以下に図面を参照して、この発明にかかる通信制御プログラム、通信制御方法、および通信制御装置の実施の形態を詳細に説明する。
(通信制御システムのシステム構成)
まず、実施の形態にかかる通信制御システム100のシステム構成例について説明する。図1は、実施の形態にかかる通信制御システム100のシステム構成例を示す説明図である。図1において、通信制御システム100は、サーバ110と、利用者端末120と、回答者端末130と、を有する。
サーバ110は、通信制御装置であり、パーソナルコンピュータなどの汎用的なコンピュータ装置によって実現することができる。サーバ110は、CPU(Central Processing Unit)やメモリやインタフェースなどを有する汎用的なコンピュータ装置である。
利用者端末120は、サーバ110を利用する企業などの顧客が使用するコンピュータである。利用者端末120は、例えば、タブレット型PC(Personal Computer)、デスクトップ型PC、ノートPC、スマートフォン、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)などである。利用者端末120は、CPUやメモリやインタフェースなどを有する。
回答者端末130は、商品の性能などについて意見や感想を述べる回答者(消費者)が有するコンピュータである。回答者端末130は、例えば、スマートフォンやタブレット型PCなどであるが、携帯電話機、PHSなどでもよい。回答者端末130は、CPUやメモリやインタフェースなどを有する。
通信制御システム100において、サーバ110と、利用者端末120と、回答者端末130とは、有線または無線のネットワーク140を介して接続される。ネットワーク140は、例えば、インターネット、移動体通信網、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などである。
サーバ110には、この発明にかかる通信制御プログラムがインストールされている。サーバ110は、利用者端末120や回答者端末130からの各種要求に応じた処理をおこない、利用者端末120や回答者端末130に対して処理結果を出力する。
利用者端末120や回答者端末130には、サーバ110が提供する各種の情報を閲覧するブラウザがインストールされている。利用者端末120や回答者端末130は、サーバ110と通信をおこない、ブラウザの機能によって、サーバ110が提供する情報を出力する。また、利用者端末120や回答者端末130は、サーバ110と通信をおこない、操作入力に応じた情報をサーバ110に出力する。
利用者端末120や回答者端末130は、ディスプレイに文字や画像を表示することによって情報を出力する。また、利用者端末120や回答者端末130は、スピーカから音声を出力することによって情報を出力してもよい。
(サーバ110の機能的構成)
図2は、サーバ110の機能的構成を示す説明図である。ここで、サーバ110は、定性調査をおこなうためのコンピュータ装置である。定性調査には、例えば、グループインタビューと、デプスインタビューとがある。グループインタビューは、複数人でおこなわれるインタビューである。そのため、回答者である各モニタは、他のモニタの発言によって影響を受けやすく、例えば、他のモニタに対して不本意に同調することや、他のモニタに対して不本意に抵抗することなどがある。また、各モニタは、他のモニタの視線が気になり、思うように話せないこともある。このため、グループインタビューでは、各モニタの真意を得にくいことがある。
一方で、デプスインタビューは、少人数(例えば、一対一)でおこなわれるため、他のモニタの影響を受けにくい。また、質問する側は、モニタの回答内容に応じて、質問内容を変えることができるため、モニタ毎に掘り下げて質問をすることができる。このため、デプスインタビューは、モニタ毎に異なる方向に掘り下げた内容のインタビュー結果を得ることができる。
また、近年、ビジネスのスピードが飛躍的に上がっているにもかかわらず、定性調査のインタビューは、日程の調整や、会場の選定など、時間と労力がかかるため、ビジネスのスピードに比べて遅れをとるものとなっていた。また、デプスインタビューは、少人数であることから、たくさんのインタビュー結果を得るには、その分、負担や時間がかかる。そこで、本実施の形態では、簡単でありながら、迅速かつ効率的にデプスインタビューをおこなうことができるサーバ110について説明する。
図2において、サーバ110は、通信制御部201と、表示制御部202と、検索部203と、接続制御部204と、保存部210とを備えている。通信制御部201と、表示制御部202と、検索部203と、接続制御部204とは、例えば、サーバ110のメモリに記憶されたプログラムをCPUに実行させることにより、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリなどの記憶装置に記憶される。また、保存部210は、サーバ110のメモリなどの記憶装置によって実現される。
通信制御部201は、複数の回答者の各回答者端末130に利用者からの質問を一斉配信する。回答者は、一対一の通信によるインタビューをおこなうことが可能な予め登録された回答者である。例えば、通信制御部201は、1000や10000といった数の登録された回答者の各回答者端末130に質問を一斉配信する。利用者は、例えば、商品を製造する企業や、役務を提供する企業である。
利用者からの質問は、複数の回答者の中から、一対一のデプスインタビューにおける質問の対象者(モニタ)を選ぶための質問である。例えば、利用者からの質問は、商品や役務に関する質問であり、回答者の個性が表れやすい内容の質問としてもよい。
また、利用者からの質問は、利用者が所望する回答者の条件も含む。具体的には、例えば、台所廻りの商品に関する質問をおこないたい場合に、台所の写真を撮影してアップロードできることを条件とすることができる。このような条件の指定により、在宅者を回答者の対象とすることができる。また、利用者からの質問に、回答者の条件を含ませることにより、条件に合致する回答者のみの回答を得ることができる。また、利用者からの質問は、予め利用者によって作成されて所定の記憶部に記憶されたものを読み込むこととしてもよいし、質問をおこなう際に利用者によって作成されるものでもよい。
回答者端末130に質問が一斉配信されると、回答者端末130では、プッシュ通知により、質問があった旨や質問内容がリアルタイムに通知される。これにより、回答者は、質問があったことをリアルタイムに知ることができる。
通信制御部201は、質問に対する各回答者の回答を各回答者端末130から受信する。例えば、各回答者端末130は、各回答者からの質問に対する回答をリアルタイムに受け付け、受け付けた回答をサーバ110へ送信する。質問に対して回答をおこなうことは、インタビューに参加することの回答者の意思表示をおこなうことである。質問に対する回答は、例えば、回答者によって回答者端末130に文字入力され、回答者端末130から利用者端末120に送信される。通信制御部201は、後述する所定の選択期間(例えば5分)が経過するまでの間、各回答者の回答者端末130から質問に対する回答を逐次受信する。
表示制御部202は、通信制御部201によって受信された回答と、当該回答をおこなった回答者とを対応付けて利用者端末120に表示させる。例えば、表示制御部202は、通信制御部201によって受信された回答と、当該回答をおこなった回答者とを対応付けてリアルタイムに利用者端末120に表示させる。表示制御部202は、例えば、通信制御部201によって受信された回答を受信順で表示させるとともに、一覧表示させる。これにより、利用者にとって見やすい表示態様とすることができ、利用者は、面白そうな考え方をする回答者や、鋭い切り口の回答者を容易に把握することができ、利用者によるモニタの選択の容易化を図ることができる。
また、表示制御部202は、複数の回答者のうち、利用者がモニタの候補とする回答者については、利用者の選択により表示態様を変えて表示させる。具体的には、例えば、表示制御部202は、候補となる回答者については、他の回答者とは別の表示領域に表示させてもよいし、他の回答者とは異なる色で表示させてもよい。これにより、最終的に候補者の中からモニタを選択することができるため、利用者によるモニタの選択の容易化を図ることができる。
通信制御部201は、表示制御部202によって表示された回答者の中から利用者により一の回答者が選択された選択結果を所定の選択期間内に利用者端末120から受信する。所定の選択期間は、少なくとも、回答者が回答を作成するための期間と、利用者が回答結果を参照してインタビューの対象となるモニタを選択するための期間と、を含む期間である。
