JP2018198982A - 骨折部固定具および骨折部固定術用器具 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、近年では、骨折部固定具に固定された骨片の回旋を防止できることが強く望まれるようになってきた。このような回転規制のために、骨折部固定具として、骨片への取り付け後に突出可能な2本のフックピンを備えるものが提案されている。
特許文献1の骨折治療用接骨ピンは、軸心に通孔を縦通した中空軸の先端部分外周面にオネジを形成すると共に、該中空軸の先端部に、上記通孔から中空軸外側方へ分岐開通する複数のフック案内孔を開設し、上記中空軸の通孔内に、先端に適宜長の複数本の弾性フックを有するフック軸を軸方向に進退自在に挿通し、上記フック軸を上記通孔内で進退させ、その前進により上記複数本の弾性フックを上記複数のフック案内孔から中空軸外側方へそれぞれ突出させ、後退により上記フック案内孔内に引っ込ませるフック軸進退駆動手段を備えている。
また、このような骨折部固定具は、骨折部位への配置手技が容易であり、かつ、必要時における抜去も可能であることが求められている。
本願の第1の発明目的は、骨片の回転を確実に規制可能であり、かつ、骨片への刺入が確実かつ容易に行うことができる骨折部固定具を提供するものである。
本願の第2の発明の目的は、骨折部位への配置手技が容易であり、かつ、必要時における抜去も容易に行うことができる骨折部固定術用器具を提供するものである。
(1) 筒状スリーブと、前記スリーブ内に軸方向に移動可能に収納されたフックピン保有部とからなる骨折部固定具であって、
前記スリーブは、先端閉塞部と、先端部側部に設けられた2つの側孔とを備え、
前記フックピン保有部は、保有部本体と、前記保有部本体より先端方向に延び、前記フックピン保有部の後方からの押込により、前記スリーブの前記側孔より突出する2本のフックピンとを備え、
前記2本のフックピンは、基部と、前記基部より先端方向に延び、かつ細長い平板状の本体部を備え、さらに、前記2本のフックピンは、前記本体部における軸方向上部が近接し、軸方向下部が離間し、一方のフックピンの前記本体部は一方の側部下方に傾斜した状態にて軸方向に延び、他方のフックピンの前記本体部は他方の側部下方に傾斜した状態で軸方向に延びるものとなっており、さらに、前記本体部は、徐々に肉薄となりかつ前記フックピンの外側面方向に湾曲した骨内進入用薄肉先端部を備え、
前記スリーブは、前記先端閉塞部の内面に形成され、前記2つの側孔間に位置し後方に突出しかつ上下方向に延びる頂部と、前記頂部の両側部に設けられ、前記側孔に向かって延びる2つのフックピン先端部誘導面を備え、
前記2本のフックピンの前記骨内進入用薄肉先端部は、前記フックピン保有部の後方からの押込により、前記スリーブの前記側孔より斜め上方に向かって突出するものとなっている骨折部固定具。
(3) 前記2本のフックピンの本体部の前記軸方向上部は、前記スリーブの中心軸付近に位置し、前記軸方向下部は、前記スリーブの内面付近に位置している上記(1)または(2)に記載の骨折部固定具。
(4) 前記2本のフックピンの前記本体部における両者間の角度は、50〜120度である上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の骨折部固定具。
(5) 前記フックピンの前記骨内進入用薄肉先端部は、外側面に比べて曲率の大きい内側面を備えている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の骨折部固定具。
(6) 前記骨内進入用薄肉先端部は、所定幅にて先端まで延びるものとなっている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の骨折部固定具。
(7) 前記フックピン保有部は、前記保有部本体を構成する本体部材と、前記本体部材の先端部に設けられた凹部に、基部が収納された2本のフックピンとを備えている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の骨折部固定具。
