスクTk1h1〜Tk1h4のタスクインスタンスをタスクインスタンスTk1h1_1〜Tk1h4_1としている。
また、図11に示すフローインスタンス情報13eの現在位置は、顧客ごとに実行する複合フローの各複合タスクTk1h1〜Tk5h4の現時刻で実行する複合タスクのタスクインスタンスを示す情報である。新規登録部152bでフローインスタンス情報13eを生成した時点ではまた複合タスクTk1h1〜Tk5h4は実行されていないため、現在位置は空欄または複合フロー未実施を示す情報(図11では「Tk1h1_inst1」)となる。なお、フローインスタンス情報13eの現在位置は、後述する遷移処理部152eによって複合タスクTk1h1〜Tk5h4の遷移が行われたタイミングで更新され、遷移後の複合タスクのインスタンスが現在位置として記憶される。
また、フローインスタンス情報13eのタスクインスタンス情報は、後述する遷移処理部152eで長期フローに沿った遷移、すなわち図7の縦方向に遷移した場合に追加更新される。例えば、図7に示す矢印A12や矢印A21のように、縦方向の複合タスクの遷移を行った場合、タスクインスタンス情報として、タスクインスタンスTk2h1_1〜Tk2h4_1が追加される。なお、タスクインスタンス情報は、縦方向の遷移を含まない場合であっても追加更新される場合がある。例えば、図7の矢印A14に示すように、短期フローの末尾に対応する複合タスクTk1h4から短期フローの先頭に対応する複合タスクTk1h1に遷移した場合、タスクインスタンス情報として、タスクインスタンスTk1h1_2〜Tk1h4_2が追加される。
図2の説明に戻り、候補抽出部152cは、タスクインスタンス情報13fの現在位置及び複合タスク情報13dの複合遷移属性に応じて、次に遷移する複合タスクの候補を抽出する処理部である。
例えば、新規登録部152bで新規顧客の登録を行った場合、当該顧客に対応する複合フローは実行されていない。そこで、候補抽出部152cは、複合フローの最初の複合タスク、すなわち短期フロー、長期フローそれぞれの先頭の基本タスクTh1、Tk1に対応する複合タスクTk1h1を遷移候補として抽出する。
また、例えば後述する遷移処理部152eが既に複合フローの複合タスクの遷移を実行している場合、候補抽出部152cは、複合タスクの現在位置や複合遷移属性に応じて遷移候補を抽出する。
図12は、候補抽出部152cが抽出する遷移候補の一例を示す図である。例えば、図12の矢印A11、A15に示すように、複合タスクTk1h1〜Tk2h3の遷移が行われ、タスクインスタンス情報13fの現在位置が複合タスクTk2h3であったとする。この場合、候補抽出部152cは、短期フローに沿った遷移を行った場合の遷移候補として複合タスクTk2h4を抽出する。また、候補抽出部152cは、長期フローに沿った遷移を行った場合の遷移候補として複合タスクTk3h3を抽出する。
なお、例えば、仮に現在位置の複合タスクTk2h3から長期フローに沿った遷移を行った場合、すなわち複合タスクTk3h3に遷移した場合、複合タスクTk2h4〜Tk3h2はスキップされ実行されない。このとき、複合タスクTk2h4〜Tk3h2にスキップ禁止属性が設定されていると、複合タスクTk2h4〜Tk3h2に設定された複合遷移属性に反した遷移が行われてしまう。この場合、候補抽出部152cは、複合タスクTk3h3を遷移候補として抽出しないものとする。このように、長期フローに沿った遷移を行った場合に、遷移前の複合タスクTk2h3から遷移後の複合タスクTk3h3の間であって、短期フローに沿った複合タスクTk2h4〜Tk3h2の少なくとも一つにスキップ禁止属性が設定されているとする。この場合、候補抽出部152cは、短期フローに沿った遷移先である複合タスクTk2h4を遷移候補として抽出し、長期フローに沿った遷移先である複合タスクTk3h3の抽出を行わない。
図13は、候補抽出部152cが抽出する遷移候補の他の例を示す図である。図13の例では、タスクインスタンス情報13fの現在位置が複合タスクTk2h4であるものとする。この場合、候補抽出部152cは、長期フローに沿った遷移を行った場合の遷移候補として複合タスクTk3h4を抽出する。
また、候補抽出部152cは、長期フローの基本タスクTk2に対応する短期フローの終了判定を行い、判定結果に応じた遷移候補を抽出する。例えば図13の場合、候補抽出部152cは、長期フローの基本タスクTk2に相当する情報収集が十分に行えたか否かを判定する。例えば、候補抽出部152cは、顧客情報ファイルの必要事項の記入が全て完了している場合に情報収集が十分に行えたと判定する。この場合、候補抽出部152cは、長期フローに沿って遷移を行うとともに短期フローの先頭に遷移した複合タスクTk3h1を遷移候補として抽出する。
一方、例えば、顧客情報ファイルの必要事項のうち未記入の事項がある場合、候補抽出部152cは情報収集が十分でないと判定する。この場合、候補抽出部152cは、長期フローの遷移は行わず短期フローの先頭に遷移した場合の複合タスクTk2h1を遷移候補として抽出する。これにより、長期フローの基本タスクTk1〜Tk5をより確実に実行してから長期フローに沿った遷移を行うことができるようになる。なお、ここでは、長期フローに沿った遷移を行うか否かを候補抽出部152cが行うとしたが、これに限定されず、例えばユーザが選択するようにしてもよい。この場合、候補抽出部152cは、複合タスクTk2h1、Tk3h1の両方を遷移候補として抽出する。
次に、実行していない複合タスクが存在する場合に、候補抽出部152cが抽出する遷移候補について説明する。ここで、まず、図14を用いて実行していない複合タスクについて説明する。図14は、実行していない複合タスクを説明するための図である。例えば、図14に示すように、矢印A11、A15に沿って複合タスクTk1h1〜Tk2h3の遷移が行われた後、長期フローに沿って矢印A22に示す遷移が行われたとする。この場合、複合タスクTk2h4、Tk3h1、Tk3h2が実行されずに、複合タスクの現在位置が複合タスクTk2h3から複合タスクTk3h3に更新される。実行されていない複合タスクTk2h4、Tk3h1、Tk3h2のうち、複合タスクTk3h2には、複合タスクTk3h2を実行せずに次のタスクTk3h3への遷移を許可するスキップ可属性が設定されている。一方、複合タスクTk2h4、Tk3h1には、次の複合タスクTk3h3へ遷移した後に複合タスクTk2h4、Tk3h1へ戻ってタスク実行が可能な事後実行可属性が設定されている。この場合、複合タスクTk2h4、Tk3h1が、複合フローの終了までに実行すべきだが、現時点ではまだ実行されていない未実行タスクとなる。
続いて、図15は、候補抽出部152cが抽出する遷移候補の他の例を示す図である。上述したように、複合タスクTk2h3から複合タスクTk3h3に遷移した場合、複合タスクTk2h4、Tk3h1が未実行タスクとなる。この場合、候補抽出部152cは、短期フローに沿った遷移を行う場合の遷移先である複合タスクTk3h4及び長期フローに沿った遷移を行う場合の遷移先である複合タスクTk4h3を遷移候補として抽出する。さらに、候補抽出部152cは、未実行タスクである複合タスクTk2h4、Tk3h1を遷移候補として抽出する。