本実施の形態において、所定の選択期間は、例えば、5分とする。ただし、所定の選択期間は、他の時間とすることも可能であるし、利用者によって変更可能であってもよい。また、5分の間に利用者がモニタを選択するため、所定数以上(例えば100人以上)の回答者から回答を得た場合には、利用者がすべての回答を閲読できない可能性もある。このため、通信制御部201によって受信された回答のうち、先着の100人目までの回答を利用者端末120に表示させることとしてもよい。
接続制御部204は、通信制御部201によって受信された選択結果が示す一の回答者の回答者端末130と、利用者端末120との一対一の通信を開始する。一の回答者は、今回のインタビューの対象となる回答者(モニタ)である。一対一の通信は、リアルタイムの通信である。一対一の通信をおこなうことによって、チャットによるデプスインタビューをおこなうことができる。また、チャットによるインタビューは、テキストチャットによるインタビューであるが、ボイスチャットやビデオチャットによるインタビューとしてもよい。
一対一の通信において、表示制御部202は、利用者端末120や回答者端末130に、例えば、インタビューの開始や終了を合図する仮想の司会者を表示させる。また、利用者からモニタへのインタビューの内容は、予め利用者によって作成されて所定の記憶部に記憶されたものを読み込むこととしてもよいし、質問をおこなう際に利用者によって作成されるものでもよい。
また、表示制御部202は、一対一の通信において一の回答者が回答者端末130に入力した確定前の文字を含む入力内容を利用者端末120に表示させる。具体的には、表示制御部202は、一対一の通信をおこなっている際、常時、モニタの回答者端末130に入力される入力内容をリアルタイムに利用者端末120に表示させる。このため、利用者は、モニタの入力スピードや、モニタが入力し直した場合の入力し直す前の内容を閲覧でき、また、モニタが悩んで回答したか否かといったことも把握できるため、モニタの真意を探ることができる。なお、利用者端末120に入力された文字は、利用者が確定の操作をおこなった後に回答者端末130に送信されるため、利用者が利用者端末120に入力した確定前の文字がリアルタイムに回答者端末130に表示されない。
また、通信制御部201は、利用者端末120から回答者の属性情報を受信する。属性情報を受信するタイミングは、例えば、質問の一斉配信前である。属性情報は、住所、年齢、性別、未既婚、子供の有無、職業などの情報である。例えば、利用者がベビー用品についてのインタビューをおこないたいと考えている場合には、属性情報を30代の子供のいる既婚女性とすればよい。
検索部203は、各回答者端末130に対応する複数の回答者の中から、属性情報に応じて回答者を絞り込む。例えば、属性情報を30代の子供のいる既婚女性とした場合、検索部203は、複数の回答者の中から、属性情報が30代の子供のいる既婚女性に該当する回答者に絞り込む。
通信制御部201は、検索部203によって属性情報に応じて絞り込まれた回答者に対応する回答者端末130に利用者からの質問を一斉配信する。これにより、対象とする回答者の絞り込みをおこなえ、回答数を抑えることができるため、利用者によるモニタの選択の容易化および効率化を図ることができる。ただし、通信制御部201は、登録されている回答者全員の回答者端末130に質問を一斉配信してもよい。
また、表示制御部202は、属性情報に応じた時間帯毎の回答者数の予測結果を利用者端末120に表示させる。属性情報に応じた時間帯毎の回答者数の予測結果とは、例えば、30代の子供のいる既婚女性であれば、平日10時〜15時の回答者数が多く見込まれ、また、40代男性であれば、平日8時〜20時の回答者数が少なく見込まれる、といった予測結果である。予測結果は、例えば、「頻出」、「やや希少」、「すごく希少」といった段階で表してもよいし、具体的に予測される回答者数を数値として表してもよい。
また、表示制御部202は、利用者の要求に応じて、各回答者の過去の評価を利用者端末120に表示させる。過去の評価は、例えば、回答の早さを示すレスポンス、モニタの知識量を示す情報量、モニタの性格を示すまじめさ、モニタの傾向を示すトレンド、モニタの切り口や頭の回転の早さを示す鋭さ、モニタの性格を示す正直さ、など複数の要素を含み、それぞれが段階で表される。これにより、利用者は、過去の評価を参考にしてモニタを選択することができる。したがって、利用者によるモニタの選択を支援することができる。
また、表示制御部202は、利用者の要求に応じて、各回答者のソーシャルスタイルを利用者端末120に表示させる。ソーシャルスタイルは、モニタの内面を4分類したものであり、具体的には、行動派であることを示すドライバー、感覚派であることを示すエクスプレッシブ、協調派であることを示すエミアブル、思考派であることを示すアナリティカルの4分類したものである。各回答者は、この4分類のうち、いずれかに分類されて登録されている。これにより、利用者はソーシャルスタイルを参考にしてモニタを選択することができ、利用者によるモニタの選択を支援することができる。
また、表示制御部202は、一対一の通信において、一の回答者の回答者端末130に所定の画像を表示させた場合、所定の表示期間が経過した後に所定の画像を消去する。所定の画像は、例えば、開発段階における商品に関する画像であり、利用者にとって、不特定多数の人に知られては困る画像である。所定の表示期間は、例えば、10秒や30秒といった時間である。所定の画像を所定の表示期間が経過した後に消去することにより、所定の画像が不当定多数の人に知られることを抑えることができる。
また、一対一の通信は、所定の通信期間内におこなわれる。所定の通信期間は、ある程度のインタビューの時間を確保しつつ、回答者が気軽にインタビューに参加でき、ある程度の数の参加者を募ることができるという観点から、例えば、30分とする。ただし、所定の通信期間は、他の時間とすることも可能であるし、利用者によって変更可能であってもよい。
また、一斉配信する処理は、所定の選択期間(例えば5分)と所定の通信期間(例えば30分)とを含む期間、回答者に参加してもらう旨を配信する。これにより、例えば、これから35分間の時間を確保できる回答者から回答を受け付けることができる。
また、表示制御部202は、一対一の通信を開始した後、所定の終了可能期間が経過した後に、回答者端末130または利用者端末120に一対一の通信を終了させることが可能な旨(例えば、終了ボタン)を表示させる。例えば、利用者からしてみれば想定外のモニタであることや、モニタからしてみれば想定外の利用者であることがある。このようなことに鑑み、表示制御部202は、利用者またはモニタから一対一の通信の終了を受け付け可能な終了ボタンを表示させる。所定の終了可能期間は、一対一の通信が開始してから、例えば、10分経過後の以降の期間である。表示制御部202は、例えば、一対一の通信が開始してから10分が経過すると、一対一の通信が終了するまで、終了ボタンを表示する。
接続制御部204は、通信制御部201によって回答者端末130または利用者端末120から一対一の通信を終了させる旨の情報を受信した場合に一対一の通信を終了させる。終了ボタンが選択されて一対一の通信が終了した場合、例えば、表示制御部202は、終了ボタンが選択された打ち切った側の端末120,130に、終了理由を択一的に受け付けるための画像を表示する。終了理由を択一的に受け付けるための画像は、具体的には、複数の終了理由の中から利用者に1つを選択させるための画像である。これにより、打ち切った側では、インタビューを終了させる際の文言を考えたり、相手に気を遣ったりしないで済むため、インタビューを途中で容易に終了させることができる。
また、通信制御部201は、終了ボタンが選択されなかった打ち切られた側の端末120,130には、例えば、終了理由を送信して表示させる。これにより、打ち切られた側のモニタまたは利用者が途中で打ち切られることによって不快に感じたとしても、終了理由が通知されるため、不快感を軽減させることができる。
また、保存部210は、質問を一斉配信してから一対一の通信が終了するまでの間に利用者端末120に表示した一連のデータ(たとえば画像データ)を保存する。一連のデータは、質問を一斉配信してから一対一の通信が終了するまでの動画データである。ただし、一連のデータは、静止画データであってもよい。サーバ110は、一対一の通信が終了すると、直ぐにデータを保存するとともに、保存した一連のデータを直ぐに閲覧可能にする。例えば、保存部210に保存されたデータは、サーバ110から他の通信装置に配信可能であり、また、メモリカードなどの記憶媒体に記憶することも可能である。
