JP2018192572A - 加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過度なドレッシングの実施を防止して、被加工物の加工品質を安定させるとともに加工具の消耗を小さくする。【解決手段】加工装置1は、加工具の加工面に対して垂直方向から加工面を撮像する撮像手段10と、撮像手段10は、環状に配設されたセグメント研磨パッド35の加工面37aの半径において径方向に延在し加工面37aに対して垂直方向から撮像するラインセンサ11と、加工面37aに対してラインセンサ11の近傍の位置から光を照射する第1の照明12と、加工面37aに対して斜めから光を照射する第2の照明13と、第1の照明12と第2の照明13とを切り換える切換手段14と、撮像手段10で加工面37aを撮像した撮像画を用いて加工面37aが加工続行可能か否かを判断する判断手段15とを備えたため、加工面37aの面状態を測定でき、過度なドレッシングの実施を防止し、研磨パッド35の消耗を小さくできる。【選択図】図1

Description

本発明は、加工具の加工面の面状態を測定することができる加工装置に関する。
研磨装置は、砥粒を含む研磨パッドで被加工物を研磨している。研磨パッドに含まれる砥粒の量を多くして形成される研磨パッドは、脆く欠けやすいため、欠けがあると被加工物の被研磨面に軌跡が形成されて、研磨不良となることがある。そのため、研磨パッドの加工面(研磨面)に欠けが発生していないか確認する必要がある。また、研削装置は、被加工物の被加工面を鏡面に仕上げるために小さい砥粒を多く含んだ研削砥石が配設された研削ホイールを用いることがあるが、この研削砥石は従来よりも砥粒を固めるボンドの量が少なく欠けが生じやすい。この場合も研磨装置と同様に、欠けが生じると被研削面に研削砥石の軌跡が形成されて、研削不良となることがあるため、研削砥石の加工面(研削面)に欠けがないかどうかを確認する必要がある(例えば、下記の特許文献1を参照)。
欠けとは別に、被加工物を研削した際に生じる研削屑が研削砥石の研削面に付着し、研削面が目詰まりして研削力が低下することがある。被加工物が例えば金属電極を備えたシリコンウエーハである場合、研削砥石でシリコンウエーハを研削して金属電極を削ると金属が研削面に入り込んで目詰まりが起こりやすい。そのため、研削面の目詰まりを防止するために、定期的にドレッシングを行う研削装置がある(例えば、下記の特許文献2を参照)。また、被加工物の研磨加工においても、研磨パッドの研磨面に研磨屑が入り込んで目詰まりが生じるため、定期的にドレッシングを行っている。
特開2016−78147号公報 特開2011−189456号公報
上記のように、定期的にドレッシングを行うと、加工具の加工面の目詰まりを解消することができるが、ドレッシングすることにより研磨パッドや研削ホイールの消耗量が大きくなる。つまり、ドレッシングを過度に実施することで研磨パッドや研削ホイールの寿命が短くなり、研磨パッドや研削ホイールの交換作業が増えるという問題が生じている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、過度なドレッシングの実施を防止し、被加工物の加工品質を安定させるとともに、加工具の消耗を小さくできるようにすることを目的している。
本発明は、被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルが保持した被加工物を研削または研磨する加工具を装着して回転する回転手段を有する加工手段と、該加工手段を該保持テーブルに対して接近および離間する方向に移動させる移動手段と、を備えた加工装置であって、該加工具の加工面に対して垂直方向から該加工面を撮像する撮像手段と、該撮像手段が該加工面を撮像可能な撮像位置に進入または該撮像手段を該撮像位置から離れた退避位置に退避させる進退手段と、を備え、該加工具は、複数のセグメント砥石が環状に配設された研削ホイールまたは複数のセグメント研磨パッドが環状に配設された研磨パッドを備え、該撮像手段は、環状に配設された該セグメント砥石または環状に配設された該セグメント研磨パッドの該加工面の半径において径方向に延在し該加工面に対して垂直方向から撮像するラインセンサと、該ラインセンサと平行に延在して該ラインセンサの近傍に配設され該加工面に対して該ラインセンサの近傍の位置から光を照射する第1の照明と、該加工面の外周接線方向で該ラインセンサの位置から遠ざけて配設され該加工面に対して斜めから光を照射する第2の照明と、該第1の照明と該第2の照明とを切り換える切換手段と、該第1の照明と該第2の照明とを切り換えて該撮像手段によって該加工面を撮像した撮像画を用いて、該加工面が加工続行可能か否かを判断する判断手段と、を備える。
また、本発明は、上記加工具を回転させながら上記切換手段により切り換えた上記第1の照明で上記加工面を照らしながら上記撮像手段で該加工面を撮像し、上記判断手段は、被加工物を加工した後の該加工具の加工面を撮像した撮像画を用いて、上記セグメント砥石または上記セグメント研磨パッド毎に明るく光る部分の数が予め設定した数以上または該セグメント砥石または該セグメント研磨パッド毎に明るく光る部分の面積を合計した面積が予め設定した面積以上であったら該加工面が異常であると判断し、該セグメント砥石または該セグメント研磨パッド毎に明るく光る部分の数が予め設定した数より少ないか、または明るく光る部分の面積を合計した面積が予め設定した面積より小さかったら該加工面が正常であると判断する第2の判断部を備えることが好ましい。
