JP2016113033A - 車両用表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示画像の品位を低下させることなく、広い表示領域に画像を表示する車両用表示装置(ヘッドアップディスプレイ装置)を提供する。【解決手段】画像光31を投射する表示器1と、ダッシュボード202上に設置された複数のミラー21と、表示器1を制御する制御部401を備えた車両用表示装置において、表示器1が、複数のミラー21a、21b、21cの中から1つのミラーを選択し、選択したミラーに対応した向きに表示器1を向けるとともに、表示器1の向きに応じて画像光31を切り替えて投射する。【選択図】 図1
Description
本発明は、車両に搭載され、当該車両の乗員に情報を提供する車両用表示装置に関するものである。
車両の運転中に大きな視線移動を行うことなく、運転に必要な情報(運転支援情報)等を車両のフロントガラスに表示し、表示された表示画像を車両の前景に重畳して運転手に視認させるヘッドアップディスプレイ装置が知られている。
従来技術として、表示器のプロジェクタを運転席情報の天井に設置した車両用表示装置が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
ヘッドアップディスプレイ装置は、例えば、運転手が特に前方を注視することが必要となる高速道路での走行に際しては、大きな視線移動を伴わず、遠方に眼の焦点を合わせたままでスピード、各種警告表示、及び、案内表示等の情報を視認することができるという大きなメリットを有する。近年、車両には数多くのセンサーが搭載されており、情報端末機器の高度化、通信インフラの整備に伴って、車両の運転手に対して供給できる情報量は格段に増加している傾向にある。
従って、ヘッドアップディスプレイ装置では、多量の情報を視覚的に運転手に伝達するためにフロントガラス上での表示画像の表示範囲を大きくすることが望ましい。また、運転手が注視している方向に必要な情報及び警告などの様々な情報を提供するためにも、ヘッドアップディスプレイ装置の表示範囲は大きくすることが望ましい。
しかし、引用文献1に記載されたような従来のヘッドアップディスプレイ装置においては、1台の表示器で表示範囲を大きくするに従って、運転手から見た単位表示画角あたりの画素数が少なくなり、表示画像の品位が低下してしまうという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、従来よりも表示画像の品位の低下を抑制した車両用表示装置を得ることを目的とする。
本発明に係る車両用表示装置は、車両の内部でかつ車両の天井に設けられ、光源部、及び、光源部から出射した光を画像光に変換する光変換素子を備えた表示器と、表示器によって投射された画像光を車両のフロントガラスの異なる領域にそれぞれ反射する複数のミラーと、複数のミラーから1つのミラーを選択し、選択したミラーに画像光を投射させるとともに、選択したミラーごとに画像光を切り替えるように表示器を制御する制御部と、を備えたものである。
本発明に係る車両用表示装置によれば、表示範囲の拡大に伴う表示画像の品位の低下を抑制することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における車両用表示装置100の構成を概略的に示したものである。ただし、図1は、車両の内部からフロントガラス201の方向を見た向きの構成を示している。以降、各実施の形態の説明において、図の説明を容易にするため図面に対してXYZ座標を設定する。
図1は、本発明の実施の形態1における車両用表示装置100の構成を概略的に示したものである。ただし、図1は、車両の内部からフロントガラス201の方向を見た向きの構成を示している。以降、各実施の形態の説明において、図の説明を容易にするため図面に対してXYZ座標を設定する。
X軸は、図面の左右方向すなわち車両の左右方向と一致している。+X軸方向は、車両内部から前方(フロントガラス201)を見て右側とする。−X方向は、車両内部から前方を見て左側である。Y軸は、図面の上下方向すなわち車両の鉛直方向と一致している。+Y軸方向は車両に対して鉛直上方向(空の方向)である。−Y軸方向は車両に対して鉛直下方向(地面の方向)である。Z軸は、図面の奥行き方向すなわち車両の前後方向と一致している。+Z軸方向は、車両の内部から見て車両前方(フロントガラスの設置された方向)である−Z軸方向は、車両の後方である。また、Z軸を負の方向から見てZ軸を中心に時計回りの方向を+RZ方向とする。
図1に示すように、本発明に係る車両用表示装置100は、車両の内部でかつ車両の天井に設けられた表示器1と、表示器1によって投射された画像光31a、31b、31cを車両のフロントガラス201の内面の異なる領域51a、51b、51cにそれぞれ反射する複数のミラー21a、21b、21cと、表示器1を制御する図示しない制御部とを含む。
表示器1は、車両の内部の天井のうちフロントガラス201側の端部9(図1において一点鎖線で囲った領域)でかつ、運転席側に設けられている。フロントガラス201の−Y軸方向側にはダッシュボード202が設けられており、ダッシュボード202の運転席側にはステアリングホイール203が設けられている。ただし、ダッシュボード202とは、車両のフロントガラス201の−Y軸方向側でかつ、運転席及び助手席を含む前席の正面にある内装部品全体を指す。なお、図示しないが、運転席の正面、すなわち運転席のフロントガラス201側には、通常スピードメーター、タコメーター、燃料計、水温計及び距離計などの車両の走行に必要な情報を指し示す計器類が配置されている。
本発明の実施の形態1に係る表示器1は、回転軸81を中心に表示器1を回転させる第1の回転部としてのアクチュエータ11を含む。図1に示すように、表示器1は+RZ方向、及び、−RZ方向への回転動作を行う。ただし、車両の天井はフロントガラス201側の端部9において傾斜しているため、表示器1の回転動作は図面の表示器の+RZ方向、及び、−RZ方向とは必ずしも一致していなくともよい。
ダッシュボード202の+Y軸方向側の表面で、かつ、ステアリングホイール203とフロントガラス201との間には、凹部20が設けられており、当該凹部20には、複数のミラー21a、21b、21cがX軸方向に並べて設けられている。複数のミラー21a、21b、21cをまとめてミラー21とする。図1においては、ミラー21aを中心として、ミラー21aの+X軸方向の側にミラー21bが設けられており、ミラー21aの−X軸方向側にミラー21cがそれぞれ設けられている。複数のミラー21a、21b、21cは、凹部20に設けられており、運転手からは直接見えないため、図1においては点線で示している。
