JP2018202358A - 濃縮処理方法、及び濃縮処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被処理水に含有されたアンモニアの駆動溶液側への漏洩を抑えて、被処理水を濃縮処理することができる濃縮処理方法、及び濃縮処理装置を提供することを課題とする。【解決手段】アンモニア態窒素を含有した被処理水と塩を含有した駆動溶液とを正浸透膜を介して接触させることで前記被処理水を濃縮処理する濃縮処理方法であって、前記塩の前記正浸透膜に対する透過流束が30mmol/m2・h以上である、濃縮処理方法。【選択図】図3

Description

本発明は、正浸透膜を用いて下水や工場排水等の被処理水を濃縮処理する濃縮処理方法、及び濃縮処理装置に関する。
従来から、溶解成分の濃度が高い駆動溶液と溶解成分の濃度が該駆動溶液よりも低い被処理水とを半透膜を介して接触させることで駆動溶液と被処理水との間に生じる浸透圧を利用して、該被処理水から濃縮水を得る濃縮処理装置が知られている(特許文献1)。
例えば、特許文献1の濃縮処理装置は、正浸透膜の一次側(低濃度側)に下水や工場排水等の被処理水が導入され、正浸透膜の二次側(高濃度側)に、駆動溶液として被処理水よりも浸透圧が高い海水が導入されることで、一次側から二次側に水を移動させるように構成されている。
特開2014−65008号公報
ところで、正浸透膜は、被処理水中の溶存物質が駆動溶液側に漏洩しないように、該溶存物質が駆動溶液側に移動するのを阻止する性能を有しているものの、アンモニア態窒素の駆動溶液側への移動を阻止する性能が低く、アンモニア態窒素は、比較的正浸透膜を透過しやすい。よって、正浸透膜は、アンモニア濃度の高い被処理水を濃縮処理するには不向きな場合があり、また、放流水(駆動溶液側)に対するアンモニア(窒素濃度)の規制が厳しい場所では採用できないという問題がある。
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、被処理水に含有されたアンモニアの駆動溶液側への漏洩を抑えて、被処理水を濃縮処理することができる濃縮処理方法、及び濃縮処理装置を提供することを課題とする。
出願人は、アンモニア態窒素を含有した被処理水と塩を含有した駆動溶液とを正浸透膜を介して接触させて被処理水を濃縮させる濃縮処理方法において、塩の移動がアンモニア態窒素の移動に影響を及ぼすという新たな知見を得た。具体的には、被処理水と駆動溶液とを正浸透膜を介して接触させることで、水は、浸透圧差によって被処理水から駆動溶液へ移動する。これに対して、被処理水中のアンモニア態窒素は、2液間のアンモニア態窒素の濃度差を駆動力として被処理水から駆動溶液へ移動する。また、駆動溶液中の塩は、2液間の塩の濃度差を駆動力として駆動溶液から被処理水へ移動する。中でも、駆動溶液中で拡散しやすい塩は、駆動溶液から被処理水へ移動し易いという性質を有する。このように、出願人は、当初、被処理水の透過流束を上げると、水の透過量の増大と共に塩やアンモニアの透過量も増大すると考えていたが、実際には、溶媒及び溶質の移動のメカニズムが異なることに気付き、この点に着目して、塩の透過流束を種々変更して被処理水の濃縮処理を行ったところ、塩の透過流束が大きいほどアンモニアの阻止率が上昇するという知見を得た。
即ち、出願人は、駆動溶液の塩の種類と濃度とを変更することによって塩の透過流束を徐々に上げて濃縮処理を行った結果、塩の透過流束が大きいほど塩が被処理水側に移動しやすくなる一方、アンモニア態窒素が駆動溶液側に移動しにくくなる現象を確認した。
以上の知見に基づいて、本発明に係る濃縮処理方法は、アンモニア態窒素を含有した被処理水と塩を含有した駆動溶液とを正浸透膜を介して接触させることで前記被処理水を濃縮処理する濃縮処理方法であって、前記塩の前記正浸透膜に対する透過流束が30mmol/m・h以上であることを特徴とする。
かかる構成によれば、塩の透過流束が30mmol/m・h以上の駆動溶液を使用することで、アンモニア態窒素の透過量を低く抑えることができ、アンモニアの阻止率を向上させることができる。
本発明の一態様として、前記塩の透過流束は、30mmol/m・h以上80mmol/m・h以下であってもよい。
