JP2018196293A - 組電池の故障検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】早期且つ確実に、導電部材のオープン異常を検出可能とする故障検出装置を提供すること。【解決手段】組電池20を構成する第1及び第2の組21、22それぞれの両端に位置する前記単位電池の端子に接続された複数の電圧検出ラインL1乃至L4と、当該電圧検出ラインL1乃至L4の一端側と他端側との間の導通状態を切り替える複数のスイッチSW1乃至SW4と、一対の前記電圧検出ラインL1乃至L4の電位差を検出する電圧検出部11と、前記電圧検出部11により検出された前記第1及び第2の組21、22それぞれの両端の電位差と、前記第1の組21の正極端と前記第2の組22の負極端の電位差とに基づいて、前記第1の組21と前記第2の組22の間において接続故障が発生しているか否かを判定する故障判定部12と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、組電池の故障検出装置に関する。
電気自動車等のように高出力が必要とされる蓄電システムにおいては、一般に、複数の単位電池を直列に接続して構成される組電池が使用される。
かかる組電池は、通常、単位電池の直列接続体を収納する電池スタックがコネクタやバスバー等の接続部品(以下、「導電部材」と称する)を介して複数直列に接続されて構成される。
しかしながら、電池スタック間の導電部材は、部品の経年変化や振動等に起因して、電池スタックの接続端子と接続不良の状態となったり、更には、脱落して電池スタック間を断線状態に至らせる(以下、「導電部材のオープン異常」又は「単位電池間の接続故障」と称する)場合がある。そして、かかる異常が発生した状態で充放電を繰り返すと、異常発熱等が生ずるおそれがある。
このような背景から、例えば、特許文献1には、組電池を構成する複数の単位電池それぞれの電池電圧を検出する監視IC(Integrated Circuit)と、組電池の総電圧を検出する総電圧監視ICとを用いて、導電部材のオープン異常を検出する方法が開示されている。
特開2014−183671号公報
図1は、特許文献1の従来技術の構成を模式的に示す図である。
特許文献1の従来技術においては、導電部材113のオープン異常を検出する際、まず、監視IC101及び監視IC102が、電池スタック111及び112の複数の単位電池それぞれの電池電圧を検出する。そして、監視IC101及び監視IC102は、それぞれ、電池スタック111の複数の単位電池の電圧の総和(図1中のE1)、及び電池スタック112の複数の単位電池の電圧の総和(図1中のE2)を示すデータを総電圧監視部103に対して送信する。
一方、総電圧監視部103は、スイッチSWa及びSWcをオン(スイッチSWb及びSWdはオフ)したときの電圧Va、及びスイッチSWb及びSWdをオン(スイッチSWa及びSWcはオフ)したときの電圧Vbを検出する。そして、総電圧監視部103は、このときに検出される電圧と、監視IC101及び監視IC102から受信した電池スタック111及び電池スタック112の電圧とを比較することによって、導電部材113のオープン異常を判定する構成となっている。
具体的には、総電圧監視部103は、スイッチSWa及びSWcをオンしたときの電圧Va及びスイッチSWb及びSWdをオンしたときの電圧Vbが、それぞれ、監視IC101及び監視IC102が検出した電圧E1、E2と一致する場合、導電部材113のオープン異常が発生していないと判定する。一方、総電圧監視部103は、それらが一致しない場合には、導電部材113のオープン異常が発生していると判定する。
しかしながら、特許文献1の従来技術においては、監視IC(上記では101及び102)が動作している場合にしか、導電部材(上記では113)のオープン異常を検出することができないという問題がある。そのため、監視ICが、各単位電池の電圧を検出する動作を停止している場合(例えば、車輌がキーオンされて、監視ICを立ち上げる際)等には、導電部材のオープン異常を検出することができない。
