JP2018197013A - 自動車用の燃料タンクのフランジ部の取付構造とその取付方法 - Google Patents

自動車用の燃料タンクのフランジ部の取付構造とその取付方法 Download PDF

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正也 石井
直彦 長谷川
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直彦 長谷川
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Yasushi Nakamura
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Abstract

【課題】ブロー成形で形成された外観が優れて、剛性も高い燃料タンクにフランジ部を強固に取付ける取付構造とその取付方法を提供する。【解決手段】ブロー成形で形成される自動車用の合成樹脂製の燃料タンク1のフランジ部20の取付構造とその製造方法において、燃料タンク外壁10の外面にフランジ部20を取付ける外壁フランジ取付部17を設ける。外壁フランジ取付部17のフランジ部20と対向する面に外壁フランジ接続面18を設ける。フランジ部20を合成樹脂で燃料タンク外壁10と別体で形成し、フランジ部20の外壁フランジ接続面18に対向する面にフランジ接続面22を設ける。燃料タンク1の外壁フランジ接続面22にフランジ部20のフランジ接続面22が溶着状態で取付けられている。【選択図】図12

Description

本発明は、自動車のフロアパネルの下等に取付けられる自動車用の燃料タンクのフランジ部の取付構造とその取付方法に関するものである。
従来、自動車用等の燃料タンクの構造としては、金属製のものが用いられていたが、近年、車両の軽量化や、錆が発生しないこと、所望の形状に成形しやすいことなどによって熱可塑性合成樹脂製のものが用いられるようになってきた。
熱可塑性合成樹脂製の自動車用燃料タンクの製造は、中空体を成形することの容易性からブロー成形方法が多く用いられてきた。ブロー成形方法では、溶融した熱可塑性合成樹脂部材のパリソンを円筒状にして上から押出して、そのパリソンを金型で挟みパリソン中に空気を吹き込み、自動車用燃料タンクを製造していた。
図1に示すように、そのブロー成形により製造された燃料タンク101は、燃料タンク101の外壁の外面にフランジ部102が形成され、フランジ部102には、燃料タンク101を車体に取付けるためのフランジ取付孔103が形成されている。フランジ取付孔103にボルトとナット或いは、クランプ等を挿入して、燃料タンク101を車体に固定している。
従来、このフランジ部102の製造方法は、図16〜図18に示すように、パリソン8をブロー成形金型130の内部でブロー成形により燃料タンク101を形成するときに、ブロー成形上型131とブロー成形下型132により、パリソン8の端部を挟持して成形している(例えば、特許文献1参照。)。
このとき、図17のAの部分に示すように、パリソン8の端部に折れ曲がりが生じることがあり、その場合には、図18のBの部分に示すように、燃料タンク101のフランジ部102に近接する部分に折れ込みが生じて、外観的に好ましくなく、剛性も低下する恐れがある場合がある。
また、図18のCの部分で示すように、フランジ部102が形成された部分の燃料タンク101の内面にはパリソン8が挟持されるため、凹部が生じることとなり、剛性が低下する恐れがある場合がある。
特開2016−16794号公報
本発明は、ブロー成形で形成された外観が優れて、剛性も高い燃料タンクにフランジ部を強固に取付ける取付構造とその製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、ブロー成形で形成される自動車用の合成樹脂製の燃料タンクのフランジ部の取付構造において、
燃料タンク外壁の外面にフランジ部を取付ける外壁フランジ取付部を設け、外壁フランジ取付部のフランジ部と対向する面に外壁フランジ接続面を設け、
フランジ部を合成樹脂で燃料タンク外壁と別体で形成し、フランジ部の外壁フランジ接続面に対向する面にフランジ接続面を設け、
