JP2018201062A - スピーカー駆動装置およびスピーカー駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スピーカーの特性に係わるパラメータの推定に要する制御負担を軽減し、スピーカーの駆動制御の応答性を高めることができ、外乱や環境変化等に応じてスピーカー特性を迅速に最適化することができるスピーカー駆動装置およびスピーカー駆動方法を提供する。
【解決手段】スピーカー駆動装置10は、スピーカー12に印加される電圧の電圧値および/またはスピーカー12に入力される電流の電流値を少なくとも検出可能な検出部14と、検出部14によって検出された電圧値および/または電流値に基づいてスピーカー12の特性に係わる複数のパラメータを周波数領域で推定する推定部18と、推定部18によって推定された複数のパラメータと入力信号とに基づいてスピーカー12を駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成部20と、を有して構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、スピーカーの特性に係わる複数のパラメータを推定してスピーカーの駆動制御を行うスピーカー駆動装置およびスピーカー駆動方法に関する。
従来、ダイナミック型スピーカーの特性をモデル化するためのパラメータとして、電気的要素、機械的要素、音響的要素等からなるTS(Thiele and Small)パラメータが広く知られている。このTSパラメータには、経時変化を伴うパラメータや非線形パラメータが含まれることから、これらのパラメータを経時変化や環境変化等に応じて変化させることでスピーカーの駆動制御を行う技術が数多く提案されている。
このような従来の技術の一つとして、TSパラメータのうちの電気的要素(電圧および電流)の測定値を拡張カルマンフィルタ推定器に印加することで、線形パラメータおよび非線形パラメータを推定してスピーカーの駆動制御を行うようにした音声信号処理方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−50106号公報
しかしながら、従来の音声信号処理方法は、時間領域においてTSパラメータの推定を行うため、推定に際して、モデル化誤差と観測誤差の事前情報と、状態推定値の初期値等の事前情報が必要で、不確定さがあることに加えて、初期値が収束性に大きな影響を与え、最悪の場合、応答が発散してしまうおそれがある。また、推定に要する制御負担が大きく、スピーカーの駆動制御の応答性の向上には限界があり、外乱や環境変化等に即座に対応することが難しいといった問題がある。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであって、スピーカーの特性に係わるパラメータの推定に要する制御負担を軽減し、スピーカーの駆動制御の応答性を高めることができ、外乱や環境変化等に応じてスピーカー特性を迅速に最適化することができるスピーカー駆動装置およびスピーカー駆動方法を提供することを目的とする。
本発明は、スピーカーに印加される電圧の電圧値および/または前記スピーカーに入力される電流の電流値を少なくとも検出可能な検出部と、前記検出部によって検出された前記電圧値および/または前記電流値に基づいて、前記スピーカーの特性に係わる複数のパラメータを周波数領域で推定する推定部と、前記推定部によって推定された複数のパラメータと入力信号とに基づいて、前記スピーカーを駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成部と、を有して構成される、ことを特徴とするスピーカー駆動装置である。
また、本発明は、スピーカーに印加される電圧の電圧値および/または前記スピーカーに入力される電流の電流値を少なくとも検出し、検出された前記電圧値および/または前記電流値に基づいて、前記スピーカーの特性に係わる複数のパラメータを周波数領域で推定し、推定された複数のパラメータと入力信号とに基づいて、前記スピーカーを駆動する、ことを特徴とするスピーカー駆動方法である。
本発明に係るスピーカー駆動装置およびスピーカー駆動方法によれば、スピーカーの特性に係わるパラメータの推定に要する制御負担を軽減し、スピーカーの駆動制御の応答性を高めることができ、外乱や環境変化等に応じてスピーカー特性を迅速に最適化することができるという優れた効果を奏し得る。