他方、監視ICが有する各電圧検出部は、通常、ある程度の検出誤差を有している。そのため、各電圧検出部の検出誤差が重畳することによって、監視ICが検出した複数の単位電池それぞれの電池電圧の総和と総電圧監視ICが検出した総電圧との間の誤差が大きくなり、導電部材のオープン異常の検出精度が悪化したり、誤判定してしまうおそれもある。
特に、組電池には、通常、導電部材のオープン異常が発生した際に電池スタック間に高電圧が発生することを防止するため、当該電池スタックの間に、導電部材に並列に過電圧保護素子(例えば、図1中のアノード側を向かい合うように接続された2つのツェナーダイオード114)が設けられている。そのため、導電部材のオープン異常が発生した場合にも、監視ICが検出する複数の単位電池それぞれの電池電圧の総和と総電圧監視ICが検出する総電圧の差は小さく(図1中では、一方のツェナーダイオードの逆降伏電圧と他方のツェナーダイオードの順方向電圧の和Vz+Vd)、上記した特許文献1の従来技術のような検出方法では、導電部材のオープン異常の検出精度の問題が生じやすい。
本開示は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、早期且つ確実に、組電池の単位電池間の接続不良、特に導電部材のオープン異常を検出可能とする組電池の故障検出装置を提供することを目的とする。
前述した課題を解決する主たる本開示は、複数の単位電池を直列接続して構成される組電池における前記単位電池間の接続故障を検出する故障検出装置であって、前記組電池を構成する複数の前記単位電池を高電位側から低電位側に向かって少なくとも第1及び第2の組に分け、前記第1及び第2の組それぞれの両端に位置する前記単位電池の端子に接続された複数の電圧検出ラインと、複数の前記電圧検出ラインそれぞれに配設され、当該電圧検出ラインの一端側と他端側との間の導通状態を切り替える複数のスイッチと、複数の前記スイッチのオン又はオフにより導通状態とされた一対の前記電圧検出ラインの電位差を検出する電圧検出部と、複数の前記スイッチのオン又はオフを制御するスイッチ制御部と、前記電圧検出部により検出された前記第1及び第2の組それぞれの両端の電位差と、前記第1の組の正極端と前記第2の組の負極端の電位差とに基づいて、前記第1の組と前記第2の組の間において接続故障が発生しているか否かを判定する故障判定部と、を備える、組電池の故障検出装置である。
本開示に係る故障検出装置によれば、早期且つ確実に、組電池の単位電池間の接続不良、特に導電部材のオープン異常を検出することができる。
従来技術の構成を模式的に示す図 第1の実施形態に係る故障検出装置の構成の一例を示す図 第1の実施形態に係る故障検出装置の動作の一例を示す図 第2の実施形態に係る故障検出装置の構成の一例を示す図 第2の実施形態に係る故障検出装置の動作の一例を示す図 第2の実施形態に係る故障検出装置の動作の一例を示す図 第2の実施形態に係る故障検出装置の動作の一例を示す図
(第1の実施形態)
[故障検出装置の構成]
以下、図2を参照して、本実施形態に係る組電池の故障検出装置Aの構成の一例について説明する。本実施形態に係る故障検出装置Aは、例えば、電気自動車やハイブリッド車等に搭載される組電池に適用される。
図2は、本実施形態に係る故障検出装置Aの構成の一例を示す図である。
故障検出装置Aは、電圧検出ラインL1乃至L4、及び監視装置10を備え、これらによって組電池20を構成する電池スタック21及び22を接続する導電部材23のオープン異常を検出する。
まず、組電池20の構成について説明する。
組電池20は、複数の電池スタック(本実施形態では、高電位側の電池スタック21と低電位側の電池スタック22)が直列に接続されて構成される。尚、図1中では、説明の便宜として、組電池20を構成する電池スタックの個数を二つとしているが、三つ以上であってもよいのは勿論である。