図2の説明に戻り、候補抽出部152cは、ユーザ表示制御部152aを介して抽出した遷移候補をユーザ端末30に表示する。なお、ユーザ表示制御部152aによる遷移候補の表示例については図19を用いて後述する。
遷移決定部152dは、候補抽出部152cが抽出した遷移候補の中から次の遷移先を決定する処理部である。
遷移決定部152dは、ユーザ端末30を介してユーザが選択した遷移候補を次の遷移先に決定し、決定した遷移先を遷移処理部152eに出力する。
また、ユーザ端末30が未実行タスクへの遷移を選択した場合、遷移決定部152dは、未実行タスクへ遷移した後の遷移先として、未実行タスクへ遷移する前の複合タスクを決定する。例えば、図15に示すように、複合タスクの現在位置が複合タスクTk3h3であり、遷移候補が未実行タスクTk2h4、Tk3h1及び複合タスクTk3h4、Tk4h3であったとする。この場合に、ユーザ端末30が未実行タスクTk2h4への遷移を選択したとすると、遷移決定部152dは、未実行タスクTk2h4を複合タスクTk3h3の次の遷移先に決定する。また、遷移決定部152dは、複合タスクTk3h3を未実行タスクTk2h4の実行後の遷移先に決定する。このように、遷移決定部152dは、未実行タスクTk2h4に遷移し、未実行タスクTk2h4実行後に遷移前の複合タスクTk3h3に戻るよう遷移先に決定する。これにより、サーバ装置10は、未実行タスクTk2h4を実行しつつ、複合フローに沿った複合タスクを実行することができる。
図2の説明に戻り、遷移処理部152eは、複合タスク間の遷移を行う処理部である。
遷移処理部152eは、複合タスクの現在位置を遷移決定部152dが決定した遷移先に変更する。具体的には、遷移処理部152eは、フローインスタンス情報13eの現在位置を遷移先の複合タスクのインスタンスに更新する。
また、遷移処理部152eは、履歴情報13gの更新を行う。ここで、履歴情報13gは、顧客に応じた複合フローが実行されることで遷移処理部152eによって生成される情報である。履歴情報13gは、複合フローの最初のタスクである複合タスクTk1h1への遷移が行われた場合に、遷移処理部152eによって生成され、記憶部13に記憶される。履歴情報13gは、複合タスクの遷移が行われるごとに、遷移処理部152eによって追加更新される。
図16は、履歴情報13gの一例を示す図である。履歴情報13gは、複合フローインスタンスのidと、遷移した複合タスクインスタンスのidと、当該複合タスクに遷移した時間(start)と、当該複合タスクから次の複合タスクに遷移した時間(end)と、当該複合タスクの前の複合タスク(遷移元複合タスク)のidとを対応づけたデータである。遷移処理部152eによって、複合タスクの遷移が行われるごとに、遷移後の複合タスクに関する履歴情報13gが追加更新される。
図2の説明に戻り、未実行タスク抽出部152fは、遷移処理部152eによって、長期フローに沿った複合タスクの遷移が行われた場合に、未実行タスクを抽出する処理部である。
例えば図15に示すように、複合タスクTk2h3から複合タスクTk3h3への遷移が行われた場合、未実行タスク抽出部152fは、未実行タスクTk2h4、Tk3h1を抽出する。未実行タスク抽出部152fは、抽出した未実行タスクTk2h4、Tk3h1に関する情報を含む未実行タスク情報13hを生成する。図17は、未実行タスク情報13hの一例を示す図である。図17に示すように、未実行タスク抽出部152fは、複合フローインスタンスのidと、未実行タスクを実行後に遷移する遷移先の複合タスクと、未実行タスクのidとを対応付けたデータである未実行タスク情報13hを記憶部13に記憶する。なお、未実行タスク実行後の遷移先は、遷移決定部152dによって遷移する未実行タスクが決定された場合に、遷移決定部152dによって決められる複合タスクであり、遷移決定部152dによって更新される。また、未実行タスク抽出部152fによって抽出された未実行タスクTk2h4、Tk3h1は、候補抽出部152cによって遷移候補に決定される。
図2の説明に戻り、タスク実行部152gは、遷移処理部152eによって遷移した複合タスクを実行する処理部である。
例えばタスク実行部152gは、複合タスク情報13dを参照し、複合タスクに設定されるリソースを呼び出して実行する。
また、タスク実行部152gは、複合タスクの実行結果を記憶部13に記憶する。例えば、リソースを実行することで、ユーザ端末30によって顧客情報ファイル等のファイルが更新された場合、更新されたファイルを記憶部13に記憶する。
あるいは、タスク実行部152gは、例えば、アプリケーションの実行結果をタスクインスタンス情報13fとして記憶部13に記憶する。図18は、タスクインスタンス情報13fの一例を示す図である。図18に示すように、タスクインスタンス情報13fは、複合タスクのidとアプリケーションの実行結果を示すデータとを対応づけた情報である。例えば、アプリケーションを実行すると、ユーザからの入力に応じて変数に値が設定される。図18の例では、タスクインスタンス情報13fのアプリケーションの実行結果を示すデータとして、例えば変数「key1」に値「val1」が設定されたことを示す式「key1=val1」が記憶部13に記憶される。
続いて、図19を用いて、複合フロー実行時にユーザ表示制御部152aがユーザ端末30に表示する画面の一例について説明する。図19は、複合フロー実行時の画面遷移の一例を示す図である。ユーザ端末30の画面遷移は、ユーザ表示制御部152aによって制御される。例えば、遷移処理部152eによって、複合タスクTk2h3への遷移が実行され、複合フローの現在位置が複合タスクTk2h3であるとする。この場合、タスク実行部152gは、複合タスクTk2h3に設定されたリソースを呼び出す。ユーザ表示制御部152aは、図19(a)に示すように、タスク実行部152gが呼び出したリソースに応じた画面P31をユーザ端末30に表示させる。例えば図19(a)では、ユーザ表示制御部152aは、情報収集のための訪問を行う複合タスクTk2h3のリソースとして訪問アプリの画面P31を表示させる。訪問アプリの画面P31には、訪問アプリの完了アイコンA31が設けられる。ユーザが訪問アプリの必要事項を記入し、完了アイコンA31を操作することで複合タスクTk2h3が終了する。
複合タスクTk2h3が終了すると、候補抽出部152cが次の複合タスクへの遷移候補を抽出する。この場合、ユーザ表示制御部152aは、図19(b)に示すように遷移候補を示す画面P32をユーザ端末30に表示させる。画面P32には、例えば短期フローに沿った遷移候補の複合タスクTk2h4(情報収集の報告)を選択する選択アイコンA32が設けられる。また、長期フローに沿った遷移候補の複合タスクTk3h3(提案のための訪問)を選択する選択アイコンA33が設けられる。