また、利用者端末120において、保存したデータ(動画データ)を再生する際には、2倍速や6倍速といった速度で再生することも可能である。また、一対一の通信をおこなっている際に、利用者が気になったコメントについては、利用者の選択により目印(チェック)を付けることが可能であり、再生時に、目印を付けたコメントのみを抽出したり、目印を付けたコメントのみを移動可能に表示したりすることも可能である。
また、表示制御部202は、利用者端末120に、保存したデータを得るためのURL(Uniform Resource Locator)を表示させることも可能である。これにより、一対一の通信が終了した後に、利用者が再度閲覧できるだけでなく、インタビューに参加しなかった同職の他のスタッフと、一対一の通信によるインタビューの内容を共有することができる。
また、一対一の通信が終了すると、表示制御部202は、モニタを評価するための画面を利用者端末120に表示させる。評価は、例えば、レスポンス、情報量、まじめさ、トレンド、鋭さ、正直さ、など複数の要素を含み、それぞれ段階で表される。受け付けた評価結果は、サーバ110へ送信される。サーバ110は、受信した評価結果と、過去の評価結果とを集計する。集計は、例えば、受信した評価結果を過去の評価結果に含めて平均値を算出することである。これにより、過去の回答者の評価に、今回の評価結果を反映させることができ、最新の評価を得ることができる。
また、一対一の通信が終了すると、利用者端末120側では保存したデータを閲覧等できるものの、回答者端末130側では閲覧できないこととする。例えば、回答者端末130側で一対一の通信をおこなう場合には、回答者端末130にインストールされた専用のアプリケーションの起動を必要とし、一対一の通信の終了と同時にアプリケーションも終了する。これにより、回答者端末130において、一対一の通信の終了後に質問内容や回答内容を閲覧することを不可能とする。
ここで、本実施の形態では、利用者は、一対一の通信(インタビュー)をおこなう際に、サーバ110の管理者に支払いをおこなうこととする。支払いは、例えば、ポイントでおこなわれるものとするが、料金でおこなわれてもよい。また、支払いプランは、例えば、1回の利用毎に支払いをおこなうプランや、所定のポイントの支払いをおこなうことによって一定期間(例えば、1ヶ月)の間は回数に上限なく利用できるプランがある。
また、回答者は、モニタに選出されてインタビューがおこなわれた場合、サーバ110の管理者から特典が付与される。特典は、例えば、所定のポイント数とするが、所定の料金としてもよい。回答者が獲得したポイントは、例えば、所定の商品に還元することができる。また、回答者は、モニタに選出されない場合でも、一斉配信された質問に回答した場合には、モニタとしてインタビューに答えた場合に比べると低いポイント数ではあるものの、特典を得る。
また、特典は、時間帯毎の回答者数の予測結果に応じて異なるものとする。例えば、予測結果が「頻出」の場合、利用者の支払いは低く、また、モニタを含む回答者が得る特典も低いものとする。また、予測結果が「すごく希少」の場合、利用者の支払いは高く、また、モニタを含む回答者が得る特典も高いものとする。
また、モニタが受け取る特典には、一律の基本報酬と、利用者によるモニタの評価結果に応じた報酬とがある。一律の基本報酬は、インタビューを受けたことによって、一律に得ることのできる報酬(ポイント)である。一方で、利用者によるモニタの評価結果に応じた報酬は、例えば、今回のインタビューにおける評価結果に応じた報酬(ポイント)であり、評価結果が悪い場合よりも良い場合に高いポイントが付与される。これにより、モニタに真摯な回答を促すことができる。
また、利用者の支払いは、モニタの属性に応じて異なるものとしてもよい。例えば、評価の高い回答者の場合や、特定のソーシャルスタイルの場合に、利用者が支払うポイントが高いものとしてもよい。この場合、モニタを含む回答者が得る特典も高いものとしてもよい。
また、質問を一斉配信して質問に対する回答を受信したものの、回答者数が所定数(例えば「5」)未満の場合に、例えば、所望のモニタが存在しないことにより、利用者がモニタを選択しなかった場合、一対一の通信(インタビュー)は、キャンセルされる。また、この場合、利用者の支払いを免除することとする。また、回答者数が所定数以上の場合において、利用者がモニタを選択しなかった場合、一対一の通信はキャンセルされず、サーバ110がモニタを選択し、一対一の通信がおこなわれる。
(サーバ110の1ON1通信を開始する際の処理手順)
以下において、一対一の通信を、適宜「1ON1通信」という。つぎに、図3を用いて、サーバ110の1ON1通信を開始する際の処理手順について説明する。
図3は、サーバ110の1ON1通信のデプスインタビューを開始する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。図3のフローチャートにおいて、サーバ110は、利用者端末120からインタビュー開始の要求を受信したか否かを判断する(ステップS301)。サーバ110は、利用者端末120からインタビュー開始の要求を受信するまで待つ(ステップS301:No)。
そして、サーバ110は、利用者端末120からインタビュー開始の要求を受信した場合(ステップS301:Yes)、利用者の操作に基づいて、回答者に対して質問する質問内容の入力や、回答者の属性の設定などをおこなう(ステップS302)。利用者端末120において質問内容の入力や回答者の属性の設定の画面は、例えば、後述する表示画面G1〜G6(図6〜11参照)である。
つぎに、サーバ110は、利用者端末120から質問の配信開始の要求を受信したか否かを判断する(ステップS303)。利用者端末120において配信開始の要求を受け付ける画面は、例えば、後述する表示画面G7(図12参照)である。サーバ110、利用者端末120から質問の配信開始の要求を受信しない場合(ステップS303:No)、ステップS302に戻る。
そして、サーバ110は、利用者端末120から質問の配信開始の要求を受信した場合(ステップS303:Yes)、回答者端末130から回答があったか否かを判断する(ステップS304)。回答者端末130において回答を受け付ける画面は、例えば、後述する表示画面P3,P4,P5(図29〜31参照)である。サーバ110、回答者端末130から回答がない場合(ステップS304:No)、ステップS306へ移行する。
サーバ110は、回答者端末130から回答があった場合(ステップS304:Yes)、回答者端末130の回答者と回答とを対応付けて利用者端末120に表示させる(ステップS305)。利用者端末120において回答者と回答とを対応付けて表示する画面は、例えば、後述する表示画面G9(図14参照)である。
つぎに、サーバ110は、利用者端末120から、表示中の回答者の中から利用者の選択により候補欄へ追加させる回答者を示す候補結果を受信したか否かを判断する(ステップS306)。サーバ110は、候補結果を受信しない場合(ステップS306:No)、ステップS308へ移行する。サーバ110は、利用者端末120から候補結果を受信した場合(ステップS306:Yes)、候補結果が示す回答者を候補欄に追加する(ステップS307)。利用者端末120において候補欄に回答者を追加した画面は、例えば、後述する表示画面G9(図14参照)である。
そして、サーバ110は、利用者端末120から回答者の詳細情報の送信要求を受信したか否かを判断する(ステップS308)。回答者の詳細情報は、住所、年齢、性別、未既婚、子供の有無、職業、回答姿勢、ソーシャルスタイルなどである。利用者端末120において詳細情報の送信要求を受け付ける画面は、例えば、後述する表示画面G9(図14参照)である。
サーバ110は、利用者端末120から回答者の詳細情報の送信要求を受信しない場合(ステップS308:No)、ステップS310へ移行する。サーバ110は、利用者端末120から回答者の詳細情報の送信要求を受信した場合(ステップS308:Yes)、利用者端末120に回答者の詳細情報を表示させる(ステップS309)。利用者端末120において回答者の詳細情報を表示する画面は、例えば、後述する表示画面G10(図15参照)である。
つぎに、サーバ110は、配信開始から5分が経過したか否かを判断する(ステップS310)。サーバ110は、配信開始から5分が経過した場合(ステップS310:Yes)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。サーバ110は、配信開始から5分が経過していない場合(ステップS310:No)、利用者端末120から、複数の回答者の中から一の回答者(モニタ)を選択した旨の情報を受信したか否かを判断する(ステップS311)。利用者端末120において複数の回答者の中から一の回答者(モニタ)の選択を受け付ける画面は、例えば、後述する表示画面G9,G10(図14,15参照)である。
