JP2018203089A - 飛び跳ね防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体の飛び跳ねを軽減する装置を設ける必要を無くし、車両の意匠上の制約を軽減する。【解決手段】実施形態の飛び跳ね防止装置は、一例として、車両が走行する路面上に存在する液体を検出する検出部と、検出部によって液体が検出された場合、当該液体の特性を推定する推定部と、推定部による液体の特性の推定結果、および車両の走行速度に基づいて、車両が液体を踏むことによる液体の飛び跳ね量を予測する予測部と、予測部により予測された飛び跳ね量が所定量以上である場合、飛び跳ね量を所定量より小さくする回避処理を実行する処理部と、を備える。【選択図】図4
Description
本発明の実施形態は、飛び跳ね防止装置に関する。
レーザレンジファインダを用いて、車両が走行する路面上に存在する水溜りを検出する技術が開発されている。
ところで、車両が走行する路面上に存在する水溜りを検出した場合、車両が路面上に存在する水溜りを踏むことによる路肩への水の飛び跳ねを軽減する技術が求められている。
実施形態の飛び跳ね防止装置は、一例として、車両が走行する路面上に存在する液体を検出する検出部と、検出部によって液体が検出された場合、当該液体の特性を推定する推定部と、推定部による液体の特性の推定結果、および車両の走行速度に基づいて、車両が液体を踏むことによる液体の飛び跳ね量を予測する予測部と、予測部により予測された飛び跳ね量が所定量以上である場合、飛び跳ね量を所定量より小さくする回避処理を実行する処理部と、を備える。よって、一例として、車両に対して泥除けなど、液体の飛び跳ねを軽減する装置を設ける必要が無くなり、車両の意匠上の制約を軽減できる。
また、飛び跳ね防止装置は、一例として、検出部は、さらに、車両の側面に設けられる撮像部によって路面の路肩方向を撮像して得られる撮像画像から白線を検出し、処理部は、撮像画像から白線が検出された場合、路面の路肩の幅員を所定量とし、撮像画像から白線が検出されなかった場合、予め設定された長さを所定量とする。よって、一例として、路面上に存在する液体の歩行者等に対する飛び跳ねを高精度に防止できる。
また、飛び跳ね防止装置は、一例として、検出部は、さらに、撮像画像から、歩行者を検出し、処理部は、撮像画像から歩行者が検出されなかった場合、回避処理を実行しない。よって、一例として、車両が路面上の液体を踏む場合でも、車両が走行する路面に隣接する歩道等に歩行者が存在しない場合には、車両の運転手が意図した通りに車両を走行させることができる。
また、飛び跳ね防止装置は、一例として、予測部は、車両が有する車輪のうち路面の路肩側の車輪が液体を踏むことによる、飛び跳ね量を予測する。よって、一例として、路面に隣接する歩道等の歩行者に影響を及ぼす可能性が高い液体の飛び跳ね量を予測可能となる。
また、飛び跳ね防止装置は、一例として、処理部は、撮像画像から白線が検出された場合、車両の速度を、飛び跳ね量が所定量以下となる第1速度以下に制限する処理を回避処理として実行し、撮像画像から白線が検出されなかった場合、車両の速度を第1速度より遅い第2速度以下に制限する処理を回避処理として実行する。よって、一例として、車両が路肩内を走行していて路面上の液体が歩行者等に飛び跳ねる可能性が高い場合でも、路面上に存在する液体の歩行者等に対する飛び跳ねをより高精度に防止できる。
また、飛び跳ね防止装置は、回避処理は、車両の運転手の操作によらずに飛び跳ね量を少なくする自動回避モードが有効になっている場合、車両の速度を減速させ、自動回避モードが有効でない場合、車両の速度の減速を促す情報を報知する。よって、一例として、車両に対して泥除けなど、液体の飛び跳ねを軽減する装置を設ける必要が無くなり、車両の意匠上の制約を軽減できる。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、並びに当該構成によってもたらされる作用、結果、および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によって実現可能であるとともに、基本的な構成に基づく種々の効果や、派生的な効果のうち、少なくとも1つを得ることが可能である。
