JP2018203441A - 室内揚重装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】室内揚重装置において、天井が低い室内においても十分な吊上げ代を確保し、作業性を向上させることである。【解決手段】室内揚重装置10は、複数の支柱によって支持され矩形枠形状を有する上枠体と、矩形枠形状を構成する2本の長辺に渡され短辺方向に延びる第1軸と第2軸とを有する。また、第1軸周りに回転可能な第1ワイヤ掛車80と、第2軸周りに回転可能な第2ワイヤ掛車82と、矩形枠形状を構成する2つの短辺の一方に回転可能に支持されたワイヤ返し車84と、2つの短辺の他方に設けられるワイヤ固定部86とを有する。さらに、揚重対象機器を吊上げる吊上部40と、吊上部40に懸けられるワイヤ50と、ワイヤ50を繰り出し巻取るドラムを有し、ワイヤ返し車84の下方側で支柱に保持されたウインチ部60を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、室内揚重装置に係り、特に、室内の揚重作業において、揚重対象機器の吊上げ代を十分に確保したい室内揚重装置に関する。
室内揚重装置としては、揚重装置としてチェーンブロックやウインチ等を用いる門型揚重装置が知られている。
特許文献1は、エレベーターの機械室内で巻上機等を移動させるときの門型揚重装置において、チェーンブロックを用いて巻上機等を吊上げると、機械室の天井が低い場合、巻上チェーンの吊上げ代が十分に確保できないことを指摘している。ここでは、一対の支柱と、各支柱の上部に設けられる2つのビーム受けと、2つのビーム受けの間に架設されたビームを含む門型の支持台において、ビームに沿って手動で移動可能なトロリー部に第1の返し車、一方側のビーム受けに第2の返し車を設ける。そして、一方側のビーム受けを有する一方側の支柱に電動ウインチを設け、基端部が電動ウインチのドラムに巻き付けられるワイヤの先端部は、第2の返し車、第1の返し車を経て、トロリー部から垂下し、先端に巻上機等を連結できるシャックルを有する。
この構造において、機械室床面にある巻上機等を所望の位置に移動させるのは、次のようにする。巻上機等にシャックルを取付け、吊上げ方向に電動ウインチを駆動する。特許文献1の構造によれば、トロリー部の底部までシャックルが上がるので、トロリー部にチェーンブロックを懸架するよりも巻上機等を高い位置まで吊上げられる。適当な高さまで吊上げると電動ウインチの動作を一旦停止させる。そして、ワイヤクリップとストッパを用いてワイヤが逆送しないようにし、その状態で、手動でトロリー部をビーム上の所望の位置に移動させる。これによって、巻上機等の高さ位置をそのままにして所望の位置まで移動できる。所望の移動位置に来たら、固定金具を用いてトロリー部をビームに対し固定する。そして、ワイヤクリップとストッパを外し、電動ウインチを逆転させて、巻上機等を機械室の床面に降ろす。
特許文献2には、エレベーターの機械室内で巻上機等を移動するための揚重装置として、一対の脚部と、その間に配置された水平梁部とを門型に組んで架台とし、一方の脚部にチェーンブロックを取付け、水平梁部に2個のプーリを設ける構成が述べられている。揚重用ロープは、一端がシャックル等で巻上機等に直接的に取り付けられ、2つのプーリによって移動方向を約180度変えられて、チェーンブロックのチェーンに連結される。この構成は、特許文献1で支柱に設けられる電動ウインチに代えて、脚部にチェーンブロックを設けたものに相当するが、2つのプーリは固定位置であるので、巻上機等を揚重できるが、そのままでは機械室内での平面的な移動を行わせることができないと考えられる。
特開2000−103589号公報 特開2001−151476号公報
特許文献1,2において、エレベーターの機械室内の揚重作業を取り上げているのは、一般的にエレベーターの機械室は、巻上機や制御盤等の重量物が配置され、その入替や配置変更を行うには、室内揚重装置を必要とするためである。室内揚重装置として、従来から知られているチェーンブロックやウインチ等を用いる門型揚重装置を、エレベーターの機械室に設置すると、機械室の天井高さの制約等によって、場合によって十分な吊上げ代が取れず、揚重対象機器の入替作業等の作業性がよくない。エレベーターの機械室のみならず、一般的に室内の天井高さは制約があり、揚重対象機器の吊上げ代が十分に取れないことが多い。
本発明の目的は、室内の揚重作業において、十分な吊上げ代を確保できて作業性がよい室内揚重装置を提供することである。
本開示に係る室内揚重装置は、床面から上方に向けて立設された複数の支柱と、複数の支柱によって支持され、互いに平行に配置された第1長辺及び第2長辺、及び、互いに平行に配置された第1短辺及び第2短辺で構成される矩形枠形状を有する上枠体と、一方端が第1長辺側に配置され他方端が第2長辺側に配置され短辺の延伸方向である短辺方向に平行な第1軸と、一方端が第1長辺側に配置され他方端が第2長辺側に配置され第1軸と所定の平行離間間隔を隔てて配置された第2軸と、第1軸周りに回転可能な第1ワイヤ掛車と、第2軸周りに回転可能な第2ワイヤ掛車と、第1短辺周りに回転可能に支持されたワイヤ返し車と、揚重用滑車、及び、揚重用滑車に取付けられ揚重対象機器を吊上げる取付部を有する吊上部と、揚重用滑車に懸けられるワイヤであって、一端は揚重用滑車から上方に延伸し第1ワイヤ掛車からワイヤ返し車へ向かって長辺方向に平行に延伸しワイヤ返し車から下方に延伸し、他端は揚重用滑車から上方に延伸し第2ワイヤ掛車から第2短辺に向かって長辺方向に平行に延伸し第2短辺のワイヤ固定部に固定されたワイヤと、ワイヤを繰り出し巻取るドラムを有し、ワイヤ返し車の下方側で支柱に保持されたウインチ部と、を備える。
上記構成によれば、支柱に支持される上枠体にチェーンブロックを取り付ける代わりに、揚重用滑車と、揚重用滑車に懸けられるワイヤを繰り出し巻取るウインチ部とを用いる。上枠体の高さにワイヤの他端が固定されるワイヤ固定部が設けられ、上枠体を支持する支柱にウインチ部が保持されて設けられる。そして、揚重用滑車に懸けられるワイヤは、一端が揚重用滑車から上方に延伸し第1ワイヤ掛車からワイヤ返し車へ向かって延伸しワイヤ返し車から下方に延伸してウインチ部に至る。ワイヤの他端は、揚重用滑車から上方に延伸し第2ワイヤ掛車から延伸してワイヤ固定部に固定される。