さらに、本発明は、上記加工具を回転させながら上記切換手段により切り換えた上記第2の照明で上記加工面を照らしながら上記撮像手段で該加工面を撮像し、上記判断手段は、欠けが発生していない上記セグメント砥石または上記セグメント研磨パッドの該加工面を撮像した画像を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された該画像と被加工物を該加工具で加工した後の該加工面を撮像した撮像画とを比較して、形状が一致したら加工を続行し、形状が一致しなかったら上記研削ホイールまたは上記研磨パッドの交換を要求する第1の判断部とを備えることが好ましい。
本発明は、加工具の加工面に対して垂直方向から加工面を撮像する撮像手段と、撮像手段が加工面を撮像可能な撮像位置に進入または撮像手段を撮像位置から離れた退避位置に退避させる進退手段とを備え、加工具は、複数のセグメント砥石が環状に配設された研削ホイールまたは複数のセグメント研磨パッドが環状に配設された研磨パッドを備え、撮像手段は、環状に配設されたセグメント砥石または環状に配設されたセグメント研磨パッドの加工面の半径において径方向に延在し加工面に対して垂直方向から撮像するラインセンサと、ラインセンサと平行に延在してラインセンサの近傍に配設され加工面に対してラインセンサの近傍の位置から光を照射する第1の照明と、加工面の外周接線方向でラインセンサの位置から遠ざけて配設され加工面に対して斜めから光を照射する第2の照明と、第1の照明と該第2の照明とを切り換える切換手段と、第1の照明と第2の照明とを切り換えて撮像手段によって加工面を撮像した撮像画を用いて、加工面が加工続行可能か否かを判断する判断手段とを備えたため、加工具の加工面の面状態を確認でき、過度にドレッシングを実施するのを防止でき、加工具の消耗を小さくすることができる。これにより、加工具の寿命が長くなり、加工具の交換頻度を少なくすることが可能となる。また、本発明によれば、撮像画を用いて加工具の加工面の面状態を観察できるため、加工に悪影響を与える状態の加工面であるか、または、加工続行できる程度の状態の加工面であるかを判断できるため、被加工物の加工不良を防止することができる。
また、本発明は、加工具を回転させながら上記切換手段により切り換えた上記第1の照明で上記加工面を照らしながら上記撮像手段で加工面を撮像し、上記判断手段は、被加工物を加工した後の加工具の加工面を撮像した撮像画を用いて、上記セグメント砥石または上記セグメント研磨パッド毎に明るく光る部分の数が予め設定した数以上またはセグメント砥石またはセグメント研磨パッド毎に明るく光る部分の面積を合計した面積が予め設定した面積以上であったら加工面が異常であると判断し、セグメント砥石またはセグメント研磨パッド毎に明るく光る部分の数が予め設定した数より少ないか、または明るく光る部分の面積を合計した面積が予め設定した面積より小さかったら加工面が正常であると判断する第2の判断部を備えたため、撮像画を画像解析して明るく光る部分の数や明るく光る部分の面積を算出して加工面の面状態を確認でき、加工面に異物がどの程度付着しているかどうかを検出することができる。
さらに、本発明は、上記加工具を回転させながら上記切換手段により切り換えた上記第2の照明で上記加工面を照らしながら上記撮像手段で該加工面を撮像し、上記判断手段は、欠けが発生していない上記セグメント砥石または上記セグメント研磨パッドの該加工面を撮像した画像を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された該画像と被加工物を該加工具で加工した後の該加工面を撮像した撮像画とを比較して、形状が一致したら加工を続行し、形状が一致しなかったら上記研削ホイールまたは上記研磨パッドの交換を要求する第1の判断部とを備えたため、撮像画を画像解析してセグメント砥石またはセグメント研磨パッドに欠けが発生しているかどうかを確認することができる。
加工装置の第1例の構成を示す斜視図である。 研磨パッドの構成を示す断面図である。 研磨パッドの構成を示す底面図である。 撮像手段の構成を説明するとともに、撮像手段が撮像位置に位置づけられた状態を示す断面図である。 撮像手段によりセグメント研磨パッドの加工面を撮像する状態を示す断面図である。 欠けが発生していないセグメント研磨パッドの加工面を撮像した画像である。 第2の照明で被加工物を加工後のセグメント研磨パッドの加工面を照らしながら撮像手段により撮像した撮像画である。 加工装置の第2例の構成を示す斜視図である。 研削ホイールの構成を示す底面図である。 撮像手段によりセグメント砥石の加工面を撮像する状態を示す断面図である。 第1の照明で被加工物を加工後のセグメント砥石の加工面を照らしながら撮像手段により撮像した撮像画である。 第2の照明で被加工物を加工後のセグメント砥石の加工面を照らしながら撮像手段により撮像した撮像画である。
1 加工装置の第1例
図1に示す加工装置1は、被加工物に乾式の研磨加工(ドライポリッシュ)を施す加工装置の一例であり、Y軸方向に延在する装置ベース1aと、装置ベース1aのY軸方向後部側に立設されたコラム1bとを有している。装置ベース1aの上面には、被加工物を保持する保持テーブル2が配設されている。保持テーブル2の上面は、被加工物を吸引保持する保持面2aとなっている。保持テーブル2の下方には、保持テーブル2を水平方向(Y軸方向)に加工送りする図示しない加工送り手段が配設されている。
