JP2018192198A - 遊技機用操作装置およびそれを備える遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技機のチャンスボタンで用いられる操作装置において、興趣性を向上する。【解決手段】ボタン操作部材2を案内柱4によって基体3から出没自在とし、その反発力として、案内柱4に巻回したコイルバネによる第1の弾性部材6の弾発力がボタン操作部材2に一体化されて案内柱4を摺動自在の第1の案内部材5によって加わるようにするとともに、案内柱4上を摺動する第2の案内部材8を介してエアタンクなどの第2の弾性部材9の弾発力が加わるようにし、第2の案内部材8のボタン操作部材2に対する連動を、ボタン操作部材2の押込み量が所定以上となると解除する。したがって、押込み操作に伴い、第1および第2の弾性部材6,9による付勢から、第1の弾性部材6のみによる付勢に、急激で自在に付加荷重(反発力)を変化させることができ、たとえば遊技機の状態を使用者に伝えるなど、興趣性を向上することができる。【選択図】図2
Description
本発明は、パチンコ店に設置されるパチンコ、スロット、じゃん球、或いはゲームセンターなどに設置される各種の遊技機に関し、たとえばパチンコ(弾球)遊技機においては所謂チャンスボタンやハンドルとして実現され、スロットにおいては、前記チャンスボタン、ストップボタン、スタートレバー、MAXベットボタンなどとして実現される操作装置の構造に関する。
前記パチンコ(弾球)遊技機には、たとえば遊技が白熱した際に、内部照明を点灯させるなどして使用者に操作を促し、操作させることで、より使用者を楽しませることができる前記チャンスボタンと称されるボタン装置が設けられている。
たとえば、特許文献1では、そのチャンスボタンの頂部に、裏面から表示を行うにあたって、押し込み量に合せてピントを調整することで、演出効果を高めることが示されている。また、特許文献2には、チャンスボタンの頂部からエアを吹き出すことで、触覚で前記操作を促すことが示されている。
しかしながら、上述の従来技術のチャンスボタンは、何れも、操作部材がコイルバネで付勢されて、使用者が単純に押し込み、バネの弾発力で復帰するだけの動作である。
本発明の目的は、これまでに無い操作感覚を得ることができる遊技機用操作装置およびそれを備える遊技機を提供することである。
本発明の遊技機用操作装置は、遊技機に設けられる遊技機用操作装置において、基体と、概略筒状の構造体の一端側の少なくとも一部が閉塞部材で閉塞されて成り、前記一端側が前記基体から出没自在で、該一端側が使用者によって操作される操作部材と、前記基体内で該基体の底部から、前記操作部材の出没方向に延びて立設される案内柱と、前記案内柱上を摺動し、前記構造体の他端側に連結されることで、前記操作部材を前記案内柱で前記出没自在に案内する第1の案内部材と、前記第1の案内部材を介して前記操作部材を突出方向に、第1の弾性係数で付勢する第1の弾性部材と、前記基体内で前記操作部材内に収容され、没入状態の前記端板に近接する架台と、前記架台と第1の案内部材との間に介在されて前記案内柱上を摺動する第2の案内部材と、前記第2の案内部材を、前記突出方向に、第2の弾性係数で付勢する第2の弾性部材と、前記第2の案内部材に設けられ、前記架台からの該第2の案内部材の距離に連動して、前記操作部材の、突出側では前記第1の案内部材に係合し、没入側では前記第1の案内部材から離反する係合部材とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、使用者による操作部材の押込み操作に伴い、係合部材の、係合状態での前記第1および第2の弾性部材による付勢から、離脱状態による第1の弾性部材のみによる付勢に、急激で自在に付加荷重(反発力)を変化させることができる。
したがって、使用者は、これまでに無い操作感覚を得ることができ、たとえば遊技機の状態を使用者に伝えることができ、興趣性を向上することができる。
また、本発明の遊技機用操作装置では、前記構造体は、円筒状に形成され、前記閉塞部材は、前記円筒の前記一端側を閉塞する端板であり、前記操作部材は、ボタン操作部材であることを特徴とする。
上記の構成によれば、最終的に使用者が操作する部材がレバーやハンドルの場合、該遊技機用操作装置における操作部材は、それらによって駆動される、たとえば円筒籠などでもよいが、該操作部材を円筒状の構造体と、その一端側を閉塞する端板とし、使用者が、直接、その一端側の端板を押し込む場合、該遊技機用操作装置を前記チャンスボタンなどとして使用することができ、好適である。
