JP5815499B2 - 通信システム及び通信システムの制御方法 - Google Patents

通信システム及び通信システムの制御方法 Download PDF

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アクセスサービスの高速化に対するニーズの高まりにより、FTTH(Fiber To The Home)の普及が世界的に進んでいる。FTTHサービスの大部分は、1個の収容局側装置(OLT:Optical Line Terminal)が時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)により複数の加入者側装置(ONU:Optical Network Unit)を収容し、経済性に優れたPON(Passive Optical Network)方式により提供されている。
PON方式では、OLTとの距離が相異なる全ONUが一定以上の品質で通信を行うことが求められる。光ファイバ伝送では伝送距離が延びるにつれて光信号の強度の減衰や波長分散等に起因する波形歪みにより信号品質が劣化するため、PON方式において全ONUが送受信する光信号の信号速度が等しい場合、OLTからの距離が最も遠いONUが通信可能であれば全ONUが通信可能となる。
そのため、関連するTDM−PONにおける信号速度は、最も遠いONUが通信可能となる値に固定されており、各ONUが単位時間あたりに送受信できる情報ビット数は等しい。図1に関連するTDM−PONの構成例を示す。単一のOLTに、OLTとの距離が相異なるONU(k=1,2,・・・,K、Kは2以上の整数)が接続している。各ONUが送受信する光信号の信号速度は、OLTからの距離が最も遠いONUが通信可能である信号速度B[bit/s]に固定される。図中のS、mはそれぞれシンボル速度、変調多値数を表わし、
Figure 0005815499
が成り立つが、GE−PON(非特許文献1参照。)、G−PON(非特許文献2参照。)等の関連するTDM−PONではm=2であり、信号速度とシンボル速度は等しい。
TDM−PONの上り方向通信では、OLTにおける動的帯域割当計算に基づいて各ONUに割り当てられた送信許容時間のみに、各ONUが間欠的に光信号を送信することにより、光信号同士の衝突を防いでいる。関連するTDM−PONでは上述の様に各ONUが単位時間あたりに送受信できる情報ビット数が等しいため、一定期間内において光信号の送信を許容される総時間がONU間で等しくなるように送信許容時間を割り当てることにより、当該期間内において各ONUが送信する情報量が等しくなり、ONU間での帯域公平性が実現される。
IEEE Standard 802.3ah ITU−T Recommendation G.984.2
関連技術においては、TDM−PONでは、OLTからの距離が最も遠いONUが通信可能となる値に信号速度が固定されているが、OLTからの距離が近いONUは、本来、より高速な信号速度での通信が可能である。一方、移動体通信では、時々刻々と変化する無線基地局との距離や無線伝搬環境等に応じて端末ごとに信号速度を可変とする適応変調技術を用いた3.5G方式(HSPA:High Speed Packet Access)が実用化されている。この方式では、無線基地局との間の距離が近い端末や無線伝搬環境が良好である端末が送受信する信号の変調多値数やシンボル速度を向上させ、単位時間あたりに送受信できる情報ビット数を増大させることにより、システム全体のスループットを拡大している。
適応変調技術をTDM−PONに適用し、OLTからの距離が近いONUが送受信する光信号を高速化することにより、移動体通信と同様にシステム全体のスループットを拡大できる。しかしながら、移動体通信では端末の移動により各端末と無線基地局との間の距離および無線伝搬環境が変化するために、適応変調による信号速度の高速化を全ての端末が享受できるのに対して、PONでは各ONUとOLTとの距離が固定であるために、適応変調による信号速度の高速化をOLTからの距離が近い特定のONUのみが享受することとなる。
そのため、一定期間内において光信号の送信を許容される総時間がONU間で等しくなるように送信許容時間を割り当てる関連する上り方向通信の帯域公平化手法では、OLTからの距離に応じて一定期間内に送れる情報量に不公平が生じるという課題がある。
本発明は、OLTと各ONUとの距離に合わせて有効情報ビット数を決定し、割り当てられた送信許容時間に光信号を送信することで各ONUの送信できる帯域の公平化をすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、単位時間当たりに送信できる有効情報ビット数を決定し、各ONUの有効情報ビット数の逆数の比と等しくなるように、各ONUへの送信許容時間を割り当てる。これによりONUが、公平に情報量を送信することができる。
具体的には、本発明の通信システムは、親ノードと子ノードが接続されている通信システムであって、
親ノードは、子ノードまでの距離に応じて、各子ノードが単位時間当たりに送信できる有効情報ビット数を決定し、各子ノードの有効情報ビット数の逆数の比と等しくなるように、各子ノードへの送信許容時間を割り当てる割り当て機能を備え、