サーバ110は、利用者端末120から一の回答者を選択した旨の情報を受信していない場合(ステップS311:No)、ステップS304に戻る。サーバ110は、利用者端末120から一の回答者を選択した旨の情報を受信した場合(ステップS311:Yes)、選択された一の回答者の回答者端末130と、利用者端末120との1ON1通信を開始し(ステップS312)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
利用者端末120において1ON1通信が開始された際の画面は、例えば、後述する表示画面G11,G12(図16,17参照)である。また、回答者端末130において1ON1通信が開始される際の画面は、例えば、後述する表示画面P10,P11(図36,37参照)である。
(サーバ110の1ON1通信の通信中の処理手順)
つぎに、図4−1および図4−2を用いて、サーバ110の1ON1通信の通信中の処理手順について説明する。
図4−1は、サーバ110の1ON1通信の通信中の処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。図4−2は、サーバ110の1ON1通信の通信中の処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。図4−1のフローチャートにおいて、サーバ110は、利用者端末120からコメントを受信したか否かを判断する(ステップS401)。利用者端末120からのコメントは、例えば、利用者からモニタへの質問である。
サーバ110は、利用者端末120からコメントを受信しない場合(ステップS401:No)、ステップS403に移行する。サーバ110は、利用者端末120からコメントを受信した場合(ステップS401:Yes)、受信したコメントを回答者端末130に表示させる(ステップS402)。回答者端末130においてコメントを表示する画面は、例えば、後述する表示画面P11,P12(図37,38参照)である。
そして、サーバ110は、回答者端末130からコメントを受信したか否かを判断する(ステップS403)。回答者端末130からのコメントは、例えば、利用者からの質問に対する回答である。サーバ110は、回答者端末130からコメントを受信しない場合(ステップS403:No)、ステップS405に移行する。サーバ110は、回答者端末130からコメントを受信した場合(ステップS403:Yes)、受信したコメントを利用者端末120に表示させる(ステップS404)。利用者端末120においてコメントを表示する画面は、例えば、後述する表示画面G12,G13(図17,18参照)である。
そして、サーバ110は、各端末120,130において、中止ボタンの表示中であるか否かを判断する(ステップS405)。中止ボタンは、利用者やモニタの意思で1ON1通信によるデプスインタビューを途中で中止させるための選択ボタンであり、1ON1通信の開始から10分が経過すると、以降に各端末120,130の表示画面に表示され続ける。利用者端末120において中止ボタンを表示する画面は、例えば、後述する表示画面G13(図18参照)である。また、回答者端末130において中止ボタンを表示する画面は、例えば、後述する表示画面P12(図38参照)である。
サーバ110は、中止ボタンの表示中である場合(ステップS405:Yes)、ステップS408に移行する。サーバ110は、中止ボタンの表示中ではない場合(ステップS405:No)、1ON1通信の開始から10分が経過したか否かを判断する(ステップS406)。サーバ110は、1ON1通信の開始から10分が経過していない場合(ステップS406:No)、ステップS408に移行する。サーバ110は、1ON1通信の開始から10分が経過した場合(ステップS406:Yes)、各端末120,130に中止ボタンを表示させる(ステップS407)。
そして、サーバ110は、各端末120,130において中止ボタンが選択されることにともなって、中止要求を受信したか否かを判断する(ステップS408)。サーバ110は、中止要求を受信した場合(ステップS408:Yes)、1ON1通信を終了し(ステップS409)、ステップS414に移行する。
利用者端末120において中止要求の受信によって1ON1通信を終了する際の画面は、例えば、後述する表示画面G14(図19参照)である。なお、中止要求を受信して、1ON1通信を終了した後に(ステップS409)、ステップS414に移行せずに、ステップS412に移行して、モニタの評価結果を受け付けることとしてもよい。
サーバ110は、中止要求を受信しない場合(ステップS408:No)、1ON1通信の開始から30分が経過したか否かを判断する(ステップS410)。サーバ110は、1ON1通信の開始から30分が経過していない場合(ステップS410:No)、ステップS401に戻る。サーバ110は、1ON1通信の開始から30分が経過した場合(ステップS410:Yes)、1ON1通信を終了する(ステップS411)。
回答者端末130において1ON1通信を終了する際の画面は、例えば、後述する表示画面P12(図38参照)である。つぎに、サーバ110は、利用者端末120からモニタの評価結果を受信したか否かを判断する(ステップS412)。利用者端末120において評価結果を受け付ける画面は、例えば、後述する表示画面G17(図22参照)である。
サーバ110は、利用者端末120からモニタの評価結果を受信するまで待つ(ステップS412:No)。サーバ110は、利用者端末120からモニタの評価結果を受信した場合(ステップS412:Yes)、モニタの評価結果を集計する(ステップS413)。そして、サーバ110は、一連のデプスインタビューの内容を保存し(ステップS414)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。利用者端末120において保存したデータを表示した画面は、例えば、後述する表示画面G18,G19(図23,24参照)である。
(利用者端末120の表示画面例)
図5は、利用者端末120のディスプレイに表示される表示画面の遷移例を示す説明図である。図6〜図25は、利用者端末120のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図である。図5に示す表示画面G1〜G20は、図6〜図25に示す表示画面G1〜G20に対応する。
図6において、表示画面G1は、1ON1通信によるデプスインタビューをおこなうためのテーマの選択画面を示す。例えば、「液体ハンドソープについて」や「転職のきっかけ」など、テーマに相当するプロジェクト名が表示されている。利用者により、例えば、「液体ハンドソープについて」が選択されたとすると、表示画面G2(図5,7参照)に遷移する。
図7において、表示画面G2には、「液体ハンドソープについて」のプロジェクト名が表示されており、「今すぐインタビューする」や「シナリオを作ってからにする」が選択可能に表示されている。また、表示画面G2には、「キャンセル」が表示されており、「キャンセル」が選択されると、例えば、表示画面G1(図6参照)に戻る。
表示画面G2において、「今すぐインタビューする」が選択されると、以前に作成したシナリオを用いてインタビューを開始することができ、例えば、表示画面G4(図5,9参照)や、表示画面G5(図5,10参照)や、表示画面G6(図5,11参照)に遷移する。表示画面G2において、「シナリオをつくってからにする」が選択されると、質問内容を作成するための表示画面G3(図5,8参照)に遷移する。
図8において、表示画面G3は、シナリオを作成するための画面を示す。具体的には、表示画面G3では、インタビューの目的や、モニタ(回答者)にとっての意味などの入力や選択を受け付けることができる。なお、以下において、「モニタ」には、インタビューの対象となる回答者のみならず、インタビューの対象となる可能性がある回答者も含むことがある。また、表示画面G3には、インタビューをおこなうモニタの属性を指定するための「属性指定」ボタン800が表示されている。利用者により「属性指定」ボタン800が選択されると、例えば、表示画面G4(図5,9参照)や、表示画面G5(図5,10参照)や、表示画面G6(図5,11参照)に遷移する。
