JP2018196061A - 光伝送装置、光伝送システムおよび割り当て方法 - Google Patents

光伝送装置、光伝送システムおよび割り当て方法 Download PDF

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Abstract

【課題】システムの起動を確実にし、伝送特性を向上させる。
【解決手段】光伝送システム1は、第1および第2の光伝送装置(光伝送装置2A、2B)を有する。光伝送装置2A、2Bは、光送信部10と、制御部50とを有する。光伝送装置2Aにおいて、光送信部10は、システム起動時において、複数のサブキャリアを用いて制御信号を光伝送装置2Bに送信する。制御部50は、複数のサブキャリアのうち、制御信号に対する光伝送装置2Bの応答により必要最低限の伝送特性が得られたサブキャリアにLCC(Link Communication Channel)を割り当てる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光伝送装置、光伝送システムおよび割り当て方法に関する。
近年、伝送トラフィックの増加に伴い、光伝送システムの大容量化の需要が益々高まっている。また、短距離系伝送システムでは、大容量だけでなく、低コストかつ簡易な構成が求められる。
そのため、離散マルチトーン(DMT:Discrete Multi-tone)変調方式を光伝送システムに適用することが検討されている。DMT変調方式は、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)技術をベースとしたマルチキャリア伝送技術の1つであり、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)等のDSL技術で利用されている。そのため、DMT変調方式は、マルチキャリア変調方式と称することもある。
DMT変調方式では、個々のサブキャリアに対して伝送特性に応じたビット数を割り当てる「ビットローディング」と呼ばれる手法が用いられる。伝送特性は、受信特性あるいは信号品質と称することもある。
伝送特性の指標の一例としては、光信号対雑音比(Optical Signal to Noise Ratio)(以下、OSNRと記載する)やビットエラーレート(BER)等が挙げられる。伝送特性は、伝送条件と称することもある。DMT変調方式においては、例えば、伝送特性の高いサブキャリアには伝送特性の低いサブキャリアよりも多くのビットが割り当てられる。したがって、DMT変調方式では、伝送帯域の周波数利用効率を向上でき、伝送容量の拡大化を図ることが可能である。
このため、光伝送システムにDMT変調方式を導入することで、周波数利用効率(すなわち、伝送容量)が向上し、小型化や低コスト化が可能になる。
特開2014−107854号公報
DMT変調方式では、1つ以上のサブキャリアをデータ伝送ではなく、機能実現のために使用することが検討されている。その機能としては、LCC(Link Communication Channel)が挙げられる。LCCは、第1の光伝送装置と第2の光伝送装置との間のデータ伝送を確実に実現するために、システムの起動時において、第1の光伝送装置の光送信部と第2の光伝送装置の光受信部との間の制御コマンド(制御信号)の伝送に使用される。
しかしながら、DMT変調方式では、伝送特性としてOSNRが著しく劣化するサブキャリアが生じることがある。このような伝送特性の落ち込みは、例えば、光送信部の光源がもつ周波数特性によって送信光信号に加わる周波数チャープと、伝送光信号が光伝送路から受ける分散と、に起因するパワーフェージングの影響により生じる。
伝送特性が落ち込むサブキャリアが生じる場合、伝送特性の落ち込みが生じるサブキャリアに対してLCCを割り当てることは好ましくない。伝送特性の落ち込みが生じるサブキャリアに対してLCCが割り当てられた場合、OSNRが著しく低くなり、LCCが確立できない可能性がある。LCCが確立できない場合、システムの起動が妨げられる。
一方、伝送特性が非常に良いサブキャリアに対してLCCを割り当てることも好ましくない。LCCが割り当てられたサブキャリアは、システムを起動させるために使用されるものであって、データ伝送に使用することはできない。すなわち、伝送特性が非常に良いサブキャリアに対してLCCが割り当てられた場合、伝送容量が減ったり、受信感度が劣化したりして、伝送特性に影響が生じる。
本願に開示の技術は、システムの起動を確実にし、伝送特性を向上させる。
1つの態様では、光伝送装置は、光送信部と、制御部と、を有する。光送信部は、システム起動時において、複数のサブキャリアを用いて制御信号を他の光伝送装置に送信する。制御部は、複数のサブキャリアのうち、制御信号に対する他の光伝送装置の応答により必要最低限の伝送特性が得られたサブキャリアにLCC(Link Communication Channel)を割り当てる。
1つの側面では、システムの起動を確実にし、伝送特性が向上する。
図1は、実施例に係る光伝送システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、実施例に係る光伝送システムの光送信部の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、DMT変調を概念的に説明する模式図である。 図4は、DMT変調を概念的に説明する模式図である。 図5は、DMT変調を概念的に説明する模式図である。 図6は、実施例に係る光伝送システムの光受信部の構成の一例を示すブロック図である。 図7は、パワーフェージングを説明するための図である。 図8は、実施例に係る光伝送システムの制御部の構成の一例を示すブロック図である。 図9は、実施例に係る光伝送システムの動作を示すシーケンス図である。 図10は、図9のシステム起動処理を示すフローチャートである。 図11は、図10のステップS101の処理を説明するための周波数応答特性の一例を示す図である。 図12は、図10のステップS101の処理を説明するための最初のディップ周波数の一例を示す図である。 図13は、図10のステップS101の処理の一例を示すフローチャートである。 図14は、図10のステップS109〜S115の処理においてLCCの割り当てを概念的に説明する模式図である。 図15は、実施例に係る光伝送システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面に基づいて、本願の開示する光伝送装置、光伝送システムおよび割り当て方法の実施例を詳細に説明する。尚、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下に示す各実施例は、矛盾を起こさない範囲で適宜組み合わせても良い。
[光伝送システムの構成]
図1は、実施例に係る光伝送システム1の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、光伝送システム1は、光伝送装置2A、2Bを有する。
光伝送装置2A、2Bの各々は、光送信部10と、光受信部30と、制御部50とを有する。光受信部30は光伝送路3を介して光送信部10と接続されている。光伝送路3には、光ファイバ等の光伝送媒体が用いられ、1または複数の光増幅部が設けられている。
