JP2018203122A - 車両用表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両における表示品位を確保する車両用表示装置の提供。【解決手段】車両用表示装置は、表示画像を投射する投射ユニットと、投射ユニットから投射された表示画像を反射してフロントウインドシールドに投影する反射鏡ユニットと、反射鏡ユニットの振動を検出する振動検出ユニットと、振動検出ユニットにより検出された振動に応じて、表示画像の虚像表示状態をS104,S105にて補正する補正ユニットであって、振動検出ユニットにより検出された振動の振幅のうち反射鏡ユニットの共振周波数Frにおける共振振幅Arに応じて、虚像表示状態を補正する補正ユニットとを、備える。【選択図】図6

Description

本発明は、車両用表示装置に関する。
従来、車両において外界風景を透過する投影部材へ表示画像を投影することで、表示画像を車室内の乗員により視認可能に虚像表示する車両用表示装置は、広く知られている。
こうした車両用表示装置の一種として特許文献1に開示の装置では、表示画像である映像の虚像表示位置が車両の振動により変動する変動量に応じて、当該虚像表示位置が補正されている。これによれば、車両における表示品位の確保を図ることが可能となる。
特開2010−70066号公報
さて、特許文献1に開示の装置では、車両振動に関連して前方カメラが取得する情報としての前方映像に基づくことで、虚像表示位置の補正量を決める変動量が検出されている。しかし、本発明者による鋭意研究の結果、虚像表示位置は必ずしも車両振動に追従して変動しているとは限らず、そうした変動は表示品位を確保する上でのネックとなっていることが、判明した。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両における表示品位を確保する車両用表示装置を、提供することにある。
以下、課題を達成するための発明の技術的手段について、説明する。尚、発明の技術的手段を開示する特許請求の範囲及び本欄に記載された括弧内の符号は、後に詳述する実施形態に記載された具体的手段との対応関係を示すものであり、発明の技術的範囲を限定するものではない。
上述の課題を解決するために開示された第一発明は、
車両(2)において外界風景(8)を透過する投影部材(5)へ表示画像(10)を投影することにより、表示画像を車室(2a)内の乗員により視認可能に虚像表示する車両用表示装置(1)であって、
表示画像を投射する投射ユニット(24)と、
投射ユニットから投射された表示画像を反射して投影部材に投影する反射鏡ユニット(260)と、
反射鏡ユニットの振動を検出する振動検出ユニット(28)と、
振動検出ユニットにより検出された振動に応じて、表示画像の虚像表示状態を補正する補正ユニット(S102,S104,S105,S2102,S2105,S3102)とを、備える。
このような第一発明によると、投射ユニットから投射された表示画像を反射して投影部材へと投影する反射鏡ユニットの振動が検出されることで、当該検出振動に応じて表示画像の虚像表示状態が補正される。これによれば、虚像表示状態の変動が直接的に追従することとなる反射鏡ユニットの振動を、虚像表示状態の補正に反映させることができるので、車両における表示品位を確保することが可能となる。
また、開示された第二発明の補正ユニット(S102,S104,S105)は、
振動検出ユニットにより検出された振動の振幅のうち反射鏡ユニットの共振周波数(Fr)における共振振幅(Ar)に応じて、虚像表示状態を補正する。
このような第二発明によると、検出された振動振幅のうち反射鏡ユニットの共振周波数における共振振幅に応じて、表示画像の虚像表示状態が補正される。これによれば、虚像表示状態の直接的な追従性が顕著となるような反射鏡ユニットの共振振幅を、虚像表示状態の補正に反映させることができるので、車両における表示品位を高めることが可能となる。
さらに、開示された第三発明の補正ユニット(S105,S2102,S2105,S3102)は、
振動検出ユニットにより検出された振動の振幅が閾値(Ath)以上に増大すると、当該閾値以上の振幅に応じて虚像表示状態を補正する。
このような第三発明によると、検出された反射鏡ユニットの振動振幅が閾値以上に増大すると、当該増大の振動振幅に応じて表示画像の虚像表示状態が補正される。これによれば、虚像表示状態が直接的に追従することとなる反射鏡ユニットの閾値以上にまで増大した振動を、虚像表示状態の補正に反映させることができるので、車両における表示品位を高めることが可能となる。
