JP2018197137A - エレベータ非常止め装置の芯出し調整装置 - Google Patents

エレベータ非常止め装置の芯出し調整装置 Download PDF

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Abstract

【課題】製造現場および据え付け現場において、高精度の芯出し作業を容易に行うことのできるエレベータ非常止め装置の芯出し調整装置を得る。【解決手段】ガイドレールと同じ板厚を有するレール治具と、レール治具の一端に設けられ、芯出し調整に用いる光学ユニットが取り付けられるブラケットと、エレベータ非常止め装置とブラケットを当接させる際に、エレベータ非常止め装置側に設けられた精度穴に挿入されることで、レール治具とエレベータ非常止め装置との位置決めを行うピンとを含む芯出し治具を備え、製造現場において、光学ユニットを用いてレールアタリとレール治具との隙間を均一にする芯出し調整を実施可能とする。【選択図】図6

Description

本発明は、非常止め装置の左右に備えられたクワエ金の芯出し調整を高精度に行うためのエレベータ非常止め装置の芯出し調整装置に関するものである。
従来の芯出し調整方法は、クワエ金とガイドレールの隙間が均一となるように、据え付け現場でクワエ金とレール間に治具を取付け、隙間を調整している(例えば、特許文献1、2参照)。
昭58−158501号公報 平1−313286号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
非常止め装置は、製造現場、および据え付け現場で芯出し作業を行うことが一般的である。しかしながら、非常止め装置は、重量物であるため、左右の芯出しのバランス調整、およびガイドレールとの隙間の調整が、非常に困難となる問題点がある。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、製造現場および据え付け現場において、高精度の芯出し作業を容易に行うことのできるエレベータ非常止め装置の芯出し調整装置を得ることを目的とする。
本発明に係るエレベータ非常止め装置の芯出し調整装置は、1対のガイドレールのそれぞれに対向するように非常止め枠の両端に設置され、それぞれのガイドレールの両端をレールアタリで挟み込むことにより発生する摩擦力によってエレベータを非常停止させるエレベータ非常止め装置に適用され、レールアタリとガイドレールとの隙間を均一にする芯出し調整を、ガイドレールがない製造現場において実施するために用いられるエレベータ非常止め装置の芯出し調整装置であって、ガイドレールと同じ板厚を有するレール治具と、レール治具の一端に設けられ、芯出し調整に用いる光学ユニットが取り付けられるブラケットと、エレベータ非常止め装置とブラケットを当接させる際に、エレベータ非常止め装置側に設けられた精度穴に挿入されることで、レール治具とエレベータ非常止め装置との位置決めを行うピンとを含む芯出し治具を備え、製造現場において、光学ユニットを用いてレールアタリとレール治具との隙間を均一にする芯出し調整を実施可能とするものである。
本発明によれば、製造工程の段階で、左右のクワエ金の位置に関して、光学ユニットを利用した測定結果に基づいてズレ量を評価し、ズレ量を抑制するように高精度の調整を行うことができる構成を備えており、据え付け段階で専用治具を用いる必要をなくすことができる。この結果、製造現場および据え付け現場において、高精度の芯出し作業を容易に行うことのできるエレベータ非常止め装置の芯出し調整装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1におけるエレベータ非常止め装置を備えたエレベータ装置の全体構成図である。 本発明の実施の形態1における、非常止め枠に取り付けられる芯出し装置を示す全体図である。 本発明の実施の形態1における図2に示す芯出し装置のブラケットの外観図である。 本発明の実施の形態1において、非常止め枠の片側に、図2に示した芯出し装置を取り付けた図である。 本発明の実施の形態1における図4の上面図である。 本発明の実施の形態1における図2に示した芯出し装置を非常止め枠に取り付ける際の説明図である。 