光送信部10は、送信データをDMT(Discrete Multi-tone)変調方式にて変調してDMT変調信号を生成する。そして、光送信部10は、生成したDMT変調信号を光信号に変換してDMT変調光信号を生成する。DMT変調方式は、マルチキャリア変調方式の一例であり、DMT変調光信号は、マルチキャリア変調光信号の一例である。光送信部10は、生成したDMT変調光信号を光伝送路3に送信する。
光受信部30は、光伝送路3からDMT変調光信号を受信し、受信したDMT変調光信号を電気信号に変換してDMT変調信号を生成する。そして、光受信部30は、生成したDMT変調信号を復調して受信データを得る。
制御部50は、光送信部10および光受信部30を制御する。
[光送信部の構成]
図2は、実施例に係る光伝送システム1の光送信部10の構成の一例を示すブロック図である。光送信部10は、DMT変調部11と、デジタルアナログコンバータ(DAC)12と、電光変換(E/O)モジュール13とを有する。
DMT変調部11は、マルチキャリア変調部の一例であり、電気信号である送信データをDMT変調してDMT変調信号を生成する。
DMT変調部11は、シリアル/パラレル(S/P)変換部111と、FEC(Forward Error Correction)エンコーダ112と、コンスタレーションマッパ部113とを有する。更に、DMT変調部11は、IFFT(Inverse Fast Fourier Transformer)部114と、CP(Cyclic Prefix)付加部115と、パラレル/シリアル(P/S)変換部116とを有する。CPは、ガードインターバル(GI)と称することもある。
S/P変換部111は、送信データをS/P変換して送信サブキャリア数に応じた数のパラレルデータを生成する。S/P変換部111は、生成したパラレルデータをFECエンコーダ112に出力する。
FECエンコーダ112は、誤り訂正符号部の一例であり、S/P変換部111から出力されたパラレルデータに対して誤り訂正符号を施す。誤り訂正符号としては、例えば、低密度パリティ検査符号(low-density parity-check code、LDPC)やターボ符号等が適用される。FECエンコーダ112は、誤り訂正符号が施されたパラレルデータをコンスタレーションマッパ部113に出力する。
コンスタレーションマッパ部113は、FECエンコーダ112から出力されたパラレルデータ(デジタルビット列)を、サブキャリア単位で、「コンスタレーション」と称する複素平面(IQ平面)におけるシンボルにマッピングする。上記マッピングを「マルチキャリア変調」または「サブキャリア変調」と称することがある。上述のように、マルチキャリア変調方式の一例としてDMT変調方式を挙げているため、本実施例では、上記マッピングを「DMT変調」と記載する。
図3〜図5は、DMT変調を概念的に説明する模式図である。図3に示すように、周波数領域においてN個のサブキャリアが設定されている。例えば、Nは256であるものとする。1〜Nは、サブキャリア番号を示す。図3においては、サブキャリア番号が大きいほど周波数が高い。ただし、周波数に対するサブキャリア番号の割り当て順序は不問とする。
DMT変調方式では、伝送特性の高いサブキャリアに対して伝送特性の低いサブキャリアよりも多くのビットを1シンボルに割り当てることができる。ここで、伝送特性は、受信特性あるいは信号品質と称することもある。例えば、図4に示すように、周波数によって伝送特性に高低が生じるケースを想定する。この場合、コンスタレーションマッパ部113は、伝送特性の高いサブキャリア番号のサブキャリア(例えば図5の斜線を参照)に、伝送特性の低いサブキャリア番号のサブキャリア(例えば図5の太斜線を参照)よりも多くのビットを1シンボルに割り当てる。
なお、割り当てられるビット数がDMT変調の多値度に相当すると捉えてよい。例えば、DMT変調がQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)の場合、多値度は4である。DMT変調がM−QAM(Quadrature Amplitude Modulation)の場合、多値度はM(M=16、64、256等)である。
図2において、IFFT部114は、コンスタレーションマッパ部113によってサブキャリア毎にシンボルにマッピングされた周波数領域の信号を、逆高速フーリエ変換(IFFT)処理することにより時間領域の信号に変換する。IFFT部114は、時間領域に変換された信号をCP付加部115に出力する。
CP付加部115は、IFFT部114により時間領域に変換された信号(シンボルデータ)に対してCPを付加する。CPの付加としては、例えば、CP付加部115は、IFFT処理後のシンボルデータの末尾から所定の長さ分のデータをコピーし、上記シンボルの先頭に付加する。CPの付加によって、シンボル間干渉が除去あるいは低減される。
P/S変換部116は、CP付加部115によりCPが付加されたシンボルデータをP/S変換してDMT変調信号を生成する。P/S変換部116は、生成したDMT変調信号をDAC12に出力する。
DAC12は、DMT変調部11のP/S変換部116から出力されたデジタル信号であるDMT変調信号を、アナログ信号に変換してE/Oモジュール13に出力する。
E/Oモジュール13は、DAC12から出力されたアナログ信号であるDMT変調信号を、光信号に変換する。例えば、E/Oモジュール13は、光源とドライバとを有する。光源とドライバとを含むブロックはTOSA(Transmitter Optical Sub-Assembly)と称することもある。ドライバは、アナログ信号であるDMT変調信号に応じた駆動信号を光源に与える。上記駆動信号に応じて光源の駆動条件(例えばバイアス電流および振幅)が制御される。その制御に応じて、光源の発光パワーが変動してDMT変調光信号が生成される。
すなわち、E/Oモジュール13は、光源の出力光をDMT変調信号によって変調を行なう。光源は、例えば半導体レーザである。半導体レーザは、DMT変調信号によって直接変調される場合、直接変調レーザ(direct modulation laser、DML)と称することもある。E/Oモジュール13は、生成したDMT変調光信号を光伝送路3に送信する。
[光受信部の構成]
図6は、実施例に係る光伝送システム1の光受信部30の構成の一例を示すブロック図である。光受信部30は、光電変換(O/E)モジュール31と、アナログデジタルコンバータ(ADC)32と、DMT復調部33とを有する。
O/Eモジュール31は、光伝送路3からDMT変調光信号を受信する。O/Eモジュール31は、例えば、受光素子の一例であるPD(フォトディテクタあるいはフォトダイオード)を有する。
PDは、受信したDMT変調光信号を、受光パワーに応じた振幅を有する電気信号(例えば、電流信号)に変換する。PDの受光パワーに応じた電流信号は、例えば、トランスインピーダンスアンプ(TIA)によって電圧信号に変換される。PDとTIAとを含むブロックは、ROSA(Receiver Optical Sub-Assembly)と称することもある。
ADC32は、O/Eモジュール31により光電変換されたアナログ信号である電気信号を、デジタル信号に変換する。
