JP2018201336A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも高効率で信頼性の高い電力変換装置を提供すること。【解決手段】電力変換回路は、メインスイッチング素子及びサブスイッチング素子を備えている。メインスイッチング素子はダイオード部分を有している。サブスイッチング素子は、メインスイッチング素子と相補的にオンオフされることで同期整流動作を実現するように設けられている。制御部は、入出力電力に対応する特性値が所定値を超える場合にメインスイッチング素子とサブスイッチング素子とを相補的にオンオフさせることで同期整流動作を実行し、所定値以下である場合にメインスイッチング素子又はサブスイッチング素子をオフに保持することで同期整流動作を停止させる。【選択図】図2

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
この種の装置として、例えば、特開2011−19358号公報に開示されたものが知られている。かかる公報に開示された装置は、パワースイッチング素子(半導体スイッチング素子)におけるオン動作を、より適切に行うことができるように構成されている。なお、かかるパワースイッチング素子としては、スーパージャンクション構造を有するMOSFET等を用いることが可能である。
特開2011−19358号公報
ところで、周知の通り、電力変換装置に用いられるパワースイッチング素子は、ダイオード部分(ダイオード成分とも称され得る)を有するものであることが多い。かかるダイオード部分は、例えば、MOSFETにおける寄生ダイオード成分として内在的に形成されたものであり得る。あるいは、かかるダイオード部分は、例えば、IGBT等のMOSゲート構造トランジスタに対して並列に接続された付加的なフリーホイールダイオードとして設けられ得る。
ここで、上述のようなダイオード部分に一旦電流が流れると、当該電流の通流終了時にリカバリ電流が発生する。このリカバリ電流が発生すると、これに伴って、スイッチング損失等が発生する。また、リカバリ電流による急峻な電流変化di/dtに伴い、スイッチング素子にサージ電圧が発生し、素子が破壊する場合もある。本発明は、上記に例示した事情等に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明は、従来よりも高効率で信頼性の高い電力変換装置を提供するものである。
本発明の電力変換装置は、電力変換回路と、制御部と、を備えている。前記電力変換回路は、半導体スイッチング素子である、メインスイッチング素子及びサブスイッチング素子を備えている。前記メインスイッチング素子は、ダイオード部分を有している。前記サブスイッチング素子は、前記メインスイッチング素子と相補的にオンオフされることで、同期整流動作を実現するように設けられている。前記制御部は、前記メインスイッチング素子及び前記サブスイッチング素子のオンオフ動作を制御するように設けられている。
本発明の特徴は、前記制御部が、入出力電力に対応する特性値が所定値を超える(あるいは前記所定値以上である)場合に前記メインスイッチング素子と前記サブスイッチング素子とを相補的にオンオフさせることで前記同期整流動作を実行させ、前記特性値が前記所定値以下(あるいは未満)である場合に前記メインスイッチング素子又は前記サブスイッチング素子をオフに保持することで前記同期整流動作を停止させるようになっていることにある。
かかる構成を有する、本発明の前記電力変換装置においては、前記特性値が前記所定値を超える(あるいは前記所定値以上である)場合には、前記メインスイッチング素子と前記サブスイッチング素子とが、相補的にオンオフされる。これにより、前記電力変換回路にて前記同期整流動作が実現(実行)される。一方、前記特性値が前記所定値以下(あるいは未満)である場合には、前記メインスイッチング素子又は前記サブスイッチング素子がオフに保持される。これにより、前記同期整流動作が停止する(禁止される)。
本発明の構成によれば、前記メインスイッチング素子の前記ダイオード部分における電流の通流が、良好に防止される。すると、かかるダイオード部分における電流の通流に起因するリカバリ電流の発生が、良好に防止される。したがって、本発明によれば、従来よりも高効率で信頼性の高い電力変換装置を提供することが可能になる。
本発明の一実施形態である電力変換装置の概略構成を示す図。 図1に示されている制御部におけるメインコントローラにて実現される内部的なロジック構成の概略を示す図。 図1及び図2に示されている本実施形態の構成による動作の様子を示すタイムチャート。 比較例の構成による動作の様子を示すタイムチャート。 比較例の構成による動作の様子を示す概略図。 図1及び図2に示されている本実施形態の構成による動作の様子を示す概略図。 図3に示されている動作例の一変形例を示すタイムチャート。 図3に示されている動作例の他の一変形例を示すタイムチャート。 図2に示されているロジック構成の一変形例を示す図。 図9に示されている構成による動作の様子を示すタイムチャート。 図1に示されている回路構成の一変形例を示す図。 図11に示されている構成による動作の様子を示すタイムチャート。
以下、本発明を具体化した一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、変形例は、当該実施形態の説明中に挿入されると首尾一貫した一実施形態の説明の理解が妨げられるので、末尾にまとめて記載されている。