複数のミラー21a、21b、21cは表示器1によって投射された画像光31a、31b、31cをフロントガラス201の車両内部表面のそれぞれ異なる領域51a、51b、51cに反射する。なお、ミラー21a、21b、21cは完全に固定されていてもよいし、手動、自動で適宜画像光31a、31b、31cの反射方向を調節してもよい。フロントガラス201の領域51a、領域51b、領域51cに投射される表示画像(虚像)をそれぞれ、表示画像52a、表示画像52b、表示画像52cとする。図1には、領域51a、51b、51cのそれぞれに表示される表示画像52a、52b、52cの一例を示したものである。
領域51aには、例えば、表示画像52aとして車両の速度が表示されている。領域51bには、例えば、表示画像52bとして後方から接近車両がある場合の注意喚起の画像が示されている。領域51cには、例えば、表示画像52cとして車両前方に車両に接近する歩行者等が存在していることを示す画像が示されている。接近する車両及び歩行者を検知する構成及び検知した場合に表示画像52a、52b、52cをそれぞれ表示する動作については後述する。
次に、本発明に係る車両用表示装置100の動作について説明する。表示器1は、アクチュエータ11の回転動作によって、投射する画像光31a、31b、31cの方向を複数のミラー21a、21b、21cが設置されている向きそれぞれに向くように、図示しない制御部によって制御されている。即ち、図1において、表示器1がフロントガラス201上の領域51aに表示画像52aを表示する場合、表示器1は、ミラー21aに対応した方向を向く。また、表示器1がフロントガラス201上の領域51bに表示画像52bを表示する場合、表示器1は、ミラー21bに対応した方向を向く。また、表示器1がフロントガラス201上の領域51cに表示画像52cを表示する場合、表示器1は、ミラー21cに対応した方向を向く。
表示器1は、自身が回転動作すると同時に、自身の向く方向に応じて投射する画像光31a、31b、31cを切り替えることができる。表示器1が向く方向の制御及び表示画像の切り替えは、図示しない制御部が行っている。
図1に示すように、表示画像52a、52b、52cはフロントガラス201の運転席の前に対応する広い領域に表示されるため、例えば、1台の表示器1によって領域51a、51b、51cを含む領域全体に画像光を投射するようにして、表示画像52a、52b、52cの表示をそれぞれ行った場合、表示画像52a、52b、52cごとの単位表示画角あたりの画素数が少なくなり、表示画像の品位が低下してしまう。
本発明の実施の形態1においては、1台の表示器が複数のミラー21a、21b、21cにそれぞれ対応した向きに向くとともに、投射する画像光を切り替えることによって領域51a、51b、51cに表示画像52a、52b、52cをそれぞれ表示するので、表示画像52a、52b、52cごとの単位表示画角あたりの画素数が少なくならず、表示画像52a、52b、52cの品位の低下を抑制することができる。
図2は、本発明の実施の形態1における車両用表示装置100の表示器1から投射された画像光31aの光路を概略的に示したものである。図2では、図1におけるXYZ座標についてX軸の負側から見た構成を示している。即ち、図2は、図1で示した車両の左側側面から車両内部を見たときの車両用表示装置100の断面図である。なお、図2において図1と同符号の構成は同一であるため説明を省略する。また、図2では、画像光31aがミラー21aに反射される場合を示しているが、画像光31b、及び、31cにおいては、対応するミラーが、それぞれミラー21b、及び、ミラー21cとなるのみであるため説明を省略する。
図2に示すように、運転席には運転手301が搭乗している。表示器1により投射された画像光31aは、ダッシュボード202の凹部20に設けられたミラー21aに投射される。ミラー21aによって反射された画像光31aは、フロントガラス201のミラー21aに対応する領域51aで反射された後、運転手301の目300に入射する。すると運転手301は、車両外部の領域において、表示画像52aを車両前方の空中に浮いたような虚像として認識することができる。
複数のミラー21a、21b、21cの形状は、車両のデザインで決定された曲面で形成されるフロントガラス201の形状に応じて設計されている。すなわち、複数のミラー21a、21b、21cは、表示画像が運転手301の目300で視認される際に、表示画像の歪みを抑えて良好に結像するような適切な凹面形状に設計されている。従って、複数のミラー21a、21b、21cの曲面形状はそれぞれ全て異なる形状となっている。なお、複数のミラー21a、21b、21cを配置する位置に応じて形状を調整してもよい。
複数のミラー21a、21b、21cの形状を工夫することにより、表示画像52a、52b、52cは、運転手301の目300によって視認される際に、歪みが抑えられて結像されるため、運転手301は正面から視線をそらせた状態であっても、重要な警告表示等を見落とすことなく良好な品位で視認することができる。
また、複数のミラー21a、21b、21cを配置することによって、ミラーを一体に形成した場合よりも、ミラーの凹形状の深さ方向の長さを小さくすることができ、ミラーをダッシュボード202に設置する場合のミラーが占有する領域を小さくすることができる。
フロントガラス201に表示画像52a、52b、52cを表示することによって、運転手301が車両前方を注視したままで、大きな視線移動を伴わずに車両のスピード、各種の警告表示または案内表示を視認することができる。
図3は、表示部1の構成、及び、動作について示した図である。図3(A)、(B)、(C)は、表示器1が自身の向く方向に応じて画像光31a、31b、31cをそれぞれ投射している状態を示したものである。図3(A)に示すように、表示器1は、筐体70と、筐体70の内部に設置された複数の光源71と、光源71を保持する基板69と、光源71から出射した光を集光する複数の照明レンズ72と、照明レンズ72によって集光された光を画像光31a、31b、31cに変換する光変換素子75と、表示器1の向きを回転軸81を中心として回転させるアクチュエータ(第1の回転部)11とを含む。複数の光源71と、基板69と、照明レンズ72とを合わせて光源部10とする。また、筐体70には光変換素子75を介して光源71の反対側に画像光31a、31b、31cを通過させる開口部15が設けられている。また、表示器1は、アクチュエータ11、及び、光変換素子75を制御する図示しない制御部を含んでいる。制御部の詳細については後述する。
