JP2018194361A - X線検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検査物の内容量の検査精度を向上できるX線検査装置を提供すること。【解決手段】検査対象領域抽出部は、X線検出器が検出したX線に基づくX線画像における被検査物Wの上面と内容物の液面との間となる空包領域W3を含む所定の大きさの検査対象領域を抽出する。そして、判定部は、検査対象領域内で積算した濃度に基づいて、被検査物Wの内容量が正常であるか否かを判定する。検査対象領域抽出部は、予め指定された被検査物Wの上面からの長さに基づいて検査対象領域を抽出する。検査対象領域抽出部は、被検査物Wの外形を抽出する外形抽出部を有し、外形内の所定の大きさの検査対象領域を抽出する。【選択図】図4

Description

本発明は、容器に液体を含む内容物が充填された被検査物に対してX線発生器で発生したX線を照射し、被検査物を透過したX線をX線検出器により検出することで、内容物の内容量を検査するX線検査装置に関するものである。
従来のこの種のX線検査装置にあっては、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載のものは、内容物の液面位置を表す液面ポイントデータの平均値を仮想液面として算出し、この仮想液面が所定範囲内にあるか否かにより内容量を検査している。
特開平7−027594号公報
特許文献1に記載のものは、振動により内容物の液面だけが波打つことに対しては有効であるが、容器自体が上下動する場合には、液面のレベルを正しく検査することができない。
この問題に対しては、容器の下端から液面のレベルまでの全体を撮像して内容量を検査するようにすることで、容器自体が上下動する場合であっても正しく検査することが可能になる。
しかし、背が高いボトルのような容器を対象として内容量を検査する場合には、高さ方向のX線の出射角が広がり、容器の底面と液面とのX線透過量に差異が生じるため、内容量の検出精度が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、前述のような従来の問題を解決するためになされたもので、被検査物の内容量の検査精度を向上できるX線検査装置を提供することを目的とする。
本発明に係るX線検査装置は、X線を発生するX線発生器と、X線を検出するX線検出器と、を備え、被検査物が水平方向に通過する搬送路を形成するコンベアを挟んで、前記X線検出器が前記コンベアの搬送面からの高さ方向を検出するように、前記X線発生器と前記X線検出器とが配置され、前記被検査物が容器に液体を含む内容物が充填されたものからなるX線検査装置であって、前記X線検出器が検出したX線に基づくX線画像における前記被検査物の上面と前記内容物の液面との間となる空包領域を含む所定の大きさの検査対象領域を抽出する検査対象領域抽出部と、前記検査対象領域内で積算した濃度に基づいて、前記被検査物の内容量が正常であるか否かを判定する判定部と、を備えることを特徴とする。
この構成により、検査対象領域内の濃度を積算した濃度積算値(または濃度平均値)を判定することで、搬送による被検査物の上下変動や内容物の傾き等の影響を低減し、被検査物全体の内容量の変動を正しく検出できるので、被検査物の内容量の検査精度を向上できる。
本発明に係るX線検査装置において、前記検査対象領域抽出部は、予め指定された前記被検査物の上面からの長さに基づいて前記検査対象領域を抽出することを特徴とする。
この構成により、正常品の内容物の高さ方向の変動を加味した最小限の高さの検査対象領域で内容量の検査を行うことができるので、X線が高さ方向に広がることによる検出精度の低下を最小限に抑えることができる。
本発明に係るX線検査装置において、前記検査対象領域抽出部は、前記被検査物の外形を抽出する外形抽出部を有し、前記外形内の所定の大きさの検査対象領域を抽出することを特徴とする。
この構成により、被検査物外の雰囲気の影響を受けにくくなり、より安定して検査精度を向上させることができる。
