JP2018195214A - 操作装置及びその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも容易に基準姿勢に維持することができる、操作装置を提供することを目的とする。
【解決手段】操作装置100は、ベース部101と、可動部11と被把持部12を有する操作部102と、第1アーム部14A〜14F及び第2アーム部15A〜15Fを有する一対のリンク部103A〜103Fが設けられたパラレルリンク機構103と、前記リンク部を駆動させる駆動器106A〜106Fと、前記可動部の位置を検出する位置センサと、制御器120とを備え、前記第1アーム部は、基端部が前記ベース部に回動自在に接続されていて、前記第2アーム部は、基端部が前記第1アーム部に回動自在又は直動自在に接続され、先端部が前記可動部に回動自在に接続されていて、前記制御器は、前記可動部の位置を原点に戻す駆動力を一対の前記リンク部の少なくとも一方に付与するように前記駆動器を駆動させるよう構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、操作装置及びその運転方法に関する。
従来、ロボット等の遠隔操作に用いられる操作装置として、例えば、特許文献1に示す多自由度の力覚提示マニピュレータが知られている。この力覚提示マニピュレータは、マニピュレータのベースと、エンドエフェクタと、エンドエフェクタを支持する一対の並進3自由度を有する一対のパラレルリンク機構と、一対のパラレルリンク機構とエンドエフェクタとをそれぞれ連結する一対の回転2軸を有するジンバル機構と、一対のパラレルリンク機構を駆動する駆動手段と、を備えている。この駆動手段の動力、一対のパラレルリンク機構及び一対のジンバル機構によってエンドエフェクタがベースに対して、3自由度の並進動作及び2自由度の回転動作に変換される。
特開2010−146307号公報
しかしながら、上記特許文献1の力覚提示マニピュレータ等の操作装置では、操作者の操作を容易にする観点から、パラレルリンク機構を基準姿勢に維持することが求められている。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、従来よりも容易に基準姿勢に維持することができる、操作装置を提供することを目的とする。
本発明のある態様に係る操作装置は、ベース部と、前記ベース部の上方に配置され、可動部と被把持部を有する操作部と、第1アーム部及び第2アーム部を有する一対のリンク部が設けられたパラレルリンク機構と、前記リンク部を駆動させる駆動器と、駆動する前記リンク部により変位する前記可動部の位置を検出する位置センサと、前記位置センサにより検出された前記可動部の位置に応じて前記駆動器を制御する制御器と、を備え、前記第1アーム部は、基端部が前記ベース部に回動自在に接続されていて、前記第2アーム部は、基端部が前記第1アーム部に回動自在又は直動自在に接続され、先端部が前記可動部に回動自在に接続されていて、前記制御器は、前記可動部の位置を原点に戻す駆動力を一対の前記リンク部の少なくとも一方に付与するように前記駆動器を駆動させるよう構成されている。
この操作装置では、前記制御器は、前記可動部の変位量に対応した前記駆動力を一対の前記リンク部に付与するように前記駆動器を駆動させるよう構成されていてもよい。
また、操作装置では、前記制御器は、前記可動部の変位量に対応した前記駆動力を一対の前記リンク部の一方の前記リンク部に付与し、一方の前記リンク部の変位に追随させる駆動力を他方の前記リンク部に付与するように前記駆動器を駆動させるよう構成されていてもよい。
さらに、操作装置では、前記制御器は、前記位置センサの検出結果に基づいた前記可動部の変位速度が大きいほど大きく且つ前記可動部の変位方向と反対方向の駆動力と、前記可動部の位置を原点に戻す前記駆動力とを合わせた駆動力を一対の前記リンク部の少なくとも一方に付与するように前記駆動器を駆動させるよう構成されていてもよい。
本発明のある態様に係る操作装置の運転方法は、ベース部と、前記ベース部の上方に配置され、可動部と被把持部を有する操作部と、第1アーム部及び第2アーム部を有する一対のリンク部が設けられたパラレルリンク機構と、前記リンク部を駆動させる駆動器と、駆動する前記リンク部により変位する前記可動部の位置を検出する位置センサと、前記位置センサにより検出された前記可動部の位置に応じて前記駆動器を制御する制御器と、を備え、前記第1アーム部は、基端部が前記ベース部に回動自在に接続されていて、前記第2アーム部は、基端部が前記第1アーム部に回動自在又は直動自在に接続され、先端部が前記可動部に回動自在に接続されていている操作装置の運転方法であって、前記制御器は、前記可動部の位置を原点に戻す駆動力を一対の前記リンク部の少なくとも一方に付与するように前記駆動器を駆動させる。
本発明の操作装置及びその運転方法によれば、従来よりも容易に基準姿勢に維持することができる。
図1は、本実施の形態1に係る操作装置の概略構成を示す斜視図である。 図2は、図1の操作装置の上面図である。 図3は、本実施の形態1に係る操作装置の制御器の構成を示すブロック図である。 図4は、図1の基準姿勢の操作装置の一部を簡略して示した図である。 図5(a)及び図5(b)は、図4の姿勢を変更した操作装置の一部を簡略して示した図である。 図6は、図1に示す操作装置の運転方法の一例を示すフローチャートである。 図7は、本実施の形態1における変形例の操作装置の運転方法の一例を示すフローチャートである。 図8は、本実施の形態2における操作装置の運転方法の一例を示すフローチャートである。 図9は、本実施の形態2における変形例の操作装置の運転方法の一例を示すフローチャートである。 図10は、本実施の形態3に係る操作装置の概略構成を示す斜視図である。 図11は、図10の操作装置の制御器の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、全ての図面において、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、全ての図面において、本発明を説明するための構成要素を抜粋して図示しており、その他の構成要素については図示を省略している場合がある。さらに、本発明は以下の実施の形態に限定されない。
(実施の形態1)
[操作装置の構成]