本実施形態に係るスピーカー駆動装置の構成の一例を示したブロック図である。 定数推定部の構成の一例を示したブロック図である。 ω対Z(ω)の絶対値をプロットしたインピーダンス特性図である。 駆動電圧生成部の構成をモデル化したブロック図である。 (a)従来技術による過渡応答のシミュレーション結果を示した図である。(b)本実施形態に係るスピーカー駆動装置による過渡応答のシミュレーション結果を示した図である。
以下、図面を用いて、本実施形態に係るスピーカー駆動装置について詳細に説明する。
<全体構成>
まず最初に、図1を用いて、本実施形態に係るスピーカー駆動装置10の全体構成について説明する。なお、図1は、本実施形態に係るスピーカー駆動装置10の構成の一例を示したブロック図である。
スピーカー駆動装置10は、スピーカー12に印加される電圧の電圧値eおよびスピーカー12に入力される電流の電流値iを検出する検出部14と、この検出部14によって検出された電圧値eと電流値iをデジタル信号に変換するA/D変換器16と、このA/D変換器16によって変換された電圧値Eと電流値Iが入力される定数推定部18と、この定数推定部18によって推定された複数種類のパラメータと入力信号(音声信号)f(t)に基づいて駆動電圧V(t)を生成する駆動電圧生成部20と、この駆動電圧生成部20によって生成された駆動電圧V(t)をアナログ信号に変換するD/A変換部22と、このD/A変換器22によって変換された駆動電圧を増幅してスピーカー12に向けて出力する増幅器24と、を有して構成される。
なお、本発明に係るスピーカー駆動装置の構成は、図1に示した構成に限定されず、例えば、増幅器24の増幅率等が既知であれば、検出部14による電圧値の検出を省略し、電流値のみを検出するように構成してもよい。また、駆動電圧生成部20によってスピーカー12の駆動電圧を生成する例を示したが、駆動電圧生成部20に替えて、定数推定部18によって推定された複数種類のパラメータと入力信号f(t)に基づいて駆動電流I(t)を生成する駆動電流生成部を備え、生成された駆動電流I(t)によってスピーカー12の電流制御を行う構成を採用してもよい。
<スピーカー>
次に、スピーカー12について説明する。本実施形態に係るスピーカー12は、ダイナミック型スピーカーである。ダイナミック型スピーカーの構造は既知であるため、その詳細な説明は省略するが、一般には、ボイスコイル、ボイスコイルボビン、マグネットヨーク、トッププレート、スパイダー(サスペンション)、フレーム(ハウジング)、エッジ(サラウンド)、キャップ、ダイヤフラム(振動板)等の部品によって構成される。
・スピーカーの運動方程式
このようなダイナミック型スピーカーの特性は、次の<数式1>に示す運動方程式によってモデル化することができる。
ここで、パラメータxは、ボイスコイルの変位であり、パラメータI(t)は、ボイスコイルを流れる電流であり、パラメータBは、ボイスコイルギャップにおける磁場の強さ(磁束密度)であり、パラメータlは、ボイスコイルの巻線の長さ(電線長)である。なお、Bとlの積であるBlは、駆動力係数と呼ばれるものである。
また、パラメータMは、スピーカー12の可動部の全質量をモデル化した振動系等価質量であり、線形パラメータの一つである。より具体的には、パラメータMは、スピーカー12のダイヤフラム(振動板)、ボイスコイル、ボイスコイルボビン、キャップ、ダンパーやエッジの一部からなる可動部品の全質量に加えて、可動部品が動くことによって一緒に動かされる空気による音響負荷相当質量を含めたものである。
パラメータRmは、スピーカー12のエッジやダンパーの摩擦および機械的損失をモデル化した等価抵抗であり、線形パラメータの一つである。パラメータKは、スピーカー12のサスペンション(スパイダー等)の全体剛性をモデル化した等価剛性であり、スピーカー12のダイヤフラム(振動板)の変位等に依存する非線形パラメータの一つである。
・スピーカーの駆動電圧
ダイナミック型スピーカーの駆動電圧V(t)は、<数式2>に示す数式でモデル化することができる。
ここで、パラメータRは、スピーカー12のボイスコイルの直流抵抗値であり、線形パラメータの一つである。パラメータLは、スピーカー12のボイスコイルの電気インダクタンスであり、スピーカー12のダイヤフラム(振動板)の変位等に依存する非線形パラメータの一つである。
<定数推定部>
次に、図2を用いて、定数推定部18について説明する。なお、図2は、定数推定部18の構成の一例を示したブロック図である。