外壁フランジ接続面にフランジ部のフランジ接続面が溶着状態で取付けられている燃料タンクのフランジ部の取付構造である。
請求項1の本発明では、燃料タンク外壁の外面にフランジ部を取付ける外壁フランジ取付部を設け、外壁フランジ取付部のフランジ部と対向する面に外壁フランジ接続面を設けている。このため、燃料タンク外壁の外面にフランジ部を取付ける場所が明確となり、フランジ部の取付作業が容易で、確実に取付けることができる。
合成樹脂で燃料タンク外壁と別体で形成し、フランジ部の燃料タンク外壁の外壁フランジ接続面に対向する面にフランジ接続面を設けている。このため、燃料タンクを成形するときに、フランジ部を一緒に成形する必要がなく、ブロー成形金型の構造も簡単になり、ブロー成形も容易となる。燃料タンクにフランジ部を形成するためにパリソンの端部を挟持する必要がなく、燃料タンクの外観と剛性を向上させることができる。予め、フランジ部に車体に取付けるフランジ取付孔を形成することが容易であり、フランジ部の製造が容易である。
燃料タンク外壁の外壁フランジ接続面にフランジ部のフランジ接続面が溶着状態で取付けられている。このため、フランジ部の形状の自由度が向上し、フランジ接続面の形状を溶着しやすくすることができ、確実に外壁フランジ接続面にフランジ部のフランジ接続面を溶着することができる。
請求項2の本発明は、フランジ接続面にフランジ接続凹部を形成した燃料タンクのフランジ部の取付構造である。
請求項2の本発明では、フランジ接続面にフランジ接続凹部を形成したため、フランジ部を取付けるときに、フランジ接続凹部に燃料タンク外壁の溶融した合成樹脂が進入して、溶融した合成樹脂との接触面積も増加して、強固にフランジ部を燃料タンク外壁に固着することができる。
請求項3の本発明は、フランジ接続面を外壁フランジ取付部の内部に埋入して溶着状態で取付けられている燃料タンクのフランジ部の取付構造である。
請求項3の本発明では、フランジ接続面を外壁フランジ取付部の内部に埋入して溶着状態で取付けられているため、フランジ接続面が燃料タンク外壁の内部でパリソンが高温状態のうちに、溶着することができ、確実に溶着して、強固にフランジ部を燃料タンク外壁に固着することができる。
請求項4の本発明は、外壁フランジ接続面を燃料タンク外壁の外面に突出して形成し、フランジ接続面を外壁フランジ接続面に溶着状態で取付けられている燃料タンクのフランジ部の取付構造である。
請求項4の本発明では、外壁フランジ接続面を燃料タンク外壁の外面に突出して形成し、フランジ接続面を外壁フランジ接続面に溶着状態で取付けられているため、フランジ部を燃料タンク外壁に溶着するときに、外壁フランジ接続面を加熱することもでき、フランジ接続面を外壁フランジ接続面に容易に押圧することができ、確実にフランジ部を燃料タンク外壁に固着することができる。
請求項5の本発明は、フランジ部は、外壁フランジ接続面と対向する面に板状のフランジ接続板部を形成した燃料タンクのフランジ部の取付構造である。
請求項5の本発明では、フランジ部は、外壁フランジ接続面と対向する面に板状のフランジ接続板部を形成したため、フランジ部と燃料タンク外壁の溶着面積を大きくすることができ、フランジ部を安定して、強固に燃料タンク外壁に固着することができる。
請求項6の本発明は、フランジ接続板部には、燃料タンク外壁を形成する溶融樹脂が進入可能なフランジ接続孔が形成された燃料タンクのフランジ部の取付構造である。
請求項6の本発明では、フランジ接続板部には、燃料タンク外壁を形成する溶融樹脂が進入可能なフランジ接続孔が形成されたため、フランジ部を取付けるときに、フランジ接続孔に燃料タンク外壁の溶融した合成樹脂が進入して、強固にフランジ部のフランジ接続部を燃料タンク外壁に固着することができる。
請求項7の本発明は、燃料タンク外壁の外壁フランジ取付部が形成された部分と対応する内面は、円滑な平面である燃料タンクのフランジ部の取付構造である。
請求項7の本発明では、燃料タンク外壁の外壁フランジ取付部が形成された部分と対応する内面は、円滑な平面であるため、燃料タンク外壁の内面に引けやノッチがなく、燃料タンク外壁の剛性を向上させることができる。
