JP2018197727A - 検査装置、検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スリーブコーンのような錐状体の内面の検査を簡易に行うことができる検査装置および検査方法等を提供する。【解決手段】検査装置は、スリーブコーン10の内面の検査を当該内面の撮影画像に基づいて行うものである。検査装置は、撮影画像においてスリーブコーン10の内面のつなぎ目11の外側部分に沿ってマスク領域Bを設定し、マスク領域B内の所定位置と、スリーブコーン10の内面の中心部にある孔12とを結ぶ線分Cに沿ってマスク領域Dを設定する。そして、孔12の周囲のマスク領域Oと上記のマスク領域B、Dを除く検査領域の欠陥検査を行う。【選択図】図7

Description

本発明は、錐状体の内面を検査する検査装置および検査方法に関する。
スリーブコーンは、扇形の紙等を円錐状に貼り合わせた容器である。スリーブコーンは、例えばコーン付きのアイスクリームなどの食品の包装に利用されており、スリーブコーンの内面に異物や汚れがあると後の工程で挿入される食品に接触する恐れがある。
そのため、スリーブコーンの製造後にはその内面を検査する必要がある。例えば特許文献1では、製品内面の検査手法として、内面に接合部を有する円筒状のスリーピース缶内をカメラで撮影し、撮影画像に基づき欠陥検査を行う方法が開示されており、接合部を含む領域と他の領域とで異物等の検出方法を変えることで、接合部を異物等として誤検出しないようにしている。
特開2000-155100号公報
特許文献1では、撮影した画像を平面に展開し、その後複数の領域に分割して異物等の検出を行うため、処理が複雑になってしまう。また、特許文献1の検査手法は円筒状のスリーピース缶の内面を検査するものであり、上記したスリーブコーンのような錐状体の内面の検査を行うものではなかった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、スリーブコーンのような錐状体の内面の検査を簡易に行うことができる検査装置および検査方法等を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための本発明は、錐状体の頂部に対応する前記錐状体の内面の中心部と、前記錐状体の底部に対応する前記錐状体の内面の外縁との間につなぎ目を有する前記錐状体の内面の検査を、前記錐状体の内面の撮影画像に基づいて行う検査装置であって、前記撮影画像において、前記つなぎ目の外側部分に沿ってマスク領域を設定し、前記マスク領域内の所定位置と前記内面の中心部とを結ぶ線分に沿って別のマスク領域を設定するマスク領域設定手段と、前記内面の各マスク領域を除く検査領域の欠陥検査を行う検査手段と、を有することを特徴とする検査装置である。
本発明によれば、錐状体の内面の撮影画像を平面に展開することなく、撮影画像において周囲に比べ暗く写るつなぎ目を自動でマスク領域化し、マスク領域以外の検査領域の欠陥検査を行うことができ、つなぎ目を異物等として誤検出しないようにできる。
特に本発明では、マスク領域を設定する際、つなぎ目の外側部分と内側部分にわけて領域設定を行う。錐状体の場合、内面の撮影画像は中心部に近づくにつれて暗くなり、つなぎ目の内側部分が周囲との輝度差から検出しづらく検出に失敗することがあるが、本発明ではつなぎ目の外側部分と内側部分について別々に領域設定を行い、つなぎ目の内側部分については周囲との輝度差ではなく、内面の中心部とつなぎ目の外側部分との位置関係から領域設定するので、上記の問題を回避することができ、且つつなぎ目の内側部分の検出処理が省略されるので全体の検査処理時間が短縮される。
また、つなぎ目の外側部分と内側部分にわけて領域設定を行うことで、撮影画像におけるつなぎ目の方向が途中で変化してもこれに追従し、的確にマスク領域化することができる。
前記錐状体は、前記内面の中心部に孔を有し、前記検査手段は、前記孔についての検査をさらに行うことも望ましい。
