JP2018201533A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】大当たり遊技における役物の作動態様に、従来にない変化を与えることのできる遊技機を提供する。【解決手段】遊技球が第四図柄作動ゲート15を通過することに起因して、第四電チュー16が開放する第四普通当たり遊技が行われる。第四電チュー16へ入賞した遊技球が第一通過領域を通過すると第一非電動役物17が開放する。一方、第四電チュー16へ入賞した遊技球が第二通過領域を通過すると第二非電動役物18が開放する。第二非電動役物18へ遊技球が入賞することに起因して、第二電チュー13が開放する第二普通当たり遊技が行われる。第二普通当たり遊技で開放された第二電チュー13へ遊技球が入賞することに起因して、第三電チュー14が開放する第三普通当たり遊技が行われる。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の役物を備える遊技機に関する。
従来、複数の役物を備える遊技機が知られている。特許文献1は、複数の普通電動役物を備え、特定のゲートを遊技球が通過することに起因して、複数の普通電動役物が次々に開放される、いわゆる一般電役タイプの遊技機を開示する。上記の遊技機では、第一始動ゲートを遊技球が通過すると、第一普通当たり判定が行われ、当たりと判定されると、第一普通電動役物が開放される。また、第四始動ゲートを遊技球が通過すると、第四当たり判定が行われ、当たりと判定されると、第四普通電動役物が開放される。開放された第一普通電動役物又は第四普通電動役物に遊技球が入賞すると、第二普通当たり判定が行われ、当たりと判定されると、第二普通電動役物が開放される。開放された第二普通電動役物に遊技球が入賞すると、第三普通当たり判定が行われ、当たりと判定されると、第三普通電動役物が開放される。
特開2009−131409号公報
上記の遊技機では、複数の普通電動役物が次々に開放される大当たり遊技において、複数の普通電動役物の作動態様が一様であるので、大当たり遊技が単調になりがちであるという問題がある。
本発明は、大当たり遊技における役物の作動態様に、従来にない変化を与えることのできる遊技機を提供することを目的とする。
本発明に係る遊技機は、遊技球が通過する第一通過口と、遊技球が入賞困難又は入賞不能な第一状態、及び、前記第一状態よりも遊技球が入賞容易な第二状態に相互に作動可能に構成された第一作動入賞口と、前記第一通過口を遊技球が通過することに起因して、前記第一作動入賞口を前記第一状態から前記第二状態に作動させる第一作動制御手段と、前記第一作動入賞口に入賞した遊技球が通過可能な第一領域及び第二領域と、遊技球が前記第一領域を通過した場合に前記第一状態から前記第二状態に作動する第一入賞口と、遊技球が前記第二領域を通過した場合に前記第一状態から前記第二状態に作動する第二入賞口と、前記第一状態及び前記第二状態に相互に作動可能に構成された第二作動入賞口及び第三作動入賞口と、前記第二入賞口に遊技球が入賞することに起因して、前記第二作動入賞口を前記第一状態から前記第二状態に作動させる第二作動制御手段と、前記第二作動入賞口に遊技球が入賞することに起因して、前記第三作動入賞口を前記第一状態から前記第二状態に作動させる第三作動制御手段とを備える。
本発明に係る遊技機では、遊技球が第一通過口を通過することに起因して、第一作動入賞口が第一状態から第二状態に作動する。第一作動入賞口に入賞した遊技球が第一領域を通過することで第一入賞口が作動した場合には、遊技球が第一入賞口に入賞できる。一方、第一作動入賞口に入賞した遊技球が第二領域を通過することで第二入賞口が作動した場合には、遊技球が第二入賞口に入賞できる。第二入賞口に遊技球が入賞することに起因して、第二作動入賞口が作動する。そして、第二作動入賞口へ遊技球が入賞することに起因して第三作動入賞口が作動しうる。このように、遊技球が第一通過口を通過することに起因して第一作動入賞口が作動した場合、第一作動入賞口が作動するか、第二作動入賞口が作動するかによって、その後に第二作動入賞口及び第三作動入賞口が作動するか否かが異なる。したがって、本発明に係る遊技機は、大当たり遊技における役物の作動態様に、従来にない変化を与えることができる。
前記遊技機は、遊技球が通過する第二通過口と、前記第一状態及び前記第二状態に相互に作動可能に構成された第四作動入賞口と、前記第二通過口を遊技球が通過することに起因して、前記第四作動入賞口を前記第一状態から前記第二状態に作動させる第四作動制御手段とを備えてもよい。前記第二作動制御手段は、前記第四作動入賞口に遊技球が入賞することに起因して、前記第二作動入賞口を前記第一状態から前記第二状態に作動させてもよい。前記第一通過口は、前記第二作動入賞口及び前記第三作動入賞口のうち少なくともいずれかに向けて流下する遊技球が通過可能な位置に配置されていてもよい。
例えば、第二通過口を遊技球が通過することに起因して作動した第四作動入賞口に遊技球が入賞することによって第二作動入賞口及び第三作動入賞口が作動する場合、第二作動入賞口又は第三作動入賞口に向けて流下する遊技球が、第一通過口を通過可能である。この場合、第二作動入賞口及び第三作動入賞口の作動が連続する間に、第一通過口を遊技球が通過することに起因して第一作動入賞口が作動しうる。よって、遊技機は、作動した第一作動入賞口に遊技球が入賞することで、その後に第一作動口及び第二作動口のいずれが作動するかについて、遊技者を注目させることができる。このように、遊技機は、変化のある大当たり遊技における役物の作動態様に対して、遊技者の興味を引くことができる。
前記第一作動制御手段は、前記第一作動入賞口へ入賞した遊技球が前記第二領域よりも前記第一領域を通過しやすい第一パターン、及び前記第一作動入賞口へ入賞した遊技球が前記第一領域及び前記第二領域の双方を通過しやすい第二パターンとの少なくともいずれかで、前記第一作動入賞口を作動させてもよい。
この場合、遊技機は、第一作動入賞口が第一パターンで作動するか、第二パターンで作動するかに応じて、その後に第一非電動役物及び第二非電動役物のいずれが作動されるかを制御できる。よって、第一作動入賞口が第一パターンで作動するか、第二パターンで作動するかについて、遊技者を注目させることができる。
遊技球が前記第一通過口を通過することに起因して図柄の変動を開始し、所定の変動時間の経過に応じて前記図柄を所定の組合せで停止する図柄制御手段を備えてもよい。前記第一作動制御手段は、前記図柄制御手段によって制御された前記図柄が特定の組合せで停止した場合に前記第一作動入賞口を作動させてもよい。前記図柄制御手段によって前記図柄が前記特定の組合せで停止される場合における前記図柄の変動時間は、第一変動時間と第二変動時間とを含んでもよい。前記第一変動時間は、前記第二作動制御手段による前記第二作動入賞口の作動及び当該第二作動入賞口の作動に応じて前記第二作動入賞口に遊技球が入賞することに起因する前記第三作動制御手段による前記第三作動入賞口の作動に必要な時間である必要時間よりも短い時間であり、前記第二変動時間は、前記必要時間以上の時間であってもよい。
第二作動入賞口及び第三作動入賞口の作動による連続作動が行われている場合に、第一変動時間で図柄が変動すると、第二作動入賞口及び第三作動入賞口の作動による連続作動が終了するよりも前に第一作動口が作動しうる。一方、第二作動入賞口及び第三作動入賞口の作動による連続作動が行われている場合に、第二変動時間で図柄が変動すると、第二作動入賞口の作動及び第三作動入賞口の作動による連続作動が終了した後に、第一作動入賞口が作動しうる。このように、図柄制御手段による図柄の変動が、第一変動時間及び第二変動時間を含んで行われることで、第一作動口、第二作動口及び第三作動口の作動態様に変化が生ずる。したがって、遊技機は、従来にない役物の作動態様を、さらに多様化できる。
パチンコ機1の正面図である。 遊技盤2の正面図である。 振分流路19の構成図である。 第四電チュー16、振分流路19、第一非電動役物17及び第二非電動役物18の連動について説明する説明図である。 第四電チュー16の開閉部材161の電チュー開放パターン及び振分シャッタ動作パターンを示す説明図である。 (1−1)の遊技での電チュー等の基本動作を示すタイミングチャートである。 (1−2)の遊技での電チュー等の基本動作を示すタイミングチャートである。 (1−3)の遊技での電チュー等の基本動作を示すタイミングチャートである。 (2−1)の遊技での電チュー等の基本動作を示すタイミングチャートである。 (2−2)の遊技での電チュー等の基本動作を示すタイミングチャートである。 (2−3)の遊技での電チュー等の基本動作を示すタイミングチャートである。 大当たり遊技の流れを説明する説明図である。 パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。 RAM52の第一普通当たり関係情報記憶エリアを示す概念図である。 ROM53に記憶されている第一変動パターン決定テーブルの概念図である。 ROM53に記憶されている第四普通図柄決定テーブルを示す概念図である。 ROM53に記憶されている第四変動パターン決定テーブルの概念図である。 主基板41において行われるメイン処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第一普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第一普通電動役物処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第四普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第四普通電動役物処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第二普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第二普通電動役物処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第三普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第三普通電動役物処理のフローチャートである。
図1及び図2を参照して、パチンコ機1の機械的構成について説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、遊技盤2を着脱可能な本体枠29を備える。遊技盤2は正面視略正方形の板状である(図2参照)。本体枠29に装着された遊技盤2は、パチンコ機1の上側部分に配置される。遊技盤2は、本体枠29と、本体枠29の前側に装着された前面枠291との間で保持される。前面枠291は、透明なガラス板を保持しており、遊技盤2の前面を保護する。
遊技盤2の下部には上皿5が設けられている。上皿5は、遊技球発射装置37(図13参照)に金属製の遊技球を供給し、且つ賞球を受ける。上皿5の上面には、遊技者によって操作される操作ボタン9が設けられている。上皿5の直下には、賞球を受ける下皿6が設けられている。下皿6の右横には、遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられている。発射ハンドル7は、遊技者が回転操作できるように設けられており、遊技者が発射ハンドル7を回転させて発射操作を行うと、発射ハンドル7の回転角度に応じた強度で、遊技球発射装置37によって遊技球が発射される。前面枠291のガラス板を取り囲むように、電飾部材35が設けられている。電飾部材35は、遊技の進行等に応じて点灯又は点滅可能である。前面枠291の上部の両角部に、スピーカ48がそれぞれ設けられている。
図2に示すように、遊技盤2の前面には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が形成されている。ガイドレール3は、遊技領域4の左側に形成されている。遊技領域4の略中央には、各種演出を実行するセンター飾り8が設けられている。遊技球発射装置37によって発射された遊技球は、ガイドレール3によって遊技領域4へ導かれ、遊技領域4内を流下する。所定の強度未満の発射強度で発射された遊技球は、センター飾り8の左側を流下し、所定の強度以上の発射強度で発射された遊技球は、センター飾り8の右側を流下する。以下、センター飾り8の左側を流下するように遊技球を発射することを「左打ち」と、センター飾り8の右側を流下するように遊技球を発射することを「右打ち」という。
センター飾り8は、表示画面28等を主に備える。表示画面28は、センター飾り8の上部の略中央に配置される。表示画面28は、例えばLCD等によって構成されており、様々な数字・文字等を表示可能である。表示画面28は、例えば、普通当たり判定の結果を遊技者に報知する演出用の図柄である演出図柄を表示する。パチンコ機1は、複数(本実施形態では3つ)の演出図柄を変動させる図柄変動を表示した後に、普通当たり判定の結果を示す演出図柄の組合せを確定表示する報知演出を実行することで、普通当たり判定の結果を遊技者に報知する。本実施形態では、主に、後述する第一普通当たり判定の結果が、報知演出によって報知される。
センター飾り8の略中央下方には、遊技球が通過可能な第一図柄作動ゲート11が設けられている。センター飾り8の右上方には、遊技球が通過可能な第四図柄作動ゲート15が設けられている。パチンコ機1の遊技領域4には、いわゆる普通電動役物(普通当たり判定の結果に基づき入賞口の大きさを変化する役物)として、複数の電動チューリップ(以下、「電チュー」という。)が設けられている。
第一図柄作動ゲート11の右方には、第一電チュー12が設けられている。第一電チュー12は、第一電チューソレノイド64(図13参照)によって電気的に開閉される開閉部材121を備える。本実施形態では、開閉部材121が開放された開放状態の場合にのみ、遊技球が第一電チュー12に入賞できる。第一電チュー12の下方には、第二電チュー13が設けられている。第二電チュー13は、第二電チューソレノイド65(図13参照)によって電気的に開閉される開閉部材131を備える。本実施形態では、開閉部材131が開放された開放状態の場合にのみ、遊技球は第二電チュー13に入賞できる。第二電チュー13の左斜め下方には、第三電チュー14が設けられている。第三電チュー14は、第三電チューソレノイド66(図13参照)によって電気的に開閉される開閉部材141を備える。本実施形態では、開閉部材141が開放された開放状態の場合にのみ、遊技球は第三電チュー14に入賞できる。
第四図柄作動ゲート15の右下方には、第四電チュー16が設けられている。第四電チュー16は、第四電チューソレノイド67(図13参照)によって電気的に開閉される開閉部材161を備える。開閉部材161は、左右方向に長手方向を有して前後方向に延びる略平板状の部材である。開閉部材161は、閉鎖状態において第四電チュー16の入口を上部から覆うことで第四電チュー16への遊技球の入賞を阻害し、開放状態において後方にスライドすることで第四電チュー16の入口を開放し、第四電チュー16への遊技球の入賞を可能にする。閉鎖状態において開閉部材161の上側に遊技球が乗った状態で、開閉部材161が開放状態に移行した場合、開閉部材161の上側から第四電チュー16の入口に向けて遊技球が落下することで、第四電チュー16に遊技球が入賞する。したがって、開閉部材161の上側に遊技球が乗った状態で開閉部材161が閉鎖状態から開放状態に移行することで、開閉部材161が開放する時間が比較的短い場合であっても、第四電チュー16に遊技球が入賞しうる。本実施形態では、開閉部材161が開放された開放状態の場合にのみ、遊技球は第四電チュー16に入賞できる。なお、第四電チュー16は、開閉部材161が閉鎖された閉鎖状態にも遊技球の入賞が可能であって、開閉部材161が開放されることで閉鎖状態よりも遊技球が入賞容易となる構成であってもよい。
第四電チュー16の左斜め下方には、第一非電動役物17が設けられている。第一非電動役物17は、第二種非電動役物に係る入賞口として構成されている。第二種非電動役物は、電動役物(電気的動力によって動作する役物)以外の役物であり、遊技球が当該入賞口以外の特定の入賞口に入賞し、又は特定のゲートを通過した場合に作動する役物である。すなわち、第一非電動役物17の開閉部材171は、ソレノイド等によって電気的に開閉されるものではなく、機械的に開閉される。本実施形態では、開閉部材171が開放された開放状態の場合にのみ、遊技球は第一非電動役物17に入賞できる。なお、第一非電動役物17は、開閉部材171が閉鎖された閉鎖状態にも遊技球の入賞が可能であって、開閉部材171が開放されることで閉鎖状態よりも遊技球が入賞容易となる構成であってもよい。
第一非電動役物17の右斜め上方には、第二非電動役物18が設けられている。第二非電動役物18も、第二種非電動役物に係る入賞口として構成されている。このため、第二非電動役物18の開閉部材181は、機械的に開閉される。本実施形態では、開閉部材181が開放された開放状態の場合にのみ、遊技球は第二非電動役物18に入賞できる。なお、第二非電動役物18は、開閉部材181が閉鎖された閉鎖状態にも遊技球の入賞が可能であって、開閉部材181が開放されることで閉鎖状態よりも遊技球が入賞容易となる構成であってもよい。
第四電チュー16と、第一非電動役物17及び第二非電動役物18との上下方向における間の位置には、振分流路19が設けられている。振分流路19は、第四電チュー16に入賞した遊技球のみが通過できる流路であり、遊技盤2の前面に対して後面側に設けられている。
以下、第一電チュー12、第二電チュー13、第三電チュー14及び第四電チュー16を総称する場合、単に電チューという。また、第一非電動役物17及び第二非電動役物18を総称する場合、単に非電動役物という。電チューは、それぞれの開閉部材121,131,141,161が閉鎖された閉鎖状態にも遊技球の入賞が可能であって、開閉部材121,131,141,161が開放されることで閉鎖状態よりも遊技球が入賞容易となる構成であってもよい。