コラム1bの前方には、保持テーブル2が保持した被加工物を研磨する加工具を装着して回転する回転手段を有する加工手段3と、加工手段3を保持テーブル2に対して接近及び離間する方向(Z軸方向)に移動させる移動手段4とを備えている。移動手段4は、Z軸方向に延在するボールネジ40と、ボールネジ40の一端に接続されたモータ41と、ボールネジ40と平行に延在する一対のガイドレール42と、一方の面が加工手段3に固定された昇降板43とを備えている。一対のガイドレール42には昇降板43の他方の面が摺接し、昇降板43の内部に形成されたナットにはボールネジ40が螺合している。モータ41によってボールネジ40を回動させることにより、昇降板43とともに加工手段3をZ軸方向に移動させることができる。
加工手段3は、鉛直方向(Z軸方向)の軸心を有するスピンドル30と、スピンドル30を回転可能に囲繞するスピンドルハウジング31と、スピンドル30の一端に接続されスピンドル30を鉛直方向の軸心を中心として回転させる回転手段であるモータ32と、スピンドルハウジング31を保持するホルダ33と、スピンドル30の下端に装着されたマウンタ34と、マウンタ34の下面に着脱可能に装着された加工具である研磨パッド35とを備えている。モータ32には、図示していないが、スピンドル30の回転原点や回転角度を検出するためのロータリエンコーダが接続されている。そして、モータ32がスピンドル30を回転させることにより、研磨パッド35を所定の回転速度で回転させることができる。
図2に示すように、マウンタ34は、例えば円板状に形成されている。マウンタ34の下面は研磨パッド35が装着される自由端34aとなっており、自由端34aは鉛直方向と直交する水平方向に平行な平坦面となっている。マウンタ34には、研磨パッド35を締結するためのボルト38が挿入される複数の取り付け孔360が周方向に等間隔で離間して形成されている。取り付け孔360は、マウンタ34の上下面を貫通して形成されている。
研磨パッド35は、円板状の基台36と、基台36の装着面36aに接着された複数のセグメント研磨パッド37とを備えている。基台36の装着面36aは、セグメント研磨パッド37の上面と平行な平坦面に形成されている。装着面36aには、ボルト38が螺合する複数の雌ねじ孔340が形成されている。雌ねじ孔340は、マウンタ34に形成された複数の取り付け孔360の位置と対応して周方向に等間隔で離間して複数形成されている。
セグメント研磨パッド37は、例えばウレタンや不織布により形成されている。セグメント研磨パッド37は、例えば、図3に示すように、研磨パッド35の回転中心O側から半径方向の中央に向けて拡大するとともに、該中央から外周に向けて縮小した幅を有し、花びらの形状の如く形成されている。研磨パッド35は、研磨パッド35の回転中心Oを中心として円周方向に等角度を設けて、例えば5つのセグメント研磨パッド37が基台36において隣接して環状に配設された構成となっている。基台36に環状に配設された各セグメント研磨パッド37の下面が被加工物を研磨する加工面37aとなっている。このように構成される研磨パッド35の外径は、図2に示すマウンタ34の外径と略同径に設定されており、例えばφ450mmである。なお、本実施形態に示す研磨パッド35の外径や、セグメント研磨パッド37の形状及び個数は、一態様にすぎず、適宜変更可能である。
図1に示す加工装置1は、セグメント研磨パッド37の加工面37aに対して垂直方向から加工面37aを撮像する撮像手段10と、撮像手段10が加工面37aを撮像可能な撮像位置に進入または撮像手段10を撮像位置から離れた退避位置に退避させる進退手段20とを備えている。進退手段20は、Z軸方向に延在する軸部材21と、軸部材21の上端に連結され軸部材21の延在方向と直交する方向に延在するアーム22と、軸部材21の下端に連結され軸部材21を回転させるモータ23とを備えている。図1の例では、アーム22に撮像手段10が搭載されている。撮像位置は、撮像手段10でセグメント研磨パッド37の加工面37aを撮像可能な位置であればよく、例えば二点鎖線に示す研磨パッド35の直下の位置である。退避位置は、撮像位置から離れた位置で、かつ、被加工物の研磨時にセグメント研磨パッド37が接触しない位置であればよい。そして、進退手段20は、モータ23が駆動されて軸部材21が回転することによりアーム22を水平方向に旋回させ、撮像手段10を撮像位置に進入させたり、撮像手段10を撮像位置から退避位置に退避させたりすることができる。
撮像手段10は、基台36に環状に配設されたセグメント研磨パッド37の加工面37aの半径において径方向に延在し加工面37aに対して垂直方向から撮像するラインセンサ11と、ラインセンサ11と平行に延在してラインセンサ11の近傍に配設され加工面37aに対してラインセンサ11の近傍の位置から光を照射する第1の照明12と、加工面37aの外周接線方向でラインセンサ11の位置から遠ざけて配設され加工面37aに対して斜めから光を照射する第2の照明13と、第1の照明12と第2の照明13とを切り換える切換手段14と、第1の照明12と第2の照明13とを切り換えて撮像手段10によって加工面37aを撮像した撮像画を用いて、加工面37aが加工続行可能か否かを判断する判断手段15とを備えている。加工面37aの外周接線方向とは、図3に示した各セグメント研磨パッド37の外周縁の中心点を通る接線の接線方向である。