以下、本実施の形態1に係る操作装置100の一例について、図1及び図2を参照しながら説明する。なお、図1においては、操作装置100における上下方向、前後方向、及び左右方向を図における上下方向、前後方向、及び左右方向として表している。
操作装置100は、ベース部101、操作部102、パラレルリンク機構103、角度センサ104A〜104F、駆動器106A〜106F及び制御器120を備えている。操作装置100は、操作者が操作部102を操作することにより、操作装置100から離れて設けられているロボット(図3)の位置及び/又は姿勢を制御(遠隔操作)する。
ベース部101は、略矩形の平板に形成されていて、その上方には、操作部102が配置されている。ベース部101と操作部102は、6自由度を有するようにパラレルリンク機構103により連結されている。
操作部102は、可動部11と被把持部12を有している。可動部11は、パラレルリンク機構103の上端が接続されている板状部と、当該板状部の上面に立設されている円柱部とから構成されている。可動部11の円柱部の上面には、略円柱状の被把持部12が立設されている。被把持部12は、操作者が把持する部分であり、ロボット(図3)を操作するための各種のボタン12A、12Bが設けられている。
なお、例えば、被把持部12は、可動部11が原点にある所定の基準姿勢の操作装置100において、その軸心が前方に傾くように配置されている。これにより、操作者が被把持部12を把持したときに、操作者の手首に余計な力が作用することを抑制することができる。
パラレルリンク機構103は複数(この実施の形態では、6つ)のリンク部103A〜103Fを有しており、リンク部103A〜103Fは3つの対を成している。例えば、リンク部103Aと103Bとは対になり、リンク部103Cと103Dとは対になり、リンク部103Eと103Fとは対になっている。3対のリンク部103A〜103Fは、上方から見て、等角度間隔(120°間隔)で配置されている。
リンク部103Aは第1アーム部14A及び第2アーム部15Aを有し、リンク部103Bは第1アーム部14B及び第2アーム部15Bを有している。リンク部103Cは第1アーム部14C及び第2アーム部15Cを有し、リンク部103Dは第1アーム部14D及び第2アーム部15Dを有している。リンク部103Eは第1アーム部14E及び第2アーム部15Eを有し、リンク部103Fは第1アーム部14F及び第2アーム部15Fを有している。
第2アーム部15A〜15Fは、上端部(先端部)が、第1ジョイント107A〜107Fを介して、操作部102の可動部11の下面に回動自在に接続されている。また、第2アーム部15A〜15Fは、下端部(基端部)が、第2ジョイント108A〜108Fを介して、第1アーム部14A〜14Fの上端部(先端部)に回動自在に接続されている。なお、第1ジョイント107A〜107F及び第2ジョイント108A〜108Fは、それぞれ、ユニバーサルジョイント又はボールジョイント等の各種のジョイントを用いてもよい。
第1アーム部14A〜14Fは略V字状に形成されていて、その屈曲部分が第1アーム部14A〜14Fの基端部を構成する。第1アーム部14A〜14Fの基端部が、略L字状の支持部材111A〜111Fを介して、適宜な手段により、ベース部101に回動自在に接続されている。また、第1アーム部14A〜14Fの基端部には駆動器106Aの出力軸が適宜な手段により直接又は間接的に固定されている。なお、駆動器106A〜106Fの出力軸は、支持部材111A〜111Fに設けられた支持部材(例えば、ベアリング等)111A〜111Fにより、支持されていてもよい。
対を成すリンク部103A及びリンク部103Bについて、第1アーム部14Aの基端部と第1アーム部14Bの基端部は隣接してベース部101に固定され、第2アーム部15Aの先端部と第2アーム部15Bの先端部は隣接して可動部11に固定されている。対を成すリンク部103C及びリンク部103Dについて、第1アーム部14Cの基端部と第1アーム部14Dの基端部は隣接してベース部101に固定され、第2アーム部15Cの先端部と第2アーム部15Dの先端部は隣接して可動部11に固定されている。対を成すリンク部103E及びリンク部103Fについて、第1アーム部14Eの基端部と第1アーム部14Fの基端部は隣接してベース部101に固定され、第2アーム部15Eの先端部と第2アーム部15Fの先端部は隣接して可動部11に固定されている。
駆動器106A〜106Fには、例えばサーボモータ等が用いられ、出力軸がベース部101に平行になるように駆動器106A〜106Fがベース部101に設けられている。対を成すリンク部103A及びリンク部103Bについて、第1アーム部14Aに接続する駆動器106Aの出力軸と第1アーム部14Bに接続する駆動器106Bの出力軸とは直線状になるように配置されている。対を成すリンク部103C及びリンク部103Dについて、第1アーム部14Cに接続する駆動器106Cの出力軸と第1アーム部14Dに接続する駆動器106Dの出力軸とは直線状になるように配置されている。対を成すリンク部103E及びリンク部103Fについて、第1アーム部14Eに接続する駆動器106Eの出力軸と第1アーム部14Fに接続する駆動器106Fの出力軸とは直線状になるように配置されている。
駆動器106A〜106Fによって第1アーム部14A〜14Fが駆動器106A〜106Fの出力軸を中心に回動し、これに伴い第1アーム部14A〜14Fに接続する第2アーム部15A〜15Fが第2ジョイント108A〜108Fを中心に回動する。これにより、駆動器106A〜106Fは、第1アーム部14A〜14F及び第2アーム部15A〜15Fを有するリンク部103A〜103Fを駆動させる。よって、第1アーム部14A〜14Fはベース部101に対する各基準角度から回動し、リンク部103A〜103Fに接続する可動部11はその原点から変位する。
駆動器106A〜106Fには、第1アーム部14A〜14Fの回動角度を検出する角度センサ104A〜104Fが設けられている。具体的には、角度センサ104A〜104Fが駆動器106A〜106Fの出力軸の回転角度を検知することにより、第1アーム部14A〜14Fの回動角度が求められる。角度センサ104A〜104Fとしては、ロータリーエンコーダ、ポテンショメータ、又はレーザセンサ等が用いられる。