具体的には、組電池20は、高電位側の電池スタック21の負極端子21mと低電位側の電池スタック22の正極端子22pとが、導電部材23によって接続されて構成されている。そして、高電位側の電池スタック21の正極端子21p及び低電位側の電池スタック22の負極端子22mが、それぞれ、組電池20の正極側及び負極側の出力端子となっている。
組電池20の出力端子は、例えば、駆動モータに電力供給するインバータ装置に接続される。尚、図2中では、出力側の配線等を省略している。
電池スタック21及び22は、それぞれ、複数の単位電池の直列接続体を収納する。尚、単位電池とは、例えば、一個又は複数個のリチウムイオン二次電池や電気二重層キャパシタ等の電池セルである。
電池スタック21及び22の連結部には、導電部材23が設けられている。そして、導電部材23は、高電位側の電池スタック21の負極端子21mと低電位側の電池スタック22の正極端子22pとを電気的に接続する。尚、導電部材23としては、例えば、コネクタ、サービスプラグ、及びバスバー等が用いられる。
電池スタック21及び22の両端子は、電圧検出ラインL1乃至L4を介して、電圧検出部11に接続可能とされている。より詳細には、電池スタック21の正極端子21pと電圧検出ラインL1、負極端子21mと電圧検出ラインL2が接続され、又、電池スタック22の正極端子22pと電圧検出ラインL3、負極端子22mと電圧検出ラインL4が接続されている。換言すると、電圧検出ラインL1乃至L4は、電池スタック21及び22それぞれの両端に位置する単位電池の端子に接続される。
電圧検出ラインL1乃至L4上には、それぞれ、スイッチSW1乃至SW4が設けられている。そして、スイッチSW1乃至SW4のオン/オフに応じて、電池スタック21及び22の端子(21p、21m、22p、22m)それぞれと電圧検出部11の間の導通状態が切り替えられる構成となっている。スイッチSW1乃至SW4としては、例えば、トランジスタ等が用いられる。尚、当該スイッチSW1乃至SW4のオン/オフは、後述するスイッチ制御部13により行われる。
監視装置10は、導電部材23のオープン異常を検出するため、各種処理を行う。監視装置10は、電圧検出部11、故障判定部12、及びスイッチ制御部13を備えている。
電圧検出部11は、複数の電圧検出ラインL1乃至L4のうち入力端子11p及び11mに接続された一対の電圧検出ラインの電位差を検出する。
電圧検出部11が検出する一対の電圧検出ラインは、スイッチ制御部13がスイッチSW1乃至SW4のオン/オフを制御することによって選択される。本実施形態に係る電圧検出部11は、少なくとも、電池スタック21の正極端子21pと負極端子21mの端子間の電位差(以下、「電池スタック21の電圧V1」と称する)、電池スタック22の正極端子22pと負極端子22mの端子間の電位差(以下、「電池スタック22の電圧V2」と称する)、及び電池スタック21の正極端子21pと電池スタック22の負極端子22mの端子間の電位差(以下、「電池スタック21及び22の総電圧V3」と称する)を検出する。
尚、電圧検出部11は、より望ましくは、フライングキャパシタ方式により、上記電圧を検出する。フライングキャパシタ方式は、検出対象の電圧をフライングキャパシタに一旦充電し、当該フライングキャパシタの充電電圧を検出する電圧検出方法であり、この電圧検出方式を用いることによって、コモンモード電圧の問題を回避して高精度に電圧を測定することが可能である。当該電圧検出方法は、周知であるため(例えば、上記特許文献1を参照)、ここでの詳細な説明は省略する。
故障判定部12は、電圧検出部11が検出する電圧(本実施形態では、電池スタック21の電圧V1、電池スタック22の電圧V2、並びに電池スタック21及び22の総電圧V3)に基づいて、導電部材23のオープン異常が発生しているか否かの判定を行う。そして、故障判定部12は、導電部材23のオープン異常が発生していると判定した場合、保護指令信号を生成する。
スイッチ制御部13は、スイッチSW1乃至SW4に対して、オン/オフを切り替えるための制御信号(図2中の一点鎖線)を出力する。