複数の光源71としては、例えば、LEDまたはレーザーを用いることができる。なお、光源71の数は図3の様に3つに限定されるものではなく、例えば、3つ以上の光源71が二次元的に配置されたものでもよい。また、光変換素子75には、液晶パネル、DMD(Digital Micromirror Device)によるプロジェクション方式、または、レーザースキャン方式を用いても構わない。以降の、各実施の形態においても、光源及び光変換素子は上記のような構成を用いることができる。また、照明レンズ72は、例えば、大きく発散するLEDの発光特性に対応しており、光源の光利用効率を向上させている。
図3(A)に示すように、表示部1において、筐体70は、基板69、照明レンズ72及び光変換素子75を保持している。複数の光源71から出射した光は、複数の照明レンズ72によってそれぞれ集光されて光変換素子75に入射し、光変換素子75を透過することで画像光31aとなる。その結果、表示器1からは、画像光31aが投射されることになる。画像光31aは、ミラー21aに向かって投射される。
また、図3(B)に示すように、ミラー21bに画像光31bを投射する場合には、アクチュエータ11が、表示器1の向きを図面に示す−RZ方向に向けるように回転動作する。当該回転動作によって、表示器1からは、ミラー21b方向に画像光31bが投射される。また、図3(C)に示すように、ミラー21cに画像光31cを投射する場合には、アクチュエータ11が、表示器1の向きを図面に示す+RZ方向に向けるように回転動作する。当該回転動作によって、表示器1からは、ミラー21c方向に画像光31cが投射される。
表示器1の回転動作に伴って、光変換素子75に表示される画像は切り替えられるが、画像光31a、画像光31b及び画像光31cの画像の切り替えは、表示器1の回転動作の動作中に行われてもよい。また、回転動作の動作中でなくともフロントガラス201上の領域51a、51b、51cに表示画像52a、52b、52cが適切に表示されれば画像の切り替えのタイミングはいつでもよい。例えば、光源71を消灯制御した後に、回転動作を行う前に画像の切り替えを行ってもよい。
図4は、本発明の実施の形態1に係る車両表示装置100のブロック図を概略的に示したものである。本発明の実施の形態1に係る車両表示装置100は、光変換素子75と、アクチュエータ11と、光変換素子75及びアクチュエータ11を制御する制御部401とを含む。また、制御部401は、車両の内部に設置された車内カメラ402と、車両の任意の位置に設置されるとともに車両内外の種々の情報を検知する複数のセンサー403と、車両の外部に設置された車外カメラ404とに接続されている。制御部401は、図3に示した筐体70の内部に設置されていてもよいし、筐体70の外部に設置されていてもよい。各実施の形態においても同様である。
車内カメラ402は、運転手301の状態を検知することができる。例えば、車内カメラ402は運転手301が視線を向けている方向を検知することができる。センサー403としては、例えば、前走車の状況、追い越し車両の接近、通行人の接近等の、車両への物体の接近を検知する近接センサーを用いる。また、センサー403は、車両の不具合を検知するセンサー等を用いてもよい。実施の形態1では、センサー403が近接センサーの場合について説明する。
車内カメラ402、センサー403、及び、車外カメラ404からの各種検知信号により、制御部401が、表示器1の光変換素子75及びアクチュエータ11の制御を行う。制御部401による光変換素子75及びアクチュエータ11の制御の動作について説明する。
例えば、車両が高速道路を走行している場合の例について、図1を用いて説明する。車両が高速道路を走行している場合に、運転手301は、車両の進行方向(前方)を注視して運転を行っている。運転手301には速度情報のみを伝える場合には、制御部401は、複数のミラー21a、21b、21cのうち、ミラー21aを選択し、表示器1がミラー21aの方向を向くようにアクチュエータ11を制御する。また、制御部401は、画像光31aを投射するように光変換素子75を制御する。運転手301はフロントガラス201の領域51aの前方にあたかも表示画像52aがあるように視認する。
車両の走行中、センサー403(近接センサー)が車両の右側から追い越し車両の接近があること検知し、かつ、車内カメラ402が、運転手301が追い越し車両の存在の確認が困難な車両の左側を向いていることを検知した場合、制御部401は、アクチュエータ11を制御し表示器1がミラー21bの方向を向くように制御する。さらに、制御部401は、表示器1に含まれる光変換素子75を制御し表示画像が52aから表示画像52bへと切り替わるように制御する。運転手301はフロントガラス201の領域51bの前方にあたかも表示画像52bがあるように視認する。
表示器1がフロントガラス201の領域51bに表示画像52bを表示することで、運転手301が自車の後部に接近する車両の存在に気づいてない場合に、接近する車両の存在を運転手301に知らせることができる。センサー403が自車の後部に接近する車両を検知しなくなった場合には、上記の順番と逆の制御を行うことによって、表示画像52bから表示画像51aへの切り替えを行う。
次に、例えば、車両が交差点の多い一般道を走行している場合の例について説明する。車両が交差点の多い一般道を走行している場合に、運転手301は、車両の進行方向(前方)を注視して運転を行っている。運転手301には速度情報のみを伝える場合には、制御部401は、複数のミラー21a、21b、21cのうち、ミラー21aを選択し、当該ミラー21aの方向を向くようにアクチュエータ11を制御する。制御部401は、画像光31aを投射するように光変換素子75を制御する。運転手301はフロントガラス201の領域51aの前方にあたかも表示画像52aがあるように視認する。
走行中、センサー403(近接センサー)または車外カメラ404のうち少なくとも一方が、右側の路地から自車が走行しているレーンに出ようとしている、他車または歩行者を検知した場合、制御部401は、アクチュエータ11を制御し表示器1がミラー21cの方向を向くように制御する。さらに、制御部401は、表示器1に含まれる光変換素子75を制御し表示画像が52aから表示画像52cへと切り替わるように制御する。運転手301はフロントガラス201の領域51cの前方にあたかも表示画像52cがあるように視認する。
フロントガラス201の領域51cに表示画像52cを表示することで、運転手301が自車に接近する車両または歩行者の存在に気づいてない場合に、接近する車両または歩行者の存在を運転手301に知らせることができる。自車の走行するレーンに出ようとしている他車または歩行者を検知しなくなった場合には、上記の順番と逆の制御を行うことによって、表示画像52cから表示画像52aの切り替えを行う。