ウインチ部を作動させてワイヤを巻き取ると、揚重用滑車は、第1ワイヤ掛車と第2ワイヤ掛車の間を上方に引き上げられ、上枠体の高さ近くまで揚重することができる。チェーンブロックの場合は、減速歯車やロードチェーン等を収納する組立体の大きさで揚重高さが制限されるが、上記構成によればその制約を受けないので、天井が低い室内においても吊上げ代を大きく取れる。
また、ウインチ部は、支柱に保持されて設けられるので、揚重対象機器から離れたところで揚重操作を行えるので、揚重対象機器の直上に設けられるチェーンブロックの操作に比べ、作業性が向上し、作業安全性も向上する。
本開示に係る室内揚重装置において、第1軸と第2軸は、それぞれの一方端が一方端移動台に取付けられ、他方端が他方端移動台に取付けられ、一方端移動台と他方端移動台とは、それぞれ第1長辺と第2長辺に案内されて長辺方向に移動可能であることが好ましい。
上記構成によれば、第1ワイヤ掛車が回転可能に設けられる第1軸と、第2ワイヤ掛車が回転可能に設けられる第2軸とが、所定の平行離間距離を維持しながら、長辺方向に移動可能である。ここで、ウインチ部が動作を停止すると、第1ワイヤ掛車と第2ワイヤ掛車との間に配置されている吊上部の上下方向の移動も停止する。この状態で、第1軸と第2軸とを上枠体の長辺方向に移動させると、吊上部も長辺方向に移動する。このとき、ワイヤ固定部からウインチ部までのワイヤの全長は固定されているので、吊上部の高さ位置、および吊上部によって吊上げられる揚重対象機器の高さ位置は変わらない。このように、ウインチ部の動作を停止させた状態で、吊上部によって吊上げられる揚重対象機器について、高さ位置を変えずに、長辺方向に沿って移動させることができる。したがって、揚重対象機器について高さ位置を変えないまま、平面的な位置移動を行うことが可能であり、室内の揚重対象機器の交替や位置移動の作業効率が向上する。
本開示に係る室内揚重装置において、一方端移動台は、第1長辺の縁部に宛がわれる案内板、及び、第1長辺上を転動可能な一方端コロ部を有し、他方端移動台は、第2長辺の縁部に宛がわれる案内板、及び、第2長辺上を転動可能な他方端コロ部を有することが好ましい。上記構成によれば、コロ部を用いて移動できるので、移動抵抗が摺動に比べ少ない。
本開示に係る室内揚重装置において、第1長辺と第2長辺は、それぞれ長手方向に延びる円柱部材で構成され、一方端コロ部と他端コロ部とは、円柱部材の上を転動可能であることが好ましい。上記構成によれば、コロ部は円柱部材上を転動できるので、移動抵抗がさらに少なくなる。
本開示に係る室内揚重装置において、一方端移動台の一方端コロ部は、第1軸周りに回転可能な一方端第1コロ、及び、第2軸周りに回転可能な一方端第2コロであり、他方端移動台の他方端コロ部は、第1軸周りに回転可能な他方端第1コロ、及び、第2軸周りに回転可能な他方端第2コロであることが好ましい。上記構成によれば、コロ部の回転軸を特別に設けなくても、コロ部は、第1軸と第2軸に回転可能に設けられるので、構成が簡単になる。
本開示に係る室内揚重装置において、第1ワイヤ掛車は第1軸の軸方向に沿って移動可能であり、第2ワイヤ掛車は第2軸の軸方向に沿って移動可能であり、ワイヤ返し車は第1短辺の延伸方向に沿って移動可能であり、第2短辺のワイヤ固定部は第2短辺の延伸方向に沿って移動可能であり、ウインチ部は、短辺方向に平行に移動可能であることが好ましい。
上記構成によれば、第1ワイヤ掛車、第2ワイヤ掛車、ワイヤ返し車、ワイヤ固定部、ウインチ部のいずれもが、上枠体の短辺方向に沿って移動可能である。これを利用して、例えば、ウインチ部の動作を停止した状態において、吊上部に吊り下げられた揚重対象機器を上枠体の短辺方向に沿って移動させると共に、ウインチ部とワイヤ固定部を上枠体の短辺方向に沿って移動させる。こうすることで、ウインチ部の動作を停止させた状態で、吊上部によって吊上げられる揚重対象機器について、高さ位置を変えずに、上枠体の長辺方向に沿った移動のみならず、短辺方向に沿った移動も可能となる。これによって、室内の揚重対象機器の交替や位置移動の作業効率がさらに向上する。
本開示に係る室内揚重装置において、ウインチは、電動ウインチである。上記構成によれば、チェーンブロックの手操作に比較して、室内の揚重作業の安全性や作業性が向上する。
上記構成の室内揚重装置によれば、天井が低い室内においても十分な吊上げ代を確保できて作業性がよい。
実施の形態に係る室内揚重装置の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係る室内揚重装置を用いての揚重作業の手順を示すフローチャートである。 図2において、初期状態を示す図である。 図3に続き、揚重対象機器としての巻上機の直上に吊上部を移動させた状態を示す図である。 図4に引き続き、ウインチ部を動作させてワイヤを繰り出し、巻上機に向かって吊上部を下降させ、吊上部の取付部であるフックに巻上機に巻き付けた引き上げロープを懸けた状態を示す図である。 図5に引き続き、ウインチ部を動作させてワイヤを巻取り、吊上部を上昇させて巻上機を機械室の床面から吊上げた状態を示す図である。 図6に引き続き、ウインチ部の動作を停止させ、巻上機を吊上げた状態の吊上部を上枠体の長辺方向に沿って移動させて所望の設置位置の真上に巻上機を持ってきた状態を示す図である。 図7に引き続き、ウインチ部を動作させてワイヤを繰り出し、吊上部を下降させ、巻上機を所望の設置位置の床面に降ろした状態を示す図である。 図8に引き続き、吊上部の取付部であるフックから巻上機に巻き付けた引き上げロープを外し、ウインチ部を動作させてワイヤを巻取り、吊上部を上方に引き上げた状態を示す図である。 ウインチ部の動作を停止させた状態で、吊上部によって吊上げられた巻上機について、高さ位置を変えずに、上枠体の短辺方向に沿って移動させる作業の例を示すモデル図である。
以下に図面を用いて本開示に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下では、揚重作業を行う室内として機械室を述べるが、これは説明のための例示である。機械室は、エレベーターの機械室であってもよく、空調機、トランス、ボイラー、発電機等の機器が配置される一般的な機械室であってもよい。これ以外でも、揚重装置の吊上げ代を十分に確保したい室内であれば、本開示の室内揚重装置が好適に適用できる。
