初めに、図1を用いて一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。また、各ブロック図のブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。
上述の通り、当番者の欠員が発生することを防止することに貢献する管理サーバ、端末、管理システム、管理方法及びプログラムが望まれる。
そこで、一例として、図1に示す管理サーバ1000を提供する。管理サーバ1000は、経路決定部1001と、情報収集部1002と、到着予測部1003と、監視対象決定部1004とを備える。
経路決定部1001は、対象者に対応する、移動経路を決定する。情報収集部1002は、対象者の位置を、第1の地点として取得する。到着予測部1003は、対象者が、第1の地点から第2の地点まで、移動経路に沿って移動する場合に、目標時刻までに第2の地点に到着できるか否かを判断する。監視対象決定部1004は、対象者が目標時刻までに第2の地点に到着できない、と到着予測部1003が判断した場合、新たな人物を対象者として決定する。
例えば、次回の当番を担当する者は、所定の時刻(交代時刻)までに勤務地に行くことが必要である。そこで、管理サーバ1000は、次回の当番を担当する者(即ち次回の当番者)を、対象者として決定する。そして、管理サーバ1000は、各当番者が、夫々、異なる通勤経路で通勤する場合に、次回の当番者が交代時刻までに勤務地に到着できるか否かを予測する。そして、管理サーバ1000は、次回の当番者が交代時刻までに勤務地に到着できない場合には、他の人物を、次回の当番者として決定する。
従って、管理サーバ1000は、当番者の欠員が発生することを防止することに貢献する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。なお、以下の説明では、時間毎の担当者の割り当ての区分を、当番シフトと呼ぶ。
図2は、本実施形態に係る管理システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。管理システム1は、管理サーバ100と、当番者端末200と、管理端末300とを含んで構成される。管理サーバ100と、当番者端末200と、管理端末300とは、互いに、ネットワーク400を介して接続する。なお、図2は、管理システム1の構成の一例であり、管理システム1の構成を、図2に示す構成に限定する趣旨ではない。
管理サーバ100は、当番者の割り当てを管理する装置である。具体的には、管理サーバ100は、所定の時刻以降に、当番者として割り当てられる者(以下、当番予定者と呼ぶ)が、目標時刻までに、所定の地点(目標地点)に到着できるか否かを判断する。例えば、当番者とは、コールセンタにおいて、電話、FAX(Facsimile)、電子メール等を用いてコールセンタ業務を行う者であってもよい。ここで、コールセンタ業務とは、各種の顧客対応等の業務を意味するものとする。
管理サーバ100は、当番予定者が目標時刻までに、所定の地点(目標地点)に到着できないと判断した場合、他の者を、当番予定者として決定する。以下の説明では、当番予定者を、対象者とも呼ぶ。また、以下の説明では、目標地点は、当番予定者の勤務地であるものとして説明する。ただし、これは、目標地点を、当番予定者の勤務地に限定する趣旨ではない。
当番者端末200は、当番予定者が使用する、移動体端末である。当番者端末200は、自端末の位置情報を管理サーバ100に送信する。
管理端末300は、当番者の割り当てを管理する者(以下、管理者とも呼ぶ)が使用する、端末装置である。
次に、当番者端末200について詳細に説明する。
当番者端末200は、当番者端末通信部210と、当番者端末制御部220と、当番者端末入力部230と、当番者端末出力部240と、位置検出部250とを含んで構成される。なお、当番者端末200は、当番者端末200を動作させるために必要な情報を記憶するメモリ(図示せず)等、他のモジュールを含んでもよいことは勿論である。
当番者端末通信部210は、ネットワーク400を介して、管理サーバ100及び管理端末300と通信する。当番者端末通信部210は、NIC(Network Interface Card)等を用いて実現される。
例えば、当番者端末通信部210は、管理サーバ100から、自端末のユーザに対応する移動経路を受信する。
また、管理サーバ100が、当番者端末200の位置情報と、自端末のユーザに対応する移動経路とを利用して、ユーザを当番予定者として決定した場合、当番者端末通信部210は、管理サーバ100から、当番予定者であることを示す通知を受信する。一方、管理サーバ100が、当番者端末200の位置情報と、自端末のユーザに対応する移動経路とを利用して、ユーザを当番予定者から取り下げることを決定した場合、当番者端末通信部210は、管理サーバ100から、当番予定者から取り下げられたことを示す通知を受信する。
また、当番者端末通信部210は、管理サーバ100から、代替の経路(代替移動経路とも呼ぶ)を受信する。
当番者端末制御部220は、当番者端末通信部210、当番者端末入力部230、当番者端末出力部240、位置検出部250を制御する。当番者端末制御部220は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて実現される。
当番者端末入力部230は、情報を受け付ける。例えば、当番者端末入力部230は、キーボード、タッチパネル、音声入力手段等を用いて実現される。当番者端末入力部230は、情報を受け付けることができれば、その詳細は問わない。
当番者端末出力部240は、情報を出力する。例えば、当番者端末出力部240は、ディスプレイ(図示せず)に情報を表示させてもよい。また、当番者端末出力部240は、プリンタ(図示せず)に情報を印刷させてもよい。当番者端末出力部240は、情報を出力できれば、その詳細は問わない。
例えば、当番者端末出力部240は、当番者端末通信部210が受信した移動経路を出力する。
また、当番者端末通信部210が、管理サーバ100から、当番予定者である旨の通知を受信した場合、当番者端末出力部240は、当番予定者である旨を出力する。一方、当番者端末通信部210が、管理サーバ100から、当番予定者から取り下げられた旨の通知を受信した場合、当番端末出力部240は、当番予定者から取り下げられた旨を出力する。
また、当番者端末通信部210が移動経路を受信した場合、当番者端末出力部240は、当番者端末通信部210が受信した移動経路を出力する。また、当番者端末通信部210が代替移動経路を受信した場合、当番者端末出力部240は、当番者端末通信部210が受信した代替移動経路を出力する。
位置検出部250は、所定の時間毎に、自端末の位置情報を取得する。位置検出部250は、GPS(Global Positioning System)等を利用して実現される。なお、位置情報を取得する手段は、各種あるが、その詳細は問わない。
例えば、当番者端末制御部220は、所定の時間毎に、位置検出部250に、自端末の位置情報を取得する処理を実行させてもよい。または、当番者端末通信部210が、位置情報の取得を要求する信号を、管理サーバ100から受信した場合、当番者端末制御部220は、位置検出部250に、自端末の位置情報を取得する処理を実行させてもよい。
位置検出部250は、自端末の位置情報を取得した場合、取得した位置情報を、当番者端末制御部220に送信する。そして、当番者端末制御部220は、当番者端末通信部210を介して、自端末の位置情報を、管理サーバ100に送信する。
次に、管理端末300について詳細に説明する。
