JP2018199172A - 制御装置、ロボットおよびロボットシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】探り動作を行わずに、挿入物を被挿入物に挿入する作業を効率的に行う。【解決手段】力検出部および保持部が設けられた可動部を備えるロボットを制御する制御装置であって、可動部を制御することにより、保持部に保持された挿入物を第1の姿勢にして、挿入口を有する被挿入物に接触させる第1接触動作をさせた後、挿入物を第1の姿勢と異なる第2の姿勢にして、挿入物と被挿入物を第1方向に相対的に移動させて挿入物を挿入口に挿入させる挿入動作をさせることが可能な制御部を備え、制御部は、第1接触動作と挿入動作との間において、記挿入物を第2の姿勢に対して傾斜させた姿勢で、力検出部からの出力に基づいて、第1方向と直交する第2方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行うことにより、第1接触動作での接触部分とは異なる部分に挿入物と被挿入物とを接触させる第2接触動作をさせる、制御装置である。【選択図】図1

Description

本発明は、制御装置、ロボットおよびロボットシステムに関する。
特許文献1には、ロボット教示補助装置、ロボットシステムおよびロボット教示方法が記載されている(特許文献1参照。)。特許文献1では、ロボットに教示する所定の作業の作業内容がワーク同士を嵌合する嵌合作業である場合について例示されている(特許文献1の段落0013参照。)。また、特許文献1では、嵌合作業は、「接触動作」、「探り動作」、「挿入動作」から構成されている(特許文献1の段落0017参照。)。特許文献1では、「接触動作」はハンドで把持したワーク(ここでは、説明の便宜上、「ワーク#1」と呼ぶ。)を他のワーク(ここでは、説明の便宜上、「ワーク#2」と呼ぶ。)の穴に入らない位置でワーク#2に接触させる動作であり(特許文献1の段落0057参照。)、「探り動作」はワーク#1をワーク#2に押し当てつつワーク#1をワーク#2の穴の周囲で揺動させる動作であり(特許文献1の段落0058参照。)、「挿入動作」はワーク#1をワーク#2の穴に挿入させる動作である。
このように、特許文献1に記載されたロボットシステムでは、ワーク#1をワーク#2に挿入するために、「探り動作」を行っている。
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、「探り動作」の開始から終了までには多大な時間を要する場合があり、その結果、嵌合作業の開始から終了までに多大な時間を要する場合があった。また、特許文献1に記載された技術では、「探り動作」によってワーク(ここでは、ワーク#1あるいはワーク#2)が損傷する場合があった。さらに、特許文献1に記載された技術では、「探り動作」によって、挿入物(ここでは、例えば、ワーク#1)が挿入される被挿入物(ここでは、例えば、ワーク#2)の位置がずれてしまう場合があり、この場合、「挿入動作」が失敗してしまうことがあった。
特開2014−233814号公報
上述のように、従来では、「探り動作」が行われており、ロボットにおいて、挿入物を被挿入物に挿入する作業を効率的に行うことができない場合があった。
上記課題の少なくとも一つを解決するために本発明の一態様は、力検出部および保持部が設けられた可動部を備えるロボットを制御する制御装置であって、前記可動部を制御することにより、前記保持部に保持された挿入物を第1の姿勢にして、挿入口を有する被挿入物に接触させる第1接触動作をさせた後、前記挿入物を第1の姿勢と異なる第2の姿勢にして、前記挿入物と前記被挿入物を第1方向に相対的に移動させて前記挿入物を前記挿入口に挿入させる挿入動作をさせることが可能な制御部を備え、前記制御部は、前記第1接触動作と前記挿入動作との間において、前記挿入物を前記第2の姿勢に対して傾斜させた姿勢で、前記力検出部からの出力に基づいて、前記第1方向と直交する第2方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行うことにより、前記第1接触動作での接触部分とは異なる部分に前記挿入物と前記被挿入物とを接触させる第2接触動作をさせる、制御装置である。
この構成により、制御装置では、可動部を制御することにより、保持部に保持された挿入物について、第1接触動作と第2接触動作と挿入動作をさせる場合に、第2接触動作において、第1方向と直交する第2方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行うことにより、第1接触動作での接触部分とは異なる部分に挿入物と被挿入物とを接触させる。これにより、制御装置では、可動部を制御することで、探り動作を行わずに、挿入物を被挿入物に挿入する作業を効率的に行うことができる。
本発明の一態様は、制御装置において、前記制御部は、前記挿入物を前記第1の姿勢から前記第2の姿勢にさせる際、前記力検出部からの出力に基づいて、前記第2方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行う、構成が用いられてもよい。
この構成により、制御装置では、制御部は、挿入物を第1の姿勢から第2の姿勢にさせる際、力検出部からの出力に基づいて、第2方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行う。これにより、制御装置では、このような力制御を行うことで、挿入物の姿勢を変化させる動作を効率的に行うことができる。
上記課題の少なくとも一つを解決するために本発明の一態様は、力検出部および保持部が設けられた可動部を備えるロボットを制御する制御装置であって、前記可動部を制御することにより、前記保持部に保持され挿入口を有する被挿入物を第1の姿勢にして、挿入物に接触させる第1接触動作をさせた後、前記被挿入物を第1の姿勢と異なる第2の姿勢にして、前記被挿入物と前記挿入物を第1方向に相対的に移動させて前記挿入物を前記挿入口に挿入させる挿入動作をさせることが可能な制御部を備え、前記制御部は、前記第1接触動作と前記挿入動作との間において、前記被挿入物を前記第2の姿勢に対して傾斜させた姿勢で、前記力検出部からの出力に基づいて、前記第1方向と直交する第2方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行うことにより、前記第1接触動作での接触部分とは異なる部分に前記挿入物と前記被挿入物とを接触させる第2接触動作をさせる、制御装置である。
この構成により、制御装置では、可動部を制御することにより、保持部に保持された被挿入物について、第1接触動作と第2接触動作と挿入動作をさせる場合に、第2接触動作において、第1方向と直交する第2方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行うことにより、第1接触動作での接触部分とは異なる部分に挿入物と被挿入物とを接触させる。これにより、制御装置では、可動部を制御することで、探り動作を行わずに、被挿入物に挿入物を挿入させる作業を効率的に行うことができる。
本発明の一態様は、制御装置において、前記制御部は、前記被挿入物を前記第1の姿勢から前記第2の姿勢にさせる際、前記力検出部からの出力に基づいて、前記第2方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行う、構成が用いられてもよい。
この構成により、制御装置では、制御部は、被挿入物を第1の姿勢から第2の姿勢にさせる際、力検出部からの出力に基づいて、第2方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行う。これにより、制御装置では、このような力制御を行うことで、挿入物の姿勢を変化させる動作を効率的に行うことができる。
本発明の一態様は、制御装置において、前記制御部は、前記第2接触動作の際、前記力検出部からの出力に基づいて、前記第1方向および前記第2方向と直交する第3方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行う、構成が用いられてもよい。
この構成により、制御装置では、制御部は、第2接触動作の際、力検出部からの出力に基づいて、第1方向および第2方向と直交する第3方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行う。これにより、制御装置では、このような力制御を行うことで、第2接触動作を効率的に行うことができる。
本発明の一態様は、制御装置において、前記制御部は、前記挿入動作の際、前記力検出部からの出力に基づいて、前記第1方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行う、構成が用いられてもよい。
この構成により、制御装置では、制御部は、挿入動作の際、力検出部からの出力に基づいて、第1方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行う。これにより、制御装置では、このような力制御を行うことで、挿入動作を効率的に行うことができる。
本発明の一態様は、制御装置において、前記制御部は、前記挿入動作の際、前記力検出部からの出力に基づいて、前記第2方向における目標力の成分を、前記第1方向における目標力の成分より小さい値とした力制御を行う、構成が用いられてもよい。
この構成により、制御装置では、制御部は、挿入動作の際、力検出部からの出力に基づいて、第2方向における目標力の成分を、第1方向における目標力の成分より小さい値とした力制御を行う。これにより、制御装置では、このような力制御を行うことで、挿入動作を効率的に行うことができる。
本発明の一態様は、制御装置において、前記保持部は、第1回動軸の周りに回動可能であり、前記制御部は、前記第1接触動作、前記第2接触動作および前記挿入動作の際、前記力検出部からの出力に基づいて、前記第1回動軸周りにおける目標力の成分を、前記第1方向における目標力の成分より小さい値とした力制御を行う、構成が用いられてもよい。
この構成により、制御装置では、制御部は、第1接触動作、第2接触動作および挿入動作の際、力検出部からの出力に基づいて、第1回動軸周りにおける目標力の成分を、第1方向における目標力の成分より小さい値とした力制御を行う。これにより、制御装置では、このような力制御を行うことで、第1接触動作、第2接触動作および挿入動作を効率的に行うことができる。
本発明の一態様は、制御装置において、前記制御部は、前記第1接触動作、前記第2接触動作および前記挿入動作の際、前記力検出部からの出力に基づいて、前記第1回動軸周りにおける目標力の成分を0とした力制御を行う、構成が用いられてもよい。
この構成により、制御装置では、制御部は、第1接触動作、第2接触動作および挿入動作の際、力検出部からの出力に基づいて、第1回動軸周りにおける目標力の成分を0とした力制御を行う。これにより、制御装置では、このような力制御を行うことで、第1接触動作、第2接触動作および挿入動作を効率的に行うことができる。
本発明の一態様は、制御装置において、前記傾斜の角度は、45度未満である、構成が用いられてもよい。
この構成により、制御装置では、傾斜の角度は、45度未満である。これにより、制御装置では、挿入物が被挿入物に挿入される確度を高めることができる。
本発明の一態様は、制御装置において、前記制御部は、前記挿入動作の際、前記挿入物および前記被挿入物の少なくとも一方を弾性変形させる、構成が用いられてもよい。
この構成により、制御装置では、制御部は、挿入動作の際、挿入物および被挿入物の少なくとも一方を弾性変形させる。これにより、制御装置では、弾性変形させられない状態では、挿入物を被挿入物に挿入することができないような場合において、挿入物および被挿入物の少なくとも一方を弾性変形させることで、挿入物を被挿入物に挿入することができる。
本発明の一態様は、制御装置において、前記力検出部は、圧電素子により力を検出する、構成が用いられてもよい。
この構成により、制御装置では、力検出部は、圧電素子により力を検出する。これにより、制御装置では、力制御に関して、誤差を小さくして精度を高めることが可能である。