図9における表示画面G4や、図10における表示画面G5や、図11における表示画面G6は、利用者がモニタ(回答者)の属性を指定することができる画面を示す。例えば、指定する属性の数が多いほど、インタビューの対象となる回答者の数は減ることとなる。また、回答者の分類毎に各時間帯の出現頻度が異なる。例えば、属性情報を30代の子供のいる既婚女性の出現頻度は、平日午前10時〜15時頃までが高い。また、40代男性の出現頻度は、平日の21時〜24時や、休日の午前10時〜17時が高い。
また、表示画面G4,G5,G6には、現在の利用者のポイント数と、出現頻度に応じて利用者が支払うポイント数と、支払い後の利用者のポイント数とが表示されている。例えば、対象とする回答者の出現頻度が高い場合には、利用者が支払うポイント数が少なく、対象とする回答者の出現頻度が低い場合には、消費者が支払うポイント数が高くなる。表示画面G4,G5,G6において、質問の一斉配信をおこなう前段階の「ライブスクリーニング」ボタンLbが選択されると、一斉配信をおこなう前段階の表示画面G7(図5,12参照)に遷移する。
図12において、表示画面G7は、表示されている内容の質問を一斉配信する前段階で、利用者に配信する内容を確認させるための画面を示す。表示画面G7において、利用者によって質問の一斉配信をおこなうための「送信」ボタン1200が選択されると、表示画面G8(図5,13参照)に遷移する。
図13において、表示画面G8は、質問を一斉配信した後、回答者端末130からの回答を受信するまでの間に表示される待機中の画面を示す。具体的には、表示画面G8には、一斉配信した質問の内容や、現在オンライン中の回答者端末130の数(102人)や、回答済みの人数(0人)や、候補欄である「スターコメント」欄の使用を促す表示がされる。また、質問の一斉配信がおこなわれると、タイマー表示Cdにより、利用者がモニタを選択できる時間(5分間)の計測が開始される。例えば、5分のうちの最初の1,2分は、受信する回答が少ないものの、2分、3分と経過するにしたがって、受信する回答は増えていく。回答者端末130から回答を受信すると、表示画面G9(図5,14参照)に遷移する。
図14において、表示画面G9は、回答者端末130から受信した回答とモニタとを対応付けて表示した画面を示す。タイマー表示Cdは、利用者がモニタを選択できる残り時間が1分40秒であることを示す。例えば、モニタ004の回答は、G9に示すように「泡立ちの良さ。石けんはこれが…」である。利用者による目印を示すスター表示1400が選択されると、該当するモニタおよび回答が、候補欄である「スターコメント」欄1410に表示される。また、モニタ002は、質問に回答をしたものの、その後、オフラインとなり、利用者による選択が不可能であることを示す。このため、モニタ002については、スター表示1400の選択や、「スターコメント」欄1410への表示はできないことを示している。
表示画面G9において、「スターコメント」欄1410に表示されている、モニタ004に対応する「モニタ情報」ボタン1401が利用者により選択されると、モニタ004の詳細情報を示す表示画面G10(図5,15参照)に遷移する。また、表示画面G9において、「スターコメント」欄1410に表示されている、モニタ004に対応する「1ON1 Live」ボタンBtが利用者により選択されると、1ON1通信の開始を示す表示画面G11(図5,16参照)に遷移する。
図15において、表示画面G10は、モニタ004の詳細情報を示しており、具体的には、モニタ004の性別等の属性情報や、これまでの回答姿勢1501や、受賞履歴(アワード)や、ソーシャルスタイル1502を示す。回答姿勢1501は、インタビュー終了時に利用者が評価した内容の履歴を示しており、例えば、レスポンス、情報量、まじめさ、トレンド、鋭さ、正直さ、などの項目毎の評価結果を示す。受賞履歴は、例えば、これまでのインタビューにおいてモニタが得た表彰を示す。
ソーシャルスタイル1502は、モニタの内面を4分類したものであり、具体的には、ドライバー(行動派)、エクスプレッシブ(感覚派)、エミアブル(協調派)、アナリティカル(思考派)がある。表示画面G10において、モニタ004は、エミアブルに属することを示す。また、表示画面G10において、モニタ004の回答傾向や、購買性向なども表示されている。ソーシャルスタイル1502や、回答傾向や購買性向は、例えば、利用者によって入力されたものでもよいし、サーバ110の管理者(事務局)によって入力されたものでもよいし、モニタ004によって入力されたものでもよい。表示画面G10において、「1ON1 Live」ボタンBtが利用者により選択されると、1ON1通信の開始を示す表示画面G11(図5,16参照)に遷移する。
図16において、表示画面G11は、モニタ004の回答者端末130と利用者端末120との1ON1通信が開始されることを示す。この後、表示画面G12(図5,17参照)に遷移する。
図17において、表示画面G12は、モニタ004の回答者端末130と利用者端末120との1ON1通信が開始されたことを示す。例えば、表示画面G12には、インタビューの開始や終了を合図する仮想の司会者Skが表示されている。また、司会者Skにより、インタビュー時間がこれから30分である旨が通知されている。インタビューは、テキストチャットでおこなわれる。
また、表示画面G12には、モニタ004の属性情報や、予め用意した質問や定型文などを選択するためのシナリオボード1700が表示されている。また、表示画面G12において、タイマー表示Ceは、1ON1通信の開始後にカウントダウンされる表示であり、インタビューの終了までの時間(例えば30分間)の残り時間を示す。
インタビュー中にモニタが入力した文字は、確定前の文字を含めてすべて利用者端末120において利用者が閲覧可能に表示される。例えば、モニタが入力する「よろしくお願いします。」の入力を例に挙げると、「よ」→「よろ」→「よろし」→「よろしく」→…→「よろしくおねがいします。」→「よろしくお願いします。」のように、一文字毎に入力される各文字や、変換前の文字や、訂正前の文字や、文字を入力するスピードなども閲覧可能に表示される。インタビューの開始後に10分が経過するとインタビューを中止することが可能な表示画面G13(図5,18参照)に遷移する。
図18において、表示画面G13は、利用者端末120からの質問や回答者端末130からの回答を示す。例えば、表示画面G13には、利用者がモニタ004に対して写真の提示を要求し、モニタ004がそれに応じて、回答者端末130のカメラで撮影した写真1800が表示されている。また、開発段階における商品に関する画像など、不当定多数の人に知られては困る画像を、利用者がモニタに提示して質問したいことがある。このような画像については、エフェメラルの画像とすることができ、具体的には、利用者が利用者端末120において画像の設定操作をおこなうことにより、例えば、再生表示後に10秒程度で消去させることも可能である。
また、表示画面G13は、司会者Skの通知やタイマー表示Ceにより、インタビューの開始から10分が経過した旨を示す。インタビューの開始から10分が経過すると(残り20分未満になると)、「退室する」を示す、インタビューを途中で中止する中止ボタンCbが選択可能に表示される。利用者により中止ボタンCbが選択されると、例えば、表示画面G14(図5,19参照)に遷移する。中止ボタンCbが選択されない場合、例えば、表示画面G15(図5,20参照)に遷移する。ここで、インタビューを中止すると、例えば、インタビューが最後までおこなわれた場合に比べて、モニタの報酬は低くなりやすく、また、モニタの評価も下がりやすいこととなる。
図19において、表示画面G14は、インタビューの中止理由が利用者によって選択される選択画面を示す。具体的には、中止理由は、十分な成果が得られたことや、急な諸事情や、モニタが不適合であることを示す。これらのうちのいずれか1つが利用者によって選択されて、終了ボタン1901が選択されると、サーバ110は、利用者端末120と回答者端末130との1ON1通信を終了する。この場合、回答者端末130には、例えば、インタビューの終了理由が通知される。一方で、「キャンセル」ボタン1902が選択されると、インタビューの中止をキャンセルし、例えば、表示画面G13(図5,18参照)に戻る。
図20において、表示画面G15は、利用者端末120からの質問や回答者端末130からの回答が継続された場合のテキストチャットを示す。利用者が中止ボタンCbを押さなければ、終了時間となるまで、利用者とモニタとによるやりとりが継続される。例えば、残り3分になると、表示画面G16(図5,21参照)に遷移する。
図21において、表示画面G16は、タイマー表示Ceに示すように、インタビュー可能な時間が残り3分であることを示す。また、モニタが回答した内容のうち、利用者が気になる内容がある場合には、利用者が選択することによって目印を示すピン表示2001により、他の回答とは異なる表示態様とすることができる。また、インタビューの終了時間になると、モニタを評価するための表示画面G17(図5,22参照)に遷移する。