また、揚重対象機器として、エレベーター部品である巻上機を述べるが、これは説明のための例示で、巻上機以外の機器でもよい。例えば、エレベーターの機械室内であれば、制御盤等であってもよく、一般的な機械室の場合は、空調機、トランス、ボイラー、発電機等が揚重対象機器となる。
以下で述べる支柱の数、上枠体を構成する長辺と短辺の形状等は、説明のための例示であって、本開示に係る実施の形態における室内揚重装置の仕様等に合わせ、適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、室内揚重装置10の構成を示す斜視図である。以下では、特に断らない限り、室内揚重装置10を、揚重装置10と呼ぶ。揚重装置10は、吊上げ代を十分に確保したい機械室6の室内において、入替や配置変更を行いたい機器を揚重対象機器として、揚重対象機器を床面8から持ち上げる揚重作業に用いる装置である。
揚重装置10は、4本の支柱11,12,13,14と、支柱11,12,13,14によって支持され矩形枠形状を有する上枠体20とを含む。これらは架台を構成する。また、揚重対象機器を吊上げるための吊上部40と、吊上部40に懸けられるワイヤ50と、ワイヤ50を繰り出し巻取るウインチ部60とを含む。さらに、ウインチ部60のワイヤ50の繰り出し巻取に応じて吊上部40を昇降させる機構として、第1軸70と第2軸72、第1ワイヤ掛車80と第2ワイヤ掛車82とワイヤ返し車84とワイヤ固定部86を含む。さらに、吊上部40について機械室6の床面8に平行な平面的移動を行わせる機構として、一方端移動台90と他方端移動台91を含む。これらの要素は、分解と組立が可能で、機械室6において揚重作業を行うときには、個別に分解された要素の形態で機械室6に搬入され、機械室6内で図1に示す形状に組立てられる。以下では組立後の図1の形態を揚重装置10としてその内容を述べる。
図1に、直交する3方向として、上下方向、長辺方向、短辺方向を示す。上下方向とは、機械室6の床面8を基準として重力方向に平行な方向で、重力方向が下方側でその逆方向が上方側である。
上下方向に垂直な平面である床面8内で直交する2方向は任意に定めることができる。ここでは、上枠体20が矩形枠形状であり、その長辺が延伸する長辺方向と短辺が延伸する短辺方向とが揚重装置10における吊上部40の動作方向であるので、長辺方向と短辺方向とを上下方向に垂直な2方向とする。長辺方向の2方向を区別するときは、2つの長辺を第1長辺と第2長辺と呼んで、第1長辺に向かう方向を第1長辺側の方向、第2長辺に向かう方向を第2長辺側の方向と呼ぶ。同様に、短辺方向の2方向を区別するときは、2つの長辺を第1短辺と第2短辺と呼んで、第1短辺に向かう方向を第1短辺側の方向、第2短辺に向かう方向を第2短辺側の方向と呼ぶ。
4本の支柱11,12,13,14は、機械室6の床面8から上方に向けて立設され、軸方向に垂直な断面が矩形形状である柱部材である。各支柱11,12,13,14は、機械室6の天井高さに応じてその全高H0を調整できる高さ可変柱部材である。支柱11,12,13,14は同じ構成であるので、支柱11に代表させてその内容を述べる。
支柱11は、下部柱部15、上部柱部16、嵌込柱部17、下部柱部15に設けられる案内穴部18、固定ボルト19を含む。
下部柱部15と上部柱部16とは、軸方向に垂直な断面は同じ形状である。嵌込柱部17は、下部柱部15と一体化されて下部柱部15の下方側に延伸し、その軸方向に垂直な断面積は、下部柱部15、上部柱部16の軸方向に垂直な断面積よりも小さく設定される。下部柱部15に設けられる案内穴部18は、嵌込柱部17を受け入れ可能な穴で、案内穴部18に嵌込柱部17を挿入できる。挿入深さを変えることで、支柱11の全高H0を可変できる。嵌込柱部17と下部柱部15には、それぞれ軸方向に沿って適当なピッチで複数の高さ調整穴が設けられ、所望の全高に対応した挿入深さの位置で、固定ボルト19によって互いに固定される。
機械室6の床面8における各支柱11,12,13,14の配置関係は、矩形枠形状配置の4つの隅部のそれぞれの位置となるように設定される。矩形枠形状配置の長辺の長さ、短辺の長さは、揚重対象機器である巻上機100(図3以下参照)の大きさ、配置位置の変更の仕様等で定めることができる。
上枠体20は、各支柱11,12,13,14の頂部に設けられる4つの隅部材22,24,26,28で4隅が規定される矩形枠形状を有する枠体である。隅部材22は支柱11の頂部に固定され、隅部材24は支柱12の頂部に固定され、隅部材26は支柱13の頂部に固定され、隅部材28は支柱14の頂部に固定される。なお、機械室6の床面8を基準として測った隅部材22,24,26,28の上面の高さ位置は、揚重装置10において最も高い位置である。したがって、揚重装置10における吊上げ代を大きくしたいときは、機械室6の天井高さを上限として、隅部材22,24,26,28の上面の高さ位置を高くするように、支柱11,12,13,14の全高H0を大きくすればよい。
上枠体20は、矩形枠形状を構成する長辺部材32,34と短辺部材36,38を有する。以下では、特に断らない限り、長辺部材32を第1長辺32、長辺部材34を第2長辺34、短辺部材36を第1短辺36、短辺部材38を第2短辺38と呼ぶ。第1長辺32は、一端が隅部材26、他端が隅部材24に支持される。第2長辺34は、一端が隅部材28、他端が隅部材22に支持される。第1短辺36は、一端が隅部材28、他端が隅部材26に支持される。第2短辺38は、一端が隅部材22、他端が隅部材24に支持される。
第1長辺32、第2長辺34、第1短辺36、第2短辺38の軸方向に垂直な断面形状は、揚重装置10の仕様に応じて任意に設計できる。例えば、いずれも矩形形状の断面としてもよい。図1の例では、第1長辺32、第2長辺34、第1短辺36の3つは、円形断面を有する軸部材であり、第2短辺38は、正方形断面を有する軸部材である。
吊上部40は、ワイヤ50が懸けられる揚重用滑車42と、揚重対象機器である巻上機100に巻き付けた引き上げロープ110(図5以下参照)が懸けられる取付部44とを含む。揚重用滑車42の外径はD1で、この外径に沿ってワイヤ50が懸けられる。揚重用滑車42の軸方向両側にはワイヤ50が脱落しないようにそれぞれ円板状の鍔部が配置され、2つの鍔部を結ぶ軸周りに揚重用滑車42は回転可能である。取付部44は、2つの鍔部を結ぶ軸に接続された鉤型フックである。鉤型フックは例示であって、ロープ外れ止めを有するフック等を用いてもよい。
