JP2018192876A - 運転支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】メッセージ送信により生ずる車両制御系に対する影響を抑止する。【解決手段】一つ以上の通信バスを含む車両内ネットワークに接続可能なナビゲーション装置1であって、通信バスに流れる通信メッセージを取得し、当該取得した通信メッセージに基づいて、通信バスに車両制御用電子制御装置が接続しているか否かを判定し、通信バスに車両制御用電子制御装置が接続していると判定した場合に、車両制御用電子制御装置が接続している通信バスへの通信メッセージの送信を停止させる。【選択図】図2
Description
本発明は、運転支援装置に関する。
自動車に代表される車両は、一般に、CAN(Controller Area Network)等の車両内ネットワークを利用して車両制御用の電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)間の通信を制御する。
下記特許文献1には、CANに接続する各電子制御装置から故障原因などの診断に用いるデータを収集して蓄積するカーナビゲーション装置が開示されている。
特許文献1に記載のカーナビゲーション装置は、車両制御用の電子制御装置からデータを収集する際にCANにメッセージを送信する一方、カーナビゲーション用(以下、「ナビ用」という)の電子制御装置とデータをやり取りする際にもCANにメッセージを送信する。CANに送信されたメッセージは、CANに接続される全ての電子制御装置に対して送信される。したがって、カーナビゲーション装置がナビ用の電子制御装置とデータをやり取りするためにCANに送信したメッセージは、車両制御用の電子制御装置にも送信される。
この場合、CANに送信されたメッセージが、車両制御用の電子制御装置の通信に対して影響を及ぼす可能性がある。それゆえ、カーナビゲーション装置を車両に搭載する場合には、車両制御用の電子制御装置の通信に影響を及ぼさないことを確認する作業が必要となる。この確認作業は、カーナビゲーション装置を搭載する全ての車種に対して行う必要があるため、確認作業に要する工数は多大になる。
そこで、本発明は、メッセージ送信により生ずる車両制御系に対する影響を抑止する運転支援装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る運転支援装置は、一つ以上の通信バスを含む車両内ネットワークに接続可能な運転支援装置であって、前記通信バスに流れる通信メッセージを取得するメッセージ取得部と、前記メッセージ取得部により取得された通信メッセージに基づいて、前記通信バスに車両制御用の電子制御装置が接続しているか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記通信バスに前記電子制御装置が接続していると判定された場合に、前記電子制御装置が接続している前記通信バスへの通信メッセージの送信を停止させる通信制御部と、を備える。
本発明によれば、メッセージ送信により生ずる車両制御系に対する影響を抑止する運転支援装置を提供することができる。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは同一又は同様の構成を有する。
[第1実施形態]
図1を参照し、第1実施形態に係る運転支援装置を含む車両制御システムの構成について説明する。車両制御システムは、例えば、運転支援装置の一例であるカーナビゲーション装置(以下、「ナビゲーション装置」という。)1と、カーナビゲーション用の電子制御装置(以下、「ナビ用電子制御装置」という。)2と、車両制御用の電子制御装置3とを備える。車両制御用電子制御装置3として、例えば、エンジン用電子制御装置、トランスミッション用電子制御装置、ブレーキ用電子制御装置等が該当する。
図1を参照し、第1実施形態に係る運転支援装置を含む車両制御システムの構成について説明する。車両制御システムは、例えば、運転支援装置の一例であるカーナビゲーション装置(以下、「ナビゲーション装置」という。)1と、カーナビゲーション用の電子制御装置(以下、「ナビ用電子制御装置」という。)2と、車両制御用の電子制御装置3とを備える。車両制御用電子制御装置3として、例えば、エンジン用電子制御装置、トランスミッション用電子制御装置、ブレーキ用電子制御装置等が該当する。
ナビゲーション装置1及びナビ用電子制御装置2は同一の通信バスNaに接続し、車両制御用電子制御装置3は通信バスNaとは異なる通信バスNbに接続する。通信バスNaと通信バスNbとはゲートウェイ4を介して接続する。通信バスNa及び通信バスNbとして、例えば、CANを採用することができる。
ここで、第1実施形態における車両制御システムは、車両制御用電子制御装置3が接続する通信バスNbの他に、車両制御用電子制御装置3が接続していない通信バスNaが存在することを前提とする。
図2を参照し、ナビゲーション装置1の構成について説明する。ナビゲーション装置1は、設定内容受付部11と、メッセージ処理部12と、通信制御部13と、出力部14とを備える。
設定内容受付部11は、例えばユーザがナビゲーション装置1を操作して設定した内容(以下、「設定内容」という。)を受け付ける。設定内容として、例えば、ナビ支援サービスのON又はOFFのいずれかを示す内容、ナビ支援タイミングの早い又は遅いのいずれかを示す内容等が該当する。
メッセージ処理部12は、設定内容受付部11により受け付けられた設定内容を、通信メッセージに組み込む。メッセージ処理部12は、設定内容を組み込んだ通信メッセージを送信するように、通信制御部13に要求する。
通信制御部13は、メッセージ処理部12により送信するように要求された通信メッセージを、通信バスNaに送信する。これにより、通信バスNaに接続されたナビ用電子制御装置2に、通信メッセージが送信される。