本発明では、スリーブコーンのように頂部(内面の中心部)に孔を有する錐状体の場合、その孔の検査も行うことが可能である。
前記マスク領域設定手段は、前記孔の周囲にさらに別のマスク領域を設定することも望ましい。
このようにスリーブコーン等の孔の周囲をマスク領域化することで、マスク領域以外の検査領域の欠陥検査に孔が影響しないようにできる。
前記検査手段は、前記検査領域の欠陥検査とは別に、各マスク領域の欠陥検査を行うことが望ましい。例えば各マスク領域の欠陥検査は、欠陥を検出する際に前記つなぎ目を検出しないようにする。
このように、マスク領域の欠陥検査については、マスク領域以外の検査領域の欠陥検査とは別に行い、つなぎ目等を誤検出しないように閾値等の設定を行うことができる。
前記所定位置は、前記つなぎ目の外側部分の重心または前記つなぎ目の外側部分の前記内面の中心側の端部であることが望ましい。
これにより、前記の線分に沿ったマスク領域が、つなぎ目の内側部分を確実に含むようにできる。
第2の発明は、錐状体の頂部に対応する前記錐状体の内面の中心部と、前記錐状体の底部に対応する前記錐状体の内面の外縁との間につなぎ目を有する前記錐状体の内面の検査を、前記錐状体の内面の撮影画像に基づいて行う検査方法であって、コンピュータが、前記撮影画像において、前記つなぎ目の外側部分に沿ってマスク領域を設定し、前記マスク領域内の所定位置と前記内面の中心部とを結ぶ線分に沿って別のマスク領域を設定するステップと、前記内面の各マスク領域を除く検査領域の欠陥検査を行うステップと、を実行することを特徴とする検査方法である。
本発明により、スリーブコーンのような錐状体の内面の検査を簡易に行うことができる検査装置および検査方法等を提供することができる。
検査システム1の概略を示す図。 スリーブコーン10を示す図。 検査装置3のハードウェア構成を示す図。 撮影装置5、照明7、9、およびスリーブコーン10の配置を示す図。 ガイド22を示す図。 スリーブコーン10の検査方法を示すフローチャート。 スリーブコーン10の検査方法について説明する図。 スリーブコーン10の検査結果について説明する図。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
(1.検査システム)
図1は、本発明の実施形態に係る検査システム1の概略を示す図である。この検査システム1は、搬送装置20によって搬送される円錐状のスリーブコーン10(錐状体)の内面を検査するものである。なお、図1はスリーブコーン10を上から見たものとなっている。
図2(a)は検査対象であるスリーブコーン10を示す図である。スリーブコーン10は、略扇形の紙Pの両側辺を円錐状になる様に貼り合わせた容器であり、頂部と底部を結ぶ位置に貼り合せ箇所14を有する。スリーブコーン10の底部は開口となっており、頂部には孔12が形成される。この孔12は、アイスクリームのコーンなどの納まりを良くするためのものである。
図2(b)はスリーブコーン10の内面を示す図である。図2(b)に示すように、スリーブコーン10の内面では、上記した頂部に対応する内面の中心部に孔12が現れるほか、紙Pの貼り合せ箇所14に対応するつなぎ目11が、孔12から内面の外縁まで延びている。この外縁は、スリーブコーン10の底部に対応する。
上記の搬送装置20は、スリーブコーン10の側面を凹部21で保持し、スリーブコーン10の底部の開口を撮影装置5側に向けて搬送するものである。搬送装置20の近傍には後述するガイド22、23も設けられる。
図1に示すように、本実施形態の検査システム1は、検査装置3、撮影装置5、照明7、9等を有する。
検査装置3は、検査システム1での検査全体を制御し、後述する手順に沿ってスリーブコーン10の内面の検査を行うものである。
図3は検査装置3のハードウェア構成を示す図である。図3に示すように、検査装置3は、例えば制御部31、記憶部32、入力部33、表示部34、通信制御部35等をバス36により接続して構成したコンピュータにより実現できる。但しこれに限ることなく、適宜様々な構成をとることができる。
