JP2018198015A - 紙葉類処理装置 - Google Patents

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安志 横田
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Abstract

【課題】紙葉類束の集積状態が乱れることを防止する。
【解決手段】紙葉類処理装置(紙幣処理装置10)は、紙葉類束を集積面221の上で積み重ねるよう構成された集積部(出金口ステージ22、集積空間23)と、紙葉類束を、集積部へ向かって、紙葉類束の積み重ね方向に交差する搬送方向に搬送するよう構成された搬送部40と、紙葉類束の移動方向を、搬送方向から誘導方向に変化させて、集積済みの紙葉類束B1に積み重ねるよう構成された誘導部(傾斜板51)と、を備えている。
【選択図】図7

Description

ここに開示する技術は、紙葉類処理装置に関する。
特許文献1には、紙幣束を取り扱う紙幣処理装置が記載されている。紙幣処理装置は、紙幣束を収納する収納部の一つとして、他の収納部に収納することができない紙幣束を、積み重ねて収納するオーバーフロー収納部を備えている。オーバーフロー収納部は、底部が斜めに傾斜しており、紙幣束を斜めに傾いた状態で積み重ねるよう構成されている。オーバーフロー収納部はまた、その内部に、ガイド部を有している。ガイド部は、オーバーフロー収納部の上端に設けられた開口から内部に投入された紙幣束が落下する間に、紙幣束に当たることによって、紙幣束の姿勢を変更する。紙幣束が所定の姿勢で落下することにより、オーバーフロー収納部は、紙幣束を確実に積み重ねることができる。
特開2015−88137号公報
本願発明者らの検討によると、紙葉類束を積み重ねるよう構成された集積部においては、特許文献1に記載されている課題とは異なる、新たな課題が存在することがわかった。新たな課題とは、既に集積している紙葉類束の上に、新たな紙葉類束が積み重なろうとしたときに、既に集積している紙葉類束の結束帯と、これから積み重なろうとする紙葉類束とが干渉することによって、紙葉類束の集積状態が乱れてしまうことである。二つの紙葉類束の間の干渉は、結束帯と結束帯との間、又は、結束帯と紙葉類との間、又は、紙葉類と紙葉類との間(特に、紙葉類にスレッド等の凹凸部分が設けられている場合)において起こり得る。
紙葉類束同士の干渉に起因して、紙葉類束の集積状態が乱れてしまうという新たな課題は、前述した特許文献1に記載されている構成によっては解消することができない。
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、紙葉類束の集積状態が乱れることを防止することにある。
具体的に、ここに開示する技術は、紙葉類処理装置に係る。紙葉類処理装置は、紙葉類束を集積面の上で積み重ねるよう構成された集積部と、前記紙葉類束を、前記集積部へ向かって、前記紙葉類束の積み重ね方向に交差する搬送方向に搬送するよう構成された搬送部と、前記紙葉類束の移動方向を、前記搬送方向から誘導方向へと変化させて、集積済みの前記紙葉類束に積み重ねるよう構成された誘導部と、を備えている。
この構成によると、集積部は、紙葉類束を集積面の上に積み重ねる。集積部に集積する紙葉類束は、搬送部が搬送方向に搬送することによって、集積部に向かう。搬送方向は、集積部における紙葉類束の積み重ね方向に交差する。
誘導部は、紙葉類束の移動方向を、搬送方向から誘導方向に変化させる。紙葉類束は、その後、紙葉類束に積み重なる。集積部において積み重なる紙葉類束の集積状態が乱れることを防止することができる。
前記誘導部は、前記紙葉類束の姿勢を、前記搬送方向に沿う姿勢から前記誘導方向に沿う姿勢に変更するガイド部材を有している、としてもよい。
紙葉類束の移動方向を搬送方向から誘導方向へと変化させると共に、ガイド部材が、集積部に進入する紙葉類束の姿勢を変更することによって、集積部において積み重なる紙葉類束の集積状態が乱れることを、より確実に防止することができる。
前記集積部は、略垂直方向に前記紙葉類束を積み重ね、前記搬送部は、略水平方向に前記紙葉類束を搬送し、前記誘導部は、略水平方向から斜め上方向へと前記紙葉類束の移動方向を変化させる、としてもよい。
こうすることで、略垂直方向に紙葉類束を積み重ねる集積部に対して、略水平方向に紙葉類束を搬送することにより、集積部に既に集積されている紙葉類束(第1の紙葉類束と呼ぶ)に、これから積み重なろうとする紙葉類束(第2の紙葉類束と呼ぶ)は、慣性力によって、第1の紙葉類束の上面に滑りながら移動をした後、第1の紙葉類束の上に積み重なる。
誘導部が、第2の紙葉類束の移動方向を、略水平方向から斜め上方向へと変化させることにより、慣性力によって移動をする第2の紙葉類束が第1の紙葉類束の上面に至るまでに、水平方向に移動する距離が長くなる。その結果、第2の紙葉類束が、第1の紙葉類束の上面に滑りながら移動をする距離が、短くなる。二つの紙葉類束の間での干渉を抑制することができ、集積部において積み重なる紙葉類束の集積状態が乱れることを防止することができる。
前記集積部は、前記紙葉類束を、装置内において収納する収納部である、としてもよい。尚、収納部は、収納した紙葉類束が繰り出し不可となる収納部としてもよい。この場合、紙葉類束の集積状態が乱れることが防止されるため、収納部の収納容量が減ってしまうことを防止することができる。また、収納部は、収納した紙葉類束が繰り出し可能となる収納部としてもよい。この場合、紙葉類束の集積状態が揃っているため、収納部から紙葉類束を繰り出すことを確実に行うことができる。
前記集積部は、前記紙葉類束を、装置の外に払い出す払出部である、としてもよい。
前記払出部は、前記紙葉類束を装置の外に開放する払出口を有し、前記払出口は、積み重なっている前記紙葉類束の側方に設けられ、前記集積面は、前記払出口に近い側の少なくとも一部が、前記払出口に遠い側よりも高く構成されている、としてもよい。
こうすることで、集積面の上で積み重なった紙葉類束は、払出口に近づく方向ではなく、払出口から離れる方向に傾きやすくなる。仮に集積面の上で積み重なった紙葉類束が崩れたとしても、払出口を通じて落下してしまうことを防止することができる。
前記払出口は、前記集積部において積み重なっている前記紙葉類束よりも、前記紙葉類束の前記搬送方向の先側に設けられている、としてもよい。
この構成によると、紙葉類束は、集積部に対して、払出口に向かう方向に進入するため、慣性力によって移動をして集積面の上で積み重なる紙葉類束は、払出口に近い位置において集積しやすくなる。
この構成において、前述の通り、集積面を払出口に近い側の少なくとも一部を、払出口に遠い側よりも高く構成することにより、集積面の上で積み重なった紙葉類束が、払出口の方に崩れてしまうことを防止することができる。
前記集積面は、昇降ステージによって構成され、前記昇降ステージは、前記紙葉類束が前記集積部に進入するときに、前記昇降ステージの上面の位置、又は、前記昇降ステージに積まれた前記紙葉類束の最上面の位置が、前記紙葉類束の進入位置に対して所定距離だけ低い特定位置になるように、昇降する、としてもよい。
