JP2018197498A - 鞍乗型車両用エンジン - Google Patents

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将之 青山
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Abstract

【課題】ロッカユニットの連結剛性を向上させること、ロッカユニットの慣性質量の増大とシャフト支持部の割れとを抑制すること、シリンダヘッドの大型化を抑制することを成立させる。【解決手段】ロッカシャフトは、シャフト部材とカラー部材とを含む。シャフト部材は、第1端部と第2端部とを含む。第1端部は、ロッカシャフトの軸線方向における一方の端部であり、第1シャフト支持部に支持される。第2端部は、ロッカシャフトの軸線方向における他方の端部であり、第2シャフト支持部に支持される。カラー部材は、シャフト部材と別体である。カラー部材は、ロッカシャフトの軸線方向において第1端部と第2端部との間に配置される。カラー部材は、第1ロッカアームと第2ロッカアームとが取り付けられる。カラー部材の外径は、第1端部の外径よりも大きく、第2端部の外径よりも大きい。シャフト部材は、カラー部材の孔に挿入されている。【選択図】図7

Description

本発明は、鞍乗型車両用エンジンに関する。
鞍乗型車両用のエンジンには可変動弁機構を備えるものがある。可変動弁機構は、エンジン回転速度の低速域で用いられる低速ロッカアームと、エンジン回転速度の高速域で用いられる高速ロッカアームとを備えている。
例えば、特許文献1では、低速ロッカアームと高速ロッカアームとが、ロッカシャフトの軸方向に並んで、ロッカシャフトに取り付けられている。低速域では、低速ロッカアームが低速用のカムによって駆動されることで、バルブを開閉する。高速域では、低速ロッカアームと高速ロッカアームとが連結される。具体的には、低速ロッカアームの孔に挿入された連結ピンが、アクチュエータによって移動して、高速ロッカアームの孔に挿入される。これにより、低速ロッカアームと高速ロッカアームとが連結される。この状態では、低速ロッカアームが低速用のカムによって駆動されずに、高速ロッカアームが高速用のカムによって駆動されることで、バルブを開閉する。
特開2015-010552号
上述した可変動弁機構では、低速ロッカアームと高速ロッカアームとロッカシャフトとを含むロッカユニットの連結剛性が低いと、可変動弁機構の作動安定性に悪影響を与える。このため、連結剛性を向上させることが検討される。
まず、発明者は連結剛性を向上させる方策として、連結ピンの径を大きくすることを考えた。しかしながら、連結ピンの径が大きくなると、連結ピンの質量が増大する。また、ロッカアームにおいて連結ピンが挿入される部分も大きくなることから、ロッカアームの質量も増大する。従って、ロッカユニット全体の慣性質量が増大することで、ロッカアームの挙動が悪化するという問題がある。特に、鞍乗型車両では、自動車と比べてエンジン回転速度の高い領域まで使用されるため、挙動の悪化の問題は顕著である。
そこで発明者は、慣性質量の増大を抑えるために、連結ピンよりもロッカアームの回転中心に近い箇所で連結剛性を向上させることを発想し、ロッカシャフトの径を大きくすることを考えた。この構成によれば、慣性質量の増大を抑えつつ、ロッカシャフトの断面係数が大きくなることで、ロッカユニットの連結剛性を向上させることができる。
しかしながら、ロッカシャフトの径が大きくなると、シリンダヘッドのシャフト支持部に設けられるロッカシャフトを支持するための孔も大きくなる。そのため、シャフト支持部が肉薄になって割れが発生する恐れがある。割れの発生を避けるために、シャフト支持部の肉厚を確保すると、結果的にシリンダヘッドの大型化を招いてしまうという問題がある。
本発明は、ロッカユニットの連結剛性を向上させること、ロッカユニットの慣性質量の増大とシャフト支持部の割れとを抑制すること、シリンダヘッドの大型化を抑制することを成立させるものである。
第1の態様に係る鞍乗型車両用エンジンは、シリンダヘッドと、バルブと、ロッカユニットと、カムシャフトと、開閉タイミング変更部と、を含む。バルブは、シリンダヘッドに取り付けられる。ロッカユニットは、バルブを押圧してバルブを開閉する。カムシャフトは、ロッカユニットを駆動する。開閉タイミング変更部は、バルブの開閉タイミングを変更する。
ロッカユニットは、ロッカシャフトと、第1ロッカアームと、第2ロッカアームと、押圧部材と、連結ピンと、を含む。ロッカシャフトは、シリンダヘッドに支持される。第1ロッカアームは、第1取付部と第1接触部とを含む。第1取付部は、ロッカシャフトに取り付けられる。第1接触部は、第1取付部に接続されており、カムシャフトに対して接触可能に設けられる。第1接触部がカムシャフトに対して接触することで、第1ロッカアームは、ロッカシャフトの軸線周りに回転する。第2ロッカアームは、第2取付部と第2接触部とを含む。第2取付部は、ロッカシャフトに取り付けられる。第2接触部は、第2取付部に接続されており、カムシャフトに対して接触可能に設けられる。第2ロッカアームは、ロッカシャフトの軸線方向に第1ロッカアームと並んで配置される。第2接触部がカムシャフトに対して接触することで、第2ロッカアームは、ロッカシャフトの軸線周りに回転する。
押圧部材は、ロッカシャフトの軸線方向周りに回転してバルブを押圧する。連結ピンは、開閉タイミング変更部によって連結位置と解除位置とに移動可能に設けられる。連結ピンは、連結位置において押圧部材に対して第2ロッカアームを連結する。連結ピンは、解除位置において押圧部材に対して第2ロッカアームを解除する。押圧部材は、連結ピンが解除位置で第1ロッカアームの回転に従ってバルブを押圧し、連結ピンが連結位置で第2ロッカアームの回転に従ってバルブを押圧する。シリンダヘッドは、ロッカシャフトを支持する第1シャフト支持部及び第2シャフト支持部を含む。
ロッカシャフトは、シャフト部材とカラー部材とを含む。シャフト部材は、第1端部と第2端部とを含む。第1端部は、ロッカシャフトの軸線方向における一方の端部であり、第2端部は、ロッカシャフトの軸線方向における他方の端部である。第1端部は、第1シャフト支持部に支持される。第2端部は、第2シャフト支持部に支持される。
カラー部材は、シャフト部材と別体である。カラー部材は、ロッカシャフトの軸線方向において第1端部と第2端部との間に配置される。カラー部材は、第1ロッカアームと第2ロッカアームとが取り付けられる。カラー部材の外径は、第1端部の外径よりも大きく、第2端部の外径よりも大きい。シャフト部材は、カラー部材の孔に挿入されている。
本態様に係る鞍乗型車両用エンジンでは、第1ロッカアームと第2ロッカアームとが取り付けられるカラー部材の外径は、シャフト部材の第1端部の外径より大きく、シャフト部材の第2端部の外径よりも大きい。これにより、ロッカユニットの連結剛性を向上させることができると共に、慣性質量の増大を抑えることができる。