より詳細には、スイッチ制御部13は、電池スタック21の両端に接続された一対の電圧検出ラインL1及びL2、電池スタック22の両端に接続された一対の電圧検出ラインL3及びL4、並びに電池スタック21の正極側と電池スタック22の負極側に接続された一対の電圧検出ラインL1及びL4が、所定の順序で、電圧検出部11と導通状態となるように、スイッチSW1乃至SW4のオン又はオフを制御する。これによって、電圧検出部11において電池スタック21の電圧V1と、電池スタック22の電圧V2と、電池スタック21及び22の総電圧V3とが検出され、故障判定部12において故障判定が可能となる(図3を参照して後述)。
尚、電圧検出部11、故障判定部12及びスイッチ制御部13の動作は、例えば、監視装置10に設けられたCPU(図示せず)がROM、RAM等に記憶された制御プログラムや各種データを参照することによって実現される。
但し、これらの動作の制御は、ソフトウェアによる処理に限られず、その一部又は全部が専用のハードウェア回路によっても実現できることは勿論である。
報知部30は、例えば、表示器や警告音発生装置等であって、故障判定部12が保護指令信号を生成した場合、組電池20を使用する使用者に当該状態を識別可能に報知する。
[故障検出装置の動作]
図3は、故障検出装置Aが導電部材23のオープン異常を検出するための動作フローを示す図である。尚、当該動作フローは、例えば、監視装置10がコンピュータプログラムに従って実行するものである。
まず、スイッチ制御部13は、スイッチSW1及びSW2をオンにする制御信号を出力する(ステップS1)。これにより、電池スタック21の両端に接続された一対の電圧検出ラインL1及びL2が電圧検出部11と導通状態となり、電圧検出部11は、電池スタック21の電圧V1を検出する(ステップS2)。そして、電圧が検出された後、スイッチ制御部13は、スイッチSW1及びSW2をオフにする制御信号を出力する(ステップS3)。
次に、スイッチ制御部13は、スイッチSW3及びSW4をオンにする制御信号を出力する(ステップS4)。これにより、電池スタック22の両端に接続された一対の電圧検出ラインL3及びL4が電圧検出部11と導通状態となり、電圧検出部11は、電池スタック22の電圧V2を検出する(ステップS5)。そして、電圧が検出された後、スイッチ制御部13は、スイッチSW3及びSW4をオフにする制御信号を出力する(ステップS6)。
次に、スイッチ制御部13は、スイッチSW1及びSW4をオンにする制御信号を出力する(ステップS7)。これにより、電池スタック21の正極側と電池スタック22の負極側に接続された一対の電圧検出ラインL1及びL4が電圧検出部11と導通状態となり、電圧検出部11は、組電池20の電圧V3を検出する(ステップS8)。そして、電圧が検出された後、スイッチ制御部13は、スイッチSW1及びSW4をオフにする制御信号を出力する(ステップS9)。
次に、故障判定部12は、ステップS2において検出された電池スタック21の電圧V1、ステップS5において検出された電池スタック22の電圧V2、ステップS8において検出された電池スタック21及び22の総電圧V3に係るデータを取得して、これらに基づいて、導電部材23のオープン異常が発生しているか否かの判定を行う(ステップS10)。
具体的には、導電部材23のオープン異常が発生していない場合には、ステップS8において検出される電池スタック21と電池スタック22の総電圧V3は、ステップS2において検出される電池スタック21の電圧V1と、ステップS5において検出される電池スタック22の電圧V2の和(V3=V1+V2)となる。一方、導電部材23のオープン異常が発生している場合、電圧検出部11で検出する電池スタック21及び22の総電圧V3は、ステップS2において検出される電池スタック21の電圧V1と、ステップS5において検出される電池スタック22の電圧V2の和とならない(本実施形態では、V3=0となる)。
