JP2018196958A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、鋸刃が把持柄に着脱取替え自在に設けられて成る替刃式鋸に関するものである。
替刃式鋸は、鋸刃を把持柄に着脱取替え自在に装着してなるものであり、鋸刃の根元部分の柄差込部を把持柄に挿入すると、この挿入した柄差込部が把持柄に内装されたガイド部材に挿入係合して位置決めされ、このガイド部材に対して位置決めされた状態において把持柄に設けられた抜け止め機構により抜け止め状態にして、柄差込部をガイド部材に位置決め固定しりことにより、鋸刃が持柄に装着固定される構成とされている。
この替刃式鋸においては、把持柄に対して鋸刃がガタツキなくきちんと固定された状態で装着されるためには、把持柄内に挿入した柄差込部がこの把持柄内のガイド部材にガタツキが生じることなくきちんと位置決め(固定)される必要があり、ゆえに、従来、柄差込部とガイド部材とは、柄差込部がガイド部材に挿入係合した際に、柄差込部とガイド部材との間に殆どクリアランスが生じないような厳しい寸法交差で設計されている。
そのため、加工誤差により寸法公差ぎりぎりで加工された場合、柄差込部とガイド部材とのクリアランスがなくなり、使用時の負荷によりガイド部材内の柄差込部の挿入係合姿勢がわずかに変わってしまう(位置ズレしてしまう)だけで、柄差込部がガイド部材にくい込み状態になって把持柄から鋸刃を容易に抜き取ることができなくなる不具合が生じることがある。
また、寸法公差を外れて柄差込部の幅寸法がガイド部材の幅寸法よりも大径になってしまうと、柄差込部を最後まで(所定位置まで)きちんとガイド部材に挿入係合させることができなくなって、図6に示すように、抜け止め機構(例えばロックピン)を挿通する柄差込部に設けられた柄差込部側挿通孔20とガイド部材に設けられたガイド部材側挿通孔21に位置ずれが生じて、抜け止め機構がこれらの挿通孔に挿通できず抜け止め機構が作動不能となることで把持柄に鋸刃を装着固定することができない不良品になってしまう。
このように、従来の替刃式鋸は、加工誤差により柄差込部とガイド部材とのクリアランスがなくなったり、柄差込部の幅寸法がガイド部材の幅寸法よりも大径になることで、把持柄に装着した鋸刃が抜けなくなったり、鋸刃を把持柄へ装着できない不具合が生じる問題を有するものであった。
このような柄差込部とガイド部材との係合クリアランス(加工誤差)の問題を解決するため、従来、例えば、特許文献1に示すような、柄差込部とガイド部材との間に適度なクリアランスが生じるような寸法に設計にし、このクリアランス内に板バネなどの付勢体を介在させて、クリアランスの変化(加工誤差による寸法変動)に影響されることなく付勢体で柄差込部をガイド部材に押圧付勢固定するものが提案されている。
また、鋸刃を把持柄に装着する手引き鋸タイプではないが、特許文献2に示すような替刃式フィンガカッタにおいて、刃体の基部にスリットを形成して、このスリットにより刃体基部にスプリング作用(弾性変形作用)が生じるように構成し、このスプリング作用による収縮弾性変形により、刃体を装着する嵌合部の幅寸法よりも大径な幅寸法に設定された刃体基部の挿入嵌合を可能にする発想も提案されている。
しかしながら、柄差込部とガイド部材との間に板バネなどの付勢体を介在させる構成とした場合は、この付勢体分のパーツが増え、更にこれを柄差込部若しくはガイド部材に取り付ける工数が増えるため、製造コストの増加の問題が生じてしまう。
また、柄差込部側にスリットを形成する場合、例えば、図7に示すように、柄差込部30の挿入側先端部から挿入方向と逆方向に向かって切り込み形成されるスリット31を形成して柄差込部30にスプリング作用を付与する構成が考えられるが、このようなスリット31にした場合、スリット奥端部32を起点(支点)にした収縮弾性変形となるため、スリット先端側に対してスリット奥側の変形幅が小さくなり、そのため、柄差込部30全体が確実にガイド部材33に挿入係合し得る収縮変形が生じるためには、柄差込部30の長さ寸法(柄差込部の幅方向と直交する挿入方向の長さ寸法)に対して相当長めのスリット長、具体的には、柄差込部30の前記長さ寸法よりも長い寸法のスリット長に設定しなければならないが、スリット長を柄差込部自体よりも長くすると、鋸刃34を把持柄35にセットした際に把持柄35からスリット31が露呈してしまい(はみ出してしまい)体裁を悪くしてしまうだけでなく鋸刃自体の強度の低下を招くおそれがある。