なお、制御部401は、センサー403及び車内カメラ402の検知信号に基づいて、表示器1の制御を行った場合と、センサー403または車外カメラ402のうち少なくとも一方の検知信号に基づいて表示器1の制御を行った場合を示しているが、センサー403の検知信号のみ、車内カメラ402の検知信号のみ、または、車外カメラ404の検知信号のみに基づいて表示器1の制御を行なってもよい。また、センサー403として車両の不具合を検知するセンサーを用いた場合には、制御部401は、車両の不具合を示す画像を領域51a、51b、51cのいずれかに表示するように表示器1を制御してもよい。
本発明の実施の形態1に係る車両用表示装置100によれば、車両の内部でかつ車両の天井に設けられ、光源部10、及び、光源部10から出射した光を画像光31a、31b、31cに変換する光変換素子75を備えた表示器1と、表示器1によって投射された画像光31a、31b、31cを車両のフロントガラス201の異なる領域にそれぞれ反射する複数のミラー21a、21b、21cと、複数のミラー21a、21b、21cから1つのミラーを選択し、選択したミラーに画像光を投射させるとともに、選択したミラーごとに画像光を切り替えるように表示器1を制御する制御部401と、を備えるので、表示範囲の拡大に伴う表示画像52a、52b、52cの品位の低下を抑制することができる。
また、本発明の実施の形態1に係る車両用表示装置100によれば、表示器1は、表示器1の向きを制御する第1の回転部11を備え、制御部401は、表示器1の画像光31a、31b、31cを投射する方向が選択したミラーに向くように第1の回転部11を制御するので、表示画像52a、52b、52cの位置の切り替え及び表示画像52a、52b、52cの切り替えを効率的に行うことができる。
また、本発明の実施の形態1に係る車両用表示装置100によれば、表示器1は、車両の天井のうちフロントガラス側の端部9でかつ運転席側に設けられているので、表示器1が投射する画像光31a、31b、31cの光路長を短くすることができ表示画像52a、52b、52cの歪みを低減することができる。
また、本発明の実施の形態1に係る車両用表示装置100によれば、制御部401は、近接センサー403と車外カメラ404のうち少なくとも一方に接続されており、制御部401は、近接センサー403と車外カメラ404のうち少なくとも一方の検知信号に基づいて複数のミラー21a、21b、21cから1つのミラーを選択し、選択したミラーに画像光を投射させるとともに、選択したミラー21a、21b、21cごとに画像光31a、31b、31cを切り替えるように表示器1を制御するので、自車に接近する車両の存在に基づいて表示画像52a、52b、52cの切り替えを行うことができる。
また、本発明の実施の形態1に係る車両用表示装置100によれば、制御部401は、車両内部の運転手301の視線を検知する車内カメラ402に接続されており、制御部401は、車内カメラ402の検知信号に基づいて複数のミラー21a、21b、21cから1つのミラーを選択し、選択したミラーに画像光を投射させるとともに、選択したミラー21a、21b、21cごとに画像光31a、31b、31cを切り替えるように表示器401を制御するので、運転手301が自車を追い越す車両に気づいているか否かに基づいて表示画像52a、52b、52cの切り替えを行うことができる。
また、本発明の実施の形態1に係る車両用表示装置100によれば、複数のミラー21a、21b、21cは、車両のダッシュボード202に設けられているので、車両用表示装置100を車両に設置した際にミラー21a、21b、21cの固定が簡略になる。
また、本発明の実施の形態1に係る車両用表示装置100によれば、複数のミラー21a、21b、21cの曲率は、ミラーの設置位置、及び、フロントガラスの形状に応じて異なるので、表示画像52a、52b、52cが運転手301に視認される際に歪みが抑えられて結像される。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2に係る車両用表示装置101の構成を概略的に示したものである。実施の形態1では、表示器1を車両内部の天井のうちフロントガラス201側の端部9でかつ運転席側に設けているが、実施の形態2では、表示器2を車両内部の天井のうちフロントガラス201側の端部9でかつ運転席と助手席との間に設けたものである。なお、図5においてXYZ座標は、図1と同一の向きを示している。
図5は、実施の形態2に係る車両用表示装置101の構成を概略的に示したものである。実施の形態1では、表示器1を車両内部の天井のうちフロントガラス201側の端部9でかつ運転席側に設けているが、実施の形態2では、表示器2を車両内部の天井のうちフロントガラス201側の端部9でかつ運転席と助手席との間に設けたものである。なお、図5においてXYZ座標は、図1と同一の向きを示している。
図5に示すように、車両内部の天井のうちフロントガラス201側の端部9(一点鎖線で囲った領域)でかつ運転手と助手席との間には、後方ミラー7が設けられている。本発明の実施の形態2では、表示器2を後方ミラー7とフロントガラス201との間に設けた表示器収納部8の内部に設けたものである。また、車両内部の天井のうちフロントガラス201側の端部9でかつ運転席及び助手席のそれぞれの前方にはサンバイザー91が設けられている。また、実施の形態2に係る表示器2は、表示器2の向く方向を、回転軸82を中心として回転動作させる第1の回転部としてのアクチュエータ12を含む。
図5に示すように、ダッシュボード202に設けられた凹部20には、複数のミラー22a、22b、22cがX軸方向に並べて設けられている。複数のミラー22a、22b、22cをまとめてミラー22とする。図5においては、ミラー22aを中心として、ミラー22aの+X軸方向の側にミラー22bが設けられており、ミラー22aの−X軸方向側にミラー22cがそれぞれ設けられている。複数のミラー22a、22b、22cはそれぞれ表示器2によって投射された画像光32a、32b、32cをフロントガラス201の車両内部表面のそれぞれ異なる領域53a、53b、53cにそれぞれ反射する。フロントガラス201の領域53a、53b、53cには表示画像54a、54b、54cがそれぞれ表示される。それ以外の構成は、実施の形態1と同一の構成であるため説明を省略する。
表示器2は、アクチュエータ(第1の回転部)12の回転軸82を中心とした回転動作によって、投射する画像光32a、32b、32cの方向を複数のミラー22a、22b、22cにそれぞれ対応する向きに向くように、図示しない制御部によって制御される。即ち、図5において、表示器2がフロントガラス201上の領域53aに表示画像54aを投射する場合、表示器2は、ミラー22aに対応した方向を向く。表示器2がフロントガラス201上の領域53bに表示画像54bを投射する場合、表示器2は、ミラー22bに対応した方向を向く。表示器2がフロントガラス201上の領域53cに表示画像54cを投射する場合、表示器2は、ミラー22cに対応した方向を向く。