このように、故障判定部12は、電池スタック21及び22それぞれの電圧V1、V2の和と、電池スタック21及び22の総電圧V3と、の差分を検出することによって、導電部材23のオープン異常が発生しているか否かを判定する。そして、故障判定部12は、導電部材23のオープン異常が発生していると判定した場合(ステップS10:YES)、保護指令信号を生成し、表示器や警告音等による報知を行い(ステップS11)、本フローを終了する。一方、故障判定部12が導電部材23のオープン異常が発生していないと判定した場合(ステップS10:NO)、故障検出装置Aは、再度、ステップS1に戻って監視処理を継続する。
以上のように、本実施形態に係る故障検出装置Aによれば、簡易な構成で、早期且つ確実に、導電部材23のオープン異常を検出することが可能となる。
尚、上記においては、電池スタック21及び22の連結部に、過電圧保護素子を設けない構成としているが、特許文献1の従来技術のように、当該連結部(電池スタック21の負極端子21m及び電池スタック22の正極端子22p)に導電部材23と並列に過電圧保護素子を設ける構成としてもよい。
導電部材23と並列に過電圧保護素子を設ける構成した場合には、電池スタック21及び22それぞれの電圧V1、V2の和と、電池スタック21及び22の総電圧V3と、の差分は、過電圧保護素子の電圧降下分(例えば、図1ではVz+Vd)となるが、本実施形態に係る故障検出装置Aは、上記した従来技術と異なり、それぞれの単位電池の電圧を検出する監視ICを用いないため、高精度に導電部材23のオープン異常を検出することができる。
(第2の実施形態)
次に、図4、図5A、図5B、図5Cを参照して、第2の実施形態に係る故障検出装置Aについて説明する。
本実施形態に係る故障検出装置Aは、3つ以上の電池スタック21、22及び24が導電部材で接続されて組電池20が構成されている場合に、導電部材23及び25それぞれにおいてオープン異常が発生していないかを監視する点で、第1の実施形態と相違する。尚、第1の実施形態と共通する構成については、説明を省略する。
図4は、第2の実施形態に係る組電池の故障検出装置Aの構成の一例を示す図である。
本実施形態に係る組電池20は、直列に接続された3つの電池スタック21、22及び24を有している。そして、電池スタック21の負極端子21mと電池スタック22の正極端子22pとは、導電部材23で接続され、電池スタック22の負極端子22mと電池スタック24の正極端子24pとは、導電部材25で接続されている。
又、本実施形態に係る故障検出装置Aは、第1の実施形態に係る故障検出装置Aと同様に、電池スタック21、22及び24それぞれの両端子(21p、21m、22p、22m、24p、24m)に対して、電圧検出ラインL1乃至L6を接続し、電圧検出部11にて、電池スタック21、22及び24それぞれの端子間の電位差を検出可能としている。
より詳細には、電池スタック21の正極端子21pと負極端子21mには、それぞれ、電圧検出ラインL1と電圧検出ラインL2が接続され、又、電池スタック22の正極端子22pと負極端子22mには、それぞれ、電圧検出ラインL3と電圧検出ラインL4が接続されている。又、電池スタック24の正極端子24pと負極端子24mには、それぞれ、電圧検出ラインL5と電圧検出ラインL6が接続されている。
そして、電圧検出ラインL1乃至L6上には、それぞれ、スイッチSW1乃至SW6が設けられ、スイッチSW1乃至SW6のオン/オフに応じて、電池スタック21、22及び24の正極及び負極端子(21p、21m、22p、22m、24p、24m)それぞれと電圧検出部11の間の導通状態が切り替えられる。
図5A、図5B、図5Cは、第2の実施形態に係る故障検出装置Aの動作フローの一例を示す図である。
図5Aに示すように、第2の実施形態に係る故障検出装置Aにおいては、導電部材23の接続状態の故障判定処理(ステップSt1)と、導電部材25の接続状態の故障判定処理(ステップSt2)と、をそれぞれ行う。
図5Bは、導電部材23の接続状態の故障判定処理(ステップSt1)の一例を示す図である。図5BのステップS21〜S30の処理は、図3のステップS1〜S10の処理と同様であるため、ここでの説明は省略する。