さらにまた、本発明の遊技機用操作装置では、前記基体は、前記操作部材が出没する開口部が形成される表面パネルと、前記案内柱が立設されるベース板と、前記ベース板から予め定める間隔を開けて前記表面パネルを支持する支持部材とを備えて構成され、前記第2の弾性部材は、前記ベース板と前記第2の案内部材との間に介在されるエアタンクであることを特徴とする。
従来では、押下するボタン操作部材に、機械的なくさびを抜き差しするなどして、一定の位置で付加荷重(反発力)を可変していたのに対して、上記の構成によれば、エアの流れを調整することで、殆ど押し込めない状態から、一気に押し込める状態まで、或いは任意の位置で押込みができなくなるなど、任意の押込み位置で、第2の弾性係数、すなわち付加荷重(反発力)を調整することが可能になる。これによって、遊技機の興趣性を高めることができ、好適である。
また、本発明の遊技機用操作装置では、前記エアタンクは、写真用品のエアブロワーから成ることを特徴とする。
上記の構成によれば、写真用品のエアブロワーは、エア容量も多く、また肉厚であるために、丈夫でかつ自己復元力が強いので、使用者に強い力で押し付けられる遊技機用操作装置の弾性部材として、既存の部品としては好適である。
さらにまた、本発明の遊技機用操作装置では、前記エアタンクには、排気流量を調整することができるソレノイドバルブが接続されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、ソレノイドバルブの開閉によって、上述のように、エアタンクの排気流量、つまり前記操作部材が押し込まれた際の第2の弾性部材の第2の弾性係数を調整することができる。
また、本発明の遊技機用操作装置では、前記第1の弾性部材は、前記第1の案内部材に巻回されるコイルバネであることを特徴とする。
上記の構成によれば、コイルバネは押し込み量に比例して反発力が増加するので、従来通りのボタン装置の操作に近く、特に前記のエアタンクと組合わせることで、前記付勢の力(反発力)の切替わりを大きくすることができ、興趣性を高めることができる。
さらにまた、本発明の遊技機用操作装置では、前記第1の案内部材には、前記案内柱と直交する方向に延びる係止ピンを有し、前記係合部材は、略L字型に形成され、そのL字の屈曲部分が前記第2の案内部材において、前記案内柱と直交する方向に延びる軸線回りに枢支され、前記L字の一端側には、前記係止ピンに係合する切欠き部と、前記係止ピン上を滑動して前記切欠き部に導く斜辺とを有する係止爪と、前記係止爪を閉じる方向に付勢する第3の弾性部材とを備えて構成され、前記架台には、前記第2の案内部材が予め定める距離だけ離反すると、前記係合部材のL字の他端側に係合して該係合部材を揺動させる駆動片を備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、使用者が操作部材を押圧して第2の案内部材が架台から予め定める距離だけ離反すると、第3の弾性部材の弾性力に抗して係止爪の切欠き部が係止ピンから外れて、該第2の案内部材が第1の案内部材から離反して、前記操作部材の反発力が第1および第2の弾性部材を合せた力から第1の弾性部材のみの力に減少し、これに対して、使用者が操作部材の押圧を解除して該操作部材が第1の案内部材の弾発力で復元する際には、第3の弾性部材の弾性力によって前記係止ピンが係止爪の斜辺を滑動し、切欠き部に係止する。
したがって、架台からの第2の案内部材の距離に連動して、該第2の案内部材を第1の案内部材に一体化させるか、離脱させるかの構成を、機械的に実現することができる。
また、本発明の遊技機用操作装置では、前記操作部材またはそれに一体化される第1の案内部材は、前記筒状体の他端側から外方へ突出するガイドピンを備え、前記基体内で、前記第1の案内部材の外周側に設置され、その内周面に前記ガイドピンが摺動するカム面を備え、周方向に回転可能なカム筒と、前記カム筒を回転駆動する駆動手段とをさらに備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、遊技の進行や展開の状況に応じて、操作部材の突出高さを適宜調整することが可能になり、興趣性を向上することができる。
さらにまた、本発明の遊技機用操作装置では、前記操作部材は円筒状に形成され、前記ガイドピンはローラであり、前記ローラおよび対応するカム面、ならびに前記係合部材は、前記円筒の周方向に等間隔に2組以上設けられることを特徴とする。