ユーザが選択アイコンA32、A33のどちらかを押下することで、遷移決定部152dが、ユーザが押下した選択アイコンに対応する複合タスクを次の遷移先に決定する。例えば、図19(b)では、ユーザが複合タスクTk3h3に対応する選択アイコンA33を選択したとする。この場合、遷移決定部152dは複合タスクTk3h3を次の遷移先に決定し、遷移処理部152eが複合タスクTk3h3への遷移を実行する。また、未実行タスク抽出部152fは、未実行タスクTh2h4、Th3h1を抽出する。タスク実行部152gは、遷移処理部152eによって遷移した複合タスクTk3h3を実行する。これにより、図19(c)に示すように、ユーザ表示制御部152aは、例えば複合タスクTk3h3に設定されたリソースである契約提案時訪問アプリの画面P33をユーザ端末30に表示させる。
なお、図19(b)で、短期フローに沿った遷移先である複合タスクTh2h4に対応する選択アイコンA32が選択された場合は、複合タスクTk2h4が次の遷移先となり、複合タスクTk2h4に設定されたリソースが実行される。
図19(c)に示すように、契約提案時訪問アプリの画面P33には、アプリの完了アイコンA34が設けられる。ユーザがアプリの必要事項を記入し、完了アイコンA34を操作することで複合タスクTk3h3が終了する。このように、サーバ装置10が複合フローの遷移において、短期フローに沿った遷移だけでなく長期フローに沿った遷移を行うことができる。これにより、ユーザが例えば情報収集のための訪問時に契約提案を同時に行った場合でも複合フローに沿ってタスクを実行することができ、ユーザがより容易にタスク管理を行うことができる。
次に、図19(c)に示す完了アイコンA34が操作され、複合タスクTk3h3が終了すると、候補抽出部152cが次の複合タスクへの遷移候補を抽出する。この場合、候補抽出部152cは、短期フロー及び長期フローに沿った遷移先として複合タスクTk3h4、Tk4h3を抽出するとともに、未実行タスクの遷移先として複合タスクTk2h4、Tk3h1を抽出する。したがって、ユーザ表示制御部152aは、図19(d)に示すように、各複合タスクTk3h4、Tk4h3、Tk2h4、Tk3h1に対応する選択アイコンA35〜A38を含む画面P34をユーザ端末30に表示させる。なお、複合タスクTk3h4は契約提案時の報告に関するタスクである。また、複合タスクTk4h3は、事務手続き時の訪問に関するタスクであり、例えば契約提案時に契約手続きまで同時に行う場合にユーザによって選択されるタスクである。複合タスクTk2h4は、顧客の情報収集の報告に関するタスクであり、前回の遷移でスキップされ実行されなかった未実行タスクである。複合タスクTk3h1は、契約提案の準備に関するタスクであり、前回の遷移でスキップされ実行されなかった未実行タスクである。
ユーザが選択アイコンA35〜A38のいずれかを押下することで、遷移決定部152dは、ユーザが押下した選択アイコンに対応する複合タスクを次の遷移先に決定する。例えば図19(d)では、ユーザが選択アイコンA37を押下したとする。この場合、遷移決定部152dは未実行タスクである複合タスクTk2h4を次の遷移先に決定し、遷移処理部152eが複合タスクTk2h4への遷移を実行する。また、遷移決定部152dは、複合タスクTk2h4実行後の遷移先を元の複合タスクTk3h3に決定する。
続いて、タスク実行部152gは、遷移処理部152eによって遷移した複合タスクTk2h4を実行する。これにより、図19(e)に示すように、ユーザ表示制御部152aは、例えば複合タスクTk2h4に設定されたリソースである情報収集時報告アプリの画面P35をユーザ端末30に表示させる。図19(e)に示すように、情報収集時報告アプリの画面P35には、完了アイコンA39が設けられる。ユーザがアプリの必要事項を記入し、完了アイコンA39を操作することで、複合タスクTk2h4が終了する。
複合タスクTk2h4が終了すると、遷移処理部152eは、遷移決定部152dの決定にしたがって、元の複合タスクTk3h3に戻る。複合タスクTk3h3はすでに処理が終了しているため、候補抽出部152cは、次の遷移候補として短期フロー及び長期フローに沿った遷移先である複合タスクTk3h4、Tk4h3と、未実行タスクである複合タスクTk3h1を抽出する。これにより、ユーザ表示制御部152aは、図19(f)に示すように、各複合タスクTk3h4、Tk4h3、Tk3h1に対応する選択アイコンA35、A36、A38を含む画面P36をユーザ端末30に表示させる。
このように、サーバ装置10が、複合フローの未実行タスクに遷移して当該未実行タスクを実行することで、複合タスクをスキップしても未実行タスクをより確実に実行することができる。また、サーバ装置10は、未実行タスク実行後は、未実行タスクの遷移元である複合タスクに戻る。これにより、未実行タスクを後から実行した場合であっても、サーバ装置10は複合フローに沿って各複合タスクをより確実に実行することができる。
[複合フロー生成処理]
図20は、実施例1に係る複合フロー生成処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、一例として、管理者端末50からの要求に応じて処理を起動することができる。
図20に示すように、複合生成部151の基本フロー取得部151bは、管理者端末50から基本フローとして短期フローを取得する(ステップS101)。また、基本タスク取得部151cは、短期フローに含まれる基本タスクに関する情報を取得する(ステップS102)。
また、基本フロー取得部151bは、管理者端末50から基本フローとして長期フローを取得する(ステップS103)。基本タスク取得部151cは、長期フローに含まれる基本タスクに関する情報を取得する(ステップS104)。
そして、複合フロー生成部151dは、ステップS101、S103で取得した短期フロー及び長期フローに基づき、複合フローを生成する(ステップS105)。また、複合タスク生成部151eは、ステップS102、S104で取得した基本タスクに関する情報に基づき、複合タスクに関する情報を生成し(ステップS106)、処理を終了する。
[複合フロー実行処理]
図21は、実施例1に係る複合フロー実行処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、一例として、ユーザ端末30により新規顧客の登録が行われた場合に処理を起動することができる。
図21に示すように、新規登録部152bは、新規顧客の登録を行うと、顧客情報13i及びフローインスタンス情報13eを生成する(ステップS201)。候補抽出部152cは、複合フローの現在位置及び遷移属性に応じた遷移候補の抽出処理を実行する(ステップS202)。例えば、候補抽出部152cは、複合フロー開始時は、複合フローの先頭の複合タスクTk1h1を遷移候補として抽出する。一方、1回以上複合タスクの遷移が行われている場合、候補抽出部152cは、遷移後の複合タスクに応じて遷移候補を抽出する。
そして、遷移決定部152dは、ユーザ端末30による遷移候補の選択結果に基づき、複合タスクの遷移先が短期フローに沿った遷移か否かを判定する(ステップS203)。ユーザ端末30による選択結果が短期フローに沿った遷移である場合(ステップS203Yes)、遷移処理部152eは、短期フローに沿って複合タスクの遷移を実行し(ステップS204)、タスク実行部152gは、遷移後の複合タスクを実行する(ステップS205)。