本実施形態にかかる飛び跳ね防止装置を搭載する車両は、内燃機関(エンジン)を駆動源とする自動車(内燃機関自動車)であっても良いし、電動機(モータ)を駆動源とする自動車(ハイブリッド自動車)であっても良い。また、車両は、種々の変速装置、内燃機関や電動機の駆動に必要な種々の装置(システム、部品等)を搭載可能である。また、車両における車輪の駆動に関わる装置の方式、個数、レイアウト等は、種々に設定可能である。
図1は、本実施形態にかかる飛び跳ね防止装置を搭載する車両の車室の一部が透視された状態の一例が示された斜視図である。図1に示すように、車両1は、車体2と、操舵部4と、加速操作部5と、制動操作部6と、変速操作部7と、モニタ装置11と、を備える。車体2は、乗員が乗車する車室2aを有する。車室2a内には、乗員としての運転手が座席2bに臨む状態で、操舵部4や、加速操作部5、制動操作部6、変速操作部7等が設けられている。操舵部4は、例えば、ダッシュボード24から突出したステアリングホイールである。加速操作部5は、例えば、運転手の足下に位置されたアクセルペダルである。制動操作部6は、例えば、運転手の足下に位置されたブレーキペダルである。変速操作部7は、例えば、センターコンソールから突出したシフトレバーである。
モニタ装置11は、例えば、ダッシュボード24の車幅方向(すなわち、左右方向)の中央部に設けられる。モニタ装置11は、例えば、ナビゲーションシステムまたはオーディオシステム等の機能を有していても良い。モニタ装置11は、表示装置8、音声出力装置9、および操作入力部10を有する。また、モニタ装置11は、スイッチ、ダイヤル、ジョイスティック、および押しボタン等の各種の操作入力部を有しても良い。
表示装置8は、LCD(Liquid Crystal Display)やOELD(Organic Electroluminescent Display)等で構成され、画像データに基づいて各種画像を表示可能である。音声出力装置9は、スピーカ等で構成され、音声データに基づいて各種音声を出力する。音声出力装置9は、車室2a内において、モニタ装置11以外の異なる場所に設けられていても良い。
操作入力部10は、タッチパネル等で構成され、乗員による各種情報の入力を可能とする。また、操作入力部10は、表示装置8の表示画面に設けられ、表示装置8に表示される画像を透視可能である。これにより、操作入力部10は、表示装置8の表示画面に表示される画像を乗員に視認させることを可能とする。操作入力部10は、表示装置8の表示画面上における乗員のタッチ操作を検出することにより、乗員による各種情報の入力を受け付ける。
図2は、本実施形態にかかる車両の一例の平面図である。図1および図2に示すように、車両1は、四輪自動車等であり、左右2つの前輪3Fと、左右2つの後輪3Rと、を有する。4つの車輪3の全てまたは一部が、転舵可能である。
車両1は、複数の撮像部15を有する。本実施形態では、車両1は、例えば、4つの撮像部15a〜15dを搭載する。撮像部15は、CCD(Charge Coupled Device)またはCIS(CMOS Image Sensor)等の撮像素子を有するデジタルカメラである。撮像部15は、所定のフレームレートで車両1の周囲を撮像可能である。そして、撮像部15は、車両1の周囲を撮像して得られた撮像画像を出力する。撮像部15は、それぞれ、広角レンズまたは魚眼レンズを有し、水平方向には、例えば、140°〜220°の範囲を撮像可能である。また、撮像部15の光軸は、斜め下方に向けて設定されている場合もある。
具体的には、撮像部15aは、例えば、車体2の後側の端部2eに位置し、リアトランクのドア2hの下方の壁部に設けられている。撮像部15bは、車両1の側面に設けられる。本実施形態では、撮像部15bは、車体2の右側の端部2fに位置するドアミラー2gに設けられている。撮像部15cは、例えば、車体2の前側、すなわち、車両1の前後方向の前方側の端部2cに位置し、フロントバンパー等に設けられている。撮像部15dは、車両1の側面に設けられる。本実施形態では、撮像部15dは、車体2の左側の端部2dに位置するドラミラー2gに設けられている。