上記の構成によれば、筒状の操作部材が円筒状に形成される場合、操作部材の突出高さを調整するローラおよびカム面、ならびに第2の案内部材を第1の案内部材に連結/解放する係止爪、係合ピン、駆動片などの構成を、円筒の周方向に等間隔に2組以上設ける。
したがって、第1および第2の案内部材の案内柱に対する傾き、つまり操作部材の傾きを抑えることができ、該操作部材の出没動作を円滑にすることができとともに、耐久性を向上することができる。また、ローラおよびカム面を、2組に近くすることで、操作部材の突出高さの調整幅が同じでも、カム面の傾斜を緩くすることができ、動作を安定させることができる。
また、本発明の遊技機用操作装置は、チャンスボタンとして使用されることを特徴とする。
上記の構成によれば、興趣性の向上に効果的ではあるが、従来は単に押し込む動作だけであったチャンスボタンに対して、押し込みの硬さやストロークを調整可能な本発明のボタン装置を適用することで、遊技機の興趣性をより一層向上することができる。
さらにまた、本発明の遊技機は、前記の遊技機用操作装置を用いることを特徴とする。
上記の構成によれば、操作装置から遊技機の状態を使用者に伝えることができるような、これまでにない遊技機を実現することができる。
本発明の遊技機用操作装置およびそれを備える遊技機は、以上のように、操作部材を案内柱によって基体から出没自在とし、その反発力として、前記案内柱に巻回したコイルバネなどの第1の弾性部材の弾発力が該操作部材に一体化されて前記案内柱を摺動自在の第1の案内部材によって加わるようにするとともに、前記案内柱上を摺動する第2の案内部材を介してエアタンクなどの第2の弾性部材の弾発力が加わるようにし、該第2の案内部材の前記操作部材に対する連動を、前記操作部材の押込み量が所定以上となると解除する。
それゆえ、使用者による操作部材の押込み操作に伴い、前記第1および第2の弾性部材による付勢から、第1の弾性部材のみによる付勢に、急激で自在に付加荷重(反発力)を変化させることができ、たとえば遊技機の状態を使用者に伝えるなど、興趣性を向上することができる。
図1は、本発明の実施の一形態に係る遊技機用操作装置1を備える遊技機10の概略斜視図である。本実施形態では、遊技機10は、パチンコ(弾球)遊技機を例示しており、遊技機用操作装置1は、遊技機10の正面中央で、盤面101の下方に配置されるチャンスボタンとして使用される例を示している。本実施形態の遊技機用操作装置1は、パチンコホールに設置される上記パチンコ遊技機に限らず、スロットやじゃん球などに搭載されてもよく、或いはゲームセンターなどに設置される各種の遊技機に用いられてもよい。また、本実施形態では、遊技機用操作装置1は、ボタン操作部材2が使用者に押下げられる前記チャンスボタンやストップボタンなどの遊技機用ボタン装置として実現されるが、一端を揺動自在に枢支した、たとえば刀形の棒状部材と組合わせられることで、レバーやハンドルなどとしても使用することができる。
図2〜図4は前記遊技機用操作装置1の断面図であり、図2はボタン操作部材2が押下げられていない状態、図3は押下げ途中の状態、図4は押下げられた状態を示し、図5は前記遊技機用操作装置1の分解斜視断面図である。本実施形態の遊技機用操作装置1は、大略的に、基体3と、一端21側が基体3の開口部311から出没自在で、該一端21側が上述のように使用者によって操作される前記ボタン操作部材2と、基体3内で該基体3の底部321からボタン操作部材2の出没方向25に延びて立設される案内柱4と、案内柱4上を摺動し、ボタン操作部材2の他端22側に連結されることでボタン操作部材2を案内柱4で前記出没自在に案内する第1の案内部材5と、第1の案内部材5を介してボタン操作部材2を突出方向に第1の弾性係数で付勢する第1の弾性部材6と、基体3内でボタン操作部材2内に収容される架台7と、架台7と第1の案内部材5との間に介在されて案内柱4上を摺動する第2の案内部材8と、第2の案内部材8を突出方向に第2の弾性係数で付勢する第2の弾性部材9と、第2の案内部材8に設けられる係合部材10とを備えて構成される。
本実施形態では、ボタン操作部材2は、円筒23の一端21が端板24で閉塞されたドーム(帽)状の構造体に形成され、前記端板24が使用者によって押下げられる。このボタン操作部材2は、その端板24の部分などの一部、または円筒23を含めた全部が透明に形成され、適宜内部照明などで照明されたり、或いは端板24に対向する架台7の部分から、前記特許文献1のように、文字や模様などが投影されてもよい。このボタン操作部材2は、円筒23に限らず、角筒などであってもよく、またボタン操作部材としてではなく、レバーやハンドルなどが併用される操作部材の場合には、籠形等、所期の機能を実現するフレームのみの構造とされてもよい。