制御部31はCPU、ROM、RAMなどから構成される。CPUは、記憶部32、ROMなどの記憶媒体に格納された検査装置3の処理に係るプログラムをRAM上のワークエリアに呼び出して実行する。ROMは不揮発性メモリであり、ブートプログラムやBIOSなどのプログラム、データなどを恒久的に保持している。RAMは揮発性メモリであり、記憶部32、ROMなどからロードしたプログラムやデータを一時的に保持するとともに、制御部31が各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。
記憶部32はハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリ等であり、制御部31が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OSなどが格納される。これらのプログラムやデータは、制御部31により必要に応じて読み出され実行される。
入力部33は検査装置3に各種の設定入力を行うものである。
表示部34は例えば液晶ディスプレイ等である。
通信制御部35はネットワーク等を介した通信を媒介する通信インタフェースであり、撮影装置5等との間で通信を行う。
バス36は、検査装置3の各部間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
撮影装置5は、検査対象のスリーブコーン10が搬送されてその前方を通過する際に、スリーブコーン10の内面を撮影する。撮影装置5には、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラ等のエリアカメラが用いられるが、これに限ることはない。また本実施形態ではモノクロカメラを用い、スリーブコーン10の内面の撮影画像がグレースケール画像のデータとして検査装置3に送信されるものとする。
本実施形態では、スリーブコーン10の搬送時、図4に示すようにスリーブコーン10の側面が水平方向に沿って配置されており、スリーブコーン10の中心軸13は水平方向に対して傾斜している。上記の撮影装置5は、その光軸が中心軸13に沿うように傾斜して配置される。また図1に示すガイド23は、撮影装置5とスリーブコーン10の開口の距離を一定とするため、スリーブコーン10の位置を規制するものである。
照明7は、検査対象のスリーブコーン10の開口側からその内面に青色の照明光を照射するものである。本実施形態では、照明7としてリング照明が用いられるが、これに限ることはない。
照明9は、検査対象のスリーブコーン10を挟んで撮影装置5、照明7と反対側に設けられる。照明9は、検査対象のスリーブコーン10の頂部側から青色の照明光を照射する。
検査を終えたスリーブコーン10は引き続き搬送装置20によって搬送され、検査結果が合格であったものは図1の矢印aに示すように搬送装置20から排出する。この際、検査装置3からの指示によりスリーブコーン10の開口に向けてエアーノズル30から水平方向にエアーを吹付ける。一方、検査結果が不合格であったものにはエアーを吹付けず、搬送装置20によって所定位置まで搬送された後矢印bに示すように排出される。
なお、前記した通りスリーブコーン10の中心軸13は水平方向に対し傾斜しているが、本実施形態では図5に示すようにスリーブコーン10の頂部を乗せる傾斜付のガイド22を配置しており、スリーブコーン10の搬送時に当該ガイド22の傾斜にスリーブコーン10の頂部が乗り上がることで、エアーの吹付位置では中心軸13が水平方向となってエアーによりスリーブコーン10を好適に排出できる。
(2.検査方法)
図6は、検査システム1による検査方法を示すフローチャートである。図6の各ステップは検査装置3の制御部31が実行する処理である。
検査装置3は、スリーブコーン10の入った搬送装置20の凹部21が撮影装置5の前方に来ると、撮影装置5にトリガ信号を出力してスリーブコーン10の内面を撮影させ(S1)、その撮影画像を撮影装置5から取得する。