本発明の一態様は、制御装置において、前記圧電素子は、水晶である、構成が用いられてもよい。
この構成により、制御装置では、力検出部における圧電素子は、水晶である。これにより、制御装置では、力制御に関して、誤差を小さくして精度を高めることが可能である。
上記課題の少なくとも一つを解決するために本発明の一態様は、上記のような制御装置により制御される、ロボットである。
この構成により、ロボットでは、上記のような制御装置により制御される。これにより、ロボットでは、可動部を制御することで、探り動作を行わずに、挿入物を被挿入物に挿入する作業を効率的に行うことができる。
上記課題の少なくとも一つを解決するために本発明の一態様は、上記のような制御装置と、前記制御装置により制御されるロボットと、を備えるロボットシステムである。
この構成により、ロボットシステムでは、上記のような制御装置によりロボットが制御される。これにより、ロボットシステムでは、可動部を制御することで、探り動作を行わずに、挿入物を被挿入物に挿入する作業を効率的に行うことができる。
以上のように、本発明に係る制御装置、ロボットおよびロボットシステムによると、可動部を制御することにより、保持部に保持された挿入物について、第1接触動作と第2接触動作と挿入動作をさせる場合に、第2接触動作において、第1方向と直交する第2方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行うことにより、第1接触動作での接触部分とは異なる部分に挿入物と被挿入物とを接触させる。これにより、本発明に係る制御装置、ロボットおよびロボットシステムでは、可動部を制御することで、探り動作を行わずに、挿入物を被挿入物に挿入する作業を効率的に行うことができる。
また、以上のように、本発明に係る制御装置、ロボットおよびロボットシステムによると、可動部を制御することにより、保持部に保持された被挿入物について、第1接触動作と第2接触動作と挿入動作をさせる場合に、第2接触動作において、第1方向と直交する第2方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行うことにより、第1接触動作での接触部分とは異なる部分に挿入物と被挿入物とを接触させる。これにより、本発明に係る制御装置、ロボットおよびロボットシステムでは、可動部を制御することで、探り動作を行わずに、被挿入物に挿入物を挿入させる作業を効率的に行うことができる。
本発明の一実施形態(第1実施形態)に係るロボットシステムの概略的な構成例を示す図である。 本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る制御装置の概略的な構成例を示す図である。 本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る挿入物が被挿入物に挿入された状態の外観の概略を示す図である。 本発明の一実施形態(第1実施形態)に係るロボットにより挿入物を被挿入物の穴部に挿入して組み付ける動作の例を示す図である。 本発明の一実施形態(第1実施形態)に係るロボットにより挿入物を被挿入物の穴部に挿入して組み付ける動作の例を示す図である。 本発明の一実施形態(第1実施形態)に係るロボットにより挿入物を被挿入物の穴部に挿入して組み付ける動作の例を示す図である。 本発明の一実施形態(第1実施形態)に係るロボットにより挿入物を被挿入物の穴部に挿入して組み付ける動作の例を示す図である。 本発明の一実施形態(第1実施形態)に係るロボットにより行われる処理の手順の一例を示す図である。 本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る提案構成と比較構成についてサイクルタイムの一例を示す図である。 本発明の一実施形態(第2実施形態)に係る挿入物および被挿入物の外観の概略を示す図である。 本発明の一実施形態(第3実施形態)に係る挿入物および被挿入物の外観の概略を示す図である。 本発明の一実施形態(第4実施形態)に係る挿入物および被挿入物の外観の概略を示す図である。 本発明の一実施形態(第5実施形態)に係る挿入物および被挿入物の外観の概略を示す図である。 本発明の一実施形態(第6実施形態)に係る挿入物および被挿入物の外観の概略を示す図である。 本発明の一実施形態に係る制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の実施形態では、「設けられる」あるいは「設けられた」等の用語は、着脱不可能に設けられる構成と、着脱可能に設けられる構成との両方を含み得る。
(第1実施形態)
[ロボットシステム]
図1は、本発明の一実施形態(第1実施形態)に係るロボットシステム1の概略的な構成例を示す図である。
図1には、説明の便宜上、三次元直交座標系であるX−Y−Z座標系と、三次元直交座標系であるA1−A2−A3座標系を示してある。X−Y−Z座標系では、X軸、Y軸、Z軸が互いに直交している。また、A1−A2−A3座標系では、A1軸、A2軸、A3軸が互いに直交している。
ロボットシステム1は、ロボット11と、制御装置12(ロボット制御装置)と、ロボット11と制御装置12とを通信可能に接続するケーブル13と、撮像装置21と、撮像装置21と制御装置12とを通信可能に接続するケーブル22を備える。
また、図1には、テーブル51と、ロボット11により保持されるワークである挿入物71と、テーブル51に載置されたワークである被挿入物72を示してある。
本実施形態では、挿入物71が被挿入物72に挿入された状態において、挿入物71の一部または全部が被挿入物72によって覆われる。
ここで、本実施形態では、ワークを保持する構成は、様々な態様でワークを保持する構成を含み、例えば、複数の指などによってワークを挟持する態様により当該ワークを保持する構成を含み、また、吸着機構によってワークを吸着する態様により当該ワークを保持する構成を含む。
なお、本実施形態では、保持は、把持を含み得る。
本実施形態では、挿入物71は、立方体(例えば、角柱)の形状を有している。
また、被挿入物72は、平面状の台81と、当該台81の1個の面に形成された1個の穴部91を備える。穴部91の表面は開口部(挿入口)を形成する。穴部91は、挿入物71が当該穴部91に挿入されることが可能な形状および大きさを有している。本実施形態では、穴部91と比べて挿入物71の方が大きく、挿入物71が穴部91に挿入されて組み付けられた状態においても、ロボット11により挿入物71を保持することが可能である。なお、他の例として、穴部91と挿入物71とが同じ大きさである場合、あるいは、穴部91と比べて挿入物71の方が小さい場合においても、吸着機構などによってロボット11により挿入物71を保持することが可能である。
なお、挿入物71および被挿入物72の穴部91について、形状あるいは大きさは、任意であってもよく、例えば、立方体の形状の代わりに、円柱などの形状が用いられてもよい。
また、テーブル51、挿入物71、被挿入物72のうちの1つ以上が、ロボットシステム1に含まれると捉えられてもよい。
なお、図1の例では、ロボット11と制御装置12とを接続する配線の詳細を省略しており、1本のケーブル13のみを示してあるが、任意の配線が用いられてもよい。同様に、図1の例では、撮像装置21と制御装置12とを接続する配線の詳細を省略しており、1本のケーブル22のみを示してあるが、任意の配線が用いられてもよい。
ロボット11は、基台31(支持台)と、可動部の一例であるマニピュレーター(「アーム」などと呼ばれてもよい。)M1と、力検出部32(力覚センサー)と、保持部の一例であるエンドエフェクターE1を備える。なお、例えば、エンドエフェクターE1についても、可動部と捉えられてもよい。エンドエフェクターE1は、マニピュレーターM1の先端に設けられる。
ここで、本実施形態では、ロボット11は、単腕ロボットである。
図1の例では、ロボット11は、エンドエフェクターE1により、対象物として挿入物71を保持している。
なお、本実施形態では、制御装置12は、ロボット11とは別体で設けられている。他の構成例として、制御装置12は、ロボット11と一体で設けられてもよく、例えば、ロボット11の基台31の内部に設けられてもよい。
また、本実施形態では、それぞれの有線のケーブル13、22を介して通信する構成を示すが、他の構成例として、これらのうちの1以上に関し、有線のケーブルの代わりに、無線の回線を介して通信する構成が用いられてもよい。
ここで、本実施形態では、X−Y−Z座標系として、例えば、ロボット11の基台31を基準とするベース座標系が用いられている。本実施形態では、ロボット11の基台31から見て、X−Y−Z座標系が固定されている。このため、本実施形態では、ロボット11の基台31、テーブル51および被挿入物72が移動しないとすると、これらに対してX−Y−Z座標系は不変である。
また、本実施形態では、A1−A2−A3座標系として、例えば、挿入物71を基準とするワーク座標系が用いられている。本実施形態では、挿入物71から見て、A1−A2−A3座標系が固定されている。このため、本実施形態では、挿入物71の位置あるいは姿勢が変化すると、これに応じてA1−A2−A3座標系も変化する。
本実施形態では、A1−A2−A3座標系の原点は、挿入物71の重心の位置にある。なお、当該原点は、他の位置にあってもよい。
本実施形態では、説明の便宜上、A1軸の負から正へ向かう方向を方向A1と呼び、A2軸の負から正へ向かう方向を方向A2と呼び、A3軸の負から正へ向かう方向を方向A3と呼ぶ。
また、本実施形態では、説明の便宜上、方向A1の周りの回転のモーメント(トルク)のことをトルクA1と呼び、方向A2の周りの回転のモーメント(トルク)のことをトルクA2と呼び、方向A3の周りの回転のモーメント(トルク)のことをトルクA3と呼ぶ。
[撮像装置]
撮像装置21は、例えば、カメラを用いて構成されている。
撮像装置21は、画像を撮像して、撮像された画像の情報を、ケーブル22を介して、制御装置12に送信する。
本実施形態では、撮像装置21は、ロボット11により行われる動作の状況(作業の状況)を撮像することが可能なところに設置されている。
[力検出部]
力検出部32は、ロボット11に設けられており、ロボット11が受けた力またはモーメントのうちの一方または両方を検出する。
なお、他の構成例として、力検出部32の代わりに、トルクセンサーが用いられてもよく、この場合、当該トルクセンサーはロボット11のマニピュレーターM1の任意の箇所に設けられてもよい。
ここで、力検出部32の好ましい一例として、電気的な接触の検知により力あるいはモーメントを検出する圧電素子を使用する圧電方式の力検出部が用いられてもよい。このような圧電方式の力検出部では、例えば静電方式あるいは歪みゲージ方式と比べて、高剛性であり、誤差を小さくして精度を高めることが可能である。この高剛性とは、力検出部に加わる負荷荷重(力あるいはモーメント)に対する誤差量(例えば、負荷荷重に応じて弾性体が変形する構造を想定すると、その変形の量に応じた誤差量)が小さい性質のことである。
また、力検出部32の好ましい一例として、さらに、圧電素子として水晶を用いた力検出部が用いられてもよい。圧電素子として水晶を用いることで、例えば、誤差を小さくして精度を高めることが可能である。
なお、圧電素子として、水晶以外のものが用いられてもよい。
また、力検出部32として、圧電方式以外の方式の力検出部が用いられてもよい。
[単腕のロボット]
本実施形態では、ロボット11の基台31は、床に固定的に設置されている。
ロボット11のマニピュレーターM1の一端は、基台31と接続されている。ロボット11のマニピュレーターM1の他端と、エンドエフェクターE1とが、これらの間に力検出部32を介して、接続されている。
ロボット11のマニピュレーターM1は、6軸垂直多関節型の構造を有しており、6個の関節を備える。それぞれの関節は、アクチュエーター(図示せず)を備える。そして、ロボット11では、6個の関節のそれぞれのアクチュエーターの動作によって、6軸の自由度の動作を行う。本実施形態では、マニピュレーターM1は、これらの動作の一つとして、先端(エンドエフェクターE1が取り付けられる側の端)の回動軸の周りに回動することが可能である。
