JP2018193752A - 平板材、基礎構造、および基礎構造の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】省施工でレベル調整を容易に行うことができる平板材、基礎構造、および基礎構造の製造方法を提供すること。【解決手段】平板材(2)は、地盤(100)上に位置し、プレキャスト構造体(110)の下方を支持する。平板材(2)は、地盤(100)側に位置する底面(25)と、プレキャスト構造体(110)側に位置する上面(20)とを有し、底面(25)には、平板材(2)の水平レベルおよび高さレベルを調整するレベル調整部(30)を備える。【選択図】図2
Description
この発明は、平板材、基礎構造、および基礎構造の製造方法に関する。
従来から、建物の基礎を構築する作業を簡略化および迅速化するために、あらかじめ工場で製造されたプレキャストコンクリートを捨てコンクリート上に設置して基礎を構築する方法が取られている。
特許文献1には、建物の基礎を形成するプレキャストコンクリートのベース部に高さレベル調整ボルトを設け、高さレベル調整ボルトでプレキャストコンクリートの高さレベルを調整することが開示されている。
プレキャストコンクリートを用いて基礎を構築する場合には、それぞれのプレキャストコンクリートの水平レベルおよび高さレベルを調整する必要がある。このため、プレキャストコンクリートの下方に設けられる捨てコンクリートの水平レベルおよび高さレベルを調整する必要があり、地業工事に正確さが求められ、施工に時間がかかっていた。
一方で、特許文献1のプレキャストコンクリートは、プレキャストコンクリート自体の高さレベルを調整する必要がある。プレキャストコンクリートは、重量があるため、プレキャストコンクリートの高さレベルを正確に調整するのは困難だった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、省施工でレベル調整を容易に行うことができる平板材、基礎構造、および基礎構造の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る平板材は、地盤上に位置し、プレキャスト構造体の下方を支持し、地盤側に位置する底面と、プレキャスト構造体側に位置する上面とを有し、底面には、平板材の水平レベルおよび高さレベルを調整するレベル調整部を備える。
好ましくは、レベル調整部は、底面の複数個所に間隔をあけて配置される複数の雌ネジ部材と、複数の雌ネジ部材と嵌合する複数の雄ネジ部材とを有し、各雄ネジ部材は、底面から地盤への突出長さをそれぞれ調整可能である。
好ましくは、平板材は、底面から上面に向かって上下方向に貫通する複数の貫通孔をさらに有し、複数の雌ネジ部材は、貫通孔内に配置されている。
好ましくは、雄ネジ部材は、頂部に回転工具差込用の差込穴を有している。
好ましくは、平板材は、複数の角部を有する矩形形状であり、各角部には、レベル調整部がそれぞれ設けられている。
好ましくは、角部には、上面の外周縁を形成する少なくとも一辺に沿って厚みを減ずる段差部が設けられている。
好ましくは、上面には、プレキャスト構造体を位置決めするための溝が形成されている。
本発明の一態様に係る基礎構造は、地盤上に間隔をあけて配置され、水平レベルおよび高さレベルが調整された複数の平板材と、地盤と平板材との間および隣接する平板材との間に充填されて固化される充填材とを備える。
好ましくは、平板材は、複数の角部を有する矩形形状であり、角部には、上面の外周縁を形成する少なくとも一辺に沿って厚みを減ずる段差部が設けられている。
好ましくは、平板材と隣接する他の平板材とは、長尺状のガイド板によって連結され、ガイド板は、段差部に載置されることにより、平板材の上面とガイド板の上面とが面一になるように形成されている。
本発明の一態様に係る基礎構造の製造方法は、地盤側に位置する底面に、水平レベルおよび高さレベルを調整するレベル調整部を備える平板材を複数用意する工程と、複数の平板材の水平レベルおよび高さレベルを調整して、当該平板材を地盤上に間隔をあけて配置する工程と、地盤と平板材との間および隣接する平板材との間に充填材を充填させて固化させる工程とを備える。
本発明によれば、省施工でレベル調整を容易に行うことができる平板材、基礎構造、および基礎構造の製造方法を提供することができる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<基礎構造>