本発明の実施の形態1における非常止め枠の右側に投光側レーザーを備えた投光側治具が設置され、右側に受光側レーザーセンサを備えた受光側治具が設置された状態を示した図である。 本発明の実施の形態1における受光側レーザーセンサの構造を示す図である。 本発明の実施の形態1における図8に示す受光側レーザーセンサを、A方向およびB方向から見た図である。 本発明の実施の形態1におけるエレベータ非常止め装置の芯出し調整装置を用いた芯出し作業の一連動作を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態1において、製造段階で芯出し調整を実施済みの非常止め20装置を建物内に据え付けた後の、ガイドレールとの位置関係を示す図である。 本発明の実施の形態2における芯出し装置を非常止め枠に取り付けた状態を示す図である。 本発明の実施の形態3における芯出し装置を非常止め枠に取り付けた状態を示す図である。
以下、本発明のエレベータ非常止め装置の芯出し調整装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態におけるエレベータ非常止め装置自体は、従来装置と同様であり、本発明は、芯出し調整装置に技術的特徴を有する。そこで、エレベータ非常止め装置の具体的な動作説明は、省略し、芯出し調整について詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるエレベータ非常止め装置を備えたエレベータ装置の全体構成図である。より具体的には、この図1は、昇降路内のエレベータおよびエレベータ非常止め装置の設置構造を示している。
エレベータ昇降路内の両脇には、最下階から最上階まで連続的に、一対のガイドレール1が設けられている。ガイドレール1の間には、人が乗るカゴ2が配置される。また、カゴ2の下方には、非常止め枠3が取り付けられている。非常止め枠3の両側には、ガイドレール1を掴むためのレールアタリ21が設けられている。レールアタリ21は、非常止め装置20に含まれる構成要素の1つであり、一例として、セラミックス材で作られている。
カゴ2の上部は、ロープ4の一端と連結されている。また、ロープ4の他端は、巻き上げ機5を介して、カウンターウエイト6と連結されている。
非常時に緊急停止を行う際には、非常止め枠3の両側にそれぞれ取り付けられているレールアタリ21が、左右それぞれのガイドレール1の側面を挟み込む。この結果、ガイドレール1とレールアタリ21との摩擦により、エレベータを停止させることができる。
レールアタリ21のサイズは、非常止め枠3の機種によって異なるが、一例として、ガイドレール1と接触するレールアタリ21の面積は、幅20〜30mm、高さ70〜150mm程度の大きさとして構成することができる。
このような機構により、エレベータを早期に、かつ確実に停止させるためには、ガイドレール1を挟み込むための左右2つのレールアタリ21のそれぞれの面からガイドレール1までの間隔が、左右で等距離となるように、芯出し調整を行うことが重要である。そこで、次に、本実施の形態1におけるクワエ金24の芯出し方法について、具体的に説明する。
図2は、本発明の実施の形態1における、非常止め枠3に取り付けられる芯出し装置を示す全体図である。図3は、本発明の実施の形態1における図2に示す芯出し装置のブラケット14の外観図である。図4は、本発明の実施の形態1において、非常止め枠3の片側に、図2に示した芯出し装置を取り付けた図である。図5は、本発明の実施の形態1における図4の上面図である。さらに、図6は、本発明の実施の形態1における図2に示した芯出し装置を非常止め枠3に取り付ける際の説明図である。
本実施の形態1に係る芯出し装置は、工場で非常止め枠3の生産時に、非常止め枠3の両側にある図4、図5に示すクワエ金24の芯出し作業を行うときに使用する装置である。
レール治具13には、鉄系の素材が使われており、図2に示すレール治具13の板厚t1はガイドレール1と同じ板厚とする。機種によって異なるが、板厚t1は、10mm〜18mmとする。
このレール治具13の長辺方向の端部には、同様に鉄系の素材で作られたL型の形状をしたブラケット14が設けられている(図3参照)。そして、図3に示す取付面14bには、投光側レーザー16もしくは、受光側レーザーセンサ17を取り付けることができる。ここで、投光側レーザー16および受光側レーザーセンサ17は、光学ユニットに相当する。