但し、図5Bの動作フローにおいては、ステップS30で導電部材23のオープン異常が発生していると判定した場合(ステップS30:YES)、故障判定部12は、故障位置を識別させるべく、導電部材23のオープン異常が発生していることを報知する(ステップS31)。又、故障判定部12が導電部材23のオープン異常が発生していないと判定した場合(ステップS30:NO)、故障検出装置Aは、図5Bのフローを終了して、導電部材25の接続状態の故障判定処理(ステップSt2)に移行する。
図5Cは、導電部材25の接続状態の故障判定処理(ステップSt2)の一例を示す図である。
まず、スイッチ制御部13は、スイッチSW3及びSW4をオンにする制御信号を出力する(ステップS41)。これにより、スイッチSW3及びSW4がオンになり、電圧検出部11は、電池スタック22の電圧V4を検出する(ステップS42)。そして、電圧が検出された後、スイッチ制御部13は、スイッチSW4及びSW6をオフにする制御信号を出力する(ステップS43)。
次に、スイッチ制御部13は、スイッチSW5及びSW6をオンにする制御信号を出力する(ステップS44)。これにより、スイッチSW5及びSW6がオンになり、電圧検出部11は、電池スタック24の電圧V5(電池スタック24の正極端子24pと負極端子24mの端子間の電位差を表す。以下同じ)を検出する(ステップS45)。そして、電圧が検出された後、スイッチ制御部13は、スイッチSW5及びSW6をオフにする制御信号を出力する(ステップS46)。
次に、スイッチ制御部13は、スイッチSW3及びSW6をオンにする制御信号を出力する(ステップS47)。これにより、スイッチSW3及びSW6がオンになり、電圧検出部11は、電池スタック22と電池スタック24の総電圧V6(電池スタック22の正極端子22pと電池スタック24の負極端子24mの端子間の電位差を意味する。以下同じ)を検出する(ステップS48)。そして、電圧が検出された後、スイッチ制御部13は、スイッチSW3及びSW6をオフにする制御信号を出力する(ステップS49)。
次に、故障判定部12は、ステップS10で上記した処理と同様に、ステップS42において検出した電池スタック22の電圧V4、ステップS45において検出した電池スタック24の電圧V5と、ステップS48において検出した電池スタック22と電池スタック24を跨ぐ両端の電圧V6とに基づいて、導電部材25のオープン異常が発生しているか否かの判定を行う(ステップS50)。
そして、故障判定部12は、導電部材25のオープン異常が発生していると判定した場合(ステップS50:YES)、導電部材25のオープン異常が発生していることを示す保護指令信号を生成し、表示器や警告音等による報知を行い(ステップS51)、本フローを終了する。一方、故障判定部12が導電部材25のオープン異常が発生していないと判定した場合(ステップS50:NO)、故障検出装置Aは、図5Cのフローを終了して、再度、導電部材23の接続状態の故障判定処理(ステップSt1)に移行して監視処理を継続する。
以上のように、本実施形態に係る故障検出装置Aによれば、3以上の電池スタック(上記では21、22及び24)を直列接続して組電池20を構成し、複数の位置において導電部材(上記では23及び25)のオープン異常を監視する必要がある場合であっても、それぞれの位置における導電部材23及び25のオープン異常をその故障位置と共に検出することができる。
尚、上記の図5A、図5B、図5Cの動作フローは、一例であって、電池スタック21、22及び24それぞれの両端の電位差と、隣り合う電池スタック21及び22の両端の電位差と、隣り合う電池スタック22及び24の両端の電位差と、を検出すれば、その検出順序は任意であるのは、勿論である。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限らず、種々に変形態様が考えられる。