ワイヤ50は、吊上部40を上下方向に昇降させるために揚重用滑車42に懸けられるロープ状の部材で、その直径はdである。ワイヤ50は、他端51が第2短辺38側に固定されて、上枠体20の面内で長辺方向に沿って張られ、一端は、第1短辺36側から下方に降りてウインチ部60のドラム66に固定される。ワイヤ50は、上枠体20の面内で平行に配置されている第1長辺32と第2長辺34に対しほぼ中間の位置で長辺方向に沿って張られる。さらに、ワイヤ50は、第2短辺38側と第1短辺36側との中間において上枠体20の面内から下方側にU字状に垂らされて、そのU字状の部分に揚重用滑車42が配置される。
ウインチ部60は、支柱13と支柱14との間に短辺方向に沿って差し渡されて固定された支持梁62と、支持梁62に支持されたウインチ保持部64と、ワイヤ50が巻き付けられるドラム66と、ドラム駆動モータ68とを含む。ドラム66の中心軸の両端はウインチ保持部64によって回転自在に保持される。また、ドラム66はドラム駆動モータ68によって駆動され、ドラム66の中心軸周りに正方向または逆方向に回転する。ドラム66にはワイヤ50の一端が固定されるので、例えば、ドラム66が正方向に回転するとワイヤ50がドラム66に巻取られ、逆方向に回転するとワイヤ50がドラム66から繰り出される。ドラム駆動モータ68の動作は、吊上制御端末69によって制御される。揚重作業を行う保守作業員は、吊上制御端末69を操作して、ワイヤ50の繰り出しまたは巻取りを行うことができる。ウインチ部60は、電動ウインチであるが、ドラム駆動モータ68に代えて、ドラム66に手動ハンドルを取付け、適当な正転逆転選択手段を設けた手動式ウインチとしてもよい。
次に、吊上部40を上下方向に昇降させるための機構について述べる。この機構は、エレベーターにおいて、複数の滑車を用いて乗りかごと釣合いおもりとを昇降させる昇降に類似し、上枠体20の面内に配置される第1ワイヤ掛車80、第2ワイヤ掛車82、ワイヤ返し車84、ワイヤ固定部86を用いる。
ワイヤ50が張られる方向に並べると、長辺方向に沿って、第2短辺38側から第1短辺36側に向かって、ワイヤ固定部86、第2ワイヤ掛車82、第1ワイヤ掛車80、ワイヤ返し車84の順に、それぞれ、ワイヤ50の真下に配置される。ワイヤ50の真下の位置は、上枠体20の面内において互いに平行に配置されている第1長辺32と第2長辺34のほぼ中間の位置である。ワイヤ50は、ワイヤ返し車84から下方に延伸してウインチ部60のドラム66に至るので、ウインチ部60のドラム66も、互いに平行に配置されている第1長辺32と第2長辺34のほぼ中間の位置に配置される。
図1に破線で示す第1軸70と第2軸72は、長辺方向に沿って所定の平行離間間隔LSを隔てて配置され、短辺方向に延びる2つの軸である。所定の平行離間間隔LSの設定については後述する。
第1ワイヤ掛車80は、第1軸70に回転可能に保持される。第2ワイヤ掛車82は、第2軸72に回転可能に保持される。第1ワイヤ掛車80の外径と第2ワイヤ掛車82の外径は同じでD2である。第1ワイヤ掛車80と第2ワイヤ掛車82の軸方向両側には、ワイヤ50が脱落しないようにそれぞれ円板状の鍔部が設けられる。第1ワイヤ掛車80と第2ワイヤ掛車82の軸方向に沿った長さ寸法がワイヤ50の直径に比べ十分に長い場合には、鍔部を省略してもよい。
ワイヤ返し車84は、第1短辺36周りに回転可能で、ワイヤ50の延伸方向を長辺方向から上下方向に変更するために用いられる。ワイヤ返し車84の直径はD2である。ワイヤ返し車84が回転可能なように、第1短辺36は、少なくともワイヤ返し車84が配置される部分の軸方向の断面が円形とされる。図1の例では、第1短辺36の全長に渡って軸方向の断面は円形である。
ワイヤ固定部86は、第2短辺38に設けられ、ワイヤ50の他端51の固定用の部材である。図1の例では、ワイヤ50の他端51がワイヤ固定部86から折り返され、折り返し元の部分に結束される。ワイヤ固定部86は第2短辺38に対し回転しなくてもよいので、第2短辺38もワイヤ固定部86も軸方向に垂直な断面は正方形形状である。これは説明のための一例であって、第2短辺38、ワイヤ固定部86は他の断面形状を有するものとしてよい。揚重装置10の各要素の共通化を図るために、第2短辺38を第1短辺36と同じ円形断面の軸体とし、ワイヤ固定部86をワイヤ返し車84と同様の車部材としてもよい。
吊上部40を上下方向に昇降させるための機構において、ワイヤ50は、次のように配置される。吊上部40の揚重用滑車42に懸けられたワイヤ50において、一端は揚重用滑車42から上方に延伸し第1ワイヤ掛車80からワイヤ返し車84へ向かって長辺方向に平行に延伸しワイヤ返し車84から下方に延伸してウインチ部60のドラム66に固定される。揚重用滑車42に懸けられたワイヤ50の他端51は、揚重用滑車42から上方に延伸し第2ワイヤ掛車82から第2短辺38に向かって長辺方向に平行に延伸し第2短辺38のワイヤ固定部86で折り返し、折り返し元に結束されて固定される。ここで、ウインチ部60を動作させ、例えば、ドラム66を正方向に回転させると、ワイヤ50がドラム66に巻取られ、逆方向に回転させるとワイヤ50がドラム66から繰り出される。上枠体20の面内においてワイヤ固定部86からワイヤ返し車84までの長辺方向に沿った直線距離は一定であるので、ワイヤ50がドラム66に巻取られると吊上部40の揚重用滑車42が上昇する。逆に、ワイヤ50がドラム66から繰り出されると、吊上部40の揚重用滑車42が下降する。このようにして、ウインチ部60を動作させることで、吊上部40を上下方向に昇降させることができる。吊上部40の昇降量は、ウインチ部60のドラム66におけるワイヤ50の繰り出し巻取り量の半分である。
ウインチ部60を作動させてワイヤ50を巻き取ると、揚重用滑車42は、第1ワイヤ掛車80と第2ワイヤ掛車82の間の長辺方向に沿った隙間の間を上方に引き上げられ、上枠体20の高さ近くまで上昇させることができる。チェーンブロックの場合は、減速歯車やロードチェーン等を収納する組立体の大きさで揚重高さが制限されるが、上記構成によればその制約を受けないので、天井が低い機械室6においても吊上げ代を大きく取れる。