(8) 前記フックピン保有部は、前記保有部本体を構成する本体部材と、前記本体部材の先端部の側部に設けられた凹部に、基部が前記凹部に収納された2本のフックピンと、前記本体部材の前記凹部に収納された前記フックピンの基部を被包するリング状部材を備えている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の骨折部固定具。
(9) 前記2本のフックピンは、前記骨内進入用薄肉先端部が、前記側孔内に位置し、前記スリーブより突出していない上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の骨折部固定具。
(10) 前記2本のフックピンは、先端部において、前記スリーブの前記側孔の内縁または内面と接触し、かつ、前記スリーブの内面の他の部分と実質的に接触していない上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の骨折部固定具。
(11) 筒状スリーブと、前記スリーブ内に軸方向に移動可能に収納されたフックピン保有部とからなる骨折部固定具と、前記骨折部固定具の前記フックピン保有部の骨への刺入作業および骨に刺入された前記フックピン保有部の抜去作業を行うための骨折部固定具操作用具とからなる骨折部固定術用器具であって、
前記スリーブは、先端閉塞部と、先端部側部に設けられた2つの側孔と、後端部外面に設けられた軸方向に延びる非円筒形要素部と、後端部の内面に設けられた雌ねじ部を備え、
前記フックピン保有部は、保有部本体と、前記保有部本体より先端方向に延び、前記フックピン保有部の先端方向への移動により、先端部が前記スリーブの前記側孔より突出する2本のフックピンと、後端より先端方向に延びるフックピン保有部側螺合部を備え、前記2本のフックピンは、基部と、徐々に肉薄となりかつ外側面方向に湾曲した骨内進入用薄肉先端部を備え、
前記骨折部固定具操作用具は、スリーブ回転規制具と、フックピン保有部押込具と、フックピン保有部引戻具とを備え、
前記スリーブ回転規制具は、筒状本体部と、前記筒状本体部の先端部に形成され、前記スリーブの後端部を収納可能かつ前記非円筒形要素部に対応した内面形態を有し、前記スリーブの後端部を収納し、回転を規制するものとなっており、
前記フックピン保有部押込具は、前記スリーブ回転規制具の前記筒状本体部を挿通可能な筒状部材と、前記筒状部材の後端部に設けられたハンドルとを備え、前記筒状部材は、前記スリーブの後端部内に進入可能であり、外面に前記スリーブの前記雌ねじ部と螺合可能な雄ねじ部を備える先端部と、前記フックピン保有部と当接し、前記フックピン保有部を先端方向に押し込むための押込用当接部とを備え、
前記フックピン保有部引戻具は、前記スリーブ回転規制具の内部に挿入可能であるシャフト部と、前記シャフト部の後端部に設けられた操作部とを備え、前記シャフト部は、前記フックピン保有部の前記フックピン保有部側螺合部と螺合可能な引戻部材側螺合部を備えている骨折部固定術用器具。
(13) 前記フックピン保有部は、前記フックピン保有部押込具の前記筒状部材内に進入可能かつ前記フックピン保有部押込具の前記押込用当接部に当接可能な小径後端部を備えている上記(11)または(12)に記載の骨折部固定術用器具。
(14) 前記スリーブ回転規制具は、前記筒状本体部より側方に延びるグリップを備えている上記(11)ないし(13)のいずれかに記載の骨折部固定術用器具。
(15) 前記フックピン保有部引戻具と前記フックピン保有部押込具または前記スリーブ回転規制具は、前記フックピン保有部引戻具の前記フックピン保有部側螺合部と前記引戻部材側螺合部との螺合時において当接する螺合時当接部を備え、さらに、前記螺合時当接部の一方または両者により、座面が形成されている上記(11)ないし(14)のいずれかに記載の骨折部固定術用器具。