また、非常止め装置20と接する面に相当する、ブラケット14の取付面14a側には、円柱形状のピン15が取り付けられており、取付面14bと逆側に突起している。このピン15は、図4、図5に示す上板25に設けられた精度穴30に差し込み、位置出しを行うために用いられる。
最終的に、図2に示したように、本実施の形態1における芯出し調整装置10は、投光側レーザー16を備えた投光側治具11、および受光側レーザーセンサ17を備えた受光側治具12として、構成される。なお、図2(a)は、受光側治具12の正面図、図2(b)は、受光側治具12の側面図、図2(c)は、投光側治具11の側面図、図2(d)は、投光側治具11の正面図をそれぞれ示している。
そして、図6に示すように、芯出し調整装置10を構成する投光側治具11および受光側治具12のそれぞれは、非常止め枠3の上板25に設けられた精度穴30にピン15を差し込むようにして、非常止め枠3に取り付けられる。
図7は、本発明の実施の形態1における非常止め枠3の右側に投光側レーザー16を備えた投光側治具11が設置され、右側に受光側レーザーセンサ17を備えた受光側治具12が設置された状態を示した図である。
図8は、本発明の実施の形態1における受光側レーザーセンサ17の構造を示す図である。また、図9は、本発明の実施の形態1における図8に示す受光側レーザーセンサ17を、A方向およびB方向から見た図である。
図7に示すように、投光側レーザー16は、受光側レーザーセンサ17に向けて、縦方向にシート状のレーザー光18を照射する機能を有する。一方、図8に示す受光側レーザーセンサ17には、透明ガラス174が取り付けられており、内部には、投光側レーザー16から照射されたレーザーを受光するための3つのセンサ171〜173が備えられている。
また、受光側レーザーセンサ17は、3つのセンサ171〜173により受光されたレーザーを元にズレ量、ズレ角度を算出する演算部を有する。さらに、受光側レーザーセンサ17は、演算部による算出結果であるズレ量、ズレ角度を表示するための表示部175を有する。
投光側レーザー16から照射されたシート状のレーザー光18は、図9(a)に示すように、受光側レーザーセンサ17に設けられた3つのセンサ171〜173によって個別に受光される。
図9(b)は、3つのセンサ171〜173の中心部でレーザー光18を受光した場合のA視を示した図である。この場合には、受光側レーザーセンサ17内の演算部は、ズレ量0mm、ズレ角度0°を算出し、その算出結果が表示部175に表示される。
一方、図9(c)は、3つのセンサ171〜173の中心から離れた位置でレーザー光18を受光した場合のB視を示した図である。この場合には、受光側レーザーセンサ17内の演算部は、中心部分からのズレ量ΔL。ズレ角度Δθを算出し、その算出結果が表示部175に表示される。
先の図4に示したように、レールアタリ21は、ローラーガイド22の中にあるローラー23に沿って、非常止め枠3の下板26側から上板25側の間を移動することができる構造となっている。ここで、レールアタリ21が下板26側にあるときが、レールアタリ21がとレール治具13との距離が最も離れている状態である。そして、レールアタリ21は、上板25側に向かって上昇するに従い、レール治具13との距離が近くなるクサビ形状となっている。
また、レールアタリ21は、上板25と下板26の中間地点にあるときに、レール治具13との隙間が0mmとなる構成とする。ただし、レールアタリ21とレール治具13との隙間が0mmとなるレールアタリ21の位置は、上板25と下板26の間にあれば、どこでもよい。
次に、図4、図5に戻って、非常止め装置20の構成について説明しる。クワエ金24は、図4、図5に示したように、レールアタリ21、ローラーガイド22、ローラー23と連結され、レールアタリ21がレール治具13を挟み込んだときの反力を支える構造物である。そして、このクワエ金24は、上板25と下板26によって支持されているキングピン27を軸にして回転する構造となっている。