<構成>
図1を参照すると、本発明の一実施形態としての電力変換装置10は、インバータ回路であって、交流電源11から入力された交流電力を直流電力に変換して、変換後の電力を直流負荷12に出力するように構成されている。この電力変換装置10は、電力変換回路13と制御部14とを備えている。
電力変換回路13には、一対の交流入力端子30a,30b(本発明の「一対の交流入出力端子」に相当する)と、一対の直流出力端子30c,30d(本発明の「一対の直流入出力端子」に相当する)と、が設けられている。そして、電力変換回路13は、一対の交流入力端子30a,30bを介して交流電源11に接続されるとともに、一対の直流出力端子30c,30dを介して直流負荷12に接続されている。
電力変換回路13における入力側、すなわち一対の交流入力端子30a,30b側には、フィルタ回路31が設けられている。フィルタ回路31は、リアクトル31a,31bと、コンデンサ31cと、によって構成されている。リアクトル31aは、交流入力端子30aに接続されている。リアクトル31bは、交流入力端子30bに接続されている。
コンデンサ31cは、一対の交流入力端子30a,30bの間に設けられている。すなわち、コンデンサ31cは、交流入力端子30aとリアクトル31aとの間の位置と、交流入力端子30bとリアクトル31bとの間の位置と、を接続(短絡)するように設けられた電力ラインに介装されている。
電力変換回路13における出力側、すなわち一対の直流出力端子30c,30d側には、平滑コンデンサ32、及びスイッチング素子33〜36が設けられている。平滑コンデンサ32は、一対の直流出力端子30c,30dの間に設けられている。すなわち、平滑コンデンサ32は、直流出力端子30cに接続された電力ラインと、直流出力端子30dに接続された電力ラインと、を接続(短絡)するように設けられた電力ラインに介装されている。
スイッチング素子33〜36は、MOSゲート構造を有する半導体スイッチング素子であって、フィルタ回路31と平滑コンデンサ32との間に設けられている。本実施形態においては、スイッチング素子33〜36は、いわゆる「パワーMOSFET」であって、その内部に寄生ダイオード成分を有している。以下、スイッチング素子33,34,35及び36における、トランジスタ動作部分をそれぞれスイッチング部分Q1,Q2,Q3及びQ4と称し、寄生ダイオード成分をそれぞれダイオード部分D1,D2,D3及びD4と称することがある。
本発明の「第一スイッチング素子」に相当するスイッチング素子33は、Nチャンネル型のMOSFETであって、ドレインが直流出力端子30cに接続されている。本発明の「第二スイッチング素子」に相当するスイッチング素子34は、Nチャンネル型のMOSFETであって、ソースが直流出力端子30dに接続されている。スイッチング素子33のソースは、スイッチング素子34のドレインに接続されている。このようにして、スイッチング素子33及び34は、一対の直流出力端子30c,30d間にて直列接続されている。
本発明の「第三スイッチング素子」に相当するスイッチング素子35は、Nチャンネル型のMOSFETであって、ドレインが直流出力端子30cに接続されている。本発明の「第四スイッチング素子」に相当するスイッチング素子36は、Nチャンネル型のMOSFETであって、ソースが直流出力端子30dに接続されている。スイッチング素子35のソースは、スイッチング素子36のドレインに接続されている。このようにして、スイッチング素子35及び36は、一対の直流出力端子30c,30d間にて直列接続されている。また、スイッチング素子33及び34の直列接続体と、スイッチング素子35及び36の直列接続体とが、並列に設けられている。
スイッチング素子33とスイッチング素子34との接続部は、フィルタ回路31におけるリアクトル31aを介して、交流入力端子30aに接続されている。同様に、スイッチング素子35とスイッチング素子36との接続部は、フィルタ回路31におけるリアクトル31bを介して、交流入力端子30bに接続されている。
本実施形態においては、「メインスイッチング素子」に相当する、下アーム側のスイッチング素子34及び36は、スーパージャンクション構造を有するMOSFETである。これらスイッチング素子34及び36は、一対の直流出力端子30c,30d間の出力電圧である直流電圧が所望値となるようなオンデューティ比でPWM制御されるように設けられている。一方、「サブスイッチング素子」に相当する、上アーム側のスイッチング素子33及び35は、スーパージャンクション構造を有さない通常型(シリコン型あるいはシリコンカーバイド型)のMOSFETである。これらスイッチング素子33及び35は、スイッチング素子34及び36と相補的にオンオフされることで、電力変換回路13にて同期整流動作を実現可能に設けられている。
制御部14は、スイッチング素子33〜36のオンオフ動作を制御するように設けられている。具体的には、制御部14は、メインコントローラ40と、交流入力電圧センサ47と、直流出力電圧センサ48と、リアクトル電流センサ49と、を備えている。リアクトル電流センサはスイッチング素子Q2の電流センサとスイッチング素子Q4の電流センサで代用されることもある。