遊技領域4には、上記以外に、アウト口20、各種の電飾部材、入賞口、風車及び遊技くぎ等が設けられている。アウト口20は、遊技盤2の下部に設けられている。遊技領域4を流下する遊技球のうち、電チュー、非電動役物及びその他の入賞口のいずれにも入賞せず遊技領域4の下部まで流下した遊技球は、アウト口20を通過した後、遊技領域4の外部へ排出される。
普通電動役物である電チュー等を含む電動役物の搭載個数には、射幸性の観点等から一定の制限が設けられている。パチンコ機1は、第一非電動役物17及び第二非電動役物18を、第二種非電動役物に係る入賞口として構成している。したがって、パチンコ機1は、電動役物の搭載個数の制限に関わらず、電チューに加えて非電動役物を設けることができる。このようにして、パチンコ機1は、種々の制約にとらわれることなく、多くの役物を搭載した斬新な遊技仕様を実現している。
なお、遊技領域4において、各遊技部材が上記のように配設されるため、左打ちされた遊技球は、右打ちされた遊技球よりも、第一図柄作動ゲート11を通過しやすい。また、右打ちされた遊技球は、左打ちされた遊技球よりも、第一電チュー12、第二電チュー13、第三電チュー14、第四図柄作動ゲート15、第四電チュー16、第一非電動役物17及び第二非電動役物18を、通過又は入賞しやすい。左打ちされた遊技球が、第一電チュー12、第二電チュー13、第三電チュー14、第四図柄作動ゲート15、第四電チュー16、第一非電動役物17及び第二非電動役物18を、通過又は入賞することは困難である。したがって、遊技者は、後述する大当たり遊技中は右打ちによって遊技を進め、それ以外の場合は左打ちによって遊技を進める。
遊技盤2の右下部には、図柄表示部24が設けられている。図柄表示部24は、第一普通図柄表示部、第二普通図柄表示部、第三普通図柄表示部、第四普通図柄表示部、第一普通図柄記憶数表示LED、第二普通図柄記憶数表示LED、第三普通図柄記憶数表示LED、及び第四普通図柄記憶数表示LEDを備える。第一〜第四普通図柄表示部は、それぞれ1〜複数個のLED又は7セグメントLEDからなり、第一〜第四普通当たり判定の結果を示す第一〜第四普通図柄を、LEDの点灯及び消灯によって表示する。第一〜第四普通図柄記憶数表示LEDは、第一〜第四普通当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数(いわゆる「保留球数」)を表示する。以下では、第一〜第四普通図柄を総称する場合、単に普通図柄という。
図3を参照して、振分流路19の詳細構成について説明する。図3に示すように、振分流路19は、遊技球が流下可能な流路191を備える。図示しないが、流路191の上端は、第四電チュー16の内部と連通している。流路191は、その上下方向における略中央において、第一流路191Aと第二流路191Bとに分岐している。第一流路191Aは、振分流路19の分岐点から左斜め下に延びた後、下方に延びる。第二流路191Bは、上下方向に延びる。第一流路191Aの下端には、第一通過領域192が設けられている。第二流路191Bの下端には、第二通過領域193が設けられている。第一通過領域192及び第二通過領域193は、それぞれ遊技球が通過可能に形成された領域である。
第一流路191Aと第二流路191Bとの分岐点には、振分シャッタ195が設けられている。振分シャッタ195は、第一流路191Aと第二流路191Bとの分岐点を中心に搖動可能に構成されている略平板状の部材であり、振分シャッタソレノイド69(図7参照)によって電気的に作動される。振分シャッタ195は、第一位置D1に配置されているときには、第二流路191Bへの遊技球の通過を規制するとともに、第一流路191Aへの遊技球の通過を許容し、遊技球を第一通過領域192に誘導する。振分シャッタ195は、第二位置D2に配置されているときには、第一流路191Aへの遊技球の通過を規制するとともに、第二流路191Bへの遊技球の通過を許容し、遊技球を第二通過領域193に誘導する。すなわち、振分シャッタ195は、第三電チュー14に入賞した遊技球が、第一通過領域192を通過するか、第二通過領域193を通過するかを振り分ける。
第一通過領域192の後方には、第一作動機構(図示略)が設けられている。第一作動機構は、例えばフックである。遊技球が第一通過領域192を通過すると、第一作動機構が作動して(例えば、フックが外れて)、第一非電動役物17の開閉部材171が開放される。すなわち、第一通過領域192は、第二種非電動役物に係る第一非電動役物17を作動させるための特定のゲートに相当する。第一通過領域192を通過した遊技球は、その後、振分流路19の外部へ排出される。
また、第一非電動役物17の開閉部材171には、第一閉鎖機構(図示略)が設けられている。第一閉鎖機構は、例えばギアである。第一非電動役物17に所定個数(本実施形態では、1個)の遊技球が入賞すると、第一閉鎖機構が作動して(例えば、ギアが回転して)、第一非電動役物17の開閉部材171が閉鎖される。このように、第一非電動役物17の開閉部材171は、電気的動力を用いることなく、機械的に開閉される。
第二通過領域193の後方には、第二作動機構(図示略)が設けられている。第二作動機構は、例えばフックである。遊技球が第二通過領域193を通過すると、第二作動機構が作動して(例えば、フックが外れて)、第二非電動役物18の開閉部材181が開放される。すなわち、第二通過領域193は、第二種非電動役物に係る第二非電動役物18を作動させるための特定のゲートに相当する。第二通過領域193を通過した遊技球は、その後、振分流路19の外部へ排出される。
また、第二非電動役物18の開閉部材181には、第二閉鎖機構(図示略)が設けられている。第二閉鎖機構は、例えばギアである。第二非電動役物18に所定個数(本実施形態では、2個)の遊技球が入賞すると、第二閉鎖機構が作動して(例えば、ギアが回転して)、第二非電動役物18の開閉部材181が閉鎖される。このように、第二非電動役物18の開閉部材181は、電気的動力を用いることなく、機械的に開閉される。
このように、第一作動機構又は第二作動機構の作動によって開放された非電動役物は、その非電動役物に所定個数の遊技球が入賞することを条件として第一閉鎖機構又は第二閉鎖機構が作動して閉鎖される。開放された非電動役物を閉鎖させるために必要な非電動役物への入賞球数を、以下では、「閉鎖入賞数」という。パチンコ機1では、第一非電動役物17の閉鎖入賞数である第一閉鎖入賞数(1個)よりも、第二非電動役物18の閉鎖入賞数である第二閉鎖入賞数(2個)が多く設定されている。
図4を参照して、第四電チュー16、振分流路19、第一非電動役物17及び第二非電動役物18の連動について説明する。図4(A)に示すように、第四電チュー16の開閉部材161が開放されると、遊技球が第四電チュー16に入賞可能になる。(A)では、第四電チュー16に遊技球が1個入賞したとする。
図4(B)に示すように、振分シャッタ195が第一位置D1(図3参照)に配置されているとき、第四電チュー16に入賞した遊技球は第一流路191Aを流下した後、第一通過領域192を通過する。これにより、第一作動機構が作動して、第一非電動役物17の開閉部材171が開放状態になる。なお、第四電チュー16の開閉部材161は、所定の開放パターンに基づく開放を行った後に閉鎖状態になる。
次いで、図4(C)に示すように、第一非電動役物17の開閉部材171が開放されると、遊技球が第一非電動役物17に入賞可能になる。(C)では、開放された第一非電動役物17に第一閉鎖入賞数である1個の遊技球が入賞したとする。これにより、(D)に示すように、第一閉鎖機構が作動して、第一非電動役物17の開閉部材171が閉鎖状態になる。
一方、図4(E)に示すように、振分シャッタ195が第二位置D2(図3参照)に配置されているとき、第四電チュー16に入賞した遊技球は第二流路191Bを流下した後、第二通過領域193を通過する。これにより、第二作動機構が作動して、第二非電動役物18の開閉部材181が開放状態になる。なお、第四電チュー16の開閉部材161は、所定の開放パターンに基づく開放を行った後に閉鎖状態になる。
次いで、図4(F)に示すように、第二非電動役物18の開閉部材181が開放されると、遊技球が第二非電動役物18に入賞可能になる。図4(F)では、開放された第二非電動役物18に第二閉鎖入賞数である2個の遊技球が入賞したとする。これにより、(D)に示すように、第二閉鎖機構が作動して、第二非電動役物18の開閉部材181が閉鎖状態になる。
図5を参照して、第四電チュー16の開閉部材161の開放パターン及び振分シャッタ195の動作パターンについて説明する。第四電チュー16の開閉部材161は、遊技球が第四図柄作動ゲート15を通過することを契機として、第四普通当たり判定によって第四普通当たりであると判断された場合、第四普通当たり種別に応じた開放パターンで、第四普通当たり遊技に係る開閉動作を行う。なお、1回の第四普通当たり遊技中に第四電チュー16に所定個数(本実施形態では、10個)の遊技球が入賞すると、各開放パターンによる開閉動作の途中であっても、開閉部材161の開閉動作が終了し、第四電チュー16が閉鎖する。この所定個数は、10個以外の任意の個数であってもよい。
第四普通当たり遊技に伴う第四電チュー16の開閉動作は、第一パターンP1又は第二パターンP2のいずれかの開放パターンで行われる。第一パターンP1では、まず、時点T0から時間TAが経過するまでの間、第四電チュー16が開放状態にされる。本実施形態において、時間TAは、0.250秒である。時点T0から時間TAが経過した時点T1になると、第四電チュー16の開閉部材161が閉鎖状態にされる。その後、開閉部材161の閉鎖状態が約3.50秒間継続し、時点T2になると、1回目の開閉部材161の開閉動作が終了する。したがって、第一パターンP1における開閉部材161の1回目の開閉動作は、時点T0から時点T2までの時間TBに亘って行われる。本実施形態において、時間TBは、約3.75秒である。
第一パターンP1での1回目の開閉部材161の開閉動作が終了すると、時点T2から時点T4までの間に、2回目の開閉部材161の開閉動作が行われる。2回目以降の開閉部材161の開閉動作も、時間TAの開放状態と、約3.50秒間の閉鎖状態とによって構成される。普通当たり遊技に係る第四電チュー16の開閉動作は、第四電チュー16に10個以上の遊技球が入賞するか、予め定められた回数の開閉動作が終了するまで行われる。本実施形態では、1回の開閉部材161の開閉動作において、1個の遊技球が第四電チュー16に入賞することを想定している。第一パターンP1では、このような約3.75秒間の開閉部材161の開閉動作が最大5回行われる。開閉部材161の開閉動作が5回行われる場合、第一パターンP1での第四普通当たり遊技は、時点T0から時点T10までの間に亘って行われる。本実施形態において、時点T0から時点T10までの時間は約18.75秒間である。
第二パターンP2では、時点T0から時点T10までの間に第一パターンP1と同様の開閉部材161の開閉動作が行われた後、さらに最大5回の開閉部材161の開閉動作が行われる。時点T10から時間TAが経過するまでの間、第四電チュー16が開放状態にされる。時点T10から時間TAが経過した時点T11になると、第四電チュー16が閉鎖状態にされる。その後、開閉部材161の閉鎖状態が約4.00秒間継続し、時点T10になると、6回目の開閉部材161の開閉動作が終了する。したがって、第二パターンP2における開閉部材161の6回目の開閉動作は、時点T10から時点T12までの時間TDに亘って行われる。本実施形態において、時間TDは、約4.25秒である。
第二パターンP2での6回目の開閉部材161の開閉動作が終了すると、時点T12から時点T14までの間に、7回目の開閉部材161の開閉動作が行われる。7回目以降の開閉部材141の開閉動作も、時間TAの開放状態と、約4.00秒間の閉鎖状態とによって構成される。第二パターンP2における第三電チュー14の開閉動作も、第一パターンP1と同様に、第四電チュー16に10個以上の遊技球が入賞するか、予め定められた回数の開閉動作が終了するまで行われる。第二パターンP2でも、1回の開閉部材161の開閉動作において、1個の遊技球が第四電チュー16に入賞することが想定されている。第二パターンP2では、時点T10以降に、このような約4.25秒間の開閉部材161の開閉動作が最大5回行われる。本実施形態において、時点T10から時点T20までの時間は約21.50秒間である。したがって、時点T0から時点T20までの時間は約40.25(=18.75+21.50)秒間である。
振分シャッタ195は、所定の振分シャッタ動作パターンで動作する。動作を開始する前の振分シャッタ195は、第二位置D2に配置される。振分シャッタ動作パターンによる振分シャッタ195の動作は、第四電チュー16の第四普通当たり遊技の開始時点である時点T0に開始される。振分シャッタ動作パターンでは、第四普通当たり遊技の開始時点である時点T0から時間TCが経過するまでの間(時点T0から時点T10までの時間)、振分シャッタ195が第二位置D2から移動して、第一位置D1に配置される。本実施形態において、時間TDは、18.75秒である。その後、振分シャッタ195は第二位置D2に配置される。したがって、第一パターンP1及び第二パターンP2の1回目から5回目の開閉部材121の開閉動作が行われる間(時点T0から時点T10までの間)に、振分シャッタ195は第一位置D1に配置される。
このため、第一パターンP1による開閉部材161の開閉動作において第四電チュー16に入賞し、振分流路19の流路191を流下する遊技球のほぼ全部が、第一流路191Aへ導かれて第一通過領域192を通過する。遊技球が第一通過領域192を通過すると、第一作動機構が作動して、第一非電動役物17の開閉部材171が開放される。したがって、第一パターンP1による開閉部材161の開閉動作において第四電チュー16に遊技球が入賞した場合、第一非電動役物17の開閉部材171が、第二非電動役物18の開閉部材181よりも開放状態にされやすい。本実施形態では、第一パターンP1による開閉部材161の開放において、第四電チュー16に遊技球が入賞した場合、実質的に、第一非電動役物17のみが開放され、第二非電動役物18は開放されない。すなわち、第一パターンP1で第四普通当たり遊技が行われた場合、実質的に第一非電動役物17にのみ遊技球が入賞しうる。
また、第二パターンP2での第四普通当たり遊技では、前半5回の開閉部材161の開閉動作の開始時点から終了時点までの間(時点T0から時点T10までの間)、振分シャッタ195は第一位置D1に配置される。第二パターンP2での後半5回の開閉部材161の開閉動作においては(時点T10から時点T20までの間)、振分シャッタ195が第二位置D2に配置される。したがって、第二パターンP2の前半5回の開閉部材161の開閉動作において第四電チュー16に入賞し、振分流路19の流路191を流下する遊技球のほぼ全部が、第一流路191Aへ導かれて第一通過領域192を通過する。遊技球が第一通過領域192を通過すると、第一作動機構が作動して、第一非電動役物17の開閉部材171が開放される。
また、第二パターンP2の後半5回の開閉部材161の開閉動作において第四電チュー16に入賞し、振分流路19の流路191を流下する遊技球のほぼ全部が、第二流路191Bへ導かれて第二通過領域193を通過する。遊技球が第二通過領域193を通過すると、第二作動機構が作動して、第二非電動役物18の開閉部材181が開放される。したがって、第二パターンP2での第四普通当たり遊技では、第四電チュー16に遊技球が入賞した場合、第一非電動役物17の開閉部材171及び第二非電動役物18の開閉部材181が、それぞれ開放状態にされやすい。すなわち、第二パターンP2で第三普通当たり遊技が行われた場合、第四普通当たり遊技中に、第一非電動役物17及び第二非電動役物18の双方に遊技球が入賞しうる。本実施形態では、第二パターンP2での第四普通当たり遊技において第四電チュー16に入賞した遊技球が、第一通過領域192を通過する割合と、第二通過領域193を通過する割合とがほぼ等しくなる。したがって、第二パターンP2での第四普通当たり遊技において第一非電動役物17の開閉部材171が開放される割合と、第二非電動役物18の開閉部材181が開放される割合とが、ほぼ等しくなる。以下では、第四電チュー16の開閉部材161の開放パターンである第一パターンP1及び第二パターンを総称して、電チュー開放パターンという。
なお、いずれの電チュー開放パターンで第四普通当たり遊技が行われた場合も、第四電チュー16に遊技球が入賞せず、遊技球が振分流路19の第一通過領域192及び第二通過領域193のいずれも通過しない場合には、第四普通当たり遊技中にいずれの非電動役物も開放しない。
図6から図11を参照して、パチンコ機1における大当たり遊技の流れの一例について説明する。パチンコ機1の大当たり遊技は、第一普通当たり遊技が開始されることで開始される。図6、図7及び図8は、左打ちで遊技を開始して、第一図柄作動ゲート11を遊技球が通過することを契機として、第一普通当たり判定によって第一普通当たりであると判定された場合における各電チュー開閉動作のタイムチャートを示す。
図6に示す遊技の例を、(1−1)とする。(1−1)では、遊技球が第一図柄作動ゲート11を通過すると、第一普通当たり判定が行われる。本実施形態では、第一普通当たり判定によって当たりであると判定される確率(以下、「第一普通当たり確率」という。)は、約1/60である。なお、第一普通当たり確率は、約1/60に限られず、1/60以外の確率であってもよい。以下、第一普通当たり判定によって当たりと判定されることを、「第一普通当たり」ともいう。本実施形態において、第一図柄作動ゲート11を通過した遊技球に対して、第一普通当たり判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数(最大第一保留球数)は「4」である。第一普通当たり判定では、当たり及びはずれのいずれであるかが、第一当たり乱数に基づいて判定される。なお、第一普通当たり遊技中には、第一普通図柄は変動しない。