こうすることで、集積部に進入する紙葉類束が、既に集積している紙葉類束の上に至るまでの高さ方向の距離が、集積面の上に積み重なっている紙葉類束の数にかかわらず、常に一定になる。紙葉類束を、既に集積している紙葉類束の上に適切に重ねることができ、紙葉類束は、揃った状態で積み重なる。
前記搬送部は、前記搬送方向に沿って伸びるよう構成された搬送路と、前記搬送路における前記紙葉類束の後端に当たるよう構成された係合部と、前記係合部が前記紙葉類束を前記集積部へ向かって押すように、前記係合部を動かすよう構成された駆動部と、を有し、前記誘導部は、前記搬送路の端と前記集積部との間に配設されると共に、前記搬送路に対して傾いた誘導面を有している、としてもよい。
こうすることで、駆動部が係合部を動かすことに伴い、係合部に押された紙葉類束が搬送路に沿って移動をする。紙葉類束は、搬送路の端と集積部との間に配設されている誘導面に沿って移動をし、このことにより、紙葉類束の移動方向及び姿勢が共に変化する。紙葉類束は誘導方向に移動をしながら集積部に進入する。このことによって、前述したように紙葉類束の集積状態が乱れることが防止される。
前記集積部は、集積済みの前記紙葉類束と、前記集積部に進入してきた前記紙葉類束との間に位置し、積み重なろうとする前記紙葉類束を案内する補助ガイドを有している、としてもよい。
補助ガイドが、これから積み重なろうとする紙葉類束を案内することによって、紙葉類束の集積状態の乱れが、より一層確実に、防止される。
前記補助ガイドは、積み重なろうとする前記紙葉類束に当たる案内位置と、前記紙葉類束に当たらない退避位置との間で動くよう構成されている、としてもよい。
こうすることで、補助ガイドは、不要なときには退避することができる。
前記紙葉類束は、重なっている複数の紙葉類を結束帯によって結束することによって構成されている、としてもよい。
前述した各構成は、重なっている複数の紙葉類を結束帯によって結束した紙葉類束の集積状態が乱れてしまうことを防止する上で、有効である。
以上説明したように、前記の紙葉類処理装置によると、紙葉類束の集積状態が乱れることを防止することができる。
図1は、紙幣処理システムの外観を例示する斜視図である。 図2は、紙幣処理装置の内部構成を例示する概略図である。 図3は、収納部が搬送部から紙幣束を受け取る動作について説明するための概略部分平面図である。 図4は、収納部が搬送部に紙幣束を引き渡す動作について説明するための概略部分縦断面図である。 図5は、出金処理における紙幣束の搬送経路を説明するための図2対応図である。 図6は、搬送ベルト及びフックの構成を説明するための図である。 図7は、集積部の上端部分を拡大して示す図である。 図8は、ガイド部材の構成を示す斜視図である。 図9は、図8とは異なる構成のガイド部材を示す図8対応図である。 図10は、図7とはガイド部材の配置が相違する構成例を示す図7対応図である。 図11は、補助ガイドを有する集積部の構成例を示す図7対応図である。 図12は、紙幣束を積み重ねるときの、補助ガイドの動作を説明する遷移図である。 図13は、出納機の紙幣束処理ユニットの内部構成を例示する概略図である。 図14は、紙幣束を例示する斜視図である。 図15は、ガイド部材を有しない従来構成の集積部を示す図7対応図である。
以下、紙葉類処理装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明は、紙葉類処理装置の一例である。
(紙幣処理システム)
図1は、実施形態による紙幣処理システムの外観を例示している。この紙幣処理システムは、紙幣束を処理するものであり、情報端末100と、紙幣処理装置10とを備えている。紙幣処理装置10は、紙葉類処理装置の一例である。尚、紙幣束Bは、図14に示すように、複数の紙幣BNと、複数の紙幣BNを結束する結束帯BUとによって構成されている。
〔情報端末〕
情報端末100は、端末制御部200と、操作部201と、読取部202と、記憶部203と、表示部204と、発行部205とを備えている。操作部201は、情報端末100の操作者による操作に応じて情報を入力するように構成されている。この例では、操作部201は、複数の操作ボタンを有している。読取部202は、キャッシュカードなどの各種カードから情報を読み取るように構成されている。記憶部203は、情報を記憶するように構成されている。表示部204は、情報を表示するように構成されている。発行部205は、紙幣処理装置10における紙幣束Bの処理(例えば出金処理や精査処理など)の履歴に関する情報が印字されたレシートを発行するように構成されている。端末制御部200は、情報端末100の各部(この例では、操作部201,読取部202,記憶部203,表示部204,発行部205)及び紙幣処理装置10と通信可能に接続され、情報端末100の各部を制御するように構成されている。例えば、端末制御部200は、CPUなどの演算処理部と、演算処理部を動作させるためのプログラムや情報を記憶するメモリなどの記憶部とによって構成されている。
〔紙幣処理装置〕
図2は、紙幣処理装置10の構成を例示している。この紙幣処理装置10は、筐体20と、1つまたは複数(この例では5つ)の第1収納部30と、搬送部40と、識別部50と、1つまたは複数(この例では1つ)の第2収納部60とを備えている。
〈筐体〉
筐体20は、略直方体型の箱状に形成され、その内部に第1収納部30と搬送部40と識別部50と第2収納部60と制御部70とを収容している。また、筐体20には、出金口21が設けられている。この例では、出金口21は、筐体20の正面中央上部に設けられて開閉シャッタで覆われている。また、出金口21の近傍には、垂直方向に広がる集積空間23が形成されている。集積空間23の中に、出金口ステージ22が設けられている。出金口ステージ22は、出金口21から払い出される紙幣束Bが載置されるように構成されている。また、出金口ステージ22は、集積空間23の中を上下方向に昇降可能に構成されている。尚、出金口ステージ22は、昇降機構(図示を省略)によって上下方向に昇降される。出金口ステージ22及び集積空間23は、紙幣束Bを積み重ねるよう構成された集積部を構成する。集積部の構成の詳細は、後述する。
〈第1収納部〉
第1収納部30は、紙幣束Bを収納するように構成されている。また、この例では、第1収納部30は、紙幣処理装置10に着脱可能に構成されている。具体的には、第1収納部30は、上面が開口する直方体型の箱状に形成された収納カセットによって構成され、紙幣処理装置10に抜き差し可能となっている。
また、第1収納部30には、昇降ステージ31と、昇降機構32とが設けられている。昇降ステージ31は、紙幣束Bが載置されるように構成されている。また、昇降ステージ31は、上下方向に昇降可能に構成されている。昇降機構32は、昇降ステージ31を上下方向に昇降させるように構成されている。
〈搬送部〉
搬送部40は、出金口21と第1収納部30とを接続する搬送路41を有し、搬送路41に沿って紙幣束Bを搬送するように構成されている。具体的には、搬送部40は、搬送路41の他に、搬送路41を駆動させるための駆動機構などを有している。搬送部40は、紙幣束Bの長手の縁を先頭にして紙幣束Bを搬送するよう構成されている。
〈識別部〉
