JP2018191778A - コンパクト容器 - Google Patents

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Atsushi Murai
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Abstract

【課題】簡単な構造で確実に化粧品などを密封できるコンパクト容器を提供する。【解決手段】コンパクト容器10は、内部空間21を有する第1容器20と、内部空間21を開閉可能に第1容器20に連結された第1蓋30と、内部空間21に配置されており、環状の周壁41、及び周壁41から径方向外側へ延びて内部空間21における周壁41の外側の領域を閉塞する閉塞壁42を有するフレーム40と、周壁41の内側に収容可能であり、内部空間51を有する第2容器50と、内部空間51を開閉可能に第2容器50に連結された第2蓋60とを備える。第2容器50は、内部空間51を囲むように形成され下方に凹んだ環状溝55を備える。環状溝55に弾性体からなるシール部材56が嵌め込まれている。第2蓋60は、下面60Aに環状リブ65を備える。環状リブ65は、第2蓋60が開口52を閉じた状態においてシール部材56に圧接している。【選択図】図1

Description

本発明は、化粧品などを収容するコンパクト容器の構造に関する。
コンパクト容器に収容されるもの、例えば化粧品は、粉体、液体、ゲル状その他の様々な性状を呈する。化粧品が収容されたコンパクト容器は、使用者に携帯されることがある。コンパクト容器は、化粧品が如何なる性状であっても、その漏洩を防止できる構造を備えている必要がある。そのため、気密性が高められたコンパクト容器が提案されている(たとえば、特許文献1〜特許文献4参照)。
特開2007−44092号公報 特開2000−139556号公報 特開2000−217628号公報 特開2000−217630号公報
従来のコンパクト容器は、容器本体及びレフィル容器を備えている。レフィル容器は、化粧品を気密的に収容し、容器本体がレフィル容器を保持する。レフィル容器は、気密性を保つために密封構造が工夫されており、これまでに様々な提案がなされている(上記各特許文献参照)。上記各特許文献におけるレフィル容器の密封構造について詳述すると、レフィル容器の蓋部に形成された気密シール部が、レフィル容器の皿部に形成さらた環状凹部に圧入される。
しかしながら、上記のような密封構造の場合、環状の凸部である気密シール部が環状凹部に正確且つ迅速に圧入可能とするために、蓋部と皿部とに高い寸法精度が求められる。高い寸法精度が満たされていない場合、気密シール部を環状凹部に正確に圧入できないおそれがある。例えば、気密シール部を環状凹部に圧入させる過程において、気密シール部の先端部が皿部に当接して気密シール部が湾曲すると、気密シール部の湾曲した部分が環状凹部に挿入されないおそれがある。これにより、レフィル容器を密封できないおそれがある。
そこで、この発明は、簡単な構造で確実に化粧品などを密封することができるレフィル容器を備えたコンパクト容器を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係るコンパクト容器は、第1内部空間及び上記第1内部空間を第1向きに開放する第1開口を有する第1容器と、上記第1容器に対して上記第1開口を開閉するように回動可能に連結された第1蓋と、上記第1内部空間に配置された状態で上記第1容器に取り付けられており、上記第1向きに開放された環状の周壁、及び上記周壁の径方向に沿って上記周壁から外側へ延びて上記第1開口における上記周壁の外側の領域を閉塞する閉塞壁を有するフレームと、上記第1内部空間における上記周壁の内側に収容可能であり、第2内部空間及び上記第2内部空間を上記第1向きに開放する第2開口を有する第2容器と、上記第2容器に対して上記第2開口を開閉するように回動可能に連結された第2蓋と、上記第2容器を上記フレームに対して着脱自在に係合する係合部と、を備える。上記第2容器は、上記第2開口の外側に上記第2開口を囲むように形成され且つ上記第1向きと逆向きの第2向きに凹んだ環状溝を備える。上記環状溝に、弾性体からなるシール部材が嵌め込まれている。上記第2蓋は、上記第2開口を閉じた状態において上記第2向きを向く対向面に環状リブを備える。上記環状リブは、上記第2蓋が上記第2開口を閉じた状態において、上記シール部材に圧接している。
この構成では、環状リブがシール部材に圧接されることによって、第2容器の第2内部空間が第2蓋によって密封される。つまり、第2内部空間の密封に際して、環状リブが凹部に圧入される構成ではない。これにより、第2内部空間を密封するために、第2容器と第2蓋とに高い寸法精度は不要である。
(2) 好ましくは、上記第1容器は、上記第1内部空間を上記第2向きに開放する第3開口を備える。上記第2容器は、底壁と、上記底壁の周縁から上記第1向きに延びた環状の側壁とを備える。上記第2容器が上記第1内部空間に収容された状態において、上記第3開口は、上記底壁によって閉塞されている。
この構成では、第1容器が第1開口に加えて第3開口を備える。これにより、第1容器が環状に構成される。その結果、第1容器が第3開口を備えていない場合、つまり第1容器が箱状である場合に比べて、第1容器を高い寸法精度で製造できるとともに、第1容器を軽量化できる。
また、第3開口が底壁によって閉塞されるため、第3開口を通じた第1内部空間への使用者のアクセスを防止することができる。
(3) 好ましくは、上記第2蓋の上記対向面における上記環状リブの内側は、多数の凹凸が形成された粗面である。
この構成では、対向面が粗面であるため、第2容器に収容された化粧品の対向面への付着を低減することができる。