なお、他の構成例として、5軸以下の自由度で動作を行うロボット、または、7軸以上の自由度で動作を行うロボットが用いられてもよい。
ロボット11のエンドエフェクターE1は、例えば、ハンドであり、物体を挟持することで保持することが可能な指部を備え、保持部の一例である。他の構成例として、ロボット11のエンドエフェクターE1は、任意のものであってもよく、例えば、空気の吸引を利用して物体を吸着するもの、あるいは、磁力を利用して物体を寄せ付けるものなどであってもよく、本実施形態では、これらも保持の一例とする。つまり、保持部としては、例えば、任意の方法によって物体を当該保持部に固定するようなものを含んでもよい。
[制御装置]
制御装置12は、ロボット11を制御する。例えば、制御装置12は、マニピュレーターM1が有するそれぞれのアクチュエーター、力検出部32およびエンドエフェクターE1のそれぞれを制御する。
また、制御装置12は、撮像装置21を制御することが可能である。
制御装置12は、力検出部32から、検出結果の情報を受信する。
また、制御装置12は、撮像装置21から、画像の情報を受信する。
制御装置12は、力検出部32、撮像装置21のそれぞれから受信された情報のうちの1以上に基づいて、ロボット11を制御してもよい。
図2は、本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る制御装置12の概略的な構成例を示す図である。
制御装置12は、入力部111と、出力部112と、記憶部113と、制御部114を備える。
制御部114は、情報取得部131と、判定部132と、ロボット制御部133を備える。
入力部111は、外部から情報を入力する。一例として、入力部111は、キーボードあるいはマウスなどの操作部を備え、当該操作部に対してユーザー(人)により行われる操作の内容に応じた情報を入力する。
出力部112は、外部に情報を出力する。一例として、出力部112は、表示部により情報を表示出力する。当該表示部は、例えば、画面を有するディスプレイ装置であり、当該画面に情報を表示出力する。他の例として、出力部112は、他の態様で情報を出力してもよく、例えば、音(音声を含む。)により情報を出力してもよい。
記憶部113は、情報を記憶する。一例として、記憶部113は、制御部114により使用される制御プログラムおよび各種のパラメーターの情報を記憶する。他の例として、記憶部113は、任意の情報を記憶してもよく、例えば、ロボット11を制御する際に使用される画像などの情報を記憶してもよい。
制御部114は、制御装置12において各種の制御を行う。制御部114は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を用いて構成されており、記憶部113に記憶された制御プログラムおよび各種のパラメーターの情報に基づいて、各種の制御を行う。
情報取得部131は、情報を取得する。情報取得部131は、例えば、入力部111により入力される情報、または、記憶部113に記憶された情報のうちの1以上を取得する。
判定部132は、情報取得部131により取得された情報に基づいて、所定の判定の処理を行う。
ロボット制御部133は、ロボット11の動作を制御する。具体的には、ロボット制御部133は、ケーブル13を介してマニピュレーターM1と通信することで、マニピュレーターM1の動作を制御する。また、ロボット制御部133は、ケーブル13を介してエンドエフェクターE1と通信することで、エンドエフェクターE1の動作を制御する。
[ロボットにより行われる動作]
本実施形態では、制御装置12によりロボット11を制御して、ロボット11により保持された挿入物71を移動させて、台81に形成された穴部91に当該挿入物71を挿入して組み付ける作業を行う。
また、ロボット11のエンドエフェクターE1により保持される挿入物71(あるいは、他の物体)の位置および姿勢は、例えば、当該ロボット11に設定されたTCP(Tool Center Point)の位置および姿勢の情報に基づいて把握されてもよい。
図3は、本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る挿入物71が被挿入物72に挿入された状態の外観の概略を示す図である。図3には、図1に示されるものと同様なX−Y−Z座標軸およびA1−A2−A3座標軸を示してある。
本実施形態では、Z軸の負の方向が重力の方向であって、下方向となっている。また、Z軸の正の方向が上方向である。
本実施形態では、テーブル51の上方向の面と、当該面に載置された台81は、それぞれ、XY平面に平行な面を有する。また、当該台81の上方向の面に、穴部91が形成されている。
本実施形態では、穴部91は、挿入物71と相似の形状を有しており、挿入物71よりも少し大きい。つまり、挿入物71が穴部91に挿入された状態で、挿入物71と穴部91とが嵌合する構成となっている。
なお、本実施形態では、嵌合は、挿入の一態様であり、挿入に含まれるとしている。つまり、本実施形態では、挿入としては、必ずしも嵌合が為されないものも含み得る。
挿入物71および穴部91は、Z軸の方向から見て、四角の形状を有しており、本実施形態では、正方形の形状を有する。また、本実施形態では、台81についても、Z軸の方向から見て、四角の形状を有しており、本実施形態では、正方形の形状を有するが、任意の形状を有してもよい。
図3には、Z軸の方向から見た場合について、穴部91の四角の中心位置201を示してある。挿入物71が穴部91に挿入された状態では、Z軸の方向から見た場合について、挿入物71の四角の中心位置も、穴部91の四角の中心位置201に一致する。
図4〜図7および図8を参照して、ロボット11により挿入物71を被挿入物72の穴部91に挿入して組み付ける動作を説明する。図4〜図7には、図1に示されるものと同様なX−Y−Z座標軸およびA1−A2−A3座標軸を示してある。
図4〜図7は、本発明の一実施形態(第1実施形態)に係るロボット11により挿入物71を被挿入物72の穴部91に挿入して組み付ける動作の例を示す図である。
ここで、図4〜図7では、図を見易くするために、挿入物71を保持するロボット11の図示(特に、エンドエフェクターE1の図示)を省略してある。
図8は、本発明の一実施形態(第1実施形態)に係るロボット11により行われる処理の手順の一例を示す図である。
本実施形態では、ロボット11のエンドエフェクターE1により保持する物体として、挿入物71が用いられている。また、当該物体を組み付ける対象(組み付け対象)として、被挿入物72(あるいは、当該被挿入物72の穴部91)が用いられている。
本実施形態では、概略的には、(ステップS1)〜(ステップS3)の処理において、挿入物71と被挿入物72とを所定箇所(所定部分)で接触させる動作(第1接触動作)が行われる。また、(ステップS4)〜(ステップS5)の処理において、挿入物71と被挿入物72とを他の箇所(異なる部分)で接触させる動作(第2接触動作)が行われる。また、(ステップS6)〜(ステップS7)の処理において、挿入物71と被挿入物72との相対的な姿勢を変化させる動作(姿勢変化動作)が行われる。また、(ステップS8)〜(ステップS9)の処理において、挿入物71を被挿入物72に挿入する動作(挿入動作)が行われる。
なお、本実施形態では、第1接触動作では方向A1の接触が行われ、第2接触動作では方向A2と方向A3の一方または両方の接触が行われる。
本実施形態では、ロボット11のエンドエフェクターE1により挿入物71が保持された状態にあるとする。ロボット11のエンドエフェクターE1により挿入物71が保持されていない場合には、制御装置12は、ロボット制御部133により、ロボット11を制御することで、当該ロボット11のエンドエフェクターE1により挿入物71を保持してもよい。
また、本実施形態では、テーブル51の上方の面に被挿入物72が設置されているとする。テーブル51の上方の面に被挿入物72が設置されていない場合には、制御装置12は、ロボット制御部133により、ロボット11を制御することで、当該ロボット11のエンドエフェクターE1により被挿入物72を保持して移動させて、テーブル51の上方の面に被挿入物72を設置してもよい。
図4〜図7の例では、挿入物71が有する複数の面のうちで台81の上方の面(または、被挿入物72の上方の面)に対向する面Q1に関して、方向A1は面Q1に対して垂直な方向であって挿入物71から被挿入物72へ近付く方向に相当し、方向A2は面Q1に平行であって当該面Q1において被挿入物72から最も離れた点から最も近い点への方向に相当する。
図4〜図7の例では、方向A3はY軸の方向に相当し、方向A1および方向A2はそれぞれX−Y−Z座標系をY軸の周りに回転させた場合におけるZ軸およびX軸に相当する。
図4〜図7は、本発明の一実施形態に係るロボット11により挿入物71を被挿入物72の穴部91に挿入して組み付ける動作の例を示す図である。
ここで、図4〜図7では、図を見易くするために、挿入物71を保持するロボット11の図示(特に、エンドエフェクターE1の図示)を省略してある。
(ステップS1)
制御装置12は、ロボット制御部133により、ロボット11を制御することで、当該ロボット11のエンドエフェクターE1により保持された挿入物71を所定の位置(開始位置)に配置する。
ここで、制御装置12は、例えば、あらかじめユーザーなどにより教示が行われることで被挿入物72の位置を把握していてもよく、あるいは、撮像装置21により撮像された画像の情報に基づいて被挿入物72の位置を検出して把握してもよい。
図4は、挿入物71が開始位置に配置された状態を示す。
この状態では、挿入物71と被挿入物72との相対的な位置および姿勢として、挿入物71が有する複数の面のうちで台81の上方の面(または、被挿入物72の上方の面)に対向する面Q1が、XY平面に対して傾いている(つまり、平行ではない)。図4の例では、Y軸の負から正の方向を見た場合に、挿入物71の面Q1と台81の上方の面(または、被挿入物72の上方の面)とのZ方向の距離は、X軸の正の方向にある部分の方が、X軸の負の方向にある部分よりも、大きくなっている。この傾き(傾斜)の程度としては、例えば、挿入物71が被挿入物72に挿入されることが実現されれば、任意であってもよく、例えば、45(=90/2)度未満であると、挿入物71が被挿入物72に挿入される確度を高めることができて好ましい。
図4の例では、この傾きは、Z軸の正から負への方向と、方向A1(負から正への方向)との傾きに相当する。
また、この状態では、Z軸の方向については、挿入物71が、台81の上方の面(または、被挿入物72の上方の面)に対して、所定の距離(傾きがあるためX軸の位置によって異なる距離)だけ上方にある。当該所定の距離は、任意であってもよく、例えば、X軸方向の中心位置において、50[mm]あるいはその程度が用いられてもよい。
また、この状態では、例えば、XY平面に平行な面に対して、挿入物71の四角の形状の中心の位置(面Q1における中心の位置)が、被挿入物72に関する中心位置201に一致している、あるいは、当該中心位置201の付近にある。
(ステップS2)
制御装置12は、ロボット制御部133により、ロボット11を制御することで、当該ロボット11のエンドエフェクターE1により保持された挿入物71を、面Q1に対して垂直な方向(方向A1)であって挿入物71を被挿入物72に近付ける方向(斜め下方)へ移動(下降)させる。
ここで、図4には、挿入物71の面Q1に対して垂直な中心軸301を示してあり、また、挿入物71に対して加えられる当該中心軸301に沿った方向(方向A1)の力F1を示してある。本実施形態では、力F1は、挿入物71の全体を当該力F1の方向に移動させるように加えられており、例えば、実質的には、挿入物71の重心に加えられていると捉えられる。
本実施形態では、制御装置12は、ロボット制御部133により、ロボット11を制御することで、被挿入物72に対する挿入物71の傾きを保持したまま、挿入物71を移動させる。