図7(a)はスリーブコーン10の内面の撮影画像の例である。撮影画像では、照明9から照射された照明光がスリーブコーン10の孔12を通過し、孔12の周囲のスリーブコーン10の内面より輝度の高い部分(白い部分)として現れる。またつなぎ目11は周囲と比較して暗く写っている。
ただし、凹部21にスリーブコーン10が入っておらずS1で撮影した撮影画像にスリーブコーン10が写っていない場合があるので、本実施形態では、検査装置3が撮影画像に基づきスリーブコーン10が有るか否かを判定し(S2)、スリーブコーン10が無い場合(S2;NO)には次の凹部21が来るまで待機し、再びS1の処理を繰り返す。
スリーブコーン10が凹部21に無い場合には撮影装置5が直接照明9を撮影することになるので、S2のスリーブコーン10の有無の判定については、例えば照明9が撮影画像に映り込んでいるかをテンプレートマッチングを行うなどして判定すればよい。
スリーブコーン10が有る場合(S2;YES)には、以下の手順によりスリーブコーン10の内面の検査を行う。
本実施形態では、まず適切な閾値を設定して撮影画像の二値化を行い、輝度の高い領域を抽出することによって内面の中心部にある孔12を検出する。そして、その周囲の領域を図7(a)に示すようにマスク領域Oとして設定する(S3;マスク領域設定手段)。
次に、検査装置3は孔12についての検査を行う(S4;検査手段)。S4では、孔12自体が撮影画像中に存在するか(S3で孔12が検出できたか)の検査や、孔12が存在する場合には、その孔径が基準範囲にあるかの検査が行われる。
S4では、例えば図8(a)に示すように孔12が存在しその孔径が基準範囲内であれば正常(OK)と判定され、図8(b)に示すように孔12がつぶれて検出されなかったり、図8(c)に示すように孔径が基準範囲外のものは異常(NG)と判定される。
検査装置3は、次に、図7(b)に示すようにつなぎ目11の外側部分に沿ってマスク領域Bを設定する(S5;マスク領域設定手段)。
S5では、スリーブコーン10の内面の外周部に所定幅の領域Aを設定し、その領域A内にあるつなぎ目11の外側部分を検出する。そして、当該外側部分を含む矩形状の領域Bをマスク領域として設定する。マスク領域Bの幅等の必要なパラメータは予め設定する。
なお、つなぎ目11の外側部分の検出は、例えば領域Aにおいて隣接画素の輝度の差分をとり、その差分値を閾値によって二値化するなどして行うことができる。また上記のマスク領域Bは、例えばつなぎ目11の外側の端部111が領域Bの1辺の中央上に位置し、当該辺と対向する辺上に、つなぎ目11の外側部分の孔12側の端部112(つなぎ目11と領域Aの内縁の交点)が来るように定めることができるが、これに限ることはない。
次に、検査装置3は、つなぎ目11の内側部分に沿ってマスク領域を設定する(S6;マスク領域設定手段)。
S6では、図7(c)に示すように、マスク領域B内の所定位置113とS3で検出した内面の中心部の孔12を直線状に結ぶ線分Cを座標計算から求め、図7(d)に示すようにこの線分Cに沿ったマスク領域Dを設定する。マスク領域Dは、線分Cを孔12から所定長さだけ含む矩形状の領域とする。
上記の所定位置113や所定長さ、マスク領域Dの幅等の必要なパラメータは予め設定し、マスク領域Dがつなぎ目11の内側部分を確実に含むようにする。
例えば上記の所定位置113をつなぎ目11の外側部分の重心とし、当該重心と孔12の重心114とを結ぶように線分Cを設定して、孔12の重心114がマスク領域Dの1辺の中央上に位置し、マスク領域Dの向きと線分Cの方向が一致するようにする。しかしながらこれに限ることは無く、例えば上記の所定位置113を前記した端部112としてもよい。この場合もマスク領域Dがつなぎ目11の内側部分を確実に含むようにできる。
このように、つなぎ目11を外側部分と内側部分の2つに分けてマスク領域化することで、スリーブコーン10の搬送の乱れ等によって図7に示すように撮影画像におけるつなぎ目11の方向が途中で変わり完全な直線とならない場合でも、これに追従することができる。