上記実施形態では、故障検出装置Aの検出対象の一例として、導電部材23のオープン異常を検出する態様を示した。しかしながら、上記故障検出装置Aは、導電部材23のオープン異常に限らず、電池スタック21又は22内における単位電池間の接続故障を検出することも可能である。
電池スタック21又は22内における単位電池間の接続故障を検出する構成とする場合も、上記実施形態と同様に、故障検出する対象の位置を基準として、組電池20を構成する複数の単位電池を複数の組に分け、当該複数の組それぞれの両端に位置する単位電池の端子に、複数の電圧検出ラインLを接続すればよい。これによって、故障検出装置Aは、上記実施形態と同様に、複数の組それぞれの両端の電位差と、複数の組を跨いだ両端の電位差と、に基づいて、当該複数の組の間において接続故障が発生しているか否かを判定することが可能である。
又、上記実施形態では、故障検出装置Aで故障検出した場合の保護処理の一例として、報知部30によって報知する態様を示したが、報知部30によって報知する構成に代えて、組電池20の出力動作の停止する構成(例えば、組電池20の出力端子に接続されたスイッチを遮断する)等としてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
複数の単位電池を直列接続して構成される組電池20における前記単位電池間の接続故障を検出する故障検出装置Aであって、前記組電池20を構成する複数の前記単位電池を少なくとも高電位側から低電位側に向かって第1及び第2の組に分け、前記第1及び第2の組21、22それぞれの両端に位置する前記単位電池の端子に接続された複数の電圧検出ラインL1乃至L4と、複数の前記電圧検出ラインL1乃至L4それぞれに配設され、当該電圧検出ラインL1乃至L4の一端側と他端側との間の導通状態を切り替える複数のスイッチSW1乃至SW4と、複数の前記スイッチSW1乃至SW4のオン又はオフにより導通状態とされた一対の前記電圧検出ラインL1乃至L4の電位差を検出する電圧検出部11と、複数の前記スイッチSW1乃至SW4のオン又はオフを制御するスイッチ制御部13と、前記電圧検出部11により検出された前記第1及び第2の組21、22それぞれの両端の電位差と、前記第1の組21の正極端と前記第2の組22の負極端の電位差とに基づいて、前記第1の組21と前記第2の組22の間において接続故障が発生しているか否かを判定する故障判定部12と、を備える、故障検出装置Aを開示する。
この故障検出装置Aによれば、簡易な構成で、早期且つ確実に、単位電池間の接続故障を検出することが可能となる。
この故障検出装置Aにおいて、前記組電池20は、前記単位電池の直列接続体を収納する電池スタック21、22が導電部材23を介して複数直列に接続されて構成され、前記第1及び第2の組は、少なくとも前記電池スタック21、22同士の接続位置を基準として分けられるものであってもよい。
この故障検出装置Aにおいて、前記電圧検出部11は、フライングキャパシタ方式を用いて、一対の前記電圧検出ラインL1乃至L4の間の電位差を検出するものであってもよい。
複数の単位電池を直列接続して構成される組電池20における前記単位電池間の接続故障を検出する故障検出装置Aであって、前記組電池20を構成する複数の前記単位電池を少なくとも高電位側から低電位側に向かって第1、第2及び第3の組21、22、24に分け、前記第1、第2及び第3の組21、22、24それぞれの両端に位置する前記単位電池の端子に接続された複数の電圧検出ラインL1乃至L6と、複数の前記電圧検出ラインL1乃至L6それぞれに配設され、当該電圧検出ラインL1乃至L6の一端側と他端側との間の導通状態を切り替える複数のスイッチSW1乃至SW6と、複数の前記スイッチSW1乃至SW6のオン又はオフにより導通状態とされた一対の前記電圧検出ラインL1乃至L6の電位差を検出する電圧検出部11と、複数の前記スイッチSW1乃至SW6のオン又はオフを制御するスイッチ制御部13と、前記電圧検出部11により検出された前記第1、第2及び第3の組21、22、24それぞれの両端の電位差と、前記第1の組21の正極端と前記第2の組22の負極端の電位差と、前記第2の組22の正極端と前記第3の組24の負極端の電位差と、に基づいて、前記第1、第2及び第3の組21、22、24のいずれかの組の間において接続故障が発生しているか否かを判定し、接続故障が発生している場合には当該接続故障の位置を識別可能に、保護指令信号を生成する故障判定部12と、を備える、故障検出装置Aを開示する。