ワク28に取り付けられたボルト29の先端部は、ワク28からレールアタリ21側に飛び出している。そして、クワエ金24がボルト29の先端部と干渉すると、クワエ金24は、干渉した位置からワク28側へは回転しない構造となっている。
このボルト29は、1つの非常止め枠3につき、両端にそれぞれ2か所、合計4本設けられている。従って、芯出しを行う際には、投光側治具11が設置される側の非常止め装置20に設けられた2本のボルト29と、受光側治具12が設置される側の非常止め装置20に設けられた2本のボルト29を調整することとなる。
図10は、本発明の実施の形態1におけるエレベータ非常止め装置20の芯出し調整装置10を用いた芯出し作業の一連動作を示したフローチャートである。この図10のフローチャートを用いて、本実施の形態1による芯出し調整手順を具体的に説明する。
まず、ステップS1001において、非常止め枠3の組み立てが行われる。次に、ステップS1002において、投光側治具11および受光側治具12を、図7に示したように、非常止め枠3の両側に取り付ける。
この取り付けに当たって、上板25の中心部には、図4〜図6に示したように、精度穴30が開いている。そこで、図4、図6に示したように、この精度穴30に対してピン15を挿入することで、最終的に、投光側レーザー16を備えた投光側治具11と、受光側レーザーセンサ17を備えた受光側治具12が、非常止め枠3に取り付けられた図7の状態となる。
なお、投光側治具11が非常止め枠3に取り付けられることで、投光側治具11に設けられたレール治具13が、左右のレールアタリ21に挟まれた位置にある状態となる。同様に、受光側治具12が非常止め枠3に取り付けられることで、受光側治具12に設けられたレール治具13が、左右のレールアタリ21に挟まれた位置にある状態となる。
次に、ステップS1003において、投光側レーザー16を受光側レーザーセンサ17に向けて照射する。次に、ステップS1004において、投光側治具11および受光側治具12内のそれぞれのレールアタリ21を上昇させ、レールアタリ21でレール治具13を挟み込ませた状態とする。
次に、ステップS1005において、受光側レーザーセンサ17は、投光側レーザー16から照射されたレーザー光18を受光し、ズレ量、ズレ角度を演算し、演算結果を表示部175に表示させる。調整員は、表示されたズレ量、ズレ角度を確認することができる。
次に、ステップS1006において、調整員は、受光側レーザーセンサ17の表示部175に表示されるズレ量、ズレ角度が0となるように、ワク28に取り付いているボルト29の位置を調整することで、レール治具13に対する、レールアタリ21、ローラーガイド22、クワエ金24の取付位置を調整する。この結果、投光側治具11と受光側治具12が対向するような芯出し調整が実施できる。
次に、ステップS1007において、取付位置の調整完了後、ボルト29が緩まないように、ナットにより締め付け固定する。次に、ステップS1008において、非常止め枠3の両側のレールアタリ21を、レール治具13と接触しない位置まで下降させる。
次に、ステップS1009において、レールアタリ21の芯出し調整実施後、ピン15を精度穴30から離れるようにして、投光側治具11および受光側治具12を、非常止め枠3から取り外す。そして、最終的に、ステップS1010において、非常止め枠3の芯出し作業が完了する。
このように、本実施の形態1によれば、芯出し装置を用いることにより、非常止め枠の組み立て時においてレールアタリの芯出し調整を、定量的に高精度で行うことが可能となり、エレベータ据え付け時においてレールアタリを調整する作業を不要とすることができる。
なお、非常止め枠の全長が異なっていても、両側に本発明の投光側治具および受光側治具を取り付けるだけで、定量的な芯出し調整を容易に実施することができる。すなわち、非常止め枠の最大全長に合わせた専用の調整治具を用意する必要が無い。
図11は、本発明の実施の形態1において、製造段階で芯出し調整を実施済みの非常止め20装置を建物内に据え付けた後の、ガイドレール1との位置関係を示す図である。製造現場において、レール治具13を用いてすでに芯出し調整が完了しているため、エレベータ据え付け時においてレールアタリを調整する作業を不要とすることができる。
実施の形態2.