第一実施形態による車両用表示装置を搭載した自車両の車室内を示す内観図である。 第一実施形態による車両用表示装置を示すブロック図である。 第一実施形態による虚像表示状態の変動例を示す模式図である。 第一実施形態による虚像表示状態の変動例を示す模式図である。 第一実施形態による虚像表示状態の変動例を示す模式図である。 第一実施形態による表示制御フローを示すフローチャートである。 第一実施形態による現在振動情報について説明するためのグラフである。 第二実施形態による表示制御フローを示すフローチャートである。 第二実施形態による現在振動情報及び閾値について説明するためのグラフである。 第三実施形態による表示制御フローを示すフローチャートである。 第三実施形態による現在振動情報及び閾値について説明するためのグラフである。 図6の変形例を示すフローチャートである。 図6の変形例を示すフローチャートである。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態による車両用表示装置1は、図1,2に示すように車両2に搭載される。車両用表示装置1の上下方向zは、水平面上の車両2における鉛直方向に定義される。車両用表示装置1の前後方向yは、水平面上の車両2における水平方向のうち車長方向に定義される。車両用表示装置1の左右方向xは、水平面上の車両2における水平方向のうち車幅方向に定義される。
車両用表示装置1は、車両2の車室2a内にて表示画像10を虚像表示するために、ヘッドアップディスプレイ(HUD(Head Up Display))20とHCU(HMI(Human Machine Interface) Control Unit)30とを、組み合わせて構成されている。HUD20は、車室2a内のうち運転席3の前方に設置されている。HUD20は、ハウジング22、投射ユニット24、光学系26及び振動検出ユニット28を備えている。
ハウジング22は、例えば樹脂等の硬質材料により中空状に形成されている。ハウジング22は、車室2a内にてインストルメントパネル4に装着されることで、車両2に固定されている。ハウジング22は、HUD20の他の要素24,26,28等を収容している。ハウジング22において車両2のフロントウインドシールド5と上下に対向する箇所には、図2に示す透光性の出射窓22aが設けられている。
投射ユニット24は、例えば液晶式又はレーザ走査式等のプロジェクタである。投射ユニット24は、例えば可視光源により照明される液晶画面又はレーザ光源により走査されるスクリーン等の画像形成面24aを、有している。投射ユニット24は、画像形成面24aに形成したカラー画像を、表示画像10として投射する。こうして投射される表示画像10は、例えば図1に示す車速情報及びエンジン回転数情報といった運転状態情報の他に、経路案内情報及び渋滞情報といったナビゲーション情報、速度標識情報といった交通標識情報、並びに天候情報及び路面情報といった走行環境情報等を表す。尚、これらの情報以外にも表示画像10は、例えば車室2a内に提供される音楽情報、映像情報及びモバイル通信情報等を表してもよい。
図2に示すように光学系26は、反射鏡ユニット260及び駆動ユニット264を含んで構成されている。尚、光学系26は、反射鏡ユニット260以外の他の光学要素(例えば偏光ユニットや、反射鏡ユニット260よりも前段側の鏡ユニット又はレンズユニット等)を、図2の如く含んでいなくてもよいし、図示はしないが含んでいてもよい。
反射鏡ユニット260は、軸受体261及び鏡本体262を有している。軸受体261は、例えば金属等の硬質材料によりフレーム状に形成されている。軸受体261は、車室2a内にてハウジング22に装着されることで、当該ハウジング22を介して車両2に固定されている。
鏡本体262は、例えば樹脂等の硬質基材にアルミニウム等の反射膜を蒸着することで、反射表面262aを有した略矩形板状に形成されている。鏡本体262は、本実施形態では滑らかな曲面状に反射表面262aを凹ませた凹面鏡であるが、例えば反射表面262aを平面状に広げた平面鏡等であってもよい。鏡本体262は、車室2a内にてハウジング22に内包されることで、フロントウインドシールド5の下方に配置されている。