また、表示器2は、自身の向く方向に応じて投射する画像光32a、32b、32cを切り替えることができる。表示器2が向く方向の制御及び表示画像の切り替えは、図示しない制御部が行っている。図5には領域53a、53b、53cのそれぞれに表示される表示画像54a、54b、54cの一例を示している。表示画像54a、54b、54cについては、実施の形態1で説明した表示画像52a、52b、52cとそれぞれ対応しているため説明を省略する。
図6は、本発明の実施の形態2における車両用表示装置101の表示器2から投射された画像光32aの光路を概略的に示したものである。図6は、図5における、XYZ座標についてX軸の負側から見た図である。即ち、図6は、図5において車両の左側側面から車両内部を見たときの断面図である。なお、図6において、図5と同符号の構成は同一であるため説明を省略する。また、図6では、画像光32aがミラー22aに反射される場合を示しているが、画像光32b、及び、32cにおいては、対応するミラーが、それぞれミラー22b、及び、ミラー22cとなるのみであるため説明を省略する。
図6に示すように、表示器2は後方ミラー7とフロントガラス201との間に設けられた表示器収納部8の内部に設置されている。表示器収納部8はミラー22a、22b、22c側に開口部16を有しており、例えば、表示器2によって投射された画像光32aは、表示器収納部8の開口部16を通り、ミラー22aに反射される。
本発明の実施の形態2に係る車両用表示装置101によれば、表示器2は、車両の天井のうちフロントガラス側の端部9でかつ運転席と助手席との間に設けられ、複数のミラー22a、22b、22cが設置された側に開口部16が設けられた表示器収納部8の内部に設置されているので、表示器2が車両内部に設置されたサンバイザー91と干渉せず、サンバイザー91の使用を妨げることがない。また、表示器1を目立たなくすることができるとともに、表示器2を表示器収納部8によって収納しているため、アクチュエータ(第1の回転部)12をユーザの接触等から保護することができる。
実施の形態3.
図7は、本発明の実施の形態3に係る車両用表示装置に含まれる表示器3の構成を概略的に示したものである。図7は、実施の形態1における表示器1を示した図3に対応した図である。また、図7(A)、(B)、(C)における画像光33a、33b、33cが投射される向きは、実施の形態1における画像光31a、31b、31cが投射される向き及び実施の形態2における画像光32a、32b、32cが投射される向きにそれぞれ対応している。実施の形態3における車両用表示装置の表示器3以外の構成、例えば、表示器3を設置する位置は、実施の形態1または実施の形態2と同一であるため説明を省略する。
図7は、本発明の実施の形態3に係る車両用表示装置に含まれる表示器3の構成を概略的に示したものである。図7は、実施の形態1における表示器1を示した図3に対応した図である。また、図7(A)、(B)、(C)における画像光33a、33b、33cが投射される向きは、実施の形態1における画像光31a、31b、31cが投射される向き及び実施の形態2における画像光32a、32b、32cが投射される向きにそれぞれ対応している。実施の形態3における車両用表示装置の表示器3以外の構成、例えば、表示器3を設置する位置は、実施の形態1または実施の形態2と同一であるため説明を省略する。
実施の形態1及び実施の形態2では、表示器1、2自体が第1の回転部であるアクチュエータ11、12によってそれぞれ回転動作する構成としたが、実施の形態3では、表示器3の複数の光源71を含む光源部65を第2の回転部としてのアクチュエータ13によって回転動作させることにより、表示器3全体の回転動作を伴わないものである。
図7に示すように、本発明の実施の形態3に係る車両用表示装置に含まれる表示器3は、複数の光源66、光源66を保持する基板68、複数の光源66にそれぞれ対応して設けられた複数の照明レンズ67、基板68が固定される移動ベース94、及び、当該移動ベース94に設けられた突起状の係止部材92を備えた光源部65と、光源部65の回転移動をガイドする円弧の一部を含む形状の円弧状ガイド93と、光源部65の回転移動を駆動する第2の回転部としてのアクチュエータ13と、アクチュエータ13に設けられ、係止部材92と係止する溝を有するスクリュー56と、複数の照明レンズ67から出射した光を画像光33a、33b、33cへ変換する光変換素子75と、光源部65、アクチュエータ13、スクリュー56、円弧状ガイド93、及び、光変換素子75を内包し、光変換素子75によって投射された画像光33a、33b、33cを通過する開口部95を有する筐体96とを含む。係止部材92はスクリュー56に設けられている溝に沿って滑るように移動可能である。
次に、実施の形態3に係る表示器3の動作について説明する。表示器3は、図示しない制御部によって、アクチュエータ13が動作するとスクリュー56がX軸周りに回転し、係止部材92が+X軸方向または−X軸方向へ移動する。係止部材92の移動に伴って移動ベース94は円弧状ガイド93に案内されて+RZ方向または−RZ方向に回転運動する。その結果、スクリュー56の回転方向に応じて光源部65が回転し、光源66が出射する光の方向が変化する。
図7(A)に示すように、係止部材92がスクリュー56の中央部の溝で係止している(留まっている)場合には、光源部65から出射した光は光変換素子75を透過し画像光33aとなって、実施の形態1に示したミラー21aまたは実施の形態2に示したミラー22aの方向を向くように制御される。また、図7(B)に示すように、係止部材92がスクリュー56の溝を−X軸方向に移動すると、光源部65から出射した光は光変換素子75を透過し画像光33bとなって、実施の形態1に示したミラー21bまたは実施の形態2に示したミラー22bの方向を向くように制御される。また、図7(C)に示すように、係止部材92がスクリュー56の溝を+X軸方向に移動すると、光源部65から出射した光は光変換素子75を透過し画像光33cとなって、実施の形態1に示したミラー21cまたは実施の形態2に示したミラー22cの方向を向くように制御される。なお、画像光33a、33b、33cの切り替えは、図示しない制御部が光変換素子75を制御することによって行われる。
本発明の実施の形態3に係る車両用表示装置によれば、光源部65は、光源部65の向きを制御する第2の回転部13を備え、制御部は、光源部65から出射した光の方向が選択したミラーに向くように第2の回転部13を制御するので、光変換素子75は可動しないため光変換素子75に接続される画像信号等を伝達するコード類の可動に伴う設計を考慮しなくてよく、光源部65に電力を供給するコードのみを可動部に固定するように設計すればよいため、簡略な構成となる。
実施の形態4.