DMT復調部33は、ADC32により変換されたデジタル信号である電気信号をDMT復調して受信データを得る。
DMT復調部33は、S/P変換部331と、CP除去部332と、FFT(Fast Fourier Transformer)部333と、コンスタレーションデマッパ部334と、FECデコーダ335と、P/S変換部336とを有する。
S/P変換部331は、ADC32から出力された電気信号をサブキャリア数に応じた数のパラレル信号にS/P変換する。S/P変換部331は、S/P変換により得られたパラレル信号をCP除去部332に出力する。
CP除去部332は、S/P変換部331から出力されたパラレル信号を受け取り、パラレル信号からCPを除去する。そのCPは、光送信部10のCP付加部115によってDMT変調信号に付加されたCPである。CP除去部332は、CPが除去されたパラレル信号(すなわち、DMT変調信号)をFFT部333に出力する。
FFT部333は、CPが除去されたDMT変調信号を高速フーリエ変換(FFT)処理して周波数領域の信号に変換する。FFT部333は、FFT処理されたDMT変調信号をコンスタレーションデマッパ部334に出力する。
コンスタレーションデマッパ部334は、FFT部333によって得られた周波数領域の信号から、サブキャリア毎に「コンスタレーション」における受信シンボルを識別し、受信シンボルにマッピングされたビットを抽出(デマッピング)する。これにより、DMT変調信号が復調される。上記デマッピングを「マルチキャリア復調」または「サブキャリア復調」と称することがある。また、上記デマッピングされたサブキャリア毎の信号を「サブキャリア信号」と記載する。コンスタレーションデマッパ部334は、サブキャリア信号をFECデコーダ335に出力する。
FECデコーダ335は、誤り訂正復号部の一例であり、コンスタレーションデマッパ部334によりデマッピングされたサブキャリア信号に対して誤り訂正復号を施す。誤り訂正復号の方式は、光送信部10のFECエンコーダ112に適用された誤り訂正符号化方式に対応する方式でよい。
P/S変換部336は、FECデコーダ335により誤り訂正復号が施されたサブキャリア信号をP/S変換する。これにより、復調及び復号されたシリアル信号の受信データが得られる。
なお、DMT変調部11のIFFT部114により逆高速フーリエ変換が行なわれ、DMT復調部33のFFT部333により高速フーリエ変換が行なわれているが、これに限定されない。DMT変調部11のIFFT部114、および、DMT復調部33のFFT部333は、それぞれ、IDFT(Inverse Discrete Fourier Transformer)部及びDFT(Discrete Fourier Transformer)部に代替されてもよい。すなわち、DMT変調部11のIDFT部により逆離散フーリエ変換が行なわれ、DMT復調部33のDFT部により離散フーリエ変換が行なわれてもよい。
[伝送特性の落ち込み]
ここで、図4に示すように、光受信部30が受信したDMT変調光信号には、伝送特性としてOSNR(Optical Signal to Noise Ratio)が著しく劣化するサブキャリアが生じることがある。
このような伝送特性の落ち込みは、例えば、光送信部10の光源がもつ周波数特性によって送信光信号に加わる周波数チャープのパラメータαと、DMT変調信号が光伝送路3から受ける分散と、に起因するパワーフェージングの影響により生じる。
光伝送路3に伝送されるDMT変調光信号の相対強度Iは、下記の数1によって表すことができる。
Figure 2018196061
数1において、mは変調度を表し、αは光送信部10の周波数チャープのパラメータを表し、λはDMT変調光信号の波長を表す。また、Dは波長分散値を表し、Lは光伝送路3の長さ(例えば、光ファイバ長による伝送距離)を表し、fは周波数を表し、cは光速を表す。
図7は、パワーフェージングを説明するための図である。図7において、波長分散値Dを16[ps/nm/km]とし、伝送距離Lを40[km]とし、波長λを1550[nm]としたときに、異なる周波数チャープのパラメータαとして、αを0、1、2、3とした場合の周波数応答特性を示している。図7に示すように、DMT変調光信号の周波数応答特性は、DMT変調光信号の相対強度Iと周波数fとの関係を表し、光送信部10の周波数チャープのパラメータαに依存して変化する。すなわち、伝送特性の落ち込みが発生する周波数は、周波数チャープのパラメータαに依存して変化する。
また、波長分散値D、波長λ、周波数チャープのパラメータαを不変とし、異なる伝送距離Lとして、伝送距離Lを変更した場合、DMT変調光信号の周波数応答特性は、伝送距離Lにも依存して変化する。すなわち、伝送特性の落ち込みが発生する周波数は、DMT変調光信号の伝送距離にも依存して変化する。
ここで、DMT伝送帯域において、DMT変調光信号の周波数応答特性は、フラットであるのが理想である。しかし、DMT変調光信号は、光送信部10や光受信部30に用いられる光デバイスの周波数特性によって、例えば高周波数ほど帯域制限を受け易く、伝送特性が低下する傾向にある(図4を参照)。
また、DMT伝送帯域において、上述のような帯域制限に加えて、光送信部10の周波数チャープのパラメータαと、DMT変調信号が光伝送路3から受ける分散と、に起因して、伝送特性の落ち込みが発生する(図4および図7を参照)。この場合、伝送特性の落ち込みが生じるサブキャリアのシンボルには、送信データのビットを割り当てられない。または、割り当てが可能であるとしても、伝送特性の落ち込みが生じていないときのビット数よりも少ないビット数の送信データしか割り当てられない(図5を参照)。
[LCC]
DMT変調方式では、1つ以上のサブキャリアをデータ伝送ではなく、機能実現のために使用することが検討されている。その機能としては、LCC(Link Communication Channel)が挙げられる。LCCは、光伝送装置2Aと光伝送装置2Bとの間のデータ伝送を確実に実現するために、システムの起動時において、光伝送装置2Aの光送信部10と光伝送装置2Bの光受信部30との間の制御コマンド(制御信号)の伝送に使用される。
LCCは、周波数領域において、N個のサブキャリアのうち、1つ以上のサブキャリアに割り当てられる。送信データ等のデータは、周波数領域において、N個のサブキャリアのうち、LCCが割り当てられたサブキャリア以外のサブキャリアに割り当てられる。
ここで、伝送特性が落ち込むサブキャリアが生じる場合、伝送特性の落ち込みが生じるサブキャリアに対してLCCを割り当てることは好ましくない。伝送特性の落ち込みが生じるサブキャリアに対してLCCが割り当てられた場合、LCCが確立できない可能性がある。LCCが確立できない場合、システムの起動が妨げられる。
一方、伝送特性が非常に良いサブキャリアに対してLCCを割り当てることも好ましくない。LCCが割り当てられたサブキャリアは、システムを起動させるために使用されるものであって、データ伝送に使用することはできない。すなわち、伝送特性が非常に良いサブキャリアに対してLCCが割り当てられた場合、伝送容量が減ったり、受信感度が劣化したりして、伝送特性に影響が生じる。
