JP2018199239A - 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ヤレ紙検知時のリカバリ印刷にあたって、用紙の過剰な消費を抑制しつつ、画像形成の生産性を確保することができる画像形成装置および当該画像形成装置の制御方法を提供する。【解決手段】画像形成装置1は、画像形成後の出力紙に異常がある場合に当該出力紙をヤレ紙として検知するヤレ紙検知部861と、ヤレ紙検知部861がヤレ紙を検知したとき、当該ヤレ紙のページからリカバリ印刷を行うための制御を行うヤレ紙制御部862とを備える。ヤレ紙制御部862は、印刷ジョブの種別および印刷ジョブを構成する用紙枚数に基づいて、リカバリ印刷を行う用紙のページ番号、用紙枚数およびリカバリ印刷開始タイミングを決定する。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置および画像形成装置の制御方法に関し、特に、電子写真方式の画像形成装置および当該画像形成装置の制御方法に関する。
感光体に形成したトナー像を記録媒体の一例である用紙に転写し、トナー像が転写された用紙を高温の定着部において加熱・加圧することによってトナー像を用紙に定着させる電子写真方式の画像形成装置が普及している。電子写真方式の画像形成装置は、複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置、印刷機、複合機等に適用される。
この種の画像形成装置では、経時的に定着部がトナーで汚れたり、用紙のジャムによって定着部にトナーが付着したりする場合がある。このような状況下において、定着部を用紙が通過すると、定着部のトナーが用紙に付着して汚れとなる。そして、トナーが付着して汚れた用紙は、所謂ヤレ紙(損紙)として扱われる。トナーが付着して汚れた用紙以外にも、搬送中に端部が折れ曲がって画像を正常に読み取ることができなくなった用紙等もヤレ紙として扱われる。ヤレ紙の発生に対処する技術として、特許文献1、特許文献2、特許文献3等に記載の技術が知られている。
特許文献1には、ヤレ紙の検知による再画像形成用紙が意図されたページ位置になるように、挿入用紙を再画像形成用紙に対して挿入して、挿入用紙と再画像形成用紙とを排出装置に排出するという技術が記載されている。特許文献2には、プリンタを複数備える画像形成システムにおいて、選択したプリンタに、ヤレ紙として検出された用紙に印刷されたページを再印刷させた後、ヤレ紙として検出された用紙以外の用紙と丁合させるという技術が記載されている。特許文献3には、印刷時に欠陥が再度検出されると予測した場合は再印刷を禁止する再印刷制御を実施するという技術が記載されている。
特開2016−159434号公報 特開2015−230700号公報 特開2015−120264号公報
上述した特許文献1乃至特許文献3に記載の従来技術は、総じて、ヤレ紙の発生要因や、ヤレ紙と正常紙との自動振り分けに着目した技術であり、元々の印刷ジョブの種別に基づいた、リカバリ印刷すべき用紙のページ番号や用紙枚数については考慮されていない。そのため、リカバリ印刷のために用紙を過剰に(無駄に)消費したり、画像形成の生産性の低下を招いたりするといった課題がある。
そこで、本発明は、ヤレ紙検知時のリカバリ印刷にあたって、用紙の過剰な消費を抑制しつつ、画像形成の生産性を確保することができる画像形成装置および当該画像形成装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、
画像形成後の出力紙に異常がある場合に当該出力紙をヤレ紙として検知する検知部と、
検知部がヤレ紙を検知したとき、当該ヤレ紙のページからリカバリ印刷を行うための制御を行う制御部と、
を備える画像形成装置であって、
制御部は、印刷ジョブの種別および印刷ジョブを構成する用紙枚数に基づいて、リカバリ印刷を行う用紙のページ番号、用紙枚数およびリカバリ印刷開始タイミングを決定する
ことを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置の制御方法は、
画像形成後の出力紙に異常がある場合に当該出力紙をヤレ紙として検知し、
ヤレ紙を検知したとき、当該ヤレ紙のページからリカバリ印刷を行う画像形成装置の制御方法であって、
印刷ジョブの種別および印刷ジョブを構成する用紙枚数に基づいて、リカバリ印刷を行う用紙のページ番号、用紙枚数およびリカバリ印刷開始タイミングを決定する
ことを特徴とする。
印刷ジョブの種別および印刷ジョブを構成する用紙枚数に応じて、リカバリ印刷すべき用紙のページ番号、用紙枚数およびリカバリ印刷開始タイミングを決定することで、用紙の無駄を低減しながらリカバリ印刷を行うことができる。
本発明によれば、ヤレ紙検知時のリカバリ印刷にあたって、用紙の過剰な消費を抑制しつつ、画像形成の生産性を確保することができる。
本発明が適用される画像形成システムの構成の概略を示すシステム構成図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の各部のハードウェア構成の一例を示す全体構成図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の制御系の構成の一例を示すブロック図である。 実施例1に係るリカバリ印刷の制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2に係るリカバリ印刷する用紙の決定処理の流れを示すフローチャートである。 ヤレ紙検知後のリカバリ動作のイメージを示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と記述する)について図面を用いて詳細に説明する。本発明は実施形態に限定されるものではない。なお、以下の説明や各図において、同一要素または同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