メインコントローラ40は、いわゆるマイクロコンピュータであって、CPUやメモリ等を備えている。このメインコントローラ40は、スイッチング素子33〜36の制御信号であるゲート信号(ゲート端子入力信号)を、交流入力電圧センサ47、直流出力電圧センサ48、及びリアクトル電流センサ49の出力等に基づいて生成するように設けられている。
本発明の「交流電圧検出部」を構成する交流入力電圧センサ47は、一対の交流入力端子30a,30b間の交流電圧(以下「入力電圧Vac」と称する)に対応する出力を生じるように設けられている。本発明の「直流電圧検出部」を構成する直流出力電圧センサ48は、一対の直流出力端子30c,30d間の直流電圧(以下「出力電圧Vo」と称する)に対応する出力を生じるように設けられている。
本発明の「電流検出部」を構成するリアクトル電流センサ49は、リアクトル電流(リアクトル31bを通流する電流)iLに対応する出力を生じるように設けられている。なお、以下、リアクトル電流について、その振幅をILと表記し、位相θを加味した正味の電流をiLと表記する。すなわち、iL、IL及びθについて、以下の式が成立するものとする。なお,スイッチングに伴うリプル電流は加味していない。
iL=IL・sinθ
制御部14は、入出力電力に対応する特性値が所定値を超える(あるいは所定値以上である)場合にスイッチング素子33及び35とスイッチング素子34及び36とを相補的にオンオフさせることで、電力変換回路13にて同期整流動作を実現するようになっている。また、本実施形態においては、制御部14は、上述の特性値が所定値以下(あるいは未満)である場合に、スイッチング素子33及び35をオフに保持することで、同期整流動作を停止させるようになっている。
さらに、本実施形態においては、制御部14は、上述の特性値としての入力電圧Vac(交流入力電圧センサ47による検出値)に基づいて、上述の同期整流動作の有無の切換を行うようになっている。以下、かかる動作に対応する、メインコントローラ40の内部ロジック構成について、図2を参照しつつ説明する。図2に示されているように、メインコントローラ40は、第一制御器411と、位相処理部412と、第二制御器413と、絶対値処理部414と、PWM信号生成部415と、極性判定部416と、同期整流停止判定部417と、ON/OFF信号生成回路420と、を備えている。
第一制御器411は、いわゆる周知のPI制御器であって、出力電圧Voの目標値である指令値Vo*(電力変換装置10を搭載する車両等の運転状態等に応じて、メインコントローラ40にて生成され又は外部装置からメインコントローラ40に送信されるものとする)と、直流出力電圧センサ48による出力電圧Voの検出値と、の偏差に基づいて、電流基準値IL*を出力するように設けられている。具体的には、第一制御器411の入力側には、指令値Vo*と、出力電圧Voの検出値と、の偏差を算出して出力する減算器418aが設けられている。すなわち、減算器418aは、上述の偏差を、第一制御器411に入力するようになっている。
位相処理部412は、入力電圧Vacの位相θに関する値であるABS(sinθ)、すなわちsinθの絶対値を出力するようになっている。この位相処理部412は、いわゆるフィードフォワード要素として設けられている。具体的には、第一制御器411の出力と、位相処理部412の出力とは、乗算器418bによって乗算されるようになっている。すなわち、乗算器418bは、電流基準値IL*と、位相処理部412からの出力であるABS(sinθ)と、の積であるABS(iL*)を算出して出力するようになっている。ここで、ABS(iL*)は、電流目標値iL*(リアクトル電流iLの目標値)の絶対値である。
第二制御器413は、いわゆる周知のPI制御器であって、リアクトル電流センサ49によるリアクトル電流の検出値iLと、上述の電流基準値IL*と、に基づいて、後述するPWM信号の生成のための制御量を出力するように設けられている。具体的には、第一制御器411と第二制御器413との間には、上述の乗算器418bとともに、減算器418cが設けられている。減算器418cは、電流基準値IL*の絶対値ABS(iL*)と、リアクトル電流の検出値iLの絶対値ABS(iL)と、の偏差diLを算出して、かかる偏差diLを第二制御器413に入力するようになっている。
絶対値処理部414は、入力電圧Vacの絶対値であるABS(Vac)を算出し出力するように設けられている。PWM信号生成部415は、PWM信号を生成し出力するように設けられている。ここで、「PWM信号」とは、スイッチング素子34及び36をPWM制御して出力電圧Voを目標値(指令値Vo*)に一致させるべく制御するために、これらスイッチング素子34及び36のゲートに向けて出力される信号である。
具体的には、第二制御器413とPWM信号生成部415との間には、減算器418d及び乗算器418eが設けられている。減算器418dは、第二制御器413の出力である上述の制御量と、絶対値処理部414の出力であるABS(Vac)と、の偏差を算出し出力するようになっている。乗算器418eは、減算器418dの出力に出力電圧Vo(直流出力電圧センサ48による検出値)の逆数を乗算して規格化し、得られた値(1−Dに相当する:Dはオンデューティ比である)をPWM信号生成部415に入力するようになっている。そして、PWM信号生成部415は、オンデューティ比Dに対応するPWM信号を生成し出力するようになっている。