(4) 好ましくは、上記第2容器は、底壁と、上記底壁の周縁から上記第1向きに延びた環状の側壁とを備える。本発明に係るコンパクト容器は、上記側壁の内径と略同一の外径である第1環状壁と、上記第1環状壁の上記第1向きの端部から上記第1環状壁の内側へ向けて延びた第2環状壁とを有し、上記第1環状壁が上記側壁と対向するように上記第2内部空間に圧入可能な圧入部材を更に備える。
通常、第2容器に収容された固形の化粧品は、両面テープなどによって第2容器の第2内部空間に保持される。しかし、この構成では、第2容器に収容された固形の化粧品は、第2環状壁によって上方から押さえられることによって、第2内部空間に保持される。よって、固形の化粧品を第2内部空間に保持するために、両面テープなどが不要である。
(5) 好ましくは、上記圧入部材は、上記第2容器よりも軟らかい。
この構成では、圧入部材を第2内部空間に容易に圧入させることができる。
(6) 好ましくは、上記フレームの上記閉塞壁は、第1壁と、上記第1壁よりも上記第2向きに位置する第2壁と、上記第1壁及び上記第2壁を繋ぐ第3壁とによって区画された凹部を備える。上記凹部は、上記第1向き、上記第1向きに直交する第3向き、及び上記第3向きと逆向きの第4向きに開放されている。上記第1容器は、上記第1向きの端から上記第2向きに切り欠かれており上記第3向き及び上記第4向きに開放された切り欠きを備える。上記第2壁及び上記第3壁は、上記切り欠きに収容されている。上記第2容器及び上記第2蓋の連結部が、上記凹部に収容されている。
この構成では、凹部及び切り欠きが第3向き及び第4向きに開放されている。そのため、第2容器に対して第2開口を開くように第2蓋を回動させるときに、当該回動がフレームや第1容器によって阻害されない。これにより、第2蓋の回動範囲を大きくすることができる。その結果、第2容器に収容された化粧品の取り出しや、化粧品の第2容器への収容が容易となる。
(7) 好ましくは、上記フレームは、上記周壁の内面及び上記閉塞壁の上記第1向きを向く面に、メッキされた金属層を備える。
この構成では、フレームが金属層を備えるため、当該金属層に付着した化粧品を容易に取り除くことができる。
(8) 好ましくは、上記第1容器の上記第2向きを向く面には、凸部が形成されている。
通常、コンパクト容器は、第1容器の第2向きを向く面を下側にして机などの上面に置かれる。この構成では、第1容器の第2向きを向く面に、凸部が形成されている。そのため、コンパクト容器を机などの上面に置いたときに、第1容器の第2向きを向く面が当該上面から浮いた状態となる。その結果、第1容器の第2向きを向く面への異物の付着を低減することができる。
(9) 好ましくは、上記凸部は、半球状である。
この構成では、コンパクト容器が机上などの上面に置かれた状態において、各凸部と当該上面とを点接触とすることができる。つまり、コンパクト容器と当該上面との接触面積を少なくすることができる。その結果、コンパクト容器への異物の付着を低減することができる。
(10) 好ましくは、上記第2蓋が上記第2開口を閉じた状態において、上記第2容器及び上記第2蓋は、上記第1向きに見て同直径の円形状である。
(11) 好ましくは、上記第1蓋が上記第1開口を閉じた状態において、上記第1容器及び上記第1蓋は、上記第1向きに見て同直径の円形状である。上記フレームは、上記第1向きに見て上記第1容器の直径と同じ外径の円環形状である。
(12) 好ましくは、上記第1容器は、上記第2向きを向く円形状の底面と、上記底面の周縁から上記1向きへ向かうにしたがって上記底面の円の径方向の外側へ向かうように傾斜する第1傾斜面と、上記第1傾斜面の上記第1向きの端から上記第1向きへ向かう第1側面と、を備える。
この構成では、第1容器は、底面と第1側面との間に第1傾斜面を備えている。そのため、使用者によるコンパクト容器の把持が容易となる。
(13) 好ましくは、上記第1蓋は、上記第1開口を閉じた状態において上記第1向きを向く円形状の天面と、上記第1開口を閉じた状態において上記天面の周縁から上記第2向きへ向かうにしたがって上記天面の円の径方向の外側へ向かうように傾斜する第2傾斜面と、上記第2傾斜面の上記第2向きの端から上記第2向きへ向かう第2側面と、を備える。
この構成では、第1蓋は、天面と第2側面との間に第2傾斜面を備えている。そのため、使用者によるコンパクト容器の把持が容易となる。
この発明によれば、簡単な構造で確実に化粧品を密封することができる。
図1は、第1蓋30が開位置であり且つ第2蓋60が開位置である状態におけるコンパクト容器10の上方斜視図である。 図2は、第1蓋30が閉位置であり且つ第2蓋60が閉位置である状態におけるコンパクト容器10の上方斜視図である。 図3は、コンパクト容器10の右側面図であり、(A)は第1蓋30が閉位置である状態を示し、(B)は第1蓋30が開位置である状態を示す。 図4は、第1容器20及び第1蓋30の分解斜視図である。 図5は、フレーム40の上方斜視図である。 図6は、フレーム40の下方斜視図である。 図7は、第2容器50及び第2蓋60の正面図である。 図8は、第2容器50と第2蓋60とシール部材56と圧入部材90との斜視図である。 図9は、第1蓋30が閉位置であり且つ第2蓋60が閉位置である状態におけるコンパクト容器10の下方斜視図である。 図10は、第1蓋30が開位置であり且つ第2蓋60が閉位置である状態におけるコンパクト容器10の上方斜視図である。 図11は、第1蓋30が閉位置であり且つ第2蓋60が開位置である状態におけるコンパクト容器10の上方斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されつつ説明される。なお、本実施の形態は、本発明に係るコンパクト容器の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
[コンパクト容器の概要]
図1及び図2に示されるように、本発明の一実施形態に係るコンパクト容器10は、第1容器20と、第1蓋30と、フレーム40と、第2容器50と、第2蓋60と、圧入部材90と、を備える。
