JP5572740B1 - 発電設備および発電方法 - Google Patents

発電設備および発電方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5572740B1
JP5572740B1 JP2013128955A JP2013128955A JP5572740B1 JP 5572740 B1 JP5572740 B1 JP 5572740B1 JP 2013128955 A JP2013128955 A JP 2013128955A JP 2013128955 A JP2013128955 A JP 2013128955A JP 5572740 B1 JP5572740 B1 JP 5572740B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
osmotic pressure
seawater
pressure generating
generating agent
treated water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013128955A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015004286A (ja
Inventor
進 長谷川
光重 島田
草介 小野田
秀人 松山
太郎 三好
政宏 安川
智輝 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Pantec Co Ltd
Kobe University NUC
Original Assignee
Kobe University NUC
Kobelco Eco Solutions Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe University NUC, Kobelco Eco Solutions Co Ltd filed Critical Kobe University NUC
Priority to JP2013128955A priority Critical patent/JP5572740B1/ja
Priority to SG11201509071TA priority patent/SG11201509071TA/en
Priority to PCT/JP2014/066131 priority patent/WO2014203924A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5572740B1 publication Critical patent/JP5572740B1/ja
Publication of JP2015004286A publication Critical patent/JP2015004286A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
    • B01D61/002Forward osmosis or direct osmosis
    • B01D61/0023Accessories; Auxiliary operations
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/44Treatment of water, waste water, or sewage by dialysis, osmosis or reverse osmosis
    • C02F1/445Treatment of water, waste water, or sewage by dialysis, osmosis or reverse osmosis by forward osmosis
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03GSPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS; MECHANICAL-POWER PRODUCING DEVICES OR MECHANISMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR OR USING ENERGY SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03G7/00Mechanical-power-producing mechanisms, not otherwise provided for or using energy sources not otherwise provided for
    • F03G7/005Electro-chemical actuators; Actuators having a material for absorbing or desorbing gas, e.g. a metal hydride; Actuators using the difference in osmotic pressure between fluids; Actuators with elements stretchable when contacted with liquid rich in ions, with UV light, with a salt solution