管理端末300は、管理端末通信部310と、管理端末制御部320と、管理端末入力部330と、管理端末出力部340とを含んで構成される。なお、管理端末300は、管理端末300を動作させるために必要な情報を記憶するメモリ(図示せず)等、他のモジュールを含んでもよいことは勿論である。
管理端末通信部310は、ネットワーク400を介して、管理サーバ100及び当番者端末200と通信する。管理端末通信部310は、NIC等を用いて実現される。
管理端末制御部320は、管理端末通信部310、管理端末入力部330、管理端末出力部340を制御する。管理端末制御部320は、CPU等を用いて実現される。
管理端末入力部330は、情報の入力を受け付ける。管理端末入力部330は、キーボード、タッチパネル、音声入力手段等を用いて実現される。管理端末入力部330は、情報を受け付けることができれば、その詳細は問わない。
具体的には、管理端末入力部330は、当番予定者になり得る者に関する、各種の情報を受け付ける。以下の説明では、当番予定者になり得る者を、登録当番者と呼ぶ。
例えば、管理端末300のユーザは、管理端末入力部330に、登録当番者の氏名、社員番号、住所、電話番号、メールアドレス等を入力してもよい。ここで、社員番号とは、人物識別情報の一例である。
さらに、管理端末300のユーザは、管理端末入力部330に、登録当番者の当番シフト、保有スキル、平常時の出発予定時刻、通勤経路に関する情報等を入力してもよい。また、管理端末300のユーザは、管理端末入力部330に、登録当番者が目標地点に到着してから、勤務(又は作業)を開始するまでの準備時間等を入力してもよい。
管理端末入力部330は、登録当番者に関して情報を受け付けた場合、受け付けた情報を、管理端末制御部320に送信する。管理端末制御部320は、管理端末入力部330から送信された情報を、管理端末通信部310を介して、管理サーバ100に送信する。
管理端末出力部340は、情報を出力する。例えば、管理端末出力部340は、ディスプレイ(図示せず)に情報を表示させてもよい。また、管理端末出力部340は、プリンタ(図示せず)に情報を印刷させてもよい。管理端末出力部340は、情報を出力できれば、その詳細は問わない。
次に、管理サーバ100について詳細に説明する。管理サーバ100は、管理サーバ通信部110と、管理サーバ制御部120と、管理サーバ入力部130と、管理サーバ出力部140と、管理サーバ記憶部150とを含んで構成される。なお、管理サーバ100は、他のモジュールを含んでもよいことは勿論である。
管理サーバ記憶部150は、管理サーバ100を動作させるために必要な情報を記憶する。管理サーバ記憶部150は、磁気ディスク装置や光ディスク装置、半導体メモリによって実現される。
具体的には、管理サーバ記憶部150は、管理プログラム160と、当番者データベース171と、経路データベース172と、勤務管理データベース173と、当番者割り当てデータベース174と、当番シフトデータベース175とを格納する。管理プログラム160は、情報収集部161と、経路決定部162と、出発判定部163と、到着予測部164と、監視対象決定部165と、管理部166と、を含んで構成される。各データベース、管理プログラム160の詳細は後述する。
管理サーバ通信部110は、ネットワーク400を介して、当番者端末200及び管理端末300と通信する。管理サーバ通信部110は、NIC等を用いて実現される。
管理サーバ制御部120は、管理サーバ通信部110、管理サーバ入力部130、管理サーバ出力部140、管理サーバ記憶部150を制御する。管理サーバ制御部120は、CPU等を用いて実現される。
管理サーバ制御部120は、管理プログラム160を読み出し、処理を実行する。なお、以下の説明では、説明の便宜上、管理サーバ制御部120が、管理プログラム160に含まれるモジュールを読み出し、処理を実行することを、「該モジュールが処理を実行する」と表現する。
管理サーバ入力部130は、情報を受け付ける。管理サーバ入力部130は、キーボード、タッチパネル、音声入力手段等を用いて実現される。管理サーバ入力部130は、情報を受け付けることができれば、その詳細は問わない。
管理サーバ出力部140は、情報を出力する。例えば、管理サーバ出力部140は、ディスプレイ(図示せず)に情報を表示させてもよい。また、管理サーバ出力部140は、プリンタ(図示せず)に情報を印刷させてもよい。管理サーバ出力部140は、情報を出力できれば、その詳細は問わない。
当番者データベース171は、1又は2以上の登録当番者に対応する、人物識別情報と、当番シフト識別情報とを対応付けて格納する。ここで、当番シフト識別情報とは、当番シフトを識別する情報である。
当番者データベース171は、人物識別情報と、当番シフト識別情報と、平常時の出発予定時刻、通勤経路に関する情報とを対応付けて格納してもよい。さらに、当番者データベース171は、登録当番者が出発地点から出発する、平常時の出発予定時刻を格納してもよい。さらに、当番者データベース171は、登録当番者の準備時間を格納してもよい。さらに、当番者データベース171は、登録当番者の保有スキル等、当番者を割り当てるために必要な情報を格納してもよい。
ここで、人物識別情報は、登録当番者を一意に特定可能な情報(例えば、社員番号等)であってもよい。または、人物識別情報とは、登録当番者の氏名、社員番号、電話番号、住所、電話番号、メールアドレス等、2以上の種別の情報を含んで構成されてもよい。なお、以下の説明においても、人物識別情報は、同様の情報を意味するものとする。
図3は、当番者データベース171が格納する情報の一例を示す図である。図3を参照すると、当番者データベース171は、登録当番者の氏名と、社員番号と、住所と、電話番号と、メールアドレスと、当番シフト識別情報と、保有スキルと、標準出発時刻と、出発前の標準準備時間とを対応付けて格納する。ここで、出発前の標準準備時間とは、登録当番者が、当番予定者になった旨を通知されてから、移動を開始するまでの時間として許容される、標準的な時間を意味する。
例えば、図3を参照すると、登録当番者「日電太郎」が、当番シフト識別情報「A」に対応する当番シフトの当番予定者である。また、登録当番者「日電太郎」は当番者として勤務する際には、勤務地に向かって標準出発時刻(6時00分)に移動を開始予定である。登録当番者「日電太郎」は、当番予定者になった旨を通知されてから、移動を開始するまで、60分間、準備時間として許容される。
経路データベース172は、人物識別情報と、出発地点と、移動経路に含まれる、少なくとも一の中継地点と、を対応付けて格納する。移動経路は、徒歩区間と、交通機関が運行する区間とを含んで構成される。ここで、移動経路に含まれる中継地点は、目標地点に対して最寄りの交通機関の停車地点であってもよい。ここで、交通機関の停車地点とは、鉄道の駅名、バスの停留所等を含む。
また、経路データベース172は、人物識別情報と、2以上の移動経路に関する情報と、2以上の出発地点とを対応付けて格納してもよい。また、その場合、経路データベース172は、人物識別情報と、各移動経路に対応する優先順位、各出発地点に対応する優先順位の少なくともいずれかを対応付けて格納してもよい。以下の説明では、優先順位が最上位の情報を、「標準」との接頭語を付けて呼ぶ。例えば、優先順位が最上位の移動経路、出発地点を、夫々、標準経路、標準出発地点と呼ぶ。また、以下の説明では、優先順位が2位以下の情報を、夫々、「代替」との接頭語を付けて呼ぶ。例えば、優先順位が2位以下の移動経路、出発地点を、夫々、代替経路、代替出発地点と呼ぶ。
図4は、経路データベース172が格納する情報の一例を示す図である。図4を参照すると、経路データベース172は、登録当番者の氏名と、社員番号と、標準経路に関する情報と、代替経路に関する情報とを対応付けて格納する。