極性判定部416は、入力電圧Vacの極性に応じた出力を生じるように設けられている。具体的には、極性判定部416は、入力電圧Vacの極性が+である場合に「0」を、−である場合に「1」を出力するようになっている。同期整流停止判定部417は、入力電圧Vacの絶対値であるABS(Vac)が所定値Vrefを超える場合に同期整流動作を許可する信号「1」を出力する一方、所定値Vref以下である場合に同期整流動作を停止する信号「0」を出力するようになっている。
ON/OFF信号生成回路420は、PWM信号生成部415、極性判定部416、及び同期整流停止判定部417の出力に基づいて、ゲート信号を生成し出力するように設けられている。このON/OFF信号生成回路420は、複数の論理ゲートから構成されている。具体的には、ON/OFF信号生成回路420は、オアゲート421,422と、ノットゲート423,424,及び425と、アンドゲート426,427と、を備えている。
オアゲート421,422の一方の入力端子は、PWM信号生成部415からの出力であるPWM信号が入力されるようになっている。オアゲート421の他方の入力端子は、極性判定部416からの出力信号が入力されるようになっている。オアゲート422の他方の入力端子は、極性判定部416からの出力をノットゲート423で反転したものが入力されるようになっている。
オアゲート421の出力端子は、スイッチング素子34(スイッチング部分Q2)のゲートに接続されている。同様に、オアゲート422の出力端子は、スイッチング素子36(スイッチング部分Q4)のゲートに接続されている。
アンドゲート426の一方の入力端子は、オアゲート421の出力がノットゲート424によって反転されたものが入力されるようになっている。同様に、アンドゲート427の一方の入力端子は、オアゲート422の出力がノットゲート425によって反転されたものが入力されるようになっている。これに対し、アンドゲート426,427の他方の入力端子は、同期整流停止判定部417からの出力信号が入力されるようになっている。
アンドゲート426の出力端子は、スイッチング素子33(スイッチング部分Q1)のゲートに接続されている。同様に、アンドゲート427の出力端子は、スイッチング素子35(スイッチング部分Q3)のゲートに接続されている。
<動作>
本実施形態の構成は、上述のように、スーパージャンクション構造を有するMOSFET(スイッチング素子34,36)と通常型(シリコン型あるいはシリコンカーバイド型)のMOSFET(スイッチング素子33,35)とによる「ハイブリッド構成」を有している。スーパージャンクション構造を有するMOSFETは、シリコンカーバイド型よりも安価であるとともに、シリコン型(D−MOSFET)よりもオン抵抗が低い等のために低損失化に有効である。したがって、本実施形態のような「ハイブリッド構成」によれば、高効率化と低損失化とが良好に達成可能である。
一方、スーパージャンクション構造を有するMOSFETは、寄生ダイオード成分におけるリカバリ電流が大きくなりやすい。そこで、本実施形態の動作は、かかる「ハイブリッド構成」の電力変換回路13において、リアクトル電流iLを不連続モードとするスイッチング制御を行うことで、スーパージャンクション構造を有する下アーム側のスイッチング素子34及び36のダイオード部分D2及びD4におけるリカバリ電流の発生を防止するものである。
以下、本実施形態の構成における動作及び作用・効果について、図1及び図2に加えて、図3〜図6を用いて説明する。
第一制御器411は、出力電圧Voの目標値である指令値Vo*と、直流出力電圧センサ48による出力電圧Voの検出値と、の偏差に基づいて、PI制御により電流基準値IL*を出力する。第二制御器413は、リアクトル電流センサ49によるリアクトル電流の検出値iLと、電流基準値IL*と、に基づいて、PI制御により上述の制御量を出力する。
PWM信号生成部415は、第二制御器413から出力された上述の制御量に基づいて、上述のPWM信号を生成し出力する。このPWM信号は、オアゲート421及び422における一方の入力端子に入力される。
一方、極性判定部416は、入力電圧Vacの極性に応じて、「0」又は「1」の信号(極性信号)を出力する。この極性信号は、オアゲート421における他方の入力端子に入力される。また、この極性信号がノットゲート423で反転されたものが、オアゲート422における他方の入力端子に入力される。
このため、図3における「Q2」のタイムチャートに示されているように、オアゲート421における他方の入力端子に「0」が入力されると、かかるオアゲート421の出力、すなわち、スイッチング素子34(スイッチング部分Q2)のゲート信号は、一方の入力端子への入力である上述のPWM信号に対応したものとなる。これに対し、オアゲート421における他方の入力端子に「1」が入力されると、かかるオアゲート421の出力、すなわち、スイッチング素子34(スイッチング部分Q2)のゲート信号は、一方の入力端子への入力である上述のPWM信号にかかわらず、「1」に張り付いたものとなる。
オアゲート422の出力及びスイッチング素子36(スイッチング部分Q4)のゲート信号についても、上述と同様であるが、オアゲート421の出力及びスイッチング素子34(スイッチング部分Q2)のゲート信号と半周期ずれたものとなる(図3における「Q4」のタイムチャート参照)。このようにして、下アーム側のスイッチング素子34とスイッチング素子36とが、上述の極性信号に応じて、交互にPWM駆動される。