子ノードは、割り当て機能の決定した有効情報ビット数の光信号を、割り当て機能の割り当てた送信許容時間に、親ノードへ送信する送信機能を備える。
具体的には、本発明の通信システムの制御方法は、
親ノードと複数の子ノードが接続されている通信システムの制御方法であって、
親ノードから子ノードまでの距離に応じて、各子ノードが単位時間当たりに送信できる有効情報ビット数を決定し、各子ノードの有効情報ビット数の逆数の比と等しくなるように、各子ノードへの送信許容時間を割り当てる割り当て手順と、
割り当て手順の決定した有効情報ビット数の光信号を、割り当て手順の割り当てた送信許容時間に、子ノードから親ノードへ送信する送信手順と、を行う。
具体的には、通信システムの制御装置は、
親ノードと複数の子ノードが接続されている通信システムの制御装置であって、
親ノードは、子ノードまでの距離に応じて、各子ノードが単位時間当たりに送信できる有効情報ビット数を決定し、各子ノードの有効情報ビット数の逆数の比と等しくなるように、各子ノードへの送信許容時間を割り当てる割り当て機能を備える。
具体的には、通信システムの制御プログラムは、
親ノードと複数の子ノードが接続されている通信システムの制御プログラムであって、
親ノードから子ノードまでの距離に応じて、各子ノードが単位時間当たりに送信できる有効情報ビット数を決定し、各子ノードの有効情報ビット数の逆数の比と等しくなるように、各子ノードへの送信許容時間を割り当てる割り当て手順と、
前記割り当て手順の決定した有効情報ビット数の光信号を、前記割り当て手順の割り当てた送信許容時間に、子ノードから親ノードへ送信する送信手順と、をコンピュータに実行させる。
具体的には、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
通信システムの制御プログラムを記録する。
また、本発明の通信システムでは、
光信号は、光変調信号であり、
前記割り当て機能は、各子ノードの光信号の変調多値数を決定することによって前記有効情報ビット数を決定し、
前記送信機能は、前記割り当て機能の決定した変調多値数で変調された光信号を、親ノードへ送信してもよい。
また、本発明の通信システムでは、
前記割り当て機能は、各子ノードの光信号のシンボル速度を決定することによって前記有効情報ビット数を決定し、
前記送信機能は、前記割り当て機能の決定したシンボル速度の光信号を、親ノードへ送信してもよい。
また、本発明の通信システムでは、
光信号は、光符号化信号であり、
前記割り当て機能は、各子ノードの光信号の符号化方式を決定することによって前記有効情報ビット数を決定し、
前記送信機能は、前記割り当て機能の決定した符号化方式の光信号を、親ノードへ送信してもよい。
また、本発明の通信システムでは、
前記光信号は、光OFDM信号であり、
前記割り当て機能は、各子ノードの光信号の副搬送波の数を決定することによって前記有効情報ビット数を決定し、
前記送信機能は、前記割り当て機能の決定した副搬送波の数の光信号を、親ノードへ送信してもよい。
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、OLTと各ONUとの距離に合わせて有効情報ビット数を決定し、割り当てられた送信許容時間に光信号を送信することで各ONUの送信できる帯域の公平化を実現をすることができる。
本発明に関連するTDM−PONの構成を説明する図である。 実施形態1に係るTDMAシステムの構成を説明する図である。 実施形態1に係る動的帯域割当の概念を説明する図である。 実施形態2に係るTDMAシステムの構成を説明する図である。 実施形態2に係る動的帯域割当の概念を説明する図である。 実施形態5に係るOFDMAシステムの構成を説明する図である。 実施形態6に係るOFDMAシステムの構成を説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
本実施形態に係る通信システムは、親ノードと複数の子ノードが接続されている1対多接続の通信システムであって、TDMA、OFDMA光システム及び固定無線システムを含む。本実施形態に係る通信システムの動作方法は、割り当て手順と送信手順を順に有する。親ノードは割り当て手順を実行するための割り当て機能を備え、各子ノードは送信手順を実行するための送信機能を備える。割り当て機能及び送信機能はコンピュータにプログラムを実行させることによって実現してもよい。プログラムは、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。
割り当て機能は、親ノードから子ノードまでの距離に応じて、各子ノードが単位時間当たりに送信できる有効情報ビット数を決定し、各子ノードの有効情報ビット数の逆数の比と等しくなるように、各子ノードへの送信許容時間を割り当てる。また、送信機能は、割り当て機能の決定した有効情報ビット数の光信号を、割り当て機能の割り当てた送信許容時間に、親ノードへ送信する。光信号は、親ノードと子ノードが送受信する信号であり、光変調信号、光符号化信号及び光OFDM信号を含む。
(実施形態1)
本実施形態では、光信号は光変調信号であり、割り当て機能は各子ノードの光信号の変調多値数を決定することによって有効情報ビット数を決定し、送信機能は割り当て機能の決定した変調多値数で変調された光信号を親ノードへ送信する。