<本発明が適用される画像形成システム>
図1は、本発明が適用される画像形成システムの構成の概略を示すシステム構成図である。
図1に示すように、本適用例に係る画像形成システム100は、画像形成装置1と、給紙装置2と、画像読取装置3と、後処理装置4と、外部装置5とを備えるシステム構成となっている。画像形成装置1は、本発明の画像形成装置の一例であり、例えばその上面側に、後述する操作表示部81を備えている。画像形成装置1の構成等の詳細については後述する。
給紙装置2は、画像形成装置1が内蔵する用紙収納部20とは別に、画像形成装置1の外部に備えられ、様々な種類の記録媒体(例えば、用紙)を画像形成装置1に供給する大容量給紙装置である。
画像読取装置3は、画像形成装置1での画像形成後の記録媒体の画像を読み取る装置である。画像読取装置3は、記録媒体の第1面の画像を読み取る第1画像読取センサ101と、記録媒体の第2面の画像を読み取る第2画像読取センサ102とを備えている。第1画像読取センサ101および第2画像読取センサ102としては、例えば、少なくとも記録媒体の最大幅の長さに亘って感光部(画素)が一直線に配置されたCCD(Charge Coupled Device)型や、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型等のイメージセンサからなるインラインセンサを用いることができる。
なお、本例では、画像読取装置3の第1画像読取センサ101および第2画像読取センサ102を画像形成装置1の外部に設ける構成としているが、画像形成装置1の内部に設ける構成とすることも可能である。また、ここでは、画像形成装置1が両面印刷の場合を例示しているが、片面印刷の場合は、第1画像読取センサ101および第2画像読取センサ102のいずれか一方を備える構成となる。
後処理装置4は、画像形成装置1から画像読取装置3を経て出力される記録媒体に対して、ステープル処理等の後処理を行う装置である。後処理装置4を経た記録媒体は、排紙トレイ部28に出力される。後処理装置4の上面側には、特定の用途で用いられるサブトレイ部29が設けられる場合がある。
外部装置5は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)からなり、画像形成装置1に対して画像データを供給する。ここでは、外部装置5として、パーソナルコンピュータを例示したが、これに限定されるものではなく、例えばファクシミリ装置等その他各種の装置を適用することができる。
[画像形成装置の全体構成]
次に、画像形成装置1の全体構成について、図2を用いて説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の各部のハードウェア構成の一例を示す全体構成図である。本実施形態では、画像形成装置1の一例として複写機の場合を例に挙げて説明する。
本実施形態に係る画像形成装置1は、静電気を用いて画像形成を行う電子写真方式を採用しており、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の4色のトナーを重ね合わせることによってトナー像を形成するタンデム形式のカラー画像形成装置である。
図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、原稿搬送部10と、用紙収納部20と、画像読取部30と、画像形成部40と、中間転写ベルト50と、2次転写部60と、定着部70とを備える構成となっている。
原稿搬送部10は、原稿をセットする原稿給紙台11と、複数のローラ12と、搬送ドラム13と、搬送ガイド14と、原稿排出ローラ15と、原稿排出トレイ16とを有している。原稿給紙台11にセットされた原稿Gは、複数のローラ12および搬送ドラム13によって、画像読取部30の読取位置に1枚ずつ搬送される。搬送ガイド14および原稿排出ローラ15は、複数のローラ12および搬送ドラム13により搬送された原稿Gを原稿排出トレイ16に排出する。
用紙収納部20は、装置本体の下部に配置されており、記録媒体の一例である用紙Sのサイズや種類に応じて複数設けられている。この用紙Sは、給紙部21により給紙されて搬送部23に送られ、当該搬送部23によって転写位置である2次転写部60に搬送される。また、用紙収納部20の近傍には手差部22が設けられている。この手差部22からは、ユーザによってセットされる、用紙収納部20に収納されていないサイズの用紙やタグを有するタグ紙、OHPシート等の特殊紙が転写位置へ送られる。
画像読取部30は、原稿搬送部10によって搬送された原稿Gまたは原稿台31に載置された原稿の画像を読み取って、画像データを生成する。具体的には、原稿Gの画像がランプLによって照射される。このランプLからの照射光に基づく原稿Gからの反射光は、第1ミラーユニット32、第2ミラーユニット33、レンズユニット34の順に導かれて、撮像素子35の受光面に結像する。
撮像素子35は、CCD型イメージセンサやCMOS型イメージセンサ等からなり、画像読取制御部36(図3参照)による制御の下に、入射した光を画素単位で光電変換して所定の画像信号を出力する。
画像形成部40および中間転写ベルト50は、画像読取部30と用紙収納部20との間に配置されている。画像形成部40は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成するために、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kを有する。