また、図1および図2に示すように、車両1は、複数の測距部16,17を有する。測距部16,17は、超音波を発射して、車両1の周囲に存在する障害物(例えば、駐車車両、縁石、段差、壁、フェンス、歩行者、自転車、車両1が走行する路面上に存在する水溜りや油膜等の液体)からの反射波を検出するソナーである。ソナーは、ソナーセンサ、あるいは、超音波探知器、超音波ソナーとも称される。本実施形態では、車両1は、車両1の側面側の端部2f,2dに位置する4つの測距部16a〜16dと、車両1の前方側の端部2cおよび車両1の後方側の端部2eに位置する8つの測距部17a〜17hと、を有する。測距部16は、車両1を駐車する際等に、車両1の周囲のうち車両1の側方に存在する障害物を検出し、その障害物までの距離を測定する。測距部17は、車両1を駐車する際等に、車両1の周囲のうち車両1の前方および後方に存在する障害物を検出し、その障害物までの距離を測定する。本実施形態では、車両1は、ソナーを測距部17として用いているが、これに限定するものではなく、光(例えば、レーザ、赤外線)や電波(例えば、ミリ波レーダ)を発射して、車両1の周囲に存在する障害物からの反射を検出するセンサであっても良い。
具体的には、測距部16b,16cは、車両1の右側の端部2fにおいて、車両1の前後方向に離間して設けられる。そして、測距部16b,16cは、車両1の右側に向かって超音波を発射して、車両1の右側に存在する障害物からの反射波を検出する。測距部16a,16dは、車両1の左側の端部2dにおいて、車両1の前後方向に離間して設けられる。そして、測距部16a,16dは、車両1の左側に存在する障害物からの反射波を検出する。
また、測距部17a,17b,17c,17dは、車両1の後側の端部2eに、車両1の車幅方向に離間して設けられる。そして、測距部17a,17b,17c,17dは、車両1の後方に向かって超音波を発射して、車両1の後方に存在する障害物からの反射波を検出する。測距部17e,17f,17g,17hは、車両1の前側の端部2cに、車両1の車幅方向に離間して設けられる。そして、測距部17e,17f,17g,17hは、車両1の前方に超音波を発射して、車両1の前方に存在する障害物からの反射波を検出する。
図3は、本実施形態にかかる車両の機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、車両1は、操舵システム13と、ブレーキシステム18と、舵角センサ19と、アクセルセンサ20と、シフトセンサ21と、車輪速センサ22と、車内ネットワーク23と、ECU(Electronic Control Unit)14と、を備える。モニタ装置11、操舵システム13、ブレーキシステム18、舵角センサ19、アクセルセンサ20、シフトセンサ21、車輪速センサ22、およびECU14は、電気通信回線である車内ネットワーク23を介して電気的に接続されている。車内ネットワーク23は、CAN(Controller Area Network)等により構成される。
操舵システム13は、電動パワーステアリングシステムやSBW(Steer By Wire)システム等である。操舵システム13は、アクチュエータ13aおよびトルクセンサ13bを有する。そして、操舵システム13は、ECU14等によって電気的に制御され、アクチュエータ13aを動作させて、操舵部4に対して、トルクを付加して操舵力を補うことによって、車輪3を転舵する。トルクセンサ13bは、運転者が操舵部4に与えるトルクを検出し、その検出結果をECU14に送信する。
ブレーキシステム18は、車両1のブレーキのロックを制御するABS(Anti-lock Brake System)、コーナリング時の車両1の横滑りを抑制する横滑り防止装置(ESC:Electronic Stability Control)、ブレーキ力を増強させてブレーキをアシストする電動ブレーキシステム、およびBBW(Brake By Wire)を含む。ブレーキシステム18は、アクチュエータ18aおよびブレーキセンサ18bを有する。ブレーキシステム18は、ECU14等によって電気的に制御され、アクチュエータ18aを介して、車輪3に制動力を付与する。ブレーキシステム18は、左右の車輪3の回転差等から、ブレーキのロック、車輪3の空回り、および横滑りの兆候等を検出して、ブレーキのロック、車輪3の空回り、および横滑りを抑制する制御を実行する。ブレーキセンサ18bは、制動操作部6の可動部としてのブレーキペダルの位置を検出する変位センサであり、ブレーキペダルの位置の検出結果をECU14に送信する。