第1の実施形態における光通信システムである時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)システムの構成例を図2に示す。光ファイバ伝送路および光合分波手段を介して、子ノードであるONU(k=1,2,・・・,K、Kは2以上の整数)が親ノードである単一のOLTと接続しているTDM−PONである。
光合分波手段としては、光ファイバやPLC(Planar Lightwave Circuit)により作成された光カプラなどがこれにあたる。図2では各ONUとOLTとの間に1個の光合分波手段が接続されているが、2個以上の光合分波手段が縦続接続されていてもよい。
ONUは、OLTにおける動的帯域割当計算に基づいて自らに割り当てられた送信許容時間のみに、シンボル速度S[Symbol/s]、変調多値数mを間欠的に送信する。Sはkの値によらず全ONUで等しい一方、mはONUが一定以上の品質でOLTと通信できる最大の値に適応的に設定されている。この時、ONUが単位時間あたりに送信できる情報ビット数Bは、式(2)で表わされる。
Figure 0005815499
変調多値数mは、OLTとONUとの間の距離や光ファイバ伝送路の特性に依存するため、OLTとONUとの間で監視信号を定期的に送受信してOLT−ONU間の損失や波長分散量を測定し、変調多値数に対する受信特性を算出するなどして決定される。OLTとONUとの間の距離や光ファイバ伝送路の特性が時間的に大きく変化しない場合は、ONUの初期登録時に決定した値を固定的に用いることも可能である。
光信号の強度を一定とした場合、変調多値数が大きいほど光電界平面上での隣接シンボル間の距離が狭くなる。そのため、変調多値数が大きい光信号を受信した際に一定以上の品質(=隣接シンボル間距離)を得るためには、受信器へ入力される光信号の強度が大きいことが求められる。また、変調多値数が大きいほど波長分散等に起因する波形歪みへの耐性が弱いため、光信号を受信した際に一定以上の品質を得るためには、波形歪みが小さいことが要求される。
ここで、光ファイバ伝送では伝送距離が短いほど、光信号の強度の減衰量が小さく、波長分散等に起因する波形歪みが小さい。そのため、OLTとの距離が近いONUにおいて、変調多値数mを大きい値に設定し、単位時間あたりに送信できる情報ビット数Bを増大できる可能性がある。
そのため、例えば、2値位相変調(BPSK:Binary Phase−Shift−Keying),4値位相変調(QPSK:Quadrature Phase−Shift−Keying),8値位相変調(8PSK),・・・の様に変調フォーマットが送信元であるONUごとに異なる光信号が時分割多重されてOLTに入力される。
動的帯域割当計算では、一定期間内においてONUが光信号の送信を許容される総時間をTとすると、式(3)を満たすように、ONU間でのTの比が1シンボルで送信できる情報ビット数logの逆数の比と等しくなるように送信許容時間を割り当てる。
Figure 0005815499
ONUが一定期間内に送信許容時間を割り当てられる回数をN回(Nは1以上の整数)、n回目(n=1,2,・・・,N)の送信許容時間の長さをt(n)とした際の動的帯域割当の概念図を図3に示す。1シンボルで送信できる情報ビット数logと送信許容時間の長さt(n)を縦横とする長方形の面積のONUごとの和は、ONU間で等しくなる。
式(2),(3)より、TとBとの積で表わされる各ONUが当該期間内において送信する情報量が等しくなるため、上述の動的帯域割当によりONU間の帯域公平性が実現されることが分かる。更に、一定以上の品質での通信が可能である範囲内で光信号の変調多値数がONUごとに最大化されているため、関連するTDM−PONと同様にOLTからの距離が最も遠いONUが通信可能となる値Bminに信号速度を固定した場合と比べて、システム全体のスループットが拡大でき、式(4)が成り立つ。
Figure 0005815499
つまり、本実施形態により、各子ノードと親ノードとの距離が固定であるTDMA方式において、適応変調の適用によるシステム全体のスループット拡大の効果を全ての子ノード間で公平に享受できる。波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)の適用により1波長あたりの信号速度を高速化することなくシステム帯域の拡張が可能なWDM/TDMAシステムにおいても、同様の変調多値数の適応的設定および動的帯域割当計算により、システム全体のスループット拡大の効果を、帯域を共有する全ての子ノード間で公平に享受できる。
(実施形態2)
本実施形態では、割り当て機能は、各子ノードの光信号のシンボル速度を決定することによって有効情報ビット数を決定し、送信機能は割り当て機能の決定したシンボル速度の光信号を親ノードへ送信する。
第2の実施形態における光通信システムであるTDMAシステムの構成例を図4に示す。第1の実施形態の構成例であるTDM−PON(図2)との違いは、子ノードであるONU(k=1,2,・・・,K、Kは2以上の整数)が親ノードであるOLTにおける動的帯域割当計算に基づいて自らに割り当てられた送信許容時間のみに間欠的に送信する光信号について、変調多値数mはkの値によらず全ONUで等しい一方、シンボル速度S[Symbol/s]はONUが一定以上の品質で親ノードであるOLTと通信できる最大の値に適応的に設定されている点である。ONUが単位時間あたりに送信できる情報ビット数Bは、式(5)で表わされる。
