JP2018198686A - モップヘッドと操作棒との連結構造およびモップ - Google Patents

モップヘッドと操作棒との連結構造およびモップ Download PDF

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Abstract

【課題】フローリングの汚れを掃除するときは操作棒のモップヘッドに対する傾き角に自由度が有り、またカーペットに付着したペットの毛を取り除くために使用するときは操作棒のモップヘッドに対する傾き角が所定角度に固定できる両用モップを提供すること。【解決手段】連結構造30は、モップヘッド10の上面のブラケット31と、第1の回動体33と第2の回動体34を有し、第1の回動体33により操作棒20をモップヘッド10の短手方向の垂直面内に回動可能でありかつ第2の回動体34により操作棒20をモップヘッド10の長手方向の垂直面内にも回動可能である二次元回動形継手32と、操作棒20に外嵌する第1の位置と、二次元回動形継手32を覆い操作棒20に外嵌するとともにブラケット31に外嵌して操作棒20をモップヘッド10に対して所要の傾き角に固定する第2の位置と、の間を移動する筒状ロック部材36と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、モップヘッドと操作棒との連結構造およびそれを備えたモップに関する。
例えば、特許文献1に開示されたものは、フローリングの汚れを拭き取るフローリング用モップである。このフローリング兼カーペット用モップは、操作棒と、該操作棒の先端に取り付けられた拭き取り用の布または紙を装着するための装着ヘッドと、これらの装着ヘッドと操作棒とを連結する連結手段と、を備えている。このフローリング用モップは、装着ヘッドが、弾性部材により長方形をなす平板状に形成され、その長手方向に湾曲を助けるための少なくとも1本の折溝を有すると共に、幅方向の両端部に、巻き付けた拭き取り用の布または紙の両端部を係止させるための係止手段を有し、また連結手段が、操作棒による操作力を装着ヘッドのほぼ全長にわたり作用させ得る長さを持った細長い剛性部材を有する。さらに、このフローリング用モップは、該剛性部材が、装着ヘッドの上面に軸線を該装着ヘッドの長手方向に向けて固定され、該剛性部材に操作棒が傾動自在に枢着されている。
また、特許文献2に開示されたものは、カーペットに付着したペットの毛などを掻き集めて取り除くペット用毛取り具である。このペット用毛取り具は、やや固めのスポンジ材よりなる直方体形状の弾性体である本体と、本体の上面と側面の大部分を覆うように固着された軟質合成樹脂シート材よりなる被覆材と、本体下面に貼着された高摩擦係数を有する挟持用面状部よりなる高摩擦材と、高摩擦材下面に形成された連続凹掃除用凸部と、を有する構成である。このペット用毛取り具は、使用時は、被覆材で被覆された弾性体である本体の側面を指で掴み、連続凹掃除用凸部をペットの毛が付着した絨毯に軽く押し当てて一定方向にこすりつけることを何度も行うことにより、ペットの毛が連続凹掃除用凸部の凹部のなかで絡み合ってまとまり、まとまった毛を指でつまんで簡単に取り除くことができる。
特開平08−522号公報 特開2004−313140号公報
しかしながら、従来から、フローリング兼カーペット用のモップ(以下では、両用モップともいう。)の提供が要望されていたが、フローリングの汚れを拭き取るフローリング用モップと、カーペットに付着した毛などを掻き集めて取り除くカーペット用毛取り装置とは、以下に述べるような相違点があるため、別々に提供されてきた。
まず、特許文献1に開示されたフローリング用モップは、操作棒を押し引き方向に移動して拭き取り用の使い捨てペーパーでフローリング表面の汚れを拭き取るので、操作棒を押し出す方向に移動するときには装着ヘッドの下面がフローリングの面に密着するよう操作棒の装着ヘッドに対する傾斜角度が小さくなる方向に変化し、反対に、操作棒を引く方向に移動するときには操作棒の装着ヘッドに対する傾斜角度が大きくなる方向に変化する必要がある。このため、拭き取り用の布または紙を装着するための装着ヘッドの傾斜角度に自由度があることが必須である。すなわち、フローリング用モップでは、操作棒に対して装着ヘッドの傾斜角度に自由度があることが必須であり、このため、装着ヘッドと操作棒とを連結する連結手段が、装着ヘッドの上面に該装着ヘッドの長手方向に向けて固定された軸部材を有し、当該軸部材に回動可能に支持された操作棒が装着ヘッドの短手方向に傾動する構成となっている。
これに対して、特許文献2に開示されたペット毛取り具は、高摩擦材下面に形成された連続凹掃除用凸部をペットの毛が付着したカーペットに当てて手前に引くことを何度も繰り返すことにより、ペットの毛を取り除くことができる。このとき、連続凹掃除用凸部の全面がカーペットペットに密着した状態に高摩擦材を把持しフローリング用モップの場合に比べて強く押し当てて手前に引く必要があるので、立ち掃除を行うことができないから、大変疲れるので、特許文献1に開示されたフローリング用モップと同様に、操作棒を有するモップ形態のものが提供されることが望まれる、という問題点があった。
しかし、特許文献1に開示されたフローリング用モップの装着ヘッドの下面に、特許文献2に開示されたペット毛取り具の連続凹掃除用凸部を取付けることにより、ペット毛取り用にも適用可能なフローリング兼カーペット用モップとして構成したとしても、装着ヘッドと操作棒とを連結する連結手段があるので、連続凹掃除用凸部の全面がカーペットに密着した状態に保って操作棒を手前に引くことを何度も繰り返すことは難しい、という問題点があった。