舵角センサ19は、ステアリングホイール等の操舵部3の操舵量を検出するセンサである。本実施形態では、舵角センサ19は、ホール素子等で構成され、操舵部4の回転部分の回転角度を操舵量として検出し、その検出結果をECU14に送信する。アクセルセンサ20は、加速操作部5の可動部としてのアクセルペダルの位置を検出する変位センサであり、その検出結果をECU14に送信する。
シフトセンサ21は、変速操作部7の可動部(バー、アーム、ボタン等)の位置を検出するセンサであり、その検出結果をECU14に送信する。車輪速センサ22は、ホール素子等を有し、車輪3の回転量や単位時間当たりの車輪3の回転数を検出するセンサであり、その検出結果をECU14に送信する。
ECU14は、車両1の走行中に、車両1が走行する路面上に存在する水溜りや油膜等の液体を検出した場合に、車両1が当該液体を踏むことによる、路面と平行な方向への当該液体の飛び跳ね量を予測し、当該予測した飛び跳ね量が予め設定された量以上である場合に、飛び跳ね量を減らす処理を実行する。ECU14は、コンピュータ等で構成され、ハードウェアとソフトウェアが協働することにより、車両1の制御全般を司る。具体的には、ECU14は、CPU(Central Processing Unit)14a、ROM(Read Only Memory)14b、RAM(Random Access Memory)14c、表示制御部14d、音声制御部14e、およびSSD(Solid State Drive)14fを備える。CPU14a、ROM14b、およびRAM14cは、同一の回路基板内に設けられていても良い。
CPU14aは、ROM14b等の不揮発性の記憶装置に記憶されたプログラムを読み出し、当該プログラムに従って各種の演算処理を実行する。例えば、CPU14aは、表示装置8に表示させる画像に対する画像処理、車両1の周囲に存在する障害物までの距離の算出、車両1が路面上の液体を含むことによる飛び跳ね量を減らす処理等を実行する。
ROM14bは、各種プログラムおよび当該プログラムの実行に必要なパラメータ等を記憶する。RAM14cは、CPU14aでの演算で用いられる各種データを一時的に記憶する。表示制御部14dは、ECU14での演算処理のうち、主として、撮像部15から取得してCPU14aへ出力する画像データに対する画像処理、CPU14aから取得した画像データを表示装置8に表示させる表示用の画像データへの変換等を実行する。音声制御部14eは、ECU14での演算処理のうち、主として、CPU14aから取得して音声出力装置9に出力させる音声の処理を実行する。SSD14fは、書き換え可能な不揮発性の記憶部であって、ECU14の電源がオフされた場合にあってもCPU14aから取得したデータを記憶し続ける。
図4は、本実施形態にかかる車両が有するECUの機能構成の一例を示すブロック図である。本実施形態では、図4に示すように、ECU14は、検出部401、推定部402、予測部403、および回避処理部404を備える。例えば、回路基板に搭載されたCPU14a等のプロセッサが、ROM14bまたはSSD14f等の記憶媒体内に格納された飛び跳ね防止用のプログラムを実行することにより、ECU14は、検出部401、推定部402、予測部403、および回避処理部404の機能を実現する。検出部401、推定部402、予測部403、および回避処理部404の一部または全部を回路等のハードウェアによって構成しても良い。本実施形態では、ECU14が飛び跳ね防止装置の一例として機能する。
検出部401は、車両1が走行する路面上に存在する水溜りや油膜等の液体を検出する。本実施形態では、検出部401は、車両1が前方への走行を開始すると、測距部17e,17f,17g,17hによる反射波の検出結果に基づいて、車両1が走行する路面上において、車両1の前方に存在する液体を検出する。推定部402は、車両1が走行する路面上に存在する液体が検出された場合に、当該液体の特性を推定する。本実施形態では、推定部402は、測距部17e,17f,17g,17hによる反射波の検出結果に基づいて、車両1が走行する路面上に存在する液体の深さ、粘度、および幅を当該液体の特性として検出する。ここで、液体の深さは、車両1が走行する路面の液体が存在しない面を基準面とし、当該基準面に対して垂直方向への液体が存在する位置の高さである。
