JP2018195096A - 情報発信アダプタ - Google Patents
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Abstract
Description
具体的には、当該中継器は、自己の固有のアドレスを有しており、建物の天井等(感知器取着面)に固着された感知器ベース(ベース)と、感知器ベースに取り付けられる感知器本体(一般火災感知器)との間に配設可能に構成されている。そして、当該中継器は、一般火災感知器が発報すれば、発報信号とともに自己のアドレスを火災受信機に送信するようになっている。
当該中継器のように、例えば情報発信モジュールが搭載された情報発信アダプタを、建物の天井等に設置されている火災感知器に取り付けることで、情報発信モジュール専用の設置箇所を別途設けることなく、複数の情報発信モジュールを建物の適切な位置に適切な間隔で配置することができる。
情報発信モジュールが内蔵されたアダプタベースと、
前記アダプタベースに設けられた係止部と、を備え、
火災感知器の一部に前記係止部を係着させることで、前記火災感知器の側面に固定可能であることを特徴とする。
前記情報発信モジュールは、前記アダプタベースから取り外し可能なケース体に収容された状態で前記アダプタベースに内蔵されていることを特徴とする。
前記係止部は、前記火災感知器と、その火災感知器が設置されている設置面の間に挿し入れられた状態で前記火災感知器の一部に係着されており、
前記火災感知器と前記設置面の間の隙間に取り付けられる化粧カバーを備えたことを特徴とする。
図1は、実施形態1の情報発信アダプタ100が、天井面Cに設置されている火災感知器200に取り付けられた状態を示す側面図である。図2は、火災感知器200の感知器ベース210の一例を示す説明図であって、下面側(床面側)から見た図である。
火災感知器200は、例えば、円板状の感知器ベース210と、外形ドーム状の感知器本体220と、を備えて構成されている。
接続端子212は、火災受信機等から延びる感知器回線Q(電源線や伝送線など)と感知器本体220とを電気的に接続するためのものである。接続端子212は、箱型部分212aと、当該箱型部分212aから延出するブレード状部分212bと、を有している。箱型部分212aは、電線接続端子であり、当該箱型部分212aに設けられた差込穴212a1に感知器回線Qの先端が差込まれるようになっている。ブレード状部分212bは、連結端子であり、火災の感知を実際に行う感知器本体220に設けられた爪片(連結端子)と係合して当該感知器本体220を保持するようになっている。
また、感知器ベース210の本体211の略中央部には、感知器回線Qの先端部を感知器ベース210の上面側から下面側へと引込むための引込孔214が、上下方向に貫通して設けられている。
すなわち、図2に示す感知器ベース210の場合、三組のネジ孔を有しており、これら三組のネジ孔の中から、天井面Cに設けられている取付ネジ230用のネジ受け部の位置に適合する組のネジ孔を選択して用いることができるよう構成されている。
このように、火災感知器200の融通性を高める(1種類の感知器ベース210で様々な取り付け方に対応できるようにする)等の観点から、火災感知器200には、取付ネジ230用のネジ孔として、複数組のネジ孔が設けられている。
情報発信アダプタ100は、例えば、図1、図3、図4に示すように、情報発信モジュール110が内蔵されたアダプタベース120と、アダプタベース120に設けられた係止部121と、火災感知器200と天井面Cの間の隙間に取り付けられる化粧カバー140等を備えている。
具体的には、情報発信モジュール110は、アダプタベース120から取り外し可能なケース体130に収容された状態でアダプタベース120に内蔵されている。このケース体130も情報発信アダプタ100を構成する部材である。
また、電源111を構成する電池は、ボタン形電池に限定されず、適宜変更可能であり、例えば、円筒形電池(円筒形リチウム電池)であってもよい。
このアダプタベース120の係止部121が、感知器ベース210の外縁上部に係着された状態で、情報発信アダプタ100が火災感知器200の側面に固定されている。
また、火災感知器200と天井面Cの間の形成された隙間を塞いで隠すように、化粧カバー140が取り付けられている。
このケース体130をアダプタベース120から引き出すようにすれば、ケース体130をアダプタベース120から取り外すことができ、ケース体130に収められている電源111の交換などを行うことができる。
また、ケース体130には爪部131が設けられており、その爪部131がアダプタベース120の収容部122に設けられている凹部122aに嵌入することで、ケース体130が収容部122内に保持されるようになっている。