また、装着ヘッドと操作棒とを連結する連結手段を設け装着ヘッドと操作棒とを固定連結し、装着ヘッドの下面に連続凹掃除用凸部を取付けることにより、ペット毛取り用にも適用可能なフローリング兼カーペット用モップとして構成したとしても、今度は、連結手段が固定連結手段であるものは特許文献1に開示されたフローリング用モップが操作性を欠いてしまう、という問題点があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、フローリングの汚れを掃除するときは操作棒のモップヘッドに対する傾き角に自由度が有り、またカーペットに付着したペットの毛を取り除くために使用するときは操作棒のモップヘッドに対する傾き角が所定角度に固定できるフローリング兼カーペット用のモップを提供することを目的とする。
本願第1の発明に係るモップヘッドと操作棒との連結構造は、上記目的達成のため、被清掃面に密着状態で摺動される長矩形のモップヘッドの上面部中央位置に、前記モップヘッドを前記被清掃面に対して摺動操作する操作棒を連結する連結構造であって、前記モップヘッドの上面中央位置に設けられたブラケットと、一端側を前記ブラケットに回動可能に連結された第1の回動体と、一端側を前記第1の回動体の他端側と回動可能に連結されかつ他端側を前記操作棒に固定された第2の回動体とを有し、前記第1の回動体により前記操作棒を前記モップヘッドの短手方向の垂直面内に回動可能でありかつ前記第2の回動体により前記操作棒を前記モップヘッドの長手方向の垂直面内にも回動可能である二次元回動形継手と、前記操作棒の前記二次元回動形継手を避けた近傍位置に外嵌する第1の位置と、前記二次元回動形継手を覆い前記操作棒に外嵌するとともに前記ブラケットに外嵌することにより前記操作棒を前記モップヘッドに対して所要の傾き角に固定する第2の位置と、の間を移動する筒状ロック部材と、を有する構成である。
上記構成により、本願第1の発明に係る連結構造は、筒状ロック部材を第1の位置まで引き上げると、筒状ロック部材による二次元回動形継手の拘束が解かれ、操作棒のモップヘッドの長矩形平面の長手方向および短手方向にそれぞれ直角な面内に回動可能になり、フローリングの汚れを掃除する際に適する状態になる。また、筒状ロック部材を第2の位置に引き下げると、筒状ロック部材が二次元回動形継手を覆いブラケットに外嵌することにより、操作棒のモップヘッドの長矩形平面の長手方向および短手方向にそれぞれ直角な面内の回動がロックされ、かつ操作棒のモップヘッドに対する傾き角が所定角度に固定され、カーペットに付着したペットの毛を取り除くために使用する際に適する状態になる。
また、本願第2の発明に係るモップヘッドと操作棒との連結構造は、上記目的達成のため、被清掃面に密着状態で摺動される長矩形のモップヘッドの上面部中央位置に、前記モップヘッドを前記被清掃面に対して摺動操作する操作棒を連結する連結構造であって、前記モップヘッドの上面中央位置に設けられたブラケットと、一端側を前記ブラケットに連結され前記モップヘッドの短手方向に回動可能であり他端側を前記操作棒に固定された回動体を有する一次元回動形継手と、前記操作棒の前記一次元回動形継手を避けた近傍位置に外嵌する第1の位置と、前記一次元回動形継手を覆い前記操作棒に外嵌するとともに前記ブラケットに外嵌することにより前記操作棒を前記モップヘッドに対して所要の傾き角に固定する第2の位置との間を移動する筒状ロック部材と、を有する構成である。
上記構成により、本願第2の発明に係る連結構造は、筒状ロック部材を第1の位置まで引き上げると、筒状ロック部材による一次元回動形継手の拘束が解かれ、操作棒のモップヘッドの長矩形平面の長手方向に直角な面内に回動可能になり、フローリングの汚れを掃除する際に適する状態になる。また、筒状ロック部材を第2の位置に引き下げると、筒状ロック部材が一次元回動形継手を覆いブラケットに外嵌することにより、操作棒のモップヘッドの長矩形平面の長手方向に直角な面内の回動がロックされ、かつ操作棒のモップヘッドに対する傾き角が所定角度に固定され、カーペットに付着したペットの毛を取り除くために使用する際に適する状態になる。
本願いずれかの発明に係る連結構造は、前記操作棒の外面部に上側凹条部または上側凸条部が設けられているとともに、前記ブラケットの外面部に前記上側凹条部の周方向の位置と一致するよう下側凹条部または上側凸条部が設けられ、前記筒状ロック部材の内面には、前記筒状ロック部材が前記第1の位置で前記上側凹条部または上側凸条部に嵌合される上側凸条部または上側凹条部と、前記筒状ロック部材が前記第2の位置で前記下側凹条部または下側凸条部に嵌合される下側凸条部または上側凸条部と、を有する構成であることが好ましい。
この構成により、本願発明に係る連結構造は、筒状ロック部材が操作棒の周方向に回動不可であるので、筒状ロック部材が一直線上の第1の位置と第2の位置の間を円滑に移動することができて、フローリングの汚れを掃除する際に適する状態と、カーペットに付着したペットの毛を取り除くために使用する際に適する状態とに切替える操作が容易に行える。
本発明に係るモップは、被清掃面に密着状態で摺動される長矩形板ブロック形状のモップヘッドと、所要長さの操作棒と、上記いずれかの連結構造を有するとともに、前記モップヘッドの下面に、全面にわたるよう複数の掃除用凸部が設けられ、前記モップヘッドの下面に設けられた複数の前記掃除用凸部に被され、かつ前記モップヘッドの上面に重ねられる使い捨てペーパーの両端部を挟持するペーパー挟持具を、前記モップヘッドの上面部に備えた構成である。