(16) 前記フックピン保有部側螺合部は、前記保有部本体の後端より先端方向に延びる凹部と、前記凹部の内面に形成された雌ねじ部により形成されており、前記引戻部材側螺合部は、前記保有部本体の前記凹部内に進入可能かつ前記凹部の雌ねじ部と螺合可能な雄ねじ部を有する先端部により形成されている上記(11)ないし(15)のいずれかに記載の骨折部固定術用器具。
(17) 前記骨折部固定具は、上記(1)ないし(10)のいずれかに記載のものが用いられている上記(11)ないし(16)のいずれかに記載の骨折部固定術用器具。
(18) 前記骨折部固定具操作用具は、殴打により前記フックピンを前記スリーブより突出させるためのフックピン保有部殴打具を備え、前記フックピン保有部殴打具は、前記フックピン保有部の後端面に当接可能な先端面を有するシャフト部と、前記シャフト部の後端部に設けられた殴打用基部とを備えている上記(11)ないし(17)のいずれかに記載の骨折部固定術用器具。
(19) 前記殴打用基部は、殴打用後端面を備えている上記(18)に記載の骨折部固定術用器具。
(20) 前記フックピン保有部の後端面は、中心部に位置する前記フックピン保有部側螺合部の開口と、前記開口の周縁に形成された環状平坦面を有し、前記シャフト部の先端面は、前記フックピン保有部の前記環状平坦面と当接可能な平坦面となっている上記(18)または(19)に記載の骨折部固定術用器具。
この骨折部固定具では、各フックピンの骨内進入用薄肉先端部は、フックピン保有部の後方からの押込により、スリーブの側孔より斜め上方に向かって、言い換えれば、先端視においてV字状に突出する。このため、骨片への刺入抵抗が低く、かつ、刺入後において、骨片の回転を確実に規制することが可能である。
この骨折部固定術用器具によれば、骨折部位への骨折部固定具の配置手技、具体的には、骨折部固定具の骨折部の骨片への固定操作が容易であり、かつ、必要時における骨折部固定具の抜去のための手技も容易に行うことができる。
さらに、この実施例のスリーブ2では、図15ないし図17に示すように、側孔24a,24bは、スリーブ2の側面の上部側から内部下部方向かつ後端方向に斜めに延びており、かつ、側孔24a,24bの内面は、フックピン先端部誘導面26a,26bと段差なく連続している。
また、側孔24a,24bの開口面積は、スリーブ外径により相違するが、12.6〜50.3mm2程度が好ましく、特に、19.6〜28.3mm2が好ましい。また、スリーブ2の先端から側孔24a,24bの先端間の距離は、2〜10mmが好ましく、スリーブ2の先端から側孔24a,24bの基端間の距離は、5〜15mmが好ましい。
フックピン保有部3は、図20に示すように、保有部本体4より先端方向に延び、フックピン保有部3の後方からの押込により、スリーブ2の側孔24a,24bより突出する2本のフックピン5,6とを備える。そして、2本のフックピン5,6は、基部54,64と、基部54,64より先端方向に延び、かつ細長い平板状の本体部51,61を備える。
さらに、2本のフックピン5,6は、本体部51,61における軸方向上部51a,61aが近接し、軸方向下部51b,61bが離間し、一方のフックピン5,6の本体部51,61は一方の側部下方に傾斜した状態にて軸方向に延び、他方のフックピン5,6の本体部51,61は他方の側部下方に傾斜した状態で軸方向に延びるものとなっている。また、2本のフックピン5,6は、接触することなく、軸方向にのびている。
フックピン保有部3は、保有部本体4を構成する本体部材と、本体部材4に装着された2本のフックピン5,6と、フックピン5,6の本体部材4からの離脱を防止するリング状部材7とを備えている。
保有部本体(本体部材)4は、図18ないし図20に示すように、円柱状体であり、本体部41と、本体部41より先端方向に延びるフックピン保持部42と、本体部41より後端方向に延びる小径後端部45とを備える。
そして、フックピン5,6の骨内進入用薄肉先端部52,62は、フックピン保有部3の後方からの押込により、図10、図11および図12に示すように、スリーブ2の側孔24a,24bより斜め上方に向かって突出する。言い換えれば、図11に示すように、先端視においてV字状に突出する。このため、骨片への刺入抵抗が低く、かつ、刺入後において、骨片の回転を確実に規制できる。