また、第1アーム部14A〜14Fが回動することにより、リンク部103A〜103Fが駆動し可動部11が変位する。このため、角度センサ104A〜104Fは、駆動するリンク部103A〜103Fにより変位する可動部11の位置を検出する位置センサとしても機能する。
[制御器の構成]
次に、本実施の形態1に係る操作装置100の制御器120の構成の一例について、図3を参照しながら説明する。制御器120は、演算部121、記憶部122及び駆動部123A〜123Fを備えている。なお、制御器120は、集中制御する単独の制御器120によって構成されていてもよいし、互いに協働して分散制御する複数の制御器120によって構成されていてもよい。
記憶部122は、ROM及びRAM等により構成されており、基本プログラム及び各種固定データ等の情報が記憶している。演算部121は、マイクロプロセッサ及びCPU等により構成されており、記憶部122に記憶された基本プログラム等のソフトウェアを読み出して実行することにより、操作装置100の各種動作を制御する。例えば、演算部121は、位置センサにより検出された可動部11の位置(この実施の形態では、角度センサ104A〜104Fにより検出された駆動器106A〜106Fの出力軸の回転角度)に応じて駆動器106A〜106Fを制御する。
具体的には、制御器120は、第1アーム部14A〜14Fの回動角度(駆動器106A〜106Fの出力軸の回転角度)に基づきベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度を基準角度に戻すトルク(復帰トルク)を一対の第1アーム部14A〜14Fの少なくとも一方に付与するように駆動器106A〜106Fを駆動させる。これにより、制御器120は、可動部11の位置を原点に戻す駆動力(復帰トルク)を一対のリンク部103A〜103Fの少なくとも一方に付与するように駆動器106A〜106Fを駆動させる。
駆動部123Aは、例えば、モータドライバであって、演算部121からのトルク指令値に応じて駆動器106Aに駆動電流を供給して、駆動器106Aを駆動させる。同様に、駆動部123B〜123Fは、それぞれ、演算部121からトルク指令値に応じて対応する駆動器106B〜106Fに駆動電流を供給して、駆動器106B〜106Fを駆動させる。
[操作装置の動作方法]
次に、本実施の形態1に係る操作装置100の動作方法について、図4〜図6を参照しながら説明する。操作装置100の動作方法は、制御器120により制御されている。
操作者は、予め定められた基準姿勢の操作装置100を操作する。図4に示す基準姿勢の操作装置100では、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度が予め定められた基準角度になり、可動部11が予め定められた原点に位置している。このような操作装置100の基準姿勢では、例えば、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度がそれぞれ等しくなる。また、可動部11の下面はベース部101に平行になり、例えば、水平になる。
そして、操作者が、操作部102の被把持部12を把持して、操作部102を操作することにより、図5(a)及び図5(b)に示すように可動部11が上下、前後、左右方向に原点から変位する。これに伴い、第2アーム部15A〜15F及び第1アーム部14A〜14Fが回動する。
この可動部11の原点からの変位に伴い、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度が基準角度からそれぞれ変わる。このベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度に対応する駆動器106A〜106Fの出力軸の回転角度を、演算部121は角度センサ104A〜104Fから取得する(ステップS1)。
演算部121は、角度センサ104A〜104Fにより検知された回転角度から、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度を求める(ステップS2)。この角度センサ104A〜104Fにより検知された回転角度と、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度との関係は、関係式及びテーブル等により予め対応付けられている。
演算部121は、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度が基準角度に戻るための駆動器106A〜106Fの復帰トルクを求める(ステップS3)。駆動器106A〜106Fの復帰トルクは、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度の基準角度からの変化量に対応している。つまり、可動部11が原点から変位することにより、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fも角度が基準角度から変化する。この角度変化量の方向及び大きさに復帰トルクの向き及び大きさがそれぞれ対応しており、これらは予め設定されている。
そして、演算部121は、復帰トルクに応じた駆動器106A〜106Fのトルク指令値を駆動部123A〜123Fに出力する。この復帰トルクが一対の駆動器106A〜106Fのそれぞれに発生するように、演算部121は全ての駆動部123A〜123Fにトルク指令値を出力する。なお、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度が基準角度である駆動器106A〜106Fの駆動部123A〜123Fに対しては、演算部121がトルク指令値を出力しなくてもよい。
演算部121からトルク指令値を受けた駆動部123A〜123Fは、対応する駆動器106A〜106Fに駆動電流をそれぞれ出力する(ステップS4)。これにより、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度変化量の方向及び大きさに応じた復帰トルクが駆動器106A〜106Fに発生する。
この復帰トルクは、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度が基準角度になる方向に駆動器106A〜106Fは第1アーム部14A〜14Fを駆動させる。これにより、第2アーム部15A〜15Fを介して第1アーム部14A〜14Fに接続する可動部11が原点に復帰し、操作装置100は基準姿勢になる。