請求項8の本発明は、ブロー成形金型を使用してブロー成形で形成される自動車用の合成樹脂製の燃料タンクのフランジ部の取付方法において、
燃料タンク外壁の外面にフランジ部を取付ける外壁フランジ取付部を設け、外壁フランジ取付部のフランジ部と対向する面に外壁フランジ接続面を設け、
フランジ部を合成樹脂で燃料タンク外壁と別体で形成し、フランジ部の外壁フランジ接続面に対向する面にフランジ接続面を設け、
外壁フランジ接続面にフランジ部のフランジ接続面を溶着して取付けたことを特徴とする燃料タンクのフランジ部の取付方法である。
請求項8の本発明では、燃料タンク外壁の外面にフランジ部を取付ける外壁フランジ取付部を設け、外壁フランジ取付部のフランジ部と対向する面に外壁フランジ接続面を設けている。このため、燃料タンク外壁の外面にフランジ部を取付ける場所が明確となり、フランジ部の取付作業が容易で、確実に取付けることができる。燃料タンクにフランジ部を形成するためにパリソンの端部を挟持する必要がなく、燃料タンクの外観と剛性を向上させることができる。予め、フランジ部に車体に取付けるフランジ取付孔を形成することができ、フランジ部の製造が容易である。
フランジ部を合成樹脂で燃料タンク外壁と別体で形成し、フランジ部の燃料タンク外壁の外壁フランジ接続面に対向する面にフランジ接続面を設けている。このため、燃料タンクを成形するときに、フランジ部を一緒に成形する必要がなく、ブロー成形金型の構造も簡単になり、ブロー成形も容易となる。
燃料タンク外壁の外壁フランジ接続面にフランジ部のフランジ接続面を溶着して取付けている。このため、フランジ部の形状の自由度が向上し、フランジ接続面の形状を溶着しやすくすることができ、確実に外壁フランジ接続面にフランジ部のフランジ接続面を溶着することができる。
請求項9の本発明は、フランジ部は、フランジ部を車体に取付けるフランジ取付孔を形成し、ブロー成形金型にフランジ取付孔に挿入されるブロー成形金型のフランジ保持突部を設けて、フランジ保持突部をフランジ取付孔に挿入して、上記フランジ部を保持し、燃料タンクの成形時に外壁フランジ接続面にフランジ部のフランジ接続面を溶着して取付けた燃料タンクのフランジ部の取付方法である。
請求項9の本発明では、フランジ部は、フランジ部を車体に取付けるフランジ取付孔を形成し、ブロー成形金型にフランジ取付孔に挿入されるブロー成形金型のフランジ保持部を設けてフランジ保持突部をフランジ取付孔に挿入している。このため、フランジ部をブロー成形金型に確実に保持させることができ、燃料タンク外壁にフランジ部を確実に取付けることができる。フランジ部を燃料タンク外壁と別体で成形するため、フランジ部にフランジ取付孔を形成することが容易である。
燃料タンクの成形時に外壁フランジ接続面にフランジ部のフランジ接続面を溶着して取付けているため、燃料タンク外壁の成形と同時に、燃料タンク外壁を形成するパリソンの熱でフランジ部を加熱することなく、フランジ部を燃料タンク外壁に溶着することができる。
請求項10の本発明は、燃料タンクを成形した後、外壁フランジ接続面又はフランジ部のフランジ接続面を溶融して、フランジ部を燃料タンクに取付けた燃料タンクのフランジ部の取付方法である。
請求項10の本発明では、燃料タンクを成形した後、外壁フランジ接続面又はフランジ部のフランジ接続面を溶融して、フランジ部を燃料タンクに取付けている。このため、外壁フランジ接続面又はフランジ部のフランジ接続面を溶融して、確実にフランジ部を燃料タンクに取付けることができる。
フランジ部を合成樹脂で燃料タンク外壁と別体で形成し、フランジ部の燃料タンク外壁の外壁フランジ接続面に対向する面にフランジ接続面を設けているため、フランジ部の形状の自由度が向上し、確実に外壁フランジ接続面にフランジ部のフランジ接続面を溶着することができ、フランジ部に車体に取付けるフランジ取付孔を形成することができ、フランジ部の製造が容易である。