第一普通当たり判定が行われると、図柄表示部24の第一普通図柄表示部に表示される第一普通図柄が変動を開始する。第一普通図柄の変動に同期して、表示画面28やスピーカ48によって、第一普通当たり判定の結果を報知するための報知演出が行われる。第一普通当たり判定によって第一普通当たりであると判定されると、第一電チュー12の開閉部材121が開放される第一普通当たり遊技が実行される。なお、第一電チュー12は、第一普通当たりであることを示す第一普通図柄が確定表示された後に開放される。開放された第一電チュー12に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の個数に応じて、所定数の賞球が払い出される。遊技者は、第一電チュー12に遊技球を入賞させるため、以降の遊技を右打ちによって進行する。一旦開放された第一電チュー12は、所定の開放時間(以下、「第一開放時間」という。)の経過、及び4個の遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖される。なお、第一普通当たり遊技中には、第一普通図柄は変動しない。図6において、開放された第一電チュー12に4個の遊技球が入賞したとする。
第一電チュー12は、遊技球を獲得するための入賞口であるとともに、第二普通図柄の作動口でもある。したがって、第一電チュー12へ遊技球が入賞すると、第二普通当たり判定が行われる。本実施形態では、第二普通当たり判定によって当たりと判定される確率(以下、「第二普通当たり確率」という。)は100%である。以下、第二普通当たり判定によって当たりと判定されることを「第二普通当たり」ともいう。なお、第二普通当たり確率は、100%でなくてもよく、100%未満であってもよい。本実施形態において、第一電チュー12に入賞した遊技球に対して、第二普通当たり判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数(最大第二保留球数)は「4」である。したがって、第一普通当たり遊技が1回行われることに応じて第二普通当たり判定は最大で4回行われ、第二普通当たり遊技も最大で4回行われる。なお、第二普通当たり遊技中には、第二普通図柄は変動しない。第二普通当たり判定では、第二普通当たり及びはずれのいずれであるかが、第二当たり乱数に基づいて判定される。第一電チュー12に4個の遊技球が入賞することによって記憶された4個の第二保留球のうち、1個目の第二保留球に対して、1回目の第二普通当たり判定が行われる。なお、第二普通当たり遊技中には、第二普通図柄は変動しない。第二普通当たり判定では、第二普通当たり及びはずれのいずれであるかが、第二当たり乱数に基づいて判定される。
第二普通当たり判定が行われると、図柄表示部24の第二普通図柄表示部に表示される第二普通図柄が変動を開始する。第二普通当たり判定によって第二普通当たりと判定されると、第二電チュー13の開閉部材131が開放される第二普通当たり遊技が実行される。なお、第二電チュー13は、第二普通当たりを示す第二普通図柄が確定表示された後に開放される。開放された第二電チュー13に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の個数に応じて、所定数の賞球が払い出される。一旦開放された第二電チュー13は、所定の開放時間(以下、「第二開放時間」という。)の経過、及び4個の遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖される。図6において、第二電チュー13の1回目の開放中に4個の遊技球が入賞したとする。
第二電チュー13は、遊技球を獲得するための入賞口であるとともに、第三普通図柄の作動口でもある。したがって、第二電チュー13へ遊技球が入賞すると、第三普通当たり判定が行われる。本実施形態では、第三普通当たり判定によって当たりと判定される確率(以下、「第三普通当たり確率」という。)は100%である。以下、第三普通当たり判定によって当たりと判定されることを「第三普通当たり」ともいう。なお、第三普通当たり確率は、100%でなくてもよく、100%未満であってもよい。本実施形態において、第二電チュー13に入賞した遊技球に対して、第三普通当たり判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数(最大第三保留球数)は「4」である。したがって、第二普通当たり遊技が1回行われることに応じて第三普通当たり判定は最大で4回行われ、第三普通当たり遊技も最大で4回行われる。なお、第三普通当たり遊技中には、第三普通図柄は変動しない。第三普通当たり判定では、第三普通当たり及びはずれのいずれであるかが、第三当たり乱数に基づいて判定される。第二電チュー13に4個の遊技球が入賞することによって記憶された4個の第三保留球のうち、1個目の第三保留球に対して、1回目の第三普通当たり判定が行われる。なお、第三普通当たり遊技中には、第三普通図柄は変動しない。第三普通当たり判定では、第三当たり及びはずれのいずれであるかが、第三当たり乱数に基づいて判定される。
第三普通当たり判定が行われると、図柄表示部24の第三普通図柄表示部に表示される第三普通図柄が変動を開始する。第三普通当たり判定によって第三普通当たりと判定されると、第三電チュー14の開閉部材141が開放される第三普通当たり遊技が実行される。以下、第三保留球数が「0」になるまで、第三普通図柄の変動と第三普通当たり遊技とが、最大4回繰り返して実行される。以下、第二電チュー13へ入賞した4個の遊技球のそれぞれに対して実行される最大4回の第三普通当たり遊技を合わせて、以下では、「一連の第三普通当たり遊技」という。第三電チュー14は、第三普通当たりを示す第三普通図柄が確定表示された後に開放される。
以下、これらの、第一普通当たり遊技に伴う第一電チュー12の開放、第二普通当たり遊技に伴う第二電チュー13の開放、一連の第三普通当たり遊技に伴う第三電チュー14の複数回の開放を合わせて、「大当たり遊技」という。1回の大当たり遊技は、1回の第一普通当たり遊技と、1回の第一普通当たり遊技に対応して最大4回実行される第二普通当たり遊技と、最大4回実行される第二普通当たり遊技のそれぞれに対応して実行される一連の第三普通当たり遊技とを含む。また、図6に示すように、左打ちで遊技を開始した場合に、第一普通当たり判定によって第一普通当たりであると判定されたことを契機として開始される大当たり遊技を、以下では、「初当たり遊技」ともいう。また、最大4回実行される第二普通当たり遊技と、最大4回実行される第二普通当たり遊技のそれぞれに対応して実行される一連の第三普通当たり遊技とを合わせて、以下では、「RUSH遊技」ともいう。
大当たり遊技が行われている間に右打ちされた遊技球が、第四図柄作動ゲート15を通過することがある。第四図柄作動ゲート15は、第四普通図柄の作動ゲートである。第四図柄作動ゲート15を遊技球が通過すると、第四普通当たり判定が行われる。本実施形態では、第四普通当たり判定によって当たりと判定される確率(以下、「第四普通当たり確率」という。)は、第一普通当たり確率と同様に約1/60である。以下、第四普通当たり判定によって当たりと判定されることを、「第四普通当たり」ともいう。本実施形態において、第四図柄作動ゲート15を通過した遊技球に対して、第四普通当たり判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数(最大第四保留球数)は「4」である。第四普通当たり判定では、当たり及びはずれのいずれであるかが、第四当たり乱数に基づいて判定される。第四普通当たり確率は、1/60以外の確率であってもよい。第四普通当たり確率は、第一普通当たり確率と同じであっても異なってもよい。なお、パチンコ機1は、第一〜第三普通図柄の変動中であっても、第四普通当たり判定を実行できる。
(1−1)では、初当たり遊技中に遊技球が第四図柄作動ゲート15を通過することに応じて行われたいずれの第四普通当たり判定においても、はずれの判定結果が得られている。このため、初当たり遊技に伴う電チューの開閉動作が終了することに伴い、大当たり遊技が終了する。
図7に示す遊技の例を、(1−2)とする。(1−2)では、初当たり遊技中に遊技球が第四図柄作動ゲート15を通過することを契機として、第四普通当たりと判定された場合を示す。このように、大当たり遊技が実行されている間に、第四普通当たり遊技と判定されることを、以下では、「連荘当たり」という。本実施形態では、第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりであることを示す第四普通図柄の種別である第四普通当たり種別に、「第四普通当たりA」及び「第四普通当たりB」の2種類の当たり種別が含まれる。第四普通当たりAの第四普通当たり種別が決定された場合、「当たりショート変動」の変動パターンが、第四普通図柄の変動パターンとして決定される。第四普通当たりBの第四普通当たり種別が決定された場合、「当たりショート変動」又は「当たりロング変動」の変動パターンが、第四普通図柄の変動パターンとして決定される。当たりショート変動は、比較的短時間の変動時間(本実施形態では、6秒)を示す変動パターンである。当たりロング変動は、当たりショート変動よりも長い変動時間(本実施形態では、44秒)を示す変動パターンである。(1−2)は、初当たり遊技中に、第四普通当たり(連荘当たり)であると判定されて、第四普通当たりA又は第四普通当たりBの第四普通当たり種別が決定され、当たりショート変動の変動パターンが決定された場合の例を示す。
(1−2)の例では、初当たり遊技における1回目の一連の第三普通当たり遊技が実行される間に遊技球が第四図柄作動ゲート15を通過することを契機として第四普通当たりであると判定されたことに伴い、当たりショート変動の変動パターンが決定されたとする。本実施形態では、第一〜第四普通当たり遊技が重複して行われないようにするため、いずれかの電チューが開放中の場合には、第一〜第四普通図柄の変動時間を計測しないこととしている。当たりショート変動の変動パターンに基づく第四普通図柄の変動時間は、RUSH遊技の実行に必要な時間よりも短い時間に設定されている。RUSH遊技の実行に必要な時間とは、1回の第二普通当たり遊技及び第二普通当たり遊技において第二電チュー13へ入賞することに起因して応じて行われる一連の第三普通当たり遊技が、合計4回繰り返されるのに必要な時間である。当たりショート変動の変動パターンによる第四普通図柄の変動が終了し、第四普通当たり遊技が開始されると、変動中の第二普通図柄は、第二普通図柄の変動時間の計測が中断された状態で、変動中のまま待機する。このため、以降の一連の第三普通当たり遊技の実行も中断される。すなわち、初当たり遊技に伴うRUSH遊技が中断し、中断されたRUSH遊技に対して第四普通当たり遊技が割り込まれて実行されることとなる。
図8に示す遊技の例を、(1−3)とする。(1−3)では、初当たり遊技中に連荘当たりとなり、第四普通当たりBの第四普通当たり種別が決定され、当たりロング変動の変動パターンが決定された場合の例を示す。本実施形態では、当たりロング変動の変動時間が、RUSH遊技の実行に必要な時間よりも長い時間に設定されている。このため、初当たり遊技に伴うRUSH遊技中に第四普通当たりと判定されて、当たりロング変動の変動時間で第四普通図柄が変動した場合、RUSH遊技が全て終了した後に第四普通図柄の変動が終了し、その後に第四普通当たり遊技が行われる。
図9、図10及び図11は、初当たり遊技中に連荘当たりとなった場合において実行される連荘当たり遊技等における各電チュー及び非電動役物の開閉動作のタイムチャートを示す。連荘当たり遊技は、第四普通当たり遊技が開始されることで開始される。連荘当たり遊技は、第四普通当たり遊技、第四普通当たり遊技中に実行される非電動役物の開閉動作を含む。
前述したように、第四普通当たり種別には、第四普通当たりA及び第四普通当たりBの各種別が含まれる。図9に示す遊技の例を、(2−1)とする。(2−1)は、初当たり遊技中に第四普通図柄が当たりショート変動の変動パターンで変動した後停止して連荘当たりとなり(図7(1−2)参照)、第四普通当たりAの第四普通当たり種別が決定された場合のその後の遊技の例を示す。
本実施形態では、第四普通当たりと判定されて、第四普通当たりAの第四普通当たり種別が決定された場合、前述の第一パターンP1にて第四普通当たり遊技が実行される。したがって、図9に示すように、(2−1)では、当たりショート変動の変動パターンによる第四普通図柄の変動が終了した後、第四普通当たり遊技が第一パターンP1で行われる。前述したように、第一パターンP1での第四普通当たり遊技では、時間TBでの第四電チュー16の開閉動作が、最大5回行われる。時間TBは、第四電チュー16の開放後から、第四電チュー16に1個の遊技球が入賞することで第一非電動役物17が開放し、開放した第一非電動役物17に1個の遊技球が入賞することで第一非電動役物17が閉鎖するまでの時間を勘案して設けられている。入賞口に1個の遊技球が入賞した場合に賞球払出装置49(図13参照)によって払い出される賞球数を、以下、単位賞球数という。本実施形態では、第四電チュー16、第一非電動役物17のそれぞれに遊技球が1個入賞すると、15個の賞球が払い出される。すなわち、第四電チュー16及び第一非電動役物17の単位賞球数は「15」である。したがって、時間TBに亘って行われる第四電チュー16の開放及び第一非電動役物17の開放に伴う遊技球の入賞によって、約30個(15+15=30)の賞球が払い出される。
第一パターンP1では、最大5回の第四電チュー16の開閉動作が行われる。2回目以降に開放された第四電チュー16にも、それぞれ1個の遊技球が入賞可能であり、第四電チュー16に入賞した遊技球は、振分流路19のうち第一流路191Aへ導かれて第一通過領域192を通過し、第一非電動役物17が開放される。開放した第一非電動役物17には1個の遊技球が入賞可能である。したがって、第一パターンP1で第四普通当たり遊技が行われることで、約150個(30×5=150)の賞球が払い出される。第四普通当たり遊技と、第四普通当たり遊技中に行われる非電動役物の開閉動作を含む遊技を、以下では「ボーナス遊技」という。ボーナス遊技は、開閉部材が開放された一の入賞口へ遊技球が入賞することに起因して、一の入賞口とは異なる他の入賞口である非電動役物が開放する遊技が連続的に行われる、いわゆる普通機の遊技を、一般電役タイプの遊技機の大当たり遊技中に再現するものである。第一パターンP1での第四普通当たり遊技が行われることによるボーナス遊技を、以下では「ボーナス遊技A」という。ボーナス遊技Aにおいて払い出される賞球の合計数の期待値(以下、合計期待賞球数という。)は「150」である。
当たりショート変動の変動パターンによる第四普通図柄の変動終了後に第四普通当たり遊技が行われた場合には、第四普通当たり遊技の終了後に、中断されたまま待機されていた第二普通図柄の変動が再開される。変動を再開した第二普通図柄の変動が終了すると、第二普通当たり遊技が行われる。第二普通当たり遊技において開放された第二電チュー13に、4個の遊技球が入賞したとする。これに伴い、一連の第三普通当たり遊技が行われる。その後、第二保留球数が「0」になるまで第二普通当たり遊技及び一連の第三普通当たり遊技が繰り返される。すなわち、初当たり遊技において中断されていたRUSH遊技が、連荘当たり遊技に係る第四普通当たり遊技(ボーナス遊技)の終了後に再開される。このように、ボーナス遊技に連続して行われるRUSH遊技も、連荘当たり遊技に含まれる。
これらのボーナス遊技及び再開されたRUSH遊技の間も、右打ちによる遊技が継続されるので、遊技球が第四図柄作動ゲート15を通過することを契機として、さらに第四普通当たり判定が行われる。図9では、連荘当たりに係る第四普通当たり遊技の終了後に行われた第四普通当たり判定においてはずれと判定された場合の例を示す。この場合、第四普通図柄は、後述のはずれ変動の変動パターンで変動した後、変動を終了する。なお、連荘当たり遊技中に右打ちされた遊技球が第四図柄作動ゲート15を通過することを契機として実行された第四普通当たり判定において、さらに第四普通当たりであると判定されることもある。すなわち、連荘当たりは、初当たり遊技中と、連荘当たり遊技中との、双方において生じ得る。図9は、連荘当たり遊技中にさらに連荘当たりとならず、大当たり遊技が終了する例を示す。
図10に示す遊技の例を(2−2)とする。(2−2)は、初当たり遊技中に第四普通図柄が当たりショート変動の変動パターンで変動した後停止して連荘当たりとなり(図7(1−2)参照)、第四普通当たりBの第四普通当たり種別が決定された場合のその後の遊技の例を示す。
本実施形態では、第四普通当たりと判定されて、第四普通当たりBの第四普通当たり種別が決定された場合、前述の第二パターンP2にて第四普通当たり遊技が実行される。図10に示すように、(2−2)では、当たりショート変動の変動パターンによる第四普通図柄の変動が終了した後、第四普通当たり遊技が第二パターンP2で行われる。前述したように、第二パターンP2での第四普通当たり遊技では、時間TBでの第四電チュー16の開閉動作が最大5回行われた後、時間TDでの第四電チュー16の開閉動作が最大5回行われる。時間TDは、第四電チュー16の開放後から、第四電チュー16に1個の遊技球が入賞することで第二非電動役物18が開放し、開放した第二非電動役物18に2個の遊技球が入賞することで第二非電動役物18が閉鎖するまでの時間を勘案して設けられている。本実施形態では、第二非電動役物18の単位賞球数は「15」である。したがって、時間TDに亘って行われる第四電チュー16の開放及び第二非電動役物18の開放に伴う遊技球の入賞によって、約45個(15+15×2=45)の賞球が払い出される。