図8は、本発明の実施の形態4に係る車両用表示装置に含まれる表示器4の構成を概略的に示したものである。図8は、実施の形態1における表示器1を示した図3及び実施の形態3における表示器3を示した図7に対応した図である。また、図8(A)、(B)、(C)における画像光34a、34b、34cが投射される向きは、実施の形態1における画像光31a、31b、31cが投射される向き、実施の形態2における画像光32a、32b、32cが投射される向き、及び、実施の形態3における画像光33a、33b、33cが投射される向きにそれぞれ対応している。実施の形態4における車両用表示装置の表示器4以外の構成、例えば、表示器4を設置する位置は、実施の形態1、実施の形態2、または、実施の形態3と同一であるため説明を省略する。
図8は、本発明の実施の形態4に係る車両用表示装置に含まれる表示器4の構成を概略的に示したものである。図8は、実施の形態1における表示器1を示した図3及び実施の形態3における表示器3を示した図7に対応した図である。また、図8(A)、(B)、(C)における画像光34a、34b、34cが投射される向きは、実施の形態1における画像光31a、31b、31cが投射される向き、実施の形態2における画像光32a、32b、32cが投射される向き、及び、実施の形態3における画像光33a、33b、33cが投射される向きにそれぞれ対応している。実施の形態4における車両用表示装置の表示器4以外の構成、例えば、表示器4を設置する位置は、実施の形態1、実施の形態2、または、実施の形態3と同一であるため説明を省略する。
図8に示すように、実施の形態4に係る表示器4は、複数の光源84と、複数の光源84が固定される基板85と、複数の光源84にそれぞれ対応して設けられた照明レンズ86と、照明レンズ86によって集光された光を画像光34a、34b、34cに変換する光変換素子75と、光変換素子75から投射された画像光34a、34b、34cを図示しない複数のミラーにそれぞれ反射する可動ミラー88と、可動ミラーを+RZ方向または−RZ方向に回転軸88回りに回転させる第3の回転部としてのアクチュエータ87と、複数の光源84、基板85、照明レンズ86、光変換素子75、可動ミラー88、及び、アクチュエータ87を内包し、可動ミラー88によって反射された画像光34a、34b、34cを通過させる開口部90が設置された筐体89とを含む。
次に、実施の形態4に係る表示器4の動作について説明する。表示器4は、図示しない制御部によって、アクチュエータ87が回転すると可動ミラー88が+RZ方向または−RZ方向に回転する。可動ミラー88が回転軸83回りに回転することによって、光変換素子75が出射する画像光34a、34b、34cの出射する方向が変化する。
図8(A)に示すように実施の形態4に係る表示器4は図示しない制御部によって、画像光34aが実施の形態1に示したミラー21aまたは、実施の形態2に示したミラー22aの方向を向くように制御される。また、図8(B)に示すように、実施の形態4に係る表示器4は図示しない制御部によって、画像光34bが、実施の形態1に示したミラー21bまたは、実施の形態2に示したミラー22bの方向を向くように制御される。また、図8(C)に示すように、実施の形態4に係る表示器4は図示しない制御部によって、画像光34cが、実施の形態1に示したミラー21cまたは、実施の形態2に示したミラー22cの方向を向くように制御される。なお、画像光34a、34b、34cは、図示しない制御部が光変換素子75を制御することによって切り替えられる。
本発明の実施の形態4に係る車両用表示装置によれば、表示部4は、画像光34a、34b、34cを反射する可動ミラー88、及び、可動ミラー88の角度を調節する第3の回転部87を備え、制御部401は、選択したミラーに可動ミラー88が画像光34a、34b、34cを反射するように第3の回転部87を制御するので、可動する構成に接続される電源コード及び画像信号コードの配線が必要なくなり、構成をより簡略化できる。
実施の形態5.