また、第1端部の外径と第2端部の外径とは、それぞれカラー部材の外径よりも小さい。そのため、ロッカシャフトを支持するために第1シャフト支持部及び第2シャフト支持部に設けられる孔の拡大を抑えることができる。そのため、シャフト支持部の割れの発生を抑えることができると共に、シリンダヘッドの大型化を抑えることができる。
さらに、カラー部材は、シャフト部材と別体であり、シャフト部材は、カラー部材の孔に挿入されている。そのため、組立て時に、カラー部材に第1ロッカアームと第2ロッカアームとを仮組し、この仮組品を第1シャフト支持部と第2シャフト支持部の間に配置することができる。そして、第1シャフト支持部の孔と、仮組品のカラー部材と、第2シャフト支持部の孔とにシャフト部材を通すことで、ロッカシャフトをシリンダヘッドに容易に取り付けることができる。これにより、第1シャフト支持部及び第2シャフト支持部の孔の拡大を抑えながら、組立性を向上させることができる。
カラー部材は、シャフト部材に対して回転可能であってもよい。第1ロッカアームと第2ロッカアームとの取付位置の公差などによって、第1ロッカアームと第2ロッカアームとがロッカシャフトに押し付けられる場合がある。このような場合であっても、カラー部材がシャフト部材に対して回転することで、第1ロッカアームと第2ロッカアームとの駆動ロスの増大を抑えることができる。
第1シャフト支持部は、ロッカシャフト孔とカムシャフト孔とを含んでもよい。ロッカシャフト孔には、第1端部が挿入されてもよい。カムシャフト孔は、ロッカシャフト孔に隣接して配置されてもよい。カムシャフト孔には、カムシャフトが挿入されてもよい。ロッカシャフト孔に隣接してカムシャフト孔が配置される場合、第1シャフト支持部の肉厚を確保することが困難になる。しかし、本態様に係る鞍乗型車両用エンジンでは、第1端部の外径がカラー部材の外径よりも小さいので、第1シャフト支持部の肉厚を容易に確保することができる。
ロッカシャフト孔の内径は、カラー部材の外径よりも小さくてもよい。この場合、第1シャフト支持部の肉厚を容易に確保することができる。
押圧部材は、第1ロッカアームと一体的に形成されてもよい。この場合、ロッカユニットの構成を簡素化することができる。
鞍乗型車両用エンジンは、連結ピンを付勢する付勢部材をさらに含んでもよい。この場合、簡易な構成により、押圧部材に対する第2ロッカアームの連結と解除とを切り換えることができる。
第1接触部は、第1ロッカアームに一体的に設けられるスリッパ形状を有してもよい。この場合、ローラが設けられる場合と比べて、第1ロッカアームを軽量化することができる。
第2接触部は、第2ロッカアームに一体的に設けられるスリッパ形状を有してもよい。この場合、ローラが設けられる場合と比べて、第2ロッカアームを軽量化することができる。
第1ロッカアームは、第1接触部を支持する第1アーム部を含んでもよい。第1接触部は、第1アーム部に回転可能に支持される第1ローラであってもよい。第2ロッカアームは、第2接触部を支持する第2アーム部を含んでもよい。第2接触部は、第2アーム部に回転可能に支持される第2ローラであってもよい。この場合、カムシャフトに対して第1ローラ又は第2ローラが転動する。これにより、スリッパ形状が設けられてカムシャフトに対して摺動する場合と比べて、接触部に特別な表面処理をしなくても駆動ロスを抑制し易い。
第1ロッカアームは、第1接触部を支持する第1アーム部を含んでもよい。第1接触部は、第1アーム部に回転可能に支持される第1ローラであってもよい。第2接触部は、第2ロッカアームに一体的に設けられるスリッパ形状であってもよい。この場合、切り替え前後の運転域に応じて、第1ローラとスリッパ形状のメリットを活かすことができる。
鞍乗型車両用エンジンは、シリンダヘッドに取り付けられるヘッドカバーをさらに備えてもよい。シリンダヘッドは、ヘッドカバーに突き合わされる側壁端を含んでもよい。第1シャフト支持部は、側壁端よりも、ヘッドカバー側に突出してもよい。この場合、第1シャフト支持部において側壁端よりもヘッドカバー側に突出している部分は、剛性が低くなり易く、エンジン稼動時に応力が高くなり易い。しかし、本態様に係る鞍乗型車両用エンジンでは、カラー部材を用いることで、第1シャフト支持部に設けられる孔の拡大を抑えることができる。それにより、第1シャフト支持部の割れを十分に抑制することが可能になる。
第1ロッカアームと第2ロッカアームとの境界は、第1シャフト支持部と第2シャフト支持部との中間位置よりも、第1シャフト支持部側、又は、第2シャフト支持部側に偏って配置されてもよい。この場合、エンジン回転速度の高速域において、第1ロッカアームと第2ロッカアームとの境界を中心にロッカシャフトに曲げ変形が生じると、第1シャフト支持部、又は、第2シャフト支持部に大きい応力が生じうる。本態様に係る鞍乗型車両用エンジンでは、ロッカユニットの連結剛性を向上させることで、ロッカシャフトの曲げ変形を小さくすることができる。
エンジンは、単気筒エンジンであってもよい。
第2の態様に係る鞍乗型車両は、上述したエンジンを備える。この場合、シリンダヘッドの大型化が抑制されたコンパクトなエンジンにより、レイアウト性に優れた鞍乗型車両を提供することができる。
本発明によれば、ロッカユニットの連結剛性を向上させること、ロッカユニットの慣性質量の増大とシャフト支持部の割れとを抑制すること、シリンダヘッドの大型化を抑制することを成立させることができる。
実施形態に係る鞍乗型車両の側面図である。 実施形態に係る鞍乗型車両用エンジンの一部の断面図である。 シリンダヘッド及びヘッドカバーをシリンダ軸線及びカム軸線に垂直な方向から見た断面図である。 シリンダヘッドの内部の斜視図である。 シリンダヘッドの内部の斜視図である。 シリンダヘッドの内部をシリンダ軸線方向から見た図である。 シリンダヘッドの内部をカム軸線方向から見た断面図である。 吸気ロッカユニットの斜視図である。 吸気ロッカユニットをカム軸線に垂直な方向から見た図である。 第2シャフト支持部及びアーム付勢部材の近傍の断面図である。 シリンダヘッドの内部をカム軸線方向から見た断面図である。 吸気ロッカシャフトの斜視図である。 第1変形例に係るシリンダヘッドの内部の斜視図である。 第1変形例に係るシリンダヘッドの断面図である。 吸気ロッカユニットの変形の態様を示す図である。 第2変形例に係る吸気ロッカユニットの斜視図である。 第3変形例に係る吸気ロッカユニットをシリンダ軸線方向から見た図である。 第4変形例に係る吸気ロッカユニットをシリンダ軸線方向から見た図である。 第5変形例に係るシリンダヘッドの内部をシリンダ軸線方向から見た図である。
以下、図面を参照して実施形態にかかる鞍乗型車両及び鞍乗型車両用エンジンについて説明する。図1は、鞍乗型車両100の側面図である。鞍乗型車両100は、いわゆるスクータ型のモータサイクルである。図1に示すように、鞍乗型車両100は、前輪101と、シート102と、後輪103と、パワーユニット104と、ステアリング装置105と、車体カバー106と、を含む。