ここで、所定の平行離間間隔LSの設定について述べる。揚重用滑車42が、第1ワイヤ掛車80と第2ワイヤ掛車82の間の長辺方向に沿った隙間の間を昇降できるためには、次の条件を満たすことが必要である。すなわち、{(第2ワイヤ掛車82の半径)+(ワイヤ50の直径)+(揚重用滑車42の直径)+(ワイヤ50の直径)+(第1ワイヤ掛車80の半径)}よりもLSが大きいことが必要である。(揚重用滑車42の直径=D1)、(第2ワイヤ掛車82の半径)=(第1ワイヤ掛車80の半径)}={(1/2)D2}、(ワイヤ50の直径=d)を用いると、LS>(D1+D2+2d)を満たすように、LSが設定される。
吊上部40を上下方向に昇降させる目的のみの場合は、第1軸70と第2軸72は、上枠体20に対し固定すればよい。機械室6内において、巻上機100を任意の配置位置に移動させることができると、揚重作業の作業性が向上する。そこで、長辺方向に沿って吊上部40を移動させる機構について、図1に示す構成を含め、いくつかの例を述べる。
第1の例は、第1軸70と第2軸72について、それぞれの一方端を一方端移動台90に取付け他方端を他方端移動台91に取付けて所定のLSを確保する。そして、一方端移動台90と他方端移動台91とを、それぞれ第1長辺32と第2長辺34とに沿って案内されながら長辺方向に沿って移動させる。この例では、一方端移動台90と他方端移動台91は、図示しないリニアモータ等の直線移動機構を内蔵するものとでき、第1長辺32と第2長辺34は、上面が平坦面を有し軸方向断面が矩形形状の板部材とできる。揚重作業を行う保守作業員は、適当な移動操作端末を操作して、一方端移動台90と他方端移動台91とを同期して動作させることができる。
第2の例は、第1の例の変形例として、リニアモータ等の直線移動機構を内蔵する代わりに、一方端移動台90に一方端コロ部を設け、他方端移動台91に他方端コロ部を設けるものである。この場合には、保守作業員は、吊上部40またはこれに吊上げられた巻上機100を手動にて長辺方向に沿って動かすと、第1長辺32の上面を一方端コロ部が転動し、第2長辺34の上面を他方端コロ部が転動する。
第3の例は、第2の変形例で、第1長辺32と第2長辺34を、それぞれ長手方向に延びる円柱部材で構成するものである。これにより、一方端コロ部と他端コロ部とは、円柱部材の上を転動できるので、平面上を転動するよりも転動抵抗が少なくなり、保守作業員は、より少ない労力で、吊上部40またはこれに吊上げられた巻上機100を長辺方向に沿って動かすことができる。この場合、一方端コロ部と他端コロ部とは、円柱部材の最も上方側の稜線上を転動するので、円柱部材から脱落しないように、それぞれ円板状の鍔部が設けられる。
第4の例は、第3の変形例で、一方端コロ部と他端コロ部とをそれぞれ2つのコロで構成し、これらのコロを第1軸70と第2軸72に取り付けたものである。図1には、第4の例の構成を示す。
図1において、一方端移動台90における案内板92は、所定の平行離間間隔LSを隔てて、第1軸70の一方端と第2軸72の一方端とが固定される部材である。同様に、他方端移動台91における案内板93は、所定の平行離間間隔LSを隔てて、第1軸70の他方端と第2軸72の他方端とが固定される部材である。ここで、第1軸70と第2軸70の一方端とは、第1長辺32側の端部であり、第1軸70と第2軸72の他方端とは、第2長辺34側の端部である。
この構成によって、2つの案内板92,93と、第1軸70及び第2軸72は、矩形枠形状に組み合わされる。そして、一方端移動台90側の第1軸70には、第1軸周りに回転可能な一方端第1コロ94が配置され、第2軸72には、第2軸72周りに回転可能な一方端第2コロ96が配置される。同様に、他方端移動台91側の第1軸70には、第1軸周りに回転可能な他方端第1コロ95が配置され、第2軸72には、第2軸72周りに回転可能な他方端第2コロ97が配置される。一方端第1コロ94、他方端第1コロ95、一方端第2コロ96、他方端第2コロ97の直径は、いずれもD2である。
図1の構成は、上記で述べた第3の例に対し、4つのコロを回転可能に支持する軸として第1軸70と第2軸72とを利用するので、簡単な構成とできる。また、円柱部材の第1長辺32上を一方端第1コロ94と一方端第2コロ96の2つが転動し、円柱部材の第2長辺34上を他方端第1コロ95と他方端第2コロ97の2つが転動するので、一方端移動台90と他方端移動台91の長辺方向に沿った移動が安定する。
図1において、第1軸70に配置されるスペーサパイプ85,87は、所定の軸方向長さを有するリング状のスペーサである。スペーサパイプ85,87の所定の軸方向の長さは、第1ワイヤ掛車80の配置位置がワイヤ50の真下になるように設定される。スペーサパイプ85は、一方端第1コロ94と第1ワイヤ掛車80の間に配置され、スペーサパイプ87は、他方端第1コロ95と第1ワイヤ掛車80の間に配置される。同様に、符号を付すことを省略したが、第2軸72において、一方端第2コロ96と第2ワイヤ掛車82の間、及び、他方端第2コロ97と第2ワイヤ掛車82との間にもスペーサパイプが配置される。さらに、第2短辺36において、隅部材26とワイヤ返し車84の間にスペーサパイプ88が配置され、隅部材28とワイヤ返し車84の間にスペーサパイプ89が配置される。これらのスペーサパイプは、配置される軸周りに固定してもよいが、回転可能としてもよい。
スペーサパイプ85,87,88,89を用いることで、第1ワイヤ掛車80、第2ワイヤ掛車82、ワイヤ返し車84について、上枠体20における短辺方向に沿った位置が固定される。なお、ワイヤ固定部86とウインチ部60については、図1では図示を省略したが、それぞれ第2短辺38、支持梁62に対して、止めピン等の位置固定手段が設けられる。これによって、ワイヤ固定部86とウインチ部60について、上枠体20における短辺方向に沿った位置が固定される。
上記構成の揚重装置10を用いて、揚重対象機器である巻上機100を揚重し、さらに長辺方向に沿って任意の位置に移動させる作業の処理内容について、以下に詳細に説明する。図2は、揚重作業の処理手順を示すフローチャートである。図3から図9は、図2の各工程の内容を示す図である。図3から図9の各図は、第2長辺34側から揚重装置10を見た正面図である。これらの図においては、揚重作業に関係する要素に符号を付し、それ以外の要素に符号を付すことを省略した。