ラインセンサ11は、CCDイメージセンサまたはCMOSイメージセンサが直線状に配置された構成となっている。図4に示すように、ラインセンサ11は、セグメント研磨パッド37の加工面37aに対して垂直方向の光軸110を有している。ラインセンサ11によって加工面37aを撮像する場合には、図5に示すように、進退手段20によってラインセンサ11を撮像位置に位置づけた状態で、研磨パッド35を回転させながら、ラインセンサ11がセグメント研磨パッド37の加工面37aを連続撮像することにより、加工面37aの面状態が写し出された撮像画を撮像することができる。
図4に示す第1の照明12及び第2の照明13は、例えば複数のLEDで構成されている。本実施形態に示す第1の照明12は、セグメント研磨パッド37の加工面37aに対して垂直に近い入射角度α1の光軸120を有しており、いわゆる明視野により加工面37aを照らすことができる。一方、第2の照明13は、セグメント研磨パッド37の加工面37aに対して傾斜した入射角度α2の光軸130を有しており、いわゆる暗視野により加工面37aを照らすことができる。入射角度α2は、ラインセンサ11の光軸110に対して入射角度α1よりも大きく傾斜した角度となっており、入射角度α2>入射角度α1となるように構成されている。なお、入射角度α1,入射角度α2は、特に限定されず、光が照射される加工面37aとの間隔によって任意に設定される。
切換手段14は、第1の照明12と第2の照明13とをそれぞれ切り換えて点灯させることができる。すなわち、明視野で加工面37aを照らす場合は、切換手段14によって第1の照明12を選択して点灯させるとともに第2の照明13を消灯させる。一方、暗視野で加工面37aを照らす場合は、切換手段14によって第2の照明13を選択して点灯させるとともに第1の照明12を消灯させる。切換手段14によれば、撮像位置に位置づけられた撮像手段10で加工面37aを撮像する際に、第1の照明12または第2の照明13を選択して点灯させて加工面37aを照らすことができるため、明視野と暗視野との切り換えを容易に行える。
研磨パッド35を回転させながら切換手段14により切り換えた第1の照明12で加工面37aを照らしながら撮像手段10で加工面37aを撮像する場合(明視野で撮像する場合)、第1の照明12からセグメント研磨パッド37の加工面37aに光を入射させると、加工面37aにおいて鏡面反射する割合が強くなるため、撮像画には加工面37aは黒く写る。一方、加工面37aの周りの部分や、加工面37aに研磨屑などの異物が付着した部分は拡散反射する割合が強くなるため、加工面37aの周りの部分や異物が付着した部分は白く写る。
図1に示す判断手段15は、上記明視野によって撮像された撮像画を解析するために、セグメント研磨パッド37毎に明るく光る部分の数が予め設定した数以上またはセグメント研磨パッド37毎に明るく光る部分の面積を合計した面積が予め設定した面積以上であったら加工面37aが異常であると判断し、セグメント研磨パッド37毎に明るく光る部分の数が予め設定した数より少ないか、または明るく光る部分の面積を合計した面積が予め設定した面積より小さかったら加工面37aが正常であると判断する第2の判断部152を備えている。ここで、明るく光る部分とは、明視野で撮像された撮像画に黒く写し出された加工面37aのうち、異物が付着した部分である。加工面37aに異物が付着した部分は、拡散反射する割合が強く、ラインセンサ11で検出される光量が増えるため、白いコントラストで明るく光って写し出される。このように、第2の判断部152では、明るく光る部分の数や面積に基づいて、セグメント研磨パッド37の加工面37aに異物がどの程度付着しているかどうかを検出することができる。
また、研磨パッド35を回転させながら切換手段14により切り換えた第2の照明13で加工面37aを照らしながら撮像手段10で加工面37aを撮像する場合(暗視野で撮像する場合)、第2の照明13からセグメント研磨パッド37の加工面37aに光を入射させると、加工面37aにおいて拡散反射する割合が強くなるため、撮像画には加工面37aは白く写り、加工面37aの周りの部分は黒く写る。また、セグメント研磨パッド37の外周に欠けが生じていると、その欠けた部分が影となって黒くなる。
判断手段15は、上記暗視野による撮像画を解析するために、欠けが発生していないセグメント研磨パッド37の加工面37aを撮像した画像を記憶する記憶部150と、記憶部150に記憶された画像と被加工物を加工した後の加工面37aを撮像した撮像画とを比較して、セグメント研磨パッド37の形状が一致したら加工を続行し、セグメント研磨パッド37の形状が一致しなかったら研磨パッド35の交換を要求する第1の判断部151とを備えている。セグメント研磨パッド37の形状とは、セグメント研磨パッド37の外形を意味する。暗視野で撮像された撮像画には、加工面37aは白く写り、加工面37aの周りの部分は黒く写ることから、セグメント研磨パッド37の外形を認識できる。そして、第1の判断部151では、記憶部150に記憶された画像と被加工物を加工した後の加工面37aを撮像した撮像画とを比較することにより、セグメント研磨パッド37に欠け等の異常が発生しているかどうかを検出することができる。
次に、加工装置1を用いて、被加工物を研磨加工する動作例について説明する。まず、図1に示した保持テーブル2の保持面2aに被加工物を載置したら、図示しない吸引源の吸引力を保持面2aに作用させ被加工物を吸引保持する。保持テーブル2を回転しながらY軸方向に移動させて加工手段3の下方に移動させる。