図3に示されるように、コンパクト容器10は、机の上面などの載置面121に載置されるときに、第1容器20の底面24に形成された凸部16が載置面121と当接するように載置される。つまり、コンパクト容器10は、第1容器20の底面24が下側となるように載置面121に載置される。以下の説明において、コンパクト容器10が載置面121に載置された状態における上向きが第1向き101と定義され、当該状態における下向きが第2向き102と定義される。また、コンパクト容器10を上方から見た場合における円周に沿った方向が周方向103と定義される。また、コンパクト容器10を上方から見た場合における円の中心から放射状に延びる向きに沿った方向が径方向と定義される。
以下に説明されるコンパクト容器10の各構成部分は、特に記載のない限り、樹脂で構成されている。しかし、コンパクト容器10は、樹脂以外、例えば木材や金属で構成されていてもよい。
[第1容器]
図4に示されるように、第1容器20は、内部空間21(第1内部空間の一例)と、開口22(第1開口の一例)と、開口23(第3開口の一例)とを有する概ね円環形状の部材である。
内部空間21は、開口22を通じて第1容器20の上方と連通している。つまり、開口22は、内部空間21を第1向き101に開放している。内部空間21は、開口23を通じて第1容器20の下方と連通している。つまり、開口23は、内部空間21を第2向き102に開放している。開口22及び開口23は、円形状である。
図3に示されるように、第1容器20は、底面24と、第1傾斜面25と、第1側面26とを備える。
図9に示されるように、底面24は、下方を向く面である。底面24は、下方から見て円形状である。底面24の中央部に開口23が形成されている。
底面24における開口23よりも外側に、凸部16が形成されている。凸部16は、底面24の周方向103に沿って等間隔に4つ形成されている。各凸部16は、半球状である。なお、凸部16は、コンパクト容器10が載置面121に載置された状態において底面24と載置面121とが離間された状態となることを条件として、4つ以外の数でもよいし、半球状以外の形状でもよい。
図3に示されるように、第1傾斜面25は、底面24の周縁から上方へ向かうにしたがって径方向の外側へ向かうように傾斜している。第1傾斜面25は、円環形状である。
第1側面26は、第1傾斜面25の上端から上方へ向かって延びている。第1側面26の上端によって、開口22(図4参照)が区画されている。第1側面26は、円環形状である。
図4に示されるように、第1側面26には、凹部27と、開口28と、切り欠き29とが形成されている。
凹部27は、第1側面26から第3向きへ凹んでいる。第3向きは、第1向き101に直交する向きであって、底面24の円の縁から当該円の中央へ径方向に沿って向かう向きである。凹部27は、奥面27Aと、一対の側面27Bとによって区画されている。奥面27A及び一対の側面27Bは、第1側面26の一部である。一対の側面27Bには、孔27Cが形成されている。孔27Cには、第1蓋30の突起36が挿入される。
開口28は、径方向において、凹部27と対向する位置に形成されている。
切り欠き29は、周方向103において、凹部27と開口28との間に形成されている。切り欠き29は、第1側面26の上端から下方へ切り欠かれている。切り欠き29は、上方(第1向き101)、径方向の内方(第3向き)、及び径方向の外方(第4向き)に開放されている。第4向きは、第3向きの逆向きである。つまり、第4向きは、第1向き101に直交する向きであって、底面24の円の中心から当該円の縁へ径方向に沿って向かう向きである。切り欠き29には、フレーム40の第2壁44及び第3壁45(図5参照)が収容される。
内部空間21を区画する面には、一対のリブ18と、一対のリブ19と、凹部17とが形成されている。本実施形態において、内部空間21を区画する面は、第1側面26の裏側の面であるが、第1側面26の裏側の面に限らず、例えば第1傾斜面25の裏側の面であってもよい。
一対のリブ18は、切り欠き29の両側端から内部空間21へ向けて突出している。一対のリブ19は、切り欠き29と内部空間21を挟んで径方向に対向する位置から内部空間21へ向けて突出している。一対のリブ19は、周方向103において隙間を開けて形成されている。当該隙間には、フレーム40のリブ42F(図6参照)が挿入される。
凹部17は、周方向103に沿って等間隔に4つ形成されている。凹部17には、フレーム40の閉塞壁42の係合部42D(図6参照)が挿入される。なお、凹部17の数は4つ以外でもよい。また、各凹部17の間隔は周方向103に沿って等間隔でなくてもよい。
第1容器20は、係合切替部材80を支持している。係合切替部材80は、第1蓋30の第1容器20に対する係合の有無を切り替える部材である。係合切替部材80は、第1容器20の内部空間21に配置されている。係合切替部材80は、本体81と、一対の板バネ82と、係合部83とを備える。本体81は、開口28を通じて第1容器20の外部に露出している。一対の板バネ82は、本体81の周方向103の両端から延びている。一対の板バネ82の各先端は、第1容器20の内部空間21に形成された係止壁84に、スライド自在に当接している。係合部83は、本体81に形成された貫通孔85を区画する面から貫通孔85の内方へ向けて突出している。
係合切替部材80は、一対の板バネ82が弾性によって撓むことにより、係合位置と非係合位置とに移動可能である。係合位置は、係合切替部材80が第1蓋30と係合可能な位置である。詳細には、係合切替部材80が係合位置のとき、係合部83は第1蓋30の凸部35の被係合部35Aと係合可能である。非係合位置は、係合切替部材80が第1蓋30と係合しない位置である。詳細には、係合切替部材80が非係合位置のとき、係合部83は第1蓋30の凸部35の被係合部35Aと係合しない。