図1〜図3を参照して、本実施の形態に係る基礎構造1について説明する。本実施の形態では、図1〜図3において矢印A1で示す左右方向を幅方向といい、図2,3において矢印A2で示す方向を上下方向といい、図1において矢印A3で示す方向を奥行き方向という。
図1〜図3を参照して、本実施の形態に係る基礎構造1について説明する。本実施の形態では、図1〜図3において矢印A1で示す左右方向を幅方向といい、図2,3において矢印A2で示す方向を上下方向といい、図1において矢印A3で示す方向を奥行き方向という。
本実施の形態に係る基礎構造1は、たとえば、地盤100上に間隔をあけて配置される複数の平板材2と、地盤100と平板材2との間および隣接する平板材2との間に充填されて固化される充填材4とを備える。地盤100は、たとえば、土、砂、砂利、砕石などを押圧することにより形成される。複数の平板材2は、水平レベルおよび高さレベルがそれぞれ調整されて地盤100上に配置されている。地盤100の上端のレベルを調節することが難しい場合は、地盤100と平板材2との間に、たとえば、コンクリート、鉄板、合板などで形成される平板状の部材を配置することで、地盤100の上端のレベル調節を行う。
本実施の形態において、平板材2は、たとえば、4つ設けられ、地盤100上に等間隔に配置されている。4つの平板材2は、長尺状に延びる4つのガイド板5によってそれぞれ連結されている。本実施の形態の基礎構造1は、矩形形状のプレキャスト構造体110の下方を支持している。なお、プレキャスト構造体110の天端には、凹部111が形成されていてもよい。プレキャスト構造体110については、後述する。
充填材4としては、たとえば、空練モルタル、バサモルタルなどがあげられる。
図4および図5を参照して、平板材2について説明する。図4においても、矢印A1で示す左右方向を幅方向といい、矢印A2で示す方向を上下方向といい、矢印A3で示す方向を奥行き方向という。
平板材2は、たとえば、複数の角部を有する矩形形状である。具体的には、平板材2は、コンクリートで形成された中実の平面視略正方形形状であり、4つの角部を有している。平板材2は、プレキャスト構造体110側に位置する上面20と、地盤100側に位置する底面25と、上面20および底面25をつなぐ側面27とを有している。
上面20の角部には、段差部21が設けられている。段差部21は、たとえば、上面20の外周縁を形成する二辺に沿って略L字形状に設けられ、上面20から厚みを減ずるように設定されている。図4(c)に示すように、段差部21の厚みはL1である。
段差部21には、3つの穴22が設けられている。穴22の内部には、それぞれ高ナット(図示なし)が埋め込まれている。段差部21上にガイド板5を載置し、ガイド板5の挿通穴53(図5)と段差部21の穴22とにボルト23(図2)を嵌合させることで、段差部21にガイド板5を取り付けることができる。ガイド板5の詳細については、後述する。なお、段差部21は、プレキャスト構造体110の位置決めとしても機能する。
上面20には、プレキャスト構造体110を位置決めするための溝24が形成されている。溝24は、たとえば、断面視略V字形状の切欠きである。溝24は、平面視十字形であり、奥行き方向に延びる第1溝240と、幅方向に延びる第2溝241とを有し、第1溝240と第2溝241とは上面20の中央位置で直交している。つまり、上面20は、溝24により4つに分割されている。
平板材2は、底面25から上面20に向かって上下方向に貫通する複数の貫通孔26を有する。貫通孔26は、4つ設けられ、平板材2の4つの角部にそれぞれ設けられている。貫通孔26内には、平板材2の水平レベルおよび高さレベルを調整するレベル調整部30が備えられている。
レベル調整部30は、たとえば、4つの貫通孔26に設けられている。レベル調整部30は、上下方向に延びる複数の雌ネジ部材31と、複数の雌ネジ部材31と嵌合する複数の雄ネジ部材32とを有している。
図5を特に参照して、雌ネジ部材31は、好ましくは、平面視六角形形状の高ナット(長いナット)である。雌ネジ部材31は、貫通孔26内に埋め込まれている。雄ネジ部材32は、たとえば、上下方向に延びる本体部33と、ベース部34と、差込穴35とを有している。本体部33には、雌ネジ部材31と嵌合する溝が形成されている。ベース部34は、本体部33の底部に設けられ、地盤100上に当接している。差込穴35は、本体部33の頂部に設けられ、たとえば平面視六角形形状である。回転工具を上方から差込穴35に差し込んで、雄ネジ部材32を回転操作することで、雄ネジ部材32の底面25から地盤100への突出長さを調整することができる。