画像形成ユニット40Yは、イエローのトナー像を形成し、画像形成ユニット40Mは、マゼンダのトナー像を形成する。また、画像形成ユニット40Cは、シアンのトナー像を形成し、画像形成ユニット40Kは、ブラックのトナー像を形成する。これら4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kは、それぞれ同一の構成を有している。したがって、ここでは、イエローのトナー像を形成する画像形成ユニット40Yについて説明する。
画像形成ユニット40Yは、ドラム状の感光体(感光体トラム)41と、感光体41の周囲に配置された帯電部42と、露光部43と、現像部44と、第1クリーニング装置45とを有している。感光体41は、不図示の駆動モータによる駆動の下に回転する。帯電部42は、感光体41に電荷を与えることにより感光体41の表面を一様に帯電する。露光部43は、原稿Gから読み取られた画像データまたは外部装置5から送信された画像データに基づいて、感光体41の表面に対して露光を行うことにより感光体41上に静電潜像を形成する。
現像部44は、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤を用いて、感光体41上に形成された静電潜像を現像する。トナーは、画像を形成する粒子である。キャリアは、現像部44内でのトナーとの混合において摩擦帯電によりトナーに適正な電荷を与える機能と、感光体41と対向する現像領域にトナーを搬送する機能と、感光体41上の静電潜像にトナーが忠実に現像できるように現像電界を形成する機能とを持っている。この現像部44は、感光体41に形成された静電潜像にイエローのトナーを付着させる。これにより、感光体41の表面には、イエローのトナー像が形成される。
なお、画像形成ユニット40Mの現像部44は、画像形成ユニット40Mの感光体41にマゼンタのトナーを付着させる。画像形成ユニット40Cの現像部44は、画像形成ユニット40Cの感光体41にシアンのトナーを付着させる。画像形成ユニット40Kの現像部44は、画像形成ユニット40Kの感光体41にブラックのトナーを付着させる。
第1クリーニング装置45は、感光体41上に付着したトナーを中間転写ベルト50に転写した後に、感光体41の表面をクリーニングする。具体的には、第1クリーニング装置45は、感光体41の表面に残留しているトナー等の残留物(付着物)を除去する。
感光体41上に付着したトナーは、中間転写ベルト50に転写される。中間転写ベルト50は、無端状に形成されており、複数のローラに掛け渡されている。この中間転写ベルト50は、不図示の駆動モータによる駆動の下に、感光体41の回転方向とは逆方向の時計回りに回転する。中間転写ベルト50における各画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kの感光体41と対向する位置には、1次転写部51が設けられている。
1次転写部51は、中間転写ベルト50にトナーと逆極性の電圧を印加させることで、感光体41上に付着したトナーを中間転写ベルト50に転写する。そして、中間転写ベルト50が回転することで、4つの画像形成ユニット40Y,40M,40C,40Kで形成されたトナー像が、中間転写ベルト50の表面に順次転写される。これにより、中間転写ベルト50上には、イエロー、マゼンダ、シアンおよびブラックのトナー像が重なり合うことによってカラー画像が形成される。
中間転写ベルト50に対向して、第2クリーニング装置53が設けられている。第2クリーニング装置53は、中間転写ベルト50に転写されたトナー像を用紙Sに転写した後に、中間転写ベルト50の表面をクリーニングする、具体的には中間転写ベルト50の表面に残留しているトナー(残留トナー)等の残留物を除去する。
中間転写ベルト50の近傍で、かつ搬送部23の用紙搬送方向の下流側には、2次転写部60が配置されている。この2次転写部60は、中間転写ベルト50が張架された転写上ローラ61と、中間転写ベルト50を挟んで転写上ローラ61側に押圧された転写下ローラ62とからなる転写ローラ対によって構成されており、搬送部23によって送られてきた用紙Sを中間転写ベルト50に接触させて、中間転写ベルト50の外周面上に形成されたトナー像を用紙Sに転写する。
2次転写部60における用紙Sの排出側には、定着部70が設けられている。この定着部70は、用紙Sを加圧および加熱して、転写されたトナー像を用紙Sに定着させる。定着部70は、例えば、一対の定着部材である定着上ローラ71および定着下ローラ72によって構成されている。定着上ローラ71および定着下ローラ72は、互いに圧接した状態で配置されており、定着上ローラ71と定着下ローラ72との圧接部として定着ニップ部が形成される。
定着上ローラ71の内部には、加熱部が設けられている。この加熱部からの輻射熱によって定着上ローラ71のローラ部が温められる。そして、定着上ローラ71のローラ部の熱が用紙Sへ伝達されることにより、用紙S上のトナー像が定着される。
用紙Sは、2次転写部60によってトナー像が転写された面(定着対象面)が定着上ローラ71と向き合うように搬送され、定着ニップ部を通過する。したがって、定着ニップ部を通過する用紙Sには、定着上ローラ71と定着下ローラ72とによる加圧と、定着上ローラ71のローラ部の熱による加熱が行われる。