この実施例のものでは、2本のフックピン5,6は、先端部において、スリーブ2の側孔24a,24bの内縁または内面と接触し、かつ、スリーブ2の内面の他の部分と実質的に接触していない。特に、この実施例では、2本のフックピン5,6は、先端部が側孔24a,24b内に位置し、かつ、先端部において、スリーブ2の側孔24a,24bの後端部の内縁に当接し、かつ若干押圧するものとなっている。このため、スリーブ2内におけるフックピン保有部3の移動が規制されている。
図21ないし図28に示すように、本発明の骨折部固定術用器具10は、筒状スリーブ2と、スリーブ2内に軸方向に移動可能に収納されたフックピン保有部3とからなる骨折部固定具1と、骨折部固定具のフックピン保有部3の骨への刺入作業および骨に刺入されたフックピン保有部3の抜去作業を行うための骨折部固定具操作用具とからなる。
スリーブ回転規制具8は、筒状本体部81と、筒状本体部81の先端部83に形成され、スリーブ2の後端部23を収納可能かつ非円筒形要素部に対応した内面形態84を有し、スリーブ2の後端部23を収納し、回転を規制するものとなっている。
具体的には、骨折部固定具としては、上述した骨折部固定具1が好適に使用される。なお、使用される骨折部固定具としては、上述した骨折部固定具1に限定されるものではない。
図21に示すように、骨折部固定具操作用具は、スリーブ回転規制具8と、フックピン保有部押込具9と、フックピン保有部引戻具11とを備える。
スリーブ回転規制具8は、図21ないし図24に示すように、筒状本体部81と、筒状本体部81より側方に延びるグリップ82を備えている。スリーブ回転規制具8は、スリーブ2の後端部23を収納し、作業時における回転を規制するものである。この実施例では、グリップ82は、細長い平板状部材が用いられており、筒状本体部81の後端部に設けられ、側部の下方に延びるものとなっている。
この実施例の骨折部固定具1および骨折部固定術用器具10は、大腿骨の転子部等の大腿骨近位部骨折治療に特に有効である。
これにより、骨折部固定具1の骨内固定手技が終了する。
この実施例の骨折部固定術用器具10aは、図35に示すように、骨折部固定具1と骨折部固定具操作用具を備える。骨折部固定術用器具10aでは、骨折部固定具操作用具は、スリーブ回転規制具8と、フックピン保有部押込具9と、フックピン保有部殴打具20と、上述したフックピン保有部引戻具11(図35には図示しない)とを備えるものとなっている。
なお、骨折部固定具1のフックピン保有部3の後端面は、中心部に位置する上述したフックピン保有部側螺合部46の開口(後端開口)と、開口の周縁に形成された環状平坦面を有している。具体的にはフックピン保有部3の保有部本体(本体部材)4の小径後端部45の後端面45aは、中心部に螺合部46の開口と、それを取り囲むように設けられた環状平坦面を備えている。この環状平坦面が、後述するフックピン保有部殴打具20により、強く押されることにより、フックピン保有部3は、前進する。
この実施例の骨折部固定術用器具では、フックピンのスリーブからの突出操作を、フックピン保有部押込具9を用いたゆっくりとした突出操作と、フックピン保有部殴打具20を用いた短時間の突出操作とを選択できるものとなっている。突出操作の選択は、患者の骨の状態等を考慮して行われる。
骨折部固定具1を骨接合部位に配置した後、骨折部固定具1の後端部23をスリーブ回転規制具8の先端部内に収納し、その状態を維持し、さらに、フックピン保有部押込具9を先端部より、スリーブ回転規制具8内に挿入し、図36および図37に示すように、フックピン保有部押込具9の先端部93の雄ねじ部94をスリーブ2の雌ねじ部27に螺合させる。
2 筒状スリーブ
3 フックピン保有部(フックピン組立体)
4 保有部本体(組立体本体)
5、6 フックピン
8 スリーブ回転規制具