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2311/00Details relating to membrane separation process operations and control
    • B01D2311/04Specific process operations in the feed stream; Feed pretreatment
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2311/00Details relating to membrane separation process operations and control
    • B01D2311/12Addition of chemical agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2103/00Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated
    • C02F2103/08Seawater, e.g. for desalination
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F3/00Biological treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F3/02Aerobic processes
    • C02F3/12Activated sludge processes
    • C02F3/1236Particular type of activated sludge installations
    • C02F3/1268Membrane bioreactor systems
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

【課題】浸透圧を利用した発電において、浸透圧を生じさせる液体として、MBR法で得られる処理水と海水とを使用した場合であっても、効率的な発電を行うことができる発電設備および発電方法を提供することを課題とする。
【解決手段】膜分離活性汚泥法で処理された処理水が供給される処理水供給部と海水が供給される海水供給部とを備えると共に処理水と海水とが半透膜を介して接触することで処理水側から海水側への浸透圧が生じるように構成される浸透圧発生装置と、該浸透発生装置における浸透圧を増加させる高浸透圧発生剤を海水に添加する高浸透圧発生剤添加部と、浸透圧による海水供給部の水量の増加によって作動する発電機とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、二液間に生じる浸透圧を利用して発電する発電設備および発電方法に関し、特に、膜分離活性汚泥法で処理された処理水と海水との間に生じる浸透圧を利用するものに関する。
浸透圧を利用した発電設備としては、例えば、溶解成分の濃度が比較的高い高濃度液と、溶解成分の濃度が比較的低い低濃度液とが半透膜を介して配置されることで、低濃度液側から高濃度液側への浸透圧を生じるように構成された浸透圧発生装置と、該浸透圧発生装置での高濃度液側の水量の増加によって発電する発電機とを備えるものが知られている(特許文献1参照)。このような発電設備においては、継続的に発電を行うために、浸透圧を継続的に生じさせることが必要となる。このため、浸透圧発生装置では、継続的に供給可能な海水と河川水(淡水)とが高濃度液と低濃度液として使用される場合がある(特許文献2参照)。
ところで、水処理の分野においては、活性汚泥法と膜分離法とを合わせた膜分離活性汚泥法(以下、MBR法とも記す)が知られている。斯かるMBR法では、有機物を含有する被処理水と活性汚泥とが混合された混合水が曝気されたり、循環されたりすることで、有機物が好気的又は嫌気的に分解されるように構成されている(浄化工程)。そして、浄化工程後の混合水が分離膜(精密濾過膜(MF膜)や限外濾過膜(UF膜)等)で濾過されることで(膜分離工程)、活性汚泥が分離された処理水が得られると共に、分離された活性汚泥が浄化工程へ返送されるように構成されている。
このようなMBR法では、浄化工程における曝気や循環、膜分離工程における曝気等を行う必要があるため、他の水処理方法よりも電力の消費量が多くなる。このため、消費電力を回収するべく、MBR法で得られる処理水を発電設備で使用することが提案されている。具体的には、上述の発電設備における浸透圧発生装置において、低濃度液としてMBR法による処理水を使用し、斯かる処理水と海水との間で生じる浸透圧を利用して発電する方法が提案されている。
特開2013−13888号公報 特開2009−47012号公報
しかしながら、浸透圧を利用した発電設備では、浸透圧による高濃度液側の水量の増加によって生じる水流を利用して発電機のタービンを回転させるため、例えば、高濃度液の塩濃度が意図する濃度よりも低い場合(高濃度液と低濃度液との濃度差が小さい場合)、高濃度液側の水量が十分に増加しないため、タービンを十分な速度で回転させることが困難となることから、効率的な発電を行うことが困難となる。特に、MBR法で得られる処理水と海水との間で生じる浸透圧を利用して発電する場合、処理水の水質にも影響されるため、処理水の水質によっては、よりいっそう十分な浸透圧を得ることができず、効率的な発電を行うことが更に困難となる。