基体3は、前記開口部311が形成される表面パネル31と、案内柱4が立設されるベース板32と、ベース板32から予め定める間隔を開けて表面パネル31を支持する支持部材33と、案内筒34と、ビス35とを備えて構成される。案内筒34は、開口部311に連なり、ボタン操作部材2の円筒23部分を案内する。案内筒34は、ビス35によって、表面パネル31に取付けられる。図2および図3は、該遊技機用操作装置1を展示用に遊技機10から取外した状態を示しており、そのため実際の遊技機10では、前記表面パネル31は遊技機10の外装パネルで、ベース板32や支持部材33は内部の筐体やフレームで、適宜構成されることになる。
前記ドーム(帽)状のボタン操作部材2の他端22には、大略リング状の第1の案内部材5が固着されている。この第1の案内部材5のリングの外周部分に形成された段部51に前記円筒24の他端22が固着され、内周側には3箇所の案内筒52を有する。その案内筒52には案内孔521が形成されており、該案内孔521には前記ベース板32から立設された案内柱4が挿通される。こうして、案内筒52、したがって第1の案内部材5は、案内柱4上をガタツキ無く摺動できるようになっている。案内柱4は、4本であってもよいが、後述する第1および第2の案内部材5,8の連結/離脱の機構(係合部材10)の配置スペースから、5本以上は好ましくなく、また2本では、摺動の安定性に欠く可能性があり、3本または4本が好ましい。
そして、案内筒52とベース板32との間の案内柱4の外周部分には、コイルバネから成る第1の弾性部材6が巻回されており、一体化された第1の案内部材5およびボタン操作部材2を突出方向に付勢する。
前記3本の案内柱4の頂部41には、架台7の底面71に立設されたボス72が嵌り込み、表面73側から通されたビス74が前記頂部41に螺着されることで、架台7が案内柱4によって、没入状態のボタン操作部材2の端板24に近接して支持される。前記3本の案内柱4およびそれに巻回される第1の弾性部材6は、第2の案内部材8に形成された案内孔81を遊挿しており、これによって第2の案内部材8も前記出没方向25に変位自在に支持されている。第2の案内部材8の中央には、ベース板32へ向けてボス82が立設されており、このボス82とベース板32との間には、写真用品のエアブロワーから成るエアタンクが、第2の弾性部材9として介在されている。
図2〜図4で示すように、係合部材10は、略L字型に形成される係止爪101と、巻バネから成る第3の弾性部材102とを備えて構成される。係止爪101は、そのL字の屈曲部分1011が、図5で示すように、第2の案内部材8において、案内柱4と直交する方向に延びる軸線1012回りに枢支される。係止爪101における前記L字の一端1013側には、その外面に、切欠き部1014と、その切欠き部1014に連なる斜辺1015とが形成される。第3の弾性部材102は、軸線1012回りに巻回されており、係止爪101を閉じる方向1016に付勢する。これに対応して、第1の案内部材5には、案内柱4と直交する方向に延びる係止ピン53を有する。また、架台7には、係止爪101のL字の他端1017側に係合して該係止爪7を揺動させる駆動片75が設けられている。
したがって、上述のように構成される遊技機用操作装置1において、図2で示すように、ボタン操作部材2が押込まれておらず、表面パネル31から突出している状態では、係止爪101は第3の弾性部材102によって、その切欠き部1014が係止ピン53に係止しており、第2の案内部材8は第1の案内部材5と一体化し、ボタン操作部材2には、第1および第2の弾性部材6,9を合せた反発力が加わる。
これに対して、図3で示すように、ボタン操作部材2が押込まれ、表面パネル31内に没入し、第2の案内部材5の架台7からの距離が大きくなると、第3の弾性部材102の弾発力に抗して、係止爪101の他端1017側が駆動片75によって跳ね上げられ、該係止爪101が係止ピン53から外れ、第2の案内部材8が第1の案内部材5から離脱し、ボタン操作部材2には、第1の弾性部材6のみの反発力が加わる。