通信制御部(メッセージ取得部)13は、通信バスNaに流れる通信メッセージを取得(受信)する。
メッセージ処理部12は、通信制御部13により取得された通信メッセージを解析し、運転支援(例えば、道案内や、渋滞案内)に必要な出力内容を決定し、決定した出力内容を出力部14から出力させる。出力内容は、例えば、表示データによるものであってもよいし、音声データによるものであってもよく、さらに表示データ及び音声データの組み合わせによるものであってもよい。
出力部14は、例えば、少なくともディスプレイ及びスピーカのいずれかであり、運転支援に必要な表示データ及び音声データを出力する。
通信制御部13は、車両制御用電子制御装置3が接続する通信バスNbに対する通信メッセージの送信を停止させる。具体的に、通信制御部13は、通信バスNaに送信する通信メッセージを、通信バスNbに転送しないように、ゲートウェイ4に指示することで、車両制御用電子制御装置3が接続する通信バスNbに対する通信メッセージの送信を停止させる。
これにより、ナビゲーション装置1がナビ用電子制御装置2とデータをやり取りするために通信バスNaに送信した通信メッセージが、車両制御用電子制御装置3に送信される事態を回避することができる。それゆえ、第1実施形態における車両制御システムによれば、ナビゲーション装置1による通信メッセージの送信に起因する車両制御用電子制御装置3への影響を抑止することができる。
[第2実施形態]
前述した第1実施形態における車両制御システムは、車両制御用電子制御装置3が接続する通信バスNbの他に、車両制御用電子制御装置3が接続していない通信バスNaが存在することを前提としている。これに対し、第2実施形態における車両制御システムは、車両制御用電子制御装置3が接続していない通信バスNaが存在しないことを前提とする。
前述した第1実施形態における車両制御システムは、車両制御用電子制御装置3が接続する通信バスNbの他に、車両制御用電子制御装置3が接続していない通信バスNaが存在することを前提としている。これに対し、第2実施形態における車両制御システムは、車両制御用電子制御装置3が接続していない通信バスNaが存在しないことを前提とする。
図3を参照して、第2実施形態における車両制御システムの構成について説明する。前述した第1実施形態における車両制御システムと相違する点は、ナビゲーション装置1が、車両制御用電子制御装置3が接続している通信バスNbに接続されている点と、車両制御用電子制御装置3が接続していない通信バスが存在しない場合には、ナビ用電子制御装置2を通信バスに接続しないことが前提となっている点と、ナビ用電子制御装置2、ゲートウェイ4及び通信バスNaが省略されている点である。それ以外の構成については、第1実施形態における車両制御システムの各構成と同様である。したがって、各構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。以下においては、主に第1実施形態との相違点について説明する。
図3に示すように、ナビゲーション装置1及び車両制御用電子制御装置3は同一の通信バスNbに接続している。
ナビゲーション装置1の通信制御部13は、前述した第1実施形態の通信制御部13が有する機能のうち、通信メッセージを送信する際の機能が異なる。以下に説明する。
通信制御部13は、ナビ用電子制御装置2から送信された通信メッセージを取得するまで、通信メッセージの送信を停止する。言い換えると、通信制御部13は、ナビ用電子制御装置2から送信された通信メッセージを取得するまでは、メッセージ処理部12により通信メッセージを送信するように要求されても通信メッセージを送信しない。
ここで、第2実施形態における車両制御システムは、通信バスNbにナビ用電子制御装置2が接続されていないため、通信制御部13は、ナビ用電子制御装置2が通信バスNbに接続されない限り、永続的に通信メッセージを送信しないこととなる。
図4を参照して、第2実施形態におけるナビゲーション装置1の動作の一例について説明する。
最初に、ナビゲーション装置1の電源がONに設定される(ステップS101)。
続いて、ナビゲーション装置1の通信制御部13は、通信バスNbからのメッセージ受信処理を開始する(ステップS102)。
続いて、ナビゲーション装置1の通信制御部13は、通信バスNbに流れる通信メッセージを取得する(ステップS103)。
続いて、ナビゲーション装置1のメッセージ処理部12は、取得した通信メッセージの送信元がナビ用電子制御装置2であるか否かを判定する(ステップS104)。この判定がNOである場合(ステップS104;NO)には、前述したステップS103に処理を移行する。
上記ステップS104において、通信メッセージの送信元がナビ用電子制御装置2であると判定された場合(ステップS104;YES)に、ナビゲーション装置1の通信制御部13は、通信バスNbへのメッセージ送信処理を開始する(ステップS105)。
その後、ナビゲーション装置1の電源がOFFに設定される(ステップS106)まで、本動作を継続する。
このように、ナビ用電子制御装置2を通信バスNbに接続しない限り、ナビゲーション装置1は、通信バスNbに通信メッセージを送信しないため、ナビゲーション装置1から送信される通信メッセージが車両制御用電子制御装置3に送信される事態を回避することができる。それゆえ、第2実施形態における車両制御システムによれば、ナビゲーション装置1による通信メッセージの送信に起因する車両制御用電子制御装置3への影響を抑止することができる。
[変形例]
なお、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記各実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。