定数推定部18は、検出部14から入力される電圧値Eに窓関数を乗じて窓関数処理を行う第1窓関数処理部18aと、窓関数処理後の電圧値に対してDFT変換(離散フーリエ変換)を行う第1DFT処理部18bと、検出部14から入力される電流値Iに窓関数を乗じて窓関数処理を行う第2窓関数処理部18cと、窓関数処理後の電流値に対してDFT変換を行う第2DFT処理部18dと、第1DFT処理部18bおよび第2DFT処理部18dによって得られた各ωにおける電圧値e+jeと電流値i+jiから複数のパラメータを非線形最小二乗法を用いて推定する推定部18eと、を有して構成される。
なお、窓関数、DFT変換(離散フーリエ変換)および非線形最小二乗法は既知の手法であるため、詳細な説明は省略するが、窓関数には、ハニング(Hanning)やハミング(Hamming)等を適用することができ、非線形最小二乗法には、Gauss-Newton法、Marquardt法等を適用することができる。
推定部18では、検出部14によって検出された電圧値および電流値のそれぞれに対して個別に窓関数を乗じて窓関数処理を行い、この窓関数処理後の電圧値および電流値のそれぞれに対して個別に離散フーリエ変換を行い、この離散フーリエ変換後の電圧値および電流値の両方に基づいて複数のパラメータを推定する。
より具体的には、本実施形態では、推定部18eにおいて、上述の<数式1>および<数式2>に含まれる複数種類のパラメータのうち、5種類のパラメータR、L、M、K、Rmの推定を行う。なお、上述の<数式1>および<数式2>に含まれる全てのパラメータを実際の物理量と一致させる必要はないため、本実施形態では、Bl(駆動力係数)は、1(固定値)としている。
次に、パラメータR、L、M、K、Rmの推定方法について説明する。音圧は振動板の運動の加速度に比例することから、振動板がdx/dt=ejωtで運動しているとして、dx/dt=(1/jw)ejωt、x=(−1/ω)ejωtとすると、上述の<数式1>および<数式2>から、次の<数式3>を導出することができる。
m組の測定データω,erk+jeik,irk+jiik(k=1,2,…,m)に対して、Erk+jEik=Z(ω)・(irk+jiik)とし、パラメータR、L、M、K、Rmをx(g=1,2,3,4,5)で表すと、次の<数式4>の値を最小にするxを非線形最小二乗法によって算出することで、パラメータR、L、M、K、Rmをそれぞれ推定することができる。
なお、非線形最小二乗法による推定では、各パラメータR、L、M、K、Rmを反復解法によって真の値に近づけていくために、最初の初期推定値が必要となるが、本実施形態では、次の<数式5>に示す数式を用いて、インピーダンスZ(ω)の絶対値(|Z(w)|)を計算するとともに、図3に示す、縦軸にZ(ω)の絶対値、横軸に角周波数ωをプロットしたインピーダンス特性図と、各パラメータR、L、M、K、Rmの関係式(a)〜(e)に基づいて、推定値の近似値を推定する。
(a)R=Zmin、(b)L=Zωmax/ωmax、(c)Rm=B/(Z−Zmin)、(d)M=QRm/ω、(e)K=ω
図3に示すように、パラメータZminは、インピーダンスZ(ω)の絶対値の最小値であり、パラメータωは、共振角周波数であり、パラメータZは、共振角周波数でのインピーダンスZ(ω)の絶対値である。また、パラメータωmaxは、最大角周波数であり、パラメータZωmaxは、最大角周波数でのインピーダンスZ(ω)の絶対値である。また、パラメータQは、振動系の支持構造であるエッジやダンパーの最低共振周波数(振動系共振周波数)における振動しやすさを示すものであり、共振先鋭度と呼ばれる。
この共振先鋭度Qは、既知のパラメータであるため、その詳細な説明は省略するが、次の<数式6>に示す数式を用いて算出することができる。
ここで、ω、ωは、それぞれωの近傍でZ≧Zの条件を満たす最小と最大のωの値である。
<駆動電圧生成部>
次に、図4を用いて、駆動電圧生成部20について説明する。なお、図4は、駆動電圧生成部20の構成をモデル化したブロック図である。
駆動電圧生成部20は、入力信号(音声信号)f(t)が入力される高域通過フィルタ20aと、上述の<数式1>および<数式2>と等価の電子回路20bと、を有して構成される。この駆動電圧生成部20の電子回路20bは、定数推定部18によって推定された複数種類のパラメータR、L、M、K、Rmと、固定値としたパラメータBlと、高域通過フィルタ20によって余分な低周波成分が除去された入力信号f(t)と、に基づいて、入力信号(音声信号)f(t)から駆動電圧V(t)を生成する。