識別部50は、紙幣束Bに関する情報(紙幣束情報)を取得するように構成されて搬送路41に配置されている。この例では、紙幣束情報は、紙幣束Bに含まれる紙幣に関する情報(紙幣情報)を含んでいる。具体的には、識別部50は、紙幣束Bの上面を構成する紙幣及び紙幣束Bの下面を構成する紙幣のうち少なくとも一方の紙幣(この例では紙幣束Bの下面を構成する紙幣)に対して所定の処理を行い、その紙幣に関する情報(紙幣情報)を取得するように構成されている。紙幣束情報は、識別部50(具体的には識別部50の紙幣に対する所定の処理)によって取得された紙幣情報を含んでいる。例えば、識別部50は、ラインセンサ,磁気センサ,画像センサなどの各種センサと、CPUなどの演算処理部と、演算処理部を動作させるためのプログラムや情報を記憶するメモリなどの記憶部とによって構成されている。
この例では、紙幣情報は、紙幣束Bに含まれる紙幣(この例では紙幣束Bの下面を構成する紙幣)に対して行われた識別処理の結果を含んでいる。識別処理では、金種識別,真偽識別,正損識別などが行われる。金種識別では、紙幣束Bに含まれる紙幣の通貨単位や金額などが識別される。真偽識別では、紙幣束Bに含まれる紙幣が真券に該当するのか偽券に該当するのかが識別される。正損識別では、紙幣束Bに含まれる紙幣が正券に該当するのか損券に該当するのかが識別される。具体的には、識別部Bは、紙幣束Bの上面を構成する紙幣及び紙幣束Bの下面を構成する紙幣のうち少なくとも一方の紙幣(この例では紙幣束Bの下面を構成する紙幣)に識別処理を行うように構成されている。紙幣情報は、識別部50(具体的には識別部50の識別処理)によって取得された識別処理の結果を含んでいる。
また、この例では、紙幣束情報は、紙幣束Bに対して行われた搬送状態識別処理の結果を含んでいる。搬送状態識別処理では、紙幣束Bの搬送状態が正常であるのか異常であるのかが識別される。具体的には、識別部50は、紙幣束Bに対して搬送状態識別処理を行うように構成されている。紙幣束情報は、識別部50(具体的には識別部50の搬送状態識別処理)によって取得された搬送状態識別処理の結果を含んでいる。
尚、紙幣情報は、紙幣束Bに含まれる紙幣(この例では紙幣束Bの下面を構成する紙幣)に対して行われた撮像処理の結果を含んでいてもよい。撮像処理では、紙幣束Bに含まれる紙幣が撮像されてその紙幣の一部または全部を示す撮像画像が取得される。具体的には、識別部50は、紙幣束Bの上面を構成する紙幣及び紙幣束Bの下面を構成する紙幣のうち少なくとも一方の紙幣(この例では紙幣束Bの下面を構成する紙幣)に撮像処理を行うように構成されていてもよい。紙幣情報は、識別部50(具体的には識別部50の撮像処理)によって取得された撮像処理の結果(すなわち紙幣の撮像画像)を含んでいてもよい。
また、紙幣情報は、紙幣束Bに含まれる紙幣(この例では紙幣束Bの下面を構成する紙幣)に対して行われた記番号読取処理の結果を含んでいてもよい。記番号読取処理では、撮像処理によって取得された紙幣の撮像画像(紙幣束Bに含まれる紙幣)から紙幣の記番号が読み取られる。具体的には、識別部50は、撮像処理によって取得された紙幣の撮像画像(この例では紙幣束Bの下面を構成する紙幣の撮像画像)に対して記番号読取処理を行うように構成されていてもよい。紙幣情報は、識別部50(具体的には識別部50の記番号読取処理)によって取得された記番号読取処理の結果(すなわち紙幣の記番号)を含んでいてもよい。
また、この例では、紙幣束情報は、紙幣束Bの計数結果を含んでいる。具体的には、識別部50は、識別部50を通過する紙幣束を計数するように構成されている。紙幣束情報は、識別部50によって取得された紙幣束Bの計数結果(すなわち紙幣束Bの数量)を含んでいる。尚、紙幣束Bの計数は、紙幣束Bの種類別(例えば金種別)に行われてもよい。
〈第2収納部〉
第2収納部60は、紙幣束Bを収納するように構成されている。そして、第2収納部60は、搬送路41のうち出金口21と識別部50との間の搬送区間において搬送部40と紙幣束Bの受け渡しを行う。また、この例では、第2収納部60は、紙幣処理装置10に着脱可能に構成されている。具体的には、第1収納部30と同様に、第2収納部60は、上面が開口する直方体型の箱状に形成された収納カセットによって構成され、紙幣処理装置10に抜き差し可能となっている。
また、第1収納部30と同様に、第2収納部60には、昇降ステージ61と、昇降機構62とが設けられている。昇降ステージ61は、紙幣束Bが載置されるように構成されている。また、昇降ステージ61は、上下方向に昇降可能に構成されている。昇降機構62は、昇降ステージ61を上下方向に昇降させるように構成されている。
また、この例では、第2収納部60は、第1収納部30と共通の構成を有している。具体的には、第1収納部30及び第2収納部60は、共通の収納カセットによって構成されている。
〈第1収納部と搬送路と識別部と第2収納部の配置〉
ここで、第1収納部30と搬送路41と識別部50と第2収納部60の配置について説明する。この例では、出金口21から筐体20の背面に向かう方向(図2では左右方向)に沿うように、第2収納部60及び第1収納部30(この例では1つの第2収納部60と5つの第1収納部30)が一列に配置されている。尚、第2収納部60は、出金口21と第1収納部30との間に配置されている。そして、識別部50は、搬送路41のうち第1収納部30と第2収納部60との境界部に対応する搬送区間に配置されている。
また、この例では、搬送路41は、第2収納部60及び第1収納部30(詳しくは第2収納部60の上面と第1収納部30の上面)に沿うように出金口21から筐体20の背面へ向けて水平方向に延伸している。尚、第1収納部30は、搬送路41のうち第1収納部30(具体的には第1収納部30の上面)と対向する搬送区間において搬送部40と紙幣束Bの受け渡しを行う。第2収納部60は、搬送路41のうち第2収納部60(具体的には第2収納部60の上面)と対向する搬送区間(すなわち出金口21と識別部50との間の搬送区間)において搬送部40と紙幣束Bの受け渡しを行う。
〈搬送路の詳細〉
次に、搬送路41について詳しく説明する。搬送路41は、一対の搬送ベルト42と、一対のプーリ43と、複数のフック44と、第1収納部30及び第2収納部60と同数(この例では6つ)の開閉板45と、複数(この例では5つ)の仕切板46とによって構成されている。
一対の搬送ベルト42は、第1収納部30の上方及び第2収納部60の上方を通過するように出金口21から筐体20の背面まで水平に延伸している。一対のプーリ43は、一方のプーリ43が出金口21の近傍に配置され、他方のプーリ43が筐体20の背面の近傍に配置されている。そして、一対のプーリ43に搬送ベルト42が掛け渡されている。複数のフック44は、一対の搬送ベルト42の延伸方向において所定の間隔をおいて配置されるように一対の搬送ベルト42の外周面に突設されている。搬送ベルト42及び一対のプーリ43は、フック44を動かす駆動部を構成する。フック44は、紙幣束Bに当たる係合部を構成する。6つの開閉板45は、一対の搬送ベルト42と5つの第1収納部30及び1つの第2収納部60との間にそれぞれ設けられている。5つの仕切板46は、6つの開閉板45の間にそれぞれ設けられている。また、互いに隣接する第1収納部30(図2では最も左側に位置する第1収納部30)及び第2収納部60にそれぞれ対応する2つの開閉板45の間に設けられた仕切板46の上端部には、識別部50が配置されている。