第二パターンP2では、第一パターンP1と同様の時間TBに亘る第四電チュー16の開閉動作が最大5回行われた後、時間TDに亘る第四電チュー16の開閉動作が最大5回行われる。したがって、第二パターンP2で第四普通当たり遊技が行われることで、約375個(30×5+45×5=375)の賞球が払い出される。第四普通当たり遊技及び第四普通当たり遊技中に行われる非電動役物の開閉動作を含む遊技も、ボーナス遊技に含まれる。第二パターンP2での第四普通当たり遊技が行われることによるボーナス遊技を、以下では「ボーナス遊技B」という。ボーナス遊技Bにおいて払い出される合計期待賞球数は「375」である。
なお、(2−2)の遊技は、(1−2)の第一普通当たり遊技中に第二普通当たり遊技及び一連の第三普通当たり遊技が2回繰り返された状態でRUSH遊技が中断された後に開始される連荘当たり遊技の例である。この場合、第一普通当たり遊技において3個目に第一電チュー12へ入賞した遊技球に対応する第二普通図柄の変動中に、(2−2)の連荘当たり遊技が開始する。したがって、(2−2)の連荘当たり遊技の開始時において、第二保留球数は「1」である。すなわち、(2−2)の連荘当たり遊技の開始時は、第二保留球を追加で3個保留することが可能な状態にある。この状態で第四普通当たり遊技が第二パターンP2で行われることで、後半5回の第四電チュー16の開放において遊技球が第四電チュー16へ入賞することで、第二保留球数が3個追加されうる。
(2−1)の遊技と同様に、(2−2)の遊技においても、当たりショート変動の変動パターンによる第四普通図柄の変動終了後に第四普通当たり遊技が行われた場合、第四普通当たり遊技の終了後に、中断されたまま待機されていた第二普通図柄の変動が再開される。第四普通当たり遊技の終了後、第一普通当たり遊技において3個目に第一電チュー12へ入賞した遊技球に対応する第二普通図柄の変動が終了した後に、第二普通当たり遊技が行われる。この第二普通当たり遊技において開放された第二電チュー13に、4個の遊技球が入賞したとする。これに伴い、一連の第三普通当たり遊技が行われる。その後、第一普通当たり遊技において4個目に第一電チュー12へ入賞した遊技球に対応する第二普通図柄が変動し、変動終了後に第二普通当たり遊技が行われる。この第二普通当たり遊技において入賞した遊技球の個数に応じた回数の一連の第三普通当たり遊技が行われる。このようにして、中断していたRUSH遊技が、ボーナス遊技の終了後に再開される。
その後、第二パターンP2の第四普通当たり遊技において遊技球が第四電チュー16へ入賞することで追加された第二保留球に対応する第二普通図柄の変動及び第二普通当たり遊技が行われる。その後、第二保留球数が「0」になるまで第二普通当たり遊技及び一連の第三普通当たり遊技が繰り返される。これにより、再開されたRUSH遊技に加えて、第四普通当たり遊技において追加された第四保留球に対応するRUSH遊技が上乗せされて行われる。図10では、図9と同様に、連荘当たり遊技中に行われた第四普通当たり判定においてはずれと判定された場合の例を示す。このため、上乗せ分のRUSH遊技が終了すると、さらに連荘当たり遊技が行われることなく、(2−2)の連荘当たり遊技が終了する。
図11に示す遊技の例を(2−3)とする。(2−3)は、初当たり遊技中に第四普通図柄が当たりロング変動の変動パターンで変動した後停止して連荘当たりとなり(図8(1−3)参照)、第四普通当たりBの第四普通当たり種別が決定された場合のその後の遊技の例を示す。図11に示すように、(2−3)では、当たりロング変動の変動パターンによる第四普通図柄の変動が終了した後、第四普通当たり遊技が第二パターンP2で行われる。(2−3)におけるボーナス遊技Bにおいて払い出される合計期待賞球数は、(2−2)のボーナス遊技Bと同様に「375」である。
なお、(2−3)の遊技は、(1−3)の遊技におけるRUSH遊技が終了した後に開始される連荘当たり遊技の例である。この場合、第四普通当たり遊技が第二パターンP2で行われることで、後半5回の第四電チュー16の開放において遊技球が第四電チュー16へ入賞することで、第二保留球数が新たに4個記憶されうる。このため、第四普通当たり遊技の終了後に、第四普通当たり遊技中に新たに記憶された第二保留球数に応じた回数の第二普通当たり遊技が行われる。この第二普通当たり遊技において入賞した遊技球の個数に応じた回数の一連の第三普通当たり遊技が行われる。したがって、第二普通当たり遊技及び一連の第三普通当たり遊技が最大4回繰り返されるRUSH遊技が、第四普通当たり遊技の終了後に行われる。すなわち、(1−3)の遊技において第一普通当たり遊技を契機としてRUSH遊技が中断されることなく行われた後、(2−3)の遊技に移行してボーナス遊技Bが行われ、さらに、RUSH遊技に再突入することとなる。
図11では、連荘当たり遊技中に行われた第四普通当たり判定において第四普通当たりと判定され、当たりロング変動の変動パターンに基づいて第四普通図柄が変動する例を示す。前述したように、当たりロング変動の変動時間は、RUSH遊技の実行時間よりも長い。したがって、再突入したRUSH遊技が全て終了した後に第四普通図柄の変動が終了し、その後に第四普通当たり遊技が行われる。
図12を参照して、パチンコ機1の大当たり遊技の進行パターンについて説明する。前述したように、パチンコ機1の大当たり遊技の進行パターンは、初当たり遊技のみが行われるパターンと、初当たり遊技の後に連荘当たり遊技が行われるパターンとに大別できる。初当たり遊技のみが行われる進行パターンでは、前述した(1−1)の遊技が行われる。すなわち、第一普通当たり判定において第一普通当たりと判定されたことに応じて第一普通当たり遊技が行われた後、RUSH遊技に突入し、そのRUSH遊技が全て完了することで大当たり遊技が終了する。
初当たり遊技の後に連荘当たり遊技が行われるパターンは、第四普通当たり判定の結果を報知するために変動する第四普通図柄の変動パターンが当たりショート変動であるパターンと、当たりロング変動であるパターンとに大別できる。第四普通図柄の変動パターンが当たりショート変動であるパターンでは、まず、前述した(1−2)の遊技が行われる。すなわち、第一普通当たり判定において第一普通当たりと判定されたことに応じて第一普通当たり遊技が行われた後、RUSH遊技に突入する。RUSH遊技中に第四普通当たり判定において第四普通当たりと判定されたことに応じて、第四普通図柄の変動パターンとして当たりショート変動の変動パターンが決定される。この場合、当たりショート変動の変動パターンによる第四普通図柄の変動が終了することで、初当たり遊技に伴うRUSH遊技が中断され、中断されたRUSH遊技に対してボーナス遊技が割り込まれて実行される。
中断されたRUSH遊技に対してボーナス遊技が割り込まれて実行されるパターンは、ボーナス遊技Aが割り込まれて実行されるパターンと、ボーナス遊技Bが割り込まれて実行されるパターンとに大別できる。割り込まれるボーナス遊技がボーナス遊技Aであるパターンは、前述の(2−1)の遊技が行われるパターンである。この場合、中断されたRUSH遊技に対してボーナス遊技Aが割り込んで実行され、ボーナス遊技Aが終了すると、中断されていたRUSH遊技が再開する。その後、RUSH遊技が終了し、第四普通当たり判定において第四普通当たりと判定されていなければ、初当たり遊技及び連荘当たり遊技からなる大当たり遊技が終了する。
また、割り込まれるボーナス遊技がボーナス遊技Bであるパターンは、前述の(2−2)の遊技が行われるパターンである。この場合、中断されたRUSH遊技に対してボーナス遊技Bが割り込んで実行され、ボーナス遊技Bが終了すると、中断されていたRUSH遊技が再開する。その後、再開されたRUSH遊技が終了すると、ボーナス遊技Bにおいて追加記憶された第二保留球数に応じてRUSH遊技が上乗せされて実行される。その後、RUSH遊技が終了し、第四普通当たり判定において第四普通当たりと判定されていなければ、初当たり遊技及び連荘当たり遊技からなる大当たり遊技が終了する。
(2−1)及び(2−2)では、ともに初当たり遊技におけるRUSH遊技が中断される。(2−1)では、中断したRUSH遊技に対してボーナス遊技Aが割り込んで行われる。ボーナス遊技Aが終了すると、中断されていたRUSH遊技の残りの遊技が実行される。
一方、(2−2)では、中断したRUSH遊技に対してボーナス遊技Bが割り込んで行われる。ボーナス遊技Bが終了すると、中断されていたRUSH遊技の残りの遊技が実行され、その後さらに、RUSH遊技が上乗せされて行われる。ボーナス遊技Aの合計期待賞球数よりも、ボーナス遊技Bの合計期待賞球数の方が大きい。また、(2−2)では(2−1)では行われないRUSH遊技の上乗せが行われる。したがって、(2−2)の遊技が行われる場合の合計期待賞球数は、(2−1)の遊技が行われる場合の合計期待賞球数よりも大きくなる。
初当たり遊技の後に連荘当たり遊技が行われるパターンのうち、第四普通当たり判定の結果を報知するために変動する第四普通図柄の変動パターンが当たりロング変動であるパターンは、前述の(1−3)の遊技が行われるパターンである。この場合、当たりロング変動の変動パターンで第四普通図柄の変動が行われる間に初当たり遊技に伴うRUSH遊技が完了する。RUSH遊技の完了後に、ボーナス遊技Bが行われる。ボーナス遊技Bにおいて追加記憶された第二保留球数に応じて、RUSH遊技に再突入する。その後、再突入したRUSH遊技が終了し、第四普通当たり判定において第四普通当たりと判定されていなければ、初当たり遊技及び連荘当たり遊技からなる大当たり遊技が終了する。
(1−3)の遊技後に、(2−3)の遊技が行われる。(2−3)では、初当たり遊技におけるRUSH遊技が完了した後にボーナス遊技Bが行われる。また、ボーナス遊技Bが終了した後に、さらにRUSH遊技が行われる。このため、(2−3)の遊技が行われる場合の合計期待賞球数は、(2−2)の遊技が行われる場合の合計期待賞球数よりも大きくなる。
なお、図示しないが、(2−1)、(2−2)及び(2−2)において、再開されたRUSH遊技中、上乗せされたRUSH遊技中又は再突入したRUSH遊技中に第四普通当たり判定において第四普通当たりと判定されている場合には、さらに連荘当たり遊技が行われる。第四普通当たりと判定され、当たりショート変動の変動パターンが決定された場合には、第四普通図柄の変動が終了すると、実行中のRUSH遊技に対してボーナス遊技A又はボーナス遊技Bが割り込んで実行される。第四普通当たりと判定され、当たりロング変動の変動パターンが決定された場合には、実行中のRUSH遊技の終了後に第四普通図柄の変動が終了し、その後にボーナス遊技Bが実行される。
このように、パチンコ機1では、初当たり遊技のみが行われる大当たり遊技と、初当たり遊技に加えて連荘当たり遊技が行われる大当たり遊技とが実行され得る。連荘当たり遊技は、初当たり遊技におけるRUSH遊技が中断し、ボーナス遊技が割り込まれる場合と、初当たり遊技におけるRUSH遊技が完了した後に連荘当たり遊技が行われる場合とがある。このうち、初当たり遊技におけるRUSH遊技が中断する場合には、ボーナス遊技Aが割り込まれるパターンと、ボーナス遊技Bが割り込まれるパターンとがある。このように、パチンコ機1は、複数の大当たり遊技の実行態様を有するので、大当たり遊技における電チュー、非電動役物の作動態様に、従来にない変化を与えることができる。
図13を参照して、パチンコ機1の電気的構成について説明する。パチンコ機1の制御部40は、主基板41、サブ制御基板58、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、払出制御基板45、中継基板47及び電源基板42を主に備える。
主基板41は、パチンコ機1の主制御を司る。主基板41の主基板CPUユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51と、データを一時的に記憶するRAM52と、制御プログラム等を記憶したROM53とが設けられている。主基板CPUユニット50には、割込信号発生回路57が接続されている。主基板41は、割込信号発生回路57から割込信号が入力される毎にプログラムを実行する。主基板41は、I/Oインタフェイス54を介してサブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47、出力ポート55、第一図柄作動ゲートスイッチ61及び第四図柄作動ゲートスイッチ62に接続している。出力ポート55は、遊技場管理用コンピュータ(図示略)にパチンコ機1の情報を出力する。第一図柄作動ゲートスイッチ61は、第一図柄作動ゲート11に設けられており、第一図柄作動ゲート11を通過した遊技球を検出する。第四図柄作動ゲートスイッチ62は、第四図柄作動ゲート15に設けられており、第四図柄作動ゲート15を通過した遊技球を検出する。
サブ制御基板58は、CPU581、RAM582及びROM583を備え、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、操作ボタン9及びスピーカ48に接続している。サブ制御基板58は、主基板41から送信されるコマンドに従って、演出等の総合的な制御を行う。ランプドライバ基板46は、電飾基板31に接続している。電飾基板31は、例えばLEDを搭載しており、前述の各種の電飾部材の内部に設けられている。ランプドライバ基板46は、サブ制御基板58から受信するコマンドに従って、電飾基板31の発光動作等を制御する。演出制御基板43は、CPU431等を備え、サブ制御基板58から受信するコマンドに従って表示画面28の表示を制御する。払出制御基板45は、CPU45a等を備える。払出制御基板45は、主基板41から送信されるコマンドに応じて賞球払出装置49の動作を制御し、所定数の遊技球を賞球として賞球払出装置49に払い出させる。
中継基板47は、第一電チューソレノイド64、第二電チューソレノイド65、第三電チューソレノイド66、第四電チューソレノイド67、振分シャッタソレノイド69、第一電チュースイッチ71、第二電チュースイッチ72、第三電チュースイッチ73、第四電チュースイッチ74、第一非電動役物スイッチ76、第二非電動役物スイッチ77及び図柄表示部24に接続している。
第一電チューソレノイド64は、第一普通当たり遊技中に第一電チュー12の開閉部材121を開閉する。第二電チューソレノイド65は、第二普通当たり遊技中に第二電チュー13の開閉部材131を開閉する。第三電チューソレノイド66は、第三普通当たり遊技中に第三電チュー14の開閉部材141を開閉する。第四電チューソレノイド67は、第四普通当たり遊技中に第四電チュー16の開閉部材161を開閉する。振分シャッタソレノイド69は、振分流路19の振分シャッタ195を動作させる。第一電チュースイッチ71は、第一電チュー12に設けられており、第一電チュー12に入賞した遊技球を検出する。第二電チュースイッチ72は、第二電チュー13に設けられており、第二電チュー13に入賞した遊技球を検出する。第三電チュースイッチ73は、第三電チュー14に設けられており、第三電チュー14に入賞した遊技球を検出する。第四電チュースイッチ74は、第四電チュー16に設けられており、第四電チュー16に入賞した遊技球を検出する。第一非電動役物スイッチ76は、第一非電動役物17に設けられており、第一非電動役物17に入賞した遊技球を検出する。第二非電動役物スイッチ77は、第二非電動役物18に設けられており、第二非電動役物18に入賞した遊技球を検出する。
電源基板42は、主基板41及び遊技球発射装置37に接続されており、各基板及び遊技球発射装置37に直流の安定化した電力を供給する。遊技球発射装置37は、一定間隔(本実施形態では0.6秒)毎に1個ずつ遊技球を遊技領域4へ発射する。
図14を参照して、RAM52の第一普通当たり関係情報記憶エリアについて説明する。第一普通当たり関係情報記憶エリアは、後述するメイン処理の第一普通図柄処理(図19参照)において使用される。第一普通当たり関係情報記憶エリアには、複数の記憶エリアが設けられている。本実施形態では、第一普通当たり関係情報記憶エリアに、最大第一保留球数に対応する4つの記憶エリアが設けられている。遊技球が第一図柄作動ゲート11を通過した際に、保留球数のうち第一図柄作動ゲート11への遊技球の通過による第一保留球数が4未満(0〜3)であれば、番号の小さい記憶エリアから順に乱数が記憶される。
第一保留球数とは、第一図柄作動ゲート11を通過した遊技球に対応する乱数のうち、第一普通当たり判定の実行が保留された状態で記憶されている乱数の個数である。CPU51は、処理が未だ行われていない記憶エリアの乱数のうち、最も番号が小さい記憶エリアを判定エリアとし、判定エリアに記憶されている乱数について第一普通当たり判定等の各種処理を行う。判定エリアに記憶されている乱数に関する処理が終了すると、次に番号が小さい記憶エリアが判定エリアとされて、第一普通当たり判定等の処理が繰り返される。判定エリアに記憶されている乱数に関する処理とは、例えば、第一普通当たり判定の判定結果を報知する報知演出、及び、判定結果が第一普通当たりの場合に実行される第一普通当たり遊技に関する処理である。なお、処理が終了した記憶エリアの乱数は、適宜消去される。第一普通当たり乱数とともに取得されて第一普通当たり関係情報記憶エリアに記憶されている各種乱数を総称して、第一乱数ともいう。
各記憶エリアには、第一普通当たり判定カウンタの値が記憶される第一当たり乱数欄、第一普通図柄決定カウンタの当たりが記憶される第一図柄決定乱数欄、及び第一変動パターン決定カウンタの値が記憶される第一変動パターン決定乱数欄が設けられている。遊技球が第一図柄作動ゲート11を通過すると、その時点で計数されているそれぞれの乱数取得カウンタの値が各欄に記憶される。第一当たり乱数は、第一普通当たり判定のために用いられる。第一図柄決定乱数は第一普通図柄を決定するために用いられる。第一変動パターン決定乱数は、図柄表示部24の第一普通図柄表示部に表示される第一普通図柄の変動時間を示す第一変動パターンを決定するために用いられる。