定着部70の用紙Sの搬送方向の下流には、切換ゲート24が配置されている。切換ゲート24は、定着部70を通過した用紙Sの搬送路を切り換える。すなわち、切換ゲート24は、用紙Sの片面への画像形成におけるフェースアップ排紙を行う場合に、用紙Sを直進させる。これにより、用紙Sは、一対の排紙ローラ25によって出力される。また、切換ゲート24は、用紙Sの片面への画像形成におけるフェースダウン排紙を行う場合、および用紙Sの両面への画像形成を行う場合に、用紙Sを下方に案内する。
フェースダウン排紙を行う場合は、切換ゲート24によって用紙Sを下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって用紙Sの表裏を反転して上方に搬送する。これにより、表裏が反転された用紙Sは、一対の排紙ローラ25によって出力される。用紙Sの両面への画像形成を行う場合は、切換ゲート24によって用紙Sを下方に案内した後に、用紙反転搬送部26によって用紙Sの表裏を反転する。そして、表裏が反転された用紙Sは、再給紙路27によって再び転写位置へ送られる。
[画像形成装置の制御系の構成]
次に、画像形成装置1の制御系の構成について、図3を参照して説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の制御系の構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、画像形成装置1は、画像読取部30に加えて、操作表示部81、プリント部82、コントローラ83および画像制御ブロック84等を備えて構成されている。画像形成装置1は、コントローラ83のLANIF(Local Area Network InterFace)834を介して、ネットワーク7上の外部装置5と相互にデータの送受信が可能に接続されている。
操作表示部81は、表示部811および操作表示制御部812等を備えて構成されている。表示部811は、例えば、液晶表示装置(LCD)や有機EL(Electro Luminescence)表示装置等のパネル式表示装置と、タッチパッド等の位置入力装置とを組み合わせたタッチパネルからなる。
操作表示制御部812は、画像制御ブロック84の画像制御部841から入力される表示信号に従って、各種設定条件を入力するための各種画面や各種処理結果等を表示する操作画面を表示部811に表示させる。また、操作表示制御部812は、各種スイッチやボタン、テンキー、操作キー群又はタッチパネル等から入力される操作信号を画像制御部841に出力する。
プリント部82は、画像形成部821およびプリント制御部822等を備えて構成されている。画像形成部821は、図2の画像形成部40等に相当する。プリント制御部822は、画像制御部841からの指示に従って画像形成部821等のプリント部82の各部の動作を制御し、後述する書込処理部848から入力された印刷画像データに基づいて画像形成を行わせる。
コントローラ83は、ネットワーク7に接続される外部装置5から、当該ネットワーク7を通して画像形成装置1に入力されるデータの管理および制御を行うものである。コントローラ83は、外部装置5からプリント対象のデータ(プリントデータおよびプリント設定データ)を受信し、当該プリントデータを展開して生成した画像データおよびプリント設定データを、PCIバス(Peripheral Components Interconnectバス)85を介して画像制御ブロック84へ送信する。
コントローラ83は、コントローラ制御部831、画像メモリ832、メモリ制御部833およびLANIF834等を備えて構成されている。コントローラ制御部831は、コントローラ83の各部の動作を統括的に制御し、LANIF834を介して外部装置5から入力される画像データを展開してビットマップ形式の画像データの生成を行う。
画像メモリ832は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性メモリから構成され、画像データおよびプリント設定データを一時的に記憶する。メモリ制御部833は、LANIF834によって受信されたプリントデータのコントローラ制御部831への転送や、画像メモリ832に対する画像データおよびプリント設定データの書込み/読出しを制御する。また、メモリ制御部833は、画像制御ブロック84のメモリ制御部845とPCIバス85を介して接続されている。
メモリ制御部833は、コントローラ制御部831からの指示に従って、プリント対象の画像データおよびプリント設定データを画像メモリ832から読み出し、PCIバス85を通して画像制御ブロック84に、より具体的には、画像制御ブロック84のメモリ制御部845に出力する。
LANIF834は、NIC(Network Interface Card)やモデム等のネットワーク7に接続するための通信インターフェイスであり、外部装置5からプリントデータやプリント設定データを受信する。LANIF834は、受信したプリントデータやプリント設定データをメモリ制御部833に供給する。
画像制御ブロック84は、画像制御部841、記憶部842、読取処理部843、圧縮部844、メモリ制御部845、画像メモリ846、伸長部847、書込処理部848、HDD(Hard Disk Drive;ハードディスク装置)849およびHDD制御部850等を備えて構成されている。
画像制御部841は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、記憶部842に記憶されているシステムプログラムおよび各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムを読み出して展開する。そして、画像制御部841は、展開したプログラムとの協働で各種処理を実行し、画像形成装置1の各部を集中制御する。