係合切替部材80は、外部から力を付与されていない状態において、一対の板バネ82の付勢力によって係合位置に位置している。開口28を通じて第1容器20の外部に露出した本体81が使用者によって押圧されると、係合切替部材80は、一対の板バネ82の付勢力に抗して係合位置から非係合位置へ移動する。使用者による本体81の押圧が解除されると、係合切替部材80は、一対の板バネ82の付勢力によって非係合位置から係合位置へ移動する。
[第1蓋]
図1に示されるように、第1蓋30は、第1容器20に対して開口22を開閉するように回動可能に連結されている。第1蓋30は、概ね円柱形状の部材である。第1蓋30が第1容器20に対して開口22を開く開位置に回動された状態が、図1及び図3(B)に示されている。第1蓋30が第1容器20に対して開口22を閉じる閉位置に回動された状態が、図2及び図3(A)に示されている。なお、以下の第1蓋30の説明では、第1蓋30が閉位置に回動された状態であるとして、各方向が定義される。
図3に示されるように、第1蓋30は、天面31と、第2傾斜面32と、第2側面33とを備える。
図2に示されるように、天面31は、上方を向く面である。天面31は、上方から見て円形状である。図4に示されるように、天面31の裏側の面には、鏡122が貼り付けられている。ここで、天面31の裏側の面は、第1蓋30が閉位置のときに下方を向く面であり、第1蓋30が閉位置のときに第1容器20との間に挟まれて外部から視認されなくなる面である。
図3に示されるように、第2傾斜面32は、天面31の周縁から下方へ向かうにしたがって径方向の外側へ向かうように傾斜している。第2傾斜面32は、円環形状である。
第2側面33は、第2傾斜面32の下端から下方へ向かって延びている。第2側面33は、円環形状である。
図4に示されるように、第1蓋30は、凸部34及び凸部35を備える。凸部34及び凸部35は、第2側面33よりも下方へ突出している。
凸部34の一対の側面34Aの各々から、突起36が突出している。突起36は、第1容器20の一対の側面27Bに形成された孔27Cに挿入される。これにより、第1蓋30は、突起36の軸線を中心として、第1容器20に対して開口22を開閉するように回動可能に連結されている。
凸部35の先端部には、被係合部35Aが形成されている。被係合部35Aは、凸部35の先端部から突出した突起である。
第1蓋30が開位置のとき、第1容器20の係合切替部材80は、一対の板バネ82の付勢力によって係合位置に位置している。第1蓋30が開位置から閉位置へ回動する過程において、凸部35の被係合部35Aが、係合切替部材80の係合部83に上方から当接して、係合部83を押す。これより、係合切替部材80は、一対の板バネ82の付勢力に抗して非係合位置に移動する。第1蓋30が更に閉位置へ向けて回動することによって、被係合部35Aが係合部83よりも下方にまで移動すると、被係合部35Aが係合部83から離間する。これにより、係合切替部材80は、一対の板バネ82の付勢力によって係合位置に移動する。その結果、係合部83と被係合部35Aとが係合する。このとき、第1蓋30は、閉位置である。つまり、第1蓋30は、係合部83と被係合部35Aとの係合によって、閉位置に保持される。
第1蓋30が閉位置に位置する状態において、開口28を通じて第1容器20の外部に露出した本体81が使用者によって押圧されると、係合切替部材80は、一対の板バネ82の付勢力に抗して係合位置から非係合位置へ移動する。これにより、第1蓋30の閉位置から開位置への回動が可能となる。
第2側面33の外径は、第1側面26の外径と同一である。よって、図2及び図3(A)に示されるように、第1蓋30が閉位置に位置する状態において、第1容器20及び第1蓋30の外観は、概ね円柱形状を呈する。つまり、第1蓋30が閉位置に位置する状態において、第1容器20及び第1蓋30は、上方から見て(第1向き101に見て)同直径の円形状である。
[フレーム]
図1及び図10に示されるように、フレーム40は、第1容器20の内部空間21に配置された状態で、第1容器20に取り付けられている。
図5及び図6に示されるように、フレーム40は、全体として概ね円環形状である。フレーム40は、周壁41と、閉塞壁42とを備えている。
周壁41は、円環状の壁である。周壁41は、上方及び下方が開放された姿勢で、第1容器20の内部空間21に配置される。周壁41の直径は、第1容器20の直径よりも短い。
閉塞壁42は、周壁41の上端から径方向に沿って外側へ延びている。換言すると、閉塞壁42は、周壁41の上端から第4向きへ延びている。これにより、閉塞壁42は、円環状を呈している。図1に示されるように、閉塞壁42の外縁は、第1容器の第1側面26の上方に位置している。つまり、閉塞壁42は、第1容器20の開口22における周壁41の外側の領域を閉塞している。すなわち、フレーム40は、上方から見て(第1向き101に見て)第1容器20と同じ外径の円環形状である。
閉塞壁42は、第1壁43と、第2壁44と、第3壁45とを備える。第1壁43は、閉塞壁42の上端を構成している。第2壁44は、第1壁43よりも下方に位置する。第3壁45は、第1壁43から下方へ向けて延びている。第3壁45は、第1壁43と第2壁44とを繋いでいる。第1壁43は、第3壁45よりも周方向103に長い。
周壁41は、径方向に撓むことが可能な2つの可撓部46と、4つの突起47とを備えている。可撓部46及び突起47は、係合部の一例である。
各可撓部46は、一対の切り欠き46Aの間の部分である。切り欠き46Aは、周壁41の下端から上方へ向けて切り欠かれている。
突起47は、周壁41の内面から突出している。本実施形態において、突起47は、周方向103に沿って等間隔に4つ形成されている。4つの突起47のうちの2つは、各可撓部46の下端部(先端部)に形成されている。4つの突起47のうちの残り2つは、可撓部46の下端部(先端部)に形成された突起47と、径方向に対向している。