また、設計時や出荷時等において、LCCに使用するサブキャリアを予め設定することは好ましくない。上述のように、DMT変調光信号の周波数応答特性は、周波数チャープのパラメータαや伝送距離Lに依存して伝送特性の落ち込みが発生する周波数が変化する。そのため、LCCに使用するサブキャリアは、システムの起動時に設定されることが好ましい。
[制御部の構成]
図8は、実施例に係る光伝送システム1の制御部50の構成の一例を示すブロック図である。制御部50は、システム起動時に用いられる構成として、暫定割当部51と、伝送特性取得部52と、LCC割当部53とを有する。
暫定割当部51は、サブキャリア選択部54を有する。サブキャリア選択部54は、N個のサブキャリアのうち、後述の方法(1)〜(3)のいずれかによりサブキャリアを選択する。そして、サブキャリア選択部54は、自装置の光送信部10を制御して、選択したサブキャリア毎に制御コマンド(制御信号)を他の光伝送装置に送信する。ここで、自動値が光伝送装置2Aである場合、他の光伝送装置は光伝送装置2Bである。また、制御コマンドとしては、例えばPing(Packet internet groper)が挙げられる。
そして、暫定割当部51は、N個のサブキャリアのうち、制御コマンド(制御信号)に対して他の光伝送装置(光伝送装置2B)から応答があったサブキャリアにLCCを暫定的に割り当てる。
伝送特性取得部52は、応答があったサブキャリアを用いて他の光伝送装置(光伝送装置2B)との間でネゴシエーションを行ない、応答があったサブキャリアにおける伝送特性を取得する。
LCC割当部53は、伝送特性が得られたサブキャリアのうち、必要最低限の伝送特性が得られたサブキャリアにLCCを割り当てる。
[全体動作]
図9は、実施例に係る光伝送システム1の動作を示すシーケンス図である。まず、光伝送装置2Aは、システム起動処理を実行する(ステップS1)。システム起動処理において、光伝送装置2Aの制御部50は、自装置の光送信部10を制御して制御コマンドを送信し、光伝送装置2Bの制御部50は、自装置の光受信部30を制御して制御コマンドに対する応答を行なう。光伝送装置2Aの制御部50は、光伝送装置2Bからの応答に基づいて、LCCに使用するサブキャリアを設定する。その後、光伝送装置2Aおよび光伝送装置2Bは、通常運用を実行する(ステップS2)。通常運用において、光伝送装置2Aおよび光伝送装置2Bの制御部50は、自装置の光送信部10および光受信部30を制御して、光伝送装置2Aと光伝送装置2Bとの間でデータの送受信を行なう。
[システム起動処理]
図10は、図9のシステム起動処理を示すフローチャートである。
まず、光伝送装置2Aの制御部50において、暫定割当部51のサブキャリア選択部54は、N個のサブキャリアの中から、疎通確認コマンドを送信するためのサブキャリアを選択する(ステップS101)。次に、サブキャリア選択部54は、自装置の光送信部10を制御して、選択したサブキャリアを用いて制御コマンドとして疎通確認コマンドを光伝送装置2Bに送信する(ステップS102)。次に、サブキャリア選択部54は、自装置の光受信部30を制御して、疎通確認コマンドに対する光伝送装置2Bからの応答があるか否かの疎通確認を行なう(ステップS103)。
ここで、ステップS101において、疎通確認コマンドを送信するためのサブキャリアを選択する方法として、以下に示す方法(1)〜(3)が考えられる。
まず、ステップS101の方法(1)において、暫定割当部51のサブキャリア選択部54は、全てのサブキャリア(この場合、N個のサブキャリア)を選択する。この場合、ステップS102において、サブキャリア選択部54は、自装置の光送信部10を制御して、全てのサブキャリアを用いて同時に疎通確認コマンドを光伝送装置2Bに送信する。ステップS103において、サブキャリア選択部54は、自装置の光受信部30を制御して、制御コマンドに対する光伝送装置2Bからの応答があるか否かの疎通確認を行なう。
また、ステップS101の方法(2)において、暫定割当部51のサブキャリア選択部54は、N個のサブキャリアのうちのn個のサブキャリア(nはn<Nを満たす整数)を順次に選択する。その選択方法として、低周波側からn個のサブキャリアを順次に選択する場合、高周波側からn個のサブキャリアを順次に選択する場合、ランダムにn個のサブキャリアを順次に選択する場合などが考えられる。この場合、ステップS102において、サブキャリア選択部54は、自装置の光送信部10を制御して、n個のサブキャリア毎に疎通確認コマンドを光伝送装置2Bに送信する。ステップS103において、サブキャリア選択部54は、自装置の光受信部30を制御して、制御コマンドに対する光伝送装置2Bからの応答があるか否かの疎通確認を行なう。全てのサブキャリア(この場合、N個のサブキャリア)の疎通確認が行なわれるまで(ステップS103:No)、ステップS101〜S103が実行される。
また、ステップS101の方法(3)において、暫定割当部51のサブキャリア選択部54は、N個のサブキャリアのうち、図11〜13に示す選択方法によりサブキャリアを順次に選択する。
図11は、図10のステップS101の処理を説明するための周波数応答特性の一例を示す図である。図12は、図10のステップS101の処理を説明するための最初のディップ周波数の一例を示す図である。ここで、ディップ周波数とは、相対強度Iの落ち込みが発生する周波数を表す。
パワーフェージングは、図11に示すように、高周波に向かって周期が短くなりながら繰り返し発生する。最初のディップ周波数F1(図11の第一の谷に相当する周波数)は、想定される使用条件の中で、波長分散値Dと光送信部10の周波数チャープのパラメータαとの値が最大の場合に最も低い周波数となる。
使用される変調器(例えば光送信部10のDMT変調部11)の周波数チャープは、最も大きな直接変調レーザの場合でも3.5程度であり、周波数チャープのパラメータαを5.0とした場合、充分に大きな周波数チャープを想定したと言える。また、光分散補償を用いないシステムの伝送距離Lを100[km]とした場合、充分な波長分散値Dを想定できる。そこで、図11、12に示すように、最初のディップ周波数F1は概ね2.2[GHz]であることがわかる。
この場合、ステップS101において、暫定割当部51のサブキャリア選択部54は、上述の数1により、DMT変調光信号の相対強度Iと周波数fとの関係を表す周波数応答特性を算出する。すなわち、サブキャリア選択部54は、変調度mと光送信部10の周波数チャープのパラメータαとDMT変調光信号の波長λと波長分散値Dと伝送距離Lと周波数fと光速cとを用いた演算式により、周波数応答特性を算出する。このとき、サブキャリア選択部54は、周波数応答特性において相対強度Iの落ち込みが最初に生じる周波数、すなわち、最初のディップ周波数F1を特定(決定)する。そして、サブキャリア選択部54は、N個のサブキャリアのうち、最初のディップ周波数F1に相当する間隔のn個のサブキャリア(nはn<Nを満たす整数)を順次に選択する。ステップS102において、サブキャリア選択部54は、自装置の光送信部10を制御して、n個のサブキャリア毎に疎通確認コマンドを光伝送装置2Bに送信する。ステップS103において、サブキャリア選択部54は、自装置の光受信部30を制御して、疎通確認コマンドに対する光伝送装置2Bからの応答があるか否かの疎通確認を行なう。全てのサブキャリア(この場合、N個のサブキャリア)の疎通確認が行なわれるまで(ステップS103:No)、ステップS101〜S103が実行される。