続いて、候補抽出部152cは、複合タスクの現在位置が短期フローの末尾であるか否かを判定する(ステップS206)。複合タスクの現在位置が短期フローの末尾でない場合(ステップS206No)、ステップS202に戻る。一方、複合タスクの現在位置が短期フローの末尾である場合(ステップS206Yes)、候補抽出部152cは、長期フローに沿った遷移を行うか否かを判定する(ステップS207)。
長期フローに沿った遷移を行わないと判定した場合(ステップS207No)、候補抽出部152cは、フローインスタンス情報13eを更新し(ステップS208)、ステップS202に戻る。一方、長期フローに沿った遷移を行うと判定した場合(ステップS207Yes)、候補抽出部152cは、複合タスクの現在位置が長期フローの末尾であるか否かを判定する(ステップS209)。
長期フローの末尾であると判定した場合(ステップS209Yes)、処理を終了する。これは、この場合、複合タスクの現在位置が複合フローの末尾であるためである。
一方、長期フローの末尾でないと判定した場合(ステップS209No)、ステップS208に進む。
次に、ステップS203において、遷移決定部152dが、複合タスクの遷移が短期フローに沿った遷移でないと判定した場合(ステップS203No)、遷移決定部152dは、未実行タスクへの遷移か否かを判定する(ステップS210)。
未実行タスクへの遷移でない場合(ステップS210No)、遷移決定部152dは、フローインスタンス情報13eを更新し(ステップS211)、遷移処理部152eは、長期フローに沿って複合タスクの遷移を実行する(ステップS212)。そして、未実行タスク抽出部152fは、未実行タスクの抽出処理を実行し(ステップS213)、ステップS205に進む。
一方、未実行タスクへの遷移である場合(ステップS210Yes)、遷移決定部152dは、未実行タスクへの遷移であると判定し、ユーザ端末30によって選択された複合タスクへの遷移を決定する(ステップS214)。また、遷移決定部152dは、未実行タスクを実行後に遷移する複合タスクとして、未実行タスク遷移前の複合タスクを決定する(ステップS215)。遷移処理部152eは、未実行タスクへの遷移を実行し(ステップS216)、タスク実行部152gは未実行タスクを実行する(ステップS217)。
そして、未実行タスク抽出部152fが未実行タスク情報13hを更新し、実行した未実行タスクを削除する(ステップS218)。その後、遷移処理部152eは、ステップS215で遷移決定部152dが決定した複合タスクへの遷移を実行し(ステップS219)、ステップS202に戻る。
[遷移候補抽出処理]
図22は、実施例1に係る遷移候補抽出処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、一例として、図21に示す複合フロー実行処理のステップS202にて処理を起動することができる。
図22に示すように、候補抽出部152cは、短期フローに沿った遷移を行った場合の遷移先の複合タスクを遷移候補として抽出する(ステップS301)。次に、候補抽出部152cは、長期フローに沿った遷移を行った場合に、短期フローに沿った複合タスクにスキップ禁止属性が設定された複合タスクが含まれているか否かを判定する(ステップS302)。スキップ禁止属性が設定された複合タスクがない場合(ステップS302No)、候補抽出部152cは、長期フローに沿った遷移を行った場合の遷移先を複合タスクの遷移候補として抽出する(ステップS303)。一方、スキップ禁止属性が設定された複合タスクが含まれる場合(ステップS302Yes)、またはステップS303の処理が終了した場合、候補抽出部152cは、未実行タスクがあるか否かを判定する(ステップS304)。未実行タスクがある場合(ステップS304Yes)、候補抽出部152cは、未実行タスクを遷移候補として抽出し(ステップS305)、処理を終了する。一方、未実行タスクがない場合(ステップS304No)、処理を終了する。
[未実行タスク抽出処理]
図23は、実施例1に係る未実行タスク抽出処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、一例として、図21に示す複合フロー実行処理のステップS213にて処理を起動することができる。
図23に示すように、未実行タスク抽出部152fは、長期フローに沿った遷移が行われた場合に実行されずスキップされる複合タスクを抽出する(ステップS401)。次に、未実行タスク抽出部152fは、抽出した複合タスクの複合遷移属性がスキップ可属性であるか否かを判定する(ステップS402)。スキップ可属性でない場合(ステップS402No)、未実行タスク抽出部152fは、抽出した複合タスクを未実行タスクに決定する(ステップS403)。一方、スキップ可属性である場合(ステップS402Yes)、未実行タスク抽出部152fは、抽出した全ての複合タスクについて複合遷移属性の確認を行ったか否かを判定する(ステップS404)。複合遷移属性の確認を行っていない複合タスクが存在する場合(ステップS404No)、ステップS402に戻る。一方、全ての複合タスクについて複合遷移属性の確認を行った場合(ステップS404Yes)、処理を終了する。
[効果の一側面]
上述してきたように、本実施例に係るサーバ装置10は、複数の基本フローを組み合わせてマトリックス構造の複合フローを生成する。また、サーバ装置10は、顧客ごとに生成した複合フローを実行する。このとき、サーバ装置10は、複合フローに含まれる複合タスクの複合遷移属性に応じて、複数の基本フローそれぞれに沿った複合タスクの遷移を実行する。このため、複数の基本フローを統合的に管理することができる。したがって、本実施形態に係るサーバ装置10によれば、保険外交員の業務を適切に支援することが可能になる。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
[基本フローの入力方法]
上記の実施例1では、管理者が管理者端末50を介して基本フローを入力するとしたが、これに限定されない。例えば、管理者端末50に予め記憶された基本フローを管理者が選択することで、基本フロー取得部151bが基本フローを取得するようにしてもよい。なお、基本フローが記憶されている装置は管理者端末50に限定されず、例えばサーバ装置10であってもよく、あるいはネットワークNWに接続される別の装置であってもよい。
[複合タスクの生成方法]
上記の実施例1では、複合タスク生成部151eが複合タスクに関する情報を生成するとしたが、これに限定されない。例えば管理者が管理者端末50を介して複合タスクに関する情報を入力するようにしてもよい。図24は、複合フロー生成時の画面構成の一例を示す図である。複合タスク生成部151eが複合タスクに関する情報を管理者端末50から取得する場合、管理者表示制御部151aは、図24に示す画面P41を管理者端末50に表示させる。画面P41は、複合フローを表示するフロー画面領域P42と、複合フローに含まれる複合タスクの詳細を表示するタスク画面領域P43とを有する。