次に、スイッチング素子33(スイッチング部分Q1)及びスイッチング素子35(スイッチング部分Q3)のゲート信号について説明する。入力電圧Vac(交流入力電圧センサ47による検出値)の絶対値が所定値Vrefを超える場合には、同期整流停止判定部417から、同期整流動作を許可する信号「1」(同期整流許可信号)が出力される。一方、入力電圧Vacの絶対値が所定値Vref以下である場合には、同期整流停止判定部417から、同期整流動作を停止する信号「0」(同期整流停止信号)が出力される。
アンドゲート426の一方の入力端子には、オアゲート421の出力がノットゲート424によって反転されたものが入力される。同様に、アンドゲート427の一方の入力端子には、オアゲート422の出力がノットゲート425によって反転されたものが入力される。さらに、アンドゲート426,427の他方の入力端子には、入力電圧Vacの絶対値が所定値Vref以下であるか否かに応じて、同期整流停止判定部417から出力された同期整流許可信号又は同期整流停止信号が入力される。
同期整流許可信号すなわち「1」が入力された場合、アンドゲート426は、オアゲート421の出力がノットゲート424によって反転されたものに対応する信号を、スイッチング素子33(スイッチング部分Q1)のゲート信号として出力する。この場合、上アーム側のスイッチング素子33は、これと直列に接続された下アーム側のスイッチング素子34と相補的にオンオフされる。これにより、同期整流動作が実現される。
一方、同期整流停止信号すなわち「0」が入力された場合、アンドゲート426の出力は、ノットゲート424からの出力値によらず、「0」に保持される。よって、上アーム側のスイッチング素子33は、オフに保持される。すなわち、この場合、同期整流動作は停止する。
このように、本実施形態においては、入力電圧Vacの絶対値が所定値Vref以下である場合に、上アーム側のスイッチング素子33(スイッチング部分Q1)及びスイッチング素子35(スイッチング部分Q3)をオフに保持することで、同期整流動作が停止される(図3における1点鎖線の領域参照)。これに対し、比較例としての従来の制御動作においては、入力電圧Vacの大きさにかかわらず常時、同期整流動作が行われる。
図5は、図4における最も左側の1点鎖線の領域でのスイッチング状態及びリアクトル電流の様子を示す。同様に、図6は、図3における最も左側の1点鎖線の領域でのスイッチング状態及びリアクトル電流の様子を示す。
図5に示されているように、比較例としての従来の制御動作においては、入力電圧Vacのゼロクロス近傍領域にて、リアクトル電流iLの極性が反転する期間が生じる。すると、上アーム側のスイッチング素子33(スイッチング部分Q1)がオンからオフに転じた図中「mode5」の領域にて、下アーム側のスイッチング素子34におけるダイオード部分D2に電流が通流する。この結果、かかるダイオード部分D2の電流の通流終了時に、リカバリ電流が発生する。かかるリカバリ電流に起因して、スイッチング損失等の不具合が発生してしまう。
この点、本実施形態においては、図6に示されているように、入力電圧Vacのゼロクロス近傍領域にて、上アーム側のスイッチング素子33(スイッチング部分Q1)がオフに保持される。すると、リアクトル電流iLの通流状態は、極性反転のない不連続モード(断続モード)となる。これにより、下アーム側のスイッチング素子34のダイオード部分D2における電流の通流が、良好に防止される。したがって、上述のようなリカバリ電流、及びこれに起因するスイッチング損失等の不具合の発生が、良好に防止される。
特に、上述の通り、本実施形態の構成によれば、ダイオード部分D2,D4におけるリカバリ電流が大きくなりやすい、スーパージャンクション構造を有するMOSFETである、下アーム側のスイッチング素子34,36において、リカバリ電流の発生が良好に防止される。したがって、本実施形態の構成によれば、「ハイブリッド構成」の電力変換回路13を有する電力変換装置10を、従来よりも高効率、且つ可及的に簡略な構成で、良好に動作させることが可能になる。
<変形例>
以下、代表的な変形例について、幾つか例示する。以下の変形例の説明において、上述の実施形態にて説明されているものと同様の構成及び機能を有する部分に対しては、上述の実施形態と同様の符号が用いられ得るものとする。そして、かかる部分の説明については、技術的に矛盾しない範囲内において、上述の実施形態における説明が適宜援用され得るものとする。もっとも、言うまでもなく、変形例とて、以下に列挙されたものに限定されるものではない。また、上述の実施形態の一部、及び、複数の変形例の全部又は一部が、技術的に矛盾しない範囲内において、適宜、複合的に適用され得る。
図2に示されている第一制御器411や第二制御器413は、PI制御器に限定されない。例えば、第一制御器411や第二制御器413として、PID制御器その他任意のフィードバック制御器が、良好に用いられ得る。あるいは、第一制御器411や第二制御器413として、ロバスト制御やH∞制御におけるコントローラも利用可能である。
図7に示されているように、上アーム側のスイッチング素子33,35がオフに保持される際に、下アーム側のスイッチング素子34,36もオフされてもよい。あるいは、図8に示されているように、入力電圧Vacのゼロクロス近傍領域にて、上アーム側のスイッチング素子33,35(スイッチング部分Q1,Q3)に代えて、下アーム側のスイッチング素子34,36(スイッチング部分Q2,Q4)がオフに保持されることで、同期整流停止が行われてもよい。