9 フックピン保有部押込具
10 骨折部固定術用器具
11 フックピン保有部引戻具
20 フックピン保有部殴打具
24a,24b 側孔
52,53 骨内進入用薄肉先端部
Claims (20)
- 筒状スリーブと、前記スリーブ内に軸方向に移動可能に収納されたフックピン保有部とからなる骨折部固定具であって、
前記スリーブは、先端閉塞部と、先端部側部に設けられた2つの側孔とを備え、
前記フックピン保有部は、保有部本体と、前記保有部本体より先端方向に延び、前記フックピン保有部の後方からの押込により、前記スリーブの前記側孔より突出する2本のフックピンとを備え、
前記2本のフックピンは、基部と、前記基部より先端方向に延び、かつ細長い平板状の本体部を備え、さらに、前記2本のフックピンは、前記本体部における軸方向上部が近接し、軸方向下部が離間し、一方のフックピンの前記本体部は一方の側部下方に傾斜した状態にて軸方向に延び、他方のフックピンの前記本体部は他方の側部下方に傾斜した状態で軸方向に延びるものとなっており、さらに、前記本体部は、徐々に肉薄となりかつ前記フックピンの外側面方向に湾曲した骨内進入用薄肉先端部を備え、
前記スリーブは、前記先端閉塞部の内面に形成され、前記2つの側孔間に位置し後方に突出しかつ上下方向に延びる頂部と、前記頂部の両側部に設けられ、前記側孔に向かって延びる2つのフックピン先端部誘導面を備え、
前記2本のフックピンの前記骨内進入用薄肉先端部は、前記フックピン保有部の後方からの押込により、前記スリーブの前記側孔より斜め上方に向かって突出するものとなっていることを特徴とする骨折部固定具。 - 前記スリーブの前記側孔は、前記スリーブの側面の上部側から内部下部方向かつ後端方向に斜めに延びており、かつ、前記側孔の内面は、前記フックピン先端部誘導面と段差なく連続している請求項1に記載の骨折部固定具。
- 前記2本のフックピンの本体部の前記軸方向上部は、前記スリーブの中心軸付近に位置し、前記軸方向下部は、前記スリーブの内面付近に位置している請求項1または2に記載の骨折部固定具。
- 前記2本のフックピンの前記本体部における両者間の角度は、50〜120度である請求項1ないし3のいずれかに記載の骨折部固定具。
- 前記フックピンの前記骨内進入用薄肉先端部は、外側面に比べて曲率の大きい内側面を備えている請求項1ないし3のいずれかに記載の骨折部固定具。
- 前記骨内進入用薄肉先端部は、所定幅にて先端まで延びるものとなっている請求項1ないし5のいずれかに記載の骨折部固定具。
- 前記フックピン保有部は、前記保有部本体を構成する本体部材と、前記本体部材の先端部に設けられた凹部に、基部が収納された2本のフックピンとを備えている請求項1ないし6のいずれかに記載の骨折部固定具。
- 前記フックピン保有部は、前記保有部本体を構成する本体部材と、前記本体部材の先端部の側部に設けられた凹部に、基部が前記凹部に収納された2本のフックピンと、前記本体部材の前記凹部に収納された前記フックピンの基部を被包するリング状部材を備えている請求項1ないし7のいずれかに記載の骨折部固定具。
- 前記2本のフックピンは、前記骨内進入用薄肉先端部が、前記側孔内に位置し、前記スリーブより突出していない請求項1ないし8のいずれかに記載の骨折部固定具。
- 前記2本のフックピンは、先端部において、前記スリーブの前記側孔の内縁または内面と接触し、かつ、前記スリーブの内面の他の部分と実質的に接触していない請求項1ないし9のいずれかに記載の骨折部固定具。
- 筒状スリーブと、前記スリーブ内に軸方向に移動可能に収納されたフックピン保有部とからなる骨折部固定具と、前記骨折部固定具の前記フックピン保有部の骨への刺入作業および骨に刺入された前記フックピン保有部の抜去作業を行うための骨折部固定具操作用具とからなる骨折部固定術用器具であって、
前記スリーブは、先端閉塞部と、先端部側部に設けられた2つの側孔と、後端部外面に設けられた軸方向に延びる非円筒形要素部と、後端部の内面に設けられた雌ねじ部を備え、