ここで、標準経路に関する情報は、標準経路上の中継地点を示す情報と、標準出発地点を示す情報と、標準経路上の徒歩区間の移動時間とを含んで構成される。標準経路上の徒歩区間の移動時間は、標準出発地点から、標準出発地点に対して最寄りの交通機関までの徒歩での移動時間と、目標地点に対して最寄りの交通機関から、目標地点までの徒歩での移動時間とを含む。
また、代替経路に関する情報は、代替経路上の中継地点を示す情報と、代替出発地点を示す情報と、代替経路上の徒歩区間の移動時間とを含んで構成される。代替経路上の徒歩区間の移動時間は、代替出発地点から、代替出発地点に対して最寄りの交通機関までの徒歩での移動時間と、目標地点に対して最寄りの交通機関から目標地点までの徒歩での移動時間とを含む。
例えば、図4を参照すると、登録当番者「日電太郎」が、標準出発地点「X地点」から出発する場合、「A駅」を中継して、目標地点に到着する。また、図4を参照すると、登録当番者「日電太郎」が、標準出発地点「X地点」から出発する場合、標準出発地点「X地点」から、「X地点」の最寄りの交通機関までの徒歩での移動時間は、15分である。
また、図4を参照すると、登録当番者「日電太郎」が、代替出発地点「V地点」から出発する場合、「Dバス停」を中継して、目標地点に到着する。また、登録当番者「日電太郎」が、代替出発地点「V地点」から出発する場合、代替出発地点「V地点」から、「V地点」の最寄りの交通機関までの徒歩での移動時間は、20分である。
勤務管理データベース173は、人物識別情報と、当番シフト識別情報と、勤務履歴とを対応付けて格納する。
図5は、勤務管理データベース173が格納する情報の一例を示す図である。図5を参照すると、勤務管理データベース173は、登録当番者の氏名と、社員番号と、当番シフト識別情報と、時間外の勤務履歴とを対応付けて格納する。
例えば、図5を参照すると、登録当番者「日電太郎」は、4月1日に通常の勤務時間を越えて60分間、勤務している。また、登録当番者「日電吾郎」は、4月4日に、480分間、通常の勤務時間が不足している。
当番者割り当てデータベース174は、人物識別情報と、当番者であるか否かを示す情報と、対象者の状態を示す情報と、到着予測時刻とを対応付けて格納する。以下の説明では、当番者であるか否かを示す情報を、割り当てフラグと呼ぶ。また、以下の説明では、当番者割り当てデータベース174の割り当てフラグに「アサイン」と設定された場合、該割り当てフラグに対応する登録当番者が、当番予定者であると設定されたものとして説明する。
また、以下の説明では、対象者の状態を示す情報を状態フラグと呼ぶ。対象者が出発地点を出発し、目標地点に到着していない場合には、当番者割り当てデータベース174は、移動中であることを示す情報を、状態フラグとして格納する。一方、対象者が目標地点に到着した場合には、当番者割り当てデータベース174は、到着したことを示す情報を、状態フラグとして格納する。
図6は、当番者割り当てデータベース174が格納する情報の一例を示す図である。図6を参照すると、当番者割り当てデータベース174は、登録当番者の氏名と、社員番号と、割り当てフラグと、状態フラグと、到着予測時刻とを対応付けて格納する。
例えば、図6を参照すると、登録当番者「日電太郎」の割り当てフラグに、「アサイン」が設定されている。そのため、登録当番者「日電太郎」は当番予定者である。また、登録当番者「日電太郎」の状態フラグに、「移動中」が設定されている。そのため、登録当番者「日電太郎」は、出発地点を出発し、移動中である。また、図6を参照すると、登録当番者「日電太郎」は、9時00分に到着予定である。
また、登録当番者「日電吾郎」の割り当てフラグに、「アサイン」が設定されている。そのため、登録当番者「日電吾郎」は当番予定者である。また、登録当番者「日電吾郎」の状態フラグに「出社」が設定されている。そのため、登録当番者「日電吾郎」は、勤務地に到着している。また、図6を参照すると、登録当番者「日電吾郎」は、8時15分に勤務地に到着予定であった。
当番シフトデータベース175は、1又は2以上の当番シフトに対応する、当番シフト識別情報と、期限時刻とを対応付けて格納する。ここで、期限時刻とは、例えば、始業時刻である。
また、当番シフトデータベース175は、当番シフト識別情報と、当番シフトの対象時間と、当番者の人数と、当番シフトテーブルと、期限時刻と、を対応付けて格納してもよい。さらに、当番シフトデータベース175は、期限時刻と、始業前の準備時間とを対応付けて格納してもよい。
図7は、当番シフトデータベース175が格納する情報の一例を示す図である。図7を参照すると、当番シフトデータベース175は、当番シフト識別情報と、当番者の人数と、平常勤務時間と、当番表と、期限時刻と、始業前の準備時間とを対応付けて格納する。ここで、平常勤務時間は、通常時の勤務時間を意味する。また、当番表は、「休」、「日勤」、「夜勤」等の情報を格納する。始業前の準備時間は、例えば、始業前の打ち合わせ時間等であってもよい。なお、図7においては、各当番シフト情報に対応する、始業前の準備時間は同一である。しかし、始業前の準備時間は、当番シフト毎に、異なる時間であってもよい。
例えば、図7を参照すると、当番シフト識別情報「A」に対応する当番シフトにおいて、当番者の人数は四人である。また、当番シフト識別情報「A」に対応する当番シフトにおいて、通常時の勤務時間は、8時30分から17時30分である。当番シフト識別情報「A」に対応する当番シフトにおいて、当番者は、4月1日から4日に勤務し、4月5日、及び6日は、休日である。また、当番シフト識別情報「A」に対応する当番シフトにおいて、当番予定者が出社する際に、期限とする時刻は、8時00分である。
また、当番シフト識別情報「A」に対応する当番シフトにおいて、管理者は、当番者に対して、平常勤務時間の開始時刻(8時30分)から遡って、始業前の準備時間(30分)を確保するように出勤することを要求するものとする。つまり、当番シフト識別情報「A」に対応する当番シフトにおいて、管理者は、当番予定者に対して、期限時刻(8時00分)までに出勤することを要求するものとする。
さらに、管理サーバ記憶部150は、目標地点に関する情報を記憶する。ここで、目標地点に関する情報とは、目標地点の住所、最寄りの交通機関の停車地点名等を含む。交通機関の停車地点名とは、鉄道の駅名、バスの停留所等を含む。例えば、管理サーバ記憶部150は、人物識別情報と、目標地点に関する情報とを対応付けて記憶してもよい。
なお、管理サーバ記憶部150は、移動経路に応じて、目標地点から最寄りの交通機関の停車地点名として、異なる駅の名称、異なるバスの停留所の名称等を記憶してもよい。利用する交通機関に応じて、利用する駅等は異なるからである。
次に、管理プログラム160の各モジュールについて説明する。なお、以下の説明では、監視対象者を、対象者と呼ぶ。例えば、対象者は、次回の当番シフトの当番予定者であってもよい。また、以下の説明では、目標地点を、第2の地点とも呼ぶ。
情報収集部161は、対象者の位置を、第1の地点として取得する。そして、情報収集部161は、第1の地点を取得した時刻を、第1の時刻として決定する。
具体的には、情報収集部161は、管理サーバ通信部110を介して、対象者が使用する当番者端末200から、該当番者端末200の位置情報を、第1の地点として取得する。そして、情報収集部161は、当番者端末200の位置情報を受信した時刻を、第1の時刻として決定する。
情報収集部161は、所定の時間(例えば1分間隔)で、対象者の位置を、第1の地点として取得してもよい。なお、情報収集部161が第1の地点を取得する周期は、適宜、変更してよいものとする。