図3に示すように、一対の搬送ベルト42は、互いに離間して延伸するように配置されている。開閉板45は、紙幣束Bを通過させる開状態(図3の二点鎖線で示した状態)と紙幣束Bを通過させない閉状態(図3の実線で示した状態)とに切り換え可能に構成されている。また、仕切板46の上端面には、紙幣束Bの通過を検知するように構成された通過センサ47が設けられている。
以上のような構成により、一対の搬送ベルト42と複数の開閉板45との間に搬送路41が構成されている。そして、搬送路41では、搬送ベルト42に突設されたフック44によって紙幣束Bに搬送力(搬送ベルト42の搬送力)が加えられ、その紙幣束Bが閉状態の開閉板45の上面を摺動しながら搬送される。搬送ベルト42とフック44の構成の詳細については、後で説明する。
また、図2に示すように、一対の搬送ベルト42の間には、複数の開閉板45と同数(この例では6つ)の押圧検知板48が設けられている。6つの押圧検知板48は、6つの開閉板45とそれぞれ対向するように配置されている。押圧検知板48は、上下方向に移動可能に構成されている。押圧検知板48の機能については、後で説明する。
〈紙幣束受取動作〉
次に、図3を参照して、収納部(第1収納部30または第2収納部60)が搬送部40から紙幣束Bを受け取る動作について説明する。図3では、第1収納部30が搬送部40から紙幣束Bを受け取る場合を例に挙げている。
まず、搬送部40は、第1収納部30に対応する開閉板45(閉状態の開閉板45)に紙幣束Bが載置されるように紙幣束Bを搬送する。一方、図示は省略するが、第1収納部30では、紙幣束Bを受け取ることができる高さまで昇降ステージ31が上昇する。そして、紙幣束Bが載置された開閉板45が閉状態から開状態となり、開閉板45に載置されていた紙幣束Bが第1収納部30内に落下して昇降ステージ31に載置される。このようにして、第1収納部30は、搬送部40から紙幣束Bを受け取る。次に、紙幣束Bが載置された昇降ステージ31が所定位置まで降下し、開閉板45が開状態から閉状態となる。これにより、紙幣束Bの収納が完了する。
〈紙幣引渡動作〉
次に、図4を参照して、収納部(第1収納部30または第2収納部60)が搬送部40に紙幣束Bを引き渡す動作について説明する。図4では、第2収納部60に隣接する第1収納部30が搬送部40に紙幣束Bを引き渡す場合を例に挙げている。
まず、第1収納部30に対応する開閉板45が閉状態から開状態となり、第1収納部30において昇降ステージ31が上昇する。また、開閉板45の閉状態から開状態への切り換えに連動して押圧検知板48が降下する。これにより、昇降ステージ31の上昇高さを規制することができる。具体的には、上昇中の昇降ステージ31に載置された紙幣束B(複数の紙幣束Bが載置されている場合は最上部の紙幣束、以下同様)によって押圧検知板48が押し上げられると、押圧検知板48は、昇降ステージ31の上昇を停止させる。このとき、昇降ステージ31に載置された紙幣束Bは、開閉板45の上方に位置している。このようにして、第1収納部30は、搬送部40に紙幣束Bを引き渡す。次に、搬送ベルト42が駆動し、搬送ベルト42に突設されたフック44に昇降ステージ31に載置された紙幣束Bが当接する。これにより、紙幣束Bが搬送路41に沿って搬送される。
〈制御部〉
図2に示すように、紙幣処理装置10は、制御部70を備えている。制御部70は、紙幣処理装置10の各部(この例では、第1収納部30,搬送部40,識別部50,第2収納部60)及び情報端末100(具体的には、端末制御部200)と通信可能に接続され、紙幣処理装置10の各部を制御するように構成されている。具体的には、制御部70は、紙幣処理装置10において各種処理(出金処理,回収処理,補充処理,精査処理など)が行われるように、搬送部40による紙幣束Bの搬送を制御する。例えば、制御部70は、CPUなどの演算処理部と、演算処理部を動作させるためのプログラムや情報を記憶するメモリなどの記憶部とによって構成されている。
尚、紙幣処理装置10の各部には、紙幣束の通過を検出する通過センサなどの各種センサが設けられており、これらの各種センサの検出信号は、制御部70に送信される。そして、制御部70は、紙幣処理装置10において各種処理が行われるように、紙幣処理装置10の各部及び情報端末100から受信した信号や情報に基づいて紙幣処理装置10の各部を制御する。具体的には、制御部70は、搬送部40の搬送ベルト42と開閉板45と押圧検知板48を制御するとともに、出金口ステージ22や第1収納部30の昇降ステージ31や識別部50や第2収納部60の昇降ステージ61などを制御する。
また、第1収納部30及び第2収納部60には、それぞれ固有のIDが割り当てられている。そして、制御部70は、第1収納部30及び第2収納部60にそれぞれ割り当てられたIDを記憶している。
〔出金処理〕
次に、図5を参照して、紙幣処理装置10の出金処理について説明する。出金処理は、紙幣処理装置10から紙幣束Bを払い出す処理のことである。制御部70は、出金処理において、第1収納部30に収納された紙幣束Bが識別部50を通過して出金口21または第2収納部60に搬送されるように搬送部40を制御する。識別部50は、出金処理において識別部50を通過する紙幣束Bの紙幣束情報を取得する。
図5に示すように、出金処理では、第1収納部30に収納された紙幣束Bは、搬送部40によって識別部50に搬送され、識別部50において紙幣束Bの紙幣束情報が取得される。識別部50において取得された紙幣束情報は、制御部70に送信される。
制御部70は、識別部50から受信した紙幣束情報に基づいて、識別部50に搬送されてきた紙幣束Bが出金すべきではない紙幣束(出金リジェクト紙幣束)に該当するか否かを判定する。例えば、制御部70は、識別部50に搬送されてきた紙幣束Bに含まれる紙幣が偽券,損券,金種異常券(出金すべき金種とは異なる金種の紙幣)のうち少なくとも1つに該当することが紙幣束情報(詳しくは紙幣情報)に含まれる識別処理の結果に示されている場合、または、識別部50に搬送されてきた紙幣束Bの搬送状態が異常であることが紙幣束情報に含まれる搬送状態識別処理の結果に示されている場合に、その紙幣束Bが出金リジェクト紙幣束に該当すると判定する。
次に、制御部70は、識別部50に搬送されてきた紙幣束Bが出金リジェクト紙幣束に該当すると判定すると、図5の破線の矢印で示すように、識別部50に搬送されてきた紙幣束Bが第2収納部60に搬送されるように搬送部40を制御する。また、制御部70は、識別部50に搬送されてきた紙幣束Bが出金リジェクト紙幣束に該当しないと判定すると、図5の実線の矢印で示すように、識別部50に搬送されてきた紙幣束Bが出金口21に搬送されるように搬送部40を制御する。