以上の構成下、投射ユニット24から投射された表示画像10は、鏡本体262の反射表面262aへ直接的に又は上述した他の光学要素を介して間接的に入射されることで、光学的に拡大されて出射窓22a側へと反射される。こうして反射された表示画像10は、出射窓22aを透過することで、「投影部材」としてのフロントウインドシールド5に投影される。このとき、透光性材料により形成されたフロントウインドシールド5は、車両2の外界にて図1の如く車室2aの前方に存在する外界風景8を、透過させる。これにより、フロントウインドシールド5で反射した表示画像10の光束は、同シールド5を透過した外界風景8からの光束と共に、車室2a内にて運転席3に着座した乗員の瞳に図2の如く入射する。その結果、フロントウインドシールド5の前方にて結像された表示画像10の虚像が、図1の如く外界風景8の一部に重畳して表示されることで、運転席3上の乗員により視認される。
図2に示すように鏡本体262には、回転軸262bが一体に設けられている。回転軸262bは、略左右方向xに延伸する状態にて軸受体261により軸受されている。即ち、本実施形態では「支持体」としての軸受体261により、鏡本体262が回転軸262bの中心線まわりに回転駆動可能に支持されている。そこで、例えば電動モータ及び減速歯車機構等を主体に構成される駆動ユニット264は、回転軸262bに連結される出力軸264aを有している。駆動ユニット264は、通電制御を受けることで、出力軸264aを回転軸262bと共に回転駆動する。その結果、回転軸262bの駆動位置に応じて鏡本体262による表示画像10の反射方向が変化することで、表示画像10の虚像表示位置が調整されることになる。
図1,2に示す振動検出ユニット28は、反射鏡ユニット260の振動を検出するために、例えば加速度検出型又は速度検出型等の振動センサを主体に、構成されている。本実施形態の振動検出ユニット28は、反射鏡ユニット260のうち軸受体261に固定されることで、当該軸受体261の振動を検出する。それと共に本実施形態の振動検出ユニット28は、上下方向zと前後方向yと左右方向xとの三軸方向における振動を、それぞれ検出する。
このように各方向x,y,zに関して振動を検出するのは、それらの振動が鏡本体262による表示画像10の反射方向に複合的に作用することで、図3〜5に例示するように表示画像10の虚像表示状態が様々に変動するからである。ここで図3は、左右方向xの振動により虚像表示状態の変動する例として、虚像表示サイズは実質同じままで虚像表示位置の中心が横にずれる例を示している。図4は、上下方向zと左右方向xとの振動により虚像表示状態の変動する例として、虚像表示サイズは実質同じままで虚像表示位置の中心が縦横にずれる例を示している。図5は、前後方向yの振動により虚像表示状態の変動する例として、虚像表示位置の中心は実質同じまま表示画像10が歪んで虚像表示サイズが拡縮する例を示している。尚、図3〜5は、マトリクス状に模式化した表示画像10の虚像表示状態が実線状態と破線状態との間にて変動する例を、それぞれ示している。
図2に示すようにHCU30は、プロセッサ30a及びメモリ30bを有したマイクロコンピュータを主体に、構成されている。HCU30は、投射ユニット24と駆動ユニット264と振動検出ユニット28とに対して、直接的に又は車内ネットワークを介して間接的に電気接続されている。HCU30は、振動検出ユニット28により検出される反射鏡ユニット260の振動に応じて、投射ユニット24による表示画像10の形成状態と駆動ユニット264による鏡本体262の回転駆動状態とを制御することで、表示画像10の虚像表示状態を補正する。ここで表示画像10の画像データは、HCU30のメモリ30b若しくは車両2における他の制御ユニットに内蔵されるメモリにより、又はそれらメモリの共同により予め記憶されることで、必要に応じて読み出される。尚、そうしたメモリは、例えば半導体メモリ、磁気媒体若しくは光学媒体等といった記憶媒体を、一つ又は複数利用してそれぞれ構成される。
HCU30は、予めメモリ30bに記憶された表示制御プログラムをプロセッサ30aにより実行することで、図6に示すように表示画像10の虚像表示状態を補正するための表示制御フローを機能的に実現する。尚、表示制御フローは、車両2に設けられたパワースイッチのオン操作に応じて開始され、同スイッチのオフ操作に応じて終了する。また、表示制御フロー中の「S」とは、各ステップを意味する。
まずS101では、振動検出ユニット28により検出された振動に基づき、反射鏡ユニット260の現在振動情報Ivを取得する。具体的に現在振動情報Ivは、各方向x,y,z毎に検出される振動に対して、図7に示すように周波数分析をした結果から、構成される。尚、図7は、振幅の増大し易い上下方向zでの振動に対する周波数分析の結果を、例示している。