駆動電圧生成部20によって生成された駆動電圧V(t)は、D/A変換部22によってアナログ信号に変換された後、増幅器24によって増幅されてスピーカー12に向けて出力される。
<過渡応答のシミュレーション>
次に、図5を用いて、スピーカー駆動装置10における過渡応答のシミュレーションについて説明する。なお、図5(a)は、従来技術による過渡応答のシミュレーションの結果を示した図であり、同図(b)は、本実施形態に係るスピーカー駆動装置10による過渡応答のシミュレーションの結果を示した図である。
400Hzの入力信号(試験信号)をスピーカーに入力した場合、図5(a)に示す従来技術によるシミュレーションでは、7.50ms以降において、入力信号の波形と、再生音圧を示す、スピーカーの振動板における加速度の波形に、大きな差異が生じていることが分かる。これは、従来技術では、7.50ms以降において、スピーカー駆動電圧が0Vであるにもかかわらず、スピーカーの振動板において変位0に戻る力が発生し、可聴帯域内の音がスピーカーから出力されていることを示している。
一方、図5(b)に示すスピーカー駆動装置10によるシミュレーションでは、7.50ms以降において、入力信号の波形と、再生音圧を示す、スピーカーの振動板における加速度の波形は、ほぼ同じ波形であることが分かる。これは、スピーカー駆動装置10では、スピーカーに印加される電圧の電圧値およびスピーカーに入力される電流の電流値を検出し、検出された電圧値および電流値に基づいて、スピーカーの特性に係わる複数のパラメータを周波数領域で推定し、推定された複数のパラメータと入力信号とに基づいてスピーカーを駆動することで、入力信号の変化と、再生音圧を示す、スピーカーの振動板における加速度の変化をほぼ一致させていることを示している。したがって、スピーカー駆動装置10によれば、7.50ms以降においてスピーカー駆動電圧が0Vとなった場合には、可聴帯域内の音がスピーカーから出力されることがなく、入力信号を忠実に再現することができる。なお、スピーカー駆動電圧が0V以外の場合であっても本効果と同様の効果を奏することは言うまでもない。
<本願発明>
以上説明したように、本願発明に係るスピーカー駆動装置(例えば、図1に示すスピーカー駆動装置10)は、スピーカー(例えば、図1に示すスピーカー12)に印加される電圧の電圧値および/または前記スピーカーに入力される電流の電流値を少なくとも検出可能な検出部(例えば、図1に示す検出部14)と、前記検出部によって検出された前記電圧値および/または前記電流値に基づいて、前記スピーカーの特性に係わる複数のパラメータ(例えば、5種類のパラメータR、L、M、K、Rm)を周波数領域で推定する推定部(例えば、図1や図2に示す定数推定部18)と、前記推定部によって推定された複数のパラメータと入力信号とに基づいて、前記スピーカーを駆動する駆動信号(例えば、駆動電圧V(t))を生成する駆動信号生成部(例えば、図1や図4に示す駆動電圧生成部20)と、を有して構成される、ことを特徴とするスピーカー駆動装置である。
本実施形態に係るスピーカー駆動装置10によれば、TSパラメータの一部を周波数領域において推定することができるため、TSパラメータを時間領域において推定する従来の方法に比べて、スピーカーの特性に係わるパラメータの推定に要する制御負担を軽減し、スピーカーの駆動制御の応答性を高めることができ、外乱や環境変化等に応じてスピーカー特性を迅速に最適化することができる。また、運動方程式に基づいて駆動信号を制御するため、周波数特性と過渡応答特性を大きく改善することができる。また、試験信号や集音マイク等が不要であり、音声を再生しながら駆動電圧(または駆動電流)を制御できるため、外乱や環境変化に迅速かつ柔軟に対応することができる。また、スピーカーケーブルのインピーダンスを含めたパラメータを推定できるため、スピーカーケーブルによる影響も補正することができる。
また、前記複数のパラメータには、線形パラメータ(例えば、パラメータM、Rm、R)および非線形パラメータ(例えば、パラメータK、L、Bl)が含まれ、前記推定部は、前記周波数領域において非線形最小二乗法を用いて前記複数のパラメータを推定するものであってもよい。
このような構成とすれば、パラメータの推定の精度や処理速度を高めることができ、スピーカーの駆動制御の応答性をより一層、高めることができ、外乱や環境変化等に応じてスピーカー特性を迅速に最適化することができる。