先の実施の形態1では、非常止め枠3の両側に、投光側治具11および受光側治具12を設置することで、両側のレールアタリ21の芯出し調整を並行して行う手法について説明した。これに対して、本実施の形態2では、ピンもしくはプレート等からなる、投光側レーザー16の照射目標物19を用いて、両側のレールアタリ21の芯出し調整を2回に分けて片側から順番に行う場合について説明する。
図12は、本発明の実施の形態2における芯出し調整装置10aを非常止め枠3に取り付けた状態を示す図である。本実施の形態2における芯出し調整装置10aは、投光側治具11および受光側治具12に加え、照射目標物19をさらに有している。
本実施の形態2における芯出し調整手順では、まず、投光側レーザー16を備えた投光側治具11のみを非常止め枠3に取付け、投光側のみ、レールアタリ21をレール治具13に噛ませる。一方、受光側の精度穴30に対しては、投光側レーザー16の照射目標物19をセットする。
この状態で、照射目標物19であるピンもしくはプレートに向けて、投光側レーザー16を照射する。そして、投光側レーザー16が照射目標物19であるピンもしくはプレート19の中心部にレーザー光が照射されるように、投光側のワク28に取り付けられたボルト29により、クワエ金24の位置調整を行う。
これにより、投光側のレールアタリ21の位置調整が、先行して完了する。その後、受光側のレールアタリ21の位置調整を行うこととなる。
受光側の芯出し調整を行うに当たって、照射目標物19を精度穴30から取り外し、その代わりに受光側治具12を受光側に取り付ける。すなわち、先の図7の状態とする。さらに、投光側と受光側のレールアタリ21をレール治具13に噛ませる。
その後、すでに芯出し調整済みの投光側にセットされている投光側レーザー16から照射されたレーザー光18を受光側レーザーセンサ17で受光する。そして、受光側レーザーセンサ17は、ズレ量、ズレ角度を演算し、演算結果を表示部175に表示させる。
この表示結果に基づいて、先の実施の形態1と同様にして、受光側のレールアタリ21の芯出し調整が行われる。投光側の芯出し調整と受光側の芯出し調整を、上記のような手順で順番に行うことにより、レールアタリ21の芯出し作業が簡素化されるという効果が得られる。
実施の形態3.
先の実施の形態1、2では、芯出し調整にレーザーセンサを用いる場合について説明した。これに対して、本実施の形態3では、レーザーセンサを用いる代わりに、カメラを用い、画像処理により芯出し調整を行う場合について説明する。
図13は、本発明の実施の形態3における芯出し調整装置10bを非常止め枠3に取り付けた状態を示す図である。本実施の形態3における芯出し調整装置10aは、カメラ41およびカメラ用治具42を有している。ここで、カメラ41は、光学ユニットに相当する。
投光側レーザー16の代わりにカメラ41を取り付けた芯出し治具を、非常止め枠3に取付ける。また、カメラ41と反対側には、レールアタリ21を噛ませるレール治具13にカメラの検出対象となるピンを取り付けたカメラ用治具42を、非常止め枠3に取り付ける。
そして、カメラ41でピン側を撮像するか、もしくは、カメラ41を通してピンを見る。画像の左右両側から均等の距離の位置にある中心線が、精度穴30にセットされた撮像対象であるカメラ用治具42のピンの中心線と一致するように、先の実施の形態1、2で説明した手法と同様にして、ワク28に取り付けられたボルト29を用いて、カメラ41を取り付けた芯出し治具の向きを調整する。これによりカメラ41が取り付けられている側のレールアタリ21の芯出し調整が完了する。
その後、非常止め枠3に取り付けているカメラ41とカメラ用治具42を入れ替え、同様にして、反対側のレールアタリ21の芯出し調整を行う。
なお、カメラ41を取り付けた治具を2つ用意し、非常止め枠3の両側にカメラ41を取り付けた治具を取付け、カメラ41でお互いの中心位置を確認し、ワク28に取り付けられたボルト29でカメラ41を取り付けた芯出し治具の位置を調整することにより、両側のレールアタリ21を並行して調整することもできる。このように、カメラ41を2台用いることにより、一度の芯出し調整でレールアタリ21の芯出し調整を行える。