上述の実施形態においては、本発明の「特性値」として、入力電圧Vac(交流入力電圧センサ47による検出値)の絶対値が用いられていたが、本発明はこれに限定されない。すなわち、例えば、本発明の「特性値」として、リアクトル電流iLあるいはこれに関連する値が用いられてもよい。
具体的には、例えば、図9に示されているように、入力電圧Vac(交流入力電圧センサ47による検出値)に代えて、第一制御器411からの出力である電流基準値IL*が、同期整流停止判定部417に入力されるように、メインコントローラ40が構成されていてもよい。かかる構成においては、図10に示されているように、第一制御器411からの出力である電流基準値IL*が所定値Iref以下である場合に、同期整流が停止される。
上述の実施形態等においては、下アーム側のスイッチング素子34,36が「メインスイッチング素子」であったが、これに代えて、上アーム側のスイッチング素子33,35が「メインスイッチング素子」であってもよい。この場合、下アーム側のスイッチング素子34,36に代えて、上アーム側のスイッチング素子33,35が、スーパージャンクション構造を有するMOSFETとなる。また、この場合、図2や図4において、Q1とQ2とが入れ替えられるとともに、Q3とQ4とが入れ替えられる。
本発明は、上述の実施形態の電力変換回路13の構成に限定されない。すなわち、例えば、上述の実施形態においては、電力変換回路13は、いわゆる「インバータ」であったが、本発明はDC−DCコンバータ等に対しても、好適に適用可能である。
また、本発明は、図11に示されているような回路構成にも良好に適用され得る。この図11の構成においては、フィルタ回路31と、スイッチング素子33〜36からなるブリッジ回路と、の間に、スイッチング素子37,38が設けられている。
かかる構成においては、本発明の「サブスイッチング素子」に相当するスイッチング素子33〜36は、スーパージャンクション構造を有さない通常型(シリコン型あるいはシリコンカーバイド型)のMOSFETである。これに対し、本発明の「メインスイッチング素子」に相当するスイッチング素子37,38は、スーパージャンクション構造を有するMOSFETである。スイッチング素子37は、スイッチング部分Q5とダイオード部分D5とを有している。スイッチング素子38は、スイッチング部分Q6とダイオード部分D6とを有している。
スイッチング素子37は、Nチャンネル型のMOSFETであって、ドレインが交流入力端子30a側に接続されている。スイッチング素子38は、Nチャンネル型のMOSFETであって、ドレインが交流入力端子30b側に接続されている。スイッチング素子37のソースとスイッチング素子38のソースとは短絡されている。
図12に示されているように、本変形例の構成においては、スイッチング素子37(スイッチング部分Q5)及びスイッチング素子38(スイッチング部分Q6)が、PWM信号により駆動される。
一方、スイッチング素子33〜36は、上述の実施形態と同様に、入力電圧Vac(交流入力電圧センサ47による検出値)の絶対値が所定値Vrefを超える場合には、スイッチング素子37,38と相補的にオンオフ動作するように制御される。このとき、スイッチング素子33(スイッチング部分Q1)及びスイッチング素子36(スイッチング部分Q4)と、スイッチング素子34(スイッチング部分Q2)及びスイッチング素子35(スイッチング部分Q3)とが、入力電圧Vacの極性に応じて択一的に駆動される。これに対し、入力電圧Vacの絶対値が所定値Vref以下である場合には、スイッチング素子33〜36がオフに保持される。これにより、同期整流動作が停止される。
上記の説明において、「〜以下」と「〜未満」とは置換可能である。同様に、「〜を超える」と「〜以上」とは置換可能である。
その他、特段に言及されていない変形例についても、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において、本発明の技術的範囲に含まれることは当然である。また、本発明の課題を解決するための手段を構成する各要素における、作用・機能的に表現されている要素は、上述の実施形態や変形例にて開示されている具体的構成及びその均等物の他、当該作用・機能を実現可能ないかなる構成をも含む。
10…電力変換装置、13…電力変換回路、14…制御部、30a…交流入力端子、30b…交流入力端子、30c…直流出力端子、30d…直流出力端子、31…フィルタ回路、31a…リアクトル、31b…リアクトル、31c…コンデンサ、32…平滑コンデンサ、33…スイッチング素子、34…スイッチング素子、35…スイッチング素子、36…スイッチング素子、37…スイッチング素子、38…スイッチング素子、40…メインコントローラ、47…交流入力電圧センサ、48…直流出力電圧センサ、49…リアクトル電流センサ、411…第一制御器、413…第二制御器、415…PWM信号生成部、417…同期整流停止判定部。