この構成により、本発明に係るモップは、フローリング表面の汚れを掃除する際には、使い捨てペーパーを複数の掃除用凸部に被せられ、かつペーパー両端部をモップヘッドの上面に重ねられるペーパー挟持具に挟持された状態にされるとともに、筒状ロック部材を第1の位置まで引き上げて位置停止される筒状ロック部材による二次元回動形継手または一次元回動形継手の拘束が解かれた状態にされると、操作棒のモップヘッドの長矩形平面の長手方向に直角な面内に回動可能になる。そこで、操作棒を押し引き方向に移動して使い捨てペーパーでフローリングの汚れを拭き取るようにすると、操作棒を押し出す方向に移動するときにはモップヘッドの下面がフローリングの面に密着するよう操作棒のモップヘッドに対する傾斜角度が小さくなる方向に変化し、反対に、操作棒を引く方向に移動するときには操作棒のモップヘッドに対する傾斜角度が大きくなる方向に変化し、もってフローリングの汚れを掃除する際に適する状態になる。
また、カーペットに付着したペットの毛を取り除くために使用する際には、使い捨てペーパーを使用せず、筒状ロック部材を第2の位置に引き下げると、筒状ロック部材が二次元回動形継手または一次元回動形継手を覆いブラケットに外嵌することにより、操作棒のモップヘッドに対する回動がロックされ、かつ操作棒のモップヘッドに対する傾き角が所定角度に固定される。このため、カーペットに付着したペットの毛を取り除く掃除をする際に適する状態になる。そこで、操作棒の柄部(上端部)と中間部を両手で掴んでモップヘッドをカーペットに当てがい、モップヘッドをカーペットに全面密着した状態を保つようにして操作棒を引き方向に移動し、持ち上げて元位置に戻すことを繰り返す反復動作を容易に行うことができて、ペットの毛を取り除くことができる。
本発明に係るモップは、複数の前記掃除用凸部が、正面方向より見てW形であり、かつW形の二つの谷間のある側が、前記筒状ロック部材が前記第2の位置にあるときの、前記操作棒の前記モップヘッドに対する傾斜側と一致している構成とするのが好ましい。
この構成により、本発明に係るモップは、カーペットに付着したペットの毛を取り除くために使用する際には、使い捨てペーパーを使用せず、操作棒の柄部(上端部)と中間部を両手で掴んでモップヘッドをカーペットに当てがい、モップヘッドをカーペットに全面密着した状態を保つようにして操作棒を引き方向に移動し、持ち上げて元位置に戻すことを繰り返すと、各掃除用凸部がW形の二つの谷間のある側が掻き集める機能を奏し、ペットの毛を効果的に取り除くことができる。
本発明に係るモップは、前記モップヘッドが、合成樹脂成形体である上面側部材と、ゴム成形体である下面側部材とが組み合わされ、前記下面側部材の下面部に複数の前記掃除用凸部が設けられている構成とするのが好ましい。
この構成により、本発明に係るモップは、合成樹脂成形体である上面側部材が保持材となって、複数の掃除用凸部を有するゴム成形体である下面部材を安定した長矩形状に保持することができる。
本発明に係るモップは、前記上面側部材が、周縁部にフランジ部を有し、前記下面側部材は、周縁部に環状溝を有し、前記環状溝に前記上面側部材の前記フランジ部を収容する被着部を有する構成とするのが好ましい。
この構成により、本発明に係るモップは、下面側部材が上面側部材から離脱しないように、上面側部材が下面側部材の長矩形環状の周縁部を保持することができる。
本発明に係るモップは、前記ペーパー挟持具は、請求項7に記載の上面側部材に設けられた開口と、前記上面側部材の内面側の前記開口の周縁に固定され前記使い捨てペーパーを挟持する鋸刃状スリットを有する挟持用面状部を有する構成とするのが好ましい。
この構成により、本発明に係るモップは、上面側部材と下面側部材との間のギャップを利用して、省スペースで簡素な構成でペーパー挟持具を設けることができる。
本発明によれば、フローリングの汚れを掃除するときは操作棒のモップヘッドに対する傾き角に自由度が有り、またカーペットに付着したペットの毛を取り除くために使用するときは操作棒のモップヘッドに対する傾き角が所定角度に固定できるモップヘッドと操作棒との連結構造およびフローリング兼カーペット用のモップを提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るフローリング兼カーペット用のモップ(両用モップ)に係り、図1(A)は、使い捨てペーパーを用い、フローリングの表面の汚れを拭い取るところを示す斜視図であり、図1(B)は、使い捨てペーパーを使用せず、モップヘッドをカーペットに押し当てペットの毛を掻き集めて取り去るところを示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る両用モップに係り、使い捨てペーパーを用い、フローリングの表面の汚れを拭い取るところを示す要部拡大斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る両用モップに係り、使い捨てペーパーを使用せず、モップヘッドをカーペットに押し当てペットの毛を掻き集めて取り去るところを示す要部拡大斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る両用モップに係り、図4(A)は、図3の状態で操作棒の傾斜側から見た正面図である。図4(B)は図4(A)中のIV−IV断面図である。 