前輪101は、ステアリング装置105に回転可能に支持されている。ステアリング装置105の上端には、ハンドル113が取り付けられている。シート102は、ステアリング装置105の後方に配置されている。パワーユニット104は、シート102の下方に配置されている。パワーユニット104は、エンジン1とトランスミッション107とを含む。パワーユニット104は、後輪103を回転可能に支持している。
車体カバー106は、リアカバー108と、ロアカバー109と、フロントカバー110と、を含む。リアカバー108は、シート102の下方に配置される。フロントカバー110は、ステアリング装置105の周囲を覆う。ロアカバー109は、フロントカバー110とリアカバー108との間に配置される。ロアカバー109の上面は、足載せ部111とトンネル部112とを含む。
トンネル部112は、ロアカバー109の上面の車幅方向における中央部に設けられている。トンネル部112は、足載せ部111よりも上方に突出している。足載せ部111は、トンネル部112の左右に配置されている。足載せ部111は、ライダーが足を置くように設けられる。なお、トンネル部112は省略されてもよい。すなわち、ロアカバー109の上面は、左右方向に延びる平坦な足載せ部を有してもよい。
図2は、本実施形態に係る鞍乗型車両用エンジン1の一部の断面図である。本実施形態においてエンジン1は、水冷式の単気筒エンジンである。図2に示すように、エンジン1は、クランクケース2と、シリンダボディ3と、シリンダヘッド4と、ヘッドカバー5とを含む。
クランクケース2は、クランク軸6を収容している。シリンダボディ3は、クランクケース2に接続されている。シリンダボディ3は、クランクケース2と一体であってもよく、或いは別体であってもよい。シリンダボディ3はピストン7を収容している。ピストン7は、コンロッド8を介してクランク軸6に連結されている。
なお、本実施形態において、シリンダボディ3のシリンダ軸線Ax1方向において、シリンダヘッド4からヘッドカバー5に向かう方向を「ヘッドカバー側」と呼ぶ。また、シリンダ軸線Ax1方向においてシリンダヘッド4からシリンダボディ3に向かう方向を「シリンダボディ側」と呼ぶ。
シリンダヘッド4は、シリンダボディ3のヘッドカバー側に配置されている。シリンダヘッド4は、シリンダボディ3に取り付けられている。ヘッドカバー5は、シリンダヘッド4のヘッドカバー側に配置されている。ヘッドカバー5は、シリンダヘッド4に取り付けられている。
図3は、シリンダヘッド4及びヘッドカバー5をシリンダ軸線Ax1及びカム軸線Ax3に垂直な方向から見た断面図である。図3に示すように、シリンダヘッド4は、シリンダ軸線Ax1方向に延びる側壁4aを含む。ヘッドカバー5は、シリンダ軸線Ax1方向の延びる側壁5a含む。シリンダヘッド4の側壁4aの端部4b(以下、「側壁端4b」と呼ぶ)は、ヘッドカバー5の側壁5aの端部5b(以下、「側壁端5b」と呼ぶ)に突き合わされている。詳細には、シリンダヘッド4の側壁端4bは、シール部材9を介して、ヘッドカバー5の側壁端5bに突き合わされている。なお、シリンダヘッド4は、シリンダボディ3と別体であってもよく、或いは一体であってもよい。
図2に示すように、シリンダ軸線Ax1は、クランク軸6の中心軸線Ax2(以下「クランク軸線Ax2」と呼ぶ)に対して垂直である。シリンダヘッド4は、燃焼室11を含む。シリンダヘッド4には、点火プラグ12が取り付けられている。点火プラグ12の先端部は、燃焼室11に臨んで配置されている。点火プラグ12の基端部は、エンジン1の外部に配置されている。シリンダヘッド4とヘッドカバー5とには、動弁機構13が収容されている。
動弁機構13は、後述する排気用バルブ25,26と吸気用バルブ27,28とを開閉するための機構である。動弁機構13には、SOHC(Single OverHead Camshaft)式の機構が採用されている。動弁機構13には、吸気用バルブ27,28の開閉のタイミングを切り換える、いわゆる可変動弁機構が採用されている。
動弁機構13は、カムシャフト14を含む。カムシャフト14は、シリンダヘッド4に支持されている。カムシャフト14の中心軸線Ax3(以下、「カム軸線Ax3」と呼ぶ)は、シリンダ軸線Ax1に対して垂直である。カム軸線Ax3は、クランク軸線Ax2と平行である。
図3に示すように、カムシャフト14は、第1カムシャフト端部141と第2カムシャフト端部142とを含む。
第1カムシャフト端部141には、スプロケット29が取り付けられている。スプロケット29には、図2に示すカムチェーン15が巻回されている。図2に示すように、シリンダヘッド4とシリンダボディ3とには、カムチェーン室16が設けられている。カムチェーン15は、カムチェーン室16に配置されている。カムシャフト14は、カムチェーン15を介して、クランク軸6に連結されている。クランク軸6の回転が、カムチェーン15を介してカムシャフト14に伝達されることにより、カムシャフト14が回転する。
第1カムシャフト端部141には、ウォーターポンプ17が連結されている。ウォーターポンプ17は、冷却液ホース18を介して、エンジン1内の図示しない冷却液通路とラジエータ19とに接続されている。ウォーターポンプ17は、カムシャフト14の回転によって駆動されることで、エンジン1の冷却液を循環させる。
図3に示すように、カムシャフト14は、ロッド部143と、第1吸気カム部144と、第2吸気カム部145と、排気用カム146と、を含む。ロッド部143は、シリンダヘッド4の第1シャフト支持部21と第2シャフト支持部22とに回転可能に支持される。第1吸気カム部144と第2吸気カム部145と排気用カム146とは、ロッド部143の外周に配置される。第1吸気カム部144と第2吸気カム部145と排気用カム146とは、カム軸線Ax3方向に並んで配置されている。
図4及び図5は、シリンダヘッド4の内部の斜視図である。図6は、シリンダヘッド4の内部をシリンダ軸線Ax1方向から見た図である。図3から図6に示すように、シリンダヘッド4は、第1シャフト支持部21と第2シャフト支持部22とを含む。第1シャフト支持部21と第2シャフト支持部22とは、シリンダヘッド4に一体的に形成されている。第1シャフト支持部21と第2シャフト支持部22とは、カム軸線Ax3方向に並んで配置されている。
第1シャフト支持部21と第2シャフト支持部22とは、カムシャフト14を回転可能に支持している。図3に示すように、第1シャフト支持部21は、カムシャフト14が挿入される第1カムシャフト孔211を含む。第1カムシャフト孔211には、第1軸受23が取り付けられている。第1シャフト支持部21は、第1軸受23を介してカムシャフト14を支持している。第2シャフト支持部22は、カムシャフト14が挿入される第2カムシャフト孔221を含む。第2カムシャフト孔221には、第2軸受24が取り付けられている。第2シャフト支持部22は、第2軸受24を介してカムシャフト14を支持している。