移動手段4によって研磨パッド35を保持テーブル2に対して接近する方向に研磨送りしながら、スピンドル30が回転して研磨パッド35を回転させる。下降しながら回転するセグメント研磨パッド37の加工面37aを回転する被加工物の上面の全面に接触させ、セグメント研磨パッド37と被加工物とを相対的に摺動させる。このようにして、被加工物の研磨加工を行い、被加工物が所望の厚みに達したら、移動手段4によって加工手段3を保持テーブル2から離間する方向に上昇させ、研磨加工を終了する。
次いで、研磨パッド35によって被加工物を研磨加工した後にセグメント研磨パッド37の加工面37aの面状態を測定する動作例について説明する。第1例では、1枚または複数枚の被加工物に対して研磨加工を実施した後、例えば、第2の照明13でセグメント研磨パッド37の加工面37aを照らしながら撮像手段10で加工面37aを撮像し、判断手段15によって加工面37aの面状態を測定する場合について詳述する。この場合、記憶部150には、図6に示すセグメント研磨パッド37の外形に欠けが発生していない状態の研磨パッド35を撮像した画像100があらかじめ記憶されている。画像100は、研磨パッド35で被加工物を加工する前にあらかじめ暗視野によって加工面37aを撮像したものである。画像100には、研磨パッド35の部分が白く写し出され、研磨パッド35の周りは黒く写し出されている。図示の例では、白く写し出された研磨パッド35のうち、基台36と、基台36に環状に配設された各セグメント研磨パッド37の加工面37aとの濃淡が異なっており、5つのセグメント研磨パッド37の外形が確認できる程度に写し出されている。
図5に示した進退手段20のモータ23が駆動することにより、軸部材21が回転しアーム22を旋回させて撮像手段10を撮像位置に進入させ、ラインセンサ11をセグメント研磨パッド37の加工面37aの直下において水平に位置づける。次いで、加工手段3は、スピンドル30を回転することにより、回転中心Oを中心として研磨パッド35を例えば4rpmで矢印A方向に回転させる。
図4に示す切換手段14により第2の照明13を選択して点灯させることにより、セグメント研磨パッド37の加工面37aに向けて斜めから光を入射させ、暗視野により加工面37aを照明する。ロータリエンコーダで回転角度を検出しつつ、第2の照明13の光で加工面37aを照らしながらラインセンサ11でセグメント研磨パッド37毎に加工面37aを撮像して、例えば図7の左方に示す帯状の撮像画101を撮像する。撮像時間は、例えば15秒に設定されている。撮像画101には、研磨パッド35の部分が白く写し出され、研磨パッド35の周りは黒く写し出されている。撮像画101には、白く写し出された各セグメント研磨パッド37が一列に整列しており、画像100と同様に、加工面37aの外形が確認できる程度に写し出されている。この撮像画101には、最も下側に位置するセグメント研磨パッド37に欠け39(黒色が施された部分)が発生している。
次いで、撮像画101は、図示しない画像処理手段によって、図7の右方に示す撮像画102に変換される。ここで、図1に示した第1の判断部151は、記憶部150に記憶された画像100と、撮像画102とを比較して画像解析を行う。撮像画102から1つのセグメント研磨パッド37に欠け39が確認できる。そのため、画像100に写し出されたセグメント研磨パッド37の加工面37aと欠け39が発生したセグメント研磨パッド37の加工面37aとの面積に差があり、画像100に写し出されたセグメント研磨パッド37と撮像画102に写し出されたセグメント研磨パッド37の形状が一致しない。この場合、第1の判断部151は、加工面37aに異常があるものとして研磨加工を続行が不可能である判断し、研磨パッド35の交換を要求する。交換の要求は、例えば加工装置1の図示しないモニターに表示される。一方、画像100に写し出されたセグメント研磨パッド37と撮像画102に写し出されたセグメント研磨パッド37の形状が一致している場合、第1の判断部151は、加工面37aが正常であるものとして研磨加工を続行可能である判断する。
このように、第1例の加工装置1は、切換手段14によって第2の照明13を選択してセグメント研磨パッド37の加工面37aを照らしながら撮像手段10で加工面37aを撮像することができるため、記憶部150に記憶された画像100と、暗視野によって撮像された撮像画102とを比較して、セグメント研磨パッド37に欠け39が発生しているかどうかを確認できる。したがって、研磨パッド35の適切な交換時期を判断でき、被加工物の加工不良を防止することができる。
また、加工装置1では、切換手段14によって第1の照明12を選択して加工面37aを照らしながら撮像手段10で加工面37aを撮像することができるため、明視野による撮像画を撮像することができ、加工面37aに異物がどの程度付着しているかどうかを検出することができる。このように、本発明によれば、セグメント研磨パッド37の加工面37aの面状態を測定して、過度なドレッシングの実施を防止でき、研磨パッド35の消耗を小さくすることができるため、研磨パッド35の寿命が長くなり、研磨パッド35の交換頻度を少なくすることが可能となる。
2 加工装置の第2例