画像制御部841は、外部装置5からコントローラ83を介して入力された画像データおよびプリント設定データ、または、画像読取部30から入力された画像データおよび操作表示部81にて設定された設定情報に基づいて、ジョブデータおよび圧縮画像データを生成する。そして、画像制御部841は、生成したジョブデータおよび圧縮画像データに基づいて印刷ジョブを実行する。
ここで、印刷ジョブとは、画像形成(プリント)に関する一連の動作であり、例えば、所定ページの原稿からなる複写物を作成する場合には、所定ページの原稿の画像形成に関する一連の動作が1ジョブである。このジョブの動作を実行するためのデータがジョブデータ(ジョブ情報)である。ジョブデータには、印刷ジョブの種別および印刷ジョブを構成する用紙枚数などの情報が含まれている。
記憶部842は、システムプログラムおよび各種アプリケーションプログラムを記憶する不揮発メモリや、画像制御部841による制御の下に、不揮発メモリから読み出されたプログラムが展開されるRAM(Random Access Memory)から構成されている。より具体的には、記憶部842の不揮発メモリは、画像形成に係る各種処理プログラムおよび各種データ等を記憶する。また、不揮発メモリは、給紙装置2、画像形成装置1の給紙部がそれぞれ備える給紙トレイ毎に格納されている用紙の種類の情報を記憶している。
記憶部842のRAMは、画像制御部841による制御の下に実行される各種プログラムおよびこれらプログラムに係る各種データ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。また、RAMは、コントローラ83から入力された画像データおよびプリント設定データ、または、画像読取部30から入力された画像データおよび画像制御部841によって生成されたジョブデータを一時的に記憶する。ここで、画像制御部841は、画像読取部30から入力された画像データを取得する際に、操作表示部81によって設定された設定情報に基づいてジョブデータを生成する。
読取処理部843は、画像読取部30の撮像素子35から入力されたアナログ画像信号に対して、アナログ信号処理、A/D(アナログ/デジタル)変換処理、シェーディング処理等の各種の処理を施し、デジタル画像データとして圧縮部844に出力する。圧縮部844は、入力されたデジタル画像データに対して圧縮処理を施してメモリ制御部845に出力する。メモリ制御部845は、画像制御部841による制御の下に、圧縮部844による画像データの圧縮処理および伸長部847による圧縮画像データの伸長処理の制御を行う。
メモリ制御部845はさらに、画像メモリ846に対する画像データの入出力制御を行う。例えば、メモリ制御部845は、画像読取部30による読取りによって得られた画像データの保存について画像制御部841から指示されると、読取処理部843から入力された画像データの圧縮処理を圧縮部844に実行させて、圧縮画像データを画像メモリ846の圧縮メモリに記憶させる。
また、メモリ制御部845は、画像メモリ846の圧縮メモリに記憶された圧縮画像データのプリント出力について画像制御部841から指示されると、圧縮メモリから圧縮画像データを読み出し、伸長部257によって伸長処理を施して画像メモリ846のページメモリに伸長された画像データを記憶させる。そして、メモリ制御部845は、画像メモリ846のページメモリから非圧縮画像データを読み出して書込処理部848に対して、例えばDMA(Direct Memory Access)方式等のメモリ転送によって出力する。
画像メモリ846は、例えば揮発性メモリであるDRAM(Dynamic RAM)で構成され、上述した圧縮メモリおよびページメモリを備える。圧縮メモリは、圧縮画像データを記憶するためのメモリである。ページメモリは、プリント出力用の画像データを一時的に記憶するため、または、メモリ制御部255から受信した画像データを圧縮前に一時的に記憶するためのメモリである。
伸長部847は、メモリ制御部845による制御の下に、圧縮画像データに対して伸長処理を施す。書込処理部848は、伸長部847で伸長された画像データに基づいて、PWM(Pulse Width Modulation)信号を生成し、プリント部82に出力する。
HDD849は、大容量の画像データを記憶可能な不揮発性の記憶装置であり、HDD制御部850による制御の下に、画像読取部30で読み取って得た原稿画像の画像データを記憶したり、出力済みの画像データ等を記憶したりする。
[ヤレ紙(損紙)について]
上記構成の画像形成装置1において、経時的に定着部70がトナーで汚れたり、用紙Sのジャムによって定着部70にトナーが付着したりする場合があり、当該定着部70を通過する用紙Sは、トナーの付着による汚れによってヤレ紙となる。また、表裏印刷において、画像形成位置がずれたり、経時的に画像濃度が変化したりする場合にも、その程度によっては、出力される用紙Sがヤレ紙となる。これら以外にも、搬送中に端部が折れ曲がって画像を正常に読み取ることができなくなった用紙等もヤレ紙として扱われる。
このヤレ紙の発生については、例えば、図1の画像読取装置3内に設けられた第1画像読取センサ101および第2画像読取センサ102による読取結果に基づいて検知することができる。第1画像読取センサ101および第2画像読取センサ102については、図1では画像読取装置3内に設ける構成を例示しているが、画像形成装置1内に設ける構成を採ることも可能である。図3では、画像形成装置1の構成要素の一つとして図示している。