また、情報収集部161は、交通機関の運行情報を取得する。例えば、情報収集部161は、交通機関事業者が管理するサーバ(Webページ等)にアクセスし、交通機関事業者が提供する、交通機関の運行情報を取得してもよい。または、情報収集部161は、交通機関の運行情報を提供するアプリケーションプログラム等を利用して、交通機関の運行情報を取得してもよい。交通機関の運行情報を取得する方法は、各種あるが、その詳細は問わない。
経路決定部162は、対象者に対応する、移動経路を決定する。具体的には、経路決定部162は、経路データベース172を参照し、対象者に対応する移動経路を決定する。
より具体的には、経路決定部162は、経路データベース172から、対象者に対応する人物識別情報を抽出する。そして、経路決定部162は、取得した人物識別情報に対応する、出発地点と、移動経路に含まれる、少なくとも一の中継地点とを、経路データベース172から抽出する。そして、経路決定部162は、取得した出発地点と、中継地点と、所定の地点(目標地点)とに基づいて、移動経路を決定する。
ここで、移動経路は、徒歩区間と、交通機関が運行する区間とを含んで構成されてもよい。その場合、例えば、経路決定部162は、交通機関の乗車地点と降車地点とに基づいて、交通機関の運行経路を算出するアプリケーションプログラムを利用して、交通機関が運行する区間の移動経路を決定してもよい。また、経路決定部162は、地図アプリケーションプログラム等を利用して、徒歩区間の移動経路を決定してもよい。
所定の出発予定時刻から所定の時間以内に、対象者の出発地点と第1の地点との差分が、所定の距離を越えた場合、対象者が出発したと、出発判断部163は判断する。ここで、該所定の時間、及び該所定の距離は、全ての対象者に対して、同一であってもよい。または、該所定の時間、及び該所定の距離は、対象者毎に、異なる時間及び距離であってもよい。
例えば、当番者データベース171は、対象者が出発地点から出発する、出発予定時刻を格納するとする。その場合、出発判断部163は、当番者データベース171から、対象者の出発予定時刻を抽出してもよい。
また、監視対象決定部165が、対象者を決定したとする。そして、管理部166は、該対象者が使用する当番者端末200に、該対象者を、次回の当番シフトの当番者として決定した旨を通知したとする。その場合、出発判断部163は、管理部166が当該通知を行ってから所定の時間以内の時刻を、対象者の出発予定時刻として決定してもよい。
また、出発判断部163は、経路データベース172から、対象者の出発地点を抽出する。ここで、出発判断部163は、予め登録された1又は2以上の地点から、第1の地点に基づいて、出発地点を決定してもよい。
具体的には、経路データベース172が、一の人物識別情報と、二以上の出発地点の候補とを格納している場合、出発判断部163は、対象者の位置(第1の地点)に基づいて、出発地点を決めてもよい。より具体的には、出発判断部163は、経路データベース172が二以上の出発地点の候補のうち、対象者の位置(第1の地点)に近い出発地点の候補を、出発地点として決定してもよい。
到着予測部164は、対象者が、第1の地点(現在の位置)から第2の地点まで、移動経路に沿って移動する場合に、目標時刻までに第2の地点に到着できるか否かを判断する。具体的には、到着予測部164は、情報収集部161が第1の地点を取得した場合、目標時刻までに第2の地点に到着できるか否かを判断する。
より具体的には、到着予測部164は、第1の地点から第2の地点までの移動に対応する、徒歩区間の所要時間と、交通機関が運行する区間の所要時間との合計時間を算出し、該合計時間と、第1の時刻とに基づいて、到着予測時刻を推定する。なお、上記の通り、第1の時刻とは、情報収集部161が対象者の位置情報を取得した時刻である。
到着予測時刻が、目標時刻から所定の時間遡った、第2の時刻以前の時刻である場合、対象者が、目標時刻までに第2の地点に到着できる、と到着予測部164は判断する。一方、到着予測時刻が、目標時刻から所定の時間遡った、第2の時刻より後の時刻である場合、対象者が、目標時刻までに第2の地点に到着できない、と到着予測部164は判断する。
ここで、到着予測部164は、当番シフトデータベース175と、当番者データベース171とを参照し、対象者の当番シフト識別情報に対応する、平常勤務時間の開始時刻を、目標時刻として決定してもよい。
または、当番シフトデータベース175が、平常勤務時間と、期限時刻と、始業前の準備時間とを対応付けて格納するとする。その場合、到着予測時刻が、平常勤務時間の開始時刻から該始業前の準備時間遡った、第2の時刻以前の時刻である場合、対象者が、目標時刻までに第2の地点に到着できる、と到着予測部164は判断してもよい。一方、到着予測時刻が、該平常勤務時間の開始時刻から該始業前の準備時間遡った、第2の時刻より後の時刻である場合、対象者が、目標時刻までに第2の地点に到着できない、と到着予測部164は判断してもよい。
経路決定部162は、目標時刻までに第2の地点に到着できない、と到着予測部164が判断した場合、第1の地点から第2の地点まで、代替経路が存在するか否かを判断する。そして、経路決定部162は、該代替経路が存在する場合、該代替経路を、移動経路として決定する。そして、管理部166は、対象者に、該代替経路を通知する。
また、情報収集部161が、交通機関の運行情報を取得したとする。その場合、到着予測部164は、情報収集部161が取得した運行情報を利用して、対象者が、目標時刻までに第2の地点に到着できるか否かを判断する。
例えば、情報収集部161が取得した運行情報が、交通機関の遅延時間を示すとする。その場合、到着予測部164は、遅延時間を考慮して、対象者が、目標時刻までに第2の地点に到着できるか否かを判断する。具体的には、到着予測部164は、情報収集部161が対象者の位置情報を取得した時刻に、交通機関の遅延時間を加算した時間を、第1の時刻として決定する。そして、到着予測部164は、決定した第1の時刻に基づいて、対象者が、目標時刻までに第2の地点に到着できる、と判断してもよい。
そして、第1の地点と第2の地点との差分が所定の距離以下である場合、対象者が第2の地点に到着した、と到着予測部164は判断する。
対象者が目標時刻までに第2の地点に到着できない、と到着予測部164が判断した場合、監視対象決定部165は、新たな人物を、対象者として決定する。つまり、対象者が目標時刻までに第2の地点に到着できない、と到着予測部164が判断した場合、監視対象決定部165は、他の登録当番者を、対象者として決定する。
具体的には、監視対象決定部165は、対象者が目標時刻までに第2の地点に到着できない、と到着予測部164が判断した場合、目標時刻までに第2の地点に到着できる、少なくとも一の人物を、新たな対象者として決定するまで、該新たな対象者を探索する。
そして、監視対象決定部165は、対象者と同一の当番シフト識別情報の人物が、該人物に対応する移動経路に沿って、出発地点から第2の地点まで移動する場合に、目標時刻までに第2の地点に到着できる場合、該人物を、新たな対象者として決定する。
ここで、監視対象決定部165は、予め登録された1又は2以上の人物のうち、勤務履歴に基づいて、所定の条件を満たし、出発地点から第2の地点まで移動する場合に、目標時刻までに第2の地点に到着できる人物を、対象者として決定してもよい。
例えば、監視対象決定部165は、予め登録された1又は2以上の人物のうち、所定の期間内に、所定の時間を越えて勤務した人物を、対象者の候補から除外してもよい。具体的には、監視対象決定部165は、勤務管理データベース173を参照し、対象者と同一の当番シフト識別情報に対応する、人物識別情報と、勤務履歴とを、勤務管理データベース173から抽出する。そして、監視対象決定部165は、抽出した勤務履歴に基づいて、所定の期間内に、所定の時間を越えて勤務した人物に対応する、人物識別情報を、対象者の候補から除外してもよい。