図8に示す加工装置5は、被加工物に研削加工を施す加工装置の一例であり、Y軸方向に延在する装置ベース5aと、装置ベース5aのY軸方向後部側に立設されたコラム5bとを有している。装置ベース5aの上面には、被加工物を保持する保持テーブル6が配設されている。保持テーブル6の上面は、被加工物を吸引保持する保持面6aとなっている。保持テーブル6の下方には、保持テーブル6を水平方向(Y軸方向)に加工送りする図示しない加工送り手段が配設されている。
コラム5bの前方には、保持テーブル6が保持した被加工物を研削する加工具を装着して回転する回転手段を有する加工手段7と、加工手段7を保持テーブル6に対して接近及び離間する方向(Z軸方向)に移動させる移動手段8とを備えている。移動手段8は、加工装置の第1例の移動手段4と同様であり、Z軸方向に延在するボールネジ80と、ボールネジ80の一端に接続されたモータ81と、ボールネジ80と平行に延在する一対のガイドレール82と、一方の面が加工手段7に固定された昇降板83とを備え、一対のガイドレール82には昇降板83の他方の面が摺接し、昇降板83の内部に形成されたナットにはボールネジ80が螺合している。モータ81によってボールネジ80を回動させることにより、昇降板83とともに加工手段7をZ軸方向に移動させることができる。
加工手段7は、鉛直方向(Z軸方向)の軸心を有するスピンドル70と、スピンドル70を回転可能に囲繞するスピンドルハウジング71と、スピンドル70の一端に接続されスピンドル70を鉛直方向の軸心を中心として回転させる回転手段であるモータ72と、スピンドルハウジング71を保持するホルダ73と、スピンドル70の下端に装着されたマウンタ74と、マウンタ74の下面に着脱可能に装着された加工具である研削ホイール75とを備えている。研削ホイール75の下部には環状に配設された複数のセグメント砥石76を備えている。モータ72には、図示していないが、スピンドル70の回転原点や回転角度を検出するためのロータリエンコーダが接続されている。そして、モータ72がスピンドル70を回転させることにより、研削ホイール75を所定の回転速度で回転させることができる。
本実施形態に示す研削ホイール75は、例えば、図9に示すように、研削ホイール75の下部において等間隔をあけて複数のセグメント砥石76が例えば接着剤によって環状に接着固定されている。セグメント砥石76の個数は、特に限定されるものではないが、例えば28個である。研削ホイール75の外径は、マウンタ74の外径と略同径に設定されており、例えばφ300mmである。研削ホイール75に環状に配設されたセグメント砥石76の下面が被加工物を研削する加工面76aとなっている。なお、本実施形態に示す研削ホイール75の外径や、セグメント砥石76の形状及び個数は、一態様にすぎず、適宜変更可能である。また、隣り合うセグメント砥石76の間の間隔は、被加工物の材質・大きさやセグメント砥石76の材質等に応じて適宜設定するとよい。
図8に示す加工装置5は、上記加工装置1と同様に、セグメント砥石76の加工面76aに対して垂直方向から加工面76aを撮像する撮像手段10Aと、撮像手段10Aが加工面76aを撮像可能な撮像位置に進入または撮像手段10Aを撮像位置から離れた退避位置に退避させる進退手段20Aとを備えている。進退手段20Aの構成は、第1例と同様であるため、共通の符号を付している。第2例においても、アーム22において撮像手段10Aが搭載されている。撮像手段10Aでセグメント砥石76の加工面76aを撮像可能な位置であればよく、例えば二点鎖線に示す研削ホイール75の直下の位置である。退避位置は、撮像位置から離れた位置で、かつ、被加工物の研削時にセグメント砥石76が接触しない位置であればよい。
撮像手段10Aの構成は、第1例と同様に、研削ホイール75に環状に配設されたセグメント砥石76の加工面76aの半径において径方向に延在し加工面76aに対して垂直方向から撮像するラインセンサ11と、ラインセンサ11と平行に延在してラインセンサ11の近傍に配設され加工面76aに対してラインセンサ11の近傍の位置から光を照射する第1の照明12と、加工面76aの外周接線方向でラインセンサ11の位置から遠ざけて配設され加工面76aに対して斜めから光を照射する第2の照明13と、第1の照明12と第2の照明13とを切り換える切換手段14Aと、第1の照明12と第2の照明13とを切り換えて撮像手段10Aによって加工面76aを撮像した撮像画を用いて、加工面76aが加工続行可能か否かを判断する判断手段15Aとを備えている。加工面76aの外周接線方向とは、図9に示した各セグメント砥石76の外周縁の中心点を通る接線の接線方向である。
判断手段15Aは、第1例の判断手段15と同様である。すなわち、判断手段15Aは、セグメント砥石76毎に明るく光る部分の数が予め設定した数以上またはセグメント砥石76毎に明るく光る部分の面積を合計した面積が予め設定した面積以上であったら加工面76aが異常であると判断し、セグメント砥石76毎に明るく光る部分の数が予め設定した数より少ないか、または明るく光る部分の面積を合計した面積が予め設定した面積より小さかったら加工面76aが正常であると判断する第2の判断部152を備えている。明るく光る部分とは、明視野で撮像された撮像画に黒く写し出された加工面76aのうち、研削屑などの異物が付着した部分である。また、判断手段15Aは、第1例と同様、欠けが発生していないセグメント砥石76の加工面76aを撮像した画像を記憶する記憶部150と、記憶部150に記憶された画像と被加工物を加工した後の加工面76aを撮像した撮像画とを比較して、セグメント砥石76の形状が一致したら加工を続行し、セグメント砥石76の形状が一致しなかったら研削ホイール75の交換を要求する第1の判断部151とを備えている。セグメント砥石76の形状とは、セグメント砥石76の外形を意味する。