画像形成装置1は、画像読取部30、操作表示部81、プリント部82、コントローラ83および画像制御ブロック84等に加えて、ヤレ紙が発生したときの制御を行うヤレ紙検知制御部86を備えている。ヤレ紙検知制御部86は、ヤレ紙検知部861およびヤレ紙制御部862から構成されている。
ヤレ紙検知部861は、例えば、第1画像読取センサ101および第2画像読取センサ102による読取結果に基づいて、画像形成後の出力紙に異常がある場合に当該出力紙をヤレ紙として検知する。ヤレ紙制御部862は、ヤレ紙検知部861がヤレ紙の発生を検知したとき、その検知結果を受けてプリント部82に対して、リカバリ印刷を行うための制御を行う。
画像形成後の出力紙に異常がある場合としては、上述したように、印刷画像(形成画像)の異常、トナーの付着による汚れ、画像形成位置のずれ、経時的な画像濃度の変化、端部の折れ曲がり等が生じた場合を例示することができる。
一例として、印刷画像の異常の場合のヤレ紙検知について説明する。ヤレ紙検知部861は、第1画像読取センサ101および第2画像読取センサ102が、画像形成後の出力紙から読み取って得た画像データを、HDD849に格納されている原稿画像の画像データと比較することによってヤレ紙の発生を検知する。すなわち、この画像データの比較によって、印刷画像が正常画像であるか、異常画像(不良画像)であるかを検知することができる。
画像形成装置1では、ヤレ紙の発生時、ヤレ紙として検知された用紙のみならず、ヤレ紙の検知時点で既に、給紙装置2や用紙収納部20から給紙された用紙についても、ヤレ紙の後続用紙として、例えばヤレ紙と共に排紙トレイ部28に出力されることになる。ヤレ紙の発生を検知したとき、印刷動作を停止し、しかる後リカバリ動作に移行する場合もあれば、印刷動作を停止せずにそのままリカバリ動作に移行する場合もある。
リカバリ動作を行う際に、本実施形態に係るヤレ紙検知制御部86では、印刷ジョブの種別および印刷ジョブを構成する用紙枚数に基づいて、リカバリ印刷を行う用紙のページ番号、用紙枚数およびリカバリ印刷開始タイミングを決定することを特徴とする。印刷ジョブの種別および印刷ジョブを構成する用紙枚数については、先述したジョブデータ(ジョブ情報)から取得することができる。
印刷ジョブの種別としては、例えば、バリアブル印刷、セキュア/高精度印刷、束系後処理の有無を例示することができる。ここで、束系後処理とは、後処理装置4において、複数枚の用紙の束を処理単位としてページ順を補償しつつ後処理を行なうことを言う。リカバリ印刷開始タイミングとしては、印刷ジョブの最終ページ(最後尾)の印刷終了タイミングや、ヤレ紙の検知停止直後のタイミング等を例示することができる。
このように、リカバリ動作を行う際に、印刷ジョブの種別および印刷ジョブを構成する用紙枚数に応じて、リカバリ印刷すべき用紙のページ番号、用紙枚数およびリカバリ印刷開始タイミングを決定することにより、用紙の過剰な消費を抑制しつつ、画像形成の生産性を確保することができる。
以下に、ヤレ紙検知制御部86による制御の下に、印刷ジョブの種別および印刷ジョブを構成する用紙枚数に基づいて、リカバリ印刷を行う用紙のページ番号、用紙枚数およびリカバリ印刷開始タイミングを決定する具体的な実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1は、リカバリ印刷の制御を行うためのヤレ紙検知制御部86の基本的な処理の例である。図4は、実施例1に係るリカバリ印刷の制御処理の流れを示すフローチャートである。本制御処理は、ヤレ紙検知制御部86による制御の下に実行される。
ヤレ紙検知制御部86は、先ず、ヤレ紙の検知状態を示すヤレ紙検知フラグYをY=0とする(ステップS11)。Y=0は、ヤレ紙検知フラグYのリセットを意味する。次に、ヤレ紙検知制御部86は、画像制御部841で生成されるジョブデータを基に、印刷ジョブの種別を決定し(ステップS12)、次いで、印刷ジョブを構成する用紙枚数を決定する(ステップS13)。
次に、ヤレ紙検知制御部86は、Y=0でかつリカバリタイミング条件を満たすか否かを判断する(ステップS14)。ここでのリカバリタイミング条件を満たすか否かの判断は、リカバリ印刷開始タイミングが、ヤレ紙の検知停止直後のタイミングであるか否かの判断となる。
ヤレ紙検知制御部86は、Y=0でかつリカバリタイミング条件を満たさないと判断した場合は(S14のNO)、例えば給紙装置2からの給紙処理(ステップS15)、画像形成部40による画像形成処理(ステップS16)、排紙トレイ部28への排紙処理(ステップS17)の通常のプリント処理を実行する。
ヤレ紙検知制御部86は、Y=0でかつリカバリタイミング条件を満たすと判断した場合は(S14のYES)、リカバリ印刷を行う用紙Xに基づいてリカバリ印刷を実行し(ステップS18)、次いで、ヤレ紙検知フラグYをリセットし(ステップS19)、しかる後、ステップS15に移行する。
通常のプリント処理(S15〜S17)の実行後、ヤレ紙検知制御部86は、ヤレ紙検知部861がヤレ紙を検知したか否かを判断し(ステップS20)、ヤレ紙を検知していないと判断した場合は(S20のNO)、印刷ジョブを構成する用紙枚数分の出力が完了したか否かを判断する(ステップS21)。
ヤレ紙検知制御部86は、ヤレ紙検知部861がヤレ紙を検知したと判断した場合は(S20のYES)、印刷ジョブの種別および印刷ジョブを構成する用紙枚数からリカバリ印刷する用紙Xを決定する(ステップS22)。ステップS22の具体的な処理の詳細については後述する。
次に、ヤレ紙検知制御部86は、ヤレ紙検知フラグYをY=1とし(ステップS23)、しかる後、ステップS21に移行する。Y=1は、ヤレ紙検知フラグYのセットを意味する。