予測部403は、車輪速センサ22による車輪3の回転数の検出結果に基づいて、車両1の走行速度を求める。そして、予測部403は、推定部402による液体の特性の推定結果、および車両1の走行速度に基づいて、路面上に存在する液体を車両1が踏むことによる当該液体の飛び跳ね量を予測する。ここで、飛び跳ね量は、路面上に存在する液体を車両1が踏むことによって、当該液体が飛び跳ねる量(距離)である。本実施形態では、予測部403は、路面上に存在する液体を車両1が踏むことによって、路面と平行な方向でありかつ当該路面の幅方向へ当該液体が飛び跳ねる距離を、飛び跳ね量として予測する。
回避処理部404は、予測部403により予測される飛び跳ね量が所定量以上であるか否かを判断する。ここで、所定量は、予め設定された長さであり、例えば、最低限の路肩の幅員である。そして、回避処理部404は、予測部403により予測される飛び跳ね量が所定量以上であると判断した場合、飛び跳ね量を所定量より小さくする回避処理を実行する。これにより、路面上に存在する液体が歩行者等に飛び跳ねることを防止できるので、車両1に対して泥除けなど、当該液体の飛び跳ねを軽減する装置を設ける必要が無くなるので、車両1の意匠上の制約を軽減できる。また、歩行者等に対する液体の飛び跳ねによる交通違反の発生を抑制できる。
次に、図5を用いて、本実施形態にかかる車両1による回避処理の流れの一例について説明する。図5は、本実施形態にかかる車両による回避処理の流れの一例を示すフローチャートである。
検出部401は、車両1が前方への走行を開始すると、測距部17e,17f,17g,17hによる反射波の検出結果に基づいて、車両1が走行する路面上に存在する液体の検出を開始する(ステップS501)。次に、検出部401は、車両1が走行する路面上に存在する液体を検出したか否かを判断する(ステップS502)。車両1が走行する路面上に存在する液体が検出されなかった場合(ステップS502:No)、回避処理部404は、回避処理を実行しない。
一方、車両1が走行する路面上に存在する液体を検出した場合(ステップS502:Yes)、検出部401は、車輪3が当該検出した液体を踏むか否かを判定する接触判定処理を実行する(ステップS503)。本実施形態では、検出部401は、測距部17e,17f,17g,17hによる反射波の検出結果に基づいて、車両1と路面上の液体との相対的な位置関係を求める。そして、検出部401は、車両1と路面上の液体との相対的な位置関係と、車輪3の位置とを用いて、車輪3が路面上の液体を踏むか否かを判断する接触判定処理を実行する。車輪3が路面上の液体を踏まないと判断した場合(ステップS504:No)、回避処理部404は、回避処理を実行しない。
また、検出部401は、車輪3の幅方向において、路面上に存在する液体を踏む位置に応じて、車輪3が路面上の液体を踏むか否かの判断を異ならせても良い。具体的には、検出部401は、車輪3の幅方向において当該車輪3の内側のみで路面上の液体を踏む場合、車輪3が液体を踏んだとしても、当該液体が路肩方向に飛び跳ねる量が少なく、歩行者等に液体がかかる可能性が低いため、車輪3が路面上の液体を踏まないと判断しても良い。一方、検出部401は、車輪3の幅方向において当該車輪3の外側が路面上の液体を踏む場合、液体が路肩方向に飛び跳ねる量が多く、歩行者等に液体がかかる可能性が高いため、車輪3が路面上の液体を踏むと判断する。
また、検出部401は、車両1が有する車輪3のうち、路面の路肩側の車輪3が液体を踏むか否かに応じて、車輪3が路面上の液体を踏むか否かの判断を異ならせても良い。具体的には、検出部401は、路面の路肩と反対側の車輪3のみが液体を踏む場合、当該液体が路肩に飛び跳ねて歩行者等に液体がかかる可能性が低いため、車輪3が路面上の液体を踏まないと判断しても良い。一方、検出部401は、路面の路肩側の車輪3が液体を踏む場合、当該液体が路肩に飛び跳ねて歩行者等に液体がかかる可能性が高いため、車輪3が路面上の液体を踏むと判断する。