パチンコ機1において、第一普通図柄の変動時間は、第一普通当たり判定の結果を遊技者に報知する報知演出の演出時間に等しい。サブ制御基板58は、主基板41で決定された第一変動パターンに従って報知演出を制御する。具体的には、主基板41は、第一変動パターンに従って、第一普通図柄の変動を開始する。サブ制御基板58は、第一普通図柄の変動開始に同期して、演出図柄の変動表示を開始する。主基板41は、変動を開始した第一普通図柄の変動時間が終了すると、変動させていた第一普通図柄を、所定の時間(本実施形態では、0.8秒)の間、確定表示させる。サブ制御基板58は、第一普通図柄の確定表示に同期して、演出図柄を確定表示させる。また、サブ制御基板58は、演出図柄による他、表示画面28、スピーカ48等によっても、第一変動パターンと同期した報知演出を実行する。
なお、RAM52には、第二普通当たり関係情報記憶エリア、第三普通当たり関係情報記憶エリア及び第四普通当たり関係情報エリアが設けられている。第二普通当たり関係情報記憶エリア、第三普通当たり関係情報記憶エリア及び第四普通当たり関係情報エリアも、第一普通当たり関係情報記憶エリアと同様に構成されている。本実施形態では、第二普通図柄の変動時間、第三普通図柄及び第四普通図柄の変動時間は、それぞれ一定の時間に定められている。このような場合には、第二普通当たり関係情報記憶エリア、第三普通当たり関係情報記憶エリア及び第四普通当たり関係情報エリアに、第二変動パターン決定乱数欄、第三変動パターン決定乱数欄及び第四変動パターン決定乱数欄が設けられなくてもよい。第二普通当たり乱数、第三普通当たり乱数、第四普通当たり乱数とともに取得されて第二普通当たり関係情報記憶エリア、第三普通当たり関係情報記憶エリア、第四普通当たり関係情報記憶エリアに記憶されている各種乱数を総称して、それぞれ第二乱数、第三乱数、第四乱数ともいう。
以下の説明では、第一当たり乱数、第二当たり乱数、第三当たり乱数及び第四当たり乱数を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、当たり乱数ともいう。
図15を参照して、ROM53に記憶されている第一変動パターン決定テーブルについて説明する。第一変動パターン決定テーブルは、第一普通当たり判定による判定結果(第一普通当たり又ははずれ)に応じて、複数のテーブルを設けている。それぞれのテーブルには、第一変動パターン毎に第一変動パターン決定乱数の値(0〜511)、及び第一普通図柄の変動時間(報知演出の変動時間)が対応付けられている。第一普通当たり判定が行われると、判定結果に応じたテーブルが参照され、第一当たり乱数とともに取得されている第一変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターンが1つ決定される。
第一普通当たり判定による判定結果が第一普通当たりである場合には、「ノーマルリーチ」、「リーチ演出A」、「リーチ演出B」、「リーチ演出C」、「リーチ演出D」、「リーチ演出E」の順に、変動パターンが決定される割合が高くなる。一方、第一普通当たり判定による判定結果がはずれである場合には、「ノーマルリーチ」、「リーチ演出A」、「リーチ演出B」、「リーチ演出C」、「リーチ演出D」、「リーチ演出E」の順に、変動パターンが決定される割合が低くなる。したがって、第一普通当たり判定による判定結果が第一普通当たりとなる期待値は、「ノーマルリーチ」、「リーチ演出A」、「リーチ演出B」、「リーチ演出C」、「リーチ演出D」、「リーチ演出E」の順に高くなる。なお、リーチ演出とは、演出図柄が所定のリーチ状態を構成した後に、判定結果が第一普通当たりである可能性のあることを示す演出を実行する報知演出である。本実施形態において、「非リーチ」の第一変動パターンは、リーチ状態に至ることなく、演出図柄がはずれの判定結果を示す組合せで確定表示されて演出が終了する報知演出に対応している。本実施形態では、「非リーチ」の変動パターンは、第一普通当たり判定による判定結果がはずれである場合にのみ決定される。
主基板41は、決定された変動パターンを指定するコマンドである変動パターン指定コマンドを生成し、生成された変動パターン指定コマンドをサブ制御基板58へ送信する。サブ制御基板58は、コマンドによって指定された変動パターンに応じて表示画面28及びスピーカ48等を制御することで、報知演出を実行する。なお、報知演出に、演出図柄が用いられなくてもよい。また、主基板41は、決定した変動パターンに応じて決められている変動時間だけ、第一普通図柄を変動させる。
図16を参照して、ROM53に記憶されている第四普通図柄決定テーブルについて説明する。パチンコ機1は、第四普通当たり判定の結果が当たりであることを示す第四普通図柄を、第四普通図柄決定テーブルを参照することで決定する。本実施形態では、第四普通図柄は、「第四普通当たりA」及び「第四普通当たりB」の、2種類の第四普通当たり種別を含む。第四普通当たり種別は、第四普通当たり判定の結果が当たりであること示す第四普通図柄の種別である。
第四普通図柄決定テーブルでは、普通当たり種別のそれぞれに、第四図柄決定乱数の値(0〜99)が対応付けられている。第四普通当たり種別の割合は、第四図柄決定乱数の値に応じて定められており、「第四普通当たりA」が70%、「第四普通当たりB」が30%である。
図17を参照して、ROM53に記憶されている第四変動パターン決定テーブルについて説明する。第四変動パターン決定テーブルは、第四普通当たり判定による判定結果(第四普通当たり又ははずれ)に応じて、複数のテーブルを設けている。それぞれのテーブルには、第四変動パターン毎に第四変動パターン決定乱数の値(0〜99)、及び第四普通図柄の変動時間(報知演出の変動時間)が対応付けられている。第一普通当たり判定が行われると、判定結果に応じたテーブルが参照され、第四当たり乱数とともに取得されている第四変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターンが1つ決定される。
第四普通図柄決定テーブルは、判定結果が第四普通当たりの場合において、第四普通当たり遊技における電チュー開放パターンをいずれにするかを、第四普通当たり種別に応じて定義している。「第四普通当たりA」の第四普通当たり種別には、第一パターンP1が関連付けられている。「第四普通当たりB」の第四普通当たり種別には、第二パターンP2が関連付けられている。
したがって、第四普通当たり判定によって当たりであると判定された場合に、「第二普通当たりA」の第四普通当たり種別が決定されたときには、第四普通当たり遊技が第一パターンP1で実行される。第四普通当たり判定によって当たりであると判定された場合に、「第四普通当たりB」の第四普通当たり種別が決定されたときには、第四普通当たり遊技が第二パターンP2で実行される。したがって、第四普通当たり判定によって第四普通当たりであると判定された場合、70%の割合で第一パターンP1による第四普通当たり遊技が、30%の割合で第二パターンP2による第四普通当たり遊技が、それぞれ実行される。なお、「第四普通当たりA」及び「第四普通当たりB」の割合は、任意に変更できる。また、パチンコ機1は、第二パターンP2のうち後半5回の開閉部材161の開閉動作のみを有する電チュー開放パターン等、第一パターンP1及び第二パターンP2以外の電チュー開放パターンを有していてもよい。この場合、パチンコ機1は、第一パターンP1及び第二パターンP2以外の電チューパターンに対応する第四普通当たり種別を、第四普通図柄決定テーブルに設定してもよい。
なお、図示しないが、ROM53には、第一、第二、第三普通図柄決定テーブルが記憶されている。パチンコ機1は、第一、第二、第三普通当たり判定の結果が当たりであることを示す第一、第二、第三普通図柄を、第一、第二、第三普通図柄決定テーブルを参照することで決定する。
図18から図26を参照して、パチンコ機1の主基板41による動作について説明する。パチンコ機1の主制御は、ROM53に記憶されている制御プログラムによって行われる。制御プログラムのメイン処理(図18参照)は、割込信号発生回路57(図13参照)が4ms毎に発生する割込信号をCPU51が感知した際に、CPU51において実行される。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
図18に示すように、メイン処理が開始されると、まず、コマンド出力処理が行われる(S10)。コマンド出力処理では、制御コマンドが、サブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47等に出力される。ここで出力される制御コマンドは、前回実施されたメイン処理においてRAM52に記憶された制御コマンドである。
次いで、スイッチ読込処理が行われる(S11)。スイッチ読込処理では、第一図柄作動ゲート11、第四図柄作動ゲート15、第一電チュー12、第二電チュー13、第三電チュー14、第四電チュー16、第一非電動役物17、第二非電動役物18に設けられた各スイッチ(図13参照)の検出結果から、遊技球を検知するための処理が行われる。各スイッチが遊技球の通過を検出すると、各スイッチに対応するフラグが「ON」となる。
次いで、カウンタ更新処理が行われる(S12)。カウンタ更新処理では、RAM52に記憶されている乱数取得カウンタの値が加算され、且つ、第一〜第四普通図柄の変動時間を計測するためのタイマカウンタである第一〜第四普通図柄変動時間カウンタの値が減算される。
次いで、第一普通電動役物処理が行われる(S13)。詳細は後述するが、第一普通電動役物処理では、第一普通当たりを示す第一普通図柄が図柄表示部24に表示された場合に、第一普通当たり遊技の動作(主に第一電チュー12の開閉部材121の開閉動作)を制御するための処理が行われる(図20参照)。
次いで、第一普通図柄処理が行われる(S14)。詳細は後述するが、第一普通図柄処理では、第一普通当たり判定、第一変動パターンの決定等の処理が行われる(図19参照)。
次いで、第四普通電動役物処理が行われる(S15)。詳細は後述するが、第四普通電動役物処理では、第四普通当たりを示す第四普通図柄が図柄表示部24に表示された場合に、第四普通当たり遊技の動作(主に第四電チュー16の開閉部材161の開閉動作)を制御するための処理が行われる(図22参照)。
次いで、第四普通図柄処理が行われる(S16)。詳細は後述するが、第四普通図柄処理では、第四普通当たり判定等の処理が行われる(図21参照)。
次いで、第二普通電動役物処理が行われる(S17)。詳細は後述するが、第二普通電動役物処理では、第二普通当たりを示す第二普通図柄が図柄表示部24に表示された場合に、第二普通当たり遊技の動作(主に第二電チュー13の開閉部材131の開閉動作)を制御するための処理が行われる(図24参照)。
次いで、第二普通図柄処理が行われる(S18)。詳細は後述するが、第二普通図柄処理では、第二普通当たり判定等の処理が行われる(図23参照)。
次いで、第三普通電動役物処理が行われる(S19)。詳細は後述するが、第三普通電動役物処理では、第三普通当たりを示す第三普通図柄が図柄表示部24に表示された場合に、第三普通当たり遊技の動作(主に第三電チュー14の開閉部材141の開閉動作)を制御するための処理が行われる(図26参照)。
次いで、第三普通図柄処理が行われる(S20)。詳細は後述するが、第三普通図柄処理では、第三普通当たり判定等の処理が行われる(図25参照)。
次いで、払出処理(S21)、エラーチェック(S22)、及び情報出力処理(S23)が行われる。払出処理では、スイッチ読込処理によって各スイッチに対応するフラグが「ON」とされた場合に、各スイッチに対応する入賞口へ遊技球が入賞したことを示すコマンドが、払出制御基板45に送信される。このコマンドを受信した払出制御基板45のCPU45aは、コマンドに対応する入賞口について予め定められている単位賞球数の賞球を、入賞口への入賞球数に応じて賞球払出装置49に払い出させる。エラーチェックでは、エラーが発生している場合に、表示画面28及びスピーカ48等を用いてエラーが報知される。情報出力処理では、遊技場管理用コンピュータ(図示略)に各種の情報が出力される。
メイン処理で使用されるフラグについて説明する。RAM52には大当たり遊技状態フラグ、第一作動終了フラグ、第四作動終了フラグ、第一変動フラグ、第二変動フラグ、第三変動フラグ、第四変動フラグ、第一開放フラグ、第二開放フラグ、第三開放フラグ、第四開放フラグ、第三普通当たり遊技中フラグ等が記憶されている。大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技中に「1」が記憶されて「ON」となり、大当たり遊技中でない場合に「0」が記憶されて「OFF」となる。第一作動終了フラグは、第一普通当たりによる第一電チュー12の開放(第一普通当たり遊技)が終了している場合に「1」が記憶されて「ON」となり、第一普通当たり遊技が終了していない場合に「0」が記憶されて「OFF」となる。第四作動終了フラグは、第四普通当たりによる第四電チュー16の開放(第四普通当たり遊技)が終了している場合に「1」が記憶されて「ON」となり、第四普通当たり遊技が終了していない場合に「0」が記憶されて「OFF」となる。
第一変動フラグは、第一普通図柄が変動している場合(変動中)に「1」が記憶されて「ON」となり、第一普通図柄が変動中でない場合には、「0」が記憶されて「OFF」となる。第二変動フラグは、第二普通図柄の変動中に「1」が記憶されて「ON」となり、第二普通図柄が変動中でない場合に「0」が記憶されて「OFF」となる。第三変動フラグは、第三普通図柄の変動中に「1」が記憶されて「ON」となり、第三普通図柄が変動中でない場合に「0」が記憶されて「OFF」となる。第四変動フラグは、第四普通図柄の変動中に「1」が記憶されて「ON」となり、第四普通図柄が変動中でない場合に「0」が記憶されて「OFF」となる。
第一開放フラグは、第一電チュー12の開放中に「1」が記憶されて「ON」となり、第一電チュー12の閉鎖中に「0」が記憶されて「OFF」となる。第二開放フラグは、第二電チュー13の開放中に「1」が記憶されて「ON」となり、第二電チュー13の閉鎖中に「0」が記憶されて「OFF」となる。第三開放フラグは、第三電チュー14の開放中に「1」が記憶されて「ON」となり、第三電チュー14の閉鎖中に「0」が記憶されて「OFF」となる。第四開放フラグは、第四電チュー16の開放中に「1」が記憶されて「ON」となり、第四電チュー16の閉鎖中に「0」が記憶されて「OFF」となる。
図19を参照して、第一普通図柄処理(S14、図18参照)の詳細について説明する。第一普通図柄処理が開始されると、遊技球が第一図柄作動ゲート11を通過したかが判断される(S31)。第一図柄作動ゲート11に設けられた第一図柄作動ゲートスイッチ61が遊技球の通過を検出すると、メイン処理のスイッチ読込処理(S11、図18参照)において、第一図柄作動ゲートスイッチ61に対応するフラグが「ON」となる。このフラグが「ON」でない場合には、遊技球が通過していないと判断されて(S31:NO)、処理はS41の判断へ移行する。フラグが「ON」となっており、遊技球が第一図柄作動ゲート11を通過していれば(S31:YES)、第一保留球数が「4」であるかが判断される(S32)。第一保留球数が「4」であれば(S32:YES)、第一保留球数が最大第一保留球数に達しているため、処理はS41の判断へ移行する。
第一保留球数が「4」でない場合には(S32:NO)、RAM52に記憶されている第一保留球数に「1」が加算される(S33)。次いで、第一普通当たり乱数及び第一変動パターン決定乱数が第一保留乱数として取得され、第一普通当たり関係情報記憶エリア(図14参照)における空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S35)。具体的には、第一普通当たり乱数欄には第一普通当たり判定カウンタの値が、第一変動パターン決定乱数欄には第一変動パターン決定カウンタの値がそれぞれ格納される。第一保留乱数として、第一普通図柄を決定するために用いられる第一普通図柄決定乱数等、その他の種類の乱数が含まれてもよい。処理はS41へ移行する。
次いで、全ての電チューが閉鎖中であるかが判断される(S41)。第一〜第四開放フラグのうちいずれかが「ON」であれば、電チューのいずれかが開放中であると判断されて(S41:NO)、処理はメイン処理へ戻る。例えば、第一普通当たりとなり、その後に第二普通当たりや第三普通当たりとなった場合には、大当たり遊技において第一電チュー12、第二電チュー13及び第三電チュー14が開放されることとなる。パチンコ機1は、いずれかの電チューが開放中の場合には、第一〜第四普通図柄の変動時間を計測しないこととすることで、第一〜第四普通当たり遊技が重複して行われないようにしている。
第一〜第四開放フラグのいずれもが「OFF」であれば、全ての電チューが閉鎖中であると判断されて(S41:YES)、第一普通図柄が変動中であるかが判断される(S42)。第一変動フラグが「OFF」であれば、第一普通図柄が変動中でないと判断されて(S42:NO)、第一保留球数が「1」以上であるかが判断される(S43)。RAM52に記憶されている第一保留球数が「0」であれば(S43:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
第一保留球数が「1」以上の場合(S43:YES)、RAM52に記憶されている第一保留球数が「1」減算される(S45)。第一普通当たり関係情報記憶エリア(図14参照)の判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる(S46)。次いで、第一普通当たり判定が行われる(S48)。第一普通当たり判定テーブルは、ROM53に記憶されている。第一普通当たり判定テーブルには、「第一普通当たり」及び「はずれ」に各々対応する第一普通当たり乱数の乱数値が定義されている。第一普通当たり判定テーブルが参照されて、S46でシフトされた判定エリアに記憶されている第一普通当たり乱数が「第一普通当たり」及び「はずれ」のいずれに対応するかが判定される。これにより、RAM52に記憶された未判定の第一普通当たり乱数に基づく第一普通当たり判定が、第一普通当たり乱数の記憶された順に行われる。なお、本実施形態では、第一普通当たり判定において、第一普通当たり確率(約1/60)で第一普通当たりと判定される。