暫定割当部51のサブキャリア選択部54は、最初のディップ周波数F1に相当する間隔でn個のサブキャリア毎に疎通確認コマンドを送信することで、確実にパワーフェージングの影響を回避してLCCを確立することができる。図11のドット部分は、最初のディップ周波数F1である2.2[GHz]に相当する間隔(周期)を示す。図11に示すように、複数のサブキャリアがパワーフェージングの影響を回避していることがわかる。例えば、100[MHz]間隔で256個のサブキャリアを用いる伝送システムの場合、サブキャリア選択部54は、22個のサブキャリア毎に疎通確認コマンドを送信する。
図13は、図10のステップS101の処理の一例を示すフローチャートである。
暫定割当部51のサブキャリア選択部54は、光送信部10の最大の周波数チャープのパラメータαを設定し(ステップS201)、最大伝送距離として伝送距離Lを設定する(ステップS202)。また、サブキャリア選択部54は、サブキャリア数Nを設定し(ステップS203)、最大帯域BWを設定する(ステップS204)。そして、サブキャリア選択部54は、BW/Nにより、BR(Baud Rate)を算出する(ステップS205)。
次に、サブキャリア選択部54は、変調度mと光送信部10の周波数チャープのパラメータαとDMT変調光信号の波長λと波長分散値Dと伝送距離Lと周波数fと光速cとを用いた演算式(数1)により、周波数応答特性を算出する。このとき、サブキャリア選択部54は、周波数応答特性において相対強度Iの落ち込みが最初に生じる周波数、すなわち、最初のディップ周波数F1を特定する(ステップS206)。
次に、サブキャリア選択部54は、以下のステップS207〜S213の処理により、N個のサブキャリアのうち、最初のディップ周波数F1に相当する間隔のn個のサブキャリア(n<N)を順次に選択する。
まず、サブキャリア選択部54は、定数n、mを1に設定する(ステップS207)。そして、サブキャリア選択部54は、BR/2+BR×(n−1)により、周波数fを算出する(ステップS208)。サブキャリア選択部54は、周波数fが(f1×(m−1))以上であるか否かを判定する(ステップS209)。
判定の結果、周波数fが(f1×(m−1))以上ではない場合(ステップS209:No)、暫定割当部51のサブキャリア選択部54は、定数nに1を加算する(ステップS213)。その後、サブキャリア選択部54は、ステップS208以降を実行する。
一方、判定の結果、周波数fが(f1×(m−1))以上である場合(ステップS209:Yes)、暫定割当部51のサブキャリア選択部54は、n番目のサブキャリアを疎通確認用のサブキャリアとして選択する(ステップS210)。サブキャリア選択部54は、定数nがサブキャリア数Nであるか否かを判定する(ステップS211)。
判定の結果、定数nがサブキャリア数Nではない場合(ステップS211:No)、暫定割当部51のサブキャリア選択部54は、定数mに1を加算する(ステップS212)。その後、サブキャリア選択部54は、ステップS213を実行し、ステップS208以降を実行する。
一方、判定の結果、定数nがサブキャリア数Nである場合(ステップS211:Yes)、暫定割当部51のサブキャリア選択部54は、ステップS102、S103の処理を実行する。
ここで、全てのサブキャリア(この場合、N個のサブキャリア)の疎通確認が行なわれたものとする(ステップS103:Yes)。このとき、N個のサブキャリアのうちのM個のサブキャリア(MはM<Nを満たす整数)において、疎通確認コマンドに対する応答があったものとする。この場合、図10において、暫定割当部51は、応答があったM個のサブキャリアにLCCを暫定的に割り当てる(ステップS104)。
次に、光伝送装置2Aの制御部50において、伝送特性取得部52は、M個のサブキャリアの中から、サブキャリアを順次に選択する(ステップS105)。ここで、サブキャリアを選択する順は不問であるが、本実施例では、1番目からM番目まで順番にサブキャリアが選択されるものとする。
次に、伝送特性取得部52は、自装置の光送信部10を制御して、選択したサブキャリアを用いてパイロット信号を光伝送装置2Bに送信して、光伝送装置2Aと光伝送装置2Bとの間でネゴシエーションを行なう(ステップS106)。このとき、伝送特性取得部52は、ネゴシエーションの結果により、選択したサブキャリアにおける伝送特性を取得する(ステップS107)。伝送特性の指標の一例としては、OSNR(Optical Signal to Noise Ratio)やビットエラーレート(BER)等が挙げられるが、本実施例においては伝送特性としてOSNRを例とする。全てのサブキャリア(この場合、M個のサブキャリア)のOSNRの取得が行なわれるまで(ステップS108:No)、ステップS105〜S108が実行される。
ここで、全てのサブキャリア(この場合、M個のサブキャリア)のOSNRの取得が行なわれたものとする(ステップS108:Yes)。
次に、光伝送装置2Aの制御部50において、LCC割当部53は、定数nを1に設定する(ステップS109)。そして、LCC割当部53は、LCCとして使用可能なサブキャリアのOSNRの候補であるOSNRLCCと、LCCとして使用可能なサブキャリアのOSNRの基準値であるOSNRREFとを設定する(ステップS110)。OSNRLCCは、まず、∞に設定される。
次に、LCC割当部53は、M個のサブキャリアのOSNRのうちのn番目のサブキャリアのOSNRがOSNRREF以上であるか否かを判定する(ステップS111)。
判定の結果、OSNRがOSNRREF以上ではない場合(ステップS111:No)、LCC割当部53は、後述のステップS114を実行する。
一方、判定の結果、OSNRがOSNRREF以上である場合(ステップS111:Yes)、LCC割当部53は、OSNRLCCがOSNR以上であるか否かを判定する(ステップS112)。
判定の結果、OSNRLCCがOSNR以上ではない場合(ステップS112:No)、LCC割当部53は、後述のステップS114を実行する。
一方、判定の結果、OSNRLCCがOSNR以上である場合(ステップS112:Yes)、LCC割当部53は、OSNRLCCをOSNRとし、n番目のサブキャリアにLCCを設定する(ステップS113)。
次に、LCC割当部53は、定数nが、上記応答があったサブキャリア数Mであるか否かを判定する。すなわち、LCC割当部53は、全てのサブキャリア(この場合、M個のサブキャリア)に対して上述のステップS111〜S113が行なわれたか否かを判定する(ステップS114)。
判定の結果、全てのサブキャリア(M個のサブキャリア)に対して上述のステップS111〜S113が行なわれていない場合(ステップS114:No)、LCC割当部53は、定数nに1を加算する(ステップS115)。その後、LCC割当部53は、ステップS111以降を実行する。