この故障検出装置Aによれば、複数の位置において単位電池間の接続故障を監視する必要がある場合(例えば、3以上の電池スタック21、22を直列接続して組電池20を構成する場合)であっても、それぞれの位置における単位電池間の接続故障をその故障位置と共に検出することができる。
本開示に係る故障検出装置は、組電池の導電部材のオープン異常を検出する装置として好適に用いることができる。
A 故障検出装置
10 監視装置
11 電圧検出部
12 故障判定部
13 スイッチ制御部
20 組電池
21、22、24 電池スタック
23、25 導電部材
L1〜L6 電圧検出ライン
SW1〜SW6 スイッチ

Claims (4)

  1. 複数の単位電池を直列接続して構成される組電池における前記単位電池間の接続故障を検出する故障検出装置であって、
    前記組電池を構成する複数の前記単位電池を高電位側から低電位側に向かって少なくとも第1及び第2の組に分け、前記第1及び第2の組それぞれの両端に位置する前記単位電池の端子に接続された複数の電圧検出ラインと、
    複数の前記電圧検出ラインそれぞれに配設され、当該電圧検出ラインの一端側と他端側との間の導通状態を切り替える複数のスイッチと、
    複数の前記スイッチのオン又はオフにより導通状態とされた一対の前記電圧検出ラインの電位差を検出する電圧検出部と、
    複数の前記スイッチのオン又はオフを制御するスイッチ制御部と、
    前記電圧検出部により検出された前記第1及び第2の組それぞれの両端の電位差と、前記第1の組の正極端と前記第2の組の負極端の電位差とに基づいて、前記第1の組と前記第2の組の間において接続故障が発生しているか否かを判定する故障判定部と、
    を備える、組電池の故障検出装置。
  2. 前記組電池は、前記単位電池の直列接続体を収納する電池スタックが導電部材を介して複数直列に接続されて構成され、
    前記第1及び第2の組は、少なくとも前記電池スタック同士の接続位置を基準として分けられる、
    請求項1に記載の組電池の故障検出装置。
  3. 前記電圧検出部は、フライングキャパシタ方式を用いて、一対の前記電圧検出ラインの間の電位差を検出する、
    請求項1に記載の組電池の故障検出装置。
  4. 複数の単位電池を直列接続して構成される組電池における前記単位電池間の接続故障を検出する故障検出装置であって、
    前記組電池を構成する複数の前記単位電池を高電位側から低電位側に向かって少なくとも第1、第2及び第3の組に分け、前記第1、第2及び第3の組それぞれの両端に位置する前記単位電池の端子に接続された複数の電圧検出ラインと、
    複数の前記電圧検出ラインそれぞれに配設され、当該電圧検出ラインの一端側と他端側との間の導通状態を切り替える複数のスイッチと、
    複数の前記スイッチのオン又はオフにより導通状態とされた一対の前記電圧検出ラインの電位差を検出する電圧検出部と、
    複数の前記スイッチのオン又はオフを制御するスイッチ制御部と、
    前記電圧検出部により検出された前記第1、第2及び第3の組それぞれの両端の電位差と、前記第1の組の正極端と前記第2の組の負極端の電位差と、前記第2の組の正極端と前記第3の組の負極端の電位差と、に基づいて、前記第1、第2及び第3の組のいずれかの組の間において接続故障が発生しているか否かを接続故障の位置を識別可能に判定する故障判定部と、
    を備える、組電池の故障検出装置。


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