ヤレ紙検知制御部86は、印刷ジョブを構成する用紙枚数分の出力が完了していないと判断した場合は(S21のNO)、ステップS14に戻り、出力が完了したと判断した場合は(S21のYES)、Y=1でかつリカバリタイミング条件を満たすか否かを判断する(ステップS24)。ここでのリカバリタイミング条件を満たすか否かの判断は、リカバリ印刷開始タイミングが、印刷ジョブの最終ページ(最後尾)の印刷終了タイミングであるか否かの判断となる。
ヤレ紙検知制御部86は、Y=1でかつリカバリタイミング条件を満たさないと判断した場合は(S24のNO)、次の印刷ジョブが無いか否かを判断する(ステップS25)。ヤレ紙検知制御部86は、Y=1でかつリカバリタイミング条件を満たすと判断した場合は(S24のYES)、リカバリ印刷を行う用紙枚数Xに基づいてリカバリ印刷を実行し(ステップS26)、しかる後、ステップS25に移行する。
そして、ヤレ紙検知制御部86は、次の印刷ジョブが無いと判断した場合は(S25のYES)、リカバリ印刷の制御を行うための一連の処理を終了し、次の印刷ジョブが有ると判断した場合は(S25のNO)、ステップS11に戻って上述した一連の処理を繰り返す。
[実施例2]
実施例2は、印刷ジョブの種別および印刷ジョブを構成する用紙枚数からリカバリ印刷する用紙を決定する処理(即ち、ステップS22の具体的な処理)の例である。図5は、実施例2に係るリカバリ印刷する用紙の決定処理の流れを示すフローチャートである。
ヤレ紙検知制御部86は、先ず、印刷ジョブの種別がバリアブル印刷であるか否かを判断する(ステップS221)。そして、ヤレ紙検知制御部86は、印刷ジョブの種別がバリアブル印刷であると判断した場合は(S221のYES)、ヤレ紙のページのみを、リカバリ印刷を行う用紙Xとして決定する(ステップS222)。
ヤレ紙検知制御部86は、印刷ジョブの種別がバリアブル印刷でないと判断した場合は(S221のNO)、印刷ジョブの種別がセキュア/高精度印刷であるか否かを判断する(ステップS223)。そして、ヤレ紙検知制御部86は、印刷ジョブの種別がセキュア/高精度印刷であると判断した場合は(S223のYES)、ヤレ紙のページを含む印刷ジョブ全体を、リカバリ印刷を行う用紙Xとして決定する(ステップS224)。
ヤレ紙検知制御部86は、印刷ジョブの種別がセキュア/高精度印刷でないと判断した場合は(S223のNO)、印刷ジョブを構成する用紙枚数が1枚以下であるか否かを判断する(ステップS225)。そして、ヤレ紙検知制御部86は、印刷ジョブを構成する用紙枚数が1枚以下であると判断した場合は(S225のYES)、ヤレ紙のページのみを、リカバリ印刷を行う用紙Xとして決定する(ステップS226)。
ヤレ紙検知制御部86は、印刷ジョブを構成する用紙枚数が2枚以上である判断した場合は(S225のNO)、束系後処理が有るか否かを判断する(ステップS227)。そして、ヤレ紙検知制御部86は、束系後処理が有ると判断した場合は(S227のYES)、ヤレ紙のページを含む束を、リカバリ印刷を行う用紙Xとして決定する(ステップS228)。また、ヤレ紙検知制御部86は、束系後処理が無いと判断した場合は(S227のNO)、ヤレ紙以降の出力済み用紙(即ち、ヤレ紙の検知時点で給紙済みの用紙)を、リカバリ印刷を行う用紙Xとして決定する(ステップS229)。
ここで、ヤレ紙検知後のリカバリ動作のイメージについて、図6を用いて説明する。図6は、ヤレ紙検知後のリカバリ動作のイメージを示す図である。
図6の最上段に、ヤレ紙の検知停止時の出力済み用紙列A〜Fを示している。この用紙列A〜Fにおいて、用紙Dをヤレ紙(以下、「ヤレ紙D」と記述する場合がある)としている。ここでは、ヤレ紙Dを検知した時点で給紙済みの例えば2枚の後続用紙E,Fが出力される場合を例示している。図6では、ヤレ紙Dを網掛け文字で示し、リカバリ用紙を白抜き文字で示している。
・印刷ジョブがバリアブルジョブの場合のリカバリ
印刷ジョブがバリアブルジョブの場合、1枚ずつ内容の違う印刷が行われることから、ページ順の概念がないため、ヤレ紙Dのページのみのリカバリ印刷の実行で問題がない。よって、印刷ジョブの最終ページ(最後尾)の印刷終了タイミングをリカバリ印刷開始タイミングとして決定することで必要十分である。すなわち、印刷ジョブの最終ページの印刷終了後にヤレ紙Dのページのみリカバリ印刷を実行する。
・印刷ジョブがペラ紙ジョブの場合のリカバリ
印刷ジョブがペラ紙ジョブの場合、ヤレ紙Dのページと共に、ヤレ紙D以降の出力済み用紙E,Fについてリカバリ印刷を実行する。
・印刷ジョブが2枚束ジョブの場合のリカバリ
印刷ジョブが例えば2枚の用紙を単位(束)としてステープル等の後処理を行う場合を考えると、図6の用紙列A〜Fでは、ヤレ紙Dは用紙Cと対となる。そこで、印刷ジョブが2枚束ジョブの場合、ヤレ紙Dと対(束)となる出力済み用紙Cからリカバリ印刷を実行する。
・印刷ジョブがセキュア/高精度の場合のリカバリ
印刷ジョブがセキュア/高精度の場合は、印刷ジョブの途中でリカバリ動作を行うことは好ましくないことから、ヤレ紙Dのページを含む印刷ジョブ全体についてリカバリ印刷を実行する。
リカバリ印刷後の用紙の排紙先としては、正常紙を出力する本出力時と同じトレイ、即ち、排紙トレイ部28を設定することもできるし、本出力時と異なるトレイ、例えば後処理装置4の上面側に設けられるサブトレイ部29を設定することもできる。ヤレ紙およびその後続用紙を排紙トレイ部28に出力しないシステム構成の場合には、正常紙にヤレ紙が混入することがないため、リカバリ印刷後の用紙を排紙トレイ部28に出力する前者の設定が好ましい。ヤレ紙およびその後続用紙を排紙トレイ部28に出力するシステム構成の場合には、正常紙にヤレ紙が混入することになり、リカバリ印刷後に差し替える必要があるため、リカバリ印刷後の用紙を本出力時と異なるトレイに出力する後者の設定が好ましい。