上記構成によれば、塩の透過流束を30mmol/m・h以上とすることでアンモニアの阻止率を高い水準で維持しつつ、塩の透過流束を80mmol/m・h以下とすることで塩の被処理水側への透過量を適量に抑えるこができる。そのため、アンモニアを良好に阻止しつつ、被処理水が濃縮されることで得られる濃縮水の塩濃度が高くなり過ぎるのを防止することができる。
本発明の他態様として、前記正浸透膜は、溶質を分離する活性層と、該活性層を支持する支持層と、を備え、前記活性層が前記駆動溶液に接して、且つ前記支持層が前記被処理水に接するように配置してもよい。
活性層が駆動溶液に接して、且つ支持層が被処理水に接するように正浸透膜を配置することで、活性層が被処理水に接し、且つ支持層が駆動溶液に接する場合に比べて塩の透過流束が大きくなる。そのため、上記構成によれば、活性層が被処理水に接し、且つ支持層が駆動溶液に接する場合に比べてアンモニアの阻止率を高くすることができる。
本発明の別の態様として、前記被処理水を濃縮処理することで得られた希釈された駆動溶液と海水とを逆浸透膜を介して接触させて、前記希釈された駆動溶液を濃縮処理し、該濃縮処理された駆動溶液を、前記被処理水を濃縮処理するための駆動溶液として再利用してもよい。
かかる構成によれば、海水を用いて希釈された駆動溶液を濃縮できるので、駆動溶液を再生するための溶液を容易に準備できると共に、圧力をかけて純水を得るような通常の逆浸透膜に比べて、駆動溶液側にかける圧力を低くすることができるので、低エネルギーで駆動溶液を再生することができる。また、再生された駆動溶液を被処理水の濃縮処理に再利用することができる。
本発明に係る濃縮処理装置は、アンモニア態窒素を含有した被処理水と塩を含有した駆動溶液とを正浸透膜を介して接触させることで前記被処理水を濃縮処理する濃縮処理装置であって、前記塩の前記正浸透膜に対する透過流束が30mmol/m・h以上である。
かかる構成によれば、塩の透過流束が30mmol/m・h以上の駆動溶液を使用することで、アンモニア態窒素の透過量を低く抑えることができ、アンモニアの阻止率を向上させることができる。
以上より、本発明によれば、被処理水に含有されたアンモニアの駆動溶液側への漏洩を抑えて、被処理水を濃縮処理することができる濃縮処理方法、及び濃縮処理装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る濃縮処理装置の構成図である。 図2は、塩の透過流束とアンモニアの透過流束との関係を表したグラフである。 図3は、塩の透過流束とアンモニアの阻止率との関係を表したグラフである。 図4は、本発明の被処理水中のアンモニア態窒素及び駆動溶液中の塩との関係を説明するための摸式図であって、塩の種類を同一とし、濃度を変更した場合の摸式図である。 図5は、本発明の被処理水中のアンモニア態窒素及び駆動溶液中の塩との関係を説明するための摸式図であって、塩の種類を変更し、浸透圧を同一とした場合の摸式図である。 図6は、本発明の他実施形態に係る濃縮処理装置の構成図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態の濃縮処理方法は、例えば、図1に示すような濃縮処理装置1を用いて実施することができる。
本実施形態の濃縮処理方法は、アンモニア態窒素を含有した被処理水FSと塩を含有した駆動溶液DSとを正浸透膜FOを介して接触させることで被処理水FSを濃縮処理する濃縮処理方法であって、駆動溶液DSとして、塩の正浸透膜FOに対する透過流束が30mmol/m・h以上である駆動溶液DSを使用する。例えば、本実施形態では、透過流束は、30mmol/m・h以上80mmol/m・h以下であるのが好ましい。
また、本実施形態の濃縮処理方法では、被処理水FSを濃縮処理することで得られた希釈された駆動溶液DSと海水SWとを逆浸透膜ROを介して接触させて、前記希釈された駆動溶液DSを濃縮処理し、該濃縮処理された駆動溶液DSを、被処理水FSを濃縮処理するための駆動溶液DSとして再利用する。