そこで、本発明は、浸透圧を利用した発電において、浸透圧を生じさせる液体として、MBR法で得られる処理水と海水とを使用した場合であっても、効率的な発電を行うことができる発電設備および発電方法を提供することを課題とする。
本発明に係る発電設備は、
膜分離活性汚泥法で処理された処理水が供給される処理水供給部と海水が供給される海水供給部とを備えると共に処理水と海水とが半透膜を介して接触することで処理水側から海水側への浸透圧が生じるように構成される浸透圧発生装置と、
該浸透発生装置における浸透圧を増加させる高浸透圧発生剤を海水に添加する高浸透圧発生剤添加部と、
浸透圧による海水供給部の水量の増加によって作動する発電機と
を備えることを特徴とする。
斯かる構成によれば、高浸透圧発生剤添加部を備えることで、海水に高浸透圧発生剤を添加することができるため、高浸透圧発生剤を添加する前よりも浸透圧(換言すれば、処理水供給部側から海水供給部側へ移動する膜透過水量)を増加させることができる。このため、高浸透圧発生剤を添加する前の海水と処理水との間では効率的な発電に必要な浸透圧(換言すれば、膜透過水量の増加)を得ることができない場合であっても、高浸透圧発生剤の添加によって発電に必要な浸透圧(換言すれば、膜透過水量の増加)を得ることができる。このため、処理水の水質に影響されることなく、効率的な発電を行うことができる。
浸透圧発生装置から排出される海水から高浸透圧発生剤を回収する高浸透圧発生剤回収手段を更に備えることが好ましい。
斯かる構成によれば、高浸透圧発生剤回収手段を更に備えることで、回収した高浸透圧発生剤を再度浸透圧の増加に使用することが可能となる。このため、高浸透圧発生剤を循環して使用することができ、新たな高浸透圧発生剤の添加量を低減することができる。また、海水から高浸透圧発生剤が回収されることで、海水の水質を高浸透圧発生剤が添加される前の水質に戻すことができるため、発電設備で使用された海水を海洋へ放流し易くなる。
本発明に係る発電方法は、
膜分離活性汚泥法で処理された処理水と海水とを半透膜を介して接触させて処理水側から海水側への浸透圧を生じさせる浸透圧発生工程と、
該浸透発生工程における浸透圧を増加させる高浸透圧発生剤を海水に添加する高浸透圧発生剤添加工程と、
浸透圧による海水側の水量の増加によって作動する発電機を用いて発電する発電工程と
を備えることを特徴とする。
斯かる構成によれば、海水に高浸透圧発生剤を添加することで、高浸透圧発生剤を添加する前よりも浸透圧(換言すれば、膜透過水量)を増加させることができる。このため、高浸透圧発生剤を添加する前の海水と処理水との間では効率的な発電に必要な浸透圧(換言すれば、膜透過水量の増加)を得ることができない場合であっても、高浸透圧発生剤の添加によって発電に必要な浸透圧(換言すれば、膜透過水量の増加)を得ることができる。このため、処理水の水質に影響されることなく、効率的な発電を行うことができる。
浸透圧発生工程後の海水から高浸透圧発生剤を回収する高浸透圧発生剤回収工程を更に備えることが好ましい。
斯かる構成によれば、海水から高浸透圧発生剤を回収することで、回収した高浸透圧発生剤を再度浸透圧の増加に使用することが可能となる。このため、高浸透圧発生剤を循環して使用することができ、新たな高浸透圧発生剤の添加量を低減することができる。また、海水から高浸透圧発生剤が回収されることで、海水の水質を高浸透圧発生剤が添加される前の水質に戻すことができるため、発電設備で使用された海水を海洋へ放流し易くなる。
以上のように、本発明によれば、浸透圧を利用した発電において、浸透圧を生じさせる液体として、MBR法で得られる処理水と海水とを使用した場合であっても、効率的な発電を行うことができる。
本実施形態に係る水処理装置を示した概略図。
以下、本発明の実施形態について図1を参照しながら説明する。なお、以下の図面において同一又は相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。
本実施形態に係る発電設備1は、二液間に生じる浸透圧を利用して発電するように構成される。浸透圧を生じさせる二液としては、有機物を含有する被処理水が膜分離活性汚泥法(以下、MBR法とも記す)で処理されることで得られる処理水(以下、MBR処理水とも記す)と、海水とが使用される。なお、被処理水としては、特に限定されるものではなく、例えば、生活排水や工場排水等の下水を用いることができる。
発電設備1は、浸透圧を生じさせる浸透圧発生装置2と、浸透圧によって生じる水流で作動する発電機3とを備える。また、発電設備1は、浸透圧発生装置2における二液間の浸透圧を増加させる高浸透圧発生剤を海水に添加する高浸透圧発生剤添加部4と、高浸透圧発生剤を含有する海水から高浸透圧発生剤を回収する高浸透圧発生剤回収部5とを更に備える。