また、前記推定部は、前記検出部によって検出された前記電圧値および前記電流値のそれぞれに対して個別に窓関数を乗じて窓関数処理を行い、該窓関数処理後の前記電圧値および前記電流値のそれぞれに対して個別に離散フーリエ変換を行い、該離散フーリエ変換後の前記電圧値および前記電流値の両方に基づいて前記複数のパラメータを推定してもよい。
なお、本発明に係るスピーカー駆動装置の構成およびスピーカー駆動方法は、上記実施形態に係るスピーカー駆動装置の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
従って、例えば、本発明に係る検出部は、スピーカーに印加される電圧の電圧値およびスピーカーに入力される電流の電流値を少なくとも検出可能なものであればよく、例えば、図1に示す定数推定部18や増幅器24等と一体であってもよいし、電圧値および電流値以外の他の物理量を検出可能であってもよい。
また、本発明に係る推定部は、検出部によって検出された電圧値および電流値に基づいて、スピーカーの特性に係わる複数のパラメータを周波数領域で推定するものであればよく、例えば、非線形最小二乗法以外の方法でパラメータを推定するものでもよいし、DFT処理の前に窓関数処理を行わなくてもよい。また、推定するパラメータは、パラメータR、L、M、K、Rmの5種類に限定されるものではなく、より詳細なモデルを使用してパラメータを増やしてもよく、その一部を固定値としてもよい。また、固定値とするパラメータは、パラメータBlに限定されるものではなく、他のパラメータであってもよい。
また、本発明に係る駆動信号生成部は、推定部によって推定された複数のパラメータ(固定化されたパラメータを含む)と入力信号とに基づいてスピーカーを駆動する駆動信号を生成するものであればよく、例えば、駆動電圧に替えて、駆動電流を生成するものであってもよい。
本発明に係るスピーカー駆動装置およびスピーカー駆動方法は、オーディオシステム、ヘッドフォン、パソコン、スマートフォン、および携帯電話等に用いられるダイナミック型スピーカーに広く適用することができる。
10 スピーカー駆動装置
12 スピーカー
14 検出部
16 A/D変換部
18 定数推定部
18a 第1窓関数処理部
18b 第1DFT処理部
18c 第2窓関数処理部
18d 第2DFT処理部
18e 推定部
20 駆動電圧生成部
20a 高域通過フィルタ
20b 電子回路
22 D/A変換部
24 増幅器

Claims (4)

  1. スピーカーに印加される電圧の電圧値および/または前記スピーカーに入力される電流の電流値を少なくとも検出可能な検出部と、
    前記検出部によって検出された前記電圧値および/または前記電流値に基づいて、前記スピーカーの特性に係わる複数のパラメータを周波数領域で推定する推定部と、
    前記推定部によって推定された複数のパラメータと入力信号とに基づいて、前記スピーカーを駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成部と、を有して構成される、
    ことを特徴とするスピーカー駆動装置。
  2. 請求項1に記載のスピーカー駆動装置において、
    前記複数のパラメータには、線形パラメータおよび非線形パラメータが含まれ、
    前記推定部は、前記周波数領域において非線形最小二乗法を用いて前記複数のパラメータを推定する、
    ことを特徴とするスピーカー駆動装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスピーカー駆動装置において、
    前記推定部は、前記検出部によって検出された前記電圧値および前記電流値のそれぞれに対して個別に窓関数を乗じて窓関数処理を行い、該窓関数処理後の前記電圧値および前記電流値のそれぞれに対して個別に離散フーリエ変換を行い、該離散フーリエ変換後の前記電圧値および前記電流値の両方に基づいて前記複数のパラメータを推定する、
    ことを特徴とするスピーカー駆動装置。
  4. スピーカーに印加される電圧の電圧値および/または前記スピーカーに入力される電流の電流値を少なくとも検出し、検出された前記電圧値および/または前記電流値に基づいて、前記スピーカーの特性に係わる複数のパラメータを周波数領域で推定し、推定された複数のパラメータと入力信号とに基づいて、前記スピーカーを駆動する、
    ことを特徴とするスピーカー駆動方法。
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