Figure 0005815499
シンボル速度Sは、OLTとONUとの間の距離や光ファイバ伝送路の特性に依存するため、OLTとONUとの間で監視信号を定期的に送受信してOLT−ONU間の損失や波長分散量を測定し、シンボル速度に対する受信特性を算出するなどして決定される。OLTとONUとの間の距離や光ファイバ伝送路の特性が時間的に大きく変化しない場合は、ONUの初期登録時に決定した値を固定的に用いることも可能である。
光信号のシンボル速度が速いほど信号帯域が広くなり高周波雑音成分の影響を受けるため、光信号を受信した際に一定以上の品質(=信号雑音比)を得るためには、受信器へ入力される光信号の強度が大きいことが求められる。また、シンボル速度が速いほど波長分散等に起因する波形歪みへの耐性が弱いため、光信号を受信した際に一定以上の品質を得るためには波形歪みが小さいことが要求される。ここで、光ファイバ伝送では伝送距離が短いほど、光信号の強度の減衰量が小さく、波長分散等に起因する波形歪みが小さい。
そのため、OLTとの距離が近いONUにおいて、シンボル速度Sを速い値に設定し、単位時間あたりに送信できる情報ビット数Bを増大できる可能性がある。そのため、例えば、1.25GSymbol/s,2.5GSymbol/s,10GSymbol/s,・・・の様にシンボル速度が送信元であるONUごとに異なる光信号が時分割多重されてOLTに入力される。
動的帯域割当計算では、一定期間内においてONUが光信号の送信を許容される総時間をTとすると、式(6)を満たすように、ONU間でのTの比が単位時間あたりに送信できるシンボル数Sの逆数の比と等しくなるように送信許容時間を割り当てる。
Figure 0005815499
ONUが一定期間内に送信許容時間を割り当てられる回数をN回(Nは1以上の整数)、n回目(n=1,2,・・・,N)の送信許容時間の長さをt(n)とした際の動的帯域割当の概念図を図5に示す。単位時間あたりに送信できるシンボル数Sと送信許容時間の長さt(n)を縦横とする長方形の面積のONUごとの和は、ONU間で等しくなる。
式(5),(6)より、TとBとの積で表わされる各ONUが当該期間内において送信する情報量が等しくなるため、上述の動的帯域割当によりONU間の帯域公平性が実現されることが分かる。更に、一定以上の品質での通信が可能である範囲内で光信号のシンボル速度がONUごとに最大化されているため、関連するTDM−PONと同様にOLTからの距離が最も遠いONUが通信可能となる値Bminに信号速度を固定した場合と比べて、システム全体のスループットが拡大でき、第1の実施形態中の式(4)が成り立つ。
つまり、本実施形態により、各子ノードと親ノードとの距離が固定であるTDMAシステムにおいて、適応変調の適用によるシステム全体のスループット拡大の効果を全ての子ノード間で公平に享受できる。WDMの適用により1波長あたりの信号速度を高速化することなくシステム帯域の拡張が可能なWDM/TDMAシステムにおいても、同様のシンボル速度の適応的設定および動的帯域割当計算により、システム全体のスループット拡大の効果を、帯域を共有する全ての子ノード間で公平に享受できる。
(実施形態3)
本実施形態では、光信号は光符号化信号であり、割り当て機能は各子ノードの光信号の符号化方式を決定することによって有効情報ビット数を決定し、送信機能は前記割り当て機能の決定した符号化方式の光信号を親ノードへ送信する。
第3の実施形態における光通信システムであるTDMAシステムでは、子ノードであるONU(k=1,2,・・・,K、Kは2以上の整数)が親ノードであるOLTにおける動的帯域割当計算に基づいて自らに割り当てられた送信許容時間のみに間欠的に送信する光信号について、変調多値数mとシンボル速度S[Symbol/s]がkの値によらず固定であり、単位時間あたりに送信できる情報ビット数B(=S×logm)が全ONUで等しい一方、PCS(Physical Coding Sublayer)における符号化方式をONUごとに適応的に選択可能である。符号化方式の違いにより、符号化の前後でのビット数の比Rが異なる。
PCSにおける符号化として、イーサネット(登録商標)では、同一論理の連続を防ぐために8B/10B,64B/66Bなどのデータ変換を行っている。8B/10Bは、8ビットの情報を10ビットに変換する方式であり、実際のデータと比べてビット数が25%増加する(R=1.25)。これに対し、64B/66Bは、64ビットの情報を66ビットに変換するため、増加するビット数は実際のデータの約3%である。
PCSでは、前方誤り訂正(FEC:Forward Error Correction)も行われる。FECは、送信側でデータに冗長性を付与することで、受信側で誤りを検出し訂正することを可能にする方式である。FECの符号化利得により、FECを用いない場合には一定以上の品質で通信することが不可能である信号速度においても、一定以上の品質で通信することが可能となる。