本発明は、被検査物の内容量の検査精度を向上できるX線検査装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の搬送方向に直交する断面における断面図である。 本発明の一実施の形態に係るX線検査装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係るX線検査装置における、検査対象領域抽出の手法を説明する図である。 (a)、(b)は本発明の一実施の形態に係るX線検査装置における、検査対象領域抽出の手法の他の例を説明する図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず構成について説明する。
図1において、X線検査装置1は筐体4を備えている。筐体4は、被検査物Wを搬送するコンベア2に組み込まれている。コンベア2の上部空間は、被検査物Wが水平方向に通過する搬送路3を形成している。本実施の形態は、被検査物Wが飲料ボトルである場合を例示している。
コンベア2は、被検査物Wの生産設備の一部であり、X線検査装置1と別体に構成されている。本実施の形態は、コンベア2がトップチェーンコンベアからなる場合を例示している。トップチェーンコンベアは、無端状のチェーンに複数のプレートを設けたものであり、コンベア2の搬送部材21となるプレートの上面で被検査物Wを搬送するようになっている。
このように、X線検査装置1は、別体のコンベア2に組み込まれる組み込み型のX線検査装置であり、図1で示すようなボトル搬送でよく使用されるトップチェーンコンベアやベルトコンベア等の被検査物Wを水平方向に搬送する既設のコンベアに組み込まれる。なお、ベルトコンベアによる被検査物Wの搬送の場合にはベルトが搬送部材21となる。また、コンベア2は、X線検査装置1と一体に構成されていてもよい。
筐体4には、被検査物Wが搬入される開口部7と、被検査物Wが搬出される開口部8とが形成されている。コンベア2は、開口部7、8を通って筐体4を貫通している。筐体4は、ステンレス等のX線を遮蔽可能な金属からなる遮蔽カバー16を、開口部7、8の周囲に備えており、遮蔽カバー16は、開口部7、8から外部へのX線の漏洩を防止している。
コンベア2の上方にはガイド部材61が設けられており、ガイド部材61は、被検査物Wがコンベア2上の幅方向の中央の位置で搬送されるように被検査物Wを案内している。ガイド部材61は、被検査物Wを幅方向で挟むように、左右で一対、合計4本設けられている。
ガイド部材61は、X線発生器9のX線照射野に入り込まないように分断されている。なお、ガイド部材61は、X線透過率の高い材質から構成し、コンベア2と同様に開口部7から開口部8まで貫通するように連続して設けられていてもよい。
図2において、X線検査装置1は、X線を発生するX線発生器9と、X線を検出するX線検出器10と、総合制御部40とを備えている。これらのX線発生器9、X線検出器10および総合制御部40は筐体4(図1参照)の内部に収納されている。
X線発生器9およびX線検出器10は、コンベア2上の被検査物Wが搬送される搬送路3を挟むように、コンベア2の幅方向に対向して配置されている。すなわち、コンベア2を幅方向に挟んで対向するように、X線発生器9とX線検出器10とが配置されている。
X線発生器9は、その内部に設けられた図示しないX線管の陰極からの電子ビームを陽極のターゲットに照射させてX線を生成し、生成したX線を図示しないスリットにより略三角形状のスクリーン状に成形するようになっている。また、X線発生器9は、スクリーン状のX線照射野に成形したX線を、コンベア2上の搬送路3を幅方向に横切るようにして、X線検出器10に向けて照射するようになっている。
したがって、X線発生器9から発生するX線は、X線発生器9を点光源として放射状に広がる。このため、コンベア2の上面である搬送面2Aの近傍ではX線が搬送面2Aと概ね平行に照射されるが、搬送面2Aから離れた位置ほどX線が大きな角度で斜めに照射される。
本実施の形態において、被検査物Wは、縦方向に長いボトル状の容器W1に内容物W2を充填したものからなる。このため、被検査物Wの上端近傍における内容物W2の液面位置において、X線が被検査物Wの底部よりも大きな角度で斜めに照射される。
容器1内の内容物W1の上方には、内容物W2以外の領域である空包領域W3が形成される。空包領域W3は、被検査物Wの上面と内容物W2の液面との間の領域であり、空気または品質保持のために充填された窒素等からなる。