一方、判定の結果、全てのサブキャリア(M個のサブキャリア)に対して上述のステップS111〜S113が行なわれたものとする(ステップS114:Yes)。この場合、LCC割当部53は、上述のステップS109〜S115により、必要最低限のOSNRが得られたサブキャリアにLCCを割り当てている。そのため、光伝送装置2Aの制御部50は、上述のステップS2を実行する。すなわち、通常運用(ステップS2)において、光伝送装置2Aおよび光伝送装置2Bの制御部50は、自装置の光送信部10および光受信部30を制御して、光伝送装置2Aと光伝送装置2Bとの間でデータの送受信を行なう。
[LCC割り当ての具体例]
図14は、図10のステップS109〜S115の処理においてLCCの割り当てを概念的に説明する模式図である。
図14に示すように、説明の都合上、上記応答があったサブキャリア数Mは、10であるものとする。以下、10個のサブキャリアのうち、サブキャリア番号が1〜10番のサブキャリアをそれぞれ1〜10番目のサブキャリアと記載する。ここで、図14に示すように、説明の都合上、1〜10番目のサブキャリアのOSNRは、それぞれ、4、3、4、1、4、4、3、2、4、3であるものとする。
ステップS109において、LCC割当部53は、定数nを1に設定する。ステップS110において、上述のように、LCCとして使用可能なサブキャリアのOSNRの候補であるOSNRLCCは、∞に設定される。ここで、説明の都合上、LCCとして使用可能なサブキャリアのOSNRの基準値であるOSNRREFは、1.5に設定されているものとする。
まず、一巡目(すなわち、n=1)について説明する。LCC割当部53は、10個のサブキャリアのOSNRのうちの1番目のサブキャリアのOSNRがOSNRREF以上であるか否かを判定する(ステップS111)。判定の結果、OSNRがOSNRREF以上であるため(ステップS111:Yes)、LCC割当部53は、OSNRLCCがOSNR以上であるか否かを判定する(ステップS112)。判定の結果、OSNRLCCがOSNR以上であるため(ステップS112:Yes)、LCC割当部53は、OSNRLCCをOSNRとし、1番目のサブキャリアにLCCを設定する(ステップS113)。そして、LCC割当部53は、10個のサブキャリアに対して上述のステップS111〜S113を行なっていないため(ステップS114:No)、定数nに1を加算する(ステップS115)。この段階においては、上述のように、LCCは1番目のサブキャリアに設定されている。
次に、二巡目(すなわち、n=2)について説明する。LCC割当部53は、10個のサブキャリアのOSNRのうちの2番目のサブキャリアのOSNRがOSNRREF以上であるか否かを判定する(ステップS111)。判定の結果、OSNRがOSNRREF以上であるため(ステップS111:Yes)、LCC割当部53は、OSNRLCC(この場合、OSNR)がOSNR以上であるか否かを判定する(ステップS112)。判定の結果、OSNRLCC(OSNR)がOSNR以上であるため(ステップS112:Yes)、LCC割当部53は、OSNRLCCをOSNRとし、2番目のサブキャリアにLCCを設定する(ステップS113)。そして、LCC割当部53は、10個のサブキャリアに対して上述のステップS111〜S113を行なっていないため(ステップS114:No)、定数nに1を加算する(ステップS115)。この段階においては、LCCは、1番目のサブキャリアに代えて、2番目のサブキャリアに設定されている。
次に、三巡目(すなわち、n=3)について説明する。LCC割当部53は、10個のサブキャリアのOSNRのうちの3番目のサブキャリアのOSNRがOSNRREF以上であるか否かを判定する(ステップS111)。判定の結果、OSNRがOSNRREF以上であるため(ステップS111:Yes)、LCC割当部53は、OSNRLCC(この場合、OSNR)がOSNR以上であるか否かを判定する(ステップS112)。判定の結果、OSNRLCC(OSNR)がOSNR以上ではない(ステップS112:No)。この場合、LCC割当部53は、ステップS113をスキップする。そして、LCC割当部53は、10個のサブキャリアに対して上述のステップS111〜S113を行なっていないため(ステップS114:No)、定数nに1を加算する(ステップS115)。この段階においても、LCCは、2番目のサブキャリアに設定されている。
次に、四巡目(すなわち、n=4)について説明する。LCC割当部53は、10個のサブキャリアのOSNRのうちの4番目のサブキャリアのOSNRがOSNRREF以上であるか否かを判定する(ステップS111)。判定の結果、ステップS112、S113をスキップする。そして、LCC割当部53は、10個のサブキャリアに対して上述のステップS111〜S113を行なっていないため(ステップS114:No)、定数nに1を加算する(ステップS115)。この段階においても、LCCは、2番目のサブキャリアに設定されている。
次に、五巡目(すなわち、n=5)について説明する。LCC割当部53は、10個のサブキャリアのOSNRのうちの5番目のサブキャリアのOSNRがOSNRREF以上であるか否かを判定する(ステップS111)。判定の結果、OSNRがOSNRREF以上であるため(ステップS111:Yes)、LCC割当部53は、OSNRLCC(この場合、OSNR)がOSNR以上であるか否かを判定する(ステップS112)。判定の結果、OSNRLCC(OSNR)がOSNR以上ではない(ステップS112:No)。この場合、LCC割当部53は、ステップS113をスキップする。そして、LCC割当部53は、10個のサブキャリアに対して上述のステップS111〜S113を行なっていないため(ステップS114:No)、定数nに1を加算する(ステップS115)。この段階においても、LCCは、2番目のサブキャリアに設定されている。
次に、六巡目(すなわち、n=6)について説明する。LCC割当部53は、10個のサブキャリアのOSNRのうちの6番目のサブキャリアのOSNRがOSNRREF以上であるか否かを判定する(ステップS111)。判定の結果、OSNRがOSNRREF以上であるため(ステップS111:Yes)、LCC割当部53は、OSNRLCC(この場合、OSNR)がOSNR以上であるか否かを判定する(ステップS112)。判定の結果、OSNRLCC(OSNR)がOSNR以上ではない(ステップS112:No)。この場合、LCC割当部53は、ステップS113をスキップする。そして、LCC割当部53は、10個のサブキャリアに対して上述のステップS111〜S113を行なっていないため(ステップS114:No)、定数nに1を加算する(ステップS115)。この段階においても、LCCは、2番目のサブキャリアに設定されている。
次に、七巡目(すなわち、n=7)について説明する。LCC割当部53は、10個のサブキャリアのOSNRのうちの7番目のサブキャリアのOSNRがOSNRREF以上であるか否かを判定する(ステップS111)。判定の結果、OSNRがOSNRREF以上であるため(ステップS111:Yes)、LCC割当部53は、OSNRLCC(この場合、OSNR)がOSNR以上であるか否かを判定する(ステップS112)。判定の結果、OSNRLCC(OSNR)がOSNRと同じであるため(ステップS112:Yes)、LCC割当部53は、OSNRLCCをOSNRとし、7番目のサブキャリアにLCCを設定する(ステップS113)。そして、LCC割当部53は、10個のサブキャリアに対して上述のステップS111〜S113を行なっていないため(ステップS114:No)、定数nに1を加算する(ステップS115)。この段階においては、LCCは、2番目のサブキャリアに代えて、7番目のサブキャリアに設定されている。