なお、他の例として、制御装置12は、ロボット制御部133により、ロボット11を制御することで、当該ロボット11のエンドエフェクターE1により保持された挿入物71を、他の方向へ移動(下降)させて挿入物71を被挿入物72に近付けてもよく、例えば、下方(Z軸の負の方向)へ移動(下降)させてもよい。
ここで、本実施形態では、制御装置12は、ロボット制御部133により、ロボット11を制御することで、挿入物71を移動させて挿入物71と被挿入物72とを接触させるときに、Y軸の負から正の方向を見た場合に、挿入物71の面Q1の一方側(図4の例では、右側)が被挿入物72(図4の例では、穴部91が形成されていない部分であって右側の部分)に接触する一方、挿入物71の面Q1の他方側(図4の例では、左側)が被挿入物72(図4の例では、穴部91が形成されていない部分であって左側の部分)に接触しないように、挿入物71を移動させる。つまり、制御装置12は、挿入物71の面Q1の前記した他方側(図4の例では、左側)の先端が、被挿入物72が有する穴部91の中に入るようにする。
(ステップS3)
制御装置12は、判定部132により、所定の力で挿入物71が被挿入物72に接触しているか否かを判定する。
この判定の結果、制御装置12は、判定部132により所定の力で挿入物71が被挿入物72に接触していると判定された場合には(ステップS3:YES)、ロボット制御部133により、ロボット11を制御することで、当該ロボット11のエンドエフェクターE1により保持された挿入物71を停止させる。そして、(ステップS4)の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、制御装置12は、判定部132により所定の力で挿入物71が被挿入物72に接触していないと判定された場合には(ステップS3:NO)、(ステップS2)の処理を継続する。
ここで、判定部132は、情報取得部131により取得された力検出部32の検出結果の情報に基づいて、所定の力で挿入物71が被挿入物72に接触しているか否かを判定する。当該所定の力は、任意の力であってもよく、例えば、挿入物71の移動方向(図4の例では、方向A1であって力F1の方向)に関して、10[N]あるいはその程度が用いられてもよい。この場合、例えば、挿入物71の移動方向を力のプラス方向とすると、当該所定の力は+10[N]あるいはその程度となり、力検出部32の検出結果の目標値(目標力)は−10[N]あるいはその程度となる。
また、本実施形態では、(ステップS2)〜(ステップS3)の処理においては、制御装置12は、力検出部32の検出結果の情報を用いた力制御の処理において、挿入物71の移動方向(方向A1)の力(図4の例では、力F1)に関する力制御のみを有効とする。
なお、他の例として、トルクA1に関する力制御が行われてもよい。この場合、例えば、方向A1の目標力の大きさ(絶対値)と比べて、トルクA1の目標力の大きさ(絶対値)が小さく設定され、第1接触動作を効率的に行うことが可能である。
(ステップS4)
制御装置12は、ロボット制御部133により、ロボット11を制御することで、当該ロボット11のエンドエフェクターE1により保持された挿入物71に中心軸301に沿った方向(方向A1)の力F11および中心軸301に対して垂直な方向の力(方向A2の力F12、方向A3の力F13)を加える。
本実施形態では、力F12は、面Q1において台81(または、被挿入物72)との距離が最大となる点から、面Q1において台81(または、被挿入物72)との距離が最小となる点へ向かう方向(方向A2)の力である。また、力F13は、力F11および力F12に対して垂直な方向(方向A3)の力である。
ここで、力F12および力F13としては、それぞれ、任意の力であってもよく、例えば、(ステップS3)の処理の場合と同様に、10[N]あるいはその程度が用いられてもよい。
図5は、力F11、力F12および力F13が挿入物71にかかっている状態を示す。
また、図5には、被挿入物72の上方の面(穴部91に該当しない部分の面)よりも下側(例えば、少し下側)の面(例えば、仮想的な面Q11)を示してある。
また、図5の例では、方向A2において、第1接触動作では挿入物71の一方側(図5の例では、右側)が被挿入物72と接触し、その後、第2接触動作において挿入物71の他方側(図5の例では、左側)が被挿入物72と接触する。
本実施形態では、力F11と力F12と力F13は、それぞれ、挿入物71の全体を力の方向(当該力F11の方向、当該力F12あるいは当該力F13の方向)に移動させるように加えられており、例えば、実質的には、挿入物71の重心に加えられていると捉えられる。
(ステップS5)
制御装置12は、判定部132により、挿入物71と被挿入物72とが接触したときの状態(例えば、ステップS3の処理からステップS4の処理へ移行したときの状態)と比べて、挿入物71が所定の距離だけ下降したか否かを判定する。
この判定の結果、制御装置12は、判定部132により挿入物71が所定の距離だけ下降したと判定された場合(ステップS5:YES)、挿入物71の下降を停止させる。そして、(ステップS6)の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、制御装置12は、判定部132により挿入物71が所定の距離だけ下降していないと判定された場合(ステップS5:NO)、(ステップS4)の処理を継続する。
ここで、所定の距離は、任意の距離であってもよく、例えば、10[mm]あるいはその程度が用いられてもよい。また、所定の距離は、例えば、X軸の方向における位置に応じて異なり得る距離(範囲を持った距離)であってもよい。
また、本実施形態では、(ステップS4)〜(ステップS5)の処理においては、制御装置12は、力検出部32の検出結果の情報を用いた力制御の処理において、力F11の方向(方向A1)、力F12の方向(方向A2)、力F13の方向(方向A3)、方向A1の周りの回転のモーメント(トルクA1)に関する力制御を有効とする。目標力としては、例えば、方向A1、方向A2、方向A3、トルクA1について、それぞれ、−10[N]、−10[N]、+10[N]または−10[N]、0[N]が用いられる。本例では、方向A1の目標力の大きさ(絶対値)と比べて、トルクA1の目標力の大きさ(絶対値)が小さく設定されており、第2接触動作を効率的に行うことが可能である。
ここで、本実施形態では、方向A3に関する力制御については、プラス(+)の目標力でもよく、あるいは、マイナス(−)の目標力でもよい。また、他の例として、方向A3に関する力制御については、目標力をゼロにしてもよい。また、他の構成例として、方向A3に関する力制御については行われなくてもよい。
このように本実施形態では、制御装置12は、ロボット11により、挿入物71を被挿入物72に挿入する際、所定のトルク方向(本実施形態では、トルクA1)を倣い動作させる。これにより、制御装置12は、ロボット11により、所定のトルク方向(本実施形態では、トルクA1)をフリーにした状態で、方向A1、方向A2および方向A3で挿入物71を被挿入物72に接触させながら押し付ける。
本実施形態では、(ステップS4)〜(ステップS5)の処理においては、力制御を用いた倣い動作が行われる。
本実施形態では、挿入物71が傾斜させられた側に向かう力(図5の例では、方向A2の力F12)が挿入物71に加えられて、挿入物71が被挿入物72の穴部91(挿入口)の内側の側面に押し付けられる。
(ステップS6)
制御装置12は、ロボット制御部133により、ロボット11を制御することで、当該ロボット11のエンドエフェクターE1により保持された挿入物71の姿勢を変化させる。この姿勢の変化としては、挿入物71の四角の形状の面(本実施形態では、面Q1)をXY平面に平行にするように当該挿入物71の姿勢を変化させる態様が用いられる。つまり、この姿勢の変化としては、当該挿入物71の姿勢を挿入後の状態(本実施形態では、組み付け後の状態についても同様)に変化させる態様が用いられる。
本実施形態では、制御装置12は、ロボット制御部133により、ロボット11を制御することで、当該ロボット11のエンドエフェクターE1により保持された挿入物71に中心軸301に沿った方向(方向A1)の力F21および中心軸301に対して垂直な方向の力(方向A2の力F22、方向A3の力F23)を加えながら、当該挿入物71を回転力R1で回転させる。この回転の方向は、挿入物71の面Q1に対して垂直な直線の方向(中心軸301の方向)をZ軸の方向に一致させる回転の方向(回転の方向は二通りあるが、90度以下の回転によって面Q1に対して垂直な直線の方向をZ軸の方向に一致させる回転の方向)である。
本実施形態では、力F22は、面Q1において被挿入物72(ここでは、穴部91の底)との距離が最大となる点から、面Q1において被挿入物72(ここでは、穴部91の底)との距離が最小となる点へ向かう方向を有する。
図6は、力F21、力F22および力F23が挿入物71にかかっていて、所定の回転力R1(モーメントの力)が当該挿入物71にかかっている状態を示す。本実施形態では、挿入物71が被挿入物72の穴部91(挿入口)の内側の側面に押し付けられながら、挿入物71の姿勢が変化させられる。
本実施形態では、力F21、力F22と力F23は、それぞれ、挿入物71の全体を力の方向(当該力F21、当該力F22あるいは当該力F23の方向)に移動させるように加えられており、例えば、実質的には、挿入物71の重心に加えられていると捉えられる。
また、当該力F21、当該力F22および当該力F23としては、それぞれ、任意の力であってもよく、例えば、10[N]あるいはその程度が用いられてもよい。
この場合、力制御により倣い制御が行われる構成の代わりに、他の構成例として、位置制御が行われる構成が用いられてもよい。なお、一般に、力制御よりも位置制御の方が、制御が完了するまでの処理が速い。
(ステップS7)
制御装置12は、判定部132により、挿入物71の姿勢が所定の姿勢になったか否かを判定する。当該所定の姿勢としては、挿入物71の四角の形状の面(本実施形態では、面Q1)がXY平面に平行になった姿勢が用いられる。
この判定の結果、制御装置12は、判定部132により挿入物71の姿勢が所定の姿勢になったと判定された場合(ステップS7:YES)、挿入物71の姿勢を変化させる動作を停止させる。そして、ステップS8の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、制御装置12は、判定部132により挿入物71の姿勢が所定の姿勢になっていないと判定された場合(ステップS7:NO)、ステップS6の処理を継続する。
なお、本実施形態では、(ステップS6)〜(ステップS7)の処理においては、制御装置12は、(ステップS4)〜(ステップS5)の処理の場合と同様な力制御の処理を行う。
(ステップS8)
制御装置12は、ロボット制御部133により、ロボット11を制御することで、当該ロボット11のエンドエフェクターE1により保持された挿入物71を下方へ移動(下降)させる。
この場合、例えば、力制御により倣い制御が行われてもよく、あるいは、位置制御が行われてもよい。
(ステップS9)
制御装置12は、判定部132により、挿入物71が所定の状態になったか否かを判定する。当該所定の状態は、例えば、所定の力で挿入物71が被挿入物72(ここでは、穴部91の底)に接触した状態であってもよく、あるいは、他の状態が用いられてもよい。当該所定の力は、任意の力であってもよく、例えば、Z軸方向に関して、20[N]あるいはその程度が用いられてもよい。この場合、例えば、Z軸の正から負へ向かう方向を力のプラス方向とすると、当該所定の力は+20[N]あるいはその程度となり、力検出部32の検出結果の目標値(目標力)は−20[N]あるいはその程度となる。
本実施形態では、制御装置12は、ロボット11により、例えば、方向A1、方向A2、方向A3、トルクA1、トルクA2、トルクA3について力制御を行う。この場合、目標力としては、例えば、方向A1、方向A2、方向A3、トルクA1、トルクA2、トルクA3について、それぞれ、−20[N]、0[N]、0[N]、0[N]、0[N]、0[N]が用いられる。本例では、方向A1の目標力の大きさ(絶対値)と比べて、方向A2の目標力の大きさ(絶対値)および方向A3の目標力の大きさ(絶対値)が小さく設定されており、挿入動作を効率的に行うことが可能である。また、本例では、方向A1の目標力の大きさ(絶対値)と比べて、トルクA1の目標力の大きさ(絶対値)が小さく設定されており、挿入動作を効率的に行うことが可能である。