[変形例]
以上、本発明について実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で上記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1として複写機を例に挙げたが、この適用例に限られるものではない。すなわち、本発明は、複写機の他、プリンタ装置、ファクシミリ装置、印刷機、複合機等、電子写真方式の画像形成装置全般に対して適用可能である。
また、上記実施形態では、ヤレ紙検知制御部86を専用の機能部として設ける構成としたが、この構成に限られるものではない。例えば、CPU等から構成され、画像形成装置1の各部を集中制御する画像制御部841がその機能の一つとして、ヤレ紙検知制御部86の機能を有する構成とすることもできる。
また、上記実施形態では、リカバリ印刷開始タイミングとして、印刷ジョブの最終ページの印刷終了タイミングや、ヤレ紙の検知停止直後のタイミングを例示したが、これらのタイミングに限られるものではない。例えば、用紙無し検知、排紙トレイ部28やサブトレイ部29のフル検知等に伴う機械(画像形成装置1)動作停止後や、電源オフ時のタイミングを、リカバリ印刷開始タイミングとして決定することもできる。
1…画像形成装置、 2…給紙装置、 3…画像読取装置、 4…後処理装置、 5…外部装置、 10…原稿搬送部、 20…用紙収納部、 28…排紙トレイ部、 29…サブトレイ部、 30…画像読取部、 40,821…画像形成部、 50…中間転写ベルト、 60…2次転写部、 70…定着部、 81…操作表示部、 82…プリント部、 83…コントローラ、 84…画像制御ブロック、 86…ヤレ紙検知制御部、 100…画像形成システム、 101…第1画像読取センサ、 102…第2画像読取センサ、861…ヤレ紙検知部、 862…ヤレ紙制御部

Claims (12)

  1. 画像形成後の出力紙に異常がある場合に当該出力紙をヤレ紙として検知する検知部と、
    前記検知部がヤレ紙を検知したとき、当該ヤレ紙のページからリカバリ印刷を行うための制御を行う制御部と、
    を備える画像形成装置であって、
    前記制御部は、印刷ジョブの種別および印刷ジョブを構成する用紙枚数に基づいて、リカバリ印刷を行う用紙のページ番号、用紙枚数およびリカバリ印刷開始タイミングを決定する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記印刷ジョブを構成する用紙枚数が1枚の場合、またはバリアブル印刷の場合、前記ヤレ紙のページのみについてリカバリ印刷を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記印刷ジョブの最終ページの印刷終了タイミングを前記リカバリ印刷開始タイミングとして決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記印刷ジョブを構成する用紙枚数が2枚以上、かつ、複数枚の用紙の束を処理単位とする束系後処理が無い場合、前記ヤレ紙のページから、当該ヤレ紙の検知時点で給紙済みの用紙のページまでリカバリ印刷を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記ヤレ紙の検知停止直後のタイミングを前記リカバリ印刷開始タイミングとして決定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記印刷ジョブを構成する用紙枚数が2枚以上、かつ、複数枚の用紙の束を処理単位とする束系後処理が有る場合、前記ヤレ紙のページを含む用紙束全体についてリカバリ印刷を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記ヤレ紙の検知停止直後のタイミングを前記リカバリ印刷開始タイミングとして決定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、セキュア印刷または高精度印刷の場合、前記ヤレ紙のページを含む印刷ジョブ全体についてリカバリ印刷を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記ヤレ紙の検知停止直後のタイミングを前記リカバリ印刷開始タイミングとして決定する
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、リカバリ印刷後の用紙の排紙先として、本出力時と同じトレイまたは本出力時と異なるトレイを設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、機械動作停止後または電源オフ時のタイミングを前記リカバリ印刷開始タイミングとして決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  12. 画像形成後の出力紙に異常がある場合に当該出力紙をヤレ紙として検知し、
    前記ヤレ紙を検知したとき、当該ヤレ紙のページからリカバリ印刷を行う画像形成装置の制御方法であって、
    印刷ジョブの種別および印刷ジョブを構成する用紙枚数に基づいて、前記リカバリ印刷を行う用紙のページ番号、用紙枚数およびリカバリ印刷開始タイミングを決定する
    ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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