図22において、表示画面G17は、今回のインタビューにおけるモニタの評価を利用者がおこなうための画面を示す。具体的には、表示画面G17は、正直さ、レスポンス、情報量、まじめさ、トレンド、鋭さ、の6項目のそれぞれについて、5段階の評価を利用者が入力する画面を示す。利用者によって評価が入力されると、これまでの評価結果と集計されて、次回以降の回答姿勢1501(図15参照)に反映される。利用者が評価の入力を終えると、記録した今回のインタビュー結果の再生画面を示す表示画面G18(図5,23参照)や、インタビュー結果を共有する画面G20(図5,25参照)に遷移する。
図23において、表示画面G18は、記録した今回のインタビューの再生画面を示す。表示画面G18において、利用者が速度調整2300を操作することにより、速度調整が可能であり、所定の倍率で録画を再生することができる。再生すると、インタビューの進行にしたがって、表示画面G18はテキストチャットが順次表示されていく。また、表示するコメントを選択するための選択ボタン2301を利用者が操作すると、表示画面G19(図5,24参照)に遷移する。
図24において、表示画面G19は、コメントの選択表示2401の中から、利用者が閲覧したいコメントの選択を受け付けて、受け付けたコメントを再生できる画面を示す。選択表示2401の「すべてのコメント」が選択されると、利用者(インタビュアー)のコメント(質問)とモニタのコメント(回答)との双方が再生される。選択表示2401の「モニタのコメント」が選択されると、モニタのコメントのみが再生される。選択表示2401の「インタビュアーのコメント」が選択されると、利用者のコメントのみが再生される。選択表示2401の「ライブスクリーニングのコメント」が選択されると、複数の回答者端末130に一斉配信した質問に対する各モニタの回答(図14参照)が再生される。
図25において、表示画面G20には、サーバ110に格納される今回のインタビューの結果にアクセスするためのURLや送信先のメールアドレスを示す。また、メールアドレスは、例えば、URLの送信先である同職の他のスタッフのメールアドレスである。G20の「シェアする」に示す送信ボタンが選択されると、入力されたメールアドレスにURLが送信される。
(回答者端末130の表示画面例)
図26は、回答者端末130のディスプレイに表示される表示画面の遷移例を示す説明図である。図27〜図44は、回答者端末130のディスプレイに表示される表示画面例を示す説明図である。図26に示す表示画面P1〜18は、図27〜図44に示す表示画面P1〜P18に対応する。なお、ここでの回答内容は、モニタ004(図14参照)の回答内容に対応するものとして説明する。
図27において、表示画面P1は、利用者端末120から質問が一斉配信されることにより、インタビューにおけるモニタのオーディションが開始されることを示す。例えば、表示画面P1は、プッシュ通知によって表示される。回答者がオーディションへの参加意思がある場合、表示画面P1に表示される回答期限までに所定の操作をおこなうと、表示画面P2(図26,28参照)に遷移する。一方で、表示画面P1において、回答者が操作せずに、表示される回答期限が経過すると、オーディションへ参加できないこととなる。
図28において、表示画面P2は、インタビューにおける注意事項を示す。注意事項は、具体的には、オーディションには5分要することや、インタビューが30分間のテキストチャットであることである。回答者が参加するか否かを判断し、参加を示す操作をおこなうと、表示画面P3(図26,29参照)に遷移する。
図29において、表示画面P3は、利用者からの質問内容を示す。質問内容は、例えば、液体ハンドソープに関する内容である。また、入力欄Nrには、回答者が入力した文字が表示される。ゲージGeは、例えば、入力欄Nrに入力された文字数を4段階で示し、文字数の増加に応じて段階が増加する。ゲージGeには、ゲージの出発点と通過点の2点と最終地点にハートマークがそれぞれ表示されており、各地点まで到達すると、ハートマークの特典が得られ、例えば、最大で4つのハートマークの特典が得られる。ハートマークの特典は、後述するポイント付与のルーレットゲームにおいて用いられる。
表示画面P3において、ゲージGeは、ハートマークの特典を1つ獲得したことを示している。タイマーCfは、入力可能な残り時間を示す。回答者が、送信ボタンSbを操作すると、入力欄Nrに入力された内容がサーバ110を介して利用者端末120へ送信される。
ただし、回答者が送信ボタンSbを操作しなくても、入力欄Nrに入力された内容がサーバ110を介して利用者端末120へ送信されることとしてもよい。これにより、利用者端末120において、回答者によって入力欄Nrに入力された、変換前の文字や訂正前の文字や文字を入力するスピードなども把握可能に閲覧できる。表示画面P3において、回答者がさらに入力欄Nrに文字を入力すると、表示画面P4(図26,30参照)に遷移する。
図30において、表示画面P4は、回答者により、入力欄Nrにさらに文字が入力されたことを示す。また、表示画面P4において、ゲージGeは、ハートマークの特典を2つ獲得したことを示す。表示画面P4において、回答者がさらに入力欄Nrに文字を入力すると、表示画面P5(図26,31参照)に遷移する。
図31において、表示画面P5は、回答者により、入力欄Nrにさらに文字が入力されたことを示す。また、表示画面P5において、ゲージGeは、ハートマークの特典を4つ獲得したことを示す。表示画面P5において、回答者が送信ボタンSbを操作すると、入力欄Nrに入力された内容がサーバ110を介して利用者端末120へ送信されるとともに、表示画面P6(図26,32参照)に遷移する。
図32において、表示画面P6は、インタビューのオーディションの選考結果までの残り時間や、選考結果の通知後に60秒以内に回答がない場合には見送りとなる旨や、選考結果がプッシュ通知で通知される旨を示す。オーディションの選考結果までの残り時間が1分以下になると、表示画面P7(図26,33参照)に遷移する。
図33において、表示画面P7は、1分以内にインタビューのオーディションの選考結果が通知される旨を示す。回答者端末130がサーバ110を介して利用者端末120からオーディションの選考結果を受信すると、表示画面P8(図26,34参照)に遷移する。
図34において、表示画面P8は、インタビューのオーディションの選考結果を受信した旨を示す。オーディションの選考結果を確認するためのボタンを回答者が選択すると、表示画面P9(図26,35参照)、表示画面P10(図26,36参照)または表示画面P15(図26,41参照)に遷移する。
図35において、表示画面P9は、利用者端末120からのオーディションの選考結果の受信後、60秒以内にオーディションの選考結果を確認しなかったことにより、選考結果にかかわらず、今回の選考が無効になった旨を示す。これにより、今回はモニタとして選ばれないこととなり、オーディションが終了する。
このように、利用者端末120からのオーディションの選考結果の受信後、60秒以内にオーディションの選考結果を確認しなかった回答者については、仮に当選していた場合でも選考を無効にする。このため、すぐにインタビューを開始することのできる回答者のみをモニタとすることができる。なお、当選した回答者が、利用者端末120からのオーディションの選考結果の受信後、60秒以内にオーディションの選考結果を確認しなかったことにより、今回の選考が無効になった場合、利用者端末120では、当選した回答者に代わる他の回答者をモニタとして選択できるようにすればよい。
図36において、表示画面P10は、オーディションに合格し、モニタに選出された旨を示す。表示画面P10において、回答者(モニタ)が「チャットインタビューに進む」のボタンを操作すると、チャットによりデプスインタビュー(チャットインタビュー)が始まり、表示画面P11(図26,37参照)に遷移する。
図37において、表示画面P11は、利用者端末120との1ON1通信がおこなわれていることを示す。表示画面P11において、インタビューの開始を合図する仮想の司会者Skが表示されている。また、表示画面P11には、タイマー表示Tmと、コメント欄Cmとが表示されている。タイマー表示Tmは、インタビュー時間の残り時間(29分30秒)を示す。コメント欄Cmは、順次表示されるインタビューでの質問と回答を示す。インタビューが終了すると、表示画面P12(図26,38参照)に遷移する。