本発明により製造される燃料タンクの斜視図である。 本発明により製造される燃料タンク外壁の拡大断面図である。 本発明に使用される第1の実施の形態のフランジ部の断面図である。 本発明に使用される第1の実施の形態のフランジ部の平面図である。 本発明に使用される第2の実施の形態のフランジ部の断面図である。 本発明に使用される第2の実施の形態のフランジ部の平面図である。 本発明に使用される第3の実施の形態のフランジ部の断面図である。 本発明に使用される第4の実施の形態のフランジ部の断面図である。 本発明に使用される第4の実施の形態のフランジ部の側面図である。 本発明の燃料タンク外壁を成形時にフランジ部を取付ける工程を示し、フランジ部をブロー成形金型に挟持する工程のブロー成形金型がフランジ部を挟持した部分の拡大断面図である。 本発明の燃料タンク外壁を成形時にフランジ部を取付ける工程を示し、ブロー成形金型に取付けたフランジ部をパリソンに溶着した部分の拡大断面図である。 本発明の燃料タンク外壁を成形時にフランジ部を取付ける工程を示し、フランジ部を燃料タンク外壁に溶着した後にフランジ部の部分の拡大断面図である。 本発明の燃料タンク外壁にフランジ部を取付ける他の工程を示し、ブロー成形金型の燃料タンク外壁に外壁フランジ取付部を形成する部分の拡大断面図である。 本発明の燃料タンク外壁にフランジ部を取付ける他の工程を示し、フランジ部を外壁フランジ取付部に溶着する部分の拡大断面図である。 本発明の燃料タンク外壁にフランジ部を取付ける他の工程を示し、フランジ部を燃料タンク外壁に溶着した後のフランジ部の部分の拡大断面図である。 従来の燃料タンク外壁にフランジ部を形成する工程を示し、フランジ部を形成するパリソンの端部を挟持する直前のブロー成形金型のフランジ部の拡大断面図である。 従来の燃料タンク外壁にフランジ部を形成する工程を示し、フランジ部を形成するパリソンの端部を挟持したブロー成形金型のフランジ部の拡大断面図である。 従来の燃料タンク外壁にフランジ部を形成する工程を示し、フランジ部を形成した後のブロー成形金型のフランジ部の拡大断面図である。
本発明の実施の形態について、まず、本発明で使用される燃料タンク1と燃料タンク1のフランジ部20の構造について図3〜図9に基づき説明し、本発明の自動車用の燃料タンク1の燃料タンク外壁10にフランジ部20を取付ける工程について、図10〜図15に基づき説明する。
本発明の実施の形態で使用される燃料タンク1は、ブロー成形で形成され、燃料タンク本体7の外壁である燃料タンク外壁10は、一個のパリソンから燃料タンク上側壁と燃料タンク下側壁が一体的に形成されている。そして、燃料タンク上側壁と燃料タンク下側壁の境界付近の燃料タンク外壁10の外面には、後述するフランジ部20が取付けられる外壁フランジ取付部17が形成されている。
外壁フランジ取付部17のフランジ部20と対向する面には、図14に示すように、外壁フランジ接続面18が形成されている。外壁フランジ接続面18には後述するフランジ部20が接続される。外壁フランジ取付部17を設けたため、燃料タンク外壁10の外面にフランジ部20を取付ける場所が明確となり、フランジ部20の取付作業が容易で、確実に取付けることができる。
外壁フランジ取付部17は、燃料タンク外壁10と略同一平面に形成してもよく、又は燃料タンク外壁10から外方に突出して形成してもよい。
図1に示すように、フランジ部20にはフランジ取付孔23が形成されている。フランジ部20と外壁フランジ取付部17は、コーナー部のみならず、燃料タンク1を車体に固定するために必要な部分に適宜取付けられる。フランジ部20に形成されたフランジ取付孔3にボルトとナット(図示せず)或いは、クランプ等を挿入して、車体に固定することができる。
本発明の実施の形態で使用される燃料タンク1は、図1に示すように、その燃料タンク1に燃料ポンプ(図示せず)等を出し入れするためにポンプユニット取付孔4が上面に形成されている。また、燃料タンク1の側面又は上面には、インレットパイプ(図示せず)から燃料を注入する燃料注入孔5が形成されている。さらに、燃料タンク1の上面には、内部の燃料蒸気を回収するホース等を接続する各種のホース取付部6が形成されている。
本実施の形態において、燃料タンク本体7は、多層ブロー成形で形成され、燃料タンク外壁10の燃料タンク上側壁と燃料タンク下側壁は、一体的な合成樹脂の多層構成で、図2に示すように、外側から順に表皮層11、外側本体層12、外側接着剤層13、バリヤ層14、内側接着剤層15及び内側本体層16から形成されている。各層の組成については後述する。