なお、本実施形態では、(ステップS9)の作業段階では、方向A1、方向A2、方向A3は、それぞれ、Z軸に平行な方向、X軸に平行な方向、Y軸に平行な方向となる。
この判定の結果、制御装置12は、判定部132により挿入物71が所定の状態になったと判定された場合(ステップS9:YES)、挿入物71を停止させる。そして、本フローの処理が終了する。
一方、この判定の結果、制御装置12は、判定部132により挿入物71が所定の状態になっていないと判定された場合(ステップS9:NO)、ステップS8の処理を継続する。
図7は、方向A1(図7の作業段階では、Z軸の正から負に向かう方向)の力F31が挿入物71にかかっていて、当該挿入物71と被挿入物72(ここでは、穴部91の底)とが接触している状態を示す。図7の例では、挿入物71が穴部91の内面の途中と接触する位置まで下降した状態を示してある。
なお、挿入物71の所定の状態としては、他の例として、穴部91の底よりも上方(例えば、少し上方)の面(例えば、仮想的な面)に挿入物71の下面が接した状態が用いられてもよい。
図9は、本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る提案構成と比較構成についてサイクルタイムの一例を示す図である。
図9には、提案構成と比較構成について、所定のズレ量(Q/P)[mm]に対するサイクルタイム[秒]の一例を示してある。本実施形態では、QはA3方向のズレ量を表わしており、PはA2方向のズレ量を表わしている。つまり、本実施形態では、ズレ量(Q/P)[mm]は、被挿入物72の穴部91に対する挿入物71の接触位置に関して、(A3方向のズレ量/A2方向のズレ量)を示す。
ここで、提案構成は、本実施形態に係る構成を用いた場合を示す。
また、サイクルタイムは、1回の作業(本実施形態では、図8に示される処理フローの処理)に要する時間を示す。
また、比較構成としては、挿入物の下面と被挿入物の上面とを平行な状態にして、当該挿入物を下降させて当該被挿入物に接触させ、その後、当該挿入物に下方向の力を加えながら当該被挿入物の上面に垂直な線の周りに当該挿入物を回転させることで、当該挿入物を当該被挿入物に挿入する構成が用いられている。
図9の例では、比較構成に関して、「NG」は、このような回転として10回転が行われても挿入物が被挿入物に挿入されなかった場合(タイムアウトの場合)を示す。
図9の例では、例えば、ズレ量が「0[mm]/0[mm]」であるときに、比較構成におけるサイクルタイムが「5.429[秒]」であり、提案構成におけるサイクルタイムが「4.053[秒]」であることが表されている。また、図9の例では、例えば、ズレ量が「1.5[mm]/1.5[mm]」であるときに、比較構成におけるサイクルタイムが「50.119[秒]」であり、提案構成におけるサイクルタイムが「4.924[秒]」であることが表されている。また、図9の例では、他のズレ量についても表されている。
図9に示されるように、全体にわたって、提案構成の方が比較構成と比べて、サイクルタイムが短く、効率的である。
[第1実施形態のまとめ]
以上のように、本実施形態に係る制御装置12、ロボット11およびロボットシステム1では、制御装置12がロボット11を制御することで、探り動作を行わずに、挿入物71を被挿入物72に挿入する作業を効率的に行うことができる。
本実施形態に係る制御装置12、ロボット11およびロボットシステム1では、図4の例のように、挿入物71を被挿入物72に対して傾斜させた姿勢としたまま、挿入物71を被挿入物72に接触させる。例えば、挿入物71を被挿入物72に対して傾斜させないで下降させる場合には、挿入物71が被挿入物72に乗り上げてしまい挿入できない状況が発生し得たが、本実施形態では、このような状況の発生を抑制(理想的には、防止)することができる。
また、本実施形態に係る制御装置12、ロボット11およびロボットシステム1では、図5の例のように、挿入物71を被挿入物72に接触させた後に、挿入物71に対して傾斜面(面Q1)に垂直な方向(方向A1)に力F11を加えて押し付けるとともに、挿入物71に対して傾斜に沿った方向(本実施形態では、被挿入物72から最も離れた点から最も近い点への方向A2)に力F12を加えて押し付け、さらに、本実施形態では、挿入物71に対して傾斜に沿った別の方向(本実施形態では、方向A3)に力F13を加えて押し付ける。これにより、本実施形態に係る制御装置12、ロボット11およびロボットシステム1では、挿入物71を被挿入物72の穴部91の内側の面に押し付けながら挿入物71を被挿入物72に挿入して組み付けることができ、この挿入(本実施形態では、組み付け)までに要する時間を短くすることが可能であり、つまり、挿入物71を被挿入物72に速く挿入させることが可能である。
なお、本実施形態では、組み付けとして、例えば、嵌合が用いられている。
また、本実施形態に係る制御装置12、ロボット11およびロボットシステム1では、図6の例のように、挿入物71の一部を被挿入物72(図6の例では、穴部91)に入れた(挿入した)後に、挿入物71に対して傾斜面(面Q1)に垂直な方向(方向A1)に力F21を加えて押し付けるとともに、挿入物71に対して傾斜に沿った方向(本実施形態では、被挿入物72から最も離れた点から最も近い点への方向A2)に力F22を加えて押し付け、さらに、本実施形態では、挿入物71に対して傾斜に沿った別の方向(本実施形態では、方向A3)に力F23を加えて押し付けながら、挿入物71を組み付け後の姿勢へ移動(回動)させる。これにより、本実施形態に係る制御装置12、ロボット11およびロボットシステム1では、挿入物71の一部が被挿入物72(図6の例では、穴部91)に入れられた状態が外れないように、このような状態を保持したまま、他の部分の挿入(挿入物71と被挿入物72との全体の挿入であって、本実施形態では、組み付け)を行うことが可能である。
このように、本実施形態に係る制御装置12、ロボット11およびロボットシステム1では、挿入物71の姿勢を変化させる動作を効率的に行うことができる。
また、本実施形態に係る制御装置12、ロボット11およびロボットシステム1では、例えば、組み付ける物体に位置ずれが発生しても、当該物体の組み付けを精度良く行うことができる。ここで、組み付ける物体の間に多少の余裕(隙間)があるような場合には、組み付ける物体に位置ずれが発生し得るが、本実施形態に係る制御装置12、ロボット11およびロボットシステム1では、このような位置ずれを補償して、物体の組み付けを実現することが可能である。
このように、本実施形態に係る制御装置12、ロボット11およびロボットシステム1では、探り動作を不要として、ワークの挿入作業を実現することができるため、作業の高速化を図ることができる。
本実施形態に係る制御装置12、ロボット11およびロボットシステム1では、汎用的なワークに関して、ワークの挿入作業を実現することが可能である。
ここで、本実施形態では、(ステップS3)の処理から(ステップS4)の処理へ移行するときに、制御装置12は、ロボット11により保持された挿入物71の姿勢を変化させないが、他の例として、制御装置12は、ロボット制御部133により、ロボット11を制御することで、当該ロボット11により保持された挿入物71の姿勢(挿入物71と被挿入物72との相対的な姿勢)を変化させてもよく、例えば、被挿入物72に対する挿入物71の傾斜の角度を変化させてもよい。なお、この傾き(傾斜)の程度としては、例えば、挿入物71が被挿入物72に挿入されることが実現されれば、任意であってもよく、例えば、45(=90/2)度未満であると、挿入物71が被挿入物72に挿入される確度を高めることができて好ましい。
また、本実施形態では、(ステップS4)〜(ステップS5)の処理(図5の例)、および、(ステップS6)〜(ステップS7)の処理(図6の例)において、方向A2の力F12、F22とともに、方向A3の力F13、F23をロボット11により挿入物71に対して加えたが、他の構成例として、方向A3の力F13、F23は加えられなくてもよく、つまり、方向A3の力F13、F23はゼロであってもよい。
なお、本実施形態では、挿入物71が立方体であるため、当該挿入物71に方向A2の力F12、F22とともに方向A3の力F13、F23(つまり、立方体が有する2個の面に対する力の成分)が加えられる方が、挿入作業の効率には、より好ましいと考えられる。これに対して、例えば、挿入物71が円柱(面Q1が円形の円柱)である場合には、挿入物71が立方体である場合と比べて、方向A3の力F13、F23が加えられなくても、挿入作業の効率は良好であると考えられる。
また、それぞれの力制御における各方向あるいは各トルクの成分について、例えば、大きさ(絶対値)が0[N]よりも大きい目標力については、0[N]よりも大きい任意の大きさ(絶対値)が用いられてもよい。
また、力制御を行う方向あるいはトルクと、それぞれの方向あるいはそれぞれのトルクの目標力としては、本実施形態に示される態様以外に、様々な態様が用いられてもよい。
また、本実施形態では、座標系として、X−Y−Z座標系あるいはA1−A2−A3座標系が用いられたが、任意の座標系が用いられてもよい。
[被挿入物を保持する態様例]
本実施形態では、ロボット11により挿入物71を保持して動かすことで挿入物71を被挿入物72に挿入する作業を示したが、他の例として、ロボット11により被挿入物72を保持して動かすことで被挿入物72に挿入物71を挿入させる作業が行われてもよい。例えば、ロボット11により挿入物71を保持する場合においても、あるいは、ロボット11により被挿入物72を保持する場合においても、挿入物71と被挿入物72との相対的な位置関係および姿勢関係を同様にする作業を行うことで、同様な作業結果を実現することができる。
なお、ロボット11により挿入物71を保持する場合と、ロボット11により被挿入物72を保持する場合とでは、例えば、ロボット11により保持した物体について、動作の向き(例えば、移動方向、力の方向など)が逆になる。
[挿入物と被挿入物の両方が移動可能な態様例]
以上では、挿入物71と被挿入物72とのうちの一方がロボット11により移動可能な態様を示したが、他の例として、挿入物71と被挿入物72との両方が移動可能な態様が用いられてもよい。この場合、例えば、挿入物71と被挿入物72とのうちの一方がロボット11により保持されて移動可能であり、他方がロボット11以外の移動機構によって移動可能であってもよく、あるいは、挿入物71と被挿入物72とのうちの一方がロボット11により保持されて移動可能であり、他方が別のロボットにより保持されて移動可能であってもよい。また、例えば、2個以上の保持部を備える1個のロボットが用いられてもよく、当該ロボットの別々の保持部によって挿入物71と被挿入物72とのそれぞれが保持されて移動可能であってもよい。
<構成例>
一構成例として、力検出部(図1の例では、力検出部32)および保持部(図1の例では、エンドエフェクターE1)が設けられた可動部(図1の例では、マニピュレーターM1)を備えるロボット(図1の例では、ロボット11)を制御する制御装置(図1の例では、制御装置12)であって、可動部を制御することにより、保持部に保持された挿入物(図4〜図7の例では、挿入物71)を第1の姿勢(例えば、図4に示される姿勢)にして、挿入口(図4〜図7の例では、穴部91の挿入口)を有する被挿入物(図4〜図7の例では、被挿入物72)に接触させる第1接触動作をさせた後、挿入物を第1の姿勢と異なる第2の姿勢(例えば、図7に示される姿勢)にして、挿入物と被挿入物を第1方向(図7の例では、方向A1であり、Z軸に平行な方向)に相対的に移動させて挿入物を挿入口に挿入させる挿入動作をさせることが可能な制御部(図2の例では、制御部114)を備える。制御部は、第1接触動作と挿入動作との間において、挿入物を第2の姿勢に対して傾斜させた姿勢(例えば、図5に示される姿勢)で、力検出部からの出力に基づいて、第1方向と直交する第2方向(図5の例では、方向A2)における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行うことにより、第1接触動作での接触部分とは異なる部分に挿入物と被挿入物とを接触させる第2接触動作をさせる。