また、制御部70は、出金処理において、紙幣束Bを出金する顧客の顧客情報を情報端末100から取得する。具体的には、紙幣処理装置10から紙幣束Bを出金しようとする顧客は、情報端末100の操作部201を操作して顧客情報(例えば顧客ID)を入力する。または、紙幣処理装置10から紙幣束Bを出金しようとする顧客は、その顧客が所有するカードに記憶された顧客情報(例えば顧客ID)を情報端末100の読取部202に読み取らせる。情報端末100の端末制御部200は、操作部201(または読取部202)において取得された顧客情報(出金しようとしている顧客の顧客情報)を記憶部203に記憶する。そして、端末制御部200は、紙幣処理装置10の制御部70から顧客情報(出金しようとしている顧客の顧客情報)の送信要求を受信すると、その送信要求に応答して記憶部203に記憶された顧客情報を制御部70に送信する。
次に、制御部70は、出金処理において識別部50によって取得された紙幣束Bの紙幣束情報とその紙幣束Bを出金した顧客の顧客情報とを対応付けて記憶する。
このように、出金処理において、第1収納部30に収納された紙幣束Bが識別部50を通過して出金口21または第2収納部60に搬送されることにより、識別部50において出金口21または第2収納部60に搬送される紙幣束Bの紙幣束情報を取得することができる。これにより、出金処理において出金口21に搬送されて出金口21から払い出される紙幣束Bを管理することができるとともに、出金処理において第2収納部60に搬送されて出金口21から払い出されない紙幣束Bを管理することができる。
また、出金処理において識別部50によって取得された紙幣束Bの紙幣束情報と紙幣束Bを出金した顧客の顧客情報とを対応付けて記憶することにより、出金処理において払い出された紙幣束Bとその紙幣束Bを出金した顧客とを紐付けることができる。これにより、出金処理においてどの顧客にどのような紙幣束Bを払い出したのかを管理することができる。
〔搬送ベルトとフックの構成〕
図6は、搬送路41に沿って水平方向に見たときの、搬送ベルト42とフック44とを示している。図6において一点鎖線で示す搬送ベルト42’、及び、フック44’はそれぞれ、本構成の搬送ベルト42及びフック44の比較例である。
前述の通り、搬送ベルト42は、紙幣束Bの長手方向(つまり、図6の紙面左右方向)について互いに離間して配設される。搬送ベルト42に取り付けられたフック44もまた、紙幣束Bの長手方向について互いに離間して配設される。フック44は、紙幣束Bに当たって紙幣束Bを搬送する。
ここで、図14に示すように、紙幣BNがスレッドSを有していると、紙幣束Bは、図6に例示するように、長手方向に斜めに傾いてしまう場合がある。これに対し、一点鎖線で示すように、搬送ベルト42’及びフック44’の間隔が広いと、図6に矢印P1で示すように、フック44’が紙幣束Bに当たらなくなったり、矢印P2で示すように、フック44’の先端が、紙幣束Bの下面よりも下方に突出してしまったりすることが起こり得る。フック44’が紙幣束Bに当たらなくなると、搬送路41における紙幣束Bの搬送状態が悪くなったり、第1収納部30から搬送部40への紙幣束Bを引き渡しができなくなったりする恐れがある。また、フック44’の先端が、紙幣束Bの下面よりも下方に突出してしまうと、第1収納部30から搬送部40へ紙幣束Bを引き渡すときに、フック44’が、積み重なった二つの紙幣束Bの両方に当たってしまって、二つの紙幣束Bを、一度に搬送してしまう恐れがある。
これに対し、本構成の搬送ベルト42及びフック44は、図6に実線で示すように、搬送ベルト42の間隔を狭くしている。搬送ベルト42の間隔が狭くなることに伴い、隣り合う二つのフック44は、紙幣束Bの長手方向に対して中央部分に位置する。尚、押圧検知板48は、一対の搬送ベルト42の間に位置するように、その幅が狭く構成されている。
また、フック44は、その先端縁が斜めに形成されている。詳細には、フック44の先端縁において、紙幣束Bの長手方向に外側は相対的に上に、中央側は相対的に下になるような斜めに形成されている。
フック44が、長手方向の中央側に位置しているため、図6に示すように紙幣束Bが斜めに傾いたとしても、フック44は紙幣束Bに確実に当たるようになる。図6に示す方向とは逆方向に紙幣束Bが傾いたときも、同様である。搬送路41における紙幣束Bの搬送状態が悪くなったり、第1収納部30から搬送部40へ紙幣束Bを引き渡すときに、その引き渡しができなくなったりすることを回避することができる。
また、フック44の先端縁を、紙幣束Bの傾きに沿う方向に、斜めに形成しているため、紙幣束Bが斜めに傾いたとしても、フック44の先端が、紙幣束Bの下面よりも下方に突出してしまうことを回避することができる。図6に示す方向とは逆方向に紙幣束Bが傾いたときも、同様である。第1収納部30から搬送部40へ紙幣束Bを引き渡すときに、フック44が、積み重なった二つの紙幣束Bを、一度に搬送してしまうことが防止される。
〔集積部の構成〕
図7は、紙幣処理装置10の集積部の上端部付近を拡大して示している。前述したように、集積部は、上下方向に広がる集積空間23の中に、出金口ステージ22が配設されて構成されている。出金口ステージ22は、出金口21から払い出す紙幣束Bが載置される。払い出す紙幣束Bが二以上であると、複数の紙幣束Bは、出金口ステージ22の上に積み重なる。
出金口21は、集積面221の上において積み重なっている紙幣束Bの側方に設けられると共に、出金口21は、集積面221の上において積み重なっている紙幣束Bよりも、紙幣束Bの搬送方向の先側(つまり、図7における左側)に設けられている。
出金口ステージ22の上面は、紙幣束Bを積み重ねる集積面221として機能する。集積面221は、出金口21に近い側の部分が、出金口21に遠い側の部分よりも高くなるよう傾いている。集積面221の上に積み重なった紙幣束Bが仮に崩れたとしても、出金口21の方に向かって崩れてしまうことを防止することができる。
集積部の上端部分には、紙幣処理装置10の背面に向かう方向を向いた開口部24が設けられている。搬送部40によって搬送される紙幣束Bは、開口部24を通過して、紙幣処理装置10の正面に向かう方向に、集積空間23の中へ進入する。開口部24を通過した紙幣束Bが、出金口ステージ22の上に載る。紙幣束Bが集積空間23の中に送り込まれるとき、昇降する出金口ステージ22の位置は、集積面221が、又は、出金口ステージ22の上に紙幣束Bが置かれているときには紙幣束Bの最上面が、開口部24の下端縁に対して、所定の距離Hだけ低い特定位置となるように調整される。
搬送部4の搬送ベルト42が巻き掛けられたプーリ43は、開口部24の近傍に配設されている。紙幣束Bは、前述の通り、搬送部4が紙幣束Bに搬送力を加えることによって、搬送路41に沿って水平方向に搬送され、最終的には、フック44が紙幣束Bから離れる。紙幣束Bは、慣性力によって、開口部24を通過しかつ、出金口ステージ22の上に積み重なる。
搬送路41と開口部24との間には、誘導部が設けられている。誘導部は、ガイド部材を有している。ガイド部材は、図7及び図8に例示するように、斜め上向きに傾斜した傾斜板51によって構成されている。傾斜板51は、平らな板状の部材である。傾斜板51の基端(図7における右端)は、搬送路41の端に連続している。傾斜板51の先端(図7における左端)は、開口部24の下端縁の近傍に位置している。傾斜板51の傾斜角度θ(図8参照)は、適宜の角度に設定することが可能である。傾斜角度θは、例えば15度程度にしてもよい。傾斜板51は、紙幣束Bの長手方向に広がっている。紙幣束Bの下面が、傾斜板51の上面に当たる。