なお、第2長辺34側から見た正面図においては、第1長辺32は第2長辺34と重なるので図示せず、同様に一方端移動台90は他方端移動台91に重なるので図示しない。第1ワイヤ掛車80と一方端第1コロ94と他方端第1コロ95とは、いずれも同じ位置に重なり、第2ワイヤ掛車82と一方端第2コロ96と他方端第2コロ97とは、いずれも同じ位置に重なるが、これらはすべて他方端移動台91に隠れるので破線で示す。これらについては、図3から図9の各図の工程において、回転する要素の符号と、その要素の回転方向とを矢印で示す。
機械室6内で巻上機100の移動設置を行うには、機械室6内に揚重装置10を組み立てて設置し、初期状態にする(S10)。図3は、初期状態の揚重装置10が示される。初期状態においては、吊上部40は、第1短辺36と第2短辺38のほぼ中間の初期位置P0にある。ウインチ部60は、初期状態としてワイヤ50を適当に巻き上げ、吊上部40を適当な上下方向の位置とした後、動作を停止する。
以下では、機械室6内における位置について、揚重装置10の支柱11の角部を位置座標の原点(0,0)とし、この原点(0,0)からの長辺方向に沿った位置座標と、短辺方向に沿った位置座標で示す。吊上部40の初期位置P0は(L0,S0)で、巻上機100の初期位置P1は(L1,S0)である。すなわち、P0とP1とは、短辺方向に沿った位置が同じで、長辺方向に沿った位置が異なる。
図2に戻り、次に、吊上部40を巻上機100の真上の位置P1(L1,S0)に移動させる(S12)。図4に、S12の処理の内容を示す。ここでは、ウインチ部60の動作は停止させたままで、保守作業員4が吊上部40を手で持ち、吊上部40及び吊上部40に懸けられたワイヤ50の位置をP0からP1まで移動させる。ウインチ部60の動作が停止しているとき、ワイヤ固定部86とワイヤ返し車84までのワイヤ50の全長は変わらない。その状態で吊上部40及び吊上部40に懸けられたワイヤ50の位置をP0からP1まで移動させると、一方端第1コロ94と一方端第2コロ96が第1長辺32上を転がり、他方端第1コロ95と他方端第2コロ97が第2長辺34上を転がる。図4では、一方端第1コロ94と他方端第1コロ95の回転方向と、一方端第2コロ96と他方端第2コロ97の回転方向とを、それぞれ矢印で示す。なお、ワイヤ50は移動しないので、第1ワイヤ掛車80、第2ワイヤ掛車82、ワイヤ返し車84は、いずれも回転しない。
図2に戻り、次に、吊上部40に巻上機100を取り付ける(S14)。この工程では、2つの手順が処理される。第1の手順は、ウインチ部60を動作させて吊上部40を巻上機100の吊上げに適した高さ位置まで下降させる。第2の手順は、下降した吊上部40の取付部44に、巻上機100を取り付ける。図5は、この2つの処理手順を1つの図にまとめたものである。
第1の手順は、保守作業員4が揚重装置10の外側に出て、吊上制御端末69を操作し、ウインチ部60を動作させて、吊上部40が下降する方向にワイヤ50を繰り出させる。そして、所望の高さ位置まで吊上部40が下降した時点で、吊上制御端末69を操作してウインチ部60の動作を停止させる。図5において、ワイヤ50の繰り出し方向を矢印で示す。このとき、一方端第1コロ94、他方端第1コロ95、一方端第2コロ96、他方端第2コロ97はいずれも回転せず、吊上部40は長辺方向に移動しない。繰り出されたワイヤ50は、第1ワイヤ掛車80を経て、下方に延び、吊上部40を下降させる。このとき、第1ワイヤ掛車80はワイヤ50の延びる方向に図5に矢印で示す方向に回転する。第2ワイヤ掛車82は原理的には回転しないが、ワイヤ50が繰り出される影響で若干回転することがある。
吊上部40が所定の高さまで下降すると保守作業員4は吊上制御端末69の停止ボタンを押してウインチ部60の動作を停止させる。その後、第2の手順になる。図5では、第2の手順を行うために、揚重装置10における支柱11,12,13,14で囲まれた内部領域に入った保守作業員4’が示される。保守作業員4’は、巻上機100に設けられるロープ掛け102,104に引き上げロープ110を通し、その両端を結束して環状ロープとし、その環状ロープを吊上部40の取付部44に懸ける。これによって、吊上部40の取付部44に巻上機100が取付けられる。
図2に戻り、次に、吊上部40を上昇させて巻上機100を吊上げる(S16)。図6にその内容を示す。ここでは、保守作業員4が揚重装置10の外側に出て、吊上制御端末69を操作し、ウインチ部60を動作させて、吊上部40が上昇する方向にワイヤ50を巻き取らせる。そして、吊上部40が上昇し、それに伴い、巻上機100が床面8から所望の高さ位置まで吊上げられた時点で、吊上制御端末69を操作してウインチ部60の動作を停止させる。図6では、巻上機100と床面8との間の吊上量を白抜矢印で示す。ここでは、一方端第1コロ94、他方端第1コロ95、一方端第2コロ96、他方端第2コロ97はいずれも回転せず、吊上部40は長辺方向に移動しない。巻取られたワイヤ50は、第1ワイヤ掛車80を経て、上方に引き上げられ、吊上部40を上昇させる。このとき、第1ワイヤ掛車80はワイヤ50の引き上げられる方向に図6に矢印で示す方向に回転する。
図2に戻り、巻上機100が床面8から吊上げられた状態となると、次に、吊上部40を長辺方向に沿って移動させ、巻上機100を所望設置位置P2(L2,S0)の真上まで移動させる(S18)。所望設置位置P2の短辺方向に沿った位置S0は、P0,P1と同じで、長辺方向に沿った位置L2がP0,P1と異なる。
この処理は、S12の処理内容と2つの点で相違する。すなわち、S12では、巻上機100が吊上部40に吊上げられてなく、床面8の上にある。もう1つは、吊上部40の移動方向が長辺方向に沿って逆方向である。図7に、S18の処理の内容を示す。ここでは、ウインチ部60の動作は停止させたままで、保守作業員4が揚重装置10の内部領域に入り、吊上部40や吊上部40に懸けられたワイヤ50と巻上機100の側面等を持ち、吊上部40の位置をP1からP2まで移動させる。S12と対応する図4において述べたように、一方端第1コロ94と一方端第2コロ96が第1長辺32上を転がり、他方端第1コロ95と他方端第2コロ97が第2長辺34上を転がる。図7では、一方端第1コロ94と他方端第1コロ95の回転方向と、一方端第2コロ96と他方端第2コロ97の回転方向を、それぞれ矢印で示す。ワイヤ50は移動しないので、第1ワイヤ掛車80、第2ワイヤ掛車82、ワイヤ返し車84は、いずれも回転しない。