情報発信アダプタ100は、例えば新築工事中で火災受信機が電源投入されておらず停止している際に、新設の火災感知器200と、当該火災感知器200が取り付けられる設置面(天井面C)との間に設置可能である。さらに、情報発信アダプタ100は、例えば、保守または点検時などの火災受信機保守モード設定時の際、あるいは自火報設備の機能を阻害せずに作業者が意図的に対象の火災感知器を外す際に、既設の火災感知器200と、当該火災感知器200が取り付けられている設置面(天井面C)との間に設置可能である。
次いで、火災感知器200と天井面Cとの間隙に情報発信アダプタ100(アダプタベース120)の係止部121を挿し入れ、その係止部121を感知器ベース210の外縁上部に係着させる(第2工程)。
さらに、化粧カバー140を感知器ベース210の上縁に取り付ける(第3工程)。
そして、取付ネジ230を締めて、火災感知器200と天井面Cとで情報発信アダプタ100のアダプタベース120を挟んで(第4工程)、情報発信アダプタ100の設置が完了する。
つまり、構成要素の交換や追加などを行う際、情報発信アダプタ100全体を火災感知器200から取り外すことなく、ケース体130をアダプタベース120から取り外すことで容易に行うことができるため、本実施形態の情報発信アダプタ100は、メンテナンス性やリニューアル時の施工性などに優れている。
例えば、図5に示すように、情報発信アダプタ100は、火災感知器200の感知器ベース210の上面開口(例えば、引込孔214)の内縁に係着可能な係止部121が設けられているアダプタベース120を備えたものでもよい。
この情報発信アダプタ100であれば、アダプタベース120の係止部121を感知器ベース210の上面開口の内縁に係着させることで、火災感知器200の側面に設置することができる。
また、アダプタベース120からケース体130を引き出して取り外すことで、ケース体130に収められている電源111の交換などを容易に行うことができる。
次に、本発明に係る情報発信アダプタの実施形態2について説明する。なお、実施形態1と同一部分には同符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
図6(a)は、実施形態2の情報発信アダプタ100が、天井面Cに設置されている火災感知器200に取り付けられた状態を示す側面図であり、図6(b)は、情報発信アダプタ100の取り付けに関する説明図である。
このアダプタベース120の係止部121は、火災感知器200の感知器ベース210の周面に設けられている溝部210aに係着可能な形状を有している。
つまり、情報発信アダプタ100を火災感知器200の感知器ベース210に取り付けることができるように、感知器ベース210の周面に設けられている溝部210aの態様に応じた形状の係止部121がアダプタベース120に設けられている。
また、アダプタベース120からケース体130を引き出して取り外すことで、ケース体130に収められている電源111の交換などを容易に行うことができる。
火災感知器200の感知器ベース210の周面に、情報発信アダプタ100を固定することが可能な溝部210aのような被係着部が無い場合、例えば、両面テープや接着剤を係止部として用いて、アダプタベース120を感知器ベース210の周面に固着するようにしてもよい。
110 情報発信モジュール
111 電源
112 情報発信端末
120 アダプタベース
121 係止部
122 収容部
122a 凹部
130 ケース体
131 爪部
140 化粧カバー
200 火災感知器
210 感知器ベース
210a 溝部
220 感知器本体
230 取付ネジ
C 天井面(設置面)
Claims (3)
- 情報発信モジュールが内蔵されたアダプタベースと、
前記アダプタベースに設けられた係止部と、を備え、
火災感知器の一部に前記係止部を係着させることで、前記火災感知器の側面に固定可能であることを特徴とする情報発信アダプタ。 - 前記情報発信モジュールは、前記アダプタベースから取り外し可能なケース体に収容された状態で前記アダプタベースに内蔵されていることを特徴とする請求項1に記載の情報発信アダプタ。
- 前記係止部は、前記火災感知器と、その火災感知器が設置されている設置面の間に挿し入れられた状態で前記火災感知器の一部に係着されており、
前記火災感知器と前記設置面の間の隙間に取り付けられる化粧カバーを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報発信アダプタ。
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