本発明の一実施の形態に係る両用モップに係り、図5(A)は、使い捨てペーパーを用い、フローリングの表面の汚れを拭い取るところを示す要部拡大縦断面図であり、図5(B)は、使い捨てペーパーを使用せず、モップヘッドをカーペットに押し当てペットの毛を掻き集めて取り去るところを示す要部拡大縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る両用モップの操作棒を構成する連結用筒体に係り、図6(A)は連結用筒体の正面図、図6(B)は図6(A)における中央縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る両用モップに係り、フローリングの表面の汚れを拭い取るところを示す斜視図である。 図7におけるVIII−VIII断面図である。 図7におけるIX−IX矢視図である。 本発明の実施の形態に係る両用モップの連結構造の二次元回動形継手を構成する第1の回動体に係り、図10(A)は正面図であり、図10(B)は図10(A)の中央縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る両用モップの連結構造の二次元回動形継手を構成する第2の回動体に係り、図11(A)は正面図であり、図11(B)は縦断正面図であり、図11(C)は図11(A)の中央縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る両用モップの連結構造を構成する筒状ロック部材に係り、図12(A)は前側から見た斜視図であり、図12(B)は後側から見た斜視図であり、図12(C)は、図12(A)におけるXIIc−XIIc断面図であり、図12(D)は、図12(A)におけるXIId−XIId断面図である。 本発明の実施の形態に係る両用モップに係り、フローリングの狭小な個所の表面の汚れを拭い取るところを示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態に係る両用モップを示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態に係るフローリング兼カーペット用のモップ(両用モップ)について図面を参照して説明し、同時にこの説明を通じて、本発明の実施の形態に係る両用モップを構成するモップヘッドと操作棒との連結構造について説明する。
[第1の実施の形態]
図1に示すように、本実施の形態に係る両用モップ1は、被清掃面に密着状態で摺動されるモップヘッド10と、所要長さの操作棒20と、モップヘッド10の上面部中央位置に操作棒20を回動可能および所要傾斜状態にロック可能に連結する連結構造30と、を有する。
図1(A),図2に示すように、両用モップ1は、フローリングの汚れを掃除するときに、筒状ロック部材36を引き上げると、二次元回動形継手32の動作が自由になり、モップヘッド10に使い捨てペーパーPを取付け、被清掃面であるフローリングに使い捨てペーパーPを密着させ、矢印Aのように前後させてフローリングの表面の汚れを拭い取ることができる。
また、図1(B),図3に示すように、カーペットに付着したペットの毛を取り除くために使用するときに、筒状ロック部材36を引き下げると、二次元回動形継手32の動作にロックがかかり、操作棒のモップヘッドに対する傾き角θを所定角度に固定でき使い捨てペーパーPを使用せず、モップヘッド10の掃除用凸部12dをカーペットに押し当て、鉛直面内に矢印Bのようにボックスモーションさせてカーペットに付着しているペットの毛を掻き集め、取り去ることができる。なお、図1(B),図3に示す状態で、使い捨てペーパーPを取付け、フローリングの表面の汚れを拭い取ることを妨げるものではない。
モップヘッド10は、この実施の形態では、例えばABS樹脂よりなる合成樹脂成形体であり連結構造30と連結される上面側部材11と、例えば合成ゴムよりなるゴム成形体であり下面より一体に突出する複数の掃除用凸部12dを有する下面側部材12とが組み合わされている。
図7,図8,図9に示すように、上面側部材11は、長矩形の上面部の周囲に矩形環状のフランジ部11aを有する。フランジ部11aは、下方に延在するリブ11bを有する断面アングル上に形成され、上面部よりも低い位置に形成されている。
上面側部材11は、上面部中央に角錐状に隆起する台座部11cを有し、台座部11cの上面にブラケット31を有する。ブラケット31は、一対のブラケットリブ31aを有する。一対のブラケットリブ31aは、台座部11cと一体に設けられ、かつ、上面側部材11の短手方向より見て門形に対向して立ち上っていて、各対向面に軸受用凹部31bを有し、各外側面に下側凹条部31cを有する。
上面側部材11は、モップヘッド10の上面部の長手方向および短手方向に分散して設けられた4つの長矩形の開口11dのそれぞれに強く嵌着されたペーパー挟持具40を有している。各ペーパー挟持具40は、この実施の形態では、例えばEVA樹脂などの軟質な合成樹脂成形体である矩形の挟持用面状部41と、挟持用面状部41の幅中央にかつ長手方向に形成された鋸刃状スリット42と、挟持用面状部41の周囲に一段低くなる段差を有して形成された鍔部43と、を有する。各ペーパー挟持具40は、開口11dに対して下側から挟持用面状部41が嵌着され、かつ、挟持用面状部41の上面が上面側部材11の上面部と面一とされ、鍔部43が開口11dに周縁に当接している。
下面側部材12は、面状部12aと、面状部12aの周縁部に被着部12bを有する。面状部12aは、上面側部材11のフランジ部11aの輪郭に対応する長矩形であり、かつ、周縁部が上面側部材11のリブ11bに当接している。被着部12bは、面状部12aの上面側で内向きの環状溝12cを有し、当該環状溝12cにフランジ部11aを収容するようにして、上面側部材11のフランジ部11aを覆うよう強制的に外嵌されている。