図9は、本発明の実施の形態5に係る車両用表示装置に含まれる表示器5の構成を概略的に示したものである。図9は、実施の形態1における表示器1を示した図3、実施の形態3における表示器3を示した図7、及び、実施の形態4における表示器4を示した図8に対応した図である。また、図9(A)、(B)、(C)における画像光35a、35b、35cが投射される向きは、実施の形態1における画像光31a、31b、31c、実施の形態2における画像光32a、32b、32c、実施の形態3における画像光33a、33b、33c、及び、実施の形態4における画像光34a、34b、34cの向きにそれぞれ対応している。実施の形態4における車両用表示装置の表示器5以外の構成、例えば、表示器5を設置する位置は、実施の形態1、実施の形態2、または、実施の形態3と同一であるため説明を省略する。
図9は、本発明の実施の形態5に係る車両用表示装置に含まれる表示器5の構成を概略的に示したものである。図9は、実施の形態1における表示器1を示した図3、実施の形態3における表示器3を示した図7、及び、実施の形態4における表示器4を示した図8に対応した図である。また、図9(A)、(B)、(C)における画像光35a、35b、35cが投射される向きは、実施の形態1における画像光31a、31b、31c、実施の形態2における画像光32a、32b、32c、実施の形態3における画像光33a、33b、33c、及び、実施の形態4における画像光34a、34b、34cの向きにそれぞれ対応している。実施の形態4における車両用表示装置の表示器5以外の構成、例えば、表示器5を設置する位置は、実施の形態1、実施の形態2、または、実施の形態3と同一であるため説明を省略する。
実施の形態1〜実施の形態4で説明した表示器は、投射する画像光の向きを変化させるための回転部としてのアクチュエータを含んでいるが、実施の形態5に係る表示器5は回転部を含まない構成となっている。図9に示すように、本発明の実施の形態5に係る車両表示装置に含まれる表示器5は、それぞれ異なる向きに光を出射する複数の光源73a、73b、73cと、光源73a、73b、73cをそれぞれ固定する基板76a、76b、76cと、光源73a、73b、73cにそれぞれ対応して設けられた照明レンズ74a、74b、74cと、照明レンズ74a、74b、74cによって集光された光を画像光35a、35b、35cに変換する光変換素子75と、光源73a、73b、73c、基板76a、76b、76c、照明レンズ74a、74b、74c、及び、光変換素子75を内包し、画像光35a、35b、35cが通過する開口部97が設置された筐体98とを含む。また、光源73a、73b、73cと、基板76a、76b、76cと、照明レンズ74a、74b、74cとをまとめて光源部80とする。図9においては、基板76a、76b、76cをそれぞれ別体の構成として示しているが、一体の構成としても構わない。
次に、実施の形態5に係る表示器5の動作について詳しく説明する。図9(A)に示すように、表示器5は図示しない制御部によって、光源73aが点灯すると、画像光35aは、実施の形態1に示したミラー21aまたは実施の形態2に示したミラー22aの方向を向くように制御される。また、図9(B)に示すように、表示器4は図示しない制御部によって、光源73bが点灯すると、画像光35bは、実施の形態1に示したミラー21bまたは実施の形態2に示したミラー22bの方向を向くように制御される。また、図9(C)に示すように、表示器5は図示しない制御部によって、光源73cが点灯すると、画像光35cは、実施の形態1に示したミラー21cまたは実施の形態2に示したミラー22cの方向を向くように制御される。また、画像光35a、35b、35cは、図示しない制御部が光変換素子75を制御することによって切り替えられる。
本発明の実施の形態5に係る車両用表示装置によれば、光源部80は、複数のミラー21、22の方向にそれぞれ光を出射する複数の光源73a、73b、73cを備え、制御部401は、複数の光源73a、73b、73cのうち選択したミラー21、22の方向に光を出射する光源73a、73b、73cを点灯させるので、画像光35a、35b、35cの向きを変化させるための回転部を利用しないため部品点数を低減するとともに、回転部の動作に係る電力の低減を実現することができる。
実施の形態6.
図10は、本発明の実施の形態6に係る車両用表示装置に含まれる表示器6の構成を概略的に示したものである。図10は、実施の形態1における表示器1を示した図3、実施の形態3における表示器3を示した図7、実施の形態4における表示器4を示した図8、及び、実施の形態5における表示器5を示した図9に対応した図である。
図10は、本発明の実施の形態6に係る車両用表示装置に含まれる表示器6の構成を概略的に示したものである。図10は、実施の形態1における表示器1を示した図3、実施の形態3における表示器3を示した図7、実施の形態4における表示器4を示した図8、及び、実施の形態5における表示器5を示した図9に対応した図である。
図10(A)、(B)、(C)における画像光36a、36b、36cが投射される向きは、実施の形態1における画像光31a、31b、31c、実施の形態2における画像光32a、32b、32c、実施の形態3における画像光33a、33b、33c、実施の形態4における画像光34a、34b、34c、及び、実施の形態5における画像光35a、35b、35cの向きにそれぞれ対応している。実施の形態6における車両用表示装置の表示器6以外の構成、例えば、表示器6を設置する位置は、実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3、実施の形態4、または、実施の形態5と同一であるため説明を省略する。
図10に示す表示器6は、複数の光源、光源を固定する基板、及び、照明レンズの構成が図9に示した表示器5と異なっている。図10に示す表示器6は、複数の光源77a、77b、77c、77d、77eと、複数の光源77a、77b、77c、77d、77eを保持する基板79と、複数の光源77a、77b、77c、77d、77eに対応する位置に設けられた照明レンズ78a、78b、78c、78d、78eと、照明レンズ78a、78b、78c、78d、78eを画像光に変換する光変換素子75と、複数の光源77a、77b、77c、77d、77e、基板79、及び、照明レンズ78a、78b、78c、78d、78eを内包する筐体57とを含む。複数の光源77a、77b、77c、77d、77eと、基板79と、照明レンズ78a、78b、78c、78d、78eとをまとめて光源部99とする。
照明レンズ78a、78b、78c、78d、78eは、光源77a、77b、77c、77d、77eからそれぞれ出射した光を異なる方向に導く様に設計されている。即ち、図10に示す表示器6においては、照明レンズ78aは、実施の形態1で示したミラー21aまたは実施の形態2で示したミラー22cに画像光を投射するのに適するように設計されている。照明レンズ78bは、実施の形態1で示したミラー21a及びミラー21cまたは実施の形態2で示したミラー22a及びミラー22cに画像光を投射するのに適するように設計されている。照明レンズ78cは実施の形態1で示したミラー21a、ミラー21b、及び、ミラー21cまたは実施の形態2で示したミラー22a、ミラー22b、及び、ミラー22cに画像光を投射するのに適するように設計されている。照明レンズ78dは、実施の形態1で示したミラー21a及びミラー21bまたは実施の形態2で示したミラー22a及びミラー22bに画像光を投射するのに適するように設計されている。照明レンズ78eは、実施の形態1で示したミラー21aまたは実施の形態2で示したミラー22aに画像光を投射するのに適するように設計されている。ただし、図10に示す画像光36a、36b、36cが投射される向きは、図9の画像光36a、36b、36cが投射される向きにそれぞれ対応している。