また、駆動器106A〜106Fに発生する復帰トルクの大きさは、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度変化量の大きさに対応している。例えば、図5(a)に示すように、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度について基準角度からの変化量が小さいほど、小さい復帰トルクを駆動器106A〜106Fは第1アーム部14A〜14Fに付与する。
一方、図5(b)に示すように、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度が基準角度から大きく変化するほど、大きな復帰トルクを駆動器106A〜106Fは第1アーム部14A〜14Fに付与する。
このベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度について基準角度からの角度変化量の大きさと復帰トルクの大きさが予め対応付けられている。この復帰トルクがアーム及びリンクを介して操作部102に伝達され、操作部102を把持している操作者は、第1アーム部14A〜14Fの基準角度からの角度変化量の大きさに応じた大きさの復帰トルクを受けて、可動部11の原点からの操作位置を直感的に認識することができる。
このように構成された操作装置100では、制御器120は、可動部11の位置を原点に戻す駆動力を一対のリンク部103A〜103Fに付与するように駆動器106A〜106Fを駆動させる。これにより、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度について基準角度からの角度変化量に基づき第1アーム部14A〜14Fの角度を基準角度に戻す復帰トルクが一対の第1アーム部14A〜14Fに付与される。このため、制御器120から出力されるトルク指令値は、操作装置100を基準姿勢に維持する指令値となり、操作装置100は基準姿勢を容易に保つことができる。
また、制御器120は、可動部11の変位量に対応した駆動力を一対のリンク部103A〜103Fに付与するように駆動器106A〜106Fを駆動させる。これにより、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度について基準角度からの角度変化量に対応した復帰トルクが、一対の第1アーム部14A〜14Fに付与される。このため、第1アーム部14A〜14Fの角度の変化量に対応した復帰トルクの大きさ及び方向により可動部11の原点からの変位を操作者は認識し易く、操作装置100を容易に操作することができる。
[変形例]
次に、本実施の形態1に係る操作装置100の変形例について、図7を参照して説明する。制御器120は、位置センサの検出結果に基づいた可動部11の変位速度が大きいほど大きく且つ可動部11の変位方向と反対方向の駆動力(減衰トルク)と、可動部11の位置を原点に戻す駆動力(復帰トルク)とを合わせた駆動力(合計トルク)を一対のリンク部103A〜103Fに付与するように駆動器106A〜106Fを駆動させる。
ここで、第1アーム部14A〜14Fが回動することにより可動部11が変位する。このため、位置センサの検出結果に基づいた可動部11の変位速度は、角度センサ104A〜104Fに基づく第1アーム部14A〜14Fの角速度に対応している。減衰トルクは、第1アーム部14A〜14Fの角速度が大きいほど大きく且つ第1アーム部14A〜14Fの回動方向と反対方向のトルクである。また、復帰トルクは、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度を基準角度に戻すトルクである。
例えば、図7のフローチャートに示す操作装置100の運転方法では、図6のステップS3とステップS4との間にステップS5及びS6の処理を実行し、図6のステップS4の代わりにステップS4’を実行する。なお、図7のステップS1〜S3の各処理は、図6のステップS1〜S3の各処理と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
具体的には、操作者による操作装置100の操作によって可動部11がその原点から変位し、それに伴い第1アーム部14A〜14Fがその基準角度から回動して、操作装置100が基準姿勢から姿勢を変える。演算部121は、角度センサ104A〜104Fにより検知された回転角度からベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度を求め(ステップS1、S2)、この基準角度から第1アーム部14A〜14Fの角度への角度変化量に基づき復帰トルクを求める(ステップS3)。
また、演算部121は、角度センサ104A〜104Fにより検知された回転角度に基づき第1アーム部14A〜14Fの回動の角速度を演算する(ステップS5)。この角度センサ104A〜104Fによる回転角度と第1アーム部14A〜14Fの回動角度とは予め対応付けられている。この単位時間当たりの第1アーム部14A〜14Fの回動角度から第1アーム部14A〜14Fの角速度が求められる。なお、角度センサ104A〜104Fによる回転角度の角速度が第1アーム部14A〜14Fの角速度として求められてもよい。
演算部121は、第1アーム部14A〜14Fの角速度の方向と反対方向に駆動器106A〜106Fの減衰トルクの方向を定め、角速度の大きさに応じた減衰トルクの大きさを求める(ステップS6)。例えば、駆動器106A〜106Fの減衰トルクの大きさは、角速度の大きさが大きくなるほど大きく予め設定されている。
そして、演算部121は、ステップS3で求めた復帰トルクと、ステップS6で求めた減衰トルクとを合わせた合計トルクを求め、合計トルクに応じたトルク指令値を各駆動部123A〜123Fに出力する。
駆動部123A〜123Fは演算部121からトルク指令値を受け、対応する駆動器106A〜106Fに駆動電流をそれぞれ出力する(ステップS4’)。これにより、復帰トルクと減衰トルクとの合計した合計トルクが駆動器106A〜106Fに発生する。このため、第1アーム部14A〜14Fの角度が基準角度に戻る力と共に、速い動きを抑えようとする変位方向に反対向きの減衰トルクが駆動器106A〜106Fから第1アーム部14A〜14Fに付与される。これにより、操作装置100は基準姿勢になり、その際の第1アーム部14A〜14F等の動きが滑らかになる。