管理部166は、当番予定者の出勤状況を管理する。具体的には、管理部166は、当番予定者の出勤状況を当番者割り当てデータベース174に登録する。
また、管理部166は、当番シフト毎に、当番者数に増減があった場合には、当番者データベース171を更新する。同様に、管理部166は、登録当番者に関する情報に変更があった場合には、当番者データベース171を更新する。
次に、本実施形態に係る管理サーバ100の動作について詳細に説明する。なお、図8、図9、図10は、管理サーバ100の動作の一例を示すフローチャートである。そのため、図8、図9、図10は、管理サーバ100が実行する処理の順序を、図8、図9、図10に示す順序に限定する趣旨ではない。
まず、図8を参照しながら、管理サーバ100の動作について説明する。
ステップS1において、当番予定者の出発予定時刻になったか否かを、管理部166は判断する。ここで、当番予定者の出発予定時刻から遡って、所定の時間以内になった場合、当番予定者の出発予定時刻になった、と管理部166は判断してもよい。当番予定者の出発予定時刻になった場合(ステップS1のYes分岐)には、ステップS2に遷移する。当番予定者の出発予定時刻になっていない場合(ステップS1のNo分岐)には、ステップS1の処理を繰り返す。
ステップS2において、管理部166は、当番予定者の到着の可否を推測する処理を開始する。
そして、監視対象決定部165は、管理サーバ通信部110を介して、対象者が使用する当番者端末200に対して、位置情報の送信を開始するように指示する。
ステップS3において、監視対象決定部165は、各当番予定者を対象者として決定する。具体的には、監視対象決定部165は、当番シフトデータベース175を参照し、次の区分の当番シフトに対応する、当番シフト識別情報を特定する。
そして、管理部166は、当番者データベース171を参照し、特定した当番識別情報に対応する、1又は2以上の人物識別情報を特定する。具体的には、管理部166は、当番シフトデータベース175を参照し、次回の当番シフトに対応する、当番者の人数を特定する。そして、管理部166は、特定した当番者の人数を満たす、人物識別情報を特定する。なお、管理部166は、特定した当番者の人数より多くの人物識別情報を特定してもよい。
そして、管理サーバ100は、各対象者に関して、以下に説明する処理を実行する。なお、以下の説明においては、説明の便宜上、一の対象者に対応する処理を例示して説明するが、管理サーバ100は、2以上の対象者に関して、各対象者に対応する以下の処理を、並列に実行してもよい。
ステップS4において、監視対象決定部165は、当番者割り当てデータベース174に、対象者の氏名、社員番号等を登録する。つまり、管理部166は、当番者割り当てデータベース174に、人物識別情報を登録する。
ステップS5において、監視対象決定部165は、当番者割り当てデータベース174に、対象者を当番予定者として登録する。
具体的には、監視対象決定部165は、当番者割り当てデータベース174を参照し、対象者の人物識別情報に対応する、「割り当てフラグ」に、当番予定者であるか否かを示す情報を登録する。監視対象決定部165は、登録当番者を当番予定者として決定した場合、当番者割り当てデータベース174の割り当てフラグに「アサイン」と設定する。
なお、上記の通り、管理部166は、次回の当番シフトに対応する当番者の人数より多くの人物識別情報を特定してもよい。そのため、監視対象決定部165は、次回の当番シフトに対応する当番者の人数より多くの登録当番者を、当番予定者として当番者割り当てデータベース174に登録してもよい。
監視対象決定部165が当番者割り当てデータベース174に、対象者を当番予定者として登録した場合、管理部166は、対象者に当番予定者である旨を通知する。
例えば、管理部166は、電話、電子メール等を用いて、対象者が使用する当番者端末200に通知してもよい。あるいは、管理サーバ100は、当番者に関する情報を提示するWebサイト(ホームページ)を提供してもよい。その場合、管理部166は、該Webサイトに、当番予定者を通知する情報を表示してもよい。なお、対象者に、当番予定者である旨を通知する方法は、各種あるがその詳細は問わない。また、以下の説明においても同様に、当番予定者である旨を通知する方法は問わないものとする。
ステップS6において、情報収集部161は、対象者の位置を第1の地点として取得する。ここで、情報収集部161は、所定の時間毎に、対象者の位置を第1の地点として取得する。
ステップS7において、経路決定部162は、経路データベース172から、対象者に対応する出発地点を抽出する。ここで、経路決定部162は、対象者の位置(第1の地点)に基づいて、対象者に対応する出発地点を決定してもよい。具体的には、経路決定部162は、経路データベース172を参照し、対象者の位置(第1の地点)に基づいて、標準出発地点、代替出発地点のいずれかを、出発地点として決定してもよい。
ステップS8において、経路決定部162は、経路データベース172を参照し、対象者に対応する移動経路を決定する。具体的には、経路決定部162は、移動経路に含まれる、少なくとも一の中継地点を抽出する。経路決定部162は、該中継地点に基づいて、移動経路を決定する。例えば、経路決定部162は、該中継地点と降車地点とに基づいて、交通機関の運行経路を算出するアプリケーションプログラムを利用して、移動経路を決定してもよい。
また、経路決定部162は、交通機関、徒歩区間の移動時間、交通機関が運行する区間の移動時間等を、経路データベース172から抽出する。
ステップS9において、対象者が、所定の時間以内に出発地点から、所定の距離を移動したか否かを、出発判断部163は判断する。
具体的には、情報収集部161が対象者位置を第1の地点として取得すると、出発判断部163は、出発地点と第1の地点間の距離を算出する。そして、出発予定時刻から所定の時間以内に、出発地点と第1の地点間の距離が所定の距離を越えた場合、対象者が、所定の時間以内に出発地点から、所定の距離を移動した、と出発判断部163は判断する。
対象者が、所定の時間以内に出発地点から、所定の距離を移動した場合(ステップS9のYes分岐)には、管理部166は、対象者に対応する、当番者割り当てデータベース174の状態フラグに、「移動中」を示す情報を登録する(ステップS10)。そして、図9に示すステップS21に遷移する。
一方、出発予定時刻から所定の時間経過後に、出発地点と第1の地点間の距離が所定の距離を越えない場合、対象者が、所定の時間以内に出発地点から、所定の距離を移動していない、と出発判断部163は判断する。
対象者が、所定の時間内に出発地点から、所定の距離を移動していない場合(ステップS9のNo分岐)には、監視対象決定部165は、他の登録当番者を新たな対象者として決定する(ステップS11)。そして、管理部166は、新たな対象者に当番予定者になった旨を通知する(ステップS12)。
例えば、管理部166は、新たな対象者が使用する当番者端末200に、当番予定者になった旨を通知してもよい。具体的には、管理部166は、電話、電子メール等を用いて、新たな対象者が使用する当番者端末200に、当番予定者になった旨を通知してもよい。または、管理サーバ100が、当番者に関する情報を提示するWebサイトを提供する場合、管理部166は、該Webサイトに、当番予定者を通知する情報を表示する処理を実行してもよい。そして、ステップS4に戻り、処理を継続する。
引き続き、図9を参照しながら、管理サーバ100の動作について説明する。
ステップS21において、情報収集部161は、対象者の位置を第1の地点として取得する。
ステップS22において、情報収集部161は、第1の地点を取得した時刻を第1の時刻として決定する。