次いで、第一変動パターン決定テーブル(図15参照)が参照されて、第一普通当たり判定の判定結果に応じた第一変動パターンの一つが、第一変動パターン決定乱数の値によって決定される。決定された第一変動パターンを指定するための第一変動パターン指定コマンドが生成される(S53)。生成された第一変動パターン指定コマンドは、RAM52に記憶される。記憶された第一変動パターン指定コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図18参照)によってサブ制御基板58及び中継基板47に送信され、報知演出の開始、及び第一普通図柄の変動開始を指示する。決定された第一変動パターンに応じて定められている第一普通図柄の変動時間が、第一普通図柄変動時間カウンタにセットされる(S55)。第一普通図柄が変動中であることを示す「1」が第一変動フラグに記憶されて「ON」となり(S56)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、S42の判断において、第一変動フラグが「ON」であれば、第一普通図柄が変動中であると判断されて(S42:YES)、S55の処理においてセットされた第一普通図柄変動時間カウンタの値から4msが減算される(S61)。次いで、第一普通図柄変動時間カウンタの値に基づいて、第一普通図柄の変動時間が経過したかが判断される(S62)。第一普通図柄変動時間カウンタの値が「0」でなければ、第一普通図柄の変動時間が未だ経過していないと判断されて(S62:NO)、第一普通図柄の変動が継続され、処理はメイン処理へ戻る。第一普通図柄変動時間カウンタの値が「0」となっていれば、第一普通図柄の変動時間が経過したとして(S62:YES)、第一普通図柄停止コマンドが生成され(S63)、RAM52に記憶される。このコマンドは、コマンド出力処理(S10、図18参照)によってサブ制御基板58及び中継基板47に送信され、報知演出の終了、及び第一普通図柄の変動停止を指示する。第一普通図柄が変動中でないことを示す「0」が第一変動フラグに記憶され「OFF」となる(S65)。
次いで、S48で行った第一当たり判定の結果が第一普通当たりであるかが判断される(S66)。第一普通当たり判定の結果がはずれの場合(S66:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第一普通当たり判定の結果が第一普通当たりの場合(S66:YES)、大当たり遊技状態フラグが「ON」とされ(S68)、第一作動終了フラグが「OFF」とされる(S69)。処理はメイン処理へ戻る。
図20を参照して、第一普通電動役物処理(S13、図18参照)の詳細について説明する。第一普通電動役物処理が開始されると、大当たり遊技中であるかが判断される(S71)。大当たり遊技状態フラグが「OFF」であれば、大当たり遊技中でないと判断されて(S71:NO)、処理はメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグが「ON」であれば、大当たり遊技中であると判断されて(S71:YES)、第一普通当たり遊技が終了したかが判断される(S72)。第一作動終了フラグが「ON」であれば、第一普通当たり遊技が終了したと判断されて(S72:YES)、処理はメイン処理へ戻る。
第一作動終了フラグが「OFF」であれば、第一普通当たり遊技が終了していないと判断されて(S72:NO)、第一普通当たり遊技に関する制御が行われる。まず、第一電チュー12が開放中であるかが判断される(S73)。第一開放フラグが「OFF」であれば、第一電チュー12が閉鎖中であると判断されて(S73:NO)、第一電チュー12を開放させるための第一電チュー開放コマンドが生成され(S91)、RAM52に記憶される。第一電チュー開放コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図18参照)において、中継基板47に送信される。中継基板47を介して第一電チュー開放コマンドを受信した第一電チューソレノイド64は、第一電チュー12の開閉部材121を開放させる。次いで、第一開放時間が、第一開放時間カウンタに記憶される(S92)。次いで、第一開放フラグが「ON」とされ(S93)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、第一開放フラグが「ON」であれば、第一電チュー12が開放中であるので(S73:YES)、第一電チュー12へ入賞した遊技球の処理、及び第一電チュー12を閉鎖するための処理が行われる。まず、第一開放時間が経過したかが判断される(S75)。S86の処理でセットされた第一開放時間カウンタの値が「0」でなければ、第一開放時間は未だ経過していないと判断されて(S75:NO)、第一電チュー12へ遊技球が入賞したかが判断される(S76)。第一電チュースイッチ71に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第一電チュー12へ遊技球が入賞していないと判断されて(S76:NO)、処理はS79の判断へ移行する。
一方、第一電チュースイッチ71に対応するフラグが「ON」となっている場合、第一電チュー12へ遊技球が入賞したと判断される(S76:YES)。このため、第一電チュー12へ入賞した遊技球の個数である第一入賞球数を計数するRAM52の第一入賞球数カウンタに「1」が加算される(S78)。次いで、第一入賞球数が「4」以上であるかが判断される(S79)。第一入賞球数が「4」未満であれば(S79:NO)、継続して第一電チュー12が開放されるので、処理はメイン処理へ戻る。
第一入賞球数が「4」以上の場合(S79:YES)、又は第一開放時間が経過している場合(S75:YES)、第一電チュー12を閉鎖するための第一電チュー閉鎖コマンドが生成される(S81)。生成された第一電チュー閉鎖コマンドはRAM52に記憶され、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図18参照)において、中継基板47に送信される。中継基板47を介して第一電チュー開放コマンドを受信した第一電チューソレノイド64は、第一電チュー12の開閉部材121を閉鎖させる。次いで、第一開放フラグに「0」が記憶されて「OFF」となり(S82)、第一作動終了フラグに「1」が記憶されて「ON」となる(S83)。処理はメイン処理へ戻る。
図21を参照して、第四普通図柄処理(S16、図18参照)の詳細について説明する。第四普通図柄処理が開始されると、遊技球が第四図柄作動ゲート15を通過したかが判断される(S101)。第四図柄作動ゲート15に設けられた第四図柄作動ゲートスイッチ62が遊技球の通過を検出すると、メイン処理のスイッチ読込処理(S11、図18参照)において、第四図柄作動ゲートスイッチ62に対応するフラグが「ON」となる。このフラグが「ON」でない場合には、遊技球が通過していないと判断されて(S101:NO)、処理はS111の判断へ移行する。フラグが「ON」となっており、遊技球が第四図柄作動ゲート15を通過していれば(S101:YES)、第四保留球数が「4」であるかが判断される(S102)。第四保留球数が「4」であれば(S102:YES)、第四保留球数が最大第四保留球数に達しているため、処理はS111の判断へ移行する。
第四保留球数が「4」でない場合には(S102:NO)、RAM52に記憶されている第四保留球数に「1」が加算される(S103)。次いで、第四普通当たり乱数及び第一変動パターン決定乱数が第四保留乱数として取得され、第四普通当たり関係情報記憶エリアにおける空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S105)。処理はS111の判断へ移行する。
次いで、全ての電チューが閉鎖中であるかが判断される(S111)。第一〜第四開放フラグのうちいずれかが「ON」であれば、電チューのいずれかが開放中であると判断されて(S111:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第一〜第四開放フラグのいずれもが「OFF」であれば、全ての電チューが閉鎖中であると判断されて(S111:YES)、第四普通図柄が変動中であるかが判断される(S112)。第四変動フラグが「OFF」であれば、第四普通図柄が変動中でないと判断されて(S112:NO)、第四保留球数が「1」以上であるかが判断される(S113)。RAM52に記憶されている第四保留球数が「0」であれば(S113:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
第四保留球数が「1」以上の場合(S113:YES)、RAM52に記憶されている第四保留球数が「1」減算される(S115)。第四普通当たり関係情報記憶エリアの判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる(S116)。次いで、第四普通当たり判定が行われる(S118)。第四普通当たり判定テーブルは、ROM53に記憶されている。第一普通当たり判定テーブルには、「第四普通当たり」及び「はずれ」に各々対応する第四普通当たり乱数の乱数値が定義されている。第四普通当たり判定テーブルが参照されて、S116でシフトされた判定エリアに記憶されている第四普通当たり乱数が「第四普通当たり」及び「はずれ」のいずれに対応するかが判定される。これにより、RAM52に記憶された未判定の第四普通当たり乱数に基づく第四普通当たり判定が、第四普通当たり乱数の記憶された順に行われる。なお、本実施形態では、第四普通当たり判定において、第四普通当たり確率(約1/60)で第四普通当たりと判定される。
次いで、第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりであるかが判断される(S121)。第四普通当たり判定の結果がはずれの場合(S121:NO)、処理はS123へ移行する。第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりである場合(S121:YES)、第四普通図柄の第四普通当たり種別が決定される(S122)。S122の処理では、第四普通図柄決定テーブル(図16参照)が参照されて、判定エリアに記憶されている第四普通当たり乱数と同時に取得された第四図柄決定乱数の値に対応する第四普通当たり種別が決定される。すなわち、「第四普通当たりA」又は「第四普通当たりB」のいずれかの第四普通当たり種別が、第四図柄決定乱数の値に応じて決定される。決定された第四普通当たり種別は、RAM52に記憶される。処理はS123へ移行する。
次いで、第四変動パターン決定テーブル(図17参照)が参照されて、第四普通当たり判定の判定結果に応じた第四変動パターンの一つが、第四変動パターン決定乱数の値によって決定される。決定された第四変動パターンを指定するための第四変動パターン指定コマンドが生成される(S123)。生成された第四変動パターン指定コマンドは、RAM52に記憶される。記憶された第四変動パターン指定コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図18参照)によってサブ制御基板58及び中継基板47に送信され、報知演出の開始、及び第四普通図柄の変動開始を指示する。決定された第四変動パターンに応じて定められている第四普通図柄の変動時間が、第四普通図柄変動時間カウンタにセットされる(S125)。第四普通図柄が変動中であることを示す「1」が第四変動フラグに記憶されて「ON」となり(S126)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、S112の判断において、第四変動フラグが「ON」であれば、第四普通図柄が変動中であると判断されて(S112:YES)、S125の処理においてセットされた第四普通図柄変動時間カウンタの値から4msが減算される(S131)。次いで、第四普通図柄変動時間カウンタの値に基づいて、第四普通図柄の変動時間が経過したかが判断される(S132)。第四普通図柄変動時間カウンタの値が「0」でなければ、第四普通図柄の変動時間が未だ経過していないと判断されて(S132:NO)、第四普通図柄の変動が継続され、処理はメイン処理へ戻る。第四普通図柄変動時間カウンタの値が「0」となっていれば、第四普通図柄の変動時間が経過したと判断されて(S132:YES)、第四普通図柄停止コマンドが生成され(S133)、RAM52に記憶される。このコマンドは、コマンド出力処理(S10、図18参照)によってサブ制御基板58及び中継基板47に送信され、報知演出の終了、及び第四普通図柄の変動停止を指示する。第四普通図柄が変動中でないことを示す「0」が第四変動フラグに記憶され「OFF」となる(S135)。
次いで、S118で行った第四当たり判定の結果が第四普通当たりであるかが判断される(S136)。第四普通当たり判定の結果がはずれの場合(S136:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりの場合(S136:YES)、大当たり遊技状態フラグが「ON」とされ(S138)、第四作動終了フラグが「OFF」とされる(S139)。処理はメイン処理へ戻る。
図22を参照して、第四普通電動役物処理(S15、図18参照)の詳細について説明する。第四普通電動役物処理が開始されると、大当たり遊技中であるかが判断される(S141)。大当たり遊技状態フラグが「OFF」であれば、大当たり遊技中でないと判断されて(S141:NO)、処理はメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグが「ON」であれば、大当たり遊技中であると判断されて(S141:YES)、第四普通当たり遊技が終了したかが判断される(S142)。第四作動終了フラグが「ON」であれば、第四普通当たり遊技が終了したと判断されて(S142:YES)、処理はメイン処理へ戻る。
第四作動終了フラグが「OFF」であれば、第四普通当たり遊技が終了していないと判断されて(S142:NO)、第四電チュー16が開放中であるかが判断される(S143)。第四開放フラグが「OFF」であれば、第四電チュー16が開放中でないと判断されて(S143:NO)、処理はS161へ移行する。
次いで、S122(図21参照)の処理でRAM52に記憶された第四普通当たり種別が参照される(S161)。参照された第四普通当たり種別が「第四普通当たりA」であるかが判断される(S162)。参照された第四普通当たり種別が「第四普通当たりA」である場合(S162:YES)、P1開放コマンドが生成される(S163)。生成されたP1開放コマンドは、RAM52に記憶される。P1開放コマンドは、第四電チュー16の開閉部材161を、図5に示す第一パターンP1で開閉動作させるためのコマンドである。P1開放コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図18参照)において、中継基板47に送信される。中継基板47を介してP1開放コマンドを受信した第四電チューソレノイド67は、第四電チュー16の開閉部材161を第一パターンP1で開閉動作させる。処理はS166へ移行する。
第四普通当たり種別が「第四普通当たりB」である場合(S162:NO)、P2開放コマンドが生成される(S165)。生成されたP2開放コマンドは、RAM52に記憶される。P2開放コマンドは、第四電チュー16の開閉部材161を、図5に示す第二パターンP2で開放動作させるためのコマンドである。P2開放コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図18参照)において、中継基板47に送信される。中継基板47を介してP2開放コマンドを受信した第四電チューソレノイド67は、第四電チュー16の開閉部材161を第二パターンP2で開閉動作させる。処理はS166へ移行する。
次いで、第四普通当たり種別に応じた電チュー開放パターンが、RAM52に記憶される(S291)。第四普通当たり種別が「第四普通当たりA」である場合、第一パターンP1に対応する、第四電チュー16の1回あたりの開放時間(0.250秒)、開放後の閉鎖時間(約3.50秒)及び全開放回数(5回)が記憶される。第四普通当たり種別が「第四普通当たりB」である場合、第四電チュー16の1回あたりの開放時間(0.250秒)、前半5回の開放後の閉鎖時間(約3.50秒)、後半5回の開放後の閉鎖時間(約4.00秒)、及び全開放回数(10回)が記憶される。
次いで、第四開放フラグが「ON」になり(S168)、振分シャッタ作動コマンドが生成され(S169)、生成された振分シャッタ作動コマンドがRAM52に記憶される。振分シャッタ作動コマンドは、振分シャッタ195を、図5に示す振分シャッタ動作パターンで動作させるためのコマンドである。振分シャッタ作動コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図18参照)において、中継基板47に送信される。中継基板47を介して振分シャッタ作動コマンドを受信した振分シャッタソレノイド69は、振分シャッタ195を振分シャッタ動作パターンで動作させる。処理はメイン処理へ戻る。