FECには、リード・ソロモン符号やターボ符号などが用いられ、誤り訂正強度が大きく、大きな符号化利得が得られる符号ほど、符号化によるビット数の増加率が大きい。そのため、8B/10B,64B/66Bなどのデータ変換方式、FEC適用の有無、FEC符号の種別などPCSにおける符号化方式が送信元であるONUごとに異なる光信号が時分割多重されてOLTに入力される。
動的帯域割当計算では、一定期間内においてONUが光信号の送信を許容される総時間をTとすると、式(7)を満たすように、ONU間でのTの比が符号化の前後でのビット数の比Rの比と等しくなるように送信許容時間を割り当てる。
Figure 0005815499
単位時間あたりに送信できる情報ビット数Bは全ONUで等しいため、当該期間内に送信する情報量B×TはRと比例し、式(8)が成り立つ。
Figure 0005815499
ここで、式(8)の各項は、各ONUが当該期間内に送信する情報量から符号化による増分を除いた有効情報量を表わすため、上述の動的帯域割当によりONU間の帯域公平性が実現されることが分かる。PCSにおける符号化方式をONUごとに選択できるため、8B/10B,64B/66Bなどのデータ変換方式が統一されていない複数のONUを帯域公平性を保ちながら同一のシステムに収容できる。
また、一定以上の品質での通信が可能である範囲内でONUごとにFEC適用の有無、FEC符号の種別を選択できるため、符号化の前後でのビット数の比Rが必要最小限となる冗長度で信号速度の高速化を図れ、関連するTDMAシステムと同様にOLTからの距離が最も遠いONUが通信可能となるような誤り訂正強度を有し符号化前後でのビット数の比がRmaxであるFEC符号を全ONUに適用した場合と比べて、システム全体のスループットが拡大でき、式(9)が成り立つ
Figure 0005815499
つまり、本実施形態により、各子ノードと親ノードとの距離が固定であるTDMAシステムにおいて、PCSにおける符号化方式の適応的な選択によるシステム全体のスループット拡大の効果を、必ずしもPCSにおけるデータ変換方式が統一されていない全ての子ノード間で公平に享受できる。
WDMの適用により1波長あたりの信号速度を高速化することなくシステム帯域の拡張が可能なWDM/TDMAシステムにおいても、同様の符号化方式の適応的選択および動的帯域割当計算により、システム全体のスループット拡大の効果を、帯域を共有する必ずしもPCSにおけるデータ変換方式が統一されていない全ての子ノード間で公平に享受できる。
(実施形態4)
第4の実施形態における光通信システムであるTDMAシステムは、子ノードであるONU(k=1,2,・・・,K、Kは2以上の整数)が親ノードであるOLTにおける動的帯域割当計算に基づいて自らに割り当てられた送信許容時間のみに間欠的に送信する光信号について、変調多値数mとシンボル速度S[Symbol/s]と符号化方式のうちの少なくとも2つがONUごとに適応的に設定/選択可能である。
とSの値の設定、FEC適用の有無、FEC符号の種別の選択の際には、ONUが一定以上の品質で親ノードであるOLTと通信できる組み合わせの中で、ONUが単位時間あたりに送信できる情報ビット数から符号化による増分を除いた有効情報ビット数B’が最大となるように設定/選択されている。符号化の前後でのビット数の比をRとすると、B’は式(10)で表わされる。
Figure 0005815499
そのため、変調多値数mとシンボル速度S[Symbol/s]と符号化方式のうちの少なくとも2つが送信元であるONUごとに異なる光信号が時分割多重されてOLTに入力される。
動的帯域割当計算では、一定期間内においてONUが光信号の送信を許容される総時間をTとすると、式(11)を満たすように、ONU間でのTの比が単位時間あたりに送信できる有効情報ビット数B’の逆数の比と等しくなるように送信許容時間を割り当てる。
Figure 0005815499
ここで、式(11)の各項は、各ONUが当該期間内に送信する情報量から符号化による増分を除いた有効情報量を表わすため、上述の動的帯域割当によりONU間の帯域公平性が実現されることが分かる。更に、一定以上の品質での通信が可能である範囲内で各ONUが単位時間あたりに送信できる有効情報ビット数がONUごとに最大化されているため、関連するTDMAシステムと同様にOLTからの距離が最も遠いONUが通信可能となる値B’minに単位時間あたりに送信できる有効情報ビット数を固定した場合と比べて、システム全体のスループットが拡大でき、式(12)が成り立つ。
Figure 0005815499
つまり、本実施形態により、各子ノードと親ノードとの距離が固定であるTDMAシステムにおいて、適応変調の適用によるシステム全体のスループット拡大の効果を、必ずしもPCSにおけるデータ変換方式が統一されていない全ての子ノード間で公平に享受できる。
WDMの適用により1波長あたりの信号速度を高速化することなくシステム帯域の拡張が可能なWDM/TDMAシステムにおいても、同様のシンボル速度、変調多値数の適応的設定、符号化方式の適応的選択および動的帯域割当計算により、システム全体のスループット拡大の効果を、帯域を共有する必ずしもPCSにおけるデータ変換方式が統一されていない全ての子ノード間で公平に享受できる。