ステップS23において、到着予測部164は、徒歩区間の所要時間と、交通機関が運行する区間の所要時間とに基づいて、到着予測時刻を推定する。到着予測部164は、当番者割り当てデータベース174に、推定した到着予測時刻を格納する。
具体的には、到着予測部164は、対象者の位置(第1の地点)が、移動経路上の徒歩区間、交通機関が運行する区間のうち、いずれであるかを判断する。
対象者の位置(第1の地点)が移動経路上の徒歩区間である場合、到着予測部164は、対象者の移動速度を算出する。さらに、到着予測部164は、第1の地点に対して最寄りの交通機関の停車地点と、目標地点に対して最寄りの交通機関の停車地点とが同一であるか否かを判断する。ここで、交通機関の停車地点とは、鉄道の駅等を意味するものとする。また、ここで、交通機関の停車地点は、経路決定部162が決定した、移動経路上に含まれるものとする。
第1の地点に対して最寄りの交通機関の停車地点と、目標地点に対して最寄りの交通機関の停車地点とが同一であるとする。その場合、到着予測部164は、第1の地点から目標地点までの距離を算出する。そして、到着予測部164は、第1の地点から目標地点までの距離と、対象者の移動速度とに基づいて、第1の地点から目標地点までの所要時間を算出する。そして、到着予測部164は、第1の地点から目標地点までの所要時間と、第1の時刻とに基づいて、到着予測時刻を推定する。
一方、第1の地点に対して最寄りの交通機関の停車地点と、目標地点に対して最寄りの交通機関の停車地点とが異なるとする。その場合、到着予測部164は、第1の地点から最寄りの交通機関の停車地点までの距離を算出する。そして、到着予測部164は、算出した該距離と、対象者の移動速度とに基づいて、第1の地点から、最寄りの交通機関の停車地点までの所要時間を算出する。
さらに、第1の地点に対して最寄りの交通機関の停車地点と、目標地点に対して最寄りの交通機関の停車地点とが異なる場合、到着予測部164は、該停車地点から、目標地点に対して最寄りの交通機関の停車地点までに対応する、交通機関が運行する区間の所要時間を算出する。例えば、到着予測部164は、交通機関が運行する区間の所要時間を提供するアプリケーションプログラム等を利用して、交通機関が運行する区間の所要時間を取得してもよい。交通機関が運行する区間の所要時間を算出する方法は、各種あるが、その詳細は問わない。
さらに、第1の地点に対して最寄りの交通機関の停車地点と、目標地点に対して最寄りの交通機関の停車地点とが異なる場合、到着予測部164は、目標地点に対して最寄りの交通機関の停車地点と、目標地点間の距離を算出する。そして、到着予測部164は、算出した該距離と、対象者の移動速度とに基づいて、目標地点に対して最寄りの交通機関の停車地点から、目標地点までの所要時間を算出する。
なお、経路データベース172が、目標地点に対して最寄りの交通機関の停車地点から、目標地点までの所要時間を含んで構成されてもよい。その場合、到着予測部164は、
目標地点に対して最寄りの交通機関の停車地点から、目標地点までの所要時間を、経路データベース172から抽出してもよい。
そして、到着予測部164は、第1の地点から最寄りの交通機関の停車地点までの所要時間と、交通機関が運行する区間の所要時間と、目標地点に対して最寄りの交通機関の停車地点から、目標地点までの所要時間との合計時間を算出する。そして、到着予測部164は、算出した合計時間と、第1の時刻とに基づいて、到着予測時刻を推定する。
ステップS24において、到着予測部164は、交通機関の運行情報を取得する。
ステップS25において、移動経路上の交通機関が運行する区間において、遅延が発生したか否かを、到着予測部164は判断する。具体的には、移動経路上の交通機関が運行する区間のうち、対象者の位置(第1の地点)から目標地点までの区間において、遅延が発生したか否かを、到着予測部164は、交通機関の運行情報に基づいて判断する。
移動経路上の交通機関が運行する区間において、遅延が発生していない場合(ステップS25のNo分岐)には、ステップS29に遷移する。
一方、移動経路上の交通機関が運行する区間において、遅延が発生した場合(ステップS25のYes分岐)には、ステップS26に遷移する。
ステップS26において、到着予測部164は、交通機関の遅延時間を、ステップS23の処理において推定した到着予測時刻に加算し、到着予測時刻を更新する。
到着予測部164は、更新された到着予測時刻に基づいて、対象者が目標時刻までに目標地点に到着できるか否かを判断する。更新された到着予測時刻が、目標時刻から遡って所定の時間以下である場合、到着予測部164は、対象者が目標時刻までに目標地点に到着できない、と到着予測部164は判断する。
一方、遅延時間が軽微であるとする。その場合、到着予測部164が、遅延時間を加算して到着予想時刻を更新した場合であっても、更新された到着予想時刻が、目標時刻から遡って、所定の時間を越えている場合がある。その場合、対象者が目標時刻までに目標地点に到着できる、と到着予測部164は判断する。
移動経路上において遅延が発生し、対象者が目標時刻までに目標地点に到着できない場合、管理部166は、対象者に、代替経路を通知する(ステップS27)。また、経路決定部162は、該代替経路を、移動経路として決定する。そして、ステップS28に遷移する。
具体的には、到着予測部164は、ステップS26の処理において更新した到着予測時刻が、目標時刻から遡って、所定の時間を越えているか否かを判断する。更新した到着予測時刻が、目標時刻から遡って所定の時間を越えている場合には、到着予測部164は、対象者が目標時刻までに目標地点に到着できると判断する。一方、更新した到着予測時刻が、目標時刻から遡って所定の時間以下である場合には、到着予測部164は、対象者が目標時刻までに目標地点に到着できないと判断する。
そして、対象者が目標時刻までに目標地点に到着できない場合には、経路決定部162は、経路データベース172を参照し、代替経路を決定する。
例えば、経路データベース172に、代替経路上に含まれる、少なくとも一の中継地点が登録されているとする。その場合、経路決定部162は、対象者の位置(第1の地点)と該中継地点に基づいて、代替経路を決定する。例えば、経路決定部162は、対象者の位置(第1の地点)と該中継地点と降車地点とに基づいて、交通機関の運行経路を算出するアプリケーションプログラムを利用して、代替経路を決定してもよい。
ステップS28において、到着予測部164は、代替経路に基づいて、到着予測時刻を推定する。到着予測部164は、当番者割り当てデータベース174に、推定した到着予測時刻を格納する。
到着予測部164は、代替経路に基づいて到着予測時刻を推定する場合、標準経路とは異なる移動手段を用いた場合の所要時間を算出し、到着予想時刻を推定してもよい。
また、到着予測部164は、代替経路に基づいて到着予測時刻を推定する場合、標準経路より、高額かつ高速な移動手段を用いた場合の所要時間を算出し、到着予測時刻を推定してもよい。例えば、到着予測部164は、代替経路に基づいて到着予測時刻を推定する場合、高額かつ高速な特急電車、新幹線等を用いた場合の所要時間を算出し、到着予測時刻を推定してもよい。
また、到着予測部164は、代替経路に基づいて到着予測時刻を推定する場合、目標地点に対して最寄りの交通機関の停車地点から、目標地点までタクシーを用いて移動した場合の所要時間を算出し、到着予想時刻を推定してもよい。
ステップS29において、到着予測時刻が目標時刻から遡って所定の時間を越えているか否かを、到着予測部164は判断する。
到着予測時刻が目標時刻から遡って所定の時間以下である場合(ステップS29のNo分岐)には、対象者が目標時刻までに目標地点に到着できない、と到着予測部164は判断する。つまり、到着予測時刻が目標時刻から遡った所定の時刻より後である場合(ステップS29のNo分岐)には、対象者が目標時刻までに目標地点に到着できない、と到着予測部164は判断する。