図1を参照しつつ、濃縮処理装置1について説明する。濃縮処理装置1は、アンモニア態窒素を含有した被処理水FSと塩を含有した駆動溶液DSとを正浸透膜FOを介して接触させることで、被処理水FSと駆動溶液DSとの間に生じる浸透圧を利用して被処理水FSを濃縮処理する(被処理水FSから駆動溶液DSへ水を移動させる)ものである。濃縮処理装置1は、正浸透膜FOを用いて被処理水FSを濃縮する第1濃縮部2を備える。本実施形態の濃縮処理装置1は、被処理水FSを濃縮することで得られる希釈された駆動溶液DS(以下、希釈駆動溶液DS1とする)を、逆浸透膜ROを用いて濃縮し、濃縮された駆動溶液DS(以下、濃縮駆動溶液DS2とする)を第1濃縮部2に供給するように構成されている。そのため、本実施形態の濃縮処理装置1は、希釈駆動溶液DSを濃縮する第2濃縮部3を備える。以下、希釈駆動溶液DS1及び濃縮駆動溶液DS2を単に駆動溶液DSと称する場合がある。
図1に示すように、本実施形態の濃縮処理装置1は、希釈駆動溶液DS1を、海水SWを用いて濃縮することで再生し、駆動溶液DSを再利用するように構成されている。即ち、本実施形態の濃縮処理装置1は、駆動溶液DSを流通させる駆動溶液流通系統Aと、被処理水FSを流通させる被処理水流通系統Bと、海水SWを流通させる海水流通系統Cとを備える。
第1濃縮部2は、正浸透膜FOと、駆動溶液DSを流通させる駆動溶液流通部2Aと、被処理水FSを流通させる被処理水流通部2Bとを備える。第1濃縮部2は、駆動溶液流通部2Aと被処理水流通部2Bとが正浸透膜FOによって仕切られることで構成されている。第1濃縮部2では、駆動溶液DSと被処理水FSとの間に発生する浸透圧に基づいて、被処理水流通部2Bから駆動溶液流通部2Aへ水Wが移動する。第1濃縮部2は、駆動溶液流通部2Aが駆動溶液流通系統Aに属し、被処理水流通部2Bが被処理水流通系統Bに属することで、駆動溶液流通系統Aと、被処理水流通系統Bとに跨るように構成されている。
正浸透膜FOは、溶質を分離する活性層L1と、該活性層L1を支持する支持層L2とを備える。即ち、正浸透膜FOは、活性層L1と支持層L2とが重ね合わされることで構成されている。本実施形態の正浸透膜FOは、活性層L1が駆動溶液DSに接して、且つ支持層L2が被処理水FSに接するように配置されている。
第2濃縮部3は、逆浸透膜ROと、希釈駆動溶液DS1を流通させる駆動溶液流通部3Aと、海水SWを流通させる海水流通部3Cとを備える。第2濃縮部3は、駆動溶液流通部3Aと海水流通部3Cとが逆浸透膜ROによって仕切られることで構成されている。第2濃縮部3では、駆動溶液DSと海水SWとの間に発生する浸透圧以上の圧力を駆動溶液流通部3A側に加えることで、駆動溶液流通部3Aから海水流通部3Cへ水Wが移動する。第2濃縮部3は、駆動溶液流通部3Aが駆動溶液流通系統Aに属し、海水流通部3Cが海水流通系統Cに属することで、駆動溶液流通系統Aと、海水流通系統Cとに跨るように構成されている。
正浸透膜FO及び逆浸透膜ROは、少なくとも水分子が透過し、一定の大きさ以上の分子やイオンが透過しない膜であれば特に限定されず、正浸透膜FO及び逆浸透膜ROには、公知の半透膜を用いることができる。また、膜を構成する材料や膜の形状についても特に限定されない。膜の材料としては、例えば、酢酸セルロース、芳香族ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリスルホン等が挙げられる。膜モジュールの形状としては、例えば、中空糸膜モジュール、スパイラル膜モジュール、チューブラ膜モジュール等が挙げられる。
本実施形態の濃縮処理装置1は、第1濃縮部2での水Wの移動量と、第2濃縮部3での水Wの移動量とが等しくなるように構成されている。即ち、駆動溶液DSは、第1濃縮部2で増加した水量に応じて希釈されると共に、第1濃縮部2で増加した水量と同量の水量が第2濃縮部3で抜き出されて濃縮される。そのため、本実施形態の濃縮処理装置1は、駆動溶液流通部2Aの入口濃度が略一定に保たれるので、安定した濃縮処理能力を発揮することができる。
駆動溶液DSは、例えば、塩として塩化ナトリウムを含有している。しかしながら、塩の種類としては、塩化ナトリウムに限定されるものでは無く、後述する塩化リチウム等の種々の塩を採用することができる。被処理水FSとしては特に限定されず、例えば、下水や工場排水等の、アンモニア態窒素を含有する有機性排水が挙げられる。