その後、図4で示すように、第2の案内部材8の弾発力によって、第2の案内部材5が架台7に近接した状態に復帰し、ボタン操作部材2は一杯まで押込まれる。一方、ボタン操作部材2の押圧力が解除されると、該ボタン操作部材2は第1の弾性部材6の反発力によって復帰し、その際、第3の弾性部材102の弾発力に抗して、係止爪101の斜辺1015が係止ピン53に案内されて係止爪101が揺動され、前記係止ピン53が斜辺1015を乗越え、切欠き部1014に嵌り込んで該係止爪101が係止ピン53に引掛かり、第2の案内部材8が第1の案内部材5と一体化する図2の状態となる。
こうして、使用者によるボタン操作部材2の押込み操作に伴い、係止爪101の、係止状態での第1および第2の弾性部材6,9による付勢から、離脱状態による第1の弾性部材6のみによる付勢に、急激で自在に付加荷重(反発力)を変化させることができる。したがって、使用者は、これまでに無い操作感覚を得ることができ、たとえば遊技機のチャンス状態を使用者に伝えることができ、興趣性を向上することができる。特に、従来は単に押し込む動作だけであったチャンスボタンに対して、押し込みの硬さを調整可能な本実施形態の遊技機用操作装置1を適用することで、遊技機10の興趣性をより一層向上することができる。
また、前記係止爪101と駆動片75とを用いることで、架台7からの第2の案内部材8の距離に連動して、該第2の案内部材8を第1の案内部材5に一体化させるか、離脱させるかの構成を、機械的で簡単に実現することができる。
さらにまた、第2の弾性部材9に、写真用品のエアブロワーから成るエアタンクを用いることで、該写真用品のエアブロワーは、エア容量も多く、また肉厚であるために、丈夫でかつ自己復元力が強く、使用者に強い力で押し付けられる遊技機用操作装置1の弾性部材9として、既存の部品としては好適である。
そのエアタンクから成る第2の弾性部材9に関連して、排気流量を調整することができる図示しないソレノイドバルブが設けられている。そのため、従来のチャンスボタンなどのボタン操作装置では、押下するボタン操作部材2に、機械的なくさびを抜き差しするなどして、一定の位置で付加荷重(反発力)を可変していたのに対して、前記エアタンクおよびソレノイドバルブの組合わせを用いてエアの流れを調整することで、たとえば殆ど押し込めない状態から一気に押し込める状態まで(押込み操作が反映されないスカ操作)、或いは任意の位置で押込みができなくなるなど、任意の押込み位置で、第2の弾性係数、すなわち付加荷重(反発力)を調整することが可能になる。これによって、遊技機10の興趣性を高めることができ、好適である。
一方、第1の弾性部材6としては、案内柱4に巻回されるコイルバネを用いることで、該コイルバネは押し込み量に比例して反発力が増加するので、従来通りのボタン装置の操作に近く、特に前記のエアタンクと組合わせることで、付勢の力(反発力)の切替わりを大きくすることができ、興趣性を高めることができる。
なお、第2の弾性部材9に充填して、弾発力を調整する媒体としては、エアに限らず、他の流体が用いられてもよい。しかしながら、圧縮比、つまりボタン操作部材2のストロークを大きく取ることができるとともに、前記ソレノイドバルブによる流量調整の容易さや、第2の弾性部材9およびソレノイドバルブの耐久性の面などから、前記流体としては、エアが好ましい。さらに、前記の排気流量の調整方法としては、前記ソレノイドバルブの開閉時間で制御するか(duty(PWM)制御)、開度で制御するか(PAM制御)が、ソレノイドバルブの構造や、遊技機10の制御ソフトウェアやインターフェイスなどに応じて、適宜選択されればよい。
さらにまた、本実施形態の遊技機用操作装置1では、ボタン操作部材2は、上述のように円筒状に形成され、該ボタン操作部材2に関連して、基体3内で、図5で示すような、前記第1の案内部材5の外周側に設置されるカム筒Cと、そのカム筒Cを回転駆動する駆動手段Dとが設けられている。これに対応して、前記ボタン操作部材2またはそれに一体化される第1の案内部材5(本実施形態では第1の案内部材5)には、外方に突出した複数(本実施形態では4本)のガイドピン55が設けられ、カム筒Cには、対応するカム面C1が形成されている。本実施形態では、ガイドピン55には、ローラ54が被せられて、カム面C1での摺動が円滑にされている。