図4に示すように、下面側部材12は、面状部12aの下面全面より一体に突出する複数の掃除用凸部12dを有する。複数の掃除用凸部12dは、正面方向(突出方向に対向する方向)より見てW形であり、千鳥状に配設されている。各掃除用凸部12dのW形の向きは、W形の二つの谷間12eのある側が、筒状ロック部材36が第2の位置にあるときの、操作棒20のモップヘッド10に対する傾斜側と一致している。掃除用凸部12dがW形に形成されていて、かつ、向きが上記のようにしてあるのは、図1(B)に示すように、両用モップ1をカーペットに押付けてボックスモーションBを行ったときにカーペットに付着しているペットの毛を絡み取り易くなるからである。
図1,図2,図5に示すように、操作棒20は、操作棒本体21と、操作棒本体21の上端に外嵌されたグリップ部22と、操作棒本体21の下端に内嵌され連結用筒体23と、を有する。
操作棒本体21は、アルミニウム製、鋼製、ステンレス製、合成樹脂製のいずれか1種の管状であり、例えば1mの長さを有する。グリップ部22は、この実施の形態では、例えばポリプロピレンなどの合成樹脂成形体であり、操作棒本体21にクリアランスを小さくして例えば10cm位の長さを有して外嵌し操作棒本体21から容易に引き抜けないように取付けられている。連結用筒体23は、合成樹脂成形体であり、操作棒本体21から容易に引き抜けないように取付けられている。
図5,図6に示すように、連結用筒体23は、筒状に形成され、筒軸方向の中央よりも上側外面に短尺な段差部23aを有し、段差部23aより上側が段差部23aよりも僅かに外径が小さく形成された上側筒部23bと、段差部23aより下側が段差部23aよりも僅かに外径が小さく形成された下側筒部23cと、に区分されている。上側筒部23bは操作棒本体21の下端より内嵌し、下側筒部23cは二次元回動形継手32の第2の回動体34に上端より内嵌している。
連結用筒体23は、段差部23a付近の周面の一側にロック部23dを有する。ロック部23dは、U形のスリットにより片持ち梁状に形成された可撓性を有するアーム部23eと、アーム部23eの外面張出端に突設されたロック用突起23fと、を有する。さらに、連結用筒体23は、下端部の両側に一対の位置決め用スリット23gを有している。一対の位置決め用スリット23gは、下側筒部23cの下端面の直径を通り対向する2つの位置に、下端面より軸方向に延在し奥行端が半円状に形成されている。
連結用筒体23は、下側筒部23cが連結構造30の第2の回動体34に内嵌される際に、先に位置決め用スリット23gが第2の回動体34に設けられた位置決め用凸部34iに嵌合し、後から、ロック用突起23fがロック用開口34eに嵌合して第2の回動体34から離脱不能になり、また、ロック用突起23fを外方からロック用開口34eの内側まで押し込んで操作棒20を引き抜くようにすると、第2の回動体34から解離されるようになっている。これにより、操作棒20は、連結構造30に対して組立および分離が行える。
図2,図5に示すように、連結構造30は、上面側部材11の台座部11c上に一体に設けられたブラケット31と、二次元回動形継手32と、筒状ロック部材36と、を有する。連結構造30を構成するこれら部材は、合成樹脂成形体である。
二次元回動形継手32は、一端側をブラケット31に回動可能に連結された第1の回動体33と、一端側を第1の回動体33の他端側と回動可能に連結されかつ他端側を操作棒20の連結用筒体23と嵌合されロックされた第2の回動体34と、を有する。
二次元回動形継手32は、第1の回動体33により操作棒20をモップヘッド10の短手方向の垂直面内に回動可能であり、かつ第2の回動体34により操作棒20をモップヘッド10の長手方向の垂直面内にも回動可能である。
図10に示すように、第1の回動体33は、U形アーム部33aと、U形アーム部33aの両端の各外面部より突出する軸部33bと、U形アーム部33aの両端の各内面部より突出する位置決め突起33cを有する。
図5に示すように、第1の回動体33は、一対の軸部33bが、二枚のリブよりなる門形のブラケットリブ31aの各対向面側に設けられた円形凹部に嵌合されていることにより、モップヘッド10の短手方向に回動可能に設けられている。C形カラーリング35は、ブラケット31の二枚のリブ間で両側の位置決め突起33cに外嵌されている。C形カラーリング35は、リブ間が狭まることで軸部33bがブラケット31の各対向面側に設けられた円形凹部から離脱することを防止する。
図11に示すように、第2の回動体34は、一端に二股状に形成されたヒンジ部34aと、ヒンジ部34aより他端側が筒状に形成された筒状部34bと、を有する。第2の回動体34は、ヒンジ部34aのギャップ幅の中心を通る面のヒンジ部34aの二股ギャップの奥行端より奥方向に延在するように形成されたスリット34cを有することにより、二股状のヒンジ部34aのギャップ幅を広げることができ、二股状のヒンジ部34aの各対向面より突出された軸部34dを第1の回動体33のU形アーム部33a内側に半円形湾部に係合されている。これにより、第2の回動体34は、第1の回動体33のモップヘッド10の長手方向に回動可能に設けられている。
第2の回動体34は、筒状部34bにロック用開口34eと、上昇停止突起34fと、上側凹条部34gと、上述した位置決め用凸部34iと、を有する。ロック用開口34eは、既述したように、連結用筒体23のロック部23dを構成するロック用突起23fと嵌合する(図5参照)。上昇停止突起34fは、ロック用開口34eを避けた位置、ここではロック用開口34eの反対側の外面より突出位置されている。上側凹条部34gは、スリット34cに一致して筒状部34bの外面に設けられている。