次に、加工装置5を用いて、被加工物を研削加工する動作例について説明する。まず、図8に示した保持テーブル6の保持面6aに被加工物を載置したら、図示しない吸引源の吸引力を保持面6aに作用させ被加工物を吸引保持する。保持テーブル6を回転しながらY軸方向に移動させて加工手段7の下方に移動させる。
移動手段8によって研削ホイール75を保持テーブル6に対して接近する方向に研削送りしながら、スピンドル70が回転して研削ホイール75を回転させる。下降しながら回転するセグメント砥石76の加工面76aで回転する被加工物の上面を押圧しながら所定の厚みに至るまで研削する。このようにして、被加工物の研削加工を行い、被加工物が所望の厚みに達したら、移動手段8によって加工手段7を保持テーブル6から離間する方向に上昇させ、研削加工を終了する。
次いで、研削ホイール75によって被加工物を研削加工した後にセグメント砥石76の加工面76aの面状態を測定する動作例について説明する。第2例では、1枚または複数枚の被加工物に対して上記研削加工を実施した後、例えば、第1の照明12でセグメント砥石76の加工面76aを照らしながら撮像手段10Aで加工面76aを撮像し、判断手段15Aによって加工面76aの面状態を測定する場合について詳述する。
図8に示す進退手段20Aのモータ23が駆動することにより、軸部材21が回転しアーム22を旋回させて撮像手段10Aを撮像位置に進入させ、図10に示すように、ラインセンサ11をセグメント砥石76の加工面76aの直下において水平に位置づける。加工手段7は、スピンドル70を回転することにより、回転中心Oを中心として研削ホイール75を例えば60rpmで矢印B方向に回転させる。
図8に示す切換手段14により第1の照明12を選択して点灯させ、明視野により加工面76aを照明する。ロータリエンコーダで回転角度を検出しつつ、第1の照明12の光で加工面76aを照らしながらラインセンサ11でセグメント砥石76毎に加工面76aを撮像して、例えば、図11に示す撮像画200を撮像する。撮像時間は、例えば1秒に設定されている。撮像画200は、明視野によって1個のセグメント砥石76が写し出された拡大画像を図示しているが、実際の撮像画には、図9に示した28個のセグメント砥石76が写し出される。撮像画200には、セグメント砥石76の加工面76aが黒く写し出され、セグメント砥石76の加工面76aの周り(研削ホイール75など)が白く写し出されている。撮像画200に黒く写し出された加工面76aのうち、白いコントラストで光る部分は異物77が付着した部分である。
ここで、例えば暗視野によってセグメント砥石76の加工面76aを撮像すると、図12に示す撮像画201を撮像することができるが、かかる撮像画201には、セグメント砥石76の加工面76aが白く写し出され、加工面76aの周りが黒く写し出されるため、撮像画201からセグメント砥石76の外形は確認できるものの、加工面76aに付着した異物77のコントラストが明確とならず、異物77を確認することが難しい。そのため、図11に示した撮像画200には、撮像画201と比べて、セグメント砥石76の加工面76aに付着した異物77が顕著に写し出されるため、加工面76aの面状態を確認することができる。
図8に示した第2の判断部152は、撮像画200を画像解析することにより、セグメント砥石76毎に異物77の数をカウントするか、または、セグメント砥石76毎に異物77の面積の合計値を算出する。第2の判断部152は、各加工面76aに付着した異物77の数が、予め加工装置5に設定した数以上または異物77の面積の合計値が予め加工装置5に設定した値以上であったら、加工面76aが異常であると判断する。異物77の数をカウントする場合には、最適な加工条件を選定するために、異物77の大きさによって異物77を分級しておくとよい。なお、加工条件には、加工手段7の研削送り速度、スピンドル70の回転数、研削水の水量、研削ホイール75の外径、セグメント砥石76の形状及び個数等が含まれる。
第2の判断部152によってセグメント砥石76の加工面76aに異常があると判断されたら、研削加工の続行が不可能となるため、セグメント砥石76のドレッシングを実施してもよいし、研削ホイール75の交換を要求してもよい。また、異物77の大きさを分級している場合は、被加工物の加工条件の設定を変更してもよい。例えば、加工面76aに大きな異物が多く付着している場合は、移動手段8による加工手段7の研削送り速度を遅くするとともにスピンドル70の回転数を大きく設定変更するとよい。これにより、被加工物の研削後にセグメント砥石76の加工面76aに付着する異物を小さくすることができる。また、加工面76aに小さな異物が多く付着している場合は、研削時に使用する研削水の水量を多くする設定に変更するとよい。これにより、セグメント砥石76と被加工物との接触面に流れ込む研削水が増えるため、小さい異物は排出されやすくなる。
一方、第2の判断部152は、撮像画200を画像解析することにより、セグメント砥石76毎に異物77の数をカウントするか、または、セグメント砥石76毎に異物77の面積の合計値を算出した結果、各加工面76aに付着した異物77の数が予め加工装置5に設定した数よりも少ないか、または異物77の面積の合計値が予め加工装置5に設定した値よりも小さかったら、加工面76aが正常であると判断する。この場合は、研削加工の続行が可能となる。