フロー画面領域P42には、複合フローに含まれる複合タスクと、長期フロー及び短期フローとが表示される。またタスク画面領域P43には、フロー画面領域P42で選択された複合タスクTk1h2の詳細情報が表示される。複合タスクTk1h2の詳細情報には、例えば複合タスクTk1h2の名前や複合遷移属性、複合タスクTk1h2実行時に呼び出すリソース等が挙げられる。複合遷移属性は、例えばプルダウンメニューから選択される。また、タスク画面領域P43には、複合タスクTk1h2実行時に呼び出すリソースを追加するためのリソース追加アイコンA41が設けられる。例えば管理者がリソース追加アイコンA41を操作することで画面P41に追加可能なリソースの一覧が表示され、管理者が一覧の中からリソースを選択することで、複合タスクTk1h2に選択したリソースが追加される。
[遷移候補の選択画面]
上記の実施例1では、候補抽出部152cがユーザ端末30に選択候補の一覧を表示するとしたが、これに限定されない。例えば、ユーザが遷移候補を選択する場合に、複合フローを確認しながら遷移候補を選択できるようにしてもよい。図25は、遷移候補を提示する画面構成の一例を示す図である。図25に示すように、ユーザ表示制御部152aは、遷移候補を示す画像として、複合フロー図を含む画像P51をユーザ端末30に表示させる。なお、図25では、図示を簡略化するために、短期フロー及び長期フローに含まれる基本タスクの数をいずれも「3」としている。また、図25では、複合タスクの現在位置を斜線を付した選択アイコンA51で示し、遷移候補の複合タスクを網掛けを付した選択アイコンA52で示している。
このように、複合フロー図で遷移候補を示すことで、ユーザが複合フローにおける複合タスクの現在位置や、遷移候補の位置を視覚的に確認することができる。
[複合遷移属性の設定]
上記の実施例1では、複合タスク生成部151eが複合タスクの複合遷移属性を設定する場合、短期フローの基本遷移属性を複合遷移属性とするとしたが、これに限定されない。例えば、複合タスク生成部151eが短期フロー及び長期フローの基本遷移属性のうち遷移条件が厳しい遷移属性を複合遷移属性に設定するようにしてもよい。この場合、複合タスク生成部151eは、「スキップ禁止属性」、「事後実行可属性」、「スキップ可属性」の順に複合遷移属性を設定する。
あるいは、複合遷移属性を管理者が設定できるようにしてもよい。図26は、複合遷移属性の設定の一例を説明するための図である。図26(a)に示すように、例えば、基本タスク取得部151cは、基本タスクの基本遷移属性に加え、組み合わせ遷移属性を取得し、基本タスク情報13bとして記憶部13に記憶する。組み合わせ遷移属性は、短期フロー及び長期フローを組み合わせて複合フローを生成したときに、複合タスクの複合遷移属性として設定される属性である。図26(a)では、長期フローの基本タスクTk3、Tk4の組み合わせ属性として事後実行可属性とスキップ可属性とがそれぞれ設定される。したがって、複合タスク生成部151eは、図26(b)に示すように、基本タスクTk3に対応する複合タスクTk3h1、Tk3h2等の複合遷移属性を基本タスクTh1、Th2等の基本遷移属性によらず事後実行可に設定する。同様に、複合タスク生成部151eは、基本タスクTk4に対応する複合タスクTk4h1、Tk4h2等の複合遷移属性を基本タスクTh1、Th2等の基本遷移属性によらずスキップ可に設定する。
なお、短期フロー及び長期フローのどちらにも組み合わせ属性が設定されている場合は、例えば、短期フローに設定された組み合わせ属性を複合遷移属性に設定するようにしてもよい。
また、複合タスク生成部151eが複合フローの遷移方向に応じて複合遷移属性を設定するようにしてもよい。すなわち、複合タスク生成部151eは、短期フローに沿った遷移を行う場合の複合遷移属性として短期フローの基本遷移属性を設定し、長期フローに沿った遷移を行う場合の複合遷移属性として長期フローの基本遷移属性を設定する。図27は、複合遷移属性に応じた遷移の一例を説明するための図である。図27に示すように、複合タスクTk2h2に対応する基本タスクTh2の基本遷移属性がスキップ禁止属性であるとする。このとき、矢印A61に示す短期フローに沿った複合タスクの遷移を行うとすると、遷移処理部152eは、複合タスクTk2h2はスキップ禁止であるとして複合タスクTk2h2を実行して次の複合タスクTk2h3への遷移を行う。一方、複合タスクTk2h2に対応する基本タスクTk2の基本遷移属性がスキップ可属性であるとする。このとき、矢印A62に示す長期フローに沿った複合タスクの遷移を行うとすると、遷移処理部152eは、複合タスクTk2h2はスキップして、例えば複合タスクTk3h2への遷移を実行する。このように、遷移方向に応じた遷移を実行することができる。
[複合遷移属性の種類]
上記の実施例1では、複合遷移属性は、スキップ可属性、スキップ禁止属性及び事後実行可属性の3つとしたが、これに限定されない。これらの複合遷移属性のほかに、例えば自動実行可属性が複合遷移属性に含まれていてもよい。自動実行可属性は、未実行タスクとして抽出された場合に、例えばユーザからの入力によらず、タスク実行部152gが当該未実行タスクの実行を行うことを許可する属性である。図28は、複合遷移属性に応じた遷移の一例を説明するための図である。図28に示すように、矢印A11、A15に沿った遷移が行われた後に、矢印A23に沿った遷移が行われるとする。この場合、未実行タスク抽出部152fによって未実行タスクTk2h4、Tk3h1が抽出される。抽出された未実行タスクTk2h4、Tk3h1に自動実行可属性が設定されている場合、遷移処理部152eが矢印A71、A72に沿って当該未実行タスクTk2h4、Tk3h1への遷移を実行する。また、タスク実行部152gが遷移後の未実行タスクTk2h4、Tk3h1を実行する。これにより、ユーザが未実行タスクTk2h4、Tk3h1を実行しなくても複合フローを実行することができ、ユーザの手間を削減することができる。
あるいは、上記した自動実行可属性以外にも、例えば先行実施可属性が複合遷移属性に含まれていてもよい。例えば、複合タスクにスキップ禁止属性が設定されている場合、当該複合タスクをスキップする長期フローに沿った遷移は行えない。そこで、スキップ禁止属性が設定された複合タスクをスキップし、他の複合タスクを先行して実施できるようにするために、複合タスク生成部151eが、スキップ可属性、スキップ禁止属性及び事後実行可属性の3つに加え、先行実施可属性も設定するものとする。図29は、複合遷移属性の設定の一例を説明するための図である。図29に示すように、基本タスクTh2に先行実施可属性が設定されている場合、複合タスク生成部151eは、例えば複合タスクTk1h2、Tk5h2等に先行して実施できる先行実施可属性を設定する。図29に示すように、先行実施可属性は、他のスキップ可属性、スキップ禁止属性及び事後実行可属性とともに設定される。このように複合タスク生成部151eは、複合遷移属性を複数設定することもできる。