次に、八巡目(すなわち、n=8)について説明する。LCC割当部53は、10個のサブキャリアのOSNRのうちの8番目のサブキャリアのOSNRがOSNRREF以上であるか否かを判定する(ステップS111)。判定の結果、OSNRがOSNRREF以上であるため(ステップS111:Yes)、LCC割当部53は、OSNRLCC(この場合、OSNR)がOSNR以上であるか否かを判定する(ステップS112)。判定の結果、OSNRLCC(OSNR)がOSNR以上であるため(ステップS112:Yes)、LCC割当部53は、OSNRLCCをOSNRとし、8番目のサブキャリアにLCCを設定する(ステップS113)。そして、LCC割当部53は、10個のサブキャリアに対して上述のステップS111〜S113を行なっていないため(ステップS114:No)、定数nに1を加算する(ステップS115)。この段階においては、LCCは、7番目のサブキャリアに代えて、8番目のサブキャリアに設定されている。
次に、九巡目(すなわち、n=9)について説明する。LCC割当部53は、10個のサブキャリアのOSNRのうちの9番目のサブキャリアのOSNRがOSNRREF以上であるか否かを判定する(ステップS111)。判定の結果、OSNRがOSNRREF以上であるため(ステップS111:Yes)、LCC割当部53は、OSNRLCC(この場合、OSNR)がOSNR以上であるか否かを判定する(ステップS112)。判定の結果、OSNRLCC(OSNR)がOSNR以上ではない(ステップS112:No)。この場合、LCC割当部53は、ステップS113をスキップする。そして、LCC割当部53は、10個のサブキャリアに対して上述のステップS111〜S113を行なっていないため(ステップS114:No)、定数nに1を加算する(ステップS115)。この段階においても、LCCは、8番目のサブキャリアに設定されている。
次に、十巡目(すなわち、n=10)について説明する。LCC割当部53は、10個のサブキャリアのOSNRのうちの10番目のサブキャリアのOSNR10がOSNRREF以上であるか否かを判定する(ステップS111)。判定の結果、OSNR10がOSNRREF以上であるため(ステップS111:Yes)、LCC割当部53は、OSNRLCC(この場合、OSNR)がOSNR10以上であるか否かを判定する(ステップS112)。判定の結果、OSNRLCC(OSNR)がOSNR10以上ではない(ステップS112:No)。この場合、LCC割当部53は、ステップS113をスキップする。そして、LCC割当部53は、10個のサブキャリアに対して上述のステップS111〜S113を行なっている(ステップS114:Yes)。この場合、LCC割当部53は、上述のステップS109〜S115により、必要最低限のOSNRLCC(OSNR)が得られた8番目のサブキャリアにLCCを割り当てている。
そして、通常運用(ステップS2)において、光伝送装置2Aおよび光伝送装置2Bの制御部50は、自装置の光送信部10および光受信部30を制御して、光伝送装置2Aと光伝送装置2Bとの間でデータの送受信を行なう。
[実施例の効果]
以上の説明により、実施例に係る光伝送システム1は、第1および第2の光伝送装置(光伝送装置2A、2B)を有する。光伝送装置2A、2Bは、光送信部10と、制御部50とを有する。光伝送装置2Aにおいて、光送信部10は、システム起動時において、複数のサブキャリアを用いて制御信号(疎通確認コマンド)を光伝送装置2Bに送信する。制御部50は、複数のサブキャリアのうち、制御信号(疎通確認コマンド)に対する光伝送装置2Bの応答により必要最低限の伝送特性(OSNRLCC)が得られたサブキャリアにLCCを割り当てる。
また、実施例に係る光伝送システム1の光伝送装置2Aにおいて、制御部50は、伝送特性取得部52と、LCC割当部53とを有する。
伝送特性取得部52は、複数のサブキャリアのうち、制御信号(疎通確認コマンド)に対して光伝送装置2Bから応答があったサブキャリアを用いて光伝送装置2Bとの間でネゴシエーションを行なう。ネゴシエーションの結果、伝送特性取得部52は、上記応答があったサブキャリアにおける伝送特性(OSNR)を取得する。LCC割当部53は、応答があったサブキャリアのうち、必要最低限の伝送特性(OSNRLCC)が得られたサブキャリアにLCCを割り当てる。具体的には、LCC割当部53は、応答があったサブキャリアにおける伝送特性(OSNR)が基準値(OSNRREF)以上であるか否かを判定する。そして、LCC割当部53は、伝送特性(OSNR)が基準値(OSNRREF)以上であるサブキャリアのうち、伝送特性(OSNR)が最も小さいサブキャリアにLCCを割り当てる。
このように、実施例に係る光伝送システム1によれば、光伝送装置2Aは、複数のサブキャリアのうち、制御信号に対する光伝送装置2Bの応答により必要最低限の伝送特性(OSNRLCC)が得られたサブキャリアにLCCを割り当てる。ここで、伝送特性の落ち込みが生じるサブキャリアに対してLCCが割り当てられた場合、OSNRが著しく低くなり、LCCが確立できない可能性がある。LCCが確立できない場合、システムの起動が妨げられる。また、伝送特性が非常に良いサブキャリアに対してLCCが割り当てられた場合、伝送容量が減ったり、受信感度が劣化したりして、伝送特性に影響が生じる。そこで、実施例に係る光伝送システム1によれば、光伝送装置2Aは、複数のサブキャリアのうち、必要最低限の伝送特性(OSNRLCC)が得られたサブキャリアにLCCを割り当てるので、システムの起動を確実にし、伝送特性を向上させることができる。
また、実施例に係る光伝送システム1の光伝送装置2Aにおいて、制御部50は、周波数応答特性算出部と、ディップ周波数特定部と、サブキャリア選択部54とを有する。周波数応答特性算出部およびディップ周波数特定部は、サブキャリア選択部54に相当する。周波数応答特性算出部は、上述の数1により、DMT変調光信号の相対強度Iと周波数fとの関係を表す周波数応答特性を算出する。すなわち、周波数応答特性算出部は、変調度mと光送信部10の周波数チャープのパラメータαとDMT変調光信号の波長λと波長分散値Dと伝送距離Lと周波数fと光速cとを用いた演算式により、周波数応答特性を算出する。このとき、ディップ周波数特定部は、周波数応答特性において相対強度Iの落ち込みが最初に生じる周波数である最初のディップ周波数F1を特定する。サブキャリア選択部54は、複数のサブキャリアのうち、最初のディップ周波数F1に相当する間隔のサブキャリアを順次に選択する。光送信部10は、サブキャリア選択部54により選択されたサブキャリア毎に制御信号(疎通確認コマンド)を送信する。
このように、実施例に係る光伝送システム1によれば、光伝送装置2Aは、複数のサブキャリアのうち、最初のディップ周波数F1に相当する間隔のサブキャリアを選択し、選択したサブキャリア毎に制御信号(疎通確認コマンド)を送信する。これにより、実施例に係る光伝送システム1によれば、光伝送装置2Aは、確実にパワーフェージングの影響を回避してLCCを確立することができる。