次に図6のS102では、S101により取得された現在振動情報Ivに基づき、反射鏡ユニット260の共振周波数Frにおける共振振幅Arを、各方向x,y,zに関して抽出する。具体的に共振周波数Frは、反射鏡ユニット260のうち共振した軸受体261の振幅が図7に示すピーク値としての共振振幅Arになると予測されるピーク周波数Fpを含むように、所定範囲の値として定義される。ここで共振周波数Frを定義する範囲は、製造公差に起因するピーク周波数Fpのずれを吸収して共振振幅Arを正確に抽出可能な範囲に、予め設定される。
続く図6のS103では、現在虚像表示させるべき表示画像10の画像データを、メモリ30bから読み出す。さらにS104では、S102により抽出された各方向x,y,zでの共振振幅Arに応じて表示画像10の虚像表示状態を補正するための補正量δ1,δ2,δ3を、算出する。具体的には、表示画像10の虚像表示状態のうち虚像表示位置を補正するために、投射ユニット24による画像形成面24aでの表示画像10の形成位置と、駆動ユニット264による鏡本体262の回転駆動位置とに対して、それぞれ補正量δ1,δ2を算出する。それと共に、表示画像10の虚像表示状態のうち虚像表示サイズを補正するために、投射ユニット24による画像形成面24aでの表示画像10の形成サイズに対して、補正量δ3を算出する。尚、表示画像10の形成位置及び形成サイズに関する各補正量δ1,δ3は、S103で読み出した画像データを補正対象とする。また、先述した他の光学要素が設けられている場合には、当該他の光学要素での振動により必要となる補正量も、現在振動情報Ivに基づき推定されて、各補正量δ1,δ2,δ3の一部として算出される。
S104による算出は、各方向x,y,zでの共振振幅Arと各補正量δ1,δ2,δ3との相関に基づく。ここで第一実施形態にて必要な相関は、各方向x,y,zの共振振幅Arがそれぞれ増大又は減少となるパターン毎に、補正量δ1,δ2,δ3のうち増大させる側の値と減少させる側の値とを、定義する。こうした相関は、例えばテーブル、マップ及び演算式等のうちいずれかの様式にて、予めメモリ30bに記憶されている。これにより、各方向x,y,zでの共振振幅Arの変動に実質リアルタイムで反応して、各補正量δ1,δ2,δ3を高速に算出することが可能となっている。
このようなS104に続くS105では、S104により算出された補正量δ1,δ2,δ3に従って、表示画像10の虚像表示状態を補正する。具体的には、表示画像10の形成位置と鏡本体262の回転駆動位置とをそれぞれ補正量δ1,δ2分だけ調整することで、表示画像10の虚像表示位置を補正する。それと共に、表示画像10の形成サイズを補正量δ3分だけ調整することで、表示画像10の虚像表示サイズを補正する。
こうしてS105による補正が終了すると、表示制御フローではS101へと戻る。以上より第一実施形態では、HCU30のうちS102,S104,S105を実行する機能部分が「補正ユニット」に相当する。
(作用効果)
ここまで説明した第一実施形態の作用効果を、以下に説明する。
第一実施形態によると、投射ユニット24から投射された表示画像10を反射してフロントウインドシールド5へと投影する反射鏡ユニット260の振動が検出されることで、当該検出振動に応じて表示画像10の虚像表示状態が補正される。これによれば、虚像表示状態の変動が直接的に追従することとなる反射鏡ユニット260の振動を、虚像表示状態の補正に反映させることができるので、車両2における表示品位を確保することが可能となる。
また第一実施形態によると、検出された反射鏡ユニット260の振動に応じて補正される虚像表示状態は、表示画像10の虚像表示位置及び虚像表示サイズを含むことになる。これによれば、反射鏡ユニット260の振動に追従してずれ易い虚像表示位置だけでなく、同振動に追従して拡縮し易い虚像表示サイズにも、補正を施すことができるので、車両2における表示品位を高めることが可能となる。
さらに第一実施形態によると、検出された振動振幅のうち反射鏡ユニット260の共振周波数Frにおける共振振幅Arに応じて、表示画像10の虚像表示状態が補正される。これによれば、虚像表示状態変動の直接的な追従性が顕著となるような反射鏡ユニット260の共振振幅Arを、虚像表示状態の補正に反映させることができるので、車両2における表示品位を高めることが可能となる。