紙幣束Bは、傾斜板51の上面に沿って移動をする。傾斜板51は、図8に一点鎖線で示すように、開口部24に向かって移動する紙幣束Bの姿勢を、斜め上向きに変更すると共に、開口部24を通過するときに紙幣束Bの移動方向を、斜め上方向に変更する(図7の矢印参照)。傾斜板51の上面は、紙幣束Bを誘導する誘導面を構成する。傾斜板51は、紙幣束Bの移動方向を、略水平方向である搬送方向から、斜め上方向である誘導方向へと変化させる。誘導方向は、言い換えると、搬送方向に対して、集積済みの紙幣束Bから離れる方向へ曲げられた方向である。
傾斜板51が、開口部24に向かって移動する紙幣束Bの姿勢を、斜め上向きに変更すると共に、開口部24を通過するときに紙幣束Bの移動方向を、斜め上方向に変更することにより、これから積み重なろうとする紙幣束B2の先端(搬送方向の先端であり、図7における左端)が出金口ステージ22の上に既に集積している紙幣束B1の上面に接触するまでに、紙幣束B2が移動する距離が長くなる。紙幣束B2の先端は、開口部24から離れた位置で、紙幣束B1の上面に接触する。
図15は、搬送路41と開口部24との間に、傾斜板51ではなく水平方向に伸びる水平板52を設けた従来の集積部の構成を示している。この構成では、紙幣束Bの姿勢が斜め上向きに変更されないと共に、紙幣束Bの移動方向が斜め上方向に変更されない。これから積み重なろうとする紙幣束B2が、慣性力によって移動をし、紙幣束B1の上に到達するまでの間に、紙葉類束B2が、略水平方向へ移動する距離が短くなる。その結果、従来の集積部においては、紙幣束B2の先端が、紙幣束B1の上面に接触する位置が、図7の構成例と比較して、開口部24に近い位置になる。紙幣束B2は、紙幣束B1の上面に滑りながら移動をして、紙幣束B1の上に積み重なるが、滑りながら移動をする距離Lが長くなってしまう。
ここで、紙幣束Bの結束帯BUは、図14に一点鎖線で示すように、端がめくれ上がる場合がある。紙幣束B2が紙幣束B1の上面に滑りながら移動するときに、紙幣束B1の結束帯BUと、紙幣束B2とが干渉することによって、紙幣束Bの集積状態が乱れてしまうことが起こり得る。尚、二つの紙幣束Bの間の干渉は、結束帯BUと結束帯BUとの間、又は、結束帯BUと紙幣BNとの間、又は、スレッドSが設けられている紙幣BNにおいては、紙幣BNと紙幣BNとの間において起こり得る。尚、スレッドSが設けられている紙幣BNに限らず、凹凸部分が設けられている紙幣BN、例えば紙素材とポリマー素材とを組み合わせた紙幣BNや、凹凸印刷が施された紙幣BN等においても、紙幣BNと紙幣BNとの間において干渉が起こり得る。
従来の集積部の構成では、前述したように、滑りながら移動をする距離Lが長くなってしまうから、紙幣束B同士の干渉が起きやすくなる。
これに対し、図7及び図8に示す構成の集積部は、紙幣束B2の先端が、紙幣束B1の上面に接触する位置が、開口部24から離れた位置になるため、紙幣束B2が、紙幣束B1の上面に滑りながら移動をする距離が短い。その結果、紙幣束B同士の干渉が抑制される。また、紙幣束B2の先端は、紙幣束B1の結束帯BUの端の部分を超えた位置において、紙幣束B1の上面に接触するようになるため、結束帯BUの端がめくれ上がっていたとしても、紙幣束B2は、紙幣束B1の結束帯BUとは干渉しない。よって、紙幣束B2は、紙幣束B1の上に確実に積み重なることができ、出金口ステージ22の上において、紙幣束Bの集積状態が乱れてしまうことが防止される。
また、出金口ステージ22の高さを、積み重なっている紙幣束Bの数に応じて調整し、その最上面の位置を、高さ方向に、開口部24に対して所定の距離Hだけ低い特定位置にすることで、紙幣束B2を、既に集積している紙幣束Bの上に適切に重ねることができる。出金口ステージ22の上で、紙幣束Bを、揃った状態で積み重ねることができる。
また、集積部に進入する紙幣束Bは、出金口21に向かう方向に進入するため、慣性力によって移動をして出金口ステージ22の上で積み重なる紙幣束Bは、出金口21に近い位置において集積しやすくなるが、出金口ステージ22の集積面221が傾いているため、集積面221の上で積み重なった紙幣束Bが、出金口21の方に崩れてしまうことを防止することができる。
〈誘導部の変形例〉
図9は、誘導部の変形例を示している。ガイド部材は、板状の部材ではなく、一対のレール53によって構成されている。一対のレール53は、搬送路41と開口部24との間において、紙幣束Bの長手方向の両端に設けられている。レール53は、横断面視で、横に倒したUの字状に構成されている。一対のレール53は、紙幣束Bの両端部を、厚み方向に挟むようにして、紙幣束Bの移動方向を案内する。
レール53は、水平方向に伸びる搬送路41に対し、所定の角度θだけ上向きに傾いて設けられている。搬送路41に沿って水平方向に移動をする紙幣束Bは、レール53に沿って移動をする結果、紙幣束Bの姿勢は斜め上向きに変更されると共に、移動方向が斜め上方向に変更される。これにより、図7及び図8に示す構成例と同様に、慣性力によって移動をする紙幣束Bの移動距離が長くなり、紙幣束Bの先端が出金口ステージ22の上に集積した紙幣束Bに接触するときの位置が、開口部24から離れた位置になる。その結果、紙幣束B同士が干渉し合うことが防止され、紙幣束Bを、確実に積み重ねることができる。
尚、誘導部が有するガイド部材の構成及び形状は、図8又は図9に例示する構成及び形状以外にも、様々な構成、及び、様々な形状を採用することが可能である。
〈集積部の変形例〉
ここで、誘導部は、集積部の手前に設ける構成でなくても、集積部の中に設けてもよい。例えば図10は、図7とは配置が異なる誘導部の例を示している。図7の構成に付した符号に対応する要素については、同じ符号を付している。図10に示す集積部は、図7に示す集積部よりも水平方向に大きくなっている。そのため、誘導部を構成する傾斜板51は、集積部の中、つまり、集積空間23の中に設けられている。傾斜板51は、開口部24の一部を構成する、ということもできる。
この構成においても、紙幣束Bが、傾斜板51の上面に沿って移動をすることにより、図10に矢印で示すように、紙幣束Bの姿勢が斜め上向きに変更されると共に、紙幣束Bの移動方向が斜め上方向に変更されるから、慣性力によって移動する紙幣束B2の先端が紙幣束B1の上面に接触する位置が、開口部24から離れた位置になる。その結果、紙幣束B同士が干渉し合うことが防止され、紙幣束Bを、確実に積み重ねることができる。
〈補助ガイドの適用例〉
図11及び図12は、集積部の変形例を示している。図11及び図12の集積部の構成は、補助ガイド54を備えていることを除いて、図7の集積部の構成と同じである。
補助ガイド54は、集積部の集積空間23の中に設けられている。補助ガイド54は、集積空間23を形成する側壁に取り付けられている。詳細には、紙幣束Bの長手方向(図11における紙面に直交する方向に相当する)の両側に位置する側壁のそれぞれに取り付けられている。図11では、一方の側壁に取り付けられた補助ガイド54のみを示し、他方の側壁に取り付けられた補助ガイド54の図示を省略している。補助ガイド54は、開口部24から離れた位置に取り付けられている。