図6を参照して、ガイド板5について説明する。
上述したように、平板材2と隣接する他の平板材2とは、長尺状のガイド板5によって連結されている。ガイド板5は、たとえば、断面視略L字形状の板状部材であり、平板材2の段差部21と当接する横板51と、横板51に連結され、ガイド板5の側面27に当接する縦板52とを含む。また、横板51の長手方向の両端部には、ボルト23が挿通する挿通穴53が設けられている。
図6(b)を特に参照して、横板51の厚みはL2である。横板51の厚みL2と、上述した平板材2の段差部21の厚みL1とは、略同一となるように設定されている。これにより、ガイド板5を段差部21に載置することで、平板材2の上面20と横板51の上面とが面一となる。
<基礎構造の製造方法>
図7〜図12を参照して、基礎構造1の製造方法について説明する。
図7〜図12を参照して、基礎構造1の製造方法について説明する。
まず、砂や砂利などを敷き込み、転圧を行って地盤100を形成する。図7,図8に示すように、平板材2を4つ用意し、地盤100上に等間隔に配置する。本実施の形態では、平板材2の段差部21が外方を向いて配置されている。たとえば、水準器などの器具を用いて、それぞれの平板材2の4つのレベル調整部30を調整する。具体的には、施工者は、水準器を確認しながら、上方から雄ネジ部材32の差込穴35に回転工具を差し込んで、雄ネジ部材32を回転操作し、底面25から地盤100への突出長さをそれぞれ調整する。
これにより、平板材2の上方から雄ネジ部材32の突出長さを調整することができるため、施工者は、平板材2の水平レベルおよび高さレベルの調整を容易に行うことが可能である。
図9,図10に示すように、4つの平板材2を4つのガイド板5で連結する。具体的には、隣り合う平板材2,2の段差部21にガイド板5を架け渡す。ガイド板5の横板51の先端を段差部21の角部に当接させ、ガイド板5の縦板52を側面27に沿わせる。さらに、ガイド板5の挿通穴53(図6)と段差部21の穴22(図4)とをボルト23で貫通し、段差部21にガイド板5を取り付ける。このように、高さレベルおよび水平レベルを調整した4つの平板材2をガイド板5で連結するだけで、平板材2に架け渡した4つのガイド板5も所定の高さレベルおよび水平レベルに保つことができる。
図11,図12に示すように、地盤100と平板材2との間および隣接する平板材2との間に充填材4を充填させる。特に、地盤100と平板材2との間は、充填材4を充填させにくいため、平板材2の下方から直接充填材4を注入させる。さらに、充填材4をガイド板5の高さレベルまで充填する。上述のように、ガイド板5の高さレベルおよび水平レベルは既に所定のレベルに保たれているため、充填材4をガイド板5の高さレベルまで充填するだけで、基礎構造1を所定の水平レベルおよび高さレベルに保つことができる。
従来は、地盤上にモルタルを略水平に敷設し、モルタルが硬化するのを待って、モルタル上にプレキャスト構造体を設置していた。また、プレキャスト構造体を水平に設置するために、モルタルを地盤上に水平に敷設する必要があった。さらに、地盤上に敷設したモルタルが硬化するのに約1日を要していた。このように、従来の製造方法では、施工時間を要していた。
これに対し、本実施の形態では、水平レベルおよび高さレベルを調整した4つの平板材2をガイド板5で連結して、ガイド板5の高さレベルまで充填材4を充填するだけで、所定の高さレベルおよび水平レベルを保った基礎構造1を製造することができる。さらに、プレキャスト構造体110の四隅は、4つの平板材2上に配置されているため、プレキャスト構造体110を基礎構造1上に配置する際に、充填材4が硬化するのを待つ必要はない。このように、本実施の形態によれば、施工時間を短縮することができ、省施工が可能となる。
次に、図1〜図3を参照して、基礎構造1上にプレキャスト構造体110を載置する方法について説明する。
基礎構造1の上にプレキャスト構造体110を載置する。上述のように、平板材2の上面20には、段差部21および溝24が形成されている。プレキャスト構造体110の左方の一辺を奥行き方向に延びる段差部21の角に沿わせる。さらにプレキャスト構造体110の右方の一辺を溝24に沿わせる。本実施の形態に係る基礎構造1によれば、プレキャスト構造体110を段差部21、または、溝24に沿わせるだけでプレキャスト構造体110の位置合わせを容易に行うことができ、別途、墨出しを行う必要がない。これにより、プレキャスト構造体110を基礎構造1上に配置するための施工時間を短縮することが可能である。