なお、可撓部46の数は2つ以外でもよい。例えば、可撓部46は4つ形成されており、4つの突起47の各々は、各可撓部46の下端部に形成されていてもよい。また、突起47の数は4つ以外でもよい。また、各突起47の間隔は、周方向103に沿って等間隔でなくてもよい。
図5に示されるように、閉塞壁42には、凹部42Aと、凹部42Bと、開口42Cとが形成されている。
凹部42Aは、下方へ凹んでいる。凹部42Aは、第2壁44と第3壁45とによって区画されている。凹部42Aは、上方(第1向き101)、径方向の内方(第3向き)、及び径方向の外方(第4向き)に開放されている。フレーム40が第1容器20に取り付けられた状態において、凹部42Aは、第1容器20の切り欠き29内に位置している。つまり、当該状態において、第2壁44及び第3壁45は、切り欠き29に収容されている。
凹部42Bは、閉塞壁42の第1壁43の外縁から径方向へ凹んでいる。フレーム40が第1容器20に取り付けられた状態において、凹部42Bは、第1容器20の凹部27の上方に位置している。これにより、当該状態において、第1蓋30の凸部34が、凹部42Bを介して上方へ露出される。
開口42Cは、第1壁43に形成されている。開口42Cは、凹部42Bと径方向に対向する位置に形成されている。フレーム40が第1容器20に取り付けられた状態において、開口42Cは、係合切替部材80の係合部83の上方に位置している。これにより、当該状態において、係合部83が、開口42Cを介して上方へ露出される。また、第1蓋30が開位置から閉位置へ回動する過程において、凸部35の被係合部35Aが、開口42Cを通じて内部空間21へ進入し、係合切替部材80の係合部83と係合可能である。
図6に示されるように、閉塞壁42の第1壁43には、係合部42Dと、一対のリブ42Eと、リブ42Fと、一対のリブ42Gとが形成されている。
係合部42Dは、第1壁43の下面から下方へ突出している。係合部42Dの先端部は、径方向の外方へ屈曲している。この屈曲した部分が第1容器20の凹部17へ挿入されることにより、フレーム40は第1容器20に固定される。係合部42Dは、凹部17に対応して形成されている。つまり、本実施形態において、係合部42Dは、等間隔に4つ形成されている。係合部42Dの数及び係合部42Dの配置位置は、凹部17の数及び形成位置に合わせて適宜変更可能である。
一対のリブ42Eは、第1壁43の下面から下方へ突出している。一対のリブ42Eは、周方向103において第2壁44を挟む位置に形成されている。一対のリブ42Eは、周方向103において第2壁44と対向している。
リブ42Fは、第1壁43の下面から下方へ突出している。リブ42Fは、第3壁45と径方向に対向する位置に形成されている。
フレーム40が第1容器20に取り付けられた状態において、第1容器20の一対のリブ18の各々(図4参照)が一対のリブ42Eの各々と第2壁44との隙間に位置し、第1容器20の一対のリブ19(図4参照)の隙間にリブ42Fが位置する。これにより、フレーム40が第1容器20に対して周方向103に位置決めされる。
一対のリブ42Gは、第1壁43の下面から下方へ突出している。一対のリブ42Gは、周方向103において開口42Cを挟む位置に形成されている。フレーム40が第1容器20に取り付けられた状態において、一対のリブ42Gの各々は、一対の板バネ82の各々に上方から当接する。これにより、係合切替部材80が上下方向に位置決めされる。
周壁41の内面41A(図5及び図6参照)と閉塞壁42の上面42H(図5参照)とには、金属層がメッキされている。なお、金属層の有無は任意である。つまり、内面41A及び上面42Hには、金属層がメッキされていなくてもよい。
[第2容器]
図7及び図8に示される第2容器50は、内部空間51(第2内部空間の一例)と、開口52(第2開口の一例)とを有する概ね円柱形状の部材である。
第2容器50の直径は、フレーム40の周壁41の内径よりも小さい。これにより、図1に示されるように、第2容器50は、フレーム40の周壁41の内側に収容可能である。つまり、第2容器50は、フレーム40が第1容器20に取り付けられた状態において、第1容器20の内部空間21における周壁41の内側に収容可能である。
図8に示される内部空間51は、化粧品などを収容するための空間である。内部空間51は、開口52を通じて第2容器50の上方と連通している。つまり、開口52は、内部空間51を上方に開放している。開口52は、円形状である。内部空間51は、底壁51Aと側壁51Bとによって区画されている。底壁51Aは、円板形状である。側壁51Bは、底壁51Aの周縁から上方へ延びている。側壁51Bは、円環形状である。底壁51Aの下面の面積は、第1容器20の開口23の面積よりも大きい。これにより、第2容器50が第1容器20の内部空間21における周壁41の内側に収容された状態において、開口23は、底壁51Aによって閉塞されている(図9参照)。なお、図7に示されるように、底壁51Aの中央部(詳細には開口23に対応する部分)は、底壁51Aの周縁部(詳細には開口23の外側に対応する部分)よりも下方へ突出している。底壁51Aの中央部が開口23に嵌ることにより、第2容器50を第1容器20に対して位置決めすることができる。
図8に示されるように、第2容器50は、一対の凸部53(連結部の一例)と、凹部54(係合部の一例)と、環状溝55とを有している。
一対の凸部53は、側壁51Bから径方向の外側へ突出している。一対の凸部53は、周方向103に間隔を空けて配置されている。第2容器50が第1容器20の内部空間21における周壁41の内側に収容された状態において、一対の凸部53は、フレーム40の凹部42Aに収容されている(図1参照)。各凸部53には、孔53Aが形成されている。孔53Aには、第2蓋60の凸部61の突起61Aが挿入されている。