なお、本実施の形態1及びその変形例に係る操作装置100では、可動部11が予め定められた原点に位置し、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度が基準角度になる姿勢を操作装置100の基準姿勢とした。ただし、操作装置100の基準姿勢における可動部11の原点及びベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの基準角度は、操作者等により任意に設定されてもよい。これにより、操作装置100の基準姿勢が変更可能であってもよい。
(実施の形態2)
次に、本実施の形態2に係る操作装置100について、図8を参照して説明する。制御器120は、可動部11の変位量に対応した駆動力(復帰トルク)を一対のリンク部103A〜103Fの一方のリンク部に付与し、一方のリンク部の変位に追随させる駆動力(追随トルク)を他方のリンク部に付与するように駆動器106A〜106Fを駆動させる。
ここで、第1アーム部14A〜14Fが回動することにより可動部11が変位する。このため、可動部11の変位量は、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度変化量に対応する。また、リンク部103A〜103Fは第1アーム部14A〜14F及び第2アーム部15A〜15Fを有し、駆動器106A〜106Fにより第1アーム部14A〜14Fが駆動する。このため、追随トルクは、復帰トルクにより変位する一方の第1アーム部14A〜14Fに他方の第1アーム部14A〜14Fを追随させるトルクである。
例えば、以下では、可動部11から第1アーム部14A〜14Fを見て、各対の第1アーム部14A〜14Fの左側の第1アーム部14A、14C、14Eを一方の第1アーム部とし、右側の第1アーム部14B、14D、14Fを他方の第1アーム部として説明する。ただし、その反対であってもよい。また、方向が一致していなくてもよい。
具体的には、操作者による操作部102の操作によって、可動部11が原点から変位し、それに伴い第1アーム部14A〜14Fが基準角度から回動する。そこで、演算部121は、一方の角度センサ104A、104C、104Eにより検知された回転角度(一方の回転角度)を取得する(ステップS11)。一方の角度センサ104A、104C、104Eは、一対の第1アーム部14A〜14Fの一方の第1アーム部14A、14C、14Eを駆動させる駆動器(一方の駆動器)106A、106C、106Eの出力軸の回転角度(一方の回転角度)を検知する。
演算部121は、一方の回転角度から、ベース部101に対する一方の第1アーム部14A、14C、14Eの角度を求める(ステップS12)。この一方の回転角度の大きさとベース部101に対する一方の第1アーム部14A、14C、14Eの角度の大きさとの関係は、関係式及びテーブル等により予め対応付けられている。
演算部121は、ベース部101に対する一方の第1アーム部14A、14C、14Eの基準角度からの角度変化量に基づき、一方の第1アーム部14A、14C、14Eの角度をその基準角度に戻すための一方の駆動器106A、106C、106Eの復帰トルクを求める(ステップS13)。復帰トルクの方向及び大きさは、ベース部101に対する一方の第1アーム部14A、14C、14Eの基準角度からの角度変化量の方向及び大きさにそれぞれ対応している。つまり、復帰トルクの方向は、ベース部101に対する一方の第1アーム部14A、14C、14Eの角度が基準角度に戻る方向である。また、復帰トルクの大きさは、例えば、ベース部101に対する一方の第1アーム部14A、14C、14Eの角度変化量が大きいほど大きい。
そして、演算部121は、復帰トルクに対応するトルク指令値を一方の駆動部123A、123C、123Eに出力する。なお、ベース部101に対する一方の第1アーム部14A、14C、14Eの角度が基準角度である駆動器106A〜106Fの駆動部123A〜123Fに対しては、演算部121がトルク指令値を出力しなくてもよい。
演算部121からトルク指令値を受けた一方の駆動部123A、123C、123Eは、一方の駆動器106A、106C、106Eに駆動電流をそれぞれ出力する(ステップS14)。このため、ベース部101に対する一方の第1アーム部14A、14C、14Eの角度変化量に応じた復帰トルクが一方の駆動器106A、106C、106Eに発生する。この一方の駆動器106A、106C、106Eにより第1アーム部14A〜14Fの角度が基準角度に戻る方向へ回動し、一方の第2アーム部15A、15C、15Eを介して一方の第1アーム部14A、14C、14Eに接続する可動部11が原点に復帰する方向へ移動する。
これにより、一方の第1アーム部14A、14C、14Eと他方の第1アーム部14B、14D、14Fとの相対位置が変化する。そこで、角度センサ104B、104D、104Fは、他方の第1アーム部14B、14D、14Fに接続する駆動器(他方の駆動器)106B、106D、106Fの回転角度(他方の回転角度)を検知して演算部121に出力する。また、角度センサ104A、104C、104Eは、一方の第1アーム部14A、14C、14Eに接続する駆動器(一方の駆動器)106A、106C、106Eの回転角度を検知して演算部121に出力する。これにより、演算部121は、一方の駆動器106B、106D、106F及び他方の駆動器106A、106C、106Eによる回転角度(一対の回転角度)を取得する(ステップS15)。
演算部121は、一対の回転角度から、一方の第1アーム部14A、14C、14Eに対する他方の第1アーム部14B、14D、14Fの相対的な角度(一方の第1アーム部14A、14C、14Eと他方の第1アーム部14B、14D、14Fとの相対角度(一対の相対角度))を求める(ステップS16)。
続いて、演算部121は、一対の相対角度に基づき、他方の第1アーム部14B、14D、14Fを一方の第1アーム部14A、14C、14Eに追随させるための他方の駆動器106B、106D、106Fの追随トルクを求める(ステップS17)。追随トルクは、一方の第1アーム部14A、14C、14Eと他方の第1アーム部14B、14D、14Fとが所定の角度(例えば、平行)等の一定の位置関係になるためのトルクである。