[他の実施例]
実施例で図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、各装置で行われる各種処理は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。
実施例に係る光伝送システムは、例えば、次のようなハードウェア構成により実現することができる。図15は、実施例に係る光伝送システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
図15に示すように、実施例に係る光伝送システムの光伝送装置2A、2Bの各々の光送信部100は、プロセッサ101と、メモリ102と、アナログ回路103とを有する。プロセッサ101の一例としては、CPU、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。また、メモリ102の一例としては、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられる。
そして、光送信部100で行われる各種処理は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムをプロセッサで実行することによって実現されてもよい。すなわち、DMT変調部11および制御部50によって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ102に記録され、各プログラムがプロセッサ101で実行されてもよい。また、DAC12、E/Oモジュール13は、アナログ回路103によって実現される。
図15に示すように、実施例に係る光伝送システムの光伝送装置2A、2Bの各々の光受信部300は、プロセッサ301と、メモリ302と、アナログ回路303とを有する。プロセッサ301の一例としては、CPU、DSP、FPGA等が挙げられる。また、メモリ302の一例としては、SDRAM等のRAM、ROM、フラッシュメモリ等が挙げられる。
そして、光受信部300で行われる各種処理は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムをプロセッサで実行することによって実現されてもよい。すなわち、DMT復調部33および制御部50によって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ302に記録され、各プログラムがプロセッサ301で実行されてもよい。また、可変分散補償部31、O/Eモジュール31、ADC32は、アナログ回路303によって実現される。
なお、ここでは、実施例に係る光伝送システムで行われる各種処理が1つのプロセッサによって実行されるものとしたが、これに限定されるものではなく、複数のプロセッサによって実行されてもよい。
1 伝送システム
2A、2B 光伝送装置
3 光伝送路
10 光送信部
11 DMT変調部
12 DAC
13 E/Oモジュール
30 光受信部
31 O/Eモジュール
32 ADC
33 DMT復調部
50 制御部
51 暫定割当部
52 伝送特性取得部
53 LCC割当部
54 サブキャリア選択部
100 光送信部
101 プロセッサ
102 メモリ
103 アナログ回路
111 S/P変換部
112 FECエンコーダ
113 コンスタレーションマッパ部
114 IFFT部
115 CP付加部
116 P/S変換部
301 プロセッサ
302 メモリ
303 アナログ回路
331 S/P変換部
332 CP除去部
333 FFT部
334 コンスタレーションデマッパ部
335 FECデコーダ
336 P/S変換部

Claims (6)

  1. システム起動時において、複数のサブキャリアを用いて制御信号を他の光伝送装置に送信する光送信部と、
    前記複数のサブキャリアのうち、前記制御信号に対する前記他の光伝送装置の応答により必要最低限の伝送特性が得られたサブキャリアにLCC(Link Communication Channel)を割り当てる制御部と、
    を有することを特徴とする光伝送装置。
  2. 前記制御部は、
    前記複数のサブキャリアのうち、前記制御信号に対して前記他の光伝送装置から応答があったサブキャリアを用いて前記他の光伝送装置との間でネゴシエーションを行ない、前記応答があったサブキャリアにおける伝送特性を取得する伝送特性取得部と、
    前記応答があったサブキャリアのうち、前記必要最低限の伝送特性が得られたサブキャリアに前記LCCを割り当てるLCC割当部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
  3. 前記LCC割当部は、
    前記応答があったサブキャリアにおける前記伝送特性が基準値以上であるか否かを判定し、
    前記伝送特性が前記基準値以上であるサブキャリアのうち、前記伝送特性が最も小さいサブキャリアに前記LCCを割り当てる、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の光伝送装置。
  4. 前記制御部は、
    変調度と前記光送信部の周波数チャープのパラメータと変調光信号の波長と波長分散値と伝送距離と周波数と光速とを用いた演算式により前記変調光信号の相対強度と前記周波数との関係を表す周波数応答特性を算出する周波数応答特性算出部と、
    前記周波数応答特性において前記相対強度の落ち込みが最初に生じる周波数である最初のディップ周波数を特定するディップ周波数特定部と、
    前記複数のサブキャリアのうち、前記最初のディップ周波数に相当する間隔のサブキャリアを順次に選択するサブキャリア選択部と、
    を有し、
    前記光送信部は、前記サブキャリア選択部により選択されたサブキャリア毎に前記制御信号を送信する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の光伝送装置。
  5. 第1および第2の光伝送装置、
    を有し、
    前記第1の光伝送装置は、
    システム起動時において、複数のサブキャリアを用いて制御信号を前記第2の光伝送装置に送信する光送信部と、
    前記複数のサブキャリアのうち、前記制御信号に対する前記第2の光伝送装置の応答により必要最低限の伝送特性が得られたサブキャリアにLCC(Link Communication Channel)を割り当てる制御部と、
    を有することを特徴とする光伝送システム。
  6. 光伝送装置が、
    システム起動時において、複数のサブキャリアを用いて制御信号を他の光伝送装置に送信し、
    前記複数のサブキャリアのうち、前記制御信号に対する前記他の光伝送装置の応答により必要最低限の伝送特性が得られたサブキャリアにLCC(Link Communication Channel)を割り当てる、
    処理を実行することを特徴とする割り当て方法。
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