(実施形態5)
本実施形態では、光信号は光OFDM信号であり、割り当て機能は各子ノードの光信号の副搬送波の数および変調多値数を決定することによって有効情報ビット数を決定し、送信機能は割り当て機能の決定した副搬送波の数および変調多値数の光信号を親ノードへ送信する。
第5の実施形態における光通信システムである直交周波数多元接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)システムの構成例を図6に示す。光ファイバ伝送路および光合分波手段を介して、子ノードであるONU(k=1,2,・・・,K、Kは2以上の整数)が親ノードである単一のOLTと接続しているOFDM−PONである。光合分波手段としては、光ファイバやPLCにより作成された光カプラなどがこれにあたる。図6では各ONUとOLTとの間に1個の光合分波手段が接続されているが、2個以上の光合分波手段が縦続接続されていてもよい。
OFDM伝送では、送信側では、シリアルパラレル変換、シンボルマッピング、高速フーリエ逆変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)、パラレルシリアル変換などから成るデジタル信号処理(DSP:Digital Signal Processing)およびデジタル/アナログ(D/A)変換により生成したOFDM信号により、光搬送波を強度変調または光I/Q変調して得た光OFDM信号を出力する。
受信側では、光OFDM信号を直接検波または光I/Q検波して得たOFDM信号を、アナログ/デジタル(A/D)変換した後、シリアルパラレル変換、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)、シンボルデマッピング、パラレルシリアル変換などから成るDSPによりデータを復調する。複数の副搬送波を用いたマルチキャリア伝送でありシンボル速度が遅いため、波長分散や偏波モード分散等の伝送歪みに対する耐性が強く伝送距離の長延化が図れるという特徴がある。
ONUは、OLTにおける動的帯域割当計算に基づいて自らに割り当てられた送信許容時間のみに、同時に割り当てられた副搬送波のみが変調されている光OFDM信号を間欠的に送信する。
副搬送波のシンボル速度S[Symbol/s]はkの値によらず全ONUで等しい一方、変調多値数mと符号化方式のうち少なくとも1つがONUごとに適応的に設定/選択可能である。mの値の設定、FEC適用の有無、FEC符号の種別の選択の際には、ONUからのデータが親ノードであるOLTにおいて一定以上の品質で復調できる組み合わせの中で、ONUが1本の副搬送波を用いて単位時間あたりに送信できる情報ビット数から符号化による増分を除いた有効情報ビット数b’が最大となるように設定/選択されている。
各々の周波数がf〜f(Jは2以上の整数)であるJ個の副搬送波のうち時刻tにおいてONUに割り当てられている副搬送波の数をJ(t)、ONUにおける符号化の前後でのビット数の比をRとすると、ONUが各時刻において単位時間あたりに送信できる有効情報ビット数B’(t)は、式(13)で表わされる。
Figure 0005815499
変調多値数mおよびFEC適用の有無、FEC符号の種別は、OLTとONUとの間の距離や光ファイバ伝送路の特性に依存するため、OLTとONUとの間で監視信号を定期的に送受信してOLT−ONU間の損失や波長分散量を測定し、変調多値数に対する受信特性を算出するなどして決定される。OLTとONUとの間の距離や光ファイバ伝送路の特性が時間的に大きく変化しない場合は、ONUの初期登録時に決定した設定/選択を固定的に用いることも可能である。
光信号の強度を一定とした場合、FFTにより分離された各副搬送波について、変調多値数が大きいほど電界平面上での隣接シンボル間の距離が狭くなる。そのため、各副搬送波の変調多値数が大きい光OFDM信号を受信した際に一定以上の品質(=隣接シンボル間距離)を得るためには、受信器へ入力される光信号の強度が大きいことが求められる。
また、変調多値数が大きいほど波長分散等に起因する波形歪みへの耐性が弱いため、光OFDM信号を受信した際に一定以上の品質を得るためには波形歪みが小さいことが要求される。ここで、光ファイバ伝送では伝送距離が短いほど、光信号の強度の減衰量が小さく、波長分散等に起因する波形歪みが小さい。そのため、OLTとの距離が近いONUにおいて、変調多値数mを高い値に設定し、1本の副搬送波を用いて単位時間あたりに送信できる情報ビット数から符号化による増分を除いた有効情報ビット数b’を増大できる可能性がある。
同一時刻に送信を許容された各ONUからの光OFDM信号が合波されてOLTに入力されるため、OLTにおける直接検波または光I/Q検波により、各副搬送波の変調フォーマットと符号化方式のうちの少なくとも1つが送信元であるONUごとに異なるOFDM信号が得られる。
動的帯域割当計算では、式(14)で表わされるように、一定期間内においてONUに割り当てられる副搬送波の数と送信許容時間で構成される面積∫J(t)dtのONU間での比が、log/Rの逆数の比と等しくなるように副搬送波および送信許容時間を割り当てる。
Figure 0005815499
式(13),(14)より、式(15)が導ける。
Figure 0005815499