補助ガイド54は、平らな板状の部材である。補助ガイド54は、その基端部が、水平方向に伸びる軸541を中心として回動するよう構成されている。補助ガイド54は、側壁に対して直交するように広がる案内位置(図11の実線参照)と、側壁に沿って広がる退避位置(図11の一点鎖線参照)との間で、回動することが可能である。
図11の集積部は、図7の集積部と比較して、紙幣束Bを積み重ねるときの、出金口ステージ22の位置が下方に位置している。これは、補助ガイド54が回動するときに、出金口ステージ22、又は、出金口ステージ22上に積まれた紙幣束Bと、補助ガイド54とが当たってしまうことを回避するためである。
図12の左図に示すように、紙幣束Bが集積部に入るときに、補助ガイド54は案内位置に位置している。補助ガイド54は、開口部24と、出金口ステージ22上に積まれた紙幣束Bとの間に位置する。前述したように、傾斜板51によって姿勢が上向きに変更されると共に、移動方向が上方向に変更された紙幣束B2は、その先端が、出金口ステージ22の上に集積されている紙幣束B1の上面に接触する前に、補助ガイド54に係合する。
その後、図12の右図に示すように、補助ガイド54は、退避位置に回動する。紙幣束B2は、補助ガイド54と一時的に係合することにより姿勢が変化するため、紙幣束B2の先端が、紙幣束B1の上面には、ほとんど滑らずに、紙幣束B1の上に重なることができる。補助ガイド54を用いることによって、紙幣束Bの集積状態を、良好にすることができる。
(出納機)
ここに開示する技術は、図1に示す紙幣処理装置10に適用することに限らない。図13は、別の適用例を示している。図13は、紙葉類処理装置としての紙幣束処理ユニット80の構成を示している。紙幣束処理ユニット80は、例えば銀行といった金融機関等に設置される出納機の一部を構成する。尚、図示は省略するが、出納機は、紙幣束処理ユニット80の他に、バラ紙幣を処理するバラ紙幣処理ユニット、バラ硬貨を処理するバラ硬貨処理ユニット、及び、包装硬貨を処理する包装硬貨処理ユニットを少なくとも備えている。これら紙幣束処理ユニット80、バラ紙幣処理ユニット、バラ硬貨処理ユニット、及び、包装硬貨処理ユニットは、隣り合って配設されていると共に、その内部において互いにつながっている。
紙幣束処理ユニット80は、バラ紙幣処理ユニットにおいて集積された紙幣を紙幣束Bに結束する機能、作成した紙幣束Bを入出金口81又は投出口82から出金する機能、作成した紙幣束Bを収納部83に収納する機能、収納部83に収納していた紙幣束Bを入出金口81又は投出口82から出金する機能、入出金口81から入金された紙幣束Bを収納部83に収納する機能を、少なくとも有している。
図13に示す紙幣束処理ユニット80において、その前部には、上下方向に伸びる移動スペース84が設けられている。移動スペース84にはリフト841が配設されている。リフト841は、移動スペース84の中を昇降するよう構成されている。リフト841の上に、紙幣束Bが積み重なる。リフト841の上面は、紙幣束Bが積み重なる集積面を構成している。紙幣束処理ユニット80においては、移動スペース84とリフト841とによって集積部が構成されている。
入出金口81は、紙幣束処理ユニット80の前部の上部に設けられている。入出金口81は、移動スペース84と連通している。入出金口81を通じて入金又は出金する紙幣束Bは、リフト841の上に載せられる。入出金口81は、シャッタによって開閉する。
投出口82は、紙幣束処理ユニット80の前部の下部に設けられている。投出口82も、移動スペース84と連通している。リフト841の上に載せられた紙幣束Bが、投出口82から払い出される。
紙幣束処理ユニット80の下部には、複数の収納部83と第1搬送部85とが配設されている。収納部83及び第1搬送部85の構成は、前述した紙幣処理装置10の第1収納部30及び搬送部40の構成と実質的に同じである。つまり、各収納部83は、紙幣束Bを収納すると共に、収納している紙幣束Bを繰り出すよう構成されている。第1搬送部85は、移動スペース84と、各収納部383を接続する搬送路851とを有している。第1搬送部85は、搬送部40と同様に、前後一対のプーリ852、853に巻き掛けられた搬送ベルト854と、搬送ベルト854に取り付けられたフック855とを備えており、紙幣束Bを、移動スペース84と各収納部83との間で、搬送路851に沿って水平方向に搬送する。
ここで、紙幣束処理ユニット80においては、図2の紙幣処理装置10とは異なり、第1搬送部85とリフト841との間で相互に、紙幣束B1の受け渡しを行うため、第1搬送部85の搬送ベルト854は、移動スペース84にまで伸びている。第1搬送部85は、前後一対のプーリ852、853の間に配設された支点ローラー857を有している。前側のプーリ852は、支点ローラー857を支点として回動するよう構成されている。前側のプーリ852は、移動スペース84の中に位置する状態(図12の実線参照)と、移動スペース84の外に位置する状態(図12の二点鎖線参照)とに位置を変更する。前側のプーリ852が移動スペース84の中に位置する状態は、第1搬送部85がリフト841から紙幣束Bを受け取るとき、及び、第1搬送部85がリフト841に紙幣束Bを送り出すときである。前側のプーリ852が移動スペース84の外に位置する状態は、リフト841が移動スペース84内を昇降するときである。
紙幣束処理ユニット80の上部には、アーム部86と、結束部87とが設けられている。アーム部86は、バラ紙幣処理ユニットにおいて集積された紙幣の束を取り出して、紙幣束処理ユニット80に運ぶ。結束部87は、アーム部86によって取り出された紙幣の束を、結束帯によって結束する。結束部87は、作成した紙幣束Bを搬送する第2搬送部88を備えている。第2搬送部88は、上下一対のベルトユニット881を含んで構成されている。各ベルトユニット881は、プーリの間に巻き掛けられたベルトを有している。第2搬送部88は、一対のベルトユニット881の間に紙幣束Bを挟んだ状態で、紙幣束Bを、移動スペース84に向かって搬送する。ベルトユニット881は、搬送路を構成する。
各ベルトユニット881は、略水平方向に伸びている。ベルトユニット881の前端部には、上向きに傾いた誘導部882が設けられている。つまり、第2搬送部88は、紙幣束B2を略水平方向に搬送すると共に、誘導部882において、紙幣束Bの姿勢を斜め上向きに変更すると共に、紙幣束Bの移動方向を斜め上方向に変更する(図13の矢印参照)。第2搬送部88から送り出された紙幣束Bは、慣性力によって移動をし、移動スペース84内の所定位置に位置づけられたリフト841の上、又は、リフト841の上に集積されている紙幣束Bの上に積み重なる。リフト841の高さ方向の位置が調整されることは、前記出金口ステージ22と同じである。
このように、詳細な図示は省略するが、紙幣束処理ユニット80において、第2搬送部88は、誘導部882によって、紙幣束Bの姿勢を斜め上向きに変更すると共に、紙幣束Bの移動方向を斜め上方向に変更するから、前記と同様に、これから積み重なろうとする紙幣束Bの先端が、リフト841の上に既に集積している紙幣束Bの上面に接触する位置を、ベルトユニット881の前端から離れた位置にすることができる。その結果、紙幣束Bが、紙幣束Bの上面に滑りながら移動をする距離が短くなり、紙幣束B同士が干渉し合うことが防止される。紙幣束処理ユニット80においても、紙幣束Bを、リフト841の上に、確実に積み重ねることができる。