第1シャフト支持部21のヘッドカバー側の端部21aは、シリンダヘッド4の側壁端4bよりもヘッドカバー側に位置している。すなわち、第1シャフト支持部21は、シリンダヘッドの側壁端4bよりもヘッドカバー側に突出している。第2シャフト支持部22のヘッドカバー側の端部22aは、シリンダヘッド4の側壁端4bよりもヘッドカバー側に位置している。すなわち、第2シャフト支持部22は、シリンダヘッド4の側壁端4bよりもヘッドカバー側に突出している。
図6に示すように、シリンダヘッド4には、吸気用バルブ27,28と排気用バルブ25,26とが取り付けられている。図7は、シリンダヘッド4の内部をカム軸線Ax3方向から見た断面図である。図7に示すように、シリンダヘッド4は、燃焼室11に連通する吸気ポート31と排気ポート32とを含む。
吸気用バルブ27,28は、吸気ポート31を開閉する。図6に示すように、吸気用バルブ27,28は、第1吸気バルブ27と第2吸気バルブ28とを含む。第1吸気バルブ27と第2吸気バルブ28とは、カム軸線Ax3方向に並んで配置されている。
図4に示すように、第1吸気バルブ27には、吸気バルブスプリング271が取り付けられている。吸気バルブスプリング271は、第1吸気バルブ27が吸気ポート31を閉じる方向に第1吸気バルブ27を付勢している。第2吸気バルブ28についても同様に吸気バルブスプリング281が取り付けられており、第2吸気バルブ28が吸気ポート31を閉じる方向に第2吸気バルブ28を付勢している。
排気用バルブ25,26は、排気ポート32を開閉する。排気用バルブ25,26は、第1排気バルブ25と第2排気バルブ26とを含む。第1排気バルブ25と第2排気バルブ26とは、カム軸線Ax3方向に並んで配置されている。
図5に示すように、第1排気バルブ25には、排気バルブスプリング251が取り付けられている。排気バルブスプリング251は、第1排気バルブ25が排気ポート32を閉じる方向に第1排気バルブ25を付勢している。第2排気バルブ26には排気バルブスプリング261が取り付けられており、第2排気バルブ26が排気ポート32を閉じる方向に第2排気バルブ26を付勢している。
図7に示すように、動弁機構13は、排気ロッカユニット33と吸気ロッカユニット34とを含む。排気ロッカユニット33は、排気バルブ25,26を押圧して、排気バルブ25,26を開閉する。吸気ロッカユニット34は、吸気バルブ27,28を押圧して、吸気バルブ27,28を開閉する。排気ロッカユニット33と吸気ロッカユニット34とは、カムシャフト14によって駆動される。
排気ロッカユニット33は、排気ロッカシャフト35と排気ロッカアーム36と押圧部材38を含む。排気ロッカシャフト35は、カムシャフト14と平行に配置されている。排気ロッカシャフト35は、シリンダヘッド4に支持されている。詳細には、排気ロッカシャフト35は、第1シャフト支持部21と第2シャフト支持部22とに支持されている。
排気ロッカアーム36は、排気ロッカシャフト35を中心に揺動可能に排気ロッカシャフト35に支持されている。排気ロッカアーム36は、排気用バルブ25,26を動作可能に設けられる。排気ロッカアーム36は、ローラ37とアーム部39とを含む。
アーム部39は貫通孔364を含み、この貫通孔364に排気ロッカシャフト35が通されている。図6に示すように、アーム部39は、ローラ37を回転可能に支持している。ローラ37の回転中心軸は、カム軸線Ax3と平行である。ローラ37は、排気用カム146に接触しており、排気用カム146の回転によって回転する。
押圧部材38は、アーム部39と一体的に形成されている。図5及び図6に示すように、押圧部材38の先端には、第1アジャスタースクリュー365と第2アジャスタースクリュー366とが設けられている。第1アジャスタースクリュー365の先端は、第1排気バルブ25のステムエンドに対向している。図7に示すように、第2アジャスタースクリュー366の先端は、第2排気バルブ26のステムエンドに対向している。
排気用カム146によってローラ37が押し上げられると、排気ロッカアーム36が揺動することにより、押圧部材38が第1排気バルブ25と第2排気バルブ26とを押し下げる。これにより、排気ポート32が開かれる。排気用カム146によってローラ37が押し上げられていないときには、排気バルブスプリング251,261によって第1排気バルブ25と第2排気バルブ26とが押し上げられ、これにより排気ポート32が閉じられる。
図8は、吸気ロッカユニット34の斜視図である。図9は、吸気ロッカユニットをカム軸線に垂直な方向から見た図である。図8及び図9に示すように、吸気ロッカユニット34は、吸気ロッカシャフト41と、第1ロッカアーム42と、第2ロッカアーム43と、押圧部材44(図6参照)と、連結ピン45と、を含む。吸気ロッカシャフト41は、カムシャフト14と平行に配置されている。吸気ロッカシャフト41は、シリンダヘッド4に支持されている。詳細には、吸気ロッカシャフト41は、第1シャフト支持部21と第2シャフト支持部22とに支持されている。
第1ロッカアーム42は、吸気ロッカシャフト41を中心に揺動可能に吸気ロッカシャフト41に支持されている。第1ロッカアーム42は、吸気用バルブ27,28を動作可能に設けられる。図3に示すように、第1ロッカアーム42は、第1取付部421を含む。第1取付部421は、第1ロッカアーム42に設けられた孔である。第1取付部421には吸気ロッカシャフト41が通されている。
第1ロッカアーム42は、第1連結孔422を含む。第1連結孔422は、吸気ロッカシャフト41よりもヘッドカバー側に位置している。第1連結孔422は、カム軸線Ax3方向に延びている。第1連結孔422には、連結ピン45が挿入されている。
図8に示すように、第1ロッカアーム42は、第1アーム部420と第1接触部423とを含む。第1接触部423は、第1吸気カム部144に対して接触可能に設けられる。第1接触部423は、第1アーム部420に回転可能に支持されるローラである。第1接触部423は、第1吸気カム部144の回転によって回転する。第1接触部423の回転中心軸は、カム軸線Ax3と平行である。第1接触部423が第1吸気カム部144に対して接触することで、第1ロッカアーム42が吸気ロッカシャフト41の軸線周りに回転する。
図7に示すように、第2ロッカアーム43は、吸気ロッカシャフト41を中心に揺動可能に支持されている。第2ロッカアーム43は、カム軸線Ax3方向に第1ロッカアーム42と並んで配置される。第2ロッカアーム43は、第1ロッカアーム42のカムチェーン室16側に配置されている。図3に示すように、第2ロッカアーム43は、第2取付部431を含む。第2取付部431は、第2ロッカアーム43に設けられた孔である。第2取付部431には、吸気ロッカシャフト41が通されている。
第2ロッカアーム43は、第2連結孔432を含む。第2連結孔432は、吸気ロッカシャフト41よりもヘッドカバー側に位置している。第2連結孔432は、カム軸線Ax3方向に延びている。第2連結孔432は、第1連結孔422とカム軸線Ax3方向に重なるように配置される。従って、第2連結孔432の第2連結孔432には、連結ピン45が挿入可能である。