駆動溶液流通系統Aは、駆動溶液DSが循環する系統である。駆動溶液流通系統Aは、第1濃縮部2の駆動溶液流通部2Aと、第2濃縮部3の駆動溶液流通部3Aと、駆動溶液DSが循環する循環配管5と、駆動溶液DSを送液するポンプ4とを備える。
駆動溶液流通部2Aには、例えば、後述する表1に示された塩を含有し、表1に示された塩濃度の駆動溶液DSが供給される。駆動溶液流通部2Aは、被処理水流通部2Bから駆動溶液流通部2Aに水Wが移動することで、上流から供給された駆動溶液DSに、水Wを加えた量の駆動溶液DS(希釈駆動溶液DS1)を排出する。本実施形態では、駆動溶液流通部2Aには、駆動溶液流通部3Aから排出された濃縮駆動溶液DS2が供給される。
駆動溶液流通部3Aは、該駆動溶液流通部3A側が加圧されることによって、海水流通部3Cへ水Wが移動するように構成されており、上流から供給された駆動溶液DSから水Wを除した量の駆動溶液DS(濃縮駆動溶液DS2)を排出する。本実施形態では、駆動溶液流通部3Aには、駆動溶液流通部2Aから排出された希釈駆動溶液DS1が供給される。
循環配管5は、駆動溶液流通部2Aから排出された希釈駆動溶液DS1が流通する第1配管51と、駆動溶液流通部3Aから排出された濃縮駆動溶液DS2が流通する第2配管52とを備える。ポンプ4は、循環配管5中に介装されている。本実施形態のポンプ4は、第1配管51中に介装されている。
被処理水流通系統Bは、被処理水FS及び処理済み水(以下、濃縮水とする)が流通する系統である。被処理水流通系統Bは、被処理水流通部2Bと、被処理水FS又は濃縮水が流通する流通配管7と、被処理水FSを送液するポンプ6とを備える。
被処理水流通部2Bは、該被処理水流通部2Bから駆動溶液流通部2A側に水Wが移動することで、上流から供給された被処理水FSから水Wを除した量の濃縮水を排出する。排出された濃縮水は、ポンプ6によって図示しない他の処理装置へ送られ、更に処理される。
流通配管7は、被処理水FSを被処理水流通部2Bに供給する第1配管71と、被処理水流通部2Bから排出された濃縮水が流通する第2配管72とを備える。ポンプ6は、流通配管7中に介装されている。本実施形態のポンプ6は、第1配管71中に介装されている。
海水流通系統Cは、海水SWが流通する系統である。海水流通系統Cは、海水流通部3Cと、海水SWが流通する流通配管8と、海水SWを送液するポンプ(図示しない)とを備える。
海水流通部3Cは、駆動溶液流通部3Aから該海水流通部3Cへ水Wが移動することで、上流から供給された海水SWに、水Wを加えた量の希釈された海水SWを排出する。排出された海水は、図示しない海水供給部に戻される等して、再利用される。
流通配管8は、海水SWを海水流通部3Cに供給する第1配管81と、海水流通部3Cから排出された希釈された海水SWが流通する第2配管82とを備える。
濃縮処理装置1の処理能力について一例を挙げる。濃縮処理装置1が、例えば、110m/d(dは、1日を意味する)の被処理水FSを10m/dまで濃縮処理する場合、100m/dの水Wを駆動溶液DS側に移動させる必要がある。同時に、100m/dの水Wを駆動溶液DSから海水SW側に移動させる必要がある。この場合、一般的な海水SWの塩濃度を0.6mol/Lとして、駆動溶液DSに含有された塩が塩化ナトリウムであったとすると、駆動溶液流通部3Aに加える圧力を極力低く抑えるためには、第2濃縮部3の入口の塩濃度が0.6mol/L以下であるのが好ましい。即ち、第1濃縮部2の出口の塩濃度が0.6mol/L以下となる。例えば、後述する表1におけるケースcのように、第1濃縮部2に塩濃度が1.2mol/Lの駆動溶液DSを供給しつつ、第1濃縮部2の出口の塩濃度を0.6mol/Lとしたい場合には、第1濃縮部2の入口では、駆動溶液DSを100m/d供給することとなる。
本実施形態に係る濃縮処理装置1の説明は以上である。以下、本発明について、実施例を挙げて説明する。
(駆動溶液DS)
駆動溶液DSとしては、塩の種類として、塩化ナトリウム(NaCl)、塩化リチウム(LiCl)、グルコース(Glucose)、硫酸マグネシウム(MgSO4)を採用した。塩化ナトリウムについては、0.3mol/L、0.6mol/L、1.2mol/L(ナトリウムイオン濃度基準)の三種類の濃度に調整した。塩化リチウムについては、0.6mol/L(リチウムイオン濃度基準)、グルコースについては、1.2mol/L(炭素濃度基準)、硫酸マグネシウムについては、1.2mol/L(マグネシウムイオン濃度基準)とし、各駆動溶液DSが0.6mol/Lの塩化ナトリウムと同じ浸透圧を有するように調整した。後述する表1中では、「mol/L」を「M」として表記している。