1 ガイドレール、2 カゴ、3 非常止め枠、4ロープ、5 巻き上げ機、6 カウンターウエイト、10、10a10b 芯出し調整装置、11 投光側治具、12 受光側治具、13 レール治具、14 ブラケット、14a ブラケット取付面、14b 投光側レーザーおよび受光側レーザーセンサの取付面、15 ピン、16 投光側レーザー、17 受光側レーザーセンサ、171〜173 センサ、174 透明ガラス、175 表示部、18 レーザー光、19 照射目標物、20 非常止め装置、21 レールアタリ、22 ローラーガイド、23 ローラー、24 クワエ金、25 上板、26 下板、27 キングピン、28 ワク、29 ボルト、30 精度穴、41 カメラ、42 カメラ用治具。

Claims (3)

  1. 1対のガイドレールのそれぞれに対向するように非常止め枠の両端に設置され、それぞれのガイドレールの両端をレールアタリで挟み込むことにより発生する摩擦力によってエレベータを非常停止させるエレベータ非常止め装置に適用され、前記レールアタリと前記ガイドレールとの隙間を均一にする芯出し調整を、前記ガイドレールがない製造現場において実施するために用いられるエレベータ非常止め装置の芯出し調整装置であって、
    前記ガイドレールと同じ板厚を有するレール治具と、
    前記レール治具の一端に設けられ、芯出し調整に用いる光学ユニットが取り付けられるブラケットと、
    前記エレベータ非常止め装置と前記ブラケットを当接させる際に、前記エレベータ非常止め装置側に設けられた精度穴に挿入されることで、前記レール治具と前記エレベータ非常止め装置との位置決めを行うピンと
    を含む芯出し治具を備え、
    製造現場において、前記光学ユニットを用いて前記レールアタリと前記レール治具との隙間を均一にする芯出し調整を実施可能とする
    エレベータ非常止め装置の芯出し調整装置。
  2. 前記芯出し治具は、前記非常止め枠の一端側に設置された第1の非常止め装置に取り付けられる投光側治具と、前記非常止め枠の他端側に設置される第2の非常止め装置に取り付けられる受光側治具とで構成され、
    前記光学ユニットは、前記投光側治具のブラケットに取り付けられる投光側レーザーと、前記受光側治具のブラケットに取り付けられる受光側レーザーセンサとで構成され、
    前記投光側レーザーは、前記受光側レーザーセンサに向かって、レール治具の長手方向に対してシート状のレーザーを照射し、
    受光側レーザーセンサは、前記投光側レーザーから照射された前記シート状のレーザーを複数のセンサで受光し、前記複数のセンサによる受光結果から、前記受光側レーザーセンサのセンター位置に対する前記シート状のレーザーのズレ量およびズレ角度を演算し、表示部に演算結果を表示させ、
    前記表示部に表示された前記ズレ量および前記ズレ角度がともに0となるように、前記第1の非常止め装置側のレールアタリの芯出し調整、および前記第2の非常止め装置側のレールアタリの芯出し調整を調整員に実行させることを可能とする
    請求項1に記載のエレベータ非常止め装置の芯出し調整装置。
  3. 前記芯出し治具は、前記非常止め枠の一端側に設置された第1の非常止め装置に取り付けられ、
    前記光学ユニットは、前記ブラケットに取り付けられるカメラとして構成され、
    前記非常止め枠の他端側に設置される第2の非常止め装置に設けられた精度穴に取り付けられたピンを前記カメラで撮像し、前記カメラで撮像した画像に含まれる前記ピンの位置が前記画像の中心に一致するように、前記第1の非常止め装置側のレールアタリの芯出し調整を調整員に実行させることを可能とする
    請求項1に記載のエレベータ非常止め装置の芯出し調整装置。
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