なお、第2方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行う場合に、他の成分があってもよく、あるいは、他の成分が無くてもよい。
一構成例として、制御装置において、制御部は、挿入物を第1の姿勢から第2の姿勢にさせる際、力検出部からの出力に基づいて、第2方向(本実施形態において、図6の例では、方向A2)における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行う。なお、このときにおける力制御の目標力としては、他の態様が用いられてもよい。
一構成例として、制御装置において、制御部は、第2接触動作の際、力検出部からの出力に基づいて、第1方向および第2方向と直交する第3方向(図5の例では、方向A3)における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行う。なお、このときにおける力制御の目標力としては、他の態様が用いられてもよい。
一構成例として、制御装置において、制御部は、挿入動作の際、力検出部からの出力に基づいて、第1方向(図7の例では、方向A1)における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行う。なお、このときにおける力制御の目標力としては、他の態様が用いられてもよい。
一構成例として、制御装置において、制御部は、挿入動作の際、力検出部からの出力に基づいて、第2方向(図7の例では、方向A2)における目標力の成分を、第1方向における目標力の成分より小さい値とした力制御を行う(本実施形態では、例えば、方向A2について倣い制御する。)。なお、このときにおける力制御の目標力としては、他の態様が用いられてもよい。
一構成例として、制御装置において、保持部は、第1回動軸の周りに回動可能である。そして、制御部は、第1接触動作、第2接触動作および挿入動作の際、力検出部からの出力に基づいて、第1回動軸周りにおける目標力(図4〜図7の例では、トルクA1の目標力)の成分を、第1方向における目標力の成分より小さい値とした力制御を行う(本実施形態では、例えば、トルクA1については継続的に倣い制御する。)。なお、それぞれの動作のときにおける力制御の目標力としては、他の態様が用いられてもよい。
一構成例として、制御装置において、制御部は、第1接触動作、第2接触動作および挿入動作の際、力検出部からの出力に基づいて、第1回動軸周りにおける目標力の成分を0とした力制御を行う。なお、それぞれの動作のときにおける力制御の目標力としては、他の態様が用いられてもよい。
一構成例として、制御装置において、傾斜の角度は、45度未満である。なお、他の傾斜の角度が用いられてもよい。
一構成例として、制御装置において、力検出部は、圧電素子により力を検出する。なお、力検出部として、他の構成が用いられてもよい。
一構成例として、制御装置において、圧電素子は、水晶である。なお、圧電素子として、他の物が用いられてもよい。
一構成例として、制御装置により制御されるロボットである。
一構成例として、制御装置と、制御装置により制御されるロボットと、を備えるロボットシステム(図1の例では、ロボットシステム1)である。
(第2実施形態)
本実施形態では、主に第1実施形態とは異なる点について説明し、第1実施形態と同様な点については説明を簡易化または省略する。
本実施形態では、説明の便宜上、第1実施形態の説明で使用した図1〜図8に示される構成あるいは処理と同様な構成あるいは処理については、同じ符号を使用して説明する。
概略的には、本実施形態では、第1実施形態と比べて、ロボット11による挿入作業に用いられる挿入物および被挿入物が異なる。
図10は、本発明の一実施形態(第2実施形態)に係る挿入物501および被挿入物502の外観の概略を示す図である。
図10には、第1実施形態の場合と同様なX−Y−Z座標軸およびA1−A2−A3座標軸を示してある。
ここで、図10では、図を見易くするために、挿入物501を保持するロボット11の図示(特に、エンドエフェクターE1の図示)を省略してある。
図10には、電池である挿入物501と、当該電池を収容する収容部を有する被挿入物502を示してある。被挿入物502は、電池が挿入される各種の機器であり、例えば、リモートコントローラーであってもよい。
なお、一般に電池の大きさとしては複数の大きさがあるが、説明の便宜上、本実施形態では、電池の大きさは一定であるとする。
被挿入物502は、2個の挿入物501を並列に挿入することが可能な穴部521を有する。穴部521は、1個の挿入物501が挿入される被挿入部541と、別の1個の挿入物501が挿入される被挿入部542を有する。被挿入部541、542はそれぞれ開口部(挿入口)を有しており、本例では、これらの開口部はつながっている。穴部521は、収容部を構成する。
被挿入部541は、長手方向のうちの一端に、バネ561を有する。被挿入部542は、長手方向のうちの一端に、バネ562を有する。ここで、バネ561、562は、挿入物501(電池)が有するプラス端子とマイナス端子のうちのマイナス端子に当てられるものである。
本実施形態では、制御装置12は、ロボット11を制御することで、当該ロボット11のエンドエフェクターE1により保持された挿入物501を被挿入部541に挿入して組み付ける。
一例として、本実施形態に係る挿入物501が被挿入部541に挿入された状態と、第1実施形態に係る挿入物71が被挿入物72に挿入された状態とを考えた場合に、それぞれのX−Y−Z座標系およびA1−A2−A3座標系が一致するように、被挿入物502の配置、ロボット11のエンドエフェクターE1により挿入物501を保持する位置および姿勢、ロボット11のエンドエフェクターE1により保持された挿入物501について行われる作業(例えば、図8に示される処理フローの処理)を設定することで、第1実施形態と同様に、制御装置12は、挿入物501を被挿入部541に挿入して組み付ける。
ここで、本実施形態では、被挿入部541にバネ561が存在するため、制御装置12は、被挿入部541の長手方向の両端のうちでバネ561が存在しない方に最初に挿入物501を接触させることが好ましい。
なお、制御装置12は、挿入物501を被挿入部541に挿入することができれば、他の任意の手法で挿入作業の制御を実行してもよい。
[第2実施形態のまとめ]
以上のように、本実施形態に係る制御装置12、ロボット11およびロボットシステム1では、制御装置12がロボット11を制御することで、探り動作を行わずに、電池である挿入物501を、電池の収容部である被挿入物502に挿入する作業を効率的に行うことができる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、ロボット11により挿入物501を保持する態様を示したが、他の例として、ロボット11により被挿入物502を保持する態様、あるいは、ロボット11などにより挿入物501と被挿入物502の両方を保持する態様が用いられてもよい。
(第3実施形態)
本実施形態では、主に第1実施形態とは異なる点について説明し、第1実施形態と同様な点については説明を簡易化または省略する。
本実施形態では、説明の便宜上、第1実施形態の説明で使用した図1〜図8に示される構成あるいは処理と同様な構成あるいは処理については、同じ符号を使用して説明する。
概略的には、本実施形態では、第1実施形態と比べて、ロボット11による挿入作業に用いられる挿入物および被挿入物が異なる。
図11は、本発明の一実施形態(第3実施形態)に係る挿入物601および被挿入物602の外観の概略を示す図である。
図11には、第1実施形態の場合と同様なX−Y−Z座標軸およびA1−A2−A3座標軸を示してある。
ここで、図11では、図を見易くするために、挿入物601を保持するロボット11の図示(特に、エンドエフェクターE1の図示)を省略してある。
図11には、蓋である挿入物601と、当該蓋が挿入される被挿入部681を有する被挿入物602を示してある。被挿入部681は開口部(挿入口)を有する。図11の例では、挿入物601は、電池661〜662を収容する収容部の蓋である。被挿入物602は、電池が挿入される各種の機器であり、例えば、リモートコントローラーであってもよい。
被挿入物602は、2個の電池661〜662を並列に挿入することが可能な穴部621を有している。穴部621は、1個の電池661が挿入される電池被挿入部641と、別の1個の電池662が挿入される電池被挿入部642を有する。
穴部621は、収容部を構成しており、被挿入部681を有する。
図11の例では、2個の電池661〜662が2個の電池被挿入部641〜642に挿入された状態を示してある。
本実施形態では、制御装置12は、ロボット11を制御することで、当該ロボット11のエンドエフェクターE1により保持された挿入物601を被挿入部681に挿入して組み付ける。
一例として、本実施形態に係る挿入物601が被挿入部681に挿入された状態と、第1実施形態に係る挿入物71が被挿入物72に挿入された状態とを考えた場合に、それぞれのX−Y−Z座標系およびA1−A2−A3座標系が一致するように、被挿入物602の配置、ロボット11のエンドエフェクターE1により挿入物601を保持する位置および姿勢、ロボット11のエンドエフェクターE1により保持された挿入物601について行われる作業(例えば、図8に示される処理フローの処理)を設定することで、第1実施形態と同様に、制御装置12は、挿入物601を被挿入部681に挿入して組み付ける。
なお、制御装置12は、挿入物601を被挿入部681に挿入することができれば、他の任意の手法で挿入作業の制御を実行してもよい。
[第3実施形態のまとめ]
以上のように、本実施形態に係る制御装置12、ロボット11およびロボットシステム1では、制御装置12がロボット11を制御することで、探り動作を行わずに、蓋である挿入物601を、蓋の収容部である被挿入物602に挿入する作業(蓋を閉める作業)を効率的に行うことができる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、ロボット11により挿入物601を保持する態様を示したが、他の例として、ロボット11により被挿入物602を保持する態様、あるいは、ロボット11などにより挿入物601と被挿入物602の両方を保持する態様が用いられてもよい。
(第4実施形態)
本実施形態では、主に第1実施形態とは異なる点について説明し、第1実施形態と同様な点については説明を簡易化または省略する。
本実施形態では、説明の便宜上、第1実施形態の説明で使用した図1〜図8に示される構成あるいは処理と同様な構成あるいは処理については、同じ符号を使用して説明する。
概略的には、本実施形態では、第1実施形態と比べて、ロボット11による挿入作業に用いられる挿入物および被挿入物が異なる。
また、本実施形態では、第1実施形態と比べて、ロボット11により被挿入物を保持して作業を行う点が異なる。
図12は、本発明の一実施形態(第4実施形態)に係る挿入物701および被挿入物702の外観の概略を示す図である。
図12には、第1実施形態の場合と同様なX−Y−Z座標軸およびA1−A2−A3座標軸を示してある。
ここで、図12では、図を見易くするために、被挿入物702を保持するロボット11の図示(特に、エンドエフェクターE1の図示)を省略してある。
図12には、蓋である被挿入物702と、当該蓋に挿入される挿入物701を示してある。図12の例では、挿入物701は缶の本体であり、また、被挿入物702は当該缶の本体の一部を覆う蓋であり、開口部(挿入口)を有する。
本実施形態では、制御装置12は、ロボット11を制御することで、当該ロボット11のエンドエフェクターE1により保持された被挿入物702を動かすことで、被挿入物702に挿入物701を挿入させて組み付ける。