ベース32には、カム筒Cが嵌り込む案内溝322が形成されており、カム筒Cがこの案内溝322に嵌り込み、周方向に回転可能となっている。一方、表面パネル31に取付けられる案内筒34には、図示しないブラケットなどによって、駆動手段Dが取付けられる。駆動手段Dは、モータMとギアGとを備えて構成され、ギアGがカム筒Cの外周面に形成されたローレットC2に噛合い、カム筒Cの回転が可能になる。モータMはパルスモータであるが、カム筒Cには、その初期回転位置合わせのためにスリットC3が形成されており、このスリットC3を一対の受発光素子で検出した位置が初期位置となり、図示しない制御装置は、この初期位置から所定パルスだけモータMにパルスを出力し、カム筒Cを回転させ、カム面C1の高さを調整する。
図6に、カム面C1の一態様を示す。スリットC3が検出される初期位置にカム筒Cがある状態では、ローラ54が位置R0で最も押下げられた、すなわちボタン操作部材2が最も没入した状態となる。その初期位置から、カム筒Cが一方向に回転されると、ローラ54はカム面C1を登ってゆき、20mm上昇した位置R1付近で安定状態となり、さらに回転されると、次は35mm上昇した位置R2付近の斜面でカムCの回転が停止されて保持位置となる。これに対して、カム筒Cが他方向に回転されると、ローラ54はカム面C1を一気に上昇し、35mm上昇した位置R3付近で安定状態となり、さらに回転されると、次は40mmの最も上昇した位置R4付近で安定状態となる。その後は、前記位置R2の保持位置への斜面となる。なお、上述のようにローラ54が位置R0でボタン操作部材2が最も引込まれた図4の状態が該遊技機用操作装置1の初期状態となり、チャンスボタンとして機能を開始させる際に、位置R4の最も突出した図2の状態とされ、以降、ゲームの進行に応じ、カム位置が変更されたり、ソレノイドバルブの開閉度合いが調整されたりする。
こうして、遊技の進行や展開の状況に応じて、ボタン操作部材2の突出高さ、つまり押込むことができるストロークを適宜調整することが可能になり、興趣性を向上することができる。このローラ54およびカム面C1は、2組に近付けることで、ボタン操作部材2の突出高さの調整幅が同じでも、カム面C1の傾斜を緩くすることができ、動作を安定させることができる。
1 遊技機用操作装置
10 遊技機
101 盤面
2 ボタン操作部材
23 円筒
24 端板
25 出没方向
3 基体
31 表面パネル
311 開口部
32 ベース板
321 底部
33 支持部材
34 案内筒
4 案内柱
5 第1の案内部材
51 段部
52 案内筒
53 係止ピン
54 ローラ
55 ガイドピン
6 第1の弾性部材
7 架台
72 ボス
75 駆動片
8 第2の案内部材
9 第2の弾性部材
10 係合部材
101 係止爪
1011 屈曲部分
1012 軸線
1014 切欠き部
1015 斜辺
102 第3の弾性部材
C カム筒
C1 カム面
C2 ローレット
C3 スリット
D 駆動手段
M モータ
G ギア
10 遊技機
101 盤面
2 ボタン操作部材
23 円筒
24 端板
25 出没方向
3 基体
31 表面パネル
311 開口部
32 ベース板
321 底部
33 支持部材
34 案内筒
4 案内柱
5 第1の案内部材
51 段部
52 案内筒
53 係止ピン
54 ローラ
55 ガイドピン
6 第1の弾性部材
7 架台
72 ボス
75 駆動片
8 第2の案内部材
9 第2の弾性部材
10 係合部材
101 係止爪
1011 屈曲部分
1012 軸線
1014 切欠き部
1015 斜辺
102 第3の弾性部材
C カム筒
C1 カム面
C2 ローレット
C3 スリット
D 駆動手段
M モータ
G ギア
Claims (11)
- 遊技機に設けられる遊技機用操作装置において、
基体と、
概略筒状の構造体の一端側の少なくとも一部が閉塞部材で閉塞されて成り、前記一端側が前記基体から出没自在で、該一端側が使用者によって操作される操作部材と、
前記基体内で該基体の底部から、前記操作部材の出没方向に延びて立設される案内柱と、
前記案内柱上を摺動し、前記構造体の他端側に連結されることで、前記操作部材を前記案内柱で前記出没自在に案内する第1の案内部材と、
前記第1の案内部材を介して前記操作部材を突出方向に、第1の弾性係数で付勢する第1の弾性部材と、
前記基体内で前記操作部材内に収容され、没入状態の前記端板に近接する架台と、
前記架台と第1の案内部材との間に介在されて、前記案内柱上を摺動する第2の案内部材と、
前記第2の案内部材を、前記突出方向に、第2の弾性係数で付勢する第2の弾性部材と、