またさらに第一実施形態によると、反射鏡ユニット260のうち、投射ユニット24から投射された表示画像10を反射する鏡本体262に対して、当該鏡本体262を支持する軸受体261の振動が検出されることになる。これによれば、虚像表示状態変動を誘引する振動が軸受体261を経由して鏡本体262に与えられても、当該軸受体261経由の振動を虚像表示状態の補正に反映させることができる。しかも、車両2に固定される軸受体261のそうした振動は、当該軸受体261にさらに固定される振動検出ユニット28により検出し易いので、虚像表示状態の補正に正確に反映させることができる。これらのことから、車両2における高い表示品位の確保に貢献することが可能となる。
(第二実施形態)
図8に示すように本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態による表示制御フローでは、S101〜S104に代えてS2100〜S2105が実行される。
まずS2100では、第一実施形態とは異なる現在振動情報Ivを、振動検出ユニット28により検出された振動に基づき取得する。具体的に第二実施形態の現在振動情報Ivは、各方向x,y,z毎に検出される全周波数分の振動振幅を合成した合成振幅Acから、図9に示すように構成される。尚、図9は、振幅の増大し易い上下方向zでの合成振幅Acの時間変化を、例示している。
次に図8のS2101では、現在虚像表示させるべき表示画像10の画像データを、メモリ30bから読み出す。さらにS2102では、各方向x,y,zでの合成振幅Acのうち少なくとも一つが閾値Ath以上に増大したか否かを、S2100により取得された現在振動情報Ivに基づき判定する。具体的に第二実施形態の閾値Athは、反射鏡ユニット260のうち軸受体261に予測される定常振動の最大振幅Anuよりも図9の如く大きな値となるように、各方向x,y,z毎に予め設定される。ここで定常振動とは、走行を停止した車両2においてパワースイッチのオン操作により例えば内燃機関等のパワーユニットがアイドル回転状態となる定常運転下にて、反射鏡ユニット260のうち軸受体261に生じる振動に、定義される。尚、第二実施形態において各方向x,y,z毎の閾値Athは、互いに同じ値であってもよいし、互いに異なる値であってもよい。
各方向x,y,zでの合成振幅Acのいずれも閾値Ath未満であることにより、図8のS2102にて否定判定が下された場合には、S2103へ移行する。S2103では、第一実施形態で説明した各補正量δ1,δ2,δ3を零値(0)に決定する。これより、続くS2104では、実質補正がない表示画像10を虚像表示する。
一方、各方向x,y,zでの合成振幅Acのうち少なくとも一つが閾値Ath以上であることにより、S2102にて肯定判定が下された場合には、S2105へ移行する。S2105では、各方向x,y,zでの合成振幅AcのうちS2102にて図9の閾値Ath以上と判定された振幅Acaに注目することにより、第一実施形態で説明した各補正量δ1,δ2,δ3を当該注目振幅Acaに応じて算出する。そこでS2105による算出は、各方向x,y,zでの注目振幅Acaと各補正量δ1,δ2,δ3との相関に基づく。ここで第二実施形態にて必要な相関は、各方向x,y,zでの注目振幅Acaがそれぞれ増大若しくは減少又は注目外となるパターン毎に、補正量δ1,δ2,δ3のうち増大させる側の値と減少させる側の値とを、定義する。こうした相関についても、例えばテーブル、マップ及び演算式等のうちいずれかの様式にて、予めメモリ30bに記憶されている。これにより、少なくとも一方向x,y,zでの注目振幅Acaの変動に実質リアルタイムで反応して、各補正量δ1,δ2,δ3を高速に算出することが可能となっている。
このようなS2105に図8の如く続くこととなる第二実施形態のS105では、同S2104により算出された補正量δ1,δ2,δ3に従う補正となる以外は、第一実施形態と同様の処理が採用される。以上より第二実施形態では、HCU30のうちS2102,S2105,S105を実行する機能部分が「補正ユニット」に相当する。
ここまで説明した第二実施形態によると、検出された反射鏡ユニット260の振動振幅が閾値Ath以上に増大すると、当該増大の振動振幅に応じて表示画像10の虚像表示状態が補正される。これによれば、虚像表示状態が直接的に追従することとなる反射鏡ユニット260の閾値Ath以上にまで増大した振動を、虚像表示状態の補正に反映させることができるので、車両2における表示品位を高めることが可能となる。