一例として、本実施形態に係る挿入物701が被挿入物702に挿入された状態と、第1実施形態に係る挿入物71が被挿入物72に挿入された状態とを考えた場合に、それぞれのX−Y−Z座標系およびA1−A2−A3座標系が一致するように、挿入物701の配置、ロボット11のエンドエフェクターE1により被挿入物702を保持する位置および姿勢、ロボット11のエンドエフェクターE1により保持された被挿入物702について行われる作業(例えば、図8に示される処理フローに対応する処理)を設定することで、制御装置12は、被挿入物702に挿入物701を挿入させて組み付ける。
ここで、本実施形態ではロボット11により被挿入物702を保持して動かす一方、第1実施形態ではロボット11により挿入物71を保持して動かすが、例えば、挿入物と被挿入物との相対的な動きは同様である。つまり、本実施形態では、ロボット11により挿入物701を保持して行われる挿入作業と同様な挿入作業が実現されるように、ロボット11により被挿入物702を保持して動作を行う。
なお、制御装置12は、被挿入物702に挿入物701を挿入させることができれば、他の任意の手法で挿入作業の制御を実行してもよい。
[第4実施形態のまとめ]
以上のように、本実施形態に係る制御装置12、ロボット11およびロボットシステム1では、制御装置12がロボット11を制御することで、探り動作を行わずに、缶の本体である挿入物701を、当該缶の蓋である被挿入物702に挿入する作業を効率的に行うことができる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
ここで、本実施形態では、立方体の形状を有する缶を例示したが、缶の形状は任意であり、例えば、丸みを帯びた缶が用いられてもよい。
なお、本実施形態では、ロボット11により被挿入物702を保持する態様を示したが、他の例として、ロボット11により挿入物701を保持する態様、あるいは、ロボット11などにより挿入物701と被挿入物702の両方を保持する態様が用いられてもよい。
<構成例>
一構成例として、力検出部および保持部が設けられた可動部を備えるロボットを制御する制御装置であって、可動部を制御することにより、保持部に保持され挿入口を有する被挿入物(図12の例では、被挿入物702)を第1の姿勢にして、挿入物(図12の例では、挿入物701)に接触させる第1接触動作をさせた後、被挿入物を第1の姿勢と異なる第2の姿勢にして、被挿入物と挿入物を第1方向に相対的に移動させて挿入物を挿入口に挿入させる挿入動作をさせることが可能な制御部を備える。そして、制御部は、第1接触動作と挿入動作との間において、被挿入物を第2の姿勢に対して傾斜させた姿勢で、力検出部からの出力に基づいて、第1方向と直交する第2方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行うことにより、第1接触動作での接触部分とは異なる部分に挿入物と被挿入物とを接触させる第2接触動作をさせる。なお、本例では、第1実施形態と比べて、保持部により保持される物体が挿入物ではなくて被挿入物であるが、その点以外は、第1実施形態と同様な動作(挿入物と被挿入物との相対的な動作)が行われる。
一構成例として、制御装置において、制御部は、被挿入物を第1の姿勢から第2の姿勢にさせる際、力検出部からの出力に基づいて、第2方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行う。なお、このときにおける力制御の目標力としては、他の態様が用いられてもよい。
(第5実施形態)
本実施形態では、主に第1実施形態とは異なる点について説明し、第1実施形態と同様な点については説明を簡易化または省略する。
本実施形態では、説明の便宜上、第1実施形態の説明で使用した図1〜図8に示される構成あるいは処理と同様な構成あるいは処理については、同じ符号を使用して説明する。
概略的には、本実施形態では、第1実施形態と比べて、ロボット11による挿入作業に用いられる挿入物および被挿入物が異なる。
図13は、本発明の一実施形態(第5実施形態)に係る挿入物801および被挿入物802の外観の概略を示す図である。
図13には、第1実施形態の場合と同様なX−Y−Z座標軸およびA1−A2−A3座標軸を示してある。
ここで、図13では、図を見易くするために、挿入物801を保持するロボット11の図示(特に、エンドエフェクターE1の図示)を省略してある。
図13には、挿入物801と、挿入物801が挿入される中空の被挿入物802を示してある。図13の例では、挿入物801は、任意の物体であってもよく、例えば、ゴム製のホースの栓である。被挿入物802は、ゴム製のホースであり、中空であり、開口部(挿入口)を有する。
本実施形態では、制御装置12は、ロボット11を制御することで、当該ロボット11のエンドエフェクターE1により保持された挿入物801を被挿入物802の中空部分に挿入して組み付ける。
一例として、本実施形態に係る挿入物801が被挿入物802に挿入された状態と、第1実施形態に係る挿入物71が被挿入物72に挿入された状態とを考えた場合に、それぞれのX−Y−Z座標系およびA1−A2−A3座標系が一致するように、被挿入物802の配置、ロボット11のエンドエフェクターE1により挿入物801を保持する位置および姿勢、ロボット11のエンドエフェクターE1により保持された挿入物801について行われる作業(例えば、図8に示される処理フローの処理)を設定することで、第1実施形態と同様に、制御装置12は、挿入物801を被挿入物802に挿入して組み付ける。
なお、制御装置12は、挿入物801を被挿入物802に挿入することができれば、他の任意の手法で挿入作業の制御を実行してもよい。
ここで、本実施形態では、被挿入物802は、ゴム製のホースであり、弾性体である。このため、ロボット11により保持された挿入物801が被挿入物802に挿入されるときに、被挿入物802が変形(弾性変形)し得る。この変形としては、伸びる変形、あるいは、縮む変形があり得る。
なお、本実施形態では、被挿入物802が弾性体である場合を示したが、他の構成例として、挿入物801が弾性体であってもよく、あるいは、挿入物801と被挿入物802との両方が弾性体であってもよい。本実施形態では、弾性変形させられない状態では、挿入物801を被挿入物802に挿入することができないような場合において、挿入物801および被挿入物802の少なくとも一方を弾性変形させることで、挿入物801を被挿入物802に挿入することができる。
また、弾性体としては、ゴム以外の材料が用いられてもよい。
[第5実施形態のまとめ]
以上のように、本実施形態に係る制御装置12、ロボット11およびロボットシステム1では、制御装置12がロボット11を制御することで、挿入物801と被挿入物802との一方または両方が弾性体である場合においても、探り動作を行わずに、挿入物801を被挿入物802に挿入する作業を効率的に行うことができる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
本実施形態では、例えば、挿入物801が被挿入物802に挿入されるときの状態で、挿入方向に垂直な平面において、挿入物801の面積の方が被挿入物802の面積よりも大きい場合であっても、制御装置12は、ロボット11を制御することで、挿入物801の接触によって被挿入物802を伸ばすことで、挿入物801を被挿入物802に挿入することが可能である。図13の例では、ホースである被挿入物802の中空の開口部の面積よりも挿入物801の面積(当該開口部に対応する面の面積)の方が多少大きくても、ホースの弾性によって当該ホースが伸びる(広げられる)ことで、制御装置12は、挿入物801を被挿入物802に挿入することが可能である。
このように、本実施形態では、挿入物801に対する被挿入物802のクリアランスがマイナスである場合においても、挿入作業が可能である。
また、例えば、挿入物801が弾性を有する場合には、制御装置12は、ロボット11を制御することで、当該挿入物801の一部または全部を弾性変形により縮めることが可能である。そして、制御装置12では、挿入物801(例えば、被挿入物802の開口部に最初に挿入される箇所)が縮められた状態で、挿入物801を被挿入物802に挿入することが可能である。
なお、本実施形態では、ロボット11により挿入物801を保持する態様を示したが、他の例として、ロボット11により被挿入物802を保持する態様、あるいは、ロボット11などにより挿入物801と被挿入物802の両方を保持する態様が用いられてもよい。
<構成例>
一構成例として、制御装置において、制御部は、挿入動作の際、挿入物(図13の例では、挿入物801)および被挿入物(図13の例では、被挿入物802)の少なくとも一方(本実施形態では、被挿入物802)を弾性変形させる。なお、挿入物および被挿入物としては、それぞれ、必ずしも弾性変形する物が用いられなくてもよい。
(第6実施形態)
本実施形態では、主に第1実施形態とは異なる点について説明し、第1実施形態と同様な点については説明を簡易化または省略する。
本実施形態では、説明の便宜上、第1実施形態の説明で使用した図1〜図8に示される構成あるいは処理と同様な構成あるいは処理については、同じ符号を使用して説明する。
概略的には、本実施形態では、第1実施形態と比べて、ロボット11による挿入作業に用いられる挿入物および被挿入物が異なる。
図14は、本発明の一実施形態(第6実施形態)に係る挿入物901および被挿入物902の外観の概略を示す図である。
図14には、第1実施形態の場合と同様なX−Y−Z座標軸およびA1−A2−A3座標軸を示してある。
ここで、図14では、図を見易くするために、挿入物901を保持するロボット11の図示(特に、エンドエフェクターE1の図示)を省略してある。
図14には、ギアである挿入物901と、当該ギアが挿入されるギア装置である被挿入物902を示してある。
被挿入物902は、平面状の台921と、当該台921の1個の面に設けられた4個のギア941〜944を備える。本実施形態では、4個のギア941〜944で囲まれた部分が開口部(挿入口)となる。
ここで、本実施形態(図14の例)では、それぞれのギア(ギアである挿入物901、ギア941〜944)を概略的な形状(円筒形状)で示すが、例えば、実際には、歯(歯車の歯)がある。
本実施形態では、制御装置12によりロボット11を制御して、ロボット11により保持された挿入物901を移動させて、台921に設けられた4個のギア941〜944に当該挿入物901を組み付ける作業を行う。この場合に、制御装置12によりロボット11を制御して、ロボット11により保持された挿入物901と、4個のギア941〜944のそれぞれとの位相(ここでは、歯車の位相)を合わせる。
本実施形態では、それぞれのギア(ギアである挿入物901、ギア941〜944)は、Z軸の方向から見て、円状の形状(実際には、歯車の歯がある)を有する。また、4個のギア941〜944は、同じ形状である。また、挿入物901の円状の形状の方が、4個のギア941〜944の円状の形状よりも、大きい(円の径が大きい)。
また、4個のギア941〜944は、挿入物901に対して当該4個のギア941〜944のすべてが噛み合う(嵌合する)ことが可能な位置に配置されている。具体的には、4個のギア941〜944のそれぞれは、台921の上方の面における所定の位置(中心位置)を中心として、当該中心位置から等しい距離であって、当該中心位置を中心とする当該面における回転(回動)の方向について等しい角度間隔で配置されている。つまり、4個のギア941〜944のそれぞれは、当該中心位置を中心とする当該面における円の上に、回転対称となるように配置されている。
挿入物901と4個のギア941〜944とが、位相合わせされて(歯車の歯が噛み合わされて)、嵌合した場合、挿入物901の円状の形状の中心の位置が、4個のギア941〜944で囲まれた部分の中心位置に一致する。