図7及び図8に示されるように、4つの凹部54は、側壁51Bに形成されている。凹部54は、周方向103に沿って等間隔に4つ形成されている。凹部54には、フレーム40の周壁41の突起47(図5及び図6参照)が挿入される。これにより、第2容器50がフレーム40に係合する。上述したように、4つの突起47のうちの2つは、可撓部46の下端部に形成されている。この2つの突起47は、可撓部46が撓むことによって径方向に移動可能である。そのため、第2容器50は、可撓部46が撓むことによる突起47の移動によって、フレーム40に対して着脱可能である。凹部54の数及び凹部54の形成位置は、フレーム40の突起47の数及び形成位置に合わせて適宜変更可能である。
図8に示されるように、環状溝55は、側壁51Bの上面から下方へ凹んでいる。環状溝55は、開口52の外側に開口52を囲むように形成されている。
図1に示されるように、環状溝55には、シール部材56が嵌め込まれている。シール部材56は、シリコンやゴムなどの弾性体で構成されている。図8に示されるように、シール部材56は、環状溝55に対応した円環形状である。
[第2蓋]
図7及び図8に示されるように、第2蓋60は、第2容器50に対して開口52を開閉するように回動可能に連結されている。第2蓋60は、概ね円柱形状である。第2蓋60が第2容器50に対して開口52を開く開位置に回動された状態が、図1及び図8に示されている。第2蓋60が第2容器50に対して開口52を閉じる閉位置に回動された状態が、図7及び図10に示されている。なお、以下の第2蓋60の説明では、第2蓋60が閉位置に回動された状態であるとして、各方向が定義される。
第2蓋60は、凸部61(連結部の一例)と、把持部62と、リブ63と、リブ64と、リブ65(環状リブの一例)とを備えている。
図8に示されるように、凸部61は、第2蓋60の本体である円板の側面から径方向外側へ向けて突出している。凸部61には、一対の突起61Aが形成されている。一対の突起61Aは、凸部61の両側面の先端部から突出している。一対の突起61Aの各々は、第2容器50の一対の凸部53の各々に形成された孔53Aに挿入されている。これにより、第2蓋60は、突起61Aの軸線を中心として、第2容器50に対して開口52を開閉するように回動可能に連結されている。第2容器50が第1容器20の内部空間21における周壁41の内側に収容された状態において、凸部61は、フレーム40の凹部42Aに収容されている(図1参照)。
図7及び図8に示される把持部62は、第2蓋60が第2容器50に対して開閉される際に把持される部分である。把持部62は、第2蓋60の本体である円板の側面から径方向外側へ向けて突出している。把持部62は、径方向において凸部61と対向する位置に形成されている。図7に示されるように、把持部62の下面62Aは、円板の周方向の中央に近いほど上方に位置するように湾曲している。これにより、把持部62は、使用者にとって把持し易くなっている。
図10に示されるように、リブ63は、第2蓋60の本体である円板の上面60Bの周縁から上方へ突出している。リブ63は、円環形状である。リブ63と上面60Bとによって凹部66が形成される。凹部66には、第2容器50に収容された化粧品などを付着させるためのスポンジなどを載置することができる。
図8に示されるように、リブ64は、第2蓋60の本体である円板の下面60A(対向面の一例)の周縁から下方へ突出している。リブ64は、円環形状である。
リブ65は、下面60Aにおけるリブ64の内側から下方へ突出している。リブ65は、円環形状である。第2蓋60が閉位置のときに、下面60A及びリブ65は、下方(第2向き102)を向いている。第2蓋60が閉位置のときに、リブ65は、上方からシール部材56に圧接している。
下面60Aにおけるリブ65の内側は、粗面に形成されている。粗面とは、エッチング処理などが施されることにより形成される多数の凹みによって、凹凸を有する面である。なお、下面60Aにおけるリブ65の内側は、粗面に形成されていなくてもよい。
なお、図示されていないが、第2蓋60に凸部または凹部の一方が形成されており、第2容器50に凸部または凹部の他方が形成されている。そして、第2蓋60が閉位置のときに凸部と凹部とが係合することにより、第2蓋60は閉位置に保持されることが可能となっている。また、閉位置の第2蓋60に開位置へ向けての力が付与されることによって、凸部または凹部の少なくとも一方が弾性変形することにより、第2蓋60の閉位置への保持が解除される。これにより、第2蓋60は開位置へ回動することが可能となる。
第2蓋60の外径は、第2容器50の直径と同一である。よって、図7に示されるように、第2蓋60が閉位置に位置する状態において、第2容器50及び第2蓋60の外観は、概ね円柱形状を呈する。つまり、第2蓋60が閉位置に位置する状態において、第2容器50及び第2蓋60は、上方から見て(第1向き101に見て)同直径の円形状である。
[圧入部材]
図8に示される圧入部材90は、第2容器50の内部空間51に圧入される部材である。圧入部材90は、第2容器50よりも軟らかい材料で構成されている。なお、圧入部材90は、第2容器50と同じ材料であってもよいし、第2容器50よりも硬い材料で構成されていてもよい。
図8に示されるように、圧入部材90は、第1環状壁91と、第2環状壁92とを備える。
第1環状壁91は、円環形状である。第1環状壁91の外径は、第2容器50の内部空間51の内径と略同一である。本実施形態において、第1環状壁91の外径は、内部空間51の内径よりも少し大きい。これにより、圧入部材90は、第1環状壁91が内部空間51を区画する側壁51Bと対向するように、内部空間51に圧入可能である。
第2環状壁92は、第1環状壁91の上端部から第1環状壁91の内側へ向けて延びている。第2環状壁92は、円環形状である。
[第1蓋及び第2蓋の開閉動作]