図2に戻り、巻上機100が所望設置位置P2の真上まで移動した後は、吊上部40を下降させ、巻上機100を床面8に降ろす(S20)。この処理は、S14の第1の手順に対し、巻上機100が吊上部40に吊上げられてなく、床面8の上にあることが相違する。図8に、その処理内容を示す。ここでは、保守作業員4が揚重装置10の外側に出て、吊上制御端末69を操作し、ウインチ部60を動作させて、吊上部40が下降する方向にワイヤ50を繰り出させる。そして、巻上機100が床面8に着地したことを確かめて、吊上制御端末69を操作しウインチ部60の動作を停止させる。図8において、ワイヤ50の繰り出し方向を矢印で示し、巻上機100の降下方向を白抜矢印で示す。このとき、一方端第1コロ94、他方端第1コロ95、一方端第2コロ96、他方端第2コロ97はいずれも回転せず、吊上部40は長辺方向に移動しない。繰り出されたワイヤ50は、第1ワイヤ掛車80を経て、下方に延び、吊上部40を下降させる。このとき、第1ワイヤ掛車80はワイヤ50の延びる方向に図8に矢印で示す方向に回転する。
これで、巻上機100は、初期状態のP1(L1,S0)の位置から所望設置位置P2(L2,S0)まで移動されたので、所望設置位置P2において、巻上機100が床面8等に固定されて設置が完了する(S22)。図9は、巻上機100と吊上部40とを結ぶ引き上げロープ110を外し、吊上部40を所定の待機高さまで上昇させた状態を示す。吊上部40を上昇させる処理は、S16、図6で述べた内容とほぼ同じであるので、その詳細は省略する。
揚重装置10を用いることで、重量物である巻上機100を、初期状態のP1(L1,S0)の位置において上方に揚重し、吊上げた状態で所望設置位置P2(L2,S0)の真上まで移動して下方に降ろしてその位置に設置できる。揚重装置10における吊上部40は、揚重装置10の上下方向の高さにほぼ同じ高さまで上昇可能であるので、天井の低い機械室6において、吊上げ代を大きくとれる。また、巻上機100を吊上げまたは降下させるためのウインチ部60の動作制御は、揚重装置10の内部領域でなく、その外側で行うことができるので、巻上機100がある揚重装置10の内部領域で動作制御を行う場合に比較して、制御操作性が向上する。さらに、巻上機100が上昇中または降下中において、保守作業員4は揚重装置10の内部領域から外側にいるので、作業安全性が向上する。
上記では、吊上部40及び巻上機100の移動は、長辺方向に沿って行なうことができるが、短辺方向に沿った位置が同じS0のままである。この特性の下では、吊上部40の初期位置P0と巻上機100の初期位置P1とを同じにして、巻上機100の初期位置P1と所望設置位置P2とが長辺方向に沿って一直線となるように揚重装置10を配置すればよい。機械室6の内部における他の機器の配置関係等でそれができないときは、吊上部40及び巻上機100の移動を長辺方向に沿って行うだけでなく、短辺方向に沿った方向に行うことができれば、揚重作業の自由度が向上し、作業効率も向上する。
吊上部40及び巻上機100の移動を長辺方向及び短辺方向に沿って行う方法として、上枠体20の上に、長辺方向移動部と短辺方向移動部とを2階建てで配置することが考えられる。この方法は構造的にやや複雑になる。別の方法は、図1の構成において、第1ワイヤ掛車80、第2ワイヤ掛車82、ワイヤ返し車84、ワイヤ固定部86を短辺方向に沿って移動可能とし、さらにウインチ部60を短辺方向に沿って移動可能とすることである。
図10は、上記の別の考えに従って、吊上部40及び巻上機100の移動を長辺方向及び短辺方向に沿って行うことができる揚重装置120の例を示す図である。図1との相違点は以下の通りである。
第1ワイヤ掛車80について第1軸70に沿った移動を制限していたスペーサパイプ85,87が配置されない。同様に、第2ワイヤ掛車82について第2軸72に沿った移動を制限していたスペーサパイプも配置されない。また、ワイヤ返し車84について第1短辺36に沿った移動を制限していたスペーサパイプ88,89も配置されない。ワイヤ固定部86は、図1では図示を省略した止めピン等の位置固定手段が外される。同様に、ウインチ部60においても、図1では図示を省略した止めピン等の位置固定手段が外される。そして、ウインチ部60のウインチ保持部64にウインチ移動用の操作棒122を設け、ワイヤ固定部86にワイヤ固定部移動用の操作棒124を設ける。
図10には、一例として、吊上部40の位置P1(L1,S0)を、位置P2’(L2,S2)に移動する場合を示す。位置P1(L1,S0)は、図1における巻上機100の初期状態の位置である。位置P2’(L2,S2)の長辺方向に沿った位置L2は、図1で巻上機100の所望設置位置P2(L2,S0)の長辺方向に沿った位置L2である。この例では、吊上部40を位置P1(L1,S0)から斜行させて位置(L2,S2)に直接移動させずに、位置P1(L1,S0)から中継位置P1’(L1,S2)へ移動させ、次に、位置P2’(L2,S2)へ移動させる2段階移動を行う。
2段階移動のうち、位置P1’(L1,S2)から位置P2’(L2,S2)への後半部分の移動は、短辺方向に沿った位置は同じS2で、長辺方向に沿った位置がL1からL2に移動するものである。したがって、図2のフローチャートにおけるS18の処理に相当し、図7で示す処理を行えばよい。
2段階移動のうち、位置P1(L1,S0)から中継位置P1’(L1,S2)への前半部分の移動は、短辺方向に沿った移動である。図10には、この処理を行う保守作業員4,4‘が示される。保守作業員4は、ウインチ部60の動作を停止させた上で、揚重装置120の内部領域に入り、片方の手で吊上部40及び図10では図示を省略した巻上機100を持ち、もう一方の手でウインチ移動用の操作棒122を持つ。そして、これらを短辺方向に沿ってP1からP1’へ向かって移動させる。これにより、第1ワイヤ掛車80は第1軸70に沿ってP1からP1’へ向かって移動し、第2ワイヤ掛車82は第2軸72に沿ってP1からP1’へ向かって移動する。また、ウインチ部60も支持梁62に沿ってP1からP1’へ向かって移動し、これらの移動に伴って、ワイヤ返し車84も第1短辺36に沿ってP1からP1’へ向かって移動する。もう1人の保守作業員4’は、これらの移動の状態を見ながら、ワイヤ固定部移動用の操作棒124を操作して、ワイヤ固定部86を第2短辺38に沿ってP1からP1’へ向かって移動させる。