本発明は、このような現状に鑑みなされたもので、柄差込部にスリットを形成して柄差込部にスプリング作用を付与し、柄差込部の幅寸法がガイド部材の幅寸法よりも大径であってもこのスプリング作用による収縮弾性変形により柄差込部がガイド部材に挿入係合可能とする簡易構成としながら、スリット部が把持柄からはみ出すことなく形成され、良好な体裁が保たれるとともに、鋸刃の強度も保持される実用性に優れた画期的な替刃式鋸を提供することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
鋸刃1と把持柄2とからなり、前記鋸刃1の根元に設けられた柄差込部3を前記把持柄2に挿入すると、該柄差込部3が前記把持柄2に内装されたガイド部材4に係合案内されて前記鋸刃1が所定の差し込み姿勢になるとともに、前記把持柄2に設けられた抜け止め機構5により前記柄差込部3が前記ガイド部材4に係止して、前記鋸刃1が前記把持柄2に離脱不能に装着され、前記抜け止め機構5を解除操作することで、前記柄差込部3の前記ガイド部材4への係止状態が解除されて前記鋸刃1を前記把持柄2から離脱させて、前記鋸刃1を交換することができる替刃式鋸において、前記柄差込部3は、少なくとも刃部側と背部側のいずれか一側に、該柄差込部3の側縁部から内方に向かって形成された第一のスリット部6と、該第一のスリット部6に連続形成されるとともに該第一のスリット部6の奥端部6Aから該柄差込部3の先端側に向かって形成された第二のスリット部7で構成されるスリット部8が形成されていて、このスリット部8により該柄差込部3の前記スリット部8の外側に位置するスリット外側部9が、前記側縁部側から内方に向かって作用する外力を受けた際に内方に向かって弾性移動若しくは弾性変形するように構成されていることを特徴とする替刃式鋸に係るものである。
また、前記第一のスリット部6は、前記鋸刃1の刃板部10の基端部にして前記柄差込部3の基端部となる位置から内方に向かって形成されていることを特徴とする請求項1記載の替刃式鋸に係るものである。
また、前記第二のスリット部7は、前記柄差込部3の側縁部に沿って形成された側縁沿設スリット部7Aと、該側縁沿設スリット部7Aに連続的に形成されるとともに前記柄差込部3の先端縁部に沿って形成された先端縁沿設スリット部7Bとで構成されていることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の替刃式鋸に係るものである。
また、前記柄差込部3は、刃部側の側縁部の長さが背部側の側縁部の長さよりも短い長さに設定された台形形状に形成されており、前記スリット部8は、側縁部長さが短い刃部側に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の替刃式鋸に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、柄差込部にスリット部を形成して柄差込部にスプリング作用を付与し、柄差込部の幅寸法がガイド部材の幅寸法よりも大径であってもこのスプリング作用による弾性移動(または収縮弾性変形)により柄差込部がガイド部材に挿入係合可能となる簡易な構成で容易に設計実現可能なものとなるとともに、柄差込部に形成されたスリット部が鋸刃を把持柄に装着した状態において把持柄からはみ出すことがないので外観の体裁が損なわれず、また、鋸刃の強度も保持される。
更に、柄差込部のスプリング作用により、柄差込部がガイド部材から抜けなくなる不具合も解消されるから、鋸刃の把持柄への着脱操作が容易となる。
しかも、スリット部の形成によるスプリング作用により柄差込部、具体的には、柄差込部に形成されたスリット部の外側部分となるスリット外側部がガイド部材に付勢状態で係合するから、ガイド部材に挿入係合された柄差込部のガタツキの発生が無くなり、鋸刃が確実に把持柄に対してガタツキなくきちんと強固に装着固定される実用性に優れた画期的な替刃式鋸となる。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