遷移処理部152eは、遷移先の複合タスクに先行実施可属性が設定されている場合、未実行タスクにスキップ禁止属性が設定された複合タスクが含まれる場合であっても、先行実施可属性が設定された複合タスクに遷移する。なお、遷移処理部152eは、先行実施可属性が設定された複合タスク実行後は、当該複合タスクに遷移する前の複合タスクに戻るものとする。
[保険業務以外への適用]
上記の実施例1では、保険外交員が行うタスクの管理を行う情報処理システム1に複合フロー生成処理や複合フロー実行処理を適用する場合を例示したが、適用分野は保険業務分野に限定されない。例えば、銀行の投資商品販売を支援する銀行分野の他、病院での診察を支援する病院診察分野や、プログラム開発等の社内でのプロジェクトの管理を支援する社内業務分野にも、複数の基本フローを組み合わせた複合フローの管理が必要なことから、複合フロー生成処理や複合フロー実行処理を同様に適用できる。
このとき、情報処理システム1が銀行の投資商品販売業務を支援する場合、一例として、顧客の入店受け付けから席の案内を行い、サービス提供を行い、顧客が退店するまでのワークフローが短期フローに相当する。また、顧客に対して株式投資や投資商品の説明を行い、投資商品の購入や売却を行うワークフローが長期フローに相当する。
また、情報処理システム1を病院診察分野に適用する場合、一例として、病院の受け付けを行い、診察を受けて、精算を行うまでのワークフローが短期フローに相当する。また、診察内容として、簡易検査を行い、検査結果に基づく診断や精密検査を行って治療を行うワークフローが長期フローに相当する。
また、情報処理システム1を、プログラム開発業務に適用する場合、一例として、プログラムの設計、実装、検査を含むワークフローが短期フローに相当する。また、プログラムの複数の機能を順に実装するワークフローが長期フローに相当する。
このように、保険外交員が行うタスクの管理以外の分野であっても、複数のワークフローを統合的に管理することができる。
[多次元マトリックス構造の複合フロー]
上記の実施例1では、二次元マトリックス構造の複合フローを例示したが、複合フローの構造は二次元マトリックス構造に限定されない。例えば、複合フロー生成部151dが短期フロー、中期フロー及び長期フローを組み合わせた三次元マトリックス構造の複合フローを生成するようにしてもよい。あるいは、複合フロー生成部151dが4つ以上の基本フローを組み合わせて、四次元以上の多次元マトリックス構造の複合フローを生成するようにしてもよい。
[基本フローの構成]
上記の実施例1では、基本フローが条件分岐を含まず、基本タスクを順次実行する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、基本フローに条件分岐や反復が含まれていてもよい。
[分散及び統合]
また、図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されておらずともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、管理者表示制御部151a、基本フロー取得部151b、基本タスク取得部151c、複合フロー生成部151d、複合タスク生成部151e、ユーザ表示制御部152a、新規登録部152b、候補抽出部152c、遷移決定部152d、遷移処理部152e、未実行タスク抽出部152fまたはタスク実行部152gをサーバ装置10の外部装置としてネットワークNW経由で接続するようにしてもよい。また、管理者表示制御部151a、基本フロー取得部151b、基本タスク取得部151c、複合フロー生成部151d、複合タスク生成部151e、ユーザ表示制御部152a、新規登録部152b、候補抽出部152c、遷移決定部152d、遷移処理部152e、未実行タスク抽出部152fまたはタスク実行部152gを別の装置がそれぞれ有し、ネットワーク接続されて協働することで、上記のサーバ装置10の機能を実現するようにしてもよい。
[複合フロープログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図30を用いて、上記の実施例と同様の機能を有する複合フロープログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図30は、実施例1及び実施例2に係る複合フロープログラムを実行するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。図30に示すように、コンピュータ100は、通信部130と、CPU150と、ROM160と、HDD170と、RAM180とを有する。これら130〜180の各部はバス140を介して接続される。
HDD170には、図30に示すように、上記の実施例1で示した管理者表示制御部151a、基本フロー取得部151b、基本タスク取得部151c、複合フロー生成部151d、複合タスク生成部151e、ユーザ表示制御部152a、新規登録部152b、候補抽出部152c、遷移決定部152d、遷移処理部152e、未実行タスク抽出部152f及びタスク実行部152gと同様の機能を発揮する複合フロープログラム170aが記憶される。この複合フロープログラム170aは、図2に示した管理者表示制御部151a、基本フロー取得部151b、基本タスク取得部151c、複合フロー生成部151d、複合タスク生成部151e、ユーザ表示制御部152a、新規登録部152b、候補抽出部152c、遷移決定部152d、遷移処理部152e、未実行タスク抽出部152f及びタスク実行部152gの各構成要素と同様、統合又は分離してもかまわない。すなわち、HDD170には、必ずしも上記の実施例1で示した全てのデータが格納されずともよく、処理に用いるデータがHDD170に格納されればよい。
このような環境の下、CPU150は、HDD170から複合フロープログラム170aを読み出した上でRAM180へ展開する。この結果、複合フロープログラム170aは、図30に示すように、複合フロープロセス180aとして機能する。この複合フロープロセス180aは、RAM180が有する記憶領域のうち複合フロープロセス180aに割り当てられた領域にHDD170から読み出した各種データを展開し、この展開した各種データを用いて各種の処理を実行する。例えば、複合フロープロセス180aが実行する処理の一例として、図20〜図23に示す処理などが含まれる。なお、CPU150では、必ずしも上記の実施例1で示した全ての処理部が動作せずともよく、実行対象とする処理に対応する処理部が仮想的に実現されればよい。
なお、上記の複合フロープログラム170aは、必ずしも最初からHDD170やROM160に記憶されておらずともかまわない。例えば、コンピュータ100に挿入されるフレキシブルディスク、いわゆるFD、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に複合フロープログラム170aを記憶させる。そして、コンピュータ100がこれらの可搬用の物理媒体から複合フロープログラム170aを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ100に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに複合フロープログラム170aを記憶させておき、コンピュータ100がこれらから複合フロープログラム170aを取得して実行するようにしてもよい。