図2及び図3(A)に示されるように、第1蓋30が閉位置であり且つ第2蓋60が閉位置である状態において、コンパクト容器10は、概ね円柱の外径を呈している。
上記状態から、第1蓋30が閉位置から開位置へ回動されると、図3(B)及び図10に示されるように、フレーム40及び第2蓋60が露出される。また、鏡122が露出される。また、図3(B)及び図10に示される状態において、第2蓋60の凹部66に、スポンジなどを載置することができる。
図3(B)及び図10に示される状態から、第2蓋60が閉位置から開位置へ回動されると、図1に示されるように、第2容器50及びその内部空間51、並びに圧入部材90が露出される。これにより、内部空間51へ化粧品などを収容したり、内部空間51に収容された化粧品などをスポンジなどに付着させることなどによって消費したりすることが可能となる。
第1蓋30及び第2蓋60を閉じるときは、上記と逆の手順が実行される。つまり、図1に示される状態から、第2蓋60が開位置から閉位置へ回動されることにより、図3(B)及び図10に示される状態となる。そして、図3(B)及び図10に示される状態から、第1蓋30が開位置から閉位置へ回動されることにより、図2及び図3(A)に示される状態となる。
なお、図11に示されるように、第2蓋60を閉じることなく、第1蓋30を閉じることも可能である。
[変形例]
第1容器20、フレーム40、及び圧入部材90は、円環形状に限らない。また、第1蓋30、第2容器50、及び第2蓋60は、円柱形状に限らない。
例えば、第1容器20は、四角柱形状であってもよい。この場合、第1容器20の形状に合わせて、第1蓋30及びフレーム40の形状は適宜変更可能である。また、フレーム40の形状に合わせて、第2容器50及び第2蓋60の形状は適宜変更可能である。また、第2容器50の内部空間51の形状に合わせて、圧入部材90の形状は適宜変更可能である。
また、例えば、第1容器20は、第1傾斜面25を備えていなくてもよい。つまり、底面24の周縁から第1側面26が上方へ延びていてもよい。
また、例えば、第2容器50は、第2傾斜面32を備えていなくてもよい。つまり、天面31の周縁から第2側面33が下方へ延びていてもよい。
第1容器20の開口22、23、第2容器50の開口52は、円形状に限らず、例えば四角形状であってもよい。
第1容器20は、開口23を備えていなくてもよい。
コンパクト容器10は、圧入部材90を備えていなくてもよい。
[作用効果]
本実施形態では、リブ65がシール部材56に圧接されることによって、第2容器50の内部空間51が第2蓋60によって密封される。つまり、内部空間51の密封に際して、リブ65が凹部に圧入される構成ではない。これにより、内部空間51を密封するために、第2容器50と第2蓋60とに高い寸法精度は不要である。
本実施形態では、第1容器20が開口22に加えて開口23を備える。これにより、第1容器20が環状に構成される。その結果、第1容器20が開口23を備えていない場合、つまり第1容器20が箱状である場合に比べて、第1容器20を高い寸法精度で製造できるとともに、第1容器20を軽量化できる。
また、開口23が底壁51Aによって閉塞されるため、開口23を通じた内部空間21への使用者のアクセスを防止することができる。
本実施形態では、第2蓋60の本体の下面60Aが粗面であるため、第2容器50に収容された化粧品の下面60Aへの付着を低減することができる。
通常、第2容器50に収容された固形の化粧品は、両面テープなどによって第2容器50の内部空間51に保持される。しかし、本実施形態では、第2容器50に収容された固形の化粧品は、第2環状壁92によって上方から押さえられることによって、内部空間51に保持される。よって、固形の化粧品を内部空間51に保持するために、両面テープなどが不要である。
本実施形態では、圧入部材90が第2容器50よりも軟らかいため、圧入部材90を内部空間51に容易に圧入させることができる。
本実施形態では、凹部42A及び切り欠き29が第3向き及び第4向きに開放されている。そのため、第2容器50に対して開口52を開くように第2蓋60を回動させるときに、当該回動がフレーム40や第1容器20によって阻害されない。これにより、第2蓋60の回動範囲を大きくすることができる。その結果、第2容器50に収容された化粧品の取り出しや、化粧品の第2容器50への収容が容易となる。
本実施形態では、フレーム40が金属層を備えるため、当該金属層に付着した化粧品を容易に取り除くことができる。
通常、コンパクト容器10は、第1容器20の下方を向く面を下側にして机などの上面(載置面121)に置かれる。本実施形態では、第1容器20の下方を向く面(底面24)に、凸部16が形成されている。そのため、コンパクト容器10を載置面121に置いたときに、第1容器20の底面24が載置面121から浮いた状態となる。その結果、第1容器20の底面24への異物の付着を低減することができる。
本実施形態では、凸部16は半球状である。そのため、コンパクト容器10が載置面121に置かれた状態において、各凸部16と載置面121とを点接触とすることができる。つまり、コンパクト容器10と載置面121との接触面積を少なくすることができる。その結果、コンパクト容器10への異物の付着を低減することができる。
本実施形態では、第1容器20は、底面24と第1側面26との間に第1傾斜面25を備えている。また、第1蓋30は、天面31と第2側面33との間に第2傾斜面32を備えている。そのため、使用者によるコンパクト容器10の把持が容易となる。
10・・・コンパクト容器
16・・・凸部
17・・・凹部
18・・・一対のリブ
19・・・一対のリブ
20・・・第1容器
21・・・内部空間(第1内部空間)
22・・・開口(第1開口)
23・・・開口(第3開口)
24・・・底面
25・・・第1傾斜面
26・・・第1側面
27・・・凹部
28・・・開口