ここで、式(15)の各項は、各ONUが当該期間内に送信する情報量から符号化による増分を除いた有効情報量を表わすため、上述の動的帯域割当によりONU間の帯域公平性が実現されることが分かる。更に、一定以上の品質での通信が可能である範囲内で各ONUが1本の副搬送波を用いて単位時間あたりに送信できる情報ビット数から符号化による増分を除いた有効情報ビット数b’がONUごとに最大化されているため、OLTからの距離が最も遠いONUが通信可能となる値b’minに固定した場合と比べて、システム全体のスループットが拡大でき、式(16)が成り立つ。
Figure 0005815499
つまり、本実施形態により、各子ノードと親ノードとの距離が固定であるOFDMAシステムにおいて、適応変調の適用によるシステム全体のスループット拡大の効果を、必ずしもPCSにおけるデータ変換方式が統一されていない全ての子ノード間で公平に享受できる。
WDMの適用により1波長あたりの信号速度を高速化することなくシステム帯域を拡張するWDM/OFDMAシステムにおいても、同様の適応的な変調多値数の設定、符号化方式の適応的選択および動的帯域割当計算により、システム全体のスループット拡大の効果を、帯域を共有する必ずしもPCSにおけるデータ変換方式が統一されていない全ての子ノード間で公平に享受できる。
(実施形態6)
本実施形態では、光信号は光OFDM信号であり、割り当て機能は各子ノードの光信号の副搬送波の数およびシンボル速度を決定することによって有効情報ビット数を決定し、送信機能は割り当て機能の決定した副搬送波の数およびシンボル速度の光信号を親ノードへ送信する。
第6の実施形態における光通信システムであるOFDMAシステムの構成例を図7に示す。第5の実施形態の構成例であるOFDM−PON(図6)において、上り方向通信において同一時刻に単一のONUのみが送信を許容される構成である。子ノードであるONU(k=1,2,・・・,K、Kは2以上の整数)が送信する光OFDM信号について、副搬送波の変調多値数mと副搬送波のシンボル速度S[Symbol/s]と副搬送波の数Jと符号化方式のうち少なくとも1つがONUごとに適応的に設定/選択可能である。
,S,Jの値の設定、FEC適用の有無、FEC符号の種別の選択の際には、ONUが一定以上の品質で親ノードであるOLTと通信できる組み合わせの中で、ONUが単位時間あたりに送信できる情報ビット数から符号化による増分を除いた有効情報ビット数B’が最大となるように設定/選択されている。ONUにおける符号化の前後でのビット数の比をRとすると、ONUが単位時間あたりに送信できる有効情報ビット数B’は、式(17)で表わされる。
Figure 0005815499
変調多値数m、シンボル速度S[Symbol/s]、副搬送波の数JおよびFEC適用の有無、FEC符号の種別は、OLTとONUとの間の距離や光ファイバ伝送路の特性に依存するため、OLTとONUとの間で監視信号を定期的に送受信してOLT−ONU間の損失や波長分散量を測定し、変調多値数に対する受信特性を算出するなどして決定される。OLTとONUとの間の距離や光ファイバ伝送路の特性が時間的に大きく変化しない場合は、ONUの初期登録時に決定した設定/選択を固定的に用いることも可能である。
変調多値数に関して、光信号の強度を一定とした場合、FFTにより分離された各副搬送波について、変調多値数が大きいほど電界平面上での隣接シンボル間の距離が狭くなる。そのため、各副搬送波の変調多値数が大きい光OFDM信号を受信した際に一定以上の品質(=隣接シンボル間距離)を得るためには、受信器へ入力される光信号の強度が大きいことが求められる。
また、変調多値数が大きいほど波長分散等に起因する波形歪みへの耐性が弱いため、光OFDM信号を受信した際に一定以上の品質を得るためには波形歪みが小さいことが要求される。ここで、光ファイバ伝送では伝送距離が短いほど、光信号の強度の減衰量が小さく、波長分散等に起因する波形歪みが小さい。そのため、OLTとの距離が近いONUにおいて、変調多値数mを高い値に設定し、単位時間あたりに送信できる有効情報ビット数B’を増大できる可能性がある。
シンボル速度に関して、シンボル速度が速いほど信号帯域が広くなり高周波雑音成分の影響を受けるため、光OFDM信号を受信した際に一定以上の品質(=信号雑音比)を得るためには、受信器へ入力される光信号の強度が大きいことが求められる。
また、シンボル速度が速いほど波長分散等に起因する波形歪みへの耐性が弱いため、光OFDM信号を受信した際に一定以上の品質を得るためには波形歪みが小さいことが要求される。
ここで、光ファイバ伝送では伝送距離が短いほど、光信号の強度の減衰量が小さく、波長分散等に起因する波形歪みが小さい。そのため、OLTとの距離が近いONUにおいて、シンボル速度Sを速い値に設定し、単位時間あたりに送受信できる情報ビット数Bを増大できる可能性がある。
副搬送波の数に関して、副搬送波の数が多いほど信号帯域が広くなり高周波雑音成分の影響を受けるため、光OFDM信号を受信した際に一定以上の品質(=信号雑音比)を得るためには、受信器へ入力される光信号の強度が大きいことが求められる。