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)複数の基本タスクをそれぞれ含む複数の基本フローを取得するフロー取得部と、
複数の前記基本フローを組み合わせて、各基本フローの複数の前記基本タスクそれぞれに対応する複数の複合タスクを含む多次元マトリックス構造の複合フローを生成するフロー生成部と、
複数の前記基本フローの少なくとも1つに含まれる複数の前記基本タスクに設定され、前記基本タスク間の遷移に関する情報を含む基本遷移属性に基づき、複数の前記複合タスクごとに前記複合タスク間の遷移に関する情報を含む複合遷移属性を設定する設定部と、
前記複合遷移属性に基づき、複数の前記複合タスクの遷移を行う遷移処理部と、
を有する情報処理装置。
(付記2)前記遷移処理部は、複数の前記基本フローのうちの1つである第1基本フローに沿って、前記複合タスクの遷移を行う付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)前記遷移処理部は、前記第1基本フローに沿った遷移が終了した場合に、前記第1基本フローの先頭に遷移する付記2に記載の情報処理装置。
(付記4)前記遷移処理部は、前記第1基本フローに沿った遷移が終了した場合に、前記第1基本フローとは異なる第2基本フローに沿って遷移するとともに前記第1基本フローの先頭に遷移する付記2または3に記載の情報処理装置。
(付記5)前記遷移処理部は、前記第1基本フローとは異なる第2基本フローであって、前記第1基本フローの前記基本タスクに対応する当該第2基本フローに沿って前記複合タスクの遷移を行う付記2〜4のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(付記6)前記設定部は、前記複合タスクの実行を条件として当該複合タスクから別の前記複合タスクへの遷移を許可するスキップ禁止属性を含む前記複合遷移属性を設定し、
前記遷移処理部は、前記第1基本フローの遷移方向であって現在位置から前記第2基本フローに沿った遷移後の前記複合タスクまでの間にある前記複合タスクに前記スキップ禁止属性が設定されているか否かに応じて、前記第2基本フローに沿った遷移を行う付記5に記載の情報処理装置。
(付記7)前記第2基本フローに沿った前記複合タスクの遷移を行った場合に前記第1基本フローの遷移方向であって現在位置から前記第2基本フローに沿った遷移後の前記複合タスクまでの間にある前記複合タスクの中から、複合遷移属性に応じて未実行の前記複合タスクを抽出する抽出部をさらに有する付記5または6に記載の情報処理装置。
(付記8)前記遷移処理部は、前記抽出部が抽出した前記複合タスクに遷移し、当該複合タスクの実行後は遷移前の前記複合タスクに戻る付記7に記載の情報処理装置。
(付記9)前記第2基本フローに沿った前記複合タスクの遷移を行った場合に、前記第1基本フローの遷移方向であって現在位置から前記第2基本フローに沿った遷移後の前記複合タスクまでの間にある前記複合タスクを実行するタスク実行部をさらに有する付記5〜8のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(付記10)前記設定部は、前記第1基本フローの各基本タスクに設定された前記基本遷移属性を、当該基本タスクに対応する前記複合タスクの前記複合遷移属性に設定する付記2〜9のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(付記11)前記設定部は、各基本フローの前記基本タスクに設定された前記基本遷移属性と当該基本フローの遷移方向とを対応付けた前記複合遷移属性を設定し、
前記遷移処理部は、前記複合タスクの遷移方向に応じた前記複合遷移属性に基づき、前記複合タスクの遷移を行う付記1〜9のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(付記12)複数の前記基本フロー及び前記複合遷移属性に基づき、前記遷移処理部による遷移先候補を抽出する候補抽出部をさらに有し、
前記遷移処理部は、前記候補抽出部が抽出した遷移先候補のうちの1つに遷移する付記1〜11のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(付記13)設定部は、複数の前記複合タスクに設定された前記複合遷移属性及び現在位置によらずに遷移を許可する先行実行属性を含む前記複合遷移属性を設定し、
前記遷移処理部は、遷移先の前記複合タスクに前記先行実行属性が設定されている場合、当該複合タスクに遷移し、当該複合タスクの実行後は遷移前の前記複合タスクに戻る付記1〜12のいずれか一つに記載の情報処理装置。
(付記14)情報処理装置と、
前記情報処理装置に接続する端末と、を有し、
前記情報処理装置は、
複数の基本タスクをそれぞれ含む複数の基本フローを取得するフロー取得部と、
複数の前記基本フローを組み合わせて、各基本フローの複数の前記基本タスクそれぞれに対応する複数の複合タスクを含む多次元マトリックス構造の複合フローを生成するフロー生成部と、
複数の前記基本フローの少なくとも1つに含まれる複数の前記基本タスクに設定され、前記基本タスク間の遷移に関する情報を含む基本遷移属性に基づき、複数の前記複合タスクごとに前記複合タスク間の遷移に関する情報を含む複合遷移属性を設定する設定部と、
前記複合遷移属性に基づき、複数の前記複合タスクの遷移を行う遷移処理部と、
前記複合タスクに関する情報を前記端末に出力する出力部と、
前記端末からの入力に応じて前記複合タスクを実行するタスク実行部と、
を有する情報処理システム。
(付記15)前記遷移処理部は、複数の前記基本フローのうちの1つである第1基本フローに沿って、前記複合タスクの遷移を行う付記14に記載の情報処理システム。
(付記16)前記遷移処理部は、前記第1基本フローに沿った遷移が終了した場合に、前記第1基本フローの先頭に遷移する付記15に記載の情報処理システム。
(付記17)複数の基本タスクをそれぞれ含む複数の基本フローを取得し、
複数の前記基本フローを組み合わせて、各基本フローの複数の前記基本タスクそれぞれに対応する複数の複合タスクを含む多次元マトリックス構造の複合フローを生成し、
複数の前記基本フローの少なくとも1つに含まれる複数の前記基本タスクに設定され、前記基本タスク間の遷移に関する情報を含む基本遷移属性に基づき、複数の前記複合タスクごとに前記複合タスク間の遷移に関する情報を含む複合遷移属性を設定し、
前記複合遷移属性に基づき、複数の前記複合タスクの遷移を行う
処理がコンピュータにより実行されることを特徴とする情報処理方法。
(付記18)複数の前記基本フローのうちの1つである第1基本フローに沿って、前記複合タスクの遷移を行う付記17に記載の情報処理方法。
(付記19)前記第1基本フローに沿った遷移が終了した場合に、前記第1基本フローの先頭に遷移する付記18に記載の情報処理方法。
1 情報処理システム
10 サーバ装置
11 通信I/F部
13 記憶部
15 制御部