対象者が目標時刻までに目標地点に到着できない、と到着予測部164が判断した場合には、監視対象決定部165は、他の登録当番者を、新たな対象者として決定する(ステップS30)。そして、ステップS31に遷移する。
到着予測部164は、対象者を変更した場合、変更前の対象者を当番予定者から取り下げる。到着予測部164が、変更前の対象者を当番予定者から取り下げた場合、管理部166は、当番予定者から取り下げた該対象者に対して、電話、電子メール等を用いて、当番予定者から取り下げられた旨を通知する。なお、通知の方法は、各種あるがその詳細は問わない。
ここで、監視対象決定部165は、勤務管理データベース173を参照し、所定の期間内に、所定の時間を越えて勤務した登録当番者を、対象者の候補から除外してもよい。
具体的には、監視対象決定部165は、勤務管理データベース173を参照し、登録対象者毎に、所定の期間に対応する、勤務時間の総和を算出する。そして、監視対象決定部165は、登録当番者に関して、勤務時間の総和が所定の時間を越える場合、該登録当番者を、対象者の候補から除外してもよい。
または、監視対象決定部165は、勤務管理データベース173を参照し、所定の期間内に、所定の時間を越えて、通常の勤務時間外に勤務した登録当番者を、対象者の候補から除外してもよい。
具体的には、監視対象決定部165は、勤務管理データベース173を参照し、登録対象者毎に、所定の期間に対応する、通常の勤務時間外に対応する、勤務時間の総和を算出する。そして、監視対象決定部165は、登録当番者に関して、通常の勤務時間外に対応する勤務時間の総和が、所定の時間を越える場合、該登録当番者を、対象者の候補から除外してもよい。
または、監視対象決定部165は、登録当番者の保有スキルに基づいて、対象者の候補を決定してもよい。例えば、監視対象決定部165は、変更前の対象者が保有するスキルに対して、同等以上のスキルを保有する登録当番者を、新たな対象者の候補として選択してもよい。
より具体的には、監視対象決定部165は、当番者データベース171を参照し、変更前の対象者が保有するスキルを特定する。そして、監視対象決定部165は、当番者データベース171を参照し、特定したスキルに対して、同等以上のスキルを保有する登録当番者を、新たな対象者の候補として選択してもよい。
ステップS31において、管理部166は、新たな対象者に、当番予定者になった旨を通知する。例えば、管理部166は、新たな対象者が使用する当番者端末200に、該新たな対象者を、当番予定者として決定したことを通知する。例えば、管理部166は、新たな対象者が使用する当番者端末200に、電話、電子メール等を用いて、当番予定者として決定したことを通知してもよい。
さらに、管理部166は、変更前の対象者が使用する当番者端末200に、電話、電子メール等を用いて、該変更前の対象者を、当番予定者から取り下げたことを通知してもよい。なお、通知の方法は、各種あるがその詳細は問わない。
そして、監視対象決定部165は、当番者割り当てデータベース174から、該変更前の対象者に対応する情報を削除する。そして、図8に示すステップS4に戻り、処理を継続する。
一方、到着予測時刻が目標時刻から遡って所定の時間を越えている場合(ステップS29のYes分岐)には、対象者が目標時刻までに目標地点に到着できる、と到着予測部164は判断する。つまり、到着予測時刻が目標時刻から遡った所定の時刻以前である場合(ステップS29のYes分岐)には、対象者が目標時刻までに目標地点に到着できる、と到着予測部164は判断する。
ステップS32において、対象者が目標地点に到着したか否かを、到着予測部164は判断する。対象者が目標地点に到着した、と到着予測部164が判断した場合(ステップS32のYes分岐)には、図10に示すステップS41に遷移する。一方、対象者が目標地点に到着していない、と到着予測部164が判断した場合(ステップS32のNo分岐)には、ステップS21に戻り、処理を継続する。
引き続き、図10を参照しながら、管理サーバ100の動作について説明する。
ステップS41において、管理部166は、目標地点に到着した対象者に関して、当番者割り当てデータベース174の状態フラグに、「出社」を示す情報を登録する。
ステップS42において、所定の人数の当番予定者が、目標地点に到着したか否かを、管理部166は判断する。
例えば、管理部166は、当番シフトデータベース175を参照し、次回の当番シフトに対応する、当番者の人数を特定する。そして、管理部166は、当番者割り当てデータベース174を参照し、状態フラグが「出社」である当番予定者の人数と、特定した当番者の人数とが一致するか否かを判断する。
状態フラグが「出社」である当番予定者の人数と、特定した当番者の人数とが一致する場合には、所定の人数の当番予定者が目標地点に到着した、と管理部166は判断する。一方、状態フラグが「出社」である当番予定者の人数が、特定した当番者の人数より少ない場合には、所定の人数の当番予定者が目標地点に到着していない、と管理部166は判断する。
所定の人数の当番予定者が目標地点に到着した場合(ステップS42のYes分岐)には、管理部166は、当番者割り当てデータベース174の割り当てフラグ、及び状態フラグを初期化する(ステップS43)。
なお、監視対象決定部165は、次回の当番シフトに対応する当番者の人数より多くの登録当番者を、当番予定者として当番者割り当てデータベース174に登録したとする。その場合、管理部166は、必要な人数の当番予定者が勤務地に到着した場合、状態フラグが「出社」ではない当番予定者に対して、電話、電子メール等を用いて、当番予定者から取り下げられた旨を通知する。なお、通知の方法は、各種あるがその詳細は問わない。
そして、管理サーバ100は、当番予定者が、目標時刻までに目標地点に到着できるか否かを監視する処理を終了する。
一方、所定の人数の当番予定者が目標地点に到着していない場合(ステップS42のNo分岐)には、図9に示すステップS21に戻り、処理を継続する。
[変形例1]
本実施形態に係る管理システム1の変形例1として、移動経路は、交通機関が運行する区間を含まず、徒歩区間から構成されてもよい。その場合、図11に示すように、経路データベース172は、出発地点から目標地点までの徒歩での所要時間を格納してもよい。図11に示す経路データベース172は、登録当番者「日電太郎」が、代替出発地点「Z地点」から目標場所まで徒歩で移動した場合の所要時間を格納する。経路決定部162が、図11に示す経路データベース172を参照する場合、代替出発地点から目標場所までの徒歩での移動経路を、代替経路として決定してもよい。例えば、登録当番者「日電太郎」が対象者である場合、管理部166は、代替経路、及び所要時間を、登録当番者「日電太郎」に通知してもよい。
以上のように、本実施形態に係る管理サーバ100は、対象者が、対象者毎の移動経路に沿って移動する場合に、該対象者が所定の時刻までに所定の地点に到着できるか否かを判断する。さらに、本実施形態に係る管理サーバ100は、対象者が所定の時刻までに所定の地点に到着できない場合、他の人物を、新たな対象者として決定する。さらに、本実施形態に係る管理サーバ100は、対象者の位置を監視することで、所定の時刻になる前に、対象者が所定の時刻までに所定の地点に到着できるか否かを判断する。
具体的には、本実施形態に係る管理サーバ100は、当番制の業務において、次回の当番予定者が、該当番予定者毎の通勤経路で通勤する場合に、該当番予定者が所定の時刻までに勤務地に到着できるか否かを判断できる。さらに、本実施形態に係る管理サーバ100は、当番予定者が所定の時刻までに勤務地に到着できない場合、他の人物を、新たな当番予定者として割り当てることができる。