(被処理水FS)
アンモニウムイオン中の窒素濃度が30mg/Lとなるように調整した被処理水FSを使用した。
(正浸透膜FO)
正浸透膜FOとしては、Hydration Technology Innovation社製、CTA−ES膜を使用した。
以上の駆動溶液DS、被処理水FS、及び正浸透膜FOを使用して、正浸透膜FOの活性層L1側に被処理水FSを導入し、支持層L2側に駆動溶液DSを導入した場合(AL−FS)、及び正浸透膜FOの活性層L1側に駆動溶液DSを導入し、支持層L2側に被処理水FSを導入した場合(AL−DS)の2ケースで濃縮処理を行った。
(アンモニアの阻止率)
アンモニアの阻止率は以下の式によって算出した。
Rej=(1−Cp/Cb)×100
Rej :アンモニアの阻止率[%]
Cp :透過液のアンモニア濃度[mg/L]
Cb :被処理水FS中のアンモニア濃度[mg/L]
(塩の透過流束)
塩の透過流束Jsの算出方法について説明する。以下、説明の都合上、駆動溶液DSについてはDS、被処理水FSについてはFSと表記するものとする。
塩の透過流束Js[mmol/m・h]=(FSへの塩の透過量[mmol])/(膜面積[m]×時間[h])
具体的には、濃縮処理前のFS中の塩濃度(DSに使用している塩(≒漏れてくる塩)の種類に応じて測定イオン種は異なる)をイオンクロマトグラフィーで測定し、測定された濃度に濃縮処理前のFS液量を掛けることで濃縮処理前のFS中の塩量を求める。同様に、濃縮処理後のFS中の塩量を求め、その差分により、濃縮処理中にDSからFSへ流入した塩量(塩の透過量)が求まる。この流入した塩量を濃縮処理時間および膜面積で除すことで、塩の透過流束Jsが求まる。
(アンモニアの透過流束)
アンモニアの透過流束JNH4の算出方法について説明する。
アンモニアの透過流束JNH4[mmol/m・h]=(DSへのアンモニウムイオンの透過量[mmol])/(膜面積[m]×時間[h])
具体的には、濃縮処理前のDS中のアンモニウムイオン濃度をイオンクロマトグラフィーで測定し、測定された濃度に濃縮処理前のDS液量を掛けることで濃縮処理前のDS中のアンモニウムイオンの量を求める。同様に、濃縮処理後のDS中のアンモニウムイオンの量を求め、その差分により、濃縮処理中にFSからDSへ流入したアンモニウムイオンの量(アンモニウムイオンの透過量)が求まる。この流入したアンモニウムイオンの量を濃縮処理時間、及び膜面積で除すことで、アンモニアの透過流束JNH4が求まる。
表1に、駆動溶液DS中の塩の種類及び塩濃度を示し、各塩に対して、正浸透膜FOの活性層L1が被処理水FS側を向くように正浸透膜FOを配置した場合(以下、AL−FSとする)、該活性層L1が駆動溶液DS側を向くように正浸透膜FOを配置した場合(以下、AL−DSとする)のそれぞれにおける、塩の透過流束Js、アンモニアの透過流束JNH4、及びアンモニアの阻止率Rejをまとめた。
また、塩の透過流束Jsとアンモニアの透過流束JNH4との関係を表したグラフを図2に、塩の透過流束Jsとアンモニアの阻止率Rejとの関係を表したグラフを図3に示す。
[同じ塩(NaCl)を使用して濃度を変更した場合(表1のa〜c)]
表1のa〜cを参照すると、AL−FS、及びAL−DSの両ケースにおいて、塩濃度の上昇に伴って塩の透過流束Jsが上昇していることが分かる。また、アンモニアの透過流束JNH4については、AL−FSでは0.3Mと0.6Mとの間に顕著な差が見られないものの、0.6Mから1.2Mへ濃度が上昇するに伴って、4.8から2.7へ大幅に減少した。これに対して、AL−DSでは、塩濃度の上昇に伴ってアンモニアの透過流束JNH4が明らかに減少した。また、AL−FS、及びAL−DSの両ケースにおいて、アンモニアの阻止率Rejは、塩濃度の上昇に伴って上昇した。即ち、塩の透過流束Jsとアンモニアの透過流束JNH4との関係(図2参照)及び塩の透過流束Jsとアンモニアの阻止率Rejとの関係(図3参照)を見てみると、塩の透過流束Jsが大きいほどアンモニアの透過流束JNH4が減少し、且つアンモニアの阻止率Rejが上昇することが分かる。