浸透圧発生装置2は、半透膜2aで仕切られた内部空間を備える。これにより、浸透圧発生装置2は、MBR処理水が供給される内部空間を有する処理水供給部2bと、海水が供給される内部空間を有する海水供給部2cとを備える。そして、浸透圧発生装置2は、供給されるMBR処理水と海水とが半透膜2aを介して接触するように構成される。これにより、浸透圧発生装置2は、半透膜2aを介してMBR処理水側から海水側へ水分が浸透して浸透圧を生じるように構成される。半透膜2aとしては、特に限定されるものではなく、一般的な正浸透膜や逆浸透膜を用いることができる。
処理水供給部2bは、MBR法によって被処理水を処理する生物処理装置Mと流体的に連結される。具体的には、生物処理装置Mから放出されるMBR処理水を処理水供給部2bへ向かって流通させる処理水流路L1によって処理水供給部2bと生物処理装置Mとが流体的に連結されると共に、処理水供給部2bから放出されるMBR処理水を生物処理装置Mへ向かって返送させる返送水流路L2によって処理水供給部2bと生物処理装置Mとが流体的に連結される。
海水供給部2cは、海水の供給源(具体的には、海洋S)と流体的に(具体的には、海水を海水供給部2cへ向かって流通させる海水流路L3によって)連結される。海水流路L3には、海水を吸引するためのポンプ(図示せず)が設けられている。また、海水供給部2cは、発電機3と流体的に(具体的には、海水供給部2cから放出される希釈された海水を発電機3へ向かって流通させる希釈水流路L4によって)連結される。
前記発電機3は、浸透圧発生装置2(具体的には、海水供給部2c)と流体的に(具体的には、希釈水流路L4によって)連結される。そして、発電機3は、浸透圧発生装置2(具体的には、海水供給部2c)から放出される希釈された海水(以下、希釈水とも記す)の流れによって作動し、発電するように構成される。斯かる発電機3としては、例えば、希釈水の流れによって回転するタービンを備えるもの等を用いることができる。また、発電機3は、後述する高浸透圧発生剤回収部5と流体的に(具体的には、発電機3から放出される希釈水を高浸透圧発生剤回収部5へ向かって流通させる希釈水流路L5によって)連結される。
高浸透圧発生剤添加部4は、浸透圧発生装置2に供給される前の海水に高浸透圧発生剤を添加可能に構成される。また、高浸透圧発生剤添加部4は、後述する高浸透圧発生剤回収部5と流体的に(具体的には、回収された高浸透圧発生剤を返送する高浸透圧発生剤返送流路L6によって)連結される。高浸透圧発生剤としては、海水に添加されることによって、海水とMBR処理水との間に生じる浸透圧を増加させることが可能であれば、特に限定されるものではないが、本実施形態では、海水から回収可能な性質のものであることが好ましい。
また、高浸透圧発生剤としては、海水に対して可溶性を有するものであってもよく、海水中に分散可能なものであってもよい。海水に対して可溶性を有する高浸透圧発生剤としては、例えば、無機塩、糖類、可溶性の気体(アンモニア等)等が挙げられる。一方、海水中に分散可能な高浸透圧発生剤としては、海水中に均一に分散可能であればよく、例えば、有機溶媒や、ナノ粒子等が挙げられる。また、高浸透圧発生剤が添加される対象の海水よりも塩類濃度の高い海水を高浸透圧発生剤として使用してもよい。
特に、海水からの回収が容易である点で、ナノ粒子は、磁性を有する素材であることが好ましい(以下、磁性を有するナノ粒子を「磁性体粒子」とも記す)。磁性体粒子としては、金属化合物等であることが好ましい。また、磁性体粒子としては、磁性を有する担体粒子の表面を親水性高分子で被覆したものが挙げられる。具体的には、アセチルアセトン鉄(III)のナノ粒子をポリアクリル酸で被覆したもの等が挙げられる。
高浸透圧発生剤回収部5は、発電機3と流体的に(具体的には、希釈水流路L5によって)連結されると共に、高浸透圧発生剤添加部4と流体的に(具体的には、高浸透圧発生剤返送流路L6によって)連結される。高浸透圧発生剤回収部5は、発電機3から放出される希釈水から高浸透圧発生剤を回収可能に構成されると共に、回収された高浸透圧発生剤を高浸透圧発生剤添加部4へ返送可能に構成される。
次に、上記のように構成される発電設備1を用いて発電する方法について説明する。
生物処理装置Mで被処理水が処理されることで、MBR処理水が得られる。そして、該MBR処理水は、処理水流路L1を介して浸透圧発生装置2(具体的には、処理水供給部2b)へ供給される。これに伴い、高浸透圧発生剤添加部4によって高浸透圧発生剤が添加された海水が海水流路L3を介して浸透圧発生装置2(具体的には、海水供給部2c)に供給される。海水に対する高浸透圧発生剤の添加量としては、特に限定されるものではないが、浸透圧発生装置2における浸透圧が所定値以上となるように、高浸透圧発生剤が海水に添加されることが好ましい。具体的には、浸透圧が好ましくは2.5MPa以上5.0MPa以下、より好ましくは2.5MPa以上7.5MPa以下となるように高浸透圧発生剤が海水に添加されることが好ましい。
このように、処理水供給部2bにMBR処理水が供給され、海水供給部2cに海水が供給されることで、MBR処理水と海水とが半透膜2aを介して接触した状態になる。これにより、浸透圧によってMBR処理水の水分が半透膜2aを透過して海水側に浸透(正浸透)する。なお、斯かる浸透圧は、海水に高浸透圧発生剤が添加されていない場合の浸透圧よりも高いものとなる。つまり、MBR処理水から海水への水分の移動量は、海水に高浸透圧発生剤が添加されていない場合より多くなる。