本発明の開示の1つは、ダイオード部分を有する半導体スイッチング素子である2つのメインスイッチング素子と、半導体スイッチング素子である2つのサブスイッチング素子と、を備えた、電力変換回路(13)と、メインスイッチング素子及びサブスイッチング素子のオンオフ動作を制御するように設けられた、制御部(14)と、を備えた、電力変換装置(10)であって、2つのメインスイッチング素子のうちの一方と、2つのサブスイッチング素子のうちの一方とが一対の直流入出力端子の間で直列接続され、2つのメインスイッチング素子のうちの他方と、2つのサブスイッチング素子のうちの他方とが一対の直流入出力端子の間で直列接続され、2つのメインスイッチング素子それぞれが一対の直流入出力端子のうちの一方に接続され、2つのサブスイッチング素子それぞれが一対の直流入出力端子のうちの他方に接続され、制御部は、入力電圧又は入力電流の絶対値が所定値を超える場合に、直列接続された1つのメインスイッチング素子と1つのサブスイッチング素子とを相補的にオンオフさせるとともに、残りの1つのメインスイッチング素子と1つのサブスイッチング素子のうちの一方をオフにして他方をオンにすることで同期整流動作を実行させ、入力電圧又は入力電流の絶対値が所定値以下である場合に2つのメインスイッチング素子又は2つのサブスイッチング素子をオフに保持することで同期整流動作を停止させるようになっている。
本発明の開示の1つは、ダイオード部分を有する半導体スイッチング素子である2つのメインスイッチング素子(37,38)と、半導体スイッチング素子である4つのサブスイッチング素子(33〜36)と、を備えた、電力変換回路(13)と、メインスイッチング素子及びサブスイッチング素子のオンオフ動作を制御するように設けられた、制御部(14)と、を備えた、電力変換装置(10)であって、2つのメインスイッチング素子が一対の交流入出力端子の間で直列接続され、4つのサブスイッチング素子のうちの2つが一対の直流入出力端子の間で直列接続され、残り2つが一対の直流入出力端子の間で直列接続され、4つのサブスイッチング素子のうちの直列接続された2つのサブスイッチング素子の間の接続部に一対の交流入出力端子のうちの一方が接続され、残りの直列接続された2つのサブスイッチング素子の間の接続部に一対の交流入出力端子のうちの他方が接続され、制御部は、入力電圧又は入力電流の絶対値が所定値を超える場合に、2つのメインスイッチング素子と、4つのサブスイッチング素子のうちの一対の直流入出力端子のうちの一方と一対の交流入出力端子のうちの一方とに接続された1つのサブスイッチング素子および一対の直流入出力端子のうちの他方と一対の交流入出力端子のうちの他方とに接続された1つのサブスイッチング素子とを相補的にオンオフさせるとともに、残りの2つのサブスイッチング素子をオフにすることで同期整流動作を実行させ、入力電圧又は入力電流の絶対値が所定値以下である場合に4つのサブスイッチング素子をオフに保持することで同期整流動作を停止させるようになっている。
かかる構成を有する、本発明の前記電力変換装置においては、入力電圧又は入力電流の絶対値が前記所定値を超える(あるいは前記所定値以上である)場合には、前記メインスイッチング素子と前記サブスイッチング素子とが、相補的にオンオフされる。これにより、前記電力変換回路にて前記同期整流動作が実現(実行)される。一方、入力電圧又は入力電流の絶対値が前記所定値以下(あるいは未満)である場合には、前記メインスイッチング素子又は前記サブスイッチング素子がオフに保持される。これにより、前記同期整流動作が停止する(禁止される)。

Claims (6)

  1. ダイオード部分を有する半導体スイッチング素子である2つのメインスイッチング素子と、半導体スイッチング素子である2又は4つのサブスイッチング素子と、を備えた、電力変換回路(13)と、
    前記メインスイッチング素子及び前記サブスイッチング素子のオンオフ動作を制御するように設けられた、制御部(14)と、
    を備えた、電力変換装置(10)であって、
    各々の前記サブスイッチング素子は、前記メインスイッチング素子とそれぞれ直列接続されており、
    各々の前記サブスイッチング素子は、直列接続された前記メインスイッチング素子とそれぞれ相補的にオンオフされることで同期整流動作が実現され、
    前記制御部は、
    入力電圧又は入力電流の絶対値が所定値を超える場合に前記メインスイッチング素子と前記サブスイッチング素子とを相補的にオンオフさせることで前記同期整流動作を実行させ、前記入力電圧又は前記入力電流の絶対値が前記所定値以下である場合に前記メインスイッチング素子又は前記サブスイッチング素子をオフに保持することで前記同期整流動作を停止させるようになっていることを特徴とする、電力変換装置。
  2. 前記電力変換回路は、2つのサブスイッチング素子を有するものであって、
    一対の直流入出力端子のうちの一方に接続された半導体スイッチング素子である、第一スイッチング素子(33)と、
    前記第一スイッチング素子と、一対の前記直流入出力端子のうちの他方と、に接続された半導体スイッチング素子である、第二スイッチング素子(34)と、
    一対の前記直流入出力端子のうちの前記一方に接続された半導体スイッチング素子である、第三スイッチング素子(35)と、
    前記第三スイッチング素子と、一対の前記直流入出力端子のうちの前記他方と、に接続された半導体スイッチング素子である、第四スイッチング素子(36)と、
    を備え、
    前記第一スイッチング素子と前記第二スイッチング素子との直列接続体と、前記第三スイッチング素子と前記第四スイッチング素子との直列接続体とが、並列に設けられていて、