即ち、図4に示すように、同じ塩を含有した駆動溶液DSを使用した場合、塩濃度が低い駆動溶液DS(左図)を基準とすると、該駆動溶液DSよりも塩濃度が高い駆動溶液DS(右図)では、同じ塩を使用しているため塩の拡散のしやすさは等しいものの、駆動溶液DSと被処理水FSとの塩の濃度差が大きいために、塩濃度が低い左図の場合よりも塩の透過量が多くなる(右図の塩の下矢印)。塩の透過量が多くなることでアンモニアの透過を阻害する効果(即ち、アンモニアが透過しにくくなる効果、右図のNH4Nの上矢印)と、駆動溶液DSと被処理水FSとの間に生じる浸透圧が大きいために、被処理水FSからの水の透過量が多くなる効果(右図のWの上矢印)との相乗効果によって、アンモニアの阻止率Rejを上昇させることができる。
[塩の種類を変更して同じ浸透圧の駆動溶液DSを使用した場合(表1のb、d〜f)]
表1のb、d〜fを参照すると、AL−FS、及びAL−DSの両ケースにおいて、同じ浸透圧の下では、塩の種類によって塩の透過流束Jsが大きく相違することが分かる。塩化ナトリウム及び塩化リチウムは、AL−FS、及びAL−DSの両ケースにおいて、グルコース及び硫酸マグネシウムに比べて塩の透過流束Jsが大きく、アンモニアの阻止率Rejも、グルコース及び硫酸マグネシウムに比べて大きい。言い換えると、グルコース及び硫酸マグネシウムの塩の透過流束Jsが極端に低くなっており、アンモニアの阻止率Rejも50%を下回る。この値は、後述するように、海水SWにおけるアンモニアの阻止率Rej(50%前後)よりも小さいため、グルコース及び硫酸マグネシウムは、塩化ナトリウム及び塩化リチウムと比較して、アンモニアを阻止する性能が劣ることが分かる。ここで、塩の透過流束Jsとアンモニアの透過流束JNH4との関係(図2参照)及び塩の透過流束Jsとアンモニアの阻止率Rejとの関係(図3参照)を見てみると、塩の透過流束Jsが大きいほどアンモニアの透過流束JNH4が減少し、且つアンモニアの阻止率Rejが上昇する傾向があることが分かる。
例えば、塩化ナトリウム(表1のb)と塩化リチウム(表1のd)とを比較すると、同じ塩濃度、同じ浸透圧の下で、AL−FS、及びAL−DSの両ケースにおいて、塩化リチウムのアンモニアの阻止率Rejが塩化ナトリウムのアンモニアの阻止率Rejよりも大きい。このことから、塩化リチウムは、塩化ナトリウムよりもアンモニアを阻止する能力が高い溶質であることが分かる。即ち、図5に示すように、塩化ナトリウムを含有した駆動溶液DS(左図)を基準とすると、塩化リチウムを含有した駆動溶液DS(右図)では、同じ塩濃度を使用しているため被処理水FSに対する濃度差が等しいものの、塩化リチウムの方が塩化ナトリウムよりも水中を拡散し易いために、塩化ナトリウムよりも塩の透過量が多くなる(右図の塩の下矢印)。塩の透過量が多くなることでアンモニアの透過を阻害する効果(即ち、アンモニアが透過しにくくなる効果、右図のNH4Nの上矢印)が発揮され、アンモニアの阻止率Rejを上昇させることができる。
この場合、塩化ナトリウムの浸透圧と塩化リチウムの浸透圧とが等しいため、水W(左図及び右図のWの上矢印)の量は等しい。アンモニアの阻止率Rejの算出式によれば、透過液のアンモニア濃度Cpが小さいほどアンモニアの阻止率Rejが上昇するので、透過液のアンモニア濃度Cpを下げるためには水Wの移動量が多い方が好ましい。即ち、水中を拡散し易い塩を用いて、且つ被処理水FSと駆動溶液DSとの間に発生する浸透圧を高くする(即ち、駆動溶液DSの塩濃度を上げる)とアンモニアの阻止率Rejが高くなる。
[正浸透膜FOの活性層L1の向きを変更した場合(表1のAL−FS,AL−DS)]
表1から、AL−FSとAL−DSの塩の透過流束Jsを比較すると、a〜fの全てのケースでAL−DSの塩の透過流束JsがAL−FSの塩の透過流束Jsよりも大きくなった。また、アンモニアの阻止率Rejについても、a〜fの全てのケースでAL−DSのアンモニアの阻止率RejがAL−FSのアンモニアの阻止率Rejよりも大きくなった。このことからも、塩の透過流束Jsが大きいほどアンモニアの阻止率Rejが大きくなることが分かる。