一方、第四開放フラグが「ON」であれば、第四電チュー16が開放中であると判断され(S143:YES)、S166で記憶された電チュー開放パターンでの第四電チュー16の開放が終了したかが判断される(S145)。第四普通当たり種別に応じた電チュー開放パターンでの第四電チュー16の開放が終了していない場合(S145:NO)、第四電チュー16へ遊技球が入賞したかが判断される(S146)。第四電チュースイッチ74に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第四電チュー16へ遊技球が入賞していないと判断されて(S146:NO)、処理はS149の判断へ移行する。
一方、第四電チュースイッチ74に対応するフラグが「ON」となっている場合、第四電チュー16へ遊技球が入賞したと判断される(S146:YES)。このため、第四電チュー16へ入賞した遊技球の個数である第四入賞数を計数するRAM52の第四入賞球数カウンタに「1」が加算される(S148)。第四入賞数が「10」未満であれば(S149:NO)、継続して第四電チュー16が開放されるので、処理はメイン処理へ戻る。
第四入賞球数が「10」以上の場合(S149:YES)、又はS166で記憶した電チュー開放パターンでの第四電チュー16の開放が終了した場合(S145:YES)、第四電チュー16を閉鎖するための第四電チュー閉鎖コマンドが生成される(S151)。生成された第四電チュー閉鎖コマンドはRAM52に記憶され、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図18参照)において、中継基板47に送信される。中継基板47を介して第四電チュー閉鎖コマンドを受信した第四電チューソレノイド67は、第四電チュー16の開閉部材161を閉鎖させる。次いで、第四開放フラグに「0」が記憶されて「OFF」となり、(S152)、第四作動終了フラグに「1」が記憶されて「ON」になる(S153)。処理はメイン処理へ戻る。
図23を参照して、第二普通図柄処理(S18、図18参照)の詳細について説明する。第二普通図柄処理が開始されると、第一電チュー12に遊技球が入賞したかが判断される(S171)。第一電チュースイッチ71に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第一電チュー12へ遊技球が入賞していないと判断されて(S171:NO)、第一非電動役物17へ遊技球が入賞したかが判断される(S172)。第一非電動役物スイッチ76に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第一非電動役物17へ遊技球が入賞していないと判断されて(S172:NO)、処理はS181の判断へ移行する。
一方、第一電チュースイッチ71に対応するフラグが「ON」となっている場合、第一電チュー12へ遊技球が入賞したと判断されて(S171:YES)、処理はS173の判断へ移行する。また、第一非電動役物スイッチ76に対応するフラグが「ON」となっている場合、第一非電動役物17へ遊技球が入賞したと判断されて(S172:YES)、処理はS173の判断へ移行する。次いで、第二保留球数が「4」であるかが判断される(S173)。第二保留球数が「4」であれば(S173:YES)、第二保留球数が最大第二保留球数に達しているため、処理はS181の判断へ移行する。
第二保留球数が「4」でない場合には(S173:NO)、RAM52に記憶されている第二保留球数に「1」が加算される(S176)。次いで、第二乱数が取得され、第二普通当たり関係情報エリアにおける空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S177)。処理はS181の判断へ移行する。
次いで、全ての電チューが閉鎖中であるかが判断される(S181)。第一〜第四開放フラグのうち少なくともいずれかが「ON」であれば、いずれかの電チューが開放中であると判断されて(S181:NO)、処理はメイン処理へ戻る。このようにして、パチンコ機1は、いずれかの電チューの開放中には、第二普通図柄の変動時間を計測しない。
一方、第一〜第四開放フラグのいずれもが「OFF」であれば、全ての電チューが閉鎖中であると判断されて(S181:YES)、第二普通図柄が変動中であるかが判断される(S182)。第二変動フラグが「OFF」であれば、第二普通図柄が変動中でないと判断されて(S182:NO)、第二保留球数が「1」以上であるかが判断される(S185)。RAM52に記憶されている第二保留球数が「0」であれば(S185:NO)、第二普通図柄の変動は行われず、処理はメイン処理へ戻る。
第二保留球数が「1」以上の場合(S185:YES)、RAM52に記憶されている第一保留球数が「1」減算される(S191)。第二普通当たり関係情報記憶エリアの判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる(S192)。次いで、第二普通当たり判定が行われる(S193)。第二普通当たり判定は、第二普通当たり判定テーブルが参照されることで行われる。第二普通当たり判定テーブルは、ROM53に記憶されている。第二普通当たり判定テーブルには、「第二普通当たり」及び「はずれ」に各々対応する第二普通当たり乱数の乱数値が定義されている。第二普通当たり判定テーブルが参照されて、S172でシフトされた判定エリアに記憶されている第二普通当たり乱数が「第二普通当たり」及び「はずれ」のいずれに対応するかが判定される。これにより、RAM52に記憶された未判定の第二普通当たり乱数に基づく第二普通当たり判定が、第二普通当たり乱数の記憶された順に行われる。なお、本実施形態では、第二普通当たり判定において、第二普通当たり確率(100%)で第二普通当たりと判定される。
次いで、第二普通図柄の変動を開始させるための第二普通図柄変動開始コマンドが生成され(S195)、RAM52に記憶される。第二普通図柄変動開始コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図18参照)によって、中継基板47を介して、図柄表示部24に送信される。図柄表示部24は、第二普通図柄の変動を開始する。次いで、予め定められている第二普通図柄の変動時間(本実施形態では、第二保留球数が「3」である場合4秒、第二保留球数が「2」以下の場合10秒)が、第二普通図柄変動時間カウンタにセットされる(S196)。第二普通図柄が変動中であることを示す「1」が第二変動フラグに記憶されて「ON」となり(S198)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、S182の判断において、第二変動フラグが「ON」であれば、第二普通図柄が変動中であると判断されて(S182:YES)、S196でセットされた第二普通図柄変動時間カウンタの値から4msが減算される(S201)。次いで、第二普通図柄変動時間カウンタの値に基づいて、第二普通図柄の変動時間が経過したかが判断される(S202)。第二普通図柄変動時間カウンタの値が「0」でなければ、第二普通図柄の変動時間が未だ経過していないと判断されて(S202:NO)、第二普通図柄の変動が継続され、処理はメイン処理へ戻る。第二普通図柄変動時間カウンタの値が「0」となっていれば、第二普通図柄の変動時間が経過したと判断されて(S202:YES)、第二普通図柄の変動を停止させるための第二普通図柄停止コマンドが生成され(S203)、RAM52に記憶される。第二普通図柄停止コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図18参照)によって、中継基板47を介して、図柄表示部24に送信される。図柄表示部24は、第二普通図柄の変動を停止する。次いで、第二普通図柄が変動中でないことを示す「0」が第二変動フラグに記憶されて「OFF」となる(S205)。
次いで、S193で行われた第二当たり判定の結果が第二普通当たりであるかが判断される(S206)。第二普通当たり判定の結果がはずれの場合(S206:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第二普通当たり判定の結果が第二普通当たりの場合(S206:YES)、第二電チュー13を開放させるための第二電チュー開放コマンドが生成され(S211)、RAM52に記憶される。第二電チュー開放コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図18参照)において、中継基板47に送信される。中継基板47を介して第二電チュー開放コマンドを受信した第二電チューソレノイド65は、第二電チュー13の開閉部材131を開放させる。次いで、第二開放時間が、第二開放時間カウンタに記憶される(S212)。次いで、第二開放フラグに「1」が記憶されて「ON」とされ(S213)、処理はメイン処理へ戻る。
図24を参照して、第二普通電動役物処理(S17、図18参照)の詳細について説明する。第二普通電動役物処理が開始されると、第二電チュー13が開放中であるかが判断される(S221)。第二開放フラグが「OFF」であれば、第二電チュー13が閉鎖中であるので(S221:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、第二開放フラグが「ON」であれば、第二電チュー13が開放中であるので(S221:YES)、第二電チュー13へ入賞した遊技球の処理、及び第二電チュー13を閉鎖するための処理が行われる。まず、第二開放時間が経過したかが判断される(S222)。S212(図23参照)でセットされた第二開放時間カウンタの値が「0」でなければ、第二開放時間は未だ経過していないと判断されて(S222:NO)、第二電チュー13へ遊技球が入賞したかが判断される(S223)。第二電チュースイッチ72に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第二電チュー13へ遊技球が入賞していないと判断されて(S223:NO)、処理はS226の判断へ移行する。
第二電チュースイッチ72に対応するフラグが「ON」となっている場合、第二電チュー13へ遊技球が入賞したと判断される(S223:YES。)このため、第二電チュー13へ入賞した遊技球の個数である第二入賞球数を計数するRAM52の第二入賞球数カウンタに「1」が加算される(S225)。次いで、第二入賞球数が「4」以上であるかが判断される(S226)。第二入賞球数が「4」未満であれば(S226:NO)、継続して第二電チュー13が開放されるので、処理はメイン処理へ戻る。
また、第二入賞球数が「4」以上の場合(S226:YES)、又は第二開放時間が経過した場合(S222:YES)、第二電チュー13を閉鎖するための第二電チュー閉鎖コマンドが生成され(S228)、RAM52に記憶される。第二電チュー閉鎖コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図18参照)において、中継基板47に送信される。中継基板47を介して第二電チュー開放コマンドを受信した第二電チューソレノイド65は、第二電チュー13の開閉部材131を閉鎖させる。次いで、第二開放フラグに「0」が記憶されて「OFF」となり(S229)、処理はメイン処理へ戻る。
図25を参照して、第三普通図柄処理(S20、図18参照)の詳細について説明する。第三普通図柄処理が開始されると、第二電チュー13へ遊技球が入賞したかが判断される(S231)。第二電チュースイッチ72に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第二電チュー13へ遊技球が入賞していないと判断されて(S231:NO)、処理はS241の判断へ移行する。
一方、第二電チュースイッチ72に対応するフラグが「ON」となっている場合、第二電チュー13へ遊技球が入賞したと判断されて(S231:YES)、第三保留球数が「4」であるかが判断される(S232)。第三保留球数が「4」であれば(S232:YES)、第三保留球数が最大第三保留球数に達しているため、処理はS241の判断へ移行する。第三保留球数が「4」でない場合には(S232:NO)、RAM52に記憶されている第三保留球数に「1」が加算される(S233)。次いで、第三乱数が取得され、第三普通当たり関係情報エリアにおける空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S235)。処理はS241の判断へ移行する。
次いで、全ての電チューが閉鎖中であるかが判断される(S241)。第一〜第四開放フラグのうち少なくともいずれかが「ON」であれば、いずれかの電チューが開放中であると判断されて(S241:NO)、処理はメイン処理へ戻る。このようにして、パチンコ機1は、いずれかの電チューの開放中には、第三普通図柄の変動時間を計測しない。
一方、第一〜第四開放フラグのいずれもが「OFF」であれば、全ての電チューが閉鎖中であると判断されて(S241:YES)、第三普通図柄が変動中であるかが判断される(S242)。第三変動フラグが「OFF」であれば、第三普通図柄が変動中でないと判断されて(S242:NO)、第三保留球数が「1」以上であるかが判断される(S245)。RAM52に記憶されている第三保留球数が「1」以上の場合(S245:YES)、RAM52に記憶されている第三保留球数が「1」減算される(S251)。第三普通当たり関係情報記憶エリアの判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる(S252)。
次いで、第三普通当たり判定が行われる(S253)。第三普通当たり判定は、第三普通当たり判定テーブルが参照されることで行われる。第三普通当たり判定テーブルは、ROM53に記憶されている。第三普通当たり判定テーブルには、「第三普通当たり」及び「はずれ」に各々対応する第三普通当たり乱数の乱数値が定義されている。第三普通当たり判定テーブルが参照されて、S252でシフトされた判定エリアに記憶されている第三普通当たり乱数が「第三普通当たり」及び「はずれ」のいずれに対応するかが判定される。これにより、RAM52に記憶された未判定の第三普通当たり乱数に基づく第三普通当たり判定が、第三普通当たり乱数の記憶された順に行われる。なお、本実施形態では、本実施形態では、第三普通当たり判定において、第三普通当たり確率(100%)で第三普通当たりと判定される。
次いで、第三普通図柄の変動を開始させるための第三普通図柄変動開始コマンドが生成され(S255)、RAM52に記憶される。第三普通図柄変動開始コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図18参照)によって、中継基板47を介して、図柄表示部24に送信される。図柄表示部24は、第三普通図柄の変動を開始する。次いで、予め定められている第三普通図柄の変動時間(本実施形態では、2秒)が、第三普通図柄変動時間カウンタにセットされる(S256)。第三普通図柄が変動中であることを示す「1」が第三変動フラグに記憶されて「ON」となり(S258)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、S242の判断において、第三変動フラグが「ON」であれば、第三普通図柄が変動中であると判断されて(S242:YES)、S256でセットされた第三普通図柄変動時間カウンタの値から4msが減算される(S271)。次いで、第三普通図柄変動時間カウンタの値に基づいて、第三普通図柄の変動時間が経過したかが判断される(S272)。第三普通図柄変動時間カウンタの値が「0」でなければ、第三普通図柄の変動時間が未だ経過していないと判断されて(S272:NO)、第三普通図柄の変動が継続され、処理はメイン処理へ戻る。
第三普通図柄変動時間カウンタの値が「0」となっていれば、第三普通図柄の変動時間が経過したとして(S272:YES)、第三普通図柄の変動を停止させるための第三普通図柄停止コマンドが生成され(S273)、RAM52に記憶される。第三普通図柄停止コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図18参照)によって、中継基板47を介して、図柄表示部24に送信される。図柄表示部24は、第三普通図柄の変動を停止する。次いで、第三普通図柄が変動中でないことを示す「0」が第三変動フラグに記憶されて「OFF」となる(S274)。
次いで、S253で行われた第三当たり判定の結果が第三普通当たりであるかが判断される(S275)。第三普通当たり判定の結果がはずれの場合(S275:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第三普通当たり判定の結果が第三普通当たりの場合(S275:YES)、第三電チュー14を開放させるための第三電チュー開放コマンドが生成される(S276)。生成された第三電チュー開放コマンドはRAM52に記憶され、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図18参照)において、中継基板47に送信される。中継基板47を介して第三電チュー開放コマンドを受信した第三電チューソレノイド66は、第三電チュー14の開閉部材141を開放させる。次いで、第三開放時間が、第三開放時間カウンタに記憶される(S277)。次いで、第三開放フラグに「1」が記憶されて「ON」とされ(S278)、処理はメイン処理へ戻る。
図26を参照して、第三普通電動役物処理(S19、図18参照)の詳細について説明する。第三普通電動役物処理が開始されると、第三電チュー14が開放中であるかが判断される(S282)。第三開放フラグが「OFF」であれば、第三電チュー14が閉鎖中であると判断されて(S282:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、第三開放フラグが「ON」であれば、第三電チュー14が開放中であるので(S281:YES)、第三電チュー14へ入賞した遊技球の処理、及び第三電チュー14を閉鎖するための処理が行われる。まず、第三開放時間が経過したかが判断される(S282)。S277(図25参照)でセットされた第三開放時間カウンタの値が「0」でなければ、第二開放時間は未だ経過していないと判断されて(S282:NO)、第三電チュー14へ遊技球が入賞したかが判断される(S283)。第三電チュースイッチ73に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第三電チュー14へ遊技球が入賞していないと判断されて(S283:NO)、処理はS285の判断へ移行する。