29・・・切り欠き
30・・・第1蓋
31・・・天面
32・・・第2傾斜面
33・・・第2側面
34・・・凸部
35・・・凸部
36・・・突起
40・・・フレーム
41・・・周壁
42・・・閉塞壁
43・・・第1壁
44・・・第2壁
45・・・第3壁
46・・・可撓部(係合部)
47・・・突起(係合部)
50・・・第2容器
51・・・内部空間(第2内部空間)
52・・・開口(第2開口)
53・・・一対の凸部(連結部)
54・・・凹部(係合部)
55・・・環状溝
56・・・シール部材
60・・・第2蓋
61・・・凸部(連結部)
62・・・把持部
63・・・リブ
64・・・リブ
65・・・リブ(環状リブ)
80・・・係合切替部材
81・・・本体
82・・・一対の板バネ
83・・・係合部
84・・・係止壁
90・・・圧入部材
101・・・第1向き
102・・・第2向き
103・・・周方向
121・・・載置面
122・・・鏡

Claims (13)

  1. 第1内部空間及び上記第1内部空間を第1向きに開放する第1開口を有する第1容器と、
    上記第1容器に対して上記第1開口を開閉するように回動可能に連結された第1蓋と、
    上記第1内部空間に配置された状態で上記第1容器に取り付けられており、上記第1向きに開放された環状の周壁、及び上記周壁の径方向に沿って上記周壁から外側へ延びて上記第1開口における上記周壁の外側の領域を閉塞する閉塞壁を有するフレームと、
    上記第1内部空間における上記周壁の内側に収容可能であり、第2内部空間及び上記第2内部空間を上記第1向きに開放する第2開口を有する第2容器と、
    上記第2容器に対して上記第2開口を開閉するように回動可能に連結された第2蓋と、
    上記第2容器を上記フレームに対して着脱自在に係合する係合部と、を備え、
    上記第2容器は、上記第2開口の外側に上記第2開口を囲むように形成され且つ上記第1向きと逆向きの第2向きに凹んだ環状溝を備え、
    上記環状溝に、弾性体からなるシール部材が嵌め込まれており、
    上記第2蓋は、上記第2開口を閉じた状態において上記第2向きを向く対向面に環状リブを備え、
    上記環状リブは、上記第2蓋が上記第2開口を閉じた状態において、上記シール部材に圧接しているコンパクト容器。
  2. 上記第1容器は、上記第1内部空間を上記第2向きに開放する第3開口を備え、
    上記第2容器は、底壁と、上記底壁の周縁から上記第1向きに延びた環状の側壁とを備え、
    上記第2容器が上記第1内部空間に収容された状態において、上記第3開口は、上記底壁によって閉塞されている請求項1に記載のコンパクト容器。
  3. 上記第2蓋の上記対向面における上記環状リブの内側は、多数の凹凸が形成された粗面である請求項1または2に記載のコンパクト容器。
  4. 上記第2容器は、底壁と、上記底壁の周縁から上記第1向きに延びた環状の側壁とを備え、
    上記コンパクト容器は、上記側壁の内径と略同一の外径である第1環状壁と、上記第1環状壁の上記第1向きの端部から上記第1環状壁の内側へ向けて延びた第2環状壁とを有し、上記第1環状壁が上記側壁と対向するように上記第2内部空間に圧入可能な圧入部材を更に備える請求項1から3のいずれかに記載のコンパクト容器。
  5. 上記圧入部材は、上記第2容器よりも軟らかい請求項4に記載のコンパクト容器。
  6. 上記フレームの上記閉塞壁は、第1壁と、上記第1壁よりも上記第2向きに位置する第2壁と、上記第1壁及び上記第2壁を繋ぐ第3壁とによって区画された凹部を備え、
    上記凹部は、上記第1向き、上記第1向きに直交する第3向き、及び上記第3向きと逆向きの第4向きに開放されており、
    上記第1容器は、上記第1向きの端から上記第2向きに切り欠かれており上記第3向き及び上記第4向きに開放された切り欠きを備え、
    上記第2壁及び上記第3壁は、上記切り欠きに収容されており、
    上記第2容器及び上記第2蓋の連結部が、上記凹部に収容されている請求項1から5のいずれかに記載のコンパクト容器。
  7. 上記フレームは、上記周壁の内面及び上記閉塞壁の上記第1向きを向く面に、メッキされた金属層を備える請求項1から6のいずれかに記載のコンパクト容器。
  8. 上記第1容器の上記第2向きを向く面には、凸部が形成されている請求項1から7のいずれかに記載のコンパクト容器。
  9. 上記凸部は、半球状である請求項8に記載のコンパクト容器。
  10. 上記第2蓋が上記第2開口を閉じた状態において、上記第2容器及び上記第2蓋は、上記第1向きに見て同直径の円形状である請求項1から9のいずれかに記載のコンパクト容器。
  11. 上記第1蓋が上記第1開口を閉じた状態において、上記第1容器及び上記第1蓋は、上記第1向きに見て同直径の円形状であり、
    上記フレームは、上記第1向きに見て上記第1容器の直径と同じ外径の円環形状である請求項1から10のいずれかに記載のコンパクト容器。
  12. 上記第1容器は、
    上記第2向きを向く円形状の底面と、
    上記底面の周縁から上記第1向きへ向かうにしたがって上記底面の円の径方向の外側へ向かうように傾斜する第1傾斜面と、
    上記第1傾斜面の上記第1向きの端から上記第1向きへ向かう第1側面と、を備える請求項1から11のいずれかに記載のコンパクト容器。
  13. 上記第1蓋は、
    上記第1開口を閉じた状態において上記第1向きを向く円形状の天面と、
    上記第1開口を閉じた状態において上記天面の周縁から上記第2向きへ向かうにしたがって上記天面の円の径方向の外側へ向かうように傾斜する第2傾斜面と、
    上記第2傾斜面の上記第2向きの端から上記第2向きへ向かう第2側面と、を備える請求項1から12のいずれかに記載のコンパクト容器。

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