しかも第二実施形態によると、予測される定常振動の最大振幅Anuよりも大きく設定された閾値Ath以上に増大した振幅が、反射鏡ユニット260の振動振幅として検出されると、当該増大の振動振幅に応じて表示画像10の虚像表示状態が補正される。これによれば、反射鏡ユニット260にて定常振動よりも大振幅となる振動は、車両2の乗員による視認性を悪化させるレベルの虚像表示状態変動を招き易いことから、当該大振幅の振動を狙って虚像表示状態の補正に反映させることができる。故に、表示品位を確保するための補正頻度を必要最小限に留めて、乗員の感じるチラツキを抑制することが可能となる。
(第三実施形態)
図10に示すように本発明の第三実施形態は、第二実施形態の変形例である。第三実施形態による表示制御フローでは、S2102に代えてS3102が実行される。
このS3102では、第二実施形態とは異なる閾値Ath以上に、各方向x,y,zにおける合成振幅Acの少なくとも一つが増大したか否かを、第二実施形態と同様にS2100によって取得された現在振動情報Ivに基づき判定する。具体的に第三実施形態の閾値Athは、反射鏡ユニット260のうち軸受体261に予測される定常振動の最小振幅Anlよりも図11の如く小さな値となるように、各方向x,y,z毎に予め設定される。ここで定常振動とは、第二実施形態と同様に定義される。尚、第三実施形態においても各方向x,y,z毎の閾値Athは、互いに同じ値であってもよいし、互いに異なる値であってもよい。以上より第三実施形態では、HCU30のうちS3102,S2105,S105を実行する機能部分が「補正ユニット」に相当する。
ここまで説明した第三実施形態によると、予測される定常振動の最小振幅Anlよりも小さく設定された閾値Ath以上に増大した振幅が、反射鏡ユニット260の振動振幅として検出されると、当該増大の振動振幅に応じて表示画像10の虚像表示状態が補正される。これによれば、反射鏡ユニット260にて定常振動よりも大振幅となる振動だけでなく、当該定常振動も虚像表示状態の補正に反映させることができるので、車両2における高い表示品位を継続的に確保することが可能となる。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
具体的に第一〜第三実施形態に関する変形例1では、表示画像10の形成位置と鏡本体262の回転駆動位置とのうちいずれか一方のみが調整されることで、表示画像10の虚像表示状態として虚像表示位置が補正されてもよい。第一〜第三実施形態に関する変形例2では、表示画像10の虚像表示状態として、虚像表示位置及び虚像表示サイズのいずれか一方のみが補正されてもよい。第一〜第三実施形態に関する変形例3では、表示画像10の虚像表示状態として、虚像表示位置及び虚像表示サイズに加え、例えば虚像表示色等が補正されてもよい。
第一実施形態に関する変形例4では、図12に示すように、第二実施形態に準じたS2101〜S2105がS103,S104に代えて実行されてもよい。この変形例4では、各方向x,y,zでの共振振幅Arのうち少なくとも一つが閾値Ath以上に増大したか否かを、S2102にて判定する。それと共に変形例4では、各方向x,y,zでの共振振幅ArのうちS2102にて閾値Ath以上と判定された振幅Araに注目することにより、S2105にて各補正量δ1,δ2,δ3を当該注目振幅Araに応じて算出する。
第一実施形態に関する変形例5では、図13に示すように、第三実施形態に準じたS2101,S3102,S2103〜S2105がS103,S104に代えて実行されてもよい。この変形例5では、各方向x,y,zでの共振振幅Arのうち少なくとも一つが閾値Ath以上に増大したか否かを、S3102にて判定する。それと共に変形例5では、各方向x,y,zでの共振振幅ArのうちS3102にて閾値Ath以上と判定された振幅Araに注目することにより、S2105にて各補正量δ1,δ2,δ3を当該注目振幅Araに応じて算出する。
第一〜第三実施形態に関する変形例6では、反射鏡ユニット260のうち鏡本体262に一体回転駆動に固定された振動検出ユニット28により、当該鏡本体262の振動が直接的に検出されてもよい。第一〜第三実施形態に関する変形例7では、車両2に固定されて軸受体261を介して鏡本体262を支持する「支持体」としてのハウジング22に振動検出ユニット28を固定して、当該振動検出ユニット28によりハウジング22の振動が検出されてもよい。
第一〜第三実施形態に関する変形例8では、投射ユニット24のうち画像形成面24aを照明又は走査する光源に固定された振動検出ユニット28により、当該光源の振動が検出されてもよい。第一〜第三実施形態に関する変形例9では、投射ユニット24のうち画像形成面24aを形成する形成要素に固定された振動検出ユニット28により、当該形成要素の振動が検出されてもよい。