なお、軸部33bと軸部34dは、U形アーム部33aまたはヒンジ部34aと分離した構成であってもよいが、上記のようにU形アーム部33aまたはヒンジ部34aと一体であることにより、部品点数が少なく組付け工数が少なくなり、コスト低減に結びつく。
図12に示すように、筒状ロック部材36は、下半部が、ブラケット31に第1の回動体33に離脱可能に外嵌する角筒部36aとして形成され、上半部が、第2の回動体34にスライド可能に外嵌する円筒部36bとして形成された異形筒形状の合成樹脂成形体である。
角筒部36aの端面36cは、筒軸に垂直な面に対し所要角度傾いた平面上に存在するように設けられ、筒状ロック部材36が二次元回動形継手32に被されるときに、モップヘッド10の上面部中央の台座部11cに着座し筒軸とモップヘッド10の上面部との交差角(=傾き角θ)が40度から70度の範囲で決定された角度に保たれる機能を有する。
角筒部36aの端面の傾斜辺に対応した両側の内面に、端面より内方へ筒軸方向に延びる2つの下側凸条部36eを有する。2つの下側凸条部36eは、筒状ロック部材36が二次元回動形継手32に被されるときに、モップヘッド10の上面部との交差角が40度から70度の範囲で決定された角度となるように各ブラケットリブ31aの外面に凹設された下側凹条部31cに離脱可能に嵌合するようになっている。なお、下側凸条部36eと下側凹条部31cとの凹凸関係が逆転していてもよい。すなわち、下側凸条部36eを下側凹条部に、下側凹条部31cを下側凸条部となるように設けてもよい。
円筒部36bは、内面の両側部に2つの上側凸条部36dを有する。2つの上側凸条部36dは、周方向位置が角筒部36aの内面に設けられた2つの下側凸条部36eに対応していて、端面より内方へ筒軸方向に延びている。2つの上側凸条部36dは、筒状ロック部材36が第2の位置にあるときは、スリット34c内に位置し、筒状ロック部材36が第1の位置に引き上げられるときに、上側凹条部34gに嵌合するようになっている。なお、上側凸条部36dと上側凹条部34gとの凹凸関係が逆転していてもよい。すなわち、上側凸条部36dを上側凹条部に、上側凹条部34gを上側凸条部となるように設けてもよい。
円筒部36bは、上端より下方へ向かう2つのスリットによりスリット間に形成された片持ちアーム部36fの上端の内面部に突設された係止突起36gを有する。この係止突起36gは、筒状ロック部材36が第1の位置に引き上げられ上昇停止突起34fに当接するときに、第2の回動体34の上昇停止突起34fの下側近傍に設けられた係止凹部34hに嵌合するようになっている。これにより、筒状ロック部材36が第1の位置に停止されるようになっている。
図2,図3に示すように、筒状ロック部材36は、引き上げられ状態に位置する第1の位置と、引き下げられ状態に位置する第2の位置と、を移動するように設けられている。
筒状ロック部材36が第1の位置にあるとき、筒状ロック部材36による二次元回動形継手32を回動の拘束が解かれる。この状態で、モップヘッド10に使い捨てペーパーPを巻き付け、フローリングの汚れを拭き取る。
また、筒状ロック部材36が第2の位置にあるとき、筒状ロック部材36の角筒部36aが二次元回動形継手32に被さり、角筒部36aの端面36cが台座部11cに当接するとともに、ブラケット31に外嵌し、円筒部36bが操作棒20に外嵌しているようになっている。これにより、操作棒20をモップヘッド10に対する傾き角θ(図3参照)は、筒状ロック部材36の下端面の傾斜角度に一致する。
傾き角θは、例えば40度ないし70度の範囲内で適宜の角度に決定して差し支えないが、操作棒20を掴んでモップヘッド10をカーペットに押付ける力が最大となるように力学的および人間工学的な観点で決定される角度とするのが好ましい。
次に、本実施の形態に係る両用モップ1および連結構造30についての作用、効果について、図1ないし図13を参照して説明する。
本実施の形態に係る連結構造30は、筒状ロック部材36が操作棒20の周方向に回動不可であるので、筒状ロック部材36が一直線上の第1の位置と第2の位置の間を円滑に移動することができて、フローリングの汚れを掃除する際に適する状態と、カーペットに付着したペットの毛を取り除くために使用する際に適する状態とに切替える操作が容易に行える。
本発明に係る両用モップ1は、フローリングの表面の汚れを掃除する際には、使い捨てペーパーPを複数の掃除用凸部12dに被せられ、かつペーパー両端部をモップヘッド10の上面に重ねられるペーパー挟持具40に挟持された状態になるとともに、筒状ロック部材36を第1の位置まで引き上げてロックされる筒状ロック部材36による二次元回動形継手32のロックが解かれた状態になると、操作棒20のモップヘッド10の長矩形平面の長手方向に直角な面内に回動可能になる。そこで、操作棒20を押し引き方向に移動して使い捨てペーパーPでフローリングの汚れを拭き取るようにすると、操作棒20を押し出す方向に移動するときにはモップヘッド10の下面がフローリングの面に密着するよう操作棒20のモップヘッド10に対する傾斜角度が小さくなる方向に変化し、反対に、操作棒20を引く方向に移動するときには操作棒20のモップヘッド10に対する傾斜角度が大きくなる方向に変化し、もってフローリングの汚れを掃除する際に適する状態になる。