なお、プレキャスト構造体110の天端には、凹部111が形成されていてもよい。この凹部111には、たとえば、無収縮モルタル、セメントミルクなどのレベラー112を打設することが可能である。これにより、プレキャスト構造体110の天端レベルの精度の確保を容易に行うことができる。
<基礎構造の変形例>
図13〜図15を参照して、基礎構造1Aの変形例について説明する。以下の説明において、上述した実施の形態1との相違点のみ詳細に説明する。
図13〜図15を参照して、基礎構造1Aの変形例について説明する。以下の説明において、上述した実施の形態1との相違点のみ詳細に説明する。
基礎構造1Aでは、同一形状の8つの平板材2が配置されている。8つの平板材2を連結するために10つのガイド板5A〜5Jが用いられている。ガイド板5A〜5Jは、いずれも横板51および縦板52を有する点で共通するが、長手方向の長さが異なる。なお、8つの平板材2は、同一形状であるが、説明の便宜上、8つの平板材2をそれぞれ平板材2A〜2Hとする。さらに、平板材2の段差部21に形成される3つの穴22も、説明の便宜上、角部に位置する第1穴221、第1穴221の奥行き方向に位置する第2穴222、第1穴221の左右方向に位置する第3穴223とする。
上述のように、ガイド板5A〜5Jは、平板材2の段差部21の穴22にボルト23を介して取り付けられる。それぞれのガイド板5A〜5Jの取り付け方法について詳細に説明する。
ガイド板5Aは、平板材2Aの第2穴222および平板材2Bの第2穴222に取り付けられている。ガイド板5Cは、平板材2Bの第3穴223および平板材2Dの第3穴223に取り付けられている。ガイド板5Aおよびガイド板5Cは、略同一の形状である。また、ガイド板5Bは、平板材2Aの第1穴221および平板材2Cの第1穴221に取り付けられている。
ガイド板5Dは、平板材2Cの第2穴222および平板材2Dの第1穴221に取り付けられている。ガイド板5Gは、平板材2Eの第2穴222および平板材2Fの第1穴221に取り付けられている。ガイド板5Jは、平板材2Gの第2穴222および平板材2Hの第1穴221に取り付けられている。ガイド板5D,5G,5Jは、略同一の形状であり、それぞれ略平行に設けられる。
ガイド板5Fは、平板材2Dの第1穴221および平板材2Fの第3穴223に取り付けられている。図15を特に参照して、ガイド板5Fの平板材2D側端部には、その上方に補助板54が溶接されている。補助板54は、たとえば矩形形状である。補助板54の奥行き方向の長さは、ガイド板5Eの横板51の奥行き方向の長さと略同一である。補助板54の端部には、ボルト23が貫通する穴が形成されている。補助板54がガイド板5Fの平板材2D側端部に溶接されることで、補助板54の一部が平板材2D側に向かって突出する。これにより、ガイド板5Fに溶接された補助板54が、直交するガイド板5D上に重なり合う。ガイド板5Dとガイド板5Fに溶接された補助板54とは、ボルト23で同一の第1穴221に取り付けられる。ガイド板5Eは、ガイド板5Fと略同一である。
ガイド板5Hは、平板材2Eの第1穴221および平板材2Gの第3穴223に取り付けられている。ガイド板5Fと同様に、ガイド板5Hにも平板材2E側の端部に補助板54が溶接されている。補助板54はガイド板5H上に重なり、ガイド板5Fとガイド板5Gとは、同一の第1穴221にボルト23で取り付けられる。ガイド板5Iは、ガイド板5Hと略同一である。
このように、補助板54を用いることで、直交するガイド板5同士を同一の穴22で連結する場合であっても、ガイド板5の高さレベルおよび水平レベルを保った状態で、それぞれのガイド板5同士を連結することが可能となる。
基礎構造1Aは、ガイド板5A〜5C,5E,5F,5H〜5Jにより囲まれている。図14に示すように、基礎構造1A上には、3つのプレキャスト構造体110A〜110Cが載置されている。プレキャスト構造体110A〜110Cを溝24および段差部21に沿わせて配置し、ガイド板5A〜5C,5E,5F,5H〜5Jの内方に載置させている。
補助板54は、ガイド板5の上方に取り付けられるため、補助板54の高さレベルは、平板材2の上面20およびガイド板5の高さレベルよりも高くなる。しかし、補助板54は、基礎構造1Aを取り囲むガイド板5E,5F,5H,5Iの長手方向に沿って配置されている。上述のように、補助板54の奥行き方向の長さは、ガイド板5の奥行き方向の長さと略同一であるため、基礎構造1A上にプレキャスト構造体110A〜110Cを載置する際に邪魔にならない。