そして、上記のように浸透圧が生じることで、処理水供給部2b内では、MBR処理水が濃縮されて水量が減少するため、処理水供給部2b内が引圧状態になる。これにより、生物処理装置MからMBR処理水を処理水供給部2b内に引き込む力が発生し、処理水供給部2b内へのMBR処理水の供給が効率的に行われる。また、濃縮されたMBR処理水は、返送水流路L2を介して生物処理装置Mへ返送される。
一方、海水供給部2c内では、MBR処理水からの水分の浸透を受けて海水が希釈されるため、水量が増加する。そして、増加した水量の海水(即ち、希釈水)が海水供給部2cから放出され、希釈水流路L4を介して発電機3へ供給される。つまり、海水供給部2c内での水量の増加によって、発電機3へ向かっての希釈水の流れが発生する。そして、発電機3では、海水供給部2cから放出される希釈水の流れによって、タービンが回転することで発電される。
発電機3で使用された希釈水は、高浸透圧発生剤を含有するため、高浸透圧発生剤回収部5によって高浸透圧発生剤が回収される。高浸透圧発生剤を回収する部(方法)としては、特に限定されるものではなく、高浸透圧発生剤の性状に応じて適宜選択することができる。例えば、高浸透圧発生剤が無機塩、糖類、有機溶媒である場合には、逆浸透膜を用いた逆浸透法によって希釈水から水分を除去することにより(即ち、希釈水を濃縮することにより)、高浸透圧発生剤が高濃度で回収される。また、高浸透圧発生剤がアンモニア(可溶性の気体)である場合には、アンモニアストリッピング法を用いることで、希釈水からアンモニアガスが回収される。更に、高浸透圧発生剤が磁性体粒子である場合には、希釈水を磁場内に通過させることで、磁性体粒子が磁場内に留まるため、希釈水から磁性体粒子が回収される。なお、磁場の形成には、例えば、電磁石を用いることができる。具体的には、スチールウールを充填したカラムに磁性体粒子を含有した希釈水を通水させると共に、該カラムに通電することで、スチールウールが電磁石の役割を担うため、カラム内で液体と磁性体粒子との流速差が生じる。つまり、磁性体粒子は、電磁石に引き付けられてカラムを抜け難くなるため、磁性体粒子を分離することができる。
高浸透圧発生剤回収部5で回収された高浸透圧発生剤は、高浸透圧発生剤添加部4によって、再度、海水に添加される。高浸透圧発生剤回収部5で回収された高浸透圧発生剤で足りないときは不足分の高浸透圧発生剤を外部から添加する。一方、高浸透圧発生剤回収部5で高浸透圧発生剤が回収された希釈水は、河川や海洋等の環境中に放出可能な水質であれば、更に水処理されることなく環境中に放出されるが、更に所望の水質となるように水処理された後、環境中へ放出されてもよい。
以上のように、本発明に係る発電設備および発電方法によれば、浸透圧を利用した発電において、浸透圧を生じさせる液体として、MBR法で得られる処理水と海水とを使用した場合であっても、効率的な発電を行うことができる。
即ち、海水に高浸透圧発生剤を添加することで、高浸透圧発生剤を添加する前よりも浸透圧(換言すれば、膜透過水量)を増加させることができる。このため、高浸透圧発生剤を添加する前の海水と処理水との間では効率的な発電に必要な浸透圧(換言すれば、膜透過水量の増加)を得ることができない場合であっても、高浸透圧発生剤の添加によって発電に必要な浸透圧(換言すれば、膜透過水量の増加)を得ることができる。このため、処理水の水質に影響されることなく、効率的な発電を行うことができる。
また、海水から高浸透圧発生剤を回収することで、回収した高浸透圧発生剤を再度浸透圧の増加に使用することが可能となる。このため、高浸透圧発生剤を循環して使用することができ、新たな高浸透圧発生剤の添加量を低減することができる。また、海水から高浸透圧発生剤が回収されることで、海水の水質を高浸透圧発生剤が添加される前の水質に戻すことができるため、発電設備1で使用された海水を海洋へ放流し易くなる。
なお、本発明に係る発電設備および発電方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。また、上記した複数の実施形態の構成や方法等を任意に採用して組み合わせてもよく(1つの実施形態に係る構成や方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよく)、さらに、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
例えば、上記実施形態では、海水供給部2cに供給される前の海水に高浸透圧発生剤が添加されているが、これに限定されるものではなく、所望する浸透圧が得られるのであれば、例えば、海水供給部2c内で海水に高浸透圧発生剤が添加されてもよい。
また、上記実施形態では、発電機3で使用された希釈水から高浸透圧発生剤が回収されているが、これに限定されるものではなく、例えば、発電機3に供給される前の希釈水から高浸透圧発生剤が回収されてもよい。
1…発電設備、2…浸透圧発生装置、2a…半透膜、2b…処理水供給部、2c…海水供給部、3…発電機、4…高浸透圧発生剤添加部、5…高浸透圧発生剤回収部、L1…処理水流路、L2…返送水流路、L3…海水流路、L4,L5…希釈水流路、L6…高浸透圧発生剤返送流路、M…生物処理装置、S…海洋

Claims (4)

  1. 膜分離活性汚泥法で処理された処理水が供給される処理水供給部と海水が供給される海水供給部とを備えると共に処理水と海水とが半透膜を介して接触することで処理水側から海水側への浸透圧が生じるように構成される浸透圧発生装置と、