一方、車輪3が路面上の液体を踏むと判断した場合(ステップS504:Yes)、検出部401は、車両1が走行する路面に隣接する歩道等に存在する歩行者を検出する歩行者検出処理を実行する(ステップS505)。本実施形態では、検出部401は、撮像部15b,15dによって路肩方向を撮像して得られる撮像画像を取得する。そして、検出部401は、取得した撮像画像に歩行者の画像が含まれているか否かによって、歩行者検出処理を実行する。車両1が走行する路面に隣接する歩道等に存在する歩行者が検出されなかった場合(ステップS506:No)、回避処理部404は、回避処理を実行しない。これにより、車両1が路面上の液体を踏む場合でも、車両1が走行する路面に隣接する歩道等に歩行者が存在しない場合には、回避処理が実行されないので、車両1の運転手が意図した通りに車両1を走行させることができる。
一方、車両1が走行する路面に隣接する歩道等に存在する歩行者が検出された場合(ステップS506:Yes)、推定部402は、測距部17e,17f,17g,17hによる反射波の検出結果に基づいて、検出部401により検出された液体の特性を推定する。図6は、本実施形態にかかる車両による液体の特性の推定処理の一例を説明するための図である。本実施形態では、推定部402は、検出部401により路面上の液体Eが検出された場合、測距部17e,17f,17g,17hによる反射波の検出結果を用いて、液体Eの深さD、液体Eの粘度μ、および液体Eの幅Lを、液体Eの特性として推定する。
図5に戻り、予測部403は、推定部402により推定される液体の特性、および車両1の走行速度に基づいて、路面上に存在する液体を車両1が踏むことによる当該液体の飛び跳ね量を予測する(ステップS507)。その際、予測部403は、車輪3のうち、車両1が走行する路面の路肩側の車輪3が、路面上の液体を踏むことによる飛び跳ね量を予測する。すなわち、車両1が走行する路面の路肩とは反対側の車輪3が、路面上の液体を踏んだとしても、当該液体が歩行者等にかかる可能性が低いため、予測部403は、路肩側の車輪3が、路面上の液体を踏むことによる飛び跳ね量を予測する。これにより、路面に隣接する歩道等の歩行者に影響を及ぼす可能性が高い液体の飛び跳ね量を予測可能となる。
そして、回避処理部404は、予測部403により予測された飛び跳ね量が所定量以上であるか否かを判断する(ステップS508)。本実施形態では、回避処理部404は、撮像部15b,15dにより路肩方向を撮像して得られる撮像画像から白線が検出されたか否かに基づいて、所定量を変更しても良い。具体的には、検出部401が、撮像部15b,15dにより路肩方向を撮像して得られる撮像画像から白線を検出する。回避処理部404は、検出部401によって撮像画像から白線が検出された場合、車両1が路肩から十分に距離をとって走行している可能性が高いため、車両1が走行する路面の路肩の幅員を所定量とする。一方、回避処理部404は、検出部401によって撮像画像から白線が検出されなかった場合、車両1が路肩内を走行している可能性が高いため、予め設定された長さ(例えば、最低限の路肩の幅員)を、所定量とする。これにより、車両1が路肩内を走行していて、路面上に存在する液体を車両1が踏むことによって歩行者等に液体がかかる可能性が高い場合、回避処理が実行され易くすることが可能となるので、路面上に存在する液体の歩行者等に対する飛び跳ねを高精度に防止できる。
図5に戻り、予測された飛び跳ね量が所定量より少ない場合(ステップS508:No)、回避処理部404は、回避処理を実行しない。これにより、車両1が路面上の液体を踏む場合でも、予測された飛び跳ね量が小さい場合には、回避処理が実行されないので、車両1の運転手が意図した通りに車両1を走行させることができる。
一方、予測された飛び跳ね量が所定量以上である場合(ステップS508:Yes)、回避処理部404は、自動回避モードが有効か否かを判断する(ステップS509)。ここで、自動回避モードは、車両1の運転手の操作(例えば、操舵部4や制動操作部6等の操作)によらずに飛び跳ね量を少なくするモードである。本実施形態では、自動回避モードは、車両1の運転手による操作によらずに飛び跳ね量を所定量以下に減らすモードである。自動回避モードが有効である場合(ステップS509:Yes)、回避処理部404は、車両1の走行速度を落として、車両1の運転手による操作によらずに飛び跳ね量を所定量以下に減らす自動減速処理を回避処理として実行する(ステップS510)。