柄差込部3の幅寸法がガイド部材4の幅寸法よりも大径に形成された場合において、鋸刃1を把持柄2に装着するために鋸刃1の根元部分(基端部)に設けられた柄差込部3を把持柄2に挿入すると、挿入途中で柄差込部3、具体的には、この柄差込部3の側縁部、更に具体的に言えば、柄差込部3に形成されたスリット部8の外側に位置するスリット外側部9の外側縁部が、ガイド部材4のガイド縁部4Aに当接し、この柄差込部3(スリット外側部9の外側縁部)がガイド部材4のガイド縁部4Aに当接した状態で更に鋸刃1の把持柄2への装着操作、即ち柄差込部3のガイド部材4への挿入操作を行うことで、柄差込部3のスリット外側部9がガイド部材4(ガイド縁部4A)から内方に向かって押圧される押圧作用を受け、スリット部8の形成によって付与されたスプリング作用によりこのスリット外側部9が内方に向かって弾性移動(収縮弾性変形)し、このスリット外側部9の内方への弾性移動により、柄差込部3の幅寸法が縮小され、柄差込部3がガイド部材4に挿入係合し、この柄差込部3がガイド部材4に位置決め係合する状態で抜け止め機構5により柄差込部3がガイド部材4に対して抜け脱不能に位置決め固定されて、鋸刃1が把持柄2に装着固定され、また、柄差込部3のスプリング作用により、柄差込部3がガイド部材4から抜けなくなる不具合も解消されることとなり、これにより、鋸刃1の把持柄2に対する着脱操作が一層容易となる。
また、このガイド部材4に挿入係合し抜け止め機構5によりガイド部材4に位置決め固定された柄差込部3は、スリット外側部9に生じる戻り付勢(ガイド部材4のガイド縁部4A側となる外方へ向かって生じる移動付勢)によりこのスリット外側部9がガイド部材4(ガイド縁部4A)に押圧係合(付勢係合)することとなり、このスリット外側部9のガイド部材4(ガイド縁部4A)への押圧係合により柄差込部3はガイド部材4に対してガタツキが生じることなく位置決めされることとなり、これにより、鋸刃1が把持柄2に対してガタツキを生じることなく抜け脱不能に装着固定される。
また、本発明は、柄差込部3に形成されるスリット部8が、柄差込部3の側縁部から内方に向かって形成された第一のスリット部6と、この第一のスリット部6に連続形成されるとともに第一のスリット部6の奥端部6Aから柄差込部3の先端側に向かって形成された第二のスリット部7で構成されているから、この柄差込部3の先端側に位置する第二のスリット部7の終端部7Cを起点としてスリット外側部9が内方に向かって弾性移動することとなり、これにより、スリットを柄差込部の挿入側先端部から挿入方向と逆方向に向かって切り込み形成した従来のものに比べて、短いスリット長で柄差込部3の基端側、言い換えると鋸刃1における刃部が設けられている刃板部10の基端部側の弾性移動量(収縮弾性変形量)を大きくすることができ、しかも、スリット部は柄差込部3の基端部側から先端部側に向かって形成されているから、鋸刃1が把持柄2に装着された状態においてスリット部8が把持柄2からはみ出してしまうことがないので、外観の体裁が損なわれず、また、鋸刃1の強度も保持されることとなる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、鋸刃1と把持柄2とからなる替刃式鋸であり、鋸刃1の根元部分(把持柄2に挿入する側となる基端部)に設けられた柄差込部3を把持柄2に挿入すると、柄差込部3が把持柄2に内装されたガイド部材4に挿入案内されてガイド部材4に対して位置決め係合して鋸刃1が所定の差し込み姿勢になるとともに、把持柄2に設けられた抜け止め機構5により柄差込部3のガイド部材4に対する抜け脱が抑止されて柄差込部3がガイド部材4に係止状態となって、鋸刃1が把持柄2に抜け脱不能(離脱不能)に装着され、抜け止め機構5を解除操作することで、柄差込部3のガイド部材4への係止状態が解除されて、鋸刃1を把持柄2から離脱させて鋸刃1の交換を行うことができるように構成されているものである。