なお、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記各実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。
具体的に、前述した各実施形態では、車両制御用電子制御装置3が接続していない通信バスが存在するか否かに応じてシステム構成を変更して対応することに主眼をおいているが、これに限定されない。例えば、ナビゲーション装置1が、車両制御用電子制御装置3が接続している通信バスを検出し、その検出結果に応じて通信バスに対する通信メッセージの送信を制御することとしてもよい。以下に具体的に説明する。
本変形例におけるナビゲーション装置1のメッセージ処理部(判定部)12は、通信制御部13により取得された通信メッセージに基づいて、システム内にある、いずれかの通信バスに車両制御用電子制御装置3が接続しているかどうかを判定する。この判定結果に応じて、通信制御部13は、以下の(1)又は(2)の処理を行う。
(1)車両制御用電子制御装置3が接続する通信バスが、ナビゲーション装置1が接続している通信バスと異なる場合:
ナビゲーション装置1の通信制御部13は、前述した第1実施形態における通信制御部13と同様に処理を行う。すなわち、通信制御部13は、車両制御用電子制御装置3が接続している通信バスに対する通信メッセージの送信を停止させる。具体的に、通信制御部13は、ナビゲーション装置1が接続する通信バスに送信する通信メッセージを、車両制御用電子制御装置3が接続する通信バスに転送しないように、ゲートウェイに対して指示をする。
(2)車両制御用電子制御装置3が接続する通信バスが、ナビゲーション装置1が接続している通信バスと同じ場合:
ナビゲーション装置1の通信制御部13は、前述した第2実施形態における通信制御部13と同様に処理を行う。すなわち、通信制御部13は、ナビ用電子制御装置2が通信バスに接続されない限り、通信バスに対する通信メッセージの送信を行わない(停止させる)。
1…ナビゲーション装置、2…ナビ用電子制御装置、3…車両制御用電子制御装置、4…ゲートウェイ、11…設定内容受付部、12…メッセージ処理部、13…通信制御部、14…出力部、Na、Nb…通信バス
Claims (1)
- 一つ以上の通信バスを含む車両内ネットワークに接続可能な運転支援装置であって、
前記通信バスに流れる通信メッセージを取得するメッセージ取得部と、
前記メッセージ取得部により取得された通信メッセージに基づいて、前記通信バスに車両制御用の電子制御装置が接続しているか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記通信バスに前記電子制御装置が接続していると判定された場合に、前記電子制御装置が接続している前記通信バスへの通信メッセージの送信を停止させる通信制御部と、
を備える運転支援装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017097115A JP2018192876A (ja) | 2017-05-16 | 2017-05-16 | 運転支援装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017097115A JP2018192876A (ja) | 2017-05-16 | 2017-05-16 | 運転支援装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018192876A true JP2018192876A (ja) | 2018-12-06 |
Family
ID=64571291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017097115A Pending JP2018192876A (ja) | 2017-05-16 | 2017-05-16 | 運転支援装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018192876A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11956314B2 (en) | 2019-03-05 | 2024-04-09 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Management device, vehicle communication system, vehicle, vehicle communication management method, and vehicle communication management program |
-
2017
- 2017-05-16 JP JP2017097115A patent/JP2018192876A/ja active Pending
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US11956314B2 (en) | 2019-03-05 | 2024-04-09 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Management device, vehicle communication system, vehicle, vehicle communication management method, and vehicle communication management program |
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