その際、回避処理部404は、撮像部15bまたは撮像部15dにより路肩方向を撮像して得られる撮像画像から白線が検出されたか否かに応じて、車両1の走行速度の減速量を変更しても良い。具体的には、回避処理部404は、撮像部15bまたは撮像部15dにより路肩方向を撮像して得られる撮像画像から白線が検出された場合、車両1の走行速度を、飛び跳ね量が所定量以下となる第1速度以下に制限する自動減速処理を回避処理として実行する。一方、回避処理部404は、撮像部15bまたは撮像部15dにより路肩方向を撮像して得られる撮像画像から白線が検出されなかった場合、車両1が路肩内を走行していて液体が歩行者等に飛び跳ねる可能性が高いため、車両1の走行速度を、第1速度より遅い第2速度以下に制限する自動減速処理を回避処理として実行する。これにより、車両1が路肩内を走行していて路面上の液体が歩行者等に飛び跳ねる可能性が高い場合には、車両1の減速量を大きくして飛び跳ね量をより小さくすることができるので、路面上に存在する液体の歩行者等に対する飛び跳ねをより高精度に防止できる。
本実施形態では、回避処理部404は、車両1の走行速度を落とす自動減速処理を回避処理として実行しているが、車両1の運転手の操作によらずに飛び跳ね量を所定量以下に減らす処理を実行するものであれば、これに限定するものではない。例えば、回避処理部404は、推定部402により推定される液体の幅が予め設定された幅より小さい場合には、操舵部4の操舵を制御して、車両1が液体を踏まないように走行させたり、液体の深さが浅いところを車両1が踏むように走行させたりして、飛び跳ね量を所定量以下に減らしても良い。
一方、自動回避モードが有効でない場合(ステップS509:No)、回避処理部404は、車両1の運転手に減速を促す警報モードが有効であるか否かを判断する(ステップS511)。警報モードが有効である場合(ステップS511:Yes)、回避処理部404は、車両1の減速を促す情報を報知する処理を回避処理として実行する(ステップS512)。例えば、回避処理部404は、車両1の減速を促す情報を表示装置8に表示したり、車両1の減速を促す情報を音声出力装置9から出力したりすることで、車両1の減速を促す情報を車両1の運転手に報知する。警報モードが有効でない場合(ステップS511:No)、回避処理部404は、回避処理を実行しない。
本実施形態では、回避処理部404は、車両1の減速を促す情報を報知する処理を回避処理として実行しているが、飛び跳ね量が所定量以下に減らす処理を回避処理として実行するものであれば、これに限定するものではない。例えば、回避処理部404は、車両1が液体を踏まないように、操舵部4を操舵することを促す情報を報知する処理を、回避処理として実行しても良い。また、本実施形態では、回避処理部404は、警報モードが有効な場合にのみ、回避処理を実行しているが、警報モードが有効であるか否かに関わらず、飛び跳ね量が所定量以上でありかつ自動回避モードが有効でない場合、車両1の減速を促す情報を報知する処理を回避処理として実行しても良い。
本実施形態では、回避処理部404は、ステップS506において、車両1が走行する路面に隣接する歩道等に存在する歩行者が検出されなかった場合、回避処理が実行されないこととしたが、これに限定するものではなく、車両1が走行する路面に隣接する歩道等に存在する歩行者が検出されなかった場合でも、回避処理を実行しても良い。また、本実施形態では、回避処理部404は、ステップS509において、自動回避モードが有効である場合に自動減速処理を実行し、かつ自動回避モードが有効でないと判断された場合、自動減速処理が行われず、車両1の減速を促す情報を報知する処理が行われることとしたが、これに限定するものではない。回避処理部404は、自動回避モードが有効であるか否かに関わらず、飛び跳ね量が所定量以上である場合、自動減速処理を回避処理として実行しても良い。または、回避処理部404は、自動回避モードが有効であるか否かに関わらず、飛び跳ね量が所定量以上である場合、車両1の減速を促す情報を報知する処理を回避処理として実行しても良い。
このように、本実施形態にかかる車両1によれば、路面上に存在する液体が歩行者等に飛び跳ねることを防止できるので、車両1に対して泥除けなど、当該液体の飛び跳ねを軽減する装置を設ける必要が無くなるので、車両1の意匠上の制約を軽減できる。