また、一般的な海水の塩濃度は0.5mol/L〜0.6mol/Lであって、塩の透過流束Jsは、25mmol/m・h〜30mmol/m・hである(AL−FSの場合)。また、一般的な海水によるアンモニアの阻止率Rejは50%程度である。そのため、駆動溶液DSとして海水を使用すると、アンモニアを十分に除去することができない。しかしながら、図3からも明らかなように、塩の種類によらず、塩の透過流束Jsが30mmol/m・h以上となるように調整された駆動溶液DSを使用することで、AL−FS、及びAL−DSの両ケースにおいて、アンモニアの阻止率Rejを海水による阻止率よりも高くすることができる。図3では、AL−FS、及びAL−DSの両ケースにおいて、塩の透過流束Jsが30mmol/m・hから40mmol/m・hに上昇する過程で、アンモニアの阻止率Rejが大幅に上昇している。即ち、好ましくは、塩の透過流束Jsが40mmol/m・h以上となるように調整された駆動溶液DSを使用することで、AL−FS、及びAL−DSの両ケースにおいて、アンモニアの阻止率Rejをさらに高くすることができる。
即ち、塩の透過流束Jsが30mmol/m・h以上となるように、適切な塩濃度に調整するか、又は塩の種類を変えることで、濃縮処理装置1のアンモニアの阻止率Rejを高くすることが可能となる。
以下、本実施形態の作用をまとめると、本実施形態によれば、塩の透過流束が30mmol/m・h以上の駆動溶液DSを使用することで、アンモニア態窒素の透過量を低く抑えることができ、アンモニアの阻止率を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、塩の透過流束を30mmol/m・h以上とすることでアンモニアの阻止率を高い水準で維持しつつ、塩の透過流束を80mmol/m・h以下とすることで塩の被処理水FS側への透過量を適量に抑えることができる。そのため、アンモニアを良好に阻止しつつ、被処理水FSが濃縮されることで得られる濃縮水の塩濃度が高くなり過ぎるのを防止することができる。
また、本実施形態によれば、活性層L1が駆動溶液DSに接して、且つ支持層L2が被処理水FSに接するように正浸透膜FOを配置することで、活性層L1が被処理水FSに接し、且つ支持層L2が駆動溶液DSに接する場合に比べて塩の透過流束が大きくなる。そのため、上記構成によれば、活性層L1が被処理水FSに接し、且つ支持層L2が駆動溶液DSに接する場合に比べてアンモニアの阻止率を高くすることができる。
また、本実施形態によれば、逆浸透膜ROで、海水SWを用いて希釈された駆動溶液DSを濃縮できるので、駆動溶液DSを再生するための溶液を容易に準備できると共に、圧力をかけて純水を得るような通常の逆浸透膜に比べて、駆動溶液DS側にかける圧力を低くすることができるので、低エネルギーで駆動溶液DSを再生することができる。また、再生された駆動溶液DSを被処理水FSの濃縮処理に再利用することができる。
尚、本発明の濃縮処理装置1は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の他実施形態として、図6に示すように、濃縮処理装置1は、第2濃縮部3から排出された希釈された海水SWを濃縮処理する第3濃縮部10と、該第3濃縮部10から排出された濃縮海水を第2濃縮部3の海水流通部3Cに供給するように該海水流通部3Cの上流に戻す戻し配管83と、前記希釈された海水SWを送液するポンプ9とを備えていてもよい。ここでは、上記実施形態と共通する構成については繰り返し説明しない。
本実施形態の濃縮処理装置1では、第2濃縮部3で海水SWが希釈され、海水流通部3Cの出口の塩濃度が低くなる。そのため、第3濃縮部10のROにかかる操作圧を低くして純水を得ることができる。即ち、図6に係る濃縮処理装置1によれば、希釈された海水SWが第3濃縮部10に供給されるので、希釈されていない海水SWを第3濃縮部10で直接RO処理して純水を得る場合と比較して、低い操作圧(低動力)で純水を得ることができる。また、第3濃縮部10で得られた純水(再生水)は工場用水や冷却水等の施設利用水として使用することもできる。尚、本実施形態では、第3濃縮部10で再濃縮された濃縮海水を戻し配管83を介して第2濃縮部3に戻す場合について例示しているが、第3濃縮部10で再濃縮された濃縮海水は第2濃縮部3に戻さなくてもよい。