    該浸透発生装置における浸透圧を増加させる高浸透圧発生剤を海水に添加する高浸透圧発生剤添加部と、
    浸透圧による海水供給部の水量の増加によって作動する発電機と
    を備えることを特徴とする発電設備。
  2. 浸透圧発生装置から排出される海水から高浸透圧発生剤を回収する高浸透圧発生剤回収手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の発電設備。
  3. 膜分離活性汚泥法で処理された処理水と海水とを半透膜を介して接触させて処理水側から海水側への浸透圧を生じさせる浸透圧発生工程と、
    該浸透発生工程における浸透圧を増加させる高浸透圧発生剤を海水に添加する高浸透圧発生剤添加工程と、
    浸透圧による海水側の水量の増加によって作動する発電機を用いて発電する発電工程と
    を備えることを特徴とする発電方法。
  4. 浸透圧発生工程後の海水から高浸透圧発生剤を回収する高浸透圧発生剤回収工程を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の発電方法。
JP2013128955A 2013-06-19 2013-06-19 発電設備および発電方法 Active JP5572740B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013128955A JP5572740B1 (ja) 2013-06-19 2013-06-19 発電設備および発電方法
SG11201509071TA SG11201509071TA (en) 2013-06-19 2014-06-18 Power Generating Facility and Power Generating Method
PCT/JP2014/066131 WO2014203924A1 (ja) 2013-06-19 2014-06-18 発電設備および発電方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013128955A JP5572740B1 (ja) 2013-06-19 2013-06-19 発電設備および発電方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5572740B1 true JP5572740B1 (ja) 2014-08-13
JP2015004286A JP2015004286A (ja) 2015-01-08

Family

ID=51427313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013128955A Active JP5572740B1 (ja) 2013-06-19 2013-06-19 発電設備および発電方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5572740B1 (ja)
SG (1) SG11201509071TA (ja)
WO (1) WO2014203924A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021070008A (ja) * 2019-11-01 2021-05-06 アクアス株式会社 冷却塔設備、および、冷却塔設備への補給水の給水方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6526440B2 (ja) * 2015-02-24 2019-06-05 旭化成株式会社 正浸透処理システム
JP2017051926A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 東洋紡株式会社 濃度差エネルギー回収方法、および、それに用いる濃度差エネルギー回収システム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5434100B2 (ja) * 1977-03-25 1979-10-24
JP2010149123A (ja) * 2008-11-28 2010-07-08 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 海水淡水化方法および海水淡水化装置
WO2012133661A1 (ja) * 2011-03-30 2012-10-04 東レ株式会社 濃度差発電装置とその運転方法
JP2013181501A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Hitachi Zosen Corp 浸透圧発電システム
JP2014034946A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Hitachi Zosen Corp 浸透圧発電システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5434100B2 (ja) * 1977-03-25 1979-10-24
JP2010149123A (ja) * 2008-11-28 2010-07-08 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 海水淡水化方法および海水淡水化装置