前記第2の案内部材に設けられ、前記架台からの該第2の案内部材の距離に連動して、前記操作部材の、突出側では前記第1の案内部材に係合し、没入側では前記第1の案内部材から離反する係合部材とを含むことを特徴とする遊技機用操作装置。 - 前記構造体は、円筒状に形成され、前記閉塞部材は、前記円筒の前記一端側を閉塞する端板であり、前記操作部材は、ボタン操作部材であることを特徴とする請求項1記載の遊技機用操作装置。
- 前記基体は、前記操作部材が出没する開口部が形成される表面パネルと、前記案内柱が立設されるベース板と、前記ベース板から予め定める間隔を開けて前記表面パネルを支持する支持部材とを備えて構成され、
前記第2の弾性部材は、前記ベース板と前記第2の案内部材との間に介在されるエアタンクであることを特徴とする請求項1または2記載の遊技機用操作装置。 - 前記エアタンクは、写真用品のエアブロワーから成ることを特徴とする請求項3記載の遊技機用操作装置。
- 前記エアタンクには、排気流量を調整することができるソレノイドバルブが接続されていることを特徴とする請求項3または4記載の遊技機用操作装置。
- 前記第1の弾性部材は、前記第1の案内部材に巻回されるコイルバネであることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の遊技機用操作装置。
- 前記第1の案内部材には、前記案内柱と直交する方向に延びる係止ピンを有し、
前記係合部材は、略L字型に形成され、そのL字の屈曲部分が前記第2の案内部材において、前記案内柱と直交する方向に延びる軸線回りに枢支され、前記L字の一端側には、前記係止ピンに係合する切欠き部と、前記係止ピン上を滑動して前記切欠き部に導く斜辺とを有する係止爪と、前記係止爪を閉じる方向に付勢する第3の弾性部材とを備えて構成され、
前記架台には、前記第2の案内部材が予め定める距離だけ離反すると、前記係合部材のL字の他端側に係合して該係合部材を揺動させる駆動片を備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の遊技機用操作装置。 - 前記操作部材またはそれに一体化される第1の案内部材は、前記構造体の他端側から外方へ突出するガイドピンを備え、
前記基体内で、前記第1の案内部材の外周側に設置され、その内周面に前記ガイドピンが摺動するカム面を備え、周方向に回転可能なカム筒と、
前記カム筒を回転駆動する駆動手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の遊技機用操作装置。 - 前記操作部材は円筒状に形成され、
前記ガイドピンはローラであり、
前記ローラおよび対応するカム面、ならびに前記係合部材は、前記円筒の周方向に等間隔に2組以上設けられることを特徴とする請求項8記載の遊技機用操作装置。 - チャンスボタンとして使用されることを特徴とする請求項2記載の遊技機用操作装置。
- 前記請求項1〜10の何れか1項に記載の遊技機用操作装置を用いることを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017100917A JP2018192198A (ja) | 2017-05-22 | 2017-05-22 | 遊技機用操作装置およびそれを備える遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017100917A JP2018192198A (ja) | 2017-05-22 | 2017-05-22 | 遊技機用操作装置およびそれを備える遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018192198A true JP2018192198A (ja) | 2018-12-06 |
Family
ID=64569261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017100917A Pending JP2018192198A (ja) | 2017-05-22 | 2017-05-22 | 遊技機用操作装置およびそれを備える遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018192198A (ja) |
-
2017
- 2017-05-22 JP JP2017100917A patent/JP2018192198A/ja active Pending
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