外側本体層12及び内側本体層16は、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)等で形成される。
本発明の実施の形態では、ブロー成形においては、上記の6層から構成されるパリソンが使用される。しかし、単層又は、6層以外の層構成を有するパリソンを使用することもできる。また、後述するように、表皮層11は外側本体層12に再生部材や、フィラー等を混入する場合に使用されるが、表皮層11を省略することもできる。
フランジ部20は、外側本体層12に溶着して取付けられる。
次に、燃料タンク外壁10に取付けられるフランジ部20について、図3〜図9に基づき説明する。
まず、図3と図4に基づき、フランジ部20の第1の実施の形態について説明する。フランジ部20は、合成樹脂で形成され、燃料タンク外壁10とは別体で形成される。
フランジ部20は、燃料タンク外壁10の外部本体層12と溶着しやすくするため、同種の材料で形成することが好ましい。例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)等で形成される。
燃料タンク外壁10とは別体で形成されるため、予め、フランジ部20にフランジ取付孔23やフランジ接続凹部24を形成することができ、フランジ部20の製造が容易である。また、フランジ部20の形状の自由度が向上し、後述するように、フランジ接続面22の溶着面積を増加させて、確実に外壁フランジ接続面18にフランジ部20のフランジ接続面22を溶着することができる。
フランジ部20は、平面形状が略三角形のフランジ本体部21を有し、フランジ本体部21の中心付近には燃料タンク1を車体に取付けるためのボルト等が挿入されるフランジ取付孔23が形成されている。フランジ本体部21は、平面形状が略三角形ばかりでなく、多角形状、半円形状、又は楕円形状等の各種の形状をとることができる。
フランジ本体部21の燃料タンク外壁10の外壁フランジ接続面18に対向する面にフランジ接続面22を設けている。第1の実施の形態では、フランジ接続面22は凹凸面が形成されている。凹凸面は、図3に示す様に厚さ方向(図3における上下方向)に並んで形成され、横方向に連続する凹凸溝状に形成される。また、図4に示す様に横方向(図4における上下方向)に並んで形成され、厚さ方向に延びる凹凸状に形成してもよい。また、溝状ではなく、小さい多数の突起を形成してもよい。
これにより、フランジ接続面22の表面積を増加させて、外壁フランジ接続面18との溶着力を向上させることができる。
次に、図5と図6に基づき、フランジ部20の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態とは、フランジ接続面22の形状のみが異なり、他の部分は同様であるため、異なる部分のみ説明し、同様な部分の説明は省略する。
第2の実施の形態のフランジ接続面22は、図5に示すように、フランジ接続面22からフランジ本体部21の内部方向にフランジ接続凹部24が形成されている。図5に示す状態では、フランジ接続凹部24は、フランジ接続面22に内部方向に球状凹んで形成されている。
フランジ部20のフランジ接続面22を燃料タンク外壁10の外壁フランジ接続面18に溶着すると、外壁フランジ接続面18の溶融した合成樹脂がフランジ接続凹部24内に進入し、フランジ部20と燃料タンク外壁10を強硬に固着することができる。
図6に示す様に、フランジ接続凹部24をフランジ接続面22に沿って横方向(図6における上下方向)に多数個並んで形成することもできる。この場合も、外壁フランジ接続面18の溶融した合成樹脂がフランジ接続凹部24内に進入し、フランジ部20と燃料タンク外壁10を強硬に固着することができる。
次に、図7に基づき、フランジ部20の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、第1の実施の形態とは、フランジ接続面22の形状のみが異なり、他の部分は同様であるため、異なる部分のみ説明し、同様な部分の説明は省略する。