そして、演算部121は、追随トルクに対応するトルク指令値を他方の駆動部123A〜123Fに出力する。なお、一方の第1アーム部14A、14C、14Eと他方の第1アーム部14B、14D、14Fとが所定の角度等の一定の位置関係にある場合、この他方の第1アーム部14B、14D、14Fに接続する駆動器106B、106D、106Fの駆動部123B、123D、123Fに対しては、演算部121がトルク指令値を出力しなくてもよい。
演算部121からトルク指令値を受けた他方の駆動部123B、123D、123Fは、対応する駆動器(他方の駆動器)106B、106D、106Fに駆動電流をそれぞれ出力する(ステップS18)。これにより、一対の相対角度に応じた追随トルクが他方の駆動器106B、106D、106Fに発生する。これにより、他方の駆動器106B、106D、106Fに接続する他方の第1アーム部14B、14D、14Fがこれと対になる一方の第1アーム部14A、14C、14Eに追随して回動し、一対の第1アーム部14A〜14Fが一定の位置関係になる。このため、第2アーム部15A〜15Fを介して第1アーム部14A〜14Fに接続する可動部11が原点に復帰し、操作装置100は基準姿勢になる。
このように構成された操作装置100では、制御器120は、可動部11の変位量に対応した駆動力(復帰トルク)を一対のリンク部103A〜103Fの一方のリンク部103A、103C、103Eに付与し、一方のリンク部103A、103C、103Eの変位に追随させる駆動力(追随トルク)を他方のリンク部103B、103D、103Fに付与するように駆動器106A〜106Fを駆動させる。
つまり、制御器120は、ベース部101に対する一方の第1アーム部14A、14C、14Eの角度変化量に対応した復帰トルクを一対の第1アーム部14A〜14Fの一方の第1アーム部14A、14C、14Eに付与するように駆動器106B、106D、106Fを駆動させる。また、一方の第1アーム部14A、14C、14Eの変位に追随させる追随トルクを他方の第1アーム部14B、14D、14Fに付与するように駆動器106B、106D、106Fを駆動させる。これにより、制御器120から出力されるトルク指令値は、操作装置100を基準姿勢に維持する指令値となり、操作装置100は基準姿勢を容易に保つことができる。
また、基準角度からの第1アーム部14A、14C、14Eの角度変化量に対応した復帰トルクの大きさにより原点からの変位を操作者は認識し易く、操作装置100を容易に操作することができる。
[変形例]
次に、本実施の形態2の変形例に係る操作装置100について、図9を参照して説明する。制御器120は、位置センサの検出結果に基づいた可動部11の変位速度が大きいほど大きく且つ可動部11の変位方向と反対方向の駆動力(減衰トルク)と、可動部11の位置を原点に戻す駆動力(復帰トルク)とを合わせた駆動力(合計トルク)を一対のリンク部103A〜103Fの一方に付与するように駆動器106A〜106Fを駆動させる。
ここで、第1アーム部14A〜14Fが回動することにより可動部11が変位する。このため、位置センサの検出結果に基づいた可動部11の変位速度は、角度センサ104A〜104Fに基づく第1アーム部14A〜14Fの角速度に対応している。
また、制御器120は、一方の第1アーム部14A、14C、14Eの変位に追随させるトルク(追随トルク)と、回動する他方の第1アーム部14B、14D、14Fの角速度が大きいほど大きく且つ他方の第1アーム部14B、14D、14Fの回動方向と反対方向のトルク(減衰トルク)とを合わせたトルク(合計トルク)を他方の第1アーム部14B、14D、14Fに付与するように駆動器106B、106D、106Fを駆動させる。
例えば、図9のフローチャートに示す操作装置100の運転方法では、図8のステップS13とステップS14との間にステップS19及びS20の処理を実行し、図8のステップS17とステップS18との間にステップS21及びS22の処理を実行し、図8のステップS14及びステップS18の代わりにステップS14’及びステップS18’をそれぞれ実行する。なお、図9のステップS11〜S17の各処理は、図8のステップS11〜S17の各処理と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
具体的には、操作者による操作装置100の操作によって、可動部11が原点から変位し、第1アーム部14A〜14Fが基準角度から回動して、操作装置100が基準姿勢から姿勢を変える。この一方の第1アーム部14A、14C、14Eの変位に伴う一方の駆動器106A、106C、106Eの出力軸の回転角度(一方の回転角度)を角度センサ104A、104C、104Eが検知して演算部121に出力する(ステップS11)。演算部121は、一方の回転角度からベース部101に対する一方の第1アーム部14A、14C、14Eの角度を求め(ステップS12)、この基準角度からの角度変化量に基づき復帰トルクを求める(ステップS13)。
また、演算部121は、一方の角度センサ104A、104C、104Eにより検知された一方の回転角度に基づき一方の第1アーム部14A、14C、14Eの角速度(一方の角速度)を演算する(ステップS19)。この角度センサ104A、104C、104Eによる回転角度と一方の第1アーム部14A、14C、14Eの回動角度とは予め対応付けられている。この単位時間当たりの一方の第1アーム部14A、14C、14Eの回動角度から一方の角速度が求められる。なお、角度センサ104A、104C、104Eによる回転角度の角速度を一方の角速度として求められてもよい。
演算部121は、一方の角速度の方向と反対方向に駆動器106A、106C、106Eの減衰トルクの方向を定め、角速度の大きさに応じた減衰トルクの大きさを求める(ステップS20)。例えば、駆動器106A、106C、106Eの減衰トルクの大きさは、角速度の大きさが大きくなるほど大きく予め設定されている。
そして、演算部121は、ステップS13で求めた復帰トルクと、ステップS20で求めた減衰トルクとを合わせた合計トルクを求め、合計トルクに応じたトルク指令値を一方の駆動部123A、123C、123Eに出力する(ステップS14’)。これにより、復帰トルクと減衰トルクとの合計トルクが一方の第1アーム部14A、14C、14Eに付与され、一方の第1アーム部14A、14C、14Eは角度が基準角度になる方向へ回動する。これに伴う一対の相対角度の変化量に基づき、演算部121は他方の第1アーム部14B、14D、14Fを一方の第1アーム部14A、14C、14Eに追随させる追随トルクを求める(ステップS15〜S17)。