また、S6においてS5のようにつなぎ目11の内側部分を検出しないのは、スリーブコーン10は奥行きがあるため、内面の中心部(スリーブコーン10の頂部)にゆくほど画像が暗くなり、つなぎ目11の内側部分を検出しづらく検出に失敗することがあるためである。本実施形態では上記の手法によってつなぎ目11の内側部分を検出することなく内側部分に沿ったマスク領域Dを設定することで、上記の問題を回避している。
以上によりマスク領域O、B、Dが設定される。検査装置3は、スリーブコーン10の内面において、これらのマスク領域O、B、Dを除く検査領域の欠陥検査を行う(S7;検査手段)。
S7における欠陥検査の方法は特に限定されず、例えば検査領域内の画素の輝度値を所定の閾値で二値化して内面上の異物や汚れを暗領域などとして検出し、その面積による判定を行う(面積が所定値を超えれば欠陥とする)ことが可能である。その他、紙のしわ等の欠陥も周囲の正常部分に対して明るくなるので、二値化した際の明領域等として別途検出することも可能である。さらに、S7ではスリーブコーン10の内面の外縁が円周状でなければ内面に歪みがあり異常とすることなども可能である。
異物や汚れ等の欠陥の検出に際しては、上記の他、隣接画素の輝度の差分をとり、差分値を所定の閾値で二値化してもよい。また、スリーブコーン10の頂部(奥)と底部(手前)では撮影装置5からの距離が異なり、スリーブコーン10の内面の外側と内側とで1ピクセルあたりの実面積が異なるので、欠陥とみなす暗領域等の面積を内面の外側と内側とで変えてもよい。
続いて、検査装置3はマスク領域O、B、Dにおける欠陥検査を行う(S8;検査手段)。
S8における欠陥検査の方法も特に限定されず、S7と同様の手法で異物や汚れ等を欠陥として検出することが可能である。S8では、特につなぎ目11を異物等の欠陥として誤検出しないように、S7と異なる閾値を用いて検出感度を緩めたりすることができる。
S7、8では、例えば図8(a)に示すように異物や汚れ等が無く内面に歪み等も無ければ正常(OK)と判定されるが、図8(d)に示すように内面に異物や汚れがあるものはその位置によってS7あるいはS8で異常(NG)と判定される。また図8(e)に示すようにスリーブコーン10の内面の外縁が円周状となっておらず歪みがある場合にもS7で異常(NG)と判定することができる。
検査装置3は、前記のS4、7、8のいずれの検査においても異常と判定されない場合(S9;NO)、検査結果を合格とし(S10)、処理を終了する。
一方、検査装置3は、前記のS4、7、8のいずれかの検査において異常ありと判定された場合(S9;YES)、検査結果を不合格とし(S11)、処理を終了する。不合格時の撮影画像等を記憶部32等に保存し、別途設けたディスプレイ等に履歴として表示させることも可能である。また一連の検査中に不合格と判定されたスリーブコーン10の数をカウントしておき、所定数を超えればスリーブコーン10の製造工程を検査するといったことも可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、スリーブコーン10の内面の撮影画像を平面に展開することなく、撮影画像において周囲に比べ暗く写るつなぎ目11を自動でマスク領域化し、マスク領域以外の検査領域の欠陥検査を行うことができ、つなぎ目を異物等として誤検出しないようにできる。
特に本実施形態では、マスク領域を設定する際、つなぎ目11の外側部分と内側部分にわけて領域設定を行う。スリーブコーン10の場合、内面の撮影画像は中心部に近づくにつれて暗くなり、つなぎ目11の内側部分が周囲との輝度差から検出しづらく検出に失敗することがあるが、本実施形態ではつなぎ目11の外側部分と内側部分について別々に領域設定を行い、つなぎ目11の内側部分については周囲との輝度差ではなく、内面の中心部の孔12とつなぎ目11の外側部分との位置関係から領域設定するので上記の問題を回避することができ、且つつなぎ目11の内側部分の検出処理が省略されるので全体の検査処理時間が短縮される。
また、つなぎ目11の外側部分と内側部分にわけて領域設定を行うことで、撮影画像におけるつなぎ目11の方向が途中で変化してもこれに追従し、的確にマスク領域化することができる。