第3の実施の形態においては、フランジ接続面22が板状のフランジ接続板部26に形成されている。フランジ接続板部26は、フランジ本体部21に端部に板状に広がった形状で形成されている。このため、フランジ接続面22の面積を大きく形成して、フランジ部20と燃料タンク外壁10の溶着面積を大きくすることができ、フランジ部20を安定して、強固に燃料タンク外壁10に固着することができる。
次に、図8と図9に基づき、フランジ部20の第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は、第3の実施の形態とは、フランジ接続板部26にフランジ接続孔25を設けた形状のみが異なり、他の部分は同様であるため、異なる部分のみ説明し、同様な部分の説明は省略する。
第4の実施の形態においては、フランジ接続面22が板状であるフランジ接続板部26にフランジ接続孔25が形成されている。この場合には、外壁フランジ接続面18の溶融した合成樹脂がフランジ接続孔25に進入し、フランジ部20と燃料タンク外壁10を強硬に固着することができる。
このため、フランジ接続面22の面積が大きく、さらに、フランジ接続孔25で、フランジ部20を安定して、強固に燃料タンク外壁10に固着することができる。なお、フランジ接続孔25は、図9に示す状態では、フランジ接続板部26の外周部分に形成されているが、内側部分にも形成することができる。
次に、図10〜図15に基づき、フランジ部20を燃料タンク外壁10の溶着する方法について説明する。
まず、フランジ部20を燃料タンク外壁10の溶着する第1の方法について、図10〜図12に基づき説明し、第2の方法について、図13〜図15に基づき説明する。
フランジ部20を燃料タンク外壁10の溶着する第1の方法においては、まずフランジ部20をブロー成形金型30のブロー成形下型32に取付ける。ブロー成形下型32に取付けるには、ブロー成形下型32に形成したフランジ保持部33へフランジ部20のフランジ取付孔23を挿入する。なお、フランジ保持部33は、ブロー成形上型31に設けてもよい。
そして、ブロー成形上型31とブロー成形下型32でフランジ部20を挟持する。そうすると、図10に示すように、フランジ部20のフランジ接続面22は、ブロー成形金型30のキャビティー面35よりも若干内部方向に突出して位置する。
なお、このとき、フランジ部20のフランジ接続面22をキャビティー面35よりも若干外部方向に引っ込めて位置させることもできる。
次に、図11に示すように、パリソン8をブロー成形金型30のキャビティー内に挟持して、ブロー成形を行う。そうすると、図11の矢印の様にパリソン8は、キャビティー面35に密着する。そのとき、パリソン8は同時に、フランジ部20のフランジ接続面22に押圧される。パリソン8は、まだ高温状態にあるため、フランジ接続面22はパリソン8に溶着される。
なお、フランジ部20のフランジ接続面22は、図10に示すように、フランジ部20を取付ける燃料タンク外壁10の内部に進入して取り付ける。このとき、フランジ接続面22がキャビティー面35よりも若干内部方向に突出して、位置している場合には、フランジ接続面22は、パリソン8の内部に進入した状態でパリソン8と強固に溶着される。
また、フランジ接続面22にフランジ接続孔25が設けられていた場合には、フランジ接続孔25にパリソン8が進入して、強固にフランジ部20を取付けることができる。
次に、図12に示すように、燃料タンク1をブロー成形金型30から取り出す。そうすると、ブロー成形と同時に、燃料タンク外壁10にフランジ部20は強固に溶着されている。
フランジ部20をキャビティー面35から引っ込めるように取付けた場合には、図12に示すように、燃料タンク外壁10から若干張り出した外壁フランジ取付部17に取付けることができる。
次に、図13〜図15に基づき第2の方法について説明する。
フランジ部20を燃料タンク外壁10の溶着する第2の方法においては、ブロー成形金型30で燃料タンク1を成形する。そのとき、図13に示すように、ブロー成形上型31又はブロー成形下型32にフランジ取付形成凹部34を設ける。フランジ取付形成凹部34により、パリソン8がフランジ取付形成凹部34に進入して、燃料タンク外壁10に外方に突出した外壁フランジ取付部17を形成することができる。