151a 管理者表示制御部
151b 基本フロー取得部
151c 基本タスク取得部
151d 複合フロー生成部
151e 複合タスク生成部
152a ユーザ表示制御部
152b 新規登録部
152c 候補抽出部
152d 遷移決定部
152e 遷移処理部
152f 未実行タスク抽出部
152g タスク実行部
30 ユーザ端末
50 管理者端末

Claims (15)

  1. 複数の基本タスクをそれぞれ含む複数の基本フローを取得するフロー取得部と、
    複数の前記基本フローを組み合わせて、各基本フローの複数の前記基本タスクそれぞれに対応する複数の複合タスクを含む多次元マトリックス構造の複合フローを生成するフロー生成部と、
    複数の前記基本フローの少なくとも1つに含まれる複数の前記基本タスクに設定され、前記基本タスク間の遷移に関する情報を含む基本遷移属性に基づき、複数の前記複合タスクごとに前記複合タスク間の遷移に関する情報を含む複合遷移属性を設定する設定部と、
    前記複合遷移属性に基づき、複数の前記複合タスクの遷移を行う遷移処理部と、
    を有する情報処理装置。
  2. 前記遷移処理部は、複数の前記基本フローのうちの1つである第1基本フローに沿って、前記複合タスクの遷移を行う請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記遷移処理部は、前記第1基本フローに沿った遷移が終了した場合に、前記第1基本フローの先頭に遷移する請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記遷移処理部は、前記第1基本フローに沿った遷移が終了した場合に、前記第1基本フローとは異なる第2基本フローに沿って遷移するとともに前記第1基本フローの先頭に遷移する請求項2または3に記載の情報処理装置。
  5. 前記遷移処理部は、前記第1基本フローとは異なる第2基本フローであって、前記第1基本フローの前記基本タスクに対応する当該第2基本フローに沿って前記複合タスクの遷移を行う請求項2〜4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記設定部は、前記複合タスクの実行を条件として当該複合タスクから別の前記複合タスクへの遷移を許可するスキップ禁止属性を含む前記複合遷移属性を設定し、
    前記遷移処理部は、前記第1基本フローの遷移方向であって現在位置から前記第2基本フローに沿った遷移後の前記複合タスクまでの間にある前記複合タスクに前記スキップ禁止属性が設定されているか否かに応じて、前記第2基本フローに沿った遷移を行う請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記第2基本フローに沿った前記複合タスクの遷移を行った場合に前記第1基本フローの遷移方向であって現在位置から前記第2基本フローに沿った遷移後の前記複合タスクまでの間にある前記複合タスクの中から、複合遷移属性に応じて未実行の前記複合タスクを抽出する抽出部をさらに有する請求項5または6に記載の情報処理装置。
  8. 前記遷移処理部は、前記抽出部が抽出した前記複合タスクに遷移し、当該複合タスクの実行後は遷移前の前記複合タスクに戻る請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記第2基本フローに沿った前記複合タスクの遷移を行った場合に、前記第1基本フローの遷移方向であって現在位置から前記第2基本フローに沿った遷移後の前記複合タスクまでの間にある前記複合タスクを実行するタスク実行部をさらに有する請求項5〜8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. 前記設定部は、前記第1基本フローの各基本タスクに設定された前記基本遷移属性を、当該基本タスクに対応する前記複合タスクの前記複合遷移属性に設定する請求項2〜9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. 前記設定部は、各基本フローの前記基本タスクに設定された前記基本遷移属性と当該基本フローの遷移方向とを対応付けた前記複合遷移属性を設定し、
    前記遷移処理部は、前記複合タスクの遷移方向に応じた前記複合遷移属性に基づき、前記複合タスクの遷移を行う請求項1〜9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  12. 複数の前記基本フロー及び前記複合遷移属性に基づき、前記遷移処理部による遷移先候補を抽出する候補抽出部をさらに有し、
    前記遷移処理部は、前記候補抽出部が抽出した遷移先候補のうちの1つに遷移する請求項1〜11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  13. 設定部は、複数の前記複合タスクに設定された前記複合遷移属性及び現在位置によらずに遷移を許可する先行実行属性を含む前記複合遷移属性を設定し、
    前記遷移処理部は、遷移先の前記複合タスクに前記先行実行属性が設定されている場合、当該複合タスクに遷移し、当該複合タスクの実行後は遷移前の前記複合タスクに戻る請求項1〜12のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  14. 情報処理装置と、
    前記情報処理装置に接続する端末と、を有し、
    前記情報処理装置は、
    複数の基本タスクをそれぞれ含む複数の基本フローを取得するフロー取得部と、
    複数の前記基本フローを組み合わせて、各基本フローの複数の前記基本タスクそれぞれに対応する複数の複合タスクを含む多次元マトリックス構造の複合フローを生成するフロー生成部と、
    複数の前記基本フローの少なくとも1つに含まれる複数の前記基本タスクに設定され、前記基本タスク間の遷移に関する情報を含む基本遷移属性に基づき、複数の前記複合タスクごとに前記複合タスク間の遷移に関する情報を含む複合遷移属性を設定する設定部と、
    前記複合遷移属性に基づき、複数の前記複合タスクの遷移を行う遷移処理部と、
    前記複合タスクに関する情報を前記端末に出力する出力部と、
    前記端末からの入力に応じて前記複合タスクを実行するタスク実行部と、
    を有する情報処理システム。
  15. 複数の基本タスクをそれぞれ含む複数の基本フローを取得し、
    複数の前記基本フローを組み合わせて、各基本フローの複数の前記基本タスクそれぞれに対応する複数の複合タスクを含む多次元マトリックス構造の複合フローを生成し、
    複数の前記基本フローの少なくとも1つに含まれる複数の前記基本タスクに設定され、前記基本タスク間の遷移に関する情報を含む基本遷移属性に基づき、複数の前記複合タスクごとに前記複合タスク間の遷移に関する情報を含む複合遷移属性を設定し、
    前記複合遷移属性に基づき、複数の前記複合タスクの遷移を行う
    処理がコンピュータにより実行されることを特徴とする情報処理方法。
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