図8に示すように、第2ロッカアーム43は、第2アーム部430と第2接触部433とを含む。第2接触部433は、第2吸気カム部145に接触しており、第2吸気カム部145に対して摺動可能に設けられる。第2アーム部430と第2接触部433とは一体的に形成されている。第2接触部433は、第2ロッカアーム43に一体的に設けられるスリッパ形状を有する。例えば、第2接触部433は、表面処理によって形成された硬化層を含む。硬化層は、第2ロッカアーム43の基材よりも高い硬度を有する。基材は、例えばクロムモリブデン鋼である。硬化層は、例えばDLC(diamond‐like carbon)である。第2接触部433が第2吸気カム部145に対して摺動することで、第2ロッカアーム43が吸気ロッカシャフト41の軸線周りに回転する。
図6に示すように、押圧部材44は、第1ロッカアーム42に接続されている。押圧部材44は、第1ロッカアーム42と一体的に形成されている。押圧部材44の先端には、第1アジャスタースクリュー441と第2アジャスタースクリュー442とが設けられている。第1アジャスタースクリュー441の先端は、第1吸気バルブ27のステムエンドに対向している。第2アジャスタースクリュー442の先端は、第2吸気バルブ28のステムエンドに対向している。押圧部材44は、吸気ロッカシャフト41の軸線方向周りに回転して、第1吸気バルブ27と第2吸気バルブ28とを押圧する。
吸気ロッカユニット34は、アーム付勢部材46と、第1支持部材47と、第2支持部材48と、を含む。アーム付勢部材46は、第2接触部433をカムシャフト14に押し付ける方向に、第2ロッカアーム43を付勢する。本実施形態において、アーム付勢部材46は、コイルスプリングであり、吸気ロッカシャフト41がアーム付勢部材46に通されている。
第1支持部材47は、アーム付勢部材46の一端を支持している。第1支持部材47は、ピン状の形状を有しており、第2ロッカアーム43からカム軸線Ax3方向に突出している。
第2支持部材48は、アーム付勢部材46の他端を支持する。第2支持部材48は、屈曲した板材で構成されている。図10は、第2シャフト支持部22及びアーム付勢部材46の近傍の断面図である。図10に示すように、第2シャフト支持部22には段部222が設けられており、第2支持部材48は段部222に支持されている。
図3に示すように、連結ピン45は、カムシャフト14の軸線方向に移動可能であり、連結位置と解除位置とに移動可能に設けられる。連結ピン45は、連結位置において、第1連結孔422と第2連結孔432とに亘って配置される。これにより、連結ピン45は、第1ロッカアーム42と第2ロッカアーム43とを連結する。すなわち、連結ピン45は、連結位置において、押圧部材44を第1ロッカアーム42を介して第2ロッカアーム43に連結する。これにより、押圧部材44は、第1ロッカアーム42及び第2ロッカアーム43と一体的に揺動する。
連結ピン45は、解除位置において、第1連結孔422に配置され、且つ、第2連結孔432の第2連結孔432には配置されない。これにより、連結ピン45は、解除位置においては、第1ロッカアーム42と第2ロッカアーム43とを非連結とする。すなわち、連結ピン45は、解除位置において、押圧部材44に対して第2ロッカアーム43を解除する。これにより、押圧部材44と第1ロッカアーム42とは、第2ロッカアーム43に対して独立して揺動する。
動弁機構13は、開閉タイミング変更部49を含む。開閉タイミング変更部49は、第1吸気バルブ27と第2吸気バルブ28との開閉タイミングを変更する。開閉タイミング変更部49は、ヘッドカバー5に取り付けられている。
開閉タイミング変更部49は、電磁ソレノイドであり、通電されることで、連結ピン45をカムシャフト14の軸線方向に押圧して、連結ピン45の位置を解除位置から連結位置に切り換える。開閉タイミング変更部49への通電が停止されると、後述するピン付勢部材59の弾性力によって連結ピン45の位置が連結位置から解除位置に戻される。
開閉タイミング変更部49は、連結ピン45を押圧するロッド491と、ロッド491を駆動する本体部492とを含む。ロッド491の中心軸線は、カム軸線Ax3と平行である。ロッド491は、連結ピン45の揺動範囲においてカム軸線Ax3方向から見て連結ピン45と重なるように配置されている。ロッド491は、本体部492によって駆動されることにより、連結ピン45を押圧する。
図3に示すように、吸気ロッカユニット34は、ピン付勢部材59を含む。ピン付勢部材59は、第1連結孔422内に配置されている。ピン付勢部材59は、連結ピン45を連結位置から解除位置へ向かう方向に付勢する。従って、連結ピン45が開閉タイミング変更部49によって押圧されていないときには、連結ピン45はピン付勢部材59によって解除位置に保持される。連結ピン45が開閉タイミング変更部49によって押圧されると、連結ピン45はピン付勢部材59の付勢力に抗して解除位置から連結位置に移動する。
図11は、連結ピン45が連結位置に位置するときに、第2接触部433が第2吸気カム部145によって押し上げられている状態を示している。連結ピン45が連結位置に位置するとき、第1ロッカアーム42は第2ロッカアーム43と連結され、第2ロッカアーム43と一体的に揺動する。このため、第2接触部433が第2吸気カム部145によって押し上げられると、第2ロッカアーム43が吸気ロッカシャフト41を中心に揺動することにより、押圧部材44を下げる方向に第1ロッカアーム42も揺動する。
これにより、第1アジャスタースクリュー441の先端が第1吸気バルブ27を押し下げると共に、第2アジャスタースクリュー442の先端が第2吸気バルブ28を押し下げる。それにより、第1吸気バルブ27と第2吸気バルブ28とが吸気ポート31を開く。このように、押圧部材44は、連結ピン45が連結位置で、第2ロッカアーム43の回転に従って第1吸気バルブ27と第2吸気バルブ28とを押圧する。第2接触部433が第2吸気カム部145によって押し上げられていないときには、吸気バルブスプリング271,281によって第1吸気バルブ27と第2吸気バルブ28とが押し上げられて吸気ポート31を閉じる。
連結ピン45が解除位置に位置するとき、第1ロッカアーム42は第2ロッカアーム43から独立して揺動する。このため、第1接触部423が第1吸気カム部144によって押し上げられると、第1ロッカアーム42が吸気ロッカシャフト41を中心に押圧部材44を下げる方向に揺動する。
これにより、第1アジャスタースクリュー441の先端が第1吸気バルブ27を押し下げると共に、第2アジャスタースクリュー442の先端が第2吸気バルブ28を押し下げる。それにより、第1吸気バルブ27と第2吸気バルブ28とが吸気ポート31を開く。このように、押圧部材44は、連結ピン45が解除位置で、第1ロッカアーム42の回転に従って第1吸気バルブ27と第2吸気バルブ28とを押圧する。第1接触部423が第1吸気カム部144によって押し上げられていないときには、吸気バルブスプリング271,281によって第1吸気バルブ27と第2吸気バルブ28とが押し上げられて吸気ポート31を閉じる。