このように、第2例の加工装置5は、上記加工装置1と同様に、切換手段14によって第1の照明12を選択してセグメント砥石76の加工面76aを照らしながら撮像手段10Aで加工面76aを撮像することができるため、明視野による撮像画200を撮像することができ、撮像画200を画像解析して明るく光る部分の数や明るく光る部分の面積を算出して加工面76aに異物77がどの程度付着しているかどうかを検出することができる。このように、本発明によれば、セグメント砥石76の加工面76aの面状態を測定して、過度なドレッシングの実施を防止でき、研削ホイール75の消耗を小さくすることができるため、研削ホイール75の寿命が長くなり、研削ホイール75の交換頻度を少なくすることができる。
また、第2例の加工装置5においても、切換手段14によって第2の照明13を選択して加工面76aを照らしながら撮像手段10Aで加工面76aを撮像することができるため、第1例と同様の暗視野による撮像画を撮像することができ、記憶部150に記憶された画像と、暗視野によって撮像された撮像画とを比較して、セグメント砥石76に欠けが発生しているかどうかを確認できる。したがって、研削ホイール75の適切な交換時期を判断でき、被加工物の加工不良を防止することができる。
1:加工装置 1a:装置ベース 1b:コラム 2:保持テーブル
3:加工手段 30:スピンドル 31:スピンドルハウジング 32:モータ
33:ホルダ 34:マウンタ 35:研磨パッド 36:基台
37:セグメント研磨パッド 37a:加工面 38:ボルト 39:欠け
4:移動手段 40:ボールネジ 41:モータ 42:ガイドレール 43:昇降板
5:加工装置 5a:装置ベース 5b:コラム 6:保持テーブル
7:加工手段 70:スピンドル 71:スピンドルハウジング 72:モータ
73:ホルダ 74:マウンタ 75:研削ホイール 76:セグメント砥石
76a:加工面 77:付着物
8:移動手段 80:ボールネジ 81:モータ 82:ガイドレール 83:昇降板
10,10A:撮像手段 11:ラインセンサ 12:第1の照明 13:第2の照明
14:切換手段 15,15A:判断手段 150:記憶部 151:第1の判断部
152:第2の判断部
20,20A:進退手段 21:軸部材 22:アーム 23:モータ

Claims (3)

  1. 被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルが保持した被加工物を研削または研磨する加工具を装着して回転する回転手段を有する加工手段と、該加工手段を該保持テーブルに対して接近および離間する方向に移動させる移動手段と、を備えた加工装置であって、
    該加工具の加工面に対して垂直方向から該加工面を撮像する撮像手段と、
    該撮像手段が該加工面を撮像可能な撮像位置に進入または該撮像手段を該撮像位置から離れた退避位置に退避させる進退手段と、を備え、
    該加工具は、複数のセグメント砥石が環状に配設された研削ホイールまたは複数のセグメント研磨パッドが環状に配設された研磨パッドを備え、
    該撮像手段は、環状に配設された該セグメント砥石または環状に配設された該セグメント研磨パッドの該加工面の半径において径方向に延在し該加工面に対して垂直方向から撮像するラインセンサと、
    該ラインセンサと平行に延在して該ラインセンサの近傍に配設され該加工面に対して該ラインセンサの近傍の位置から光を照射する第1の照明と、
    該加工面の外周接線方向で該ラインセンサの位置から遠ざけて配設され該加工面に対して斜めから光を照射する第2の照明と、
    該第1の照明と該第2の照明とを切り換える切換手段と、
    該第1の照明と該第2の照明とを切り換えて該撮像手段によって該加工面を撮像した撮像画を用いて、該加工面が加工続行可能か否かを判断する判断手段と、を備える加工装置。
  2. 前記加工具を回転させながら前記切換手段により切り換えた前記第1の照明で前記加工面を照らしながら前記撮像手段で該加工面を撮像し、
    前記判断手段は、被加工物を加工した後の該加工具の加工面を撮像した撮像画を用いて、前記セグメント砥石または前記セグメント研磨パッド毎に明るく光る部分の数が予め設定した数以上または該セグメント砥石または該セグメント研磨パッド毎に明るく光る部分の面積を合計した面積が予め設定した面積以上であったら該加工面が異常であると判断し、
    該セグメント砥石または該セグメント研磨パッド毎に明るく光る部分の数が予め設定した数より少ないか、または明るく光る部分の面積を合計した面積が予め設定した面積より小さかったら該加工面が正常であると判断する第2の判断部を備える請求項1記載の加工装置。
  3. 前記加工具を回転させながら前記切換手段により切り換えた前記第2の照明で前記加工面を照らしながら前記撮像手段で該加工面を撮像し、
    前記判断手段は、欠けが発生していない前記セグメント砥石または前記セグメント研磨パッドの該加工面を撮像した画像を記憶する記憶部と、
    該記憶部に記憶された該画像と被加工物を該加工具で加工した後の該加工面を撮像した撮像画とを比較して、形状が一致したら加工を続行し、形状が一致しなかったら前記研削ホイールまたは前記研磨パッドの交換を要求する第1の判断部とを備える請求項1記載の加工装置。
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