また、他方の角度センサ104B、104D、104Fにより検知された他方の回転角度に基づき他方の第1アーム部14B、14D、14Fの角速度(他方の角速度)を演算する(ステップS21)。この角度センサ104B、104D、104Fによる回転角度と他方の第1アーム部14B、14D、14Fの回動角度(他方の回動角度)とは予め対応付けられている。この単位時間当たりの他方の回動角度から他方の角速度が求められる。なお、角度センサ104B、104D、104Fによる回転角度の角速度を他方の角速度として求められてもよい。
演算部121は、他方の角速度の方向と反対方向に駆動器106B、106D、106Fの減衰トルクの方向を定め、角速度の大きさに応じた減衰トルクの大きさを求める(ステップS22)。例えば、駆動器106B、106D、106Fの減衰トルクの大きさは、角速度の大きさが大きくなるほど大きく予め設定されている。
そして、演算部121は、ステップS17で求めた一対の相対角度の変化量に対応する復帰トルクと、ステップS22で求めた他方の角速度に対応する減衰トルクとを合わせた合計トルクを求め、他方の駆動器106B、106D、106Fのトルク指令値を他方の駆動部123B、123D、123Fに出力する(ステップS18’)。これにより、合計トルクが他方の駆動器106B、106D、106Fに発生する。このため、他方の第1アーム部14B、14D、14Fが基準角度に戻る復帰するトルクと共に、動きを抑えようとする変位方向に反対向きの減衰するトルクが駆動器106B、106D、106Fから他方の第1アーム部14B、14D、14Fに付与される。これにより、操作装置100は基準姿勢になり、その際の他方の第1アーム部14B、14D、14F等の動きが滑らかになる。
なお、本実施の形態2及びその変形例に係る操作装置100では、可動部11が原点に位置し、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度が基準角度になる姿勢を操作装置100の基準姿勢とした。ただし、操作装置100の基準姿勢は、操作者等により任意に設定されてもよい。また、操作装置100の基準姿勢が変更可能であってもよい。これにより、設定された基準姿勢における可動部11の位置が原点に設定され、ベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの角度が基準角度に設定され、設定された基準姿勢における一方の第1アーム部14A、14C、14Eと他方の第1アーム部14B、14D、14Fとの位置関係が一定の位置関係に設定される。
例えば、操作者が操作装置100を操作して、操作装置100の姿勢を初期の基準姿勢から変更する。この操作装置100により遠隔操作されるロボット200は、姿勢の変更に応じてアームを所定角度に変化する。そして、アームの角度が決まると、その際の操作装置100の姿勢を新たな基準姿勢として操作者が設定する。この基準姿勢における可動部11の位置が原点に定まり、ベース部101に対する一方の第1アーム部14A、14C、14Eの角度が基準角度に定まり、一方の第1アーム部14A、14C、14Eと他方の第1アーム部14B、14D、14Fと位置関係が一定の位置関係と定まる。
このようにして新たに設定した基準角度に復帰する復帰トルクが一方の第1アーム部14A、14C、14Eに付与される。そして、新たに設定した一定の位置関係になるように、一方の第1アーム部14A、14C、14Eに追随させる追随トルクが他方の第1アーム部14B、14D、14Fに付与される。このため、操作者がロボット200のアームの角度を新たに設定した基準姿勢から微調整する場合には、基準姿勢に復帰させる復帰トルクが第1アーム部14A〜14Fに付与される。操作者は、新たに設定した基準姿勢からのアームの位置関係を容易に把握して操作装置100を操作することができる。
(実施の形態3)
次に、本実施の形態3に係る操作装置100について、図10を参照して説明する。実施の形態1及び2に係る操作装置100では、第2アーム部15A〜15Fは、第2ジョイント108A〜108Fを介して第1アーム部14A〜14Fに回動自在に接続されていた。これに対し、実施の形態3に係る操作装置100では、第2アーム部15A〜15Fは、直動ジョイント118A〜118Fを介して第1アーム部14A〜14Fに直動自在に接続されている。
具体的には、第2アーム部15A〜15Fは、上端部(先端部)が、第1ジョイント(図示せず)を介して、操作部102の可動部11の下面に回動自在に接続されている。また、第2アーム部15A〜15Fは、下端部(基端部)が、直動ジョイント118A〜118Fを介して、第1アーム部14A〜14Fの上端部(先端部)に直動自在に接続されている。
第1アーム部14A〜14Fは、下端部(基端部)が、第3ジョイント109A〜109Fを介してベース部101に回動自在に接続されている。なお、第3ジョイント109A〜109Fは、それぞれ、ユニバーサルジョイント又はボールジョイント等の各種のジョイントを用いてもよい。また、第3ジョイント109A〜109Fには、第1アーム部14A〜14Fの回動角度を検出する角度センサ114A〜114F(図11)が設けられている。この角度センサ114A〜114Fとしては、ロータリーエンコーダ、ポテンショメータ、又はレーザセンサ等が用いられる。
対を成すリンク部103A及びリンク部103Bについて、第1アーム部14Aの基端部と第1アーム部14Bの基端部とは隣接してベース部101に固定され、第2アーム部15Aの先端部が別の対の第2アーム部15Fの先端部と隣接して可動部11に固定され、第2アーム部15Bの先端部が別の対の第2アーム部15Cの先端部と隣接して可動部11に固定されている。対を成すリンク部103C及びリンク部103Dについて、第1アーム部14Cの基端部と第1アーム部14Dの基端部とは隣接してベース部101に固定され、第2アーム部15Cの先端部が別の対の第2アーム部15Bの先端部と隣接して可動部11に固定され、第2アーム部15Dの先端部が別の対の第2アーム部15Eの先端部と隣接して可動部11に固定されている。対を成すリンク部103E及びリンク部103Fについて、第1アーム部14Eの基端部と第1アーム部14Fの基端部とは隣接してベース部101に固定され、第2アーム部15Eの先端部が別の対の第2アーム部15Dの先端部と隣接して可動部11に固定され、第2アーム部15Fの先端部が別の対の第2アーム部15Aの先端部と隣接して可動部11に固定されている。