また、本実施例は、鋸刃1、具体的には、鋸刃1の柄差込部3の加工及びこの鋸刃1の柄差込部3が挿入係合されるガイド部材4の加工において、加工誤差が生じ、柄差込部3の幅寸法がガイド部材4の幅寸法よりも大径(幅広)に形成された場合でも、柄差込部3がガイド部材4に挿入係合し得るように構成されているものであり、具体的には、鋸刃1の基端部に設けられた柄差込部3にスリット部8が形成されており、このスリット部8の形成により柄差込部3にスプリング作用を付与して、柄差込部3の幅寸法がガイド部材4の幅寸法よりも大径(幅広)に形成された場合、前記スプリング作用により柄差込部3のガイド部材4への挿入操作(差し込み操作)により生じる押圧作用で柄差込部3が弾性移動(収縮弾性変形)して、柄差込部3の幅寸法が縮小することにより、柄差込部3のガイド部材4への挿入係合が可能となって鋸刃1を把持柄2に装着することができるように構成されているものである。
以下、本実施例に係る構成各部について詳述する。
本実施例の鋸刃1は、刃部が形成されている刃板部10と、この刃板部10の基端部に連設(一体形成)されて、把持柄2(この把持柄2に内装されているガイド部材4)に挿入係合される柄差込部3とからなり、この柄差込部3が把持柄2(ガイド部材4)に挿入固定されることで把持柄2に装着固定される構成とされている。
また、この刃板部10に連設される本実施例の柄差込部3は、刃部側の側縁部の長さが、これと対向する背部側の側縁部の長さよりも短い長さに設定された台形状に形成されるとともに、刃部側の側縁部が背部側の側縁部に対してわずかに傾斜(先端側に行くにつれ対向間隔が狭くなる傾斜で本実施例においては約3°の傾斜角に設定されている。)状態に設けられて、ガイド部材4に挿入し易い先細り形状に形成された構成とされている。
更に、本実施例の柄差込部3は、把持柄2(ガイド部材4)への挿入時に把持柄2に設けられている抜け止め機構5との干渉を回避するための切欠溝部11がこの柄差込部3の先端部中央付近から内方(柄差込部3の基端部側)に向かって柄差込部3の板面中央部付近まで切り込み形成されるとともに、この切欠溝部11の奥部となる柄差込部3の中央部付近に、抜け止め機構5が挿通される柄差込部側挿通孔12が形成された構成とされている。
また更に、本実施例の柄差込部3は、前述したように、この柄差込部3にスプリング作用を付与するためのスリット部8が形成されており、具体的には、柄差込部3の刃部側にのみ、スリット部8が形成された構成とされている。
このスリット部8は、柄差込部3の側縁部から内方に向かって形成された第一のスリット部6と、この第一のスリット部6に連続形成されるとともに第一のスリット部6の奥端部6Aからこの柄差込部3の先端側に向かって形成された第二のスリット部7とからなる構成とされている。
具体的には、第一のスリット部6は、柄差込部3の基端部付近、言い換えると、鋸刃1を構成する刃板部10と柄差込部3との境界部付近の位置から内方に向かって形成されており、また、第二のスリット部7は、柄差込部3の側縁部に沿って形成された側縁沿設スリット部7Aと、この側縁沿設スリット部7Aに連続的に形成されるとともに柄差込部3の先端縁部に沿って形成された先端縁沿設スリット部7Bとで構成されている。
また、柄差込部3は、このスリット部8の形成により、このスリット部8の外側に位置するスリット外側部9が柄差込部3の側縁部側から内方に向かって作用する外力を受けた際に内方に向かって弾性移動(弾性変形)するように構成されている。
より具体的には、本実施例においては、スリット部8、即ち第一のスリット部6及び第二のスリット部7の双方は、レーザー加工により幅1mm以下の細線状に形成され、柄差込部3の外縁部に対して約5mmの間隔をおいて、この柄差込部3の外縁部に沿設形成されていて、また、第二のスリット部7においては、更に、柄差込部3の先端縁に沿設形成される先端縁沿設スリット部7Bの終端部7Cが、柄差込部3の外側角部よりも先端側に位置するようになるところまで内方に切り込み形成された構成とされている。
即ち、本実施例の柄差込部3は、上述のように形成されるスリット部8により、この柄差込部3に対して外側部側から内方に向かって作用する外力(例えば押圧力)が生じることで、柄差込部3のスリット部8の外側に位置するく字状部位(スリット外側部9)が、スリット部8の終端部、即ち、第二のスリット部7の先端縁沿設スリット部7Bの終端部7Cを起点として内方に向かって弾性回動動作(収縮弾性変形)するように構成され、このく字状のスリット外側部9の弾性回動動作により、柄差込部3の刃部側の外側縁部全体が内方に入り込み移動して柄差込部3の幅寸法が縮小することで、柄差込部3の幅寸法がガイド部材4の幅寸法よりも大径であっても、柄差込部3のガイド部材4への挿入係合が可能となるように構成されている。尚、スリット部8の形状及びスリット部8の幅寸法並びにスリット部8の形成位置となる外縁部からの離間寸法については、柄差込部3の材質、厚み、形状等により適宜変更可能なものであり、本実施例に記載されたものに限定されるものではない。