図10(A)に示すように、表示器6は図示しない制御部によって、光源77b、77c、77dが点灯すると、光源画像光36aは、実施の形態1に示したミラー21aまたは、実施の形態2に示したミラー22aの方向を向くように制御される。また、図10(B)に示すように、表示器6は図示しない制御部によって、光源77c、77d、77eが点灯すると、画像光36bは、実施の形態1に示したミラー21bまたは、実施の形態2に示したミラー22bの方向を向くように制御される。また、図10(C)に示すように、表示器6は図示しない制御部によって、光源77a、77b、77cが点灯すると、画像光36cは、実施の形態1に示したミラー21cまたは、実施の形態2に示したミラー22cの方向を向くように制御される。また、画像光36a、36b、36cは、図示しない制御部が光変換素子75を制御することによって切り替えられる。実施の形態6に係る表示器6においても、実施の形態5に係る表示器5と同様に回転部を用いる必要がない。
本発明の実施の形態6に係る車両用表示装置によれば、光源部99は、複数の光源77a、77b、77c、77d、77eと、複数の光源77a、77b、77c、77d、77eにそれぞれ対応して設けられ、光源から出射した光を光源の位置に基づいて異なるミラー21、22の方向にそれぞれ導く複数の照明レンズ78a、78b、78c、78d、78eとを備え、制御部401は、複数の光源77a、77b、77c、77d、77eのうち選択したミラーの方向に光が導かれる光源を点灯させるので、画像光36a、36b、36cの向きを変化させるための回転部を利用しないため部品点数を低減するとともに、回転部の動作に係る電力の低減を実現することができる。
本発明の各実施の形態における構成の配置は、製造上の公差や組立て上のばらつきなどを考慮した範囲を含むものとする。このため、特許請求の範囲に部品間の位置関係もしくは部品の形状を示す記載した場合には、製造上の公差又は組立て上のばらつき等を考慮した範囲を含むことを示している。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その発明の範囲において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜変更、省略したりすることができる。
1、2、3、4、5、6 表示器
8 表示器収納部
9 端部
11、12 第1の回転部
13 第2の回転部
16 開口部
21a、21b、21c ミラー
22a、22b、22c ミラー
31a、31b、31c 画像光
32a、32b、32c 画像光
33a、33b、33c 画像光
34a、34b、34c 画像光
35a、35b、35c 画像光
36a、36b、36c 画像光
10、65、80、99 光源部
73a、73b、73c 光源
75 光変換素子
77a、77b、77c、77d、77e 光源
78a、78b、78c、78d、78e 照明レンズ
87 第3の回転部
88 可動ミラー
100、101 車両用表示装置
201 フロントガラス
202 ダッシュボード
401 制御部
402 車内カメラ
403 近接センサー
404 車外カメラ
8 表示器収納部
9 端部
11、12 第1の回転部
13 第2の回転部
16 開口部
21a、21b、21c ミラー
22a、22b、22c ミラー
31a、31b、31c 画像光
32a、32b、32c 画像光
33a、33b、33c 画像光
34a、34b、34c 画像光
35a、35b、35c 画像光
36a、36b、36c 画像光
10、65、80、99 光源部
73a、73b、73c 光源
75 光変換素子
77a、77b、77c、77d、77e 光源
78a、78b、78c、78d、78e 照明レンズ
87 第3の回転部
88 可動ミラー
100、101 車両用表示装置
201 フロントガラス
202 ダッシュボード
401 制御部
402 車内カメラ
403 近接センサー
404 車外カメラ
Claims (12)
- 車両の内部でかつ前記車両の天井に設けられ、光源部、及び、前記光源部から出射した光を画像光に変換する光変換素子を備えた表示器と、
前記表示器によって投射された前記画像光を前記車両のフロントガラスの異なる領域にそれぞれ反射する複数のミラーと、
複数の前記ミラーから1つのミラーを選択し、選択した前記ミラーに前記画像光を投射させるとともに、選択した前記ミラーごとに前記画像光を切り替えるように前記表示器を制御する制御部と、
を備えた車両用表示装置。 - 前記表示器は、前記表示器の向きを制御する第1の回転部を備え、
前記制御部は、前記表示器の前記画像光を投射する方向が選択した前記ミラーに向くように前記第1の回転部を制御する請求項1に記載の車両用表示装置。 - 前記光源部は、前記光源部の向きを制御する第2の回転部を備え、
前記制御部は、前記光源部から出射した前記光の方向が選択した前記ミラーに向くように前記第2の回転部を制御する請求項1に記載の車両用表示装置。 - 前記表示部は、前記画像光を反射する可動ミラー、及び、前記可動ミラーの角度を調節する第3の回転部を備え、
前記制御部は、選択した前記ミラーに前記可動ミラーが前記画像光を反射するように前記第3の回転部を制御する請求項1に記載の車両用表示装置。 - 前記光源部は、複数の前記ミラーの方向にそれぞれ光を出射する複数の光源を備え、
前記制御部は、複数の前記光源のうち選択した前記ミラーの方向に光を出射する光源を点灯させる請求項1に記載の車両用表示装置。 - 前記光源部は、複数の光源と、複数の前記光源にそれぞれ対応して設けられ、前記光源から出射した光を前記光源の位置に基づいて異なるミラーの方向にそれぞれ導く複数の照明レンズとを備え、
前記制御部は、複数の前記光源のうち選択した前記ミラーの方向に光が導かれる光源を点灯させる請求項1に記載の車両用表示装置。 - 前記表示器は、前記車両の前記天井のうちフロントガラス側の端部でかつ運転席側に設けられた請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
- 前記表示器は、前記車両の前記天井のうちフロントガラス側の端部でかつ運転席と助手席との間に設けられ、複数の前記ミラーが設置された側に開口部が設けられた表示器収納部の内部に設置された請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
- 前記制御部は、近接センサーと車外カメラのうち少なくとも一方に接続されており、
前記制御部は、前記近接センサーと前記車外カメラのうち少なくとも一方の検知信号に基づいて複数の前記ミラーから1つのミラーを選択し、選択した前記ミラーに前記画像光を投射させるとともに、選択した前記ミラーごとに前記画像光を切り替えるように前記表示器を制御する請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の車両用表示装置。 - 前記制御部は、車両内部の運転手の視線を検知する車内カメラに接続されており、
前記制御部は、前記車内カメラの検知信号に基づいて複数の前記ミラーから1つのミラーを選択し、選択した前記ミラーに前記画像光を投射させるとともに、選択した前記ミラーごとに前記画像光を切り替えるように前記表示器を制御する請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の車両用表示装置。 - 複数の前記ミラーは、前記車両のダッシュボードに設けられた請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
- 複数の前記ミラーの曲率は、前記ミラーの設置位置、及び、前記フロントガラスの形状に応じて異なる請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
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