前記フックピン保有部は、保有部本体と、前記保有部本体より先端方向に延び、前記フックピン保有部の先端方向への移動により、先端部が前記スリーブの前記側孔より突出する2本のフックピンと、後端より先端方向に延びるフックピン保有部側螺合部を備え、前記2本のフックピンは、基部と、徐々に肉薄となりかつ外側面方向に湾曲した骨内進入用薄肉先端部を備え、
前記骨折部固定具操作用具は、スリーブ回転規制具と、フックピン保有部押込具と、フックピン保有部引戻具とを備え、
前記スリーブ回転規制具は、筒状本体部と、前記筒状本体部の先端部に形成され、前記スリーブの後端部を収納可能かつ前記非円筒形要素部に対応した内面形態を有し、前記スリーブの後端部を収納し、回転を規制するものとなっており、
前記フックピン保有部押込具は、前記スリーブ回転規制具の前記筒状本体部を挿通可能な筒状部材と、前記筒状部材の後端部に設けられたハンドルとを備え、前記筒状部材は、前記スリーブの後端部内に進入可能であり、外面に前記スリーブの前記雌ねじ部と螺合可能な雄ねじ部を備える先端部と、前記フックピン保有部と当接し、前記フックピン保有部を先端方向に押し込むための押込用当接部とを備え、
前記フックピン保有部引戻具は、前記スリーブ回転規制具の内部に挿入可能であるシャフト部と、前記シャフト部の後端部に設けられた操作部とを備え、前記シャフト部は、前記フックピン保有部の前記フックピン保有部側螺合部と螺合可能な引戻部材側螺合部を備えていることを特徴とする骨折部固定術用器具。 - 前記スリーブの前記非円筒形要素部は、軸方向に延びる平坦部、凹部もしくは凸部であり、前記スリーブ回転規制具の前記非円筒形要素部に対応した内面形態は、前記平坦部に対応した平坦部、前記凹部に対応した凸部もしくは前記凸部に対応した凹部である請求項11に記載の骨折部固定術用器具。
- 前記フックピン保有部は、前記フックピン保有部押込具の前記筒状部材内に進入可能かつ前記フックピン保有部押込具の前記押込用当接部に当接可能な小径後端部を備えている請求項11または12に記載の骨折部固定術用器具。
- 前記スリーブ回転規制具は、前記筒状本体部より側方に延びるグリップを備えている請求項11ないし13のいずれかに記載の骨折部固定術用器具。
- 前記フックピン保有部引戻具と前記フックピン保有部押込具または前記スリーブ回転規制具は、前記フックピン保有部引戻具の前記フックピン保有部側螺合部と前記引戻部材側螺合部との螺合時において当接する螺合時当接部を備え、さらに、前記螺合時当接部の一方または両者により、座面が形成されている請求項11ないし14のいずれかに記載の骨折部固定術用器具。
- 前記フックピン保有部側螺合部は、前記保有部本体の後端より先端方向に延びる凹部と、前記凹部の内面に形成された雌ねじ部により形成されており、前記引戻部材側螺合部は、前記保有部本体の前記凹部内に進入可能かつ前記凹部の雌ねじ部と螺合可能な雄ねじ部を有する先端部により形成されている請求項11ないし15のいずれかに記載の骨折部固定術用器具。
- 前記骨折部固定具は、請求項1ないし10のいずれかに記載のものが用いられている請求項11ないし16のいずれかに記載の骨折部固定術用器具。
- 前記骨折部固定具操作用具は、殴打により前記フックピンを前記スリーブより突出させるためのフックピン保有部殴打具を備え、前記フックピン保有部殴打具は、前記フックピン保有部の後端面に当接可能な先端面を有するシャフト部と、前記シャフト部の後端部に設けられた殴打用基部とを備えている請求項11ないし17のいずれかに記載の骨折部固定術用器具。
- 前記殴打用基部は、殴打用後端面を備えている請求項18に記載の骨折部固定術用器具。
- 前記フックピン保有部の後端面は、中心部に位置する前記フックピン保有部側螺合部の開口と、前記開口の周縁に形成された環状平坦面を有し、前記シャフト部の先端面は、前記フックピン保有部の前記環状平坦面と当接可能な平坦面となっている請求項18または19に記載の骨折部固定術用器具。
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