    前記第一スイッチング素子と前記第二スイッチング素子との接続部は、一対の交流入出力端子のうちの一方に接続され、
    前記第三スイッチング素子と前記第四スイッチング素子との接続部は、一対の前記交流入出力端子のうちの他方に接続され、
    前記第一スイッチング素子及び前記第三スイッチング素子は、前記メインスイッチング素子及び前記サブスイッチング素子のうちの一方であり、
    前記第二スイッチング素子及び前記第四スイッチング素子は、前記メインスイッチング素子及び前記サブスイッチング素子のうちの他方であることを特徴とする、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. ダイオード部分を有する半導体スイッチング素子である2つのメインスイッチング素子(34,36)と、半導体スイッチング素子である2つのサブスイッチング素子(33,35)と、を備えた、電力変換回路(13)と、
    前記メインスイッチング素子及び前記サブスイッチング素子のオンオフ動作を制御するように設けられた、制御部(14)と、
    を備えた、電力変換装置(10)であって、
    各々の前記サブスイッチング素子は、前記メインスイッチング素子とそれぞれ直列接続されており、
    各々の前記サブスイッチング素子は、直列接続された前記メインスイッチング素子とそれぞれ相補的にオンオフされることで同期整流動作が実現され、
    前記制御部は、
    入出力電力に対応する特性値が所定値を超える場合に前記メインスイッチング素子と前記サブスイッチング素子とを相補的にオンオフさせることで前記同期整流動作を実行させ、前記特性値が前記所定値以下である場合に前記メインスイッチング素子又は前記サブスイッチング素子をオフに保持することで前記同期整流動作を停止させ、
    前記電力変換回路は、
    一対の直流入出力端子のうちの一方に接続された半導体スイッチング素子である、第一スイッチング素子(33)と、
    前記第一スイッチング素子と、一対の前記直流入出力端子のうちの他方と、に接続された半導体スイッチング素子である、第二スイッチング素子(34)と、
    一対の前記直流入出力端子のうちの前記一方に接続された半導体スイッチング素子である、第三スイッチング素子(35)と、
    前記第三スイッチング素子と、一対の前記直流入出力端子のうちの前記他方と、に接続された半導体スイッチング素子である、第四スイッチング素子(36)と、
    を備え、
    前記第一スイッチング素子と前記第二スイッチング素子との直列接続体と、前記第三スイッチング素子と前記第四スイッチング素子との直列接続体とが、並列に設けられていて、
    前記第一スイッチング素子と前記第二スイッチング素子との接続部は、一対の交流入出力端子のうちの一方に接続され、
    前記第三スイッチング素子と前記第四スイッチング素子との接続部は、一対の前記交流入出力端子のうちの他方に接続され、
    前記第一スイッチング素子及び前記第三スイッチング素子は、前記メインスイッチング素子及び前記サブスイッチング素子のうちの一方であり、
    前記第二スイッチング素子及び前記第四スイッチング素子は、前記メインスイッチング素子及び前記サブスイッチング素子のうちの他方であり、
    前記電力変換回路における前記交流入出力端子側には、リアクトル(31a,31b)とコンデンサ(31c)とによって構成されたフィルタ回路(31)が設けられ、
    前記制御部は、
    一対の前記交流入出力端子間の交流電圧に対応する出力を生じるように設けられた、交流電圧検出部(47)と、
    一対の前記直流入出力端子間の直流電圧に対応する出力を生じるように設けられた、直流電圧検出部(48)と、
    前記リアクトルを通流する電流であるリアクトル電流に対応する出力を生じるように設けられた、電流検出部(49)と、
    を備え、前記特性値としての前記交流電圧又は前記リアクトル電流に基づいて前記電力変換回路の動作を制御することを特徴とする電力変換装置。
  4. 前記制御部は、
    前記特性値としての、前記交流電圧検出部による前記交流電圧の検出値に基づいて、前記電力変換回路の動作を制御することを特徴とする、請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御部は、
    当該電力変換装置の出力である前記直流電圧を所望値とするための指令値と、前記直流電圧検出部による前記直流電圧の検出値と、の偏差に基づいて、電流基準値を出力するように設けられたフィードバック制御器である、第一制御器(411)と、
    前記交流電圧の位相に対応する値と前記電流基準値とを乗算した値と、前記電流検出部による前記リアクトル電流の検出値と、に基づいて、前記メインスイッチング素子の制御信号を生成するための制御量を出力するように設けられたフィードバック制御器である、第二制御器(412)と、
    を備え、
    前記特性値としての前記電流基準値に基づいて、前記電力変換回路の動作を制御することを特徴とする、請求項3に記載の電力変換装置。
  6. 前記メインスイッチング素子は、スーパージャンクション構造を有するMOSFETであることを特徴とする、請求項1〜請求項5のうちのいずれか1項に記載の電力変換装置。
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