図38において、表示画面P12は、インタビューが終了した画面を示す。タイマー表示Tmは、タイムアップであることを示す。コメント欄Cmの司会者Skは、インタビューを終了する旨を通知する。なお、表示画面P12において、中止ボタン3801は、インタビュー開始後10分経過すると表示され、利用者により選択されるとタイマー表示Tmの残り時間にかかわらず、インタビューを終了させるための操作ボタンである。インタビューが終了すると、表示画面P13(図26,39参照)に遷移する。
図39において、表示画面P13には、モニタからアンケートに対する回答を受け付ける画面を示す。具体的には、表示画面P13は、モニタが次回もチャットインタビューに参加したい度合いを「1〜5」の5段階で回答を受け付ける画面を示す。例えば、5段階のうち、「5」が最も参加したいことを示し、「1」が最も参加したくないことを示す。モニタがアンケートに回答して、表示画面P13の「ポイントをもらう」を選択すると、表示画面P14(図26,40参照)に遷移する。
図40において、表示画面P14には、今回のインタビューによりモニタが獲得するポイント数を示す。獲得するポイントは、例えば、回答者全体の出現頻度や、今回のインタビューでのモニタの回答内容などに応じて決定される。獲得したポイント数は、累積され、サーバ110に記憶される。このようにして、回答者端末130では、一連のインタビューが終了する。
図41において、表示画面P15は、オーディションに合格せず、モニタに選出されなかった旨を示す。モニタに選出されなかった場合でも、利用者からの質問に回答した回答者には、ポイントが付与される。表示画面P15は、ポイントとは異なるハートマークの特典を獲得した旨を示す。ハートマークは、一斉配信された利用者からの質問に対する回答の文字数によって異なり、文字数に応じて最大で4つのハートマークを獲得することができる(図29のゲージGeを参照)。
ハートマークの特典は、ポイントを付与するルーレットゲームにおいて高得点が得られる領域の数を示す。例えば、表示画面P15は、2個のハートマークを獲得したことを示す。表示画面P15において、「ボーナスチャレンジに進む」のボタンが選択されると、表示画面P16(図26,42参照)に遷移する。
図42において、表示画面P16は、ルーレットゲームの開始前を示す。ハートマークの特典を2個獲得したことにより、P16は、高得点が得られる領域が2箇所(30ポイントと100ポイントの領域)増えて表示されていることを示す。表示画面P16において、回答者により「スタート」ボタンが選択されると、表示画面P17(図26,43参照)に遷移する。
図43において、表示画面P17は、ルーレットが回転し、ルーレットゲーム中を示す。表示画面P17において、回答者により「ストップ」ボタンが選択されると、表示画面P18(図26,44参照)に遷移する。
図44において、表示画面P18は、ルーレットゲームにおいて、10ポイントを獲得した旨を示す。獲得したポイント数は、累積され、サーバ110に記憶される。このようにして、利用者からの質問に対する回答があると、モニタに選出されなかった場合でも、ポイントが付与される。また、質問に対する文字数が多いほど、高ポイントを獲得できることから、一斉配信された質問に対して、回答者に積極的な回答を促すことができる。
(回答者端末130に表示されるチャットインタビューの説明画面例)
図45〜図52は、回答者端末130のディスプレイに表示されるチャットインタビューの説明画面例を示す説明図である。
図45において、表示画面P31は、サーバ110から配信されるチャットインタビューの案内を示す。表示画面P31は、例えば、チャットインタビューに参加した場合にポイントが獲得できる旨や、獲得可能なポイント数を示す。例えば、回答者が所定の操作を行って、回答者端末130のメールアドレスや電話番号等の識別情報や回答者の属性情報がサーバ110に登録されると、表示画面P32(図46参照)に遷移する。
図46において、表示画面P32は、チャットインタビューの概要を示す。表示画面P32は、例えば、チャットインタビューへの参加登録が完了した旨を示す。表示画面P32において、所定の操作をおこなうと、表示画面P33(図47参照)に遷移する。
図47において、表示画面P33は、チャットインタビューの参加方法を示す。具体的には、表示画面P33は、利用者からの質問が配信されると、5分以内に回答する必要がある旨を示す。表示画面P33において、「最初から説明を聞く」のボタンが選択されると、表示画面P32(図46参照)に戻る。表示画面P33において、「分かった」のボタンが選択されると、表示画面P34(図48参照)に遷移する。
図48において、表示画面P34は、チャットインタビューの参加方法を示す。具体的には、表示画面P34は、オーディションによりモニタが選ばれる旨や、利用者からの質問に対する具体的な回答例を示す。表示画面P34において、「最初から説明を聞く」のボタンが選択されると、表示画面P32(図46参照)に戻る。表示画面P34において、「分かった」のボタンが選択されると、表示画面P35(図49参照)に遷移する。
図49において、表示画面P35は、チャットインタビューの参加方法を示す。具体的には、表示画面P35は、回答者(参加者)の中から1人のモニタが選択されて、30分間のチャットインタビューがおこなわれる旨を示す。表示画面P35において、「最初から説明を聞く」のボタンが選択されると、表示画面P32(図46参照)に戻る。表示画面P35において、「分かった」のボタンが選択されると、表示画面P36(図50参照)に遷移する。
図50において、表示画面P36は、チャットインタビューの内容を示す。具体的には、表示画面P36は、30分間のインタビューが1ON1通信によりテキストチャットでおこなわれる旨を示す。表示画面P36において、「最初から説明を聞く」のボタンが選択されると、表示画面P32(図46参照)に戻る。表示画面P36において、「分かった」のボタンが選択されると、表示画面P37(図51参照)に遷移する。
図51において、表示画面P37は、チャットインタビューを終了した後の内容を示す。具体的には、表示画面P37は、チャットインタビューの終了後にポイントを獲得することができる旨を示す。表示画面P37において、「最初から説明を聞く」のボタンが選択されると、表示画面P32(図46参照)に戻る。表示画面P37において、「分かった」のボタンが選択されると、表示画面P38(図52参照)に遷移する。
図52において、表示画面P38は、チャットインタビューの登録が完了した旨を示す。また、表示画面P38には、利用者からの質問が配信されるまで待機する旨を示す。このような手順により、チャットインタビューの説明や登録がおこなわれる。
以上説明したように、本実施の形態にかかるサーバ110は、回答者端末130に利用者からの質問を一斉配信し、回答者端末130から受信した回答と回答者とを対応付けて利用者端末120に表示させることとした。これにより、利用者は、これから開始する一対一の通信によるデプスインタビューに参加できる回答者の回答を閲覧することができ、所望の回答者(モニタ)を迅速かつ容易に選ぶことができる。
また、本実施の形態にかかるサーバ110は、質問の一斉配信後の所定の選択期間内(例えば5分)に、利用者が選択したモニタの回答者端末130と利用者端末120との一対一の通信を開始することとした。これにより、利用者は、質問の一斉配信後の所定の選択期間内に選択した所望の回答者とデプスインタビューをおこなうことができる。したがって、インタビューの企画作成、会場の選定、インタビュアーの選定などインタビューにかかる手間や負担を軽減することができる。
また、本実施の形態にかかるサーバ110は、回答者に質問を一斉配信してから5分以内に回答結果を基に利用者が選択したモニタと、30分間のテキストチャットによる一対一のリアルタイムの通信をおこなうこととした。これにより、35分間といった短い期間にデプスインタビューをおこなうことができるとともに、35分後にはデプスインタビューの結果を活用することができる。したがって、デプスインタビューを簡単かつスピーディにおこなうことができる。これにより、利用者は、一対一の通信のデプスインタビューを多用することができ、たくさんのデプスインタビューの結果を簡単に得ることができる。このため、利用者は、デプスインタビューの結果を用いて、例えば、消費者の購入理由、購入の経緯、購入の目的などを分析することができる。これにより、商品開発や市場調査を支援することができる。