なお、本実施形態のECU14で実行されるプログラムは、ROM14b等に予め組み込まれて提供されるが、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施形態のECU14で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のECU14で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施形態のECU14で実行されるプログラムは、上述した各部(検出部401、推定部402、予測部403、および回避処理部404)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU14aが上記ROM14bからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、検出部401、推定部402、予測部403、および回避処理部404が主記憶装置上に生成されるようになっている。
1…車両、14…ECU、14a…CPU、14b…ROM、14c…RAM、14f…SSD、15…撮像部、16,17…測距部、401…検出部、402…推定部、403…予測部、404…回避処理部。
Claims (6)
- 車両が走行する路面上に存在する液体を検出する検出部と、
前記検出部によって前記液体が検出された場合、当該液体の特性を推定する推定部と、
前記推定部による前記液体の特性の推定結果、および前記車両の走行速度に基づいて、前記車両が前記液体を踏むことによる前記液体の飛び跳ね量を予測する予測部と、
前記予測部により予測された前記飛び跳ね量が所定量以上である場合、前記飛び跳ね量を前記所定量より小さくする回避処理を実行する処理部と、
を備える飛び跳ね防止装置。 - 前記検出部は、さらに、前記車両の側面に設けられる撮像部によって前記路面の路肩方向を撮像して得られる撮像画像から白線を検出し、
前記処理部は、前記撮像画像から白線が検出された場合、前記路面の路肩の幅員を前記所定量とし、前記撮像画像から白線が検出されなかった場合、予め設定された長さを前記所定量とする請求項1に記載の飛び跳ね防止装置。 - 前記検出部は、さらに、前記撮像画像から、歩行者を検出し、
前記処理部は、前記撮像画像から歩行者が検出されなかった場合、前記回避処理を実行しない請求項2に記載の飛び跳ね防止装置。 - 前記予測部は、前記車両が有する車輪のうち前記路面の路肩側の車輪が前記液体を踏むことによる、前記飛び跳ね量を予測する請求項1から3のいずれか一に記載の飛び跳ね防止装置。
- 前記処理部は、前記撮像画像から白線が検出された場合、前記車両の速度を、前記飛び跳ね量が前記所定量以下となる第1速度以下に制限する処理を前記回避処理として実行し、前記撮像画像から白線が検出されなかった場合、前記車両の速度を前記第1速度より遅い第2速度以下に制限する処理を前記回避処理として実行する請求項2に記載の飛び跳ね防止装置。
- 前記回避処理は、前記車両の運転手の操作によらずに前記飛び跳ね量を少なくする自動回避モードが有効になっている場合、前記車両の速度を減速させ、前記自動回避モードが有効でない場合、前記車両の速度の減速を促す情報を報知する請求項1から5のいずれか一に記載の飛び跳ね防止装置。
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CN114030487A (zh) * | 2021-12-22 | 2022-02-11 | 诺博汽车系统有限公司 | 车辆控制方法、装置、存储介质及车辆 |
-
2017
- 2017-06-06 JP JP2017111546A patent/JP2018203089A/ja active Pending
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CN114030487A (zh) * | 2021-12-22 | 2022-02-11 | 诺博汽车系统有限公司 | 车辆控制方法、装置、存储介质及车辆 |
CN114030487B (zh) * | 2021-12-22 | 2024-03-22 | 诺博汽车科技南京有限公司 | 车辆控制方法、装置、存储介质及车辆 |
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