一例として、本実施形態に係る挿入物901が被挿入物902(4個のギア941〜944の間)に挿入された状態と、第1実施形態に係る挿入物71が被挿入物72に挿入された状態とを考えた場合に、それぞれのX−Y−Z座標系およびA1−A2−A3座標系が一致するように、被挿入物902の配置、ロボット11のエンドエフェクターE1により挿入物901を保持する位置および姿勢、ロボット11のエンドエフェクターE1により保持された挿入物901について行われる作業(例えば、図8に示される処理フローの処理)を設定することで、第1実施形態と同様に、制御装置12は、挿入物901を被挿入物902に挿入して組み付ける。
なお、制御装置12は、挿入物901を被挿入物902に挿入することができれば、他の任意の手法で挿入作業の制御を実行してもよい。
[第6実施形態のまとめ]
以上のように、本実施形態に係る制御装置12、ロボット11およびロボットシステム1では、制御装置12がロボット11を制御することで、探り動作を行わずに、ギアである挿入物901を、4個のギア941〜944を有する被挿入物902に挿入する作業を効率的に行うことができる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、4個のギア941〜944を有するギア装置を被挿入物902としたが、例えば、任意の数のギアを有するギア装置が被挿入物902として用いられてもよい。
これにより、本実施形態に係る制御装置12、ロボット11およびロボットシステム1では、1個の物体に対して2個の物体の位相を合わせて、当該1個の物体に対して当該2個の物体を組み付ける作業を効率的に行うことが可能である。
なお、本実施形態では、1個の物体(本実施形態では、挿入物901)と4個の物体(本実施形態では、ギア941〜944)とを組み付ける場合を示したが、他の構成例として、1個の物体と2個の物体とを組み付ける構成が用いられてもよく、1個の物体と3個の物体とを組み付ける構成が用いられてもよく、あるいは、1個の物体と5個以上の物体とを組み付ける構成が用いられてもよい。
また、本実施形態では、ロボット11により挿入物901を保持する態様を示したが、他の例として、ロボット11により被挿入物902を保持する態様、あるいは、ロボット11などにより挿入物901と被挿入物902の両方を保持する態様が用いられてもよい。
[以上の実施形態のまとめ]
挿入物あるいは被挿入物としては、それぞれ、様々な構成のものが用いられてもよい。
例えば、挿入物あるいは被挿入物の大きさあるいは形状などとしては、任意の構成が用いられてもよい。
また、以上の実施形態では、ロボットとして、垂直多関節ロボットが用いられたが、他の構成例として、任意のロボットが用いられてもよい。例えば、ロボットとして、2本の腕を有するロボット(双腕のロボット)が用いられてもよく、あるいは、3本以上の腕を有するロボットが用いられてもよい。例えば、ロボットとして、スカラロボットが用いられてもよい。それぞれのロボットにおいて、例えば、保持部を動かす部分(例えば、アームに相当する部分)が可動部として用いられてもよい。
なお、以上に説明した装置(例えば、制御装置12など)における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)に記録(記憶)し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、オペレーティングシステム(OS:Operating System)あるいは周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD(Compact Disc)−ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリー(RAM:Random Access Memory)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
なお、記録媒体としては、例えば、コンピューターと着脱可能な記録媒体であってもよい。また、記録媒体としては、例えば、一時的にデータを記録する記録媒体であってもよい。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)あるいは電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
図15は、本発明の一実施形態に係る制御装置12のハードウェア構成の一例を示す図である。
図15の例では、制御装置12は、CPU1101と、記憶部1102と、入力部1103と、出力部1104と、これらを相互に通信可能に接続するバス1121を備える。
ここで、図15の例と図2の例とを比較すると、図15に示されるCPU1101、記憶部1102、入力部1103、出力部1104は、それぞれ、図12に示される制御部114、記憶部113と、入力部111と、出力部112に対応している。
図15の例では、CPU1101が、記憶部1102に記憶された制御プログラムを実行することで、図2に示される情報取得部131の機能、判定部132の機能、およびロボット制御部133の機能が実現される。CPU1101が、制御プログラムを実行する際には、当該制御プログラムに規定された内容(命令)にしたがって動作を実行する。
なお、記憶部1102としては、制御装置12に内蔵されるものに代えて、USB等のデジタル入出力ポート等によって接続された外付け型の記憶装置であってもよい。
入力部1103としては、例えば、キーボード、マウス、タッチパッド、その他の入力装置であってもよい。入力部1103は、例えば、表示部(図示せず)と一体に構成されたタッチパネルであってもよい。また、入力部1103は、制御装置12と別体であってもよい。
出力部1104としては、例えば、表示部であってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…ロボットシステム、11…ロボット、12…制御装置、13、22…ケーブル、21…撮像装置、31…基台、32…力検出部、51…テーブル、71、501、601、701、801、901…挿入物、72、502、602、702、802、902…被挿入物、81、921…台、91、521、621…穴部、111、1103…入力部、112、1104…出力部、113、1102…記憶部、114…制御部、131…情報取得部、132…判定部、133…ロボット制御部、201…中心位置、301…中心軸、541、542…被挿入部、561、562…バネ、641、642…電池被挿入部、661、662…電池、681…被挿入部、941〜944…ギア、1101…CPU、1121…バス、M1…マニピュレーター、E1…エンドエフェクター、F1、F11〜F13、F21〜F23、F31…力、Q1、Q11…面、R1…回転力

Claims (15)

  1. 力検出部および保持部が設けられた可動部を備えるロボットを制御する制御装置であって、
    前記可動部を制御することにより、前記保持部に保持された挿入物を第1の姿勢にして、挿入口を有する被挿入物に接触させる第1接触動作をさせた後、前記挿入物を第1の姿勢と異なる第2の姿勢にして、前記挿入物と前記被挿入物を第1方向に相対的に移動させて前記挿入物を前記挿入口に挿入させる挿入動作をさせることが可能な制御部を備え、
    前記制御部は、前記第1接触動作と前記挿入動作との間において、前記挿入物を前記第2の姿勢に対して傾斜させた姿勢で、前記力検出部からの出力に基づいて、前記第1方向と直交する第2方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行うことにより、前記第1接触動作での接触部分とは異なる部分に前記挿入物と前記被挿入物とを接触させる第2接触動作をさせる、
    制御装置。
  2. 前記制御部は、前記挿入物を前記第1の姿勢から前記第2の姿勢にさせる際、前記力検出部からの出力に基づいて、前記第2方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行う、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 力検出部および保持部が設けられた可動部を備えるロボットを制御する制御装置であって、
    前記可動部を制御することにより、前記保持部に保持され挿入口を有する被挿入物を第1の姿勢にして、挿入物に接触させる第1接触動作をさせた後、前記被挿入物を第1の姿勢と異なる第2の姿勢にして、前記被挿入物と前記挿入物を第1方向に相対的に移動させて前記挿入物を前記挿入口に挿入させる挿入動作をさせることが可能な制御部を備え、
    前記制御部は、前記第1接触動作と前記挿入動作との間において、前記被挿入物を前記第2の姿勢に対して傾斜させた姿勢で、前記力検出部からの出力に基づいて、前記第1方向と直交する第2方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行うことにより、前記第1接触動作での接触部分とは異なる部分に前記挿入物と前記被挿入物とを接触させる第2接触動作をさせる、
    制御装置。
  4. 前記制御部は、前記被挿入物を前記第1の姿勢から前記第2の姿勢にさせる際、前記力検出部からの出力に基づいて、前記第2方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行う、
    請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記制御部は、前記第2接触動作の際、前記力検出部からの出力に基づいて、前記第1方向および前記第2方向と直交する第3方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行う、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記制御部は、前記挿入動作の際、前記力検出部からの出力に基づいて、前記第1方向における目標力の成分を0より大きい値とした力制御を行う、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 前記制御部は、前記挿入動作の際、前記力検出部からの出力に基づいて、前記第2方向における目標力の成分を、前記第1方向における目標力の成分より小さい値とした力制御を行う、
    請求項6に記載の制御装置。
  8. 前記保持部は、第1回動軸の周りに回動可能であり、
    前記制御部は、前記第1接触動作、前記第2接触動作および前記挿入動作の際、前記力検出部からの出力に基づいて、前記第1回動軸周りにおける目標力の成分を、前記第1方向における目標力の成分より小さい値とした力制御を行う、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の制御装置。
  9. 前記制御部は、前記第1接触動作、前記第2接触動作および前記挿入動作の際、前記力検出部からの出力に基づいて、前記第1回動軸周りにおける目標力の成分を0とした力制御を行う、
    請求項8に記載の制御装置。
  10. 前記傾斜の角度は、45度未満である、
    請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の制御装置。
  11. 前記制御部は、前記挿入動作の際、前記挿入物および前記被挿入物の少なくとも一方を弾性変形させる、
    請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の制御装置。
  12. 前記力検出部は、圧電素子により力を検出する、
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の制御装置。
  13. 前記圧電素子は、水晶である、
    請求項12に記載の制御装置。
  14. 請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の制御装置により制御される、
    ロボット。
  15. 請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の制御装置と、
    前記制御装置により制御されるロボットと、
    を備えるロボットシステム。
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