なお、本実施の形態において、平板材2は、平面視略矩形形状であるとして説明したが、種々の形状とすることができる。たとえば、平板材2は、平面視において円形形状、多角形形状などであってもよい。
また、本実施の形態において、レベル調整部30は、上下方向に貫通する貫通孔26内に設けられているとしたが、取り付け箇所は限定的ではない。レベル調整部30は、少なくとも平板材2の底面25側に位置するものであればよい。
また、本実施の形態において、平板材2の段差部21は、角部に設けられ、上面20の外周縁を形成する二辺に沿って設けられるとして説明したが、段差部21は少なくとも上面20一辺に沿って設けられていればよい。
また、本実施の形態において、ガイド板5は、断面視略L字形状であるとしたが、限定的ではない。たとえば、ガイド板5は、段差部21に取り付けられる横板51だけで構成されていてもよいし、側面27に取り付けられる縦板52だけで構成されてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1,1A 基礎構造、2,2A〜2H 平板材、4 充填材、5,5A〜5J ガイド板、20 上面、21 段差部、22 穴、23 ボルト、24 溝、25 底面、26 貫通孔、27 側面、30 レベル調整部、31 雌ネジ部材、32 雄ネジ部材、33 本体部、34 ベース部、35 差込穴、51 横板、52 縦板、53 挿通穴、54 補助板、100 地盤、110 プレキャスト構造体、111 凹部、112 レベラー、221 第1穴、222 第2穴、223 第3穴、240 第1溝、241 第2溝。
Claims (11)
- 地盤上に位置し、プレキャスト構造体の下方を支持する平板材であって、
前記地盤側に位置する底面と、前記プレキャスト構造体側に位置する上面とを有し、前記底面には、当該平板材の水平レベルおよび高さレベルを調整するレベル調整部を備える、平板材。 - 前記レベル調整部は、前記底面の複数個所に間隔をあけて配置される複数の雌ネジ部材と、前記複数の雌ネジ部材と嵌合する複数の雄ネジ部材とを有し、
前記各雄ネジ部材は、前記底面から前記地盤への突出長さをそれぞれ調整可能である、請求項1に記載の平板材。 - 前記底面から前記上面に向かって上下方向に貫通する複数の貫通孔をさらに有し、
前記複数の雌ネジ部材は、前記貫通孔内に配置されている、請求項2に記載の平板材。 - 前記雄ネジ部材は、頂部に回転工具差込用の差込穴を有している、請求項3に記載の平板材。
- 当該平板材は、複数の角部を有する矩形形状であり、
前記各角部には、前記レベル調整部がそれぞれ設けられている、請求項1〜4のいずれかに記載の平板材。 - 前記角部には、前記上面の外周縁を形成する少なくとも一辺に沿って厚みを減ずる段差部が設けられている、請求項5に記載の平板材。
- 前記上面には、前記プレキャスト構造体を位置決めするための溝が形成されている、請求項1〜6のいずれかに記載の平板材。
- 地盤上に間隔をあけて配置され、水平レベルおよび高さレベルが調整された複数の平板材と、
前記地盤と前記平板材との間および隣接する前記平板材との間に充填されて固化される充填材とを備える、基礎構造。 - 前記平板材は、複数の角部を有する矩形形状であり、
前記角部には、前記上面の外周縁を形成する少なくとも一辺に沿って厚みを減ずる段差部が設けられている、請求項8に記載の基礎構造。 - 前記平板材と隣接する前記他の平板材とは、長尺状のガイド板によって連結され、
前記ガイド板は、前記段差部に載置されることにより、前記平板材の前記上面と前記ガイド板の上面とが面一になるように形成されている、請求項9に記載の基礎構造。 - 地盤側に位置する底面に、水平レベルおよび高さレベルを調整するレベル調整部を備える平板材を複数用意する工程と、
前記複数の平板材の水平レベルおよび高さレベルを調整して、当該平板材を前記地盤上に間隔をあけて配置する工程と、
前記地盤と前記平板材との間および隣接する前記平板材との間に充填材を充填させて固化させる工程とを備える、基礎構造の製造方法。
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JP2019116737A (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-18 | 大和ハウス工業株式会社 | 基礎構造および基礎構造の製造方法 |
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