また、本実施の形態にかかるサーバ110によれば、テキストチャットによるデプスインタビューをおこなうことができる。これにより、対面せずにインタビューをおこなうことができるため、モニタが本音を伝えやすい環境でデプスインタビューをおこなうことができる。このため、利用者は、モニタの真意を容易に探ることができ、効率的なインタビューをおこなうことができる。また、モニタは、自宅に居ながらインタビューに答えたり、移動中や休み時間などにインタビューに答えたりすることができるため、空いている時間を有効に活用することができる。これにより、モニタとなる回答者の参加を容易にし、登録者数を増やすことができる。また、利用者は、例えば、鋭い指摘をしてくれるモニタを発掘することができるため、市場における新たなニーズを発見したり、先取りしたりすることもできる。
また、本実施の形態によれば、テキストチャットによるデプスインタビューをおこなうことができるため、例えば、利用者端末120側では複数のスタッフがインタビューに参加することができる。また、複数のスタッフ間で、モニタに対してつぎに何を質問するかを相談しながらインタビューを進めることができるため、インタビューに自信のない利用者でも、モニタに対して簡単かつ効率的に質問することができる。したがって、企業等では自社以外のインタビュアー(司会者)などを雇わずに、自社のスタッフが直接消費者に対してインタビューをおこなうことができる。このように、本実施の形態にかかるサーバ110によれば、例えば、企業等における会議中にもデプスインタビューをおこなうことができ、いつでも簡単に、手軽に、そしてスピーディにデプスインタビューをおこなうことができる。
また、本実施の形態では、一対一の通信をおこなう所定の通信期間を、一律に30分とし、延長をおこなわないこととした。このため、インタビューの手軽さや迅速性を保持しつつ、モニタにとってインタビューが過度な負担となってしまうことや、モニタの参加意欲が低下してしまうことを抑えることができる。
また、本実施の形態にかかるサーバ110は、利用者がモニタを選択した後に、直ぐに利用者端末120と回答者端末130との一対一の通信を開始することとした。ここで、仮に、利用者がモニタを選択してから、例えば60分後といった開始時間の予約をして一対一の通信をおこなえるものとすると、時間にルーズなモニタは開始時間に遅刻することがあり、このような場合に、インタビューの開始が遅れることや、インタビュー自体をおこなえないこととなる。本実施の形態では、利用者がモニタを選択した後に、直ぐに一対一の通信を開始させるため、スピーディかつ確実にデプスインタビューを開始することができる。
また、本実施の形態にかかるサーバ110によれば、一対一の通信においてモニタが回答者端末130に入力した確定前の文字を含む入力内容をリアルタイムに利用者端末120に表示させることとした。
ここで、モニタが回答者端末130に入力した確定前の文字を含む入力内容がリアルタイムに利用者端末120に表示されず、文字入力の確定後に利用者端末120に表示されるものとすると、利用者は、回答が返ってくるまでの待ち時間が長いと感じてしまい、退屈してしまうことがある。また、回答が返ってくるまでの時間が長いと、何らかの事情によって回答者が回答者端末130を放置しているのではないかと、利用者は不安になってしまうこともある。
本実施の形態では、モニタが回答者端末130に入力した確定前の入力内容をリアルタイムに利用者端末120に表示させるため、利用者は、モニタの入力スピードや、モニタが入力し直した場合の入力し直す前の内容を閲覧でき、また、モニタが悩んで回答したか否かといったことも把握でき、モニタの真意を探ることができる。これにより、文字入力が確定するまでの時間が単なる待ち時間ではなく、利用者にとって有効な時間とすることができ、文字入力が確定するまでの時間を有効活用することができる。
また、モニタが回答者端末130に入力した確定前の入力内容をリアルタイムに利用者端末120に表示させるため、利用者は、モニタが回答者端末130を放置しているか否かを推測することができる。このため、回答者端末130に何も入力されない場合に、利用者は、不安にならずに、例えば、一対一の通信を終了させることができる。
一方で、利用者端末120に入力された文字は、利用者が確定の操作をおこなった後に回答者端末130に送信されるため、利用者が利用者端末120に入力した確定前の文字がリアルタイムに回答者端末130に表示されない。ただし、利用者が利用者端末120に入力した確定前の文字を含む入力内容をリアルタイムに回答者端末130に表示させることとしてもよい。これにより、モニタは、利用者によって入力される確定前の文字を閲覧することができるため、つぎの質問内容を予測することができ、つぎの質問に対する回答を準備することができる。したがって、迅速なデプスインタビューをおこなうことができる。
また、本実施の形態にかかるサーバ110は、登録されている複数の回答者(参加者)の中から、属性情報に応じて回答者を絞り込み、絞り込んだ回答者に対応する回答者端末130に質問を一斉配信することとした。これにより、配信先の回答者端末130の数を抑えることができるとともに、返信される回答数を抑えることができるため、利用者によるモニタの選択の容易化および迅速化を図ることができる。
また、本実施の形態にかかるサーバ110は、属性情報に応じた時間帯毎の回答者数の予測結果を利用者端末120に表示させ、予測結果の表示後に利用者によって選択された属性情報に応じて回答者を絞り込み、絞り込んだ回答者に対応する回答者端末130に質問を一斉配信することとした。これにより、利用者は、回答者の数が多い時間帯に所望のモニタを選択することができ、デプスインタビューを効率よくおこなうことができる。
また、本実施の形態にかかるサーバ110は、一対一の通信において、モニタの回答者端末130に所定の画像を表示させた場合、所定の表示期間が経過した後に所定の画像を消去することとした。これにより、製品化前などの画像が広く知られることを抑えることができる。
また、本実施の形態において、サーバ110は、一対一の通信を所定の通信期間内(例えば30分以内)におこない、所定の選択期間(例えば5分)と所定の通信期間(例えば30分)とを含む期間、回答者に参加してもらう旨を配信することとした。これにより、回答者に、モニタに選ばれた場合における拘束時間を通知することができる。また、例えば、これから35分間の時間を確保することのできる回答者からの回答を得ることができ、言い換えれば、これから35分間の時間を確保することのできない回答者を排除して回答を得ることができる。このため、利用者によるモニタの選択の迅速化を図ることができる。
また、本実施の形態において、サーバ110は、一対一の通信を開始した後、所定の終了可能期間(例えば10分)が経過した後に、各端末120,130に終了ボタンを表示させ、終了ボタンが操作された場合に一対一の通信を終了させることとした。これにより、例えば、利用者からしてみれば想定外のモニタであるような場合や、モニタからしてみれば想定外の利用者であるような場合に、一対一の通信の終了を意図的に終了させることができる。
また、対面でのインタビューであれば、インタビュー会場にモニタを来場させているため、利用者からすると、途中でインタビューを中止させにくいものの、本実施の形態では、モニタを来場させていないため、モニタを来場させた場合に比べて、インタビューを容易に中止することができる。また、モニタは、「何かあったときには途中でインタビューを中止させることができる」という安心感があるため、気軽にインタビューに参加することができる。
また、本実施の形態において、サーバ110は、質問を一斉配信してから一対一の通信が終了するまでの間に利用者端末に表示した一連のデータを保存することとした。これにより、サーバ110は、一対一の通信が終了した後、直ぐに一連のデータを活用することができる。具体的には、インタビュー終了後に、利用者が直ぐにデータを閲覧したり、同職の他のスタッフと共有したりすることができ、インタビューの結果を直ぐに活用することができる。また、利用者は、一連のデータによりインタビュー内容を顧みることができるため、以降のインタビューに役立てることができる。
また、本実施の形態において、利用者である企業は、企業名を伏せてデプスインタビューをおこなうこともできるし、企業名を明らかにしてデプスインタビューをおこなうこともできる。
なお、本実施の形態で説明した通信制御方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。通信制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)−ROM(Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、通信制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。