さらに、本実施形態に係る管理サーバ100は、当番予定者の通勤中、当番予定者の位置を監視することで、当番予定者が所定の時刻までに勤務地に到着できるか否かを迅速に判断できる。そして、本実施形態に係る管理サーバ100は、当番予定者が、所定の時刻までに勤務地に到着できないと予測される場合、遅滞なく、他の人物を、新たな当番予定者として割り当てることができる。従って、本実施形態に係る管理サーバ100は、当番者の欠員が発生することを防止することに貢献する。
また、本実施形態に係る管理サーバ100は、対象者の移動経路に、交通機関が運行する区間が含まれる場合、該交通機関の運行情報を取得する。そして、本実施形態に係る管理サーバ100は、交通機関に遅延が発生し、対象者が所定の時刻までに所定の地点に到着できないと予測される場合、代替の経路を対象者に通知する。従って、本実施形態に係る管理サーバ100は、当番予定者の通勤経路において問題が発生した場合であっても、当番予定者に対して適切な指示を出すことに貢献する。
また、本実施形態に係る管理サーバ100は、当番予定者が所定の時刻までに勤務地に到着できないと予測される場合、保有スキル、勤務履歴を考慮して、新たな当番予定者を決定する。従って、本実施形態に係る管理サーバ100は、当番予定者が所定の時刻までに勤務地に到着できない場合であっても、適切な人物を、新たな当番予定者として割り当てることに貢献する。
なお、上記の実施形態の説明では、管理端末300と、管理サーバ100を異なる装置として説明した。管理サーバ100は、管理端末300の機能を含んで構成されてもよい。
また、上記した実施形態においては、管理サーバ記憶部150が、管理プログラム160を記憶する形態について説明した。しかし、情報収集部161、経路決定部162、出発判断部163、到着予測部164、監視対象決定部165、管理部166は、ハードウェアに実装されてもよく、上記に説明した各モジュールの処理を実現する手段は問わない。
また、上記した実施形態においては、管理サーバ記憶部150が、データベースを格納する形態について説明した。しかし、管理サーバ100とは異なる装置(図示せず)が、データベースを格納してもよい。そして、管理サーバ100は、データベースを格納する装置にアクセスし、該データベースを参照してもよい。
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)上記第1の視点に係る管理サーバの通りである。
(付記2)前記情報収集部は、所定の時間毎に、前記対象者の位置を、前記第1の地点として取得し、前記到着予測部は、前記情報収集部が前記第1の地点を取得した場合、前記目標時刻までに前記第2の地点に到着できるか否かを判断する、付記1に記載の管理サーバ。
(付記3)所定の出発予定時刻から、所定の時間以内に、対象者毎の所定の出発地点と、前記第1の地点との差分が、所定の距離を越えた場合、前記対象者が出発した、と判断する、出発判断部をさらに備える、付記1又は2に記載の管理サーバ。
(付記4)1又は2以上の当番シフトに対応する、当番シフト識別情報と、期限時刻とを対応付けて格納する、当番シフトデータベースと、1又は2以上の人物に対応する、人物識別情報と、前記当番シフト識別情報とを対応付けて格納する、当番者データベースと、を更に備え、前記到着予測部は、前記当番シフトデータベースと、前記当番者データベースとを参照し、前記対象者の前記当番シフト識別情報に対応する、前記期限時刻に基づいて、前記目標時刻を決定し、前記監視対象決定部は、前記対象者と同一の前記当番シフト識別情報の人物が、該人物に対応する前記移動経路に沿って、前記出発地点から前記第2の地点まで移動する場合に、前記目標時刻までに前記第2の地点に到着できる場合、該人物を、新たな対象者として決定する、付記3に記載の管理サーバ。
(付記5)1又は2以上の人物に対応する、前記人物識別情報と、前記出発地点と、前記移動経路に含まれる、少なくとも一の中継地点とを対応付けて格納する、経路データベースを更に備え、前記経路決定部は、前記経路データベースを参照し、前記対象者に対応する前記移動経路を決定する、付記4に記載の管理サーバ。
(付記6)前記出発判断部は、予め登録された1又は2以上の地点から、前記第1の地点に基づいて、前記出発地点を決定する、付記3乃至5のいずれか一に記載の管理サーバ。
(付記7)前記監視対象決定部は、予め登録された1又は2以上の人物のうち、勤務履歴に基づいて、所定の条件を満たし、出発地点から前記第2の地点まで移動する場合に、前記目標時刻までに前記第2の地点に到着できる人物を、前記対象者として決定する、付記3乃至6のいずれか一に記載の管理サーバ。
(付記8)前記監視対象決定部は、前記対象者が前記目標時刻までに前記第2の地点に到着できない、と前記到着予測部が判断した場合、前記目標時刻までに前記第2の地点に到着できる、少なくとも一の人物を、新たな対象者として決定するまで、該新たな対象者を探索する、付記1乃至7のいずれか一に記載の管理サーバ。
(付記9)前記移動経路は、徒歩区間と、交通機関が運行する区間とを含んで構成され、前記情報収集部は、前記第1の地点を取得した時刻を、第1の時刻として決定し、前記到着予測部は、前記第1の地点から前記第2の地点までの移動に対応する、前記徒歩区間の所要時間と、前記交通機関が運行する区間の所要時間との合計時間を算出し、該合計時間と、前記第1の時刻とに基づいて、到着予測時刻を推定する、付記1乃至8のいずれか一に記載の管理サーバ。
(付記10)前記到着予測部は、前記到着予想時刻が、前記目標時刻から所定の時間遡った、第2の時刻以前の時刻である場合、前記対象者が、前記目標時刻までに前記第2の地点に到着できると判断し、前記到着予想時刻が、前記第2の時刻より後の時刻である場合、前記対象者が、前記目標時刻までに前記第2の地点に到着できないと判断する、付記9に記載の管理サーバ。
(付記11)前記情報収集部は、前記交通機関の運行情報を取得し、前記到着予測部は、前記運行情報を利用して、前記対象者が、前記目標時刻までに前記第2の地点に到着できるか否かを判断し、前記経路決定部は、前記目標時刻までに前記第2の地点に到着できない、と前記到着予測部が判断した場合、前記第1の地点から前記第2の地点まで、代替経路が存在するか否かを判断し、該代替経路が存在する場合、該代替経路を、前記移動経路として決定し、前記対象者に該代替経路を通知する、付記9又は10に記載の管理サーバ。
(付記12)前記到着予測部は、前記第1の地点と前記第2の地点との差分が所定の距離以下である場合、前記対象者が前記第2の地点に到着したと判断する、付記1乃至10のいずれか一に記載の管理サーバ。
(付記13)上記第2の視点に係る端末の通りである。
(付記14)前記当番者端末通信部は、前記管理サーバから、前記移動経路を受信し、前記当番者端末通信部が受信した前記移動経路を出力する、当番者端末出力部をさらに備える、付記13に記載の端末。
(付記15)前記当番者端末通信部は、前記管理サーバから、前記移動経路とは異なる代替移動経路を受信し、前記当番者端末出力部は、前記当番者端末通信部が受信した前記代替移動経路を出力する、付記13に記載の端末。
(付記16)上記第3の視点に係る管理システムの通りである。
(付記17)上記第4の視点に係る管理方法の通りである。
(付記18)上記第5の視点に係るプログラムの通りである。
なお、上記の付記16〜18に示す形態は、付記1に示す形態と同様に、付記2乃至12に示す形態に展開することが可能である。
なお、上記の特許文献の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。