X線検出器10は、複数の検出素子10Aをライン状に整列したX線ラインセンサからなる。X線検出器10の検出素子10Aは、図示しないフォトダイオードと、このフォトダイオード上に設けられた図示しないシンチレータとからなり、X線をシンチレータにより光に変換し、この光をフォトダイオードにより検出している。
X線検出器10の複数の検出素子10Aは、コンベア2の上面に対して垂直にn個配置されている。X線検出器10の下端部の検出素子10Aから出力されるデータは、X線画像の下端部の1画素目の画像に対応する。
同様に、X線検出器10の下端部からn個目の検出素子10Aから出力されるデータは、X線画像の下端部からn画素目の画像に対応する。なお、図2には、ガイド部材61の位置が破線で示されているが、ガイド部材61はX線発生器9のX線照射野に入り込んでいない。
このように構成されたX線検出器10は、被検査物WがX線検出器10を通過することで、被検査物Wを透過するX線の量(検出レベル)に応じたX線画像を出力する。X線検出器10は、図示しないA/D変換部を備えており、このA/D変換部によりフォトダイオードからの輝度値データをデジタルデータに変換するようになっている。
なお、A/D変換部から出力されるデータは、輝度値により明暗で表されるX線画像(明暗画像)であってもよいし、輝度値を所望の濃度となるように変換した濃度値により濃淡で表されるX線画像(濃淡画像)であってもよい。本実施例では、X線検出器10のA/D変換部から出力されるX線画像は、検出レベルを濃淡で表した濃淡画像である。
本実施の形態において、X線発生器9は、X線照射野がコンベア2の上方となるように、設置作業により予め調整されている。また、X線検出器10の下端部がコンベア2の上面とほぼ同じ高さになるように、X線検出器10の位置が設置作業により予め調整されている。
X線検査装置1は、表示部5、設定操作部45および総合制御部40を備えている。
表示部5は、平面ディスプレイ等から構成されており、ユーザに対する表示出力を行うようになっている。表示部5は、総合制御部40による検査結果等の画像を表示するようになっている。
また、表示部5は、被検査物Wの良否判定結果を「OK」や「NG」等の文字または記号で表示するようになっている。また、表示部5は、総検査数、良品数、NG総数等の統計値を表示するようになっている。
表示部5の表示内容および表示態様は、既定設定、または設定操作部45からの所定のキー操作による要求に基づいて決定される。
設定操作部45は、総合制御部40への各種パラメータ等の設定入力を行うものである。設定操作部45は、ユーザが操作する複数のキーやスイッチ等で構成され、総合制御部40への各種パラメータ等の設定入力等を行うものである。本実施の形態では、表示部5と設定操作部45とがタッチパネル式表示器として一体化され、筐体4の前面上部に配置されている。
総合制御部40は、X線画像記憶部42、画像処理部43、判定部44および制御部46を備えている。
X線画像記憶部42は、X線検出器10から受け取ったX線画像を一時的に記憶するようになっている。すなわち、X線画像記憶部42は、X線画像のバッファメモリとして機能する。
画像処理部43は、X線画像記憶部42から読み出したX線画像に対して各種の画像処理アルゴリズム等を適用して画像処理を施すようになっている。ここで、画像処理アルゴリズムは、複数の画像処理フィルタを組み合わせたものからなる。
判定部44は、画像処理部43により画像処理されたX線画像に対して、被検査物Wの内容量を検査する。内容量とは、被検査物Wの内容物W2の量(体積)であり、入味量ともいわれる。
制御部46は、CPUおよび制御プログラムの記憶領域または作業領域としてのメモリなどを有しており、X線検査装置1の全体を制御するようになっている。制御部46の制御内容には、表示部5の表示内容および表示形態の制御が含まれる。
本実施の形態では、画像処理部43には、検査対象領域抽出部43Aが設けられている。検査対象領域抽出部43Aは、X線検出器10が検出したX線に基づくX線画像における被検査物Wの上面と内容物W2の液面との間となる空包領域W3を含む所定の大きさの検査対象領域を抽出する。そして、判定部44は、検査対象領域内で積算した濃度に基づいて、被検査物Wの内容量が正常であるか否かを判定する。