また本実施形態では、内面の中心部に孔12を有するスリーブコーン10について、その孔12の検査を行うことできる。また孔12の周囲をマスク領域化することで、マスク領域以外の検査領域の欠陥検査に孔12が影響しないようにできる。
またマスク領域O、B、Dの欠陥検査については、マスク領域以外の検査領域の欠陥検査とは別に行い、つなぎ目11等を誤検出しないように閾値等の設定を行うことができる。
また、つなぎ目11の外側部分の重心またはつなぎ目11の外側部分の孔12側の端部112と、孔12とを結ぶ線分Cに沿ってマスク領域Dを設定することにより、マスク領域Dがつなぎ目11の内側部分を確実に含むようにできる。
しかしながら、本発明は上記の実施形態に限らない。例えば本実施形態ではモノクロカメラと青色光による照明7、9を用いて低コストとしているが、RGB等のカラー画像のデータを検査装置3に送信するカラーカメラを用いてもよく、他の色による照明7、9を用いてもよい。
また、本実施形態では円錐状のスリーブコーン10の内面の検査を行ったが、これに限ることなく、錐状体の内面を検査するものであればよい。例えば角錐状の製品でもよいし、頂部に孔12の無いものでもよい。孔12の無い検査対象の場合では、先程とは逆に、撮影画像において内面に孔12があれば異常と判定することができる。
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1:検査システム
3:検査装置
5:撮影装置
7、9:照明
10:スリーブコーン
11:つなぎ目
12:孔
13:中心軸
14:貼り合せ箇所
20:搬送装置
21:凹部
22、23:ガイド
30:エアーノズル

Claims (7)

  1. 錐状体の頂部に対応する前記錐状体の内面の中心部と、前記錐状体の底部に対応する前記錐状体の内面の外縁との間につなぎ目を有する前記錐状体の内面の検査を、前記錐状体の内面の撮影画像に基づいて行う検査装置であって、
    前記撮影画像において、前記つなぎ目の外側部分に沿ってマスク領域を設定し、前記マスク領域内の所定位置と前記内面の中心部とを結ぶ線分に沿って別のマスク領域を設定するマスク領域設定手段と、
    前記内面の各マスク領域を除く検査領域の欠陥検査を行う検査手段と、
    を有することを特徴とする検査装置。
  2. 前記錐状体は、前記内面の中心部に孔を有し、
    前記検査手段は、前記孔についての検査をさらに行うことを特徴とする請求項1記載の検査装置。
  3. 前記マスク領域設定手段は、前記孔の周囲にさらに別のマスク領域を設定することを特徴とする請求項2記載の検査装置。
  4. 前記検査手段は、前記検査領域の欠陥検査とは別に、各マスク領域の欠陥検査を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の検査装置。
  5. 各マスク領域の欠陥検査は、欠陥を検出する際に前記つなぎ目を検出しないようにするものであることを特徴とする請求項4記載の検査装置。
  6. 前記所定位置は、前記つなぎ目の外側部分の重心または前記つなぎ目の外側部分の前記内面の中心側の端部であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の検査装置。
  7. 錐状体の頂部に対応する前記錐状体の内面の中心部と、前記錐状体の底部に対応する前記錐状体の内面の外縁との間につなぎ目を有する前記錐状体の内面の検査を、前記錐状体の内面の撮影画像に基づいて行う検査方法であって、
    コンピュータが、
    前記撮影画像において、前記つなぎ目の外側部分に沿ってマスク領域を設定し、前記マスク領域内の所定位置と前記内面の中心部とを結ぶ線分に沿って別のマスク領域を設定するステップと、
    前記内面の各マスク領域を除く検査領域の欠陥検査を行うステップと、
    を実行することを特徴とする検査方法。
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