第三電チュースイッチ73に対応するフラグが「ON」となっている場合、第三電チュー14へ遊技球が入賞したと判断される(S283:YES。)このため、第三電チュー14へ入賞した遊技球の個数である第三入賞球数を計数するRAM52の第三入賞球数カウンタに「1」が加算される(S284)。次いで、第三入賞球数が「7」以上であるかが判断される(S285)。第三入賞球数が「7」未満であれば(S285:NO)、継続して第三電チュー14が開放されるので、処理はメイン処理へ戻る。
また、第三入賞球数が「7」以上の場合(S285:YES)、又は第三開放時間が経過した場合(S282:YES)、第三電チュー14を閉鎖するための第三電チュー閉鎖コマンドが生成され(S286)、RAM52に記憶される。第三電チュー閉鎖コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図18参照)において、中継基板47に送信される。中継基板47を介して第三電チュー開放コマンドを受信した第三電チューソレノイド66は、第三電チュー14の開閉部材141を閉鎖させる。次いで、第三開放フラグに「0」が記憶されて「OFF」となり(S287)、処理はメイン処理へ戻る。
以上説明したように、パチンコ機1では、遊技球が第四図柄作動ゲート15を通過することに起因して第四普通当たり判定が行われる。第四普通当たり判定において第四普通当たりであると判定された場合、第四電チュー16が開放する第四普通当たり遊技が行われる。パチンコ機1は、開放した第四電チュー16に入賞した遊技球が通過可能な流路191を有する振分流路19を備える。流路191は第一流路191Aと第二流路191Bとに分岐しており、第一流路191Aの下端には第一通過領域192が、第二流路191Bの下端には第二通過領域193が、それぞれ設けられている。開放した第四電チュー16へ入賞した遊技球が第一通過領域192を通過すると、第一作動機構が作動して、第一非電動役物17の開閉部材171が開放される。開放した第四電チュー16へ入賞した遊技球が第二通過領域193を通過すると、第二作動機構が作動して、第二非電動役物18の開閉部材181が開放される。第二非電動役物18へ遊技球が入賞することに起因して第二普通当たり判定が行われ、第二普通当たり判定において第二普通当たりと判定された場合、第二電チュー13が開放する第二普通当たり遊技が行われる。開放した第二電チュー13へ遊技球が入賞することに起因して第三普通当たり判定が行われ、第三普通当たり判定において第三普通当たりであると判定された場合、第三電チュー14が開放する第三普通当たり遊技が行われる。このように、第四電チュー16が開放した場合、開放した第四電チュー16への入賞によって第一非電動役物17が開放するか、第二非電動役物18が開放するかに応じて、その後に第二電チュー13及び第三電チュー14が開放するか否かが異なる。このように、パチンコ機1は、大当たり遊技における電チュー及び非電動役物の作動態様に、従来にない変化を与えることができる。
遊技球が第一図柄作動ゲート11を通過することに起因して第一普通当たり判定が行われ、第一普通当たり判定において第一普通当たりであると判定された場合、第一普通当たり遊技が行われる。遊技球が第一電チュー12へ入賞することに起因して第二普通当たり判定が行われ、第二普通当たりであると判定されれば第二電チュー13が開放する。開放した第二電チュー13に遊技球が入賞することに起因して第三普通当たり判定が行われ、第三普通当たりであると判定されれば第三電チュー14が開放する。すなわち、第一普通当たりであると判定された場合、開放する第一電チュー12へ遊技球を入賞させることで、初当たり遊技が開始される。遊技者は、初当たり遊技中に、開放する電チューに向けて遊技球を右打ちする。右打ちされた遊技球は、第四図柄作動ゲート15を通過可能である。初当たり遊技中に遊技球が第四図柄作動ゲート15を通過することに起因して第四普通当たりであると判定されれば、第四普通当たり遊技が行われ、連荘当たり遊技が開始される。このため、遊技者は、初当たり遊技が行われた場合、初当たり遊技に引き続いて連荘当たり遊技が行われるか否かに注目しながら、初当たり遊技を進行できる。このようにして、パチンコ機1は、大当たり遊技中の電チュー及び非電動役物の作動態様に対して、遊技者の興味を引くことができる。
第四普通当たり遊技における第四電チュー16の電チュー開放パターンには、第一パターンP1と第二パターンP2とが含まれる。第四普通当たり遊技が第一パターンP1で行われた場合、実質的に、第一非電動役物17のみが開放され、第二非電動役物18は開放されない。すなわち、第一パターンP1で第四普通当たり遊技が行われた場合、実質的に第一非電動役物17にのみに遊技球が入賞するボーナス遊技Aが行われる。一方、第四普通当たり遊技が第二パターンP2で行われた場合、前半5回の第四電チュー16の開放において遊技球が入賞すると、第一作動機構の作動により第一非電動役物17が開放する。また、後半5回の第四電チュー16の開放において遊技球が入賞すると、第二作動機構の作動により第二非電動役物18が開放する。すなわち、第二パターンP2で第四普通当たり遊技が行われる場合、第四普通当たり遊技中に第一非電動役物17と第二非電動役物18の双方に遊技球が入賞しうるボーナス遊技Bが行われる。このため、パチンコ機1は、第四普通当たり遊技が第一パターンP1及び第二パターンP2のいずれで行われるかについて、遊技者に注目させることができる。
初当たり遊技中に遊技球が第四図柄作動ゲート15を通過することに起因して第四普通当たり判定が行われた場合、初当たり遊技中に第四普通図柄が変動する。第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりの場合、当たりショート変動又は当たりロング変動のいずれかの変動パターンに基づいて第四普通図柄が変動する。当たりショート変動の変動パターンに基づく第四普通図柄の変動時間は、RUSH遊技の実行に必要な時間よりも短い時間に設定されている。したがって、初当たり遊技中に第四普通図柄が当たりショート変動で変動する場合、第四普通図柄はRUSH遊技の途中で変動を停止し、第四普通図柄の変動停止後に第四普通当たり遊技が行われる。すなわち、初当たり遊技に伴うRUSH遊技が中断し、中断されたRUSH遊技に対して第四普通当たり遊技が割り込まれて実行される。一方、当たりロング変動の変動パターンに基づく第四普通図柄の変動時間は、RUSH遊技の実行に必要な時間よりも長い時間に設定されている。したがって、初当たり遊技中に第四普通図柄が当たりロング変動で変動する場合、RUSH遊技が全て終了した後に第四普通図柄の変動が終了し、その後に第四普通当たり遊技が行われる。このように、第四普通図柄の変動パターンとして当たりショート変動及び当たりロング変動が設けられているので、RUSH遊技の実行態様に変化が生ずる。したがって、パチンコ機1は、大当たり遊技における電チュー及び非電動役物の作動態様をさらに多様化し、従来にない興趣を生ずることができる。
本実施形態において、第四図柄作動ゲート15が、本発明の「第一通過口」に相当する。第四電チュー16が、本発明の「第一作動口」に相当する。図22のS163でP1開放コマンドを、S165でP2開放コマンドを、それぞれ生成する主基板41のCPU51が、本発明の「第一作動制御手段」として機能する。第一通過領域192が、本発明の「第一領域」に相当する。第二通過領域193が、本発明の「第二領域」に相当する。第一非電動役物17が、本発明の「第一入賞口」に相当する。第二非電動役物18が、本発明の「第二入賞口」に相当する。第二電チュー13が、本発明の「第二作動入賞口」に相当する。第三電チュー14が、本発明の「第三作動入賞口」に相当する。図23のS211で第二電チュー開放コマンドを生成する主基板41のCPU51が、本発明の「第二作動制御手段」として機能する。図25のS276で第三電チュー開放コマンドを生成する主基板41のCPU51が、本発明の「第三作動制御手段」として機能する。
第一図柄作動ゲート11が、本発明の「第二通過口」に相当する。第一電チュー12が、本発明の「第四作動入賞口」に相当する。図20のS91で第一電チュー開放コマンドを生成する主基板41のCPU51が、本発明の「第四作動制御手段」として機能する。第一パターンP1が、本発明の「第一パターン」に相当する。第二パターンP2が、本発明の「第二パターン」に相当する。図21のS123で第四変動パターン指定コマンドを、S133で第四普通図柄停止コマンドを、それぞれ生成する主基板41のCPU51が、本発明の「図柄制御手段」として機能する。当たりショート変動の変動パターンに基づく第四普通図柄の変動時間が、本発明の「第一変動時間」に相当する。当たりロング変動の変動パターンに基づく第四普通図柄の変動時間が、本発明の「第二変動時間」に相当する。RUSH遊技の実行に必要な時間が、本発明の「必要時間」に相当する。
本発明は、以上詳述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能である。例えば、第四図柄作動ゲート15に替えて、第四普通図柄の作動口として機能する入賞口が設けられてもよい。この場合、第四普通図柄の作動口として機能する入賞口が、本発明の「第一通過口」に相当する。また、第一図柄作動ゲート11に替えて、第一普通図柄の作動口として機能する入賞口が設けられてもよい。この場合、第一普通図柄の作動口として機能する入賞口が、本発明の「第二通過口」に相当する。
パチンコ機1は、第一パターンP1及び第二パターンP2以外の電チュー開放パターンに対応する第四普通当たり種別を、第四普通図柄決定テーブルに設定してもよい。例えば、第二パターンP2の後半5回の第四電チュー16の開放のみを行う電チュー開放パターンが、第二パターンP2に代えて、又は第一パターンP1と第二パターンP2とに加えて設けられてもよい。パチンコ機1は、電チュー開放パターンの組合せを変化させることで、大当たり遊技を多様化できる。
第二パターンP2と振分シャッタ動作パターンとの組合せでは、第四普通当たり遊技の前半5回の第四電チュー16の開放において第四電チュー16へ入賞した遊技球が主に振分流路19の第一通過領域192を通過する。また、第四普通当たり遊技の後半5回の第四電チュー16の開放において第四電チュー16へ入賞した遊技球が主に振分流路19の第二通過領域193を通過する。この他、第四普通当たり遊技の前半に第四電チュー16へ入賞した遊技球が主に第二通過領域193を通過し、第四普通当たり遊技の後半に第四電チュー16へ入賞した遊技球が主に第一通過領域192を通過するように構成されていてもよい。また、第四普通当たり遊技中に第四電チュー16へ順次入賞した遊技球が、第一通過領域192及び第二通過領域193を交互に通過するように、電チュー開放パターンと振分シャッタ動作パターンとの組合せが設けられていてもよい。
各電チュー開放パターンにおいて第四電チュー16が開放される回数は、上記実施形態に限らず、任意の回数が設定されてもよい。非電動役物の単位賞球数は、それぞれ同じであっても異なっていてもよい。
第四普通当たり種別として第四普通当たりAが決定された場合にも、当たりロング変動の変動パターンが決定されてもよい。第四普通当たり種別として第四普通当たりBが決定された場合に、当たりロング変動のみが決定され、当たりショート変動が決定されない構成であってもよい。
上記実施形態では、すべての電チュー及び非電動役物が、右打ちされた遊技球が入賞しやすい位置に配置されている。この点、電チュー及び非電動役物のうち少なくともいずれかが、右打ちされた遊技球が入賞しやすい位置に配置されていればよい。例えば、左打ちされた遊技球が入賞しやすい位置に第一電チュー12が配置され、その他の電チュー及び非電動役物が右打ちされた遊技球が入賞しやすい位置に配置されていてもよい。この場合、初当たり遊技において、第一普通当たり遊技が終了するまでは左打ちで遊技が進行される。第一普通当たり遊技において開放した第一電チュー12へ遊技球が入賞することに起因して、第二普通当たり遊技が行われる。第二普通当たり遊技では第二電チュー13が開放されるので、以降の遊技が右打ちで進行される。この場合であっても、右打ちされた遊技球が第四図柄作動ゲート15を通過しうるので、初当たり遊技に引き続いて連荘当たり遊技が行われ得る。
請求項、明細書及び図面に記載される全ての要素(例えば、第一作動入賞口、第一領域、第二領域等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、前記要素につけられた名称(要素名)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。従って、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「第一作動入賞口」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。更には、上記全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、何れも当業者であれば容易に考えられる事項であり、敢えて明細書等において全パターンを記載しなくても何れのパターンも想定範囲内であることは明らかであることから、特許請求の範囲等においてそれらを明確に除外している旨の記載がない限りは、それら全てについて本発明に係る権利範囲に含まれることは言うまでもない。従って、その程度の範囲内での構成上の差異を、本実施例に記載がなされていないことを理由に遊技機に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはあたらない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
1 パチンコ機
11 第一図柄作動ゲート
12 第一電チュー
13 第二電チュー
14 第三電チュー
15 第四図柄作動ゲート
16 第四電チュー
17 第一非電動役物
18 第二非電役物
41 主基板
51 CPU
52 RAM
53 ROM
192 第一通過領域
193 第二通過領域

Claims (4)

  1. 遊技球が通過する第一通過口と、
    遊技球が入賞困難又は入賞不能な第一状態、及び、前記第一状態よりも遊技球が入賞容易な第二状態に相互に作動可能に構成された第一作動入賞口と、
    前記第一通過口を遊技球が通過することに起因して、前記第一作動入賞口を前記第一状態から前記第二状態に作動させる第一作動制御手段と、
    前記第一作動入賞口に入賞した遊技球が通過可能な第一領域及び第二領域と、
    遊技球が前記第一領域を通過した場合に前記第一状態から前記第二状態に作動する第一入賞口と、
    遊技球が前記第二領域を通過した場合に前記第一状態から前記第二状態に作動する第二入賞口と、
    前記第一状態及び前記第二状態に相互に作動可能に構成された第二作動入賞口及び第三作動入賞口と、
    前記第二入賞口に遊技球が入賞することに起因して、前記第二作動入賞口を前記第一状態から前記第二状態に作動させる第二作動制御手段と、
    前記第二作動入賞口に遊技球が入賞することに起因して、前記第三作動入賞口を前記第一状態から前記第二状態に作動させる第三作動制御手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技球が通過する第二通過口と、
    前記第一状態及び前記第二状態に相互に作動可能に構成された第四作動入賞口と、
    前記第二通過口を遊技球が通過することに起因して、前記第四作動入賞口を前記第一状態から前記第二状態に作動させる第四作動制御手段とを備え、
    前記第二作動制御手段は、前記第四作動入賞口に遊技球が入賞することに起因して、前記第二作動入賞口を前記第一状態から前記第二状態に作動させ、
    前記第一通過口は、前記第二作動入賞口及び前記第三作動入賞口のうち少なくともいずれかに向けて流下する遊技球が通過可能な位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第一作動制御手段は、前記第一作動入賞口へ入賞した遊技球が前記第二領域よりも前記第一領域を通過しやすい第一パターン、及び前記第一作動入賞口へ入賞した遊技球が前記第一領域及び前記第二領域の双方を通過しやすい第二パターンとの少なくともいずれかで、前記第一作動入賞口を作動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 遊技球が前記第一通過口を通過することに起因して図柄の変動を開始し、所定の変動時間の経過に応じて前記図柄を所定の組合せで停止する図柄制御手段を備え、
    前記第一作動制御手段は、前記図柄制御手段によって制御された前記図柄が特定の組合せで停止した場合に前記第一作動入賞口を作動させ、
    前記図柄制御手段によって前記図柄が前記特定の組合せで停止される場合における前記図柄の変動時間は、第一変動時間と第二変動時間とを含み、
    前記第一変動時間は、前記第二作動制御手段による前記第二作動入賞口の作動及び当該第二作動入賞口の作動に応じて前記第二作動入賞口に遊技球が入賞することに起因する前記第三作動制御手段による前記第三作動入賞口の作動に必要な時間である必要時間よりも短い時間であり、
    前記第二変動時間は、前記必要時間以上の時間であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
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