特に、この実施の形態では、連結構造30に二次元回動形継手32を採用しているので、例えば机の下の脚の周りなどの拭き取り掃除をする際に、狭いところを拭き取るときは、図13に示すように、モップヘッド10の長手方向を操作棒20の方向に一致させて矢印Cのように往復させて拭き取り掃除をすることができる。この際、二次元回動形継手32の第1の回動体33を横位置から立ち上げるように回動されると、真上位置で軸部33bが図示しない突起に当接しブラケット31に停止されるようになっているので、第1の回動体33が垂直に立ち上がって状態で、第2の回動体34が鉛直面内を回動可能なので、操作棒20をモップヘッド10の長手方向に一致させて上下方向に回動が補償され、モップヘッド10をフローリングに密着させて操作棒20を前後させて拭き取る掃除がやり易い。
また、カーペットに付着したペットの毛を取り除くために使用する際には、使い捨てペーパーPを使用せず、筒状ロック部材36を第2の位置に引き下げると、筒状ロック部材36が二次元回動形継手32を覆いブラケット31に外嵌することにより、操作棒20のモップヘッド10に対しモップヘッド10の長手方向および短手方向の回動がロックされ、かつモップヘッド10の操作棒20に対する傾き角θを所定角度に固定される。このため、カーペットに付着したペットの毛を取り除く掃除する際に適する状態になる。そこで、操作棒20の柄部(上端部)と中間部を両手で掴んでモップヘッド10をカーペットに当てがい、モップヘッド10をカーペットに全面密着した状態を保つようにして操作棒20を引き方向に移動し、持ち上げて元位置に戻すことを繰り返す反復動作を容易に行うことができて、ペットの毛を取り除くことができる。
本実施の形態に係る両用モップ1は、ペーパー挟持具40を備えたので、フローリングの表面の汚れを掃除する際には、使い捨てペーパーPをモップヘッド10の下面部に当てがい複数の掃除用凸部12dに被せ、かつペーパー両端部をモップヘッド10の上面に重ねられる使い捨てペーパーPの両端部をペーパー挟持具40が挟持した状態とし、操作棒20を押し引きすると、使い捨てペーパーPでフローリングの表面の汚れを拭き掃除することができる。
また、本実施の形態に係る両用モップ1は、各掃除用凸部12dが、正面方向より見てW形であり、かつW形の二つの谷間12eのある側が、筒状ロック部材36が第2の位置にあるときの、操作棒20のモップヘッド10に対する傾斜側と一致しているので、カーペットに付着したペットの毛を取り除くために使用する際には、使い捨てペーパーPを使用せず、操作棒20の柄部(上端部)と中間部を両手で掴んでモップヘッド10をカーペットに当てがい、モップヘッド10をカーペットに全面密着した状態を保つようにして操作棒20を引き方向に移動し、持ち上げて元位置に戻すことを繰り返すと、各掃除用凸部12dがW形の二つの谷間12eのある側が掻き集める機能を奏し、ペットの毛を効果的に取り除くことができる。
また、本実施の形態に係る両用モップ1は、モップヘッド10が、合成樹脂成形体である上面側部材11と、ゴム成形体である下面側部材12とが組み合わされ、下面側部材12に複数の掃除用凸部12dが一体に成形されているので、上面側部材11が保持材となって、下面側部材12を安定した長矩形状に保持することができる。
さらに、本実施の形態に係る両用モップ1は、上面側部材11がフランジ部11aを有し、下面側部材12が、被着部12bを有するので、下面側部材12が上面側部材11から離脱しないように、上面側部材11が下面側部材12の長矩形環状の被着部12aを保持することができる。
さらにまた、本実施の形態に係る両用モップ1は、ペーパー挟持具40が、開口11dと、鋸刃状スリット42を有する挟持用面状部を備えているので、上面側部材11と下面側部材12との間のギャップを利用して、省スペースで簡素な構成でペーパー挟持具40を設けることができる。
[第2の実施の形態]
続いて、本発明の第2の実施の形態に係るフローリング兼カーペット用のモップ(両用モップ)について図14を参照して説明し、同時にこの説明を通じて、本発明の実施の形態に係る両用モップを構成するモップヘッドと操作棒との連結構造について説明する。
第2の実施の形態に係る両用モップ1Aは、第1の実施の形態に係る両用モップ1の必須構成要素である二次元回動形継手32について、一次元回動形継手50に交換したことだけが構成上の相違点である。なお、第2の実施の形態に係る両用モップの構成要素について、第1の実施の形態に係る両用モップの構成要素と同一のものは同一符号を付けて同一の構成については説明を省略する。
図14に示すように、本実施の形態に係る両用モップ1Aは、被清掃面に密着状態で摺動される上面側部材11と下面側部材12とが組み合わされたモップヘッド10と、所要長さの操作棒20と、モップヘッド10と操作棒20との連結構造30Aを有するとともに、下面側部材12の下面に、全面にわたるよう複数の掃除用凸部12dが設けられ、上面側部材11の上面にペーパー挟持具40を備えている。
連結構造30Aは、モップヘッド10の上面中央位置に設けられたブラケット31と、一次元回動形継手50と、引き上げられて一次元回動形継手50のロックを開放して停止する位置と引き下げられて一次元回動形継手50をロックする位置との間を移動され位置固定される筒状ロック部材36Aと、を有する。
一次元回動形継手50は回動体51を有する。回動体51は、第1の実施の形態の第1の回動体33に対応する下側部分51aと、第1の実施の形態の筒状部34bに対応する上側部分51bとが一体化した形状である。筒状ロック部材36Aは、第1の位置に引き上げられるとき、下側部分51aを露出するようになっている。