判定部44は、画像処理部43により画像処理されたX線画像に対して、被検査物Wの内容量が正常であるか否かを判定する。
次に動作を説明する。図3のフローチャートに示すように、X線検査装置1は、X線画像を取り込む(ステップS1)。ここでは、図4に示すX線画像が取り込まれる。このX線画像は、内容物W2が正量の良品と、内容物W2の量が少ない−NG品をと並べて表している。
このX線画像には、コンベアの搬送部材21の映り込みによる領域と、背景の領域と、被検査物Wの領域とを含んでいる。被検査物Wの領域は、容器W1の領域と、内容物W2の領域と、空包領域W3の領域とを含んでいる。空包領域W3の領域は、内容物W2の液面を斜めに通過したX線に基づく領域W3Aを含んでいる。
このX線画像において、コンベアの搬送部材21の映り込みによる領域が最も濃度が高く、背景の領域が最も濃度が低くなっている。また、被検査物Wの領域は、搬送部材21の領域と背景の領域の間の濃度値となっている。
また、被検査物Wの領域においては、内容物W2の領域が最も濃度が高く、空包領域W3における領域W3A以外の領域が最も濃度が低くなっている。また、容器W1の領域と領域W3Aの領域の濃度が同等の濃度であり、内容物W2の領域より薄い濃度値となっている。
次いで、X線検査装置1は、このX線画像において、濃度閾値に基づいて被検査物Wの上面を抽出する(ステップS2)。ここでは、容器W1の上面が被検査物Wの上面として抽出される。
次いで、X線検査装置1は、図4、図5を参照して後述するように、被検査物Wの上面から下方への画素カウントを行うことで、検査対象領域を抽出する(ステップS3)。
次いで、検査対象領域内の濃度を積算して濃度積算値を算出する(ステップS4)。
次いで、算出した濃度積算値と判定リミットに基づいて内容量の量について判定を行う(ステップS5)。
上記の動作の具体的手法としては、予め設定操作により指定された矩形の背景が含まれる検査対象領域を用いる手法がある。
具体的には、図4に示すように、被検査物Wの上面から下方への長さを、高さ(h1)として設定操作により予め指定しておく。この高さ(h1)と幅(W)を有する矩形の検査対象領域の面積S(=h1xW)は、設定時の領域の面積(画素数)と一致する。そのため、その検査対象領域(検査対象領域画素数)内の濃度積算値が、設定時の領域の面積内の濃度を積算した値に対応させて指定される許容範囲内にあるか否かにより被検査物Wの内容量を検査することができる。
なお、この手法は、濃度積算に背景を含んでおり、背景の領域の濃度が殆どないため、検査対象領域Sの濃度積算値が実質的に被検査物Wだけの濃度積算値となる場合や、内容量の検査精度に余裕がある場合などに実施することが好ましい。
また、上記の動作の具体的手法としては、背景を含まない被検査物Wの外形内を検査対象領域とする手法がある。
具体的には、図5(a)、図5(b)に示すように、まず、設定時に指定された高さ(h2)と外形(太線の囲み部分)とに基づいて検査対象領域を抽出する。この外形は、所定の閾値で背景から被検査物Wを分離した後に、さらに被検査物Wから外形を分離することで得ることができる。
そして、抽出した検査対象領域の面積Sが、設定時に指定された領域の面積(画素数)と一致するように検査対象領域を調整する。このようにすることで、調整した一定面積の検査対象領域内の濃度積算値を使い、この濃度積算値が指定される許容範囲内にあるか否かにより被検査物Wの内容量を検査することができる。
ここで、調整した一定面積の検査対象領域内の濃度積算値は、例えば、外形から得られる設定時に指定された上面からの高さ(h2)の領域を仮検査対象領域とし、この仮検査対象領域の面積Sと、設定時に指定された領域の面積との差分だけ仮検査対象領域の下底部を加減して、設定時に指定された領域の面積に一致する検査対象領域を求める。そして、その検査対象領域内の濃度を加算して濃度積算値を求める。また、X線画像上の被検査物Wの上面の上流側を基準として、外形内の搬送方向、下方へと設定時に指定された画素数に一致するまで、濃度を加算しながらX線画像の画素をスキャンするようにして、検査対象領域を抽出すると同時に濃度積算値を求めるようにしてもよい。