また、信号帯域が広いほど波長分散等の影響を強く受けるため、光OFDM信号を受信した際に一定以上の品質を得るためには光ファイバ伝送路の波長分散量が小さいことが要求される。ここで、光ファイバ伝送では伝送距離が短いほど、光信号の強度の減衰量が小さく、波長分散量が小さい。そのため、OLTとの距離が近いONUにおいて、副搬送波の数Jを増大し、単位時間あたりに送信できる有効情報ビット数B’を増大できる可能性がある。
そのため、各副搬送波の変調フォーマットとシンボル速度と副搬送波の数と符号化方式のうちの少なくとも1つが送信元であるONUごとに異なる光OFDM信号が時分割多重されてOLTに入力される。
動的帯域割当計算では、一定期間内においてONUが光OFDM信号の送信を許容される総時間をTとすると、第4の実施形態中の式(11)を満たすように、ONU間でのTの比が単位時間あたりに送信できる有効情報ビット数B’の逆数の比と等しくなるように送信許容時間を割り当てる。
式(11)の各項は、各ONUが当該期間内に送信する情報量から符号化による増分を除いた有効情報量を表わすため、上述の動的帯域割当によりONU間の帯域公平性が実現されることが分かる。更に、一定以上の品質での通信が可能である範囲内で各ONUが単位時間あたりに送信できる有効情報ビット数がONUごとに最大化されているため、OLTからの距離が最も遠いONUが通信可能となる値B’minに単位時間あたりに送信できる有効情報ビット数を固定した場合と比べて、システム全体のスループットが拡大でき、第4の実施形態中の式(12)が成り立つ。
つまり、本実施形態により、各子ノードと親ノードとの距離が固定であるOFDMAシステムにおいて、適応変調の適用によるシステム全体のスループット拡大の効果を、必ずしもPCSにおけるデータ変換方式が統一されていない全ての子ノード間で公平に享受できる。
WDMの適用により1波長あたりの信号速度を高速化することなくシステム帯域を拡張するWDM/OFDMAシステムにおいても、同様の適応的な変調多値数、シンボル速度、副搬送波数の設定、符号化方式の適応的選択および動的帯域割当計算により、システム全体のスループット拡大の効果を、帯域を共有する必ずしもPCSにおけるデータ変換方式が統一されていない全ての子ノード間で公平に享受できる。
本発明は情報通信産業に適用することができる。

Claims (6)

  1. 親ノードと複数の子ノードが接続されている通信システムであって、
    親ノードは、子ノードまでの距離に応じて、各子ノードが単位時間当たりに送信できる有効情報ビット数を決定し、各の有効情報ビット数の逆数の比と等しくなるように、各子ノードへの送信許容時間を割り当てる割り当て機能を備え、
    子ノードは、前記割り当て機能の決定した有効情報ビット数の光信号を、前記割り当て機能の割り当てた送信許容時間に、親ノードへ送信する送信機能を備える、
    通信システム。
  2. 前記割り当て機能は、各子ノードの光信号の変調多値数を決定することによって前記有効情報ビット数を決定するか、あるいは、
    前記割り当て機能は、各子ノードの光信号のシンボル速度を決定することによって前記有効情報ビット数を決定するか、あるいは、
    前記割り当て機能は、各子ノードの光信号の符号化方式を決定することによって前記有効情報ビット数を決定するか、あるいは、
    前記割り当て機能は、各子ノードの光信号の副搬送波の数を決定することによって前記有効情報ビット数を決定する、
    請求項1に記載の通信システム。
  3. 親ノードと複数の子ノードが接続されている通信システムの制御装置であって、
    親ノードは、子ノードまでの距離に応じて、各子ノードが単位時間当たりに送信できる有効情報ビット数を決定し、各子ノードの有効情報ビット数の逆数の比と等しくなるように、各子ノードへの送信許容時間を割り当てる割り当て機能を備える、
    通信システムの制御装置。
  4. 親ノードと複数の子ノードが接続されている通信システムの制御方法であって、
    親ノードから子ノードまでの距離に応じて、各子ノードが単位時間当たりに送信できる有効情報ビット数を決定し、各子ノードの有効情報ビット数の逆数の比と等しくなるように、各子ノードへの送信許容時間を割り当てる割り当て手順と、
    前記割り当て手順の決定した有効情報ビット数の光信号を、前記割り当て手順の割り当てた送信許容時間に、子ノードから親ノードへ送信する送信手順と、
    を有する通信システムの制御方法。
  5. 親ノードと複数の子ノードが接続されている通信システムの制御プログラムであって、
    親ノードから子ノードまでの距離に応じて、各子ノードが単位時間当たりに送信できる有効情報ビット数を決定し、各子ノードの有効情報ビット数の逆数の比と等しくなるように、各子ノードへの送信許容時間を割り当てる割り当て手順と、
    前記割り当て手順の決定した有効情報ビット数の光信号を、前記割り当て手順の割り当てた送信許容時間に、子ノードから親ノードへ送信する送信手順と、
    をコンピュータに実行させるための通信システムの制御プログラム。
  6. 請求項5に記載の通信システムの制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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