また、第3濃縮部10には、海水SWの淡水化に用いられる一般的なRO膜を採用することができる。即ち、図6に示すように、第3濃縮部10から純水を得ることができる。
上記実施形態では、駆動溶液DSの塩として、塩化ナトリウム、塩化リチウム、グルコース、硫酸マグネシウムを一例として示し、塩としては塩化ナトリウム、及び塩化リチウムが好ましいとしたが、塩の種類は限定されるものではなく、溶媒(水)に対して拡散し易い塩を採用することで、低い濃度で高いアンモニアの阻止率Rejを実現することができる。また、塩濃度としても、表1に記載された濃度に限定されず、種々の塩濃度を採用できる。即ち、第1濃縮部2(駆動溶液流通部2A)に供給する駆動溶液DSとしては、塩の種類及び濃度について自由に設定し得る。
上記実施形態では、正浸透膜FOは、活性層L1が駆動溶液DSに接して、且つ支持層L2が被処理水FSに接するように配置されているが、正浸透膜FOは、活性層L1が被処理水FSに接して、且つ支持層L2が駆動溶液DSに接するように配置されていてもよい。
上記実施形態では特に言及するものではないが、被処理水FSとして下水を用いた場合、被処理水流通部2Bから排出された濃縮水をメタン発酵処理することで、メタン発酵槽をコンパクト化することができる。メタン発酵では、アンモニア濃度が高くなりすぎると微生物の活性が低くなってしまうが、被処理水FSが正浸透膜FOで濃縮されても、アンモニア濃度としては、メタン発酵するのに問題無い程度であり、たとえ濃縮水のアンモニア濃度が高かったとしても、微生物の活性を落とさない濃度に調整することで対応可能である。また、正浸透膜FOを用いて被処理水FS中の窒素濃度を高めることで、窒素処理槽をコンパクト化することができる。
また、上記実施形態では特に言及するものではないが、駆動溶液流通系統Aにおいて、時間の経過とともに少しずつ駆動溶液DSのアンモニア濃度が高くなる場合があれば、駆動溶液DSを引き抜いて入れ替えを行うこともできる。駆動溶液DSを入れ替えることで、被処理水FSを効率的に濃縮処理することができる。又は、駆動溶液DSを引き抜いてアンモニアストリッピング法等によって駆動溶液DSからアンモニアを除する処理を行った後、処理後の駆動溶液DSを再利用してもよい。
1…濃縮処理装置、2…第1濃縮部、2A…駆動溶液流通部、2B…被処理水流通部、3…第2濃縮部、3A…駆動溶液流通部、3C…海水流通部、4,6,9…ポンプ、5…循環配管、7,8…流通配管、51,71,81…第1配管、52,72,82…第2配管、83…戻し配管、10…第3濃縮部、A…駆動溶液流通系統、B…被処理水流通系統、C…海水流通系統、DS…駆動溶液、FS…被処理水、SW…海水、FO…正浸透膜、RO…逆浸透膜、L1…活性層、L2…支持層

Claims (5)

  1. アンモニア態窒素を含有した被処理水と塩を含有した駆動溶液とを正浸透膜を介して接触させることで前記被処理水を濃縮処理する濃縮処理方法であって、前記塩の前記正浸透膜に対する透過流束が30mmol/m・h以上である、濃縮処理方法。
  2. 前記塩の透過流束は、30mmol/m・h以上80mmol/m・h以下である、請求項1に記載の濃縮処理方法。
  3. 前記正浸透膜は、溶質を分離する活性層と、該活性層を支持する支持層と、を備え、前記活性層が駆動溶液に接して、且つ前記支持層が前記被処理水に接するように配置する、請求項1又は2に記載の濃縮処理方法。
  4. 前記被処理水を濃縮処理することで得られた希釈された駆動溶液と海水とを逆浸透膜を介して接触させて、前記希釈された駆動溶液を濃縮処理し、該濃縮処理された駆動溶液を、前記被処理水を濃縮処理するための駆動溶液として再利用する、請求項1〜3の何れか1項に記載の濃縮処理方法。
  5. アンモニア態窒素を含有した被処理水と塩を含有した駆動溶液とを正浸透膜を介して接触させることで前記被処理水を濃縮処理する濃縮処理装置であって、前記塩の前記正浸透膜に対する透過流束が30mmol/m・h以上である、濃縮処理装置。
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