なお、第1吸気カム部144と第2吸気カム部145との形状は、第1吸気カム部144の先端が第1接触部423に到達する前に、第2吸気カム部145が第2接触部433を押し上げるように、設定されている。このため、連結ピン45が連結位置に位置するときには、第2吸気カム部145の回転によって第1ロッカアーム42が動作することで、第1吸気カム部144の回転は、第1ロッカアーム42に伝達されない。
従って、連結ピン45が連結位置に位置するときには、第2吸気カム部145の回転に応じて第1吸気バルブ27と第2吸気バルブ28とが開閉動作を行う。一方、連結ピン45が解除位置に位置するときには、第2吸気カム部145の回転は、第1ロッカアーム42に伝達されない。このため、連結ピン45が解除位置に位置するときには、第1吸気カム部144の回転に応じて第1吸気バルブ27と第2吸気バルブ28とが開閉動作を行う。
次に、吸気ロッカシャフト41の構造について詳細に説明する。図12は、吸気ロッカシャフト41の斜視図である。図12に示すように、吸気ロッカシャフト41は、シャフト部材51とカラー部材52とを含む。シャフト部材51とカラー部材52とは、互いに別体である。カラー部材52は、管状の形状を有する。シャフト部材51は、カラー部材52の孔521に挿入されている。シャフト部材51は、カラー部材52に固定されていない。従って、カラー部材52は、シャフト部材51に対して回転可能である。
シャフト部材51は、第1端部511と第2端部512とを含む。第1端部511は、吸気ロッカシャフト41の軸線方向における一方の端部である。第2端部512は、吸気ロッカシャフト41の軸線方向における他方の端部である。第1端部511は、カラー部材52から吸気ロッカシャフト41の軸線方向の一方に突出している。第2端部512は、カラー部材52から吸気ロッカシャフト41の軸線方向の他方に突出している。
図3に示すように、第1端部511は、第1シャフト支持部21に支持される。第1シャフト支持部21は、第1ロッカシャフト孔212を含む。第1ロッカシャフト孔212は、第1カムシャフト孔211に隣接して配置されている。第1ロッカシャフト孔212は、第1シャフト支持部21をカム軸線Ax3方向に貫通している。第1端部511は、第1ロッカシャフト孔212に挿入される。第1端部511の端面は、カムチェーン室16に臨んで配置される。
第2端部512は、第2シャフト支持部22に支持される。第2シャフト支持部22は、第2ロッカシャフト孔223を含む。第2ロッカシャフト孔223は、第2カムシャフト孔221に隣接して配置されている。第2ロッカシャフト孔223は、第2シャフト支持部22を貫通していない。なお、第2ロッカシャフト孔223は、第2シャフト支持部22を貫通していてもよい。第2端部512は、第2ロッカシャフト孔223に挿入される。
図8に示すように、第1ロッカアーム42の第1連結孔422と第2ロッカアーム43の第2連結孔432との境界Bは、第1端部511と第2端部512との間隔Lの中間位置Mよりも第2端部512に近い。より詳細には、境界Bから第1端部511までの距離L1よりも、上記境界Bから第2端部512までの距離L2の方が小さい(L2<L1)。
図12に示すように、第1端部511の端面には、係止溝513が設けられている。係止溝513に工具を係止させることで、シャフト部材51を、第1カムシャフト孔211に対して着脱することができる。
第2端部512には、係止孔514が形成されている。係止孔514は、シャフト部材51の軸線に垂直な方向に第2端部512を貫通している。図5に示すように、第2シャフト支持部22には、第2ロッカシャフト孔223の軸線方向に垂直に延びる孔224が設けられている。孔224は、第2シャフト支持部22の上面において開口している。第2シャフト支持部22の孔224と第2端部512の係止孔514とに図6に示す締結部材53が挿入されることにより、シャフト部材51が第2シャフト支持部22に対して抜け止めされる。
カラー部材52は、シャフト部材51と別体である。カラー部材52は、吸気ロッカシャフト41の軸線方向において第1端部511と第2端部512との間に配置される。カラー部材52は、第1シャフト支持部21と第2シャフト支持部22との間に配置される。第1ロッカアーム42と第2ロッカアーム43とは、カラー部材52に取り付けられる。すなわち、第1ロッカアーム42の第1取付部421と、第2ロッカアーム43の第2取付部431とには、カラー部材52が挿入される。アーム付勢部材46及び第2支持部材48も、カラー部材52に取り付けられる。
カラー部材52の外径は、シャフト部材51の外径よりも大きい。カラー部材52の外径は、排気ロッカシャフト35の外径よりも大きい。カラー部材52の外径は、第1端部511の外径よりも大きく、第2端部512の外径よりも大きい。第1ロッカシャフト孔212の内径は、カラー部材52の外径よりも小さい。第2ロッカシャフト孔223の内径は、カラー部材52の外径よりも小さい。
以上説明した本実施形態に係る鞍乗型車両用エンジン1では、第1ロッカアーム42と第2ロッカアーム43とが取り付けられるカラー部材52の外径は、シャフト部材51の第1端部511の外径より大きく、シャフト部材51の第2端部512の外径よりも大きい。これにより、吸気ロッカユニット34の連結剛性を向上させることができると共に、慣性質量の増大を抑えることができる。
また、第1端部511の外径は、カラー部材52の外径よりも小さい。そのため、第1シャフト支持部21の第1ロッカシャフト孔212の拡大を抑えることができる。
上述したように、第1ロッカシャフト孔212は、第1カムシャフト孔211に隣接して配置されている。従って、第1ロッカシャフト孔212の外径が大きくなると、第1ロッカシャフト孔212と第1カムシャフト孔211との間の肉厚が薄くなり、第1シャフト支持部21に割れが生じることが懸念される。また、第1ロッカシャフト孔212の外径を大きくしつつ、第1ロッカシャフト孔212と第1カムシャフト孔211との間の肉厚を厚くすると、第1シャフト支持部21全体が大きくなり、シリンダヘッド4の大型化が懸念される。
しかし、本実施形態では、上述した吸気ロッカシャフト41の構造によって、第1ロッカシャフト孔212の拡大を抑えることができる。そのため、第1シャフト支持部21の割れの発生を抑えることができると共に、シリンダヘッド4の大型化を抑えることができる。
同様に、第2端部512の外径が、カラー部材52の外径よりも小さいことにより、第2シャフト支持部22の第2ロッカシャフト孔223の拡大を抑えることができる。そのため、第2シャフト支持部22の割れの発生を抑えることができると共に、シリンダヘッド4の大型化を抑えることができる。
また、本実施形態では、第1シャフト支持部21は、側壁端4bよりもヘッドカバー側に突出している。このため、第1シャフト支持部21のヘッドカバー側の端部21aは、シリンダヘッド4の他の部分によって支持されておらず、自由端となっている。