第一〜第三実施形態に関する変形例10では、各方向x,y,zのうちいずれか一方向のみ(例えば上下方向zのみ)又はいずれか二方向のみに関して、振動が振動検出ユニット28により検出されてもよい。第一〜第三実施形態に関する変形例11では、制御フローの少なくとも一部のステップが、HCU30により機能的に実現される代わりに、一つ又は複数のIC等によりハードウェア的に実現されてもよい。
第一〜第三実施形態に関する変形例12では、HCU30に加えて又は代えて、車両2における他の制御ユニットにより、制御フローの少なくとも一部のステップが機能的に実現されてもよい。第一〜第三実施形態に関する変形例13では、車両2において車室2a内に設置されるコンバイナが、「投影部材」として採用されてもよい。
1 車両用表示装置、2 車両、2a 車室、5 フロントウインドシールド、8 外界風景、10 表示画像、22 ハウジング、24 投射ユニット、26 光学系、28 振動検出ユニット、30 HCU、30a プロセッサ、30b メモリ、260 反射鏡ユニット、261 軸受体、262 鏡本体、262a 反射表面、262b 回転軸、264 駆動ユニット、Ac 合成振幅、Aca 注目振幅、Anl 最小振幅、Anu 最大振幅、Ar 共振振幅、Ath 閾値、Fp ピーク周波数、Fr 共振周波数、Iv 現在振動情報、x 左右方向、y 前後方向、z 上下方向、δ1,δ2,δ3 補正量

Claims (7)

  1. 車両(2)において外界風景(8)を透過する投影部材(5)へ表示画像(10)を投影することにより、前記表示画像を車室(2a)内の乗員により視認可能に虚像表示する車両用表示装置(1)であって、
    前記表示画像を投射する投射ユニット(24)と、
    前記投射ユニットから投射された前記表示画像を反射して前記投影部材に投影する反射鏡ユニット(260)と、
    前記反射鏡ユニットの振動を検出する振動検出ユニット(28)と、
    前記振動検出ユニットにより検出された前記振動に応じて、前記表示画像の虚像表示状態を補正する補正ユニット(S102,S104,S105,S2102,S2105,S3102)とを、備える車両用表示装置。
  2. 前記補正ユニットは、前記表示画像の虚像表示位置及び虚像表示サイズを含む前記虚像表示状態を、前記振動に応じて補正する請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記補正ユニット(S102,S104,S105)は、
    前記振動検出ユニットにより検出された前記振動の振幅のうち前記反射鏡ユニットの共振周波数(Fr)における共振振幅(Ar)に応じて、前記虚像表示状態を補正する請求項1又は2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記補正ユニット(S105,S2102,S2105,S3102)は、
    前記振動検出ユニットにより検出された前記振動の振幅が閾値(Ath)以上に増大すると、当該閾値以上の振幅に応じて前記虚像表示状態を補正する請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用表示装置。
  5. 前記補正ユニット(S105,S2102,S2105)は、
    前記反射鏡ユニットに予測される定常振動の最大振幅(Anu)よりも大きい前記閾値を、設定する請求項4に記載の車両用表示装置。
  6. 前記補正ユニット(S105,S2105,S3102)は、
    前記反射鏡ユニットに予測される定常振動の最小振幅(Anl)よりも小さい前記閾値を、設定する請求項4に記載の車両用表示装置。
  7. 前記反射鏡ユニットは、
    前記車両に固定される支持体(261,22)と、
    前記支持体により駆動可能に支持され、前記投射ユニットから投射された前記表示画像を駆動位置に応じて反射する鏡本体(262)とを、有し、
    前記振動検出ユニットは、
    前記反射鏡ユニットのうち前記支持体に固定され、当該支持体の前記振動を検出する請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用表示装置。
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