尚、前述した第2搬送部88に対して、図7等に示す傾斜板51や、図9に示すレール53を組み合わせてもよい。その際に、ベルトユニット881の前端部に、誘導部882を設けると共に、傾斜板51又はレール53を、誘導部882の前側に配設してもよいし、ベルトユニット881の前端部を上向きに傾けないで(つまり、誘導部882を設けないで)、傾斜板51又はレール53を、第2搬送部88と移動スペース84との間に配設してもよい。
また、紙幣束処理ユニット80の第1搬送部85に、誘導部を設けるようにしてもよい。誘導部は、図7等に示す傾斜板51や、図9に示すレール53を採用してもよい。また、第1搬送部85における誘導部を、第2搬送部88の誘導部882と同様に、一対のベルトユニット881によって構成してもよい。さらに、第1搬送部85において、誘導部882と、傾斜板51又はレール53とを組み合わせてもよい。
(その他の実施形態)
尚、前記においては、ここに開示する技術を、紙幣処理装置10において、紙幣束Bを出金するための集積部(つまり、払出部)や、紙幣束処理ユニット80において、紙幣束を出金するための集積部(つまり、払出部)に適用している。ここに開示する技術は、装置内において、紙幣束Bを積み重ねて収納する収納部に適用することも可能である。ここでいう収納部としては、紙幣束Bの収納のみを行い、収納した紙幣束Bを繰り出さない収納部としてもよいし、紙幣束Bの収納と、収納した紙幣束Bの繰り出しとを行う収納部としてもよい。
さらに、ここに開示する技術は、紙幣束Bについて、次の処理を行うために一時的に積み重ねる集積部(例えば紙幣束Bを重ねて大束紙幣を作成するために、紙幣束Bを、一時的に積み重ねる集積部等)に適用することも可能である。
加えて、ここに開示する技術は、紙幣束Bの長手の縁を前にして搬送するよう構成された装置に適用する以外にも、紙幣束Bの短手の縁を前にして搬送するよう構成された装置に適用することも可能である。
また、紙幣束Bは、図14に示すように、紙幣BNを結束帯BUによって結束する形態に限らず、複数の紙幣BNを袋に入れることによって構成される紙幣束としてもよい。
ここに開示する技術は、紙幣の処理を行う装置に限らず、小切手や商品券等の有価媒体を含む紙葉類の束を処理する装置に、広く適用することが可能である。
以上の実施形態や変形例を適宜組み合わせて実施してもよい。以上の実施形態や変形例は、本質的に好ましい例示であって、ここに開示する技術、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
10 紙幣処理装置(紙葉類処理装置)
21 出金口(払出口)
22 出金口ステージ(集積部)
221 集積面
23 集積空間(集積部)
40 搬送部
41 搬送路
42 搬送ベルト(駆動部)
43 プーリ
44 フック(係合部)
51 傾斜板(ガイド部材、誘導部)
53 レール(ガイド部材、誘導部)
54 補助ガイド
80 紙幣束処理ユニット(紙葉類処理装置)
81 入出金口(払出口)
84 移動スペース(集積部)
841 リフト(集積部)
85 第1搬送部
851 搬送路
88 第2搬送部
881 ベルトユニット(搬送路)
882 誘導部
B 紙幣束(紙葉類束)
BN 紙幣(紙葉類)
BU 結束帯

Claims (12)

  1. 紙葉類束を集積面の上で積み重ねるよう構成された集積部と、
    前記紙葉類束を、前記集積部へ向かって、前記紙葉類束の積み重ね方向に交差する搬送方向に搬送するよう構成された搬送部と、
    前記紙葉類束の移動方向を、前記搬送方向から誘導方向へと変化させて、集積済みの前記紙葉類束に積み重ねるよう構成された誘導部と、を備えている紙葉類処理装置。
  2. 前記誘導部は、前記紙葉類束の姿勢を、前記搬送方向に沿う姿勢から前記誘導方向に沿う姿勢に変更するガイド部材を有している請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  3. 前記集積部は、略垂直方向に前記紙葉類束を積み重ね、
    前記搬送部は、略水平方向に前記紙葉類束を搬送し、
    前記誘導部は、略水平方向から斜め上方向へと前記紙葉類束の移動方向を変化させる請求項1又は2に記載の紙葉類処理装置。
  4. 前記集積部は、前記紙葉類束を、装置内において収納する収納部である請求項1〜3のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
  5. 前記集積部は、前記紙葉類束を、装置の外に払い出す払出部である請求項1〜3のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
  6. 前記払出部は、前記紙葉類束を装置の外に開放する払出口を有し、
    前記払出口は、積み重なっている前記紙葉類束の側方に設けられ、
    前記集積面は、前記払出口に近い側の少なくとも一部が、前記払出口に遠い側よりも高く構成されている請求項5に記載の紙葉類処理装置。
  7. 前記払出口は、前記集積部において積み重なっている前記紙葉類束よりも、前記紙葉類束の前記搬送方向の先側に設けられている請求項6に記載の紙葉類処理装置。
  8. 前記集積面は、昇降ステージによって構成され、
    前記昇降ステージは、前記紙葉類束が前記集積部に進入するときに、前記昇降ステージの上面の位置、又は、前記昇降ステージに積まれた前記紙葉類束の最上面の位置が、前記紙葉類束の進入位置に対して所定距離だけ低い特定位置になるように、昇降する請求項1〜7のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
  9. 前記搬送部は、
    前記搬送方向に沿って伸びるよう構成された搬送路と、
    前記搬送路における前記紙葉類束の後端に当たるよう構成された係合部と、
    前記係合部が前記紙葉類束を前記集積部へ向かって押すように、前記係合部を動かすよう構成された駆動部と、を有し、
    前記誘導部は、前記搬送路の端と前記集積部との間に配設されると共に、前記搬送路に対して傾いた誘導面を有している請求項1〜8のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
  10. 前記集積部は、集積済みの前記紙葉類束と、前記集積部に進入してきた前記紙葉類束との間に位置し、積み重なろうとする前記紙葉類束を案内する補助ガイドを有している請求項1〜9のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
  11. 前記補助ガイドは、積み重なろうとする前記紙葉類束に当たる案内位置と、前記紙葉類束に当たらない退避位置との間で動くよう構成されている請求項10に記載の紙葉類処理装置。
  12. 前記紙葉類束は、重なっている複数の紙葉類を結束帯によって結束することによって構成されている請求項1〜11のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
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