次に、図14に示すように、ブロー成形金型30から取り出した燃料タンク1の燃料タンク外壁10に形成された外壁フランジ取付部17の表面である外壁フランジ接続面18を加熱するか、或いは、フランジ部20のフランジ接続面22を加熱する。なお、外壁フランジ接続面18とフランジ接続面22の両方を加熱してもよい。
そして、図14の矢印に示すように、外壁フランジ接続面18にフランジ接続面22を押圧して、フランジ部20を燃料タンク外壁10に溶着する。
そうすると図15に示すように、外壁フランジ接続面18とフランジ接続面22は、強固に溶着して、フランジ部20を燃料タンク外壁10に強固に溶着することができる。
1 燃料タンク
10 燃料タンク外壁
17 外壁フランジ取付部
18 外壁フランジ接続面
20 フランジ部
22 フランジ接続面
23 フランジ取付孔
24 フランジ接続凹部
25 フランジ接続孔
30 ブロー成形金型

Claims (10)

  1. ブロー成形で形成される自動車用の合成樹脂製の燃料タンクのフランジ部の取付構造において、
    燃料タンク外壁の外面に上記フランジ部を取付ける外壁フランジ取付部を設け、該外壁フランジ取付部の上記フランジ部と対向する面に外壁フランジ接続面を設け、
    合成樹脂で上記燃料タンク外壁と別体で形成した上記フランジ部の上記外壁フランジ接続面に対向する面にフランジ接続面を設け、
    上記外壁フランジ接続面に上記フランジ部のフランジ接続面が溶着状態で取付けられていることを特徴とする燃料タンクのフランジ部の取付構造。
  2. 上記フランジ接続面にフランジ接続凹部を形成した請求項1に記載の燃料タンクのフランジ部の取付構造。
  3. 上記フランジ接続面を上記外壁フランジ取付部の内部に埋入した溶着状態で取付けられている請求項1に記載の燃料タンクのフランジ部の取付構造。
  4. 上記外壁フランジ接続面を上記燃料タンク外壁の外面に突出して形成し、上記フランジ接続面を上記外壁フランジ接続面に溶着状態で取付けられている請求項1に記載の燃料タンクのフランジ部の取付構造。
  5. 上記フランジ部は、上記外壁フランジ接続面と対向する面に板状のフランジ接続板部を形成した請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の燃料タンクのフランジ部の取付構造。
  6. 上記フランジ接続板部には、上記燃料タンク外壁を形成する溶融樹脂が進入可能なフランジ接続孔が形成された請求項5に記載の燃料タンクのフランジ部の取付構造。
  7. 上記燃料タンク外壁の上記外壁フランジ取付部が形成された部分と対応する内面は、円滑な平面である請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の燃料タンクのフランジ部の取付構造。
  8. ブロー成形金型を使用してブロー成形で形成される自動車用の合成樹脂製の燃料タンクのフランジ部の取付方法において、
    燃料タンク外壁の外面に上記フランジ部を取付ける外壁フランジ取付部を設け、該外壁フランジ取付部の上記フランジ部と対向する面に外壁フランジ接続面を設け、
    上記フランジ部を合成樹脂で上記燃料タンク外壁と別体で形成し、上記フランジ部の上記外壁フランジ接続面に対向する面にフランジ接続面を設け、
    上記外壁フランジ接続面に上記フランジ部のフランジ接続面を溶着して取付けたことを特徴とする燃料タンクのフランジ部の取付方法。
  9. 上記フランジ部は、フランジ部を車体に取付けるフランジ取付孔を形成し、上記ブロー成形金型に該フランジ取付孔に挿入される上記ブロー成形金型のフランジ保持突部を設けて、該フランジ保持突部を上記フランジ取付孔に挿入して、上記フランジ部を保持し、上記燃料タンクの成形時に上記外壁フランジ接続面に上記フランジ部のフランジ接続面を溶着して取付けた請求項8に記載の燃料タンクのフランジ部の取付方法。
  10. 上記燃料タンクを成形した後、上記外壁フランジ接続面又は上記フランジ部のフランジ接続面を溶融して、上記フランジ部を上記燃料タンクに取付けた請求項8に記載の燃料タンクのフランジ部の取付方法。
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