また、鋸刃1を装着する本実施例の把持柄2は、合成樹脂性のケース半体を突き合わせ連結してなる構成とされ、その内部にガイド部材4と抜け止め機構5とが設けられた構成とされている。
ガイド部材4は、板状に形成され、左右両縁部に夫々、ガイド縁部4Aが立設されている構成とされ、更に、板面の略中央部に、このガイド部材4に挿入係合される前述の柄差込部3に設けられた柄差込部側挿通孔12と連通状態となるガイド部材側挿通孔13が設けられた構成とされている。
また、抜け止め機構5は、押動操作部14と、係止ピン15と、バネ体16とからなる構成とされ、また、係止ピン15は、前述した柄差込部3の柄差込部側挿通孔12及びガイド部材4のガイド部材側挿通孔13を通り抜け不能なテーパー状の挿通係止部15Aと、柄差込部3の切欠溝部11の幅寸法よりも小径な操作部連接杆15Bとからなる構成とされていて、柄差込部3をガイド部材4に挿入係合する際、把持柄2表面に露出する押動操作部14を押動操作することでバネ体16の付勢に抗して係止ピン15が下がり退避移動して、柄差込部3をガイド部材4に挿入係合することが可能な状態になり、柄差込部3をガイド部材4に挿入係合させた後、押動操作部14の押動操作を解除すると、バネ体16の付勢により係止ピン15が戻り移動し、連通孔となった柄差込部側挿通孔12とガイド部材側挿通孔13にこの係止ピン15のテーパー状の挿通係止部15Aが挿通係止して、柄差込部3をガイド部材4に対して抜け脱状態にするように構成されている。尚、鋸刃1を把持柄2から抜き取る際、即ち柄差込部3とガイド部材4との挿入係合を解除する際は、挿入時同様、押動操作部14の押動操作により係止ピン15を退避移動させることで、テーパー状の挿通係止部15Aの挿通係止が解除され、柄差込部3がガイド部材4に対してフリー状態になって鋸刃1を把持柄2から抜け脱させることができる。
また、本実施例においては、スリット部8の形成による柄差込部3へのスプリング作用の付与により、柄差込部3の幅寸法がガイド部材4の幅寸法よりも大径になった場合に生じる不具合の解消を主に説明したが、例えば、予め柄差込部3の幅寸法をガイド部材4の幅寸法よりも大径になるように設計し、設計通りに加工された通常状態において柄差込部3にスリット部8によるスプリング作用で弾性移動を生じさせて柄差込部3をガイド部材4に挿入係合させる構成とすれば、加工誤差により柄差込部3の幅寸法が設計寸法よりも小径になった場合、或いは、ガイド部材4の幅寸法が設計寸法よりも大径になった場合でも、症状的には柄差込部3のガイド部材4に対する大径寸法比が小さくなるか、若しくは、柄差込部3とガイド部材4の幅寸法がほぼ同寸法になるので、柄差込部3とガイド部材4との間にガタツキが生じるような大きなクリアランスが生じることを可及的に回避することができ、よって、加工誤差により、柄差込部3>ガイド部材4、柄差込部3<ガイド部材4のいずれの状態になって、従来構造であれば鋸刃1を把持柄2に装着できない状態、または、鋸刃1を把持柄2に装着した際にガタツキが生じるような状態であっても、柄差込部3をガイド部材4にガタツキなく位置決め固定することができ、鋸刃1をガタツキの無い良好な状態で強固に装着固定することができるものとなる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 鋸刃
2 把持柄
3 柄差込部
4 ガイド部材
5 抜け止め機構
6 第一のスリット部
6A 奥端部
7 第二のスリット部
7A 側縁沿設スリット部
7B 先端縁沿設スリット部
8 スリット部
9 スリット外側部
10 刃板部
2 把持柄
3 柄差込部
4 ガイド部材
5 抜け止め機構
6 第一のスリット部
6A 奥端部
7 第二のスリット部
7A 側縁沿設スリット部
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8 スリット部
9 スリット外側部
10 刃板部
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