なお、他の手法として、設定時に指定された高さ(h2)と外形から特定される領域の濃度平均値が、許容範囲内にあるか否かにより被検査物Wの内容量を検査するようにしてもよい。この場合、高さ(h2)と外形から特定される領域の面積Sがばらついても、濃度平均値を用いることにより、そのばらつきの影響を受けずに被検査物Wの内容量を検査することができ、比較対象となる検査対象領域の微調整が不要となる。
以上のように、本実施の形態のX線検査装置1において、検査対象領域抽出部43Aは、X線検出器10が検出したX線に基づくX線画像における被検査物Wの上面と内容物W2の液面との間となる空包領域W3を含む所定の大きさの検査対象領域を抽出する。そして、判定部44は、検査対象領域内で積算した濃度に基づいて、被検査物Wの内容量が正常であるか否かを判定する。
ここで、検査対象領域内で濃度積算値を比較することは、検査対象領域内の空包量と内容量との構成比率を比較することに相当する。このため、例えば、被検査物Wが傾いて内容量が広がったX線画像となっても、内容量に対する濃度の積算値と、内容量が正常のX線画像における濃度の積算値は、同一領域内で同じとなる。しかし、全体の内容量が所定量からずれると、その変化に応じて空包量と内容量との構成比率も変動することになる。
したがって、上記のように、検査対象領域内の濃度を積算した濃度積算値(または濃度平均値)を判定することで、搬送による被検査物Wの上下変動や内容物W2の傾き等の影響を低減し、被検査物W全体の内容量の変動を正しく検出して内容量検査の精度を向上させることができる。
また、本実施の形態のX線検査装置1において、検査対象領域抽出部43Aは、予め指定された被検査物Wの上面からの長さに基づいて検査対象領域を抽出する。
この構成により、正常品の内容物W2の高さ方向の変動を加味した最小限の高さの検査対象領域で内容量の検査を行うことができるので、X線が高さ方向に広がることによる検出精度の低下を最小限に抑えることができる。
また、本実施の形態のX線検査装置1において、検査対象領域抽出部43Aは、被検査物Wの外形を抽出する外形抽出部43Bを有し、外形内の所定の大きさの検査対象領域を抽出する。
この構成により、被検査物外の雰囲気の影響を受けにくくなり、より安定して検査精度を向上させることができる。
以上のように、本発明に係るX線検査装置は、被検査物の内容量の検査精度を向上できるという効果を有し、X線発生器から照射されて被検査物を透過したX線をX線検出器により検出して異物を検出するX線検査装置として有用である。
1 X線検査装置
2 コンベア
5 表示部
9 X線発生器
10 X線検出器
43A 検査対象領域抽出部
43B 外形抽出部
W 被検査物
W1 容器
W2 内容物
W3 空包領域

Claims (3)

  1. X線を発生するX線発生器(9)と、
    X線を検出するX線検出器(10)と、を備え、
    被検査物(W)が水平方向に通過する搬送路(3)を形成するコンベア(2)を挟んで、前記X線検出器が前記コンベアの搬送面(2A)からの高さ方向を検出するように、前記X線発生器と前記X線検出器とが配置され、
    前記被検査物が容器(W1)に液体を含む内容物(W2)が充填されたものからなるX線検査装置(1)であって、
    前記X線検出器が検出したX線に基づくX線画像における前記被検査物の上面と前記内容物の液面との間となる空包領域を含む所定の大きさの検査対象領域を抽出する検査対象領域抽出部(43A)と、
    前記検査対象領域内で積算した濃度に基づいて、前記被検査物の内容量が正常であるか否かを判定する判定部(44)と、を備えることを特徴とするX線検査装置。
  2. 前記検査対象領域抽出部は、予め指定された前記被検査物の上面からの長さに基づいて前記検査対象領域を抽出することを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記検査対象領域抽出部は、前記被検査物の外形を抽出する外形抽出部(43B)を有し、前記外形内の所定の大きさの検査対象領域を抽出することを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
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