WO2012133661A1 (ja) * 2011-03-30 2012-10-04 東レ株式会社 濃度差発電装置とその運転方法
JP2013181501A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Hitachi Zosen Corp 浸透圧発電システム
JP2014034946A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Hitachi Zosen Corp 浸透圧発電システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021070008A (ja) * 2019-11-01 2021-05-06 アクアス株式会社 冷却塔設備、および、冷却塔設備への補給水の給水方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015004286A (ja) 2015-01-08
SG11201509071TA (en) 2016-01-28
WO2014203924A1 (ja) 2014-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Han et al. Investigations of inorganic and organic fouling behaviors, antifouling and cleaning strategies for pressure retarded osmosis (PRO) membrane using seawater desalination brine and wastewater
KR101200838B1 (ko) 염도차를 이용한 삼투발전 및 해수의 담수화를 위한 장치 및 방법
JP5941629B2 (ja) 水浄化システム及び水浄化方法
EP2089142B1 (en) Separation process
CN102745776B (zh) 正渗透耦合反渗透处理反渗透浓排水的方法及装置
JP5933926B2 (ja) 海水淡水化システム及び海水淡水化方法
JP5549591B2 (ja) 淡水製造方法及び淡水製造装置
JP5764224B2 (ja) 水処理方法、および、水処理装置
WO2012102677A1 (en) Method and apparatus for recovering water from a source water
WO2015005186A1 (ja) 水処理方法、および、水処理装置
KR101328433B1 (ko) 해수를 이용한 염도차 발전시스템
JP2014034946A (ja) 浸透圧発電システム
Tao et al. RO brine treatment and recovery by biological activated carbon and capacitive deionization process
JP5572740B1 (ja) 発電設備および発電方法
CN108178253A (zh) 脱盐处理装置以及脱盐处理装置的运行方法
KR20110134591A (ko) 정삼투식 해수 담수화 장치 및 방법
US9895663B2 (en) Integrated reverse osmosis/pressure retarded osmosis system
JP2012236124A (ja) 被処理水の濃縮方法及び濃縮装置
JP2009172531A (ja) 透過膜の阻止率向上方法、阻止率向上透過膜、透過膜処理方法および装置
Cath et al. Forward osmosis—reverse osmosis process offers a novel hybrid solution for water purification and reuse
JP6143095B2 (ja) ナノファイバー膜蒸留法を活用した発電システム
KR101305747B1 (ko) 역삼투 농축수 무방류형 하이브리드 해수담수화 장치 및 방법
JP2010036160A (ja) 排水から水を回収する方法および装置
Jun et al. Conditions for ideal draw solutes and current research trends in the draw solutes for forward osmosis process
KR101535719B1 (ko) 하이브리드 해수 담수화 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140507

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20140507

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20140526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5572740

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250