図13及び図14は、第1変形例に係るシリンダヘッド4を示している。第1変形例に係るシリンダヘッド4では、シリンダ軸線方向において、第1シャフト支持部21の端部21aと側壁端4bとが同じ位置になるように、側壁端4bが、よりヘッドカバー側に位置している。この第1変形例では、第1シャフト支持部21の端部21aをシリンダヘッド4の側壁4aに接続して支持することができる。従って、第1シャフト支持部21の剛性が高い。
これに対して、本実施形態のように、第1シャフト支持部21が側壁端4bよりもヘッドカバー側に突出している場合、第1シャフト支持部21の端部21aは、片持ち状態でシリンダヘッド4に支持される。従って、第1シャフト支持部21の突出している部分の剛性が低くなり、エンジン1の稼動時に第1シャフト支持部21に生じる応力が高くなり易い。
本実施形態では、このような構成であっても、カラー部材52を用いることで、第1ロッカシャフト孔212の拡大を抑えることができる。それにより、第1シャフト支持部21の割れを十分に抑制することが可能になる。
また、第2シャフト支持部22が、側壁端4bよりもヘッドカバー側に突出しているため、第1シャフト支持部21と同様に、第2シャフト支持部22の剛性が低くなり、エンジン1の稼動時に第2シャフト支持部22に生じる応力が高くなり易い。しかし、このような構成であっても、カラー部材52を用いることで、第2ロッカシャフト孔223の拡大を抑えることができる。それにより、第2シャフト支持部22の割れを十分に抑制することが可能になる。
また、図15に示すように、第1ロッカアーム42と第2ロッカアーム43との境界Bを中心にしてシャフト部材51に曲げ変形が生じる場合がある。例えば開閉タイミング変更部49の故障、或るいは連結ピン45の折損等により、第1ロッカアーム42と第2ロッカアーム43とが連結されない状態で、エンジン回転速度が高くなると、このような変形の程度が大きくなる。本実施形態のように、境界Bの位置が第1シャフト支持部21よりも第2シャフト支持部22に近い場合、第2シャフト支持部22に近い位置での曲げ変形の度合いが大きくなる。この場合、第2シャフト支持部22に大きい応力が生じ得る。このような場合であっても、シャフト部材51にカラー部材52が取り付けられることで、連結剛性を大きくすることができるので、カラー部材52が取り付けられない場合に比べて曲げ変形の度合いを小さくすることができる。これにより、第2シャフト支持部22に生じる応力を小さく抑えることができる。なお、境界Bの位置が中間位置Mにあっても同様の変形が起きる。この場合、第2シャフト支持部22に生じる応力は上述の実施形態に比べて小さくなるが、カラー部材52による応力抑制効果を得ることができるのは勿論である。
さらに、カラー部材52は、シャフト部材51と別体であり、シャフト部材51は、カラー部材52の孔521に挿入されている。そのため、エンジン1の組立時に、第1ロッカシャフト孔212及び第2ロッカシャフト孔223に、カラー部材52を通さずに、シャフト部材51のみを通すことで、吸気ロッカシャフト41を第1シャフト支持部21と第2シャフト支持部22とに取り付けることができる。これにより、第1ロッカシャフト孔212及び第2ロッカシャフト孔223の拡大を抑えながら、良好な組立性を確保することができる。
また、第1ロッカアーム42は、第1接触部423としてローラを有し、第2ロッカアーム43は、第2接触部433としてスリッパ形状を含む。第1接触部423をローラとするので、第1接触部423をスリッパ形状にして表面処理をする場合に比べて、低速域のロッカシャフトに対する駆動損失を小さくすることができる。一方、第2接触部433をスリッパ形状とするので、第2接触部433をローラにする場合に比べて、高速域において影響が大きくなる慣性質量を低減することができると共に同等の駆動損失に抑えることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
エンジンは、水冷式の単気筒エンジンに限らない。例えば、エンジンは空冷式であってもよい。エンジンは、多気筒エンジンであってもよい。
排気用バルブの数は2つに限らず、1つ或いは3つ以上であってもよい。吸気用バルブの数は2つに限らず、1つ或いは3つ以上であってもよい。
動弁機構13の構成及び配置は変更されてもよい。例えば、第1接触部423は、第1ロッカアーム42に一体的に設けられるスリッパであってもよい。すなわち、第1接触部423と第2接触部433との両方がスリッパであってもよい。或いは、図16に示す第2変形例のように、第1接触部423は、第1アーム部420に回転可能に支持される第1ローラであり、第2接触部433は、第2アーム部430に回転可能に支持される第2ローラであってもよい。
上記の実施形態では、開閉タイミング変更部49によってバルブの開閉のタイミングを切り換える機構が、吸気用バルブに採用されているが、排気用バルブに採用されてもよい。シャフト部材51とカラー部材52とを含むロッカシャフトの構造は、排気ロッカシャフトに適用されてもよい。
カラー部材52は、シャフト部材51に対して回転不能に取り付けられてもよい。
図17に示す第3変形例のように、押圧部材44は、第1ロッカアーム42及び第2ロッカアーム43と別体であってもよい。例えば、上述した連結ピン45が連結位置で、第2ロッカアーム43と押圧部材44とが連結ピン45によって連結され、連結ピン45が解除位置で、第1ロッカアーム42と押圧部材44とが連結ピン45によって連結されてもよい。
連結ピン45は、油圧ポンプ(開閉タイミング変更部)によって駆動されてもよい。例えば、図18に示す第4変形例では、第1ロッカアーム42に第1オイル室42rと油路42mとが形成される。油路42mを介して第1オイル室42rのオイルを加減圧することができる。同様に第2ロッカアーム43に第2オイル室43rと油路43mとが形成される。油路43mを介して第2オイル室43rのオイルを加減圧することができる。押圧部材44にはピン孔45rが形成される。ピン孔45rは、第1オイル室42rと第2オイル室43rとに連通する。ピン孔45rには連結ピン45が収容される。このような構成で連結ピン45を油圧で変位させることにより、第1ロッカアーム42と第2ロッカアーム43とに対して押圧部材44を選択的に連結することが可能である。
図19に示す第5変形例のように、第1ロッカアーム42及び第2ロッカアーム43のそれぞれに押圧部材44a,44bが設けられてもよい。すなわち、第1ロッカアーム42に第1押圧部材44aが設けられ、第2ロッカアーム43に第2押圧部材44bが設けられてもよい。この場合、連結ピン45が解除位置で、第1ロッカアーム42に設けられた第1押圧部材44aが、第1ロッカアーム42の回転に従って第1吸気バルブ27を押圧するとよい。また、連結ピン45が連結位置で、第2ロッカアーム43に設けられた第2押圧部材44bが第2ロッカアーム43の回転に従って第2吸気バルブ28を押圧するとよい。