本実施の形態に係る両用モップ1Aの作用、効果は、第1の実施の形態に係る両用モップ1の作用、効果と略同一である。相違点は、一次元回動形継手50を用いているので、ローリングの汚れを掃除する際に、二次元回動形継手32で行うことができる図13に示すような清掃形態にはならない。
本発明によれば、本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、フローリングの汚れを掃除するときは操作棒のモップヘッドに対する傾き角に自由度が有り、またカーペットに付着したペットの毛を取り除くために使用するときは操作棒のモップヘッドに対する傾き角が所定角度に固定できるという効果を有し、フローリング兼カーペット用のモップの全般に優れる。
1,1A 両用モップ(フローリング兼カーペット用のモップ)
10 モップヘッド
11 上面側部材
11a フランジ部
11d 開口
12 下面側部材
12b 被着部
12c 環状溝
12d 掃除用凸部
12e 谷間
20 操作棒
30,30A 連結構造
31 ブラケット
31c 下側凹条部
32 二次元回動形継手
33 第1の回動体
34 第2の回動体
34g 上側凹条部
36 筒状ロック部材
36d 上側凸条部
36e 下側凸条部
40 ペーパー挟持具
41 挟持用面状部
42 鋸刃状スリット
50 一次元回動形継手
51 回動体
P 使い捨てペーパー
θ 傾き角

Claims (8)

  1. 被清掃面に密着状態で摺動される長矩形のモップヘッドの上面部中央位置に、前記モップヘッドを前記被清掃面に対して摺動操作する操作棒を連結する連結構造であって、
    前記モップヘッドの上面中央位置に設けられたブラケットと、
    一端側を前記ブラケットに回動可能に連結された第1の回動体と、一端側を前記第1の回動体の他端側と回動可能に連結されかつ他端側を前記操作棒に固定された第2の回動体とを有し、前記第1の回動体により前記操作棒を前記モップヘッドの短手方向の垂直面内に回動可能でありかつ前記第2の回動体により前記操作棒を前記モップヘッドの長手方向の垂直面内にも回動可能である二次元回動形継手と、
    前記操作棒の前記二次元回動形継手を避けた近傍位置に外嵌する第1の位置と、前記二次元回動形継手を覆い前記操作棒に外嵌するとともに前記ブラケットに外嵌することにより前記操作棒を前記モップヘッドに対して所要の傾き角に固定する第2の位置と、の間を移動する筒状ロック部材と、を有することを特徴とするモップヘッドと操作棒との連結構造。
  2. 被清掃面に密着状態で摺動される長矩形のモップヘッドの上面部中央位置に、前記モップヘッドを前記被清掃面に対して摺動操作する操作棒を連結する連結構造であって、
    前記モップヘッドの上面中央位置に設けられたブラケットと、
    一端側を前記ブラケットに連結され前記モップヘッドの短手方向に回動可能であり他端側を前記操作棒に固定された回動体を有する一次元回動形継手と、
    前記操作棒の前記一次元回動形継手を避けた近傍位置に外嵌する第1の位置と、前記一次元回動形継手を覆い前記操作棒に外嵌するとともに前記ブラケットに外嵌することにより前記操作棒を前記モップヘッドに対して所要の傾き角に固定する第2の位置との間を移動する筒状ロック部材と、を有することを特徴とするモップヘッドと操作棒との連結構造。
  3. 前記操作棒の外面部に上側凹条部または上側凸条部が設けられているとともに、前記ブラケットの外面部に前記上側凹条部の周方向の位置と一致するよう下側凹条部または上側凸条部が設けられ、
    前記筒状ロック部材の内面には、前記筒状ロック部材が前記第1の位置で前記上側凹条部または上側凸条部に嵌合される上側凸条部または上側凹条部と、前記筒状ロック部材が前記第2の位置で前記下側凹条部または下側凸条部に嵌合される下側凸条部または上側凸条部と、を有することを特徴とする請求項1または2に記載のモップヘッドと操作棒との連結構造。
  4. 被清掃面に密着状態で摺動される長矩形のモップヘッドと、所要長さの操作棒と、請求項1ないし3のいずれかに1項に記載の連結構造を有するとともに、前記モップヘッドの下面に、全面にわたるよう複数の掃除用凸部が設けられ、
    前記モップヘッドの下面に設けられた複数の前記掃除用凸部に被され、かつ前記モップヘッドの上面に重ねられる使い捨てペーパーの両端部を挟持するペーパー挟持具を、前記モップヘッドの上面部に備えたことを特徴とするモップ。
  5. 複数の前記掃除用凸部は、正面方向より見てW形であり、かつW形の二つの谷間のある側が、前記筒状ロック部材が前記第2の位置にあるときの、前記操作棒の前記モップヘッドに対する傾斜側と一致していることを特徴とする請求項4に記載のモップ。
  6. 前記モップヘッドは、合成樹脂成形体である上面側部材と、ゴム成形体である下面側部材とが組み合わされ、前記下面側部材の下面部に複数の前記掃除用凸部が設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載のモップ。
  7. 前記上面側部材は、周縁部にフランジ部を有し、前記下面側部材は、周縁部に環状溝を有し、前記環状溝に前記上面側部材の前記フランジ部を収容する被着部を有することを特徴とする請求項6に記載のモップ。
  8. 前記ペーパー挟持具は、請求項7に記載の上面側部材に設けられた開口と、前記上面側部材の内面側の前記開口の周縁に固定され前記使い捨てペーパーを挟持する鋸刃状スリットを有する挟持用面状部を有することを特徴とする請求項4ないし7のいずれか1項に記載のモップ。
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