この処理を、ワイヤ50の張状態があまり変わらない範囲の移動量で行い、それを繰り返して、中継位置P1’(L1,S2)まで移動させる。このようにすることで、吊上部40の上下方向に沿った高さ位置を変えることなく、短辺方向に沿って吊上部40及び図10では図示を省略した巻上機100を中継位置P1’(L1,S2)まで移動させることができる。中継位置P1’(L1,S2)までの移動が完了したら、ウインチ部60と、ワイヤ固定部86とについて、外した止めピン等の位置固定手段を、その位置で固定する。
これで、吊上部40が位置P1(L1,S0)から中継位置P1’(L1,S2)まで移動したので、その後は、図2のS18以下の処理を行う。これによって、巻上機100を、初期状態の位置(P1,S0)から吊上げて、所望設置位置である位置P2’(P2,S2)に移動させることができる。
第1ワイヤ掛車80、第2ワイヤ掛車82、ワイヤ返し車84、ワイヤ固定部86の短辺方向に沿った移動が滑らかになるように、必要に応じ、転がり軸受等をこれらに設けてもよい。また、状況に応じ、ウインチ移動用の操作棒122の操作のために別の保守作業員を配置してもよい。
揚重装置120を用いることで、吊上部40及び巻上機100の移動を長辺方向に沿って行うだけでなく、短辺方向に沿った方向に行うことができ、揚重作業の自由度が向上し、作業効率も向上する。
4,4’ 保守作業員、6 機械室、8 床面、10,120 (室内)揚重装置、11,12,13,14 支柱、15 下部柱部、16 上部柱部、17 嵌込柱部、18 案内穴部、19 固定ボルト、20 上枠体、22,24,26,28 隅部材、32 第1長辺(長辺部材)、34 第2長辺(長辺部材)、36 第1短辺(短辺部材)、38 第2短辺(短辺部材)、40 吊上部、42 揚重用滑車、44 取付部、50 ワイヤ、51 (ワイヤの)他端、60 ウインチ部、62 支持梁、64 ウインチ保持部、66 ドラム、68 ドラム駆動モータ、69 吊上制御端末、70 第1軸、72 第2軸、80 第1ワイヤ掛車、82 第2ワイヤ掛車、84 ワイヤ返し車、85,87,88,89 スペーサパイプ、86 ワイヤ固定部、90 一方端移動台、91 他方端移動台、92,93 案内板、94 一方端第1コロ、95 他方端第1コロ、96 一方端第2コロ、97 他方端第2コロ、100 巻上機、110 引き上げロープ、122 (ウインチ移動用の)操作棒、124 (ワイヤ固定部移動用の)操作棒。

Claims (7)

  1. 床面から上方に向けて立設された複数の支柱と、
    前記複数の支柱によって支持され、互いに平行に配置された第1長辺及び第2長辺、及び、互いに平行に配置された第1短辺及び第2短辺で構成される矩形枠形状を有する上枠体と、
    一方端が第1長辺側に配置され他方端が第2長辺側に配置され短辺の延伸方向である短辺方向に平行な第1軸と、
    一方端が第1長辺側に配置され他方端が第2長辺側に配置され第1軸と所定の平行離間間隔を隔てて配置された第2軸と、
    前記第1軸周りに回転可能な第1ワイヤ掛車と、
    前記第2軸周りに回転可能な第2ワイヤ掛車と、
    前記第1短辺周りに回転可能に支持されたワイヤ返し車と、
    揚重用滑車、及び、前記揚重用滑車に取付けられ揚重対象機器を吊上げる取付部を有する吊上部と、
    前記揚重用滑車に懸けられるワイヤであって、一端は前記揚重用滑車から上方に延伸し前記第1ワイヤ掛車から前記ワイヤ返し車へ向かって長辺方向に平行に延伸し前記ワイヤ返し車から下方に延伸し、他端は前記揚重用滑車から上方に延伸し前記第2ワイヤ掛車から前記第2短辺に向かって長辺方向に平行に延伸し前記第2短辺のワイヤ固定部に固定されたワイヤと、
    前記ワイヤを繰り出し巻取るドラムを有し、前記ワイヤ返し車の下方側で前記支柱に保持されたウインチ部と、
    を備える、室内揚重装置。
  2. 前記第1軸と前記第2軸は、
    それぞれの一方端が一方端移動台に取付けられ、他方端が他方端移動台に取付けられ、
    前記一方端移動台と前記他方端移動台とは、それぞれ前記第1長辺と前記第2長辺に案内されて長辺方向に移動可能である、請求項1に記載の室内揚重装置。
  3. 前記一方端移動台は、前記第1長辺の縁部に宛がわれる案内板、及び、前記第1長辺上を転動可能な一方端コロ部を有し、
    前記他方端移動台は、前記第2長辺の縁部に宛がわれる案内板、及び、前記第2長辺上を転動可能な他方端コロ部を有する、請求項2に記載の室内揚重装置。
  4. 前記第1長辺と前記第2長辺は、それぞれ長手方向に延びる円柱部材で構成され、前記一方端コロ部と前記他端コロ部とは、前記円柱部材の上を転動可能である、請求項3に記載の室内揚重装置。
  5. 前記一方端移動台の前記一方端コロ部は、前記第1軸周りに回転可能な一方端第1コロ、及び、前記第2軸周りに回転可能な一方端第2コロであり、
    前記他方端移動台の前記他方端コロ部は、前記第1軸周りに回転可能な他方端第1コロ、及び、前記第2軸周りに回転可能な他方端第2コロである、請求項4に記載の室内揚重装置。
  6. 前記第1ワイヤ掛車は前記第1軸の軸方向に沿って移動可能であり、
    前記第2ワイヤ掛車は前記第2軸の軸方向に沿って移動可能であり、
    前記ワイヤ返し車は前記第1短辺の延伸方向に沿って移動可能であり、
    前記第2短辺の前記ワイヤ固定部は前記第2短辺の延伸方向に沿って移動可能であり、
    前記ウインチ部は、短辺方向に平行に移動可能である、請求項1から5のいずれか1に記載の室内揚重装置。
  7. 前記ウインチ部は、電動ウインチである、請求項1から6のいずれか1に記載の室内揚重装置。
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