図13及び図14のように、シリンダ軸線方向において、側壁端4bの少なくとも一部が第1シャフト支持部21の端部21aと第2シャフト支持部22の端部22aとの少なくても一方と同じ位置にあってもよい。なお、第1シャフト支持部21の端部21aと第2シャフト支持部22の端部22aとは、シリンダ軸線方向において異なる位置に位置してもよい。
本発明によれば、ロッカユニットの連結剛性を向上させること、ロッカユニットの慣性質量の増大とシャフト支持部の割れとを抑制すること、シリンダヘッドの大型化を抑制することを成立させることができる。
4 シリンダヘッド
26 吸気バルブ
34 吸気ロッカユニット
14 カムシャフト
49 開閉タイミング変更部
143 ロッド部
144 第1吸気カム部
145 第2吸気カム部
41 吸気ロッカシャフト
421 第1取付部
423 第1接触部
42 第1ロッカアーム
431 第2取付部
433 第2接触部
43 第2ロッカアーム
44 押圧部材
45 連結ピン
21 第1シャフト支持部
22 第2シャフト支持部
511 第1端部
512 第2端部
52 カラー部材
212 第1ロッカシャフト孔
211 第1カムシャフト孔
59 ピン付勢部材

Claims (14)

  1. シリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドに取り付けられるバルブと、
    前記バルブを押圧して前記バルブを開閉するロッカユニットと、
    前記ロッカユニットを駆動するカムシャフトと、
    前記バルブの開閉タイミングを変更するための開閉タイミング変更部と、
    を備え、
    前記ロッカユニットは、
    前記シリンダヘッドに支持されるロッカシャフトと、
    前記ロッカシャフトに取り付けられる第1取付部と、前記第1取付部に接続されており前記カムシャフトに対して接触可能に設けられる第1接触部と、を含み、前記第1接触部が前記カムシャフトに対して接触することで前記ロッカシャフトの軸線周りに回転する第1ロッカアームと、
    前記ロッカシャフトに取り付けられる第2取付部と、前記第2取付部に接続されており前記カムシャフトに対して接触可能に設けられる第2接触部と、を含み、前記ロッカシャフトの軸線方向に前記第1ロッカアームと並んで配置され、前記第2接触部が前記カムシャフトに対して接触することで前記ロッカシャフトの軸線周りに回転する第2ロッカアームと、
    前記ロッカシャフトの軸線方向周りに回転して前記バルブを押圧する押圧部材と、
    前記開閉タイミング変更部によって連結位置と解除位置とに移動可能に設けられ、前記連結位置において前記押圧部材に対して前記第2ロッカアームを連結し、前記解除位置において前記押圧部材に対して前記第2ロッカアームを解除する連結ピンと、
    を含み、
    前記押圧部材は、前記連結ピンが前記解除位置で前記第1ロッカアームの回転に従って前記バルブを押圧し、前記連結ピンが前記連結位置で前記第2ロッカアームの回転に従って前記バルブを押圧し、
    前記シリンダヘッドは、前記ロッカシャフトを支持する第1シャフト支持部及び第2シャフト支持部を含み、
    前記ロッカシャフトは、
    前記ロッカシャフトの軸線方向における一方の端部であり前記第1シャフト支持部に支持される第1端部と、前記ロッカシャフトの軸線方向における他方の端部であり前記第2シャフト支持部に支持される第2端部と、を含むシャフト部材と、
    前記シャフト部材と別体であり、前記ロッカシャフトの軸線方向において前記第1端部と前記第2端部との間に配置されるカラー部材と、
    を含み、
    前記第1ロッカアームと前記第2ロッカアームとは、前記カラー部材に取り付けられ、
    前記カラー部材の外径は、前記第1端部の外径よりも大きく、前記第2端部の外径よりも大きく、
    前記シャフト部材は、前記カラー部材の孔に挿入されている、
    鞍乗型車両用エンジン。
  2. 前記カラー部材は、前記シャフト部材に対して回転可能である、
    請求項1に記載の鞍乗型車両用エンジン。
  3. 前記第1シャフト支持部は、
    前記第1端部が挿入されるロッカシャフト孔と、
    前記ロッカシャフト孔に隣接して配置され、前記カムシャフトが挿入されるカムシャフト孔と、
    を含む、
    請求項1又は2のいずれかに記載の鞍乗型車両用エンジン。
  4. 前記ロッカシャフト孔の内径は、前記カラー部材の外径よりも小さい、
    請求項3に記載の鞍乗型車両用エンジン。
  5. 前記押圧部材は、前記第1ロッカアームと一体的に形成されている、
    請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗型車両用エンジン。
  6. 前記連結ピンを付勢する付勢部材をさらに備える、
    請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗型車両用エンジン。
  7. 前記第1接触部は、前記第1ロッカアームに一体的に設けられるスリッパ形状を有する、
    請求項1から6のいずれかに記載の鞍乗型車両用エンジン。
  8. 前記第2接触部は、前記第2ロッカアームに一体的に設けられるスリッパ形状を有する、
    請求項1から7のいずれかに記載の鞍乗型車両用エンジン。
  9. 前記第1ロッカアームは、前記第1接触部を支持する第1アーム部を含み、
    前記第1接触部は、前記第1アーム部に回転可能に支持される第1ローラであり、
    前記第2ロッカアームは、前記第2接触部を支持する第2アーム部を含み、
    前記第2接触部は、前記第2アーム部に回転可能に支持される第2ローラである、
    請求項1から6のいずれかに記載の鞍乗型車両用エンジン。
  10. 前記第1ロッカアームは、前記第1接触部を支持する第1アーム部を含み、
    前記第1接触部は、前記第1アーム部に回転可能に支持される第1ローラであり、
    前記第2接触部は、前記第2ロッカアームに一体的に設けられるスリッパである、
    請求項1から6のいずれかに記載の鞍乗型車両用エンジン。
  11. 前記シリンダヘッドに取り付けられるヘッドカバーをさらに備え、
    前記シリンダヘッドは、前記ヘッドカバーに突き合わされる側壁端を含み、
    前記第1シャフト支持部は、前記側壁端よりも、前記ヘッドカバー側に突出している、
    請求項1から10のいずれかに記載の鞍乗型車両用エンジン。
  12. 前記第1ロッカアームと前記第2ロッカアームとの境界は、前記第1シャフト支持部と前記第2シャフト支持部との中間位置よりも、前記第1シャフト支持部側、又は、前記第2シャフト支持部側に偏って配置されている、
    請求項1から11のいずれかに記載の鞍乗型車両用エンジン。
  13. 前記エンジンは、単気筒エンジンである、
    請求項1から12のいずれかに記載の鞍乗型車両用エンジン。
  14. 請求項1から13のいずれかに記載のエンジンを備える、
    鞍乗型車両。
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