直動ジョイント118A〜118Fには、直動アクチュエータ等の駆動器116A〜116F(図11)が設けられている。この駆動器116A〜116Fによって、第1アーム部14A〜14Fに対して第2アーム部15A〜15Fが直動する、又は、第2アーム部15A〜15Fに対して第1アーム部14A〜14Fが直動するため、第1アーム部14A〜14F及び第2アーム部15A〜15Fを有するリンク部103A〜103Fが伸縮する。この結果、第1アーム部14A〜14Fはベース部101に対する基準角度から回動し、リンク部103A〜103Fに接続する可動部11はその原点から変位する。
このベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの回動角度が角度センサ114A〜114Fによって検出される。例えば、角度センサ114A〜114Fが第1アーム部14A〜14Fの回転角度又は第3ジョイント109A〜109Fの回転角度を検知し、この検知された角度によってベース部101に対する第1アーム部14A〜14Fの回動角度が求められる。なお、第1アーム部14A〜14Fが回動することにより可動部11が変位するため、角度センサ114A〜114Fは、駆動するリンク部103A〜103Fにより変位する可動部11の位置を検出する位置センサとしても機能する。
なお、実施の形態3に係る操作装置100を図6、図7、図8及び図9に示す角フローチャートに従って動作させることができる。
また、実施の形態3において、角度センサ114A〜114Fの検出結果に基づいて可動部11の位置を検出したが、可動部11の位置を検出はこれに限定されない。例えば、角度センサ114A〜114Fに代えて、リンク部103A〜103Fの伸縮を検出する伸縮センサを用いてもよい。
伸縮センサは、直動ジョイント118A〜118F等に設けられており、第1アーム部14A〜14Fと第2アーム部15A〜15Fとが相対的に移動することによりリンク部103A〜103Fが伸縮した長さを検出する。リンク部103A〜103Fが伸縮することによりリンク部103A〜103Fに接続する可動部11が移動するため、伸縮センサの検出結果に基づいて可動部11の位置を検出することができる。この場合、この可動部11の位置が原点に戻すトルクを一対のリンク部103A〜103Fの少なくとも一方に付与するように駆動器116A〜116Fを駆動させる。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良又は他の実施の形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明の操作装置及びその運転方法は、従来よりも容易に基準姿勢に維持することができるため、産業ロボットの分野において有用である。
14A〜14F :第1アーム部
15A〜15F :第2アーム部
100 :操作装置
101 :ベース部
102 :操作部
103 :パラレルリンク機構
103A〜103F :リンク部
104A〜104F :角度センサ(位置センサ)
114A〜114F :伸縮センサ(位置センサ)
106A〜106F :駆動器
116A〜116F :駆動器
120 :制御器

Claims (5)

  1. ベース部と、
    前記ベース部の上方に配置され、可動部と被把持部を有する操作部と、
    第1アーム部及び第2アーム部を有する一対のリンク部が設けられたパラレルリンク機構と、
    前記リンク部を駆動させる駆動器と、
    駆動する前記リンク部により変位する前記可動部の位置を検出する位置センサと、
    前記位置センサにより検出された前記可動部の位置に応じて前記駆動器を制御する制御器と、を備え、
    前記第1アーム部は、基端部が前記ベース部に回動自在に接続されていて、
    前記第2アーム部は、基端部が前記第1アーム部に回動自在又は直動自在に接続され、先端部が前記可動部に回動自在に接続されていて、
    前記制御器は、前記可動部の位置を原点に戻す駆動力を一対の前記リンク部の少なくとも一方に付与するように前記駆動器を駆動させるよう構成されている、操作装置。
  2. 前記制御器は、前記可動部の変位量に対応した前記駆動力を一対の前記リンク部に付与するように前記駆動器を駆動させるよう構成されている、請求項1に記載の操作装置。
  3. 前記制御器は、前記可動部の変位量に対応した前記駆動力を一対の前記リンク部の一方の前記リンク部に付与し、一方の前記リンク部の変位に追随させる駆動力を他方の前記リンク部に付与するように前記駆動器を駆動させるよう構成されている、請求項1又は2に記載の操作装置。
  4. 前記制御器は、前記位置センサの検出結果に基づいた前記可動部の変位速度が大きいほど大きく且つ前記可動部の変位方向と反対方向の駆動力と、前記可動部の位置を原点に戻す前記駆動力とを合わせた駆動力を一対の前記リンク部の少なくとも一方に付与するように前記駆動器を駆動させるよう構成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の操作装置。
  5. ベース部と、
    前記ベース部の上方に配置され、可動部と被把持部を有する操作部と、
    第1アーム部及び第2アーム部を有する一対のリンク部が設けられたパラレルリンク機構と、
    前記リンク部を駆動させる駆動器と、
    駆動する前記リンク部により変位する前記可動部の位置を検出する位置センサと、
    前記位置センサにより検出された前記可動部の位置に応じて前記駆動器を制御する制御器と、を備え、
    前記第1アーム部は、基端部が前記ベース部に回動自在に接続されていて、
    前記第2アーム部は、基端部が前記第1アーム部に回動自在又は直動自在に接続され、先端部が前記可動部に回動自在に接続されていている操作装置の運転方法であって、
    前記制御器は、前記可動部の位置を原点に戻す駆動力を一対の前記リンク部の少なくとも一方に付与するように前記駆動器を駆動させる、操作装置の運転方法。
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